1 00:02:03,095 --> 00:02:23,115 ・~ 2 00:02:23,115 --> 00:02:43,135 ・~ 3 00:02:43,135 --> 00:02:58,084 ・~ 4 00:02:58,084 --> 00:03:02,088 <山陽道 上りの起点 長門国 赤間関・ 5 00:03:02,088 --> 00:03:06,092 現在の下関をたった 雪姫と源八郎は・ 6 00:03:06,092 --> 00:03:11,097 長府 厚狭を過ぎて 周防国 三田尻へと さしかかった> 7 00:03:11,097 --> 00:03:15,101 (源八郎)姫 急ぎましょう 三田尻へ行くには・ 8 00:03:15,101 --> 00:03:18,104 日が暮れるまでに 佐波川の渡しを 渡らなければ なりません 9 00:03:18,104 --> 00:03:20,106 (雪姫)そうですね 10 00:03:20,106 --> 00:03:37,123 ・~ 11 00:03:37,123 --> 00:03:39,123 どうしたのでしょう はあ 12 00:03:43,129 --> 00:03:46,132 (源八郎) あっ 少々 ものを尋ねますが・ 13 00:03:46,132 --> 00:03:51,137 三田尻への渡しは もう 上がったのでしょうか 14 00:03:51,137 --> 00:03:54,140 上がったも 何も はなから出てやしねえよ 15 00:03:54,140 --> 00:03:56,142 えっ? 16 00:03:56,142 --> 00:04:02,081 三田尻の地蔵鼻岬に 平家の 落ち武者の幽霊が出るんで・ 17 00:04:02,081 --> 00:04:06,085 誰も 三田尻へ渡る者が いなくなっちまったんだよ 18 00:04:06,085 --> 00:04:08,087 そんな ばかな! (漁師)悪いことは 言わねえ・ 19 00:04:08,087 --> 00:04:12,091 お前さん方も 宮市へ回った方がいいよ・ 20 00:04:12,091 --> 00:04:17,096 触らぬ神にたたりなしってね (源八郎)あっ あの… 21 00:04:17,096 --> 00:04:20,099 ハァ 姫 やむをえませぬ 22 00:04:20,099 --> 00:04:24,103 少々 遠回りになりますが 宮市へ急ぎましょう 23 00:04:24,103 --> 00:04:28,107 面白いでは ありませんか はっ? 24 00:04:28,107 --> 00:04:31,110 その幽霊とやらを 見物して まいりましょう 25 00:04:31,110 --> 00:04:33,112 旅の つれづれには 願ってもないこと 26 00:04:33,112 --> 00:04:36,115 何を申されます! 物見遊山の 道中じゃありませぬぞ・ 27 00:04:36,115 --> 00:04:39,118 どこに 公儀の刺客の目が あっ ちょっと待ってください 28 00:04:39,118 --> 00:04:41,120 あっ 姫! 29 00:04:41,120 --> 00:04:44,123 すみません お願いします 30 00:04:44,123 --> 00:04:47,126 三田尻まで 乗せていってくださいませぬか 31 00:04:47,126 --> 00:04:52,131 <周防 三田尻は 毛利水軍の根拠地として知られ・ 32 00:04:52,131 --> 00:04:56,135 隣接する宮市 現在の防府の船手奉行は・ 33 00:04:56,135 --> 00:05:03,075 水軍の指揮と 特産の 塩輸送の監督に当たっていた> 34 00:05:03,075 --> 00:05:08,080 お世話になりました 源八 はっ あの… お礼… 35 00:05:08,080 --> 00:05:10,080 おっ! お待ちください! 36 00:05:30,102 --> 00:05:35,107 (琵琶語り) 37 00:05:35,107 --> 00:05:39,111 ・~ 38 00:05:39,111 --> 00:05:43,115 (六助)姉さん 早えとこ はたごへ わらじ 脱ぎやしょうや 39 00:05:43,115 --> 00:05:45,117 (お千)わらじを脱ぐったって・ 40 00:05:45,117 --> 00:05:47,119 この雨じゃ どうしようもないじゃないか 41 00:05:47,119 --> 00:05:52,124 姉さん あの琵琶の語りが 薄気味悪くねえんですかい? 42 00:05:52,124 --> 00:05:54,126 子守歌だと思ってりゃ いいだろ 43 00:05:54,126 --> 00:05:59,126 とにかく 本堂へ入れてもらおうよ (六助)えっ? 44 00:06:09,074 --> 00:06:16,081 (抱月) 勝手に入り込まれては 迷惑じゃ 45 00:06:16,081 --> 00:06:25,081 (抱月)いや 早々に 引き取られた方が お手前方のため 46 00:06:27,092 --> 00:06:35,100 この寺は その昔 壇ノ浦の合戦で・ 47 00:06:35,100 --> 00:06:45,110 逃げ延びた 平家の もののふ 上臈たちが・ 48 00:06:45,110 --> 00:06:51,116 自刃して果てた所 49 00:06:51,116 --> 00:07:00,059 夜な夜な あやかし 幽霊が迷い出るのじゃ 50 00:07:00,059 --> 00:07:02,061 ゆ… 幽霊? 51 00:07:02,061 --> 00:07:11,061 たたりが恐ろしければ 即刻 退散なされ 52 00:07:15,074 --> 00:07:18,077 姉さん 「君子 危うきに近寄らず」 って いいやすよ 53 00:07:18,077 --> 00:07:20,079 行きやしょう 行きやしょう 54 00:07:20,079 --> 00:07:22,081 しっかりおしよ! お前 男だろ! 55 00:07:22,081 --> 00:07:27,086 へっ? 男? ああ 男でした でも 今は女の方がいい… 56 00:07:27,086 --> 00:07:32,091 何 言ってんだよ 化け物が出たら 酒の相手でもさせて・ 57 00:07:32,091 --> 00:07:34,093 かんかん踊りでも やらせようじゃないか えっ? 58 00:07:34,093 --> 00:07:37,096 いや… 出るんですよ! 知りやせんよ! あっしは… 59 00:07:37,096 --> 00:07:41,100 あっ 来た 来た 鼻が むずむずしてきた 60 00:07:41,100 --> 00:07:43,102 ほら 何か出そう 出そう 61 00:07:43,102 --> 00:07:55,114 ・~ 62 00:07:55,114 --> 00:07:59,114 (六助と お千の悲鳴) 63 00:08:01,053 --> 00:08:03,055 で… 出たー! 64 00:08:03,055 --> 00:08:06,058 (お千)六! もう 行かないで… (六助の おびえる声) 65 00:08:06,058 --> 00:08:09,061 (お千の悲鳴) (六助)ちょっと 姉さん!