1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 (ミーア)わたくしは ティアムーン帝国皇女 ミーア・ルーナ・ティアムーン。 2 00:00:05,339 --> 00:00:07,674 あなたの弟君に寄ってきた➡ 3 00:00:07,674 --> 00:00:10,511 ろくでもない女ですわ。 4 00:00:10,511 --> 00:00:13,680 そういうわけですから シオン王子➡ 5 00:00:13,680 --> 00:00:18,518 誠に残念なお話ではございますが 先ほどのお誘いの件➡ 6 00:00:18,518 --> 00:00:22,356 お受けするわけにはいきませんの。 7 00:00:22,356 --> 00:00:26,026 (シオン)そうか。 残念だが しかたない。 8 00:00:26,026 --> 00:00:31,198 それでは 皆様 失礼いたしますわ。 9 00:00:31,198 --> 00:00:33,200 《ウフッ ウフフッ。 10 00:00:33,200 --> 00:00:38,372 公衆の面前で シオン王子の誘いを お断りしたのは痛快でしたわ!》 11 00:00:38,372 --> 00:00:40,374 (アベル)ミーア姫! 12 00:00:40,374 --> 00:00:43,210 あ…。 先ほどは助かりました。 13 00:00:43,210 --> 00:00:47,381 だが 僕とあなたとでは とてもではないが釣り合いません。 14 00:00:47,381 --> 00:00:49,716 ダンスのパートナーには シオン王子を。 15 00:00:49,716 --> 00:00:52,052 ならば…。 ん…? 16 00:00:52,052 --> 00:00:55,055 わたくしのために 自分を磨きなさい。 17 00:00:55,055 --> 00:00:58,058 わたくしに釣り合うように。 18 00:00:58,058 --> 00:01:01,995 で… でも 僕には才能がないのです。 19 00:01:01,995 --> 00:01:07,000 どれほど頑張っても シオン王子… いや 兄にすら かなわない。 20 00:01:07,000 --> 00:01:11,338 フッ…。 アベル王子 あなたが知っているのは➡ 21 00:01:11,338 --> 00:01:14,841 今 彼らにかなわない ということではなくって? 22 00:01:14,841 --> 00:01:18,345 え…? 今日 釣り合わなければ 明日➡ 23 00:01:18,345 --> 00:01:21,014 明日でダメなら その次の日に。 24 00:01:21,014 --> 00:01:23,350 研さんを積み上げて至る場所は➡ 25 00:01:23,350 --> 00:01:26,186 どんな人間にだって わかりませんわ。 26 00:01:26,186 --> 00:01:30,691 あなたは シオン王子や まして あなたの兄君に勝てぬなど➡ 27 00:01:30,691 --> 00:01:32,859 絶対にありえぬこと。 28 00:01:32,859 --> 00:01:36,029 わたくしが ダンスパートナーに選んだのです。 29 00:01:36,029 --> 00:01:39,866 このミーア・ルーナ・ティアムーンが 保証しますわ! 30 00:01:39,866 --> 00:01:43,036 ハッ… ミーア姫。 31 00:01:43,036 --> 00:01:47,040 《アベル:神に選ばれた者というのは 確かにいる。 32 00:01:47,040 --> 00:01:52,879 そうでない二流の僕が 頑張るなんて ばかばかしい…。 33 00:01:52,879 --> 00:01:58,051 そんなふうに思っていた僕に なんてもったいない言葉を…》 34 00:01:58,051 --> 00:02:01,655 < こうして 二流王子の 人生を歩むはずだった➡ 35 00:02:01,655 --> 00:02:05,826 アベルの未来を変えたミーア… だったが…> 36 00:02:05,826 --> 00:02:08,495 《アベル王子には 頑張っていただかなければ。 37 00:02:08,495 --> 00:02:11,999 何せ あのダメ兄に邪魔されて いざというときに➡ 38 00:02:11,999 --> 00:02:16,003 援軍が出せないなんてことに なったら困りますものね》 39 00:02:16,003 --> 00:02:20,007 < やはり 自分ファーストは 揺るがないのであった> 40 00:04:00,140 --> 00:04:09,483 ♬~ 41 00:04:09,483 --> 00:04:12,486 すてきですわ~ シオン王子。 