1 00:00:02,002 --> 00:00:13,514 ♬~ 2 00:00:13,514 --> 00:00:17,017 (民)焼き殺せ! (民)アイツらを許すな! 3 00:00:17,017 --> 00:00:21,121 (民)アイツらのせいだ! (民)アイツらを糾弾するんだ! 4 00:00:27,694 --> 00:00:30,397 殺せ~! 5 00:00:33,200 --> 00:00:36,370 (ミーア)離しなさい! この無礼者! 6 00:00:36,370 --> 00:00:38,372 (ミーア)わたくしに こんなことをして➡ 7 00:00:38,372 --> 00:00:40,707 ただで済むと思っていますの!? 8 00:00:40,707 --> 00:00:43,877 誰か! この者を斬り捨てなさい! 9 00:00:43,877 --> 00:00:45,879 誰か! 10 00:00:48,382 --> 00:00:52,386 キャッ! あっ… 何を!? 11 00:00:54,388 --> 00:00:56,390 お待ちなさい! 12 00:00:56,390 --> 00:00:59,726 こんな薄汚い場所 嫌ですわ! 出しなさい! 13 00:00:59,726 --> 00:01:03,664 出しなさいと言ってるのですわ! 14 00:01:03,664 --> 00:01:06,833 わ… わたくしは…。 15 00:01:06,833 --> 00:01:12,339 わたくしは ティアムーン帝国第一皇女…。 16 00:01:12,339 --> 00:01:17,544 ミーア・ルーナ・ティアムーンですわよ…。 17 00:01:30,023 --> 00:01:32,025 (扉が開く音) 18 00:01:32,025 --> 00:01:34,528 (兵士)食事を持ってきたぞ。 19 00:01:34,528 --> 00:01:37,030 (兵士)相変わらず ひどい臭いだな➡ 20 00:01:37,030 --> 00:01:39,366 吐き気がするぜ。 21 00:01:39,366 --> 00:01:42,369 おっと まずは こっちからだろ。 22 00:01:42,369 --> 00:01:44,705 うっ… ああ…。 23 00:01:44,705 --> 00:01:46,873 (むせる声) 24 00:01:46,873 --> 00:01:49,710 あ~あ もったいない。 25 00:01:49,710 --> 00:01:51,712 そういえば お姫様は➡ 26 00:01:51,712 --> 00:01:54,881 黄月トマトが お嫌いなんでしたっけ? 27 00:01:54,881 --> 00:01:57,718 まあ これが最後の飯だ。 28 00:01:57,718 --> 00:02:00,721 好きなように食べればいいさ。 29 00:02:02,823 --> 00:02:05,025 (扉が閉まる音) 30 00:02:16,003 --> 00:02:18,171 (飲み込む音) 31 00:02:18,171 --> 00:02:24,378 おい! 最後に客人だ。 来い。 32 00:02:31,018 --> 00:02:34,187 (民)まだか~? (民)早くあの女を殺して! 33 00:02:34,187 --> 00:02:36,189 (民)罰を与えてちょうだい! 34 00:02:36,189 --> 00:02:42,596 (民衆の怒声) 35 00:02:46,199 --> 00:02:49,102 (兵士)ほら 行け。 36 00:02:54,207 --> 00:03:00,714 どうして… どうして こんなことに…。 37 00:03:03,817 --> 00:03:07,821 (民)早くやっちまえ! (民)この性悪女! 38 00:03:11,158 --> 00:03:14,861 どうして… こんな…。 39 00:03:17,330 --> 00:03:19,533 《どうして…》 40 00:03:21,501 --> 00:03:23,603 どうして…。 41 00:03:47,194 --> 00:03:49,196 (ミーア)ひぃあっ! 42 00:03:51,698 --> 00:03:56,369 くっ… くくくく… 首! 首 首 首 首! 43 00:03:56,369 --> 00:04:02,375 あ… ありますわ。 大丈夫 首は…。 44 00:04:04,478 --> 00:04:06,980 うん? 45 00:04:11,485 --> 00:04:17,657 (ミーア)幼く… なってる? 46 00:04:17,657 --> 00:04:20,060 えっ…? 