1 00:00:10,010 --> 00:00:14,515 (拍手) 2 00:00:14,515 --> 00:00:16,517 ねぇ リブラ➡ 3 00:00:16,517 --> 00:00:20,354 どこまで行くの? まだそんなに歩いてないだろ? 4 00:00:20,354 --> 00:00:22,856 日南先輩だ。 水沢くんじゃん。 5 00:00:22,856 --> 00:00:25,192 探検すること自体が 楽しいんだよ。 6 00:00:25,192 --> 00:00:27,194 それに見つかっても➡ 7 00:00:27,194 --> 00:00:31,198 アルシアが一緒なら あんまり怒られなさそうだしね。 8 00:00:31,198 --> 00:00:37,204 あれっ? 行き止まりだ。 いや… 扉がある。 9 00:00:37,204 --> 00:00:41,909 開けられそう? 任せて。 これでも鍵屋の息子だ。 10 00:00:45,212 --> 00:00:49,883 🔊そこは お城の中にある秘密の庭。 11 00:00:49,883 --> 00:00:52,386 🔊クリスという女の子が➡ 12 00:00:52,386 --> 00:00:57,724 飛ぶことのできる竜 飛竜の世話をしていました。 13 00:00:57,724 --> 00:01:01,328 だ 誰ですか? ここに何の用です? 14 00:01:01,328 --> 00:01:06,166 僕はリブラ。 鍵屋の息子。 で こっちがアルシア。 15 00:01:06,166 --> 00:01:08,168 この国の第一王女だけど➡ 16 00:01:08,168 --> 00:01:12,339 僕とは小さいときからの友達で…。 17 00:01:12,339 --> 00:01:14,341 アルシア? 18 00:01:20,847 --> 00:01:23,850 アルシア 何をする気!? 離して! 19 00:01:23,850 --> 00:01:26,186 この飛竜の翼を折らないと➡ 20 00:01:26,186 --> 00:01:29,389 あなたは殺されてしまうの! 21 00:01:32,192 --> 00:01:34,528 3人とも動くな! 22 00:01:34,528 --> 00:01:38,031 国王様! その男を捕らえよ! 23 00:01:38,031 --> 00:01:41,034 陛下のご命令だ! 逆らうな! 24 00:01:41,034 --> 00:01:44,037 おとなしくしろ! お父様。 25 00:01:44,037 --> 00:01:46,373 リブラは私の弟。 26 00:01:46,373 --> 00:01:50,877 お父様が城の外で作った 隠し子の一人です! 27 00:01:50,877 --> 00:01:55,215 🔊アルシアの機転で 処刑を免れたリブラは➡ 28 00:01:55,215 --> 00:02:00,487 飛竜とクリスの世話係として 働くことになったのでした。 29 00:02:00,487 --> 00:02:02,656 ほら お食べ。 30 00:02:02,656 --> 00:02:07,661 リブラが飛竜の谷から とってきてくれた薬草だよ。 31 00:02:07,661 --> 00:02:12,065 よ~し食べたぞ! これで飛べるはずだ! 32 00:02:14,001 --> 00:02:18,672 飛ばないね…。 そ そんな目で見ないで。 33 00:02:18,672 --> 00:02:21,508 (笑い声) 34 00:02:21,508 --> 00:02:24,511 🔊それから数か月がたち。 35 00:02:24,511 --> 00:02:29,016 アルシア! 魔法工芸大会で 優勝したんだよね? 36 00:02:29,016 --> 00:02:31,018 すごいよなぁ。 37 00:02:31,018 --> 00:02:35,188 順位はどうでもいいわ。 欲しかったのは➡ 38 00:02:35,188 --> 00:02:38,525 この魔力を増幅する宝石。 39 00:02:38,525 --> 00:02:42,195 これを付ければ 今度こそ飛竜は飛ぶはずよ! 40 00:02:42,195 --> 00:02:44,865 私 お礼に何か贈りたい! 41 00:02:44,865 --> 00:02:49,536 アルシアの好きなものって何? 私の好きなもの? 42 00:02:49,536 --> 00:02:55,208 あぁ… 私に好きなものなんて 何もないのかも。 43 00:02:55,208 --> 00:02:57,210 えっ? 44 00:02:57,210 --> 00:02:59,713 私は女王にならないと いけないから➡ 45 00:02:59,713 --> 00:03:01,815 毎日 頑張っているだけ。 