1 00:00:33,828 --> 00:00:35,963 (ぬひ)そなたの縁談じゃ。 2 00:00:35,963 --> 00:00:39,633 (権兵衛)吉良上野介様からの お話じゃ。 3 00:00:39,633 --> 00:00:45,239 (千春)お目にかかるのは 今日が初めてではございません。 4 00:00:45,239 --> 00:00:48,459 (典膳)大丈夫か? しっかりせい! 5 00:00:48,459 --> 00:00:50,828 大坂勤番を仰せつけられました。 6 00:00:50,828 --> 00:00:56,333 遠く離れて暮らすのは 切ない。 7 00:00:56,333 --> 00:00:59,837 慮外者! (三之丞)お許しを。 8 00:00:59,837 --> 00:01:02,223 ああ…。 9 00:01:02,223 --> 00:01:09,123 ♪♪~(テーマ音楽) 10 00:01:15,753 --> 00:01:18,906 丹下典膳 まかり越しました。 11 00:01:18,906 --> 00:01:22,306 (頼母)近う。 ははっ。 12 00:01:27,765 --> 00:01:33,871 早速だが お前は 今月限りで 大坂勤番を免じられ→ 13 00:01:33,871 --> 00:01:37,374 江戸へ引き揚げる事になった。 14 00:01:37,374 --> 00:01:40,778 はっ。 (頼母)ご公儀のお達しじゃ。→ 15 00:01:40,778 --> 00:01:45,366 神妙に承るがよかろう。 16 00:01:45,366 --> 00:01:47,902 畏れながら→ 17 00:01:47,902 --> 00:01:52,940 何か それがしに 落ち度がござりましたか? 18 00:01:52,940 --> 00:01:55,726 ない。 大坂勤番は→ 19 00:01:55,726 --> 00:01:58,495 2年と心得ておりまするが。 20 00:01:58,495 --> 00:02:05,603 実はな このわしが ご公儀に願い出たのだ。 21 00:02:05,603 --> 00:02:11,342 えっ? 子細は これを読めば分かる。 22 00:02:11,342 --> 00:02:22,703 ♪♪~ 23 00:02:22,703 --> 00:02:26,690 このわしに 内々に届いた書状じゃ。 24 00:02:26,690 --> 00:02:29,777 持ち帰ってはならぬ。 ここで読め。 25 00:02:29,777 --> 00:02:31,795 ははっ! 26 00:02:31,795 --> 00:02:50,495 ♪♪~ 27 00:03:04,028 --> 00:03:05,996 何用じゃ? 28 00:03:05,996 --> 00:03:12,903 はい。 殿のお申しつけにより お届け物を 持参致しました。 29 00:03:12,903 --> 00:03:16,703 そこに置いていくがよい。 はっ。 30 00:03:24,198 --> 00:03:26,166 他に 何か? 31 00:03:26,166 --> 00:03:31,472 千春様。 なれなれしい口を利くでない! 32 00:03:31,472 --> 00:03:34,772 重々 おわび申し上げます。 33 00:03:36,827 --> 00:03:39,713 何のわびじゃ!? 34 00:03:39,713 --> 00:03:43,534 よいか? 三之丞。 35 00:03:43,534 --> 00:03:49,534 今後 一切 当家の敷居をまたぐ事 まかりならぬ! 36 00:03:57,231 --> 00:04:03,203 あれまあ? 朝鮮人参とは珍しや。 37 00:04:03,203 --> 00:04:06,040 さぞ高かろうに。 38 00:04:06,040 --> 00:04:10,728 よう お礼を言うて下されや。 39 00:04:10,728 --> 00:04:14,531 どうした? 千春殿。 はあ…。 40 00:04:14,531 --> 00:04:20,331 また 気分でも悪いのかや? いいえ。 41 00:04:23,057 --> 00:04:26,860 そなたも これを煎じて のみなされ。 42 00:04:26,860 --> 00:04:29,663 大丈夫でござります。 43 00:04:29,663 --> 00:04:32,082 そうかのう。 44 00:04:32,082 --> 00:04:35,335 大火事以来 口数も少のうなって→ 45 00:04:35,335 --> 00:04:39,173 だいぶ 気落ちしているように 見えるがのう。 46 00:04:39,173 --> 00:04:43,260 申し訳ござりませぬ。 47 00:04:43,260 --> 00:04:46,797 何か 心配事でもあるのかや? 48 00:04:46,797 --> 00:04:49,166 いいえ ござりませぬ。 49 00:04:49,166 --> 00:04:55,589 亭主が 大坂で 女をつくってはいまいかと。 50 00:04:55,589 --> 00:05:02,329 もし そうなら 母が ほっぺたを ひねり上げてやりましょう。 51 00:05:02,329 --> 00:05:04,465 お願い致します。 52 00:05:04,465 --> 00:05:10,165 あと1年じゃ。 元気を お出し。 53 00:05:15,526 --> 00:05:19,196 (権兵衛)なに!? 出入りを差し止めると?→ 54 00:05:19,196 --> 00:05:22,466 千春が言うたのか? はい。 55 00:05:22,466 --> 00:05:27,354 (お菊)お姑殿の差し金でしょうな。 えっ? 56 00:05:27,354 --> 00:05:31,575 届け物が 気に入らんのか? 