1 00:00:40,754 --> 00:00:42,873 ♬~ 2 00:00:42,873 --> 00:00:44,841 (小籐次)刺客か? 3 00:00:44,841 --> 00:00:48,045 ♬~ 4 00:00:48,045 --> 00:00:50,347 (勝五郎)あれ? あれは 赤目の旦那じゃねえか? 5 00:00:50,347 --> 00:00:53,750 (空蔵)本当だ。 (2人)おい 旦那! 6 00:00:53,750 --> 00:00:56,236 何なんだい? あのお侍は。 もめ事ですか? 7 00:00:56,236 --> 00:01:01,675 いや。 おぬしたちのおかげで 無駄な戦いをせずに済んだ。 8 00:01:01,675 --> 00:01:09,049 <この男 能見五郎兵衛は 誰よりも 赤目小籐次を憎んでいた。➡ 9 00:01:09,049 --> 00:01:13,437 己が父と慕う 田尻藤次郎の家来として➡ 10 00:01:13,437 --> 00:01:17,908 その憎悪は 歯止めが効かぬ状況に陥っていた> 11 00:01:17,908 --> 00:01:23,814 赤目小籐次 必ずや その首 頂く! 12 00:01:23,814 --> 00:01:33,814 ♬~(テーマ音楽) 13 00:01:36,009 --> 00:01:39,279 ≪(空蔵)お~い! (駿太郎)じいじ お帰り。 14 00:01:39,279 --> 00:01:42,015 ただいま 帰った。 (おきみ)3人そろってなんて➡ 15 00:01:42,015 --> 00:01:44,634 珍しいね。 さっきは 大変だったんだぜ。 16 00:01:44,634 --> 00:01:48,538 何が? 俺たちが 赤目の旦那を 助けたんだよ。 なあ? 17 00:01:48,538 --> 00:01:51,274 (お麻)どういう事? 途中 刺客に襲われてな。 18 00:01:51,274 --> 00:01:53,577 刺客? それは ただ事じゃない。 19 00:01:53,577 --> 00:01:57,130 頼むから 長屋にだけは 面倒事 持ち込まないでおくれよ。 20 00:01:57,130 --> 00:01:59,182 分かっておる。 21 00:01:59,182 --> 00:02:09,609 ♬~ 22 00:02:09,609 --> 00:02:14,781 (萱蔵)ああ 赤目小籐次にやられた傷が➡ 23 00:02:14,781 --> 00:02:20,520 いつまでたっても疼きやがる。 ああ…。 24 00:02:20,520 --> 00:02:26,042 喜んで お味方させていただきやす。 25 00:02:26,042 --> 00:02:29,646 ♬~ 26 00:02:29,646 --> 00:02:34,317 我らの手で 赤目小籐次を討つ! 27 00:02:34,317 --> 00:02:37,671 (山中英輔)田尻様のお考えは? 28 00:02:37,671 --> 00:02:40,474 田尻様は 江戸家老に にらまれており➡ 29 00:02:40,474 --> 00:02:43,310 うかつには動けぬ。 (内方伝次郎)しかし 赤目は➡ 30 00:02:43,310 --> 00:02:45,312 幾人もの刺客を倒してきた。 31 00:02:45,312 --> 00:02:49,516 我らが 3人集まったところで たやすく討てるだろうか? 32 00:02:49,516 --> 00:02:52,319 赤目は 確かに腕は立つ。 33 00:02:52,319 --> 00:02:58,608 しかし 盾となる者どもを 雇う事ができた。 34 00:02:58,608 --> 00:03:01,778 ただし ただ斬るだけでは つまらぬ。 35 00:03:01,778 --> 00:03:08,685 赤目は 御鑓を奪う際に 「御鑓拝借」と叫んだそうだ。 36 00:03:08,685 --> 00:03:11,755 御鑓拝借。 37 00:03:11,755 --> 00:03:14,307 御鑓拝借致す! 38 00:03:14,307 --> 00:03:18,411 (能見)赤目は お家にとって 大切な御鑓を奪い去った。 39 00:03:18,411 --> 00:03:22,616 まずは その御鑓拝借の 意趣返しをする。 40 00:03:22,616 --> 00:03:26,002 (内方)意趣返し? 41 00:03:26,002 --> 00:03:32,909 赤目が 大切にしている者を 奪う! 42 00:03:32,909 --> 00:03:40,567 己が大切にしている者を奪われた 苦しみを味わわせたあと➡ 43 00:03:40,567 --> 00:03:42,586 討つ! 44 00:03:42,586 --> 00:03:45,222 えい! やっ! 45 00:03:45,222 --> 00:03:48,842 えい! やっ!➡ 46 00:03:48,842 --> 00:03:50,861 えい! やっ! 47 00:03:50,861 --> 00:03:53,813 駿太郎 足をふらつかせるな。 48 00:03:53,813 --> 00:03:56,116 (駿太郎)はい! (新兵衛)なかなか厳しいですな。 49 00:03:56,116 --> 00:03:59,736 これは 新兵衛殿。 おはようございます。 50 00:03:59,736 --> 00:04:05,392 しかし 子供というものは すぐに 大きくなってしまうものだな。 51 00:04:05,392 --> 00:04:09,379 はい。 あっという間です。 52 00:04:09,379 --> 00:04:13,700 そうか。 あっという間か。 53 00:04:13,700 --> 00:04:16,670 <小籐次は 駿太郎が 日に日に➡ 54 00:04:16,670 --> 00:04:19,339 自分に敗れて死んだ まことの父➡ 55 00:04:19,339 --> 00:04:23,710 須藤平八郎に似てきた事を 感じていた> 56 00:04:23,710 --> 00:04:29,683 新陰流免許皆伝でござる。 