1 00:00:01,040 --> 00:00:03,120 (ペトラルカ)剣を貸せ 打ち首にしてやる! 2 00:00:03,120 --> 00:00:05,030 <(慎一)ええッ!?> 3 00:00:05,030 --> 00:00:07,910 ≪(ザハール)この方は決して陛下を 愚弄したわけではありません 4 00:00:07,910 --> 00:00:09,860 ≪(的場)その通りでございます→ 5 00:00:09,860 --> 00:00:13,250 私どもの国では 20歳以上が大人ゆえ→ 6 00:00:13,250 --> 00:00:17,420 彼の無礼も悪意なく むしろ陛下の美しさに 7 00:00:17,420 --> 00:00:21,560 感極まった末のもの どうか ご容赦を 8 00:00:21,560 --> 00:00:24,200 うん… そうなのか? 9 00:00:24,200 --> 00:00:27,010 えッ? あッ はい もちろん 10 00:00:27,010 --> 00:00:30,440 う~ん… まあ よいわ 11 00:00:30,440 --> 00:00:34,220 ささいな事にこだわらぬのが 皇帝の器というものじゃ 12 00:00:34,220 --> 00:00:36,820 (ザハール)ご立派でございます 陛下 13 00:00:39,530 --> 00:00:42,330 <き 気をつけよう…> 14 00:02:24,080 --> 00:02:26,030 (ザハール)遠い異国の地より ようこそおいでなさった→ 15 00:02:26,030 --> 00:02:28,380 歓迎しますぞ あり… 16 00:02:28,380 --> 00:02:33,400 ありがたきお言葉 感謝いたします… 17 00:02:33,400 --> 00:02:36,740 (美埜里)今のうちに教えとくね 18 00:02:36,740 --> 00:02:41,210 皇帝の正式な名前は ペトラルカ・アン・エルダント三世陛下 19 00:02:41,210 --> 00:02:46,200 それから あれがザハール宰相 でもって 20 00:02:46,200 --> 00:02:50,700 今のが ガリウス・エン・コルドバルさん 21 00:02:50,700 --> 00:02:54,370 皇帝のいとこにあたる貴族でナイトよ 22 00:02:54,370 --> 00:02:58,560 彼ならば必ずや 陛下の退屈を紛らわすに足る 23 00:02:58,560 --> 00:03:00,530 存在となりましょう 24 00:03:00,530 --> 00:03:03,550 (ガリウス)ひと言 言わせてもらいたい ガリウス… 25 00:03:03,550 --> 00:03:06,880 伝道師というから どのような人物かと思えば→ 26 00:03:06,880 --> 00:03:11,540 まだ子供ではないか そんな 若輩にも究められるようでは→ 27 00:03:11,540 --> 00:03:15,480 オタク文化とやらも どうせ取るに足らぬものだろう 28 00:03:15,480 --> 00:03:18,600 我が帝国に益をもたらすとは とても思えぬ 29 00:03:18,600 --> 00:03:24,390 触れたが最後 実は有害な猛毒 だったでは取り返しがつかんぞ 30 00:03:24,390 --> 00:03:26,990 有害… 有害ね うん? 31 00:03:29,710 --> 00:03:32,890 毒だって 使い方次第で薬になる 32 00:03:32,890 --> 00:03:38,050 見た目が変だろうが その判断を 自分の責任でできるのが大人だよ 33 00:03:38,050 --> 00:03:41,220 中身を知りもしないで 有害だの下劣だの 34 00:03:41,220 --> 00:03:44,890 言うヤツなんか 最低の大バカ野郎だ! 35 00:03:44,890 --> 00:03:47,060 (ザワつく兵隊達) 36 00:03:47,060 --> 00:03:49,160 何ということを… 37 00:03:51,050 --> 00:03:56,200 貴様… 大バカ者とは私のことか? 38 00:03:56,200 --> 00:04:00,200 打ち首にしてくれる! やめなされ ガリウス殿 39 00:04:00,200 --> 00:04:02,700 ヤ ヤバい このままじゃ… 40 00:04:04,110 --> 00:04:09,880 (笑うペトラルカ) 41 00:04:09,880 --> 00:04:14,870 面白い 気に入ったぞ カノウシンイチとやら→ 42 00:04:14,870 --> 00:04:18,770 まさか ガリウスに反駁するとはな 43 00:04:18,770 --> 00:04:20,710 陛下! ≪(ペトラルカ)よかろう 44 00:04:20,710 --> 00:04:25,550 貴様のやる「アミュテック」とやらの 活動を全面的に許可してやる→ 45 00:04:25,550 --> 00:04:27,650 好きにやるがよい 46 00:04:30,220 --> 00:04:32,220 ありがたき幸せ 47 00:04:32,220 --> 00:04:34,220 <助かった~> 48 00:04:34,220 --> 00:04:37,880 ヒヤヒヤしたよ~ いきなり口答えするなんて もう 49 00:04:37,880 --> 00:04:42,050 言わないでください 激しく 後悔してるんですから 50 00:04:42,050 --> 00:04:46,380 でも よほど慎一君が 気に入ったのね ガリウスさん 51 00:04:46,380 --> 00:04:49,770 はあ? 