1 00:02:03,110 --> 00:02:23,130 ・~ 2 00:02:23,130 --> 00:02:43,150 ・~ 3 00:02:43,150 --> 00:02:58,098 ・~ 4 00:02:58,098 --> 00:03:01,101 <桑名を後にした 雪姫と源八郎は・ 5 00:03:01,101 --> 00:03:05,105 伊勢湾を渡る海上七里の船旅で・ 6 00:03:05,105 --> 00:03:08,108 東海道は 宮宿に出るはずであったが・ 7 00:03:08,108 --> 00:03:12,112 風が強く 船止めとなり 陸路を取って 木曽川を渡り・ 8 00:03:12,112 --> 00:03:18,118 佐屋街道を御三家 尾州家の 城下へと向かっていた> 9 00:03:18,118 --> 00:03:22,122 (源八郎) ああ 姫 暑うございますな 10 00:03:22,122 --> 00:03:27,127 (雪姫)あ… そうですね 水を頂きましょうか はっ 11 00:03:27,127 --> 00:03:32,127 あっ しまった 申し訳ございませぬ 12 00:03:35,135 --> 00:03:40,135 姫 あそこの普請場で水なり湯なり 無心いたしましょう ええ 13 00:03:45,145 --> 00:03:51,151 (源八郎)申し訳ございませんが 水を少々 頂けませんでしょうか? 14 00:03:51,151 --> 00:03:53,153 (新兵衛)水を? (源八郎)はい 15 00:03:53,153 --> 00:03:55,155 あいにく 切らしてしまいまして (新兵衛)そうか・ 16 00:03:55,155 --> 00:03:57,090 そら困るだろう よし 17 00:03:57,090 --> 00:04:00,093 (庄左衛門)お休みになって お昼を 召し上がってくださいまし・ 18 00:04:00,093 --> 00:04:03,096 お代官様 (源八郎)お代官様? 19 00:04:03,096 --> 00:04:07,096 はっ これは 大変な御無礼を (新兵衛)いやぁ よいよい 20 00:04:14,107 --> 00:04:16,109 さあ 飲むがよい 21 00:04:16,109 --> 00:04:20,109 はい ありがとうございます ありがとうございます 22 00:04:23,116 --> 00:04:26,119 お代官様 この普請は? 23 00:04:26,119 --> 00:04:28,121 宮田用水といってなぁ・ 24 00:04:28,121 --> 00:04:33,126 木曽川から この辺りの田畑へ 水を引くための水路を造っておる 25 00:04:33,126 --> 00:04:37,130 (源八郎)さようで 大層な普請でございますな 26 00:04:37,130 --> 00:04:39,132 (新兵衛) なかなかの難工事でなぁ・ 27 00:04:39,132 --> 00:04:42,135 思うように はかどらんので 弱っとる 28 00:04:42,135 --> 00:04:44,137 (弥七郎)原田殿! (新兵衛)はっ 29 00:04:44,137 --> 00:04:46,139 (弥七郎) お奉行より 火急のお召しだ 30 00:04:46,139 --> 00:04:48,141 (新兵衛)お奉行様が? (弥七郎)うむ お奉行は・ 31 00:04:48,141 --> 00:04:51,141 既に あちらに みえておられる (新兵衛)されば これは 32 00:05:04,091 --> 00:05:07,094 お奉行様 火急の用とは 何事でござりまするか 33 00:05:07,094 --> 00:05:09,096 (大膳)原田新兵衛 34 00:05:09,096 --> 00:05:15,102 (大膳)その方 この宮田用水の 普請方取締りを命ぜられながら・ 35 00:05:15,102 --> 00:05:17,104 むなしく 費用を費やすのみにて・ 36 00:05:17,104 --> 00:05:19,106 工事は 一向に進んでおらぬようだな 37 00:05:19,106 --> 00:05:24,111 申し訳ございませぬ 何分にも 思いの外の難工事 38 00:05:24,111 --> 00:05:28,115 それに この炎天ゆえ 助郷の者も疲労 甚だしく… 39 00:05:28,115 --> 00:05:31,118 言い訳はよい 御城代 倉本外記様には・ 40 00:05:31,118 --> 00:05:35,122 工事遅延の責めは その方にあると仰せられておる 41 00:05:35,122 --> 00:05:41,128 よって その方は 今日 ただいまかぎり お役御免の上・ 42 00:05:41,128 --> 00:05:44,131 追って 沙汰のあるまで 閉門 申しつける 43 00:05:44,131 --> 00:05:48,135 弥七郎 (弥七郎)はっ 44 00:05:48,135 --> 00:05:50,137 お奉行様! お… お奉行様! 45 00:05:50,137 --> 00:05:58,137 原田殿 御城代の御諚でござるぞ! (新兵衛)はっ… 46 00:06:02,082 --> 00:06:07,087 (庄左衛門) ええ? お代官様が お役御免に? 47 00:06:07,087 --> 00:06:12,092 そうだ これより 新たに 普請方元締めにおなりになった・ 48 00:06:12,092 --> 00:06:16,096 勘定奉行 山崎大膳様の 仰せを伝える 49 00:06:16,096 --> 00:06:21,101 早急に工事を進めるため 助郷の人数を倍にいたしたうえ・ 50 00:06:21,101 --> 00:06:25,105 普請 相済むまで 作事小屋にとどめ置いて・ 51 00:06:25,105 --> 00:06:28,108 一切 帰宅は許さぬゆえ さよう心得よとの御諚である 52 00:06:28,108 --> 00:06:30,110 そ… そんな むちゃな 53 00:06:30,110 --> 00:06:35,115 百姓は 今 田の草取りで 猫の手も 借りたいほどでございます 54 00:06:35,115 --> 00:06:39,119 庄左衛門! その方 お奉行様の お言葉に逆らう気か! 55 00:06:39,119 --> 00:06:44,124 (小松屋)あっ えー それから 皆の衆に断っておくがなぁ・ 56 00:06:44,124 --> 00:06:49,129 えー これからは えー この小松屋辰蔵が・ 57 00:06:49,129 --> 00:06:52,132 お奉行様から ここの御普請を 請け負ったからの・ 58 00:06:52,132 --> 00:06:58,071 えー 今後 助郷のお手当は 1人当たり 10文ということになる 59 00:06:58,071 --> 00:07:02,075 (浜吉)冗談じゃねえや! それじゃあ 今までの3分の1じゃねえですかい 60 00:07:02,075 --> 00:07:07,080 今までの原田様がなぁ やたらに 無駄金をお遣いになって・ 61 00:07:07,080 --> 00:07:10,083 お上のお勝手元が 非常に苦しい 62 00:07:10,083 --> 00:07:14,087 だから 10文で我慢せよとの お奉行様の仰せじゃ 63 00:07:14,087 --> 00:07:16,089 そんな ばかな! 64 00:07:16,089 --> 00:07:18,091 それじゃあ 俺たちの田畑は どうなるんだい! 65 00:07:18,091 --> 00:07:20,093 原田様は そんな むちゃを おっしゃらなかったぞ! 66 00:07:20,093 --> 00:07:22,095 (男性たち)そうだ! 67 00:07:22,095 --> 00:07:24,097 (冠五郎) つべこべ 抜かしやがると・ 68 00:07:24,097 --> 00:07:27,100 この稲沢の冠五郎 ただじゃおかねえぞ 69 00:07:27,100 --> 00:07:30,103 俺は不承知だ! このまま 普請場に留め置かれたら・ 70 00:07:30,103 --> 00:07:33,106 田畑が死んじまう! 村が立ち行かなくなっちまうだ! 71 00:07:33,106 --> 00:07:38,111 (粂吉)やかましい! 浜吉! てめえ 逆らう気か! 72 00:07:38,111 --> 00:07:43,116 粂 見せしめだ 示しをつけてやれ (粂吉)へい 73 00:07:43,116 --> 00:07:45,118 (浜吉)おわ! う… 74 00:07:45,118 --> 00:07:47,120 (子分)何だよ てめえ おら 75 00:07:47,120 --> 00:07:50,123 (男性たち)やめて… お願いだ やめとくれ お願いだ 76 00:07:50,123 --> 00:07:53,126 堀井様 あ… あんまりでございます 77 00:07:53,126 --> 00:07:58,064 黙れ! お上に逆らう者を 容赦いたすわけにはいかん! 78 00:07:58,064 --> 00:08:02,068 その方ども お奉行のお言葉に逆らえば・ 79 00:08:02,068 --> 00:08:05,071 このようになるのだぞ! よいか! 80 00:08:05,071 --> 00:08:07,071 (男性)おい 大丈夫か? (浜吉)ああ… 81 00:08:21,087 --> 00:08:25,091 「佐屋代官 原田新兵衛は この度 お役御免…」 あっ 82 00:08:25,091 --> 00:08:29,095 あの お代官が? はぁ 83 00:08:29,095 --> 00:08:35,101 一体 どうしたのでしょう 立派な お方のように思えたのに 84 00:08:35,101 --> 00:08:38,104 まっ このようなとこに 足を 止めてる場合じゃございませぬぞ 85 00:08:38,104 --> 00:08:40,106 さっ 急ぎましょう ・(弥平)やめてくだせえまし! 