1 00:00:02,202 --> 00:00:06,406 (華)お父さん 日本に帰ってくるの!? (音)うん。 2 00:00:06,406 --> 00:00:11,278 下関に着いたって連絡があったから もうすぐ。 3 00:00:11,278 --> 00:00:15,115 無事でよかった…。 うん。 4 00:00:15,115 --> 00:00:18,785 お父さん 福島に来るって。 5 00:00:18,785 --> 00:00:21,288 (音 華)ばんざ~い! アハハハ。 6 00:00:21,288 --> 00:00:23,991 (汽笛) 7 00:00:33,634 --> 00:00:40,340 (汽笛) 8 00:00:55,656 --> 00:00:59,826 (藤堂)「君が この手紙を読んでいるということは➡ 9 00:00:59,826 --> 00:01:05,265 もう 僕は この世にはいないということだ。➡ 10 00:01:05,265 --> 00:01:11,772 君と憲太に もう会えないなんて とても寂しい。➡ 11 00:01:11,772 --> 00:01:17,277 昔から 僕は どこか冷めた部分を持った人間だった。➡ 12 00:01:17,277 --> 00:01:22,950 自分の気持ちを素直に出すことが 不得手だった。➡ 13 00:01:22,950 --> 00:01:28,288 そんな僕を変えてくれたのは君だ。➡ 14 00:01:28,288 --> 00:01:37,965 君を知るにつれ その明るさ まっすぐさに 僕の殻は とけていった。➡ 15 00:01:37,965 --> 00:01:45,439 残していくこと 心から謝る。➡ 16 00:01:45,439 --> 00:01:51,979 君が好きだった。 愛していた。➡ 17 00:01:51,979 --> 00:01:59,720 ありがとう 僕の人生に現れてくれて。➡ 18 00:01:59,720 --> 00:02:01,922 君に会いたい」。 19 00:02:05,092 --> 00:02:07,294 「藤堂清晴」。 20 00:02:19,272 --> 00:02:23,944 (裕一)先生は…➡ 21 00:02:23,944 --> 00:02:29,149 先生は 僕を車の下に隠してくれて…。 22 00:02:36,289 --> 00:02:39,092 すぐそこで撃たれました。 23 00:02:42,162 --> 00:02:48,635 多分…➡ 24 00:02:48,635 --> 00:02:52,139 僕を守ろうとしてくれたんじゃないかって 思います。 25 00:02:55,976 --> 00:02:58,812 (昌子)そう…。 26 00:02:58,812 --> 00:03:06,253 あの人 あなたのこと 本当に好きだった。 27 00:03:06,253 --> 00:03:12,259 きっと… 自分の人生 託してたのね。 28 00:03:19,800 --> 00:03:23,403 幸せだったな…。 29 00:03:23,403 --> 00:03:25,906 楽しかった! 30 00:03:27,607 --> 00:03:31,611 もう… あんな日 返ってこない。 31 00:03:36,616 --> 00:03:40,420 会いたい…。 32 00:03:40,420 --> 00:03:45,125 もう一度… 会いたい。 33 00:03:47,961 --> 00:03:55,669 (すすり泣き) 34 00:04:01,241 --> 00:04:03,176 ⚟(戸が開く音) 35 00:04:03,176 --> 00:04:06,113 お帰りなさい。 ⚟(戸が閉まる音) 36 00:04:06,113 --> 00:04:10,817 はあ… もう~ 帰ってきたら「ただいま」でしょ。 37 00:04:18,391 --> 00:04:23,697 心配かけたね。 ごめん。 38 00:04:34,407 --> 00:04:41,181 よかった… よかった。 39 00:04:41,181 --> 00:04:45,051 ただいま。 お帰りなさい…。 40 00:04:45,051 --> 00:04:53,627 (すすり泣き) 41 00:04:53,627 --> 00:04:56,663 よかった…。 42 00:04:56,663 --> 00:04:58,798 よかった…。 