視線に熱がこもってたでしょ? 52 00:04:49,770 --> 00:04:53,540 出会いは最悪だったけどって パターンよね 53 00:04:53,540 --> 00:04:56,380 変なこと言わないでください 54 00:04:56,380 --> 00:05:01,550 ところで 具体的に 僕は何をすればいいんです? 55 00:05:01,550 --> 00:05:03,700 何だろうね えッ? 56 00:05:03,700 --> 00:05:07,370 ぶっちゃけ我々にも よく分からないんだよ 57 00:05:07,370 --> 00:05:09,540 はッ? 土地と予算を確保してから→ 58 00:05:09,540 --> 00:05:12,710 何を建てるか会議する なんて クセがついちゃってるからね→ 59 00:05:12,710 --> 00:05:15,380 我々は… イヤイヤイヤ… 60 00:05:15,380 --> 00:05:18,250 ≪(的場)人類初の 異世界との交流だからね→ 61 00:05:18,250 --> 00:05:21,220 政府としては 独占的に交易をしたい→ 62 00:05:21,220 --> 00:05:26,060 しかし 先の見えない事業に 潤沢な予算が下りるわけもなく→ 63 00:05:26,060 --> 00:05:29,230 とりあえず君は こちらの世界の人々が→ 64 00:05:29,230 --> 00:05:31,560 熱狂するような作品を 選び出してくれ 65 00:05:31,560 --> 00:05:34,900 面白いと思ったものを ガンガン指定してくれれば→ 66 00:05:34,900 --> 00:05:38,400 我々は それを運び込む はあ… 67 00:05:41,940 --> 00:05:45,060 《あの こちらの人達は これをつければ》 68 00:05:45,060 --> 00:05:47,130 《どんな日本語も 分かるんですか?》 69 00:05:47,130 --> 00:05:51,030 《いや それは はめてる者同士の 間でだけ機能する》 70 00:05:51,030 --> 00:05:53,530 《いわゆるテレパシー装置らしい→》 71 00:05:53,530 --> 00:05:56,870 《言葉に出た相手の思いを 受け取って 翻訳してるから》 72 00:05:56,870 --> 00:06:02,530 《CDやDVDなど機械から放たれた 言葉は 全く理解されなかった》 73 00:06:02,530 --> 00:06:06,050 《じゃあ 深い意味とかは 伝わらないじゃないですか》 74 00:06:06,050 --> 00:06:10,150 《≪(的場)う~む》 《それで熱狂なんて無理ですよ》 75 00:06:12,550 --> 00:06:15,350 ノドかわいた うん? 76 00:06:22,050 --> 00:06:26,530 (ミュセル)あッ 旦那様 どうなされたのですか? 77 00:06:26,530 --> 00:06:29,700 いや ちょっと水が飲みたくて 78 00:06:29,700 --> 00:06:33,360 お呼びいただければ すぐにお持ちしましたのに 79 00:06:33,360 --> 00:06:35,360 今 ご用意いたします 80 00:06:35,360 --> 00:06:38,380 うん… 81 00:06:38,380 --> 00:06:40,880 もしかして勉強してた? 82 00:06:42,050 --> 00:06:45,720 はい せっかく いただいたので… 83 00:06:45,720 --> 00:06:50,020 あまり ご覧にならないでください 恥ずかしいです 84 00:06:50,020 --> 00:06:54,040 いや すごいよ でも 夜更かしは体に毒だから 85 00:06:54,040 --> 00:06:56,580 あとは明日にしても いいんじゃない? 