1 00:00:34,249 --> 00:00:36,185 <神守幹次郎殿は➡ 2 00:00:36,185 --> 00:00:40,189 理不尽な夫から 私 汀女を救い出し➡ 3 00:00:40,189 --> 00:00:44,827 3年の逃亡の果てに 江戸に流れ着きました。➡ 4 00:00:44,827 --> 00:00:50,633 そして 吉原の女たちを 守る事になったのです> 5 00:00:50,633 --> 00:00:58,633 ♬~ 6 00:01:00,309 --> 00:01:05,009 女は切手だよ! 女は切手だよ! 7 00:01:09,852 --> 00:01:14,356 お師さん。 旦那様が 薄墨太夫の危ないところを➡ 8 00:01:14,356 --> 00:01:17,056 お救いになったそうですね。 9 00:01:24,700 --> 00:01:26,635 誰に聞いたのですか? 10 00:01:26,635 --> 00:01:29,872 吉原中で 専らの噂ですよ。 11 00:01:29,872 --> 00:01:33,742 あ~あ 私も 神守様に助けて頂きたい! 12 00:01:33,742 --> 00:01:35,678 (遊女たち)私も~! 13 00:01:35,678 --> 00:01:40,816 神守様は 私が危ない目に遭っても お救いになって下さるでしょうか。 14 00:01:40,816 --> 00:01:43,852 もちろんです。 あ~ よかった! 15 00:01:43,852 --> 00:01:48,991 それが務めですから 誰であっても 助けてくれる事でしょう。 16 00:01:48,991 --> 00:01:52,327 それより お師さん。 お客様に出す文➡ 17 00:01:52,327 --> 00:01:54,830 これなら きっと来て下さるっていう文句➡ 18 00:01:54,830 --> 00:01:56,765 何か考えて下さいな。 19 00:01:56,765 --> 00:01:59,668 私も お願いします! (遊女たち)私も 私も! 20 00:01:59,668 --> 00:02:05,174 お客様が きっと来て下さる文句…。 21 00:02:05,174 --> 00:02:07,109 さて…。 22 00:02:07,109 --> 00:02:10,846 神守様のお心を とりこになすった お師さんですから➡ 23 00:02:10,846 --> 00:02:15,184 さぞかし 艶っぽい文句を 考えて下さいますでしょう。 24 00:02:15,184 --> 00:02:20,384 (遊女たち) うわ~! お願いします! 25 00:02:45,180 --> 00:02:53,889 「一日千秋の思いで お待ち申し上げ候…」。 26 00:02:53,889 --> 00:02:56,492 吉原中で 幹殿が➡ 27 00:02:56,492 --> 00:02:59,995 薄墨太夫を助けた事が 評判になっているそうですよ。 28 00:02:59,995 --> 00:03:03,832 評判? 私は 私の仕事をしただけです。 29 00:03:03,832 --> 00:03:05,868 私も そのように言いました。 30 00:03:05,868 --> 00:03:11,168 あっ おなかが すいたでしょう? すぐに支度を。 31 00:03:13,509 --> 00:03:16,845 あら それは? 32 00:03:16,845 --> 00:03:20,682 薄墨太夫から 先日のお礼にと 会所に届けられていました。 33 00:03:20,682 --> 00:03:23,185 いつですか? 昨日です。 34 00:03:23,185 --> 00:03:26,021 すみません。 言うのを忘れてました。 35 00:03:26,021 --> 00:03:29,358 もう そんなに食べたのですか。 はい。 36 00:03:29,358 --> 00:03:34,329 食べますか? 要りません。 すぐ夕餉なのに。 37 00:03:34,329 --> 00:03:39,802 あ! 私が作る食事より 花魁から 頂いた饅頭の方がいいのですね? 38 00:03:39,802 --> 00:03:43,639 そんな事ありません。 支度が 少し遅くなったからといって➡ 39 00:03:43,639 --> 00:03:46,675 薄墨太夫から頂いた饅頭を そんな 当てつけのように食べなくても➡ 40 00:03:46,675 --> 00:03:49,144 よいではありませんか。 当てつけ? 41 00:03:49,144 --> 00:03:51,079 ただ 腹が減ったから 食べていただけです。 42 00:03:51,079 --> 00:03:56,652 では おなかいっぱいでしょうね。 夕餉は 後にします。 43 00:03:56,652 --> 00:04:14,452 ♬~ 44 00:04:18,674 --> 00:04:21,710 おはようございます。 あっ ご苦労さまでございます。 45 00:04:21,710 --> 00:04:23,846 ちょっと 出てまいりますので。 46 00:04:23,846 --> 00:04:26,348 お気を付けて。 頭取 お一人で大丈夫ですか? 47 00:04:26,348 --> 00:04:29,251 あっしが お供しましょう。 仕事じゃねえんだよ。 48 00:04:29,251 --> 00:04:31,520 ちょっと出かけるだけじゃねえの。 49 00:04:31,520 --> 00:04:36,491 いちいち ついてくんじゃねえ! 50 00:04:36,491 --> 00:04:39,795 やってくれ。 (駕籠かき)へい。 51 00:04:39,795 --> 00:04:47,970 お父っつぁん! お父っつぁん 忘れ物! 52 00:04:47,970 --> 00:04:50,472 しょうがないわねえ もう…。 53 00:04:50,472 --> 00:04:54,972 女ん所へでも行ったのかね。 