46 00:03:01,815 --> 00:03:05,152 「だけ」って言うけど それってすごいよ! 47 00:03:05,152 --> 00:03:09,322 きっと クリスは 私のことを勘違いしてる。 48 00:03:09,322 --> 00:03:14,327 私はすべてを持っているわ。 けど…。 49 00:03:14,327 --> 00:03:16,630 だからこそ何もないの。 50 00:03:23,837 --> 00:03:26,840 な~んて! 変なこと言っちゃった! 51 00:03:26,840 --> 00:03:29,543 さぁ 宝石を試しましょう。 52 00:03:32,345 --> 00:03:34,681 飛ばないね。 53 00:03:34,681 --> 00:03:37,017 そ そんな目で見ないで。 54 00:03:37,017 --> 00:03:39,019 (笑い声) 55 00:03:39,019 --> 00:03:44,858 クリス 飛竜は人の心が読めるんだ。 心が? 56 00:03:44,858 --> 00:03:47,527 そして飛竜は優しい。 57 00:03:47,527 --> 00:03:51,031 自分を育ててくれた 人間への恩は忘れないし➡ 58 00:03:51,031 --> 00:03:54,201 なるべく その人の思う 「願い」をかなえようとする。 59 00:03:54,201 --> 00:03:56,536 うん…。 60 00:03:56,536 --> 00:04:01,141 クリス 本当は空を飛びたくないって 思ってるよね? 61 00:04:01,141 --> 00:04:03,143 あっ…。 62 00:04:03,143 --> 00:04:07,647 そうかもしれない。 私 ずっと前から➡ 63 00:04:07,647 --> 00:04:10,984 この庭の外に 出てみたいと思ってた。 64 00:04:10,984 --> 00:04:13,487 でも今は…。 65 00:04:13,487 --> 00:04:18,158 私にとって 外の世界は憧れだったの。 66 00:04:18,158 --> 00:04:21,828 でも… 2人の話を聞いているうちに➡ 67 00:04:21,828 --> 00:04:26,333 なんだか怖くなってきて。 怖くなった? 68 00:04:26,333 --> 00:04:30,504 だって私 外の世界がどんな場所か➡ 69 00:04:30,504 --> 00:04:34,007 どんな人がいるのか なんにも知らないんだよ。 70 00:04:34,007 --> 00:04:37,677 そんな自分が 居場所を見つけられるのか…。 71 00:04:37,677 --> 00:04:41,348 他の人に 受け入れてもらえるのか…。 72 00:04:41,348 --> 00:04:43,350 だったら クリス。 73 00:04:43,350 --> 00:04:45,352 一緒に飛ぼう! 74 00:04:45,352 --> 00:05:12,312 ♬~ 75 00:05:12,312 --> 00:05:14,815 《友崎:よし!》 76 00:05:14,815 --> 00:05:17,984 飛竜が無事に飛べるようになり➡ 77 00:05:17,984 --> 00:05:20,654 外に出る許可をもらったクリスは➡ 78 00:05:20,654 --> 00:05:24,157 リブラに連れられて 街へ出かけました。 79 00:05:24,157 --> 00:05:26,493 ひゃあ! あっ。 アイタタ…。 80 00:05:26,493 --> 00:05:30,497 (2人)大丈夫ですか? ごめんなさい おばあさん。 81 00:05:30,497 --> 00:05:33,500 品物を買ったら 代金を払うんだよ! 82 00:05:33,500 --> 00:05:35,502 ご ごめんなさい! 83 00:05:35,502 --> 00:05:40,006 そのまま持ってったら泥棒だろ! お父さん 落ち着いて。 84 00:05:40,006 --> 00:05:43,510 すみません。 この子 世の中のこと よく知らなくて。 85 00:05:43,510 --> 00:05:47,180 僕は… 反対だな。 86 00:05:47,180 --> 00:05:50,517 クリスが無理に 外で働こうとするのは。 87 00:05:50,517 --> 00:05:53,019 どうして? だって➡ 88 00:05:53,019 --> 00:05:56,356 きっと クリスには 他にも道があると思う。 89 00:05:56,356 --> 00:06:01,628 他って何? 私はずっと この庭園で暮らせばいいの? 90 00:06:01,628 --> 00:06:04,631 そういうわけじゃ…。 