1 00:00:33,966 --> 00:00:36,635 (ナレーション)<エクバターナへの 潜入を果たし➡ 2 00:00:36,635 --> 00:00:38,971 アンドラゴラス王と タハミーネ王妃の➡ 3 00:00:38,971 --> 00:00:42,591 生存の感触を得た ナルサスとダリューンは➡ 4 00:00:42,591 --> 00:00:47,129 再び アルスラーン王子のもとへ戻った> 5 00:00:47,129 --> 00:00:50,433 (アルスラーン)いずれにしても 我々は少数すぎる。 6 00:00:50,433 --> 00:00:52,518 どうやって 味方を増やせばいい? 7 00:00:52,518 --> 00:00:54,637 (ナルサス)それには 殿下が将来➡ 8 00:00:54,637 --> 00:00:58,774 今までの国政において条理に合わぬことをなくすと➡ 9 00:00:58,774 --> 00:01:02,061 パルスの民に お示しになるのです。 10 00:01:02,061 --> 00:01:04,580 王位の正統は 血にあらず。 11 00:01:04,580 --> 00:01:08,200 政事の正しさによってのみ 保証されるのですから。 12 00:01:08,200 --> 00:01:11,737 それもそうだが もっと 直接的な策略があれば…。 13 00:01:11,737 --> 00:01:15,024 失礼ながら 王者たるものは➡ 14 00:01:15,024 --> 00:01:18,010 策略や武勇を 誇るべきではありません。 15 00:01:18,010 --> 00:01:20,710 それは 臣下たるものの役目です。 16 00:01:23,366 --> 00:01:25,801 (ナルサス)まずは 殿下の目指されるものを➡ 17 00:01:25,801 --> 00:01:28,204 明らかになさいませ。 えっ…。 18 00:01:28,204 --> 00:01:32,775 (ナルサス)それが かなうように 我らは努力させていただきます。 19 00:01:32,775 --> 00:01:34,775 よろしく頼む。 20 00:01:36,345 --> 00:01:51,645 ♬~ 21 00:01:55,981 --> 00:02:00,881 ♬~ 22 00:02:05,691 --> 00:02:24,393 ♬~ 23 00:02:24,393 --> 00:02:37,339 ♬~ 24 00:02:37,339 --> 00:02:43,512 ♬~ 25 00:02:43,512 --> 00:02:52,855 ♬~ 26 00:02:52,855 --> 00:02:58,010 ♬~ 27 00:02:58,010 --> 00:03:05,010 ♬~ 28 00:03:06,318 --> 00:03:13,392 ♬~ 29 00:03:13,392 --> 00:03:18,197 (ルシタニア兵たち)うお~~! 30 00:03:18,197 --> 00:03:21,283 (ギーヴ)追っ手の数は? (ナルサス)500騎といったところか。 31 00:03:21,283 --> 00:03:24,086 (ギーヴ) ちと多いな! 400騎までなら➡ 32 00:03:24,086 --> 00:03:27,456 俺一人でも どうにかなるが。 ふん。 33 00:03:27,456 --> 00:03:29,892 (ファランギース)ナルサス卿 ギーヴのたわ言など➡ 34 00:03:29,892 --> 00:03:32,027 相手になさらぬことじゃ。➡ 35 00:03:32,027 --> 00:03:34,246 もうすぐ ダリューン殿が戻ります。➡ 36 00:03:34,246 --> 00:03:37,716 殿下 しばし ご辛抱ください。 ああ。 37 00:03:37,716 --> 00:03:42,872 ♬~ 38 00:03:42,872 --> 00:03:44,872 (3人)うぅ…。 39 00:03:46,592 --> 00:03:48,592 ドスッ ぐわ~! 40 00:03:50,179 --> 00:03:53,199 (ギーヴ)お見事! (兵たち)うわっ! 41 00:03:53,199 --> 00:03:56,085 ええい! はっ! 42 00:03:56,085 --> 00:03:59,505 あっ! 精霊が申しております。 43 00:03:59,505 --> 00:04:02,105 我らは 風を味方に付けたと。 44 00:04:04,076 --> 00:04:06,061 ぐわっ! ぐはっ! 45 00:04:06,061 --> 00:04:12,818 ♬~ 46 00:04:12,818 --> 00:04:15,905 ≫(ダリューン)殿下! はっ! ダリューン! 47 00:04:15,905 --> 00:04:17,940 こちらへ! 