57 00:04:29,683 --> 00:04:33,169 今更 後には引けぬ。 58 00:04:33,169 --> 00:04:35,906 (新兵衛)どうかなさいましたか? 59 00:04:35,906 --> 00:04:40,510 いや…。 駿太郎! 脇が甘いぞ。 60 00:04:40,510 --> 00:04:44,114 はい。 えい! やっ! 61 00:04:44,114 --> 00:04:48,985 では 行ってまいる。 お気を付けて。 62 00:04:48,985 --> 00:04:52,906 (駿太郎)えい! やっ! 63 00:04:52,906 --> 00:04:56,806 (新兵衛)じいじは 夕餉までには 帰ってくるよ。 64 00:05:08,255 --> 00:05:21,584 (笛の音) 65 00:05:21,584 --> 00:05:34,547 ♬~ 66 00:05:34,547 --> 00:05:36,750 めそめそするな。 67 00:05:36,750 --> 00:05:40,537 めそめそなんてしておらぬ! 68 00:05:40,537 --> 00:05:45,337 ほう。 なかなか 負けん気が強いな。 69 00:05:48,244 --> 00:05:52,949 その目 まるで…。 じいじの知り合いか? 70 00:05:52,949 --> 00:05:57,570 ♬~ 71 00:05:57,570 --> 00:06:01,191 答えよ! 72 00:06:01,191 --> 00:06:03,243 父は好きか? 73 00:06:03,243 --> 00:06:05,845 当たり前だ。 74 00:06:05,845 --> 00:06:09,099 ♬~ 75 00:06:09,099 --> 00:06:13,553 お前の父も お前の事が好きか? 76 00:06:13,553 --> 00:06:15,772 当たり前だ! 77 00:06:15,772 --> 00:06:19,526 でも じいじは おりょう様も好きじゃ。 78 00:06:19,526 --> 00:06:24,481 ♬~ 79 00:06:24,481 --> 00:06:28,134 おりょう? (戸が開く音) 80 00:06:28,134 --> 00:06:32,138 駿ちゃん! 駿ちゃん! 駿ちゃん こっち! 早く! 81 00:06:32,138 --> 00:06:35,642 何ですか!? この子に 何かしようってんですか!? 82 00:06:35,642 --> 00:06:37,694 ごめん。 83 00:06:37,694 --> 00:06:44,050 ♬~ 84 00:06:44,050 --> 00:06:50,323 (水野)う~む 見事な出来だ。 85 00:06:50,323 --> 00:06:52,642 おぬしに頼んで よかった。 86 00:06:52,642 --> 00:06:55,879 ありがたき幸せに存じます。 87 00:06:55,879 --> 00:07:01,818 時に 赤目 おぬしに 話しておかねばならぬ事がある。 88 00:07:01,818 --> 00:07:04,337 お伺い致します。 89 00:07:04,337 --> 00:07:10,477 数日前 おりょうに 暇を出した。 暇と申しますと? 90 00:07:10,477 --> 00:07:15,181 おりょうの父 北川舜藍殿に頼まれてな。 91 00:07:15,181 --> 00:07:18,017 縁談が持ち込まれたそうだ。➡ 92 00:07:18,017 --> 00:07:24,774 相手は 高家肝煎 香坂上総介殿のご子息 頼近殿。 93 00:07:24,774 --> 00:07:27,077 さようにございまするか。 94 00:07:27,077 --> 00:07:29,245 (水野)おりょうに おぬしらとの別れの酒席を➡ 95 00:07:29,245 --> 00:07:34,834 設けるように言ったのだが 首を 縦に振ろうとしない。 96 00:07:34,834 --> 00:07:40,507 水野様 そのようなお気遣いは 無用にございます。 97 00:07:40,507 --> 00:07:43,777 (水野)そうか? 98 00:07:43,777 --> 00:07:47,647 まことにめでたき事ゆえ➡ 99 00:07:47,647 --> 00:07:54,437 それがしも… 我が事のように… うれしゅうございます。 100 00:07:54,437 --> 00:07:57,837 (水野)う~む そうであろう。 101 00:08:00,043 --> 00:08:05,615 <おりょうは 万八楼のおこうを 訪ねていた> 102 00:08:05,615 --> 00:08:08,585 (おこう)嫁がれるのですね? 103 00:08:08,585 --> 00:08:12,385 (おりょう)はい。 それは おめでたいこと。 104 00:08:14,407 --> 00:08:19,212 本日は お願いがあって 参りました。 105 00:08:19,212 --> 00:08:25,212 この文を 赤目様に お渡しください。 106 00:08:27,620 --> 00:08:29,973 それは構いませんが➡ 107 00:08:29,973 --> 00:08:34,844 ご自分でお渡しになったほうが よろしいんじゃありませんか? 108 00:08:34,844 --> 00:08:38,648 できません。 おりょう様。 109 00:08:38,648 --> 00:08:44,070 武家の女として 生を受けた以上 嫁入りは 親の意向で決まる。 110 00:08:44,070 --> 00:08:47,670 幼い頃から そう分かっているつもりです。 111 00:08:49,642 --> 00:08:51,945 和歌を指南する家に生まれ➡ 112 00:08:51,945 --> 00:08:55,648 私も 当たり前に 歌を詠んで育ちました。 113 00:08:55,648 --> 00:08:58,535 そのため 父は 公家衆に親しい➡ 114 00:08:58,535 --> 00:09:01,971 高家と 縁を結ぼうと 思ったのでしょう。 