1 00:00:03,503 --> 00:00:07,007 (山賊たち)ヘヘヘ…。 2 00:00:07,007 --> 00:00:09,509 あ あなたたちは…。 3 00:00:09,509 --> 00:00:11,678 ミツゴシさんよぉ…。 (女たち)ひっ! 4 00:00:11,678 --> 00:00:14,681 お前さん方は もうけすぎたのさ。 5 00:00:14,681 --> 00:00:17,184 茶葉に カカオに コーヒーに。 6 00:00:17,184 --> 00:00:20,354 この車両だけで 1億ゼニーは くだらねえ。 7 00:00:20,354 --> 00:00:23,023 これ以上 お前たちが躍進すんのを➡ 8 00:00:23,023 --> 00:00:25,359 あの方は望んじゃいねえ! 9 00:00:25,359 --> 00:00:28,028 (女たち)きゃ~! 10 00:00:28,028 --> 00:00:30,697 あ あの方って…。 11 00:00:30,697 --> 00:00:32,866 ガーター様さ! 12 00:00:32,866 --> 00:00:35,369 ミドガルの商いを牛耳るあの方を➡ 13 00:00:35,369 --> 00:00:38,705 お前らは怒らせちまった。 ヘヘヘ。 14 00:00:38,705 --> 00:00:41,541 ⚟そんな… ガーター様といえば➡ 15 00:00:41,541 --> 00:00:45,879 大商会連合の会頭を務める 人格者として 知られたお方…。 16 00:00:45,879 --> 00:00:48,382 ⚟聖教にも 手厚く寄進なさっている➡ 17 00:00:48,382 --> 00:00:50,550 信心深い方ですのに…。 18 00:00:50,550 --> 00:00:53,053 ⚟こんな 山賊まがいの連中を使って➡ 19 00:00:53,053 --> 00:00:55,889 他の商人たちの 妨害をしていたなんて…。 20 00:00:55,889 --> 00:00:59,726 ヘヘヘ まあ 勉強になっただろ お嬢ちゃん。 21 00:00:59,726 --> 00:01:02,496 どんな善人にも裏の顔がある。 22 00:01:02,496 --> 00:01:04,998 ガーター様は 俺たちみたいのを 便利に使って➡ 23 00:01:04,998 --> 00:01:07,000 デカくなってきたのさ! 24 00:01:07,000 --> 00:01:09,336 そんな…。 25 00:01:09,336 --> 00:01:13,006 そんな今更 知ってることばかり 聞かされてもね。 26 00:01:13,006 --> 00:01:15,175 えっ? (アルファ)当事者の証言という➡ 27 00:01:15,175 --> 00:01:17,377 価値くらいは認めましょう。 28 00:01:21,348 --> 00:01:23,350 (山賊たち)なっ!? (ニュー)どんな人間にも➡ 29 00:01:23,350 --> 00:01:25,352 裏の顔はある。 30 00:01:25,352 --> 00:01:27,354 (カイ)善人も悪人も。 31 00:01:27,354 --> 00:01:29,690 (カイ)偉人も凡人も。 32 00:01:29,690 --> 00:01:32,359 (ニュー)男も 女も。 33 00:01:32,359 --> 00:01:36,029 黒服の女ども… お前らまさか! 34 00:01:36,029 --> 00:01:39,032 (アルファ)制裁の刃を 放て。 35 00:01:41,368 --> 00:01:43,370 ⚟ぎゃ~! 36 00:01:48,041 --> 00:01:52,212 (アルファ)やはり 夜は静かなほうがいいわ。 37 00:01:52,212 --> 00:01:54,214 今回で表側の手勢は➡ 38 00:01:54,214 --> 00:01:57,050 かなり 削れたのではないかと思います。 39 00:01:57,050 --> 00:01:59,553 ここからは…。 (アルファ)ええ。 40 00:01:59,553 --> 00:02:04,992 教団に連なる 裏の者たちが 姿を見せるでしょうね。 41 00:02:04,992 --> 00:02:08,795 始まるわ 戦争が。 42 00:03:51,364 --> 00:03:54,868 (ジャガ)来てます 来てます 来てますよ~! 43 00:03:54,868 --> 00:03:57,370 視線の大渋滞です! 44 00:03:57,370 --> 00:04:00,640 (ヒョロ)コム・サ・デ・ミツゴシの 最新モードを まとった俺たちに➡ 45 00:04:00,640 --> 00:04:03,810 道行く女子たちの視線はもう…。 46 00:04:03,810 --> 00:04:05,812 ビン! ビン! だぜ! ビン! ビン! です! 47 00:04:05,812 --> 00:04:09,649 もはや逆ナンから チューへの流れは。 確定事項。 48 00:04:09,649 --> 00:04:11,651 (2人)チュー! 49 00:04:11,651 --> 00:04:13,653 《シド:コム・サ・デ・ミツゴシ…。 