1 00:00:01,200 --> 00:00:05,100 (ナレーション) <パルス暦321年4月> 2 00:00:05,100 --> 00:00:08,760 <「ルシタニア追討令」と 「奴隷解放令」を発した➡ 3 00:00:08,760 --> 00:00:10,890 王太子アルスラーンのもとに➡ 4 00:00:10,890 --> 00:00:16,000 各地から 多くの諸侯や武将たちが はせ参じた> 5 00:00:16,000 --> 00:00:19,900 <今 パルスの歴史の 分岐点となる戦が➡ 6 00:00:19,900 --> 00:00:23,000 始まろうとしていた> 7 00:00:23,000 --> 00:00:26,470 (ルーシャン)レイの城主 ルーシャンと申す。 8 00:00:26,470 --> 00:00:29,180 アルスラーン殿下の 檄に応じ➡ 9 00:00:29,180 --> 00:00:32,350 ルシタニアの侵略者どもを 打ち払わんものと➡ 10 00:00:32,350 --> 00:00:35,180 まかり越しました。 11 00:00:35,180 --> 00:00:37,320 (ファランギース)追討令を発してから➡ 12 00:00:37,320 --> 00:00:39,920 休みなく 兵が集っておる。➡ 13 00:00:39,920 --> 00:00:42,590 城内に 収まらぬようになりそうじゃ。 14 00:00:42,590 --> 00:00:45,690 (アルフリード)すごいね。 私たち➡ 15 00:00:45,690 --> 00:00:48,900 歴史の大変な舞台に いるかもしれないんだね。 16 00:00:48,900 --> 00:00:50,900 確かにな。 17 00:00:52,430 --> 00:02:20,680 ♬~ 18 00:02:22,320 --> 00:02:26,460 ♬~ 19 00:02:26,460 --> 00:02:31,070 (ダリューン)実を言うとな 俺は あまり期待していなかったのだ。 20 00:02:31,070 --> 00:02:34,540 これほど多くの者が 殿下のもとに集うとは…。 21 00:02:34,540 --> 00:02:37,670 (ナルサス)奴隷解放令が 諸侯たちの反発を買うと➡ 22 00:02:37,670 --> 00:02:41,480 思ったからか? うむ。 23 00:02:41,480 --> 00:02:44,410 (ナルサス) 諸侯たちにも思惑はあるのさ。 24 00:02:44,410 --> 00:02:47,020 思惑… とは? 25 00:02:47,020 --> 00:02:49,150 今のうちに 功績を立て➡ 26 00:02:49,150 --> 00:02:51,320 殿下が即位したあとで➡ 27 00:02:51,320 --> 00:02:54,190 説得して 廃止令を 取り下げさせればいいと➡ 28 00:02:54,190 --> 00:02:56,190 思っているのだ。 29 00:02:58,330 --> 00:03:01,360 ところで ナルサス 気付いているだろう? 30 00:03:01,360 --> 00:03:03,430 城に 多くの兵が集まった分➡ 31 00:03:03,430 --> 00:03:07,570 問題も起こりはじめている。 ああ。 32 00:03:07,570 --> 00:03:09,640 (ザラーヴァント)くっ! 俺が➡ 33 00:03:09,640 --> 00:03:12,240 殿下に あだなすように 見えるというか!? 34 00:03:12,240 --> 00:03:15,080 (ジャスワント)このような夜中に 殿下の部屋の前を➡ 35 00:03:15,080 --> 00:03:17,810 うろつく輩を 信用せよと?➡ 36 00:03:17,810 --> 00:03:20,450 俺の役目は 殿下に害なす可能性を➡ 37 00:03:20,450 --> 00:03:22,480 全て排除することだ。 38 00:03:22,480 --> 00:03:26,320 異国人の分際で 王太子殿下の側近面をするとは➡ 39 00:03:26,320 --> 00:03:28,360 僭越も度が過ぎる! 40 00:03:28,360 --> 00:03:31,460 とっとと自分の国へ帰って 水牛でも飼っておれ! 41 00:03:31,460 --> 00:03:34,330 もう一度 言ってみろ! 無礼なヤツ! 42 00:03:34,330 --> 00:03:37,600 こいつは面白い。 黒犬が赤くなったわ。 43 00:03:37,600 --> 00:03:39,600 (ジャスワント)くっ! 44 00:03:41,140 --> 00:03:43,140 面白い。 