115 00:09:01,971 --> 00:09:07,171 全てが 私のためであるのです。 116 00:09:09,179 --> 00:09:13,779 でも 後ろ髪を引かれる 何かがある。 117 00:09:15,785 --> 00:09:20,685 私には 何となく 分かる気が致します。 118 00:09:22,809 --> 00:09:25,879 同じ女ですもの。 119 00:09:25,879 --> 00:09:29,015 おこうさん。 120 00:09:29,015 --> 00:09:33,102 分かりました。 赤目様が見えた時に➡ 121 00:09:33,102 --> 00:09:35,505 お渡ししておきますよ。 122 00:09:35,505 --> 00:09:37,874 お願い致します。 123 00:09:37,874 --> 00:10:06,486 ♬~ 124 00:10:06,486 --> 00:10:10,790 「赤目様 突然の事ですが➡ 125 00:10:10,790 --> 00:10:14,744 私は 嫁ぐ事になりました。➡ 126 00:10:14,744 --> 00:10:18,765 赤目様には 無理なお願いを お引き受けいただき➡ 127 00:10:18,765 --> 00:10:23,303 今でも まことに感謝致しております。➡ 128 00:10:23,303 --> 00:10:26,906 弱き者を助け 悪を討ち➡ 129 00:10:26,906 --> 00:10:32,045 更には 己に向けられた 刺客の赤子を育てるという➡ 130 00:10:32,045 --> 00:10:38,534 赤目様の生き方は どなたにも できる事ではありません。➡ 131 00:10:38,534 --> 00:10:45,642 そんな赤目様を 私は 深く尊敬致しております。➡ 132 00:10:45,642 --> 00:10:49,345 もう お会いする事は できませんが➡ 133 00:10:49,345 --> 00:10:56,502 私の心には 赤目様の勇姿が 消える事はありません。➡ 134 00:10:56,502 --> 00:11:03,259 これからも 駿太郎様と共に 強く生きてください」。 135 00:11:03,259 --> 00:11:07,313 ♬~ 136 00:11:07,313 --> 00:11:10,133 さあさあ。 137 00:11:10,133 --> 00:11:12,385 すまんな。 138 00:11:12,385 --> 00:11:20,209 ♬~ 139 00:11:20,209 --> 00:11:24,314 凛とされた方ですね おりょう様は。 140 00:11:24,314 --> 00:11:27,984 私も もっと 仲よくなっておけば よかった。 141 00:11:27,984 --> 00:11:32,305 ♬~ 142 00:11:32,305 --> 00:11:36,059 お祝いに 何か贈られては いかがですか? 143 00:11:36,059 --> 00:11:42,682 ♬~ 144 00:11:42,682 --> 00:11:45,682 (小間物屋)これなんか いかがでしょう? 145 00:11:48,321 --> 00:11:52,675 煤竹には こういう色が映えますよ。 146 00:11:52,675 --> 00:11:54,644 そうか。 147 00:11:54,644 --> 00:12:19,435 ♬~ 148 00:12:19,435 --> 00:12:22,635 (鶏の鳴き声) 149 00:12:36,335 --> 00:12:38,335 出来た。 150 00:12:44,277 --> 00:12:46,846 じいじ それは何だ? 151 00:12:46,846 --> 00:12:52,935 ああ 煤竹で作った簪だ。 152 00:12:52,935 --> 00:12:55,705 それを どうするんだ? 153 00:12:55,705 --> 00:12:58,605 おりょう殿に渡す。 154 00:13:00,676 --> 00:13:05,176 駿太郎 頼まれてくれぬか? 155 00:13:12,371 --> 00:13:16,271 ごめん。 ごめ~ん! 156 00:13:21,147 --> 00:13:23,199 駿太郎 何をしておる!? 157 00:13:23,199 --> 00:13:25,199 行け。 158 00:13:31,441 --> 00:13:35,141 (門番)誰に渡すんだい? おりょう様。 159 00:13:38,080 --> 00:13:41,050 じいじからです。 160 00:13:41,050 --> 00:13:43,850 これを 赤目様が? 161 00:13:48,241 --> 00:13:52,145 ああ 煤竹の簪。 162 00:13:52,145 --> 00:13:55,031 ああ 見事な仕上がり。 163 00:13:55,031 --> 00:13:59,619 これは 赤目様が お作りになったものですか? 164 00:13:59,619 --> 00:14:01,704 ♬~ 165 00:14:01,704 --> 00:14:04,207 では。 166 00:14:04,207 --> 00:14:08,277 駿太郎様 赤目様と ご一緒に見えたのですか? 167 00:14:08,277 --> 00:14:12,277 はい。 でも もう 仕事に行った。 168 00:14:14,984 --> 00:14:19,005 そうですか。 169 00:14:19,005 --> 00:14:22,124 では これで。 170 00:14:22,124 --> 00:14:27,029 ♬~ 171 00:14:27,029 --> 00:14:30,416 駿太郎様! 172 00:14:30,416 --> 00:14:32,668 こちらに。 173 00:14:32,668 --> 00:14:40,176 ♬~ 174 00:14:40,176 --> 00:14:45,348 駿太郎様 お達者で。 175 00:14:45,348 --> 00:14:48,684 はい。 176 00:14:48,684 --> 00:14:55,992 じいじ おりょう様は どこかへ行ってしまうのか? 