1 00:00:08,008 --> 00:00:11,345 (すすり泣く声) 2 00:00:11,345 --> 00:00:15,349 (イングリス王)皆 そんな顔をするでない。 3 00:00:15,349 --> 00:00:20,020 後ろ髪を引かれて 逝くに逝けぬではないか。 4 00:00:20,020 --> 00:00:22,689 (大臣)陛下 お元気になってくださいませ! 5 00:00:22,689 --> 00:00:26,360 民もまだ 陛下のお力を…。 6 00:00:26,360 --> 00:00:29,196 これは天命→ 7 00:00:29,196 --> 00:00:34,201 皆の者 後のことは頼むぞ…。 8 00:00:37,538 --> 00:00:40,207 (アリスティア)イングリス…。 んっ? 9 00:00:40,207 --> 00:00:43,544 (イングリス王)おお お懐かしゅうございます→ 10 00:00:43,544 --> 00:00:46,380 女神アリスティア様…。 11 00:00:46,380 --> 00:00:50,884 最期に一目 お目にかかりたいと 思うておりました。 12 00:00:50,884 --> 00:00:53,387 (アリスティア)私もです イングリス。 13 00:00:53,387 --> 00:00:56,556 今日まで本当に ご苦労さまでした。 14 00:00:56,556 --> 00:01:01,662 あなたは 人々のために 真に よく働いてくれました。 15 00:01:01,662 --> 00:01:05,499 (イングリス王)いいえ あなたのご加護がなければ→ 16 00:01:05,499 --> 00:01:09,002 一代で この シルヴェール王国をつくることなど→ 17 00:01:09,002 --> 00:01:11,505 到底不可能でした。 18 00:01:11,505 --> 00:01:14,341 あまたの魔物や邪神を 討ち果たし→ 19 00:01:14,341 --> 00:01:16,843 英雄王と 呼ばれるようになったのは→ 20 00:01:16,843 --> 00:01:20,013 その心根が まっすぐであればこそ…。 21 00:01:20,013 --> 00:01:24,518 あなたを ディバインナイトとした この目は 確かでしたね。 22 00:01:24,518 --> 00:01:26,520 (イングリス王)そう おっしゃっていただけますと→ 23 00:01:26,520 --> 00:01:30,190 この老いぼれは 鼻が高うございます。 24 00:01:30,190 --> 00:01:32,693 ゆえに 私は 今日→ 25 00:01:32,693 --> 00:01:36,196 あなたの これまでの 多大なる功績に対し→ 26 00:01:36,196 --> 00:01:38,365 報いたいと思います。 27 00:01:38,365 --> 00:01:40,367 もったいない…。 28 00:01:40,367 --> 00:01:42,536 何か願いはありませんか? 29 00:01:42,536 --> 00:01:47,207 私にできることならば なんでも かなえましょう。 30 00:01:47,207 --> 00:01:51,545 (イングリス王)なんでも で ございますか…→ 31 00:01:51,545 --> 00:01:58,385 そうですな… 願わくば もう一度 生まれ変わりとうございます。 32 00:01:58,385 --> 00:02:03,657 我が一生は 国と民だけに ささげてまいりました。 33 00:02:03,657 --> 00:02:08,161 そのことに 後悔はありませぬ ですが→ 34 00:02:08,161 --> 00:02:14,167 王にならず 生涯を己の 武のために ささげていたなら→ 35 00:02:14,167 --> 00:02:17,004 その力は いかほどだったか→ 36 00:02:17,004 --> 00:02:21,174 そのような生き方も してみとうございます…。 37 00:02:21,174 --> 00:02:24,177 あなたの願いを聞き届けましょう。 38 00:02:29,850 --> 00:02:33,020 はるかなる未来で 生まれ変わった あなたと→ 39 00:02:33,020 --> 00:02:37,691 再会することを 楽しみにしていますよ。 40 00:02:37,691 --> 00:02:42,396 ♬~ 41 00:02:46,533 --> 00:02:48,869 (リューク)おお! ハハハ。 42 00:02:48,869 --> 00:02:52,039 ほ~ら 高い高~い。 (セレーナ)あなた→ 43 00:02:52,039 --> 00:02:56,376 そんなに揺らしては イングリスが怖がってしまいますよ。 44 00:02:56,376 --> 00:02:58,879 《イングリス王:イングリス…? 45 00:02:58,879 --> 00:03:02,482 おお これは 本当に転生したのか…》 46 00:03:02,482 --> 00:03:04,985 怖くないよなぁ? 《どうやら 生まれ変わっても→ 47 00:03:04,985 --> 00:03:07,821 同じ名前を与えられたようだ》 48 00:03:07,821 --> 00:03:12,159 しかし セレーナ お前に似て 本当にかわいい女の子だ。 49 00:03:12,159 --> 00:03:15,162 《お…! 女…?》 50 00:03:15,162 --> 00:03:18,665 (セレーナ)将来 きっと かわいらしい女性になりますわ。 51 00:03:18,665 --> 00:03:22,002 《女の… 子…!? 52 00:03:22,002 --> 00:03:25,605 女の子だと~!!》 (イングリスの泣き声) 53 00:05:06,306 --> 00:05:09,109 (寝息) 54 00:05:14,314 --> 00:05:16,983 ばぶぅ~。 《やれやれ…。 55 00:05:16,983 --> 00:05:21,154 赤ん坊の身では剣も振るえぬ。 56 00:05:21,154 --> 00:05:26,493 だが 生まれ変わっても 女神様の祝福は生きている→ 57 00:05:26,493 --> 00:05:31,164 この身の内に エーテルの存在を感じる…》 58 00:05:31,164 --> 00:05:37,003 <エーテルとは この世界 いわば 万物の根源そのものである→ 59 00:05:37,003 --> 00:05:41,508 世界のすべてのものは エーテルにより構成されている。 60 00:05:41,508 --> 00:05:46,513 それを操るということは 世界を意のままに操ること→ 61 00:05:46,513 --> 00:05:50,016 すなわち 神の力である> 62 00:05:50,016 --> 00:05:52,686 《前世では エーテルについて→ 63 00:05:52,686 --> 00:05:55,355 基本的な使い方を 身に付けるにとどまったが→ 64 00:05:55,355 --> 00:06:00,627 生まれ変わってから エーテルを操る者が見当たらない→ 65 00:06:00,627 --> 00:06:05,465 それに 女神様たちの存在が 感じられないのは気になる…》 66 00:06:05,465 --> 00:06:08,301 ⚟魔石獣が来たぞ! 城に避難しろ~! 67 00:06:08,301 --> 00:06:10,637 《ませきじゅう?》 68 00:06:10,637 --> 00:06:14,975 クリスちゃん! 急いで逃げて…? ええ~!! 69 00:06:14,975 --> 00:06:17,644 この子 う 浮いて!? 70 00:06:17,644 --> 00:06:20,814 み 見間違いよね…。 (イングリスの泣き声) 71 00:06:20,814 --> 00:06:22,983 《ごまかせたか…?》 72 00:06:22,983 --> 00:06:25,151 大丈夫よ イングリス→ 73 00:06:25,151 --> 00:06:29,322 お父様たちが 魔石獣を すぐに追い払ってくれるわ。 74 00:06:29,322 --> 00:06:33,526 《魔石獣… なんと ワクワクする名ではないか》 75 00:06:35,495 --> 00:06:37,998 《願わくば とてつもなく凶悪→ 76 00:06:37,998 --> 00:06:41,301 かつ 倒しがいのある 化け物であらんことを!》 77 00:06:46,506 --> 00:06:48,675 (イリーナ)あっ セレーナ! 78 00:06:48,675 --> 00:06:51,845 イリーナ姉さん! 子どもたちは? 79 00:06:51,845 --> 00:06:54,514 ラファエルがラフィニアを見てくれてるわ→ 80 00:06:54,514 --> 00:06:58,018 さあ 急いで。 ええ。 81 00:06:58,018 --> 00:07:01,788 母上! 叔母上! ご無事でよかった! 82 00:07:01,788 --> 00:07:05,292 ラファエル ラフィニアは? はい→ 83 00:07:05,292 --> 00:07:08,461 いい子にしてますよ。 84 00:07:08,461 --> 00:07:10,964 クリス もう大丈夫だからね。 