1 00:00:01,320 --> 00:00:06,420 ♬~ 2 00:00:06,420 --> 00:00:08,460 (アルスラーン)はぁはぁ…。 3 00:00:08,460 --> 00:00:11,130 ペシャワール城塞まで あと少しだというのに。 4 00:00:11,130 --> 00:00:15,130 (ギーヴ)目的地に近づくほど 待ち伏せする方は容易いわけだ。 5 00:00:15,130 --> 00:00:17,570 (ダリューン) いくら 包囲網が的確であろうと! 6 00:00:17,570 --> 00:00:19,600 うわぁ~! 7 00:00:19,600 --> 00:00:22,710 (ファランギース)はっ。 待ち伏せか。 8 00:00:22,710 --> 00:00:25,980 (隊長) かかったぞ 我が隊の手柄にしろ! 9 00:00:25,980 --> 00:00:28,340 (ルシタニア兵たち)おお~!➡ 10 00:00:28,340 --> 00:00:30,450 うお~~! 11 00:00:30,450 --> 00:00:33,120 うわっ! ヒヒーン! 12 00:00:33,120 --> 00:00:35,150 アズライール! 13 00:00:35,150 --> 00:00:41,290 ♬~ 14 00:00:41,290 --> 00:00:43,890 (キシュワード) 王太子殿下を守りまいらせよ!➡ 15 00:00:43,890 --> 00:00:45,930 突撃~! 16 00:00:45,930 --> 00:00:49,130 (パルス兵たち)うお~~! 17 00:00:49,130 --> 00:00:51,270 (2人)ぐわっ! キシュワード! 18 00:00:51,270 --> 00:00:54,400 (キシュワード)アルスラーン殿下!➡ 19 00:00:54,400 --> 00:00:56,770 よくぞ ご無事で! 20 00:00:56,770 --> 00:00:59,880 ♬~ 21 00:00:59,880 --> 00:01:02,350 (キシュワード) うかつに 俺の領地に入ったこと➡ 22 00:01:02,350 --> 00:01:05,050 今 後悔するがいい! (ルシタニア兵たち)ぐわっ! 23 00:01:06,420 --> 00:01:09,020 退け! 退け~! 24 00:01:11,150 --> 00:01:13,720 (ナルサス)追う必要はない!➡ 25 00:01:13,720 --> 00:01:16,230 お主らの蛮勇を伝え聞かせ➡ 26 00:01:16,230 --> 00:01:19,130 手出しさせないようにするのが 得策だ。 27 00:01:20,430 --> 00:01:24,230 うむ。 それもそうだな。 28 00:01:24,230 --> 00:01:26,900 ナルサス! ナルサス➡ 29 00:01:26,900 --> 00:01:28,970 先に たどりついていたのか。 30 00:01:28,970 --> 00:01:31,110 キシュワードも よく来てくれた。 31 00:01:31,110 --> 00:01:34,280 はっ。 よくぞ このような辺境地へ➡ 32 00:01:34,280 --> 00:01:36,350 おいでくださいました。 33 00:01:36,350 --> 00:01:41,250 ようこそ 東方国境の要 ペシャワール城へ。 34 00:01:41,250 --> 00:01:43,650 ああ。 あっ…。 35 00:01:46,360 --> 00:01:50,860 ナルサス そこの者は? (ナルサス)あっ いえ これは…。 36 00:01:52,560 --> 00:01:55,260 (アルフリード)私は アルフリード。 37 00:01:55,260 --> 00:01:57,300 ナルサスの妻だよ。 38 00:01:57,300 --> 00:01:59,540 (ダリューン アルスラーン)なっ! (エラム)えっ!? 39 00:01:59,540 --> 00:02:16,040 ♬~ 40 00:02:20,620 --> 00:02:25,620 ♬~ 41 00:02:30,430 --> 00:03:29,450 ♬~ 42 00:03:30,830 --> 00:03:36,000 ♬~ 43 00:03:36,000 --> 00:03:38,070 (ナレーション)<ペシャワール城> 44 00:03:38,070 --> 00:03:42,270 <パルス東方の国境を守る 最強の城塞> 45 00:03:42,270 --> 00:03:44,840 <アトロパテネの会戦の際➡ 46 00:03:44,840 --> 00:03:48,310 国境守備のために 出兵をしなかったことが幸いし➡ 47 00:03:48,310 --> 00:03:50,750 軍備を維持している> 48 00:03:50,750 --> 00:03:54,250 <現在 ここが パルス最後の砦➡ 49 00:03:54,250 --> 00:03:57,050 そして 最大の戦力である> 50 00:03:58,790 --> 00:04:02,690 おおっ 王子が! アルスラーン王子! 