42 00:04:12,486 --> 00:04:15,489 そんなことないさ。 43 00:04:15,489 --> 00:04:19,659 《ミーア姫 まだかな…》 44 00:04:19,659 --> 00:04:26,366 うう… どうして どうして こんな…。 45 00:04:28,668 --> 00:04:33,173 <気合い満々で 完璧に ドレスとメークを整え終えたミーアは➡ 46 00:04:33,173 --> 00:04:36,343 余裕をかまして 学園内を散歩していた> 47 00:04:36,343 --> 00:04:39,679 《お気に入りの香水もつけて バッチリですわ》 48 00:04:39,679 --> 00:04:42,516 あ…。 < そこに…> 49 00:04:42,516 --> 00:04:47,020 まあ! かわいらしいですわねえ。 フフ…。 50 00:04:47,020 --> 00:04:50,023 (くしゃみ) 51 00:04:52,192 --> 00:04:54,194 < くしゃみを引き起こしたのは➡ 52 00:04:54,194 --> 00:04:58,698 過剰に振りかけられた 香水のせいであった> 53 00:04:58,698 --> 00:05:01,134 しかたありませんわ アンヌ。 54 00:05:01,134 --> 00:05:04,638 適当に恥ずかしくない程度に お化粧を…。 55 00:05:04,638 --> 00:05:08,141 ドレスは その辺ので 適当に見繕って。 56 00:05:08,141 --> 00:05:10,143 (アンヌ)いいえ! 57 00:05:10,143 --> 00:05:13,480 ミーア様に恥を かかせるわけにはいきません! 58 00:05:13,480 --> 00:05:16,583 私にお任せください! 59 00:05:20,487 --> 00:05:22,789 うん? (扉が開く音) 60 00:05:27,160 --> 00:05:29,863 おい! あれ見ろ。 61 00:05:32,332 --> 00:05:36,002 なっ なんと…。 62 00:05:36,002 --> 00:05:39,172 ティアムーン帝国のミーア姫! 63 00:05:39,172 --> 00:05:42,842 《ああ… やはり こんな軽装で パーティーに来たら➡ 64 00:05:42,842 --> 00:05:44,844 目立ってしまいますわね》 65 00:05:44,844 --> 00:05:46,846 <否! 66 00:05:46,846 --> 00:05:51,518 コルセットによる締めつけがなく 風呂上がりで血色のいい肌。 67 00:05:51,518 --> 00:05:56,356 そんな玉のお肌を引き立たせる 純白のドレス。 68 00:05:56,356 --> 00:06:00,794 それらが 会場の ほのかな明かりに照らされて…> 69 00:06:00,794 --> 00:06:03,129 《男子たち:まるで月の女神!》 70 00:06:03,129 --> 00:06:05,131 <ミーアは会場の男子を➡ 71 00:06:05,131 --> 00:06:08,802 瞬く間に とりこにしていたのだ> 72 00:06:08,802 --> 00:06:10,971 《なんと美しい…。 73 00:06:10,971 --> 00:06:17,811 彼女とダンスをする…? 本当に? やっぱり夢なんじゃ…》 74 00:06:17,811 --> 00:06:23,316 アベル王子… 申し訳ありません。 75 00:06:23,316 --> 00:06:27,487 《あぁ… やはり パートナーを断ると…》 76 00:06:27,487 --> 00:06:30,657 いや 別に構わないよ。 77 00:06:30,657 --> 00:06:32,659 君はとても美しいから。 78 00:06:32,659 --> 00:06:34,661 ハッ…。 79 00:06:34,661 --> 00:06:38,164 ありがとうございます。 アベル王子。 えっ? 80 00:06:38,164 --> 00:06:42,002 《ドレスのこと 何も 言わないでくれるなんて》 81 00:06:42,002 --> 00:06:44,671 では 踊りましょうか。 