1 00:00:02,002 --> 00:00:05,839 《ミーア:久しぶりですわね セントノエル学園! 2 00:00:05,839 --> 00:00:09,843 まさか この学園に帰ってくるのが うれしく感じる日が来るなんて➡ 3 00:00:09,843 --> 00:00:12,012 思ってなかったですわ!》 4 00:00:12,012 --> 00:00:14,181 (クロエ)ミーア様 お久しぶりです! あっ…。 5 00:00:14,181 --> 00:00:17,184 (ミーア)クロエ! 元気にしてたかしら? 6 00:00:17,184 --> 00:00:21,021 (クロエ)はい! 先日は 父がお世話になりました。 7 00:00:21,021 --> 00:00:24,358 父ったら ミーア様は紛れもなく 帝国の英知だと➡ 8 00:00:24,358 --> 00:00:27,694 興奮していましたよ。 あら! それは➡ 9 00:00:27,694 --> 00:00:31,865 過大評価というものですわ~! < まったくである> 10 00:00:31,865 --> 00:00:34,368 (ラフィーナ)ミーアさん クロエさん ごきげんよう。 11 00:00:34,368 --> 00:00:36,870 あ… ラフィーナ様! 12 00:00:36,870 --> 00:00:40,874 ごきげんよう。 ご… ごきげんよう。 13 00:00:40,874 --> 00:00:44,878 (ラフィーナ)お二人がお友達だったとは 知りませんでした。 14 00:00:44,878 --> 00:00:49,716 クロエとは よく読んだ本の お話をしておりますの。 ね~? 15 00:00:49,716 --> 00:00:51,718 えっ!? あ… はい! 16 00:00:51,718 --> 00:00:55,556 でしたら これからお茶をしようと 思っているのだけれど➡ 17 00:00:55,556 --> 00:00:59,059 一緒にどうかしら? いいですわね! 18 00:00:59,059 --> 00:01:01,828 わ… 私も お邪魔していいんですか? 19 00:01:01,828 --> 00:01:04,998 もちろんよ ねっ ミーアさん? 20 00:01:04,998 --> 00:01:09,503 ええ! クロエは わたくしの親友ですもの! 21 00:01:09,503 --> 00:01:13,607 《親友!》 さあ 参りましょう。 22 00:01:15,676 --> 00:01:19,513 そういえば 聞きましたよ ミーアさん。 うん? 23 00:01:19,513 --> 00:01:24,351 なんでも学校をつくるとか。 そうなんですか!? 24 00:01:24,351 --> 00:01:27,354 民衆にも門戸を開くとは➡ 25 00:01:27,354 --> 00:01:29,690 思い切ったことをしましたね? 26 00:01:29,690 --> 00:01:33,026 えっ!? ええ そうなんですの! 27 00:01:33,026 --> 00:01:35,028 《単に ティオーナさんの弟を➡ 28 00:01:35,028 --> 00:01:37,030 貴族だけの学校に 入れたくないから➡ 29 00:01:37,030 --> 00:01:40,200 民衆も 通えるようにしただけですが…》 30 00:01:40,200 --> 00:01:44,871 べ… 別に それほど驚くことでは ないのではないのでしょうか? 31 00:01:44,871 --> 00:01:49,042 才能は 家柄とは関係ありませんし…。 32 00:01:49,042 --> 00:01:51,211 ねえ? (ラフィーナがカップを置く音) 33 00:01:51,211 --> 00:01:55,382 ひっ…! まさしく そのとおりですね! 34 00:01:55,382 --> 00:01:59,553 さすが ミーアさん 私の自慢のお友達だわ! 35 00:01:59,553 --> 00:02:04,992 <ミーアの苦し紛れの言い訳は ラフィーナの心に突き刺さった!> 36 00:02:04,992 --> 00:02:08,996 ああ… そ… それほどでもありませんわ…。 37 00:02:08,996 --> 00:02:11,832 < そして ミーアは調子に乗った!> 38 00:02:11,832 --> 00:02:16,336 《ギロチンの運命も回避されて 何もかも順調ですわね? 39 00:02:16,336 --> 00:02:20,674 まさに ビッグウエーブが到来していますわ!》 40 00:02:20,674 --> 00:02:22,676 (一同)あ…。 (扉が開く音) 41 00:02:22,676 --> 00:02:26,346 (アンヌ)失礼いたします! ミ… ミーア様! 42 00:02:26,346 --> 00:02:28,348 (ミーア)アンヌ! はぁ…。 43 00:02:28,348 --> 00:02:32,686 どうかしましたの? そんなに慌てて。 44 00:02:32,686 --> 00:02:37,858 革命が… 革命が起こりました! 45 00:02:37,858 --> 00:02:39,860 えっ? 46 00:02:39,860 --> 00:02:43,063 か… 革命? 47 00:02:46,366 --> 00:02:49,703 (ミーア)ど… どういうことですの!? 48 00:02:49,703 --> 00:02:51,705 《わたくしが 今までしてきた努力は➡ 49 00:02:51,705 --> 00:02:53,707 なんだったんですの!?》 50 00:02:53,707 --> 00:02:55,709 お… 落ち着いてください! 51 00:02:55,709 --> 00:02:59,046 革命は ティアムーン帝国で 起きたのではありません! 52 00:02:59,046 --> 00:03:00,981 へっ? 53 00:03:00,981 --> 00:03:04,985 (アンヌ)革命が起こったのは レムノ王国です! 54 00:03:04,985 --> 00:03:06,987 あっ…。 55 00:03:06,987 --> 00:03:09,790 《レムノ王国?》 56 00:04:50,357 --> 00:04:54,361 レムノ王国で… 革命? 57 00:04:54,361 --> 00:04:57,531 (シオン)失礼します ラフィーナ公爵令嬢。 58 00:04:57,531 --> 00:05:00,967 (シオン)ミーア姫が こちらにいると お聞きして 参りました。 59 00:05:00,967 --> 00:05:03,637 (ミーア)シオン王子…。 60 00:05:03,637 --> 00:05:07,641 ンンッ… 皆様 どうぞおかけになって。 61 00:05:07,641 --> 00:05:11,144 今 お茶を用意します。 62 00:05:11,144 --> 00:05:14,981 それでは お話の続きをお願いします。 63 00:05:14,981 --> 00:05:17,984 レムノ王国で革命が起きたと? 64 00:05:17,984 --> 00:05:20,820 (キースウッド)正確には 民衆が革命を訴えて➡ 65 00:05:20,820 --> 00:05:23,323 蜂起した段階だと思われます。 66 00:05:23,323 --> 00:05:25,659 それじゃあ まだ革命そのものは➡ 67 00:05:25,659 --> 00:05:27,827 起きていない ということですわね? 68 00:05:27,827 --> 00:05:34,834 しかし 我がサンクランド王国の諜報機関 「風鴉」の情報によると…。 69 00:05:34,834 --> 00:05:36,837 (キースウッド)「レムノ王国において➡ 70 00:05:36,837 --> 00:05:40,006 王権の打倒につながりうる 内乱の兆しあり。 71 00:05:40,006 --> 00:05:43,844 その後 予想される弾圧から 民衆を守るため➡ 72 00:05:43,844 --> 00:05:48,348 サンクランド王国の軍事介入の 必要がある」と。 73 00:05:48,348 --> 00:05:51,184 この知らせを受けて ミーア姫にも知らせたほうが➡ 74 00:05:51,184 --> 00:05:54,854 いいだろうと思ったんだ。 我々も内乱の兆しがあるという➡ 75 00:05:54,854 --> 00:06:00,794 情報しかないのですが レムノ王国の 政情が危ういのは事実です。 76 00:06:00,794 --> 00:06:05,131 政情が危うい…? どういうことかしら? 77 00:06:05,131 --> 00:06:08,969 レムノ王国は もともと 強力な軍を維持するため➡ 78 00:06:08,969 --> 00:06:11,638 民に重税を課していたのですが➡ 79 00:06:11,638 --> 00:06:15,308 国王は更なる税の引き上げを 言いだしたとか。 80 00:06:15,308 --> 00:06:19,980 当然 反対の声も出るでしょうね。 81 00:06:19,980 --> 00:06:22,649 (シオン)不満にかられた民衆を 代表するように➡ 82 00:06:22,649 --> 00:06:28,321 レムノ王国の宰相 ダサエフ・ドノヴァン伯爵が 真っ先に異を唱えました。 