1 00:00:02,002 --> 00:00:06,006 <大陸の民に 古くから 信仰されている中央正教会。 2 00:00:06,006 --> 00:00:09,843 その本拠地である 神聖ヴェールガ公国には➡ 3 00:00:09,843 --> 00:00:14,515 国の王侯貴族の子弟が集められた 超エリート校➡ 4 00:00:14,515 --> 00:00:17,618 「セントノエル学園」がある> 5 00:01:58,218 --> 00:02:00,153 (アンヌ)うわ~! 6 00:02:00,153 --> 00:02:08,528 ♬~ 7 00:02:08,528 --> 00:02:10,664 見てください! ミーア様。 8 00:02:10,664 --> 00:02:15,168 学園の敷地内に こんなに すてきなお店があるなんて! 9 00:02:15,168 --> 00:02:17,537 そうなんですの。 あっ…。 10 00:02:17,537 --> 00:02:19,840 (リオラ)あ…。 ンッ…。 11 00:02:19,840 --> 00:02:22,843 (リオラ)あ…。 12 00:02:22,843 --> 00:02:25,345 《ミーア:とうとう 来てしまいましたわ。 13 00:02:25,345 --> 00:02:29,549 わたくしが この学園生活で 守るべきルールは 2つ。 14 00:02:29,549 --> 00:02:34,221 まずは ギロチンにつながりそうな 危険人物には近づかないこと! 15 00:02:34,221 --> 00:02:37,057 そう あの2人には!》 16 00:02:37,057 --> 00:02:39,393 <シオン・ソール・サンクランド。 17 00:02:39,393 --> 00:02:44,564 ティアムーン帝国と並ぶ大国 サンクランド王国の第一王子。 18 00:02:44,564 --> 00:02:47,567 そのルックスと 正義感にあふれた性格➡ 19 00:02:47,567 --> 00:02:51,738 そして 文武両道という まさにパーフェクトな彼は➡ 20 00:02:51,738 --> 00:02:57,911 全女子生徒の憧れの的であり もちろん ミーアも恋をした> 21 00:02:59,913 --> 00:03:02,082 フッフン! 22 00:03:05,152 --> 00:03:08,822 《さあ 話しかけてらっしゃい シオン王子。 23 00:03:08,822 --> 00:03:11,658 あなたと釣り合うのは ティアムーン帝国の皇女たる➡ 24 00:03:11,658 --> 00:03:15,829 わたくしくらいなのですから! ふんむ!》 25 00:03:15,829 --> 00:03:18,665 (シオン)あ… ティオーナ! 26 00:03:18,665 --> 00:03:20,667 えっ!? 27 00:03:20,667 --> 00:03:23,003 《なんですの あの女…》 28 00:03:23,003 --> 00:03:25,005 <ティオーナ・ルドルフォン。 29 00:03:25,005 --> 00:03:30,177 ティアムーン帝国の南の外れに 領地を持つ 貧乏貴族の令嬢> 30 00:03:30,177 --> 00:03:33,680 《わたくしを差し置いて 許せませんわ!》 31 00:03:35,882 --> 00:03:38,719 <ミーアは彼女をいびった> ⦅フフフ…⦆ 32 00:03:38,719 --> 00:03:41,221 < その嫌がらせが原動力となり➡ 33 00:03:41,221 --> 00:03:45,726 ティオーナは 民衆の怒りを代弁する 革命の指導者となり➡ 34 00:03:45,726 --> 00:03:50,230 シオンは彼女に協力 結果 ミーアは…> 35 00:03:50,230 --> 00:03:52,732 (ギロちん)よっ! アァ~! 36 00:03:52,732 --> 00:03:55,902 《我ながら 愚かなことを いたしましたわね。 37 00:03:55,902 --> 00:03:58,405 自分でまいた種は自分で収穫…。 38 00:03:58,405 --> 00:04:01,975 全部自分に 返ってくるものなのですわ…。 39 00:04:01,975 --> 00:04:04,811 でも それは前の時間軸での話。 40 00:04:04,811 --> 00:04:08,148 今回は絶対に関わりませんわ!》 41 00:04:08,148 --> 00:04:10,984 ミーア様 あれ…。 えっ? 42 00:04:10,984 --> 00:04:13,653 あら 何かしら。 どうしたのかしら? 43 00:04:13,653 --> 00:04:15,655 なんですか その目は! 44 00:04:15,655 --> 00:04:18,492 《げっ! ティオーナ!》 45 00:04:18,492 --> 00:04:22,329 んん…。 どうしますか? ミーア様。 