1 00:00:20,571 --> 00:00:22,723 (アルスラーン)私からも頼む。 ダリューンと共に➡ 2 00:00:22,723 --> 00:00:26,794 私を助けてくれ。 (ナルサス)ありがたいお言葉ですが…。 3 00:00:26,794 --> 00:00:28,863 では こうしよう。 4 00:00:28,863 --> 00:00:31,665 私は お主の忠誠を 求める代わりに➡ 5 00:00:31,665 --> 00:00:34,268 十分な代償を支払う。 6 00:00:34,268 --> 00:00:36,537 私が ルシタニアを追い払い➡ 7 00:00:36,537 --> 00:00:39,540 パルスの国王になった暁には…➡ 8 00:00:39,540 --> 00:00:44,078 ナルサス卿 お主を宮廷画家として迎えよう。 9 00:00:44,078 --> 00:00:47,181 あっ…。 (エラム ダリューン)なっ! 10 00:00:47,181 --> 00:00:51,285 (ナルサス)ふふふっ。 ふふふふっ。 11 00:00:51,285 --> 00:00:55,523 ふふふふっ。 気に入った。➡ 12 00:00:55,523 --> 00:00:58,092 どうだ! 聞いたか ダリューン!➡ 13 00:00:58,092 --> 00:01:00,528 殿下の この君主としての度量! 14 00:01:00,528 --> 00:01:03,631 (ダリューン)殿下 ナルサスを 宮廷画家になさるなど➡ 15 00:01:03,631 --> 00:01:07,635 パルスの文化史上に 汚点を残すことになりますぞ。 16 00:01:07,635 --> 00:01:10,304 いいではないか。 私は➡ 17 00:01:10,304 --> 00:01:13,474 ルシタニアの高名な画家に 死に顔を描かれるより➡ 18 00:01:13,474 --> 00:01:16,510 ナルサスに 生きた姿を描いてもらいたい。 19 00:01:16,510 --> 00:01:21,782 ですが 私の名は アンドラゴラス王の忌諱に触れるところ。 20 00:01:21,782 --> 00:01:25,186 殿下が ご不興を 被ることもありえますが➡ 21 00:01:25,186 --> 00:01:27,254 それでも よろしいですか? 22 00:01:27,254 --> 00:01:29,254 無論。 23 00:01:30,724 --> 00:01:33,994 (ナルサス) 分かりました。 このナルサス➡ 24 00:01:33,994 --> 00:01:36,430 アルスラーン殿下に➡ 25 00:01:36,430 --> 00:01:38,630 お仕えいたします。 26 00:01:40,234 --> 00:01:44,772 ああっ! ありがとう ナルサス。 27 00:01:44,772 --> 00:01:47,741 そうと決まれば 早々に出立しよう。 28 00:01:47,741 --> 00:01:51,879 一刻も早く王都に… エクバターナに戻らねば。 29 00:01:51,879 --> 00:01:55,382 ええ。 馬と荷の用意をいたしましょう。 30 00:01:55,382 --> 00:01:58,853 (エラム)はっ。 ああ それと エラムよ。 31 00:01:58,853 --> 00:02:01,555 はい。 お前は ギランの港町にいる➡ 32 00:02:01,555 --> 00:02:03,757 知人に 預かってもらうことにする。 33 00:02:03,757 --> 00:02:05,793 えっ? それは…。 34 00:02:05,793 --> 00:02:08,295 そいつは商船主でな➡ 35 00:02:08,295 --> 00:02:12,099 もし ルシタニアが侵攻してきても 海上に逃げられるし➡ 36 00:02:12,099 --> 00:02:14,735 更に 異国へ渡ることもできる。➡ 37 00:02:14,735 --> 00:02:16,804 そこなら安全だろう。 38 00:02:16,804 --> 00:02:19,473 嫌でございます。 このエラム➡ 39 00:02:19,473 --> 00:02:23,410 ナルサス様には 一生かけても 足りぬほどの大恩がございます。 40 00:02:23,410 --> 00:02:26,013 これからも ナルサス様のお供を させてください! 41 00:02:26,013 --> 00:02:28,816 (ナルサス) しかしな お前は まだ子供だ。➡ 42 00:02:28,816 --> 00:02:30,885 わざわざ 危険な旅に同行せずとも…。 43 00:02:30,885 --> 00:02:34,655 (エラム)ナルサス様よりは大人です。 (ナルサス)うっ… なっ! 44 00:02:34,655 --> 00:02:37,758 ナルサス様は 一人では 何もできないではありませんか。 