1 00:02:03,172 --> 00:02:23,192 ・~ 2 00:02:23,192 --> 00:02:43,212 ・~ 3 00:02:43,212 --> 00:02:57,160 ・~ 4 00:02:57,160 --> 00:03:02,165 <程ヶ谷を後にした雪姫と源八郎は 目指す江戸を前にして・ 5 00:03:02,165 --> 00:03:07,165 川崎の大師に 大願成就を祈願していた> 6 00:03:12,175 --> 00:03:16,179 (源八郎)姫 この川崎から江戸までは 4里余り 7 00:03:16,179 --> 00:03:21,184 大願成就も 目の前に迫りましたな (雪姫)ええ… 8 00:03:21,184 --> 00:03:27,190 これも そなたが 一命を賭して 雪を守ってくれたおかげです 9 00:03:27,190 --> 00:03:32,195 源八郎 礼を申しますぞ ハッ 何をおっしゃいます 10 00:03:32,195 --> 00:03:36,199 このようなことは 家臣として 当然の務め 11 00:03:36,199 --> 00:03:41,204 それより 姫 百里の道は 九十里をもって半ばとすとか… 12 00:03:41,204 --> 00:03:45,208 これからが 最も 肝要でございますぞ 13 00:03:45,208 --> 00:03:49,212 恐らく 敵も 我々を御府内に 入れまいと 必死でございましょう 14 00:03:49,212 --> 00:03:53,216 夜道は 危のうございますゆえ こよいは この川崎に宿を取り・ 15 00:03:53,216 --> 00:03:56,216 明日の朝 早立ちして 江戸に入ることにいたしましょう 16 00:03:58,154 --> 00:04:01,157 (大炊頭) 雪姫らは 既に 川崎まで来たか 17 00:04:01,157 --> 00:04:05,161 明朝 川崎を早立ちいたして 江戸に入るもようでございます 18 00:04:05,161 --> 00:04:09,165 (大炊頭)うむ… (廣瀬)大炊頭様 何となされまする 19 00:04:09,165 --> 00:04:18,174 雪姫は 父 加藤忠広の無実を 竜の口評定所に訴えるであろう 20 00:04:18,174 --> 00:04:20,176 そうなれば 庄兵衛・ 21 00:04:20,176 --> 00:04:26,182 その方は 証人として 雪姫らと対決せねばなるまいな 22 00:04:26,182 --> 00:04:32,188 (廣瀬)あ… そ… それは… (大炊頭)困るか さもあろう 23 00:04:32,188 --> 00:04:37,193 もともと 加藤忠広には 謀反の企てなぞ なかった 24 00:04:37,193 --> 00:04:42,198 それを その方が 柄のない所に柄をすげて・ 25 00:04:42,198 --> 00:04:45,201 偽りの申し立てを… (廣瀬)大炊頭様! 26 00:04:45,201 --> 00:04:50,206 それをせよと仰せられたは あなた様では ございませぬか! 27 00:04:50,206 --> 00:04:53,209 加藤家は 豊臣恩顧の大名 28 00:04:53,209 --> 00:04:56,212 肥後52万石は どうでも 取り潰さねばならん 29 00:04:56,212 --> 00:05:01,150 庄兵衛 そのために一役買うてくれ 決して 悪いようにはせぬと… 30 00:05:01,150 --> 00:05:06,155 はて そのようなことを申したかのう 31 00:05:06,155 --> 00:05:12,161 大炊頭様! まさか この期に及んで それがしを… 32 00:05:12,161 --> 00:05:17,166 案ずるな その方の身は 必ず 守ってやる 33 00:05:17,166 --> 00:05:23,172 そのためにも 雪姫らを 断じて 江戸へ入れてはならぬ 34 00:05:23,172 --> 00:05:25,174 鉄心 (鉄心)はっ 35 00:05:25,174 --> 00:05:31,180 今まで 雪姫を始末せよと 命ぜられながら 重ね重ねの失態・ 36 00:05:31,180 --> 00:05:35,184 本来ならば 死をもって 償わねばならんところだが・ 37 00:05:35,184 --> 00:05:39,188 いま一度 機会を遣わす 38 00:05:39,188 --> 00:05:45,188 断じて 雪姫らに 江戸の土を 踏ましてはならぬ (鉄心)はっ! 39 00:05:50,199 --> 00:05:52,201 (六助)姉さん 妙な因縁で とうとう・ 40 00:05:52,201 --> 00:05:54,203 川崎まで 来ちゃいましたねぇ (お千)ああ 41 00:05:54,203 --> 00:05:59,142 (六助)ハハッ それにしても お大師さん参りの お客で・ 42 00:05:59,142 --> 00:06:01,144 大した繁盛じゃございませんか (お千)本当だねぇ 43 00:06:01,144 --> 00:06:05,148 ヘヘヘッ ここで がっぽり稼いで あしたは江戸へね ヒヒッ 44 00:06:05,148 --> 00:06:07,150 (お千)ばかだね えっ? (六助)えっ? 45 00:06:07,150 --> 00:06:13,156 川崎の大師様っていやぁ お前 厄よけの仏様だよ その御門前で・ 46 00:06:13,156 --> 00:06:15,158 人様の懐を盗むような まねが できると思うのかい! 47 00:06:15,158 --> 00:06:18,161 へえ そんなもんでござんすかね (お千)当たり前じゃないか! 48 00:06:18,161 --> 00:06:20,163 (六助のせきばらい) (お千)ハァ それより・ 49 00:06:20,163 --> 00:06:24,167 佐平次のやつ 一体 どこ行っちまったんだろうね 本当に 50 00:06:24,167 --> 00:06:26,169 確かに この宿に いるはずなんだけどねぇ 51 00:06:26,169 --> 00:06:28,171 ・(小者)どけ どけい! 邪魔だ! (六助)うん? 52 00:06:28,171 --> 00:06:30,173 (小者)どけ! (小者)どけ どけ どけい! どけ! 53 00:06:30,173 --> 00:06:32,175 (小者)ああ どけ どけ 邪魔だ (下役)邪魔だ! 54 00:06:32,175 --> 00:06:34,177 (六助)何すんだよ! (下役)下郎 下がれ! 55 00:06:34,177 --> 00:06:38,177 献上の お湯に 無礼いたすな! (六助)献上の お湯? 56 00:06:43,186 --> 00:06:45,188 何だ ありゃ (男性)おっ? お前さん 57 00:06:45,188 --> 00:06:47,190 お湯献上を知らないのかい? 58 00:06:47,190 --> 00:06:50,193 知らないねぇ 何だい その お湯献上ってのは? 59 00:06:50,193 --> 00:06:53,196 (男性)ありゃあね 熱海の いで湯の お湯を・ 60 00:06:53,196 --> 00:06:56,199 はるばる 江戸へ運んで 公方様に献上するのさ 61 00:06:56,199 --> 00:07:00,136 へえ~ 熱海の お湯をね… それじゃ 何かい? 62 00:07:00,136 --> 00:07:05,141 将軍様は お江戸のお城にいながら 熱海の湯に入るっていう寸法かい? 