50 00:04:13,653 --> 00:04:16,990 デザイン関連だと イータ辺りだろうか。 51 00:04:16,990 --> 00:04:19,659 ガンマとベータとイプシロンに続き➡ 52 00:04:19,659 --> 00:04:23,330 いや アイツら全員 やりたい放題なんじゃ…》 53 00:04:23,330 --> 00:04:26,166 (シド)んっ? なんか剥がれそうだよ? 54 00:04:26,166 --> 00:04:29,669 なぬ? だ~! コム・サ・デ・ミツゴシのロゴが! 55 00:04:29,669 --> 00:04:32,339 これないと パチモノになっちゃいますよ! 56 00:04:32,339 --> 00:04:35,008 まあ逆に言うなら これを別の服につけりゃ➡ 57 00:04:35,008 --> 00:04:38,178 そいつが コム・サ・デ・ミツゴシに…。 58 00:04:38,178 --> 00:04:41,848 あっ? ダッサ衣服店…。 59 00:04:41,848 --> 00:04:44,184 これ買った店のロゴじゃね~か! 60 00:04:44,184 --> 00:04:46,186 もしかして僕のも!? 61 00:04:46,186 --> 00:04:49,356 つうかよく見たら これもなんか違ぇ。 62 00:04:49,356 --> 00:04:52,526 (ヒョロ)本物は もっと なんか細かいぞ! 63 00:04:52,526 --> 00:04:54,694 どうりで安いと思ったら…。 64 00:04:54,694 --> 00:04:56,696 僕のもです…。 《そういえば➡ 65 00:04:56,696 --> 00:04:59,866 僕の服って アルファたちが 用意してたやつだった。 66 00:04:59,866 --> 00:05:04,638 着てる服が 前世の パチモノみたいなのばっかりに…。 67 00:05:04,638 --> 00:05:07,808 王都では普通にスーツとかを 見かけていたから➡ 68 00:05:07,808 --> 00:05:10,310 そういう文化なのかと 思ってたけど➡ 69 00:05:10,310 --> 00:05:13,647 これも アルファたちの仕業だったらしい。 70 00:05:13,647 --> 00:05:15,815 僕の前世知識を利用して➡ 71 00:05:15,815 --> 00:05:18,652 やりたい放題 シェアを広げているのだとか。 72 00:05:18,652 --> 00:05:20,987 きっと もうけを奪われた人たちからは➡ 73 00:05:20,987 --> 00:05:23,657 相当恨みを買っているだろう。 74 00:05:23,657 --> 00:05:27,494 もうけを 奪われた 人たちからは! 75 00:05:27,494 --> 00:05:29,829 人たちからは!》 76 00:05:29,829 --> 00:05:32,165 だがそれも今日までだ。 77 00:05:32,165 --> 00:05:35,001 シドくん? うんこか? 78 00:05:35,001 --> 00:05:37,003 いいや。 79 00:05:37,003 --> 00:05:40,340 取り戻しに行くのさ すべてを。 80 00:05:40,340 --> 00:05:45,345 なんだありゃ。 もう夏も終わりなんですけどね。 81 00:05:45,345 --> 00:05:48,148 (着替える音) 82 00:05:55,355 --> 00:05:59,059 《今日から僕は スーパーエリートエージェント》 83 00:06:00,961 --> 00:06:04,464 (ジョン)今宵世界は 我が名を知る! 84 00:06:10,971 --> 00:06:14,474 (ユキメ)ようこそ。 85 00:06:14,474 --> 00:06:17,644 (ユキメ)シャドウはん。 86 00:06:17,644 --> 00:06:19,646 その名は捨てた。 87 00:06:19,646 --> 00:06:22,983 そうでありんしたなぁ ジョン・スミスはん。 88 00:06:22,983 --> 00:06:25,485 あんさんが 仲間になってくだすって➡ 89 00:06:25,485 --> 00:06:27,487 ほんまに心強いわ。 90 00:06:27,487 --> 00:06:31,157 (ジョン)私にも利があった それだけのこと。 91 00:06:31,157 --> 00:06:34,995 (ユキメ)あら 利だけの関係なんて 寂しいと思いんせんか? 92 00:06:34,995 --> 00:06:37,998 (ジョン)お互い様だろう。 (ユキメ)つれないお方。 93 00:06:39,100 --> 00:06:45,171 先日 ガーターの呼びかけで 大商会連合の 集会がありんした。 94 00:06:45,171 --> 00:06:48,842 (ユキメ)ミツゴシに対する包囲網を 強化するのだとか。 95 00:06:48,842 --> 00:06:51,344 ミツゴシ商会の落日も➡ 96 00:06:51,344 --> 00:06:54,014 思ったより早いかもしれんせんね。 97 00:06:54,014 --> 00:06:56,349 (ジョン)そうか。 (ユキメ)わっちらの計画に➡ 98 00:06:56,349 --> 00:06:58,351 変更はありんせん。 99 00:06:58,351 --> 00:07:03,123 ミツゴシ商会と 大商会連合が 潰し合っている間に…。 100 00:07:03,123 --> 00:07:05,125 すべてを手に入れる。 101 00:07:05,125 --> 00:07:08,295 ジョンはんにも 動いてもらうことになりんす。 102 00:07:08,295 --> 00:07:10,797 ただ 気を付けてくんなまし。 103 00:07:10,797 --> 00:07:14,968 大商会連合の背後には あの男がいんす。 104 00:07:14,968 --> 00:07:17,637 (ユキメ)いつの間にか ガーターの上に立ち➡ 105 00:07:17,637 --> 00:07:21,474 連合の支配者になりおおせた 裏社会の剣客➡ 106 00:07:21,474 --> 00:07:23,810 剣鬼月丹。 107 00:07:23,810 --> 00:07:26,646 ヤツのことは よく知っていんす。 108 00:07:26,646 --> 00:07:31,318 目的のためなら 手段を選ばない危険な男。 109 00:07:31,318 --> 00:07:35,822 ヤツのことは わっちが必ず…。 110 00:07:46,499 --> 00:07:49,336 楽しみやなぁ。 111 00:07:49,336 --> 00:07:53,006 この王都の 商いの覇権をかけた戦い。 112 00:07:53,006 --> 00:07:55,675 銭を血であがなう抗争の果て➡ 113 00:07:55,675 --> 00:07:58,845 最後に残るのは果たして…。 114 00:07:58,845 --> 00:08:01,648 すべてを破壊し 再生する。 115 00:08:04,117 --> 00:08:06,619 ⚟お待たせしました! 116 00:08:06,619 --> 00:08:09,622 皆様の家計の味方 ガーター商会! 117 00:08:09,622 --> 00:08:13,460 秋の大バーゲン 開催です! (客たち)わ~! 118 00:08:13,460 --> 00:08:16,129 いいか! 今から俺たちが向かうのは➡ 119 00:08:16,129 --> 00:08:18,131 血で血を洗う…。 邪魔よ! 120 00:08:18,131 --> 00:08:21,134 狙うは5割引…。 おどき! 121 00:08:21,134 --> 00:08:23,803 ⚟さぁさぁ こっちも見ていっとくれ! 122 00:08:23,803 --> 00:08:26,973 ガーターさんだけじゃない! 今日は全品大安売りだ! 123 00:08:26,973 --> 00:08:30,310 地域密着のボッタクル商会をよろしく! 124 00:08:30,310 --> 00:08:33,813 《シド:商店街を挙げての大バーゲン》 125 00:08:33,813 --> 00:08:35,982 ⚟ミツゴシなんかにゃ 負けないよ! 126 00:08:35,982 --> 00:08:39,986 《要するに アルファたちは やりすぎたのだ。 127 00:08:39,986 --> 00:08:43,656 地元を無視した 直営店のみの独占販売。 128 00:08:43,656 --> 00:08:45,658 おかげで大手どころか➡ 129 00:08:45,658 --> 00:08:49,162 下町の商店街からも 目の敵にされる始末。 130 00:08:49,162 --> 00:08:51,998 ここまで同業者から 恨みを買ってしまえば➡ 131 00:08:51,998 --> 00:08:54,000 なるほど ユキメの言うように➡ 132 00:08:54,000 --> 00:08:56,836 ミツゴシの未来は ほぼ絶望的なんだろう》 133 00:08:56,836 --> 00:08:59,939 すべてを破壊し 再生する。 134 00:08:59,939 --> 00:09:04,110 《シド:彼らがミツゴシを潰し 僕が彼らを潰す。 135 00:09:04,110 --> 00:09:06,613 残された大量の資産をもとに➡ 136 00:09:06,613 --> 00:09:10,116 まっさらな市場に 新たな商会を設立する。 137 00:09:10,116 --> 00:09:13,286 その商会に アルファたちを幹部として招けば➡ 138 00:09:13,286 --> 00:09:17,624 名前を変えて ミツゴシ商会の再生 というわけだ。 139 00:09:17,624 --> 00:09:21,127 すべてを終えたとき 彼女たちは知るだろう。 140 00:09:21,127 --> 00:09:24,130 この選択が最善だったと》 141 00:09:26,132 --> 00:09:28,468 5千ゼニーお預かりで~す。 142 00:09:28,468 --> 00:09:30,637 破いた商品は買い取りとか。 143 00:09:30,637 --> 00:09:33,473 そういうところで ミツゴシに負けるんですよ…。 144 00:09:33,473 --> 00:09:35,475 あたりまえじゃない? 145 00:09:35,475 --> 00:09:38,144 1,750ゼニーのお返しで~す。 