1 00:00:01,070 --> 00:00:03,220 (アルスラーン)私からも頼む。 ダリューンと共に➡ 2 00:00:03,220 --> 00:00:07,290 私を助けてくれ。 (ナルサス)ありがたいお言葉ですが…。 3 00:00:07,290 --> 00:00:09,360 では こうしよう。 4 00:00:09,360 --> 00:00:12,160 私は お主の忠誠を 求める代わりに➡ 5 00:00:12,160 --> 00:00:14,760 十分な代償を支払う。 6 00:00:14,760 --> 00:00:17,030 私が ルシタニアを追い払い➡ 7 00:00:17,030 --> 00:00:20,040 パルスの国王になった暁には…➡ 8 00:00:20,040 --> 00:00:24,570 ナルサス卿 お主を宮廷画家として迎えよう。 9 00:00:24,570 --> 00:00:27,680 あっ…。 (エラム ダリューン)なっ! 10 00:00:27,680 --> 00:00:31,780 (ナルサス)ふふふっ。 ふふふふっ。 11 00:00:31,780 --> 00:00:36,020 ふふふふっ。 気に入った。➡ 12 00:00:36,020 --> 00:00:38,590 どうだ! 聞いたか ダリューン!➡ 13 00:00:38,590 --> 00:00:41,020 殿下の この君主としての度量! 14 00:00:41,020 --> 00:00:44,130 (ダリューン)殿下 ナルサスを 宮廷画家になさるなど➡ 15 00:00:44,130 --> 00:00:48,130 パルスの文化史上に 汚点を残すことになりますぞ。 16 00:00:48,130 --> 00:00:50,800 いいではないか。 私は➡ 17 00:00:50,800 --> 00:00:53,970 ルシタニアの高名な画家に 死に顔を描かれるより➡ 18 00:00:53,970 --> 00:00:57,010 ナルサスに 生きた姿を描いてもらいたい。 19 00:00:57,010 --> 00:01:02,280 ですが 私の名は アンドラゴラス王の忌諱に触れるところ。 20 00:01:02,280 --> 00:01:05,680 殿下が ご不興を 被ることもありえますが➡ 21 00:01:05,680 --> 00:01:07,750 それでも よろしいですか? 22 00:01:07,750 --> 00:01:09,750 無論。 23 00:01:11,220 --> 00:01:14,490 (ナルサス) 分かりました。 このナルサス➡ 24 00:01:14,490 --> 00:01:16,930 アルスラーン殿下に➡ 25 00:01:16,930 --> 00:01:19,130 お仕えいたします。 26 00:01:20,730 --> 00:01:25,270 ああっ! ありがとう ナルサス。 27 00:01:25,270 --> 00:01:28,240 そうと決まれば 早々に出立しよう。 28 00:01:28,240 --> 00:01:32,370 一刻も早く王都に… エクバターナに戻らねば。 29 00:01:32,370 --> 00:01:35,880 ええ。 馬と荷の用意をいたしましょう。 30 00:01:35,880 --> 00:01:39,350 (エラム)はっ。 ああ それと エラムよ。 31 00:01:39,350 --> 00:01:42,050 はい。 お前は ギランの港町にいる➡ 32 00:01:42,050 --> 00:01:44,250 知人に 預かってもらうことにする。 33 00:01:44,250 --> 00:01:46,290 えっ? それは…。 34 00:01:46,290 --> 00:01:48,790 そいつは商船主でな➡ 35 00:01:48,790 --> 00:01:52,590 もし ルシタニアが侵攻してきても 海上に逃げられるし➡ 36 00:01:52,590 --> 00:01:55,230 更に 異国へ渡ることもできる。➡ 37 00:01:55,230 --> 00:01:57,300 そこなら安全だろう。 38 00:01:57,300 --> 00:01:59,970 嫌でございます。 このエラム➡ 39 00:01:59,970 --> 00:02:03,910 ナルサス様には 一生かけても 足りぬほどの大恩がございます。 40 00:02:03,910 --> 00:02:06,510 これからも ナルサス様のお供を させてください! 41 00:02:06,510 --> 00:02:09,310 (ナルサス) しかしな お前は まだ子供だ。➡ 42 00:02:09,310 --> 00:02:11,380 わざわざ 危険な旅に同行せずとも…。 43 00:02:11,380 --> 00:02:15,150 (エラム)ナルサス様よりは大人です。 (ナルサス)うっ… なっ! 44 00:02:15,150 --> 00:02:18,250 ナルサス様は 一人では 何もできないではありませんか。 45 00:02:18,250 --> 00:02:20,720 洗濯 掃除 画材の調達。 46 00:02:20,720 --> 00:02:22,760 うっ…。 47 00:02:22,760 --> 00:02:25,830 これは エラムが正しいな。 ダリューン! 48 00:02:25,830 --> 00:02:28,530 (エラム)ダリューン様 もっと言ってください! 49 00:02:28,530 --> 00:02:31,630 ナルサス 私からも頼む。 (エラム)殿下…。 50 00:02:31,630 --> 00:02:34,900 エラムを置いていったとして 我らの中で➡ 51 00:02:34,900 --> 00:02:38,770 こんなに美味な食事を作れる者が 他にいるか? 52 00:02:38,770 --> 00:02:45,780 ♬~ 53 00:02:45,780 --> 00:02:47,980 決まりだな。 (ナルサス)エラムよ➡ 54 00:02:47,980 --> 00:02:51,820 これからも 供を頼む。 (エラム)ありがとうございます。➡ 55 00:02:51,820 --> 00:02:53,990 では 早速 荷造りをします。 56 00:02:53,990 --> 00:02:57,060 私も 身の回りのものを 整えねば。 57 00:02:57,060 --> 00:03:00,630 エラム 何か手伝うことはあるか? だから 殿下は➡ 58 00:03:00,630 --> 00:03:02,700 黙って座っていてくださいませ。 59 00:03:02,700 --> 00:03:05,170 しかし エラムだけに 任せておくわけには…。 60 00:03:05,170 --> 00:03:09,670 殿下は 宮廷では同年代の友が 得られなかったからな➡ 61 00:03:09,670 --> 00:03:13,740 エラムには 殿下の よい友になってもらいたいものだ。 62 00:03:13,740 --> 00:03:15,740 しかし…。 63 00:03:23,050 --> 00:03:26,560 ♬~ 64 00:03:26,560 --> 00:03:30,160 (ナレーション)<パルス暦320年 秋> 65 00:03:30,160 --> 00:03:33,260 <戦士ダリューンと共に たった二人で➡ 66 00:03:33,260 --> 00:03:36,160 戦場より落ち延びた 王子アルスラーンは➡ 67 00:03:36,160 --> 00:03:38,600 この日 軍師ナルサスと➡ 68 00:03:38,600 --> 00:03:41,370 その小姓エラムを供に加え➡ 69 00:03:41,370 --> 00:03:44,870 苦難に満ちた旅へ 第一歩を踏み出した> 70 00:03:46,310 --> 00:04:01,910 ♬~ 71 00:04:06,390 --> 00:04:11,390 ♬~ 72 00:04:16,170 --> 00:05:15,090 ♬~ 73 00:05:16,530 --> 00:05:22,370 ♬~ 74 00:05:22,370 --> 00:05:26,640 (部下)うぅ… はぁはぁはぁ…。➡ 75 00:05:26,640 --> 00:05:30,050 馬… 俺たちの馬がいないぞ!➡ 76 00:05:30,050 --> 00:05:34,380 くっ! おのれ… 逃げられると思うなよ! 77 00:05:34,380 --> 00:05:37,220 山から下りる道は すでに我らの仲間に➡ 78 00:05:37,220 --> 00:05:39,220 固められておるわ! 79 00:05:40,490 --> 00:05:42,520 (部下)はっくしゅん! 80 00:05:42,520 --> 00:05:57,270 ♬~ 81 00:05:57,270 --> 00:06:00,340 ヤツら 徒歩で 山を下りていきました。 82 00:06:00,340 --> 00:06:02,380 (ナルサス)ご苦労なことだ。 83 00:06:02,380 --> 00:06:06,050 徒歩では 今日中に 麓へは着けぬだろう。 84 00:06:06,050 --> 00:06:09,050 熊や狼に出会わなければよいがな。 85 00:06:10,620 --> 00:06:12,690 (ナルサス)殿下。 86 00:06:12,690 --> 00:06:15,460 何をお考えで? 87 00:06:15,460 --> 00:06:17,730 王都は まだ無事だろうか? 88 00:06:17,730 --> 00:06:20,160 焦る気持ちは分かりますが➡ 89 00:06:20,160 --> 00:06:22,230 抑えてください。