63 00:07:05,141 --> 00:07:07,143 そうさ 豪儀なもんだぜ 64 00:07:07,143 --> 00:07:11,147 豪儀だか 何だか 知らないけど まあ 威張ったもんじゃないですか・ 65 00:07:11,147 --> 00:07:14,150 あの連中 (六助)そうともよ 66 00:07:14,150 --> 00:07:18,150 将軍様 かさに着やがって 気に入らねえ やつらだなぁ 67 00:07:27,163 --> 00:07:30,163 源八郎 よく似合いますよ 68 00:07:32,168 --> 00:07:36,172 ああ… 姫も よう お似合いで 69 00:07:36,172 --> 00:07:39,175 まっ ですが このような姿で 江戸に入れば・ 70 00:07:39,175 --> 00:07:42,178 公儀の役人に とがめられるのは 必定でございます 71 00:07:42,178 --> 00:07:47,183 かまいませぬ その折には 包み隠すことなく・ 72 00:07:47,183 --> 00:07:49,185 加藤家の娘 雪と 名乗るまでのことです 73 00:07:49,185 --> 00:07:51,187 そのようなことをなすっては… 74 00:07:51,187 --> 00:07:54,190 公儀の役人に捕らえられると 申すのですか? はい 75 00:07:54,190 --> 00:07:57,126 それこそ こちらの望むところです 76 00:07:57,126 --> 00:08:01,130 いかに 公儀とても 表立って 捕らえたうえは・ 77 00:08:01,130 --> 00:08:04,133 ひそかに 私たちを殺すわけには まいりますまい 78 00:08:04,133 --> 00:08:07,136 必ず 評定所にて お裁きがあるはずです 79 00:08:07,136 --> 00:08:09,138 では その場で… 80 00:08:09,138 --> 00:08:12,141 評定所で 堂々と 父上の無実を申し立て・ 81 00:08:12,141 --> 00:08:16,145 公平な お裁きを お願い申し上げるつもりです 82 00:08:16,145 --> 00:08:19,148 公儀にも 正しい お方はおられるはず 83 00:08:19,148 --> 00:08:24,153 真心を尽くして 申し上げれば きっと 分かってくださるはずです 84 00:08:24,153 --> 00:08:28,157 分かりました 姫が その お覚悟ならば・ 85 00:08:28,157 --> 00:08:34,163 私も 評定所において 一命を捨てても 殿の無実を… 86 00:08:34,163 --> 00:08:36,163 源八郎 87 00:08:43,172 --> 00:08:49,178 (新之介)なるほど いかにも あの お姫様らしいな 88 00:08:49,178 --> 00:08:54,183 さすがは 加藤清正公の孫 立派な 覚悟だと言いたいところだが… 89 00:08:54,183 --> 00:08:58,120 (佐平次)全くねぇ 正々堂々も 結構だが・ 90 00:08:58,120 --> 00:09:01,123 それで 通じるような相手じゃ ございませんからね 91 00:09:01,123 --> 00:09:04,126 (新之介)うん… あの お姫様 きっぷは いいが・ 92 00:09:04,126 --> 00:09:06,128 少々 世間知らずのところが あるからなぁ 93 00:09:06,128 --> 00:09:10,132 そこが かわいいってわけですか? (新之介)フッ こいつが… 94 00:09:10,132 --> 00:09:12,134 どうなさいます これから行って あんまり・ 95 00:09:12,134 --> 00:09:16,138 むちゃをしないように言いますか? (新之介)それを聞くような相手か 96 00:09:16,138 --> 00:09:19,141 佐平次 すまんが手を貸してくれ (佐平次)へい 97 00:09:19,141 --> 00:09:21,143 六! (六助)へい 98 00:09:21,143 --> 00:09:23,145 お前 私と組んだおかげで 湯治へも行けないってえのかい? 99 00:09:23,145 --> 00:09:25,147 あ… いや (お千)そんなら そんでいいんだよ 100 00:09:25,147 --> 00:09:28,150 勝手に どこへでも お行きよ (六助)いや 待っ… 101 00:09:28,150 --> 00:09:32,154 すぐ そういうこと… そ… そういう… 102 00:09:32,154 --> 00:09:34,156 佐平次親分に会えないからって・ 103 00:09:34,156 --> 00:09:36,158 何も あっしに 当たることはねえでしょう 104 00:09:36,158 --> 00:09:38,160 まあ 機嫌直して 一杯やっておくんなさい ねっ? 105 00:09:38,160 --> 00:09:41,160 フン! 調子いいんだからねぇ (六助)へいへい ヘヘヘ… 106 00:09:43,165 --> 00:09:47,169 (六助)うん あっ! (お千)何すんだ! 107 00:09:47,169 --> 00:09:51,173 あら 佐平次 (六助)親分 いつの間に! 108 00:09:51,173 --> 00:09:54,176 お千 酒は そのぐらいにしときな 109 00:09:54,176 --> 00:09:58,114 それくらいにしとけだって? お前さん 私に 指図する気かい? 110 00:09:58,114 --> 00:10:03,119 そういうわけじゃねえんだがなぁ 酔っ払ってちゃ 仕事できねえんだよ 111 00:10:03,119 --> 00:10:05,119 仕事? 112 00:10:10,126 --> 00:10:13,129 (下役) おい!何を ぐずぐずしておる! 113 00:10:13,129 --> 00:10:16,132 酒だ 酒だ! 女は まだか! 114 00:10:16,132 --> 00:10:20,136 こんばんは アハハハ… (六助)いらっしゃいませ! 115 00:10:20,136 --> 00:10:23,139 お待たせして 申し訳ございません 116 00:10:23,139 --> 00:10:25,141 馬奴でございます (六助)アハハハ… 117 00:10:25,141 --> 00:10:27,143 さあ さっ お千ちゃん (六助)はい 118 00:10:27,143 --> 00:10:29,145 あちらの組頭様のとこへ (お千)はい 119 00:10:29,145 --> 00:10:32,148 (六助の笑い声) 120 00:10:32,148 --> 00:10:38,154 (お千)組頭様 どうぞ お一つ… (侍)うむ 121 00:10:38,154 --> 00:10:40,154 (侍)うむ 122 00:10:42,158 --> 00:10:44,160 さっ お前も 一つだ (お千)あっ どうぞ 123 00:10:44,160 --> 00:10:46,162 (下役)何だ これだけか (六助)えー いやいやいや・ 124 00:10:46,162 --> 00:10:51,167 えー 皆様方のお相手を務めまする 若い 若い 女子連中は・ 125 00:10:51,167 --> 00:10:54,170 ただいま お化粧の 真っ最中でございますれば・ 126 00:10:54,170 --> 00:10:56,172 えー 不肖 やつがれが・ 127 00:10:56,172 --> 00:10:59,108 皆様の お相手を 相勤めさせていただきます 128 00:10:59,108 --> 00:11:02,111 まあ 皆さん がつがつなさっちゃって かわいい 129 00:11:02,111 --> 00:11:04,113 (六助)ものすごい 飲みっぷり! 130 00:11:04,113 --> 00:11:08,117 そうそう たくさん 召し上がってちょうだいませ 131 00:11:08,117 --> 00:11:10,117 (侍)うっ… 132 00:11:12,121 --> 00:11:15,121 あら どうなさいましたの? 133 00:11:20,129 --> 00:11:23,132 (お千)フッ どうやら 効いてきたようだね 134 00:11:23,132 --> 00:11:29,132 (六助)ヘヘヘ… 皆さん 仲良く 倒れた! 