1 00:00:02,202 --> 00:00:04,371 (五郎)梅さん…。 2 00:00:20,287 --> 00:00:24,291 (梅)あっ… どうぞ。 3 00:00:24,291 --> 00:00:26,560 ありがとうございます。 4 00:00:32,799 --> 00:00:34,768 あ~。 5 00:00:38,438 --> 00:00:45,212 僕… 梅さんが書いた小説 好きです。 6 00:00:45,212 --> 00:00:51,818 特に お父さんが娘の葛藤を知って 気落ちするところ➡ 7 00:00:51,818 --> 00:00:55,022 すごく共感できて。 8 00:00:57,691 --> 00:01:04,264 どうして梅さんは こんなにも 人の気持ちが分かるんだろうって➡ 9 00:01:04,264 --> 00:01:06,567 感動しました。 10 00:01:10,771 --> 00:01:14,775 僕は 駄目な人間です。 11 00:01:17,544 --> 00:01:21,748 居場所なんて どこにもない。 12 00:01:26,787 --> 00:01:30,657 でも 梅さんは違う。 13 00:01:30,657 --> 00:01:39,366 すばらしい小説を書く才能と 人を慈しむ心がある! 14 00:01:39,366 --> 00:01:45,372 もっと… 自分を好きになって下さい。 15 00:01:51,812 --> 00:01:54,147 五郎さん? 16 00:01:54,147 --> 00:02:03,256 (いびき) 17 00:02:03,256 --> 00:02:09,596 ♬~ 18 00:02:09,596 --> 00:02:15,102 ♬「泣いて 生まれて 響く命」 19 00:02:15,102 --> 00:02:20,407 ♬「きっと嬉しくて 笑っているんだ」 20 00:02:20,407 --> 00:02:26,113 ♬「僕らはきっと 出逢うでしょう」 21 00:02:26,113 --> 00:02:31,985 ♬「手を引き 背を押し 出逢うでしょう」 22 00:02:31,985 --> 00:02:40,127 ♬「きっといつか今日の日も 意味を持って ほら」 23 00:02:40,127 --> 00:02:43,797 ♬「耳をすませば」 24 00:02:43,797 --> 00:02:49,436 ♬「星の見えない日々を 超えるたびに」 25 00:02:49,436 --> 00:02:55,142 ♬「互い照らすその意味を 知るのでしょう」 26 00:02:55,142 --> 00:02:58,178 ♬「愛する人よ」 27 00:02:58,178 --> 00:03:01,248 ♬「親愛なる友よ」 28 00:03:01,248 --> 00:03:08,955 ♬「遠くまで 響くはエール」 29 00:03:11,391 --> 00:03:16,229 (華 五郎)笑ったら駄目よ あっぷっぷ! 30 00:03:16,229 --> 00:03:18,765 ヒヒ~ン! ブルルル…。 31 00:03:18,765 --> 00:03:20,701 (華)フフフ…。 32 00:03:20,701 --> 00:03:23,937 はい 華ちゃんの負け。 お母さんも やって。 33 00:03:23,937 --> 00:03:26,606 (音)え~? 34 00:03:26,606 --> 00:03:30,277 やだよ~。 (笑い声) 35 00:03:30,277 --> 00:03:32,779 昨日は かなり飲んでたね。 36 00:03:32,779 --> 00:03:36,416 すいません。 もう あんな醜態は今回限りにします。 37 00:03:36,416 --> 00:03:42,222 飲みたい時もあるよ。 そういう時は飲んだらいい。 38 00:03:42,222 --> 00:03:46,726 先生には音さんがいるから強いんですね。 39 00:03:48,795 --> 00:03:53,633 お母さんの方が怖いからね~。 40 00:03:53,633 --> 00:03:55,669 な~に~!? 41 00:03:55,669 --> 00:03:58,305 キャ~! フフッ。 42 00:03:58,305 --> 00:04:01,575 ペンペン ペンペン…。 キャ~! 43 00:04:01,575 --> 00:04:03,610 ペンペン ペンペン…。 (笑い声) 44 00:04:03,610 --> 00:04:07,914 どうだ! どうだ! ペンペン ペンペン…。 (華)アハハ 駄目…。 