➡ 90 00:06:22,230 --> 00:06:25,330 今すぐ山を下りれば カーラーンとの戦いは➡ 91 00:06:25,330 --> 00:06:27,370 避けられません。➡ 92 00:06:27,370 --> 00:06:30,570 しばらく この洞窟にこもり やり過ごします。 93 00:06:32,540 --> 00:06:36,410 (ナルサス)その間に 敵の包囲網を 逆用する道を考えましょう。 94 00:06:36,410 --> 00:06:38,450 どのように? 95 00:06:38,450 --> 00:06:41,230 自分たちの望む場所に➡ 96 00:06:41,230 --> 00:06:45,020 敵の兵力を集中させる。 97 00:06:45,020 --> 00:06:48,560 それが まず 戦法というものの第一歩です。 98 00:06:48,560 --> 00:06:51,490 うむ。 (ナルサス)いかに武勇があろうとも➡ 99 00:06:51,490 --> 00:06:54,560 それを使いきる前に 勝利を収めることが➡ 100 00:06:54,560 --> 00:06:56,600 戦法の価値です。 101 00:06:56,600 --> 00:07:00,800 ダリューンは 私のために 大軍の中を突破してくれたが? 102 00:07:01,970 --> 00:07:04,440 あれは 個人の勇です。➡ 103 00:07:04,440 --> 00:07:07,540 ダリューンのような勇者は 1000人に1人。➡ 104 00:07:07,540 --> 00:07:11,750 軍の指揮者たる者は 最も弱い兵士を基準として➡ 105 00:07:11,750 --> 00:07:14,420 それでも 勝たなければなりません。➡ 106 00:07:14,420 --> 00:07:18,490 ましてや 一国の王ともなれば 最も無能な指揮者でも➡ 107 00:07:18,490 --> 00:07:21,960 敵軍に負けぬよう 方策を巡らすべきなのです。 108 00:07:21,960 --> 00:07:24,130 ふっ…。 なんだ? 109 00:07:24,130 --> 00:07:26,130 いや 続けてくれ。 110 00:07:27,660 --> 00:07:31,170 兵の強さに溺れて 戦法を軽んじたとき➡ 111 00:07:31,170 --> 00:07:33,700 一度 事態が狂えば どうなるかは➡ 112 00:07:33,700 --> 00:07:36,270 殿下ご自身が アトロパテネで➡ 113 00:07:36,270 --> 00:07:38,370 ご経験なさったことでしょう。 114 00:07:39,870 --> 00:07:42,410 あっ…。 115 00:07:42,410 --> 00:07:46,510 (ナルサス)アンドラゴラス王は 敗北を知らぬお方でした。➡ 116 00:07:46,510 --> 00:07:50,020 その自負が なんでも戦いで 解決しようとする➡ 117 00:07:50,020 --> 00:07:53,820 政治に無関心な王を 生み出してしまったのです。 118 00:07:53,820 --> 00:07:55,860 あなたが そのような意味において➡ 119 00:07:55,860 --> 00:07:59,560 お父上の後継者たらんと 思われるのであれば➡ 120 00:07:59,560 --> 00:08:02,800 私は いつでも 宮廷画家の地位を捨てますぞ➡ 121 00:08:02,800 --> 00:08:05,130 アルスラーン殿下。 122 00:08:05,130 --> 00:08:07,700 うむ。 肝に銘じておく。 123 00:08:07,700 --> 00:08:11,740 ♬~ 124 00:08:11,740 --> 00:08:15,240 ダリューン。 カーラーンに 出くわしても殺すなよ。➡ 125 00:08:15,240 --> 00:08:19,050 ヤツは 何やら途方もないことを 知っているに違いない。 126 00:08:19,050 --> 00:08:22,680 分かっている。 途方もないこと? 127 00:08:22,680 --> 00:08:25,350 ただ それが何事であるのやら➡ 128 00:08:25,350 --> 00:08:28,190 今のところ まるで見当もつきません。 129 00:08:28,190 --> 00:08:30,260 (カーラーン・回想) ((故あってのことです。