86 00:08:40,106 --> 00:08:42,108 (お妙)おとっつぁん! (弥平)やめてくだせえまし! 87 00:08:42,108 --> 00:08:44,110 (お妙)おとっ… (弥平)やめてください お願い…・ 88 00:08:44,110 --> 00:08:46,112 お願いでございます (粂吉)やかましい! 89 00:08:46,112 --> 00:08:49,115 (お妙)あ… やめてください! おとっつぁん 病気なんです! 90 00:08:49,115 --> 00:08:52,118 (粂吉)うるせえ! おやじが病気で 助郷が務まらねえってから・ 91 00:08:52,118 --> 00:08:54,120 お前に来てもらうんだい 来い この! 92 00:08:54,120 --> 00:08:56,122 (お妙)あっ! 私がいなくなったら・ 93 00:08:56,122 --> 00:08:58,058 誰も おとっつぁんの面倒 見る者が… 94 00:08:58,058 --> 00:09:00,060 そんなことは 俺たちの 知ったことじゃねえ 来い! 95 00:09:00,060 --> 00:09:02,062 (弥平)お妙を返せよ お前さん! (お妙)おとっつぁん! 96 00:09:02,062 --> 00:09:06,066 (銀次)こら じじい! お上に逆らうのかよ おら!・ 97 00:09:06,066 --> 00:09:09,069 あー! くっ てめえ 邪魔する気か! 98 00:09:09,069 --> 00:09:11,069 この野郎! 99 00:09:18,078 --> 00:09:20,080 (粂吉)てめえら! この野郎! 100 00:09:20,080 --> 00:09:36,096 ・~ 101 00:09:36,096 --> 00:09:39,099 (粂吉)くそー! おい お前ら 向こう行っとけ! ちきしょう 102 00:09:39,099 --> 00:09:41,101 覚えてろよ! 103 00:09:41,101 --> 00:09:44,104 (お妙)おとっつぁん しっかりして おとっつぁん 104 00:09:44,104 --> 00:09:48,104 (源八郎) いかん! 早く寝かせねば さっ 105 00:09:53,113 --> 00:09:57,050 本当に ありがとうございました 106 00:09:57,050 --> 00:10:03,050 おとっつぁん 心の臓が悪くて 時々 発作が起きて 苦しむんです 107 00:10:06,059 --> 00:10:10,063 ああ 無事だったかい 108 00:10:10,063 --> 00:10:14,067 よかった よかった ハハハッ 109 00:10:14,067 --> 00:10:16,069 冠五郎んとこの 若いやつらが押しかけてきたろう 110 00:10:16,069 --> 00:10:20,073 (お妙)はい あ… でも 危ないところを・ 111 00:10:20,073 --> 00:10:22,075 こちらの お嬢様たちに 助けていただいたんです 112 00:10:22,075 --> 00:10:25,078 それは どうも ありがとうございました 113 00:10:25,078 --> 00:10:29,082 いえ こちらこそ 先ほどは ありがとうございました 114 00:10:29,082 --> 00:10:34,087 庄屋様 さっき来た連中が お代官様が辞めさせられたと・ 115 00:10:34,087 --> 00:10:36,089 言ってましたけど うそなんでしょう? 116 00:10:36,089 --> 00:10:38,091 いや 本当だ 117 00:10:38,091 --> 00:10:46,099 (弥平)ええ! じゃ 本当に原田様が お役御免!? えれえこった… 118 00:10:46,099 --> 00:10:50,103 (うめき声) 119 00:10:50,103 --> 00:10:53,106 (お妙)おとっつぁん おとっつぁん しっかりして 120 00:10:53,106 --> 00:10:58,044 (弥平)あっ うーん… もう いい… だっ 大丈夫だ ああ… ハァ… 121 00:10:58,044 --> 00:11:01,047 (庄左衛門)弥平どん 122 00:11:01,047 --> 00:11:05,051 お妙ちゃん 私は ともかく・ 123 00:11:05,051 --> 00:11:08,054 原田様に お目にかかって 詳しい事情を聴いてくる 124 00:11:08,054 --> 00:11:13,059 それまでは 冠五郎の手下が 何を言おうが 聞いてはいけないよ 125 00:11:13,059 --> 00:11:16,062 村方のことは 庄屋の私に言ってくれと・ 126 00:11:16,062 --> 00:11:20,066 突っ張りゃいいんだからね (お妙)はい 127 00:11:20,066 --> 00:11:22,066 (庄左衛門)ああ どうも 128 00:11:28,074 --> 00:11:30,076 (役人)こら! 行け! 129 00:11:30,076 --> 00:11:48,094 ・~ 130 00:11:48,094 --> 00:11:51,097 原田様 (新兵衛)庄左衛門 131 00:11:51,097 --> 00:11:56,102 いいのか こんな所へ訪ねてきて お奉行に にらまれるぞ 132 00:11:56,102 --> 00:12:02,108 かまいません 原田様と私の仲は お奉行様も 御存じのはず 133 00:12:02,108 --> 00:12:07,113 とっくに にらまれておりますよ (新兵衛)相変わらずだな ハハハ… 134 00:12:07,113 --> 00:12:13,119 しかし それでは困るのだ お前にまで 万一のことがあれば・ 135 00:12:13,119 --> 00:12:16,122 村方の者は 誰を頼りにすれば よいのだ 136 00:12:16,122 --> 00:12:20,126 そのことで ございますが・ 137 00:12:20,126 --> 00:12:25,131 原田様 このままでは 村方は とても立ち行きません・ 138 00:12:25,131 --> 00:12:28,134 一体 どういたしましたら… 139 00:12:28,134 --> 00:12:34,140 耐えるのだ 庄左衛門 今は耐えるより 他にない 140 00:12:34,140 --> 00:12:38,144 (庄左衛門)ですが 悔しいじゃ ございませんか 向こうは・ 141 00:12:38,144 --> 00:12:44,150 かねてから すっかり計略を立てて 原田様を追い落とそうと… 142 00:12:44,150 --> 00:12:46,152 これ めったなことを言ってはならん 143 00:12:46,152 --> 00:12:50,156 いいえ 言わせていただきます 勘定奉行の山崎様が・ 144 00:12:50,156 --> 00:12:53,159 あなた様を目の敵に してらっしゃるのに つけ込んだ・ 145 00:12:53,159 --> 00:12:57,096 小松屋や冠五郎が 寄ってたかって あなた様を陥れ・ 146 00:12:57,096 --> 00:13:01,100 村方を食い物にするつもりで 147 00:13:01,100 --> 00:13:07,106 庄左衛門 今更 それを言って 何になる 148 00:13:07,106 --> 00:13:14,113 御城代から お沙汰が下りた以上 どうすることも できぬわ 149 00:13:14,113 --> 00:13:20,113 確かに 期日も延び費用もかさんだ おとがめを受けても しかたがない 150 00:13:22,121 --> 00:13:26,125 ですが それは あなた様の 落ち度では ございません 151 00:13:26,125 --> 00:13:30,129 運悪く 長雨が降って せっかく掘った所が・ 152 00:13:30,129 --> 00:13:33,132 崩れたりしたためでは ございませんか 153 00:13:33,132 --> 00:13:37,136 そこのところを 御城代様に申し上げたら 154 00:13:37,136 --> 00:13:42,141 庄左衛門 たとえ 誰が担当しようと・ 155 00:13:42,141 --> 00:13:46,145 この用水が出来上がれば 村が潤うのだ 156 00:13:46,145 --> 00:13:51,150 それまでは どんなことがあっても 耐えてくれ 157 00:13:51,150 --> 00:13:58,091 村の者にも このことは よく言い聞かしてくれ 頼む 158 00:13:58,091 --> 00:14:03,096 それでは 私たちは これで (お妙)あっ お嬢様 159 00:14:03,096 --> 00:14:09,102 あ… こんな勝手なこと言って 本当に 申し訳ございませんが・ 160 00:14:09,102 --> 00:14:12,105 うちに お泊まり願えればと (源八郎)えっ? 161 00:14:12,105 --> 00:14:15,108 (弥平)もし さっきの連中が・ 162 00:14:15,108 --> 00:14:22,115 また お妙を連れにくると 思いますと 心配で 心配で… 163 00:14:22,115 --> 00:14:24,115 それで 私たちに? 164 00:14:27,120 --> 00:14:30,123 分かりました 私たちのような者でも・ 165 00:14:30,123 --> 00:14:33,126 何か お役に立つんでしたら 御城下に宿を取るのも・ 166 00:14:33,126 --> 00:14:36,129 こちらに泊めていただくのも 同じことですから 167 00:14:36,129 --> 00:14:38,131 あ… (源八郎)いや お嬢様 168 00:14:38,131 --> 00:14:42,135 あっ しかし 私たちは… 申し遅れました 169 00:14:42,135 --> 00:14:46,139 私は 熊本の商家の娘で お雪と申します 170 00:14:46,139 --> 00:14:50,143 この者は 供の源八で ありがとうございます 171 00:14:50,143 --> 00:14:54,147 本当に 勝手なこと言って 申し訳ございません 172 00:14:54,147 --> 00:14:57,147 おとっつぁん よかったわね 173 00:15:02,088 --> 00:15:04,090 ・(男性)旦那!