57 00:05:31,575 --> 00:05:34,595 あれこれ 物を 届け過ぎるからです。 58 00:05:34,595 --> 00:05:36,613 嫁の立場を思うて した事だ! 59 00:05:36,613 --> 00:05:38,966 それが 煩わしいのです! 60 00:05:38,966 --> 00:05:41,502 やかましい! お前は 急須か!? 61 00:05:41,502 --> 00:05:43,954 急須? 横から 口を出すな! 62 00:05:43,954 --> 00:05:48,592 畏れながら 罪は それがしにござります。 63 00:05:48,592 --> 00:05:50,661 罪じゃと?→ 64 00:05:50,661 --> 00:05:54,031 何か しくじったのか?→ 65 00:05:54,031 --> 00:05:57,885 不調法があったのかと聞いておる。 66 00:05:57,885 --> 00:06:02,523 いえ…。 心当たりがあるのか?→ 67 00:06:02,523 --> 00:06:06,560 あるのか!? ないのか!? 68 00:06:06,560 --> 00:06:09,463 それは…。 69 00:06:09,463 --> 00:06:13,050 明日にでも行って 確かめてこい! 70 00:06:13,050 --> 00:06:17,154 出入りを差し止められております。 71 00:06:17,154 --> 00:06:20,654 その訳を聞くのじゃ! 72 00:06:22,893 --> 00:06:28,232 (男1)「その者 女犯の罪 つかまつり候。→ 73 00:06:28,232 --> 00:06:30,834 売僧に候にて→ 74 00:06:30,834 --> 00:06:37,608 その所業 不届き千万につき さらし候ものなり」。→ 75 00:06:37,608 --> 00:06:39,910 ハハハ… この罰当たり! 76 00:06:39,910 --> 00:06:43,263 (男2)色坊主! 77 00:06:43,263 --> 00:06:48,869 (男3)「極楽へ導く者が 地獄行き」ってな ハハハ…。 78 00:06:48,869 --> 00:06:55,726 (人々の嘲笑の声) 79 00:06:55,726 --> 00:07:11,792 ♪♪~ 80 00:07:11,792 --> 00:07:16,630 先に帰っておいで。 (女中)えっ? へえ。 81 00:07:16,630 --> 00:07:45,030 ♪♪~ 82 00:07:47,160 --> 00:07:51,298 何のまねじゃ!? なぜ 付きまとう? 83 00:07:51,298 --> 00:07:54,501 分かりませぬ。 分からぬ? 84 00:07:54,501 --> 00:08:00,407 我ながら 正気の沙汰にあらずと 恥じ入っております。 85 00:08:00,407 --> 00:08:03,727 されど 心の内は いかんともなしがたく→ 86 00:08:03,727 --> 00:08:06,897 寝ても覚めても 千春様の面影が…。 87 00:08:06,897 --> 00:08:08,897 聞きとうない! 88 00:08:11,435 --> 00:08:16,206 神田橋につながれた罪人を 見たであろう? 89 00:08:16,206 --> 00:08:18,725 不義密通は 死罪なるぞ。 90 00:08:18,725 --> 00:08:21,762 心得ております。 91 00:08:21,762 --> 00:08:29,169 死罪は免れても 主人が知れば 決して許すまい。 92 00:08:29,169 --> 00:08:34,925 お前は 打ち殺される。 もとより 覚悟。 93 00:08:34,925 --> 00:08:39,830 お前は ようても 丹下の家名は どうなる!? 94 00:08:39,830 --> 00:08:43,517 長尾家の面目は どうなる!? 95 00:08:43,517 --> 00:08:46,720 ♪♪~ 96 00:08:46,720 --> 00:08:48,972 千春様! 寄るな! 97 00:08:48,972 --> 00:08:52,492 お前の目つきは 尋常ではない。 98 00:08:52,492 --> 00:08:55,996 何かに 取りつかれておる。 99 00:08:55,996 --> 00:09:02,436 早う 父上に申し出て 国元へ戻るがよかろう。 100 00:09:02,436 --> 00:09:04,454 ご無体な…。 101 00:09:04,454 --> 00:09:11,528 さもなくば お前を殺して 私も命を絶つ。 102 00:09:11,528 --> 00:09:43,894 ♪♪~ 103 00:09:43,894 --> 00:09:47,694 (女)あれ まあ。 104 00:09:55,055 --> 00:09:57,257 (正春)よからぬ風評とは? 105 00:09:57,257 --> 00:09:59,776 (敬之進)いささか 口をはばかりますが→ 106 00:09:59,776 --> 00:10:02,829 丹下典膳の留守宅でござる。 107 00:10:02,829 --> 00:10:07,200 ああ。 (敬之進)ご存じですかな? 108 00:10:07,200 --> 00:10:09,236 まあ 何となくな。 109 00:10:09,236 --> 00:10:12,289 典膳の妻女は 人に知られた美女でござる。 110 00:10:12,289 --> 00:10:17,194 これに 悪い虫が付いたとなれば ただごとでは済みますまい。 111 00:10:17,194 --> 00:10:19,463 (正春)風評にすぎまい。 いやいや。 