へっ? 46 00:04:22,329 --> 00:04:25,499 《ミーア様が困っている人を 助けないはずがない! 47 00:04:25,499 --> 00:04:28,001 どうやって助けますか? ミーア様!》 48 00:04:28,001 --> 00:04:31,171 えっ… えぇ~と…。 49 00:04:31,171 --> 00:04:34,341 <ミーアは 究極の選択を迫られていた。 50 00:04:34,341 --> 00:04:36,510 自分の仇敵を助けるか➡ 51 00:04:36,510 --> 00:04:40,180 一番の忠臣の信頼を 失うかである> 52 00:04:40,180 --> 00:04:45,018 使用人の無礼は 主人の責任。 そのとおりですわ。 53 00:04:45,018 --> 00:04:50,023 ここも同じか…。 王侯貴族の腐敗は進む一方だ。 54 00:04:50,023 --> 00:04:52,025 はぁ…。 (キースウッド)どうする? 55 00:04:52,025 --> 00:04:54,528 面倒くさいことに なりそうだけど 助けに入る? 56 00:04:54,528 --> 00:04:56,530 当然だ。 57 00:04:56,530 --> 00:04:59,866 ほら 早くお謝りなさいな 田舎者。 58 00:04:59,866 --> 00:05:02,135 さあ 早く! 59 00:05:02,135 --> 00:05:08,975 ちょっと! そこのあなたたち 何をなさっているの? 60 00:05:08,975 --> 00:05:12,312 はあ? なんですの あなた いきなり…。 61 00:05:12,312 --> 00:05:18,151 (ティオーナ)ミ… ミーア姫殿下…! ミ… ミーア姫殿下って まさか…。 62 00:05:18,151 --> 00:05:23,023 ティアムーン第一皇女 ミーア・ルーナ・ティアムーンですわ。 63 00:05:23,023 --> 00:05:26,993 以後 お見知りおきを。 64 00:05:26,993 --> 00:05:29,329 で…! 65 00:05:29,329 --> 00:05:33,033 あなたたち 何をなさっているんですの? 66 00:05:33,033 --> 00:05:36,703 《よりにもよって 仇敵に 助け船を出させるなんて…。 67 00:05:36,703 --> 00:05:39,039 万死に値しますわ》 68 00:05:39,039 --> 00:05:43,677 わたくしの帝国臣民に無礼を 働いてるように見えましたが…。 69 00:05:43,677 --> 00:05:46,346 い… いえ ですが この方は辺境貴族。 70 00:05:46,346 --> 00:05:48,348 社交界も知らぬ田舎者で…。 71 00:05:48,348 --> 00:05:50,350 聞こえなかったんですの? 72 00:05:50,350 --> 00:05:54,688 わたくしは あまねくすべての 臣民に 寵愛を与えておりますの。 73 00:05:54,688 --> 00:05:59,526 たとえ それが貧しく 身分の低い者であってもです。 74 00:05:59,526 --> 00:06:04,130 帝国臣民であれば 誰であれ 無礼を働かれているところを➡ 75 00:06:04,130 --> 00:06:07,334 見過ごすつもりはございません! 76 00:06:09,803 --> 00:06:11,805 《助けてあげたのですから➡ 77 00:06:11,805 --> 00:06:14,307 何を言われても 文句は言えないでしょう?》 78 00:06:14,307 --> 00:06:18,144 <要約すると 「別に ティオーナが特別なわけじゃないぞ。 79 00:06:18,144 --> 00:06:21,648 憎きお前なんて 底辺ポジション扱いだ この野郎!」。 80 00:06:21,648 --> 00:06:24,651 と… 言いたいのだが> あっ…。 81 00:06:24,651 --> 00:06:27,821 《私は… ルドルフォン家の者は➡ 82 00:06:27,821 --> 00:06:31,658 いつだって帝国人として 認められなかった…。 83 00:06:31,658 --> 00:06:35,495 それを見返したくて 血のにじむ努力をして➡ 84 00:06:35,495 --> 00:06:38,331 セントノエル学園に入学して…。 85 00:06:38,331 --> 00:06:42,202 それなのに 初日から また嫌がらせを受けて…》 86 00:06:42,202 --> 00:06:44,671 うう…。 87 00:06:44,671 --> 00:06:48,341 《なっ… 泣いた!? い… 言い過ぎたのかしら!?》 88 00:06:48,341 --> 00:06:52,679 あ… あの えっと その! こっ… これで顔を拭きなさい! 