倒れた! 135 00:11:31,140 --> 00:11:35,144 お千 六 御苦労だったな 136 00:11:35,144 --> 00:11:40,149 <翌朝 早く 川崎をたった 雪姫と源八郎は 六郷川を渡り・ 137 00:11:40,149 --> 00:11:45,154 容易ならぬ決意を胸に抱いて 江戸への道を急いでいた> 138 00:11:45,154 --> 00:11:47,154 (からすの鳴き声) 139 00:12:00,169 --> 00:12:03,172 鈴ヶ森でございますな 鈴ヶ森? 140 00:12:03,172 --> 00:12:06,175 はい 罪人を仕置きする場所で ございます 141 00:12:06,175 --> 00:12:09,178 まっ 姫 このような不吉なとこには 長居は無用・ 142 00:12:09,178 --> 00:12:12,181 さっ 参りましょう あっ お待ちなさい 143 00:12:12,181 --> 00:12:16,185 どのような罪を犯したかは 知らぬが 死ねば 仏 144 00:12:16,185 --> 00:12:19,188 弔うてやりましょう 姫! 145 00:12:19,188 --> 00:12:22,191 源八郎 ここへ来合わせたのも 何かの縁 146 00:12:22,191 --> 00:12:25,191 そなたも 弔うておやりなさい 147 00:12:30,199 --> 00:12:32,199 (源八郎)危ない! 148 00:12:35,204 --> 00:12:37,204 (源八郎)姫! 149 00:12:46,215 --> 00:12:51,220 おのれ 鉄心! (鉄心)雪姫 江戸には入れぬ 150 00:12:51,220 --> 00:12:56,220 この鈴ヶ森が お前たちの死に場所だ 観念せい 151 00:13:03,165 --> 00:13:05,167 (手下)やー うう! はっ! 152 00:13:05,167 --> 00:13:08,170 (源八郎)姫! (鉄心)やれ! 153 00:13:08,170 --> 00:13:26,188 ・~ 154 00:13:26,188 --> 00:13:29,191 お雪さん! 葵様! 155 00:13:29,191 --> 00:13:32,191 (新之介)行くぞ! (源八郎)さっ 156 00:13:38,200 --> 00:13:40,202 逃がすな! 何としても やつらを討って取れ 157 00:13:40,202 --> 00:13:42,202 断じて 江戸へ入れてはならん! 158 00:13:47,209 --> 00:13:49,211 何者だ! 159 00:13:49,211 --> 00:13:53,215 畏れ多くも 将軍家献上の お湯に 無礼を働くとは 不届き至極! 160 00:13:53,215 --> 00:13:56,218 それ! ひっ捕らえい! (下役たち)はっ! 161 00:13:56,218 --> 00:13:59,154 その方らも 得物を捨てて 神妙にいたせ! 162 00:13:59,154 --> 00:14:01,156 まずい 引け! 163 00:14:01,156 --> 00:14:03,156 源八郎 (新之介)いいんだ! 164 00:14:05,160 --> 00:14:07,160 この連中なら 心配いらねえよ 165 00:14:11,166 --> 00:14:16,171 おっ お前は… (お千)あっ 御心配なく 166 00:14:16,171 --> 00:14:19,174 みんな 私たちが かき集めてきた 仲間ですから 167 00:14:19,174 --> 00:14:24,179 まあ… 薬屋 後は頼んだぞ はっ! 168 00:14:24,179 --> 00:14:29,184 (源八郎)おっ おい 待て! ハァ あの風来坊め… 169 00:14:29,184 --> 00:14:31,186 (佐平次)さあ 皆さん ぐずぐずしてると・ 170 00:14:31,186 --> 00:14:35,186 本物が 目を覚まして 追いかけてきますぞ! はいっ! 171 00:14:41,196 --> 00:14:44,199 熱海より 将軍家献上の お湯である 172 00:14:44,199 --> 00:14:46,201 まかり通る! (番士)はっ 173 00:14:46,201 --> 00:15:00,149 ・~ 174 00:15:00,149 --> 00:15:02,151 長屋の皆さん 御苦労さんだった (男性)へい 175 00:15:02,151 --> 00:15:04,153 (佐平次)この先に 間道があるから うまく 逃げてくれ 176 00:15:04,153 --> 00:15:09,158 (男性たち)へい どうも (佐平次)それじゃ 御苦労さん 177 00:15:09,158 --> 00:15:11,158 (六助の笑い声) 178 00:15:14,163 --> 00:15:17,163 (六助)お雪さん 今 出してあげやすからね 179 00:15:19,168 --> 00:15:21,168 フフッ 180 00:15:26,175 --> 00:15:30,179 (番士)待て! その方 何者だ! 181 00:15:30,179 --> 00:15:33,182 お湯献上の行列は… 行列は 参ったか? 182 00:15:33,182 --> 00:15:36,185 それなら 先ほど 通った (侍)偽物だ その行列は偽物だ!・ 183 00:15:36,185 --> 00:15:40,189 追え! (番士)何!? 偽物? 184 00:15:40,189 --> 00:15:43,189 (番士)おっ おっ あれ! (侍)はっ 185 00:15:49,198 --> 00:15:54,198 (侍)うーん くせ者め どこへ消えおった 186 00:15:58,140 --> 00:16:14,156 ・~ 187 00:16:14,156 --> 00:16:17,159 ハッ おう 来たな (源八郎)お主! 188 00:16:17,159 --> 00:16:20,162 (新之介)おいおい 何も そう 目をむくことは ないだろう・ 189 00:16:20,162 --> 00:16:23,165 こうして 一足先に お主らの ねぐらを用意して待っていたんだ・ 190 00:16:23,165 --> 00:16:25,165 まあ 座れ まっ 191 00:16:29,171 --> 00:16:32,174 葵様 この お寺は? 192 00:16:32,174 --> 00:16:34,176 (新之介) 天沢山 麟祥院というてな・ 193 00:16:34,176 --> 00:16:37,179 春日局の菩提寺さ (源八郎)春日局 194 00:16:37,179 --> 00:16:42,184 葵様は 随分と変わった所に つてが おありなのですね 195 00:16:42,184 --> 00:16:45,187 ハッ 風来坊にも 何か 取り柄は あるものさ 196 00:16:45,187 --> 00:16:49,191 お雪さん まあ しばらく ここで旅の疲れを休めてくれ 197 00:16:49,191 --> 00:16:52,194 そうは まいりません 私たちは 一刻も 早く… 198 00:16:52,194 --> 00:16:55,197 竜の口の評定所に 訴え出ようというんだな 199 00:16:55,197 --> 00:16:58,133 ハッ あんたの世間知らずにも 困ったもんだ 200 00:16:58,133 --> 00:17:01,136 何と おっしゃいます! 貴様! 無礼な! 201 00:17:01,136 --> 00:17:06,141 まあ 待て! 訴えるには 訴えるだけの用意がいる 202 00:17:06,141 --> 00:17:11,141 つまり 動かぬ証拠というやつだ あんた方 それを持ってるのか? 203 00:17:17,152 --> 00:17:21,156 重ね重ねの失態 面目しだいも ございませぬ 204 00:17:21,156 --> 00:17:25,160 この上は 何とぞ 御存分に… (大炊頭)ばかめ! 205 00:17:25,160 --> 00:17:27,162 今更 その方を斬ったとて・ 206 00:17:27,162 --> 00:17:31,166 雪姫が 評定所に訴えることを 止めることは できぬわ 207 00:17:31,166 --> 00:17:36,171 ならば それがしに いま一度 機会を お与えくださいませ 208 00:17:36,171 --> 00:17:41,176 きゃつらが 評定所に駆け込む前に たとえ 刺し違えましても… 209 00:17:41,176 --> 00:17:45,180 (大炊頭)たわけたことを申すな 江戸府内で騒動を起こせば・ 210 00:17:45,180 --> 00:17:48,183 上様の お耳に 入らぬわけには いかぬ・ 211 00:17:48,183 --> 00:17:51,186 下世話に申す やぶをつついて蛇じゃ 212 00:17:51,186 --> 00:17:55,190 では 雪姫らが 評定所に訴え出るに任せよと・ 213 00:17:55,190 --> 00:17:57,125 仰せられまするか? (大炊頭)うむ… 214 00:17:57,125 --> 00:17:59,127 しかしながら もし・ 215 00:17:59,127 --> 00:18:04,132 評定所においての お裁きと 相ならば 松平伊豆守様には・ 216 00:18:04,132 --> 00:18:08,136 加藤忠広の謀反を訴え出た 廣瀬庄兵衛と・ 217 00:18:08,136 --> 00:18:12,140 雪姫との対決を 申し立てられるは 必定でござりまするぞ 218 00:18:12,140 --> 00:18:16,144 そのことよ もし 庄兵衛が その場で・ 219 00:18:16,144 --> 00:18:20,148 偽りの訴えをしていたことが 明らかになれば・ 220 00:18:20,148 --> 00:18:24,152 わしは 面目を失うことになる 221 00:18:24,152 --> 00:18:30,158 お役御免は おろか 下手をすると… これよ 222 00:18:30,158 --> 00:18:33,161 殿! (大炊頭)それから 先は 鉄心・ 223 00:18:33,161 --> 00:18:36,161 その方が考えることじゃ (鉄心)はっ! 224 00:18:47,175 --> 00:18:49,177 (六助)おっ お? ちょっと 姉さん 225 00:18:49,177 --> 00:18:51,179 ちょっと 早く 何て 書いてあんですよ えっ? 226 00:18:51,179 --> 00:18:53,181 (お千)六! (六助)へい 227 00:18:53,181 --> 00:18:57,119 こいつを持って 麟祥院へ飛ぶんだ ほら お雪さんに持ってくんだよ 228 00:18:57,119 --> 00:18:59,121 麟祥院… (お千)はい ほら 行け! 229 00:18:59,121 --> 00:19:01,123 あ… 姉さん その前に 何か こう かーっと食っていこう… 230 00:19:01,123 --> 00:19:03,125 何 言ってんだよ こんなときに ええ? 231 00:19:03,125 --> 00:19:06,128 韋駄天の六 一世一代の晴れの舞台じゃないか 232 00:19:06,128 --> 00:19:08,130 御自慢の足を見せんのは このときだよ 233 00:19:08,130 --> 00:19:13,130 ほら 行くんだよ ほら! (六助)うん はい はい おしゃー 234 00:19:17,139 --> 00:19:19,139 (店主)あっ いらっしゃい 235 00:19:25,147 --> 00:19:27,149 (足音) ・(六助)お雪さん! 236 00:19:27,149 --> 00:19:31,149 あっ お雪さん こ… これ… 237 00:19:34,156 --> 00:19:37,156 これは… 葵様 238 00:19:40,162 --> 00:19:42,164 (新之介)うん 急がねば なりません 239 00:19:42,164 --> 00:19:44,166 源八郎 はい 240 00:19:44,166 --> 00:19:49,171 鉄心殿 一体 それがしを どこへ? (鉄心)御心配あるな 241 00:19:49,171 --> 00:19:53,175 万一 雪姫らが 訴え出たときに備えて 貴殿を・ 242 00:19:53,175 --> 00:19:57,112 安全な所に おかくまい申せとの 殿の お言葉でござる 243 00:19:57,112 --> 00:20:01,112 さっ 乗り物に召されい (廣瀬)うむ 244 00:20:07,122 --> 00:20:27,142 ・~ 245 00:20:27,142 --> 00:20:29,142 (鉄心)ここらで よかろう 246 00:20:36,151 --> 00:20:38,151 (鉄心)出られい 247 00:20:40,155 --> 00:20:45,160 鉄心殿! ここは? (鉄心)されば 貴殿にとって・ 248 00:20:45,160 --> 00:20:51,166 ここが さんずの川でござるよ (廣瀬)何!? 249 00:20:51,166 --> 00:20:54,169 (鉄心)誰も 冥土まで 追うていくことは できぬ 250 00:20:54,169 --> 00:20:58,106 これほど 安全な所は またとござるまいよ 251 00:20:58,106 --> 00:21:01,106 おのれ… 謀ったな! 252 00:21:04,112 --> 00:21:07,112 (鉄心)観念せい! やれ! 253 00:21:10,118 --> 00:21:14,118 (廣瀬)あっ… おのれ! 254 00:21:16,124 --> 00:21:18,124 (鉄心)成仏せい 255 00:21:23,131 --> 00:21:25,131 貴様 256 00:21:27,135 --> 00:21:32,140 廣瀬庄兵衛は 大切な生き証人 こちらで 頂く 257 00:21:32,140 --> 00:21:36,144 おのれ… やれ! 一人 残らず やれ! 258 00:21:36,144 --> 00:21:56,164 ・~ 259 00:21:56,164 --> 00:22:15,183 ・~ 260 00:22:15,183 --> 00:22:17,185 危ない! (鉄心)死ね! 261 00:22:17,185 --> 00:22:19,185 (源八郎)姫! 262 00:22:44,212 --> 00:22:47,215 (戸をたたく音) 263 00:22:47,215 --> 00:22:51,219 (大炊頭)鉄心か? ・(鉄心)はっ 264 00:22:51,219 --> 00:22:57,159 首尾は? (鉄心)はっ 万事 仰せのとおりに 265 00:22:57,159 --> 00:23:02,159 廣瀬庄兵衛を 始末したと 申すのだな? ・(鉄心)はい 266 00:23:04,166 --> 00:23:06,166 大儀であった 267 00:23:10,172 --> 00:23:13,175 近う寄れ 褒美を取らそう 268 00:23:13,175 --> 00:23:16,178 かたじけのうござりまするが それがし 不覚にも… 269 00:23:16,178 --> 00:23:18,180 (せきこみ) 270 00:23:18,180 --> 00:23:24,186 深手を負いまして もはや これまで… 271 00:23:24,186 --> 00:23:29,186 殿… お別れつかまつりまする… 272 00:23:32,194 --> 00:23:38,200 鉄心 さすがは忍び フフフ… 273 00:23:38,200 --> 00:23:47,200 だが これにて まずは 一安心 フハハハ… 274 00:24:13,168 --> 00:24:16,171 庄兵衛 気が付きましたか? 275 00:24:16,171 --> 00:24:18,173 (廣瀬)姫! いけません! 276 00:24:18,173 --> 00:24:24,179 寝ていなければ 傷に障りますよ 姫… 277 00:24:24,179 --> 00:24:27,182 ねえ 姉さん あの お侍・ 278 00:24:27,182 --> 00:24:30,185 お雪さんのこと 姫と呼びましたね (お千)ああ… 279 00:24:30,185 --> 00:24:35,190 するってえと お雪さんは 一体… (お千)そうだね ちょっと 旦那・ 280 00:24:35,190 --> 00:24:39,190 一体 どうなってるんです? (新之介)うん 281 00:24:41,196 --> 00:24:43,198 もう 隠しておくわけにも いかんだろう 282 00:24:43,198 --> 00:24:46,201 実は お雪さんはな・ 283 00:24:46,201 --> 00:24:50,205 肥後熊本52万石 加藤家の お姫様なんだ 284 00:24:50,205 --> 00:24:55,210 えっ!? あの肥後の加藤家っていや あの… 虎退治の清正様の? 285 00:24:55,210 --> 00:25:01,149 はい 孫に当たります へえ~ そうだったんで… 286 00:25:01,149 --> 00:25:06,154 道理で 強いと思った! (お千)何だよ その口の利き方は・ 287 00:25:06,154 --> 00:25:11,159 失礼じゃないか! はっ! どうも 失礼をいたしました!