85 00:07:10,964 --> 00:07:12,966 ここで 騎士団が魔石獣を→ 86 00:07:12,966 --> 00:07:15,068 追い払ってくれるのを 待ちましょう。 87 00:07:17,804 --> 00:07:20,974 《あれが 魔石獣…。 88 00:07:20,974 --> 00:07:25,645 ふむ 個体によって あの宝石の色はさまざま→ 89 00:07:25,645 --> 00:07:30,150 あれは 凝縮されたマナの力か…? 90 00:07:30,150 --> 00:07:33,820 どうにも 物騒な世の中になったものだが! 91 00:07:33,820 --> 00:07:37,157 私にとっては好都合!》 92 00:07:37,157 --> 00:07:39,159 だああ~! 《え~い! 腕が鳴るぞ!》 93 00:07:39,159 --> 00:07:41,328 クリスちゃん あんまり暴れちゃダメよ。 94 00:07:41,328 --> 00:07:45,999 (イリーナ)しかたないわよ 魔石獣を 目にするのは初めてでしょう? 95 00:07:45,999 --> 00:07:48,335 怖がるのも当然よ。 96 00:07:48,335 --> 00:07:50,503 (セレーナ)この子たちの 未来のためにも→ 97 00:07:50,503 --> 00:07:54,507 魔石獣なんて いない世の中が 来てくれればいいんだけど。 98 00:07:54,507 --> 00:07:57,010 あぶぅ! 《それは困ります 母上! 99 00:07:57,010 --> 00:08:00,113 私には 戦う相手が必要なのです! 100 00:08:00,113 --> 00:08:03,116 魔石獣には いてもらわないと!》 101 00:08:03,116 --> 00:08:06,119 (セレーナ)よしよし 怖くないわよ クリス。 102 00:08:06,119 --> 00:08:08,621 悔しいです。 103 00:08:08,621 --> 00:08:11,624 僕も すでに ルーンを授かった身だというのに→ 104 00:08:11,624 --> 00:08:14,294 ここで見ているだけとは…。 105 00:08:14,294 --> 00:08:18,465 <ルーン… 魔石獣と戦うための武器→ 106 00:08:18,465 --> 00:08:21,968 アーティファクトを扱うために 必要なものであり→ 107 00:08:21,968 --> 00:08:25,472 騎士たる者は皆 その身に刻む> 108 00:08:25,472 --> 00:08:28,641 《あれも 前世には なかったものだ》 109 00:08:28,641 --> 00:08:33,813 ラファエル あなたのルーンは特級印 本当に選ばれた→ 110 00:08:33,813 --> 00:08:36,816 地上の人々の 希望となりうる者にしか→ 111 00:08:36,816 --> 00:08:38,818 与えられないもの。 112 00:08:38,818 --> 00:08:41,821 だから こんなところで 倒れるわけにはいかない→ 113 00:08:41,821 --> 00:08:45,825 わかるわね? はい 母上…。 114 00:08:45,825 --> 00:08:48,828 (イリーナ)たとえ この場の全員を見捨てても→ 115 00:08:48,828 --> 00:08:50,997 あなたは生きなければならないわ。 116 00:08:50,997 --> 00:08:52,999 (ラファエル)そ… そんな! 117 00:08:52,999 --> 00:08:55,335 (壁の壊れる音) 118 00:08:55,335 --> 00:08:58,171 姉さん! 119 00:08:58,171 --> 00:09:01,107 母上! 120 00:09:01,107 --> 00:09:03,276 (ラフィニアの泣き声) 121 00:09:03,276 --> 00:09:05,278 くっ! ダメ! 122 00:09:05,278 --> 00:09:12,452 ♬~ 123 00:09:12,452 --> 00:09:14,554 (咆哮) 124 00:09:16,956 --> 00:09:18,958 ラファエル! 125 00:09:21,294 --> 00:09:24,631 叔母上!? イングリスたちを連れて逃げて! 126 00:09:24,631 --> 00:09:28,134 (ラファエル)しかし その剣では ヤツには通用しません! 127 00:09:28,134 --> 00:09:31,037 いいから 早く二人を! 128 00:09:35,141 --> 00:09:37,143 うっ! 