1 00:00:33,445 --> 00:00:40,269 《私は今 日本一高い 歩道橋の下で➡ 2 00:00:40,269 --> 00:00:47,069 昇る朝日を… 見れずにいる》 3 00:00:50,930 --> 00:00:52,930 < それは…> 4 00:00:56,802 --> 00:00:59,922 <失ってしまうには あまりにも惜しい➡ 5 00:00:59,922 --> 00:01:04,426 歴史が積み重ねた その味と味わい。 6 00:01:04,426 --> 00:01:07,763 これは 平日にくたびれたサラリーマンが➡ 7 00:01:07,763 --> 00:01:13,936 そんな絶メシに出会う 週末 1泊2日の物語。 8 00:01:13,936 --> 00:01:17,936 それでは 案内を開始します> 9 00:01:24,363 --> 00:01:29,251 《金曜日の夜 私は 家路を急いでいた。 10 00:01:29,251 --> 00:01:32,588 愛する家族と 週末を過ごすため?》 11 00:01:32,588 --> 00:01:36,442 答えは ノーだ。 12 00:01:36,442 --> 00:01:39,912 《なぜなら 妻と娘は➡ 13 00:01:39,912 --> 00:01:43,749 アイドルグループのイベントで 地方にいるから。 14 00:01:43,749 --> 00:01:46,919 帰りは 明日の夜。 15 00:01:46,919 --> 00:01:49,019 よし いける》 16 00:01:51,924 --> 00:01:55,110 《そのときだった》 17 00:01:55,110 --> 00:01:57,746 なんだこれ。 18 00:01:57,746 --> 00:02:00,946 「人生って なんだろう?」。 19 00:02:04,770 --> 00:02:11,470 《それは おそらく 娘の紬が 書いたものだと思われ…》 20 00:02:14,079 --> 00:02:20,235 《週末 私はちょっとした 旅に出る。 21 00:02:20,235 --> 00:02:27,259 一人だけの時間を満喫できる 私の小さな大冒険。 22 00:02:27,259 --> 00:02:31,180 ルールは 3つ。 その1➡ 23 00:02:31,180 --> 00:02:37,569 期間は 金曜の帰宅後から 翌日 妻たちが家に帰る➡ 24 00:02:37,569 --> 00:02:41,557 土曜日の夕方まで。 25 00:02:41,557 --> 00:02:48,057 その2 誰も誘わない 誰も巻き込まない》 26 00:02:50,416 --> 00:02:54,586 目的地に着きました。 案内を終了します。 27 00:02:54,586 --> 00:02:57,486 運転 お疲れさまでした。 28 00:03:01,076 --> 00:03:08,917 《その3 高速代 ガソリン代 食費 いろいろ含め➡ 29 00:03:08,917 --> 00:03:11,754 小遣いの範囲内に収める。 30 00:03:11,754 --> 00:03:16,592 そのために必要不可欠なのは…。 31 00:03:16,592 --> 00:03:18,792 車中泊》 32 00:03:22,064 --> 00:03:26,085 《俺の人生って なんだろう…》 33 00:03:26,085 --> 00:03:30,089 ⦅何がないってさ 君には ビジョンがないんだよ。 34 00:03:30,089 --> 00:03:33,759 ビ ジョ ン! 35 00:03:33,759 --> 00:03:36,245 ここまで言われて悔しいか? 36 00:03:36,245 --> 00:03:42,601 じゃあ 聞かせてよ。 君の人生のビジョンってやつをさ。 37 00:03:42,601 --> 00:03:44,753 はい。 えっ ビジョンですか? 38 00:03:44,753 --> 00:03:47,940 そう。 はい あります。 39 00:03:47,940 --> 00:03:50,926 おう。 ビジョンは はい あります。 40 00:03:50,926 --> 00:03:53,095 ねえじゃねえかよ! いや あります あります。 41 00:03:53,095 --> 00:03:55,097 言葉でどうこう っていうわけではなくて➡ 42 00:03:55,097 --> 00:03:57,082 ちゃんと あの ここにはあるんですけど➡ 43 00:03:57,082 --> 00:03:59,118 あの はい ビジョンは あります はい。 44 00:03:59,118 --> 00:04:01,086 もうええわ!⦆ 45 00:04:01,086 --> 00:04:05,986 《ビジョンを聞かせろとか 大きなお世話だよ》 46 00:04:11,713 --> 00:04:14,600 眠れない。 47 00:04:14,600 --> 00:04:16,800 あっ。 