1 00:00:33,204 --> 00:00:37,108 (ナレーション) <パルス暦321年4月> 2 00:00:37,108 --> 00:00:40,762 <「ルシタニア追討令」と 「奴隷解放令」を発した➡ 3 00:00:40,762 --> 00:00:42,897 王太子アルスラーンのもとに➡ 4 00:00:42,897 --> 00:00:48,002 各地から 多くの諸侯や武将たちが はせ参じた> 5 00:00:48,002 --> 00:00:51,906 <今 パルスの歴史の 分岐点となる戦が➡ 6 00:00:51,906 --> 00:00:55,009 始まろうとしていた> 7 00:00:55,009 --> 00:00:58,479 (ルーシャン)レイの城主 ルーシャンと申す。 8 00:00:58,479 --> 00:01:01,182 アルスラーン殿下の 檄に応じ➡ 9 00:01:01,182 --> 00:01:04,352 ルシタニアの侵略者どもを 打ち払わんものと➡ 10 00:01:04,352 --> 00:01:07,188 まかり越しました。 11 00:01:07,188 --> 00:01:09,323 (ファランギース)追討令を発してから➡ 12 00:01:09,323 --> 00:01:11,926 休みなく 兵が集っておる。➡ 13 00:01:11,926 --> 00:01:14,595 城内に 収まらぬようになりそうじゃ。 14 00:01:14,595 --> 00:01:17,698 (アルフリード)すごいね。 私たち➡ 15 00:01:17,698 --> 00:01:20,902 歴史の大変な舞台に いるかもしれないんだね。 16 00:01:20,902 --> 00:01:22,902 確かにな。 17 00:01:24,438 --> 00:01:43,691 ♬~ 18 00:01:43,691 --> 00:01:53,701 ♬~ 19 00:01:53,701 --> 00:02:05,079 ♬~ 20 00:02:05,079 --> 00:02:15,056 ♬~ 21 00:02:15,056 --> 00:02:32,773 ♬~ 22 00:02:32,773 --> 00:02:48,589 ♬~ 23 00:02:48,589 --> 00:02:52,689 ♬~ 24 00:02:54,328 --> 00:02:58,466 ♬~ 25 00:02:58,466 --> 00:03:03,070 (ダリューン)実を言うとな 俺は あまり期待していなかったのだ。 26 00:03:03,070 --> 00:03:06,540 これほど多くの者が 殿下のもとに集うとは…。 27 00:03:06,540 --> 00:03:09,677 (ナルサス)奴隷解放令が 諸侯たちの反発を買うと➡ 28 00:03:09,677 --> 00:03:13,481 思ったからか? うむ。 29 00:03:13,481 --> 00:03:16,417 (ナルサス) 諸侯たちにも思惑はあるのさ。 30 00:03:16,417 --> 00:03:19,020 思惑… とは? 31 00:03:19,020 --> 00:03:21,155 今のうちに 功績を立て➡ 32 00:03:21,155 --> 00:03:23,324 殿下が即位したあとで➡ 33 00:03:23,324 --> 00:03:26,193 説得して 廃止令を 取り下げさせればいいと➡ 34 00:03:26,193 --> 00:03:28,193 思っているのだ。 35 00:03:30,331 --> 00:03:33,367 ところで ナルサス 気付いているだろう? 36 00:03:33,367 --> 00:03:35,436 城に 多くの兵が集まった分➡ 37 00:03:35,436 --> 00:03:39,573 問題も起こりはじめている。 ああ。 38 00:03:39,573 --> 00:03:41,642 (ザラーヴァント)くっ! 俺が➡ 39 00:03:41,642 --> 00:03:44,245 殿下に あだなすように 見えるというか!? 40 00:03:44,245 --> 00:03:47,081 (ジャスワント)このような夜中に 殿下の部屋の前を➡ 41 00:03:47,081 --> 00:03:49,817 うろつく輩を 信用せよと?➡ 42 00:03:49,817 --> 00:03:52,453 俺の役目は 殿下に害なす可能性を➡ 43 00:03:52,453 --> 00:03:54,488 全て排除することだ。 44 00:03:54,488 --> 00:03:58,326 異国人の分際で 王太子殿下の側近面をするとは➡ 45 00:03:58,326 --> 00:04:00,361 僭越も度が過ぎる! 46 00:04:00,361 --> 00:04:03,464 とっとと自分の国へ帰って 水牛でも飼っておれ! 47 00:04:03,464 --> 00:04:06,334 もう一度 言ってみろ! 