177 00:14:55,992 --> 00:14:59,245 うん。 178 00:14:59,245 --> 00:15:04,684 人の妻となる。 もう 会えぬのか? 179 00:15:04,684 --> 00:15:06,769 もう 会えん。 180 00:15:06,769 --> 00:15:09,939 (駿太郎)悲しい。 181 00:15:09,939 --> 00:15:11,939 悲しむな。 182 00:15:14,210 --> 00:15:17,380 喜べ。 無理だ。 183 00:15:17,380 --> 00:15:20,216 無理を承知の上で 喜べ。 184 00:15:20,216 --> 00:15:22,285 分かった。 185 00:15:22,285 --> 00:15:25,855 ♬~ 186 00:15:25,855 --> 00:15:30,576 おりょう様に ぎゅっとされたぞ。 187 00:15:30,576 --> 00:15:34,030 何だと!? 「お達者で」と。 188 00:15:34,030 --> 00:15:37,450 ♬~ 189 00:15:37,450 --> 00:15:39,635 子供は 得をする。 190 00:15:39,635 --> 00:15:45,041 何だ? 何も言ってはおらん。 191 00:15:45,041 --> 00:15:47,041 参るぞ。 192 00:16:03,342 --> 00:16:08,998 <数日がたち おりょうは 嫁入りの日を迎えた> 193 00:16:08,998 --> 00:16:48,938 ♬~ 194 00:16:48,938 --> 00:16:52,241 <おりょうは 小籐次から贈られた髪飾りを➡ 195 00:16:52,241 --> 00:16:58,447 お守り代わりとして 肌身離さずに 行こうと決めていた> 196 00:16:58,447 --> 00:17:19,051 ♬~ 197 00:17:19,051 --> 00:17:21,151 (侍)何者だ!? 198 00:17:23,239 --> 00:17:25,624 (能見)おりょう拝借致す! 199 00:17:25,624 --> 00:17:33,666 ♬~ 200 00:17:33,666 --> 00:17:35,666 ≪ 何事ですか!? 201 00:17:37,670 --> 00:17:41,370 あなたは 一体? ご同道願いたい。 202 00:17:44,076 --> 00:17:47,913 (勝五郎)全く とんでもねえな。 203 00:17:47,913 --> 00:17:50,266 何だ? そんな所に固まって。 旦那! 204 00:17:50,266 --> 00:17:52,818 (お麻)かどわかしが起きたんです。 かどわかし? 205 00:17:52,818 --> 00:17:54,904 (桂三郎)花嫁さんが さらわれたそうですよ。 206 00:17:54,904 --> 00:17:58,274 物騒ね。 私もさらわれたら どうしよう? 207 00:17:58,274 --> 00:18:01,911 お前をさらう物好きはいねえよ! 何だって!? 208 00:18:01,911 --> 00:18:07,116 いや それが 赤目様が 御鑓拝借を した時と やり口が同じで。➡ 209 00:18:07,116 --> 00:18:10,336 賊が 「おりょう拝借」って。 210 00:18:10,336 --> 00:18:12,436 (一同)旦那! 旦那! 211 00:18:14,440 --> 00:18:18,044 (一同)ああ 旦那! 旦那! 212 00:18:18,044 --> 00:18:44,837 ♬~ 213 00:18:44,837 --> 00:18:54,013 (熊五郎)ヒヒヒ… いい女だね 全く。 214 00:18:54,013 --> 00:18:57,833 無礼な! (やくざたちの笑い声) 215 00:18:57,833 --> 00:19:01,537 手ぇ出すんじゃねえぞ! 大事な預かりものだ。 216 00:19:01,537 --> 00:19:03,589 (やくざたち)へい。 217 00:19:03,589 --> 00:19:11,914 ♬~ 218 00:19:11,914 --> 00:19:14,800 どうだ? 気分は。 219 00:19:14,800 --> 00:19:16,769 あなたが 頭目ですか!? 220 00:19:16,769 --> 00:19:19,572 一体 何のために このような事を!? 221 00:19:19,572 --> 00:19:23,409 赤目の大切な者を奪う。 222 00:19:23,409 --> 00:19:26,245 赤目様の? おぬしは➡ 223 00:19:26,245 --> 00:19:30,049 赤目小籐次の思い人であろう? 224 00:19:30,049 --> 00:19:34,136 そのような根も葉もない事を。 黙れ! 225 00:19:34,136 --> 00:19:38,407 赤目は 必ずや おぬしを救いに来るだろうよ。 226 00:19:38,407 --> 00:19:45,247 おぬしを使って 赤目を呼び寄せ そして 斬る! 227 00:19:45,247 --> 00:19:48,350 そんな! 案ずるな。 228 00:19:48,350 --> 00:19:53,339 それさえ済ませば おぬしは 傷一つつけず 帰してやる。 229 00:19:53,339 --> 00:19:56,592 あっ お待ちください! 230 00:19:56,592 --> 00:20:01,113 ♬~ 231 00:20:01,113 --> 00:20:07,219 (水野)うむ。 当家にも 北川殿から 知らせが届いておる。 232 00:20:07,219 --> 00:20:10,039 やはり。 しかし➡ 233 00:20:10,039 --> 00:20:13,209 何故 おりょうを? 234 00:20:13,209 --> 00:20:15,911 それがしのせいにございます。 