45 00:04:07,914 --> 00:04:10,383 うん? もう一回。 ペンペン ペンペン…。 (華)アハハハ! 46 00:04:10,383 --> 00:04:12,319 効かないな~ これは。 47 00:04:12,319 --> 00:04:15,322 背中 グリグリ グリグリ…。 (華)アハハハハハ! 48 00:04:17,090 --> 00:04:21,261 (久志)いや うれしいな。 梅ちゃんの方から会いたいなんて。 49 00:04:21,261 --> 00:04:24,598 あの 鉄男さんは? 仕入れに行った。 50 00:04:24,598 --> 00:04:27,501 その間 番しててくれってさ。 もう冗談じゃないよ! 51 00:04:27,501 --> 00:04:30,103 見てよ これ。 僕 おでん屋に見える? 52 00:04:30,103 --> 00:04:33,406 結構 似合ってます。 フッ もう勘弁してよ。 53 00:04:33,406 --> 00:04:37,277 はい 梅ちゃんの大好きなちくわ! 54 00:04:37,277 --> 00:04:40,781 頂きます。 55 00:04:40,781 --> 00:04:43,817 …で 相談って何? 56 00:04:43,817 --> 00:04:46,119 え~…。 はい 分かった! 57 00:04:46,119 --> 00:04:49,422 音さんに僕たちのことを反対された。 へっ? 58 00:04:49,422 --> 00:04:53,126 もう全然関係ない! 周りは全く関係ない! 59 00:04:53,126 --> 00:04:58,298 新しい物語を これから2人で作っていこう。 60 00:04:58,298 --> 00:05:02,502 そういうことじゃなくって。 うん? 61 00:05:04,571 --> 00:05:07,607 これ お返しします。 62 00:05:07,607 --> 00:05:09,743 いやいや いやいや…。 63 00:05:09,743 --> 00:05:12,779 頂く理由がありませんから! これは これは ささやかなお祝いなの。 64 00:05:12,779 --> 00:05:15,549 とにかく お返しします。 分かった! じゃあ➡ 65 00:05:15,549 --> 00:05:18,084 銀座で 梅ちゃんの好きなものを買う。 66 00:05:18,084 --> 00:05:22,956 私 2人で会うのは金輪際ちょっと…。 67 00:05:22,956 --> 00:05:24,958 どうして? 68 00:05:24,958 --> 00:05:28,795 私 変なんです。 変? 69 00:05:28,795 --> 00:05:34,100 もう… 小説さえ書ければ 一生独りでいいって思っとったのに➡ 70 00:05:34,100 --> 00:05:38,405 あの人のことを思うと 胸が こう キュッとなって➡ 71 00:05:38,405 --> 00:05:42,275 気になるっていうか ほっとけんっていうか…。 72 00:05:42,275 --> 00:05:48,148 梅ちゃん… それは恋だよ。 73 00:05:48,148 --> 00:05:52,986 恋? そっか… 恋か…。 74 00:05:52,986 --> 00:05:55,622 一体 どこのどいつ? 実は…。 75 00:05:55,622 --> 00:05:59,426 はい 聞きたくない 聞きたくない。 いい。 やっぱり いい。 76 00:05:59,426 --> 00:06:02,429 私 どうしたらいいですか? いや それを僕に聞く? いいから。 77 00:06:02,429 --> 00:06:06,066 だって… 久志さん 詳しいんでしょう? 経験豊富なんでしょう? 78 00:06:06,066 --> 00:06:09,369 いやいや まあまあ… そう。 そう 豊富… なんだけれども。 79 00:06:09,369 --> 00:06:15,242 ほかに頼れる人がおらん。 ねえ 私 どうすればいいですか? 80 00:06:15,242 --> 00:06:17,577 (五郎)古山先生のお使いで伺いました! 81 00:06:17,577 --> 00:06:20,380 (廿日市) だから 声がでかいっつってんだよ 君は。 82 00:06:20,380 --> 00:06:24,918 これ 新しい歌詞。 届けて。 はい。 83 00:06:24,918 --> 00:06:27,821 絶対 落とすなよ。 確かに。 84 00:06:27,821 --> 00:06:32,792 …で どうなの? 