無礼なヤツ! 48 00:04:06,334 --> 00:04:09,603 こいつは面白い。 黒犬が赤くなったわ。 49 00:04:09,603 --> 00:04:11,603 (ジャスワント)くっ! 50 00:04:13,140 --> 00:04:15,140 面白い。 51 00:04:28,089 --> 00:04:31,692 うっ…。 (キシュワード)無意味に血を流して➡ 52 00:04:31,692 --> 00:04:34,592 ルシタニア人を 喜ばせることもあるまい。 53 00:04:40,968 --> 00:04:43,938 (アルスラーン)はぁ はぁ はぁ…。 (エラム)殿下? 54 00:04:43,938 --> 00:04:46,440 はぁ はぁ…。 55 00:04:46,440 --> 00:04:48,476 ジャスワントが ザラーヴァントと➡ 56 00:04:48,476 --> 00:04:50,544 いさかいを起こしたと 聞いたのだが。 57 00:04:50,544 --> 00:04:52,713 お耳に入っておりましたか。 58 00:04:52,713 --> 00:04:58,319 うむ。 やはり 城内で 確執が起こっているのか。 59 00:04:58,319 --> 00:05:03,157 (ナルサス)はい。 その不和は 本来は 地位を持たぬ者が➡ 60 00:05:03,157 --> 00:05:05,893 殿下の周りで 重用されていることに対する➡ 61 00:05:05,893 --> 00:05:08,396 不満ゆえのものでしょう。 62 00:05:08,396 --> 00:05:11,796 私は 皆を平等に扱っているつもりだ。 63 00:05:14,235 --> 00:05:17,004 ナルサス この不和を治めるためには➡ 64 00:05:17,004 --> 00:05:19,640 どうすればいい? さしあたり➡ 65 00:05:19,640 --> 00:05:22,943 私を 現在の地位から 降ろしてはいかがでしょう。 66 00:05:22,943 --> 00:05:25,346 ええっ? (エラム)ナルサス様! 67 00:05:25,346 --> 00:05:29,984 何を言っている! 私は 今 中書令。➡ 68 00:05:29,984 --> 00:05:34,021 宰相に等しい役職ですが この地位は 本来➡ 69 00:05:34,021 --> 00:05:39,060 年長者で威厳と人望を備えた者が 就くべきなのです。 70 00:05:39,060 --> 00:05:41,328 では 誰が? 71 00:05:41,328 --> 00:05:43,931 ルーシャン卿が よろしいかと。 72 00:05:43,931 --> 00:05:47,034 ナルサス それでいいのか? 73 00:05:47,034 --> 00:05:51,605 (ナルサス)軍を動かす権限さえあれば 問題ありません。 74 00:05:51,605 --> 00:05:54,909 しかし ルシタニアという敵がいるのに➡ 75 00:05:54,909 --> 00:05:59,880 自軍の中にも問題は絶えませんね。 うむ…。 76 00:05:59,880 --> 00:06:03,117 (ナルサス)我々が 大きな組織となってきたからこそ➡ 77 00:06:03,117 --> 00:06:05,686 問題も 多く起こるのです。➡ 78 00:06:05,686 --> 00:06:08,486 それを率いる責任を 感じておられますか? 79 00:06:10,191 --> 00:06:12,191 殿下…。 80 00:06:13,461 --> 00:06:17,832 出陣を前に お話ししておくことが ございます。➡ 81 00:06:17,832 --> 00:06:21,132 この話は ルーシャン卿にも 聞いてもらいましょう。 82 00:06:23,938 --> 00:06:27,675 (ナルサス)今後 我々にとって 最大の障害となるのは➡ 83 00:06:27,675 --> 00:06:30,878 ルシタニアの客将 ヒルメス王子です。 84 00:06:30,878 --> 00:06:33,914 ヒルメス… 王子? 85 00:06:33,914 --> 00:06:37,751 ええ。 先代国王の遺児…➡ 86 00:06:37,751 --> 00:06:41,255 アルスラーン殿下の 従兄弟にあたるお方です。➡ 87 00:06:41,255 --> 00:06:45,526 ヒルメス王子は今 ルシタニアの将となっています。 88 00:06:45,526 --> 00:06:50,297 (ルーシャン)生きておられたのか。 しかし なぜ ルシタニアに? 89 00:06:50,297 --> 00:06:53,597 (ナルサス) 王位の奪還 そして復讐でしょう。 