・ 174 00:15:04,090 --> 00:15:06,092 いやいや… いい子がいるんですよ (六助)あっ いい子かい? えっ? 175 00:15:06,092 --> 00:15:08,094 今日が初見世 (六助)初見世? 176 00:15:08,094 --> 00:15:11,097 色白でね ぽっちゃり 旦那の好みでしょ さあ 177 00:15:11,097 --> 00:15:13,099 俺は どっちかっていうと 女性はね… 178 00:15:13,099 --> 00:15:17,103 (お千)どんな いい女なんだよ! えー やらしいんだからね お前は 179 00:15:17,103 --> 00:15:19,105 (お千) 行くよ! 六 ほら 行くんだよ! 180 00:15:19,105 --> 00:15:22,108 チェッ かかあ持ちかぁ 181 00:15:22,108 --> 00:15:24,110 (六助)そういう具合に見える? そういう具合に見える? 182 00:15:24,110 --> 00:15:27,113 ・(お千)六! (六助)はい 183 00:15:27,113 --> 00:15:31,117 (お千)本当に すけべなんだからね ちきしょうな男だよ 本当に もう 184 00:15:31,117 --> 00:15:34,120 (銀次)ヘッ お二人さん (お千)何だよ 何の用だよう 185 00:15:34,120 --> 00:15:36,122 (銀次) へい これでござんすよ これ・ 186 00:15:36,122 --> 00:15:38,124 いかがでござんすか? 運試しをしていきなすっちゃあ 187 00:15:38,124 --> 00:15:40,126 また 私たちを かもにする気だろ 188 00:15:40,126 --> 00:15:42,128 (銀次)いいや とんでもねえ! ねえさん ねえ ねえさん! 189 00:15:42,128 --> 00:15:44,130 (銀次)ねえさんみてえな べっぴんが来てくださりゃあ・ 190 00:15:44,130 --> 00:15:48,134 盆も にぎわうってもんだい (お千)えっ 私 べっぴんかい? 191 00:15:48,134 --> 00:15:52,138 ええ そりゃあ もう (お千)ああ… あっ べっぴんだってよ 192 00:15:52,138 --> 00:15:54,140 あっ それ それじゃあねぇ まあ ひとつ 景気づけに・ 193 00:15:54,140 --> 00:15:56,142 寄らせてもらおうかね ね? (銀次)へい ありがとうございます 194 00:15:56,142 --> 00:15:59,078 どこ行こうってんですよ 本当に やらしいんだから 195 00:15:59,078 --> 00:16:01,080 (お千)うーん いいじゃない 行こう (銀次)旦那さん 旦那さん 196 00:16:01,080 --> 00:16:03,082 えっ? (銀次)旦那さんも どうぞ! 197 00:16:03,082 --> 00:16:05,082 旦那? めおとに見えるかい? ・(銀次)へい… どうぞ どうぞ 198 00:16:08,087 --> 00:16:11,090 (子分)さあ 入りました (子分)さあ どうぞ 199 00:16:11,090 --> 00:16:13,092 (子分)丁方ないか 半方ないか 丁方ないか… 200 00:16:13,092 --> 00:16:15,094 (客の丁半を賭ける声) 201 00:16:15,094 --> 00:16:17,096 (子分)丁方ありませんか はい 半方ありませんか! 202 00:16:17,096 --> 00:16:19,098 (六助)半! (お千)半! 203 00:16:19,098 --> 00:16:23,102 (子分)はい こっち できたよ (子分)はい 盆中あたり 勝負! 204 00:16:23,102 --> 00:16:25,104 (中盆)二ぞろの丁! 205 00:16:25,104 --> 00:16:28,107 あー また! がくーん (お千)ハァ 206 00:16:28,107 --> 00:16:31,110 (六助) ああ… 持ってっちゃうのかい 207 00:16:31,110 --> 00:16:35,114 (お千)あー また さいの目が横向きやがって もう! 208 00:16:35,114 --> 00:16:37,116 おい 六! (六助)へい 209 00:16:37,116 --> 00:16:39,118 脱ぎな (六助)えっ? 210 00:16:39,118 --> 00:16:42,121 さっさと脱ぐんだよ 元がないんだよ 元が! 211 00:16:42,121 --> 00:16:44,123 何で あっしが 脱がなきゃならねえんです? 212 00:16:44,123 --> 00:16:46,125 そんな ひでえことねえでしょ あんた 213 00:16:46,125 --> 00:16:48,127 (お千)ぐずぐず言ってんじゃないよ ほら こんな所でね・ 214 00:16:48,127 --> 00:16:50,129 おさらば お千が 負けたとあっちゃ・ 215 00:16:50,129 --> 00:16:53,132 江戸の仲間に 顔向けができない じゃないかよう (六助)うーん 216 00:16:53,132 --> 00:16:55,134 (お千)ほーら ぐずぐずしてるんじゃないよ 217 00:16:55,134 --> 00:16:58,071 (六助)えっ えっ? な… (お千)さっさと駒と替えてくんだよ 218 00:16:58,071 --> 00:17:00,073 ・ お煎に おすしは いかがかな 219 00:17:00,073 --> 00:17:03,076 ・ お煎に おすしは いかがかな 220 00:17:03,076 --> 00:17:07,080 あら 兄さん いい肌してるじゃないか 221 00:17:07,080 --> 00:17:11,084 あたしゃ 何だか燃えてきそうだよ おすし あげようか? 222 00:17:11,084 --> 00:17:13,086 (六助)いらねえってんだろ (女性)まあ そう言わずに 223 00:17:13,086 --> 00:17:16,089 (六助)本当に 気色悪いな この色ぼけ ばばあ 224 00:17:16,089 --> 00:17:22,095 (女性)うん 丁目 丁目に張るんだよ ハハハ… 225 00:17:22,095 --> 00:17:24,097 かわいい (六助)おう! 226 00:17:24,097 --> 00:17:26,097 (お千)何やってんだよ! 227 00:17:31,104 --> 00:17:34,107 (お千)丁! (子分)勝負! 228 00:17:34,107 --> 00:17:36,109 (中盆)一ぞろの丁! (六助)わっ 勝った! 229 00:17:36,109 --> 00:17:38,111 (お千)あっ! (六助)勝った アハハハ…!・ 230 00:17:38,111 --> 00:17:40,113 よっしゃあ 勝った! あっ 帯 帯 もらうぜ 帯 帯 帯・ 231 00:17:40,113 --> 00:17:42,115 おい 返してくれ 返してくれ (子分)ああ はいよ 232 00:17:42,115 --> 00:17:44,117 (六助)へい アハハハ… 233 00:17:44,117 --> 00:17:46,119 (鈴の音) (六助)野郎 下手でい ヘッ 234 00:17:46,119 --> 00:17:48,121 おい 六 ねえ… (六助)うん? 235 00:17:48,121 --> 00:17:51,124 今 鈴の音がしたろ (六助)あっ 違えねえ! 236 00:17:51,124 --> 00:17:54,127 あっ あれは 佐平次親分だ 佐平次親分が・ 237 00:17:54,127 --> 00:17:56,129 さいの目 教えてくれたんだよ (お千)あーっ! 238 00:17:56,129 --> 00:18:00,066 (銀次)うん? てめえたち 今 佐平次親分とか言ってたなぁ 239 00:18:00,066 --> 00:18:02,068 そいつは どこに いるんだい? おい! 240 00:18:02,068 --> 00:18:08,074 やい てめえら 賭場荒らしを やろうとしやがったな! ああ! 241 00:18:08,074 --> 00:18:10,076 ふざけるんじゃないよ 242 00:18:10,076 --> 00:18:13,076 誰に つぼん中の さいの目が読めるもんかい 243 00:18:15,081 --> 00:18:19,081 あっ そっか そういうことかい 244 00:18:23,089 --> 00:18:27,093 ほーら 見な ええ? 丁の目しか 出ない いかさま賽じゃないか! 