48 00:04:19,471 --> 00:04:23,108 《家族に内緒で コンビニ受け取りで手に入れた➡ 49 00:04:23,108 --> 00:04:27,108 こいつの名は フィールドア車中泊マット》 50 00:04:31,633 --> 00:04:35,533 《使うときは バルブを開くだけで…》 51 00:04:42,411 --> 00:04:44,913 おお すごい すごい すごい…。 52 00:04:44,913 --> 00:04:47,913 えっ まだいく まだいく まだいく。 53 00:04:52,254 --> 00:04:54,590 お~。 54 00:04:54,590 --> 00:04:58,760 《でも このマットをもってしても➡ 55 00:04:58,760 --> 00:05:02,931 今夜の俺を眠らすことは…》 56 00:05:02,931 --> 00:05:13,231 (いびき) 57 00:05:31,276 --> 00:05:36,682 《ここは 以前から 一度 来てみたかった場所。 58 00:05:36,682 --> 00:05:40,102 木更津 中の島公園。 59 00:05:40,102 --> 00:05:42,604 目玉は なんといっても➡ 60 00:05:42,604 --> 00:05:46,804 日本一高いといわれる歩道橋↴ 61 00:06:02,424 --> 00:06:04,426 《立入禁止?》 62 00:06:04,426 --> 00:06:06,426 えっ? 63 00:06:14,436 --> 00:06:21,760 《私は今 日本一高い 歩道橋の下で➡ 64 00:06:21,760 --> 00:06:27,560 昇る朝日を… 見れずにいる》 65 00:06:31,670 --> 00:06:37,242 《車中泊をする理由は 人によってさまざまだ。 66 00:06:37,242 --> 00:06:41,830 何か月もかけて 日本中を旅してる人。 67 00:06:41,830 --> 00:06:47,736 私のように 独りになりたい人。 68 00:06:47,736 --> 00:06:52,536 そして 車中泊をする車も 人によってさまざま》 69 00:07:07,289 --> 00:07:10,089 《これ 中 どうなってんだろう?》 70 00:07:13,061 --> 00:07:15,063 あっ すみません。 (笛の音) 71 00:07:15,063 --> 00:07:19,463 はじめまして。 これ 僕の車。 あっ…。 72 00:08:51,410 --> 00:08:55,247 あっ おはようございます。 あっ 中 見ていきます? 73 00:08:55,247 --> 00:08:57,315 ああ いいです いいです。 74 00:08:57,315 --> 00:08:59,234 あっ そう。 75 00:08:59,234 --> 00:09:01,737 《なんか 本格的な感じだけど➡ 76 00:09:01,737 --> 00:09:07,576 こういう謎なキャンパーって 結構いるな》 77 00:09:07,576 --> 00:09:11,430 あれ ノーマルさんは 何しに来たの? 78 00:09:11,430 --> 00:09:14,466 ノーマルさん? うん あのノーマルの➡ 79 00:09:14,466 --> 00:09:17,252 フリードで来たでしょ。 あっ。 旅の目的は? 80 00:09:17,252 --> 00:09:20,255 ああ いや 特に…。 ふ~ん。 81 00:09:20,255 --> 00:09:22,908 まあ 車中泊始めた頃って➡ 82 00:09:22,908 --> 00:09:25,410 ただ車の中で寝るだけでも 楽しいからね。 83 00:09:25,410 --> 00:09:27,763 はい。 あっ そうだ これから僕➡ 84 00:09:27,763 --> 00:09:31,566 浜焼き食べに行くんだけど よかったら 一緒にどうですか? 85 00:09:31,566 --> 00:09:39,975 《浜焼きか… いいなぁ でも…。 86 00:09:39,975 --> 00:09:45,397 私の体は 無意識に あれを求めていた》 87 00:09:45,397 --> 00:09:48,497 あれ? えっ? 88 00:09:51,753 --> 00:09:56,074 あっ すみません 遠慮しときます。 89 00:09:56,074 --> 00:10:00,474 そう。 じゃあ また どこかで。 90 00:10:07,519 --> 00:10:29,891 ♬~ 91 00:10:29,891 --> 00:10:31,910 ちょっと待った~。 92 00:10:31,910 --> 00:10:38,967 ♬~ 93 00:10:38,967 --> 00:10:41,019 うわっ! 94 00:10:41,019 --> 00:10:49,911 ♬~ 95 00:10:49,911 --> 00:10:54,011 《さて いただきに行きますか》 96 00:10:56,768 --> 00:11:06,428 《私の小さな大冒険に 彩りを与えてくれる あれ 絶メシ。 