90 00:06:55,069 --> 00:06:58,873 ヒルメス王子は 自らこそが パルスの王たるべきだと➡ 91 00:06:58,873 --> 00:07:03,711 主張しておられる。 事実 世が世であれば➡ 92 00:07:03,711 --> 00:07:07,111 私ではなく 従兄弟殿が 王太子だったのだ。 93 00:07:09,750 --> 00:07:14,822 ヒルメス王子は 自らの手で パルスの民を傷つけた。 94 00:07:14,822 --> 00:07:19,527 王家の血を引いていようと それは許されることではないはず。 95 00:07:19,527 --> 00:07:23,264 パルスの民として 我々は そのようなお人を➡ 96 00:07:23,264 --> 00:07:26,033 王とするわけにはいきませぬ。 97 00:07:26,033 --> 00:07:29,170 うむ。 理由はどうあれ➡ 98 00:07:29,170 --> 00:07:32,940 そのような行為を 是とすることはできない。➡ 99 00:07:32,940 --> 00:07:36,677 私も アルスラーン殿下を 王太子として立てることに➡ 100 00:07:36,677 --> 00:07:38,712 異論ない。 101 00:07:38,712 --> 00:07:42,983 ♬~ 102 00:07:42,983 --> 00:07:45,019 殿下? 103 00:07:45,019 --> 00:07:49,190 以前 宮廷で うわさを聞いたことがある。 104 00:07:49,190 --> 00:07:53,194 父上が 先代国王を殺した… と。 105 00:07:53,194 --> 00:07:56,297 あっ…。 ただの流言で➡ 106 00:07:56,297 --> 00:07:59,333 真実ではないと思っていた。 107 00:07:59,333 --> 00:08:03,337 だが 父上が 本当に そのような罪を犯したのなら…。 108 00:08:03,337 --> 00:08:06,507 ♬~ 109 00:08:06,507 --> 00:08:11,779 従兄弟殿の復讐心も しかたないのかもしれない。 110 00:08:11,779 --> 00:08:14,148 (ギーヴ)ふぅ~。 111 00:08:14,148 --> 00:08:16,951 過去の真相は分かりません。 112 00:08:16,951 --> 00:08:19,887 しかし もし 真実だとしても➡ 113 00:08:19,887 --> 00:08:22,957 殿下は これから ヒルメス王子を退け➡ 114 00:08:22,957 --> 00:08:26,927 王位につかねばならない。 その覚悟がございますか? 115 00:08:26,927 --> 00:08:36,971 ♬~ 116 00:08:36,971 --> 00:08:41,642 パルスの民を救うためには 戦わねばならぬ。 117 00:08:41,642 --> 00:08:45,442 従兄弟殿との間の話は そのあとで つける。 118 00:08:50,084 --> 00:08:55,089 殿下の荷は重すぎる。 まだ14歳でしかないのに。 119 00:08:55,089 --> 00:08:58,389 (ナルサス)殿下ご自身の 出自の問題もあるからな。 120 00:08:59,860 --> 00:09:02,730 ≫(ギーヴ)自らは 王家の血を引いておらず➡ 121 00:09:02,730 --> 00:09:05,833 他に正統の王子がいる。➡ 122 00:09:05,833 --> 00:09:08,936 しかも 自らの王位は 父親の罪によって➡ 123 00:09:08,936 --> 00:09:11,038 成り立っているらしい。➡ 124 00:09:11,038 --> 00:09:15,109 お甘い殿下のことだ 親の罪を償うつもりで➡ 125 00:09:15,109 --> 00:09:18,812 ヒルメス王子に 王位を譲ると 言いだすかもしれんぞ。 126 00:09:18,812 --> 00:09:20,848 確かにな。 ナルサス! 127 00:09:20,848 --> 00:09:25,048 だからこそ 覚悟を 決めていただく必要があるのだ。 128 00:09:27,755 --> 00:09:30,524 (ナルサス)殿下にとって 王位とは…➡ 129 00:09:30,524 --> 00:09:35,224 殿下の目指しているものは 人に譲れるような安いものか。 130 00:09:39,767 --> 00:09:42,067 正統の王… か。 131 00:09:43,504 --> 00:09:51,545 ♬~ 132 00:09:51,545 --> 00:09:54,048 ザシュ!