112 00:10:19,463 --> 00:10:22,399 相手は 妻女の親元の家来にて→ 113 00:10:22,399 --> 00:10:25,535 しょっちゅう 留守宅に出入りする 若侍とか。 114 00:10:25,535 --> 00:10:27,571 ほう。 115 00:10:27,571 --> 00:10:30,757 真であれば 不義密通ですな。 116 00:10:30,757 --> 00:10:32,793 (安兵衛)ああっ 熱い 熱い! 117 00:10:32,793 --> 00:10:34,995 典膳殿は ご存じですかな? 118 00:10:34,995 --> 00:10:37,431 まさか 大坂までは…。 119 00:10:37,431 --> 00:10:41,234 それとなく 知らせたほうが…。 余計な事をするな。 120 00:10:41,234 --> 00:10:49,009 事の真偽を確かめもせず 典膳を苦しめてはならぬ。 121 00:10:49,009 --> 00:11:17,988 ♪♪~ 122 00:11:17,988 --> 00:11:21,024 (久右衛門)嘉次平!→ 123 00:11:21,024 --> 00:11:23,426 いつもの元気は どうした!? 124 00:11:23,426 --> 00:11:26,446 捨ててくぞ! 125 00:11:26,446 --> 00:11:29,666 待ってくれ! 126 00:11:29,666 --> 00:11:38,892 ♪♪~ 127 00:11:38,892 --> 00:11:43,096 嫁殿。 はい。 128 00:11:43,096 --> 00:11:47,200 尋ねたい事がある。 129 00:11:47,200 --> 00:11:49,336 はい。 130 00:11:49,336 --> 00:12:09,022 ♪♪~ 131 00:12:09,022 --> 00:12:15,795 大火事の夜 そなたは 首に擦り傷を負い→ 132 00:12:15,795 --> 00:12:21,168 髪も 大層 乱れておった。→ 133 00:12:21,168 --> 00:12:25,622 あれは なぜじゃ? 134 00:12:25,622 --> 00:12:34,130 はい。 暗闇の中で 物を運び出す折 つまずいて転びました。 135 00:12:34,130 --> 00:12:36,730 それだけか? 136 00:12:38,969 --> 00:12:45,058 あれ以来 そなたは ふさぎ込み 気鬱になった。→ 137 00:12:45,058 --> 00:12:48,058 別人のようになった。 138 00:12:50,063 --> 00:12:53,263 何ぞ 隠してはいまいの? 139 00:12:55,268 --> 00:12:59,256 いいえ 何もござりませぬ。 140 00:12:59,256 --> 00:13:22,656 ♪♪~ 141 00:13:33,974 --> 00:13:36,693 (ぬひ)長十郎が? はい。 142 00:13:36,693 --> 00:13:41,793 1日の朝 大坂を 出立されたそうです。 143 00:13:46,670 --> 00:13:49,606 うれしいかえ? 144 00:13:49,606 --> 00:13:52,006 はい。 145 00:13:54,594 --> 00:13:57,994 恐ろしくはないのかえ? 146 00:14:07,907 --> 00:14:16,032 母上様 私は 丹下典膳の妻でございます。 147 00:14:16,032 --> 00:14:23,132 お留守中の出来事は 包み隠さず お話し致します。 148 00:14:36,036 --> 00:14:38,836 それが よかろう。 149 00:14:51,551 --> 00:14:57,707 母上…。 いかがなされました? 母上! 150 00:14:57,707 --> 00:15:00,093 勘蔵! 勘蔵は どこじゃ? 151 00:15:00,093 --> 00:15:03,646 ≪(勘蔵)はい。 早う お医者を! 152 00:15:03,646 --> 00:15:05,665 はい! 153 00:15:05,665 --> 00:15:21,681 ♪♪~ 154 00:15:21,681 --> 00:15:24,167 (玄庵)卒中ですな。 155 00:15:24,167 --> 00:15:26,202 卒中? 156 00:15:26,202 --> 00:15:30,957 脈は落ち着いておりますが 右の手足が 動かぬようで。 157 00:15:30,957 --> 00:15:34,127 えっ? (玄庵)部屋を よう暖めて→ 158 00:15:34,127 --> 00:15:37,647 食事は 喉を通りやすいものを。 159 00:15:37,647 --> 00:15:39,733 はい。 160 00:15:39,733 --> 00:15:45,004 薬を調合致しますので 後ほど お使いの者に。 161 00:15:45,004 --> 00:15:50,404 心得ました。 では お大事に。 162 00:16:09,329 --> 00:16:12,699 典膳が 戻ってまいります。 うん? 163 00:16:12,699 --> 00:16:15,301 一両日中には 江戸に到着との事。 164 00:16:15,301 --> 00:16:19,639 誰に聞いた? 町奉行の吟味方でござる。 165 00:16:19,639 --> 00:16:23,877 すると 典膳は 留守宅の次第を? 166 00:16:23,877 --> 00:16:26,663 さればこそ 帰任が早まりました。 167 00:16:26,663 --> 00:16:32,602 さあ どうなるか…。 168 00:16:32,602 --> 00:16:36,523 尋常に見積もって 三行半ですかな。 