51 00:04:02,690 --> 00:04:06,430 (兵)王子! (兵)アルスラーン王子! 52 00:04:06,430 --> 00:04:08,600 (兵)アルスラーン王子! 53 00:04:08,600 --> 00:04:11,430 もう少し離れぬか。 54 00:04:11,430 --> 00:04:15,670 ナルサス 別行動になっている間 何があった? 55 00:04:15,670 --> 00:04:18,370 こんな大事なときに。 いや…。 56 00:04:19,740 --> 00:04:22,650 (ファランギース)ふ~ん。 (エラム)ナルサス様…。 57 00:04:22,650 --> 00:04:25,680 (ギーヴ) 旅は孤独だ。 策士殿とはいえ➡ 58 00:04:25,680 --> 00:04:29,650 魔が差すこともあるだろう。 こんな粗野な娘でも➡ 59 00:04:29,650 --> 00:04:33,490 乾いた大地で出会えば 恵みの花に見えるだろう。 60 00:04:33,490 --> 00:04:37,330 そうなのか? (ナルサス)ん… 弁明してくれ アルフリード。 61 00:04:37,330 --> 00:04:40,560 うん。 正式に 結婚はしてないんだ。 62 00:04:40,560 --> 00:04:42,870 だから 今は ただの情婦だけど。 63 00:04:42,870 --> 00:04:46,170 情婦だと? (エラム)ナルサス様…。 64 00:04:46,170 --> 00:04:49,070 (ナルサス) 違う! 俺は 何もしておらぬ!➡ 65 00:04:49,070 --> 00:04:52,470 襲われていたところを 救ってやっただけだ!➡ 66 00:04:53,980 --> 00:04:56,580 もういい。 襲われていた? 67 00:04:58,650 --> 00:05:01,150 あの銀仮面が現れた。 68 00:05:01,150 --> 00:05:03,220 ここに至るまでの包囲網は➡ 69 00:05:03,220 --> 00:05:06,360 あいつの策だ。 ふぅ…。 70 00:05:06,360 --> 00:05:08,590 (バフマン)王太子殿下! 71 00:05:08,590 --> 00:05:10,630 バフマン! 72 00:05:10,630 --> 00:05:13,200 (バフマン)おお~ よくぞ ご無事で。 73 00:05:13,200 --> 00:05:16,300 世話になるぞ バフマン キシュワード。 74 00:05:16,300 --> 00:05:20,070 パルスは このペシャワールから 反撃の のろしを上げる。 75 00:05:20,070 --> 00:05:22,610 みんなの力を貸してくれ! 76 00:05:22,610 --> 00:05:25,710 ほう~ これは殿下➡ 77 00:05:25,710 --> 00:05:29,510 少し見ない間に 随分と たくましくなられたようだ。 78 00:05:31,380 --> 00:05:34,480 (キシュワード) はっ。 ペシャワール城にある➡ 79 00:05:34,480 --> 00:05:37,220 騎馬2万 歩兵6万挙げて➡ 80 00:05:37,220 --> 00:05:40,720 殿下に 忠誠を誓わせていただきますぞ。 81 00:05:40,720 --> 00:05:42,720 うん。 82 00:05:51,230 --> 00:05:53,940 (サンジェ)念入りな包囲網でしたが➡ 83 00:05:53,940 --> 00:05:57,040 まんまと 取り逃がしてしまいましたなぁ。 84 00:05:59,010 --> 00:06:01,610 (ヒルメス)まだ終わったわけではない。 85 00:06:13,160 --> 00:06:17,290 (ギーヴ)ふぅ~。 割に合わんな。 86 00:06:17,290 --> 00:06:20,460 この数週間 俺ときたら なんだ。 87 00:06:20,460 --> 00:06:24,130 子供のお守りに 気を もんでいただけではないか。 88 00:06:24,130 --> 00:06:29,370 ナルサスは この道中 粗野だが なかなか美しい少女と一緒だった。 89 00:06:29,370 --> 00:06:33,440 まっ それはいい。 面白くないのは➡ 90 00:06:33,440 --> 00:06:36,550 ずっと ファランギース殿と 一緒だったのが➡ 91 00:06:36,550 --> 00:06:39,080 俺ではなく➡ 92 00:06:39,080 --> 00:06:42,120 ダリューンだったことだ。 