45 00:02:37,758 --> 00:02:40,227 洗濯 掃除 画材の調達。 46 00:02:40,227 --> 00:02:42,263 うっ…。 47 00:02:42,263 --> 00:02:45,332 これは エラムが正しいな。 ダリューン! 48 00:02:45,332 --> 00:02:48,035 (エラム)ダリューン様 もっと言ってください! 49 00:02:48,035 --> 00:02:51,138 ナルサス 私からも頼む。 (エラム)殿下…。 50 00:02:51,138 --> 00:02:54,408 エラムを置いていったとして 我らの中で➡ 51 00:02:54,408 --> 00:02:58,279 こんなに美味な食事を作れる者が 他にいるか? 52 00:02:58,279 --> 00:03:05,286 ♬~ 53 00:03:05,286 --> 00:03:07,488 決まりだな。 (ナルサス)エラムよ➡ 54 00:03:07,488 --> 00:03:11,325 これからも 供を頼む。 (エラム)ありがとうございます。➡ 55 00:03:11,325 --> 00:03:13,494 では 早速 荷造りをします。 56 00:03:13,494 --> 00:03:16,564 私も 身の回りのものを 整えねば。 57 00:03:16,564 --> 00:03:20,134 エラム 何か手伝うことはあるか? だから 殿下は➡ 58 00:03:20,134 --> 00:03:22,202 黙って座っていてくださいませ。 59 00:03:22,202 --> 00:03:24,672 しかし エラムだけに 任せておくわけには…。 60 00:03:24,672 --> 00:03:29,176 殿下は 宮廷では同年代の友が 得られなかったからな➡ 61 00:03:29,176 --> 00:03:33,247 エラムには 殿下の よい友になってもらいたいものだ。 62 00:03:33,247 --> 00:03:35,247 しかし…。 63 00:03:42,556 --> 00:03:46,060 ♬~ 64 00:03:46,060 --> 00:03:49,663 (ナレーション)<パルス暦320年 秋> 65 00:03:49,663 --> 00:03:52,766 <戦士ダリューンと共に たった二人で➡ 66 00:03:52,766 --> 00:03:55,669 戦場より落ち延びた 王子アルスラーンは➡ 67 00:03:55,669 --> 00:03:58,105 この日 軍師ナルサスと➡ 68 00:03:58,105 --> 00:04:00,874 その小姓エラムを供に加え➡ 69 00:04:00,874 --> 00:04:04,374 苦難に満ちた旅へ 第一歩を踏み出した> 70 00:04:05,813 --> 00:04:21,413 ♬~ 71 00:04:25,899 --> 00:04:30,899 ♬~ 72 00:04:35,676 --> 00:04:54,261 ♬~ 73 00:04:54,261 --> 00:05:07,241 ♬~ 74 00:05:07,241 --> 00:05:13,414 ♬~ 75 00:05:13,414 --> 00:05:22,723 ♬~ 76 00:05:22,723 --> 00:05:27,895 ♬~ 77 00:05:27,895 --> 00:05:34,595 ♬~ 78 00:05:36,036 --> 00:05:41,875 ♬~ 79 00:05:41,875 --> 00:05:46,146 (部下)うぅ… はぁはぁはぁ…。➡ 80 00:05:46,146 --> 00:05:49,550 馬… 俺たちの馬がいないぞ!➡ 81 00:05:49,550 --> 00:05:53,887 くっ! おのれ… 逃げられると思うなよ! 82 00:05:53,887 --> 00:05:56,724 山から下りる道は すでに我らの仲間に➡ 83 00:05:56,724 --> 00:05:58,724 固められておるわ! 84 00:05:59,993 --> 00:06:02,029 (部下)はっくしゅん! 85 00:06:02,029 --> 00:06:16,777 ♬~ 86 00:06:16,777 --> 00:06:19,847 ヤツら 徒歩で 山を下りていきました。 87 00:06:19,847 --> 00:06:21,882 (ナルサス)ご苦労なことだ。 88 00:06:21,882 --> 00:06:25,552 徒歩では 今日中に 麓へは着けぬだろう。 89 00:06:25,552 --> 00:06:28,552 熊や狼に出会わなければよいがな。 90 00:06:30,124 --> 00:06:32,192 (ナルサス)殿下。 91 00:06:32,192 --> 00:06:34,962 何をお考えで? 