245 00:18:27,093 --> 00:18:30,096 あっ 本当だ! ひでえことしやがる 246 00:18:30,096 --> 00:18:33,099 (お千)お前たちこそ… (粂吉)やかましい ふん捕まえろ! 247 00:18:33,099 --> 00:18:36,102 (子分たちの怒号) (お千)嫌だ! 248 00:18:36,102 --> 00:18:38,104 ・(粂吉)親分! (冠五郎)え? 249 00:18:38,104 --> 00:18:42,108 (粂吉)親分 (冠五郎)粂 何だ 騒々しい! 250 00:18:42,108 --> 00:18:44,110 おい ちょっと 親分 乱暴は やめなさいよ 251 00:18:44,110 --> 00:18:47,113 小松屋の旦那が おみえになってるっていうんだよ 252 00:18:47,113 --> 00:18:49,115 (粂吉) すいません いらっしゃいませ・ 253 00:18:49,115 --> 00:18:52,118 実は 親分 賭場荒らしを ふん捕まえましたんで 254 00:18:52,118 --> 00:18:54,120 賭場荒らし? (粂吉)へい 255 00:18:54,120 --> 00:18:57,056 (お千)痛いよ! 何で 私たちが賭場荒らしなんだよ! 256 00:18:57,056 --> 00:19:01,060 (粂吉)うるせえ! 親分 どうしやす?・ 257 00:19:01,060 --> 00:19:04,063 おきてどおり す巻きにして 木曽川にでも 放り込みますかい? 258 00:19:04,063 --> 00:19:08,067 す巻き? じょ… 冗談じゃねえ (冠五郎)静かにしねえか! 259 00:19:08,067 --> 00:19:10,067 親分 (冠五郎)うん? 260 00:19:19,078 --> 00:19:24,078 (子分)ほら! 入れ! (お千)あー! 何すんだよ! 261 00:19:26,085 --> 00:19:28,087 (施錠音) (お千)あんたたちは? 262 00:19:28,087 --> 00:19:31,090 (お千代) 私たち 助郷に出ろっていわれて 263 00:19:31,090 --> 00:19:37,096 (お千)助郷に? そ… それが どうして こんなとこにいるんだい 264 00:19:37,096 --> 00:19:41,100 分かりません 私たち これから 一体 どうなるんです? 265 00:19:41,100 --> 00:19:43,102 (お千代のすすり泣き) 266 00:19:43,102 --> 00:19:46,102 (子分)行け こら! (六助)何しやがんでえ この野郎! 267 00:19:48,107 --> 00:19:50,109 おら! (粂吉)お前 入ってな! 268 00:19:50,109 --> 00:19:52,111 (六助)こっ この野郎! 開けろ! 開けろってんだよ!・ 269 00:19:52,111 --> 00:19:54,113 おい! どうするんだよ この野郎 270 00:19:54,113 --> 00:19:57,049 俺は 何も こんな所に入れられる いわれはねえんだ! 開けろー! 271 00:19:57,049 --> 00:20:02,049 (浜吉)よしな 無駄なこったい 272 00:20:14,066 --> 00:20:17,069 なっ 何でい お前さんたちは? 273 00:20:17,069 --> 00:20:24,076 宮田用水の普請に駆り出された 助郷の者たちだ 274 00:20:24,076 --> 00:20:31,083 助郷? (浜吉)ああ それは表向きのこと 275 00:20:31,083 --> 00:20:34,086 本当は 地獄だ (六助)地獄? 276 00:20:34,086 --> 00:20:42,086 そうよ お前も逆らうと こういう目に遭わされるぜ 277 00:20:48,100 --> 00:20:52,104 (子分)お侍様 いやぁ いかがです? いい子が初見世で 278 00:20:52,104 --> 00:20:54,106 (新之介)本当か? (子分)へい 279 00:20:54,106 --> 00:20:56,108 (新之介)いい子なぞと言って 本当は しろい焼けのした・ 280 00:20:56,108 --> 00:20:58,044 化けそうなのが 出てくるんじゃねえか? 281 00:20:58,044 --> 00:21:02,048 (子分)いえ とんでもねえ 今日は 初見世だ 正真正銘 おぼこでさぁ 282 00:21:02,048 --> 00:21:04,050 旦那 本当なんですよ (子分)ええ 283 00:21:04,050 --> 00:21:06,052 (新之介)本当か? (銀次)ええ 284 00:21:06,052 --> 00:21:08,054 (子分)うそか本当か とにかく 上がって見ていただけませんか? 285 00:21:08,054 --> 00:21:10,054 (新之介)ああ 見てみよう (子分)ええ さあ… さあ どうぞ! 286 00:21:12,058 --> 00:21:16,062 (銀次) お待たせいたしました おい・ 287 00:21:16,062 --> 00:21:19,065 ヘヘヘ… お千代でございます 288 00:21:19,065 --> 00:21:24,070 ほう これが正真正銘の初見世か (銀次)へい さようで 289 00:21:24,070 --> 00:21:29,075 お千代 お客様に せいぜい かわいがっていただくんだな うん 290 00:21:29,075 --> 00:21:31,075 (銀次)へい それじゃ ごゆっくり 291 00:21:34,080 --> 00:21:36,080 (戸の閉まる音) 292 00:21:38,084 --> 00:21:42,084 お千代とかいったなぁ さあ こっちへ来て 酌をしてくれぬか 293 00:21:45,091 --> 00:21:48,094 心配するな (お千代)あっ! 嫌… 294 00:21:48,094 --> 00:21:50,096 大丈夫だ 俺は 何もする気はない 295 00:21:50,096 --> 00:21:54,096 ただ 俺は お前の話を聞きたいだけだ 296 00:21:56,102 --> 00:22:02,102 お千代さん どうしてこんなことに なったんだ 話をしてくれぬか 297 00:22:04,110 --> 00:22:10,116 あの男どもに 脅かされてるんだろう? 安心しろ 298 00:22:10,116 --> 00:22:16,116 決して お前には 迷惑はかけぬ 次第によっては 力になってやるぞ 299 00:22:20,126 --> 00:22:26,132 心配するな おせっかいな いいやつがいるんだ 300 00:22:26,132 --> 00:22:28,134 (源八郎)では あの用水は・ 301 00:22:28,134 --> 00:22:30,136 お代官様と 庄屋様とが思いつかれて 302 00:22:30,136 --> 00:22:35,141 (弥平)はい この辺りでは 毎年 夏になると・ 303 00:22:35,141 --> 00:22:40,146 水飢きんで 作物も ろくろく取れねえもんで・ 304 00:22:40,146 --> 00:22:44,150 お二人が いろいろと お願えした末に・ 305 00:22:44,150 --> 00:22:49,155 木曽川から水を引こうと ああ そうだったんですか 306 00:22:49,155 --> 00:22:54,160 再三再四 お伺いを立てて やっと お殿様のお許しを頂き・ 307 00:22:54,160 --> 00:22:57,160 普請を進めていたというのに こんなことになってしまって 308 00:22:59,098 --> 00:23:01,100 あっ ごめんよ 309 00:23:01,100 --> 00:23:05,104 (弥平)庄屋様 いかがです お代官様の御様子は 310 00:23:05,104 --> 00:23:10,109 (庄左衛門)ああ… あんな目に お遭いになったというのに・ 311 00:23:10,109 --> 00:23:15,114 御自分のことは何一つ しゃべらず 村方の心配ばかりしておられたよ 312 00:23:15,114 --> 00:23:19,118 (庄左衛門)それで 考えたんだが お代官様のおそばに・ 313 00:23:19,118 --> 00:23:23,122 五平じいさんだけでは 何かと御不自由 314 00:23:23,122 --> 00:23:26,125 お妙ちゃんに 身の回りの世話を 頼もうと思うんだが 315 00:23:26,125 --> 00:23:31,130 (お妙)あっ でも 私がいなくなると おとっつぁんの面倒を見る者が… 316 00:23:31,130 --> 00:23:35,134 あっ いや 弥平さんは うちへ来てもらえばいい 317 00:23:35,134 --> 00:23:40,139 親子 別れ別れになるのは 嫌だろうが そうすれば・ 318 00:23:40,139 --> 00:23:44,139 冠五郎んとこの連中がお妙ちゃんを 連れにきても 安心だしな 319 00:23:47,146 --> 00:23:51,150 とっつぁん 今日は どうでも お妙を連れていくぜ 320 00:23:51,150 --> 00:23:54,153 お… お妙 (粂吉)お妙 321 00:23:54,153 --> 00:23:59,091 お前さんたち 村方のことは 庄屋の この私が差配しているんだ 322 00:23:59,091 --> 00:24:01,093 お役人でもないのに・ 323 00:24:01,093 --> 00:24:04,096 勝手に 村の者を引っ張っていくとは どういうことなんだい! 