・ 66 00:08:09,061 --> 00:08:11,061 姉さん! 67 00:08:32,084 --> 00:08:35,087 (源八郎)もし? お頼みします 68 00:08:35,087 --> 00:08:39,091 雨宿りを お願いしたいのですが… もし? 69 00:08:39,091 --> 00:08:44,096 姫 住職のいない 廃れ寺かもしれませんね 70 00:08:44,096 --> 00:08:47,096 休まして いただきましょう ええ 71 00:08:59,044 --> 00:09:02,047 (物音) 72 00:09:02,047 --> 00:09:05,047 誰か いるようですよ はい 73 00:09:20,065 --> 00:09:24,069 無住の寺では ないようですね そうですね 74 00:09:24,069 --> 00:09:44,089 ・~ 75 00:09:44,089 --> 00:09:51,096 ・~ 76 00:09:51,096 --> 00:09:55,096 (関戸屋)えっ? 今度の取り引きで 打ち切りでございますか 77 00:09:57,035 --> 00:10:00,038 (岡江) ここらあたりが 潮時のようじゃ 78 00:10:00,038 --> 00:10:03,041 ・(抱月)お奉行 79 00:10:03,041 --> 00:10:05,043 (岡江)おお 抱月 80 00:10:05,043 --> 00:10:10,048 (関戸屋)雨の中をすまなかったな 実は お前さんを呼んだのは… 81 00:10:10,048 --> 00:10:14,052 聞いた (岡江)うん? 油断も隙もならんな 82 00:10:14,052 --> 00:10:16,054 (一同の笑い声) 83 00:10:16,054 --> 00:10:22,060 (岡江)…で どうかな? 抱月 (抱月)打ち切りの訳は? 84 00:10:22,060 --> 00:10:28,066 (岡江)うん 萩の お城の動きが 少々 気になってきたのでな 85 00:10:28,066 --> 00:10:33,071 船手奉行としての お前さんの立場も あることだし… 86 00:10:33,071 --> 00:10:37,075 よかろう その旨 伝えておこう 87 00:10:37,075 --> 00:10:39,077 (関戸屋) ところで 取り引きの日取りは? 88 00:10:39,077 --> 00:10:42,080 おっつけ 知らせが来るはずだ 89 00:10:42,080 --> 00:10:46,084 それじゃあ つなぎが ありしだい 顔を出す 90 00:10:46,084 --> 00:10:50,088 (岡江)おい! 何も そう 急がんでも よいではないか 91 00:10:50,088 --> 00:10:53,091 まあ ゆっくりしてけ (関戸屋)いやいや お奉行様・ 92 00:10:53,091 --> 00:10:56,094 抱月が 雨にも めげず出向いたのは・ 93 00:10:56,094 --> 00:10:59,031 他に 目当てが あるんでございますよ 94 00:10:59,031 --> 00:11:06,031 これ 関戸屋さん 老いぼれ法師を からかうもんじゃないよ ハハハ… 95 00:11:09,041 --> 00:11:11,043 (お久美)いらっしゃい 96 00:11:11,043 --> 00:11:17,049 (抱月)ああ よく降る雨だね 97 00:11:17,049 --> 00:11:20,052 (お久美) ああ 危ない! 大丈夫ですか? 98 00:11:20,052 --> 00:11:23,052 ハハッ ありがとうよ (お久美)さっ 99 00:11:28,060 --> 00:11:32,064 こんな雨の中も お稼ぎなんですか? 100 00:11:32,064 --> 00:11:36,068 (抱月)いや お久美さんの声が 聞きたくてねぇ 101 00:11:36,068 --> 00:11:38,070 まあ… 102 00:11:38,070 --> 00:11:42,074 (抱月)一度 寺へ遊びに来ないかい? 103 00:11:42,074 --> 00:11:46,078 だって お化けが出るんでしょう? 平家の落ち武者の… 104 00:11:46,078 --> 00:11:51,083 残念ながら わしの目には 見えんのじゃが・ 105 00:11:51,083 --> 00:11:56,088 わしが琵琶の語りを お聴かせてしている間は・ 106 00:11:56,088 --> 00:12:00,092 み霊は 安んじておられるようだ (お久美)まあ 怖い 107 00:12:00,092 --> 00:12:03,095 ハハッ 大丈夫 大丈夫 ハハハ… 108 00:12:03,095 --> 00:12:06,098 ・(才助)法師様 109 00:12:06,098 --> 00:12:08,100 (お久美)いらっしゃいませ 110 00:12:08,100 --> 00:12:12,100 (抱月)才助かい (才助)へい 実は… 111 00:12:26,118 --> 00:12:29,121 (琵琶と語り) 112 00:12:29,121 --> 00:12:32,124 姫… あれは? 113 00:12:32,124 --> 00:12:35,127 ここに 住み着いていた方かも しれませんね 114 00:12:35,127 --> 00:12:38,130 様子を見に参りましょう それならば ひと言・ 115 00:12:38,130 --> 00:12:42,134 宿を借りたことを 断らねばなりませんし… はっ 116 00:12:42,134 --> 00:12:47,139 (琵琶と語り) 117 00:12:47,139 --> 00:13:06,091 ・~ 118 00:13:06,091 --> 00:13:11,096 あの… 法師様 雨に降り込められ お断りもなく・ 119 00:13:11,096 --> 00:13:15,096 納所を拝借させていただいた 旅の者でございます 120 00:13:17,102 --> 00:13:22,107 改めて 一夜の宿を お願いしたいのですが… 121 00:13:22,107 --> 00:13:25,110 法師様 どうして この夜更けに 琵琶などを? 122 00:13:25,110 --> 00:13:31,116 そなたたちには この場で自刃されて・ 123 00:13:31,116 --> 00:13:37,122 今なお 成仏できずに さまよっている・ 124 00:13:37,122 --> 00:13:46,131 平家の もののふ 上臈たちの怨霊が見えぬかな? 125 00:13:46,131 --> 00:13:48,131 えっ? 126 00:13:52,137 --> 00:13:54,139 (源八郎)何も見えませんが… 127 00:13:54,139 --> 00:13:59,077 悪いことは 申しません 128 00:13:59,077 --> 00:14:06,077 怨霊に取りつかれぬうちに お引き取りなされ 129 00:14:08,086 --> 00:14:10,088 愚かなことを 130 00:14:10,088 --> 00:14:13,091 …と申して つまらぬことに 関わり合っていても 131 00:14:13,091 --> 00:14:15,093 源八郎 はっ 132 00:14:15,093 --> 00:14:17,095 怨霊が 怖いのですか? 