(斬る音) (聖騎士団兵)ぐわっ! 133 00:09:54,048 --> 00:09:56,116 ザシュ! (聖騎士団兵)ぐわっ! 134 00:09:56,116 --> 00:10:00,688 (ヒルメス)どうだ? お前たちの神への 信仰を捨てれば➡ 135 00:10:00,688 --> 00:10:03,824 生かしてやってよいが。 (聖騎士団長)天なる神よ➡ 136 00:10:03,824 --> 00:10:07,328 ご照覧あれ! はあっ! キン キン! 137 00:10:07,328 --> 00:10:09,628 (聖騎士団長)うお~! ぐはっ! 138 00:10:11,031 --> 00:10:13,067 ふっ。 139 00:10:13,067 --> 00:10:17,371 ♬~ 140 00:10:17,371 --> 00:10:21,542 (サーム)ヒルメス様 城内の聖騎士団140人➡ 141 00:10:21,542 --> 00:10:24,411 ことごとく 自ら 死を選びました。➡ 142 00:10:24,411 --> 00:10:28,082 これで 城は陥落です。 (ヒルメス)ボダンは? 143 00:10:28,082 --> 00:10:31,085 (サーム) 部下を捨て 逃亡したようです。 144 00:10:31,085 --> 00:10:34,254 ♬~ 145 00:10:34,254 --> 00:10:38,292 (ヒルメス) 神に捨てられ 指導者に捨てられ➡ 146 00:10:38,292 --> 00:10:40,392 あわれな者どもだ。 147 00:12:45,986 --> 00:12:48,021 (部下)やってらんねぇ➡ 148 00:12:48,021 --> 00:12:50,090 ペシャワールの偵察なんてよ。 149 00:12:50,090 --> 00:12:53,160 (部下) 危険なだけで 金も手に入らん。 150 00:12:53,160 --> 00:12:57,498 この仕事 エトワール様が 自分から志願したんだと。 151 00:12:57,498 --> 00:13:01,602 ふん… あの人は功を焦ってんだよ。 152 00:13:01,602 --> 00:13:05,405 (部下)ほんとだよ。 へへへっ。 はははっ。 153 00:13:05,405 --> 00:13:07,608 (3人)へへへっ。 うわっ! 154 00:13:07,608 --> 00:13:10,444 (部下)エトワール様! あっ 今の話は…。 155 00:13:10,444 --> 00:13:13,614 (エトワール)いい。 お前たちの不満は しかたない。 156 00:13:13,614 --> 00:13:16,750 ええっ? (エトワール)安心してくれ➡ 157 00:13:16,750 --> 00:13:20,750 偵察には 私一人で行く。 は… はあ。 158 00:13:23,323 --> 00:13:32,499 ♬~ 159 00:13:32,499 --> 00:13:35,399 (エトワール)功を焦っている… か。 160 00:13:37,638 --> 00:13:39,673 (バルカシオン・回想) ((気持ちは分かるが➡ 161 00:13:39,673 --> 00:13:43,277 お主の身は 祖父君から お預かりしたもの)) 162 00:13:43,277 --> 00:13:45,379 ((危険な任務を させるわけには…)) 163 00:13:45,379 --> 00:13:48,815 ((私が祖国をたって この地まで参りましたのは➡ 164 00:13:48,815 --> 00:13:51,652 騎士として 武勲を立てるためです!)) 165 00:13:51,652 --> 00:13:54,488 ((そのためなら 我が身の危険など!)) 166 00:13:54,488 --> 00:14:09,570 ♬~ 167 00:14:09,570 --> 00:14:14,841 (エトワール)私は 立派な騎士に ならないといけない。➡ 168 00:14:14,841 --> 00:14:16,877 家族のためにも➡ 169 00:14:16,877 --> 00:14:18,977 故郷の領民のためにも。 170 00:14:23,016 --> 00:14:25,016 コケーッ! 171 00:14:27,721 --> 00:14:30,824 んっ んん…。 ふぅ~。 172 00:14:30,824 --> 00:14:34,294 ≪随分と食料が多いのですね。 173 00:14:34,294 --> 00:14:36,463 おっ。 今 ペシャワールには➡ 174 00:14:36,463 --> 00:14:40,163 パルス中から 大勢の兵士が集まってるからな。 175 00:14:41,568 --> 00:14:44,504 まっ そんだけ兵士が集まりゃ➡ 176 00:14:44,504 --> 00:14:47,608 女っ気を欲しがるヤツも いるだろうよ。 