羨ましいねえ。 54 00:04:58,213 --> 00:05:03,185 (駕籠かき)エッホ エッホ エッホ エッホ…。 55 00:05:03,185 --> 00:05:05,320 エッホ エッホ エッホ エッホ…。 56 00:05:05,320 --> 00:05:10,820 ああ! ≪どうしたい? 57 00:05:12,828 --> 00:05:16,164 どちら様でしょうな。 58 00:05:16,164 --> 00:05:23,672 吉原会所七代目四郎兵衛と 知っての事ですかな。 59 00:05:23,672 --> 00:05:26,575 やれ! ほほう。 60 00:05:26,575 --> 00:05:30,178 どうやら 間違いじゃなかったようですな。 61 00:05:30,178 --> 00:05:38,787 ♬~ 62 00:05:38,787 --> 00:05:40,722 追え! 63 00:05:40,722 --> 00:05:56,204 ♬~ 64 00:05:56,204 --> 00:05:58,640 何やつ!? 65 00:05:58,640 --> 00:06:09,985 ♬~ 66 00:06:09,985 --> 00:06:12,888 神守様…。 おけがは? 67 00:06:12,888 --> 00:06:17,088 大丈夫です。 お下がり下さい。 68 00:06:18,694 --> 00:06:22,164 誰に頼まれた? 69 00:06:22,164 --> 00:06:27,035 ♬~ 70 00:06:27,035 --> 00:06:30,505 やれ! うわ~! 71 00:06:30,505 --> 00:06:45,153 ♬~ 72 00:06:45,153 --> 00:06:47,923 引け! 73 00:06:47,923 --> 00:06:54,123 ♬~ 74 00:06:59,968 --> 00:07:07,642 これを お届けに。 ああ これは どうも ありがとうございます。 75 00:07:07,642 --> 00:07:14,442 どうやら ただの物取りでは ないようですな。 76 00:07:16,151 --> 00:07:18,487 おい! どうした? と… 頭取が➡ 77 00:07:18,487 --> 00:07:20,687 襲われたって聞いて…! そうなんだ…。 78 00:07:23,825 --> 00:07:26,728 お父っつぁん! お父… お父っつぁん! 79 00:07:26,728 --> 00:07:30,499 ギャーギャー 騒ぐなよ。 かすり傷だ。 80 00:07:30,499 --> 00:07:32,434 (清次)あっ 生きてる! 81 00:07:32,434 --> 00:07:34,770 誰が死ぬんだい! よかった…。 82 00:07:34,770 --> 00:07:37,606 バカ! あんたが お父っつぁんが 死んだみたいな事 言うからさあ! 83 00:07:37,606 --> 00:07:39,941 もう バカ! バカ! まあまあ まあまあ…。 84 00:07:39,941 --> 00:07:47,816 とにかく ご無事でよかった。 みんな 心配かけて すまない。 85 00:07:47,816 --> 00:07:51,453 (男衆たち)いやいやいや とんでもねえです。 86 00:07:51,453 --> 00:07:53,388 襲ったのは 何者でしょう? 87 00:07:53,388 --> 00:07:56,324 中に 相当な使い手が いたようだが…。 88 00:07:56,324 --> 00:07:59,127 (長吉)会所に恨みを持つ者や➡ 89 00:07:59,127 --> 00:08:03,999 吉原にうなってる金を狙う者は 大勢いるんだ。 90 00:08:03,999 --> 00:08:09,304 いや 腕の立つ浪人を 何人も使ってるところを見ると➡ 91 00:08:09,304 --> 00:08:12,808 かなりの金持ちだろう。 92 00:08:12,808 --> 00:08:16,478 それじゃあ また襲われるおそれが…。 93 00:08:16,478 --> 00:08:19,514 某が 頭取のそばに ついているようにします。 94 00:08:19,514 --> 00:08:21,650 お手数をかけます。 95 00:08:21,650 --> 00:08:24,152 (男衆たち)お願い致します! 96 00:08:24,152 --> 00:08:29,658 バカ野郎! 誰が 会所の頭取を襲えなどと言った!? 97 00:08:29,658 --> 00:08:33,628 だってよ あの野郎をやるのが 一番手っとり早いと思ったんだよ。 98 00:08:33,628 --> 00:08:38,467 このバカ野郎が! 99 00:08:38,467 --> 00:08:43,772 出来の悪い息子を持つと 苦労するわ! 100 00:08:43,772 --> 00:08:47,642 わしが 手間ひまかけて 会所を 乗っ取ろうとしておるのを➡ 101 00:08:47,642 --> 00:08:52,447 お前は それを ぶち壊しにしたんだぞ! 102 00:08:52,447 --> 00:08:56,318 お父っつぁんのやる事は どうも まどろっこしいんだよな。 103 00:08:56,318 --> 00:09:03,458 生意気を言うな! それに 会所を甘く見るな。 104 00:09:03,458 --> 00:09:09,264 何でも 腕の立つ用心棒が いるってえじゃねえか。 ああ。 105 00:09:09,264 --> 00:09:11,800 あ…。 ん? 106 00:09:11,800 --> 00:09:15,137 じゃ その浪人をやっちまえば いいんじゃねえか? 107 00:09:15,137 --> 00:09:19,641 ああ もういい! 余計な事はするな! 108 00:09:19,641 --> 00:09:21,676 行くぞ。 