235 00:20:15,911 --> 00:20:18,230 (水野)おぬしの? 236 00:20:18,230 --> 00:20:23,469 やり口が 御鑓拝借の時と同じ。 237 00:20:23,469 --> 00:20:28,407 恐らく それがしへの意趣返しかと。 238 00:20:28,407 --> 00:20:30,609 (水野)となると 賊は➡ 239 00:20:30,609 --> 00:20:35,014 御鑓を奪われた 3つのお家の者であると申すか? 240 00:20:35,014 --> 00:20:38,300 御意。 さすれば 一大事。 241 00:20:38,300 --> 00:20:40,502 慎重に 事に当たらねばならぬ。 242 00:20:40,502 --> 00:20:45,891 いえ。 おりょう殿に もしもの事があると。 243 00:20:45,891 --> 00:20:49,979 (水野)赤目! はやるな。 244 00:20:49,979 --> 00:20:53,432 <己のせいで おりょう殿がさらわれた。➡ 245 00:20:53,432 --> 00:20:59,232 そう思うと 小籐次は 焦る心を 抑える事はできなかった> 246 00:21:03,626 --> 00:21:07,780 ごめんつかまつる! 247 00:21:07,780 --> 00:21:13,602 (門番)何者だ? それがし 赤目小籐次と申す。 248 00:21:13,602 --> 00:21:17,373 どうか お屋敷内に お取り次ぎを。 249 00:21:17,373 --> 00:21:20,175 (門番)赤目小籐次だと!? 250 00:21:20,175 --> 00:21:27,616 いかにも。 赤目小籐次にござる。 どうか お取り次ぎを。 251 00:21:27,616 --> 00:21:29,916 ≪(田尻)何用だ? 252 00:21:40,980 --> 00:21:45,534 赤目 おぬしが 当家で いかように思われているか➡ 253 00:21:45,534 --> 00:21:48,671 よもや 存じておらぬ訳ではあるまい? 254 00:21:48,671 --> 00:21:51,540 はっ。 (田尻)わざわざ➡ 255 00:21:51,540 --> 00:21:55,678 命を取られに来たか? 256 00:21:55,678 --> 00:21:58,747 火急の用件なれば。 257 00:21:58,747 --> 00:22:07,239 万が一 ご当家に関わりがあれば 一大事の事ゆえ。 258 00:22:07,239 --> 00:22:09,208 一大事だと? 259 00:22:09,208 --> 00:22:12,061 はっ。 260 00:22:12,061 --> 00:22:15,948 して 用とは何だ? 261 00:22:15,948 --> 00:22:26,425 つい先日 嫁入りの一行が襲われ 花嫁が かどわかされ申した。 262 00:22:26,425 --> 00:22:28,644 それで? 263 00:22:28,644 --> 00:22:38,437 連れ去られたのは 御歌学者 北川舜藍様の娘 おりょう殿。 264 00:22:38,437 --> 00:22:47,913 高家肝煎 香坂上総介様方に 嫁がれるはずでございました。 265 00:22:47,913 --> 00:22:53,535 かような事 当家と 何の関わりがある? 266 00:22:53,535 --> 00:23:02,644 その手口が それがしが ご当家の 御鑓を奪ったものに似て➡ 267 00:23:02,644 --> 00:23:10,252 「おりょう拝借」と叫び 花嫁を連れ去ったとの事。 268 00:23:10,252 --> 00:23:12,304 何だと!? 269 00:23:12,304 --> 00:23:16,775 あるいは ご家中の何者かが➡ 270 00:23:16,775 --> 00:23:23,082 それがしへの意趣返しとして たくらんだ事ではないかと。 271 00:23:23,082 --> 00:23:26,585 黙らっしゃい! 272 00:23:26,585 --> 00:23:36,545 そのような愚かな事を たくらむ者など 当家にはおらぬ。 273 00:23:36,545 --> 00:23:38,647 (雷鳴) 274 00:23:38,647 --> 00:23:40,632 (田尻)出ていけ! 275 00:23:40,632 --> 00:24:43,178 ♬~ 276 00:24:43,178 --> 00:24:45,864 (能見)お呼びですか? 277 00:24:45,864 --> 00:24:48,217 どこに行っていた? 278 00:24:48,217 --> 00:24:51,453 (能見)麹町の道場のほうに。 279 00:24:51,453 --> 00:24:53,472 さようか。 280 00:24:53,472 --> 00:24:59,111 (雷鳴) 281 00:24:59,111 --> 00:25:04,383 おりょうという娘が かどわかされたと聞いた。➡ 282 00:25:04,383 --> 00:25:11,673 御鑓ならぬ 「おりょう拝借」と 称しおってな。➡ 283 00:25:11,673 --> 00:25:17,713 その事を 赤目小籐次が 知らせに来た。 284 00:25:17,713 --> 00:25:20,199 赤目が? 285 00:25:20,199 --> 00:25:27,906 能見 父母を 早うに亡くしたおぬしを➡ 286 00:25:27,906 --> 00:25:34,079 わしは 親代わりに育ててきた。 287 00:25:34,079 --> 00:25:45,407 よもや かような愚かなまねを したのではあるまいな? 288 00:25:45,407 --> 00:25:48,677 ♬~ 289 00:25:48,677 --> 00:25:51,146 (田尻)答えよ! 290 00:25:51,146 --> 00:25:55,334 (雷鳴) 291 00:25:55,334 --> 00:25:58,020 私が 致しました! 