92 00:06:34,962 --> 00:06:37,231 王都は まだ無事だろうか? 93 00:06:37,231 --> 00:06:39,666 焦る気持ちは分かりますが➡ 94 00:06:39,666 --> 00:06:41,735 抑えてください。➡ 95 00:06:41,735 --> 00:06:44,838 今すぐ山を下りれば カーラーンとの戦いは➡ 96 00:06:44,838 --> 00:06:46,874 避けられません。➡ 97 00:06:46,874 --> 00:06:50,074 しばらく この洞窟にこもり やり過ごします。 98 00:06:52,045 --> 00:06:55,916 (ナルサス)その間に 敵の包囲網を 逆用する道を考えましょう。 99 00:06:55,916 --> 00:06:57,951 どのように? 100 00:06:57,951 --> 00:07:00,737 自分たちの望む場所に➡ 101 00:07:00,737 --> 00:07:04,525 敵の兵力を集中させる。 102 00:07:04,525 --> 00:07:08,061 それが まず 戦法というものの第一歩です。 103 00:07:08,061 --> 00:07:10,998 うむ。 (ナルサス)いかに武勇があろうとも➡ 104 00:07:10,998 --> 00:07:14,067 それを使いきる前に 勝利を収めることが➡ 105 00:07:14,067 --> 00:07:16,103 戦法の価値です。 106 00:07:16,103 --> 00:07:20,303 ダリューンは 私のために 大軍の中を突破してくれたが? 107 00:07:21,475 --> 00:07:23,944 あれは 個人の勇です。➡ 108 00:07:23,944 --> 00:07:27,047 ダリューンのような勇者は 1000人に1人。➡ 109 00:07:27,047 --> 00:07:31,251 軍の指揮者たる者は 最も弱い兵士を基準として➡ 110 00:07:31,251 --> 00:07:33,921 それでも 勝たなければなりません。➡ 111 00:07:33,921 --> 00:07:37,991 ましてや 一国の王ともなれば 最も無能な指揮者でも➡ 112 00:07:37,991 --> 00:07:41,461 敵軍に負けぬよう 方策を巡らすべきなのです。 113 00:07:41,461 --> 00:07:43,630 ふっ…。 なんだ? 114 00:07:43,630 --> 00:07:45,630 いや 続けてくれ。 115 00:07:47,167 --> 00:07:50,671 兵の強さに溺れて 戦法を軽んじたとき➡ 116 00:07:50,671 --> 00:07:53,207 一度 事態が狂えば どうなるかは➡ 117 00:07:53,207 --> 00:07:55,776 殿下ご自身が アトロパテネで➡ 118 00:07:55,776 --> 00:07:57,876 ご経験なさったことでしょう。 119 00:07:59,379 --> 00:08:01,915 あっ…。 120 00:08:01,915 --> 00:08:06,019 (ナルサス)アンドラゴラス王は 敗北を知らぬお方でした。➡ 121 00:08:06,019 --> 00:08:09,523 その自負が なんでも戦いで 解決しようとする➡ 122 00:08:09,523 --> 00:08:13,327 政治に無関心な王を 生み出してしまったのです。 123 00:08:13,327 --> 00:08:15,362 あなたが そのような意味において➡ 124 00:08:15,362 --> 00:08:19,066 お父上の後継者たらんと 思われるのであれば➡ 125 00:08:19,066 --> 00:08:22,302 私は いつでも 宮廷画家の地位を捨てますぞ➡ 126 00:08:22,302 --> 00:08:24,638 アルスラーン殿下。 127 00:08:24,638 --> 00:08:27,207 うむ。 肝に銘じておく。 128 00:08:27,207 --> 00:08:31,245 ♬~ 129 00:08:31,245 --> 00:08:34,748 ダリューン。 カーラーンに 出くわしても殺すなよ。➡ 130 00:08:34,748 --> 00:08:38,552 ヤツは 何やら途方もないことを 知っているに違いない。 131 00:08:38,552 --> 00:08:42,189 分かっている。 途方もないこと? 132 00:08:42,189 --> 00:08:44,858 ただ それが何事であるのやら➡ 133 00:08:44,858 --> 00:08:47,694 今のところ まるで見当もつきません。 134 00:08:47,694 --> 00:08:49,763 (カーラーン・回想) ((故あってのことです。