82 00:06:44,671 --> 00:06:47,007 へっ? 83 00:06:47,007 --> 00:06:51,011 <ミーアには ただ一つだけ➡ 84 00:06:51,011 --> 00:06:55,348 他の誰にも負けない特技があった。 85 00:06:55,348 --> 00:06:58,051 社交ダンスである> 86 00:07:00,120 --> 00:07:04,291 何よ 目立ってたくせに ダンスは大したことないのね。 87 00:07:04,291 --> 00:07:07,294 大国のお姫様といっても お子様ですし➡ 88 00:07:07,294 --> 00:07:10,797 しかたないんじゃないかしら。 (令嬢たち)フフフ。 89 00:07:10,797 --> 00:07:14,134 《違う。 彼女のステップは➡ 90 00:07:14,134 --> 00:07:17,971 丁寧に模範的に 僕をリードしている。 91 00:07:17,971 --> 00:07:22,475 ミーア姫は 僕のレベルに 合わせてくれているんだ》 92 00:07:24,811 --> 00:07:26,813 そうですわ アベル王子。 93 00:07:26,813 --> 00:07:30,984 なかなか上手なステップですわよ。 94 00:07:30,984 --> 00:07:33,486 《僕を信じてくれた彼女が➡ 95 00:07:33,486 --> 00:07:37,090 僕のせいで辱めを受けるなど…》 96 00:07:42,162 --> 00:07:46,166 ⦅アンヌ このお金 わたくしが パーティーに行ってる間➡ 97 00:07:46,166 --> 00:07:48,168 自由にお使いなさい⦆ 98 00:07:50,170 --> 00:07:54,174 いい? これは自由に使っていい 小遣いではないわ! 99 00:07:54,174 --> 00:07:56,176 ええっ!? そうなの? 100 00:07:56,176 --> 00:07:59,179 ミーア様に自由裁量を 認められたのよね。 101 00:07:59,179 --> 00:08:02,449 ってことは つまり…。 そう! 102 00:08:02,449 --> 00:08:04,451 ミーア様は このお金で➡ 103 00:08:04,451 --> 00:08:07,120 「何かをなせ」と 命じてらっしゃるの! 104 00:08:07,120 --> 00:08:11,291 《ミーア様のお気持ち このアンヌ しかと受け止めました! 105 00:08:11,291 --> 00:08:13,793 必ずや ご期待にお応えします!》 106 00:08:13,793 --> 00:08:15,795 (リオラ/アンヌ)キャッ! 107 00:08:15,795 --> 00:08:19,299 あ… あなたは ティオーナ様の…。 108 00:08:19,299 --> 00:08:24,304 お願い! 助けて! ティオーナ様 閉じ込められてます! 109 00:08:24,304 --> 00:08:26,306 あっ…。 110 00:08:26,306 --> 00:08:31,644 (拍手) 111 00:08:31,644 --> 00:08:36,549 ああっ…。 アベル王子? どちらへ? 112 00:08:38,485 --> 00:08:42,155 シオン王子。 《げっ!》 どうかしたのか? 113 00:08:42,155 --> 00:08:44,657 姫君のお相手を お願いできないだろうか? 114 00:08:44,657 --> 00:08:49,329 《はぇっ!? 何 言ってやがりますの!?》 115 00:08:49,329 --> 00:08:54,501 確かに ミーア姫とは ダンスに おつきあい願いたいと思っていた。 116 00:08:54,501 --> 00:08:57,170 一曲お願いできるかな? 117 00:08:57,170 --> 00:08:59,172 僕は 飲み物をもらってくるよ。 118 00:08:59,172 --> 00:09:01,775 《なんで!》 119 00:09:01,775 --> 00:09:03,943 そ… そうですわね…。 120 00:09:03,943 --> 00:09:07,781 では 一曲だけ。 121 00:09:07,781 --> 00:09:10,617 《僕に力がないから…。 122 00:09:10,617 --> 00:09:14,788 シオン王子には どう努力したって 勝てないと思っていた。 123 00:09:14,788 --> 00:09:19,292 けれど 次は絶対に譲らない》 124 00:09:19,292 --> 00:09:22,962 閉じ込められてるって いったい 誰に? 125 00:09:22,962 --> 00:09:25,632 わからない です…。 