89 00:06:52,679 --> 00:06:54,848 (アンヌ)あっ ミーア様! 90 00:06:54,848 --> 00:07:00,954 《でも あの方は 私を 帝国の民だと認めてくれた。 91 00:07:00,954 --> 00:07:04,958 なんの力もなく 取るに足りない 存在であったとしても➡ 92 00:07:04,958 --> 00:07:09,462 寵愛を与え 庇護すると言ってくれた》 93 00:07:09,462 --> 00:07:14,134 ティオーナ様 泣かないで。 まだ悲しい? 94 00:07:14,134 --> 00:07:18,305 いいえ これは 悲しみの涙ではないの。 95 00:07:18,305 --> 00:07:23,310 これは奇跡の出会いに対する 喜びの涙よ。 96 00:07:26,012 --> 00:07:29,683 あれが帝国の英知とうたわれる ミーア姫か。 97 00:07:29,683 --> 00:07:32,185 聞くところによれば 彼女の手配で➡ 98 00:07:32,185 --> 00:07:36,022 貧民街に病院をつくったとか。 ああ。 99 00:07:36,022 --> 00:07:39,693 《てっきり 物の価値が わかっていない箱入りか➡ 100 00:07:39,693 --> 00:07:42,362 あるいは 慈悲しか持ち合わせていない➡ 101 00:07:42,362 --> 00:07:44,864 お人よしかと思っていたが…。 102 00:07:44,864 --> 00:07:49,536 自分から騒動に首を突っ込み 悪を一蹴することは➡ 103 00:07:49,536 --> 00:07:52,205 ただのお人よしには不可能。 104 00:07:52,205 --> 00:07:55,709 帝国の皇帝に連なる者としての 資質…➡ 105 00:07:55,709 --> 00:07:59,079 それが彼女にはあるに違いない》 106 00:08:00,981 --> 00:08:05,318 < こうして ミーアは 絶対に 関わらないと誓った2人に➡ 107 00:08:05,318 --> 00:08:08,988 ガッツリ 関わってしまったのであった> 108 00:08:12,492 --> 00:08:16,162 先ほど ティアムーン帝国の皇女を お見かけしたよ。 109 00:08:16,162 --> 00:08:18,665 帝国の英知と名高い あの? 110 00:08:18,665 --> 00:08:23,837 そう ミーア姫。 見た目も とてもかれんな姫だった。 111 00:08:30,143 --> 00:08:38,651 ♬~ 112 00:08:38,651 --> 00:08:43,490 ああ… 疲れも一緒に 洗い落とされていくようですわ。 113 00:08:43,490 --> 00:08:45,492 《いっそこのまま さっきの出来事も➡ 114 00:08:45,492 --> 00:08:49,329 洗い流してしまいたい…》 115 00:08:49,329 --> 00:08:53,666 (ミーア)それにしても 本当にすばらしいお風呂ですわ。 116 00:08:53,666 --> 00:08:57,003 ミーア様は 本当にお風呂がお好きですよね。 117 00:08:57,003 --> 00:08:59,506 ええ。 それはもう…。 118 00:08:59,506 --> 00:09:03,777 《何せ1週間に1度 おけ1杯の 冷たい水をもらえるだけの➡ 119 00:09:03,777 --> 00:09:07,447 生活が続いていましたもの》 120 00:09:07,447 --> 00:09:09,449 フフ…。 121 00:09:09,449 --> 00:09:12,118 《アンヌ:輝くばかりに つややかな玉のお肌➡ 122 00:09:12,118 --> 00:09:14,454 サラサラの美しい髪。 123 00:09:14,454 --> 00:09:17,624 うん! 毎日のお手入れの成果は バッチリ! 124 00:09:17,624 --> 00:09:21,127 まるで 月の女神のようだわ!》 125 00:09:21,127 --> 00:09:26,633 はい 洗い終わりましたよ ミーア様。 いつもご苦労さまですわ アンヌ。 126 00:09:26,633 --> 00:09:28,802 そうですわ たまには➡ 127 00:09:28,802 --> 00:09:32,305 わたくしが あなたの背中を 流してさしあげますわ。 128 00:09:32,305 --> 00:09:35,642 なっ そそ… そんな めっそうもございません! 129 00:09:35,642 --> 00:09:40,146 (ミーア)遠慮しなくてもいいですわ。 あなたも疲れているでしょう。 130 00:09:40,146 --> 00:09:43,650 ツルッツルにしてさしあげますわよ~。 131 00:09:45,985 --> 00:09:51,991 あ… あの ミーア様 ありがとうございます。 アンヌ…。 