169 00:16:36,523 --> 00:16:38,925 (武兵衛)それでは 生ぬるうござる。 170 00:16:38,925 --> 00:16:42,228 うん? 手討ちにせねば→ 171 00:16:42,228 --> 00:16:46,499 武士の面目が立ちますまい。 おい! めったな事を言うでない。 172 00:16:46,499 --> 00:16:49,002 この際は やむをえませぬ。 173 00:16:49,002 --> 00:16:52,889 父上は 上杉家の家老だぞ。 おじけづいては 男が廃ります。 174 00:16:52,889 --> 00:16:56,092 そうは言うても…。 175 00:16:56,092 --> 00:17:00,497 返す刀で 間男も斬らねば。 176 00:17:00,497 --> 00:17:02,565 上杉家が 黙ってはいまい。 177 00:17:02,565 --> 00:17:08,071 さよう。 仇討ちの仇討ちで 下手をすれば 大騒動になります。 178 00:17:08,071 --> 00:17:17,271 ああ… 誰よりもつらいのは 典膳じゃな。 179 00:17:26,156 --> 00:17:29,156 ≪(勘蔵)お帰り! 180 00:17:31,127 --> 00:17:33,927 これ! 嘉次平。 181 00:17:43,573 --> 00:17:46,473 お帰りなされませ。 うん。 182 00:17:53,066 --> 00:17:56,366 ご苦労様でございました。 183 00:18:04,911 --> 00:18:07,497 母上は 息災か? 184 00:18:07,497 --> 00:18:13,303 それが 数日前から 病の床に…。 185 00:18:13,303 --> 00:18:15,388 風邪でもひいたか? 186 00:18:15,388 --> 00:18:21,144 いえ 玄庵殿の見立ては 卒中と…。 187 00:18:21,144 --> 00:18:23,144 卒中? 188 00:18:27,267 --> 00:18:29,567 母上。 189 00:18:33,456 --> 00:18:36,156 長十郎でござる。 190 00:18:42,932 --> 00:18:45,832 ただいま 戻りました。 191 00:18:47,854 --> 00:18:52,854 ああ… ああ… ああ…。 192 00:18:56,412 --> 00:18:58,512 母上。 193 00:19:04,370 --> 00:19:07,156 ただいま 戻りました。 194 00:19:07,156 --> 00:19:47,213 ♪♪~ 195 00:19:47,213 --> 00:19:49,332 お話がございます。 196 00:19:49,332 --> 00:19:51,632 気安く聞ける話か? 197 00:19:53,586 --> 00:19:56,723 いえ。 198 00:19:56,723 --> 00:19:59,325 ならば 後日にせい。 199 00:19:59,325 --> 00:20:04,847 明日は登城して ご老中 大久保様に ご挨拶申し上げ→ 200 00:20:04,847 --> 00:20:08,484 小普請組頭を承る。 201 00:20:08,484 --> 00:20:10,687 小普請組頭? 202 00:20:10,687 --> 00:20:14,540 続いて お歴々への挨拶回りじゃ。 203 00:20:14,540 --> 00:20:17,894 少なくとも 3日はかかろう。 204 00:20:17,894 --> 00:20:21,948 ♪♪~ 205 00:20:21,948 --> 00:20:24,467 休むぞ。 206 00:20:24,467 --> 00:20:26,502 はい。 207 00:20:26,502 --> 00:20:35,028 ♪♪~ 208 00:20:35,028 --> 00:20:41,884 今宵から お前とは 寝所を別とする。 209 00:20:41,884 --> 00:20:43,970 はい。 210 00:20:43,970 --> 00:21:38,070 ♪♪~ 211 00:21:43,863 --> 00:21:47,333 ≪(武兵衛)丹下殿。 212 00:21:47,333 --> 00:21:49,769 これは 武兵衛殿。 213 00:21:49,769 --> 00:21:51,971 お久しゅうござる。 214 00:21:51,971 --> 00:21:53,971 いかにも。 215 00:21:57,877 --> 00:22:00,396 ご多忙のようですな。 216 00:22:00,396 --> 00:22:04,901 留守宅へのおぬしの気遣いは 家内から聞いております。 217 00:22:04,901 --> 00:22:10,890 かたじけのうござった。 ほう 奥方が? 218 00:22:10,890 --> 00:22:17,590 お礼に 一献差し上げたいが 所用あって 本日は これにて御免。 219 00:22:19,599 --> 00:22:21,599 丹下殿。 220 00:22:26,939 --> 00:22:31,227 もしも お困りの事があれば お役に立ちとうござるが。 221 00:22:31,227 --> 00:22:33,727 かたじけない。 222 00:22:51,197 --> 00:22:57,303 今日は 長尾の家に参上した。 223 00:22:57,303 --> 00:23:01,090 挨拶に出向いたのだ。 224 00:23:01,090 --> 00:23:05,790 だが 父上には会えなかった。 225 00:23:08,631 --> 00:23:11,033 やむなく引き揚げる途中→ 226 00:23:11,033 --> 00:23:15,872 上杉屋敷の門前で 千坂殿に 声をかけられた。 