・ 288 00:25:11,159 --> 00:25:15,163 あの… そんな 偉い お姫様だとは 知らなかったもんで…・ 289 00:25:15,163 --> 00:25:17,165 お前も謝んないか! (六助)あ… い… 290 00:25:17,165 --> 00:25:21,169 どうも 恐れ入りましてございます 何を おっしゃるんですか 291 00:25:21,169 --> 00:25:24,172 私の方こそ いろいろと お世話になって… 292 00:25:24,172 --> 00:25:27,175 それに 今は ただの娘 そんな ご挨拶は困ります 293 00:25:27,175 --> 00:25:31,179 さあ お手を お上げになってください 294 00:25:31,179 --> 00:25:36,184 廣瀬殿 見られい 雪姫様が 数々の危難をくぐり抜けて・ 295 00:25:36,184 --> 00:25:38,186 こうやって 江戸に お出になることが できたのも・ 296 00:25:38,186 --> 00:25:41,189 姫様の お人柄に引かれて・ 297 00:25:41,189 --> 00:25:44,189 力を貸してくださった このような人々が あったればこそ 298 00:25:46,194 --> 00:25:51,199 正しい者には 必ず 天の助けがあることが・ 299 00:25:51,199 --> 00:25:56,204 今こそ お分かりであろう (新之介)そのとおりだ 300 00:25:56,204 --> 00:25:58,139 それに引き換え 私利私欲に走り・ 301 00:25:58,139 --> 00:26:04,139 道に背く者は 必ず天の罰を受ける 恐ろしいとは 思わんか 302 00:26:07,148 --> 00:26:12,153 姫 申し訳ござらん 303 00:26:12,153 --> 00:26:18,159 この廣瀬庄兵衛 己の立身出世に目がくらみ・ 304 00:26:18,159 --> 00:26:24,165 大恩ある殿を 土井大炊頭に売り申した 305 00:26:24,165 --> 00:26:27,168 何とぞ 御成敗を… 306 00:26:27,168 --> 00:26:30,171 何を言うのです そなたを殺したとて・ 307 00:26:30,171 --> 00:26:34,175 父上の謀反の汚名は 晴れはいたしませぬ 308 00:26:34,175 --> 00:26:38,179 それよりも 心底から 己の罪を悔いておるなら・ 309 00:26:38,179 --> 00:26:40,181 評定所において 証人に立ってください 310 00:26:40,181 --> 00:26:45,186 そうだ 姫の仰せられるとおりですぞ 311 00:26:45,186 --> 00:26:53,194 ハァ 分かり申した されど この傷では とても・ 312 00:26:53,194 --> 00:26:58,133 評定所に出頭いたすわけには まいりませぬ 313 00:26:58,133 --> 00:27:02,137 ハァ お願いでございます 314 00:27:02,137 --> 00:27:05,140 筆と 紙を これへ… 315 00:27:05,140 --> 00:27:13,140 せめて 息のある間に 事の次第を 書き残しておきとうございます 316 00:27:16,151 --> 00:27:29,164 ・~ 317 00:27:29,164 --> 00:27:35,170 (廣瀬)このとおり 殿には謀反の企てなど 一切なく・ 318 00:27:35,170 --> 00:27:39,174 全ては それがしの偽りであったこと・ 319 00:27:39,174 --> 00:27:42,177 確かに 記しおきましてございます 320 00:27:42,177 --> 00:27:48,183 (源八郎)よう なされた これで 殿の無実は明白でござるぞ 321 00:27:48,183 --> 00:27:53,188 庄兵衛 よく 悔い改めてくれました 322 00:27:53,188 --> 00:27:58,126 この上は 心静かに養生いたし 一刻も早く 元の体に戻るよう 323 00:27:58,126 --> 00:28:02,126 ありがたき お言葉にございます 324 00:28:04,132 --> 00:28:08,132 つきましては 血判つかまつりとう存じます 325 00:28:10,138 --> 00:28:14,142 脇差しを 拝借 願えまいか 326 00:28:14,142 --> 00:28:29,157 ・~ 327 00:28:29,157 --> 00:28:33,157 これで よろしゅうございましょう 328 00:28:39,167 --> 00:28:42,170 (廣瀬)うっ… 庄兵衛! 329 00:28:42,170 --> 00:28:44,172 あら… (六助)うわ… 330 00:28:44,172 --> 00:28:50,178 早まったことを… (廣瀬)姫 お情けは・ 331 00:28:50,178 --> 00:28:58,119 かたじけのう存じまするが お家を裏切った 逆臣の身で・ 332 00:28:58,119 --> 00:29:04,125 どうして この上 生き長らえましょうや… 333 00:29:04,125 --> 00:29:08,129 廣瀬殿! 庄兵衛! 334 00:29:08,129 --> 00:29:15,129 ひ… 姫 お許しを… お許しを… 335 00:29:25,146 --> 00:29:32,146 この男も 最後には 武士らしく 死んでいったわけだ はい 336 00:29:34,155 --> 00:29:40,161 葵様 この上は これを証拠に評定所へ… 337 00:29:40,161 --> 00:29:42,163 待ちなさい (源八郎)お主! 338 00:29:42,163 --> 00:29:46,167 この期に及んで なぜ 止める (新之介)まあ 慌てるな 339 00:29:46,167 --> 00:29:51,172 相手の土井大炊頭は 老中首座 公儀の実権を握っているんだぞ 340 00:29:51,172 --> 00:29:53,174 既に あんた方が訴え出るとみて・ 341 00:29:53,174 --> 00:29:55,176 もみ消しのための根回しを しているに 相違ない 342 00:29:55,176 --> 00:30:01,115 でも これだけの証拠があれば… 甘い 甘い 政の壁は厚い 343 00:30:01,115 --> 00:30:04,118 世間知らずの あんたが まともに挑んでも・ 344 00:30:04,118 --> 00:30:07,121 歯が立つものではない (源八郎)無礼な! 345 00:30:07,121 --> 00:30:09,121 旦那 346 00:30:12,126 --> 00:30:15,129 そうか… では 土井の古だぬきは・ 347 00:30:15,129 --> 00:30:18,132 万事 うまくいっていると 思ってるんだな 348 00:30:18,132 --> 00:30:21,135 葵様 どうなすったので ございますか? 349 00:30:21,135 --> 00:30:26,140 お雪さん どうだ これから先は 俺に任せてくれんか 350 00:30:26,140 --> 00:30:30,144 決して 悪いようにはせん はい 351 00:30:30,144 --> 00:30:34,148 (新之介)さすが 大奥の御用を 預かっている 大あきんど 352 00:30:34,148 --> 00:30:36,150 豪勢なものだ 353 00:30:36,150 --> 00:30:38,152 でも 一体 何のために 私が この お店に? 354 00:30:38,152 --> 00:30:43,157 (新之介)いやぁ お雪さんにな 上様と会ってもらうためだ 355 00:30:43,157 --> 00:30:47,161 私が 将軍家に? (新之介)ああ 356 00:30:47,161 --> 00:30:52,166 (主人)葵様 お待たせいたしました 用意万端 整いましてございます 357 00:30:52,166 --> 00:30:54,166 (新之介)おう 御苦労 358 00:31:04,112 --> 00:31:06,112 (源八郎)越後屋でございます 359 00:31:08,116 --> 00:31:12,120 春日局様 御用の呉服を お持ちいたしました 360 00:31:12,120 --> 00:31:15,120 よし 通れ (源八郎)はい 361 00:31:25,133 --> 00:31:30,138 (初瀬)春日局様 御用の呉服とな 御苦労であった・ 362 00:31:30,138 --> 00:31:32,138 それ (女中たち)はい 363 00:31:43,151 --> 00:31:48,156 (初瀬)お局様 越後屋より 呉服が届きましてございます 364 00:31:48,156 --> 00:31:52,156 (春日局)さようか 開けてみるがよい (初瀬)はい 365 00:32:01,169 --> 00:32:08,169 雪姫様に ござりまするか? 