1 00:00:02,202 --> 00:00:05,606 (光子)どこ行っとったん? 心配した。 2 00:00:05,606 --> 00:00:09,910 (音)うち… 大丈夫? 3 00:00:11,778 --> 00:00:14,414 う~ん…。 4 00:00:14,414 --> 00:00:18,785 かなり… まず… い? 5 00:00:18,785 --> 00:00:24,658 ♬~ 6 00:00:24,658 --> 00:00:30,397 ♬「泣いて 生まれて 響く命」 7 00:00:30,397 --> 00:00:35,969 ♬「きっと嬉しくて 笑っているんだ」 8 00:00:35,969 --> 00:00:41,642 ♬「僕らはきっと 出逢うでしょう」 9 00:00:41,642 --> 00:00:47,514 ♬「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」 10 00:00:47,514 --> 00:00:55,656 ♬「きっといつか今日の日も 意味を持って ほら」 11 00:00:55,656 --> 00:00:59,326 ♬「耳をすませば」 12 00:00:59,326 --> 00:01:04,932 ♬「星の見えない日々を 超えるたびに」 13 00:01:04,932 --> 00:01:10,604 ♬「互い照らすその意味を 知るのでしょう」 14 00:01:10,604 --> 00:01:13,640 ♬「愛する人よ」 15 00:01:13,640 --> 00:01:16,476 ♬「親愛なる友よ」 16 00:01:16,476 --> 00:01:24,284 ♬「遠くまで 響くはエール」 17 00:01:27,054 --> 00:01:32,993 絶対 逃げた職人たち 見返してやる。 18 00:01:32,993 --> 00:01:37,431 (梅)何か 元気出てきたね。 19 00:01:37,431 --> 00:01:42,135 怒りって必要よ。 絶対 この危機 乗り越える。 20 00:01:42,135 --> 00:01:45,439 (吟)職人さん いなかったら 何もできないじゃん。 21 00:01:45,439 --> 00:01:49,142 誰か 男だったら よかったのに。 22 00:01:51,311 --> 00:01:55,449 お姉ちゃん お願い。 お願い! 23 00:01:55,449 --> 00:02:00,153 はあ!? 何それ。 あたし 女だし。 かわいいお嫁さんになるんだし。 24 00:02:00,153 --> 00:02:04,391 諦めて。 いや 音の方が向いとるって 気が強いし。 25 00:02:04,391 --> 00:02:08,261 あたしは歌手になるから無理。 26 00:02:08,261 --> 00:02:10,197 あたしは作家。 27 00:02:10,197 --> 00:02:14,134 やっぱり お姉ちゃんしかいないじゃん。 長女だし。何で そうなるのよ。 28 00:02:14,134 --> 00:02:16,136 なるよ~。 何でよ!? 29 00:02:16,136 --> 00:02:20,407 明確な将来像を描けとらんから。 へっ? 30 00:02:20,407 --> 00:02:22,342 いやいやいや… 考えて? 31 00:02:22,342 --> 00:02:26,780 歌手や作家になるよりお嫁さんになる方が よっぽど確率高いから。 32 00:02:26,780 --> 00:02:30,650 あたしの方が明確じゃない? 33 00:02:30,650 --> 00:02:37,791 お姉ちゃんって 時々鋭いよね。 時々ね。 34 00:02:37,791 --> 00:02:40,293 鋭いついでに 提案なんだけど。 35 00:02:40,293 --> 00:02:43,797 ここは梅の出番よ。 えっ? 36 00:02:48,168 --> 00:02:51,304 はい これ。 はい。 37 00:02:51,304 --> 00:02:53,807 どう? ありそう? 38 00:02:53,807 --> 00:02:57,978 うん… 今んところ めぼしいのはない。 39 00:02:57,978 --> 00:03:00,380 …ちゅうか お姉ちゃんたちも読んでよ! 40 00:03:00,380 --> 00:03:03,083 あんた 文章読むの得意なんだから 適役でしょ? 41 00:03:03,083 --> 00:03:07,254 音に契約書の文書なんて読めると思う? 思わん。 42 00:03:07,254 --> 00:03:09,923 失礼な! 43 00:03:09,923 --> 00:03:13,794 あっ… これ 見て! 44 00:03:13,794 --> 00:03:16,596 うん? 45 00:03:16,596 --> 00:03:18,632 これ…。 46 00:03:18,632 --> 00:03:22,102 やだ ラブレターだ! お母さんへの! 47 00:03:22,102 --> 00:03:25,972 ちょっと! 真面目に! 48 00:03:25,972 --> 00:03:29,676 あんたたち 何しとんの。 