45 00:03:56,080 --> 00:03:59,690 うっ…。 (キシュワード)無意味に血を流して➡ 46 00:03:59,690 --> 00:04:02,590 ルシタニア人を 喜ばせることもあるまい。 47 00:04:08,960 --> 00:04:11,930 (アルスラーン)はぁ はぁ はぁ…。 (エラム)殿下? 48 00:04:11,930 --> 00:04:14,440 はぁ はぁ…。 49 00:04:14,440 --> 00:04:16,470 ジャスワントが ザラーヴァントと➡ 50 00:04:16,470 --> 00:04:18,540 いさかいを起こしたと 聞いたのだが。 51 00:04:18,540 --> 00:04:20,710 お耳に入っておりましたか。 52 00:04:20,710 --> 00:04:26,310 うむ。 やはり 城内で 確執が起こっているのか。 53 00:04:26,310 --> 00:04:31,150 (ナルサス)はい。 その不和は 本来は 地位を持たぬ者が➡ 54 00:04:31,150 --> 00:04:33,890 殿下の周りで 重用されていることに対する➡ 55 00:04:33,890 --> 00:04:36,390 不満ゆえのものでしょう。 56 00:04:36,390 --> 00:04:39,790 私は 皆を平等に扱っているつもりだ。 57 00:04:42,230 --> 00:04:45,000 ナルサス この不和を治めるためには➡ 58 00:04:45,000 --> 00:04:47,640 どうすればいい? さしあたり➡ 59 00:04:47,640 --> 00:04:50,940 私を 現在の地位から 降ろしてはいかがでしょう。 60 00:04:50,940 --> 00:04:53,340 ええっ? (エラム)ナルサス様! 61 00:04:53,340 --> 00:04:57,980 何を言っている! 私は 今 中書令。➡ 62 00:04:57,980 --> 00:05:02,020 宰相に等しい役職ですが この地位は 本来➡ 63 00:05:02,020 --> 00:05:07,060 年長者で威厳と人望を備えた者が 就くべきなのです。 64 00:05:07,060 --> 00:05:09,320 では 誰が? 65 00:05:09,320 --> 00:05:11,930 ルーシャン卿が よろしいかと。 66 00:05:11,930 --> 00:05:15,030 ナルサス それでいいのか? 67 00:05:15,030 --> 00:05:19,600 (ナルサス)軍を動かす権限さえあれば 問題ありません。 68 00:05:19,600 --> 00:05:22,900 しかし ルシタニアという敵がいるのに➡ 69 00:05:22,900 --> 00:05:27,880 自軍の中にも問題は絶えませんね。 うむ…。 70 00:05:27,880 --> 00:05:31,110 (ナルサス)我々が 大きな組織となってきたからこそ➡ 71 00:05:31,110 --> 00:05:33,680 問題も 多く起こるのです。➡ 72 00:05:33,680 --> 00:05:36,480 それを率いる責任を 感じておられますか? 73 00:05:38,190 --> 00:05:40,190 殿下…。 74 00:05:41,460 --> 00:05:45,830 出陣を前に お話ししておくことが ございます。➡ 75 00:05:45,830 --> 00:05:49,130 この話は ルーシャン卿にも 聞いてもらいましょう。 76 00:05:51,930 --> 00:05:55,670 (ナルサス)今後 我々にとって 最大の障害となるのは➡ 77 00:05:55,670 --> 00:05:58,870 ルシタニアの客将 ヒルメス王子です。 78 00:05:58,870 --> 00:06:01,910 ヒルメス… 王子? 79 00:06:01,910 --> 00:06:05,750 ええ。 先代国王の遺児…➡ 80 00:06:05,750 --> 00:06:09,250 アルスラーン殿下の 従兄弟にあたるお方です。➡ 81 00:06:09,250 --> 00:06:13,520 ヒルメス王子は今 ルシタニアの将となっています。 82 00:06:13,520 --> 00:06:18,290 (ルーシャン)生きておられたのか。 しかし なぜ ルシタニアに? 83 00:06:18,290 --> 00:06:21,590 (ナルサス) 王位の奪還 そして復讐でしょう。 84 00:06:23,060 --> 00:06:26,870 ヒルメス王子は 自らこそが パルスの王たるべきだと➡ 85 00:06:26,870 --> 00:06:31,710 主張しておられる。 