132 00:09:51,991 --> 00:09:55,161 《そんなの こちらのセリフですわ。 133 00:09:55,161 --> 00:10:00,166 あなたは わたくしの死の直前まで わたくしに寄り添ってくれた。 134 00:10:00,166 --> 00:10:04,003 その恩義を 今度は 少しずつ返していくのですわ》 135 00:10:04,003 --> 00:10:06,005 (洗い流す音) 136 00:10:06,005 --> 00:10:09,676 さあ 終わりましたわ。 それでは入りましょう。 137 00:10:09,676 --> 00:10:12,679 仲が およろしいのね。 うん? 138 00:10:14,681 --> 00:10:17,183 あ… あなたは…! 139 00:10:17,183 --> 00:10:19,686 <ラフィーナ・オルカ・ヴェールガ。 140 00:10:19,686 --> 00:10:23,523 センノエル学園が立つ ヴェールガ公国を治める➡ 141 00:10:23,523 --> 00:10:26,526 ヴェールガ公オルレアンの長女。 142 00:10:26,526 --> 00:10:28,695 前の時間軸のミーアは➡ 143 00:10:28,695 --> 00:10:32,365 入学以来 セントノエル学園の 生徒会長を務めている➡ 144 00:10:32,365 --> 00:10:37,203 ラフィーナの権力を魅力的に思い 近づいた> 145 00:10:37,203 --> 00:10:41,207 ⦅ラフィーナ様。 ご機嫌うるわしゅう。 146 00:10:43,209 --> 00:10:48,214 (ラフィーナ)失礼ですけど あなた 私とお知り合いでしたかしら…。 147 00:10:48,214 --> 00:10:50,383 ああっ…⦆ 148 00:10:50,383 --> 00:10:53,052 < あれこれ努力を してみたものの➡ 149 00:10:53,052 --> 00:10:56,890 ラフィーナとの友情の絆を 結ぶことはできず➡ 150 00:10:56,890 --> 00:11:00,360 それどころか 価値のないものを 見るかのような目で➡ 151 00:11:00,360 --> 00:11:03,530 見られ続けた> 152 00:11:03,530 --> 00:11:05,999 《こんなところで会うなんて…》 153 00:11:05,999 --> 00:11:11,004 お初にお目にかかりますわ ラフィーナ様。 わたくしは…。 154 00:11:11,004 --> 00:11:13,840 ミーア・ルーナ・ティアムーン皇女殿下。 155 00:11:13,840 --> 00:11:17,510 お会いできてうれしいわ。 おうわさは かねがね。 156 00:11:17,510 --> 00:11:19,679 《ええええっ!? 157 00:11:19,679 --> 00:11:23,683 なっ なんで わたくしの名前を 知ってらっしゃいますの!?》 158 00:11:23,683 --> 00:11:27,687 < いっそ気の毒である> 159 00:11:27,687 --> 00:11:31,191 そんなところに立っていたら 風邪をひいてしまいますよ。 160 00:11:31,191 --> 00:11:33,526 一緒にお風呂を楽しみましょう。 161 00:11:33,526 --> 00:11:36,529 で… では お言葉に甘えて…。 162 00:11:36,529 --> 00:11:40,033 《あ… アンヌ! さすがに ラフィーナ様の前で➡ 163 00:11:40,033 --> 00:11:42,202 同じ湯船につかるわけには…。 164 00:11:42,202 --> 00:11:44,871 でも ここで アンヌを帰らせてしまうと➡ 165 00:11:44,871 --> 00:11:47,540 ラフィーナ様と2人きり! 166 00:11:47,540 --> 00:11:50,043 むっ 無理無理無理! そんな怖いこと➡ 167 00:11:50,043 --> 00:11:53,046 できるはずがないですわ!》 168 00:11:53,046 --> 00:11:55,715 そちらのメイドさんもどうぞ。 169 00:11:55,715 --> 00:11:57,717 (2人)ああ…。 170 00:11:57,717 --> 00:12:00,486 一糸をもまとうことなき この場では➡ 171 00:12:00,486 --> 00:12:04,991 姫も貴族も民もなく ただの人と人があるばかり。 172 00:12:04,991 --> 00:12:07,994 あなたもそうお思いでしょう? ミーア姫。 173 00:12:07,994 --> 00:12:11,831 まさに! そのとおりですわ! 174 00:12:11,831 --> 00:12:15,168 アンヌ! ラフィーナ様が こうおっしゃっておりますわ。 175 00:12:15,168 --> 00:12:17,170 わたくしの隣にいらっしゃい! 