47 00:04:31,004 --> 00:04:35,509 い… 嫌ですわ。 あんなこと 起こるはずがありませんのに。 48 00:04:35,509 --> 00:04:38,678 オホホッ オホホホホッ…! 49 00:04:38,678 --> 00:04:40,680 つまらない夢ですわ。 50 00:04:40,680 --> 00:04:46,353 子どもっぽくて 我ながら あきれてしまいますわ…。 51 00:04:46,353 --> 00:04:48,355 あら? 52 00:04:53,693 --> 00:04:57,531 (大人のミーア)「もうすぐ処刑の日だ。 怖い 怖い 死にたくない。 53 00:04:57,531 --> 00:04:59,533 何がいけなかったの? 54 00:04:59,533 --> 00:05:02,469 パンがなければ 肉を食べればいいと笑ったから? 55 00:05:02,469 --> 00:05:06,139 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 死にたくない 死にたく…」。 56 00:05:06,139 --> 00:05:11,645 ひっ… ひぃやあ~! 57 00:06:52,012 --> 00:06:58,518 う~ん… 気分が優れませんわ…。 58 00:06:58,518 --> 00:07:02,289 昔から変わらない心躍る美しさ。 59 00:07:02,289 --> 00:07:07,294 やっぱり ここは 皇帝一族が 暮らすにふさわしい宮殿。 60 00:07:07,294 --> 00:07:11,798 先ほど見た恐ろしい出来事は 夢だったのですわ。 61 00:07:11,798 --> 00:07:15,135 たちの悪い悪夢に 振り回されるなんて➡ 62 00:07:15,135 --> 00:07:17,804 わたくしとしたことが…。 63 00:07:17,804 --> 00:07:20,140 あっ…。 (おなかが鳴る音) 64 00:07:20,140 --> 00:07:24,144 そうですわ まずは お食事をしましょう。 65 00:07:24,144 --> 00:07:26,146 はあ~。 66 00:07:26,146 --> 00:07:30,317 ハッ! す… すみません。 私 何か 粗相を!? 67 00:07:30,317 --> 00:07:35,822 (料理長)あっ… ミーア姫殿下 どうかなさいましたか? 68 00:07:35,822 --> 00:07:40,493 《コイツは… たしか わたくしが クビを言い渡してやった➡ 69 00:07:40,493 --> 00:07:42,996 料理長じゃなかったかしら? 70 00:07:42,996 --> 00:07:45,999 今から数年後くらいかしら…。 71 00:07:45,999 --> 00:07:50,337 わたくしの嫌いな野菜ばかり 出してくるから 腹が立って…》 72 00:07:50,337 --> 00:07:53,340 クビよ! ひぃ~。 73 00:07:53,340 --> 00:07:56,009 あの 何か…。 74 00:07:56,009 --> 00:07:58,845 いいえ なんでもありませんわ。 75 00:07:58,845 --> 00:08:03,950 でしたら ぜひ お料理を。 冷めてしまう前に。 76 00:08:03,950 --> 00:08:06,052 あっ…。 77 00:08:08,955 --> 00:08:12,959 これは…。 お嫌いなのは 重々承知しておりますが➡ 78 00:08:12,959 --> 00:08:15,128 姫殿下の栄養バランスを考え…。 79 00:08:15,128 --> 00:08:17,964 懐かしいですわ これ。 80 00:08:17,964 --> 00:08:20,300 えっ? 81 00:08:20,300 --> 00:08:23,636 《黄月トマトの酸味が ダメなんですのよね》 82 00:08:23,636 --> 00:08:25,638 うん? 83 00:08:25,638 --> 00:08:28,842 《でも これ なんとなく…》 84 00:08:30,810 --> 00:08:32,812 《ん~っ!》 85 00:08:34,814 --> 00:08:37,650 シェフ! は… はい! 86 00:08:37,650 --> 00:08:40,653 これは これは なんですの!? 