86 00:06:56,580 --> 00:07:01,050 1日の大半は お仕事ですし… 87 00:07:01,050 --> 00:07:03,650 なるべく早く覚えたいんです 88 00:07:06,540 --> 00:07:10,380 じゃあ 僕も手伝うよ えッ? 89 00:07:10,380 --> 00:07:13,050 えッ いえ そんな! 90 00:07:13,050 --> 00:07:15,220 旦那様の大切な睡眠時間を 91 00:07:15,220 --> 00:07:17,870 私のような者のために だって 92 00:07:17,870 --> 00:07:20,370 目がさえちゃったし 座って 93 00:07:20,370 --> 00:07:22,970 でも… いいから 94 00:07:24,910 --> 00:07:26,910 ほら 95 00:07:27,880 --> 00:07:31,050 旦那様は とても不思議な方です 96 00:07:31,050 --> 00:07:33,550 そうかな? はい 97 00:07:33,550 --> 00:07:37,220 風変わりでいらっしゃいます 98 00:07:37,220 --> 00:07:41,320 それでは お言葉に 甘えさせていただきます 99 00:07:43,880 --> 00:07:46,210 <それから 僕は毎晩> 100 00:07:46,210 --> 00:07:49,600 <ミュセルの勉強につきあった> 101 00:07:49,600 --> 00:07:53,550 <昼間は文化を伝えるために 素材選びをして> 102 00:07:53,550 --> 00:07:55,710 <夜は2人で勉強会> 103 00:07:55,710 --> 00:07:58,380 <ミュセルの学習能力は ムチャクチャ高くて> 104 00:07:58,380 --> 00:08:01,480 <僕は何だか嬉しくなった> 105 00:08:07,370 --> 00:08:10,770 <そして 何日かが過ぎて…> 106 00:08:10,770 --> 00:08:12,890 <リサーチの準備は整ったけど> 107 00:08:12,890 --> 00:08:15,690 <ネットは有線でさえ ノイズでつなげなくて> 108 00:08:15,690 --> 00:08:19,650 <情報をハードディスクに記録して 持ってきてもらうことになった> 109 00:08:19,650 --> 00:08:22,150 <同時性はないけど 仕方ない> 110 00:08:25,220 --> 00:08:27,390 うん 111 00:08:27,390 --> 00:08:30,040 ある意味 理想だよな 112 00:08:30,040 --> 00:08:34,060 (ブルーク)これがオタク文化ってヤツですか 旦那様 113 00:08:34,060 --> 00:08:37,560 そう すごい すごいです 114 00:08:37,560 --> 00:08:40,030 さあ どんどん読んで 115 00:08:40,030 --> 00:08:43,050 よろしいのですか? もちろん 116 00:08:43,050 --> 00:08:46,060 では 遠慮なく… 117 00:08:46,060 --> 00:08:48,110 ブルークも見てみてよ 118 00:08:48,110 --> 00:08:50,710 でも あっしみたいな下男が… 119 00:08:50,710 --> 00:08:54,370 そんなの関係なく なるべく たくさんの人達に 120 00:08:54,370 --> 00:08:57,200 読んでもらって 感想が聞きたいんだ 121 00:08:57,200 --> 00:08:59,200 へい… 122 00:08:59,200 --> 00:09:03,020 <2人には 僕の好きな作品に 目いっぱい 触れてもらった> 123 00:09:03,020 --> 00:09:06,410 <ミュセルは あっという間に カタカナまで覚えて> 124 00:09:06,410 --> 00:09:09,050 <貴重な リサーチ対象になってくれそうって> 125 00:09:09,050 --> 00:09:11,100 <期待してたんだけど…> 126 00:09:11,100 --> 00:09:15,790 旦那様 この方は なぜ服を お脱ぎになられるのですか? 127 00:09:15,790 --> 00:09:19,440 ああ そのキャラはホサ… ≪(ザハール)お待ちくだされ 128 00:09:19,440 --> 00:09:22,880 ええい うるさい うるさい! 129 00:09:22,880 --> 00:09:24,880 カノウシンイチ! 130 00:09:24,880 --> 00:09:28,050 皇帝陛下! 妾が じきじきに 131 00:09:28,050 --> 00:09:30,550 貴様の伝道師ぶりを 見に来てやったぞ! 132 00:09:30,550 --> 00:09:32,550 はあ… 133 00:09:32,550 --> 00:09:38,140 何と面妖な これが汝らの 伝えしオタク文化というものか 134 00:09:38,140 --> 00:09:40,040 へ 陛下… 135 00:09:40,040 --> 00:09:43,430 皇帝が廊下を走るなど… うるさいぞ 爺 136 00:09:43,430 --> 00:09:47,220 走ったのではなく 早く歩いただけじゃ 137 00:09:47,220 --> 00:09:50,200 おお 実に色鮮やか 138 00:09:50,200 --> 00:09:54,380 絵画や壁画とは また 異なる趣で変わっておるのう 139 00:09:54,380 --> 00:09:56,560 どれどれ… 140 00:09:56,560 --> 