➡ 130 00:08:30,260 --> 00:08:33,160 悲しく あわれな王子よ➡ 131 00:08:33,160 --> 00:08:35,960 あなたは 何も悪くない)) 132 00:08:35,960 --> 00:08:38,100 ((悪くはないが…➡ 133 00:08:38,100 --> 00:08:40,600 ここで死んでいただこう)) 134 00:08:40,600 --> 00:08:44,110 ♬~ 135 00:08:44,110 --> 00:08:46,140 途方もないこと…。 136 00:08:46,140 --> 00:08:49,940 ♬~ 137 00:09:04,790 --> 00:09:06,890 キィーキィーキィー(タカの鳴き声) (3人)ん? 138 00:09:10,030 --> 00:09:12,030 (キシュワード)アズライール。 139 00:09:16,070 --> 00:09:19,640 お主 アルスラーン殿下のお供に 行っていたはずでは? 140 00:09:19,640 --> 00:09:21,680 ≪(兵)キシュワード様! ん? 141 00:09:21,680 --> 00:09:24,180 ここに おいででしたか! (キシュワード)何事だ? 142 00:09:24,180 --> 00:09:27,120 (バフマン)キシュワード! (キシュワード)バフマン殿➡ 143 00:09:27,120 --> 00:09:29,750 どうなされました? (バフマン)今し方➡ 144 00:09:29,750 --> 00:09:32,190 アトロパテネから 早馬が! 145 00:09:32,190 --> 00:09:35,890 (キシュワード)何かあったのですか? (バフマン)我がパルス軍が大敗し➡ 146 00:09:35,890 --> 00:09:38,890 アンドラゴラス陛下は 行方不明に! 147 00:09:40,960 --> 00:09:43,800 (バフマン)ルシタニア軍は 王都エクバターナの➡ 148 00:09:43,800 --> 00:09:46,030 城外まで迫っていると! 149 00:09:46,030 --> 00:10:04,190 ♬~ 150 00:10:04,190 --> 00:10:06,450 (国民) ルシタニア兵に囲まれてるって!? 151 00:10:06,450 --> 00:10:15,560 ♬~ 152 00:10:15,560 --> 00:10:18,000 アトロパテネで 何があったんだよ? 153 00:10:18,000 --> 00:10:22,100 パルス軍が負けたのか? アンドラゴラス王が負けるわけがない。 154 00:10:22,100 --> 00:10:24,310 でも ルシタニアに 囲まれてるって…。 155 00:10:24,310 --> 00:10:27,510 (国民)うそだろ? (国民)王は どこにいるの? 156 00:10:29,280 --> 00:10:31,350 (国民)俺たち 大丈夫なのか? 157 00:10:31,350 --> 00:10:34,550 (国民)エクバターナの城壁が 破れるものか。 158 00:10:36,020 --> 00:10:38,850 ♬~ 159 00:10:38,850 --> 00:10:41,790 (パルス兵)お… おい。 (パルス兵)なんだ? 160 00:10:41,790 --> 00:10:44,860 ♬~ 161 00:10:44,860 --> 00:10:46,860 (2人)はっ。 162 00:10:49,000 --> 00:10:51,270 あ… あれ! ん? 163 00:10:51,270 --> 00:11:04,080 ♬~ 164 00:11:04,080 --> 00:11:07,180 (一同)はっ! (サーム)あれは…➡ 165 00:11:07,180 --> 00:11:09,180 シャプール殿! 166 00:11:10,450 --> 00:11:13,750 (パルス兵)なんだと? 万騎長のシャプール様が…。 167 00:11:15,260 --> 00:11:17,760 ドン! (ボダン)聞け~!➡ 168 00:11:17,760 --> 00:11:20,930 城中の 神を畏れぬ異教徒どもよ!➡ 169 00:11:20,930 --> 00:11:23,300 わしは 唯一絶対の神➡ 170 00:11:23,300 --> 00:11:25,970 イアルダボートに お仕えする聖職者➡ 171 00:11:25,970 --> 00:11:30,540 大司祭にして異端審問官 ボダンである!➡ 172 00:11:30,540 --> 00:11:33,240 今 この異教徒の肉体をもって➡ 173 00:11:33,240 --> 00:11:36,140 貴様らに 神のご意思を伝えよう!➡ 174 00:11:37,450 --> 00:11:42,020 まず こやつの 左足の小指を斬り落とす!