43 00:04:58,798 --> 00:05:24,591 ♬~ 44 00:05:24,591 --> 00:05:28,395 みんな 元気そうで安心した。 45 00:05:28,395 --> 00:05:34,601 居心地がよくて 東京に帰りたくなくなります。 46 00:05:34,601 --> 00:05:50,083 ♬~ 47 00:05:50,083 --> 00:05:55,388 お勤め ご苦労さまでした。 48 00:06:06,600 --> 00:06:09,102 僕は先に帰る。 49 00:06:14,908 --> 00:06:17,410 しばらく 一人でいたい。 50 00:06:25,385 --> 00:06:27,320 私たちも一緒に…。 51 00:06:27,320 --> 00:06:29,322 お願いだから…。 52 00:06:36,763 --> 00:06:38,765 頼む。 53 00:06:42,936 --> 00:06:45,605 戦況が悪化するほど➡ 54 00:06:45,605 --> 00:06:51,945 国民の士気を高めるため 裕一への依頼は増え続けました。 55 00:06:51,945 --> 00:06:54,447 では…。 待て! 56 00:06:56,283 --> 00:07:02,555 このフィリピンの戦いは天王山! 一大決戦だ。 57 00:07:02,555 --> 00:07:08,895 もっと国民の士気を上げ また いかなる敵であるか明確に示すため➡ 58 00:07:08,895 --> 00:07:13,366 敵将 ニミッツとマッカーサーの名前を 入れて頂きたい。 59 00:07:13,366 --> 00:07:15,902 (西條)人名を入れるなど下品だ。 断る。 60 00:07:15,902 --> 00:07:21,408 君の意見など どうでもいい! 我々は勝たねばならんのだ! 61 00:07:42,395 --> 00:07:44,931 フンッ。 62 00:07:44,931 --> 00:07:47,434 これで結構! 63 00:07:59,112 --> 00:08:01,414 ⚟ごめんください。 64 00:08:13,626 --> 00:08:16,596 (鉄男)新聞社に復帰して➡ 65 00:08:16,596 --> 00:08:24,237 毎日 何十人 何百人… 何千人死んだって 記事書いてても➡ 66 00:08:24,237 --> 00:08:30,377 何にも変わらず 食って寝てた。 67 00:08:30,377 --> 00:08:33,913 どだに兵隊さん戦死しても➡ 68 00:08:33,913 --> 00:08:37,751 戦争が嫌だって 気持ちは変わんなくて➡ 69 00:08:37,751 --> 00:08:40,453 歌詞書くの断ってた。 70 00:08:42,389 --> 00:08:48,595 なのに…。 71 00:08:48,595 --> 00:08:54,768 藤堂先生が亡くなられたって聞いた時➡ 72 00:08:54,768 --> 00:09:00,573 俺は どうしようもなく腹立った。 73 00:09:00,573 --> 00:09:05,779 先生の弔いがしてえ 先生の無念 晴らしてえ! 74 00:09:10,884 --> 00:09:13,720 先生 喜ぶかな…? 75 00:09:13,720 --> 00:09:19,592 当然だべ。 先生は勝つために戦ったんだ。 76 00:09:19,592 --> 00:09:24,063 そっか…。 77 00:09:24,063 --> 00:09:27,734 そうなのかな…? 78 00:09:27,734 --> 00:09:33,540 んじゃ… 何のために戦ったんだ!? 79 00:09:33,540 --> 00:09:35,842 分かんない。 80 00:09:41,081 --> 00:09:43,883 けど… やるよ。 81 00:09:50,757 --> 00:09:53,960 (襖が閉まる音) 82 00:10:16,916 --> 00:10:18,885 (光子)どこに行くの? 83 00:10:21,855 --> 00:10:27,694 分かっとるよ。 集会に行くんでしょう? 84 00:10:27,694 --> 00:10:33,867 (五郎) 許して下さい。 僕には必要なんです。 