227 00:23:15,872 --> 00:23:18,072 (兵部)止めよ。 228 00:23:22,211 --> 00:23:24,363 丹下殿ではないか。 229 00:23:24,363 --> 00:23:31,938 ご家老は 「話がある」と仰せになり わしを 茶室に引き入れた。 230 00:23:31,938 --> 00:23:38,294 あの方は お前の事を 大層 心配しておいでじゃ。 231 00:23:38,294 --> 00:23:46,102 わしが 長尾家に斬り込むとでも 思うたのか→ 232 00:23:46,102 --> 00:23:49,002 かように仰せられた。 233 00:23:52,124 --> 00:24:01,124 「不埒者の瀬川三之丞は 国元の米沢に追い返した」と。 234 00:24:05,204 --> 00:24:11,204 あとは お前から話せ 一体 何があったのか。 235 00:24:16,582 --> 00:24:20,536 お許し下さりませ。 236 00:24:20,536 --> 00:24:27,036 ご推察のとおり 千春は 過ちを犯しました。 237 00:24:29,095 --> 00:24:38,895 江戸で 大火事があった夜 暗闇に紛れて…。 238 00:24:40,907 --> 00:24:42,942 襲われたのだな? 239 00:24:42,942 --> 00:24:46,495 私にも 落ち度がございました。 240 00:24:46,495 --> 00:24:48,898 落ち度とは? 241 00:24:48,898 --> 00:24:56,639 向こうは 幼なじみ故 つい 気を許してしまいました。 242 00:24:56,639 --> 00:25:06,039 ♪♪~ 243 00:25:13,656 --> 00:25:17,910 千春を ご成敗下さりませ。 244 00:25:17,910 --> 00:25:20,913 成敗じゃと? 245 00:25:20,913 --> 00:25:24,367 お手討ちは 覚悟致しております。 246 00:25:24,367 --> 00:25:28,237 千春は 操を汚され 家名を傷つけました。 247 00:25:28,237 --> 00:25:30,990 たわけを申すな! 248 00:25:30,990 --> 00:25:36,762 お前を斬れば 不義密通を認めた事になる。 249 00:25:36,762 --> 00:25:43,062 世間は それ見た事かと 手をたたいて はやしたてようぞ。 250 00:25:45,671 --> 00:25:49,825 致し方ござりませぬ。 251 00:25:49,825 --> 00:25:52,025 よいか? 千春。 252 00:25:54,096 --> 00:26:02,896 妻の不始末を 大坂で知ったわしは 怒りに 胸が震えた。 253 00:26:04,740 --> 00:26:09,328 お前を八つ裂きにしたいと思うた。 254 00:26:09,328 --> 00:26:15,828 だがな 長旅を続ける間に お前が不憫になった。 255 00:26:17,937 --> 00:26:27,596 縁あって 夫婦の契りを結んだ妻を 虫けら同然に踏み潰せるのか。 256 00:26:27,596 --> 00:26:35,971 過って 石段を転がり落ちた妻を 足蹴にしてよいのか。 257 00:26:35,971 --> 00:26:42,161 無論 わしにも 武士の面目がある。 258 00:26:42,161 --> 00:26:50,302 もはや お前と 同じ墓に納まる事はできぬ。 259 00:26:50,302 --> 00:26:58,802 離縁はしかたがないが お前を 世間のさらし者にはしとうない。 260 00:27:00,780 --> 00:27:07,169 不義密通の汚名は着せとうない。 261 00:27:07,169 --> 00:27:17,269 ならば いかなる手だてがあるかを あれこれと思案しておる。 262 00:27:19,482 --> 00:27:21,882 千春。 263 00:27:25,187 --> 00:27:27,187 はい。 264 00:27:28,824 --> 00:27:31,127 死ぬるなよ。 265 00:27:31,127 --> 00:27:34,263 ♪♪~ 266 00:27:34,263 --> 00:27:38,167 わしのためにもな。 267 00:27:38,167 --> 00:27:46,692 (千春の泣き声) 268 00:27:46,692 --> 00:28:09,492 ♪♪~ 269 00:28:13,402 --> 00:28:16,956 勘蔵。 はい。 270 00:28:16,956 --> 00:28:19,959 そちは 船橋の生まれじゃな? はい。 271 00:28:19,959 --> 00:28:23,195 あの辺りは 狐が多いと聞いた。 272 00:28:23,195 --> 00:28:25,195 はい。 273 00:28:30,436 --> 00:28:33,856 1匹 捕まえてこい。 はあ? 274 00:28:33,856 --> 00:28:38,056 猟師に頼めば 訳はなかろう? はあ…。 275 00:28:41,931 --> 00:28:45,601 (キヨ)先生! 早う! 276 00:28:45,601 --> 00:28:50,401 早う! 急いで! 早う早う! 277 00:29:13,262 --> 00:29:16,462 ご臨終にござります。 