ねぇ! 91 00:06:04,631 --> 00:06:08,301 私もみんなと同じ世界を 見たいって思うのが➡ 92 00:06:08,301 --> 00:06:10,804 そんなに いけないことなの? 93 00:06:10,804 --> 00:06:14,641 どうして私は みんなとうまくやれないの? 94 00:06:14,641 --> 00:06:19,312 どうして私は 当たり前のことを 何も知らないの? 95 00:06:19,312 --> 00:06:23,316 私は… みんなと違う生き物なの? 96 00:06:23,316 --> 00:06:26,119 ねぇ教えて リブラ。 97 00:06:29,489 --> 00:06:32,325 🔊それから幾日か たって。 98 00:06:32,325 --> 00:06:34,661 クリス 読んでみて。 99 00:06:34,661 --> 00:06:38,999 私に手紙? 誰から? 100 00:06:38,999 --> 00:06:44,504 「とってもきれいな冠をありがとう すごくうれしかったです」。 101 00:06:44,504 --> 00:06:48,341 あっ? あの八百屋さんの娘さんから。 102 00:06:48,341 --> 00:06:51,344 誕生日に クリスの作った 花飾りをあげたら➡ 103 00:06:51,344 --> 00:06:53,847 すごく喜んでくれてね。 104 00:06:53,847 --> 00:06:59,686 それで その手紙。 私の花飾りを そんなに? 105 00:06:59,686 --> 00:07:03,123 あの ぶつかった おばあさんも喜んでくれたし。 106 00:07:03,123 --> 00:07:06,960 ねっ これでわかったんじゃない? 107 00:07:06,960 --> 00:07:09,129 クリスが作る花飾りで➡ 108 00:07:09,129 --> 00:07:12,299 笑顔になれる人が たくさんいるって。 109 00:07:12,299 --> 00:07:14,301 クリスは外に居場所のない➡ 110 00:07:14,301 --> 00:07:19,472 違う生き物なんかじゃ ないってこと。 うん…。 111 00:07:19,472 --> 00:07:22,475 だから… さぁ。 112 00:07:22,475 --> 00:07:26,980 飛ぼう! 今度は自分の翼で! 113 00:07:26,980 --> 00:07:39,492 ♬~ 114 00:07:39,492 --> 00:07:42,495 《さぁ あとはエンディングだ》 115 00:07:42,495 --> 00:07:45,332 じゃあ 私行くね。 116 00:07:45,332 --> 00:07:48,501 苦しくなったら 戻ってきてもいいからね。 117 00:07:48,501 --> 00:07:51,671 私はそんな 甘いことは言わないわよ。 118 00:07:51,671 --> 00:07:56,009 必ず一流の花飾り職人になって…。 119 00:07:56,009 --> 00:08:00,113 今度は庭園じゃなくて このお城に➡ 120 00:08:00,113 --> 00:08:04,517 帰ってきてね クリス! うん わかった! 121 00:08:06,453 --> 00:08:10,290 そうだ… 私は こうすればよかったんだ。 122 00:08:10,290 --> 00:08:12,959 ついに私は➡ 123 00:08:12,959 --> 00:08:15,462 飛び方を見つけた! 124 00:08:18,631 --> 00:08:21,534 終わった… 成功だ。 125 00:08:24,137 --> 00:08:28,475 リブラ クリスから手紙。 126 00:08:28,475 --> 00:08:32,479 ホント? なんて書いてある? 127 00:08:32,479 --> 00:08:35,982 🔊(クリス)「親愛なる リブラとアルシアへ。 128 00:08:35,982 --> 00:08:39,486 🔊なかなか2人に 会いにいけなくて ごめんなさい。 129 00:08:39,486 --> 00:08:41,488 🔊私は元気。 130 00:08:41,488 --> 00:08:44,991 🔊今では自分のアトリエを 持っています」。 131 00:08:44,991 --> 00:08:48,661 《こんな展開… 知らない》 132 00:08:48,661 --> 00:08:52,165 🔊「2人のうわさは 私も聞いてるよ。 133 00:08:52,165 --> 00:08:56,169 🔊やっと王様のお許しが 出たんだってね。 