176 00:12:17,170 --> 00:12:19,839 で… ですが…。 さあ さあ! 177 00:12:19,839 --> 00:12:22,542 わ… わかりました。 178 00:12:27,013 --> 00:12:29,515 そこでは ゆっくり温まれないでしょう。 179 00:12:29,515 --> 00:12:31,684 もっと こちらに寄りなさい! 180 00:12:31,684 --> 00:12:35,855 (アンヌ)わ… 私はここで十分…。 (ミーア)さあさあ もっとこちらに! 181 00:12:35,855 --> 00:12:38,358 (アンヌ)わわ… ミーア様! いらっしゃい アンヌ! 182 00:12:38,358 --> 00:12:41,861 フフフ… 本当に仲が およろしいのですね。 183 00:12:41,861 --> 00:12:46,532 もちろんですわ アンヌは わたくしの腹心ですから。 184 00:12:46,532 --> 00:12:49,035 ふ… 腹心? 185 00:12:49,035 --> 00:12:53,206 《だから もしケンカになったら 2対1になりますわよ~。 186 00:12:53,206 --> 00:12:58,378 いくら あなたが大物でも 腹心の 彼女は裏切りませんわよ~》 187 00:12:58,378 --> 00:13:00,346 (アンヌ)うう~。 188 00:13:00,346 --> 00:13:02,348 突然どうしましたの? アンヌ。 189 00:13:02,348 --> 00:13:05,184 も… 申し訳ありません! 190 00:13:05,184 --> 00:13:08,154 なるほど。 確かにあなたは➡ 191 00:13:08,154 --> 00:13:12,659 帝国の英知の名に 恥じぬようですね。 192 00:13:12,659 --> 00:13:15,328 ところで ミーア姫 あさって➡ 193 00:13:15,328 --> 00:13:18,498 入学記念パーティーがあるのは ご存じかしら? 194 00:13:18,498 --> 00:13:21,834 入学記念パーティー? はて? 195 00:13:21,834 --> 00:13:25,505 新入生を歓迎するための ダンスパーティーなのですが➡ 196 00:13:25,505 --> 00:13:28,841 お聞きではないかしら? てっきり もう どなたかから➡ 197 00:13:28,841 --> 00:13:32,845 ダンスに誘われているものと 思っていたのだけれど…。 198 00:13:32,845 --> 00:13:36,182 ダンス… ダンス… ダンス…。 199 00:13:36,182 --> 00:13:40,219 《あ~! そうでしたわ! あのいまいましい時間のこと➡ 200 00:13:40,219 --> 00:13:43,723 すっかり記憶から 消し去っておりましたわ!》 201 00:13:43,723 --> 00:13:47,894 <改めて言うが 前の時間軸において ミーアは➡ 202 00:13:47,894 --> 00:13:52,065 シオン王子とつきあうものだとばかり 思っていた。 203 00:13:52,065 --> 00:13:56,069 当然 ダンスパーティーのお誘いも 向こうからやって来るものだと➡ 204 00:13:56,069 --> 00:13:58,071 信じきっていた> 205 00:13:58,071 --> 00:14:00,173 ⦅《さあ シオン王子! 206 00:14:00,173 --> 00:14:04,010 早く わたくしを 誘いにいらっしゃい!》 207 00:14:04,010 --> 00:14:07,480 フッ…。 ティオーナ! 208 00:14:07,480 --> 00:14:10,149 俺と1曲踊ってもらえるだろうか。 209 00:14:10,149 --> 00:14:12,985 《はあ~!?》⦆ < こうして ミーアは➡ 210 00:14:12,985 --> 00:14:17,490 地獄のぼっちパーティーを 満喫するはめになったのである> 211 00:14:17,490 --> 00:14:21,494 《あ… あ… あんな思い もう二度と ごめんですわ! 212 00:14:21,494 --> 00:14:23,996 いっそ ダンスパーティーを欠席して…。 213 00:14:23,996 --> 00:14:27,667 いいえ そんな弱気ではダメですわ》 214 00:14:27,667 --> 00:14:32,839 ラフィーナ様 わたくしたち お先に 失礼させていただきますわ! 215 00:14:32,839 --> 00:14:37,844 ええ 姫のダンス 楽しみにしていますね。 216 00:14:37,844 --> 00:14:42,048 《この学園生活で守るべきルール その2つ目➡ 217 00:14:42,048 --> 00:14:44,384 革命が 起きてしまったときのために➡ 218 00:14:44,384 --> 00:14:48,221 できる限り 有益な人脈を築いておくこと! 