146 00:09:38,144 --> 00:09:41,314 んっ? なんかお札が変じゃない? 147 00:09:41,314 --> 00:09:44,651 変ってなんだよ。 こんな 絵柄だったっけ? 148 00:09:44,651 --> 00:09:46,820 ああ これはあれですよ。 149 00:09:46,820 --> 00:09:50,323 発行されたばかりの 大商会連合の新札。 150 00:09:50,323 --> 00:09:54,160 (ヒョロ)つうか 今日のバーゲンって それの発行記念のやつだろ。 151 00:09:54,160 --> 00:09:56,663 じゃあ前から使ってたやつは? 152 00:09:56,663 --> 00:10:00,166 これですよ ミツゴシ銀行券。 153 00:10:00,166 --> 00:10:02,168 (シド)ミツゴシ…。 154 00:10:02,168 --> 00:10:05,505 前はミツゴシの直営店でしか 使えなかったよな。 155 00:10:05,505 --> 00:10:08,341 今は王都じゅうで使えてますよね。 156 00:10:08,341 --> 00:10:12,345 《シド:アイツら銀行にまで 手を広げてたのか。 157 00:10:12,345 --> 00:10:16,850 そういえば昔 MHKのドキュメンタリーで見た➡ 158 00:10:16,850 --> 00:10:19,018 「銀行」とか 「信用創造」とかのことを➡ 159 00:10:19,018 --> 00:10:22,021 適当に話した記憶があるけど》 160 00:10:22,021 --> 00:10:24,858 ((ガンマ:ですが マーケットにボラリティがあっても…。 161 00:10:24,858 --> 00:10:28,027 (ベータ)その場合は 異なる価格の別のプロバイダを…)) 162 00:10:28,027 --> 00:10:30,363 《シド:うろ覚えの知識が 怪しくなってきたから➡ 163 00:10:30,363 --> 00:10:32,532 早々に切り上げたんだっけ。 164 00:10:32,532 --> 00:10:36,369 しかしヤツらは そのままMHKの教えを発展させ➡ 165 00:10:36,369 --> 00:10:41,207 銀行の開設から 紙幣の発行にまで こぎつけてしまったらしい。 166 00:10:41,207 --> 00:10:45,044 しかもパク… リスペクトまで出る始末。 167 00:10:45,044 --> 00:10:47,046 パクリ? 168 00:10:47,046 --> 00:10:49,048 ミツゴシのお札は多色印刷で➡ 169 00:10:49,048 --> 00:10:51,050 ご丁寧に「すかし」も入ってるけど。 170 00:10:51,050 --> 00:10:55,889 パクリのこっちは 印刷も粗いし デザインもシンプルで…。 171 00:10:55,889 --> 00:10:58,558 これは》 172 00:10:58,558 --> 00:11:01,160 子どものころに 夢見たことがあるんだ。 173 00:11:01,160 --> 00:11:03,163 (ジャガ/ヒョロ)んっ? 174 00:11:03,163 --> 00:11:06,332 お年玉の残りの1枚の千円札。 175 00:11:06,332 --> 00:11:10,169 これをコンビニのコピー機で 増やせるんじゃないかって…。 176 00:11:10,169 --> 00:11:12,172 なに言ってんだ? 177 00:11:12,172 --> 00:11:14,173 ていうか そろそろお金返してください。 178 00:11:14,173 --> 00:11:17,343 (シド)そのときは店長の爺さんに めちゃくちゃ怒られて➡ 179 00:11:17,343 --> 00:11:19,512 断念することになったんだけど…。 180 00:11:19,512 --> 00:11:22,849 (ヒョロ)だからなに言ってんだ? (ジャガ)シドくん お金。 181 00:11:22,849 --> 00:11:27,020 今の僕は… スーパーエリートエージェンツ。 182 00:11:27,020 --> 00:11:29,188 夢は… かなう! 183 00:11:29,188 --> 00:11:31,191 シド! シドくん! 184 00:11:31,191 --> 00:11:33,192 さぁ思い出せ 僕の頭脳! 185 00:11:33,192 --> 00:11:35,194 頼りにしてるぞ MHK! 186 00:11:35,194 --> 00:11:40,199 シド~! シドくん お金~! 187 00:11:40,199 --> 00:11:43,870 (発車ベル) 188 00:11:43,870 --> 00:11:48,207 この1枚の金貨が 何倍にも膨れ上がる。 189 00:11:48,207 --> 00:11:52,612 しかし そこにあるのは 信用という名の はかない幻。 190 00:11:55,548 --> 00:11:58,885 もしかして 紙幣のことでありんすか? 