分かった! 48 00:04:17,940 --> 00:04:22,044 ♬~ 49 00:04:22,044 --> 00:04:24,044 あそこへ! 50 00:04:25,664 --> 00:04:28,217 くっ…。 51 00:04:28,217 --> 00:04:30,736 ボォーー! 52 00:04:30,736 --> 00:04:33,305 なんだ!? (ルシタニア兵)この笛は!? 53 00:04:33,305 --> 00:04:38,460 ♬~ 54 00:04:38,460 --> 00:04:41,160 (ルシタニア兵たち)うわぁ~! 55 00:04:42,565 --> 00:04:45,017 まずい! 退け 退け~! 56 00:04:45,017 --> 00:04:47,017 ドスッ ぐわっ! 57 00:04:49,004 --> 00:04:51,423 よっしゃ~! やったぜ~! 58 00:04:51,423 --> 00:05:00,223 ♬~ 59 00:05:06,188 --> 00:05:08,188 あっ。 60 00:05:10,593 --> 00:05:12,593 (心の声)≪奴隷が多いな≫ 61 00:05:15,664 --> 00:05:20,336 (ホディール)アルスラーン殿下 よくぞ 思い起こしてくださいました。➡ 62 00:05:20,336 --> 00:05:23,036 このホディール 感謝に堪えません。 63 00:05:24,490 --> 00:05:26,942 いや お礼を 言わなければならないのは➡ 64 00:05:26,942 --> 00:05:30,396 私の方だ。 先ほどの援軍 感謝する。 65 00:05:30,396 --> 00:05:32,731 (ホディール) もったいのうございます 殿下。➡ 66 00:05:32,731 --> 00:05:36,235 私といたしましては アトロパテネの敗北を知り➡ 67 00:05:36,235 --> 00:05:41,240 国王陛下と王太子殿下の ご安否を気遣っておりました。➡ 68 00:05:41,240 --> 00:05:44,009 ですが 私一人の力をもってしては➡ 69 00:05:44,009 --> 00:05:48,430 ルシタニアの大軍に 復讐戦を挑む術もなく➡ 70 00:05:48,430 --> 00:05:51,817 ただ 心を 痛めるだけでございました。➡ 71 00:05:51,817 --> 00:05:56,005 しかし 本日 ダリューン殿が 我が居城に見えられ➡ 72 00:05:56,005 --> 00:06:00,409 私の 殿下への忠誠を示す機会を 与えてくださったこと➡ 73 00:06:00,409 --> 00:06:03,212 誠に うれしいかぎりです。 74 00:06:03,212 --> 00:06:05,614 このカシャーン城塞に いらしたからには➡ 75 00:06:05,614 --> 00:06:08,200 もう ご心配はありません。➡ 76 00:06:08,200 --> 00:06:11,086 まずは ごゆるりと おくつろぎください。➡ 77 00:06:11,086 --> 00:06:14,540 何か お好みのものがあれば すぐに作らせますぞ。 78 00:06:14,540 --> 00:06:16,608 あぁ…。 79 00:06:16,608 --> 00:06:19,278 (ホディール) 我が城の自慢は 各地から集めた➡ 80 00:06:19,278 --> 00:06:21,630 食材による料理です。 81 00:06:21,630 --> 00:06:24,266 奴隷が随分たくさんいるようだが。 82 00:06:24,266 --> 00:06:28,203 (ホディール)ええ。 奴隷の割合は エクバターナ以上です。 83 00:06:28,203 --> 00:06:30,305 ははははっ。 84 00:06:30,305 --> 00:06:33,776 ファランギース殿 あの男のことを どう思う? 85 00:06:33,776 --> 00:06:36,078 (ファランギース)よくしゃべる男じゃ。➡ 86 00:06:36,078 --> 00:06:38,931 舌に 油でも 塗っているのであろう。 87 00:06:38,931 --> 00:06:42,067 まこと 語るに落ちるとは よく言ったものだ。 88 00:06:42,067 --> 00:06:44,353 誰かのようにな。 (ホディール)いや~ 殿下に➡ 89 00:06:44,353 --> 00:06:48,841 褒めていただけるとは 誠に うれしいかぎりです。 90 00:06:48,841 --> 00:06:52,361 時に殿下 私には娘がおります。 91 00:06:52,361 --> 00:06:54,580 えっ? (ホディール)年は13。➡ 92 00:06:54,580 --> 00:06:57,549 父親の私から見ましても 十分に美しく➡ 93 00:06:57,549 --> 00:07:00,736 また 利発であるように 思われます。