➡ 135 00:08:49,763 --> 00:08:52,666 悲しく あわれな王子よ➡ 136 00:08:52,666 --> 00:08:55,469 あなたは 何も悪くない)) 137 00:08:55,469 --> 00:08:57,604 ((悪くはないが…➡ 138 00:08:57,604 --> 00:09:00,107 ここで死んでいただこう)) 139 00:09:00,107 --> 00:09:03,610 ♬~ 140 00:09:03,610 --> 00:09:05,646 途方もないこと…。 141 00:09:05,646 --> 00:09:09,446 ♬~ 142 00:09:24,298 --> 00:09:26,398 キィーキィーキィー(タカの鳴き声) (3人)ん? 143 00:09:29,536 --> 00:09:31,536 (キシュワード)アズライール。 144 00:09:35,575 --> 00:09:39,146 お主 アルスラーン殿下のお供に 行っていたはずでは? 145 00:09:39,146 --> 00:09:41,181 ≪(兵)キシュワード様! ん? 146 00:09:41,181 --> 00:09:43,684 ここに おいででしたか! (キシュワード)何事だ? 147 00:09:43,684 --> 00:09:46,620 (バフマン)キシュワード! (キシュワード)バフマン殿➡ 148 00:09:46,620 --> 00:09:49,256 どうなされました? (バフマン)今し方➡ 149 00:09:49,256 --> 00:09:51,692 アトロパテネから 早馬が! 150 00:09:51,692 --> 00:09:55,395 (キシュワード)何かあったのですか? (バフマン)我がパルス軍が大敗し➡ 151 00:09:55,395 --> 00:09:58,395 アンドラゴラス陛下は 行方不明に! 152 00:10:00,467 --> 00:10:03,303 (バフマン)ルシタニア軍は 王都エクバターナの➡ 153 00:10:03,303 --> 00:10:05,539 城外まで迫っていると! 154 00:10:05,539 --> 00:10:23,690 ♬~ 155 00:10:23,690 --> 00:10:25,959 (国民) ルシタニア兵に囲まれてるって!? 156 00:10:25,959 --> 00:10:35,068 ♬~ 157 00:10:35,068 --> 00:10:37,504 アトロパテネで 何があったんだよ? 158 00:10:37,504 --> 00:10:41,608 パルス軍が負けたのか? アンドラゴラス王が負けるわけがない。 159 00:10:41,608 --> 00:10:43,810 でも ルシタニアに 囲まれてるって…。 160 00:10:43,810 --> 00:10:47,010 (国民)うそだろ? (国民)王は どこにいるの? 161 00:10:48,782 --> 00:10:50,851 (国民)俺たち 大丈夫なのか? 162 00:10:50,851 --> 00:10:54,051 (国民)エクバターナの城壁が 破れるものか。 163 00:10:55,522 --> 00:10:58,358 ♬~ 164 00:10:58,358 --> 00:11:01,294 (パルス兵)お… おい。 (パルス兵)なんだ? 165 00:11:01,294 --> 00:11:04,364 ♬~ 166 00:11:04,364 --> 00:11:06,364 (2人)はっ。 167 00:11:08,502 --> 00:11:10,771 あ… あれ! ん? 168 00:11:10,771 --> 00:11:23,583 ♬~ 169 00:11:23,583 --> 00:11:26,686 (一同)はっ! (サーム)あれは…➡ 170 00:11:26,686 --> 00:11:28,686 シャプール殿! 171 00:11:29,956 --> 00:11:33,256 (パルス兵)なんだと? 万騎長のシャプール様が…。 172 00:11:34,761 --> 00:11:37,264 ドン! (ボダン)聞け~!➡ 173 00:11:37,264 --> 00:11:40,434 城中の 神を畏れぬ異教徒どもよ!➡ 174 00:11:40,434 --> 00:11:42,803 わしは 唯一絶対の神➡ 175 00:11:42,803 --> 00:11:45,472 イアルダボートに お仕えする聖職者➡ 176 00:11:45,472 --> 00:11:50,043 大司祭にして異端審問官 ボダンである!➡ 177 00:11:50,043 --> 00:11:52,746 今 この異教徒の肉体をもって➡ 178 00:11:52,746 --> 00:11:55,646 貴様らに 神のご意思を伝えよう!➡ 179 00:11:56,950 --> 00:12:01,521 まず こやつの 左足の小指を斬り落とす!➡ 180 00:12:01,521 --> 00:12:04,558 次いで 薬指 中指!