191 00:11:58,885 --> 00:12:02,155 (ジョン)民衆が通貨と同じと 思っているその紙切れは➡ 192 00:12:02,155 --> 00:12:04,991 正確には通貨ではない。 正体は➡ 193 00:12:04,991 --> 00:12:07,994 銀行に預けた金貨の 預かり証に過ぎない。 194 00:12:07,994 --> 00:12:11,331 仮に銀行に 1万ゼニーを預けたとしよう。 195 00:12:11,331 --> 00:12:13,833 すると 1万ゼニーの預かり証を渡され➡ 196 00:12:13,833 --> 00:12:16,669 それを使って 買い物ができるわけだ。 197 00:12:16,669 --> 00:12:20,340 しかし ここで不思議なことが起こる。 198 00:12:20,340 --> 00:12:24,344 銀行に預けた1万ゼニーと 預かり証の1万ゼニー➡ 199 00:12:24,344 --> 00:12:28,181 いつの間にか 倍の2万ゼニーに増えてないか? 200 00:12:28,181 --> 00:12:31,017 銀行にある 1万ゼニーが そのまま金庫の中で➡ 201 00:12:31,017 --> 00:12:33,186 眠っているなら問題はない。 202 00:12:33,186 --> 00:12:36,356 貨幣が実質2倍に 増えてしまっていたとしても➡ 203 00:12:36,356 --> 00:12:39,192 市場に出回るのが 元の1万ゼニーのみなら➡ 204 00:12:39,192 --> 00:12:41,194 矛盾は生まないからだ。 205 00:12:41,194 --> 00:12:44,530 だが銀行は 預かった1万ゼニーを担保に➡ 206 00:12:44,530 --> 00:12:46,699 更に紙幣を貸し出した。 207 00:12:46,699 --> 00:12:51,704 ミツゴシ自身の事業展開から 端を発した王都の好景気。 208 00:12:51,704 --> 00:12:55,541 期を逃すまいと商人たちは 資金の借り入れを望み➡ 209 00:12:55,541 --> 00:12:59,545 銀行は紙幣を発行することで それに応じた。 210 00:12:59,545 --> 00:13:02,815 (ジョン)誰だって重たい金貨を 持ち歩きたくはない。 211 00:13:02,815 --> 00:13:04,984 本来の価値を うやむやにしたまま➡ 212 00:13:04,984 --> 00:13:07,654 紙幣は急速に普及していく。 213 00:13:07,654 --> 00:13:10,490 金庫にある 1万ゼニーが何倍にも膨れ上がり➡ 214 00:13:10,490 --> 00:13:12,992 王都へと流通し ミツゴシは➡ 215 00:13:12,992 --> 00:13:16,496 その利子により 莫大な利益を得るようになった。 216 00:13:16,496 --> 00:13:19,499 これが信用創造の真価だ。 217 00:13:19,499 --> 00:13:23,503 信用創造 言いえて妙でありんすね。 218 00:13:23,503 --> 00:13:27,340 銅貨1枚の価値もない紙切れに こんな手法で➡ 219 00:13:27,340 --> 00:13:29,676 金貨に勝る価値を与える。 220 00:13:29,676 --> 00:13:33,346 ミツゴシ銀行のトップは 稀代の詐欺師でありんしょう。 221 00:13:33,346 --> 00:13:35,515 いったい どんなお人なんか➡ 222 00:13:35,515 --> 00:13:38,518 機会があれば 話してみたいものでありんす。 223 00:13:38,518 --> 00:13:41,354 フッ この1枚の紙切れに➡ 224 00:13:41,354 --> 00:13:44,357 果たして民衆が信じるだけの 価値があるか? 225 00:13:47,360 --> 00:13:50,029 (ジョン)比べて気づくことはないか? 226 00:13:50,029 --> 00:13:53,533 すかしの有無とかで ありんしょうか。 227 00:13:53,533 --> 00:13:57,370 付け加えれば 大商会連合のものはデザインも粗く➡ 228 00:13:57,370 --> 00:13:59,972 印刷も粗く 裁断も粗い。 229 00:13:59,972 --> 00:14:04,143 これが何を意味するか わかるか? 230 00:14:04,143 --> 00:14:06,479 偽造がしやすい? 231 00:14:06,479 --> 00:14:09,649 フッ! 紙幣の偽造。 232 00:14:09,649 --> 00:14:12,351 偽札で ひともうけしようじゃないか。 233 00:14:15,988 --> 00:14:18,324 (ユキメ)あの ジョンはん? 234 00:14:18,324 --> 00:14:21,160 当然お気づきとは思いんすが➡ 235 00:14:21,160 --> 00:14:25,498 大商会連合の紙幣は まだ王都にしか流通していんせん。 236 00:14:25,498 --> 00:14:29,335 偽造しても すぐに出所を突き止められんす。 