109 00:09:21,676 --> 00:09:26,815 一緒に来い。 ほら。 どこへ? 110 00:09:26,815 --> 00:09:38,426 ♬~ 111 00:09:38,426 --> 00:09:43,932 ソワソワするな。 でもよ…。 112 00:09:43,932 --> 00:09:49,132 襲った その日のうちに 会いに来るとは思うまい。 113 00:09:51,606 --> 00:09:54,109 あっ これは 香取屋さん。 114 00:09:54,109 --> 00:09:57,145 わざわざのお越し ありがとうございます。 115 00:09:57,145 --> 00:10:01,283 四郎兵衛さんも お元気そうで。 ああ おかげさまで。 116 00:10:01,283 --> 00:10:03,618 ご本業の方は いかがでございますかな? 117 00:10:03,618 --> 00:10:08,123 それが 穀物問屋も まあ いろいろとございまして…。 118 00:10:08,123 --> 00:10:10,792 あっ さて 本日 伺いましたのは➡ 119 00:10:10,792 --> 00:10:13,695 以前から お頼み申しております件で…。 120 00:10:13,695 --> 00:10:19,467 私も 吉原の商売仲間に 入れて頂きとうございます。 121 00:10:19,467 --> 00:10:23,138 妓楼の株が売りに出ましたら すぐに お知らせ致します。 122 00:10:23,138 --> 00:10:26,808 それがまあ 売りに出るのは 小見世ばかり。 123 00:10:26,808 --> 00:10:31,146 それでは いつまでたっても 大きな商いができません。 124 00:10:31,146 --> 00:10:35,016 私は 三浦屋さんのような 大きな店が…。 125 00:10:35,016 --> 00:10:37,319 それは 無理でございますよ。 126 00:10:37,319 --> 00:10:39,254 あのような大籬は➡ 127 00:10:39,254 --> 00:10:41,990 めったに売りに出るもんでは ございませんでなあ。 128 00:10:41,990 --> 00:10:46,861 う~ん。 まあ あの… 金なら都合をつけますが。 129 00:10:46,861 --> 00:10:50,165 金のあるなしでは ございません。 130 00:10:50,165 --> 00:10:56,938 それが… いや なかなか あの… 諦めきれませんでね。 131 00:10:56,938 --> 00:10:58,873 お手柔らかに。 132 00:10:58,873 --> 00:11:01,876 おや このお手は どうなさいました? 133 00:11:01,876 --> 00:11:06,348 あっ いや これは 花魁に かまれましてなあ。 134 00:11:06,348 --> 00:11:11,519 お~! ホホホホッ 四郎兵衛さん 隅に置けませんな。 135 00:11:11,519 --> 00:11:14,422 えっ いやいや 何をおっしゃいます。 136 00:11:14,422 --> 00:11:18,193 いやまあ さぞ 痛うございましたでしょ。 137 00:11:18,193 --> 00:11:22,697 あっ ちょいと はばかりを。 138 00:11:22,697 --> 00:11:25,533 このような立派な息子さんも おありになる。 139 00:11:25,533 --> 00:11:28,436 香取屋さんは もう安泰でございましょうな。 140 00:11:28,436 --> 00:11:34,809 それが 何の頼りに なりませんでねえ もう…。 141 00:11:34,809 --> 00:11:40,609 そんな事はございませんよ。 お恥ずかしい限りでございますよ。 142 00:11:42,317 --> 00:11:46,317 キツネとタヌキだな。 143 00:11:52,494 --> 00:11:55,330 幹殿。 144 00:11:55,330 --> 00:11:58,667 お務めですか? はい。 145 00:11:58,667 --> 00:12:02,003 ご苦労さまです。 146 00:12:02,003 --> 00:12:06,675 ああ 昨日の事ですが…。 今夜は…➡ 147 00:12:06,675 --> 00:12:13,548 ちゃんと おなかをすかせて 待っていて下さい。 148 00:12:13,548 --> 00:12:15,548 はい。 149 00:12:29,364 --> 00:12:36,564 ♬~ 150 00:12:40,809 --> 00:12:45,146 ♬~ 151 00:12:45,146 --> 00:12:50,346 何か 御用でしょうか? 152 00:12:54,823 --> 00:12:58,693 用があるから来たんだよ。 153 00:12:58,693 --> 00:13:09,003 ♬~ 154 00:13:09,003 --> 00:13:11,703 おい! 155 00:13:16,511 --> 00:13:19,511 (2人)お帰りなさい。 156 00:13:25,687 --> 00:13:29,387 ただいま戻りました。 157 00:13:49,310 --> 00:13:51,310 あね様! 158 00:13:53,982 --> 00:13:56,651 ご新造さんが いらっしゃらないんですか? 159 00:13:56,651 --> 00:13:58,686 先に帰っているはずなんですが…。 160 00:13:58,686 --> 00:14:01,823 どうなさったんでしょう。 いや…。 161 00:14:01,823 --> 00:14:05,493 黙って 家を空けるようなお方では ないでしょう? 162 00:14:05,493 --> 00:14:10,999 はあ。 それが…。 