➡ 181 00:12:04,558 --> 00:12:07,527 左足が終わったら 次は右足!➡ 182 00:12:07,527 --> 00:12:09,963 更に 次は手だ!➡ 183 00:12:09,963 --> 00:12:12,032 へへへへっ。➡ 184 00:12:12,032 --> 00:12:15,168 はははぁ~。➡ 185 00:12:15,168 --> 00:12:17,404 神に逆らう者の末路を➡ 186 00:12:17,404 --> 00:12:21,041 城内の異教徒どもに 思い知らせてやろうぞ!➡ 187 00:12:21,041 --> 00:12:23,110 わ~はははっ! (ルシタニア兵たち)うお~~! 188 00:12:23,110 --> 00:12:27,247 この けだもの! 戦士に敬意を払わぬ畜生が! 189 00:12:27,247 --> 00:12:31,184 (パルス兵)邪神を信仰する蛮族め! (パルス兵)シャプール様を汚すな! 190 00:12:31,184 --> 00:12:33,220 (ボダン)ふん…。➡ 191 00:12:33,220 --> 00:12:35,655 はあっ! (シャプール)ぐはっ! 192 00:12:35,655 --> 00:12:39,826 この男は 我らが神をあがめぬ 悪魔の使徒! 193 00:12:39,826 --> 00:12:44,614 呪われし けだものだ! (ルシタニア兵たち)うお~~! 194 00:12:44,614 --> 00:12:46,700 異教徒に慈悲を与えるなど…。 195 00:12:46,700 --> 00:12:49,803 (シャプール)貴様などに…。 ん!? 196 00:12:49,803 --> 00:12:54,541 (シャプール)貴様などに 俺の信仰を 云々されるいわれはない。➡ 197 00:12:54,541 --> 00:12:58,678 さっさと殺せ。 貴様の神に救われるくらいなら➡ 198 00:12:58,678 --> 00:13:01,481 俺は 地獄へでも どこへでも 行ってやる。➡ 199 00:13:01,481 --> 00:13:04,251 そして そこから 貴様らの神と国とが➡ 200 00:13:04,251 --> 00:13:08,255 己ら自身の残忍さに 食い殺されるのを➡ 201 00:13:08,255 --> 00:13:10,255 見届けてやるわ。 202 00:13:11,925 --> 00:13:15,028 この… 罰当たりめ! 203 00:13:15,028 --> 00:13:18,131 異教徒め! けだものめ! 204 00:13:18,131 --> 00:13:20,800 神の敵め! はあっ! 205 00:13:20,800 --> 00:13:23,003 てやっ! くうっ! 206 00:13:23,003 --> 00:13:25,038 ぬぅ…。➡ 207 00:13:25,038 --> 00:13:29,743 はぁ はぁ… 思い知ったか。 208 00:13:29,743 --> 00:13:33,880 ♬~ 209 00:13:33,880 --> 00:13:39,686 エクバターナの人々よ 俺を矢で射殺してくれ!➡ 210 00:13:39,686 --> 00:13:41,721 どうせ 俺は助からぬ!➡ 211 00:13:41,721 --> 00:13:44,624 ルシタニアの蛮人に なぶり殺されるより➡ 212 00:13:44,624 --> 00:13:48,094 味方の矢で死にたい‼ 213 00:13:48,094 --> 00:13:51,198 黙れ! この距離で矢など届くか! 214 00:13:51,198 --> 00:13:53,466 シャプール様! くぅ…。 215 00:13:53,466 --> 00:13:56,937 シャプール様を助けろ! あの狂信者を狙え! 216 00:13:56,937 --> 00:14:02,676 ♬~ 217 00:14:02,676 --> 00:14:06,176 バカめ。 この距離で矢など届くか。 218 00:14:08,315 --> 00:14:11,451 (ボダン)ほれほれ もっと射ってこい。 219 00:14:11,451 --> 00:14:14,554 ♬~ 220 00:14:14,554 --> 00:14:17,354 (シャプール)うお~~~‼ 221 00:14:20,260 --> 00:14:22,260 ひゃははははっ! 222 00:14:34,741 --> 00:14:36,741 (シャプール)ふっ…。 223 00:14:42,983 --> 00:14:46,086 大司祭様 お下がりください。 くっ…。 224 00:14:46,086 --> 00:14:48,888 ああっ! ん?➡ 225 00:14:48,888 --> 00:14:51,858 あの城壁から狙ったのか? 