219 00:14:48,221 --> 00:14:54,527 そうですわ! 今度のダンスパーティーは コネを築くための絶好のチャンス! 220 00:14:54,527 --> 00:14:59,198 ギロチン回避のために 前とは違う行動を!》 221 00:14:59,198 --> 00:15:02,969 ミーア様 急にどうされたんですか? 222 00:15:02,969 --> 00:15:04,971 フンッ! うわっとと…。 223 00:15:04,971 --> 00:15:08,641 作戦会議をいたします! えっ いったいなんの? 224 00:15:08,641 --> 00:15:13,479 わたくし 理想的な殿方との 出会い方を演出したいのですわ! 225 00:15:13,479 --> 00:15:16,482 へっ? そのためには アンヌ➡ 226 00:15:16,482 --> 00:15:20,486 あなたの恋愛知識を 総動員していただきたいの! 227 00:15:20,486 --> 00:15:23,156 ああ…。 228 00:15:23,156 --> 00:15:27,493 ミーア様がルードヴィッヒさんに抱いていた 淡い恋心は➡ 229 00:15:27,493 --> 00:15:31,998 秘めたる思いとしての心の倉庫に しまわれたのです。 (一同)お~。 230 00:15:31,998 --> 00:15:34,834 はい! では 新たな恋が!? 231 00:15:34,834 --> 00:15:38,004 ですね! きっと この学園内で生まれたのです! 232 00:15:38,004 --> 00:15:42,008 なんと! すばらしい! うれしいですね! 233 00:15:42,008 --> 00:15:45,344 わかりました ミーア様。 不肖 このアンヌ➡ 234 00:15:45,344 --> 00:15:49,682 ミーア様のために全身全霊 知恵を絞らせていただきます。 235 00:15:49,682 --> 00:15:54,353 完璧な恋愛作戦を考えましょう。 うん! 236 00:15:54,353 --> 00:15:59,692 ♬~ 237 00:15:59,692 --> 00:16:03,896 《アンヌの調査によれば もうそろそろですわね…》 238 00:16:06,299 --> 00:16:09,135 《来ましたわね! アベル王子!》 239 00:16:09,135 --> 00:16:14,340 <アベル・レムノ。 ミーアの同級生で 中堅の国家群の中でも➡ 240 00:16:14,340 --> 00:16:18,845 軍事力が充実した国 レムノ王国の第二王子。 241 00:16:18,845 --> 00:16:23,015 ミーアは入学前から 彼に狙いを定めていた> 242 00:16:23,015 --> 00:16:26,185 《婿として 帝国に迎えることが 容易なのは➡ 243 00:16:26,185 --> 00:16:30,523 第二王子以降 王位継承権が高くない方。 244 00:16:30,523 --> 00:16:35,661 そして 彼のレムノ王国は サンクランドを挟んだ反対側。 245 00:16:35,661 --> 00:16:39,665 つまり アベル王子と 恋仲になっておけば➡ 246 00:16:39,665 --> 00:16:43,169 サンクランド王国に攻められたとき 援軍を頼めるし➡ 247 00:16:43,169 --> 00:16:45,838 挟み撃ちができる というものですわ!》 248 00:16:45,838 --> 00:16:50,710 <安定の 自分ファーストなミーアであった> 249 00:16:50,710 --> 00:16:52,879 《覚悟なさい アベル王子。 250 00:16:52,879 --> 00:16:56,716 完璧な出会いを 演出してみせますわ!》 251 00:16:56,716 --> 00:17:00,386 ⦅実行すべき恋愛作戦は ただ1つ!⦆ 252 00:17:02,288 --> 00:17:05,124 《今ですわ!》 253 00:17:05,124 --> 00:17:08,027 ⦅ハンカチ落とし作戦です!⦆ 254 00:17:10,296 --> 00:17:12,798 《やりましたわよ アンヌ!》 あっ…。 255 00:17:12,798 --> 00:17:17,136 ⦅アプローチしたい殿方が ミーア様の ハンカチを拾ってくださったら➡ 256 00:17:17,136 --> 00:17:20,973 お礼を言いながら さりげなく ダンスの予定を聞くんです。 257 00:17:20,973 --> 00:17:24,644 それで もし まだ誰とも 約束をしていないようだったら…。 258 00:17:24,644 --> 00:17:29,148 あとは ミーアスマイルを見せれば おそらく… いいえ 絶対に! 259 00:17:29,148 --> 00:17:32,485 姫 よければ 私と踊ってくれますか? 