49 00:03:33,413 --> 00:03:36,116 契約書 捜してるの。 50 00:03:36,116 --> 00:03:38,318 契約書? 51 00:03:40,787 --> 00:03:43,590 違うわ… はあ…。 52 00:03:45,625 --> 00:03:49,796 注文書… これも違う。 53 00:03:49,796 --> 00:03:53,300 馬具取引…。 54 00:03:53,300 --> 00:03:57,304 「馬具取引に関する契約書」。 55 00:04:02,576 --> 00:04:07,080 あっ… これだ! 56 00:04:09,249 --> 00:04:13,086 (光子) 請求すれば 陸軍は かなりの違約金を➡ 57 00:04:13,086 --> 00:04:15,922 私に払わなければなりません。 58 00:04:15,922 --> 00:04:21,394 そうなっては 仲介している打越さんと 陸軍との関係も➡ 59 00:04:21,394 --> 00:04:24,097 悪くなるのではないですか? 60 00:04:24,097 --> 00:04:28,769 このまま 契約を続けた方が お互い よろしいかと。 61 00:04:28,769 --> 00:04:33,406 (打越)ほ… ほいだけど あんたんとこは職人がおらんだら。 62 00:04:33,406 --> 00:04:35,942 どうするだ? 納期は守れるだか? 63 00:04:35,942 --> 00:04:38,245 守れます! 64 00:04:39,813 --> 00:04:43,817 どうぞ 今後とも ごひいきに。 65 00:04:46,586 --> 00:04:53,593 女 子ども… ですけど。 フフッ。 66 00:04:58,965 --> 00:05:02,836 お父さんも喜んでくれてるよね? 67 00:05:02,836 --> 00:05:06,706 うん… そうね。 68 00:05:06,706 --> 00:05:13,914 お父さん よく「やらずに後悔するより やって後悔した方がいい」って➡ 69 00:05:13,914 --> 00:05:17,617 言っとったでしょ? (光子)うん。 70 00:05:19,786 --> 00:05:28,461 あたしたちと会えんくなったこと 後悔してないのかな? 71 00:05:28,461 --> 00:05:36,169 あたしたちを残したことは 悔いてると思う。 72 00:05:36,169 --> 00:05:42,409 でも お父さん ロシアとの戦争 行ったでしょう? 73 00:05:42,409 --> 00:05:45,779 聞いたことある。 74 00:05:45,779 --> 00:05:55,488 あん時ね 目の前で 人がいっぱい死ぬのを見たんだって。 75 00:05:55,488 --> 00:06:02,796 目の前で たくさんの人が死んでいくのに 何もできなかったって。 76 00:06:07,734 --> 00:06:15,609 そのことは あまり話さんかったけど…➡ 77 00:06:15,609 --> 00:06:21,114 その時の後悔が ずっと あったんじゃないかな~? 78 00:06:24,751 --> 00:06:33,927 だから… 体が 先に 動いちゃったんじゃないかな? 79 00:06:33,927 --> 00:06:39,733 (安隆)やらずに後悔するより やって後悔した方がいいってな。 80 00:06:45,272 --> 00:06:48,608 お父さんらしいよね。 81 00:06:48,608 --> 00:07:14,601 ♬~ 82 00:07:21,241 --> 00:07:23,743 (小岩井)こちらでございます。 83 00:07:23,743 --> 00:07:26,246 どうしたの? 84 00:07:29,082 --> 00:07:34,387 (良子)どうして あんたは そんなに平気なの? 85 00:07:34,387 --> 00:07:41,194 お父さん… その… 亡くなったのに。 86 00:07:42,929 --> 00:07:49,235 平気じゃないよ。 でも 泣いてばっかりいられないから。 87 00:07:50,804 --> 00:07:53,406 (ため息) 88 00:07:53,406 --> 00:07:56,710 強いね あんたは。 89 00:07:58,611 --> 00:08:05,719 本当は羨ましかった。 そんなに はっきり ものが言えて。 90 00:08:05,719 --> 00:08:11,224 やりたくないの? かぐや姫。 91 00:08:15,428 --> 00:08:19,899 ねえ 音ちゃん かぐや姫 やってくれん? 92 00:08:19,899 --> 00:08:21,835 えっ? 93 00:08:21,835 --> 00:08:24,137 (ベル) ここ 座り。 94 00:08:32,379 --> 00:08:35,181 (ます)今日は ありがとうございます。 95 00:08:46,259 --> 00:08:50,764 大丈夫。 舞台 楽しもう。 