177 00:14:47,608 --> 00:14:50,608 あんたなんか 特に上物だ。 178 00:14:55,849 --> 00:15:06,193 ♬~ 179 00:15:06,193 --> 00:15:11,198 (兵)俺が いちばん多く ルシタニアの蛮人どもの首を取ってやる。 180 00:15:11,198 --> 00:15:14,801 はっ! そういうヤツが いちばん先に死ぬのさ。 181 00:15:14,801 --> 00:15:18,672 なんだと! (エトワール)ま… まあ どうぞ。 182 00:15:18,672 --> 00:15:22,209 なあ お前 体はガキっぽいが➡ 183 00:15:22,209 --> 00:15:24,609 よく見りゃ いい女じゃないか。 184 00:15:26,113 --> 00:15:28,148 (エトワール)触るな! 185 00:15:28,148 --> 00:15:30,183 えっ? 186 00:15:30,183 --> 00:15:33,320 あっ。 お… おほほほっ!➡ 187 00:15:33,320 --> 00:15:38,091 ささっ どうぞ お酒を。 あ… ああ。 188 00:15:38,091 --> 00:15:40,160 (心の声)≪危なかった≫ 189 00:15:40,160 --> 00:15:42,329 ≪(兵)しかし 奴隷解放だとか➡ 190 00:15:42,329 --> 00:15:45,132 殿下も 思い切ったこと言いだしたよな。 191 00:15:45,132 --> 00:15:48,201 ああ。 一体 どういうつもりなんだ? 192 00:15:48,201 --> 00:15:50,971 奴隷解放? 193 00:15:50,971 --> 00:15:54,074 (ザラーヴァント) 出陣は 5月10日だ!➡ 194 00:15:54,074 --> 00:15:57,577 パルス再興のため 殿下のため➡ 195 00:15:57,577 --> 00:16:01,181 王都を 我らの手で取り戻すぞ~! 196 00:16:01,181 --> 00:16:05,419 (一同)おお~! (ザラーヴァント)わ~はははっ!➡ 197 00:16:05,419 --> 00:16:08,919 我らの手で いざ パルスを! 198 00:16:10,490 --> 00:16:12,490 (エトワール)はぁ…。 199 00:16:15,662 --> 00:16:19,866 何なんだ パルスの兵士どもは! 勝ったあとならともかく➡ 200 00:16:19,866 --> 00:16:21,968 戦の前から この浮かれよう! 201 00:16:21,968 --> 00:16:26,073 ほんと 浮かれ過ぎだよねぇ。 はっ。 202 00:16:26,073 --> 00:16:30,877 うわっ! え… えっと… ははははっ。 203 00:16:30,877 --> 00:16:33,980 酔っ払いの相手 大変だと思うけど➡ 204 00:16:33,980 --> 00:16:37,551 まあ 頑張ってよ。 あの… あなたは? 205 00:16:37,551 --> 00:16:40,053 ああ~ 私は アルフリード。 206 00:16:40,053 --> 00:16:42,689 これでも アルスラーン軍の一員なんだよ。 207 00:16:42,689 --> 00:16:45,792 でも なんか 私 こんなだし➡ 208 00:16:45,792 --> 00:16:49,629 新しく来た人たちから 変な目で見られるんだよね。➡ 209 00:16:49,629 --> 00:16:51,732 居心地悪くて出てきちゃった。 210 00:16:51,732 --> 00:16:56,903 ≪確執でもあるのか? パルスも一枚岩ではないようだ≫ 211 00:16:56,903 --> 00:17:01,208 まっ 私は 愛しのナルサスさえ いてくれればいいんだけどね! 212 00:17:01,208 --> 00:17:03,643 ナルサス… とは? 213 00:17:03,643 --> 00:17:05,712 (アルフリード)強くて 頭がよくて➡ 214 00:17:05,712 --> 00:17:08,815 うちの軍の中でも すごく偉いんだよ。 215 00:17:08,815 --> 00:17:11,918 あっ 私は ナルサスの情婦なんだ。 216 00:17:11,918 --> 00:17:14,988 情婦!? うん。 じゃあ 私は➡ 217 00:17:14,988 --> 00:17:18,188 ナルサスを捜さないといけないから。 じゃあね! 218 00:17:20,193 --> 00:17:25,065 ≪むむっ… 地位に物を言わせて 若い女を妾にしているのか≫ 219 00:17:25,065 --> 00:17:27,134 やはり パルスは乱れている! 220 00:17:27,134 --> 00:17:29,302 ≫(兵)おい 娘。 