93 00:06:42,120 --> 00:06:44,150 パキッ 94 00:06:44,150 --> 00:06:46,650 それは すまなかった ギーヴ。 95 00:06:48,160 --> 00:06:51,760 殿下! お主の気持ちを察せず➡ 96 00:06:51,760 --> 00:06:55,360 無理をさせてしまった。 あっ いや…。 97 00:06:55,360 --> 00:06:58,400 どうしたのです? こんな夜更けに。 98 00:06:58,400 --> 00:07:01,700 ここまでの道中の礼を 言いたくてな。 99 00:07:03,270 --> 00:07:05,470 本当に世話になった。 100 00:07:08,840 --> 00:07:10,910 お気になさるな。➡ 101 00:07:10,910 --> 00:07:14,620 ルシタニアのやり方は 俺も気に入らない。➡ 102 00:07:14,620 --> 00:07:20,420 連中に ひと泡 吹かせられるなら まあ そっちに付いた方がいい。 103 00:07:20,420 --> 00:07:24,430 面白いな ギーヴは。 それは どうも。 104 00:07:24,430 --> 00:07:28,560 それに さっきの話 俺は嘆いたわけじゃない。 105 00:07:28,560 --> 00:07:31,500 えっ? 美を求める旅の間には➡ 106 00:07:31,500 --> 00:07:35,440 苦難もある。 何かを追いかけ 求めるのが➡ 107 00:07:35,440 --> 00:07:38,140 人生の面白さというもの。 108 00:07:38,140 --> 00:07:40,640 決して 腐っていたわけではございません。 109 00:07:40,640 --> 00:07:42,640 あ… ああ。 110 00:07:45,210 --> 00:07:47,210 (アルフリード)ナルサス いる~? 111 00:07:49,150 --> 00:07:52,890 ん? お前か。 112 00:07:52,890 --> 00:07:55,360 ナルサス 知らない? ナルサス様なら➡ 113 00:07:55,360 --> 00:07:58,090 まだ ここの将軍たちと会議中だ。 114 00:07:58,090 --> 00:08:01,860 ふ~ん。 あの人 忙しいんだね。 115 00:08:01,860 --> 00:08:03,930 あっ そうだ。➡ 116 00:08:03,930 --> 00:08:06,900 じゃあ ナルサスのこと いろいろ教えてよ! 117 00:08:06,900 --> 00:08:09,140 あのさ…。 ん? 118 00:08:09,140 --> 00:08:12,880 ナルサス様に なれなれしく しないでくれないか。➡ 119 00:08:12,880 --> 00:08:15,850 知り合ってから 何日も たってないくせして。 120 00:08:15,850 --> 00:08:18,850 つきあいの長さと深さは 別物よ。 121 00:08:18,850 --> 00:08:20,850 そんなこと分からないの? 122 00:08:22,720 --> 00:08:25,390 ナルサス様の 好物も知らないくせに。 123 00:08:25,390 --> 00:08:28,220 私の料理を 不平を言わずに食べてくれたわ。 124 00:08:28,220 --> 00:08:31,260 それは ナルサス様が お優しいからさ。 125 00:08:31,260 --> 00:08:34,860 お前なんかの料理が 口に合うわけないだろ。 126 00:08:34,860 --> 00:08:36,930 「お前」とは何さ! 127 00:08:36,930 --> 00:08:39,740 言っとくけど 私は あんたより年上なのよ! 128 00:08:39,740 --> 00:08:41,770 (エラム)ああ~ そうですか! 129 00:08:41,770 --> 00:08:43,810 とにかく ナルサス様の邪魔をしたら➡ 130 00:08:43,810 --> 00:08:46,110 許さないからな。 何よ! 131 00:08:47,740 --> 00:08:49,740 (2人)ふん! 132 00:08:52,310 --> 00:08:55,150 ああ~! もう…➡ 133 00:08:55,150 --> 00:08:57,220 なんだよ あいつ!➡ 134 00:08:57,220 --> 00:09:01,020 ナルサスの何なんだよ! はぁ~。 