237 00:14:29,335 --> 00:14:31,838 えっ!? (ユキメ)小規模でやれば➡ 238 00:14:31,838 --> 00:14:34,173 バレずに やることもできんしょうが➡ 239 00:14:34,173 --> 00:14:37,009 それでは お小遣い程度しか稼げんせん。 240 00:14:37,009 --> 00:14:39,011 そのあたりは どのように…。 241 00:14:39,011 --> 00:14:41,013 んっ? はっ! 242 00:14:43,516 --> 00:14:46,519 ジョ…。 (ジョン)本当に…。 243 00:14:46,519 --> 00:14:49,021 本当に そう思うか? 244 00:14:49,021 --> 00:14:51,023 あっ? 245 00:14:51,023 --> 00:14:54,026 ((これが信用創造の進化だ)) 246 00:14:54,026 --> 00:14:56,863 まさか…。 247 00:14:56,863 --> 00:15:01,300 仮に短期間で大量の 偽の紙幣を 流通させたなら➡ 248 00:15:01,300 --> 00:15:03,302 当然 バレる。 249 00:15:03,302 --> 00:15:05,304 そして そのウワサは すぐにでも➡ 250 00:15:05,304 --> 00:15:07,807 市民たちの耳に 届くでありんしょう。 251 00:15:07,807 --> 00:15:09,809 そうすると 市民たちは➡ 252 00:15:09,809 --> 00:15:12,478 自分の財布の中身にも 疑問を抱き➡ 253 00:15:12,478 --> 00:15:15,481 紙幣の信用は 喪失する! 254 00:15:15,481 --> 00:15:18,985 えっ!? 偽造がバレることなど織り込み済み。 255 00:15:18,985 --> 00:15:21,487 いえ バレることこそ肝心! 256 00:15:21,487 --> 00:15:23,823 紙幣の価値に 疑問を抱いた民衆は➡ 257 00:15:23,823 --> 00:15:26,826 金貨への換金を求めて 銀行に押し寄せる。 258 00:15:26,826 --> 00:15:28,828 そこを わっちらが 一手先んじれば➡ 259 00:15:28,828 --> 00:15:30,830 もうけを独占できる! 260 00:15:30,830 --> 00:15:32,832 そういうことでありんすね! 261 00:15:38,671 --> 00:15:42,508 (ジョン)本当に そう 思うか? 262 00:15:42,508 --> 00:15:45,344 あ…。 263 00:15:45,344 --> 00:15:47,346 は…。 264 00:15:50,850 --> 00:15:55,354 そう 思いんす…。 265 00:15:55,354 --> 00:15:59,358 この計画に… 穴はありんせん。 266 00:16:09,635 --> 00:16:11,637 そのとおりだ。 267 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 は…。 268 00:16:19,979 --> 00:16:22,815 最後に試されたのは誠実さ。 269 00:16:22,815 --> 00:16:26,652 もしプレッシャーに負けて 適当なことを口走っていれば➡ 270 00:16:26,652 --> 00:16:30,156 わっちは…。 271 00:16:30,156 --> 00:16:34,660 (ユキメ)ジョン・スミス… かつてシャドウと呼ばれた男…。 272 00:16:48,174 --> 00:16:51,510 《シド:ミツゴシ商会と 大商会連合が争う中で➡ 273 00:16:51,510 --> 00:16:54,514 暗躍する謎の男 ジョン・スミス。 274 00:16:54,514 --> 00:16:57,516 彼は正体を隠し 単独でミッションを遂行する》 275 00:16:57,516 --> 00:16:59,519 ワンワン! 《僕は組織を救うために➡ 276 00:16:59,519 --> 00:17:03,456 組織を裏切る スーパーエリートエージェントなのだ。 277 00:17:03,456 --> 00:17:05,458 最高にかっこいい》 278 00:17:05,458 --> 00:17:08,794 (デルタ)ボス おかわり! 279 00:17:08,794 --> 00:17:12,298 (デルタ)ハッハッハッ…。 何やってんだ コイツ。 280 00:17:12,298 --> 00:17:15,101 ボス おかわり! おかわり! 281 00:17:19,305 --> 00:17:22,308 クンクン…。 282 00:17:22,308 --> 00:17:25,645 ん~? ボス 狐臭い。 283 00:17:25,645 --> 00:17:29,148 狐と遊ん… 狐狩りをしていたんだ。 284 00:17:29,148 --> 00:17:31,484 狩り! デルタもする! 285 00:17:31,484 --> 00:17:34,320 残念 狐はもう狩ってしまった。 286 00:17:34,320 --> 00:17:36,989 あと そろそろ降りなさい。 