278 00:29:19,668 --> 00:29:29,195 ♪♪~ 279 00:29:29,195 --> 00:29:33,832 (読経) 280 00:29:33,832 --> 00:29:37,403 (雷鳴) 281 00:29:37,403 --> 00:29:46,295 (読経) 282 00:29:46,295 --> 00:29:59,942 ♪♪~ 283 00:29:59,942 --> 00:30:02,361 (雷鳴) 284 00:30:02,361 --> 00:30:05,097 (武兵衛)おっ。 何じゃ? 今のは。 285 00:30:05,097 --> 00:30:07,366 (狐の鳴き声) 286 00:30:07,366 --> 00:30:09,468 (お菊)キャ! お犬様か!? 287 00:30:09,468 --> 00:30:11,754 (敬之進)狐でござる。 288 00:30:11,754 --> 00:30:13,739 御免。 289 00:30:13,739 --> 00:30:37,129 ♪♪~ 290 00:30:37,129 --> 00:30:40,199 (雷鳴) 291 00:30:40,199 --> 00:30:44,687 ご無礼の段は 平にお許し下さりませ。 292 00:30:44,687 --> 00:30:47,573 通夜の席にて 殺生に及びたるは→ 293 00:30:47,573 --> 00:30:50,359 無作法の極みにござりまするが→ 294 00:30:50,359 --> 00:30:53,929 ただいま 退治した化け狐は→ 295 00:30:53,929 --> 00:31:00,129 昨年来 当家に取りつきし 魔物の正体にございます。 296 00:31:03,038 --> 00:31:06,575 (雷鳴) 297 00:31:06,575 --> 00:31:08,861 うん! でかした! 298 00:31:08,861 --> 00:31:10,963 (侍1)なるほど そういう訳であったか。 299 00:31:10,963 --> 00:31:14,566 (侍2)化け狐の仕業とはな。 (侍3)いや それにしても見事。 300 00:31:14,566 --> 00:31:17,519 (侍4)さすがは 典膳殿でござる。 301 00:31:17,519 --> 00:31:24,159 そうか! あの若侍は 狐であったか! 302 00:31:24,159 --> 00:31:26,159 バカ。 303 00:31:37,022 --> 00:31:39,358 気を付けろ。 へえ。 304 00:31:39,358 --> 00:31:41,858 ゆっくりな。 へえ。 305 00:31:47,866 --> 00:31:51,804 では お稲荷さんを お返ししてくる。 306 00:31:51,804 --> 00:31:55,204 おかげで うまくいきました。 307 00:32:06,769 --> 00:32:10,439 さっぱり分かりませんな。 何が? 308 00:32:10,439 --> 00:32:12,991 典膳殿の狐退治でござる。 309 00:32:12,991 --> 00:32:15,361 なぜ 分からん? 310 00:32:15,361 --> 00:32:18,163 何のために 見え透いた狂言を? 311 00:32:18,163 --> 00:32:21,166 狂言ではない。 儀式だ。 312 00:32:21,166 --> 00:32:24,136 儀式? あれで もろもろの噂に→ 313 00:32:24,136 --> 00:32:26,672 けりをつけたのじゃ。 314 00:32:26,672 --> 00:32:29,158 狐の仕業であると? そうじゃ。 315 00:32:29,158 --> 00:32:33,395 不義密通は なかったと? そうじゃ。 316 00:32:33,395 --> 00:32:35,697 世間が 納得しましょうか? 317 00:32:35,697 --> 00:32:39,835 納得しようがしまいが 筋が通れば それで よいのだ。 318 00:32:39,835 --> 00:32:41,804 筋が通りますか!? 319 00:32:41,804 --> 00:32:44,606 へそ曲がりじゃな お前は。 320 00:32:44,606 --> 00:32:49,628 (正春)典膳はな 恋女房を守ったのじゃ。 321 00:32:49,628 --> 00:32:52,698 守った? 男らしいではないか。 322 00:32:52,698 --> 00:32:57,019 (武兵衛)いや しかし…。 要らざる詮索を致すな。 323 00:32:57,019 --> 00:33:09,098 ♪♪~ 324 00:33:09,098 --> 00:33:12,751 これで 四十九日の喪も明けた。 325 00:33:12,751 --> 00:33:15,571 はい。 326 00:33:15,571 --> 00:33:20,971 明日 お前を連れて 長尾家に赴く。 327 00:33:23,128 --> 00:33:25,328 分かっているな? 328 00:33:27,332 --> 00:33:30,135 どうか お構いなく。 329 00:33:30,135 --> 00:33:35,357 うん? 実家へは 一人で帰ります。 330 00:33:35,357 --> 00:33:37,357 そうはいかぬ。 331 00:33:39,661 --> 00:33:43,966 父が 何を言いだすか…。 332 00:33:43,966 --> 00:33:47,636 最後のご挨拶じゃ。 333 00:33:47,636 --> 00:33:50,572 礼は尽くさねばならぬ。 334 00:33:50,572 --> 00:34:26,772 ♪♪~ 335 00:34:36,168 --> 00:34:39,087 (権兵衛)いま一度 申してみよ。 336 00:34:39,087 --> 00:34:48,714 されば ご息女 千春殿を 長尾家に ご返上つかまつります。 337 00:34:48,714 --> 00:34:53,151 返上とは どういう事か? 