135 00:09:02,460 --> 00:09:04,560 (ファランギース) お主 ナルサス卿のことを➡ 136 00:09:04,560 --> 00:09:07,630 好いておるのか? えっ? 137 00:09:07,630 --> 00:09:09,630 うん…。 138 00:09:13,940 --> 00:09:16,270 だったら いけないのかい? 139 00:09:16,270 --> 00:09:19,380 (ファランギース)もし ナルサス卿を好いておるのなら➡ 140 00:09:19,380 --> 00:09:22,480 妨げに ならぬようにすることじゃ。➡ 141 00:09:22,480 --> 00:09:25,980 あの御仁は 今のところ 一人の女よりも➡ 142 00:09:25,980 --> 00:09:29,080 一国を興すことに 夢中になっている。 143 00:09:29,080 --> 00:09:32,190 しばらくは 見守ってやるのもよかろう? 144 00:09:32,190 --> 00:09:35,290 国を興すなんて 意味のないことだよ。 145 00:09:35,290 --> 00:09:38,490 新しい貴族と奴隷が できるだけさ。 146 00:09:38,490 --> 00:09:42,930 ナルサスほど頭のいい人が そんなことに気付かないなんてね。 147 00:09:42,930 --> 00:09:44,970 そうかもしれぬ。 148 00:09:44,970 --> 00:09:47,900 だが お主のナルサスなら➡ 149 00:09:47,900 --> 00:09:51,900 それを克服するような道を 見つけるかもしれぬぞ。 150 00:09:53,180 --> 00:09:55,980 (ファランギース) そういう男だと思えばこそ➡ 151 00:09:55,980 --> 00:09:58,210 彼を 好きになったのではないのかな。 152 00:09:58,210 --> 00:10:01,580 分かったよ。 ふふっ。 153 00:10:01,580 --> 00:10:05,150 ♬~ 154 00:10:05,150 --> 00:10:07,220 キキキッ キキキッ… 155 00:10:07,220 --> 00:10:12,360 はははっ おいしいか? 今日は 私を助けてくれたからな。 156 00:10:12,360 --> 00:10:14,360 お礼だよ。 キィー 157 00:10:16,330 --> 00:10:21,030 殿下から 食事を頂戴するなど この果報者め。 158 00:10:22,400 --> 00:10:26,010 キシュワード そういえば スルーシはどうした? 159 00:10:26,010 --> 00:10:29,580 アズライールとは いつも一緒だったのに。 160 00:10:29,580 --> 00:10:32,310 そのことにございます。 161 00:10:32,310 --> 00:10:36,450 信頼できる部下と共に 王都に潜入させておりました。 162 00:10:36,450 --> 00:10:41,220 ですが ここ数日 連絡がございませぬ。 163 00:10:41,220 --> 00:10:45,090 殺されたのか? おそらく。 164 00:10:45,090 --> 00:10:48,090 キィーキィー そうか…。 165 00:10:49,770 --> 00:10:54,070 キシュワード 私は ここペシャワールから挙兵し➡ 166 00:10:54,070 --> 00:10:57,070 王都を奪還する。 はい。 167 00:10:57,070 --> 00:11:01,780 その後 先走った話かもしれぬが…➡ 168 00:11:01,780 --> 00:11:03,810 新しい国が出来たら➡ 169 00:11:03,810 --> 00:11:06,550 私は 奴隷制度を 廃止したいと思っている。 170 00:11:06,550 --> 00:11:08,550 あっ…。 171 00:13:16,110 --> 00:13:18,810 奴隷を 解放するとおっしゃいますか? 172 00:13:18,810 --> 00:13:24,020 うん。 ここまでの道中 私なりに考えたのだ。 173 00:13:24,020 --> 00:13:28,820 一時の感情だけで 奴隷を解放しても何にもならない。 174 00:13:31,860 --> 00:13:34,330 だが きちんと計画を立て➡ 175 00:13:34,330 --> 00:13:36,900 時間をかけて さまざまな条件を整え➡ 176 00:13:36,900 --> 00:13:41,000 国を挙げて それを行えば できるのではないだろうか? 177 00:13:42,600 --> 00:13:45,470 殿下のご決心 立派です。 178 00:13:45,470 --> 00:13:48,440 私個人としては異存はありません。 