春日局様に ござりまする 366 00:32:13,181 --> 00:32:17,185 雪に ござりまする (春日局)そなたのことは・ 367 00:32:17,185 --> 00:32:21,189 新之介様より伺うておりまする 御苦労なされたそうじゃな 368 00:32:21,189 --> 00:32:25,193 あの… 新之介様と おっしゃられる お方は? 369 00:32:25,193 --> 00:32:29,197 そのことは 今は言えぬ されど そなたのことは・ 370 00:32:29,197 --> 00:32:33,201 新之介様より とくと 申し送られておりますゆえ・ 371 00:32:33,201 --> 00:32:37,205 御心配には 及びませぬ これよりは 万事・ 372 00:32:37,205 --> 00:32:41,209 この 春日の申すとおりに なされまするよう 373 00:32:41,209 --> 00:32:46,214 初瀬 雪殿を お湯殿に 御案内いたすがよい (初瀬)はっ 374 00:32:46,214 --> 00:32:48,214 さあ どうぞ こちらへ 375 00:32:52,220 --> 00:33:11,172 ・~ 376 00:33:11,172 --> 00:33:13,174 ・~ 377 00:33:13,174 --> 00:33:15,176 (鈴の音) 378 00:33:15,176 --> 00:33:20,176 亥の刻の鈴じゃ 上様 おなりあそばしまするぞ 379 00:33:25,186 --> 00:33:31,192 (家光) 春日! 何故 かような所に…・ 380 00:33:31,192 --> 00:33:33,192 その女子は 何者じゃ? 381 00:33:36,197 --> 00:33:40,201 畏れながら お人払いを (家光)何!? 382 00:33:40,201 --> 00:33:44,205 お人払いの儀 お願いつかまつりまする・ 383 00:33:44,205 --> 00:33:47,208 そなたらも 下がっていや (女性)しかしながら… 384 00:33:47,208 --> 00:33:50,211 ええい 下がれと申しておるのが 分からんのか! 385 00:33:50,211 --> 00:33:53,214 お局様の お言葉を 何と心得られまする 386 00:33:53,214 --> 00:33:59,214 お下がりなさりませ! さあ! さあ! 387 00:34:03,157 --> 00:34:09,157 初瀬 余人を近づけぬよう しかと 警護を頼みまするぞ (初瀬)はい 388 00:34:14,168 --> 00:34:19,173 上様 非常の場合なれば御無礼の段 平に お許しくださいまするよう 389 00:34:19,173 --> 00:34:26,173 春日 そなた 今 非常の場合と 申したな それは何のことだ 390 00:34:34,188 --> 00:34:36,188 葵様 391 00:34:40,194 --> 00:34:43,197 上様 お申しつけの儀 相果たし・ 392 00:34:43,197 --> 00:34:46,200 ただいま 立ち返りまして ございまする 393 00:34:46,200 --> 00:34:51,205 (家光)うむ 御苦労であった それにしても 新之介・ 394 00:34:51,205 --> 00:34:55,209 かかる所へ現れるとは ちと 戯れが過ぎようぞ 395 00:34:55,209 --> 00:34:58,145 仰せでは ございますが 余人に妨げられず・ 396 00:34:58,145 --> 00:35:01,148 上様に 探索の結果を言上いたすには・ 397 00:35:01,148 --> 00:35:04,151 男子禁制の この大奥に勝る所は ございません 398 00:35:04,151 --> 00:35:09,156 (家光)うむ して その女子は? (新之介)はっ 399 00:35:09,156 --> 00:35:14,161 お雪さん 俺は結城新之介 400 00:35:14,161 --> 00:35:18,165 上様の仰せで 隠し目付を務めておるのだ 401 00:35:18,165 --> 00:35:24,171 ハァ さようでございましたか ただの お方ではないとは・ 402 00:35:24,171 --> 00:35:29,176 思うておりましたが… 結城様と おっしゃいますと? 403 00:35:29,176 --> 00:35:35,176 東照神君の御次男 結城秀康公の お子でござりまする 404 00:35:38,185 --> 00:35:41,188 上様 この娘御こそ・ 405 00:35:41,188 --> 00:35:48,195 先の熊本城主 加藤忠広殿の御息女 雪殿 はるばる 熊本より・ 406 00:35:48,195 --> 00:35:52,199 父御の無実を訴えに参られた 次第にございまする 407 00:35:52,199 --> 00:35:58,139 何とぞ お聞きくださいますよう (家光)うむ 408 00:35:58,139 --> 00:36:02,143 そなたが 加藤家の姫か 苦しゅうない 申してみよ 409 00:36:02,143 --> 00:36:05,146 かたじけのう存じまする 410 00:36:05,146 --> 00:36:10,146 では 雪殿 証拠の品を はい 411 00:36:14,155 --> 00:36:17,158 父 忠広に謀反の企てありと 偽りの訴えをいたしました・ 412 00:36:17,158 --> 00:36:23,164 廣瀬庄兵衛が 死に臨んで 前非を悔い 事の真相を・ 413 00:36:23,164 --> 00:36:27,164 書き残したものでございます 何とぞ 御覧くださいませ 414 00:36:34,175 --> 00:36:39,180 なお このことが露見するを恐れた 土井大炊頭の策謀の数々は・ 415 00:36:39,180 --> 00:36:43,184 この新之介が この目で しかと 確かめてまいりました・ 416 00:36:43,184 --> 00:36:49,184 なお 詳しいことは 何とぞ 雪殿の 口より お聞きくださいますよう 417 00:36:58,132 --> 00:37:05,132 ・(役人)土井大炊頭様 おなーりー 418 00:37:07,141 --> 00:37:11,145 (表坊主)大炊頭様 春日局様が 山吹の間にて お待ちにございます 419 00:37:11,145 --> 00:37:15,145 何!? 春日局様が? 420 00:37:21,155 --> 00:37:26,160 春日殿 この利勝に 何の御用でござるかな 421 00:37:26,160 --> 00:37:28,162 これは 大炊頭殿 422 00:37:28,162 --> 00:37:33,167 わざわざ お呼び立てをいたし 恐縮でござりましたな 423 00:37:33,167 --> 00:37:36,170 実は 先頃 お取り潰しになりました・ 424 00:37:36,170 --> 00:37:41,175 肥後の加藤家のことで ござりまするが… (大炊頭)何!? 425 00:37:41,175 --> 00:37:46,180 と申し上げれば 既に お心当たりでござりましょう 426 00:37:46,180 --> 00:37:52,186 大炊頭殿 過ちを改むるに はばかることなかれとか… 427 00:37:52,186 --> 00:37:54,188 悪いことは 申しませぬ 428 00:37:54,188 --> 00:37:59,126 今のうちに 過ちを お認めになり 上様に おわびをなされませ 429 00:37:59,126 --> 00:38:01,128 何と言われる! 