87 00:08:40,653 --> 00:08:43,823 黄月トマトのシチューでございますが…。 88 00:08:43,823 --> 00:08:45,825 あっ…。 89 00:08:52,499 --> 00:08:58,171 そんな… これが これが黄月トマト? 90 00:08:58,171 --> 00:09:02,175 わたくしの大嫌いだった? 91 00:09:05,111 --> 00:09:07,280 《おいしい!》 92 00:09:07,280 --> 00:09:11,951 (2人)あっ…。 ひ… 姫様…。 93 00:09:11,951 --> 00:09:14,954 ん~ん~! うん? 94 00:09:14,954 --> 00:09:28,968 ♬~ 95 00:09:28,968 --> 00:09:33,139 うっ… ううぅ…。 96 00:09:33,139 --> 00:09:37,811 いいい… いかがなさいました!? 姫様! 97 00:09:37,811 --> 00:09:45,151 パンとは こんなにも 柔らかなものだったかしら? 98 00:09:45,151 --> 00:09:49,155 私の料理に 何か問題が? 99 00:09:49,155 --> 00:09:52,325 いいえ… 堪能しましたわ。 100 00:09:52,325 --> 00:09:57,330 わたくしのために こんなにもおいしい料理を。 101 00:09:57,330 --> 00:09:59,666 ご苦労さまでした シェフ。 102 00:09:59,666 --> 00:10:01,668 へ…? (2人)ひぃ~。 103 00:10:01,668 --> 00:10:04,838 あのわがまま放題の姫様が ねぎらいの言葉を! 104 00:10:04,838 --> 00:10:07,173 どこか体の具合でも悪いのでは!? 105 00:10:07,173 --> 00:10:10,009 きょきょきょ… 恐縮です! 106 00:10:10,009 --> 00:10:12,846 で… ですが 本日のシチューは➡ 107 00:10:12,846 --> 00:10:15,682 素材のおいしさを生かす 料理でしたから➡ 108 00:10:15,682 --> 00:10:19,853 私の手柄ではございません。 そうですの? 109 00:10:19,853 --> 00:10:25,191 はい。 例えば 黄月トマトは 煮込みの手間を省くと➡ 110 00:10:25,191 --> 00:10:28,194 青臭く 渋みの強いものですが➡ 111 00:10:28,194 --> 00:10:31,865 3日ほど煮込めば 本来持つ爽やかな酸味➡ 112 00:10:31,865 --> 00:10:36,035 そして 奥に隠れていた 甘みが前へ出てくるのです。 113 00:10:36,035 --> 00:10:40,540 火加減にさえ気をつければ 誰にでも作れるものですよ。 114 00:10:40,540 --> 00:10:45,211 まあ 3日も? でも そんなに 手間がかかるのであれば➡ 115 00:10:45,211 --> 00:10:47,213 無理して食べずとも…。 116 00:10:47,213 --> 00:10:50,717 (料理長)いえ それでは 姫殿下のお体に障ります。 117 00:10:50,717 --> 00:10:54,554 王室の皆様の健康を お守りするのも➡ 118 00:10:54,554 --> 00:10:59,225 臣下たる我らの務めゆえ。 119 00:10:59,225 --> 00:11:01,327 フフ…。 120 00:11:01,327 --> 00:11:03,830 もっとも 本日お出ししたものは➡ 121 00:11:03,830 --> 00:11:08,835 庶民が1か月働いて得る給金と 同程度の高級なものですから➡ 122 00:11:08,835 --> 00:11:11,838 単純に 値段の問題かもしれませんが…。 123 00:11:11,838 --> 00:11:16,176 へえ~ 庶民の給金と言われても よく わからな…。 124 00:11:16,176 --> 00:11:18,511 あなたたち王族の食事に いくらかかっているか➡ 125 00:11:18,511 --> 00:11:21,848 知っているのか? い…? 126 00:11:21,848 --> 00:11:23,850 え…? (2人)う~ん…。 