179 00:13:48,440 --> 00:13:51,550 ですが あえて そのようなことをなされば➡ 180 00:13:51,550 --> 00:13:56,250 おそらく 諸侯の大半は 殿下のお味方にはなりませんぞ。 181 00:13:56,250 --> 00:13:59,350 ナルサスにも そう言われた。 182 00:13:59,350 --> 00:14:02,860 だけど ルシタニア人を追い払って➡ 183 00:14:02,860 --> 00:14:06,930 パルスは 全く元どおり というわけにはいかないと思う。 184 00:14:06,930 --> 00:14:09,830 前よりも この国が よくなるのでなくては➡ 185 00:14:09,830 --> 00:14:12,370 戦う意味もない。 186 00:14:12,370 --> 00:14:15,340 もちろん 父上が どう思われるかは分からない。 187 00:14:15,340 --> 00:14:17,370 だが 私が 父上を➡ 188 00:14:17,370 --> 00:14:19,770 助けてさしあげることが できれば…。 189 00:14:21,910 --> 00:14:26,610 少しは 私の申し上げることを 聞いてくださるだろう。 190 00:14:36,390 --> 00:14:39,130 挙兵できないというのか? 191 00:14:39,130 --> 00:14:42,230 どういうことだ バフマン殿! 192 00:14:44,870 --> 00:14:47,700 (バフマン) 慌てたところで 益はない。➡ 193 00:14:47,700 --> 00:14:50,840 国王陛下の安否さえ まだ判明せぬ。➡ 194 00:14:50,840 --> 00:14:54,780 少なくとも 今年のうちに 兵を動かすのは➡ 195 00:14:54,780 --> 00:14:58,880 わしは反対じゃ。 国内の諸勢力が どう動くか➡ 196 00:14:58,880 --> 00:15:01,620 それを 見極めてからにした方がよい。 197 00:15:01,620 --> 00:15:03,750 アルスラーン殿下を陣頭に立て➡ 198 00:15:03,750 --> 00:15:07,320 パルスの王権を回復させるのは 当然のこと。 199 00:15:07,320 --> 00:15:09,390 我らが それを行ってこそ➡ 200 00:15:09,390 --> 00:15:12,590 国内の諸勢力も 動きはじめるのではありませぬか。 201 00:15:12,590 --> 00:15:15,660 バフマン殿は なぜ それを おためらいになる? 202 00:15:15,660 --> 00:15:19,170 慎重と申すより やる気がないとしか思えませぬ…。 203 00:15:19,170 --> 00:15:22,700 (ナルサス)ダリューン もう よした方がいい。 204 00:15:22,700 --> 00:15:24,870 戦場にあって 一度たりとも➡ 205 00:15:24,870 --> 00:15:28,910 敵に後れを取ったことなき バフマン殿なれど➡ 206 00:15:28,910 --> 00:15:31,080 老いとは むごいもの。➡ 207 00:15:31,080 --> 00:15:34,680 ただ安楽に 老後を送れればよいと お考えだろう。 208 00:15:34,680 --> 00:15:38,890 (バフマン)何を言うか! くちばしの黄色い ひな鳥めが!➡ 209 00:15:38,890 --> 00:15:42,290 せいぜい 頭を冷やして 考え直すのだ! 210 00:15:42,290 --> 00:15:45,960 あっ! バフマン…。 211 00:15:45,960 --> 00:15:48,630 怒っただけか。 212 00:15:48,630 --> 00:15:52,430 いや あの老人 もっと食えぬ。➡ 213 00:15:52,430 --> 00:15:57,130 怒ったふりをして 座を外し 追及されるのを避けたのだ。 214 00:16:01,380 --> 00:16:03,810 (キシュワード)ダリューン殿。 ん? 215 00:16:03,810 --> 00:16:06,750 バフマン殿のことだが…。 216 00:16:06,750 --> 00:16:10,790 実は アトロパテネの会戦の直前に➡ 217 00:16:10,790 --> 00:16:14,020 ヴァフリーズ殿からの手紙が 届けられたのだ。 218 00:16:14,020 --> 00:16:16,990 伯父が手紙を? (キシュワード)俺が知っているのは➡ 219 00:16:16,990 --> 00:16:20,900 そこまでだ。 内容は 検討もつかぬが…。➡ 220 00:16:20,900 --> 00:16:24,970 それから バフマン殿は あのように変わられてしまってな。 