➡ 175 00:11:42,020 --> 00:11:45,050 次いで 薬指 中指!➡ 176 00:11:45,050 --> 00:11:48,020 左足が終わったら 次は右足!➡ 177 00:11:48,020 --> 00:11:50,460 更に 次は手だ!➡ 178 00:11:50,460 --> 00:11:52,530 へへへへっ。➡ 179 00:11:52,530 --> 00:11:55,660 はははぁ~。➡ 180 00:11:55,660 --> 00:11:57,900 神に逆らう者の末路を➡ 181 00:11:57,900 --> 00:12:01,540 城内の異教徒どもに 思い知らせてやろうぞ!➡ 182 00:12:01,540 --> 00:12:03,610 わ~はははっ! (ルシタニア兵たち)うお~~! 183 00:12:03,610 --> 00:12:07,740 この けだもの! 戦士に敬意を払わぬ畜生が! 184 00:12:07,740 --> 00:12:11,680 (パルス兵)邪神を信仰する蛮族め! (パルス兵)シャプール様を汚すな! 185 00:12:11,680 --> 00:12:13,720 (ボダン)ふん…。➡ 186 00:12:13,720 --> 00:12:16,150 はあっ! (シャプール)ぐはっ! 187 00:12:16,150 --> 00:12:20,320 この男は 我らが神をあがめぬ 悪魔の使徒! 188 00:12:20,320 --> 00:12:25,110 呪われし けだものだ! (ルシタニア兵たち)うお~~! 189 00:12:25,110 --> 00:12:27,200 異教徒に慈悲を与えるなど…。 190 00:12:27,200 --> 00:12:30,300 (シャプール)貴様などに…。 ん!? 191 00:12:30,300 --> 00:12:35,040 (シャプール)貴様などに 俺の信仰を 云々されるいわれはない。➡ 192 00:12:35,040 --> 00:12:39,170 さっさと殺せ。 貴様の神に救われるくらいなら➡ 193 00:12:39,170 --> 00:12:41,980 俺は 地獄へでも どこへでも 行ってやる。➡ 194 00:12:41,980 --> 00:12:44,750 そして そこから 貴様らの神と国とが➡ 195 00:12:44,750 --> 00:12:48,750 己ら自身の残忍さに 食い殺されるのを➡ 196 00:12:48,750 --> 00:12:50,750 見届けてやるわ。 197 00:12:52,420 --> 00:12:55,520 この… 罰当たりめ! 198 00:12:55,520 --> 00:12:58,630 異教徒め! けだものめ! 199 00:12:58,630 --> 00:13:01,300 神の敵め! はあっ! 200 00:13:01,300 --> 00:13:03,500 てやっ! くうっ! 201 00:13:03,500 --> 00:13:05,530 ぬぅ…。➡ 202 00:13:05,530 --> 00:13:10,240 はぁ はぁ… 思い知ったか。 203 00:13:10,240 --> 00:13:14,380 ♬~ 204 00:13:14,380 --> 00:13:20,180 エクバターナの人々よ 俺を矢で射殺してくれ!➡ 205 00:13:20,180 --> 00:13:22,220 どうせ 俺は助からぬ!➡ 206 00:13:22,220 --> 00:13:25,120 ルシタニアの蛮人に なぶり殺されるより➡ 207 00:13:25,120 --> 00:13:28,590 味方の矢で死にたい‼ 208 00:13:28,590 --> 00:13:31,690 黙れ! この距離で矢など届くか! 209 00:13:31,690 --> 00:13:33,960 シャプール様! くぅ…。 210 00:13:33,960 --> 00:13:37,430 シャプール様を助けろ! あの狂信者を狙え! 211 00:13:37,430 --> 00:13:43,170 ♬~ 212 00:13:43,170 --> 00:13:46,670 バカめ。 この距離で矢など届くか。 213 00:13:48,810 --> 00:13:51,950 (ボダン)ほれほれ もっと射ってこい。 214 00:13:51,950 --> 00:13:55,050 ♬~ 215 00:13:55,050 --> 00:13:57,850 (シャプール)うお~~~‼ 216 00:14:00,760 --> 00:14:02,760 ひゃははははっ! 217 00:14:15,240 --> 00:14:17,240 (シャプール)ふっ…。 218 00:14:23,480 --> 00:14:26,580 大司祭様 お下がりください。 くっ…。 219 00:14:26,580 --> 00:14:29,380 ああっ! ん?