127 00:11:23,850 --> 00:11:26,853 えっ えっ えっ え…? 128 00:11:26,853 --> 00:11:28,855 ほえ? 129 00:11:31,357 --> 00:11:37,564 さっきの嫌みったらしい声 いったい誰だったかしら? 130 00:11:39,532 --> 00:11:43,036 ものを考えるときは 甘いものですわ。 131 00:11:45,205 --> 00:11:48,875 これ メイド! 甘いものを 持ってきてちょうだい。 132 00:11:48,875 --> 00:11:50,877 かしこまりました。 133 00:11:50,877 --> 00:11:58,051 ♬~ 134 00:11:58,051 --> 00:12:01,554 ん~ いい香り! 135 00:12:03,990 --> 00:12:06,993 (ミーア)あっ あれは! 136 00:12:06,993 --> 00:12:12,665 ケケ… ケーキ! ケーキなんて食べるの 久しぶりすぎますわ~! 137 00:12:12,665 --> 00:12:14,834 フフフフ…。 (アンヌ)お… お待たせしまし…。 138 00:12:14,834 --> 00:12:16,836 キャ~! 139 00:12:16,836 --> 00:12:18,838 あっ…。 140 00:12:18,838 --> 00:12:27,513 ♬~ 141 00:12:27,513 --> 00:12:29,515 ヘブッ! 142 00:12:32,852 --> 00:12:34,854 なんてことを! 143 00:12:34,854 --> 00:12:38,524 ミーア様 申し訳ありません。 おケガはありませんか? 144 00:12:38,524 --> 00:12:43,863 え… ええ 問題ありませんわ。 ありがとう。 145 00:12:43,863 --> 00:12:47,367 ミーア様が キレてらっしゃらない!? 146 00:12:47,367 --> 00:12:50,370 ウソでしょ!? 大雪でも降るんじゃ…。 147 00:12:50,370 --> 00:12:55,375 それより そちらの彼女のほうは 大丈夫ですの? 148 00:12:55,375 --> 00:13:00,480 ケーキは新しいものを持ってきて いただければよいだけの話ですわ。 149 00:13:00,480 --> 00:13:04,651 ミーア様 本日のケーキは あれしか手に入らず…。 150 00:13:04,651 --> 00:13:07,320 申し訳ありません…。 151 00:13:07,320 --> 00:13:11,491 んっ! あなた! その場に おなおりなさい! 152 00:13:11,491 --> 00:13:15,995 ひぃ~! わ… わたくしのケーキをこんなにして! 153 00:13:15,995 --> 00:13:18,331 (2人)いつもの姫様だわ。 (ミーア)わたくしの~! 154 00:13:18,331 --> 00:13:23,503 あなた! 顔をお上げなさい! ひっ…。 155 00:13:23,503 --> 00:13:28,808 (アンヌ)もももも… 申し訳ありません。 姫殿下。 156 00:13:33,846 --> 00:13:36,849 あなたは…? 157 00:13:42,522 --> 00:13:44,524 (飲み込む音) 158 00:13:44,524 --> 00:13:50,029 ⦅おい! 最後に客人だ。 来い。 159 00:13:55,201 --> 00:13:59,372 御髪を整えに参りました。 ミーア様。 160 00:13:59,372 --> 00:14:01,674 アンヌさん…。 161 00:14:04,811 --> 00:14:06,813 すみません ミーア様。 162 00:14:06,813 --> 00:14:11,317 私 昔から くしを使うのが うまくなくって…。 163 00:14:11,317 --> 00:14:14,020 痛くありませんか? 164 00:14:17,490 --> 00:14:19,992 どうして…。 165 00:14:19,992 --> 00:14:26,833 どうして あなたは わたくしに 尽くしてくれるんですの? 166 00:14:26,833 --> 00:14:31,671 他の者は ひとつきもたたずに 来なくなりましたわ。 167 00:14:31,671 --> 00:14:36,342 なのに あなたは 3年もの間➡ 168 00:14:36,342 --> 00:14:41,347 何度も通って わたくしの世話を…。 