83 00:06:28,321 --> 00:06:31,825 (ラフィーナ)ダサエフ宰相は 私も存じておりますが➡ 84 00:06:31,825 --> 00:06:34,995 賢明で 温和な方ではなかったかしら? 85 00:06:34,995 --> 00:06:39,666 はい。 事実 彼は 民衆と王家との 間を取り持つために➡ 86 00:06:39,666 --> 00:06:41,668 動かれていたようですが…。 87 00:06:41,668 --> 00:06:46,339 (ラフィーナ)レムノ王国で何かが起きた… ということですね? 88 00:06:46,339 --> 00:06:48,341 (キースウッド)おそらく。 89 00:06:48,341 --> 00:06:50,510 《どういうことですの…? 90 00:06:50,510 --> 00:06:53,013 せっかく ギロチンの心配もなくなって➡ 91 00:06:53,013 --> 00:06:56,016 すべてが 丸く収まったというのに! 92 00:06:56,016 --> 00:06:59,185 前の時間軸では レムノ王国で革命が起きたなんて➡ 93 00:06:59,185 --> 00:07:01,121 記憶はありませんし➡ 94 00:07:01,121 --> 00:07:04,624 そもそも どこかの国で 革命や内乱が起きたとしたら➡ 95 00:07:04,624 --> 00:07:06,626 覚えてるはずですわ!? 96 00:07:06,626 --> 00:07:11,631 というか よりにもよって どうしてレムノ王国なんですの!? 97 00:07:11,631 --> 00:07:17,637 ま… まあ なんにせよ 危うきには 近づかないのが一番ですわね…》 98 00:07:21,141 --> 00:07:23,810 アベル王子…。 99 00:07:23,810 --> 00:07:27,480 ミーア様 行きたいんですか? はい? 100 00:07:27,480 --> 00:07:31,318 だって ミーア様 泣きそうな顔をしています。 101 00:07:31,318 --> 00:07:36,823 あ…!? そんなこと…。 102 00:07:36,823 --> 00:07:39,659 《これまで ギロチンを回避するために➡ 103 00:07:39,659 --> 00:07:42,996 死ぬ気で頑張ってきたんですわ…。 104 00:07:42,996 --> 00:07:49,002 今更 革命が起きそうな渦中に 行くなんて そんなこと…》 105 00:07:53,506 --> 00:07:56,509 《だけど…》 106 00:07:56,509 --> 00:07:58,511 行きたいですわ! 107 00:07:58,511 --> 00:08:02,615 アベル王子のところに わたくしは行きたい! 108 00:08:05,785 --> 00:08:10,123 どうか 協力を お願いできないでしょうか? 109 00:08:10,123 --> 00:08:14,461 しかし 行きたいと言われても そう簡単ではないですね。 110 00:08:14,461 --> 00:08:18,131 ああ 何か作戦を立てる 必要があるな。 111 00:08:18,131 --> 00:08:21,468 (ティオーナ)では 秘密裏に動くしか ないということでしょうか? 112 00:08:21,468 --> 00:08:25,805 方法は必ずあるわ。 まずは落ち着いて考えましょう。 113 00:08:25,805 --> 00:08:27,807 ねっ? ミーアさん。 114 00:08:27,807 --> 00:08:30,143 皆さん…。 115 00:08:30,143 --> 00:08:32,312 (クロエ)あ… あの…。 116 00:08:32,312 --> 00:08:36,816 うちの商会のキャラバン隊が レムノ王国に行く予定があって…。 117 00:08:36,816 --> 00:08:40,487 それに紛れるというのは どうでしょうか? 118 00:08:40,487 --> 00:08:42,489 クロエ…。 119 00:08:42,489 --> 00:08:45,492 ミーア様 きっと大丈夫ですよ。 120 00:08:45,492 --> 00:08:50,497 確かに商人なら 民衆から敵意を 向けられる可能性も低いか。 121 00:08:50,497 --> 00:08:53,666 決まりだな。 それなら俺も行こう。 122 00:08:53,666 --> 00:08:57,337 なっ…。 シオン殿下 さすがにそれは! 123 00:08:57,337 --> 00:08:59,672 ご自身のお立場を お考えください! 124 00:08:59,672 --> 00:09:02,108 立場を考えればこそだ。 