134 00:08:56,169 --> 00:09:00,373 🔊2人とも 結婚おめでとう!」。 135 00:09:02,442 --> 00:09:04,444 🔊「感謝の気持ちを込めて➡ 136 00:09:04,444 --> 00:09:08,448 2人に最高の花飾りを プレゼントします。 137 00:09:08,448 --> 00:09:15,789 🔊リブラ アルシア 絶対に2人で 幸せになってね! クリスより」。 138 00:09:15,789 --> 00:09:25,632 (拍手) 139 00:09:25,632 --> 00:09:29,135 《友崎:この話は 菊池さんの物語だ。 140 00:09:29,135 --> 00:09:35,475 クリスは菊池さんで リブラには 俺の行動が反映されている。 141 00:09:35,475 --> 00:09:41,147 その2人が 結ばれなかったということは…。 142 00:09:41,147 --> 00:09:45,351 これが… 菊池さんの答えか》 143 00:09:50,323 --> 00:09:56,663 《ハハッ そうだった… これ 「人生」なんだもんな。 144 00:09:56,663 --> 00:09:59,666 このゲームは難しくて理不尽だし➡ 145 00:09:59,666 --> 00:10:02,502 向き合えば向き合うほど 苦しいし➡ 146 00:10:02,502 --> 00:10:05,672 うまくいかないことのほうが よっぽど多いけど》 147 00:10:05,672 --> 00:10:10,343 クソゲー… では ないんだよな…。 148 00:10:10,343 --> 00:10:14,681 《少しだけ休もう そしたらまた➡ 149 00:10:14,681 --> 00:10:17,851 この人生というゲームを再開しよう》 150 00:10:17,851 --> 00:10:20,520 (みなみ)友崎! 151 00:10:20,520 --> 00:10:23,623 ハァ… ハァ…。 152 00:10:25,692 --> 00:10:28,695 みみみ…。 153 00:10:28,695 --> 00:10:33,700 あの演劇さ… そういう意味なんだよね? 154 00:10:33,700 --> 00:10:38,705 リブラは友崎で アルシアは葵で…。 155 00:10:38,705 --> 00:10:41,040 クリスは菊池さん。 156 00:10:41,040 --> 00:10:48,047 すごいよね おもしろかったよって そういう話をしたくて…。 157 00:10:48,047 --> 00:10:50,884 けど 最後にあんな展開があって➡ 158 00:10:50,884 --> 00:10:55,388 終わっても友崎と菊池さん 会おうとしなくって。 159 00:10:55,388 --> 00:10:59,559 おかしいじゃん あんなに2人で頑張ってたのに。 160 00:10:59,559 --> 00:11:03,329 劇が大成功したあと 2人が一緒にいないなんて➡ 161 00:11:03,329 --> 00:11:07,333 おかしいじゃん! そうなんだ…。 162 00:11:07,333 --> 00:11:11,337 俺… フラれたんだ。 163 00:11:11,337 --> 00:11:20,346 ♬~ 164 00:11:20,346 --> 00:11:22,348 みみみ…。 165 00:11:27,353 --> 00:11:29,856 菊池さんは今 図書室! 166 00:11:29,856 --> 00:11:32,525 劇のやりとりだけで 答えを出すなんて➡ 167 00:11:32,525 --> 00:11:34,527 絶対よくない! 168 00:11:34,527 --> 00:11:36,529 ブレーンは! 169 00:11:36,529 --> 00:11:39,866 最強のゲーマーなんでしょ! だったら➡ 170 00:11:39,866 --> 00:11:44,671 絶対だめだってわかるまで 最後まで粘るんじゃないの!? 171 00:11:48,207 --> 00:11:53,379 ありがとう… 行ってくる! 172 00:11:53,379 --> 00:12:14,100 ♬~ 173 00:12:16,336 --> 00:12:19,038 (引き戸の開く音) 174 00:12:23,343 --> 00:12:25,845 (風香)友崎… くん。 175 00:12:25,845 --> 00:12:30,016 あのさ。 はい。 176 00:12:30,016 --> 00:12:32,852 最後のシーンさ。 177 00:12:32,852 --> 00:12:38,691 ああいう結末にしたんだね。 ごめんなさい。 