事実 世が世であれば➡ 86 00:06:31,710 --> 00:06:35,110 私ではなく 従兄弟殿が 王太子だったのだ。 87 00:06:37,750 --> 00:06:42,820 ヒルメス王子は 自らの手で パルスの民を傷つけた。 88 00:06:42,820 --> 00:06:47,520 王家の血を引いていようと それは許されることではないはず。 89 00:06:47,520 --> 00:06:51,260 パルスの民として 我々は そのようなお人を➡ 90 00:06:51,260 --> 00:06:54,030 王とするわけにはいきませぬ。 91 00:06:54,030 --> 00:06:57,170 うむ。 理由はどうあれ➡ 92 00:06:57,170 --> 00:07:00,940 そのような行為を 是とすることはできない。➡ 93 00:07:00,940 --> 00:07:04,670 私も アルスラーン殿下を 王太子として立てることに➡ 94 00:07:04,670 --> 00:07:06,710 異論ない。 95 00:07:06,710 --> 00:07:10,980 ♬~ 96 00:07:10,980 --> 00:07:13,010 殿下? 97 00:07:13,010 --> 00:07:17,190 以前 宮廷で うわさを聞いたことがある。 98 00:07:17,190 --> 00:07:21,190 父上が 先代国王を殺した… と。 99 00:07:21,190 --> 00:07:24,290 あっ…。 ただの流言で➡ 100 00:07:24,290 --> 00:07:27,330 真実ではないと思っていた。 101 00:07:27,330 --> 00:07:31,330 だが 父上が 本当に そのような罪を犯したのなら…。 102 00:07:31,330 --> 00:07:34,500 ♬~ 103 00:07:34,500 --> 00:07:39,770 従兄弟殿の復讐心も しかたないのかもしれない。 104 00:07:39,770 --> 00:07:42,140 (ギーヴ)ふぅ~。 105 00:07:42,140 --> 00:07:44,950 過去の真相は分かりません。 106 00:07:44,950 --> 00:07:47,880 しかし もし 真実だとしても➡ 107 00:07:47,880 --> 00:07:50,950 殿下は これから ヒルメス王子を退け➡ 108 00:07:50,950 --> 00:07:54,920 王位につかねばならない。 その覚悟がございますか? 109 00:07:54,920 --> 00:08:04,970 ♬~ 110 00:08:04,970 --> 00:08:09,640 パルスの民を救うためには 戦わねばならぬ。 111 00:08:09,640 --> 00:08:13,440 従兄弟殿との間の話は そのあとで つける。 112 00:08:18,080 --> 00:08:23,080 殿下の荷は重すぎる。 まだ14歳でしかないのに。 113 00:08:23,080 --> 00:08:26,380 (ナルサス)殿下ご自身の 出自の問題もあるからな。 114 00:08:27,860 --> 00:08:30,730 ≫(ギーヴ)自らは 王家の血を引いておらず➡ 115 00:08:30,730 --> 00:08:33,830 他に正統の王子がいる。➡ 116 00:08:33,830 --> 00:08:36,930 しかも 自らの王位は 父親の罪によって➡ 117 00:08:36,930 --> 00:08:39,030 成り立っているらしい。➡ 118 00:08:39,030 --> 00:08:43,100 お甘い殿下のことだ 親の罪を償うつもりで➡ 119 00:08:43,100 --> 00:08:46,810 ヒルメス王子に 王位を譲ると 言いだすかもしれんぞ。 120 00:08:46,810 --> 00:08:48,840 確かにな。 ナルサス! 121 00:08:48,840 --> 00:08:53,040 だからこそ 覚悟を 決めていただく必要があるのだ。 122 00:08:55,750 --> 00:08:58,520 (ナルサス)殿下にとって 王位とは…➡ 123 00:08:58,520 --> 00:09:03,220 殿下の目指しているものは 人に譲れるような安いものか。 124 00:09:07,760 --> 00:09:10,060 正統の王… か。 125 00:09:11,500 --> 00:09:19,540 ♬~ 126 00:09:19,540 --> 00:09:22,040 ザシュ!(斬る音) (聖騎士団兵)ぐわっ! 127 00:09:22,040 --> 00:09:24,110 ザシュ! (聖騎士団兵)ぐわっ! 128 00:09:24,110 --> 00:09:28,680 (ヒルメス)どうだ? お前たちの神への 信仰を捨てれば➡ 129 00:09:28,680 --> 00:09:31,820 生かしてやってよいが。 (聖騎士団長)天なる神よ➡ 130 00:09:31,820 --> 00:09:35,320 ご照覧あれ! はあっ! キン キン! 131 00:09:35,320 --> 00:09:37,620 (聖騎士団長)うお~! ぐはっ! 132 00:09:39,030 --> 00:09:41,060 ふっ。 133 00:09:41,060 --> 00:09:45,370 ♬~ 134 00:09:45,370 --> 00:09:49,540 (サーム)ヒルメス様 城内の聖騎士団140人➡ 135 00:09:49,540 --> 00:09:52,410 ことごとく 自ら 死を選びました。➡ 136 00:09:52,410 --> 00:09:56,080 これで 城は陥落です。 (ヒルメス)ボダンは? 137 00:09:56,080 --> 00:09:59,080 (サーム) 部下を捨て 逃亡したようです。 138 00:09:59,080 --> 00:10:02,250 ♬~ 139 00:10:02,250 --> 00:10:06,290 (ヒルメス) 神に捨てられ 指導者に捨てられ➡ 140 00:10:06,290 --> 00:10:08,390 あわれな者どもだ。 141 00:12:13,980 --> 00:12:16,020 (部下)やってらんねぇ➡ 142 00:12:16,020 --> 00:12:18,090 ペシャワールの偵察なんてよ。 143 00:12:18,090 --> 00:12:21,160 (部下) 危険なだけで 金も手に入らん。 144 00:12:21,160 --> 00:12:25,490 この仕事 エトワール様が 自分から志願したんだと。 145 00:12:25,490 --> 00:12:29,600 ふん… あの人は功を焦ってんだよ。 146 00:12:29,600 --> 00:12:33,400 (部下)ほんとだよ。 へへへっ。 はははっ。 147 00:12:33,400 --> 00:12:35,600 (3人)へへへっ。 うわっ! 148 00:12:35,600 --> 00:12:38,440 (部下)エトワール様! あっ 今の話は…。 149 00:12:38,440 --> 00:12:41,610 (エトワール)いい。 お前たちの不満は しかたない。 150 00:12:41,610 --> 00:12:44,750 ええっ? (エトワール)安心してくれ➡ 151 00:12:44,750 --> 00:12:48,750 偵察には 私一人で行く。 は… はあ。 152 00:12:51,320 --> 00:13:00,490 ♬~ 153 00:13:00,490 --> 00:13:03,390 (エトワール)功を焦っている… か。 154 00:13:05,630 --> 00:13:07,670 (バルカシオン・回想) ((気持ちは分かるが➡ 155 00:13:07,670 --> 00:13:11,270 お主の身は 祖父君から お預かりしたもの)) 156 00:13:11,270 --> 00:13:13,370 ((危険な任務を させるわけには…)) 157 00:13:13,370 --> 00:13:16,810 ((私が祖国をたって この地まで参りましたのは➡ 158 00:13:16,810 --> 00:13:19,650 騎士として 武勲を立てるためです!)) 159 00:13:19,650 --> 00:13:22,480 ((そのためなら 我が身の危険など!)) 160 00:13:22,480 --> 00:13:37,570 ♬~ 161 00:13:37,570 --> 00:13:42,840 (エトワール)私は 立派な騎士に ならないといけない。➡ 162 00:13:42,840 --> 00:13:44,870 家族のためにも➡ 163 00:13:44,870 --> 00:13:46,970 故郷の領民のためにも。 164 00:13:51,010 --> 00:13:53,010 コケーッ! 165 00:13:55,720 --> 00:13:58,820 んっ んん…。 ふぅ~。 166 00:13:58,820 --> 00:14:02,290 ≪随分と食料が多いのですね。 167 00:14:02,290 --> 00:14:04,460 おっ。 今 ペシャワールには➡ 168 00:14:04,460 --> 00:14:08,160 パルス中から 大勢の兵士が集まってるからな。 169 00:14:09,560 --> 00:14:12,500 まっ そんだけ兵士が集まりゃ➡ 170 00:14:12,500 --> 00:14:15,600 女っ気を欲しがるヤツも いるだろうよ。 171 00:14:15,600 --> 00:14:18,600 あんたなんか 特に上物だ。 