00:09:59,050 なるほど なるほど… 141 00:09:59,050 --> 00:10:01,080 さっぱり分からん 142 00:10:01,080 --> 00:10:03,030 <この子 素質あるかも…> 143 00:10:03,030 --> 00:10:06,700 おい カノウシンイチ シンイチでいいですよ 144 00:10:06,700 --> 00:10:10,890 ではシンイチ 貴様も 妾をペトラルカと呼べ→ 145 00:10:10,890 --> 00:10:13,540 特別に許す えッ? 146 00:10:13,540 --> 00:10:17,210 いけません それは… うるさい もう決めたのじゃ 147 00:10:17,210 --> 00:10:20,600 おい シンイチ このままでは妾は→ 148 00:10:20,600 --> 00:10:22,720 せっかくのオタク文化を楽しめん 149 00:10:22,720 --> 00:10:26,040 だから貴様が 妾に読んで聞かせよ 150 00:10:26,040 --> 00:10:28,060 僕が!? ≪(ペトラルカ)そうじゃ 151 00:10:28,060 --> 00:10:30,530 それ以外の者は全員出ていけ 152 00:10:30,530 --> 00:10:32,860 皆様 すみませぬな… 153 00:10:32,860 --> 00:10:34,870 ザハール お前もじゃ 154 00:10:34,870 --> 00:10:36,880 ≪(ザハール)な… ≪(ペトラルカ)当たり前じゃ 155 00:10:36,880 --> 00:10:39,040 <皇帝と2人きり!?> 156 00:10:39,040 --> 00:10:41,040 あッ… (ザハール)困ったお方だ… 157 00:10:41,040 --> 00:10:44,140 あの ミュセルだけでも残って~! えッ!? 158 00:10:53,680 --> 00:10:55,710 ノーカン ノーカン ノーカン!… 159 00:10:55,710 --> 00:11:01,950 ノーカン ノーカン… 160 00:11:01,950 --> 00:11:05,070 <ああ… ロリ風味な胸が…> 161 00:11:05,070 --> 00:11:08,190 <ううッ こっちは ボリューミーなメイド胸> 162 00:11:08,190 --> 00:11:10,990 <プチハーレムなのに なぜか つらい…> 163 00:11:10,990 --> 00:11:13,910 ええい 早く 次のページをめくらんか! 164 00:11:13,910 --> 00:11:16,000 続きが気になるではないか! 165 00:11:16,000 --> 00:11:19,190 あッ すみません… あッ… 166 00:11:19,190 --> 00:11:21,350 ミュセル はい 167 00:11:21,350 --> 00:11:24,010 これ 読める? えッ? 168 00:11:24,010 --> 00:11:28,030 うん? はい 旦那様のお名前です 169 00:11:28,030 --> 00:11:31,180 なッ!? そう 僕の名字と同じ 170 00:11:31,180 --> 00:11:35,520 カノウって言葉 ただ 音は一緒でも意味は違うんだ 171 00:11:35,520 --> 00:11:38,170 そうなのですか? うん 172 00:11:38,170 --> 00:11:41,540 この漢字っていうのは 色んな種類があって 173 00:11:41,540 --> 00:11:43,830 同じ音になる場合が結構あるけど 174 00:11:43,830 --> 00:11:46,330 基本的に意味は違うんだよ 175 00:11:46,330 --> 00:11:48,330 面白いです 176 00:11:48,330 --> 00:11:50,500 しかし本当に ミュセルは覚えが早いね 177 00:11:50,500 --> 00:11:55,170 いえ 旦那様が毎晩遅くまで つきあってくださったからです 178 00:11:55,170 --> 00:11:58,510 まさか私が 文字を読める日がくるなんて… 179 00:11:58,510 --> 00:12:02,030 僕の力じゃないよ ミュセルが頑張ってるから… 180 00:12:02,030 --> 00:12:05,160 シンイチ! えッ ああ… 181 00:12:05,160 --> 00:12:08,330 すみません 陛下 ペトラルカじゃ 182 00:12:08,330 --> 00:12:12,510 あッ ごめん ペトラルカ ふん… 183 00:12:12,510 --> 00:12:16,030 ハハハッ… ホントにごめんね って… 184 00:12:16,030 --> 00:12:18,830 ちょ ペトラルカ ダメだよ こんな 185 00:12:18,830 --> 00:12:21,000 黙れ! 