178 00:12:38,691 --> 00:12:41,594 いや 謝ることじゃないよ。 179 00:12:45,531 --> 00:12:50,870 あれが… 私の選んだ結末なんです。 180 00:12:50,870 --> 00:12:54,540 なんで? なんて…。 181 00:12:54,540 --> 00:12:57,043 聞くものじゃないかも しれないけど➡ 182 00:12:57,043 --> 00:13:02,815 それでも教えてほしい。 やっぱり 私思うんです。 183 00:13:02,815 --> 00:13:07,153 確かにクリスは リブラがいいのかもしれません。 184 00:13:07,153 --> 00:13:11,658 リブラとずっと一緒にいたいって 本当にそう思っていて。 185 00:13:11,658 --> 00:13:15,161 それって…。 でも➡ 186 00:13:15,161 --> 00:13:19,499 アルシアは リブラじゃないと だめなんです。 187 00:13:19,499 --> 00:13:24,837 待って… どうしてそうなるの? アルシアは器用だけど➡ 188 00:13:24,837 --> 00:13:29,509 真ん中の部分を持っていない 空っぽの女の子なんです。 189 00:13:29,509 --> 00:13:32,845 そして リブラは不器用だけど➡ 190 00:13:32,845 --> 00:13:36,015 やりたいことを持っている 男の子なんです。 191 00:13:36,015 --> 00:13:40,186 それは まったく反対の存在で。 192 00:13:40,186 --> 00:13:44,524 だから 2人が結ばれる姿こそが 理想なんです。 193 00:13:44,524 --> 00:13:46,526 理想って…。 194 00:13:46,526 --> 00:13:50,196 自分に素直に なってみるんじゃなかったの? 195 00:13:50,196 --> 00:13:55,535 一度は それでいいと思いました。 けど…。 196 00:13:55,535 --> 00:13:58,037 やっぱり違ったんです。 197 00:13:58,037 --> 00:14:02,141 友崎くんに言われて 一度は納得したんです。 198 00:14:02,141 --> 00:14:06,646 人生まで作者の目線でいたら だめなんだって。 199 00:14:06,646 --> 00:14:10,483 無理して世界の理想に 合わせようとしないで➡ 200 00:14:10,483 --> 00:14:13,152 自分の感情に 向き合ってみようって。 201 00:14:13,152 --> 00:14:15,154 そうしたら➡ 202 00:14:15,154 --> 00:14:18,991 クリスがリブラに見せてもらった 景色みたいに➡ 203 00:14:18,991 --> 00:14:21,327 世界が生き生きと見えたんです。 204 00:14:21,327 --> 00:14:24,497 やっぱり友崎くんは すごいなぁって➡ 205 00:14:24,497 --> 00:14:26,666 そう思ったんです。 206 00:14:26,666 --> 00:14:29,502 だったら…。 でも➡ 207 00:14:29,502 --> 00:14:33,673 やっぱり私は それじゃだめなんです。 208 00:14:33,673 --> 00:14:36,676 感情のとおりに 生きるっていうのは➡ 209 00:14:36,676 --> 00:14:39,345 この世界っていう物語の➡ 210 00:14:39,345 --> 00:14:45,184 他の登場人物の気持ちに対して わがまますぎるから。 211 00:14:45,184 --> 00:14:48,688 だから 私は自分を抑えて➡ 212 00:14:48,688 --> 00:14:52,692 誠実と思える自分として 生きていこうって思って➡ 213 00:14:52,692 --> 00:14:55,695 あの結末にしたんです。 214 00:14:55,695 --> 00:14:58,598 それが私の生き方だから…。 215 00:15:01,134 --> 00:15:04,637 でも… 忘れられないんです。 216 00:15:04,637 --> 00:15:09,142 輝いている景色が… キラキラした世界が。 217 00:15:09,142 --> 00:15:14,147 もう一つの結末が 忘れられないんです! 218 00:15:14,147 --> 00:15:17,049 そんなの ただのわがままなのに! 219 00:15:19,986 --> 00:15:22,321 同じだ…。 220 00:15:22,321 --> 00:15:25,491 菊池さん 覚えてる? 