➡ 94 00:07:00,736 --> 00:07:04,089 もし 殿下のおそばに 仕えさせていただけるなら➡ 95 00:07:04,089 --> 00:07:07,743 娘にとっても これ以上の幸福はございません。 96 00:07:07,743 --> 00:07:10,843 えっ? ええっ? ああ~。 ふふっ。 97 00:07:12,214 --> 00:07:15,934 それで 憎きルシタニア兵に 一矢報いるため➡ 98 00:07:15,934 --> 00:07:18,203 どうなさるおつもりですか? 99 00:07:18,203 --> 00:07:21,924 我々は 今も苦しんでいる 王都の民たちを➡ 100 00:07:21,924 --> 00:07:23,876 救わなければならない。 101 00:07:23,876 --> 00:07:27,029 私は 自らの志と 誠を示し➡ 102 00:07:27,029 --> 00:07:30,015 少しでも多くの援軍を 集めるつもりでいる。 103 00:07:30,015 --> 00:07:32,251 ほう~。 そのため➡ 104 00:07:32,251 --> 00:07:37,356 今までのパルスの政事で 条理に合わぬ悪政を正すつもりだ。 105 00:07:37,356 --> 00:07:40,456 まず 奴隷を解放しようと思う。 106 00:07:44,129 --> 00:07:48,133 (ホディール)なるほど。 それが 殿下のお考えですか。➡ 107 00:07:48,133 --> 00:07:52,588 さすがですな! ああ。 賛同してもらえるだろうか。 108 00:07:52,588 --> 00:07:55,441 もちろんですとも。 さすがは殿下➡ 109 00:07:55,441 --> 00:07:58,026 革新的なお考えを お持ちだ。➡ 110 00:07:58,026 --> 00:08:01,926 はははははっ。 111 00:08:07,920 --> 00:08:10,539 (臣下) では 殿下は こちらのお部屋へ。➡ 112 00:08:10,539 --> 00:08:14,042 ファランギース殿は そちらへ。 あとの方は あちらへ。 113 00:08:14,042 --> 00:08:18,046 待て。 私は 殿下のおそばを 離れるわけにはいかぬ。 114 00:08:18,046 --> 00:08:20,616 そうおっしゃられても このお部屋には➡ 115 00:08:20,616 --> 00:08:24,336 夜具が1つしかございません。 床で休むこともいとわぬ。 116 00:08:24,336 --> 00:08:27,136 ですが…。 ダリューン ここは。 117 00:08:28,740 --> 00:08:30,876 しかたあるまい。 118 00:08:30,876 --> 00:08:34,213 殿下 何かありましたら すぐ お知らせください。 119 00:08:34,213 --> 00:08:36,213 分かった。 120 00:08:46,391 --> 00:08:48,391 あっ。 121 00:08:53,699 --> 00:08:55,699 ≫コンコンコン(ノック) ん? 122 00:08:57,536 --> 00:09:00,622 殿下 折り入ってお話が。 123 00:09:00,622 --> 00:09:03,408 えっ…。 124 00:09:03,408 --> 00:09:06,778 あの男は 何を企んでいるのだ? 125 00:09:06,778 --> 00:09:10,632 (ナルサス)ホディール卿のねらいは 娘を 新王の妃とし➡ 126 00:09:10,632 --> 00:09:13,785 外戚として 権勢を振るうことのようだな。 127 00:09:13,785 --> 00:09:16,922 と 彼の本心が分かったからには➡ 128 00:09:16,922 --> 00:09:19,758 放任しておいて よいものではあるまいな。 129 00:09:19,758 --> 00:09:23,428 (ナルサス)あえて 殿下を 我々と引き離した。 130 00:09:23,428 --> 00:09:25,631 それを 今更言うか! 131 00:09:25,631 --> 00:09:29,034 俺は 殿下の部屋の前で 寝てもいいと思っていたのだぞ! 132 00:09:29,034 --> 00:09:32,237 ホディールの思惑に 乗ってやったのだ。 133 00:09:32,237 --> 00:09:36,358 ♬~ 134 00:09:36,358 --> 00:09:39,511 (ホディール)では 殿下 私が申し上げたことを➡ 135 00:09:39,511 --> 00:09:42,097 どうか熟考なさいますよう。 136 00:09:42,097 --> 00:09:44,333 ああ… 分かった。 