172 00:14:23,840 --> 00:14:34,190 ♬~ 173 00:14:34,190 --> 00:14:39,190 (兵)俺が いちばん多く ルシタニアの蛮人どもの首を取ってやる。 174 00:14:39,190 --> 00:14:42,800 はっ! そういうヤツが いちばん先に死ぬのさ。 175 00:14:42,800 --> 00:14:46,670 なんだと! (エトワール)ま… まあ どうぞ。 176 00:14:46,670 --> 00:14:50,200 なあ お前 体はガキっぽいが➡ 177 00:14:50,200 --> 00:14:52,600 よく見りゃ いい女じゃないか。 178 00:14:54,110 --> 00:14:56,140 (エトワール)触るな! 179 00:14:56,140 --> 00:14:58,180 えっ? 180 00:14:58,180 --> 00:15:01,320 あっ。 お… おほほほっ!➡ 181 00:15:01,320 --> 00:15:06,090 ささっ どうぞ お酒を。 あ… ああ。 182 00:15:06,090 --> 00:15:08,160 (心の声)≪危なかった≫ 183 00:15:08,160 --> 00:15:10,320 ≪(兵)しかし 奴隷解放だとか➡ 184 00:15:10,320 --> 00:15:13,130 殿下も 思い切ったこと言いだしたよな。 185 00:15:13,130 --> 00:15:16,200 ああ。 一体 どういうつもりなんだ? 186 00:15:16,200 --> 00:15:18,970 奴隷解放? 187 00:15:18,970 --> 00:15:22,070 (ザラーヴァント) 出陣は 5月10日だ!➡ 188 00:15:22,070 --> 00:15:25,570 パルス再興のため 殿下のため➡ 189 00:15:25,570 --> 00:15:29,180 王都を 我らの手で取り戻すぞ~! 190 00:15:29,180 --> 00:15:33,410 (一同)おお~! (ザラーヴァント)わ~はははっ!➡ 191 00:15:33,410 --> 00:15:36,910 我らの手で いざ パルスを! 192 00:15:38,490 --> 00:15:40,490 (エトワール)はぁ…。 193 00:15:43,660 --> 00:15:47,860 何なんだ パルスの兵士どもは! 勝ったあとならともかく➡ 194 00:15:47,860 --> 00:15:49,960 戦の前から この浮かれよう! 195 00:15:49,960 --> 00:15:54,070 ほんと 浮かれ過ぎだよねぇ。 はっ。 196 00:15:54,070 --> 00:15:58,870 うわっ! え… えっと… ははははっ。 197 00:15:58,870 --> 00:16:01,980 酔っ払いの相手 大変だと思うけど➡ 198 00:16:01,980 --> 00:16:05,550 まあ 頑張ってよ。 あの… あなたは? 199 00:16:05,550 --> 00:16:08,050 ああ~ 私は アルフリード。 200 00:16:08,050 --> 00:16:10,680 これでも アルスラーン軍の一員なんだよ。 201 00:16:10,680 --> 00:16:13,790 でも なんか 私 こんなだし➡ 202 00:16:13,790 --> 00:16:17,620 新しく来た人たちから 変な目で見られるんだよね。➡ 203 00:16:17,620 --> 00:16:19,730 居心地悪くて出てきちゃった。 204 00:16:19,730 --> 00:16:24,900 ≪確執でもあるのか? パルスも一枚岩ではないようだ≫ 205 00:16:24,900 --> 00:16:29,200 まっ 私は 愛しのナルサスさえ いてくれればいいんだけどね! 206 00:16:29,200 --> 00:16:31,640 ナルサス… とは? 207 00:16:31,640 --> 00:16:33,710 (アルフリード)強くて 頭がよくて➡ 208 00:16:33,710 --> 00:16:36,810 うちの軍の中でも すごく偉いんだよ。 209 00:16:36,810 --> 00:16:39,910 あっ 私は ナルサスの情婦なんだ。 210 00:16:39,910 --> 00:16:42,980 情婦!? うん。 じゃあ 私は➡ 211 00:16:42,980 --> 00:16:46,180 ナルサスを捜さないといけないから。 じゃあね! 212 00:16:48,190 --> 00:16:53,060 ≪むむっ… 地位に物を言わせて 若い女を妾にしているのか≫ 213 00:16:53,060 --> 00:16:55,130 やはり パルスは乱れている! 