あっ! 221 00:17:29,302 --> 00:17:33,473 こんな所にいたのか。 捜したんだぜ。➡ 222 00:17:33,473 --> 00:17:35,575 なあ。 うっ! やめ…。 223 00:17:35,575 --> 00:17:38,612 俺と仲よくしといて損はないぜ。 224 00:17:38,612 --> 00:17:42,015 これから武勲を立てる パルスの騎士だからな。 225 00:17:42,015 --> 00:17:44,451 騎士… だと? 226 00:17:44,451 --> 00:17:47,921 ああ そうさ! 行こうか? 227 00:17:47,921 --> 00:17:50,390 (エトワール)ふざけるな。 あん? 228 00:17:50,390 --> 00:17:52,926 騎士とは 民のために➡ 229 00:17:52,926 --> 00:17:56,196 戦いの最前へ赴く 誇り高き戦士だ!➡ 230 00:17:56,196 --> 00:17:58,496 貴様のような者など 騎士ではない! 231 00:18:00,066 --> 00:18:02,102 ≫(兵)なんだ この娘!➡ 232 00:18:02,102 --> 00:18:04,302 もう一度 言ってみろ! あっ! 233 00:18:05,739 --> 00:18:09,009 (エトワール)えいっ! (兵)うわ~! ぐはっ…。 234 00:18:09,009 --> 00:18:11,845 (エトワール)ああ~ やってしまった。 235 00:18:11,845 --> 00:18:14,748 どうする? 逃げるか? あっ いや➡ 236 00:18:14,748 --> 00:18:17,484 いっそのこと この男を殺して…。 お主。 237 00:18:17,484 --> 00:18:25,258 ♬~ 238 00:18:25,258 --> 00:18:27,928 お前は! 239 00:18:27,928 --> 00:18:30,697 ≪前に会った パルスの坊ちゃんじゃないか≫ 240 00:18:30,697 --> 00:18:32,899 ≪まだ生きていたとは≫ 241 00:18:32,899 --> 00:18:35,569 ≪あほ面のくせに 悪運は強い≫ 242 00:18:35,569 --> 00:18:39,306 えっと… 先ほどの様子は見ていた。 243 00:18:39,306 --> 00:18:41,975 絡まれていたのだな? えっ…。 244 00:18:41,975 --> 00:18:44,110 あっ はい。 245 00:18:44,110 --> 00:18:46,210 ≪私だと気付かないか≫ 246 00:18:50,083 --> 00:18:53,119 気を失っているだけだな。 247 00:18:53,119 --> 00:18:55,388 通りかかった者が 介抱してくれるだろう。 248 00:18:55,388 --> 00:18:59,125 あの~ これは…。 見つかって騒ぎになると まずい。 249 00:18:59,125 --> 00:19:02,229 えっ…。 誰にも見つからないよう➡ 250 00:19:02,229 --> 00:19:04,929 連れ出してあげよう。 ああっ…。 251 00:19:07,367 --> 00:19:10,303 (ギーヴ)ん? おやおや。 252 00:19:10,303 --> 00:19:12,939 何をしておるのじゃ? お主は。 253 00:19:12,939 --> 00:19:16,943 殿下に 女神アシの お導きがあらんことを…➡ 254 00:19:16,943 --> 00:19:19,043 と お祈りしていたのさ。 255 00:19:21,681 --> 00:19:23,681 ん? 256 00:19:26,286 --> 00:19:29,389 はぁ はぁ…。 257 00:19:29,389 --> 00:19:33,526 だが お主くらいの年で 城の中まで働きに来るとは➡ 258 00:19:33,526 --> 00:19:38,632 何か事情でもあるのか? ああっ… そ それは…。 259 00:19:38,632 --> 00:19:41,434 母は病気で 父が腰痛で➡ 260 00:19:41,434 --> 00:19:43,734 兄弟たちは 次々に転んで! 261 00:19:45,105 --> 00:19:48,909 それは… 大変だったのだな。 262 00:19:48,909 --> 00:19:53,013 私が よい医者を紹介しよう。 うぅ… 結構です。 263 00:19:53,013 --> 00:19:55,081 いや 遠慮せず。 264 00:19:55,081 --> 00:19:57,150 異教徒からの施しなど! 265 00:19:57,150 --> 00:20:00,850 異教徒? うっ…。 