137 00:09:44,333 --> 00:09:57,362 ♬~ 138 00:09:57,362 --> 00:09:59,362 くっ…。 139 00:10:01,700 --> 00:10:04,169 ここの戦力を考えると➡ 140 00:10:04,169 --> 00:10:07,022 できれば 今 敵に回したくはないが。 141 00:10:07,022 --> 00:10:11,522 (ナルサス)しかし ヤツが こちらを 敵に回したいと思っているなら…。 142 00:10:26,842 --> 00:10:28,994 うわっ! ああっ! (3人)はっ! 143 00:10:28,994 --> 00:10:31,013 痛て…。 144 00:10:31,013 --> 00:10:34,049 (ギーヴ)殿下。 やあ。 145 00:10:34,049 --> 00:10:38,170 バルコニーを渡るなど! あははっ…。 146 00:10:38,170 --> 00:10:40,639 そんな危険なまねをされるとは…。 147 00:10:40,639 --> 00:10:42,991 衛兵がいたので しかたなく。 148 00:10:42,991 --> 00:10:46,111 万が一 足を 滑らせるようなことがあったら➡ 149 00:10:46,111 --> 00:10:48,811 どうされるんです! (ギーヴ)過保護。 150 00:10:50,499 --> 00:10:53,719 (ナルサス)それで? ホディールは なんと言ってきたのですか? 151 00:10:53,719 --> 00:10:57,723 私に 2つの条件を出したのだ。 1つは➡ 152 00:10:57,723 --> 00:11:01,259 自分の娘を 私の妃とすること。 ふん…。 153 00:11:01,259 --> 00:11:04,579 もう1つは 奴隷を解放するなどという➡ 154 00:11:04,579 --> 00:11:07,232 パルスの伝統を打ち砕くような 過激な改革は➡ 155 00:11:07,232 --> 00:11:09,851 慎むようにと進言された。 156 00:11:09,851 --> 00:11:13,755 それで 殿下は どうお答えになりましたか? 157 00:11:13,755 --> 00:11:18,026 すぐには返答できない 明日中に返事すると言っておいた。 158 00:11:18,026 --> 00:11:20,262 それでいいか? よろしいでしょう。 159 00:11:20,262 --> 00:11:24,666 ふぅ~。 まったく 彼は 何を考えているのか。 160 00:11:24,666 --> 00:11:27,602 私は その娘とやらに 会ってもいないのに。 161 00:11:27,602 --> 00:11:31,123 (一同)ん? ふふっ。 162 00:11:31,123 --> 00:11:35,877 おそらく 今夜のうちに ホディール卿は行動を起こすでしょう。➡ 163 00:11:35,877 --> 00:11:38,814 殿下は すぐにでも出発できるご用意を。➡ 164 00:11:38,814 --> 00:11:42,484 あとのことは私どもが片づけます。 分かった。 165 00:11:42,484 --> 00:11:44,903 (ナルサス)ギーヴは 殿下を 部屋に送り届けて➡ 166 00:11:44,903 --> 00:11:49,057 ファランギースに伝言を頼めるか? んん~ 承った。 167 00:11:49,057 --> 00:11:52,177 それと エラム やってもらいたいことがある。 168 00:11:52,177 --> 00:11:54,177 (エラム)はい。 169 00:12:00,686 --> 00:12:03,386 精霊が ざわついておるな。 170 00:12:08,610 --> 00:12:12,264 ふん…。 ふふふふっ。 171 00:12:12,264 --> 00:12:15,200 精霊が 窓から足を出せと ささやいておる。 172 00:12:15,200 --> 00:12:17,269 待て 待て 待て ファランギース殿! 173 00:12:17,269 --> 00:12:21,006 (ファランギース)何用じゃ? (ギーヴ)軍師殿からの伝言だ! 174 00:12:21,006 --> 00:12:23,725 (ファランギース)ならば ドアから入ってくればよかろう。 175 00:12:23,725 --> 00:12:28,213 (ギーヴ)窓から色男が入ってきた方が 趣があるだろう? 176 00:12:28,213 --> 00:12:31,717 どうやら その伝言は 精霊が騒いでおるのと➡ 177 00:12:31,717 --> 00:12:33,685 関係あるようじゃのう。 178 00:12:33,685 --> 00:12:47,883 ♬~ 179 00:12:47,883 --> 00:12:52,104 (ヴァフリーズ・回想)((アルスラーン殿下に 忠誠を誓ってくれぬか?)) 