97 00:11:06,428 --> 00:11:11,099 今日も出会うことができるのか? 98 00:11:11,099 --> 00:11:15,086 ん? 99 00:11:15,086 --> 00:11:21,276 「あなたに食べさせたい タンメンがある」。 100 00:11:21,276 --> 00:11:23,695 なんか気になるな》 101 00:11:23,695 --> 00:11:26,095 よし。 102 00:11:31,786 --> 00:11:34,923 《大衆食堂 とみ。 103 00:11:34,923 --> 00:11:39,077 この店構え 今までの俺なら➡ 104 00:11:39,077 --> 00:11:42,480 確実に避けていたタイプの店だ。 105 00:11:42,480 --> 00:11:49,120 でも 絶メシの魅力を 知ってしまった今の私は違う。 106 00:11:49,120 --> 00:11:54,320 しかし… それにしても 入りにくい》 107 00:11:57,162 --> 00:11:59,162 (南城)あれ? 108 00:12:04,586 --> 00:12:07,072 やってないの? あっ はい。 109 00:12:07,072 --> 00:12:09,441 でも お母さんに言ったら 開けてくれるよ。 110 00:12:09,441 --> 00:12:11,743 なあ? 太一。 ういっす。 自分 見てきます。 111 00:12:11,743 --> 00:12:15,080 ああ。 (太一)こんちは~。 112 00:12:15,080 --> 00:12:18,433 (太一)あっ 社長 やってるっす。 ああ。 じゃあ アンタも入ろう。 113 00:12:18,433 --> 00:12:20,433 えっ? あっ いや… いや ちょっと すみません。 114 00:14:37,405 --> 00:14:39,424 あら いらっしゃい。 何人? (南城)3人。 115 00:14:39,424 --> 00:14:42,927 いや あの お二人と 一人です。 お好きな席どうぞ。 116 00:14:42,927 --> 00:14:45,830 はい。 今日は ずいぶん早いのね。 117 00:14:45,830 --> 00:14:48,566 ああ 土曜日は半ドンだからよ。 118 00:14:48,566 --> 00:14:51,252 焼酎セットちょうだい。 はいよ。 119 00:14:51,252 --> 00:14:54,252 あっ なんか決まったら教えてね。 はい。 120 00:14:56,908 --> 00:15:01,413 《まさに ザ・大衆食堂の雰囲気。 121 00:15:01,413 --> 00:15:05,083 都会じゃ ほとんど絶滅寸前の このテイストが➡ 122 00:15:05,083 --> 00:15:10,783 今も残っているなんて さすが 木更津というべきか…》 123 00:15:14,492 --> 00:15:19,230 《それにしても メニューが とにかく多いな。 124 00:15:19,230 --> 00:15:23,118 ラーメン どんぶりに 定食。 125 00:15:23,118 --> 00:15:26,237 いったい 何を食べるのが 正解なのか…。 126 00:15:26,237 --> 00:15:33,561 あれ? あんなに看板で推してた タンメンはどこだ? 127 00:15:33,561 --> 00:15:38,900 タンメン タンメン タンメン… あっ あった。 128 00:15:38,900 --> 00:15:41,736 タンメン 600円。 129 00:15:41,736 --> 00:15:47,242 でも まったくといっていいほど 目立ってないのが 実に不安だ》 130 00:15:47,242 --> 00:15:50,895 は~い お待ちどおさま。 お~ サンキュー。 131 00:15:50,895 --> 00:15:53,898 はい。 はい。 お決まりですか? 132 00:15:53,898 --> 00:15:56,284 あ…。 133 00:15:56,284 --> 00:16:00,071 《ここは 初志貫徹でタンメンか? 134 00:16:00,071 --> 00:16:07,462 いや それとも 150円プラスして アンパイ狙いでカツ丼にするべきか。 135 00:16:07,462 --> 00:16:12,066 いや さんま定食 700円。 136 00:16:12,066 --> 00:16:18,640 でも ラーメン 450円に比べると 700円は なかなかの金額だぞ。 137 00:16:18,640 --> 00:16:23,912 わざわざ ここまで来て 100円 200円にこだわってるんだ? 138 00:16:23,912 --> 00:16:28,783 いや どれもこれも かなり良心的な価格だぞ。 139 00:16:28,783 --> 00:16:34,222 なら もっと思い切り 人生を楽しんでみろよ 民生!》 140 00:16:34,222 --> 00:16:36,558 あの…。 