169 00:14:41,347 --> 00:14:45,685 わたくしは あなたに 何もよくしておりませんわ…。 170 00:14:45,685 --> 00:14:49,021 それどころか むしろ…。 171 00:14:49,021 --> 00:14:55,695 はい。 昔から よく叩かれました。 蹴られたこともあったかな? 172 00:14:55,695 --> 00:15:00,800 知ってますか? ミーア様の蹴りは 全然痛くないんですよ。 173 00:15:00,800 --> 00:15:03,970 ん…? そうなんですの? 174 00:15:03,970 --> 00:15:05,972 フフッ… はい。 175 00:15:05,972 --> 00:15:09,809 兄弟ゲンカしたときと比べたら 全然です。 176 00:15:09,809 --> 00:15:13,479 こうして ミーア様のお世話を させていただいたのは➡ 177 00:15:13,479 --> 00:15:18,818 放っておけなかっただけなので 特に理由はありませんよ。 178 00:15:18,818 --> 00:15:21,487 おい そろそろ時間だ。 179 00:15:21,487 --> 00:15:23,589 ンッ…。 180 00:15:26,993 --> 00:15:28,995 ついてこい。 181 00:15:33,499 --> 00:15:35,802 ミ…。 182 00:15:43,676 --> 00:15:45,678 うう…。 183 00:15:45,678 --> 00:15:48,581 おい! お前! 184 00:15:53,853 --> 00:16:00,126 ミーア様! そんな… 頭をお上げになってください。 185 00:16:00,126 --> 00:16:06,466 今のわたくしは あなたの忠義に 報いることができませんわ。 186 00:16:06,466 --> 00:16:12,305 ありがとうと言うことしか できない わたくしを➡ 187 00:16:12,305 --> 00:16:14,807 どうか許して…。 188 00:16:16,809 --> 00:16:18,811 ハッ…。 189 00:16:21,481 --> 00:16:28,821 ミーア様に 神のご加護が ありますよう お祈りしています。 190 00:16:28,821 --> 00:16:34,494 ハッ…! うっ… うう… うっ…。 191 00:16:34,494 --> 00:16:41,000 ああぁ~!⦆ 192 00:16:44,337 --> 00:16:47,039 思い出しましたわ。 193 00:16:49,842 --> 00:16:52,178 姫様 ドレスがクリームで…。 194 00:16:52,178 --> 00:16:54,347 お黙りなさい! 195 00:16:54,347 --> 00:16:56,349 (ミーア)アンヌさん。 196 00:16:56,349 --> 00:16:59,852 ほほ… 本当に申し訳ありません! 姫殿下! 197 00:16:59,852 --> 00:17:02,288 別に怒ってはおりませんわ! 198 00:17:02,288 --> 00:17:07,627 さあ お立ちになって。 ケガは本当にないのですわね? 199 00:17:07,627 --> 00:17:12,798 は… はい。 あの ありがとう… ございます。 200 00:17:12,798 --> 00:17:15,635 今こそ わたくしは あなたの忠義に➡ 201 00:17:15,635 --> 00:17:18,471 報いることができますわ。 202 00:17:18,471 --> 00:17:22,808 あなたを今から わたくしの専属メイドにいたします。 203 00:17:22,808 --> 00:17:26,312 以後 わたくしの身の回りを 担当なさい。 204 00:17:26,312 --> 00:17:28,981 えっ!? 205 00:17:28,981 --> 00:17:32,485 お… お言葉ですが その者は ドジで抜けていて➡ 206 00:17:32,485 --> 00:17:35,655 姫様にどんな失礼をしでかすか わかりません。 207 00:17:35,655 --> 00:17:38,324 それに出身は ただの平民で…。 208 00:17:38,324 --> 00:17:41,994 あなたたちこそ アンヌさんに 失礼ではございませんの? 