君。 「どう」っていうのは? 85 00:06:32,792 --> 00:06:36,529 大先生の下で何か学んだのかって 聞いてんだよ。 86 00:06:36,529 --> 00:06:40,100 それは…。 この世界 才能だからな。 87 00:06:40,100 --> 00:06:44,271 一に才能 二に才能 三に才能! 88 00:06:44,271 --> 00:06:47,607 技術は学べても 才能は そうはいかないから。 89 00:06:47,607 --> 00:06:50,644 言ってる意味分かるな? 90 00:06:50,644 --> 00:06:53,780 はい…。 91 00:06:53,780 --> 00:06:57,617 才能なかったら 飯なんか食っていけねえぞ。 92 00:06:57,617 --> 00:07:09,229 ♬~ 93 00:07:09,229 --> 00:07:12,732 僕って 才能ないんですかね? 94 00:07:12,732 --> 00:07:20,240 (裕一)えっ!? いや… そんな… そんなことないよ… ないよ うん。 95 00:07:20,240 --> 00:07:32,385 ♬~ 96 00:07:32,385 --> 00:07:36,256 五郎さん。 97 00:07:36,256 --> 00:07:38,258 (五郎)梅さん…。 98 00:07:41,761 --> 00:07:46,266 才能か…。 99 00:07:46,266 --> 00:07:53,606 言われた瞬間 目の前が真っ暗になって。 100 00:07:53,606 --> 00:07:59,312 努力しても… しょせん 自分は駄目なんだって。 101 00:08:03,717 --> 00:08:10,357 ねえ 五郎さんは 本気で 音楽で 身 立てたいの? 102 00:08:10,357 --> 00:08:12,359 えっ? 103 00:08:14,561 --> 00:08:21,434 「私たちの急務は ただただ 眼前の太陽を追いかけることではなく➡ 104 00:08:21,434 --> 00:08:27,240 自分らの内に高く太陽を掲げることだ」。 105 00:08:27,240 --> 00:08:31,111 島崎藤村先生の言葉。 106 00:08:31,111 --> 00:08:36,816 大事なのは 五郎さんが どう生きたいかってことだと思う。 107 00:08:38,752 --> 00:08:42,622 どう生きたいか…。 108 00:08:42,622 --> 00:08:48,094 私だって 自分に才能あるかなんか分からんよ。 109 00:08:48,094 --> 00:08:52,966 でも… 文学は私の太陽なの。 110 00:08:52,966 --> 00:08:56,169 人から才能ないって言われたっていい。 111 00:09:03,209 --> 00:09:07,047 五郎さんの太陽って何? 112 00:09:07,047 --> 00:09:09,249 それは…。 113 00:09:17,690 --> 00:09:23,897 大丈夫。 五郎さん 駄目な人なんかじゃない。 114 00:09:23,897 --> 00:09:26,599 駄目なだけの人 好きにならんもん。 115 00:09:28,234 --> 00:09:30,236 えっ? 116 00:09:37,577 --> 00:09:45,251 私… 五郎さんのことが…➡ 117 00:09:45,251 --> 00:09:47,187 好き。 118 00:09:47,187 --> 00:09:49,189 先 帰る。 119 00:09:53,393 --> 00:09:56,930 何で僕が振られるの? あげくに相談まで乗ってさ。 120 00:09:56,930 --> 00:09:59,599 (鉄男)梅ちゃんのお目当てって誰なんだ? 121 00:09:59,599 --> 00:10:01,534 予想が外れることを祈る。 122 00:10:01,534 --> 00:10:04,471 知ってんの? 知ってんの? 誰? ごちそうさん。 123 00:10:04,471 --> 00:10:06,940 お前 気付いてないのか? 全く。 誰 誰 誰 誰? 124 00:10:06,940 --> 00:10:10,610 恐るべき鈍感さ! 本当 変わんないな そういうところ。 125 00:10:10,610 --> 00:10:13,413 だ… 誰? (藤丸)こんばんは~。こ… こんばんは。 126 00:10:13,413 --> 00:10:15,782 あっ。 