133 00:14:17,095 --> 00:14:22,095 何をおっしゃいます 怨霊ごとき さあ 戻りましょう 134 00:14:31,109 --> 00:14:34,109 (羽音) 135 00:14:36,114 --> 00:14:38,116 (ため息) 136 00:14:38,116 --> 00:14:41,119 姫 このようなとこには 長居は無用 137 00:14:41,119 --> 00:14:43,121 早々に立ち退きましょう 138 00:14:43,121 --> 00:14:45,123 フッ 源八郎 はっ 139 00:14:45,123 --> 00:14:47,125 やはり 亡霊が怖いのですか? 140 00:14:47,125 --> 00:14:50,128 いや 別に 亡霊が怖いわけでは ありませぬ 141 00:14:50,128 --> 00:14:54,132 まっ 雨も やみましたことゆえ… しっ 142 00:14:54,132 --> 00:14:58,070 (琵琶) 143 00:14:58,070 --> 00:15:01,073 (物音) はっ 144 00:15:01,073 --> 00:15:03,075 源八郎 はっ 145 00:15:03,075 --> 00:15:05,075 (源八郎)おっ! 146 00:15:15,087 --> 00:15:18,090 消えた どこへ消えたのかしら 147 00:15:18,090 --> 00:15:22,094 やはり あの法師の申すように 亡霊だったのでは? 148 00:15:22,094 --> 00:15:27,099 さあ… ひとつ 確かめてみましょうか 149 00:15:27,099 --> 00:15:32,104 姫! また そのような気まぐれを 気まぐれでは ありません 150 00:15:32,104 --> 00:15:36,108 もし この裏に何か 子細があるとしたら どうします? 151 00:15:36,108 --> 00:15:39,111 姫… とにかく訳を知りたいの 152 00:15:39,111 --> 00:15:44,111 ねっ いいでしょう? 源八郎 はあ… 153 00:15:59,064 --> 00:16:02,067 化け物騒ぎで 俺たちは 飯の食い上げだよなぁ 154 00:16:02,067 --> 00:16:04,069 (漁師)ああ 全くだ (漁師)何とか ならねえのか… 155 00:16:04,069 --> 00:16:06,071 (漁師)困ったもんだよ (源八郎)あの…・ 156 00:16:06,071 --> 00:16:10,075 平家の落ち武者の亡霊は 海の上にも出るんですか? 157 00:16:10,075 --> 00:16:13,078 (漁師)ええ あの地蔵鼻んとこにね 158 00:16:13,078 --> 00:16:15,080 地蔵鼻? (漁師たち)ええ 159 00:16:15,080 --> 00:16:19,084 (源八郎)…ていうと 琵琶法師が 住み着いてる 荒れ寺んとこですね 160 00:16:19,084 --> 00:16:23,088 (漁師)そうなんでい 今は 誰も 船を出す者は いねえよ 161 00:16:23,088 --> 00:16:26,091 (源八郎)それじゃあ 一そうも 地蔵鼻を回る船は ないんですか? 162 00:16:26,091 --> 00:16:28,093 ええ でも まだ 初めのころは・ 163 00:16:28,093 --> 00:16:31,096 物好きな野郎が 3~4人 出向いては 行ったんですがね・ 164 00:16:31,096 --> 00:16:33,098 ところが 船を ひっくり返されてからってものは・ 165 00:16:33,098 --> 00:16:36,098 もう ぱったりなんですよ (源八郎)そうですか 166 00:16:38,103 --> 00:16:40,103 どうも 167 00:16:48,113 --> 00:16:54,119 やはり 荒れ寺と地蔵鼻岬とは 何か 関わり合いが ありそうだな 168 00:16:54,119 --> 00:16:59,057 (水夫たち)待てー! 待てー! 169 00:16:59,057 --> 00:17:03,061 (水夫) でやーっ! おお… わーっ! 170 00:17:03,061 --> 00:17:06,064 (清吉)野郎! (水夫)やーっ! 171 00:17:06,064 --> 00:17:18,076 ・~ 172 00:17:18,076 --> 00:17:22,076 くっ… (清吉)くそ! 覚えてろ! 173 00:17:26,084 --> 00:17:29,084 (源八郎)大丈夫かい? (お久美)はい 174 00:17:36,094 --> 00:17:41,099 (源八郎)どうだね ひとつ 訳を話してみてくれないか? 175 00:17:41,099 --> 00:17:43,101 (お久美)えっ? 176 00:17:43,101 --> 00:17:48,106 誰も寄り付かない地蔵鼻に 女 一人で 出かけていった訳を 177 00:17:48,106 --> 00:17:50,108 別に訳なんて… 178 00:17:50,108 --> 00:17:52,110 (源八郎) そうとは 思えないんだがな 179 00:17:52,110 --> 00:17:56,114 あんた 幽霊騒ぎの からくりを 知ってるんじゃないのかい? 180 00:17:56,114 --> 00:17:58,049 生まれつき 跳ねっ返りなんですよ 181 00:17:58,049 --> 00:18:02,053 お化けが出る出るっていうから ちょっと 見に行っただけなんです・ 182 00:18:02,053 --> 00:18:06,053 どうも ありがとうございました 183 00:18:11,062 --> 00:18:31,082 ・~ 184 00:18:31,082 --> 00:18:42,093 ・~ 185 00:18:42,093 --> 00:18:45,093 琵琶法師の姿が 見当たりませんね 186 00:18:48,099 --> 00:18:53,104 幽霊騒ぎに あの法師が 絡んでいるとみて間違いないわね 187 00:18:53,104 --> 00:18:55,106 はい 188 00:18:55,106 --> 00:18:57,042 何のためでしょう? 189 00:18:57,042 --> 00:19:01,046 幽霊騒ぎ以来 地蔵鼻岬を回る船は 一そうも なくなったそうです 190 00:19:01,046 --> 00:19:06,051 つまり 地蔵鼻岬に 一そうの船も通さぬため・ 191 00:19:06,051 --> 00:19:08,053 このような 騒ぎを起こしたと申すのか? 