292 00:25:58,020 --> 00:26:04,576 ♬~ 293 00:26:04,576 --> 00:26:08,547 バカ者~っ! 294 00:26:08,547 --> 00:26:18,907 かような事が明るみになれば お家は お取り潰しだ~っ! 295 00:26:18,907 --> 00:26:27,216 ♬~ 296 00:26:27,216 --> 00:26:33,038 こうして見下ろしていると➡ 297 00:26:33,038 --> 00:26:42,731 幼き日の おぬしの顔が浮かんでくる。 298 00:26:42,731 --> 00:26:53,242 ♬~ 299 00:26:53,242 --> 00:27:02,501 案内せい その娘のおる所へ。 300 00:27:02,501 --> 00:27:04,603 はっ! 301 00:27:04,603 --> 00:27:11,610 (雷鳴) 302 00:27:11,610 --> 00:27:13,910 (駿太郎)じいじ! 303 00:27:17,883 --> 00:27:23,405 すまん。 おりょう様は 見つかったか? 304 00:27:23,405 --> 00:27:25,405 いや。 305 00:27:27,809 --> 00:27:33,409 じいじ おりょう様は どうして さらわれたんだ? 306 00:27:35,417 --> 00:27:38,870 じいじ 教えてくれ! 307 00:27:38,870 --> 00:28:14,856 ♬~ 308 00:28:14,856 --> 00:28:25,384 ≪(足音) 309 00:28:25,384 --> 00:28:33,075 ♬~ 310 00:28:33,075 --> 00:28:36,111 人払いを。 311 00:28:36,111 --> 00:28:38,611 (能見)すまぬが 外してくれ。 312 00:28:47,639 --> 00:28:50,208 (熊五郎)赤目の野郎! 今度 会う時は ただじゃおかねえ! 313 00:28:50,208 --> 00:28:53,145 痛っ! (萱蔵)お前は いつも 口だけは威勢がいいな。 314 00:28:53,145 --> 00:28:57,049 (一同)ハハハ…。 (熊五郎)何がおかしいんだ!? 315 00:28:57,049 --> 00:28:59,049 (おうづ)赤目? 316 00:29:08,677 --> 00:29:36,254 ♬~ 317 00:29:36,254 --> 00:29:38,273 あっ! 318 00:29:38,273 --> 00:29:48,784 ♬~ 319 00:29:48,784 --> 00:29:52,471 案ずるな。 320 00:29:52,471 --> 00:29:56,374 あなたは? 321 00:29:56,374 --> 00:30:03,131 息子同様に育てた者が 無謀にも かような狼藉を働いた事を➡ 322 00:30:03,131 --> 00:30:06,151 まずは わびよう。 323 00:30:06,151 --> 00:30:13,508 しかし かくなる上は いま少し 辛抱していただきたい。 324 00:30:13,508 --> 00:30:17,679 赤目様をおびき出す 道具にしようというのですね? 325 00:30:17,679 --> 00:30:19,679 卑怯な! 326 00:30:22,000 --> 00:30:29,708 我ら この上は 禄を お家に返上し➡ 327 00:30:29,708 --> 00:30:37,048 赤目小籐次と 果たし合いを致す覚悟。 328 00:30:37,048 --> 00:30:43,004 赤目様は 負けませぬ! 329 00:30:43,004 --> 00:31:12,400 ♬~ 330 00:31:12,400 --> 00:31:14,803 (水町)よもや 田尻殿➡ 331 00:31:14,803 --> 00:31:21,209 赤目と果たし合いなど お考えではありますまいな? 332 00:31:21,209 --> 00:31:24,012 たとえ 主家を捨てたとしても➡ 333 00:31:24,012 --> 00:31:30,512 かような果たし合いが 公になれば 殿とて ただでは済みませぬ。 334 00:31:32,721 --> 00:31:40,045 田尻殿は 能見五郎兵衛をおかばいか!? 335 00:31:40,045 --> 00:31:43,548 赤目と関わりのある娘 おりょうのかどわかしに➡ 336 00:31:43,548 --> 00:31:53,041 能見が関わっていたとなれば よくて切腹 悪くて斬首!➡ 337 00:31:53,041 --> 00:31:55,441 いかがでござる? 338 00:31:59,481 --> 00:32:04,936 水町殿には 子はおありか? 339 00:32:04,936 --> 00:32:08,139 うん? 340 00:32:08,139 --> 00:32:11,743 4人おりまする。 341 00:32:11,743 --> 00:32:18,283 幼き能見を引き取り 育てたのは この私だ。 342 00:32:18,283 --> 00:32:24,005 子をお持ちであれば 分かるであろう? 343 00:32:24,005 --> 00:32:31,179 出来の悪い子ほど かわいいと。➡ 344 00:32:31,179 --> 00:32:40,071 それに お家の事は おぬしがおる。 345 00:32:40,071 --> 00:32:42,958 なんと!? おぬしがおれば➡ 346 00:32:42,958 --> 00:32:45,844 何とでもなる! 347 00:32:45,844 --> 00:32:56,844 満島の家は おぬしの力で もっておる。 348 00:33:11,036 --> 00:33:14,839 赤目様。 おうづ殿 いかがした? 349 00:33:14,839 --> 00:33:18,343 (おうづ)実は 平井村で 寅岩の萱蔵たちを見かけて。 350 00:33:18,343 --> 00:33:20,512 寅岩の萱蔵? 351 00:33:20,512 --> 00:33:23,865 赤目様の事を話していたから 気になって。 