96 00:08:55,268 --> 00:09:00,707 (熊谷)それでは 6年3組による 「竹取物語」を上演いたします。 97 00:09:00,707 --> 00:09:03,209 お楽しみ下さいませ。 98 00:09:03,209 --> 00:09:10,517 (拍手) 99 00:09:14,354 --> 00:09:23,730 (たえ)何だ? この光る竹は。 ちょっと切ってみるかのう。 えい! 100 00:09:23,730 --> 00:09:29,536 (拍手) 101 00:09:29,536 --> 00:09:32,439 これは なんと かわいい子じゃ! 102 00:09:32,439 --> 00:09:36,643 私が毎日見ている竹の中にいたのだ。 103 00:09:41,081 --> 00:09:45,752 おお… なんと美しい。 104 00:09:45,752 --> 00:09:49,389 私は この国の者ではありません。 105 00:09:49,389 --> 00:09:54,928 あなた様は 私を連れていくことはできません。 106 00:09:54,928 --> 00:09:57,931 (良子)この国の者ではない? 107 00:10:07,507 --> 00:10:16,783 できれば おじいさんと おばあさんと 一緒に 年を重ねていきたかった。 108 00:10:16,783 --> 00:10:25,492 でも… これで お別れです。 さようなら。 109 00:10:30,797 --> 00:10:35,135 そして 最後の場面。 110 00:10:35,135 --> 00:10:40,807 せめて もう一度… もう一度 歌声を聴かせてはもらえませんか? 111 00:10:40,807 --> 00:10:46,312 かぐや姫は 帝のために 別れの歌をささげます。 112 00:10:47,981 --> 00:10:59,993 ♬「菜の花畠に 入日薄れ」 113 00:10:59,993 --> 00:11:12,105 ♬「見わたす山の端 霞ふかし」 114 00:11:12,105 --> 00:11:24,317 ♬「春風そよふく 空…」 115 00:11:29,522 --> 00:11:45,004 ♬「夕月かかりて におい淡し」 116 00:11:45,004 --> 00:11:56,449 ♬「蛙のなくねも かねの音も」 117 00:11:56,449 --> 00:12:09,929 ♬「さながら霞める 朧月夜」 118 00:12:09,929 --> 00:12:22,508 (拍手) 119 00:12:22,508 --> 00:12:27,947 ありがとうございました! (児童たち)ありがとうございました! 120 00:12:27,947 --> 00:12:32,619 (拍手) 121 00:12:32,619 --> 00:12:54,307 ♬~ 122 00:12:54,307 --> 00:13:00,913 お父さん 見に来てくれたかな? 123 00:13:00,913 --> 00:13:05,084 決まってるじゃない。 124 00:13:05,084 --> 00:13:11,090 いつでも どこでも見てるわ お父さんは。 125 00:13:14,260 --> 00:13:18,097 (光子)あなた~!➡ 126 00:13:18,097 --> 00:13:26,306 これから 4人で 力を合わせて生きていきます。 127 00:13:28,741 --> 00:13:31,644 お父さ~ん! 128 00:13:31,644 --> 00:13:37,283 (3人)お父さ~ん! 129 00:13:37,283 --> 00:13:44,991 (光子)お父さ~ん! (吟 音 梅)お父さ~ん! 130 00:13:50,296 --> 00:13:52,231 行ってきま~す! 131 00:13:52,231 --> 00:13:54,734 (物音) 132 00:13:56,636 --> 00:14:00,506 あ~! 何やっとるの!? 133 00:14:00,506 --> 00:14:03,443 (岩城)仕事があるって聞いたもんで 戻ってきた。 それだけだ。 134 00:14:03,443 --> 00:14:06,079 「それだけだ」って あなたね…! 135 00:14:06,079 --> 00:14:08,915 音 早く学校行きなさい。 だって…。 136 00:14:08,915 --> 00:14:10,950 いいから! 137 00:14:10,950 --> 00:14:13,152 最低! (光子)あっ…。 138 00:14:20,526 --> 00:14:26,833 岩城のやつ 「仕事があるって 聞いたもんで」って何なの? 139 00:14:30,203 --> 00:14:35,708 でも… まあ いっか。 140 00:14:39,612 --> 00:14:43,116 それから3年 裕一はというと…。 141 00:14:43,116 --> 00:14:46,986 次にある…。 142 00:14:46,986 --> 00:14:49,422 それは そろばんの玉がね? 143 00:14:49,422 --> 00:14:55,228 音楽に夢中で 商業学校4年生を留年してしまいました。