214 00:16:55,130 --> 00:16:57,300 ≫(兵)おい 娘。 あっ! 215 00:16:57,300 --> 00:17:01,470 こんな所にいたのか。 捜したんだぜ。➡ 216 00:17:01,470 --> 00:17:03,570 なあ。 うっ! やめ…。 217 00:17:03,570 --> 00:17:06,610 俺と仲よくしといて損はないぜ。 218 00:17:06,610 --> 00:17:10,010 これから武勲を立てる パルスの騎士だからな。 219 00:17:10,010 --> 00:17:12,450 騎士… だと? 220 00:17:12,450 --> 00:17:15,920 ああ そうさ! 行こうか? 221 00:17:15,920 --> 00:17:18,390 (エトワール)ふざけるな。 あん? 222 00:17:18,390 --> 00:17:20,920 騎士とは 民のために➡ 223 00:17:20,920 --> 00:17:24,190 戦いの最前へ赴く 誇り高き戦士だ!➡ 224 00:17:24,190 --> 00:17:26,490 貴様のような者など 騎士ではない! 225 00:17:28,060 --> 00:17:30,100 ≫(兵)なんだ この娘!➡ 226 00:17:30,100 --> 00:17:32,300 もう一度 言ってみろ! あっ! 227 00:17:33,730 --> 00:17:37,000 (エトワール)えいっ! (兵)うわ~! ぐはっ…。 228 00:17:37,000 --> 00:17:39,840 (エトワール)ああ~ やってしまった。 229 00:17:39,840 --> 00:17:42,740 どうする? 逃げるか? あっ いや➡ 230 00:17:42,740 --> 00:17:45,480 いっそのこと この男を殺して…。 お主。 231 00:17:45,480 --> 00:17:53,250 ♬~ 232 00:17:53,250 --> 00:17:55,920 お前は! 233 00:17:55,920 --> 00:17:58,690 ≪前に会った パルスの坊ちゃんじゃないか≫ 234 00:17:58,690 --> 00:18:00,890 ≪まだ生きていたとは≫ 235 00:18:00,890 --> 00:18:03,560 ≪あほ面のくせに 悪運は強い≫ 236 00:18:03,560 --> 00:18:07,300 えっと… 先ほどの様子は見ていた。 237 00:18:07,300 --> 00:18:09,970 絡まれていたのだな? えっ…。 238 00:18:09,970 --> 00:18:12,110 あっ はい。 239 00:18:12,110 --> 00:18:14,210 ≪私だと気付かないか≫ 240 00:18:18,080 --> 00:18:21,110 気を失っているだけだな。 241 00:18:21,110 --> 00:18:23,380 通りかかった者が 介抱してくれるだろう。 242 00:18:23,380 --> 00:18:27,120 あの~ これは…。 見つかって騒ぎになると まずい。 243 00:18:27,120 --> 00:18:30,220 えっ…。 誰にも見つからないよう➡ 244 00:18:30,220 --> 00:18:32,920 連れ出してあげよう。 ああっ…。 245 00:18:35,360 --> 00:18:38,300 (ギーヴ)ん? おやおや。 246 00:18:38,300 --> 00:18:40,930 何をしておるのじゃ? お主は。 247 00:18:40,930 --> 00:18:44,940 殿下に 女神アシの お導きがあらんことを…➡ 248 00:18:44,940 --> 00:18:47,040 と お祈りしていたのさ。 249 00:18:49,680 --> 00:18:51,680 ん? 250 00:18:54,280 --> 00:18:57,380 はぁ はぁ…。 251 00:18:57,380 --> 00:19:01,520 だが お主くらいの年で 城の中まで働きに来るとは➡ 252 00:19:01,520 --> 00:19:06,630 何か事情でもあるのか? ああっ… そ それは…。 253 00:19:06,630 --> 00:19:09,430 母は病気で 父が腰痛で➡ 254 00:19:09,430 --> 00:19:11,730 兄弟たちは 次々に転んで! 255 00:19:13,100 --> 00:19:16,900 それは… 大変だったのだな。 256 00:19:16,900 --> 00:19:21,010 私が よい医者を紹介しよう。 うぅ… 結構です。 257 00:19:21,010 --> 00:19:23,080 いや 遠慮せず。 