126 00:09:25,632 --> 00:09:28,802 ティオーナ様 まだ あそこ。 127 00:09:28,802 --> 00:09:32,138 私だけ 逃げること できました。 128 00:09:32,138 --> 00:09:35,642 助けてください お願い です。 129 00:09:35,642 --> 00:09:39,979 《こんなとき ミーア様なら…》 130 00:09:39,979 --> 00:09:43,082 わかりました。 力をお貸しします。 131 00:09:55,995 --> 00:09:58,665 (アンヌ)見張り? 132 00:09:58,665 --> 00:10:01,835 どうしよう… どうすれば? 133 00:10:01,835 --> 00:10:04,170 (キースウッド)お嬢さん方。 134 00:10:04,170 --> 00:10:08,341 あなたは シオン殿下の… たしか キースウッドさん。 135 00:10:08,341 --> 00:10:10,677 覚えていただけたとは。 136 00:10:10,677 --> 00:10:13,346 何かお困りのことでも? 137 00:10:13,346 --> 00:10:18,017 なんだ? なんだ? シオン王子とミーア姫が踊るそうよ。 138 00:10:18,017 --> 00:10:23,022 ♬~ 139 00:10:23,022 --> 00:10:27,026 《正直 シオンとダンスなんて まっぴらですけど…。 140 00:10:27,026 --> 00:10:31,531 せっかくの機会ですし 華麗に転ばせてさしあげますわ。 141 00:10:31,531 --> 00:10:36,536 みんなの前で せいぜい 恥をかかれるとよろしいですわ》 142 00:10:36,536 --> 00:10:42,208 《なるほど。 何やら きな臭いと 思って ついてきてみれば…》 143 00:10:42,208 --> 00:10:45,044 お嬢さん方が困ってるのを見て 放っておいたら➡ 144 00:10:45,044 --> 00:10:47,547 シオン殿下に怒られてしまう。 145 00:10:47,547 --> 00:10:49,883 協力させてもらおうかな。 146 00:10:49,883 --> 00:10:53,553 本当 ですか? でも どうするんですか? 147 00:10:53,553 --> 00:10:55,655 な~に 簡単なことさ。 148 00:10:57,724 --> 00:11:21,347 ♬~ 149 00:11:21,347 --> 00:11:24,017 《おしとやかなお姫様かと 思ったが➡ 150 00:11:24,017 --> 00:11:26,819 意外と じゃじゃ馬なんだな》 151 00:11:30,023 --> 00:11:34,193 《そ… 想定外に ダンススキルが高いですわ!?》 152 00:11:34,193 --> 00:11:38,197 何よ あんなの シオン王子の ダンスがうまいだけでしょう。 153 00:11:38,197 --> 00:11:40,199 (ラフィーナ)ダンスは 1人だけがうまくても➡ 154 00:11:40,199 --> 00:11:43,703 空回りするだけなのは あなたたちもわかるでしょう。 155 00:11:43,703 --> 00:11:46,372 ラフィーナ様! 156 00:11:46,372 --> 00:11:50,877 ♬~ 157 00:11:50,877 --> 00:11:53,079 フ~ッ…。 158 00:11:55,048 --> 00:11:57,050 うっ! うっ…。 159 00:11:57,050 --> 00:12:00,320 なっ! ぐはっ! 160 00:12:00,320 --> 00:12:03,323 《見る者を魅了する 華麗なダンスは➡ 161 00:12:03,323 --> 00:12:08,328 双方の技術が高いからこそ 実現するもの》 162 00:12:08,328 --> 00:12:31,551 ♬~ 163 00:12:33,519 --> 00:12:37,523 ティオーナ様 大丈夫 です!? 164 00:12:37,523 --> 00:12:40,326 (ティオーナ)リオラ!? 無事だったの? 165 00:12:42,362 --> 00:12:46,199 (アンヌ)ご無事で何よりでした ルドルフォン様。 166 00:12:46,199 --> 00:12:49,402 あなたは… ミーア様の。 