何か心当たりでも? 163 00:14:10,999 --> 00:14:16,671 実は 昨日 少し いさかいを。 いや いさかいと申しますか➡ 164 00:14:16,671 --> 00:14:19,507 向こうが勝手に腹を立てたんです。 165 00:14:19,507 --> 00:14:22,343 また どうして? 166 00:14:22,343 --> 00:14:28,683 実は 某は 薄墨太夫から頂いた 饅頭を食べただけなんですが…。 167 00:14:28,683 --> 00:14:34,289 ほう。 ヤキモチですかな。 168 00:14:34,289 --> 00:14:38,789 あっ 辺りを少し捜してきます。 169 00:14:42,030 --> 00:14:48,030 お芳 お前も行っておあげなさい。 はい。 170 00:14:56,311 --> 00:15:03,611 夫婦げんかは犬も食わぬで 済めばよいのだが…。 171 00:15:05,320 --> 00:15:09,320 神守様! すまぬ。 172 00:15:12,827 --> 00:15:16,527 親方なんか 怖くねえぞ! どんとこい! 173 00:15:18,166 --> 00:15:31,713 (ざわめき) 174 00:15:31,713 --> 00:15:34,649 食うか? 175 00:15:34,649 --> 00:15:37,652 勝手にしろ。 176 00:15:37,652 --> 00:15:41,289 亭主が助けに来ると思うな。 177 00:15:41,289 --> 00:15:46,789 ここが 分かる訳ないからな。 178 00:15:57,472 --> 00:16:00,508 神守の女房をさらった!? 179 00:16:00,508 --> 00:16:02,810 ああ。 このバカ! 180 00:16:02,810 --> 00:16:04,746 わしが あれほど…。 お父っつぁんは➡ 181 00:16:04,746 --> 00:16:08,149 俺の事 出来の悪い息子だと 思ってるようだが➡ 182 00:16:08,149 --> 00:16:12,020 そうじゃねえとこ 見せてやるぜ。 183 00:16:12,020 --> 00:16:15,023 お父っつぁんのやり方は手ぬるい。 184 00:16:15,023 --> 00:16:19,661 俺は 俺のやり方で やらせてもらうぜ。 185 00:16:19,661 --> 00:16:22,163 お… おい! どうする気だ!? 186 00:16:22,163 --> 00:16:29,504 あ~。 神守をおびき出して 始末する。 187 00:16:29,504 --> 00:16:33,474 あっ 待て! 188 00:16:33,474 --> 00:16:42,974 乗りかかった船だ。 こうなったら やるしかない。 189 00:16:57,966 --> 00:17:03,304 汀女様 まだ お戻りになりませんか? 190 00:17:03,304 --> 00:17:05,239 はい。 191 00:17:05,239 --> 00:17:10,812 心配な事だのう。 192 00:17:10,812 --> 00:17:13,314 恐れ入ります。 193 00:17:13,314 --> 00:17:17,485 裏同心などと言われて いい気になって➡ 194 00:17:17,485 --> 00:17:20,521 派手に動き回るからだ。 195 00:17:20,521 --> 00:17:24,993 雉も鳴かずば撃たれまい。 196 00:17:24,993 --> 00:17:29,864 俺らが 何度 助けてやったと 思ってんだよ。 197 00:17:29,864 --> 00:17:32,664 神守様…。 198 00:17:34,669 --> 00:17:41,476 これは 昨日の一件と 関わりがあるかもしれませんな。 199 00:17:41,476 --> 00:17:44,278 昨日の一件…。 200 00:17:44,278 --> 00:17:49,150 それとも あんた 国から かみさんをさらってきたんだろう。 201 00:17:49,150 --> 00:17:54,922 元の亭主が まだ 妻敵討ちを たくらんでるんじゃねえのか? 202 00:17:54,922 --> 00:17:59,127 藤村壮五郎なら あね様を さらったりはしないはずだが…。 203 00:17:59,127 --> 00:18:04,327 いや あんたを おびき出すためかもしれねえぞ。 204 00:18:08,803 --> 00:18:11,839 (清次)お父っつぁん! おう。 205 00:18:11,839 --> 00:18:14,308 お父っつぁん この切手が➡ 206 00:18:14,308 --> 00:18:19,147 下谷に行く道に 落ちていたそうです! 207 00:18:19,147 --> 00:18:23,317 この赤いひもは あね様のものに違いありません! 208 00:18:23,317 --> 00:18:27,188 よし。 草の根を分けても捜し出すんだ! 209 00:18:27,188 --> 00:18:30,191 (男衆たち)へい! 210 00:18:30,191 --> 00:19:06,794 ♬~ 211 00:19:06,794 --> 00:19:10,965 「女房は預りおり候。➡ 212 00:19:10,965 --> 00:19:16,771 山川観音に一人で来られたし」。 213 00:19:16,771 --> 00:19:24,479 ♬~ 214 00:19:24,479 --> 00:19:29,317 出てこい! おるのだろう。 215 00:19:29,317 --> 00:19:33,817 おっ 一人で来たようだな。 216 00:19:37,759 --> 00:19:39,759 お前は…。 217 00:19:41,429 --> 00:19:43,364 キツネとタヌキだな。 