192 00:19:08,053 --> 00:19:13,058 はい 人目のつかぬ所で 何かをするためでは ないかと 193 00:19:13,058 --> 00:19:15,060 そうねえ 194 00:19:15,060 --> 00:19:21,066 ハァ でも これだけの幽霊騒ぎに 船手奉行が なぜ何の詮索もせず・ 195 00:19:21,066 --> 00:19:25,070 黙って 見逃しているのかしら? はあ… 196 00:19:25,070 --> 00:19:29,074 萩へ参って 繁沢のじいに 話してみようかしら 197 00:19:29,074 --> 00:19:34,079 繁沢のじいと申されますと 毛利家の御家老 繁沢様のことで? 198 00:19:34,079 --> 00:19:39,084 ええ あの方は 江戸詰の折に よく 上屋敷へみえて・ 199 00:19:39,084 --> 00:19:42,084 私のことを孫娘のように… 200 00:19:47,092 --> 00:19:50,095 (源八郎)来たな あやかしども・ 201 00:19:50,095 --> 00:19:52,097 どうしても 私たちを追い出したいのか 202 00:19:52,097 --> 00:20:12,050 ・~ 203 00:20:12,050 --> 00:20:31,069 ・~ 204 00:20:31,069 --> 00:20:33,071 ・~ 205 00:20:33,071 --> 00:20:36,071 姫! 大丈夫です 206 00:20:38,076 --> 00:20:41,079 (源八郎) 姫! 深追いは なりませんぞ 207 00:20:41,079 --> 00:20:45,079 ええ それにしても あっという間に消えてしまうとは 208 00:20:54,092 --> 00:20:56,092 ああ… 209 00:21:08,039 --> 00:21:11,042 このような仕掛けが 出来ていたのですか 210 00:21:11,042 --> 00:21:15,046 私が探ってまいります ここで お待ちを 211 00:21:15,046 --> 00:21:35,066 ・~ 212 00:21:35,066 --> 00:21:54,085 ・~ 213 00:21:54,085 --> 00:21:56,087 (源八郎)寺からの抜け道か 214 00:21:56,087 --> 00:22:16,107 ・~ 215 00:22:16,107 --> 00:22:22,107 ・~ 216 00:22:27,118 --> 00:22:30,118 (源八郎)何かの合図だな 217 00:22:34,125 --> 00:22:37,128 (岡江)何? 取り引きの知らせが? 218 00:22:37,128 --> 00:22:41,132 (抱月)明日の夜 四つ半 いつもの手はずで 219 00:22:41,132 --> 00:22:44,135 ただ… (関戸屋)どうした? 220 00:22:44,135 --> 00:22:47,138 ちと やっかいなことがなぁ 221 00:22:47,138 --> 00:22:51,142 ここは ひとつ お奉行の力を借りねばならん 222 00:22:51,142 --> 00:22:53,142 わしの力を? 223 00:23:30,114 --> 00:23:34,114 (戸を たたく音) 224 00:23:36,120 --> 00:23:40,124 (お久美)どなた? ・(清吉)清吉です 225 00:23:40,124 --> 00:23:42,124 (お久美)あっ 清吉 226 00:23:47,131 --> 00:23:49,133 (お久美)何か変わったことでも? 227 00:23:49,133 --> 00:23:52,136 明日の夜 取り引きが行われます それで 打ち切りにするそうで 228 00:23:52,136 --> 00:23:56,140 それじゃあ 明日を逃しては… (清吉)はい 229 00:23:56,140 --> 00:23:58,140 そう 230 00:24:02,080 --> 00:24:08,080 …といって そいつに近づくことは 容易なことでは ありません 231 00:24:10,088 --> 00:24:12,088 ハァ… (お久美)清吉 232 00:24:15,093 --> 00:24:17,095 (清吉)お嬢さん! 233 00:24:17,095 --> 00:24:20,098 (お久美)とうに 命は捨てて かかっています・ 234 00:24:20,098 --> 00:24:24,102 うまく 手引きをしておくれ (清吉)ですが… 235 00:24:24,102 --> 00:24:28,106 清吉 (清吉)分かりました 236 00:24:28,106 --> 00:24:31,109 (六助)ねえ… 姉さん こんな町に いつまで いるつもりなんですよう 237 00:24:31,109 --> 00:24:33,111 (お千)うるさいねえ 238 00:24:33,111 --> 00:24:37,115 (六助)ねえねえ 周防で 1~2の 町だっていうから 来てみりゃあ・ 239 00:24:37,115 --> 00:24:40,118 化け物騒ぎで 閑古鳥じゃありやせんか 240 00:24:40,118 --> 00:24:42,120 おさらば お千の意地さ (六助)意地? 241 00:24:42,120 --> 00:24:46,124 仕事らしい仕事もしないで おさらば できるかってんだよ 242 00:24:46,124 --> 00:24:49,127 偉い! あんたは偉い! へへーん 243 00:24:49,127 --> 00:24:52,130 化け物見て 慌てて逃げ出したのを 棚に上げてさぁ 244 00:24:52,130 --> 00:24:54,132 お互いさまだろ (六助)うわっ 245 00:24:54,132 --> 00:24:57,068 うわー! うわー! わっ! (お千)わっ! 246 00:24:57,068 --> 00:24:59,070 ・(役人)急げ! 247 00:24:59,070 --> 00:25:02,070 どけ どけ どけー! どけ! 248 00:25:05,076 --> 00:25:09,080 しめた! こう こなくっちゃあ (六助)何がです? 249 00:25:09,080 --> 00:25:12,083 お奉行所の役人たちが 騒がしい町にゃあ・ 250 00:25:12,083 --> 00:25:14,085 稼ぎが転がってるもんなんだよ 251 00:25:14,085 --> 00:25:16,087 なるほどね 252 00:25:16,087 --> 00:25:19,087 それにしても 一体 この騒ぎは 何なんでしょうね 253 00:25:21,092 --> 00:25:24,095 (役人)控え! (役人)御用だ! 254 00:25:24,095 --> 00:25:26,095 (役人)船手奉行所の者だ! 255 00:25:28,099 --> 00:25:31,099 逃げたぞ! 