167 00:12:51,704 --> 00:12:54,707 (ティオーナ)部屋に戻ったら ドレスがなかったの。 168 00:12:54,707 --> 00:12:56,876 置き手紙があって➡ 169 00:12:56,876 --> 00:13:00,480 「ドレスを返してほしくば 校舎の北塔に来い」と。 170 00:13:00,480 --> 00:13:03,650 そんなっ… 誰がそんなことを…。 171 00:13:03,650 --> 00:13:06,653 君や ミーア殿下の 知り合いじゃないのか? 172 00:13:06,653 --> 00:13:08,821 えっ? 173 00:13:08,821 --> 00:13:11,991 これ 外の見張りが持ってたよ。 174 00:13:11,991 --> 00:13:15,328 (アンヌ)ティアムーン帝国の紋章? まさか…。 175 00:13:15,328 --> 00:13:19,499 おそらく アイツら 帝国貴族の使いの者だ。 176 00:13:19,499 --> 00:13:22,001 そう ですね…。 177 00:13:22,001 --> 00:13:27,507 帝国貴族の恥をさらすから パーティーには行くなって言われた…。 178 00:13:27,507 --> 00:13:29,509 ひどい…。 179 00:13:29,509 --> 00:13:34,514 私には ドレスを何着も用意するほど 備えがないから…。 180 00:13:34,514 --> 00:13:37,517 だから リオラ むちゃをしなくても➡ 181 00:13:37,517 --> 00:13:40,687 そんなに焦る必要なんか なかったのよ。 182 00:13:40,687 --> 00:13:43,089 ティオーナ様…。 183 00:13:45,358 --> 00:13:49,362 《もし 私が同じ立場だったら…》 184 00:13:52,031 --> 00:13:56,035 リオラさん 街のお店に行って ドレスを買ってきてください。 185 00:13:56,035 --> 00:13:59,372 お金は これで。 これ は…? 186 00:13:59,372 --> 00:14:01,808 ミーア様から お預かりしていたものです。 187 00:14:01,808 --> 00:14:04,510 さあ 早く! 188 00:14:07,313 --> 00:14:10,316 その間に ティオーナ様は お化粧を。 189 00:14:10,316 --> 00:14:15,321 いいのかい? ミーア殿下のメイドである 君が協力しても。 190 00:14:15,321 --> 00:14:17,490 (アンヌ)どういう意味ですか? 191 00:14:17,490 --> 00:14:21,494 ミーア殿下は 帝国貴族の頂点に君臨する人。 192 00:14:21,494 --> 00:14:25,331 ルドルフォン嬢を閉じ込めたのが 同じ帝国貴族なら➡ 193 00:14:25,331 --> 00:14:29,335 それは ミーア姫殿下の意向という 可能性だって考えられるだろう? 194 00:14:29,335 --> 00:14:31,504 あ…。 195 00:14:31,504 --> 00:14:35,341 ミーア様が 犯人…? 196 00:14:35,341 --> 00:14:40,680 フッ… アハハハ! そんなこと あるわけないじゃないですか~! 197 00:14:40,680 --> 00:14:47,353 あの キースウッドさん 私もミーア姫殿下は そんなことしないと思います。 198 00:14:47,353 --> 00:14:52,525 なるほど。 まあ 被害者ご本人が そう言うんなら。 199 00:14:52,525 --> 00:14:58,865 (拍手) 200 00:14:58,865 --> 00:15:03,302 ミーア姫 できれば次は 静かなものも一曲…。 201 00:15:03,302 --> 00:15:06,973 あなたには もっとふさわしい方が いらっしゃるのではないかしら? 202 00:15:06,973 --> 00:15:11,310 シオン王子。 えっ…? あ…。 203 00:15:11,310 --> 00:15:13,312 《あなたでは力不足ですし➡ 204 00:15:13,312 --> 00:15:16,315 今日は この辺にしておいてやりますわ》 205 00:15:16,315 --> 00:15:20,486 ハァハァ… 間に合った。 