➡ 220 00:14:29,380 --> 00:14:32,350 あの城壁から狙ったのか? 221 00:14:32,350 --> 00:14:35,390 だ… 誰だ!? 今の矢を射たのは! 222 00:14:35,390 --> 00:14:39,190 あの距離で どうやって? はっ! お… おい! 223 00:14:39,190 --> 00:14:54,280 ♬~ 224 00:14:54,280 --> 00:14:56,410 (タハミーネ) あの者を連れてまいりなさい。 225 00:14:56,410 --> 00:14:59,480 はっ。 弓を射った者ですか? 226 00:14:59,480 --> 00:15:01,580 (タハミーネ)恩賞を与えましょう。 227 00:17:06,010 --> 00:17:10,340 (ルシタニア兵たち)うお~~! 228 00:17:10,340 --> 00:17:14,150 ♬~ 229 00:17:14,150 --> 00:17:16,180 撃て~! 230 00:17:16,180 --> 00:17:21,320 ♬~ 231 00:17:21,320 --> 00:17:23,360 うおっ! 232 00:17:23,360 --> 00:17:28,630 ♬~ 233 00:17:28,630 --> 00:17:31,800 (ルシタニア兵) 進め~! 異教徒を殺せ! 234 00:17:31,800 --> 00:17:36,240 (ルシタニア兵)神を畏れぬ愚か者どもに 鉄鎚を下すのだ! 235 00:17:36,240 --> 00:17:39,070 豚どもめ! (2人)ぐわっ! 236 00:17:39,070 --> 00:17:41,910 (一同)うお~~! 237 00:17:41,910 --> 00:17:43,910 ドォーン! 238 00:17:46,180 --> 00:17:49,650 (ルシタニア兵) 異教徒の屍を 神にささげよ! 239 00:17:49,650 --> 00:17:52,420 悪魔の使徒どもに死を! 240 00:17:52,420 --> 00:17:56,620 ♬~ 241 00:17:56,620 --> 00:17:59,460 ドォン! ドォン! 242 00:17:59,460 --> 00:18:04,260 ♬~ 243 00:18:10,500 --> 00:18:12,640 (タハミーネ)そなた 名は? 244 00:18:12,640 --> 00:18:15,840 (ギーヴ)ギーヴと申します 王妃様。➡ 245 00:18:15,840 --> 00:18:19,150 旅の楽士でございます。 246 00:18:19,150 --> 00:18:22,080 ああっ! 247 00:18:22,080 --> 00:18:27,860 (ギーヴ)琵琶を弾きます。 笛も歌も詩も舞もいたします。➡ 248 00:18:27,860 --> 00:18:30,290 ついでに申し上げておけば➡ 249 00:18:30,290 --> 00:18:34,930 弓も剣も槍も そこらの兵よりも うまく使います。 250 00:18:34,930 --> 00:18:38,800 そなたの弓の腕は すでに見せてもらいました。➡ 251 00:18:38,800 --> 00:18:43,600 忠実なシャプールを 苦しみから 救ってくれた礼を言います。 252 00:18:43,600 --> 00:18:46,900 では 殺人の罪は問わぬと仰せで? 253 00:18:48,810 --> 00:18:51,550 (侍女)恐れながら 申し上げます 王妃様! 254 00:18:51,550 --> 00:18:54,220 その者は とんでもない詐欺師です! 255 00:18:54,220 --> 00:18:57,250 (タハミーネ)どういうことですか? 256 00:18:57,250 --> 00:18:59,820 自分は シースターン候国の王子で➡ 257 00:18:59,820 --> 00:19:02,720 修業のため 一人で諸国を旅している…➡ 258 00:19:02,720 --> 00:19:06,390 つい昨夜 あなたは 私に そう言ったではありませんか! 259 00:19:06,390 --> 00:19:10,260 言った。 それが今 自分は楽士だと! 260 00:19:10,260 --> 00:19:12,830 王子というのは うそだったのですね! 261 00:19:12,830 --> 00:19:15,970 あれは俺の夢で お主はその夢を➡ 262 00:19:15,970 --> 00:19:19,040 一夜 俺と共有したのだよ。 