258 00:19:23,080 --> 00:19:25,150 異教徒からの施しなど! 259 00:19:25,150 --> 00:19:28,850 異教徒? うっ…。 いえいえ。 260 00:19:30,750 --> 00:19:35,820 と… ところで 随分多く 兵士が集まりましたね。 261 00:19:35,820 --> 00:19:38,660 うむ。 皆 王都を取り戻すために➡ 262 00:19:38,660 --> 00:19:42,260 奮い立っている。 あなたも出陣を? 263 00:19:42,260 --> 00:19:45,570 もちろんだ。 (エトワール)ですが➡ 264 00:19:45,570 --> 00:19:49,200 あなたは あまり強いように見えませんが。 265 00:19:49,200 --> 00:19:51,270 ううっ…。 266 00:19:51,270 --> 00:19:54,140 厳しい言い方をするなぁ お主は。 267 00:19:54,140 --> 00:19:56,240 あなたが 戦へ行かなくても➡ 268 00:19:56,240 --> 00:19:58,450 もっと ふさわしい者がいるでしょう。 269 00:19:58,450 --> 00:20:01,250 ふさわしい者…。 270 00:20:06,990 --> 00:20:11,120 なぜ あなたは 戦へ赴くのですか? 271 00:20:11,120 --> 00:20:14,590 昔 奴隷として連れてこられた➡ 272 00:20:14,590 --> 00:20:17,900 ルシタニアの少年と出会ったのだ。 あっ。 273 00:20:17,900 --> 00:20:23,240 その少年から 初めて パルス以外の国の話を聞いた。 274 00:20:23,240 --> 00:20:27,040 自分が生きてきた環境や 制度だけが 全てではないと。 275 00:20:30,140 --> 00:20:32,880 世界には いろいろな人々がいて➡ 276 00:20:32,880 --> 00:20:36,350 さまざまな国のあり方があると 気付かされた。 277 00:20:36,350 --> 00:20:38,490 そのあとも ナルサスから…➡ 278 00:20:38,490 --> 00:20:43,590 あっ 私の仲間なのだが いろいろな話を聞いてな。 279 00:20:43,590 --> 00:20:48,500 パルスという国の よいところも 悪いところも見えてきた。 280 00:20:48,500 --> 00:20:53,330 だから この戦いをきっかけに パルスを 少しでもよくしたいと➡ 281 00:20:53,330 --> 00:20:55,970 そう思うのだ。 282 00:20:55,970 --> 00:20:57,970 お主は…。 283 00:20:59,440 --> 00:21:04,180 国を どうこうするなど お主ではなく 王の仕事であろう。 284 00:21:04,180 --> 00:21:06,250 えっ…。 (エトワール)だが➡ 285 00:21:06,250 --> 00:21:10,750 国と民のためを考えての行動に 出自など関係ない。 286 00:21:13,020 --> 00:21:15,520 (エトワール)それは とても尊いことだ。 287 00:21:15,520 --> 00:21:19,830 ♬~ 288 00:21:19,830 --> 00:21:21,860 (エトワール)あっ…。 289 00:21:21,860 --> 00:21:25,700 ♬~ 290 00:21:25,700 --> 00:21:28,140 なんだ? 291 00:21:28,140 --> 00:21:31,100 うむ お主の言うとおりだ。 292 00:21:31,100 --> 00:21:34,110 ♬~ 293 00:21:34,110 --> 00:21:38,310 お主と話していると 気付かされることがあるな。 294 00:21:38,310 --> 00:21:41,350 あのときのルシタニアの少年のことを 思い出した。 295 00:21:41,350 --> 00:21:44,280 ううっ! お… おほほほっ。 296 00:21:44,280 --> 00:21:46,320 そうですか? ん? 297 00:21:46,320 --> 00:21:53,260 ♬~ 298 00:21:53,260 --> 00:21:55,300 裏口は 兵は いないようだ。 299 00:21:55,300 --> 00:22:00,030 ♬~ 300 00:22:00,030 --> 00:22:04,140 この中に隠れていれば 他の商人や女性たちが帰るとき➡ 301 00:22:04,140 --> 00:22:06,670 一緒に帰れるだろう。 