430 00:38:01,128 --> 00:38:06,133 春日殿 その方 それがしが 過ちを犯したと申されるのか 431 00:38:06,133 --> 00:38:12,139 いかに 上様の御乳母とは申せ 大奥から 天下の御政道に・ 432 00:38:12,139 --> 00:38:17,144 口を挟むとは 奇っ怪至極! お慎みくだされ! 433 00:38:17,144 --> 00:38:22,149 では 大炊頭殿には あくまでも 過ちを犯した覚えはないと・ 434 00:38:22,149 --> 00:38:26,153 仰せられまするのか? (大炊頭)もとよりでござる 435 00:38:26,153 --> 00:38:31,158 困りましたのう せっかく そなたのためを思うて・ 436 00:38:31,158 --> 00:38:35,162 事を 穏便に済ませようと 思うておりまするのに… 437 00:38:35,162 --> 00:38:37,162 (ふすまの開く音) 438 00:38:39,166 --> 00:38:41,168 上様 439 00:38:41,168 --> 00:38:45,172 大炊 その方 加藤家 取り潰しにあたっては・ 440 00:38:45,172 --> 00:38:49,176 いささかも 過ちは なかったと申すのだな? 441 00:38:49,176 --> 00:38:52,179 (大炊頭) は… いや… は… はっ… は… 442 00:38:52,179 --> 00:38:54,181 ならば これを見よ 443 00:38:54,181 --> 00:39:11,132 ・~ 444 00:39:11,132 --> 00:39:13,134 (大炊頭)うむ… 445 00:39:13,134 --> 00:39:16,137 どうじゃ それでも 過ちは なかったと申すのか! 446 00:39:16,137 --> 00:39:18,139 (新之介)それだけでは ない 447 00:39:18,139 --> 00:39:21,142 その方 これなる雪殿が 上様に 直訴するのを恐れ・ 448 00:39:21,142 --> 00:39:25,146 手の者に命じ 再三 再四にわたり 暗殺せんといたしたであろうが! 449 00:39:25,146 --> 00:39:27,146 その方 何者だ! 450 00:39:29,150 --> 00:39:34,155 大炊 その方の策動は 逐一 新之介より 聞き及んでおる 451 00:39:34,155 --> 00:39:37,158 もはや 逃れぬところと観念いたせ 452 00:39:37,158 --> 00:39:42,163 ははっ 恐れ入り奉りまする 453 00:39:42,163 --> 00:39:48,169 大炊! その方 老中首座の重職に ありながら 政道を曲げ・ 454 00:39:48,169 --> 00:39:51,172 無実の罪によって 加藤家を 取り潰した責めは 軽くはない! 455 00:39:51,172 --> 00:39:55,176 よって… 畏れながら 申し上げます 456 00:39:55,176 --> 00:39:58,112 私が 江戸表へ参りましたのは・ 457 00:39:58,112 --> 00:40:03,117 父 忠広の謀反の汚名を そそぐためでございました 458 00:40:03,117 --> 00:40:08,122 今 父上の無実が 明らかとなりましたうえは・ 459 00:40:08,122 --> 00:40:11,125 土井大炊頭様に対する これ以上の お仕置きは・ 460 00:40:11,125 --> 00:40:15,129 何とぞ 御無用になされまするよう お願い申し上げます 461 00:40:15,129 --> 00:40:19,129 そなたは 大炊を許せと申すのか? はい 462 00:40:21,135 --> 00:40:25,139 (新之介)雪殿 そなた この者の策動で・ 463 00:40:25,139 --> 00:40:29,143 肥後52万石を 取り潰された恨みを 忘れたと申されるか? 464 00:40:29,143 --> 00:40:34,148 恨みを忘れたと言えば うそになりましょう 465 00:40:34,148 --> 00:40:38,152 家を潰され 路頭に迷うた 家来たちの悲しみは・ 466 00:40:38,152 --> 00:40:42,156 骨身に徹しておりまする 467 00:40:42,156 --> 00:40:44,158 さればこそ 二度と このような悲しみを・ 468 00:40:44,158 --> 00:40:48,162 味わう人たちがあってはならぬと 思うのでございまする 469 00:40:48,162 --> 00:40:54,168 大炊頭様の御家中とて 例外では ございませぬ 470 00:40:54,168 --> 00:40:58,105 上様 何とぞ 御賢察くださりまするよう 471 00:40:58,105 --> 00:41:02,109 (新之介)雪殿 よう 申された 472 00:41:02,109 --> 00:41:06,113 罪を憎んで 人を憎まずとは まさに このこと 473 00:41:06,113 --> 00:41:12,119 上様 雪殿の言葉 誠に しかるべきと存ぜられまする 474 00:41:12,119 --> 00:41:14,119 (家光)うむ 475 00:41:30,137 --> 00:41:33,140 (家光)そなたには 誠に すまぬことをした 476 00:41:33,140 --> 00:41:36,143 ついては 何とか 償いをしたいと思うが… 477 00:41:36,143 --> 00:41:39,146 どうじゃ? …と 仰せられますると? 478 00:41:39,146 --> 00:41:45,152 無実が明らかになったうえは そなたの父御を 元の身分に戻し・ 479 00:41:45,152 --> 00:41:50,157 肥後52万石の あるじとせねば ならんところだが・ 480 00:41:50,157 --> 00:41:54,161 そうすれば 事は表沙汰になり せっかく そなたの口添えで・ 481 00:41:54,161 --> 00:41:58,165 許し遣わした 大炊頭を 処罰せねばならん 482 00:41:58,165 --> 00:42:02,169 そこで どうじゃ そなた 婿を迎えぬか? 483 00:42:02,169 --> 00:42:04,171 私が婿を? (家光)そうじゃ 484 00:42:04,171 --> 00:42:07,174 その上で 改めて そなたの婿を当主として・ 485 00:42:07,174 --> 00:42:12,179 加藤家の再興を許して遣わそうと 思うのじゃが… 486 00:42:12,179 --> 00:42:14,181 どうじゃ この男は?・ 487 00:42:14,181 --> 00:42:17,184 この 新之介の人柄は 既に そなたも承知のはず・ 488 00:42:17,184 --> 00:42:20,187 その上 東照神君の孫とあらば・ 489 00:42:20,187 --> 00:42:23,190 52万石の あるじとしても 申し分は あるまい 490 00:42:23,190 --> 00:42:26,193 (新之介)あいや しばらく お言葉ではござるが・ 491 00:42:26,193 --> 00:42:29,196 その儀ばかりは 平に 御容赦 願いたい 492 00:42:29,196 --> 00:42:32,199 新之介 その方 余の言葉が不服か? 493 00:42:32,199 --> 00:42:35,202 上様の お言葉 誠に かたじけのう存ずるが・ 494 00:42:35,202 --> 00:42:38,205 それがし 堅苦しい暮らしは真っ平 495 00:42:38,205 --> 00:42:40,207 大名なぞになるつもりは 毛頭 ござらん 496 00:42:40,207 --> 00:42:45,207 でも 新之介様 雪殿のことは お嫌いでは… 497 00:42:47,214 --> 00:42:51,218 上様 せっかくの お言葉では ございまするが・ 498 00:42:51,218 --> 00:42:56,223 雪も この儀ばかりは 御辞退 申し上げます 499 00:42:56,223 --> 00:43:02,162 何!? そなたも断ると申すのか? はい 私も 江戸までの旅で・ 500 00:43:02,162 --> 00:43:05,165 庶民の暮らしの楽しさが よく分かりました 501 00:43:05,165 --> 00:43:10,170 今更 堅苦しい大名の暮らしに 戻るつもりは ございませぬ 502 00:43:10,170 --> 00:43:15,175 姫! それでは お家の再興は いかが相なりまするか! 