いえいえ。 266 00:20:02,756 --> 00:20:07,827 と… ところで 随分多く 兵士が集まりましたね。 267 00:20:07,827 --> 00:20:10,664 うむ。 皆 王都を取り戻すために➡ 268 00:20:10,664 --> 00:20:14,267 奮い立っている。 あなたも出陣を? 269 00:20:14,267 --> 00:20:17,570 もちろんだ。 (エトワール)ですが➡ 270 00:20:17,570 --> 00:20:21,207 あなたは あまり強いように見えませんが。 271 00:20:21,207 --> 00:20:23,276 ううっ…。 272 00:20:23,276 --> 00:20:26,146 厳しい言い方をするなぁ お主は。 273 00:20:26,146 --> 00:20:28,248 あなたが 戦へ行かなくても➡ 274 00:20:28,248 --> 00:20:30,450 もっと ふさわしい者がいるでしょう。 275 00:20:30,450 --> 00:20:33,250 ふさわしい者…。 276 00:20:38,992 --> 00:20:43,129 なぜ あなたは 戦へ赴くのですか? 277 00:20:43,129 --> 00:20:46,599 昔 奴隷として連れてこられた➡ 278 00:20:46,599 --> 00:20:49,903 ルシタニアの少年と出会ったのだ。 あっ。 279 00:20:49,903 --> 00:20:55,241 その少年から 初めて パルス以外の国の話を聞いた。 280 00:20:55,241 --> 00:20:59,041 自分が生きてきた環境や 制度だけが 全てではないと。 281 00:21:02,148 --> 00:21:04,884 世界には いろいろな人々がいて➡ 282 00:21:04,884 --> 00:21:08,355 さまざまな国のあり方があると 気付かされた。 283 00:21:08,355 --> 00:21:10,490 そのあとも ナルサスから…➡ 284 00:21:10,490 --> 00:21:15,595 あっ 私の仲間なのだが いろいろな話を聞いてな。 285 00:21:15,595 --> 00:21:20,500 パルスという国の よいところも 悪いところも見えてきた。 286 00:21:20,500 --> 00:21:25,338 だから この戦いをきっかけに パルスを 少しでもよくしたいと➡ 287 00:21:25,338 --> 00:21:27,974 そう思うのだ。 288 00:21:27,974 --> 00:21:29,974 お主は…。 289 00:21:31,444 --> 00:21:36,182 国を どうこうするなど お主ではなく 王の仕事であろう。 290 00:21:36,182 --> 00:21:38,251 えっ…。 (エトワール)だが➡ 291 00:21:38,251 --> 00:21:42,751 国と民のためを考えての行動に 出自など関係ない。 292 00:21:45,025 --> 00:21:47,527 (エトワール)それは とても尊いことだ。 293 00:21:47,527 --> 00:21:51,831 ♬~ 294 00:21:51,831 --> 00:21:53,867 (エトワール)あっ…。 295 00:21:53,867 --> 00:21:57,704 ♬~ 296 00:21:57,704 --> 00:22:00,140 なんだ? 297 00:22:00,140 --> 00:22:03,109 うむ お主の言うとおりだ。 298 00:22:03,109 --> 00:22:06,112 ♬~ 299 00:22:06,112 --> 00:22:10,316 お主と話していると 気付かされることがあるな。 300 00:22:10,316 --> 00:22:13,353 あのときのルシタニアの少年のことを 思い出した。 301 00:22:13,353 --> 00:22:16,289 ううっ! お… おほほほっ。 302 00:22:16,289 --> 00:22:18,324 そうですか? ん? 303 00:22:18,324 --> 00:22:25,265 ♬~ 304 00:22:25,265 --> 00:22:27,300 裏口は 兵は いないようだ。 305 00:22:27,300 --> 00:22:32,038 ♬~ 306 00:22:32,038 --> 00:22:36,142 この中に隠れていれば 他の商人や女性たちが帰るとき➡ 307 00:22:36,142 --> 00:22:38,678 一緒に帰れるだろう。 308 00:22:38,678 --> 00:22:40,713 ありがとうございます。 309 00:22:40,713 --> 00:22:45,051 ♬~ 310 00:22:45,051 --> 00:22:48,054 それではな。 