218 00:19:43,364 --> 00:19:45,664 誰に頼まれた? 引け! 219 00:19:47,769 --> 00:19:50,469 ほらよ。 220 00:19:56,277 --> 00:20:01,149 お前の女房のもんだろう。 221 00:20:01,149 --> 00:20:03,151 何が望みだ? 222 00:20:03,151 --> 00:20:09,624 ん? 女房を帰してほしけりゃあ 四郎兵衛を殺せ。 223 00:20:09,624 --> 00:20:11,959 何? 224 00:20:11,959 --> 00:20:18,132 フフフフフッ。 まあ 雇い主 殺せって 言われても 無理な話か。 225 00:20:18,132 --> 00:20:22,970 じゃ こうしよう。 四郎兵衛は 俺たちがやる。 226 00:20:22,970 --> 00:20:26,641 お前は手出しせずに ただ見てればいい。 227 00:20:26,641 --> 00:20:29,677 な~に 思わず不覚をとったとか言やあ➡ 228 00:20:29,677 --> 00:20:32,814 誰も怪しみゃあしねえよ。 229 00:20:32,814 --> 00:20:36,150 四郎兵衛が死んでも 吉原は続くんだ。 230 00:20:36,150 --> 00:20:42,350 吉原を差配する者が 入れ代わるだけだ。 231 00:20:44,325 --> 00:20:50,198 できねえと言やあ 女房の命はねえ。 232 00:20:50,198 --> 00:20:56,337 ♬~ 233 00:20:56,337 --> 00:20:59,373 お? ハハハハハッ。 234 00:20:59,373 --> 00:21:04,011 あっ それから この事は 誰にも しゃべるんじゃねえぞ。 235 00:21:04,011 --> 00:21:09,211 もし 人に話しゃ 女房の命はねえ。 236 00:21:14,355 --> 00:21:25,867 ♬~ 237 00:21:25,867 --> 00:21:28,769 (階段を上る足音) 238 00:21:28,769 --> 00:22:01,702 ♬~ 239 00:22:01,702 --> 00:22:08,175 三ノ輪まで参ります。 お供を お願いできますか。 はい。 240 00:22:08,175 --> 00:22:11,175 (男衆たち)行ってらっしゃい。 241 00:22:14,682 --> 00:22:17,718 (公太)四郎兵衛は俺たちがやる。➡ 242 00:22:17,718 --> 00:22:23,357 お前は手出しせずに ただ見てればいい。➡ 243 00:22:23,357 --> 00:22:29,864 できねえと言やあ 女房の命はねえ。 244 00:22:29,864 --> 00:22:33,664 どうしました? いえ。 245 00:22:35,970 --> 00:22:42,843 この先に ちょいと寄りたい所が あるんですが よろしいですか? 246 00:22:42,843 --> 00:22:46,643 はい。 では。 247 00:22:56,824 --> 00:23:02,496 玉藻のやつがね 酒は体に障るから ほどほどにしろって➡ 248 00:23:02,496 --> 00:23:07,496 もう うるさく言いましてな。 さようですか。 249 00:23:14,108 --> 00:23:18,846 この間 一人で出かけましたのは 実は…➡ 250 00:23:18,846 --> 00:23:22,516 薄墨太夫に かんざしを贈ろうと思って➡ 251 00:23:22,516 --> 00:23:24,852 それを求めに 参ったんでございますよ。 252 00:23:24,852 --> 00:23:27,521 薄墨太夫に…。 はい。 253 00:23:27,521 --> 00:23:30,424 毎年9月9日 重陽の節句に➡ 254 00:23:30,424 --> 00:23:36,964 その かんざしを贈るのが 私の楽しみでございましてな。 255 00:23:36,964 --> 00:23:39,300 そうですか。 いえいえ。 別に…➡ 256 00:23:39,300 --> 00:23:45,106 下心がある訳じゃございませんで。 あっ お一つ。 257 00:23:45,106 --> 00:23:47,975 ああ いや… 某は不調法で。 258 00:23:47,975 --> 00:23:57,151 おっ 汀女様に叱られますか? いえ もとは それなりに…。 259 00:23:57,151 --> 00:24:03,824 ところが 国を出て3年は 酒を飲む余裕などなく…➡ 260 00:24:03,824 --> 00:24:05,860 吉原に落ち着いた時には➡ 261 00:24:05,860 --> 00:24:10,998 すっかり 体が酒を受け付けない ようになっておりました。 262 00:24:10,998 --> 00:24:16,871 随分 ご苦労なさいましたな。 263 00:24:16,871 --> 00:24:22,610 実は 今度の一件 私を襲ったのは… 香取屋です。 264 00:24:22,610 --> 00:24:29,683 私も 吉原の商売仲間に 入れて頂きとうございます。 265 00:24:29,683 --> 00:24:33,554 ご存じでしたか。 266 00:24:33,554 --> 00:24:37,491 香取屋は かねてから 妓楼を手に入れたいと➡ 267 00:24:37,491 --> 00:24:43,230 世話しろ 世話しろと もう 私に うるさく迫ってまいりました。 268 00:24:43,230 --> 00:24:48,636 吉原に落ちる日銭に 目をつけたんでございましょうな。 269 00:24:48,636 --> 00:24:53,307 まあ あんな たちの悪い男を 吉原に入れる気は➡ 270 00:24:53,307 --> 00:24:58,179 私には 全くございませんでな。 