叔母上! 129 00:09:37,143 --> 00:09:40,313 《イングリス:うむ 太刀筋は悪くないが→ 130 00:09:40,313 --> 00:09:43,817 魔石獣 なかなか俊敏な動きをする》 131 00:09:43,817 --> 00:09:45,819 (咆哮) 132 00:09:45,819 --> 00:09:48,321 何をしてるの! 早く行きなさい! 133 00:09:48,321 --> 00:09:52,158 (ラフィニアの泣き声) 134 00:09:52,158 --> 00:09:55,662 ラニ クリス ごめんよ 少し待ってて! 135 00:09:57,664 --> 00:10:00,834 (ラファエル)助太刀します! (セレーナ)ダメよ! 下がりなさい! 136 00:10:00,834 --> 00:10:04,337 目の前の大事な人たちも 助けられずに→ 137 00:10:04,337 --> 00:10:07,340 多くの人々など 助けられっこない! 138 00:10:07,340 --> 00:10:10,510 《その心意気や よし!》 うお~! 139 00:10:10,510 --> 00:10:14,013 《イングリス:英雄とは 人に言われて なるようなものではない! 140 00:10:14,013 --> 00:10:21,354 みずからの意志と行いによって そう呼ばれるようになるものだ》 141 00:10:21,354 --> 00:10:23,356 (悲鳴) 142 00:10:23,356 --> 00:10:26,192 うっ! うっ! 143 00:10:26,192 --> 00:10:28,595 叔母… 上…。 144 00:10:32,699 --> 00:10:35,535 だあぶあ…。 145 00:10:35,535 --> 00:10:39,205 《イングリス:こんなところで 死なせるには惜しい子だ。 146 00:10:39,205 --> 00:10:43,042 この人生 自分のために 生きると決めている→ 147 00:10:43,042 --> 00:10:46,379 ゆえに 英雄になど興味はない。 148 00:10:46,379 --> 00:10:50,717 だが その素質を持つ者に 手を貸すのは→ 149 00:10:50,717 --> 00:10:52,719 やぶさかではない》 150 00:10:52,719 --> 00:10:54,721 (咆哮) 151 00:10:57,223 --> 00:11:02,662 ばぶぅ~! 《エーテルストライク!》 152 00:11:02,662 --> 00:11:10,837 ♬~ 153 00:11:10,837 --> 00:11:16,176 《赤子とはいえ まあまあの威力ではないか!》 154 00:11:16,176 --> 00:11:18,511 ク… クリス? 155 00:11:18,511 --> 00:11:20,513 ばぶ!? 156 00:11:20,513 --> 00:11:25,184 い… 今… 何が…。 《お 起きていたか!?》 157 00:11:25,184 --> 00:11:27,187 よかっ… た…。 158 00:11:27,187 --> 00:11:29,522 ぶあ~。 《このまま 今 見たことは→ 159 00:11:29,522 --> 00:11:32,859 夢うつつ 幻と思うがよい。 160 00:11:32,859 --> 00:11:37,363 もう 大丈夫だ ろう…→ 161 00:11:37,363 --> 00:11:39,699 赤子の身で…》 (騎士)奥方様! ラファエル様! 162 00:11:39,699 --> 00:11:42,869 《張り切り すぎ た》 (騎士)ご無事ですか! 163 00:11:42,869 --> 00:11:45,872 (ラフィニア)あ~ あ~。 164 00:11:45,872 --> 00:11:49,208 みんな 無事でよかった。 ラファエルのおかげよ→ 165 00:11:49,208 --> 00:11:51,544 街の被害も少なかったみたいね。 166 00:11:51,544 --> 00:11:55,548 ああ だが 警備も見直さねばならん→ 167 00:11:55,548 --> 00:12:01,654 あれが もし プリズマーだったら… ヤツは1体で 一国を滅ぼすからな。 168 00:12:01,654 --> 00:12:04,490 《興味深い話だ…。 169 00:12:04,490 --> 00:12:10,663 プリズマーとやら たたき潰せるように なってやろう…→ 170 00:12:10,663 --> 00:12:13,100 楽しみなことだ…》 171 00:12:13,100 --> 00:12:16,502 (鳥のさえずり) 172 00:12:19,005 --> 00:12:23,009 《イングリス:なんとまあ かわいらしく 生まれ変わったものだ→ 173 00:12:23,009 --> 00:12:26,179 将来は絶世の美女に育つだろう。 