338 00:34:53,151 --> 00:34:55,170 離縁にござります。 339 00:34:55,170 --> 00:34:57,723 ほう。 340 00:34:57,723 --> 00:35:03,829 ぶしつけながら ご息女とは 本日を限りに 他人と相成ります。 341 00:35:03,829 --> 00:35:09,351 何とぞ ご当家にて 身柄をお引き取り下さりませ。 342 00:35:09,351 --> 00:35:12,454 荷物は 追って お届け致します。 343 00:35:12,454 --> 00:35:16,258 待て 待て。 離縁の申し立ては→ 344 00:35:16,258 --> 00:35:20,629 媒酌人を通すのが 筋ではないか? 345 00:35:20,629 --> 00:35:24,499 後藤七左衛門は 手前の伯父にござりますれば→ 346 00:35:24,499 --> 00:35:26,468 内々に伝えておきます。 347 00:35:26,468 --> 00:35:30,038 内々に済ませる話ではあるまい!? 348 00:35:30,038 --> 00:35:35,093 この縁組は 吉良上野介様も 関わっておいでじゃ。 349 00:35:35,093 --> 00:35:39,798 格式にこだわれば 方々に ご迷惑がかかります。 350 00:35:39,798 --> 00:35:46,572 ご当家はもとより 上杉家にも傷がつきます。 351 00:35:46,572 --> 00:35:49,891 脅すつもりか? めっそうもない。 352 00:35:49,891 --> 00:35:52,027 身勝手に 離縁を申し出て→ 353 00:35:52,027 --> 00:35:55,714 事の始末をうやむやにするとは けしからん! 354 00:35:55,714 --> 00:35:59,568 父上! お前は 黙っておれ! 355 00:35:59,568 --> 00:36:02,004 お話は 既に終わっております。 356 00:36:02,004 --> 00:36:04,056 終わっておらん! 357 00:36:04,056 --> 00:36:07,593 主人をお責めになるのは 筋違いにございます。 358 00:36:07,593 --> 00:36:09,861 (権兵衛)筋違い? 359 00:36:09,861 --> 00:36:13,098 離縁は 私も納得致しております。 360 00:36:13,098 --> 00:36:16,568 わしは 納得しておらん! どうか 穏便に。 361 00:36:16,568 --> 00:36:19,371 そもそも 理不尽ではないか!? 362 00:36:19,371 --> 00:36:23,825 一旦 嫁いだ娘を 訳もなく返されて たまるか!? 363 00:36:23,825 --> 00:36:26,895 その訳は 父上もご存じのはず。 364 00:36:26,895 --> 00:36:30,799 ああ… 知らんな。 365 00:36:30,799 --> 00:36:33,468 (お菊)婿殿。 はっ。 366 00:36:33,468 --> 00:36:39,408 千春は 病がちなご母堂にお仕えし 最期まで 孝養を尽くしました。→ 367 00:36:39,408 --> 00:36:41,727 そなたが大坂に出向いた後は→ 368 00:36:41,727 --> 00:36:43,762 かいがいしく 留守を守りましたぞ! 369 00:36:43,762 --> 00:36:47,749 その儀は 重々 心得ております。 ありがとうございました。 370 00:36:47,749 --> 00:36:50,769 (権兵衛)ありがたい妻を なぜ 追い出す!? 371 00:36:50,769 --> 00:36:55,207 父上。 典膳に聞いておる!→ 372 00:36:55,207 --> 00:36:58,960 申せ! 373 00:36:58,960 --> 00:37:06,601 千春は 丹下家代々の家風に かない申さず。 374 00:37:06,601 --> 00:37:09,688 家風じゃと!? 375 00:37:09,688 --> 00:37:11,688 はい。 376 00:37:15,594 --> 00:37:20,232 私は 大きな過ちを犯し 家名を傷つけました。 377 00:37:20,232 --> 00:37:22,334 千春! 父上! 378 00:37:22,334 --> 00:37:25,620 (権兵衛)お前は ちと遠慮せい! 379 00:37:25,620 --> 00:37:28,520 下がれと 申しておる! 380 00:37:34,596 --> 00:37:37,096 お世話になりました。 381 00:37:39,134 --> 00:37:41,403 さらばじゃ。 382 00:37:41,403 --> 00:37:53,465 ♪♪~ 383 00:37:53,465 --> 00:37:56,835 婿殿。 お前もじゃ。 384 00:37:56,835 --> 00:38:21,460 ♪♪~ 385 00:38:21,460 --> 00:38:26,782 ああ… 典膳。 386 00:38:26,782 --> 00:38:30,435 ♪♪~ 387 00:38:30,435 --> 00:38:37,375 もしも 千春に 過ちがあったとすればじゃ→ 388 00:38:37,375 --> 00:38:41,363 なぜ もっと早う 別れなんだ?→ 389 00:38:41,363 --> 00:38:45,363 なぜ 今になって 離縁した? 390 00:38:47,469 --> 00:38:55,861 おぬしの狐退治によって 誰もが 一件落着と信じたではないか?→ 391 00:38:55,861 --> 00:39:00,766 あれは 何のための狂言じゃ? 