263 00:19:19,040 --> 00:19:21,540 おいおい なんだ これ? 264 00:19:21,540 --> 00:19:24,050 (ギーヴ)せっかくの麗しい夢➡ 265 00:19:24,050 --> 00:19:26,610 醜い現実の剣で 切り裂くなど➡ 266 00:19:26,610 --> 00:19:29,820 愚かしい。 お主さえ 納得すれば➡ 267 00:19:29,820 --> 00:19:33,290 夢は 思い出となって より甘美を増し➡ 268 00:19:33,290 --> 00:19:36,790 お主の人生を あでやかに彩ろうものを。 269 00:19:38,190 --> 00:19:41,330 しかし 私めが不思議でならぬのは➡ 270 00:19:41,330 --> 00:19:44,500 世の女性たちが いかに 「王子」という言葉に➡ 271 00:19:44,500 --> 00:19:46,530 弱いかでございます。➡ 272 00:19:46,530 --> 00:19:49,300 まこと浮薄なる女には 浮薄なる夢が…。 273 00:19:49,300 --> 00:19:52,070 そなたの能弁は よく分かりました。➡ 274 00:19:52,070 --> 00:19:55,810 このうえは 本来のそなたの職業について➡ 275 00:19:55,810 --> 00:19:59,080 技を見せてもらうべきでしょうね。 276 00:19:59,080 --> 00:20:01,580 さて…。 277 00:20:01,580 --> 00:20:04,890 ♬~(琵琶の演奏) 278 00:20:04,890 --> 00:20:09,520 (ギーヴ)では 今この瞬間も 王都を守るために戦っておられる➡ 279 00:20:09,520 --> 00:20:11,990 勇者たちのために…。 (3人)あっ…。 280 00:20:11,990 --> 00:20:15,390 カイ・ホスロー武勲詩抄を ささげましょう。 281 00:20:16,830 --> 00:20:38,290 ♬~(琵琶の演奏) 282 00:20:38,290 --> 00:20:41,120 (ギーヴ)「荒涼たる マザングラーンの野に➡ 283 00:20:41,120 --> 00:20:44,230 カイ・ホスローの王旗 ひるがえれば➡ 284 00:20:44,230 --> 00:20:48,360 邪悪なる蛇王の軍勢は 逃げ惑いぬ➡ 285 00:20:48,360 --> 00:20:51,960 春雷におびえたる 羊の群のごとくに。➡ 286 00:20:53,570 --> 00:20:57,510 鉄をも両断せる 宝剣ルクナバードは➡ 287 00:20:57,510 --> 00:21:00,610 太陽のかけらを鍛えたるなり。➡ 288 00:21:02,040 --> 00:21:05,950 愛馬ラクシュナには 見えざる翼あり➡ 289 00:21:05,950 --> 00:21:09,950 世界の覇王にふさわしき 名馬ならん。➡ 290 00:21:11,520 --> 00:21:14,620 天空に太陽は ふたつなく➡ 291 00:21:14,620 --> 00:21:17,520 地上に国王は ただひとり。➡ 292 00:21:18,790 --> 00:21:22,000 たぐいなき勇者カイ・ホスロー➡ 293 00:21:22,000 --> 00:21:26,400 剣もて 彼の天命を継ぐ者は 誰ぞ」。 294 00:21:26,400 --> 00:21:35,810 ♬~(琵琶の演奏) 295 00:21:35,810 --> 00:21:37,850 わあ~。 296 00:21:37,850 --> 00:21:41,850 (拍手) 297 00:21:43,520 --> 00:21:45,550 見事でありました。➡ 298 00:21:45,550 --> 00:21:49,290 弓の技に100枚 音楽に100枚➡ 299 00:21:49,290 --> 00:21:52,190 合わせて金貨200枚を 褒美に取らせます。 300 00:21:53,490 --> 00:21:58,530 (心の声)≪しわいなぁ 500枚は くれるものと思っていたのに≫ 301 00:21:58,530 --> 00:22:02,040 (タハミーネ)そなたが 私の侍女を偽った罪の分は➡ 302 00:22:02,040 --> 00:22:05,440 差し引いてありますからね。 ははっ。 303 00:22:09,210 --> 00:22:12,050 (ナルサス)アトロパテネからの 距離を考えれば➡ 304 00:22:12,050 --> 00:22:14,650 すでに ルシタニア軍が エクバターナに➡ 305 00:22:14,650 --> 00:22:17,250 本格的な攻撃を 始めている頃でしょう。 306 00:22:18,650 --> 00:22:21,460 エクバターナの城門は 堅牢です。