311 00:22:48,054 --> 00:22:51,057 あっ…。 ん? 312 00:22:51,057 --> 00:22:55,261 戦で 命を落とさないよう 気をつけて。 313 00:22:55,261 --> 00:22:57,297 ありがとう。 314 00:22:57,297 --> 00:23:01,401 ♬~ 315 00:23:01,401 --> 00:23:03,536 ふん…。➡ 316 00:23:03,536 --> 00:23:06,573 ただの甘ったれお坊ちゃんだと 思っていたが➡ 317 00:23:06,573 --> 00:23:09,173 パルスにも 少しは まともなヤツがいる。 318 00:23:10,777 --> 00:23:14,280 あっ 名前 聞いてなかったな。➡ 319 00:23:14,280 --> 00:23:17,380 戦場で会わないよう 祈っておくか。 320 00:23:24,190 --> 00:23:27,690 パルスと その民のために。 321 00:23:37,537 --> 00:23:41,437 ダリューン ナルサス キシュワード ルーシャン。 322 00:23:42,742 --> 00:23:45,812 いかがなされました? 殿下。 323 00:23:45,812 --> 00:23:47,881 我々は エクバターナを…➡ 324 00:23:47,881 --> 00:23:50,517 パルスを ルシタニアから取り戻す。 325 00:23:50,517 --> 00:23:53,319 (ナルサス) はい。 もちろんでございます。 326 00:23:53,319 --> 00:23:56,422 そして 国を取り戻したら➡ 327 00:23:56,422 --> 00:24:00,293 従兄弟殿に 王位を譲るつもりはない。 328 00:24:00,293 --> 00:24:02,462 確かに血筋からすれば➡ 329 00:24:02,462 --> 00:24:05,298 従兄弟殿の方が 王に ふさわしいだろう。 330 00:24:05,298 --> 00:24:07,333 しかし 私には パルスを➡ 331 00:24:07,333 --> 00:24:10,436 よりよい国にしたいという 夢がある。 332 00:24:10,436 --> 00:24:14,507 奴隷解放令は そのためのものであるのだから。 333 00:24:14,507 --> 00:24:18,811 殿下。 覚悟は決まったのですね。 334 00:24:18,811 --> 00:24:21,211 うむ。 迷いはない。 335 00:24:23,183 --> 00:24:27,287 私の夢に 力を貸してくれるか? 336 00:24:27,287 --> 00:24:31,357 ♬~ 337 00:24:31,357 --> 00:24:34,661 無論でございます。 このダリューンが…➡ 338 00:24:34,661 --> 00:24:38,498 否 ペシャワール城の全ての者が➡ 339 00:24:38,498 --> 00:24:42,168 殿下の目標のための 力となりましょう。 340 00:24:42,168 --> 00:24:44,837 ありがとう。 341 00:24:44,837 --> 00:24:48,337 <パルス暦321年5月> 342 00:24:49,776 --> 00:24:54,514 <王太子アルスラーンは 決意を新たに 戦場へ臨む> 343 00:24:54,514 --> 00:24:57,714 <出陣のときは 間近に迫っていた> 344 00:24:59,085 --> 00:25:13,785 ♬~ 345 00:25:18,905 --> 00:25:38,558 ♬~ 346 00:25:38,558 --> 00:25:57,510 ♬~ 347 00:25:57,510 --> 00:26:02,010 ♬~ 348 00:26:06,152 --> 00:26:09,255 ♬~ 349 00:26:09,255 --> 00:26:22,468 ♬~ 350 00:26:22,468 --> 00:26:27,668 ♬~ 351 00:27:59,732 --> 00:28:03,035 <口ずさんだ男は 若く かなりの美男子で➡ 352 00:28:03,035 --> 00:28:07,135 赤紫色の髪を持ち 鞍に たて琴をのせていた> 353 00:28:10,243 --> 00:28:12,843 <少年は そして王となる> 354 00:28:21,654 --> 00:28:30,654 355 00:30:48,951 --> 00:30:52,255 韓国と北朝鮮の緊張緩和につなが るのか。 356 00:30:52,255 --> 00:30:55,074 夜を徹しての協議でも結論が出な かった 357 00:30:56,375 --> 00:30:58,878 南北の高官級会談が再開された。