180 00:12:52,104 --> 00:12:55,107 (カーラーン) ((正当の王が 即位なされる…)) 181 00:12:55,107 --> 00:12:57,426 ((正当の王だと?)) 182 00:12:57,426 --> 00:13:01,863 ♬~ 183 00:13:01,863 --> 00:13:04,416 (ナルサス)ダリューン どうかしたか? 184 00:13:04,416 --> 00:13:08,336 ナルサス 一つ お主に意見を聞きたい。 185 00:13:08,336 --> 00:13:11,773 アルスラーン殿下が 先王オスロエス五世の➡ 186 00:13:11,773 --> 00:13:14,376 遺児であるということは あるまいな? 187 00:13:14,376 --> 00:13:16,995 (ナルサス)それは 俺も考えないではなかった。➡ 188 00:13:16,995 --> 00:13:20,615 だが 殿下のご誕生時期から考えて➡ 189 00:13:20,615 --> 00:13:22,634 その可能性はない。 190 00:13:22,634 --> 00:13:27,756 ♬~ 191 00:13:27,756 --> 00:13:31,209 (エラム)ナルサス様 ご指示どおりにしてまいりました。 192 00:13:31,209 --> 00:13:33,712 (ナルサス)ご苦労だったな。 (エラム)それから➡ 193 00:13:33,712 --> 00:13:35,712 これが 天井裏に。 194 00:13:38,266 --> 00:13:40,266 ふっ…。 195 00:13:42,254 --> 00:13:45,824 (ナルサス)こざかしいホディールめに ふさわしい小細工だ。➡ 196 00:13:45,824 --> 00:13:48,026 我々を眠らせて その間に➡ 197 00:13:48,026 --> 00:13:51,012 殿下を 懐柔するつもりであったのだろう。 198 00:13:51,012 --> 00:13:54,883 これで 遠慮の必要がなくなったわけだ。 199 00:13:54,883 --> 00:13:58,086 何やら 外が騒がしくなってきたぜ。 200 00:13:58,086 --> 00:14:01,486 よし。 では こちらも始めよう。 201 00:16:17,943 --> 00:16:20,095 コンコン (ホディール)殿下。 202 00:16:20,095 --> 00:16:23,398 コンコン アルスラーン殿下。 203 00:16:23,398 --> 00:16:25,467 ≪何事だ? 204 00:16:25,467 --> 00:16:28,067 お休みのところ… はっ。 205 00:16:29,738 --> 00:16:32,490 なんだ? あぁ…。 206 00:16:32,490 --> 00:16:36,077 あっ。 あれは…。 殿下。 207 00:16:36,077 --> 00:16:39,130 ダリューン ナルサス その他 殿下のおそばにあって➡ 208 00:16:39,130 --> 00:16:43,568 殿下の害となる者どもを これから排除いたします。➡ 209 00:16:43,568 --> 00:16:47,422 殿下のご許可を頂きたく存じます。 210 00:16:47,422 --> 00:16:50,508 彼らは 私に よく尽くしてくれている。 211 00:16:50,508 --> 00:16:52,961 それを排除する理由は何か。 212 00:16:52,961 --> 00:16:56,848 彼らは いずれ 奸臣となり 後日 殿下と祖国に➡ 213 00:16:56,848 --> 00:17:00,618 害をなすことは明白です。 何をバカな…。 214 00:17:00,618 --> 00:17:03,838 (ホディール) 全ては 王太子殿下の御為です! 215 00:17:03,838 --> 00:17:06,408 あのナルサスなる者 何故➡ 216 00:17:06,408 --> 00:17:10,045 お父上のご不興を被ったと 思いしめすか? 217 00:17:10,045 --> 00:17:14,282 奴隷制度を廃止するとか 神殿の資産を没収するとか➡ 218 00:17:14,282 --> 00:17:18,003 貴族と自由民に 同じ法を適用するとか➡ 219 00:17:18,003 --> 00:17:20,638 過激なことを主張したからです。 220 00:17:20,638 --> 00:17:24,109 それは考えあってのことであろう。 考え!? 221 00:17:24,109 --> 00:17:27,529 よもや あのような者に 国政を欲しいままにされたら➡ 222 00:17:27,529 --> 00:17:30,632 パルスは ルシタニアに滅ぼされるよりも➡ 223 00:17:30,632 --> 00:17:33,651 なお悪うございます! 