226 00:14:51,858 --> 00:14:54,894 だ… 誰だ!? 今の矢を射たのは! 227 00:14:54,894 --> 00:14:58,698 あの距離で どうやって? はっ! お… おい! 228 00:14:58,698 --> 00:15:13,780 ♬~ 229 00:15:13,780 --> 00:15:15,915 (タハミーネ) あの者を連れてまいりなさい。 230 00:15:15,915 --> 00:15:18,985 はっ。 弓を射った者ですか? 231 00:15:18,985 --> 00:15:21,085 (タハミーネ)恩賞を与えましょう。 232 00:17:25,512 --> 00:17:29,849 (ルシタニア兵たち)うお~~! 233 00:17:29,849 --> 00:17:33,653 ♬~ 234 00:17:33,653 --> 00:17:35,688 撃て~! 235 00:17:35,688 --> 00:17:40,827 ♬~ 236 00:17:40,827 --> 00:17:42,862 うおっ! 237 00:17:42,862 --> 00:17:48,134 ♬~ 238 00:17:48,134 --> 00:17:51,304 (ルシタニア兵) 進め~! 異教徒を殺せ! 239 00:17:51,304 --> 00:17:55,742 (ルシタニア兵)神を畏れぬ愚か者どもに 鉄鎚を下すのだ! 240 00:17:55,742 --> 00:17:58,578 豚どもめ! (2人)ぐわっ! 241 00:17:58,578 --> 00:18:01,414 (一同)うお~~! 242 00:18:01,414 --> 00:18:03,414 ドォーン! 243 00:18:05,685 --> 00:18:09,155 (ルシタニア兵) 異教徒の屍を 神にささげよ! 244 00:18:09,155 --> 00:18:11,925 悪魔の使徒どもに死を! 245 00:18:11,925 --> 00:18:16,129 ♬~ 246 00:18:16,129 --> 00:18:18,965 ドォン! ドォン! 247 00:18:18,965 --> 00:18:23,765 ♬~ 248 00:18:30,009 --> 00:18:32,145 (タハミーネ)そなた 名は? 249 00:18:32,145 --> 00:18:35,348 (ギーヴ)ギーヴと申します 王妃様。➡ 250 00:18:35,348 --> 00:18:38,651 旅の楽士でございます。 251 00:18:38,651 --> 00:18:41,588 ああっ! 252 00:18:41,588 --> 00:18:47,360 (ギーヴ)琵琶を弾きます。 笛も歌も詩も舞もいたします。➡ 253 00:18:47,360 --> 00:18:49,796 ついでに申し上げておけば➡ 254 00:18:49,796 --> 00:18:54,434 弓も剣も槍も そこらの兵よりも うまく使います。 255 00:18:54,434 --> 00:18:58,304 そなたの弓の腕は すでに見せてもらいました。➡ 256 00:18:58,304 --> 00:19:03,109 忠実なシャプールを 苦しみから 救ってくれた礼を言います。 257 00:19:03,109 --> 00:19:06,409 では 殺人の罪は問わぬと仰せで? 258 00:19:08,314 --> 00:19:11,050 (侍女)恐れながら 申し上げます 王妃様! 259 00:19:11,050 --> 00:19:13,720 その者は とんでもない詐欺師です! 260 00:19:13,720 --> 00:19:16,756 (タハミーネ)どういうことですか? 261 00:19:16,756 --> 00:19:19,325 自分は シースターン候国の王子で➡ 262 00:19:19,325 --> 00:19:22,228 修業のため 一人で諸国を旅している…➡ 263 00:19:22,228 --> 00:19:25,899 つい昨夜 あなたは 私に そう言ったではありませんか! 264 00:19:25,899 --> 00:19:29,769 言った。 それが今 自分は楽士だと! 265 00:19:29,769 --> 00:19:32,338 王子というのは うそだったのですね! 266 00:19:32,338 --> 00:19:35,475 あれは俺の夢で お主はその夢を➡ 267 00:19:35,475 --> 00:19:38,545 一夜 俺と共有したのだよ。 268 00:19:38,545 --> 00:19:41,047 おいおい なんだ これ? 269 00:19:41,047 --> 00:19:43,550 (ギーヴ)せっかくの麗しい夢➡ 270 00:19:43,550 --> 00:19:46,119 醜い現実の剣で 切り裂くなど➡ 271 00:19:46,119 --> 00:19:49,322 愚かしい。 