足取りを追え! (役人たち)はっ! 256 00:25:36,107 --> 00:25:40,111 あなたの知らせの おかげで 助かりました 257 00:25:40,111 --> 00:25:46,117 では そのえたいの知れない連中は 姿を くらましたんでございますか 258 00:25:46,117 --> 00:25:50,121 今 足取りを追わせているが 何は ともあれ・ 259 00:25:50,121 --> 00:25:53,124 寺から退散してくれたのは 何よりだ (関戸屋)はい 260 00:25:53,124 --> 00:25:58,062 では 早速 今夜の取り引きの 支度をさせていただきます 261 00:25:58,062 --> 00:26:01,065 うん 抜かりなくな (関戸屋)はい 262 00:26:01,065 --> 00:26:03,067 …で 抱月は? 263 00:26:03,067 --> 00:26:06,070 昨日から 取り引きの場所に 入っております 264 00:26:06,070 --> 00:26:08,070 よーし 265 00:26:32,096 --> 00:26:35,096 お嬢さん (お久美)清吉! 266 00:26:37,101 --> 00:26:40,104 さあ・ 267 00:26:40,104 --> 00:26:43,107 あっ お嬢さん いけない (水夫)誰だ! 268 00:26:43,107 --> 00:26:45,109 この あま! 269 00:26:45,109 --> 00:26:47,111 嫌! (水夫)待ちやがれ この野郎 270 00:26:47,111 --> 00:26:49,113 (水夫)さっ 連れてけ! (お久美)嫌… 271 00:26:49,113 --> 00:26:51,115 (水夫)連れてけ! 272 00:26:51,115 --> 00:27:06,063 ・~ 273 00:27:06,063 --> 00:27:08,063 (鈴の音) 274 00:27:10,067 --> 00:27:14,071 (佐平次) どうなさいやした 男の方は? 275 00:27:14,071 --> 00:27:18,075 それが 気になる女子がおると 申して 地蔵鼻岬へ参ったっきり 276 00:27:18,075 --> 00:27:21,078 分かりやした じゃあ あっしが見てめえりやしょう 277 00:27:21,078 --> 00:27:23,080 では 私も… 278 00:27:23,080 --> 00:27:26,083 いや あなたは ここを お動きにならねえ方がいい 279 00:27:26,083 --> 00:27:28,083 いいですね? 280 00:27:31,088 --> 00:27:33,090 こっちだ (水夫)入れ 281 00:27:33,090 --> 00:27:36,093 (お久美)離して! あっ あ… 282 00:27:36,093 --> 00:27:38,095 はっ 抱月さん 283 00:27:38,095 --> 00:27:42,099 その声は お久美さんかい? (お久美)助けてください 284 00:27:42,099 --> 00:27:46,103 私は こんな目に遭う いわれは ないんです 285 00:27:46,103 --> 00:27:50,107 (抱月)離せ (清吉)へい 286 00:27:50,107 --> 00:27:53,107 こっちへ来るんだ 287 00:27:59,050 --> 00:28:01,050 (清吉)おい (水夫たち)へい 288 00:28:06,057 --> 00:28:08,059 (お久美)あ… 289 00:28:08,059 --> 00:28:14,065 少し 物好きが過ぎたようだね お久美さん 290 00:28:14,065 --> 00:28:18,065 私は ただ 幽霊の正体が 見たかっただけなんですよ 291 00:28:20,071 --> 00:28:22,073 あっ! 抱月さん… 292 00:28:22,073 --> 00:28:29,080 お前さんが見たかったのは 私の正体じゃないのかい? 293 00:28:29,080 --> 00:28:33,084 お前さん 誰なんだい? 294 00:28:33,084 --> 00:28:37,088 どうして 私の正体が知りたいんだい? 295 00:28:37,088 --> 00:28:41,092 (お久美) うん くっ… 離しとくれよ 296 00:28:41,092 --> 00:28:45,096 そこまで 見抜かれちゃ じたばたしないからさ・ 297 00:28:45,096 --> 00:28:49,100 私も お前さんに 聞きたいことが あるんだよ 298 00:28:49,100 --> 00:28:52,100 何が聞きたいんだい? 299 00:28:56,107 --> 00:29:01,045 3年前 塩問屋 周防屋の持ち船を 次々と襲った・ 300 00:29:01,045 --> 00:29:08,052 海賊の頭目 不知火半蔵のことさ (抱月)ほう 301 00:29:08,052 --> 00:29:12,056 その後 半蔵は おかへ上がったと聞いたけれど・ 302 00:29:12,056 --> 00:29:15,059 抱月さん 世捨て人 同然の琵琶法師・ 303 00:29:15,059 --> 00:29:20,064 それが 世間の目を欺く 半蔵の仮の姿だろう? 304 00:29:20,064 --> 00:29:26,070 あげくの果て 周防屋は 抜け荷の ぬれぎぬを着せられて・ 305 00:29:26,070 --> 00:29:31,075 家族は打ち首 店は闕所 306 00:29:31,075 --> 00:29:35,079 半蔵が 御禁制品を細工して・ 307 00:29:35,079 --> 00:29:38,082 お手入れの船手奉行の 目に付くようにしたんだろう! 308 00:29:38,082 --> 00:29:44,088 そうか お前は 周防屋の娘だったのか 309 00:29:44,088 --> 00:29:46,090 やっと 気が付いたのかい 310 00:29:46,090 --> 00:29:49,093 (抱月) 打ち首になった家族のうち・ 311 00:29:49,093 --> 00:29:56,100 萩の御家老の屋敷に 行儀見習いに 上がっていた娘だけが・ 312 00:29:56,100 --> 00:30:03,100 お情けで 打ち首を免れたと聞いていたが… 313 00:30:05,042 --> 00:30:07,042 お前だったのか 314 00:30:09,046 --> 00:30:13,050 琵琶法師 抱月 いえ 不知火の半蔵・ 315 00:30:13,050 --> 00:30:19,056 お前を指図していたのは 塩の仲買人だった関戸屋五兵ヱ 316 00:30:19,056 --> 00:30:27,064 その関戸屋を操っていたのが 船手奉行の岡江祐蔵…・ 317 00:30:27,064 --> 00:30:30,067 不知火半蔵! 