324 00:24:04,096 --> 00:24:07,099 庄屋さんよう あいにくだが あんたの言い分は 通らねえぜ 325 00:24:07,099 --> 00:24:09,101 (庄左衛門)何だって? ・(弥七郎)庄左衛門・ 326 00:24:09,101 --> 00:24:12,104 その者の申すとおりだ (庄左衛門)堀井様 327 00:24:12,104 --> 00:24:17,109 この者どもは お奉行のお指図で 助郷の者を集めておるんだ・ 328 00:24:17,109 --> 00:24:20,112 逆らえば お上に逆らうこととなるんだぞ 329 00:24:20,112 --> 00:24:22,114 そういうわけだ 330 00:24:22,114 --> 00:24:26,118 お妙 早 こっち来な おい お妙 (子分)ほら 来るんだよ! 331 00:24:26,118 --> 00:24:28,120 (弥平)やめろ! (粂吉)おらっ! 332 00:24:28,120 --> 00:24:30,120 (源八郎)お待ちなさい! 333 00:24:32,124 --> 00:24:34,126 てめえ また邪魔するつもりか 334 00:24:34,126 --> 00:24:37,129 いや お妙さんの代わりに 私が参りましょう 335 00:24:37,129 --> 00:24:40,132 何だと 336 00:24:40,132 --> 00:24:42,134 その方 何者だ! 337 00:24:42,134 --> 00:24:45,137 こちら様で ごやっかいに なっておる者でございます 338 00:24:45,137 --> 00:24:49,141 その お礼に 私が代わりに参ると 言ってるのです 339 00:24:49,141 --> 00:24:51,143 いけませんか? 340 00:24:51,143 --> 00:24:55,147 よし! こやつを連れてけ! (一同)へい 341 00:24:55,147 --> 00:24:58,147 (役人)来い! (役人)えい! 342 00:25:00,085 --> 00:25:03,088 お嬢様! いいんですよ 343 00:25:03,088 --> 00:25:08,093 でも お供の方が… 源八のことなら御心配なく 344 00:25:08,093 --> 00:25:13,098 それより 庄左衛門さんに お願いがあるんですけれど・ 345 00:25:13,098 --> 00:25:15,100 お妙さんの代わりに・ 346 00:25:15,100 --> 00:25:18,103 私が お代官様の所へ 参っては いけないでしょうか? 347 00:25:18,103 --> 00:25:20,105 あなたが? はい 348 00:25:20,105 --> 00:25:26,111 ほう 私のために 女中を? (庄左衛門)はい 349 00:25:26,111 --> 00:25:33,118 この人が たってと申されますので お雪と申します 350 00:25:33,118 --> 00:25:35,120 その節は お茶を ありがとうございました 351 00:25:35,120 --> 00:25:40,125 ああ いや それにしても どうして そなたが… 352 00:25:40,125 --> 00:25:44,129 供の者がおったようだが どうした 353 00:25:44,129 --> 00:25:46,129 (粂吉)この野郎! 354 00:25:49,134 --> 00:25:51,136 てめえには こないだ世話になったなぁ 355 00:25:51,136 --> 00:25:55,140 たっぷり 礼をさしてもらうぜ! うーん 356 00:25:55,140 --> 00:26:00,079 (源八郎)おう 俺をいたぶるのは いいが 俺が けがをしたら・ 357 00:26:00,079 --> 00:26:05,084 働き手が1人 減ることになるぞ (粂吉)チッ 口の減らねえ野郎だ 358 00:26:05,084 --> 00:26:09,088 よーし それなら 仕事で たっぷり絞ってやらぁ 行け! 359 00:26:09,088 --> 00:26:12,091 (子分)何してる この半端野郎! 早くしろい! 360 00:26:12,091 --> 00:26:16,095 いや だって そんなこといったって 俺はよう 力仕事したことねんだよ 361 00:26:16,095 --> 00:26:18,097 (子分)何 この野郎! (子分)おらぁ! 362 00:26:18,097 --> 00:26:21,100 す巻きにされて 木曽川へ たたき込まれるところを・ 363 00:26:21,100 --> 00:26:24,103 命だけは 助かったんだい ありがてえと思うのなら・ 364 00:26:24,103 --> 00:26:27,106 さっさと働け ほれ! (子分)おらぁ! 365 00:26:27,106 --> 00:26:29,108 (子分)働かねえか おらぁ! (子分)働け! こら! 動け! 366 00:26:29,108 --> 00:26:31,110 (子分)さっさと働かねえか! (子分)何してやがんだ 367 00:26:31,110 --> 00:26:33,112 (子分)運ぶんだ (子分)もっと 力 入れろ こら! 368 00:26:33,112 --> 00:26:35,114 (子分)早くしろよ こら! 369 00:26:35,114 --> 00:26:37,116 (子分)持ち上がらねえのか (子分)早くしろよ こら! 370 00:26:37,116 --> 00:26:42,121 (源八郎)よーし おっ ほっ おう (子分)さっさと行かんかい! 371 00:26:42,121 --> 00:26:44,123 持てるじゃねえか 早くしろよ こら! 372 00:26:44,123 --> 00:26:47,126 行けよ! (子分)てめえも運びやがれ 373 00:26:47,126 --> 00:26:49,128 さっさとしろ! 374 00:26:49,128 --> 00:26:52,131 ほら 行けよ! (子分)ほら 行け! 375 00:26:52,131 --> 00:26:56,135 (六助)えい はぁはぁ… (源八郎)大丈夫か? 376 00:26:56,135 --> 00:26:58,070 (六助) 源八さん 何だって こんな所へ 377 00:26:58,070 --> 00:27:01,073 そういう お前こそ どうしたんだ お千は どこにいる 378 00:27:01,073 --> 00:27:05,077 客を取れだと? 冗談じゃないよ! ええ? 379 00:27:05,077 --> 00:27:08,080 お前たち よく そんなことが できるねぇ それでも人間かい! 380 00:27:08,080 --> 00:27:12,084 何だと この尼 でけえ口 たたきやがって! (お千)何だよ 381 00:27:12,084 --> 00:27:15,087 てめえたち かまわねえから この山猫に示しをつけてやれ! 382 00:27:15,087 --> 00:27:17,089 (子分たち)へい ヘヘヘ… 383 00:27:17,089 --> 00:27:19,091 (子分)おい! (お千)ああ 何すんだよ! 384 00:27:19,091 --> 00:27:22,094 お前がよ もっと いい泣き声が 出るようにしてやるのさ 385 00:27:22,094 --> 00:27:24,096 (お千)ふざけんじゃないよ! (子分)あ痛っ! 386 00:27:24,096 --> 00:27:26,098 (子分)この尼ー! (子分)そんなことするから お前・ 387 00:27:26,098 --> 00:27:28,100 山猫だなんて言われるんだよ (お千)ああ もう 何すんだよ! 388 00:27:28,100 --> 00:27:30,102 (子分)いいって いいって お前 (お千)やめとくれよ! 389 00:27:30,102 --> 00:27:34,106 私は まだ うぶなんだからー! やめておくれ! 390 00:27:34,106 --> 00:27:39,111 (お千の悲鳴) (子分たち)ハハハ… 391 00:27:39,111 --> 00:27:44,116 いいか てめえら俺たちに逆らうと どういうことになるか よく見てろ 392 00:27:44,116 --> 00:27:48,120 (女性)あれあれ 面白そうだね 私にも見せておくれよ 393 00:27:48,120 --> 00:27:51,123 (銀次)何だ てめえは ばばあの 見るもんじゃねえ 向こう行ってろ 394 00:27:51,123 --> 00:27:53,125 あたしゃ こういうのが好きなんだよ 395 00:27:53,125 --> 00:27:55,127 (銀次)出ていけ こら! あーっ! (子分)あーっ! 396 00:27:55,127 --> 00:27:57,062 (子分)うっ! (子分)あー… 397 00:27:57,062 --> 00:28:00,065 (子分)あーっ 痛ー! ああ… 398 00:28:00,065 --> 00:28:03,068 (男性)野郎! あっ! (子分)あ… 痛… 399 00:28:03,068 --> 00:28:05,070 (新之介)さあ 逃げるんだ 400 00:28:05,070 --> 00:28:09,074 (お千代)みんな この お侍さんは いい人だよ さっ 早く 401 00:28:09,074 --> 00:28:25,090 ・~ 402 00:28:25,090 --> 00:28:27,092 ああ… 佐平次! 403 00:28:27,092 --> 00:28:32,097 おい お千 俺だって男なんだぞ 着物を ちゃんとしろよ 404 00:28:32,097 --> 00:28:36,101 (お千)ああ… あれ やだよ 見ないでおくれ! 