はい。 141 00:16:36,558 --> 00:16:39,744 この店で いちばん高いメニューって 何ですか? 142 00:16:39,744 --> 00:16:43,147 えっ? あ… ポークソテーライスかな。 143 00:16:43,147 --> 00:16:46,568 あれは 1, 000円。 じゃあ それでお願いします。 144 00:16:46,568 --> 00:16:49,404 はい。 145 00:16:49,404 --> 00:16:54,242 《タンメンを食べに来た はずだったのに…》 146 00:16:54,242 --> 00:17:00,098 こんにちは。 は~い いらっしゃい。 147 00:17:00,098 --> 00:17:03,498 はい。 タンメンね。 タンメンね。 148 00:17:05,553 --> 00:17:09,574 《果たして 正解は…》 149 00:17:09,574 --> 00:17:12,443 (泣き声) 150 00:17:12,443 --> 00:17:15,230 えっ? バカ! おめえ! 151 00:17:15,230 --> 00:17:17,415 太一! 何 急に泣き出してんだよ! 152 00:17:17,415 --> 00:17:20,418 じ 人生っていったい 何なんすか。 153 00:17:20,418 --> 00:17:24,088 (南城)はっ? どうしたのよ 急に。 154 00:17:24,088 --> 00:17:26,908 いや コイツ今日 現場で ポカやらかしちゃって。 155 00:17:26,908 --> 00:17:30,578 いや ごまかさないで ちゃんと教えてくださいよ。 156 00:17:30,578 --> 00:17:33,748 毎日 朝から働いて➡ 157 00:17:33,748 --> 00:17:38,236 頑張ってるのに叱られて 人生って何なんすか? 158 00:17:38,236 --> 00:17:42,240 うるせえよ! あのな 人生ってのはな…。 159 00:17:42,240 --> 00:17:45,743 何だ… 何だろうね? えっ? 160 00:17:45,743 --> 00:17:48,563 私には よくわかんないな。 161 00:17:48,563 --> 00:17:51,082 なんせ 19の時から この店しかやってないから。 162 00:17:51,082 --> 00:17:54,252 えっ 19の時から? そう 親に頼み込んで➡ 163 00:17:54,252 --> 00:17:56,905 ここに この店作ってもらったのが 19の時。 164 00:17:56,905 --> 00:18:00,575 だから 今年で 46年か。 165 00:18:00,575 --> 00:18:06,264 《へぇ~ この店 そんなやってるんだ》 166 00:18:06,264 --> 00:18:09,601 19で店出すなんて すげえな 太一。 167 00:18:09,601 --> 00:18:13,755 すごいっす。 168 00:18:13,755 --> 00:18:17,091 えっ じゃあ 親父さんとの出会いは? 169 00:18:17,091 --> 00:18:19,077 常連だったのよ 店の。 170 00:18:19,077 --> 00:18:22,246 もともと トラックの運転手で。 それが 結婚したとたんに➡ 171 00:18:22,246 --> 00:18:24,616 「俺も店 一緒にやる」 とか言い出して➡ 172 00:18:24,616 --> 00:18:26,651 それから 好き放題。 嫌んなっちゃう。 173 00:18:26,651 --> 00:18:29,253 《ふ~ん。 174 00:18:29,253 --> 00:18:32,256 親父さん どこにいるんだろう?》 175 00:18:32,256 --> 00:18:36,945 はい タンメン お待ちどおさま。 は~い。 176 00:18:36,945 --> 00:18:39,545 ポークソテー もうちょっと待ってね。 あっ はい。 177 00:18:42,750 --> 00:18:46,104 《あれが うわさのタンメンか。 178 00:18:46,104 --> 00:18:51,426 ああ やっぱり こっちだったかな》 179 00:18:51,426 --> 00:18:57,526 はい ポークソテー お待ちどおさま。 180 00:18:59,934 --> 00:19:03,234 お~。 おいしいよ フフッ。 181 00:19:05,256 --> 00:19:11,262 《これは 想像をはるかにしのぐ でか厚サイズ。 182 00:19:11,262 --> 00:19:14,762 キング オブ とみ食堂の風格だ》 183 00:19:16,751 --> 00:19:19,251 いただきます。 184 00:19:24,809 --> 00:19:28,009 うわっ。 え~。 185 00:19:37,972 --> 00:19:42,910 《ああ うまい。 