206 00:15:20,486 --> 00:15:22,989 あっ… あれは? 207 00:15:22,989 --> 00:15:25,658 シオン王子…。 シオン王子…。 ハハ…。 208 00:15:25,658 --> 00:15:27,660 あっ あの…。 209 00:15:27,660 --> 00:15:29,829 うん? 君は? 210 00:15:29,829 --> 00:15:31,998 ティオーナ・ルドルフォンと申します。 211 00:15:31,998 --> 00:15:36,102 シオン殿下 あの キースウッドさんから これを。 212 00:15:39,338 --> 00:15:41,674 監禁事件が!? 213 00:15:41,674 --> 00:15:43,843 (キースウッド)「念のため記載する。 214 00:15:43,843 --> 00:15:48,347 事件に ミーア姫が 関与している可能性あり」。 215 00:15:48,347 --> 00:15:50,850 《そんなことあるものか。 216 00:15:50,850 --> 00:15:56,355 アイツ自身も 彼女の関与を本気で 疑っているわけではないだろう。 217 00:15:56,355 --> 00:15:59,692 それにしても…。 218 00:15:59,692 --> 00:16:04,797 おそらく 姫はダンス中に ルドルフォン嬢の姿を見つけ➡ 219 00:16:04,797 --> 00:16:08,968 一目見て 何があったのか だいたいのところを察し➡ 220 00:16:08,968 --> 00:16:11,971 せめて このパーティーを 楽しんでもらえるよう➡ 221 00:16:11,971 --> 00:16:13,973 彼女を俺に託したのだろう》 222 00:16:13,973 --> 00:16:15,975 え…? 223 00:16:15,975 --> 00:16:18,311 《俺にふさわしい… つまり➡ 224 00:16:18,311 --> 00:16:20,980 俺の力を 必要としている者がいる➡ 225 00:16:20,980 --> 00:16:22,982 ということだったんだな》 226 00:16:22,982 --> 00:16:25,485 < まったくもって違う> 227 00:16:25,485 --> 00:16:29,822 あの シオン王子? んっ? ああっ… いや失礼。 228 00:16:29,822 --> 00:16:34,327 ルドルフォン嬢 俺と一曲 踊ってもらえるだろうか。 229 00:16:34,327 --> 00:16:36,662 あ…。 230 00:16:36,662 --> 00:16:39,832 はい。 231 00:16:39,832 --> 00:16:42,668 (ミーア)アベル王子! 232 00:16:42,668 --> 00:16:46,339 やあ ミーア姫。 すばらしいダンスだったよ。 233 00:16:46,339 --> 00:16:50,042 まあ! ありがとうございます。 234 00:16:52,011 --> 00:16:55,181 あ… それにしても かなわないな。 235 00:16:55,181 --> 00:16:58,518 何がですの? シオン王子さ。 236 00:16:58,518 --> 00:17:00,953 残念だけど 僕では 君の魅力を➡ 237 00:17:00,953 --> 00:17:04,056 あそこまで 引き出すことはできないからね。 238 00:17:06,125 --> 00:17:09,128 冷たくて とてもおいしい。 239 00:17:09,128 --> 00:17:11,797 ダンスの動きが激しいものだと見て➡ 240 00:17:11,797 --> 00:17:15,468 取り替えに 行ってくれたのでしょう? え…? 241 00:17:15,468 --> 00:17:20,306 アベル王子 どうか 自分を卑下しないでください。 242 00:17:20,306 --> 00:17:25,645 《初めてでしたのよ。 同年代の 殿方に 皇女としてではなく➡ 243 00:17:25,645 --> 00:17:29,315 女の子として 優しくしてもらったのは》 244 00:17:29,315 --> 00:17:32,485 あなたは とてもすてきな方ですわ。 245 00:17:32,485 --> 00:17:34,987 あっ…。 246 00:17:34,987 --> 00:17:40,159 でも できれば僕は ダンスでも シオン王子に負けたくないのだが。 247 00:17:40,159 --> 00:17:44,163 でしたら わたくしが 稽古をつけてさしあげましょう。 