405 00:28:36,101 --> 00:28:39,101 じゃ 後は頼んだぜ (佐平次)へい 406 00:28:42,107 --> 00:28:46,107 おい 早くしろよ 仕事だぞ (お千)はいよ 407 00:28:48,113 --> 00:29:08,066 ・~ 408 00:29:08,066 --> 00:29:28,086 ・~ 409 00:29:28,086 --> 00:29:34,092 ・~ 410 00:29:34,092 --> 00:29:38,096 お前 御苦労だがな こいつを 百姓衆んとこ まいてくれねえか 411 00:29:38,096 --> 00:29:41,099 これ 全部かい? (佐平次)当たり前よ 412 00:29:41,099 --> 00:29:44,099 じゃ 頼んだぜ (お千)ちょっと 413 00:29:46,104 --> 00:29:51,104 (お千)うーん もう 人の気持ちも知らないで! 414 00:29:57,049 --> 00:30:02,054 (小松屋)この分は 10日切りを見積もりまして・ 415 00:30:02,054 --> 00:30:09,061 助郷人足1人頭の日当 30文のうち 20文 返し分と・ 416 00:30:09,061 --> 00:30:12,064 延べ人数 水増し分を加え・ 417 00:30:12,064 --> 00:30:18,070 お指図の工事経費の 割り戻し金でございます 418 00:30:18,070 --> 00:30:21,073 どうぞ ひとつ お納めなされてくださりませ 419 00:30:21,073 --> 00:30:27,079 さすが 小松屋だな しかし それで帳尻が合うのか? 420 00:30:27,079 --> 00:30:29,081 これでは 貴様の取り分がなかろうに 421 00:30:29,081 --> 00:30:34,086 フハハハ… 御心配には及びません 422 00:30:34,086 --> 00:30:37,089 十分に 頂戴いたしておりまする へい 423 00:30:37,089 --> 00:30:42,094 助郷の名目で集めました 女どもも金になりますし・ 424 00:30:42,094 --> 00:30:46,098 男どもの日当は 冠五郎が ばくちに誘い込みまして・ 425 00:30:46,098 --> 00:30:49,101 賭場で吸い上げる仕掛けに なっておりまする 426 00:30:49,101 --> 00:30:51,103 (小松屋と大膳の笑い声) 427 00:30:51,103 --> 00:30:54,106 転んでも ただでは起きぬ 小松屋だな 428 00:30:54,106 --> 00:30:56,108 (小松屋と大膳の笑い声) 429 00:30:56,108 --> 00:31:01,046 それも これも 御城代様に 有ること無いこと申し立てて・ 430 00:31:01,046 --> 00:31:04,049 お奉行様が 代官 原田新兵衛に代わって・ 431 00:31:04,049 --> 00:31:09,054 水路工事の元締めになられました おかげでございます 432 00:31:09,054 --> 00:31:12,057 (大膳)これ 何を申す 433 00:31:12,057 --> 00:31:16,061 新兵衛は 目の上のこぶだからな 434 00:31:16,061 --> 00:31:19,064 新兵衛ごときが わしを差し置いて・ 435 00:31:19,064 --> 00:31:22,067 頭をもたげるようなことは 断じてさせぬわ 436 00:31:22,067 --> 00:31:28,073 (小松屋)ヘヘヘ… お奉行様も お人が悪うございますなぁ 437 00:31:28,073 --> 00:31:31,073 ・(大膳)小松屋 口が過ぎるぞ ・(小松屋)はっ 438 00:31:41,086 --> 00:31:46,091 お代官様 お茶が入りました (新兵衛)ああ お雪・ 439 00:31:46,091 --> 00:31:51,096 そのお代官様は やめてくれんかな 私は もう 代官ではない 440 00:31:51,096 --> 00:31:54,099 では なぜ そのようなことを なさっておられるのですか? 441 00:31:54,099 --> 00:32:01,106 うん? これか? 代官を辞めさせられても・ 442 00:32:01,106 --> 00:32:05,110 私と この土地のつながりが 切れたわけではない 443 00:32:05,110 --> 00:32:10,115 この土地を潤し 作物を作るための用水は・ 444 00:32:10,115 --> 00:32:14,119 誰かが 必ず 造らねばならんのだ 445 00:32:14,119 --> 00:32:17,122 そのために これを? うむ 446 00:32:17,122 --> 00:32:20,125 お代官様 それほどまでに・ 447 00:32:20,125 --> 00:32:26,131 この土地の人たちのことを お考えなら どうして御城代様に 448 00:32:26,131 --> 00:32:30,135 無駄だ 今更 何を申し上げても 449 00:32:30,135 --> 00:32:35,140 いいえ 無駄ではございません 御城代様も・ 450 00:32:35,140 --> 00:32:39,144 今の お百姓衆のありさまを 御自分の目で御覧になられれば・ 451 00:32:39,144 --> 00:32:42,147 必ず お心を 動かされるはずでございます 452 00:32:42,147 --> 00:32:44,149 そなた 何者だ 453 00:32:44,149 --> 00:32:50,155 行きずりの旅人にすぎぬ そなたが なぜ そのようなことを 454 00:32:50,155 --> 00:32:53,158 行きずりの旅人と おっしゃいましたが 私も・ 455 00:32:53,158 --> 00:32:58,096 この村の方々も 人であることには 変わりがございません 456 00:32:58,096 --> 00:33:02,100 同じ人間として あの人たちの苦しみを・ 457 00:33:02,100 --> 00:33:04,102 見過ごせないのでございます 458 00:33:04,102 --> 00:33:07,105 このままでは 村の人たちは 命の瀬戸際まで・ 459 00:33:07,105 --> 00:33:12,110 追い詰められてしまいます もし そうなったら… 460 00:33:12,110 --> 00:33:16,114 お代官様 どうぞ その前に・ 461 00:33:16,114 --> 00:33:19,114 あの人たちを救う手だてを お考えくださいませ 462 00:33:34,132 --> 00:33:38,136 (浜吉)もう我慢ができねえ みんな 腹くくってくれ 463 00:33:38,136 --> 00:33:41,139 (男性) だども 見張りの連中をどうする? 464 00:33:41,139 --> 00:33:44,142 (男性)鉄砲 持った役人もいるでよ 465 00:33:44,142 --> 00:33:47,145 (浜吉)鉄砲は 全部で5丁だ 2発さ 撃てねえから・ 466 00:33:47,145 --> 00:33:50,148 5人が 死ぬ気でかかりゃ ぶんどれる 467 00:33:50,148 --> 00:33:55,153 後は 冠五郎の手下のやくざたちだ やれねえことはねえ 468 00:33:55,153 --> 00:33:57,089 (男性)うん そうだな・ 469 00:33:57,089 --> 00:34:00,092 このままでも 死ぬんなら ひとつ やるか 470 00:34:00,092 --> 00:34:04,096 (浜吉)俺たちが やりゃあ みんな 必ず ついてくる・ 471 00:34:04,096 --> 00:34:08,100 そうなりゃ 頭数は こっちの方が上だぞ 472 00:34:08,100 --> 00:34:11,103 (男性)やるべえ 村のためだ! 473 00:34:11,103 --> 00:34:13,103 (源八郎)待て 474 00:34:15,107 --> 00:34:18,110 お前たちの気持ちは分かるが むちゃは いかん 475 00:34:18,110 --> 00:34:21,113 そんなことしたら お前たちの命はないぞ 476 00:34:21,113 --> 00:34:23,115 てめえ! 一体 何者だ! 477 00:34:23,115 --> 00:34:27,119 よそ者のくせしやがって 役人か? 小松屋の回し者か? 478 00:34:27,119 --> 00:34:30,122 いや 違う 俺たちは そんな者ではない 479 00:34:30,122 --> 00:34:33,125 そうだよ 俺たちは 決して 怪しい者じゃねえよ 480 00:34:33,125 --> 00:34:36,128 やかましい! 俺たちの話を聞かれた以上・ 481 00:34:36,128 --> 00:34:39,131 こいつら放っちゃおけねえ 片づけちまえ 482 00:34:39,131 --> 00:34:43,135 てや! やーっ! (源八郎)やめろ 騒ぎを起こして・ 483 00:34:43,135 --> 00:34:45,135 一体 どうなると思うんだ (男性)うるせえ! 484 00:34:47,139 --> 00:34:51,143 (粂吉)やいやい やい! てめえら 何を騒いでやがんだ ああ! 485 00:34:51,143 --> 00:34:54,146 いや 大したことじゃ… ほんのささいなことで 486 00:34:54,146 --> 00:34:57,082 何しろ みんな 少し 気が立ってるもんでね 487 00:34:57,082 --> 00:35:04,089 ささいなことだと ふざけるな! お前も 浜吉も・ 488 00:35:04,089 --> 00:35:09,094 この いかさま野郎も みんな 臭え野郎ばかりじゃねえか あん? 489 00:35:09,094 --> 00:35:11,096 てめえら 何か たくらんでやがったな 490 00:35:11,096 --> 00:35:14,099 たっ たくらむだなんて なあ みんな なあ? 491 00:35:14,099 --> 00:35:18,103 (粂吉)うるせえ! 