俺はさ➡ 221 00:15:25,491 --> 00:15:31,330 つい最近まで 世界なんて無視して 理想なんて興味がなくて。 222 00:15:31,330 --> 00:15:36,836 自分のやりたいことだけを 優先して 自由に生きてきたんだ。 223 00:15:36,836 --> 00:15:40,006 けど とある魔法使いに出会って➡ 224 00:15:40,006 --> 00:15:44,343 理想に向けて生きる方法を 教えてもらうことになって。 225 00:15:44,343 --> 00:15:47,513 それから俺は 本気で戦ってみて➡ 226 00:15:47,513 --> 00:15:49,515 どんどん結果も出てきて。 227 00:15:49,515 --> 00:15:54,020 けど 途中でやっぱり だめだって思ったんだ。 228 00:15:54,020 --> 00:15:56,355 スキルを使って生きるのは➡ 229 00:15:56,355 --> 00:15:59,692 なんだか自分にとって 不誠実な気がして。 230 00:15:59,692 --> 00:16:03,129 逆に 自分の感情に 素直に生きることは➡ 231 00:16:03,129 --> 00:16:05,131 誠実に思えて。 232 00:16:05,131 --> 00:16:08,334 これって 何かに似てると思わない? 233 00:16:10,303 --> 00:16:14,640 俺は感情から始まって 理想を目指すことを知っていって。 234 00:16:14,640 --> 00:16:17,643 菊池さんは 理想の世界から始まって➡ 235 00:16:17,643 --> 00:16:21,647 感情に素直になることを 知っていって。 236 00:16:21,647 --> 00:16:24,050 俺たちは逆なんだ。 237 00:16:25,985 --> 00:16:28,654 それじゃ 俺はどうしたか知ってる? 238 00:16:28,654 --> 00:16:30,990 両方なんだ。 239 00:16:30,990 --> 00:16:35,495 理想と感情 その両方を掴み取れるように➡ 240 00:16:35,495 --> 00:16:37,663 努力すればいいだけだったんだよ。 241 00:16:37,663 --> 00:16:41,000 だから 菊池さんも同じなんだ。 242 00:16:41,000 --> 00:16:45,171 私も同じ…? 片方だけじゃない。 243 00:16:45,171 --> 00:16:48,508 両方を手に入れようと 本気で頑張ってみてもいいんだ。 244 00:16:48,508 --> 00:16:55,348 シンプルな話でしょ? でも… そんなこと…。 245 00:16:55,348 --> 00:16:58,518 どうやったらいいのか わかりません。 246 00:16:58,518 --> 00:17:02,121 リブラはアルシアと結ばれるべきなのに➡ 247 00:17:02,121 --> 00:17:06,125 それを自分の感情だけで ねじ曲げるなんて。 248 00:17:06,125 --> 00:17:08,828 わがままじゃないですか…。 249 00:17:11,631 --> 00:17:14,300 《菊池さんから見た 世界の理想では➡ 250 00:17:14,300 --> 00:17:18,971 俺は 菊池さんと 結ばれるべきではないんだろう。 251 00:17:18,971 --> 00:17:23,643 その一方で 菊池さんはたぶん 俺を好きでいてくれている。 252 00:17:23,643 --> 00:17:27,813 この矛盾を 両立させないといけない。 253 00:17:27,813 --> 00:17:31,150 確かに 菊池さんの言うとおり➡ 254 00:17:31,150 --> 00:17:36,489 クリスとリブラ そして アルシアが存在する物語の世界では➡ 255 00:17:36,489 --> 00:17:39,158 難しいのかもしれない。 256 00:17:39,158 --> 00:17:43,663 けど この世界では簡単だ》 257 00:17:43,663 --> 00:17:46,499 わかった。 菊池さん。 258 00:17:46,499 --> 00:17:50,336 1個だけ間違いのない 方法があるよ。 えっ? 259 00:17:50,336 --> 00:17:53,506 《そう シンプルな話だ。 260 00:17:53,506 --> 00:17:56,008 菊池さんの思う世界の理想を➡ 261 00:17:56,008 --> 00:18:00,012 菊池さんの感情だけで 曲げてはいけないのなら…》 262 00:18:03,449 --> 00:18:07,253 菊池さんのことが好きだ。 