186 00:19:42,910 --> 00:19:46,414 甘辛いタレが 肉汁と絡み合う この感じ。 187 00:19:46,414 --> 00:19:51,085 噛めば 噛むほど ポークが ポークが ポークが ポークが➡ 188 00:19:51,085 --> 00:19:53,438 どんどん押し寄せる。 189 00:19:53,438 --> 00:19:59,227 口の中はパンパンだけど 更に ごはんをかきこむと➡ 190 00:19:59,227 --> 00:20:02,914 う~ん パラダイス!》 191 00:20:02,914 --> 00:20:07,268 でかくて うまいよね ここのポークソテー。 はい。 192 00:20:07,268 --> 00:20:09,303 お客さんに 喜んでもらおうと思って➡ 193 00:20:09,303 --> 00:20:11,339 作ってたら だんだん大きくなって➡ 194 00:20:11,339 --> 00:20:13,224 ここまで でかくなっちゃったんだって。 195 00:20:13,224 --> 00:20:15,393 そうなんですか。 あっ あ…。 196 00:20:15,393 --> 00:20:18,913 うまいよね。 うまいよね。 197 00:20:18,913 --> 00:20:22,266 はい。 あれ? お母さん 俺➡ 198 00:20:22,266 --> 00:20:24,302 こんなの頼んでねえよ。 太一くんが好きなの➡ 199 00:20:24,302 --> 00:20:28,072 思い出してさ ナポリタン。 ほら 涙拭いて食べな。 200 00:20:28,072 --> 00:20:33,072 泣くな! オメエは! いただきます。 201 00:20:43,721 --> 00:20:47,408 ごめんね。 うちね 書いてないメニュー いろいろあるんだ。 202 00:20:47,408 --> 00:20:50,228 日によってだけどね。 そうだったんですね。 203 00:20:50,228 --> 00:20:54,816 最初は 今よりずっと メニュー少なくてね。 204 00:20:54,816 --> 00:20:56,816 へぇ~。 205 00:21:01,906 --> 00:21:04,742 ⦅すみません。 はい! 206 00:21:04,742 --> 00:21:09,442 ニラレバある? はい!⦆ 207 00:21:14,752 --> 00:21:19,774 常連さんの あれも食べたい これも食べたいって➡ 208 00:21:19,774 --> 00:21:23,474 リクエストに応えてるうちに こんなに増えちゃった。 209 00:21:28,382 --> 00:21:32,570 何より私 料理が大好きだしさ。 210 00:21:32,570 --> 00:21:39,076 《そうか このお母さんは ここで46年も こうやって➡ 211 00:21:39,076 --> 00:21:41,776 地元の人と寄り添ってきたんだ》 212 00:21:49,403 --> 00:21:53,574 あっ 智弘 そこ切っといて。 ああ。 213 00:21:53,574 --> 00:21:56,244 ちょ ちょ… あれが智弘くん? 214 00:21:56,244 --> 00:21:59,247 そう。 俺 初めて見たよ。 215 00:21:59,247 --> 00:22:02,416 あんまり人前に出るの 好きじゃないから。 216 00:22:02,416 --> 00:22:05,219 工場辞めて 店継ぐって言ってんだろ? 217 00:22:05,219 --> 00:22:07,588 よかったじゃん。 これで安泰だよ。 218 00:22:07,588 --> 00:22:10,424 まだまだ半人前。 とてもじゃないけど➡ 219 00:22:10,424 --> 00:22:13,728 任せられない。 太一くんと一緒。 220 00:22:13,728 --> 00:22:16,097 もっと頑張んないとね。 はい。 221 00:22:16,097 --> 00:22:18,249 旦那さん亡くなったときは 心配だったけど➡ 222 00:22:18,249 --> 00:22:20,449 これで ちょっと安心だ。 223 00:22:24,722 --> 00:22:31,222 《そうか… 旦那さん 亡くなっちゃってたのか》 224 00:22:37,335 --> 00:22:39,370 ちゃんと切れてる? 225 00:22:39,370 --> 00:22:41,923 ちょっと太いな。 あっ いい いい…。 226 00:22:41,923 --> 00:22:44,258 そのまま続けて。 227 00:22:44,258 --> 00:22:52,066 《それでも 元気に店を 守り続けるお母さんのポークソテーは➡ 228 00:22:52,066 --> 00:22:54,402 うまい!》 229 00:22:54,402 --> 00:23:17,174 ♬~ 230 00:23:17,174 --> 00:23:19,574 ごちそうさまでした。 