209 00:17:41,994 --> 00:17:43,996 えっ…。 210 00:17:43,996 --> 00:17:49,669 今より アンヌは わたくしの専属メイド。 わたくしの庇護下に入りますの。 211 00:17:49,669 --> 00:17:55,174 皆様 その意味 よ~くお考えになりなさいね。 212 00:17:55,174 --> 00:17:57,843 ええ…!? 213 00:17:57,843 --> 00:18:00,546 フフッ。 214 00:18:05,952 --> 00:18:10,289 《やっぱり あの記憶は 夢なんかじゃありませんわ。 215 00:18:10,289 --> 00:18:12,625 そして これは間違いなく➡ 216 00:18:12,625 --> 00:18:16,462 8年後の未来まで わたくしがつけていたもの…。 217 00:18:16,462 --> 00:18:18,464 だとすると…》 218 00:18:18,464 --> 00:18:21,300 (ギロちん)ハッハッハッハッ…! んんん…。 219 00:18:21,300 --> 00:18:23,469 わあ~! 220 00:18:23,469 --> 00:18:26,305 あの 姫様 大丈夫ですか? 221 00:18:26,305 --> 00:18:29,809 えっ… ええ いえ 大丈夫よ…。 222 00:18:29,809 --> 00:18:33,479 でも… あの 何か お手伝いできることがあれば…。 223 00:18:33,479 --> 00:18:37,316 そうですの? そんなに言うのであれば…。 224 00:18:37,316 --> 00:18:42,321 うぇっ…。 あの その お手伝いするとは言いましたが➡ 225 00:18:42,321 --> 00:18:45,992 あまり その 大層なことは…。 うん? 226 00:18:45,992 --> 00:18:50,162 これで 民草のお菓子を 仕入れてきてもらえないかしら? 227 00:18:50,162 --> 00:18:53,666 へっ? お菓子ですか? 228 00:18:53,666 --> 00:18:55,668 これって…? 229 00:18:55,668 --> 00:18:58,671 ちょちょちょ! ひ… 姫様! 多すぎますって! 230 00:18:58,671 --> 00:19:01,607 これ メイドの給金60日分ですよ! 231 00:19:01,607 --> 00:19:06,445 あら そうですの? でも 手元にあまりお金がなくって…。 232 00:19:06,445 --> 00:19:10,116 ああ そうですわ。 余りで あなたのご家族に➡ 233 00:19:10,116 --> 00:19:13,786 何か おいしいものでも 買うといいですわ。 234 00:19:13,786 --> 00:19:19,458 それと… わたくしのことは ミーアと呼ぶように! 235 00:19:19,458 --> 00:19:21,460 えっ あ… あの…。 236 00:19:21,460 --> 00:19:24,964 では 頼みましたわね。 なるべく急ぎで。 237 00:19:24,964 --> 00:19:27,800 わたくし 大図書館に行きますわ。 238 00:19:27,800 --> 00:19:30,469 お菓子は そちらに持ってきてくださる? 239 00:19:30,469 --> 00:19:34,974 ウフフッ 民草のおやつ 楽しみですわ。 240 00:19:34,974 --> 00:19:37,777 るんるるんるる~ん。 フフ…。 241 00:19:39,812 --> 00:19:43,149 ふむふむ なふほほでふわ…。 242 00:19:43,149 --> 00:19:45,818 《日記を読んでて 少しずつ思い出してきた➡ 243 00:19:45,818 --> 00:19:47,987 記憶によれば…。 244 00:19:47,987 --> 00:19:52,491 あと数年のうちに ティアムーン帝国の財政は悪化。 245 00:19:52,491 --> 00:19:55,161 追い打ちをかけるように 飢きんが まん延。 246 00:19:55,161 --> 00:20:00,100 民衆が革命を起こして 近隣国が 革命軍に手を貸して介入…。 247 00:20:00,100 --> 00:20:03,502 だいたい そんな感じだったかしら。 