260 00:17:32,485 --> 00:17:34,487 (アンヌ)こうなるはずです!⦆ 261 00:17:34,487 --> 00:17:38,157 《すばらしく 綿密な作戦ですわ アンヌ。 262 00:17:38,157 --> 00:17:41,994 まるで 帝国全軍の指揮権を持つ 軍師のよう。 263 00:17:41,994 --> 00:17:45,498 あとは お声がけを待つのみ!》 264 00:17:51,504 --> 00:17:54,840 《なっ なっ なぜ ハンカチを拾わないんですの!? 265 00:17:54,840 --> 00:17:56,842 アベル王子は いったいどこへ!?》 266 00:17:56,842 --> 00:17:58,844 あっ…。 267 00:17:58,844 --> 00:18:00,980 (アベル)お困りですか? お嬢さん。 268 00:18:00,980 --> 00:18:03,316 《あっ! わっ 忘れてましたわ! 269 00:18:03,316 --> 00:18:06,986 あの方が ものすごく軽い方だった ということを!》 270 00:18:06,986 --> 00:18:09,822 <ハンカチと女の子を 同時に見つけた場合➡ 271 00:18:09,822 --> 00:18:12,491 迷うことなく 女の子に直行する。 272 00:18:12,491 --> 00:18:17,463 軽くてキザな残念イケメン それが アベル・レムノなのだ> 273 00:18:19,465 --> 00:18:24,637 うん? これは落とし物か? えっ? あっ…。 274 00:18:24,637 --> 00:18:26,639 《シ… シオン王子!? 275 00:18:26,639 --> 00:18:30,142 なんで なんで よりにもよって あの男が拾うんですの!?》 276 00:18:30,142 --> 00:18:32,979 誰か ハンカチを落とした者はいないか? 277 00:18:32,979 --> 00:18:36,849 《ダメダメ! 死んでもわたくしのハンカチ だと知られてはいけませ…》 278 00:18:36,849 --> 00:18:39,151 あっ それ ミーア様のものですよ。 279 00:18:39,151 --> 00:18:41,354 ティオーナ! 280 00:18:41,354 --> 00:18:44,190 私も昨日 同じものを お借りしたので➡ 281 00:18:44,190 --> 00:18:46,192 間違いありません。 282 00:18:46,192 --> 00:18:48,194 《まままま… まずいですわ! 283 00:18:48,194 --> 00:18:52,531 絶対に声をかけられてはいけない コンビですわ 絶対に!》 284 00:18:52,531 --> 00:18:55,334 あ… あっ あそこにミーア様が! 285 00:18:55,334 --> 00:18:57,837 うああああ…。 286 00:18:57,837 --> 00:19:00,272 ミーア様 落とし物ですよ! 287 00:19:00,272 --> 00:19:02,775 あら 本当ですわ! 288 00:19:02,775 --> 00:19:04,777 うっかり落としてしまったようね。 289 00:19:04,777 --> 00:19:09,448 教えていただいて どうもありがとうございます! 290 00:19:09,448 --> 00:19:11,617 お初にお目にかかる。 291 00:19:11,617 --> 00:19:15,454 サンクランド王国の王子 シオン・ソール・サンクランドだ。 292 00:19:15,454 --> 00:19:18,958 ミーア皇女殿下 おうわさは かねがね。 293 00:19:18,958 --> 00:19:24,163 これは ご丁寧に。 ミーア・ルーナ・ティアムーンですわ。 294 00:19:24,163 --> 00:19:26,165 では これで。 295 00:19:26,165 --> 00:19:28,334 ちょうどいいところで出会った。 296 00:19:28,334 --> 00:19:32,805 ミーア殿下 失礼だが 明日の ダンスパートナーはお決まりですか? 297 00:19:32,805 --> 00:19:36,676 もし まだであれば ぜひ立候補したいのだが…。 298 00:19:36,676 --> 00:19:40,346 《どうして。 なぜ このようなことに!? 299 00:19:40,346 --> 00:19:43,349 もし シオンのダンスパートナーになど なってしまったら➡ 300 00:19:43,349 --> 00:19:47,019 これ以上ないぐらいに ガッチリと コネができてしまいますわ。 301 00:19:47,019 --> 00:19:50,022 そんなことになったら いつ間違いが起きて…》 302 00:19:50,022 --> 00:19:52,024 えっ? (ギロちん)おおっと~。 