お主さえ 納得すれば➡ 272 00:19:49,322 --> 00:19:52,792 夢は 思い出となって より甘美を増し➡ 273 00:19:52,792 --> 00:19:56,292 お主の人生を あでやかに彩ろうものを。 274 00:19:57,697 --> 00:20:00,833 しかし 私めが不思議でならぬのは➡ 275 00:20:00,833 --> 00:20:04,003 世の女性たちが いかに 「王子」という言葉に➡ 276 00:20:04,003 --> 00:20:06,039 弱いかでございます。➡ 277 00:20:06,039 --> 00:20:08,808 まこと浮薄なる女には 浮薄なる夢が…。 278 00:20:08,808 --> 00:20:11,578 そなたの能弁は よく分かりました。➡ 279 00:20:11,578 --> 00:20:15,315 このうえは 本来のそなたの職業について➡ 280 00:20:15,315 --> 00:20:18,585 技を見せてもらうべきでしょうね。 281 00:20:18,585 --> 00:20:21,087 さて…。 282 00:20:21,087 --> 00:20:24,390 ♬~(琵琶の演奏) 283 00:20:24,390 --> 00:20:29,028 (ギーヴ)では 今この瞬間も 王都を守るために戦っておられる➡ 284 00:20:29,028 --> 00:20:31,497 勇者たちのために…。 (3人)あっ…。 285 00:20:31,497 --> 00:20:34,897 カイ・ホスロー武勲詩抄を ささげましょう。 286 00:20:36,336 --> 00:20:55,688 ♬~(琵琶の演奏) 287 00:20:55,688 --> 00:20:57,790 ♬~(琵琶の演奏) 288 00:20:57,790 --> 00:21:00,627 (ギーヴ)「荒涼たる マザングラーンの野に➡ 289 00:21:00,627 --> 00:21:03,730 カイ・ホスローの王旗 ひるがえれば➡ 290 00:21:03,730 --> 00:21:07,867 邪悪なる蛇王の軍勢は 逃げ惑いぬ➡ 291 00:21:07,867 --> 00:21:11,467 春雷におびえたる 羊の群のごとくに。➡ 292 00:21:13,072 --> 00:21:17,010 鉄をも両断せる 宝剣ルクナバードは➡ 293 00:21:17,010 --> 00:21:20,110 太陽のかけらを鍛えたるなり。➡ 294 00:21:21,547 --> 00:21:25,451 愛馬ラクシュナには 見えざる翼あり➡ 295 00:21:25,451 --> 00:21:29,451 世界の覇王にふさわしき 名馬ならん。➡ 296 00:21:31,024 --> 00:21:34,127 天空に太陽は ふたつなく➡ 297 00:21:34,127 --> 00:21:37,027 地上に国王は ただひとり。➡ 298 00:21:38,297 --> 00:21:41,501 たぐいなき勇者カイ・ホスロー➡ 299 00:21:41,501 --> 00:21:45,905 剣もて 彼の天命を継ぐ者は 誰ぞ」。 300 00:21:45,905 --> 00:21:55,314 ♬~(琵琶の演奏) 301 00:21:55,314 --> 00:21:57,350 わあ~。 302 00:21:57,350 --> 00:22:01,350 (拍手) 303 00:22:03,022 --> 00:22:05,058 見事でありました。➡ 304 00:22:05,058 --> 00:22:08,795 弓の技に100枚 音楽に100枚➡ 305 00:22:08,795 --> 00:22:11,695 合わせて金貨200枚を 褒美に取らせます。 306 00:22:12,999 --> 00:22:18,037 (心の声)≪しわいなぁ 500枚は くれるものと思っていたのに≫ 307 00:22:18,037 --> 00:22:21,541 (タハミーネ)そなたが 私の侍女を偽った罪の分は➡ 308 00:22:21,541 --> 00:22:24,941 差し引いてありますからね。 ははっ。 309 00:22:28,715 --> 00:22:31,551 (ナルサス)アトロパテネからの 距離を考えれば➡ 310 00:22:31,551 --> 00:22:34,153 すでに ルシタニア軍が エクバターナに➡ 311 00:22:34,153 --> 00:22:36,753 本格的な攻撃を 始めている頃でしょう。 312 00:22:38,157 --> 00:22:40,960 エクバターナの城門は 堅牢です。➡ 313 00:22:40,960 --> 00:22:43,563 火矢をもってしても 破城鎚をもってしても➡ 314 00:22:43,563 --> 00:22:46,332 破れませぬ。 しかし この世に➡ 315 00:22:46,332 --> 00:22:49,635 絶対の防御などというものは ありません。