248 00:17:44,163 --> 00:17:49,001 厳しくいたしますから 覚悟をなさるとよろしいですわ。 249 00:17:49,001 --> 00:17:51,003 あ…。 250 00:17:51,003 --> 00:17:54,340 < かくて ミーアは生まれて初めて➡ 251 00:17:54,340 --> 00:17:58,177 心ときめくダンスに 興じることができたのだった> 252 00:17:58,177 --> 00:18:00,613 フフ…。 < が…> 253 00:18:00,613 --> 00:18:02,615 (ミーア)監禁事件! 254 00:18:02,615 --> 00:18:05,785 はい かくかくしかじかでして…。 255 00:18:05,785 --> 00:18:10,623 恐れながら ミーア様の腕代理として 行動させていただきました。 256 00:18:10,623 --> 00:18:13,459 《ま… まままま… まずいですわ! 257 00:18:13,459 --> 00:18:17,964 おそらく この処分を曖昧にすれば ラフィーナ様の怒りを買いますわ。 258 00:18:17,964 --> 00:18:21,300 きっと シオンやティオーナさんも いい印象は持たないはず…。 259 00:18:21,300 --> 00:18:23,302 そうなれば…》 260 00:18:23,302 --> 00:18:27,139 (ギロちん)ギロチンルートにようこそ。 ひぃやぁ~! 261 00:18:27,139 --> 00:18:30,309 《絶対に なんとかしないと!》 262 00:18:30,309 --> 00:18:33,312 どうして 我々の従者が 本国に強制送還など! 263 00:18:33,312 --> 00:18:37,984 たかが 田舎貴族の娘を 監禁しただけでしょう? 264 00:18:37,984 --> 00:18:41,654 《中央の門閥貴族は 平民は もちろん➡ 265 00:18:41,654 --> 00:18:46,158 地方貴族に対しても どれだけ 無礼を働いても許される。 266 00:18:46,158 --> 00:18:49,495 それは帝国に深く根づいた価値観。 267 00:18:49,495 --> 00:18:52,498 それが どれほど人々の憎悪を買うか…。 268 00:18:52,498 --> 00:18:55,835 この人たちには わからないのでしょうね》 269 00:18:55,835 --> 00:18:58,004 (ミーア)確かに あなたたちの言うことは➡ 270 00:18:58,004 --> 00:19:02,108 間違ってはいないのかも しれませんわ。 271 00:19:02,108 --> 00:19:06,779 もし ここが帝国であったならば ですけど。 えっ? 272 00:19:06,779 --> 00:19:10,783 この学園の支配者が誰なのか わかっていますの? 273 00:19:10,783 --> 00:19:12,785 あっ…。 274 00:19:12,785 --> 00:19:14,787 <ミーアは考えた。 275 00:19:14,787 --> 00:19:18,457 同じ帝国の者である ミーア自身の価値観に基づいて➡ 276 00:19:18,457 --> 00:19:22,128 断罪したとなれば 彼らの不満は ミーアに向かう。 277 00:19:22,128 --> 00:19:24,130 それを避けるために…> 278 00:19:24,130 --> 00:19:28,134 そう! ラフィーナ様は高潔な方。 279 00:19:28,134 --> 00:19:30,803 あの方が 学園の大切な生徒に対する➡ 280 00:19:30,803 --> 00:19:35,141 このような ろうぜきを 見過ごされるとお思い? 281 00:19:35,141 --> 00:19:39,812 《ラフィーナ様に責任を押しつける! これですわ!》 282 00:19:39,812 --> 00:19:42,481 (ミーア)本来であれば あなたたちにも この学園を➡ 283 00:19:42,481 --> 00:19:44,984 やめていただかなければ ならないところ。 284 00:19:44,984 --> 00:19:47,153 えっ そんな…。 ああ…。 285 00:19:47,153 --> 00:19:50,823 ですが さすがに それは かわいそう。 