303 00:19:52,024 --> 00:19:54,527 《それは絶対に嫌ですわ! 304 00:19:54,527 --> 00:19:59,865 けれど ここでお断りしてしまえば シオンの心証は悪くなるし…。 305 00:19:59,865 --> 00:20:03,703 「あの大国の王子の誘いを断った 帝国皇女」の➡ 306 00:20:03,703 --> 00:20:09,041 パートナーに申し出るような奇特な方が いるとも思えませんわ。 307 00:20:09,041 --> 00:20:11,377 どっ どっ どうすれば!?》 308 00:20:11,377 --> 00:20:14,180 (ゲイン)アベル! こっちへ来い! 309 00:20:14,180 --> 00:20:16,849 (アベル)あ…。 310 00:20:16,849 --> 00:20:19,185 あれは…。 《これは…》 311 00:20:19,185 --> 00:20:21,887 ちょっと失礼いたしますわ。 312 00:20:21,887 --> 00:20:24,356 《逃げ出すチャンスですわ!》 313 00:20:27,893 --> 00:20:30,396 (アベル)お兄様…。 314 00:20:30,396 --> 00:20:34,233 (ゲイン)アベル お前は何をやっている? 315 00:20:34,233 --> 00:20:37,403 ですから 僕は ダンスのパートナーを…。 316 00:20:37,403 --> 00:20:39,371 あっ…。 (殴る音) 317 00:20:39,371 --> 00:20:41,540 《ずいぶんと野蛮な方ですわね》 318 00:20:41,540 --> 00:20:44,543 誇りあるレムノの王家に 連なる者ならば➡ 319 00:20:44,543 --> 00:20:46,879 もっと剣の腕を鍛えろ。 320 00:20:46,879 --> 00:20:50,883 そうすれば女のほうが寄ってくる。 321 00:20:50,883 --> 00:20:53,886 まあ と言っても お前のような負け犬には➡ 322 00:20:53,886 --> 00:20:58,390 ろくな女が寄ってこないか。 ハハハハハッ…! 323 00:20:58,390 --> 00:21:01,660 何をしておりますの! 324 00:21:01,660 --> 00:21:03,662 なんだ お前は。 325 00:21:03,662 --> 00:21:07,833 心配しなくっても ただの兄弟ゲンカだよ お嬢ちゃん。 326 00:21:07,833 --> 00:21:13,005 だから おとなしく あっちへ 行ってくれないか? なあ? 327 00:21:13,005 --> 00:21:15,674 うん? 怖がらせちゃったかな? 328 00:21:15,674 --> 00:21:18,677 悪い 悪い。 フフッ。 329 00:21:18,677 --> 00:21:22,848 《なんて やんちゃなこと! この程度のどう喝 革命軍に➡ 330 00:21:22,848 --> 00:21:26,185 本気の殺気を叩きつけられた こともある わたくしには➡ 331 00:21:26,185 --> 00:21:28,354 子猫同然ですわ。 332 00:21:28,354 --> 00:21:31,524 所詮は 温室育ちの王子様ですわね!》 333 00:21:31,524 --> 00:21:34,026 なっ 何がおかしいんだ! 334 00:21:34,026 --> 00:21:36,195 あら失礼。 ですが➡ 335 00:21:36,195 --> 00:21:39,698 あまり わたくしのダンスパートナーの 顔を殴られると➡ 336 00:21:39,698 --> 00:21:42,201 わたくし困ってしまいますの。 337 00:21:42,201 --> 00:21:45,371 はあ? 338 00:21:45,371 --> 00:21:48,374 わたくしに ダンスを申し込んでおきながら➡ 339 00:21:48,374 --> 00:21:51,544 それを忘れて 他の女の子に優しくするから➡ 340 00:21:51,544 --> 00:21:55,047 こんなことになるんですのよ? アベル王子。 341 00:21:55,047 --> 00:21:58,050 え…? あ…。 342 00:21:58,050 --> 00:22:03,189 お初にお目にかかりますわ レムノ王国第一王子殿。 343 00:22:03,189 --> 00:22:07,693 わたくしは ティアムーン帝国皇女 ミーア・ルーナ・ティアムーン。 344 00:22:07,693 --> 00:22:09,662 あっ…。 345 00:22:09,662 --> 00:22:12,198 あなたの弟君に寄ってきた➡ 346 00:22:12,198 --> 00:22:14,667 ろくでもない女ですわ。