表で 体に聞いてやらぁ 行きな! 492 00:35:18,103 --> 00:35:20,105 (子分)早く来るんだよ! (子分)おら! 493 00:35:20,105 --> 00:35:24,105 (子分)おらぁ 静かにしやがれ! (子分)早く立たねえか こら! 494 00:35:26,111 --> 00:35:29,114 (粂吉)さあ 吐け! 何の相談を してやがったんだ ああ! 495 00:35:29,114 --> 00:35:31,116 知らねえ (源八郎)相談なんかしていない 496 00:35:31,116 --> 00:35:34,119 (粂吉)うるせえ! 言わねえかい この野郎! 497 00:35:34,119 --> 00:35:37,122 えー 痛え! だから 言ってんじゃ ねえかよう 痛えってよう 498 00:35:37,122 --> 00:35:39,124 ふざけやがって! (六助)ひえー 499 00:35:39,124 --> 00:35:41,126 (弥七郎)どうした! (粂吉)おう 旦那・ 500 00:35:41,126 --> 00:35:45,126 今ね こいつら 悪だくみをしてやがったんで 501 00:35:47,132 --> 00:35:51,136 そうか かまわん 残らず 撃ち殺せ! 502 00:35:51,136 --> 00:35:55,140 何を言うんだ 罪もない者を! (弥七郎)黙れ! 503 00:35:55,140 --> 00:35:57,075 今後 かような者が出ぬための 見せしめだ! 504 00:35:57,075 --> 00:35:59,077 うわぁ… 505 00:35:59,077 --> 00:36:02,080 かまわぬ 撃てい! (役人たち)はっ 506 00:36:02,080 --> 00:36:04,080 (悲鳴) 507 00:36:09,087 --> 00:36:12,090 (役人)あっ うっ… (役人)うっ… 508 00:36:12,090 --> 00:36:14,092 (役人)おっ… (銃声) 509 00:36:14,092 --> 00:36:34,112 ・~ 510 00:36:34,112 --> 00:36:40,118 ・~ 511 00:36:40,118 --> 00:36:42,120 (弥七郎)おのれー! 512 00:36:42,120 --> 00:37:02,073 ・~ 513 00:37:02,073 --> 00:37:17,088 ・~ 514 00:37:17,088 --> 00:37:21,088 (粂吉)助けてくれ 助けてくれよ お願えだ! 515 00:37:23,094 --> 00:37:25,096 待てい 殺しちゃいかん! 516 00:37:25,096 --> 00:37:28,099 ああ 縛り上げて 人質にしろ ふん縛れ! 517 00:37:28,099 --> 00:37:32,103 そうだ みんな ふん縛れ! (男性たち)おう! 518 00:37:32,103 --> 00:37:36,107 おのれー! このようなことをして ただで済むと思っておるのか! 519 00:37:36,107 --> 00:37:38,109 もとより ただでは済むとは 思っておらん 520 00:37:38,109 --> 00:37:42,113 だが 裁かれるのは貴様の方だ! 521 00:37:42,113 --> 00:37:48,119 お主ら 俺に少々 考えがある 必ず 悪いようにはせんから・ 522 00:37:48,119 --> 00:37:52,123 俺が帰ってくるまで くれぐれも 軽はずみな まねは せんでくれ 523 00:37:52,123 --> 00:37:55,126 頼んだぞ (源八郎)お… おいおい… 524 00:37:55,126 --> 00:37:58,063 貴様 どこ行くんだ! (六助)あ… へっ?・ 525 00:37:58,063 --> 00:38:04,069 あっ あれ? そういや 佐平次親分も…・ 526 00:38:04,069 --> 00:38:06,071 源八さん (源八郎)うん? 527 00:38:06,071 --> 00:38:09,071 大丈夫ですかい (源八郎)ああ 俺一人で十分だ 528 00:38:12,077 --> 00:38:15,080 (新之介)火急の用向きあって 御城代 倉本外記殿に・ 529 00:38:15,080 --> 00:38:18,083 お目にかかりたい 御城代 御城代 倉本殿! 530 00:38:18,083 --> 00:38:22,087 (藩士たち)下がれ 控えい 控えい (新之介)御城代! 531 00:38:22,087 --> 00:38:27,092 (外記)城代家老 倉本外記である! その方 何故あっての ろうぜきか 532 00:38:27,092 --> 00:38:30,095 これは 御城代か (藩士たち)おお! 533 00:38:30,095 --> 00:38:33,098 まずは これを御覧あれ 534 00:38:33,098 --> 00:38:38,103 あなた様は! (新之介)さよう 結城新之介です 535 00:38:38,103 --> 00:38:42,103 新之介様! ええい 控え 控え! (藩士たち)はっ 536 00:38:44,109 --> 00:38:49,114 (外記)新之介様 火急の御用とは 何事でござりまするか 537 00:38:49,114 --> 00:38:52,117 実は… 538 00:38:52,117 --> 00:38:55,120 お代官様 大変でございます 539 00:38:55,120 --> 00:39:01,059 助郷の衆が 役人衆を人質にして 普請場に立て籠もりましたぞ 540 00:39:01,059 --> 00:39:05,063 何!? お代官様 私も参ります 541 00:39:05,063 --> 00:39:07,063 行かせてください 542 00:39:09,067 --> 00:39:12,070 (役人)待たれい! (役人)どこへ行かれる 543 00:39:12,070 --> 00:39:14,072 火急の場合なれば… 544 00:39:14,072 --> 00:39:17,075 (役人たち)あーっ! (新兵衛)さっ 急げ! 545 00:39:17,075 --> 00:39:20,078 (浜吉)いいか! みんな かまわねえから・ 546 00:39:20,078 --> 00:39:22,080 今まで造った所を 残らず たたき壊せ・ 547 00:39:22,080 --> 00:39:27,085 そうすりゃ 奉行の山崎大膳は 責めを負わされて お役御免 548 00:39:27,085 --> 00:39:30,088 代わって 原田様が また お奉行になれるぞ 549 00:39:30,088 --> 00:39:35,093 (男性たち)おーっ! やーっ! (源八郎)待てい 壊しちゃいかん! 550 00:39:35,093 --> 00:39:39,097 この用水は これから 後 この辺りの百姓衆の命の水となる 551 00:39:39,097 --> 00:39:42,100 それを壊して 何とする! (浜吉)邪魔をしねえでくれ 552 00:39:42,100 --> 00:39:45,103 これをやるより 他に 山崎大膳を やっつける手はねえんだ! 553 00:39:45,103 --> 00:39:47,105 待てい 早まるな! 554 00:39:47,105 --> 00:39:51,109 なっ あの浪人さんも 俺に任せろって言ったじゃねえか 555 00:39:51,109 --> 00:39:53,111 あの旦那が帰ってくるまで ちょっと 待とうじゃねえか 556 00:39:53,111 --> 00:39:55,113 (浜吉)あんな浪人のいうことが 当てになるか 557 00:39:55,113 --> 00:39:59,050 どけ どかねえかい! ちくしょう (男性)そうだい 558 00:39:59,050 --> 00:40:02,053 よそ者は 黙っててもらいてえ! (男性)俺たちは どうしても・ 559 00:40:02,053 --> 00:40:06,057 あの鬼の大膳に ほえ面を かかせてやりたいんだ 560 00:40:06,057 --> 00:40:09,060 どけ! どかねえか! (源八郎)いや どかん! 561 00:40:09,060 --> 00:40:12,063 やりたければ 俺を撃ってから やれ! 562 00:40:12,063 --> 00:40:14,065 ・(新兵衛)待てい! 563 00:40:14,065 --> 00:40:16,067 (浜吉)あっ お代官様だ! (男性)庄屋様も みえられたぞ 564 00:40:16,067 --> 00:40:21,072 みんな 気持ちは分かるが お上に手向かってはならん! 565 00:40:21,072 --> 00:40:23,074 得物を捨てて 静まれ 566 00:40:23,074 --> 00:40:25,076 (庄左衛門)お代官様のおっしゃる とおりだ これ以上 手向かえば・ 567 00:40:25,076 --> 00:40:29,080 命を落とす者が出る た… 頼むから し… 静まってくれ 568 00:40:29,080 --> 00:40:32,083 お代官様! せっかくのお言葉だが 俺たちは もう 命を捨ててますだ 569 00:40:32,083 --> 00:40:36,087 鬼の大膳をやっつけるまでは 一歩も 引くもんじゃねえだ! 