174 00:12:26,179 --> 00:12:29,349 こんな孫娘が欲しかったぞ~》 175 00:12:29,349 --> 00:12:34,520 (イリーナ)あらあら クリスちゃんってば 本当に鏡が好きなのねえ。 176 00:12:34,520 --> 00:12:39,692 そうなのよ とっても賢くて 聞き分けもいい子なんだけどねぇ。 177 00:12:39,692 --> 00:12:43,196 (ラフィニア)クリス! ラニ! 178 00:12:43,196 --> 00:12:46,032 別にいいじゃない かわいいんだから→ 179 00:12:46,032 --> 00:12:48,534 自分で見とれちゃうわよねぇ。 180 00:12:48,534 --> 00:12:52,038 叔母様 恥ずかしいところを お見せしました。 181 00:12:52,038 --> 00:12:56,042 まあ 本当に 言葉遣いが しっかりしてるわね。 182 00:12:56,042 --> 00:12:59,045 ラニと同じ5歳とは思えないわ。 183 00:12:59,045 --> 00:13:03,316 どういう教育をしてると こうなってくれるの? 184 00:13:03,316 --> 00:13:07,654 特に 何もしてないんだけど…。 ほ 本を見て覚えました…。 185 00:13:07,654 --> 00:13:11,557 クリス! 今日も稽古 頑張ろうね! そうだね! 186 00:13:13,826 --> 00:13:18,164 (稽古のかけ声) 187 00:13:18,164 --> 00:13:20,667 う~ん とお~! ひゃっ!? 188 00:13:20,667 --> 00:13:23,336 …きゃん!? 189 00:13:23,336 --> 00:13:26,506 ラニ 大丈夫? 190 00:13:26,506 --> 00:13:31,010 ほら 起きて。 う うう~ クリス~。 191 00:13:31,010 --> 00:13:33,179 ちゃんと腰を落として→ 192 00:13:33,179 --> 00:13:35,515 みんながやってるみたいに 振らないと。 193 00:13:35,515 --> 00:13:38,851 ⚟さあ ラファエル様! 遠慮はいりませんぞ! 194 00:13:38,851 --> 00:13:41,187 はい! お願いします! 195 00:13:41,187 --> 00:13:44,357 《イングリス:領主 ビルフォード侯爵の長男》 196 00:13:44,357 --> 00:13:47,193 兄様 頑張れ~! 《品があり 生真面目で努力家→ 197 00:13:47,193 --> 00:13:50,863 次期領主としての評判は上々》 はあ~! 198 00:13:50,863 --> 00:13:54,701 《武の才能が ずばぬけている》 そこまで! ラファエル様の勝ちだ。 199 00:13:54,701 --> 00:13:57,537 お見事です。 ありがとうございます。 200 00:13:57,537 --> 00:13:59,539 兄様 すご~い! 201 00:13:59,539 --> 00:14:01,808 《今 騎士団の中で 彼に勝てるのは→ 202 00:14:01,808 --> 00:14:05,311 団長である父上くらいしか いないのではないか…。 203 00:14:05,311 --> 00:14:08,514 いずれ 手合わせしてみたいものだな》 204 00:14:08,514 --> 00:14:12,351 おお ランバー殿 今日はよろしく頼む。 205 00:14:12,351 --> 00:14:17,190 (リューク)本日の剣術試合を行う ランバー商会の皆さんだ。 206 00:14:17,190 --> 00:14:20,193 ランバー商会…。 あのね→ 207 00:14:20,193 --> 00:14:24,197 行商する人たちは 魔石獣に 襲われることがあるんだって。 208 00:14:24,197 --> 00:14:26,199 それは うらやましい。 えっ? 209 00:14:26,199 --> 00:14:28,534 ううん なんでもない。 210 00:14:28,534 --> 00:14:33,539 だから 時々 騎士団と試合して 鍛えるんだって兄様が言ってたよ。 211 00:14:33,539 --> 00:14:35,541 ふ~ん…。 212 00:14:35,541 --> 00:14:38,211 これは 息子の ラーアルです。 