271 00:24:58,179 --> 00:25:00,981 何が望みでしょうな。 272 00:25:00,981 --> 00:25:05,319 何か言ってまいったでしょう? 273 00:25:05,319 --> 00:25:11,659 四郎兵衛様を襲うのを 黙って見ていろ。 274 00:25:11,659 --> 00:25:16,530 さもなければ あね様の命はないと。 275 00:25:16,530 --> 00:25:20,334 汚えマネをしやがる…。 276 00:25:20,334 --> 00:25:23,237 会所の皆に迷惑はかけられません。 277 00:25:23,237 --> 00:25:26,006 某は 一人で…。 いや。 香取屋に行きます! 278 00:25:26,006 --> 00:25:29,043 いやいや 今 乗り込んでいかれても➡ 279 00:25:29,043 --> 00:25:32,279 汀女様は そこには おられませんよ。 しかし…。 280 00:25:32,279 --> 00:25:36,450 ここは ひとつ 会所に お任せ頂けませんか? 281 00:25:36,450 --> 00:25:41,150 必ず 汀女様を 見つけてさしあげますんで。 282 00:25:44,625 --> 00:25:51,499 かたじけない。 何をおっしゃいます。 283 00:25:51,499 --> 00:25:56,237 あなた方は 我々にとっても 大切なお方でございます。 284 00:25:56,237 --> 00:26:01,642 骨を折るのは 当たり前じゃございませんか。 285 00:26:01,642 --> 00:27:22,342 ♬~ 286 00:27:36,770 --> 00:27:39,673 すまねえ! 気ぃ付けえ! 287 00:27:39,673 --> 00:27:43,944 これは… あね様の字だ。 288 00:27:43,944 --> 00:27:47,781 何だ? この「一日千秋の思いで お待ち申し上げ候」ってのは。 289 00:27:47,781 --> 00:27:53,587 遊女が客に出す文を考えていると 言っていた。 290 00:27:53,587 --> 00:27:56,957 居場所を知らせようとしたんだな。 291 00:27:56,957 --> 00:28:00,794 「お待ち申し上げ候」か…。➡ 292 00:28:00,794 --> 00:28:05,466 まるで 助けが来るのを 待ってるみてえだな。 293 00:28:05,466 --> 00:28:07,968 (仙右衛門)どこで見つけた? 千住の裏通りです。 294 00:28:07,968 --> 00:28:12,806 その辺りに 香取屋の 息のかかったうちがあるはずだ。 295 00:28:12,806 --> 00:28:15,709 それを探してきな。 へい。 おい! 296 00:28:15,709 --> 00:28:17,909 (男衆たち)へい! 297 00:28:23,317 --> 00:28:31,317 「一日千秋の思いで お待ち申し上げ候」。 298 00:28:35,763 --> 00:28:39,933 (清次)あれです。 299 00:28:39,933 --> 00:28:45,633 香取屋が 妾を囲ってましたが 今は 空き家になってます。 300 00:28:52,646 --> 00:28:58,118 あの男… 頭取を襲った者の中にいた。 301 00:28:58,118 --> 00:29:00,954 どうやら 間違いねえな。 待て! 302 00:29:00,954 --> 00:29:08,696 まだ あね様が どうなっているか 分からない。 くそ…。 303 00:29:08,696 --> 00:29:13,667 確かに 中の様子が分からねえのに 踏み込むのは➡ 304 00:29:13,667 --> 00:29:17,667 得策とは言えませんや。 305 00:29:19,807 --> 00:29:21,842 オトリを使いましょう。 306 00:29:21,842 --> 00:29:25,842 オトリ? 誰を オトリにするんです? 307 00:29:27,548 --> 00:29:30,517 私です。 (一同)え!? 308 00:29:30,517 --> 00:29:36,256 私が オトリになる。 頭取を オトリにするなんてのは…。 309 00:29:36,256 --> 00:29:39,159 向こうの狙いは この四郎兵衛だ。 310 00:29:39,159 --> 00:29:43,764 私が襲われている隙に 汀女様を お助けしろ。 311 00:29:43,764 --> 00:29:46,433 いや しかし それでは 頭取が…。 312 00:29:46,433 --> 00:29:50,270 「虎穴に入らずんば 虎子を得ず」でございますよ。 313 00:29:50,270 --> 00:29:54,108 安心しな。 俺たちが 頭取を守る。 314 00:29:54,108 --> 00:29:58,108 おい みんな 支度するんだ。 (男衆たち)へい! 315 00:30:14,428 --> 00:30:19,633 四郎兵衛様。 はい。 316 00:30:19,633 --> 00:30:24,505 やはり 危険です。 向こうは 腕の立つ者ばかり。 317 00:30:24,505 --> 00:30:29,309 会所の男衆たちでは とても…。 318 00:30:29,309 --> 00:30:35,182 某たち夫婦は 会所の雇われ人。 なのに 身をていしてまで…。 319 00:30:35,182 --> 00:30:39,953 なぜでございましょうな…。 320 00:30:39,953 --> 00:30:45,659 女房が死んでから もう10年になります。 321 00:30:45,659 --> 00:30:47,594 あなた方 お二人を見ていると➡ 322 00:30:47,594 --> 00:30:54,094 なぜか しきりと 女房の事が思い出されましてな。 