318 00:30:30,067 --> 00:30:33,070 今こそ 親きょうだいの恨みを 晴らしてやる 319 00:30:33,070 --> 00:30:35,072 あっ! (抱月)ぬうっ! 320 00:30:35,072 --> 00:30:37,074 (お久美)あっ… 321 00:30:37,074 --> 00:30:42,074 (お久美の もがく声) 322 00:30:46,083 --> 00:30:50,087 (お久美)はっ! 323 00:30:50,087 --> 00:30:57,028 あいにくだったな お久美 (お久美)ちきしょう くっ あ… 324 00:30:57,028 --> 00:31:03,028 お久美 わしゃは そういう お前が好きなんだ 325 00:31:05,036 --> 00:31:11,042 玄海の海みてえに 荒え気性の お前がな 326 00:31:11,042 --> 00:31:14,045 (お久美)離せ! 人でなし! 327 00:31:14,045 --> 00:31:16,047 (抱月)一緒に付いてくるんだ 328 00:31:16,047 --> 00:31:19,050 今夜かぎりで 三田尻とも おさらばだ 329 00:31:19,050 --> 00:31:26,057 不知火の海の見える所で のんびりと余生を送るつもりだ 330 00:31:26,057 --> 00:31:32,057 あっ! くっ… (抱月)お久美 かわいがってやるぜ 331 00:31:34,065 --> 00:31:41,072 (お久美) うわっ 嫌! やめて! 離せ!・ 332 00:31:41,072 --> 00:31:47,078 嫌! 離せ! 誰かー! 誰か! 誰か来てー! 333 00:31:47,078 --> 00:31:51,082 くそ! くたばれ! (抱月)あっ でい! 334 00:31:51,082 --> 00:31:54,085 あ… 旦那様 おかみ様の敵だ!・ 335 00:31:54,085 --> 00:31:57,088 やーっ! (抱月)であー!・ 336 00:31:57,088 --> 00:32:03,094 うむ? 貴様 周防屋ゆかりの者だったのか 337 00:32:03,094 --> 00:32:09,100 手代の清吉だ この顔を焼き 貴様のとこへ 潜り込んだんだ! 338 00:32:09,100 --> 00:32:11,102 死ねー! やーっ! 339 00:32:11,102 --> 00:32:14,102 (抱月と清吉の争う声) 340 00:32:16,107 --> 00:32:21,112 お嬢さん (抱月)清吉 死ぬのは貴様の方だ 341 00:32:21,112 --> 00:32:24,112 ・(水夫)御隠居! うわっ! (抱月)おう! 342 00:32:27,118 --> 00:32:30,121 とうとう正体を現したな 琵琶法師 343 00:32:30,121 --> 00:32:33,121 おのれ どわー! 344 00:32:39,130 --> 00:32:41,130 さあ 早く (清吉)はい 345 00:32:46,137 --> 00:32:48,137 (一同の叫び声) 346 00:32:51,142 --> 00:32:56,147 (抱月)フフッ この不知火の半蔵を 甘く見ちゃいけねえや 347 00:32:56,147 --> 00:33:02,086 まあ 末期の話でも語り合うんだな フハハハ… 348 00:33:02,086 --> 00:33:04,088 (源八郎)おのれ! 349 00:33:04,088 --> 00:33:06,088 おい (水夫)へい 350 00:33:30,114 --> 00:33:35,119 なるほど そういう からくりだったのか・ 351 00:33:35,119 --> 00:33:41,125 船手奉行と 関戸屋が結託して 抜け荷買いをなぁ 352 00:33:41,125 --> 00:33:44,128 その取り引き現場を 人目に触れさせないため・ 353 00:33:44,128 --> 00:33:46,130 琵琶法師の不知火半蔵が 手下の者を使って・ 354 00:33:46,130 --> 00:33:50,134 幽霊騒ぎを起こして あの地蔵鼻を 通る船をなくしたんです 355 00:33:50,134 --> 00:33:53,137 (源八郎)考えたもんだなぁ 356 00:33:53,137 --> 00:33:55,139 それにしても 悪逆非道な悪党どもだ 357 00:33:55,139 --> 00:33:58,075 せめて 一突きなりとも・ 358 00:33:58,075 --> 00:34:01,075 親きょうだいの恨みを 晴らしたかったのですが… 359 00:34:03,080 --> 00:34:05,080 もはや こうなってしまっては… 360 00:34:07,084 --> 00:34:09,086 諦めるのは まだ早い (清吉)えっ? 361 00:34:09,086 --> 00:34:11,088 (源八郎)抜け荷の取り引きは 今夜だったな? (お久美)はい 362 00:34:11,088 --> 00:34:15,092 それまでに 私らを始末にかかる それまで 待つんだ 363 00:34:15,092 --> 00:34:18,092 必ず 助け出してみせる 364 00:34:21,098 --> 00:34:26,103 ハァ… 薬屋は どうしたのであろう 365 00:34:26,103 --> 00:34:30,103 こんなときに 新之介様が いてくれればいいのに 366 00:34:40,117 --> 00:34:42,117 はっ! 367 00:34:51,128 --> 00:34:56,128 源八郎が… しかも 船手奉行が悪事に加担!? 368 00:35:04,074 --> 00:35:06,076 おっ もし 何をなさるんで? 369 00:35:06,076 --> 00:35:08,078 (馬喰たち)おいおい おい 何だい 370 00:35:08,078 --> 00:35:12,082 この馬 借りるぞ 借賃じゃ 取っておけ 371 00:35:12,082 --> 00:35:14,084 はいー 372 00:35:14,084 --> 00:35:18,084 はいー はいー はいー 373 00:35:20,090 --> 00:35:24,094 それー はいー 374 00:35:24,094 --> 00:35:28,098 ほう 周防屋の娘と 手代がなぁ 375 00:35:28,098 --> 00:35:32,102 (関戸屋)はい それに 寺に忍び込んだ やっかい者も・ 376 00:35:32,102 --> 00:35:35,105 例の穴蔵に 落とし込んだそうでございます 377 00:35:35,105 --> 00:35:38,108 ハハハ… それは でかした 378 00:35:38,108 --> 00:35:43,113 取り引きが済みしだい 3人の始末は 抱月に任せろ 379 00:35:43,113 --> 00:35:50,120 海賊に引き渡して 海の上で 片づければ 事は早い フフフッ 380 00:35:50,120 --> 00:35:53,123 かしこまりました 381 00:35:53,123 --> 00:35:55,125 (岡江)萩の お城の方でも・ 382 00:35:55,125 --> 00:36:00,064 幽霊の詮索は だいぶ 急になってきたらしいからな・ 383 00:36:00,064 --> 00:36:05,069 下手に証拠を