392 00:39:00,766 --> 00:39:09,074 決して 他言はせぬよって 本音を打ち明けてはくれまいか? 393 00:39:09,074 --> 00:39:11,860 ♪♪~ 394 00:39:11,860 --> 00:39:15,363 実は…。 うん。 395 00:39:15,363 --> 00:39:20,869 大坂より帰任のみぎり 千春は 心ない噂に追い詰められ→ 396 00:39:20,869 --> 00:39:25,490 尋常ならざる様子にござりました。 397 00:39:25,490 --> 00:39:27,726 鬱々として 目はくぼみ→ 398 00:39:27,726 --> 00:39:32,798 思い詰めて 自害するおそれがござりました。 399 00:39:32,798 --> 00:39:36,334 自害じゃと? 400 00:39:36,334 --> 00:39:44,793 少しでも 千春の心を和らげんと 思いついたのが 狐退治でござる。 401 00:39:44,793 --> 00:39:48,864 情けをかけたと 申すか? 402 00:39:48,864 --> 00:39:52,033 苦肉の策でござる。 403 00:39:52,033 --> 00:39:55,537 ≪(龍之進)御免! 404 00:39:55,537 --> 00:40:00,192 何じゃ? 情けをかけたとは 片腹痛し! 405 00:40:00,192 --> 00:40:04,563 千春を追い詰めたのは おぬしではないか!? 406 00:40:04,563 --> 00:40:06,731 座れ 龍之進。 407 00:40:06,731 --> 00:40:12,971 父上! このような男と 話し合うても 始まりませぬぞ!→ 408 00:40:12,971 --> 00:40:16,691 離縁 大いに結構! 409 00:40:16,691 --> 00:40:22,514 あらぬ噂に 火を付けたのは おぬしに相違あるまい! 410 00:40:22,514 --> 00:40:25,100 聞き捨てなりませぬな。 411 00:40:25,100 --> 00:40:31,656 尊大に 旗本風を吹かせておるが 裏では 保身に 汲々と立ち回る。→ 412 00:40:31,656 --> 00:40:35,877 所詮は 小心者じゃ! 張り子の虎じゃ! 413 00:40:35,877 --> 00:40:39,865 やめんか!? とっとと 帰れ! 414 00:40:39,865 --> 00:40:42,300 それとも 俺と立ち合うか? 415 00:40:42,300 --> 00:40:44,600 (権兵衛)龍之進! 416 00:40:46,888 --> 00:40:50,759 一刀流の達人とは 笑止千万。 417 00:40:50,759 --> 00:40:57,198 形ばかりの剣術では 狐しか斬れぬわ! 418 00:40:57,198 --> 00:40:59,198 なに!? 419 00:41:03,321 --> 00:41:06,658 たわけ! 420 00:41:06,658 --> 00:41:11,379 (龍之進)千春の恨み 思い知ったか!? 421 00:41:11,379 --> 00:41:14,766 あっ! 422 00:41:14,766 --> 00:41:17,666 何をなさるのじゃ!? (龍之進)ああっ! 423 00:41:19,638 --> 00:41:22,591 離せ!→ 424 00:41:22,591 --> 00:41:26,027 龍之進 気は確かか!? 425 00:41:26,027 --> 00:41:29,998 あなた… あなた! 426 00:41:29,998 --> 00:41:37,455 ♪♪~ 427 00:41:37,455 --> 00:41:39,541 お前を斬ったのは 何者か? 428 00:41:39,541 --> 00:41:42,527 (兵部)表沙汰になれば 上杉家の存亡に関わる。 429 00:41:42,527 --> 00:41:45,997 しかし 典膳が…。 典膳の口は 封ずる。 430 00:41:45,997 --> 00:41:50,118 丹下家の断絶を申し付ける。 431 00:41:50,118 --> 00:41:52,203 おやめなされませ! 432 00:41:52,203 --> 00:41:57,175 わしが剣を捨てるのは 魂を捨てるのと 同じ事だ。 433 00:41:57,175 --> 00:42:03,632 ♪♪「真夜中過ぎに羽を広げて」 434 00:42:03,632 --> 00:42:10,538 ♪♪「音もなく飛び去った 鳥を見ていた」 435 00:42:10,538 --> 00:42:16,594 ♪♪「眠れぬ夜は なつかしい」 436 00:42:16,594 --> 00:42:22,667 ♪♪「あの歌を胸の中で」 437 00:42:22,667 --> 00:42:29,624 ♪♪「あまりに無力な この手のひら」 438 00:42:29,624 --> 00:42:35,797 ♪♪「憶えているあの冷たさはまだ」 439 00:42:35,797 --> 00:42:41,803 ♪♪「消えない 胸の奥を」 440 00:42:41,803 --> 00:42:51,062 ♪♪「えぐるよな 痛みはまだ止まらない」 441 00:42:51,062 --> 00:42:57,569 ♪♪「悲しみの叫びよ 静まれ」 442 00:42:57,569 --> 00:43:04,092 ♪♪「自らを傷つける刃を」 443 00:43:04,092 --> 00:43:10,365 ♪♪「心の闇に捨ててしまえ」 444 00:43:10,365 --> 00:43:16,404 ♪♪「生まれ持った優しさで」 445 00:43:16,404 --> 00:43:23,904 ♪♪~