横からだと見えにくいのじゃ 186 00:12:21,000 --> 00:12:23,500 それからメイド! は はい! 187 00:12:23,500 --> 00:12:26,170 茶をいれてこい 冷めたヤツなぞいらん 188 00:12:26,170 --> 00:12:29,370 改めて沸かせ はい ただいま 189 00:12:29,370 --> 00:12:33,670 使用人は使用人らしく 働いておればいいのじゃ 190 00:12:38,700 --> 00:12:40,850 陛下… ペトラルカ! 191 00:12:40,850 --> 00:12:44,520 ごめん ペトラルカ ひょっとして怒ってる? 192 00:12:44,520 --> 00:12:47,160 怒ってなどおらんわ! このケダモノが 193 00:12:47,160 --> 00:12:50,680 女と見れば すぐに盛りおって! ちょ… 194 00:12:50,680 --> 00:12:53,010 <盛るって何 盛るって!?> 195 00:12:53,010 --> 00:12:56,500 うん? とっとと続きを読め! 196 00:12:56,500 --> 00:12:58,500 <と 吐息が~!> 197 00:12:58,500 --> 00:13:01,600 <結局 皇帝陛下の気が済むまで> 198 00:13:01,600 --> 00:13:03,990 <僕は読み聞かせさせられた> 199 00:13:03,990 --> 00:13:06,530 は~ッ 200 00:13:06,530 --> 00:13:08,530 うん? 201 00:13:13,100 --> 00:13:15,400 うわ~! 202 00:13:18,690 --> 00:13:22,680 やめろ やめてください 何もしませんから! 203 00:13:22,680 --> 00:13:26,360 あれ? あ… ブルーク? 204 00:13:26,360 --> 00:13:28,530 ご ごめん 大丈夫? 205 00:13:28,530 --> 00:13:31,520 いや あっしはウロコがあるんで… 206 00:13:31,520 --> 00:13:35,190 そっか それより お殴りになるなら 207 00:13:35,190 --> 00:13:37,820 これでドカッと! えッ? 208 00:13:37,820 --> 00:13:41,510 ああ そう? ってそうじゃなくて! 209 00:13:41,510 --> 00:13:43,610 旦那様 えッ? 210 00:13:45,160 --> 00:13:49,170 旦那様!? ミュセル… うん 211 00:13:49,170 --> 00:13:51,850 うわッ ミュセル 違うんだ これは… 212 00:13:51,850 --> 00:13:54,360 別にブルークを いじめてたわけじゃなくて… 213 00:13:54,360 --> 00:13:56,360 大丈夫ですか? えッ? 214 00:13:56,360 --> 00:13:59,010 こんなに血が… うわッ 本当だ 215 00:13:59,010 --> 00:14:01,550 て そうじゃなくて!? えッ? 216 00:14:01,550 --> 00:14:03,850 殴ったのは僕の方なんだよ 217 00:14:03,850 --> 00:14:06,240 だから まず ブルークの心配しなきゃ 218 00:14:06,240 --> 00:14:10,920 でも 貴族様が使用人を 殴るのは当たり前のことなので… 219 00:14:10,920 --> 00:14:13,010 え? 220 00:14:13,010 --> 00:14:16,000 当たり前なの? はい 221 00:14:16,000 --> 00:14:18,010 <やっぱり違う> 222 00:14:18,010 --> 00:14:21,850 <この世界は日本とは 根本的に違うんだ…> 223 00:14:21,850 --> 00:14:25,760 <そのとき 僕は改めて痛感した> 224 00:14:25,760 --> 00:14:29,010 <翌日 僕は街の視察に出た> 225 00:14:29,010 --> 00:14:31,680 <将来のお客さんを じかに見たかったし> 226 00:14:31,680 --> 00:14:33,680 <文化を広めようとするなら> 227 00:14:33,680 --> 00:14:37,000 <庶民に受け入れられなければ 意味ないから> 228 00:14:37,000 --> 00:14:39,690 <お店の看板は ほとんどが絵だった> 229 00:14:39,690 --> 00:14:42,820 <字が書いてあっても 8割方 読めないと聞いて> 230 00:14:42,820 --> 00:14:44,840 <ちょっと驚いた> 231 00:14:44,840 --> 00:14:47,840 <でも もっと驚いたのは…> 232 00:14:47,840 --> 00:14:52,010 <小さな子供達が兵士として 訓練を受けていることだった> 233 00:14:52,010 --> 00:14:56,170 <リザードマンとかエルフとか 亜人種の人達が職を持つには> 234 00:14:56,170 --> 00:14:59,270 <兵隊になるのが 一番の近道らしい> 