えっ? おっ! フフッ。 127 00:10:15,782 --> 00:10:18,818 いつものでいい? あっ 今日はいいの。 128 00:10:18,818 --> 00:10:20,954 うん? 129 00:10:20,954 --> 00:10:25,625 やっと気付いたんだ… 何が一番大事かってことを。 130 00:10:25,625 --> 00:10:27,560 フフッ うれしい。 131 00:10:27,560 --> 00:10:30,430 じゃあな!えっ? さあさあ。 132 00:10:30,430 --> 00:10:34,968 あっ ちょっと ねえ… 誰 誰 誰 誰? ちょっ 久志! ねえ…。久志? 133 00:10:34,968 --> 00:10:39,305 …ってか 立ち直り 早いよね。 ハハッ 本当だな。 134 00:10:39,305 --> 00:10:41,307 はあ…。 135 00:10:47,046 --> 00:10:49,449 裕一。 うん? 136 00:10:49,449 --> 00:10:52,352 おめえもよ いつまでも ウジウジしてねえで➡ 137 00:10:52,352 --> 00:10:55,655 はっきり言ってやったらどうだ。 うん? 何を? 138 00:10:55,655 --> 00:11:00,493 はあ… ごまかすな。 このづぐだれが。 139 00:11:00,493 --> 00:11:03,196 あっ… 懐かしいね。 140 00:11:11,271 --> 00:11:19,579 (秒針の音) 141 00:11:33,793 --> 00:11:35,795 今日は もう。 142 00:11:45,138 --> 00:11:50,944 先生 食べ終わったら お話があります。 143 00:11:59,152 --> 00:12:05,158 先生… 僕には才能がないんでしょう? 144 00:12:15,935 --> 00:12:18,638 も… 申し訳ない。 145 00:12:25,612 --> 00:12:29,115 先生が謝ることじゃありません。 146 00:12:29,115 --> 00:12:34,120 先生のそばにいて 骨身にしみました。 147 00:12:36,856 --> 00:12:42,962 突然押しかけてきた僕を 受け入れてくれて…➡ 148 00:12:42,962 --> 00:12:45,264 ありがとうございました。 149 00:12:53,673 --> 00:13:00,747 子どもの頃に売られて 居場所のない僕にとって ここは➡ 150 00:13:00,747 --> 00:13:07,453 初めて… 心から安らげる場所でした。 151 00:13:11,758 --> 00:13:18,264 音さんにも 華ちゃんにも➡ 152 00:13:18,264 --> 00:13:20,199 優しくして頂いて…。 153 00:13:20,199 --> 00:13:24,137 五郎君…。 154 00:13:24,137 --> 00:13:27,273 次の道 見つかるまで ここ いていいんだよ。 155 00:13:27,273 --> 00:13:32,979 駄目です! これ以上 皆さんに ご迷惑はおかけできません。 156 00:13:41,287 --> 00:13:45,792 五郎君…。 157 00:13:45,792 --> 00:13:51,597 困ったら いつでも来てね! ねっ? 158 00:13:51,597 --> 00:13:53,599 先生! 159 00:13:55,435 --> 00:13:57,437 よしよし…。 160 00:13:59,305 --> 00:14:01,240 (華の泣き声) 五郎ちゃん 元気でね。 161 00:14:01,240 --> 00:14:09,582 はい! ありがとうございました。 (泣き声) 162 00:14:09,582 --> 00:14:16,456 華ちゃん… 泣かないで。 163 00:14:16,456 --> 00:14:19,258 華ちゃん泣くと 僕も泣いちゃうから。 164 00:14:19,258 --> 00:14:30,269 (華の泣き声) 165 00:14:30,269 --> 00:14:35,141 お世話になりました! 166 00:14:35,141 --> 00:14:40,279 五郎ちゃ~ん…。➡ 167 00:14:40,279 --> 00:14:42,782 五郎ちゃん…。 168 00:14:42,782 --> 00:14:45,284 もう泣かない。 もう泣かない。 169 00:14:45,284 --> 00:14:48,287 五郎ちゃん…。