221 00:16:24,970 --> 00:16:27,140 会戦の直前? 222 00:16:27,140 --> 00:16:29,300 (ヴァフリーズ・回想)((ダリューン)) ((はっ)) 223 00:16:29,300 --> 00:16:34,040 (ヴァフリーズ)((アルスラーン殿下に 忠誠を誓ってくれぬか?)) 224 00:16:34,040 --> 00:16:37,810 (心の声) ≪伯父は 何を伝えていたのだ?≫ 225 00:16:37,810 --> 00:16:40,550 ナルサス卿には 見当はつかぬか? 226 00:16:40,550 --> 00:16:43,450 (ナルサス)それが分かれば 苦労はせぬよ。➡ 227 00:16:43,450 --> 00:16:45,550 俺は 千里眼ではない。 228 00:16:49,190 --> 00:16:51,230 ドン(テーブルをたたく音) 229 00:16:51,230 --> 00:16:55,730 (バフマン)知らねばよかった。 知るべきではなかった。➡ 230 00:16:55,730 --> 00:16:58,770 もし 何もかも 知らずにいられたなら➡ 231 00:16:58,770 --> 00:17:01,640 あの聡明そうな王子に 永遠の忠誠を➡ 232 00:17:01,640 --> 00:17:04,340 誓うことができたであろう。 233 00:17:04,340 --> 00:17:07,080 我が友ヴァフリーズよ➡ 234 00:17:07,080 --> 00:17:11,580 お主は このような真実を知って なお➡ 235 00:17:11,580 --> 00:17:14,250 忠義を尽くしたというのか? 236 00:17:14,250 --> 00:17:26,860 ♬~ 237 00:17:26,860 --> 00:17:30,600 ≪それにしても 奇妙な気分だ≫ 238 00:17:30,600 --> 00:17:33,700 ≪幼い頃は 自分が王子であることすら➡ 239 00:17:33,700 --> 00:17:35,700 知らなかった≫ 240 00:17:38,210 --> 00:17:42,310 ≪宮廷に呼び戻され 暮らすようになって数年≫ 241 00:17:44,580 --> 00:17:47,520 ≪自分は 今 王都を離れて➡ 242 00:17:47,520 --> 00:17:51,020 こんな辺境の城で 挙兵しようとしている≫ 243 00:17:51,020 --> 00:17:53,260 ≪だが 簡単な話じゃない≫ 244 00:17:53,260 --> 00:17:58,290 ≪確実な秘策でもなければ 王都奪還など かなわぬ望みだ≫ 245 00:17:58,290 --> 00:18:03,000 ≪それに この機に隣国だって つけいろうとしているはず≫ 246 00:18:03,000 --> 00:18:07,670 ≪父上と母上を救い出し 国を平定するなど➡ 247 00:18:07,670 --> 00:18:10,070 私にできるのだろうか…≫ 248 00:18:11,440 --> 00:18:14,240 あっ… そこにいるのは誰だ? 249 00:18:16,340 --> 00:18:19,840 (ヒルメス) 部下も連れず 不用心なことよ。 250 00:18:21,250 --> 00:18:25,390 (ヒルメス)まさか このような好機に恵まれるとはな。 251 00:18:25,390 --> 00:18:28,360 銀の仮面? 252 00:18:28,360 --> 00:18:31,230 ナルサスが言っていた ルシタニアの軍師か! 253 00:18:31,230 --> 00:18:35,430 一体 どうやって!? (ヒルメス)勝手知ったる場所よ。➡ 254 00:18:35,430 --> 00:18:39,100 私ならば いかようにでも潜入できるわ。 255 00:18:39,100 --> 00:18:41,300 ど… どういう意味だ! 256 00:18:41,300 --> 00:18:43,700 (ヒルメス)ふふふっ…。 257 00:18:45,210 --> 00:18:50,380 ア… アンドラゴラスの子 パルスの王太子アルスラーンだ! 258 00:18:50,380 --> 00:18:54,380 ふっ… 「王太子」とは僭称するものよな。 259 00:18:54,380 --> 00:18:57,490 貴様は 薄汚い簒奪者の産み落とした➡ 260 00:18:57,490 --> 00:19:00,990 惨めな 犬ころにすぎぬ身ではないか? 261 00:19:00,990 --> 00:19:03,530 そ… そちらも 名を名乗れ! 262 00:19:03,530 --> 00:19:06,630 (ヒルメス)ふふふっ… ははははっ。 263 00:19:06,630 --> 00:19:10,570 何が おかしい! (ヒルメス)おかしいとも。 