イヤ! 287 00:17:36,989 --> 00:17:40,493 デルタはなんで王都にいるの っと…。 288 00:17:40,493 --> 00:17:43,663 デルタは 今日は早起きして お肉をたくさん食べて➡ 289 00:17:43,663 --> 00:17:45,665 久しぶりに王都に来たの! 290 00:17:45,665 --> 00:17:47,667 デルタは なんで王都にいるの? 291 00:17:47,667 --> 00:17:49,669 デルタは狩りをしていたの! 292 00:17:49,669 --> 00:17:52,838 (シド)なぜ狩りをしていたの? (デルタ)デルタは たくさん狩ったの! 293 00:17:52,838 --> 00:17:55,841 ボスも一緒に狩ろう! (シド)なぜ狩りをしていたの? 294 00:17:55,841 --> 00:17:59,345 (デルタ)アルファ様がそうしろって! ボスも一緒に狩ろう! 295 00:17:59,345 --> 00:18:01,280 アルファがそう言ったんだ。 296 00:18:01,280 --> 00:18:03,449 うん! ボスも一緒に狩ろう! 297 00:18:03,449 --> 00:18:05,952 何を狩っていたの? 盗賊! 298 00:18:05,952 --> 00:18:08,788 ボスも盗賊狩り好き! うん。 299 00:18:08,788 --> 00:18:11,290 盗賊狩りは 僕も好きだ。 300 00:18:11,290 --> 00:18:14,293 一緒に狩ろう! 今すぐは無理かな。 301 00:18:14,293 --> 00:18:16,796 嫌! 狩ろう! 待て待て。 302 00:18:16,796 --> 00:18:20,132 デルタも何か用事があって 王都に来たんじゃないの? 303 00:18:20,132 --> 00:18:23,803 用事? (シド)アルファに呼ばれてたりしない? 304 00:18:23,803 --> 00:18:25,972 あ~! アルファ様! 305 00:18:25,972 --> 00:18:28,307 (シド)忘れてた? (デルタ)忘れてた! 306 00:18:28,307 --> 00:18:30,476 怒られる! 307 00:18:30,476 --> 00:18:32,478 早く行ったほうがいいよ。 308 00:18:32,478 --> 00:18:36,315 あっ でも盗賊狩り…。 309 00:18:36,315 --> 00:18:38,985 《デルタを見てると➡ 310 00:18:38,985 --> 00:18:43,656 前世で飼っていた ペットのジョンを思い出すんだよな》 311 00:18:43,656 --> 00:18:46,492 (月丹)また失敗しただと? 312 00:18:46,492 --> 00:18:50,663 (ガーター)その… ヤツらの私兵が 思いのほか手ごわく。 313 00:18:50,663 --> 00:18:53,499 (月丹)山賊崩れでは役に立たんか。 314 00:18:53,499 --> 00:18:56,168 ならば四葉を向かわせてやる。 315 00:18:56,168 --> 00:19:01,107 四葉! 月丹様が選抜なされた精鋭なら➡ 316 00:19:01,107 --> 00:19:05,011 もはやミツゴシの機密は 奪えたも同然ですな! 317 00:19:09,949 --> 00:19:11,951 (破壊音) 318 00:19:11,951 --> 00:19:16,622 (デルタ)アァアアア~! (悲鳴) 319 00:19:16,622 --> 00:19:19,625 《シド:デルタは基本「待て」ができない。 320 00:19:19,625 --> 00:19:22,628 彼女の狩りは 一方的な虐殺で➡ 321 00:19:22,628 --> 00:19:25,131 宝探しは楽になるけど》 322 00:19:25,131 --> 00:19:28,300 バトルを楽しむ要素が なくなるのがなぁ…。 323 00:19:28,300 --> 00:19:30,803 (ザブラ)待て 待ってくれ! んっ? 324 00:19:30,803 --> 00:19:34,807 (ザブラ)お前 サラだろ! 俺 俺だよ! 俺 俺 俺! 325 00:19:34,807 --> 00:19:38,644 俺だよ ザブラだ! 覚えてるだろ サラ! 326 00:19:38,644 --> 00:19:40,646 んっ? う…。 327 00:19:40,646 --> 00:19:42,648 オヤジの匂いがする? 328 00:19:42,648 --> 00:19:46,152 そうそう お前の兄貴のザブラだ! 329 00:19:46,152 --> 00:19:48,654 でもサラ よく生きてたな。 330 00:19:48,654 --> 00:19:51,323 悪魔憑きになって オヤジに狩られたって…。 331 00:19:51,323 --> 00:19:54,493 かくれんぼは デルタがいちばん強い。 332 00:19:54,493 --> 00:19:57,997 (ザブラ)デルタ? 今はそう名乗ってるのか? 333 00:19:57,997 --> 00:20:00,166 なぁ サラ 見逃してくれよ! 334 00:20:00,166 --> 00:20:02,835 俺は今 月丹様の下で働いてんだ! 