つかまれぬうちに 消してしまえば 安心だ 384 00:36:05,069 --> 00:36:07,071 (水夫)待て! (水夫)おいおい 385 00:36:07,071 --> 00:36:10,074 (水夫)どこ行く (男性)へ… へ… 何か? 386 00:36:10,074 --> 00:36:13,077 (水夫)こんなとこへ 来るんじゃねえ 帰れ 帰れ! 387 00:36:13,077 --> 00:36:17,081 ハァ… はっ 女子じゃ! 388 00:36:17,081 --> 00:36:20,084 (水夫たちの叫び声) 389 00:36:20,084 --> 00:36:22,086 (水夫)野郎! あ… 390 00:36:22,086 --> 00:36:24,086 いっ (水夫)おっ 391 00:36:29,093 --> 00:36:31,095 申し上げます ・(繁沢)何じゃ 392 00:36:31,095 --> 00:36:34,098 はっ ただいま 御家老に お目に かかりたいと申して・ 393 00:36:34,098 --> 00:36:36,100 若侍が訪ねてまいりました 394 00:36:36,100 --> 00:36:40,104 熊本の雪と申せば ご存じのはずとか… 395 00:36:40,104 --> 00:36:42,104 (繁沢)熊本の雪… 396 00:36:45,109 --> 00:36:47,111 ほほう 397 00:36:47,111 --> 00:36:49,113 (戸の開く音) 398 00:36:49,113 --> 00:36:51,115 (繁沢)雪姫様! 399 00:36:51,115 --> 00:36:57,115 繁沢のじい しばらくでありました 御無事で 何よりでございました 400 00:36:59,056 --> 00:37:03,060 熊本の一件 御案じ申し上げておりました 401 00:37:03,060 --> 00:37:06,063 積もる話は 山ほど ありますが・ 402 00:37:06,063 --> 00:37:10,067 じいの力を借りなければならない ことが出来しました はっ? 403 00:37:10,067 --> 00:37:15,067 事は 急を要するのです 何事でござりまするか 404 00:37:18,075 --> 00:37:38,095 ・~ 405 00:37:38,095 --> 00:37:50,107 ・~ 406 00:37:50,107 --> 00:37:54,111 (源八郎)やはり 取り引きの前に 始末しようっていうのか・ 407 00:37:54,111 --> 00:37:58,048 いいか 私から離れるなよ 408 00:37:58,048 --> 00:38:00,050 清吉 (源八郎)おう 409 00:38:00,050 --> 00:38:04,054 安心しろ 助けに来てくれた (佐平次)さあ 410 00:38:04,054 --> 00:38:06,056 (源八郎)さあ 早く (お久美)はい 411 00:38:06,056 --> 00:38:26,076 ・~ 412 00:38:26,076 --> 00:38:28,078 (佐平次)逃げ道 知ってるかい? (清吉)はい 413 00:38:28,078 --> 00:38:32,078 (佐平次)じゃあ 急ぎなせえ (清吉)では… さあ お嬢さん 414 00:38:34,084 --> 00:38:37,087 借りを作ったな 415 00:38:37,087 --> 00:38:40,087 いずれ 返してもらうときも ありやしょう 416 00:38:45,095 --> 00:38:50,100 三田尻一の金持ちだそうで 2, 000~3, 000両は 固いですよ 417 00:38:50,100 --> 00:38:53,103 今度こそ 佐平次の鼻を明かしてやるから 418 00:38:53,103 --> 00:38:55,105 抜かるんじゃないよ さっ 419 00:38:55,105 --> 00:39:07,050 ・~ 420 00:39:07,050 --> 00:39:11,054 う… うわっ! ちょっと 六! 何やってんだよ!・ 421 00:39:11,054 --> 00:39:13,054 しっかりおしよ! 422 00:39:21,064 --> 00:39:23,066 手はずは よいな (関戸屋)はい 423 00:39:23,066 --> 00:39:25,066 (岡江)よし 424 00:39:32,075 --> 00:39:34,077 やった やった やった! 425 00:39:34,077 --> 00:39:36,079 ほら 早く (六助)へい 426 00:39:36,079 --> 00:39:38,079 (解錠音) 427 00:39:48,091 --> 00:39:50,091 さっ これだ (水夫たち)へい 428 00:39:52,095 --> 00:39:57,034 (関戸屋)早くしなさいよ お… 落とすんじゃないぞ はい 429 00:39:57,034 --> 00:39:59,034 早く 早く 430 00:40:06,043 --> 00:40:08,045 (施錠音) 431 00:40:08,045 --> 00:40:12,049 (六助の もがく声) (お千)しーっ! 432 00:40:12,049 --> 00:40:15,052 ハァ… ついてないねぇ 433 00:40:15,052 --> 00:40:19,052 「つかれ」たんですよ (お千)ばか! 434 00:40:49,086 --> 00:40:51,086 さあ どうぞ 435 00:41:08,038 --> 00:41:12,042 さすがは 不知火の半蔵 約束どおりの刻限だな 436 00:41:12,042 --> 00:41:15,045 前置きは 抜きにして 取り引きに かかろうかね 437 00:41:15,045 --> 00:41:18,045 よし さっ (水夫たち)へい 438 00:41:21,051 --> 00:41:25,055 (岡江)ほう これは 見事だ 439 00:41:25,055 --> 00:41:28,058 さっ こっちの金も あらためてもらおうかね 440 00:41:28,058 --> 00:41:32,062 親しい仲でも 銭 金は 他人だからな 441 00:41:32,062 --> 00:41:34,062 (鈴の音) 442 00:41:36,066 --> 00:41:39,069 はっ 443 00:41:39,069 --> 00:41:41,071 これは 何としたことだ 444 00:41:41,071 --> 00:41:45,075 とぼけるんじゃねえや 俺たちに こんなもの握らして・ 445 00:41:45,075 --> 00:41:48,078 品物 ただ取りする つもりだったんだな 446 00:41:48,078 --> 00:41:52,082 (岡江)ま… 待てい これは 何… 何かの手違いだ! 