264 00:19:10,570 --> 00:19:13,470 焦がれ焦がれた アンドラゴラスの小せがれが➡ 265 00:19:13,470 --> 00:19:17,270 今 目の前にいるのだ。 ただ一人でな。 266 00:19:17,270 --> 00:19:20,070 この激情を抑えきれぬよ! 267 00:19:21,410 --> 00:19:25,080 すぐに殺さぬ。 16年の辛苦➡ 268 00:19:25,080 --> 00:19:28,920 一撃で片づけるわけにはいかぬ。➡ 269 00:19:28,920 --> 00:19:33,050 まずは 貴様の右手首を 斬り落としてくれよう。➡ 270 00:19:33,050 --> 00:19:36,660 この次 会ったときは 左手首をもらう。 271 00:19:36,660 --> 00:19:42,030 それでなお 生きていたら 右の足首でも頂戴するとしようか。 272 00:19:42,030 --> 00:19:44,030 うお~~! うっ! 273 00:19:46,030 --> 00:19:51,140 アンドラゴラスの子として 生を受けたが貴様の罪。 274 00:19:51,140 --> 00:19:54,240 父を恨め! うっ… うわっ! 275 00:19:56,810 --> 00:19:59,250 (ヒルメス)楽には終わらせない! 276 00:19:59,250 --> 00:20:01,250 カキン! ぐわっ! がはっ! 277 00:20:02,880 --> 00:20:05,350 (ヒルメス)もう動けないのか。 278 00:20:05,350 --> 00:20:08,750 では 約束どおり 手首を頂こう! 279 00:20:10,160 --> 00:20:12,730 うわぁ~! うわぁ~! 280 00:20:12,730 --> 00:20:14,730 (ヒルメス)ちっ…。 あぁ…。 281 00:20:16,300 --> 00:20:19,100 うっ… よせ! あっ! 282 00:20:21,940 --> 00:20:25,070 小せがれ…。 うっ くっ…。 283 00:20:25,070 --> 00:20:27,270 火が怖いのか? 284 00:20:28,880 --> 00:20:30,910 はぁはぁ…。 あっ。 285 00:20:30,910 --> 00:20:33,180 アルスラーン殿下! 286 00:20:33,180 --> 00:20:35,250 ファランギース! (2人)くっ! 287 00:20:35,250 --> 00:20:37,750 (兵)何事だ! (兵)あいつは誰だ! 288 00:20:37,750 --> 00:20:40,760 (ヒルメス)ちっ! (ファランギース)うっ! 289 00:20:40,760 --> 00:20:43,430 ガキン! (ヒルメス)へぼ画家! 290 00:20:43,430 --> 00:20:46,660 くっ! 二度も三度も 聞き捨てならんな。 291 00:20:46,660 --> 00:20:49,860 殿下 お下がりください! くっ…。 292 00:20:52,430 --> 00:20:55,540 (キシュワード) 待て! 双刀将軍の名に懸けて➡ 293 00:20:55,540 --> 00:20:58,640 城を侵す者は この手で討ち果たす!➡ 294 00:20:58,640 --> 00:21:01,710 この男は 俺に譲ってもらおう! 295 00:21:01,710 --> 00:21:04,650 (ヒルメス)貴様~! 296 00:21:04,650 --> 00:21:06,820 うお~~! 297 00:21:06,820 --> 00:21:10,520 ♬~ 298 00:21:10,520 --> 00:21:14,020 (ヒルメス)おのれ 逆賊どもが~! 299 00:21:14,020 --> 00:21:18,160 ♬~ 300 00:21:18,160 --> 00:21:21,130 くっ…。 くぅ~! 301 00:21:21,130 --> 00:21:24,370 いま一度 問う! お主は何者だ! 302 00:21:24,370 --> 00:21:27,740 ♬~ 303 00:21:27,740 --> 00:21:31,640 俺は 先王オスロエスの子➡ 304 00:21:31,640 --> 00:21:33,680 ヒルメス! 305 00:21:33,680 --> 00:21:35,710 なっ! なっ! 306 00:21:35,710 --> 00:21:38,410 (ナルサス)はっ! 307 00:21:38,410 --> 00:21:41,010 (ファランギース)はあっ! ううっ! 308 00:21:42,450 --> 00:21:45,550 殿下! なんと甘い 愚かで あわれな➡ 309 00:21:45,550 --> 00:21:47,550 小せがれよ! 