➡ 307 00:22:21,460 --> 00:22:24,060 火矢をもってしても 破城鎚をもってしても➡ 308 00:22:24,060 --> 00:22:26,830 破れませぬ。 しかし この世に➡ 309 00:22:26,830 --> 00:22:30,130 絶対の防御などというものは ありません。➡ 310 00:22:30,130 --> 00:22:33,930 いかに堅牢といえど 破る方法はあります。 311 00:22:33,930 --> 00:22:36,000 例えば…➡ 312 00:22:36,000 --> 00:22:38,300 内側から開けるということか? 313 00:22:39,770 --> 00:22:41,840 うむ。 だが➡ 314 00:22:41,840 --> 00:22:44,550 内側から城門を開けることなど…。 315 00:22:44,550 --> 00:22:46,550 可能です。 あっ! 316 00:22:48,180 --> 00:22:51,390 (ナルサス)もしも 私が ルシタニア軍の指導者であれば➡ 317 00:22:51,390 --> 00:22:53,950 弓矢や剣よりも 言葉をもって➡ 318 00:22:53,950 --> 00:22:58,730 門を開いてご覧に入れましょう。 言葉で? 319 00:22:58,730 --> 00:23:01,460 門の内側から開けようと思えば➡ 320 00:23:01,460 --> 00:23:04,570 内部に協力者がいればよいのです。 321 00:23:04,570 --> 00:23:08,700 エクバターナの中に ルシタニア軍に協力する者など…。 322 00:23:08,700 --> 00:23:15,880 ♬~ 323 00:23:15,880 --> 00:23:18,780 あっ。 324 00:23:18,780 --> 00:23:22,850 いや いるかもしれない。 325 00:23:22,850 --> 00:23:24,890 それは…。 326 00:23:24,890 --> 00:23:27,990 ♬~ 327 00:23:27,990 --> 00:23:30,820 (ルシタニア兵)城内の奴隷たちよ! 328 00:23:30,820 --> 00:23:32,860 (ルシタニア兵たち)立ち上がれ!➡ 329 00:23:32,860 --> 00:23:35,660 自由を手に入れよ!➡ 330 00:23:35,660 --> 00:23:39,670 お前たちを縛り 搾取するパルスに➡ 331 00:23:39,670 --> 00:23:42,670 いつまで 頭を垂れているのか! 332 00:23:42,670 --> 00:23:46,570 (パルス兵)何やってるんだ あいつら? 大声上げて。 333 00:23:46,570 --> 00:23:50,470 さあ? 蛮人どもの 考えることは理解できん。 334 00:23:51,750 --> 00:23:54,650 (サーム)≪まずいな≫ 335 00:23:54,650 --> 00:23:57,520 (ルシタニア兵たち) 城内の奴隷たちよ!➡ 336 00:23:57,520 --> 00:24:02,690 イアルダボート神のもとに 万人は平等である!➡ 337 00:24:02,690 --> 00:24:05,560 ルシタニアに協力する者には➡ 338 00:24:05,560 --> 00:24:10,360 自由民の権利を 財産を与える!➡ 339 00:24:10,360 --> 00:24:15,260 奴隷たちよ 圧政者を打倒せよ! 340 00:24:16,570 --> 00:24:18,640 平等? 341 00:24:18,640 --> 00:24:20,910 自由? 342 00:24:20,910 --> 00:24:22,940 圧政者? 343 00:24:22,940 --> 00:24:27,580 ♬~ 344 00:24:27,580 --> 00:24:29,620 それは…。 345 00:24:29,620 --> 00:24:37,860 ♬~ 346 00:24:37,860 --> 00:24:39,860 奴隷たちだ。 347 00:24:42,130 --> 00:26:08,710 ♬~ 348 00:27:43,240 --> 00:27:46,210 <少なくとも銀仮面の男自身は➡ 349 00:27:46,210 --> 00:27:50,010 自分が正義であることを 疑ってはいなかった> 350 00:27:53,820 --> 00:27:56,320 <少年は そして王となる> 351 00:30:19,800 --> 00:30:22,620 第2子となる女の子を出産して 352 00:30:22,620 --> 00:30:25,660 スピード退院したイギリスのキャ サリン妃だが、