570 00:40:36,087 --> 00:40:38,089 (男性たち)そうだ! あなたたち・ 571 00:40:38,089 --> 00:40:41,092 お代官様のお気持ちが 分からないの? 572 00:40:41,092 --> 00:40:45,096 あなたたちが もし 死んだら この用水は どうなるんです 573 00:40:45,096 --> 00:40:49,100 お代官様の今までの御苦労は どうなるんです 574 00:40:49,100 --> 00:40:54,100 (留吉)来たぞー! 鬼の大膳が来やがったぞー! 575 00:40:58,042 --> 00:41:03,047 聞けー! 貴様ら お上に逆らって 無事に済むと思うのか 576 00:41:03,047 --> 00:41:07,051 直ちに 人質を放し 武器を捨てて 降参せい!・ 577 00:41:07,051 --> 00:41:10,051 さもなくば 皆殺しだぞ 578 00:41:12,056 --> 00:41:15,059 (浜吉)貸せ! 撃つなら 撃ってみやがれー! 579 00:41:15,059 --> 00:41:20,064 こいつらの命はねえぞ! (男性)鬼の大膳 帰れ! 580 00:41:20,064 --> 00:41:23,067 (男性たち) 帰れ! 帰れ! 帰れ! 帰れ! 581 00:41:23,067 --> 00:41:26,070 お奉行に申し上げる! 582 00:41:26,070 --> 00:41:30,074 百姓どもは この原田新兵衛 必ず 説き聞かせ 静まらせますゆえに・ 583 00:41:30,074 --> 00:41:33,077 お奉行も この者たちを罪に問わず・ 584 00:41:33,077 --> 00:41:37,081 助郷の人数 賃金は 旧に復すると御確約 願いたい! 585 00:41:37,081 --> 00:41:41,085 この儀 お聞き届け願えれば それがしが 一切の責めを負い・ 586 00:41:41,085 --> 00:41:44,088 いかようなる お仕置きを 受けようとも 異存はござらぬ! 587 00:41:44,088 --> 00:41:47,091 何とぞ お聞き届けくださいませ 588 00:41:47,091 --> 00:41:49,093 黙れ! 新兵衛! 589 00:41:49,093 --> 00:41:53,097 その方 閉門中の身でありながら 何故 さような所におる! 590 00:41:53,097 --> 00:41:57,101 察するに それなる庄屋 庄左衛門と共謀し・ 591 00:41:57,101 --> 00:42:00,104 村人を扇動して お上に逆らう所存であろう! 592 00:42:00,104 --> 00:42:02,106 いえ 決して そのようなことは 593 00:42:02,106 --> 00:42:06,106 ええい 黙れ! かまわん 一人残らず 討ち取れ! 594 00:42:08,112 --> 00:42:11,115 (新兵衛)うっ! 595 00:42:11,115 --> 00:42:14,118 お… お代官様 し… しっかりなさいませ 596 00:42:14,118 --> 00:42:17,121 なぜ なぜ撃った! 597 00:42:17,121 --> 00:42:21,121 撃て! 撃て! 謀反人を皆殺しにせい! 598 00:42:23,127 --> 00:42:27,131 お奉行! 我々まで殺すおつもりか (粂吉)親分! 599 00:42:27,131 --> 00:42:29,133 ちきしょう! いけません! 600 00:42:29,133 --> 00:42:32,133 どうして いけねえんだい このままじゃ 皆殺しだぞ! 601 00:42:34,138 --> 00:42:38,138 (銃声) 602 00:42:42,146 --> 00:42:45,149 (役人)うわーっ! (役人)おっ! 603 00:42:45,149 --> 00:42:48,152 (留吉)ぐわーっ! (男性)留吉! 604 00:42:48,152 --> 00:42:50,154 (男性)庄屋様 605 00:42:50,154 --> 00:42:54,158 いかん このままじゃ 皆殺しだ 606 00:42:54,158 --> 00:42:56,160 (新之介)はっ はいよー! 607 00:42:56,160 --> 00:43:16,114 ・~ 608 00:43:16,114 --> 00:43:34,132 ・~ 609 00:43:34,132 --> 00:43:36,132 お嬢様! 610 00:43:45,143 --> 00:43:47,143 (新之介)はっ! 611 00:43:57,088 --> 00:43:59,090 (大膳)おのれ 何やつだ 612 00:43:59,090 --> 00:44:12,103 ・~ 613 00:44:12,103 --> 00:44:16,103 (大膳)斬れー! 斬り捨てろ! (銀次)とりゃー! 614 00:44:18,109 --> 00:44:24,115 ・(藩士)静まれー! 御城代のお越しであるぞ 静まれ! 615 00:44:24,115 --> 00:44:27,118 (外記) 山崎大膳 この失態は何事じゃ! 616 00:44:27,118 --> 00:44:32,123 ははっ 恐れ入りまする 思わぬ くせ者のため 見苦しきところを… 617 00:44:32,123 --> 00:44:37,128 黙れ! その方の ざん言によって 原田新兵衛を陥れ・ 618 00:44:37,128 --> 00:44:41,132 悪人どもと手を結んで 私服を肥やしおったる次第・ 619 00:44:41,132 --> 00:44:45,136 さる お方より 逐一 聞き及んでおる 620 00:44:45,136 --> 00:44:49,136 もはや 逃れんところと観念せい! (大膳)あ… 621 00:44:52,143 --> 00:44:57,081 原田新兵衛 奸物の ざん言を信じて・ 622 00:44:57,081 --> 00:45:02,086 そちを退けたのは この外記の 誤りであった 許してくれ 623 00:45:02,086 --> 00:45:06,090 はっ もったいなき お言葉にございます 624 00:45:06,090 --> 00:45:12,096 庄左衛門 村方の者を思う心根 過分である 625 00:45:12,096 --> 00:45:18,096 今後とも 新兵衛を助けて 村のために働いてくれ 626 00:45:20,104 --> 00:45:23,104 ありがたき幸せにございまする 627 00:45:28,112 --> 00:45:30,114 (六助)えいや お待ち遠さん (お千)はいはい はい… 628 00:45:30,114 --> 00:45:33,117 (六助)あい いいかい いいかい はい あちち… フハハハ…・ 629 00:45:33,117 --> 00:45:35,119 (六助)うんうん うまい うん (お千)うーん おいしい 630 00:45:35,119 --> 00:45:37,121 (鈴の音) 631 00:45:37,121 --> 00:45:39,123 六! (六助)うん? 632 00:45:39,123 --> 00:45:42,126 鈴の音だよ (六助)鈴? 633 00:45:42,126 --> 00:45:45,129 (鈴の音) 634 00:45:45,129 --> 00:45:48,132 はぁ (お千)何だよ 巡礼の鈴だよ 635 00:45:48,132 --> 00:45:51,135 (六助)姉さん 巡礼は 巡礼でも ばばあですぜ 636 00:45:51,135 --> 00:45:54,138 こらぁ てっきり 親分に違えねえ あっ!・ 637 00:45:54,138 --> 00:45:57,074 親分 いやいや いやいや うまく化けやしたねぇ・ 638 00:45:57,074 --> 00:46:00,077 顔の長えとこは隠せませんぜ あっ かつらがいいんだな これ 639 00:46:00,077 --> 00:46:02,079 あれ? ここに何を入れてんです (女性)あっ 何す… 640 00:46:02,079 --> 00:46:04,081 ここに… あー するめが2枚ね 641 00:46:04,081 --> 00:46:07,084 ばか野郎! 何してんだ フン! (六助)こらこら! 642 00:46:07,084 --> 00:46:13,090 アハハハ… あー! 六 ばあさんは 鬼門だね 643 00:46:13,090 --> 00:46:18,090 (浜吉たちの掛け声) 644 00:46:24,101 --> 00:46:28,101 (新兵衛) 御城水門は あれに構築しよう 645 00:46:35,112 --> 00:46:40,117 <命懸け 守り通した用水路に 流れる水も程近い> 646 00:46:40,117 --> 00:46:45,122 <雪姫たちが 一肌脱いだ 長くて暑い夏の日の・ 647 00:46:45,122 --> 00:46:50,127 大奮闘の かいあって 人々の喜び後に 去っていく> 648 00:46:50,127 --> 00:46:54,131 <「雪姫隠密道中記」> 649 00:46:54,131 --> 00:47:14,085 ・~ 650 00:47:14,085 --> 00:47:34,105 ・~ 651 00:47:34,105 --> 00:47:54,125 ・~ 652 00:47:54,125 --> 00:48:14,078 ・~ 653 00:48:14,078 --> 00:48:25,078 ・~