85 00:10:39,005 --> 00:10:44,777 大事にすべきものは ほかにもあるよ 五郎ちゃん。 86 00:10:49,716 --> 00:10:52,352 申し訳ありません。 87 00:10:52,352 --> 00:10:54,320 ごろ…。 88 00:11:05,899 --> 00:11:08,835 (ため息) 89 00:11:08,835 --> 00:11:11,137 (岩城)帰ってこんですかん? 90 00:11:11,137 --> 00:11:14,440 (梅)昨日の夜 集会に行ったみたいなの。 91 00:11:14,440 --> 00:11:18,311 ああ… 特高ですかん。 92 00:11:18,311 --> 00:11:21,281 お母さんが確かめに行ってくれとる。 93 00:11:26,186 --> 00:11:28,154 (戸の開閉音) 94 00:11:31,324 --> 00:11:34,227 どうだった? 95 00:11:34,227 --> 00:11:41,000 ほかの人は 罪 認めて 釈放されとるらしいけど 五郎ちゃんは…。 96 00:11:41,000 --> 00:11:44,337 皇軍将兵が命懸けで戦ってる今➡ 97 00:11:44,337 --> 00:11:50,210 戦争反対とは何事だ~! 国賊め~! 98 00:11:50,210 --> 00:11:56,482 私の体の自由は奪えても 心の自由は奪えません! 99 00:11:56,482 --> 00:11:59,352 うるさい! 100 00:11:59,352 --> 00:12:02,822 あ~! あ~! 101 00:12:04,958 --> 00:12:08,628 時間がないのに…。 102 00:12:08,628 --> 00:12:13,967 (空襲警報) 103 00:12:13,967 --> 00:12:17,837 昭和20年6月19日。 104 00:12:17,837 --> 00:12:22,308 豊橋は 深夜から未明までの空襲で➡ 105 00:12:22,308 --> 00:12:26,279 市街地の7割が焼き尽くされました。 106 00:12:29,816 --> 00:12:32,719 もう うち駄目だわ。 逃げよう! 107 00:12:32,719 --> 00:12:36,889 待って 原稿! 梅! 梅! 108 00:12:42,161 --> 00:12:45,198 おかみさん! あっ…! 109 00:12:45,198 --> 00:12:58,177 ♬~ 110 00:12:58,177 --> 00:13:00,346 俺が助けます! 111 00:13:02,615 --> 00:13:08,488 あっ! あっ ああ ああ…。 112 00:13:08,488 --> 00:13:12,625 ああ~! 113 00:13:12,625 --> 00:13:17,297 岩城さ~ん! 114 00:13:17,297 --> 00:13:19,799 梅~! 115 00:13:19,799 --> 00:13:22,468 岩城…。 116 00:13:29,308 --> 00:13:39,652 (すすり泣き) 117 00:13:39,652 --> 00:13:42,689 (物音) 118 00:13:42,689 --> 00:13:52,231 ♬~ 119 00:13:52,231 --> 00:14:00,039 あっ… ああ… ああっ…。 120 00:14:00,039 --> 00:14:03,309 梅! 梅! 121 00:14:08,281 --> 00:14:12,618 梅… 岩城さん…。 122 00:14:12,618 --> 00:14:16,489 梅… 起きて!➡ 123 00:14:16,489 --> 00:14:18,791 起きて…。 124 00:14:18,791 --> 00:14:24,063 誰か… 誰か助けて…。 125 00:14:32,638 --> 00:14:36,809 (玉音放送)「然れども朕は時運の趨く所➡ 126 00:14:36,809 --> 00:14:41,314 堪え難きを堪え 忍び難きを忍び…」。 127 00:14:41,314 --> 00:14:46,185 日本は敗戦しました。 128 00:14:46,185 --> 00:14:49,956 (玉音放送)「朕は茲に国体を護持し…」。