352 00:33:23,865 --> 00:33:26,451 それと これ。 353 00:33:26,451 --> 00:33:28,536 これは! 354 00:33:28,536 --> 00:33:31,539 (おうづ)やはり 赤目様が こしらえた物なのね? 355 00:33:31,539 --> 00:33:34,159 案内してくれ。 (おうづ)うん。 356 00:33:34,159 --> 00:33:41,516 ♬~ 357 00:33:41,516 --> 00:33:43,551 ご武運を! 358 00:33:43,551 --> 00:33:55,747 ♬~ 359 00:33:55,747 --> 00:33:58,550 ここか? うん。 360 00:33:58,550 --> 00:34:02,137 難波橋の親分さんにも この事を伝えに行ってくれ。 361 00:34:02,137 --> 00:34:05,040 分かった。 気を付けてな。 362 00:34:05,040 --> 00:34:16,935 ♬~ 363 00:34:16,935 --> 00:34:20,435 出た~っ! 364 00:34:22,474 --> 00:34:26,444 出た 出た! 365 00:34:26,444 --> 00:34:29,080 赤目が出やがった! (萱蔵)お前たち!➡ 366 00:34:29,080 --> 00:34:32,500 赤目を畳んじまえ! (やくざたち)へえ! 367 00:34:32,500 --> 00:34:37,205 肩の傷の借りは 返すぜ! 368 00:34:37,205 --> 00:34:39,205 赤目様。 369 00:34:41,276 --> 00:34:44,612 女を移す。 内方! はっ! 370 00:34:44,612 --> 00:34:46,812 赤目の足止めを頼む。 371 00:34:48,850 --> 00:34:50,950 立て! 372 00:35:01,913 --> 00:35:06,713 この野郎! この時を待っていたぜ! 373 00:35:12,490 --> 00:35:15,844 おりょう殿。 374 00:35:15,844 --> 00:35:17,896 邪魔だ! 375 00:35:17,896 --> 00:35:20,131 ♬~ 376 00:35:20,131 --> 00:35:22,200 おりょう殿。 赤目様! 377 00:35:22,200 --> 00:35:24,219 や~っ! 378 00:35:24,219 --> 00:35:37,348 ♬~ 379 00:35:37,348 --> 00:35:40,718 危ない! 380 00:35:40,718 --> 00:35:42,804 おりょう殿! 381 00:35:42,804 --> 00:35:47,225 そのような得物で それがしを 討ち取れると思うなよ! 382 00:35:47,225 --> 00:35:59,704 ♬~ 383 00:35:59,704 --> 00:36:02,307 おりょう殿! 384 00:36:02,307 --> 00:36:04,709 赤目様! 385 00:36:04,709 --> 00:36:18,173 ♬~ 386 00:36:18,173 --> 00:36:20,542 残念だったな。 387 00:36:20,542 --> 00:36:23,211 おのれ! ≪(秀次)赤目の旦那! 388 00:36:23,211 --> 00:36:26,681 (町方たち)御用だ 御用だ! 町方が来たぜ。 389 00:36:26,681 --> 00:36:30,618 赤目の旦那 何ですか? こいつら。 390 00:36:30,618 --> 00:36:32,704 かどわかしの一味だ。 391 00:36:32,704 --> 00:36:35,206 で 頭目は? 392 00:36:35,206 --> 00:36:39,277 不覚にも 取り逃がした。 おりょう殿も。 393 00:36:39,277 --> 00:36:42,714 (秀次)とにかく こいつら しょっ引け! (町方)合点だ! 394 00:36:42,714 --> 00:36:45,266 赤目様! 赤目様! 395 00:36:45,266 --> 00:36:57,579 ♬~ 396 00:36:57,579 --> 00:37:00,765 じいじ! 駿太郎。 397 00:37:00,765 --> 00:37:04,419 おりょう様は 助けたか? 398 00:37:04,419 --> 00:37:06,619 駄目であった。 399 00:37:12,410 --> 00:37:16,364 じいじでも 駄目な事はあるのか? 400 00:37:16,364 --> 00:37:19,500 ある。 401 00:37:19,500 --> 00:37:24,839 駿太郎 なぜ おりょう殿がさらわれたのか➡ 402 00:37:24,839 --> 00:37:27,358 わしに聞いた事があったな? 403 00:37:27,358 --> 00:37:30,495 言った。 404 00:37:30,495 --> 00:37:34,282 話そう。 405 00:37:34,282 --> 00:37:41,539 以前 わしは ある大名家に仕えておった。 406 00:37:41,539 --> 00:37:51,983 ある日 わしの殿様が 3人の殿様に 辱めを受けた。 407 00:37:51,983 --> 00:37:56,304 それを許せなかった わしは➡ 408 00:37:56,304 --> 00:38:01,709 殿様たちの行列を襲い 御鑓を奪った。 409 00:38:01,709 --> 00:38:05,947 泥棒したのか? そうだ。 410 00:38:05,947 --> 00:38:12,047 その御鑓と引き換えに わび状を書かせた。 411 00:38:14,138 --> 00:38:21,296 その事を根に持った者が おりょう殿をさらったのだ。 412 00:38:21,296 --> 00:38:23,296 じいじ。 413 00:38:25,650 --> 00:38:29,637 何だ? 泥棒は悪い事だぞ。 