213 00:14:38,211 --> 00:14:42,381 (ラーアル)ラーアルと申します。 お初に お目にかかります。 214 00:14:42,381 --> 00:14:47,053 (リューク)よろしく頼む ラファエル様と同じくらいの年頃だな。 215 00:14:47,053 --> 00:14:51,057 ラファエル・ビルフォードです 今日はよろしく。 216 00:14:51,057 --> 00:14:53,059 こ こちらこそ…! 217 00:14:55,228 --> 00:14:57,830 (騎士A)おお~! 218 00:14:57,830 --> 00:15:00,500 (騎士A)ぐあ!? フフ…。 219 00:15:00,500 --> 00:15:03,503 それまで! ラーアルくんの勝ちだ! 220 00:15:03,503 --> 00:15:07,173 すごい… あの人 一人で10人も倒しちゃった。 221 00:15:07,173 --> 00:15:10,176 最初は騎士団のほうが 圧勝だったのに→ 222 00:15:10,176 --> 00:15:12,678 彼が出て流れが変わったね…。 223 00:15:12,678 --> 00:15:17,850 フフ 騎士様たち ちょっと 体が なまってるんじゃないですか? 224 00:15:17,850 --> 00:15:21,854 近頃 この辺りは 魔石獣に 襲われてないそうですしね。 225 00:15:21,854 --> 00:15:26,025 急に態度 大きくなったね。 《猫をかぶっていたな》 226 00:15:26,025 --> 00:15:29,195 こちらは 行くさきざきで 魔石獣との遭遇が→ 227 00:15:29,195 --> 00:15:32,031 絶えませんからなあ! くっ…。 228 00:15:32,031 --> 00:15:35,701 (騎士B)あの子ども 本番になったら急に強くなったな。 229 00:15:35,701 --> 00:15:38,538 (騎士C)なんだか うまく戦えないんだよな。 230 00:15:38,538 --> 00:15:41,040 (騎士A)俺もだ。 おそらく あの子ども→ 231 00:15:41,040 --> 00:15:44,043 間合いの取り方が 並外れているのだろうな。 232 00:15:44,043 --> 00:15:46,712 《本気で言ってるのか? 233 00:15:46,712 --> 00:15:50,216 どう見ても あれは魔術だろう》 234 00:15:50,216 --> 00:15:53,886 <エーテルの下位結合である マナを源とし→ 235 00:15:53,886 --> 00:15:58,825 そのマナを操ることで ある種の超常現象を引き起こす→ 236 00:15:58,825 --> 00:16:01,661 それが 魔術である> 237 00:16:01,661 --> 00:16:04,997 《イングリス:自分の視界に入れた 相手の動きを封じる→ 238 00:16:04,997 --> 00:16:07,500 「金縛りの術」だ。 239 00:16:07,500 --> 00:16:10,002 しかし 相当つたない。 240 00:16:10,002 --> 00:16:13,673 相手の動きを 少し遅らせる程度の効果。 241 00:16:13,673 --> 00:16:16,342 それを 誰も気づかないとは→ 242 00:16:16,342 --> 00:16:18,678 どうも この時代の人々は→ 243 00:16:18,678 --> 00:16:23,683 魔術に関する知識 感性を どこかに置き忘れてきたらしい》 244 00:16:23,683 --> 00:16:26,018 てえあ~! 245 00:16:26,018 --> 00:16:29,021 ふっ! うおっ! ぐあっ! 246 00:16:29,021 --> 00:16:31,123 きゃあ~! ラニ!? 247 00:16:35,361 --> 00:16:40,199 クリス! ありがとう。 (ラーアル)まいったな…。 248 00:16:40,199 --> 00:16:43,870 せっかく 騎士団の皆さんの 胸を借りるために来たのに→ 249 00:16:43,870 --> 00:16:47,874 これじゃ こっちが 胸を貸してる みたいじゃないですか! 250 00:16:47,874 --> 00:16:52,378 こらこら ラーアル 失礼だぞ。 251 00:16:52,378 --> 00:16:56,482 ラーアル殿 次は 僕がお相手します! 252 00:16:56,482 --> 00:17:01,320 将来の聖騎士様と戦えるとは 光栄の至り→ 253 00:17:01,320 --> 00:17:04,991 正々堂々と勝負させてもらいます。 