俺とつきあってほしい。 263 00:18:09,455 --> 00:18:12,458 《俺が… 友崎文也が➡ 264 00:18:12,458 --> 00:18:16,963 菊池さんを選べばいいのだ》 265 00:18:16,963 --> 00:18:20,466 菊池さん 言ってたよね。 えっ? 266 00:18:20,466 --> 00:18:24,971 リブラとアルシアは 互いが互いを埋め合ってるから➡ 267 00:18:24,971 --> 00:18:28,140 結ばれるべきなんだって。 268 00:18:28,140 --> 00:18:32,812 それって リブラとクリスも 同じだと思わない? 269 00:18:32,812 --> 00:18:35,314 お互いに逆の順序で悩んで➡ 270 00:18:35,314 --> 00:18:37,984 けど気がつけば 相手の言葉から➡ 271 00:18:37,984 --> 00:18:41,320 自分の進み方の基準をもらってる。 272 00:18:41,320 --> 00:18:43,322 この関係ってさ➡ 273 00:18:43,322 --> 00:18:46,492 人生って物語の 「作者」の目線でも➡ 274 00:18:46,492 --> 00:18:49,595 すごく 「理想的」な 関係だと思わない? 275 00:18:52,665 --> 00:18:55,334 やっぱり リブラは➡ 276 00:18:55,334 --> 00:18:59,171 鍵を開けるのが得意なんですね。 277 00:18:59,171 --> 00:19:03,109 うん。 だって ポポルも言ってたよね。 278 00:19:03,109 --> 00:19:08,014 言葉っていうのは 魔法なんだ。 279 00:19:13,786 --> 00:19:17,456 (葵)さてと まずは おめでとう。 280 00:19:17,456 --> 00:19:21,627 全部 日南のおかげだよ。 まぁ私は➡ 281 00:19:21,627 --> 00:19:25,131 自分の正しさを 証明したかっただけだから。 282 00:19:25,131 --> 00:19:27,466 あぁ そうだったな。 283 00:19:27,466 --> 00:19:31,971 これでわかったでしょ キャラ変更 大成功よ。 284 00:19:31,971 --> 00:19:36,475 でも! 気を抜いちゃだめよ。 わかってる。 285 00:19:36,475 --> 00:19:40,479 この最終目標には 全然 辿りつけてない。 286 00:19:40,479 --> 00:19:43,149 これからも厳しい課題を 出していくから➡ 287 00:19:43,149 --> 00:19:45,151 そのつもりでいなさい。 288 00:19:45,151 --> 00:19:49,822 結局 2人でお揃いの アクセサリーを付けるっていう課題も➡ 289 00:19:49,822 --> 00:19:52,324 達成できなかったわけだしね。 290 00:19:52,324 --> 00:19:55,327 ウッ… わ わかった。 291 00:19:55,327 --> 00:19:57,997 どんな課題でも どんと来いだ! 292 00:19:57,997 --> 00:19:59,999 フフッ。 293 00:20:03,502 --> 00:20:06,172 そっか うまくいったんだね。 294 00:20:06,172 --> 00:20:09,008 そ… そうだな。 295 00:20:09,008 --> 00:20:13,512 さすがは最強ゲーマー 粘り強い男! 296 00:20:16,348 --> 00:20:22,188 っていうか ブレーンの女たらし! ウッ そういうわけじゃ。 297 00:20:22,188 --> 00:20:25,024 (みなみ)まっ もういいよ。 298 00:20:25,024 --> 00:20:28,360 友崎のことだから 私のこともきっと➡ 299 00:20:28,360 --> 00:20:30,696 いろいろ 考えてくれたんだろうなって➡ 300 00:20:30,696 --> 00:20:33,699 わかってるから。 すまん…。 301 00:20:33,699 --> 00:20:35,701 だから➡ 302 00:20:35,701 --> 00:20:39,038 今後も気にしないってことで! お互い! 303 00:20:39,038 --> 00:20:41,207 ねっ。 わかった。 304 00:20:41,207 --> 00:20:43,209 けどさ…。 305 00:20:43,209 --> 00:20:47,880 いつまでも好きでいると思ったら 大間違いだからね! 