➡ 316 00:22:49,635 --> 00:22:53,439 いかに堅牢といえど 破る方法はあります。 317 00:22:53,439 --> 00:22:55,508 例えば…➡ 318 00:22:55,508 --> 00:22:57,808 内側から開けるということか? 319 00:22:59,278 --> 00:23:01,347 うむ。 だが➡ 320 00:23:01,347 --> 00:23:04,050 内側から城門を開けることなど…。 321 00:23:04,050 --> 00:23:06,050 可能です。 あっ! 322 00:23:07,687 --> 00:23:10,890 (ナルサス)もしも 私が ルシタニア軍の指導者であれば➡ 323 00:23:10,890 --> 00:23:13,459 弓矢や剣よりも 言葉をもって➡ 324 00:23:13,459 --> 00:23:18,231 門を開いてご覧に入れましょう。 言葉で? 325 00:23:18,231 --> 00:23:20,967 門の内側から開けようと思えば➡ 326 00:23:20,967 --> 00:23:24,070 内部に協力者がいればよいのです。 327 00:23:24,070 --> 00:23:28,207 エクバターナの中に ルシタニア軍に協力する者など…。 328 00:23:28,207 --> 00:23:35,381 ♬~ 329 00:23:35,381 --> 00:23:38,284 あっ。 330 00:23:38,284 --> 00:23:42,355 いや いるかもしれない。 331 00:23:42,355 --> 00:23:44,390 それは…。 332 00:23:44,390 --> 00:23:47,493 ♬~ 333 00:23:47,493 --> 00:23:50,329 (ルシタニア兵)城内の奴隷たちよ! 334 00:23:50,329 --> 00:23:52,365 (ルシタニア兵たち)立ち上がれ!➡ 335 00:23:52,365 --> 00:23:55,168 自由を手に入れよ!➡ 336 00:23:55,168 --> 00:23:59,172 お前たちを縛り 搾取するパルスに➡ 337 00:23:59,172 --> 00:24:02,175 いつまで 頭を垂れているのか! 338 00:24:02,175 --> 00:24:06,078 (パルス兵)何やってるんだ あいつら? 大声上げて。 339 00:24:06,078 --> 00:24:09,978 さあ? 蛮人どもの 考えることは理解できん。 340 00:24:11,250 --> 00:24:14,153 (サーム)≪まずいな≫ 341 00:24:14,153 --> 00:24:17,023 (ルシタニア兵たち) 城内の奴隷たちよ!➡ 342 00:24:17,023 --> 00:24:22,195 イアルダボート神のもとに 万人は平等である!➡ 343 00:24:22,195 --> 00:24:25,064 ルシタニアに協力する者には➡ 344 00:24:25,064 --> 00:24:29,869 自由民の権利を 財産を与える!➡ 345 00:24:29,869 --> 00:24:34,769 奴隷たちよ 圧政者を打倒せよ! 346 00:24:36,075 --> 00:24:38,144 平等? 347 00:24:38,144 --> 00:24:40,413 自由? 348 00:24:40,413 --> 00:24:42,448 圧政者? 349 00:24:42,448 --> 00:24:47,086 ♬~ 350 00:24:47,086 --> 00:24:49,121 それは…。 351 00:24:49,121 --> 00:24:57,363 ♬~ 352 00:24:57,363 --> 00:24:59,363 奴隷たちだ。 353 00:25:01,634 --> 00:25:21,621 ♬~ 354 00:25:21,621 --> 00:25:41,641 ♬~ 355 00:25:41,641 --> 00:25:54,887 ♬~ 356 00:25:54,887 --> 00:26:02,028 ♬~ 357 00:26:02,028 --> 00:26:21,614 ♬~ 358 00:26:21,614 --> 00:26:28,214 ♬~ 359 00:28:02,748 --> 00:28:05,718 <少なくとも銀仮面の男自身は➡ 360 00:28:05,718 --> 00:28:09,518 自分が正義であることを 疑ってはいなかった> 361 00:28:13,325 --> 00:28:15,825 <少年は そして王となる> 362 00:30:39,305 --> 00:30:42,124 第2子となる女の子を出産して 363 00:30:42,124 --> 00:30:45,160 スピード退院したイギリスのキャ サリン妃だが、