224 00:17:33,651 --> 00:17:36,871 つまり お主は 私に ナルサスやダリューンを➡ 225 00:17:36,871 --> 00:17:38,923 捨てろというのだな? 226 00:17:38,923 --> 00:17:42,544 いかにも。 では聞くが➡ 227 00:17:42,544 --> 00:17:46,898 ダリューンやナルサスを 私が捨てて お主を選んだとして➡ 228 00:17:46,898 --> 00:17:51,119 今度は お主を捨てる日が来ないと なぜ言い切れる? 229 00:17:51,119 --> 00:17:54,089 ナルサスの悪口を お主は言い立てる。 230 00:17:54,089 --> 00:17:57,842 だけど ナルサスは 私に 一夜の宿を与えておいて➡ 231 00:17:57,842 --> 00:17:59,942 だまし討ちなど しなかったぞ! 232 00:18:01,830 --> 00:18:04,299 ダリューン ナルサス ギーヴ➡ 233 00:18:04,299 --> 00:18:07,986 ファランギース エラム! すぐに城をたつ! 234 00:18:07,986 --> 00:18:10,121 (兵たち)おぉ…。 235 00:18:10,121 --> 00:18:13,291 ご命令をお待ちしておりました。 236 00:18:13,291 --> 00:18:16,761 (ホディール)何!? バカな! 237 00:18:16,761 --> 00:18:18,761 世話になった。 あっ…。 238 00:18:20,515 --> 00:18:24,736 このような場所に 長居は無用と存じます。 239 00:18:24,736 --> 00:18:27,639 いい女も いそうにないしな。 240 00:18:27,639 --> 00:18:29,639 くっ…。 241 00:18:33,945 --> 00:18:37,045 (ホディール)殿下! お待ちくだされ! 242 00:18:38,383 --> 00:18:41,820 無用な疑いを招いたのは 我が身の不徳。 243 00:18:41,820 --> 00:18:44,038 もはや お止めはいたしません。➡ 244 00:18:44,038 --> 00:18:48,538 せめて 殿下のご乗馬のくつわを 我が部下に取らせましょう。 245 00:18:50,829 --> 00:18:52,829 ぐわ~! ぐあ~! 246 00:18:54,449 --> 00:18:57,919 (ファランギース)王太子殿下に近づくに 短剣を隠し持つとは➡ 247 00:18:57,919 --> 00:19:00,038 なんの謂あってのことか。 248 00:19:00,038 --> 00:19:03,041 くっ… もはや これまでか! 249 00:19:03,041 --> 00:19:06,041 (兵たち)うお~~! 250 00:19:07,996 --> 00:19:09,996 控えよ! 251 00:19:11,950 --> 00:19:15,320 おとなしく出ていかせた方が お主らのためだぞ。 252 00:19:15,320 --> 00:19:17,288 ダ… ダリューン! 253 00:19:17,288 --> 00:19:19,788 くっ… 弓箭兵! 254 00:19:21,776 --> 00:19:23,912 くっ…。 255 00:19:23,912 --> 00:19:25,980 (兵)なっ! ああっ! 256 00:19:25,980 --> 00:19:28,750 (どよめき) 257 00:19:28,750 --> 00:19:31,169 よくやった。 258 00:19:31,169 --> 00:19:33,872 こ… この狡猾な狐め! 259 00:19:33,872 --> 00:19:35,874 (ナルサス)さて カシャーンのご城主➡ 260 00:19:35,874 --> 00:19:40,462 こちらには 数少ないが 弓矢もあれば 射手もいる。➡ 261 00:19:40,462 --> 00:19:42,514 賢明なお主のことだ。➡ 262 00:19:42,514 --> 00:19:45,567 城門を開いて 我らを送り出すという考えに➡ 263 00:19:45,567 --> 00:19:47,767 ご賛同いただけると思うが。 264 00:19:50,421 --> 00:19:53,458 (ホディール) このままでは 私は逆賊だ! 265 00:19:53,458 --> 00:19:56,494 そうなってたまるか~! 266 00:19:56,494 --> 00:20:00,148 はっ…。 (兵たち)くっ! 267 00:20:00,148 --> 00:20:02,400 王太子を捕らえよ! 268 00:20:02,400 --> 00:20:05,904 (兵たち)うお~~! はあ~~! 