306 00:20:47,880 --> 00:20:50,683 ブレーンのバーカ! 307 00:20:53,886 --> 00:21:21,847 ♬~ 308 00:21:21,847 --> 00:21:25,518 小説のほうも完成したので➡ 309 00:21:25,518 --> 00:21:28,854 読んでもらえると うれしいです。 310 00:21:28,854 --> 00:21:33,692 どうしたの? えっと実は…。 311 00:21:33,692 --> 00:21:36,695 これは正式版じゃなくて➡ 312 00:21:36,695 --> 00:21:39,698 私のために書いた 話なんです。 313 00:21:39,698 --> 00:21:42,535 菊池さんのために? 314 00:21:42,535 --> 00:21:45,204 友崎くんが教えてくれたから。 315 00:21:45,204 --> 00:21:49,208 自分の感情に素直になって いいんだよって。 316 00:21:49,208 --> 00:21:52,878 だから これは 世界の理想じゃなくて➡ 317 00:21:52,878 --> 00:21:55,714 私だけの理想を詰め込んだ➡ 318 00:21:55,714 --> 00:21:58,384 そんなお話にしてみたんです。 319 00:21:58,384 --> 00:22:01,654 《こうして互いを理解し合う ほんわかした関係。 320 00:22:01,654 --> 00:22:03,656 その心地よさは➡ 321 00:22:03,656 --> 00:22:07,159 つきあったからといって 何も変わることはない。 322 00:22:07,159 --> 00:22:09,662 と思っていたのだけれど》 323 00:22:09,662 --> 00:22:12,832 わかった じゃあ あとで感想送るね。 324 00:22:12,832 --> 00:22:15,501 それは嫌です。 えっ? 325 00:22:15,501 --> 00:22:19,672 い… 今ここで 感想が聞きたいです。 326 00:22:19,672 --> 00:22:22,508 ま… 待ってるので。 327 00:22:22,508 --> 00:22:24,510 わ わかった。 328 00:22:24,510 --> 00:22:27,346 じゃ じゃあ…。 329 00:22:27,346 --> 00:22:30,850 《菊池さんは ほんのちょっぴりだけ➡ 330 00:22:30,850 --> 00:22:33,519 俺にわがままを 言うようになった》 331 00:22:33,519 --> 00:22:36,355 あっ… これ…。 332 00:22:36,355 --> 00:22:40,526 はい? ごめん ちょっと待って。 333 00:22:40,526 --> 00:22:43,529 (風香)えっ? 何かありました? 334 00:22:43,529 --> 00:22:45,531 ちょっとね。 335 00:22:47,533 --> 00:22:50,035 《風香:「まだ慣れていない 外の世界。 336 00:22:50,035 --> 00:22:53,706 だけど クリスは隣にリブラがいれば➡ 337 00:22:53,706 --> 00:22:56,909 どこまでだって 歩いていける気がしました」》 338 00:23:00,312 --> 00:23:05,317 ウーン… 僕は男だし 恥ずかしいんだけどなぁ。 339 00:23:05,317 --> 00:23:10,155 いいでしょ こういうお揃いって 一回やってみたかったの。 340 00:23:10,155 --> 00:23:14,994 ねぇ覚えてる? 2人で一緒に見た空からの景色。 341 00:23:14,994 --> 00:23:20,165 私 あんなにすてきな世界を見たの 生まれて初めてだった。 342 00:23:20,165 --> 00:23:22,334 そうだね。 僕も➡ 343 00:23:22,334 --> 00:23:26,005 空があんなに気持ちいい ものなんて 知らなかったな。 344 00:23:26,005 --> 00:23:32,177 けどね リブラが教えてくれた いちばん大事なことはね➡ 345 00:23:32,177 --> 00:23:35,014 無理に空を飛ばなくたって➡ 346 00:23:35,014 --> 00:23:38,017 この世界には とってもすてきな景色が➡ 347 00:23:38,017 --> 00:23:40,853 広がってるってことなんだよ。 348 00:23:40,853 --> 00:23:44,023 だから ありがとね。 349 00:23:44,023 --> 00:23:47,326 大好きだよ リブラ。