231 00:23:23,064 --> 00:23:25,566 お代 ここ置いとくよ。 ありがとうございました。 232 00:23:25,566 --> 00:23:28,252 はい。 あっ 太一くん。 233 00:23:28,252 --> 00:23:32,640 さっきの質問だけどさ 人生は 夢を叶えるためにある➡ 234 00:23:32,640 --> 00:23:35,426 ってのはどう? え~ お母さん 何それ。 235 00:23:35,426 --> 00:23:39,080 私なりに考えたの。 じゃあ お母さん 今 夢あるの? 236 00:23:39,080 --> 00:23:41,916 あるよ もちろん。 どんな夢? 237 00:23:41,916 --> 00:23:47,271 この店を智弘に任せて いつか隣で そば屋をやるのが夢なんだ。 238 00:23:47,271 --> 00:23:50,258 そば屋! 休みの日には いつも➡ 239 00:23:50,258 --> 00:23:52,677 そば打って練習してるんだ その日に備えて。 240 00:23:52,677 --> 00:23:56,097 それが 私の夢。 へぇ~。 241 00:23:56,097 --> 00:23:59,750 俺も 夢に向かって頑張ります。 242 00:23:59,750 --> 00:24:03,950 お前 どんな夢あんだよ? 社長になることっす。 243 00:24:05,890 --> 00:24:09,744 よし! よく言った! じゃあ お母さん また来週。 244 00:24:09,744 --> 00:24:11,779 は~い。 ごちそうさまでした。 245 00:24:11,779 --> 00:24:15,779 ありがとうございました。 うん また来るよ。 246 00:24:31,415 --> 00:24:37,788 《お客のお腹も 心も満たす 大衆食堂 とみ。 247 00:24:37,788 --> 00:24:42,226 ここもまた 絶滅してしまうかもしれない➡ 248 00:24:42,226 --> 00:24:50,726 絶品メシ… 絶メシ フォーエバー》 249 00:24:54,171 --> 00:24:56,907 また来てください。 あっ あの。 250 00:24:56,907 --> 00:24:59,076 ひとつ質問なんですけど。 はい? 251 00:24:59,076 --> 00:25:03,247 あの その看板見てきたんですけど ここのイチオシって やっぱり➡ 252 00:25:03,247 --> 00:25:07,735 タンメンなんですか? あ… あれは なんていうか➡ 253 00:25:07,735 --> 00:25:10,935 芸人さんに対抗して。 芸人? 254 00:25:14,558 --> 00:25:18,079 お前に食わせるタンメンはねえ! 255 00:25:18,079 --> 00:25:21,949 あ… ああ! 256 00:25:21,949 --> 00:25:26,449 《最後にこんなこと 聞くんじゃなかった…》 257 00:25:29,573 --> 00:25:32,877 もしもし 紬? 258 00:25:32,877 --> 00:25:37,715 玄関の紙 見たぞ。 259 00:25:37,715 --> 00:25:41,419 人生って何なのか 父さん 考えてみたんだけどな。 260 00:25:41,419 --> 00:25:43,921 (紬)ねぇねぇ そんなことより 今どこ? 261 00:25:43,921 --> 00:25:49,744 今は… 車の中だけど。 じゃあ 急いで➡ 262 00:25:49,744 --> 00:25:52,044 ダッシュボードの中 見てくれない? 263 00:25:58,235 --> 00:26:01,072 「人生ってなんだろう?」。 264 00:26:01,072 --> 00:26:04,308 ねぇ ティアドロのCDあった? 265 00:26:04,308 --> 00:26:08,129 いや あったけど…。 ああもう CD絶対持ってきてね➡ 266 00:26:08,129 --> 00:26:10,981 って お母さんに言ったのに。 ちょっと お母さん! 267 00:26:10,981 --> 00:26:13,284 ごめん お母さん かばんに入れたって➡ 268 00:26:13,284 --> 00:26:15,903 思ってたんだけど。 CDに握手券 入ってたんだよ。 269 00:26:15,903 --> 00:26:17,922 だから 玄関に紙貼ったんじゃん。 270 00:26:17,922 --> 00:26:19,907 (通話が切れる音) 271 00:26:19,907 --> 00:26:22,407 紬? もしもし? 272 00:26:26,981 --> 00:26:29,281 (ため息) 273 00:26:34,755 --> 00:26:45,416 ♬「人生って AH なんだろう」 274 00:26:45,416 --> 00:26:47,516 知らねえよ。 275 00:26:55,726 --> 00:26:59,426 <今週も お疲れさまでした>