235 00:15:00,520 --> 00:15:04,190 彼らには 本来 市民権がないからね 236 00:15:04,190 --> 00:15:06,830 じゃあ ブルークも? へい 237 00:15:06,830 --> 00:15:08,850 以前は軍におりやした 238 00:15:08,850 --> 00:15:11,270 ミュセルも軍にいたはずですよ 239 00:15:11,270 --> 00:15:13,520 マジ? へい 240 00:15:13,520 --> 00:15:17,820 ミュセルの攻撃魔法は かなりのものだとか… 241 00:15:23,780 --> 00:15:26,680 あんまり深く 突っ込まない方がいいよ 242 00:15:26,680 --> 00:15:29,000 私達の世界にだって 243 00:15:29,000 --> 00:15:31,670 今も身分制度みたいなものは 残ってるし 244 00:15:31,670 --> 00:15:35,840 それを違和感なく受け入れて 成り立っている社会だってある 245 00:15:35,840 --> 00:15:37,840 分かります… 246 00:15:37,840 --> 00:15:40,000 (鐘が鳴る) 247 00:15:40,000 --> 00:15:43,680 休憩時間です ≪ねえねえ 248 00:15:43,680 --> 00:15:47,020 何してるの? 自衛隊じゃないね? 249 00:15:47,020 --> 00:15:50,190 何の人? ブルーク 250 00:15:50,190 --> 00:15:52,160 へい 251 00:15:52,160 --> 00:15:54,840 僕は みんなに こういうものを 知ってもらおうとしてる人 252 00:15:54,840 --> 00:15:56,850 何これ 何これ? 253 00:15:56,850 --> 00:15:59,010 みんな普段 何して遊んでるの? 254 00:15:59,010 --> 00:16:01,170 遊んでなんかいないよ えッ? 255 00:16:01,170 --> 00:16:04,340 訓練がない日は 刈り入れの手伝いとか 256 00:16:04,340 --> 00:16:07,860 あと 家畜の手入れしたり 畑耕したり… 257 00:16:07,860 --> 00:16:10,010 遊ぶ時間ないの? 258 00:16:10,010 --> 00:16:12,030 あるわけないよ 259 00:16:12,030 --> 00:16:14,000 じゃあ 本を読んだりも… 260 00:16:14,000 --> 00:16:16,070 本なんて高級品だし 261 00:16:16,070 --> 00:16:18,850 読み書きできるのは 貴族とか学者だけだよ 262 00:16:18,850 --> 00:16:21,020 誰も教えてくれないの? 263 00:16:21,020 --> 00:16:23,010 うん 264 00:16:23,010 --> 00:16:25,960 <それじゃ マンガも小説も アニメもゲームも> 265 00:16:25,960 --> 00:16:29,560 <楽しいものを何ひとつ 受け入れられないじゃないか…> 266 00:16:32,830 --> 00:16:34,850 このハンメスとやら 267 00:16:34,850 --> 00:16:36,850 子供2人を助けるのはよいが 268 00:16:36,850 --> 00:16:41,190 このままでは母親が巨神に 食べられてしまうではないか 269 00:16:41,190 --> 00:16:44,090 おい シンイチ 早う次をめくらんか! 270 00:16:44,090 --> 00:16:47,710 <ううッ… いくら軽い子でも いい加減つらい…> 271 00:16:47,710 --> 00:16:50,350 シ ン イ チ! 272 00:16:50,350 --> 00:16:52,520 はい はい 273 00:16:52,520 --> 00:16:54,520 あッ! 274 00:16:56,570 --> 00:16:59,840 陛下 旦那様 275 00:16:59,840 --> 00:17:02,490 失礼します お茶をご用意しました 276 00:17:02,490 --> 00:17:04,510 そんなものは頼んでおらぬぞ 277 00:17:04,510 --> 00:17:06,520 はい でも… 278 00:17:06,520 --> 00:17:08,520 じゃあ キリもいいし ここら辺で 279 00:17:08,520 --> 00:17:12,000 何を言うか 今 一番いいところではないか! 280 00:17:12,000 --> 00:17:14,360 でも もうノドがカラカラだし 281 00:17:14,360 --> 00:17:16,460 ちょっとだけ ねッ? 282 00:17:24,270 --> 00:17:26,190 ≪(ペトラルカ)何なのじゃ お前は→ 283 00:17:26,190 --> 00:17:29,170 いつも いつも いつも いつも 邪魔ばかりしおって! 