254 00:17:04,991 --> 00:17:09,328 《何をしらじらしい》 あの ラファ兄様。 255 00:17:09,328 --> 00:17:11,330 なんだい? クリス。 256 00:17:11,330 --> 00:17:14,834 できるだけ相手を見ずに 戦ったほうがいいかと。 257 00:17:14,834 --> 00:17:16,836 どういうことだい? 258 00:17:16,836 --> 00:17:20,840 (イングリス)何かおかしいのです… 皆の動きが鈍いのです。 259 00:17:20,840 --> 00:17:26,178 対して ラーアル殿は 常に相手と 正対するように動いています→ 260 00:17:26,178 --> 00:17:29,348 何かあるのかな と…。 261 00:17:29,348 --> 00:17:32,351 見ずに戦う… か…。 262 00:17:32,351 --> 00:17:35,688 《イングリス:魔術を使っている と伝えても理解できない…。 263 00:17:35,688 --> 00:17:38,357 匂わせる程度がいいだろう》 264 00:17:38,357 --> 00:17:42,528 わかったよ クリス ありがとう。 265 00:17:42,528 --> 00:17:45,865 ク クリス 兄様 勝てるよね? 266 00:17:45,865 --> 00:17:52,038 大丈夫 ラニが応援してあげれば ラファ兄様の力になるよ。 267 00:17:52,038 --> 00:17:55,808 うん! 頑張れ~ 兄様~! 268 00:17:55,808 --> 00:17:59,145 始め! 269 00:17:59,145 --> 00:18:02,982 はあ~! 270 00:18:02,982 --> 00:18:06,152 ぐっ! ぐっ! 271 00:18:06,152 --> 00:18:09,655 おお! 押してるぞ! さすが ラファエル様だ! 272 00:18:09,655 --> 00:18:11,991 兄様~! 273 00:18:11,991 --> 00:18:14,660 《このまま いける!》 く くそ! 274 00:18:14,660 --> 00:18:18,331 (騎士C)ラファエル様! そこだ! 休ませるな! うおお~! 275 00:18:18,331 --> 00:18:20,833 危ない! 276 00:18:20,833 --> 00:18:23,502 うっ!? ハハハハ! 277 00:18:23,502 --> 00:18:26,505 隙ありだ~! ぐうう! 278 00:18:26,505 --> 00:18:28,674 (リューク)そこまで! 279 00:18:28,674 --> 00:18:31,177 ラーアルくんの勝ちだ! 280 00:18:31,177 --> 00:18:34,513 見事だ! ラーアルよ! 281 00:18:34,513 --> 00:18:39,185 いやあ さすがは 将来の聖騎士にして 次期領主様。 282 00:18:39,185 --> 00:18:43,022 他の騎士様たちとは 格が違います。 283 00:18:43,022 --> 00:18:47,526 ふええ~ 兄様 負けちゃったよ~。 284 00:18:49,695 --> 00:18:52,865 大丈夫。 285 00:18:52,865 --> 00:18:55,968 私が 敵を取ってあげるから。 286 00:18:55,968 --> 00:18:58,638 相手も見ずに突進してきて→ 287 00:18:58,638 --> 00:19:04,477 将来の聖騎士様がこれじゃあ この国 大丈夫ですかねぇ? 288 00:19:04,477 --> 00:19:06,979 ふがいない かぎりです。 289 00:19:06,979 --> 00:19:08,981 (イングリス)お見事です。 290 00:19:08,981 --> 00:19:10,983 あっ? んっ? 291 00:19:10,983 --> 00:19:14,820 最後に私にも 稽古をつけてくれませんか? 292 00:19:14,820 --> 00:19:16,989 おいおい よしてくれよ→ 293 00:19:16,989 --> 00:19:20,826 こんな か弱い女の子が 相手になるはずがないだろ→ 294 00:19:20,826 --> 00:19:24,830 ま お人形さん遊びでもしてなよ。 295 00:19:24,830 --> 00:19:29,502 では あなたが ひそかに 行っていることを暴露しますが? 296 00:19:29,502 --> 00:19:33,005 なっ!? 俺が何してる って言うんだ? 