302 00:22:06,670 --> 00:22:08,710 ありがとうございます。 303 00:22:08,710 --> 00:22:13,050 ♬~ 304 00:22:13,050 --> 00:22:16,050 それではな。 305 00:22:16,050 --> 00:22:19,050 あっ…。 ん? 306 00:22:19,050 --> 00:22:23,260 戦で 命を落とさないよう 気をつけて。 307 00:22:23,260 --> 00:22:25,290 ありがとう。 308 00:22:25,290 --> 00:22:29,400 ♬~ 309 00:22:29,400 --> 00:22:31,530 ふん…。➡ 310 00:22:31,530 --> 00:22:34,570 ただの甘ったれお坊ちゃんだと 思っていたが➡ 311 00:22:34,570 --> 00:22:37,170 パルスにも 少しは まともなヤツがいる。 312 00:22:38,770 --> 00:22:42,280 あっ 名前 聞いてなかったな。➡ 313 00:22:42,280 --> 00:22:45,380 戦場で会わないよう 祈っておくか。 314 00:22:52,190 --> 00:22:55,690 パルスと その民のために。 315 00:23:05,530 --> 00:23:09,430 ダリューン ナルサス キシュワード ルーシャン。 316 00:23:10,740 --> 00:23:13,810 いかがなされました? 殿下。 317 00:23:13,810 --> 00:23:15,880 我々は エクバターナを…➡ 318 00:23:15,880 --> 00:23:18,510 パルスを ルシタニアから取り戻す。 319 00:23:18,510 --> 00:23:21,310 (ナルサス) はい。 もちろんでございます。 320 00:23:21,310 --> 00:23:24,420 そして 国を取り戻したら➡ 321 00:23:24,420 --> 00:23:28,290 従兄弟殿に 王位を譲るつもりはない。 322 00:23:28,290 --> 00:23:30,460 確かに血筋からすれば➡ 323 00:23:30,460 --> 00:23:33,290 従兄弟殿の方が 王に ふさわしいだろう。 324 00:23:33,290 --> 00:23:35,330 しかし 私には パルスを➡ 325 00:23:35,330 --> 00:23:38,430 よりよい国にしたいという 夢がある。 326 00:23:38,430 --> 00:23:42,500 奴隷解放令は そのためのものであるのだから。 327 00:23:42,500 --> 00:23:46,810 殿下。 覚悟は決まったのですね。 328 00:23:46,810 --> 00:23:49,210 うむ。 迷いはない。 329 00:23:51,180 --> 00:23:55,280 私の夢に 力を貸してくれるか? 330 00:23:55,280 --> 00:23:59,350 ♬~ 331 00:23:59,350 --> 00:24:02,660 無論でございます。 このダリューンが…➡ 332 00:24:02,660 --> 00:24:06,490 否 ペシャワール城の全ての者が➡ 333 00:24:06,490 --> 00:24:10,160 殿下の目標のための 力となりましょう。 334 00:24:10,160 --> 00:24:12,830 ありがとう。 335 00:24:12,830 --> 00:24:16,330 <パルス暦321年5月> 336 00:24:17,770 --> 00:24:22,510 <王太子アルスラーンは 決意を新たに 戦場へ臨む> 337 00:24:22,510 --> 00:24:25,710 <出陣のときは 間近に迫っていた> 338 00:24:27,080 --> 00:24:41,780 ♬~ 339 00:24:46,900 --> 00:25:30,010 ♬~ 340 00:25:34,150 --> 00:25:55,660 ♬~ 341 00:27:27,730 --> 00:27:31,030 <口ずさんだ男は 若く かなりの美男子で➡ 342 00:27:31,030 --> 00:27:35,130 赤紫色の髪を持ち 鞍に たて琴をのせていた> 343 00:27:38,240 --> 00:27:40,840 <少年は そして王となる> 344 00:30:16,950 --> 00:30:20,250 韓国と北朝鮮の緊張緩和につなが るのか。 345 00:30:20,250 --> 00:30:23,070 夜を徹しての協議でも結論が出な かった 346 00:30:24,370 --> 00:30:26,870 南北の高官級会談が再開された。