447 00:41:52,082 --> 00:41:55,085 あ… 私にもね どうなってんだか さ… さっぱり分からないんだよ 448 00:41:55,085 --> 00:41:57,087 言い訳は 聞かねえ! 449 00:41:57,087 --> 00:42:05,095 (男性)・ そのとき 義経 少しも騒がず… 450 00:42:05,095 --> 00:42:07,097 何者だ! 451 00:42:07,097 --> 00:42:17,107 (男性)・ そちらの抜け荷に 利用された・ 452 00:42:17,107 --> 00:42:25,107 ・ 平家の きんだちの亡霊 453 00:42:27,117 --> 00:42:29,117 抱月 454 00:42:31,121 --> 00:42:33,123 お前 誰だ! 455 00:42:33,123 --> 00:42:40,130 ・ 我ら亡霊の仕業と領民を欺き・ 456 00:42:40,130 --> 00:42:45,135 向島から この岬にかけて 船の通行を う回させ・ 457 00:42:45,135 --> 00:42:48,138 抜け荷の取り引きとは 浮かばれぬ 458 00:42:48,138 --> 00:42:51,138 黙れ 黙れ! (抱月)化け物 正体を見せろ! 459 00:43:00,083 --> 00:43:02,085 あっ 貴様! いつの間に 460 00:43:02,085 --> 00:43:06,089 さすがは 亡霊の張本人 あやかしを からくりと見破ったか 461 00:43:06,089 --> 00:43:09,089 ぐずぐず するな! 斬り捨てい! 462 00:43:15,098 --> 00:43:19,102 お久美! 清吉! よく見とけよ 463 00:43:19,102 --> 00:43:39,122 ・~ 464 00:43:39,122 --> 00:43:59,075 ・~ 465 00:43:59,075 --> 00:44:05,081 ・~ 466 00:44:05,081 --> 00:44:07,083 源八 おお 467 00:44:07,083 --> 00:44:27,103 ・~ 468 00:44:27,103 --> 00:44:29,105 ・~ 469 00:44:29,105 --> 00:44:32,108 ・(藩士) 静まれー! 静まれ 静まれい! 470 00:44:32,108 --> 00:44:37,113 ええい 静まれ! (岡江)あっ 御家老 471 00:44:37,113 --> 00:44:39,115 源八 今のうちに 472 00:44:39,115 --> 00:44:41,117 はい さっ (清吉)はい 473 00:44:41,117 --> 00:44:47,123 (繁沢)岡江祐蔵 その方 三田尻 船手奉行の職にありながら・ 474 00:44:47,123 --> 00:44:52,128 海賊と通じて 抜け荷買いを働くとは 言語道断 475 00:44:52,128 --> 00:44:55,131 御主君の名を汚したばかりか・ 476 00:44:55,131 --> 00:44:58,068 萩藩の面目を 失墜させるところであった 477 00:44:58,068 --> 00:45:02,072 御家老 何を証拠に さようなことを… 478 00:45:02,072 --> 00:45:04,074 ええい 黙れ! 479 00:45:04,074 --> 00:45:07,077 ぬすっと たけだけしいとは 貴様のことだ 480 00:45:07,077 --> 00:45:10,080 この つづらを前にして よくも そのようなことが申せたな 481 00:45:10,080 --> 00:45:13,083 ええい ひっ捕らえよ! (藩士たち)はっ! 482 00:45:13,083 --> 00:45:15,083 でやー! 483 00:45:18,088 --> 00:45:20,090 (藩士)ええい! (岡江)うわっ! 484 00:45:20,090 --> 00:45:22,090 (藩士)神妙にせい! この野郎! 485 00:45:24,094 --> 00:45:26,096 (清吉)本当に… 486 00:45:26,096 --> 00:45:28,098 (お久美・清吉) ありがとうございました 487 00:45:28,098 --> 00:45:32,102 いえ 私たちでは ありません 天が悪人たちに 罰を下したのです 488 00:45:32,102 --> 00:45:35,105 おかげさまで 胸のつかえが下りました 489 00:45:35,105 --> 00:45:40,110 お久美さん 御不幸は 一日も早く忘れて・ 490 00:45:40,110 --> 00:45:44,114 清吉さんと お店を再興させて くださいね はい 491 00:45:44,114 --> 00:45:49,119 何年 何十年かかっても きっと 周防屋の看板を掲げます 492 00:45:49,119 --> 00:45:53,119 亡くなられた周防屋さんも 草葉の陰で お喜びでしょう 493 00:45:55,125 --> 00:46:00,063 それじゃ お達者で お嬢さんも 道中 お気をつけて 494 00:46:00,063 --> 00:46:03,063 ありがとう (源八郎)では 495 00:46:05,068 --> 00:46:07,068 (源八郎)さっ はい 496 00:46:11,074 --> 00:46:14,077 姉さん また 親分に してやられやしたね ヘヘヘッ 497 00:46:14,077 --> 00:46:17,080 お前 喜んでんのかい? (六助)いえいえ 別に 別に 498 00:46:17,080 --> 00:46:19,082 3, 000両だよ 3, 000両 499 00:46:19,082 --> 00:46:23,086 やっぱり 腕が違うんだね 腕が 500 00:46:23,086 --> 00:46:25,088 六! (六助)おっ あ… いや 駄目 501 00:46:25,088 --> 00:46:27,090 そういう怖い顔しちゃ 駄目ー 駄目 駄目 駄目… 502 00:46:27,090 --> 00:46:30,093 何よ このー ろくでなし! (六助)ああ! あ痛たた… 503 00:46:30,093 --> 00:46:32,095 (お千)あーっ! (六助)おう おう おう… 504 00:46:32,095 --> 00:46:34,097 (お千)ありゃー! (六助)あーっ! 505 00:46:34,097 --> 00:46:37,100 六! 506 00:46:37,100 --> 00:46:41,104 <西海の海に沈んだ 平家の恨み・ 507 00:46:41,104 --> 00:46:46,109 燃える鬼火の からくりを 誰 不知火と悪だくみ> 508 00:46:46,109 --> 00:46:50,113 <見事に暴いた5人の仲間 姫を守って 旅を行く> 509 00:46:50,113 --> 00:46:54,117 <「雪姫隠密道中記」> 510 00:46:54,117 --> 00:47:14,070 ・~ 511 00:47:14,070 --> 00:47:34,090 ・~ 512 00:47:34,090 --> 00:47:54,110 ・~ 513 00:47:54,110 --> 00:48:14,064 ・~ 514 00:48:14,064 --> 00:48:25,064 ・~