284 00:17:29,170 --> 00:17:31,610 陛下… わ 私は… 285 00:17:31,610 --> 00:17:36,280 今も見計らったかのように よいところで割り込んできおって 286 00:17:36,280 --> 00:17:38,180 そ そのようなつもりは… 287 00:17:38,180 --> 00:17:41,570 私はだた 旦那様が そろそろお疲れの頃かと… 288 00:17:41,570 --> 00:17:44,690 ≪(ペトラルカ)口答えするか! も 申し訳ありません 289 00:17:44,690 --> 00:17:47,990 ペトラルカ あのさ… ≪(ペトラルカ)このメイド風情が! 290 00:17:49,010 --> 00:17:52,510 <何でだよ そんな分かりやすい 記号的な単語に> 291 00:17:52,510 --> 00:17:54,560 <相手を押し込んで決めつけて…> 292 00:17:54,560 --> 00:17:57,700 人間でもエルフでもない 半端者ではないか! 293 00:17:57,700 --> 00:17:59,700 は はい… 294 00:18:00,690 --> 00:18:02,690 だから何だよ… 295 00:18:02,690 --> 00:18:05,340 そもそもハーフエルフの いれた茶なぞ飲めるか! 296 00:18:05,340 --> 00:18:08,510 貴様のようなヤツは エルフの集落にもなじめず→ 297 00:18:08,510 --> 00:18:11,160 沼地を はいずり回って 暮らしていると聞いたぞ!→ 298 00:18:11,160 --> 00:18:14,170 妾に泥の臭いが 移ったら どうしてくれる!? 299 00:18:14,170 --> 00:18:16,170 も 申し訳… 300 00:18:16,170 --> 00:18:18,200 消えろ! 妾の前に 301 00:18:18,200 --> 00:18:20,200 姿を見せるな! 302 00:18:28,550 --> 00:18:31,850 おい 離せシンイチ! 303 00:18:31,850 --> 00:18:35,170 ペトラルカ… 304 00:18:35,170 --> 00:18:37,970 シンイチ…? 305 00:18:43,330 --> 00:18:48,020 <そっか この国では それが当たり前…> 306 00:18:48,020 --> 00:18:50,040 <でも…> 307 00:18:50,040 --> 00:18:53,640 えっと… まあ 何というか… 308 00:18:56,760 --> 00:19:01,430 貴様 このような卑しい者を かばうとは何事か!? 309 00:19:01,430 --> 00:19:05,330 ごめんね でも つらくて見てられなかったんだ 310 00:19:05,330 --> 00:19:08,200 何? 僕も同じように 311 00:19:08,200 --> 00:19:11,320 決めつけで ののしられたことあるからね 312 00:19:11,320 --> 00:19:14,330 決めつけ? 何の話を… 313 00:19:14,330 --> 00:19:16,680 あのさ ペトラルカ 314 00:19:16,680 --> 00:19:20,680 僕達の文化には 身分の差ってないんだよね 315 00:19:20,680 --> 00:19:22,690 ≪(ペトラルカ)う~ん 316 00:19:22,690 --> 00:19:25,840 自由とか博愛とか平等とか… 317 00:19:25,840 --> 00:19:28,510 そういうものが 僕達の文化の基本 318 00:19:28,510 --> 00:19:30,690 うん? 319 00:19:30,690 --> 00:19:33,200 僕の持ち込む 文化を楽しみたいなら 320 00:19:33,200 --> 00:19:37,300 ペトラルカも そういうの理解してほしいんだ 321 00:19:38,750 --> 00:19:40,670 シンイチ うん? 322 00:19:40,670 --> 00:19:44,340 ビョウドーとは哲学者か 何かの名前か? 323 00:19:44,340 --> 00:19:46,840 <そこからか…> 324 00:19:46,840 --> 00:19:50,160 ≪(ペトラルカ)汝はまことに 不思議なヤツじゃのう→ 325 00:19:50,160 --> 00:19:54,180 ガリウスだけでなく 妾にも反駁するとは… 326 00:19:54,180 --> 00:19:56,190 ごめん 327 00:19:56,190 --> 00:19:58,340 不敬をとがめられる 危険を冒してまで 328 00:19:58,340 --> 00:20:01,870 妾を いさめようとした 汝の気概に免じて 329 00:20:01,870 --> 00:20:06,160 今日は汝も そこの下女も許してつかわす 330 00:20:06,160 --> 00:20:08,660 はあ… ありがとう 331 00:20:08,660 --> 00:20:12,020 ただし 改めて汝には命じる→ 332 00:20:12,020 --> 00:20:15,000 妾にも その日本語とやらを教えろ 333 00:20:15,000 --> 00:20:18,520 えッ? そこの下女風情が知っておるのに 334 00:20:18,520 --> 00:20:22,180 皇帝たる妾が知らぬなど 我慢ならん→ 335 00:20:22,180 --> 00:20:24,210 日本語を一番に習得し→ 336 00:20:24,210 --> 00:20:26,780 貴様が持ち込む オタク文化とやら→ 337 00:20:26,780 --> 00:20:29,500 本当に我が国に役立つや否や 338 00:20:29,500 --> 00:20:31,840 妾が見極めてやろう 339 00:20:31,840 --> 00:20:34,340 ありがとう ペトラルカ 340 00:20:34,340 --> 00:20:36,340 それから お前 は はい 341 00:20:36,340 --> 00:20:39,010 お前も抜け駆けは許さん! えッ? 342 00:20:39,010 --> 00:20:42,010 シンイチと2人だけで 勝手に日本語を学ぶな 343 00:20:42,010 --> 00:20:44,070 は はい 344 00:20:44,070 --> 00:20:46,070 では また明日じゃ! 345 00:20:49,340 --> 00:20:52,170 えっと… ミュセル 346 00:20:52,170 --> 00:20:55,330 悪いけど もう1回 お茶いれてきてくれない? 347 00:20:55,330 --> 00:20:58,850 はい? たぶん冷めちゃったよね 348 00:20:58,850 --> 00:21:01,000 せっかく 作ってくれた お菓子だから 349 00:21:01,000 --> 00:21:04,970 ちゃんと 熱いお茶と一緒に食べたいんだ 350 00:21:04,970 --> 00:21:07,970 あッ はい! 351 00:21:10,010 --> 00:21:12,880 慎一君 危ないな~ 352 00:21:12,880 --> 00:21:15,360 う~ん 危ない 危ない 353 00:21:15,360 --> 00:21:17,860 ちゃんと言わないとダメかな 354 00:21:22,170 --> 00:21:24,270 な~んだ 355 00:21:27,330 --> 00:21:30,010 何か色々ありすぎたな… 356 00:21:30,010 --> 00:21:32,010 うん? 357 00:21:35,350 --> 00:21:37,700 ミュセル? 358 00:21:37,700 --> 00:21:40,500 旦那様… あッ… 359 00:21:42,910 --> 00:21:44,910 泣いてたの? 360 00:21:46,850 --> 00:21:49,200 そのマンガ… 361 00:21:49,200 --> 00:21:53,350 娘として拾われた奴隷の子が 魔王に恋をする… 362 00:21:53,350 --> 00:21:57,340 はい… 何度も何度も つらい目にあいながら 363 00:21:57,340 --> 00:22:00,860 ついに魔王様と心が つながったところで 364 00:22:00,860 --> 00:22:04,460 どうしてだか涙が 止まらなくなって… 365 00:22:07,670 --> 00:22:10,850 <いつもなら「萌える~」って なる僕も> 366 00:22:10,850 --> 00:22:13,010 <言葉にならなかった> 367 00:22:13,010 --> 00:22:16,930 <でも そんな裏で とんでもない何かが> 368 00:22:16,930 --> 00:22:19,230 <うごめいていたんだ…> 369 00:23:50,530 --> 00:23:54,080 ≪(ペトラルカ)コラーッ シンイチ たった今 2話を見たぞ!→ 370 00:23:54,080 --> 00:23:57,020 何なのじゃ 汝は あのメイドと一緒のときばかり→ 371 00:23:57,020 --> 00:23:59,020 甘い雰囲気を出しまくりおって! 372 00:23:59,020 --> 00:24:01,440 ええ いや 決してそんなことは… 373 00:24:01,440 --> 00:24:04,360 ≪(ペトラルカ)黙れ黙れ その上 3話の台本を読んだら→ 374 00:24:04,360 --> 00:24:08,510 今度は自衛隊の巨乳女と とんでもないことになっておる! 375 00:24:08,510 --> 00:24:11,380 えッ ホント!? ≪(ペトラルカ)にやけおって!→ 376 00:24:11,380 --> 00:24:13,450 この この この…! ぐは!? 377 00:24:13,450 --> 00:24:16,700 ですから陛下 あ~ また予告の時間が~! 378 00:24:16,700 --> 00:24:18,700 ≪(ペトラルカ)ペトラルカと呼べ~ッ!