414 00:38:29,637 --> 00:38:33,237 そうだ。 悪い事だ。 415 00:38:35,376 --> 00:38:41,676 わしがやった事がもとで おりょう殿がさらわれた。 416 00:38:43,735 --> 00:38:49,474 わしのせいで おりょう殿が…。 417 00:38:49,474 --> 00:38:51,474 じいじ。 418 00:38:53,661 --> 00:38:57,148 駿太郎は ずっと見てきたぞ。 419 00:38:57,148 --> 00:39:01,202 夜遅くまで 刃物を研いでいた。 420 00:39:01,202 --> 00:39:05,039 竹で おもちゃを作っていた。 421 00:39:05,039 --> 00:39:09,043 困ってる人を いつも助けた。 422 00:39:09,043 --> 00:39:12,313 じいじは 何でも 一所懸命にやる! 423 00:39:12,313 --> 00:39:18,336 そんなじいじが 父上である事がうれしい! 424 00:39:18,336 --> 00:39:24,225 そんなじいじなら おりょう様を きっと助けられるはずだ! 425 00:39:24,225 --> 00:39:28,146 ♬~ 426 00:39:28,146 --> 00:39:30,531 駿太郎。 427 00:39:30,531 --> 00:39:36,187 駿太郎は 大きくなったら じいじのようになりたい。 428 00:39:36,187 --> 00:39:40,675 ♬~ 429 00:39:40,675 --> 00:39:42,643 駿太郎。 430 00:39:42,643 --> 00:39:52,643 ♬~ 431 00:39:55,006 --> 00:39:57,575 駿太郎 何だ? これは。 432 00:39:57,575 --> 00:40:01,546 知らぬ。 外から戻った時にはあった。 433 00:40:01,546 --> 00:40:06,617 <それは 田尻藤次郎からの 果たし状であった。➡ 434 00:40:06,617 --> 00:40:09,537 3日後 小金井橋近くにて➡ 435 00:40:09,537 --> 00:40:17,378 戌の刻 田尻他 総勢13名との 果たし合いの申し込みである。➡ 436 00:40:17,378 --> 00:40:22,250 書状には 十両もの金が添えられていた。➡ 437 00:40:22,250 --> 00:40:27,505 「その金で 助太刀を集めるように」 との事であった。➡ 438 00:40:27,505 --> 00:40:30,274 そして 「小籐次が 果たし合いの場に来れば➡ 439 00:40:30,274 --> 00:40:33,428 おりょうは返す」とも 書かれていた> 440 00:40:33,428 --> 00:40:35,480 3日後か。 441 00:40:35,480 --> 00:40:49,110 ♬~ 442 00:40:49,110 --> 00:40:53,114 手出しは無用。 拙者は この鑓にて。 443 00:40:53,114 --> 00:40:55,817 (内方)一番手は 私がやる。 444 00:40:55,817 --> 00:40:59,420 ♬~ 445 00:40:59,420 --> 00:41:01,806 じいじ。 446 00:41:01,806 --> 00:41:05,877 何だ? 顔が怖いぞ。 447 00:41:05,877 --> 00:41:08,913 そうか。 どうした? 448 00:41:08,913 --> 00:41:11,313 果たし状だ。 449 00:41:13,401 --> 00:41:17,538 斬り合うのか? そうだ。 450 00:41:17,538 --> 00:41:21,242 じいじなら 勝てる! 451 00:41:21,242 --> 00:41:26,647 じいじは強い! 必ず 勝つ! 452 00:41:26,647 --> 00:41:28,649 駿太郎。 453 00:41:28,649 --> 00:41:31,636 <小籐次は 「必ずや おりょうを助け➡ 454 00:41:31,636 --> 00:41:36,340 そして 幼い駿太郎のためにも 生きて帰る」。➡ 455 00:41:36,340 --> 00:41:39,540 そう 心に誓うのであった> 456 00:41:42,180 --> 00:41:46,717 (田尻)己を殺しに来た男の 子を育てる。 457 00:41:46,717 --> 00:41:49,904 同じ定めを抱えていると 言いたいのか? 458 00:41:49,904 --> 00:41:52,106 (昌右衛門)相手は 13人ですぞ。 459 00:41:52,106 --> 00:41:55,176 必ずや 駿太郎のもとに 帰ってくる。 460 00:41:55,176 --> 00:41:58,696 赤目が たった一人で来ました! 461 00:41:58,696 --> 00:42:00,932 (駿太郎)じいじ! 462 00:42:00,932 --> 00:42:07,054 ♬~ 463 00:42:07,054 --> 00:42:10,525 ♬「寂しくて悲しくて」 464 00:42:10,525 --> 00:42:19,834 ♬「ぽつんと 陽だまりの中に」 465 00:42:19,834 --> 00:42:26,440 ♬「前向きと ほほ笑みも忘れず」 466 00:42:26,440 --> 00:42:38,569 ♬「不器用な私に 言葉残した」 467 00:42:38,569 --> 00:42:45,009 ♬「人はいつか 何になるかを」 468 00:42:45,009 --> 00:42:55,386 ♬「求め目指し 歩いて行く」 469 00:42:55,386 --> 00:43:00,157 ♬「愛ください」 470 00:43:00,157 --> 00:43:08,132 ♬「大事な愛を 置いて来たんです」 471 00:43:08,132 --> 00:43:18,442 ♬「大きな愛を そう あの人の愛を」 472 00:43:18,442 --> 00:43:25,242 ♬「あの日に置いて来た」