248 00:20:03,502 --> 00:20:05,838 なんせ当時のわたくしったら➡ 249 00:20:05,838 --> 00:20:08,507 外のことに まったく興味がなくって…》 250 00:20:08,507 --> 00:20:11,510 パンがなければ お肉を食べればいいじゃない。 251 00:20:11,510 --> 00:20:13,512 あむ。 ん~。 252 00:20:13,512 --> 00:20:18,184 でも 何が起こるかわかっていても 政治や経済のことなんか➡ 253 00:20:18,184 --> 00:20:21,520 どう対処していいのか ま~ったく わかりません。 254 00:20:21,520 --> 00:20:23,522 わ~! (本が崩れる音) 255 00:20:23,522 --> 00:20:25,524 ぶえっ…。 256 00:20:25,524 --> 00:20:28,194 < これは やり直しの物語。 257 00:20:28,194 --> 00:20:33,032 12歳の自分に転生したミーアは 古ぼけた日記帳と➡ 258 00:20:33,032 --> 00:20:35,701 これから起こる 未来の記憶をもとに➡ 259 00:20:35,701 --> 00:20:39,038 西へ東へ奔走する> 260 00:20:39,038 --> 00:20:42,041 わたくし 絶対に諦めませんわ。 261 00:20:42,041 --> 00:20:46,545 すべては ギロチンの運命を 回避するために! 262 00:22:17,002 --> 00:22:20,506 <ティアムーン帝国 帝都ルナティアには➡ 263 00:22:20,506 --> 00:22:25,177 皇帝の統治を助ける 5つの月省が存在している。 264 00:22:25,177 --> 00:22:28,180 首都の行政を担う 青月省。 265 00:22:28,180 --> 00:22:31,517 地方の政治を担う 赤月省。 266 00:22:31,517 --> 00:22:34,186 外交を担う 緑月省。 267 00:22:34,186 --> 00:22:38,023 帝国七軍をまとめ上げる 黒月省。 268 00:22:38,023 --> 00:22:44,530 そして今 ミーアが訪れているのが 税関係を担う 金月省> 269 00:22:44,530 --> 00:22:46,699 あの ミーア様➡ 270 00:22:46,699 --> 00:22:50,202 こんなところに いったい なんの用があるんですか? 271 00:22:50,202 --> 00:22:52,538 会いたい方… いいえ➡ 272 00:22:52,538 --> 00:22:55,874 会わなければいけない方が いるのですわ。 273 00:22:55,874 --> 00:23:00,646 《わたくしには アンヌの他に もう一人の忠臣がいましたわ。 274 00:23:00,646 --> 00:23:03,148 傾いた帝国を立て直すため➡ 275 00:23:03,148 --> 00:23:06,819 ひいては わたくしたち皇帝一族を 助けるため➡ 276 00:23:06,819 --> 00:23:11,156 身を粉にして働いてくれた 優秀な青年文官。 277 00:23:11,156 --> 00:23:14,326 わたくしが どん底に落ちても 見捨てることなく➡ 278 00:23:14,326 --> 00:23:16,829 最後まで働いてくれた人。 279 00:23:16,829 --> 00:23:19,999 にもかかわらず なぜか日記帳のどこにも➡ 280 00:23:19,999 --> 00:23:23,002 名前が書かれてない人ですのよね。 281 00:23:23,002 --> 00:23:25,337 唯一 書かれていたのは…。 282 00:23:25,337 --> 00:23:29,041 「中央から地方に飛ばされた 陰険メガネ」》 283 00:23:31,010 --> 00:23:34,013 (ルードヴィッヒ)なぜ こんな無駄遣いが 通るんですか!? 284 00:23:34,013 --> 00:23:36,348 あなただって わかってるはずです。 285 00:23:36,348 --> 00:23:38,851 (ルードヴィッヒ)こんなことでは 帝国の財政は➡ 286 00:23:38,851 --> 00:23:41,687 近いうちに破綻してしまいますよ。 287 00:23:41,687 --> 00:23:44,690 当たり… ですわ。