310 00:21:49,320 --> 00:21:51,320 ドスッ! 311 00:21:53,090 --> 00:21:55,990 はっ! あっ… はっ! 312 00:21:58,270 --> 00:22:02,170 バフマンか? ごほっ! 313 00:22:02,170 --> 00:22:06,240 お懐かしゅうございます ヒルメス殿下。 314 00:22:06,240 --> 00:22:08,980 ((キン キン キン)) 315 00:22:08,980 --> 00:22:12,850 (ヒルメス) ((うわっ! くっ… くそ!)) 316 00:22:12,850 --> 00:22:16,480 ♬~ 317 00:22:16,480 --> 00:22:18,550 なぜ 邪魔をした! 318 00:22:18,550 --> 00:22:22,190 我が友の願いは…➡ 319 00:22:22,190 --> 00:22:26,060 アルスラーン殿下を お守りすること…。 320 00:22:26,060 --> 00:22:29,330 ♬~ 321 00:22:29,330 --> 00:22:34,340 どうか… お退きください。➡ 322 00:22:34,340 --> 00:22:38,470 ぐおっ! ぐはっ! バフマン! 323 00:22:38,470 --> 00:22:40,970 はぁはぁ…。 324 00:22:42,410 --> 00:22:44,450 ≫殿下~! 325 00:22:44,450 --> 00:22:49,580 ♬~ 326 00:22:49,580 --> 00:22:51,880 (バフマン)殺してはならん…。 327 00:22:53,320 --> 00:22:55,320 はっ 待て! 328 00:22:57,230 --> 00:22:59,290 あのお方を殺せば➡ 329 00:22:59,290 --> 00:23:02,600 パルス王家の正当な血が 絶えてしまう。 330 00:23:02,600 --> 00:23:05,570 はっ! 何を…。 331 00:23:05,570 --> 00:23:09,300 ♬~ 332 00:23:09,300 --> 00:23:12,100 ぐはっ! バフマン! 333 00:23:14,510 --> 00:23:16,540 バフマン! 334 00:23:16,540 --> 00:23:22,150 ♬~ 335 00:23:22,150 --> 00:23:24,890 殿下…➡ 336 00:23:24,890 --> 00:23:27,590 申し訳ございません。 337 00:23:29,860 --> 00:23:34,730 私は… 友の言葉を受け止められず➡ 338 00:23:34,730 --> 00:23:36,730 おびえておりました…。 339 00:23:39,030 --> 00:23:41,800 (バフマン)アルスラーン殿下➡ 340 00:23:41,800 --> 00:23:44,440 どうか お許しを…。 341 00:23:44,440 --> 00:23:47,940 なぜだ? なぜ お主が 謝る必要がある? 342 00:23:50,550 --> 00:23:54,480 よい王とおなりくだされ…。 343 00:23:54,480 --> 00:24:00,520 ♬~ 344 00:24:00,520 --> 00:24:02,520 バフマン! 345 00:24:10,000 --> 00:24:12,530 (兵)ご報告します! (キシュワード)どうした? 346 00:24:12,530 --> 00:24:15,500 たった今 シンドゥラの軍勢数万➡ 347 00:24:15,500 --> 00:24:19,210 夜の闇に乗じて 国境を突破しつつあるとのこと! 348 00:24:19,210 --> 00:24:21,240 (キシュワード)なんだと! 349 00:24:21,240 --> 00:24:30,720 ♬~ 350 00:24:30,720 --> 00:24:34,690 (ラジェンドラ)ガーデーヴィめに 先を越されてなるものか。➡ 351 00:24:34,690 --> 00:24:38,930 シンドゥラ国の歴史に 不滅の名を刻むのは➡ 352 00:24:38,930 --> 00:24:40,930 この俺よ! 353 00:24:42,460 --> 00:26:08,940 ♬~ 354 00:27:43,340 --> 00:27:45,910 <パルス暦320年 王都陥落> 355 00:27:45,910 --> 00:27:48,920 <故国奪還のため 王太子アルスラーンの➡ 356 00:27:48,920 --> 00:27:51,020 長い戦いが始まった> 357 00:27:54,590 --> 00:27:56,590 <少年は そして王となる>