503 00:43:15,175 --> 00:43:17,177 源八郎 504 00:43:17,177 --> 00:43:23,183 恐らく 父上も 今では かえって 肩の荷を下ろした気持ちであろう 505 00:43:23,183 --> 00:43:26,186 私の わがままを きっと 許してくれると思います 506 00:43:26,186 --> 00:43:29,189 (家光)フッ さても 新之介といい そなたといい・ 507 00:43:29,189 --> 00:43:33,193 欲のないことだのう (新之介)どういたしまして 508 00:43:33,193 --> 00:43:36,196 上様こそ このような 城に閉じ込められ・ 509 00:43:36,196 --> 00:43:40,200 天下という重荷を両肩に載せられ さぞかし 御苦労なことと・ 510 00:43:40,200 --> 00:43:42,202 御同情 申し上げまする (家光)こやつが! 511 00:43:42,202 --> 00:43:47,207 (笑い声) 512 00:43:47,207 --> 00:43:51,211 <それから 数日後 雪姫は 源八郎を連れて・ 513 00:43:51,211 --> 00:43:55,215 出羽庄内に流されている 父 加藤忠広に・ 514 00:43:55,215 --> 00:43:59,153 謀反の汚名が そそがれたことを 知らせるべく・ 515 00:43:59,153 --> 00:44:03,157 千住から 日光街道を 北に向かっていた> 516 00:44:03,157 --> 00:44:05,159 源八郎 はっ 517 00:44:05,159 --> 00:44:08,162 私が 上様にお断り申し上げたこと まだ 怒ってるんですか? 518 00:44:08,162 --> 00:44:11,165 いや… 怒っては おりませぬ 519 00:44:11,165 --> 00:44:14,168 まあ しかし せっかく お家再興が成るところを・ 520 00:44:14,168 --> 00:44:17,171 少々 惜しいような気がいたしまして… 521 00:44:17,171 --> 00:44:21,175 では 私が 新之介様の お嫁さんに なった方が よかったかしら? 522 00:44:21,175 --> 00:44:25,179 いや ハッ それは… フフッ 523 00:44:25,179 --> 00:44:27,181 (源八郎)お嬢様 ハハッ フフフッ 524 00:44:27,181 --> 00:44:29,183 (新之介)よう (源八郎)あっ 525 00:44:29,183 --> 00:44:31,185 新之介様 526 00:44:31,185 --> 00:44:34,188 出羽庄内の父上の所へ 一部始終を 知らせに行くのかい? 527 00:44:34,188 --> 00:44:37,191 はい 新之助様は? (新之介)うん… 528 00:44:37,191 --> 00:44:40,194 俺も 北へ 行くところさ (源八郎)お主も? 529 00:44:40,194 --> 00:44:43,197 あっ… いや これは失礼 葵様も北へ… 530 00:44:43,197 --> 00:44:46,200 おいおい 急に改まった口を利くな (源八郎)はっ 531 00:44:46,200 --> 00:44:49,203 いつものように ざっくばらんに やってくれ 532 00:44:49,203 --> 00:44:52,206 しかし あの… なぜ 北へ? 533 00:44:52,206 --> 00:44:56,210 大名の口は 平に 御容赦願ったが こっちの方まで・ 534 00:44:56,210 --> 00:44:58,145 やめたわけじゃないんでな (源八郎)はあ 535 00:44:58,145 --> 00:45:02,149 今度は 上様に お願いして 奥州路へ やってもらうことにした 536 00:45:02,149 --> 00:45:07,154 では また 御一緒に 道中できますのね ああ 537 00:45:07,154 --> 00:45:09,156 だが あんまり あんたの そばにいると・ 538 00:45:09,156 --> 00:45:11,158 この忠義者に 煙たがられるからな (源八郎)はっ? 539 00:45:11,158 --> 00:45:14,161 一足 先に 行くとするか (源八郎)ああ いや… 540 00:45:14,161 --> 00:45:21,168 お雪さん 縁があったら また会おう はい! 541 00:45:21,168 --> 00:45:25,172 新之介様が また御一緒だなんて… 源八郎 はっ 542 00:45:25,172 --> 00:45:32,179 面白い道中になりそうですね ハハハ… ちっとも面白くござらん 543 00:45:32,179 --> 00:45:36,179 何か言いました? えっ? いや 別に… ハッ 544 00:45:40,187 --> 00:45:43,190 (鈴の音) 545 00:45:43,190 --> 00:45:47,194 ああ 旦那 (新之介)おう 薬屋 546 00:45:47,194 --> 00:45:50,197 お前も 奥州路か? (佐平次)へい 547 00:45:50,197 --> 00:45:52,199 あちらは 熊の本場でござんすからね 548 00:45:52,199 --> 00:45:54,201 熊胆でも 仕入れようと思いやしてね 549 00:45:54,201 --> 00:45:58,138 そうか… じゃあ また会えそうだな 550 00:45:58,138 --> 00:46:01,141 さようでござんすね その節は よろしく 551 00:46:01,141 --> 00:46:03,141 ああ こちらこそ よろしくな 552 00:46:05,145 --> 00:46:07,147 (六助)あっしは 嫌ですからね そんなもん 人間様より・ 553 00:46:07,147 --> 00:46:10,150 熊の方が 幅利かせてるような所 行くのは 真っ平だ 554 00:46:10,150 --> 00:46:13,153 そうかい! お前 そういうつもりだったのかい 555 00:46:13,153 --> 00:46:18,158 そんなら それでも いいんだよ お前と 私の縁も これっきりだね 556 00:46:18,158 --> 00:46:20,160 そっ そんな… もう! すぐ そういう 冷たいこと・ 557 00:46:20,160 --> 00:46:22,162 言うんだから もう! (鈴の音) 558 00:46:22,162 --> 00:46:24,164 あっ 鈴… (六助)うん? 559 00:46:24,164 --> 00:46:29,169 佐平次… 冗談じゃないよ こうなったらね・ 560 00:46:29,169 --> 00:46:34,169 奥州は おろか 蝦夷が島へだって 追いかけていくよ! 行くよ 六! 561 00:46:36,176 --> 00:46:42,182 <南の国から はるけき旅路 照る日 曇る日 生きるも 死ぬも・ 562 00:46:42,182 --> 00:46:47,187 共に 苦労を乗り越えて 雪姫 守った 5人の仲間> 563 00:46:47,187 --> 00:46:50,190 <晴れ晴れと 今 いずこの空に 向かうのか> 564 00:46:50,190 --> 00:46:54,194 <「雪姫隠密道中記」> 565 00:46:54,194 --> 00:47:14,147 ・~ 566 00:47:14,147 --> 00:47:34,167 ・~ 567 00:47:34,167 --> 00:47:54,187 ・~ 568 00:47:54,187 --> 00:48:14,141 ・~ 569 00:48:14,141 --> 00:48:25,141 ・~