335 00:20:02,835 --> 00:20:05,504 知ってるだろ? 伝説の…。 336 00:20:05,504 --> 00:20:08,174 弱い兄は いらない。 337 00:20:08,174 --> 00:20:11,343 いいの? お兄ちゃんなんでしょ? 338 00:20:11,343 --> 00:20:14,180 弱いヤツは一族の恥なのです。 339 00:20:14,180 --> 00:20:17,850 あ そう。 デルタのオヤジは 部族の長! 340 00:20:17,850 --> 00:20:21,353 愛人は いっぱい 子どもも1,000人以上いるのです! 341 00:20:21,353 --> 00:20:24,356 ん~ なら1人くらい いいか。 342 00:20:24,356 --> 00:20:27,026 弱いヤツは死ぬ! 減ったら増やす! 343 00:20:27,026 --> 00:20:29,028 部族のおきてなのです! 344 00:20:29,028 --> 00:20:31,530 《さすが獣人 スケールが違う。 345 00:20:31,530 --> 00:20:34,533 たまに 頭のいい獣人も出てくるけど➡ 346 00:20:34,533 --> 00:20:38,537 基本 「力こそパワー」って 連中の集まりだけはある》 347 00:20:38,537 --> 00:20:41,874 獣人の国 そのうち見に行こうかな。 348 00:20:41,874 --> 00:20:44,543 あっ! いいこと思いついた! 349 00:20:44,543 --> 00:20:46,545 ボスが長になればいい。 350 00:20:46,545 --> 00:20:49,548 (シド)え~。 オヤジを倒せば ボスが長! 351 00:20:49,548 --> 00:20:52,551 いっぱい子孫 産んで 最強の一族になる! 352 00:20:52,551 --> 00:20:54,553 ならないよ。 なる! 353 00:20:54,553 --> 00:20:56,555 女 100人用意する! 354 00:20:56,555 --> 00:20:59,225 デルタも100人産む~! (シド)無理無理。 355 00:20:59,225 --> 00:21:01,660 狩りも済んだし もう帰るよ。 356 00:21:01,660 --> 00:21:04,330 (デルタ)うぅ~! 357 00:21:04,330 --> 00:21:06,499 (月丹)ザブラがやられただと? 358 00:21:06,499 --> 00:21:10,336 (ガーター)はい 地下のアジトの1つが襲撃を受け➡ 359 00:21:10,336 --> 00:21:12,338 その中に死体が…。 360 00:21:12,338 --> 00:21:14,673 その… 月丹様。 361 00:21:14,673 --> 00:21:18,677 ここ数か月で 我々の手勢は壊滅状態です。 362 00:21:18,677 --> 00:21:23,182 このままでは 表の業務に回す 人員にも影響が…。 363 00:21:23,182 --> 00:21:27,019 銀行の開設にも それなりの資産を投じました。 364 00:21:27,019 --> 00:21:29,355 紙幣の発行のために 議員に配った➡ 365 00:21:29,355 --> 00:21:31,857 賄賂の額もバカにならず…。 366 00:21:31,857 --> 00:21:35,194 どうでしょう ここは一度 仕切り直しを…。 367 00:21:35,194 --> 00:21:37,196 ガーター。 (ガーター)はっ! 368 00:21:37,196 --> 00:21:40,533 (月丹)王国の流通を牛耳る その立場➡ 369 00:21:40,533 --> 00:21:42,868 いったい誰のおかげで そこにいられるか➡ 370 00:21:42,868 --> 00:21:44,870 忘れたわけではあるまいな? 371 00:21:44,870 --> 00:21:47,540 (ガーター)いえ! いえいえ! 決してそのような…。 372 00:21:47,540 --> 00:21:50,876 (月丹)お前は ただ指示に従っていればいい。 373 00:21:50,876 --> 00:21:53,212 我々のな。 374 00:21:53,212 --> 00:21:55,714 は…。 所詮 ザブラなど➡ 375 00:21:55,714 --> 00:21:58,217 四葉の中では最弱。 376 00:21:58,217 --> 00:22:00,820 残る3人に招集をかけろ。 377 00:22:00,820 --> 00:22:02,822 ミツゴシへの攻撃を強化し➡ 378 00:22:02,822 --> 00:22:04,823 ヤツらの機密のすべてを奪え。 379 00:22:04,823 --> 00:22:06,992 (ガーター)は はい! 380 00:22:06,992 --> 00:22:09,161 (ドアの開閉音) 381 00:22:09,161 --> 00:22:12,998 ミツゴシ… 存外しぶとい。 382 00:22:12,998 --> 00:22:16,101 教団が危険視するだけはあるか。