269 00:20:05,904 --> 00:20:08,089 (兵たち)うわ~! ぐわっ! 270 00:20:08,089 --> 00:20:10,458 ♬~ 271 00:20:10,458 --> 00:20:13,511 (兵)ぐわっ…。 (兵)ええい! くっ! 272 00:20:13,511 --> 00:20:15,580 (兵たち)うお~! ドカッ! 273 00:20:15,580 --> 00:20:18,283 ♬~ 274 00:20:18,283 --> 00:20:20,418 くそ… ぐわっ! 275 00:20:20,418 --> 00:20:22,337 ぐあっ! くっ…。 276 00:20:22,337 --> 00:20:24,305 (兵)何? (兵)どこだ!? 277 00:20:24,305 --> 00:20:26,374 暗くて見えん! ぐわっ! 278 00:20:26,374 --> 00:20:29,974 (兵たち)うわ~! (兵)くそ~! ぐおっ! 279 00:20:31,379 --> 00:20:33,379 うわっ! ぐわっ! 280 00:20:35,917 --> 00:20:37,886 ホディール! 281 00:20:37,886 --> 00:20:41,422 ♬~ 282 00:20:41,422 --> 00:20:44,509 問罪天使の前に まかり出て➡ 283 00:20:44,509 --> 00:20:47,278 生前の罪を告白するがいい。 284 00:20:47,278 --> 00:20:50,098 自分は 裏切ってはならぬものを➡ 285 00:20:50,098 --> 00:20:52,817 全て裏切りましたとな! 286 00:20:52,817 --> 00:20:57,672 はあっ! ぐわぁ~~~‼ 287 00:20:57,672 --> 00:20:59,672 ドサッ! 288 00:21:01,259 --> 00:21:04,829 (どよめき) 289 00:21:04,829 --> 00:21:07,582 お前たちの主君は死んだ!➡ 290 00:21:07,582 --> 00:21:10,682 これ以上 死者のために戦うのか!? 291 00:21:22,146 --> 00:21:24,146 あっ。 292 00:21:27,602 --> 00:21:30,402 (エラム) 殿下 何をなさるおつもりです? 293 00:21:32,373 --> 00:21:36,377 ガン ガン! (奴隷たち)ん? 294 00:21:36,377 --> 00:21:40,732 さあ 行くがいい。 お前たちは もう自由なのだから。 295 00:21:40,732 --> 00:21:43,301 (奴隷たち)んん? 何言ってんだ? 296 00:21:43,301 --> 00:21:46,871 お前たちは 奴隷から解放されたのだ。 297 00:21:46,871 --> 00:21:49,624 ホディール様が そうおっしゃったのですか? 298 00:21:49,624 --> 00:21:53,428 あっ… ホディールは死んだ。 だから…。 299 00:21:53,428 --> 00:21:56,047 えっ? あんたが殺したのか? 300 00:21:56,047 --> 00:21:58,883 私の仲間が…。 なんだと! 301 00:21:58,883 --> 00:22:01,002 ご主人様の敵だ~! 302 00:22:01,002 --> 00:22:03,037 私は… うわっ! 303 00:22:03,037 --> 00:22:06,257 ヒヒーーーン! 304 00:22:06,257 --> 00:22:08,977 やめろ! 殿下。 305 00:22:08,977 --> 00:22:10,979 待て~! おらぁ~! 306 00:22:10,979 --> 00:22:14,432 (奴隷)どうなってんだ!? はっ…。 307 00:22:14,432 --> 00:22:16,734 (奴隷たち)おらぁ~! 308 00:22:16,734 --> 00:22:27,178 ♬~ 309 00:22:27,178 --> 00:22:30,531 (ナルサス)先ほどの奴隷たちのことを お考えですか? 310 00:22:30,531 --> 00:22:35,603 ああ。 なぜ あの者たちは あれほど怒ったのであろうか? 311 00:22:35,603 --> 00:22:39,073 (ナルサス)おそらく ホディールは 奴隷たちにとっては➡ 312 00:22:39,073 --> 00:22:42,210 あれでも いい主人だったのでしょう。 313 00:22:42,210 --> 00:22:46,798 ナルサス お主は こうなることが分かっていたのか? 314 00:22:46,798 --> 00:22:51,002 はい。 なぜ 教えてくれなかったのだ? 315 00:22:51,002 --> 00:22:53,104 (ナルサス)先に そう申し上げても➡ 316 00:22:53,104 --> 00:22:56,007 殿下は 納得なさらなかったでしょう。