323 00:30:57,371 --> 00:31:06,346 これ 女房の形見にございますよ。 324 00:31:06,346 --> 00:31:14,855 あなた方も 遠い所から この吉原に逃げてこられた。 325 00:31:14,855 --> 00:31:22,529 そこで ささやかな幸せを 見つけられました。 326 00:31:22,529 --> 00:31:33,173 私にとっては そのお二人の幸せが 大切なものなのでございます。 327 00:31:33,173 --> 00:31:51,492 ♬~ 328 00:31:51,492 --> 00:31:54,394 お父っつぁん。 おう。 329 00:31:54,394 --> 00:31:57,664 どうかしたの? ん? いや 何でもねえよ。 330 00:31:57,664 --> 00:32:00,000 あっ ちょいと出かけっから➡ 331 00:32:00,000 --> 00:32:03,871 あの… 夏半纏 会所の 持ってきてくれ。 332 00:32:03,871 --> 00:32:06,871 あいよ。 333 00:32:10,511 --> 00:32:19,219 娘には ないしょに。 いらぬ心配を致します。 334 00:32:19,219 --> 00:32:21,221 はい…。 335 00:32:21,221 --> 00:32:29,221 ♬~ 336 00:32:36,303 --> 00:32:38,805 出かけるぜ。 一緒に参りやす。 337 00:32:38,805 --> 00:32:42,105 一人でいいんだ。 338 00:32:50,317 --> 00:32:52,517 おい。 (仲間たち)へい。 339 00:32:58,191 --> 00:33:15,175 ♬~ 340 00:33:15,175 --> 00:33:17,844 四郎兵衛が一人で出かけたぞ。 341 00:33:17,844 --> 00:33:19,780 行くぞ! (仲間たち)へい! 342 00:33:19,780 --> 00:33:27,854 ♬~ 343 00:33:27,854 --> 00:33:30,357 しめた。 引っ掛かった! 344 00:33:30,357 --> 00:33:33,857 お前は 頃合いを見て入ってこい。 はい。 345 00:33:48,308 --> 00:33:50,243 貴様! 346 00:33:50,243 --> 00:33:54,481 ♬~ 347 00:33:54,481 --> 00:33:57,317 女を殺せ! 348 00:33:57,317 --> 00:34:05,192 ♬~ 349 00:34:05,192 --> 00:34:07,492 うわ~! 350 00:34:15,168 --> 00:34:18,672 幹殿! あね様! 351 00:34:18,672 --> 00:34:21,372 あっ 後ろ! 352 00:34:24,544 --> 00:34:29,850 もしやと思って 戻ってみたら…。 謀ったな。 353 00:34:29,850 --> 00:34:32,185 許さん。 354 00:34:32,185 --> 00:34:57,385 ♬~ 355 00:34:59,813 --> 00:35:05,485 お待たせ致しました。 ええ 少し。 356 00:35:05,485 --> 00:35:09,990 けがは!? 大丈夫です。 357 00:35:09,990 --> 00:35:11,925 行かねばなりません。 358 00:35:11,925 --> 00:35:15,162 四郎兵衛殿が あね様のオトリに なってくれているのです。 359 00:35:15,162 --> 00:35:17,662 え!? 360 00:35:20,667 --> 00:35:23,367 (階段を上る足音) 361 00:35:25,839 --> 00:35:30,677 あね様を頼む。 分かりました。 362 00:35:30,677 --> 00:35:33,580 ご無事で! 363 00:35:33,580 --> 00:35:54,000 ♬~ 364 00:35:54,000 --> 00:35:58,000 おいでなすったな。 365 00:36:00,307 --> 00:36:04,144 私が 会所の四郎兵衛だ。 366 00:36:04,144 --> 00:36:09,316 ただじゃ死なねえから 覚悟しやがれ。 367 00:36:09,316 --> 00:36:20,927 ♬~ 368 00:36:20,927 --> 00:36:23,330 (仙右衛門)どけどけ~!➡ 369 00:36:23,330 --> 00:36:27,000 頭取を守れ! (男衆たち)おう! 370 00:36:27,000 --> 00:36:30,337 くそ 罠だ! 構うものか! 371 00:36:30,337 --> 00:36:34,207 神守は 女房の方に 引っ掛かってるはずだ! やれ! 372 00:36:34,207 --> 00:36:37,144 (仙右衛門)龕灯! (男衆たち)おう! 373 00:36:37,144 --> 00:36:43,283 ♬~ 374 00:36:43,283 --> 00:36:45,218 おわっ! 375 00:36:45,218 --> 00:36:47,154 どりゃ~! 376 00:36:47,154 --> 00:37:04,304 ♬~ 377 00:37:04,304 --> 00:37:07,641 やれ! 待て~! 378 00:37:07,641 --> 00:37:10,310 (男衆たち)神守様! 379 00:37:10,310 --> 00:37:13,980 くそ~! 某が相手だ。 380 00:37:13,980 --> 00:37:15,916 でや~! 381 00:37:15,916 --> 00:37:22,656 ♬~ 382 00:37:22,656 --> 00:37:25,492 汀女様は? 