286 00:19:50,823 --> 00:19:53,325 今回のこと わたくしに免じて➡ 287 00:19:53,325 --> 00:19:57,830 ラフィーナ様には納得していただこうと 思っておりますわ。 288 00:19:57,830 --> 00:20:00,499 ミーア様…。 289 00:20:00,499 --> 00:20:05,337 (ラフィーナ)事件に直接関与した 従者4人は本国へ帰還。 290 00:20:05,337 --> 00:20:09,008 あるじである生徒たちは 関与がはっきりしないため➡ 291 00:20:09,008 --> 00:20:11,510 謹慎… ですか。 292 00:20:11,510 --> 00:20:13,512 は… はい。 293 00:20:13,512 --> 00:20:17,516 それは少し 処分が 甘いのではないかしら…。 294 00:20:17,516 --> 00:20:19,518 ミーア姫。 295 00:20:19,518 --> 00:20:22,021 《ひいぃ~! 296 00:20:22,021 --> 00:20:25,191 あわわわ…。 どどど どうしましょう。 297 00:20:25,191 --> 00:20:29,195 どうすれば! あっ…》 298 00:20:33,532 --> 00:20:36,202 黄月トマトをまずいと言って 残すことが➡ 299 00:20:36,202 --> 00:20:38,704 罪深いことだと気付くのは➡ 300 00:20:38,704 --> 00:20:42,208 食べるものが なくなったあとのこと…。 301 00:20:42,208 --> 00:20:44,210 え…? 302 00:20:44,210 --> 00:20:46,879 《って 現実逃避してる場合では ありませんわ! 303 00:20:46,879 --> 00:20:48,881 今は それどころではなくって…》 304 00:20:48,881 --> 00:20:50,883 ミーア姫。 はひぃ! 305 00:20:50,883 --> 00:20:53,552 つまり悪いことをするのは➡ 306 00:20:53,552 --> 00:20:56,055 それが悪いことだと 知らないからだ➡ 307 00:20:56,055 --> 00:21:00,159 ということかしら。 へっ? 308 00:21:00,159 --> 00:21:02,661 罰には2つの側面があります。 309 00:21:02,661 --> 00:21:05,331 1つは被害者の心を慰めるため。 310 00:21:05,331 --> 00:21:08,667 もう1つは 加害者に反省を促すため。 311 00:21:08,667 --> 00:21:11,837 今回の場合 腹心のアンヌさんの活躍により➡ 312 00:21:11,837 --> 00:21:14,173 被害は軽微に抑えられている。 313 00:21:14,173 --> 00:21:19,011 それにより 被害者に対する配慮も容易。 314 00:21:19,011 --> 00:21:24,016 加害者に反省を促し 成長を期待する慈悲深き処罰。 315 00:21:24,016 --> 00:21:27,686 ミーア姫は この学びやに よりふさわしいやり方を➡ 316 00:21:27,686 --> 00:21:31,524 選択したのですね。 う~ん…。 317 00:21:31,524 --> 00:21:34,193 ずばり そのとおりですわ! 318 00:21:34,193 --> 00:21:38,197 < よくわからないが ミーアは全力で乗っかった!> 319 00:21:38,197 --> 00:21:42,201 さすがは帝国の英知 感服いたしました。 320 00:21:44,203 --> 00:21:47,873 うう…。 それで その ミーアさん…。 321 00:21:47,873 --> 00:21:51,377 は… はい。 あの…。 322 00:21:51,377 --> 00:21:55,214 《まだ何かありますの?》 323 00:21:55,214 --> 00:21:59,985 私と お友達になってくれませんか? 324 00:21:59,985 --> 00:22:02,154 へっ? 325 00:22:02,154 --> 00:22:04,156 はい…。 326 00:22:04,156 --> 00:22:07,993 < こうして 前の時間軸では 一貫して冷たい視線を➡ 327 00:22:07,993 --> 00:22:11,497 送られ続けていた ラフィーナ公爵令嬢と➡ 328 00:22:11,497 --> 00:22:14,600 ミーアは友達になるのであった>