➡ 317 00:22:56,007 --> 00:22:58,626 世の中 経験せねば分からないことも➡ 318 00:22:58,626 --> 00:23:01,062 あると思いましたので。 319 00:23:01,062 --> 00:23:05,900 それは お主自身のことなのか? はい。➡ 320 00:23:05,900 --> 00:23:09,354 5年前 亡くなった父の跡を継いだとき➡ 321 00:23:09,354 --> 00:23:12,340 私は 奴隷を解放しました。➡ 322 00:23:12,340 --> 00:23:15,126 その後 王都に移っていたのですが➡ 323 00:23:15,126 --> 00:23:17,645 しばらくして 故郷に戻りますと➡ 324 00:23:17,645 --> 00:23:22,283 奴隷たちが舞い戻っていたのです。 なぜだ? 325 00:23:22,283 --> 00:23:24,952 (ナルサス)寛大な主人の下に 奴隷であることは➡ 326 00:23:24,952 --> 00:23:28,539 ある意味 最も楽な生き方なのです。 327 00:23:28,539 --> 00:23:33,661 だけど お主は信念に基づいて 正義を行ったのではないのか? 328 00:23:33,661 --> 00:23:39,100 正義とは 太陽ではなく 星のようなものかもしれません。 329 00:23:39,100 --> 00:23:41,919 星は 天空に限りなくありますし➡ 330 00:23:41,919 --> 00:23:44,505 互いに 光を打ち消し合います。 331 00:23:44,505 --> 00:23:46,624 あっ…。 332 00:23:46,624 --> 00:23:49,160 (ナルサス)殿下 なんにしても➡ 333 00:23:49,160 --> 00:23:52,764 私の申し上げることに 左右なされますな。 334 00:23:52,764 --> 00:23:56,284 殿下は 大道を歩もうとしておられる。➡ 335 00:23:56,284 --> 00:23:59,084 ぜひ その道をお進みください。 336 00:24:01,989 --> 00:24:05,493 ≪この頼もしい5人が いつまで こうやって➡ 337 00:24:05,493 --> 00:24:08,679 自分に ついてきてくれるのだろうか≫ 338 00:24:08,679 --> 00:24:11,282 ≪彼らが 愛想を尽かさないうちに➡ 339 00:24:11,282 --> 00:24:14,382 自分は 立派な君主に ならなければならない≫ 340 00:24:16,487 --> 00:24:19,123 それで 夜が明けましたら➡ 341 00:24:19,123 --> 00:24:21,943 いずれの方角へ おいでになりますか? 342 00:24:21,943 --> 00:24:25,143 東へ。 ペシャワールへ向かう。 343 00:24:28,733 --> 00:24:48,703 ♬~ 344 00:24:48,703 --> 00:25:08,689 ♬~ 345 00:25:08,689 --> 00:25:21,953 ♬~ 346 00:25:21,953 --> 00:25:28,976 ♬~ 347 00:25:28,976 --> 00:25:48,563 ♬~ 348 00:25:48,563 --> 00:25:55,063 ♬~ 349 00:26:06,163 --> 00:26:08,132 (バフマン)んん…。 350 00:26:08,132 --> 00:26:12,703 ♬~ 351 00:26:12,703 --> 00:26:15,373 (バフマン)ヴァフリーズ殿…➡ 352 00:26:15,373 --> 00:26:19,327 なぜ こんな とんでもなく重い置き土産を➡ 353 00:26:19,327 --> 00:26:22,827 わしのような無能者に 残していかれたのじゃ。 354 00:26:25,800 --> 00:26:29,804 (バフマン)英雄王カイ・ホスロー以来続いた パルス王家も➡ 355 00:26:29,804 --> 00:26:34,375 まかり間違えば ここで 終わってしまうかもしれぬ。➡ 356 00:26:34,375 --> 00:26:39,380 先々王ゴタルゼス様の 盛んな御世に死んでおいた方が➡ 357 00:26:39,380 --> 00:26:41,380 ましだったわい。 358 00:28:14,592 --> 00:28:18,362 <ギーヴは ぼやいた。 6人が3組に分かれるなら➡ 359 00:28:18,362 --> 00:28:22,662 彼は むしろ ファランギースと 行動を共にするつもりだった> 360 00:28:25,469 --> 00:28:27,869 <少年は そして王となる>