無事です。 383 00:37:25,492 --> 00:37:28,395 やった~! よし! 384 00:37:28,395 --> 00:37:36,136 ♬~ 385 00:37:36,136 --> 00:37:38,138 どりゃ~! 386 00:37:38,138 --> 00:37:57,791 ♬~ 387 00:37:57,791 --> 00:38:02,291 出てきたらいかがですかな。 388 00:38:07,133 --> 00:38:09,133 行くぞ。 389 00:38:12,806 --> 00:38:15,141 くそ! 390 00:38:15,141 --> 00:38:20,013 ♬~ 391 00:38:20,013 --> 00:38:22,315 くそ~! 392 00:38:22,315 --> 00:38:27,153 女子を人質にするとは卑怯千万! 393 00:38:27,153 --> 00:38:33,426 ♬~ 394 00:38:33,426 --> 00:38:39,426 はい。 あとは お役人に任せましょう。 395 00:38:42,769 --> 00:38:47,641 文使い 大黒屋 よろしゅう~! 396 00:38:47,641 --> 00:38:50,944 そこへ 神守様が飛び込んでいって➡ 397 00:38:50,944 --> 00:38:54,447 お師さんが間一髪のところを 救ったそうなんですよ。 398 00:38:54,447 --> 00:38:56,383 そうでしたか。 399 00:38:56,383 --> 00:39:01,321 頭取を助けようとした 男衆さんたちも 勇敢な事ですね。 400 00:39:01,321 --> 00:39:07,961 何でも その先頭に立ったのが 仙右衛門とか。 さようですか。 401 00:39:07,961 --> 00:39:13,133 顔は怖いんですけど いざって時に 頼りになる人なんですよね。 402 00:39:13,133 --> 00:39:16,803 仙右衛門様も ご無事で何よりでしたね。 403 00:39:16,803 --> 00:39:19,706 ええ 本当に。 404 00:39:19,706 --> 00:39:22,609 玉藻様。 はい? 405 00:39:22,609 --> 00:39:25,512 もしや 仙右衛門様の事…。 406 00:39:25,512 --> 00:39:29,382 アハッ アハハッ 何をおっしゃいますやら。 407 00:39:29,382 --> 00:39:32,585 そんな訳 ある訳ないじゃないですか。 408 00:39:32,585 --> 00:39:37,385 ごちそうさまでした。 失礼致します。 409 00:39:41,761 --> 00:39:51,438 ♬~ 410 00:39:51,438 --> 00:40:00,780 何やら あのような騒ぎが 起きた事が ウソのようですね。 411 00:40:00,780 --> 00:40:03,283 ええ。 412 00:40:03,283 --> 00:40:08,154 しかし 幹殿が 今のお仕事を お続けになれば➡ 413 00:40:08,154 --> 00:40:11,458 また このような事が 起きるかもしれません。 414 00:40:11,458 --> 00:40:17,958 いえ。 このような事は 二度と起こさせません。 415 00:40:21,634 --> 00:40:28,975 妻として 覚悟しておきます。 はあ…。 416 00:40:28,975 --> 00:40:36,275 でも きっと来て下さると 信じていました。 417 00:40:40,687 --> 00:40:46,993 この文を見たら 行かねばなりますまい。 文? 418 00:40:46,993 --> 00:40:51,331 「一日千秋の思いで お待ち申し上げ候」。 419 00:40:51,331 --> 00:40:55,001 えっ… そんな事が 書いてありましたか。 420 00:40:55,001 --> 00:40:58,671 え? 私は ただ やみくもに ちぎって➡ 421 00:40:58,671 --> 00:41:07,347 窓から飛ばしたのですが…。 何だ そうだったのですか。 422 00:41:07,347 --> 00:41:14,220 いえ。 わざと そこを 選んだ事にしておきましょう。 423 00:41:14,220 --> 00:41:16,356 (笑い声) 424 00:41:16,356 --> 00:41:38,356 ♬~ 425 00:41:42,816 --> 00:41:47,687 柳里さん 身請けされるんだって? 柳里の知り合いの者だ。 426 00:41:47,687 --> 00:41:51,491 あの男は!? きっと 殺されます。 427 00:41:51,491 --> 00:41:55,361 どうしたら 柳里さんを助ける事が できるか 知恵を出して下さい。 428 00:41:55,361 --> 00:41:58,264 柳里は どこだ? 429 00:41:58,264 --> 00:42:01,464 人の幸せの邪魔をするな。 430 00:42:04,204 --> 00:42:15,715 ♬「君のそばにいる」 431 00:42:15,715 --> 00:42:26,860 ♬「君を守って行く」 432 00:42:26,860 --> 00:42:38,471 ♬「悲しみを 消してあげることは 出来ないけど」 433 00:42:38,471 --> 00:42:49,182 ♬「ここからは ふたり 同じ道を行く」 434 00:42:49,182 --> 00:43:00,660 ♬「せめて ひととき」 435 00:43:00,660 --> 00:43:11,838 ♬「風よ やさしく」 436 00:43:11,838 --> 00:43:25,338 ♬「二人 包んで」 437 00:45:54,701 --> 00:45:58,454 こんばんは。大阪からニュースを お伝えします。