297 00:19:33,005 --> 00:19:37,176 あなたの心に聞けばいいでしょう どうしますか? 298 00:19:37,176 --> 00:19:41,347 ああ! いいぜ! 痛い思いしても泣くなよ! 299 00:19:41,347 --> 00:19:43,682 そちらこそ。 300 00:19:43,682 --> 00:19:48,521 イングリス! むちゃだぞ。 そうだよ クリス よすんだ。 301 00:19:48,521 --> 00:19:52,525 いいえ! これでも私は父上の娘! 302 00:19:52,525 --> 00:19:55,528 騎士団の名誉は 守らねばなりません! 303 00:19:55,528 --> 00:19:59,532 その心意気は買いたいが…。 やらせてくれないと→ 304 00:19:59,532 --> 00:20:03,369 母上にないしょで 新しい つぼを買ったことを密告します。 305 00:20:03,369 --> 00:20:07,873 ん… わかった 頑張れ! イングリス! 306 00:20:07,873 --> 00:20:10,209 《聞き分けがよくて なによりだ》 307 00:20:10,209 --> 00:20:12,211 始め! 308 00:20:12,211 --> 00:20:14,547 クリス~! 頑張れ~! 309 00:20:14,547 --> 00:20:18,217 フッ…。 310 00:20:18,217 --> 00:20:22,221 《この程度の魔術 我が身にまとった エーテルが→ 311 00:20:22,221 --> 00:20:25,391 自然に霧散させてしまうわ》 312 00:20:25,391 --> 00:20:27,560 んっ? 313 00:20:27,560 --> 00:20:30,729 《エーテルを使えば 確実に勝ててしまう→ 314 00:20:30,729 --> 00:20:34,233 だが そんなのは つまらん! 315 00:20:34,233 --> 00:20:39,405 ここは純粋に 剣の技量のみでいく》 316 00:20:39,405 --> 00:20:41,407 えっ…。 なっ…? 317 00:20:41,407 --> 00:20:45,711 《前世でも 若い頃にはできたが… さて》 318 00:20:48,080 --> 00:20:52,752 《今の己の技量を 実戦で試す 絶好の機会!》 319 00:20:52,752 --> 00:20:54,754 ハハハ! なっ!? 320 00:20:56,689 --> 00:21:02,361 ひっ!? くっ! そらあ~! 321 00:21:02,361 --> 00:21:04,530 ぐっ…! 322 00:21:04,530 --> 00:21:09,368 くそ! な なんなんだ お前! 323 00:21:09,368 --> 00:21:14,540 ぐっ! ぐあ! ぐっ! 324 00:21:14,540 --> 00:21:18,878 ハ… 我が家にも 神童がいたのか。 325 00:21:18,878 --> 00:21:24,049 ぐっ! ぐわっ! うっ! 326 00:21:24,049 --> 00:21:27,553 すごい… すごいよ クリス! 327 00:21:27,553 --> 00:21:29,555 クリス~! 328 00:21:29,555 --> 00:21:32,858 (ラーアル)うお~!! 329 00:21:36,228 --> 00:21:38,230 ぐあ! 330 00:21:41,233 --> 00:21:44,904 ま… まいった。 331 00:21:44,904 --> 00:21:47,573 フッ…。 332 00:21:47,573 --> 00:21:49,575 ありがとうございました。 333 00:21:49,575 --> 00:21:52,578 (歓声) 334 00:21:52,578 --> 00:21:55,681 クリス~! すごかったよ~! 335 00:21:55,681 --> 00:21:57,850 ありがとう ラニ。 336 00:21:57,850 --> 00:22:00,352 ぐっ うっ うう…。 アハハ…。 337 00:22:00,352 --> 00:22:02,354 くっ…! 338 00:22:04,356 --> 00:22:06,859 《イングリス:なかなか いい戦いだった。 339 00:22:06,859 --> 00:22:10,696 現時点での技量は 合格点といったところだが→ 340 00:22:10,696 --> 00:22:15,701 まだまだ もっともっと 上を目指さねば…。 341 00:22:15,701 --> 00:22:18,604 そのために 生まれ変わったのだから!》