125 00:09:02,108 --> 00:09:05,278 大国の姫君が 学友の身を案じて➡ 126 00:09:05,278 --> 00:09:08,114 危険地帯に 赴かんとしているんだぞ? 127 00:09:08,114 --> 00:09:13,286 シオン王子…。 ミーア様 私も同行いたします。 128 00:09:13,286 --> 00:09:16,456 私は剣術も それなりに たしなんでおりますので➡ 129 00:09:16,456 --> 00:09:18,958 必ずミーア様をお守りします! 130 00:09:18,958 --> 00:09:21,961 ティオーナさん…。 131 00:09:21,961 --> 00:09:24,964 では キャラバン隊の 説明をしますので➡ 132 00:09:24,964 --> 00:09:28,067 一度 私の部屋に いらしてください。 133 00:09:31,304 --> 00:09:33,640 アンヌ。 はい? 134 00:09:33,640 --> 00:09:36,142 残念ながら 馬に乗れないあなたを➡ 135 00:09:36,142 --> 00:09:38,645 連れていくわけにはいきませんわ。 136 00:09:38,645 --> 00:09:41,648 そんな! ですが ミーア様? 137 00:09:41,648 --> 00:09:45,318 大丈夫 わたくしは 必ず戻ってきますから。 138 00:09:45,318 --> 00:09:51,157 だから あなたは残って 自分の仕事をしっかりすること。 139 00:09:51,157 --> 00:09:53,560 いいですわね? 140 00:09:58,164 --> 00:10:00,166 (扉が閉まる音) 141 00:10:00,166 --> 00:10:02,168 ミーア様…。 142 00:10:02,168 --> 00:10:05,171 顔をお上げなさい アンヌさん。 143 00:10:05,171 --> 00:10:08,007 あなたは こんなところで 落ち込んでいる時間は➡ 144 00:10:08,007 --> 00:10:10,009 ないのではないかしら? 145 00:10:10,009 --> 00:10:14,013 でも 私… 自分が情けないです。 146 00:10:14,013 --> 00:10:18,852 ミーア様は 馬に乗れない私を 気遣ってくれたのに…。 147 00:10:18,852 --> 00:10:23,857 私は ミーア様にとって 足手まといにしかならない…。 148 00:10:23,857 --> 00:10:26,526 アンヌさん 覚えてる? 149 00:10:26,526 --> 00:10:31,364 ミーアさんが あなたのことを 腹心と言ったことを。 150 00:10:31,364 --> 00:10:34,701 ⦅アンヌは わたくしの腹心ですから⦆ 151 00:10:34,701 --> 00:10:36,703 腹心…。 152 00:10:36,703 --> 00:10:41,040 ミーアさんは あなたに 自分の仕事をしろと言ったわ? 153 00:10:41,040 --> 00:10:45,879 腹心として あなたにしかできない ことがあるのではなくって? 154 00:10:45,879 --> 00:10:49,215 私にしかできないこと…? 155 00:10:49,215 --> 00:10:53,419 あっ… あの 私! 156 00:10:55,388 --> 00:10:58,057 フッ…。 (扉の開閉音) 157 00:10:58,057 --> 00:11:03,663 ♬~ 158 00:11:03,663 --> 00:11:08,168 学園を出て3日 ミーア様きっとアベル王子のことが➡ 159 00:11:08,168 --> 00:11:10,837 心配でたまらないんでしょうね…。 160 00:11:10,837 --> 00:11:14,007 (キースウッド)ただでさえ 今から 向かうのは危険地帯ですし…。 161 00:11:14,007 --> 00:11:16,176 いかに ミーア姫といえど➡ 162 00:11:16,176 --> 00:11:19,178 緊張せずには いられないのでしょう。 163 00:11:19,178 --> 00:11:21,347 《気持ち悪いですわっ! 164 00:11:21,347 --> 00:11:23,516 商人の馬車が こんなに揺れるとは➡ 165 00:11:23,516 --> 00:11:26,186 思ってませんでした…。 うっぷ!》 166 00:11:26,186 --> 00:11:29,689 うう…。 もうすぐ国境を越える。 167 00:11:29,689 --> 00:11:32,025 なんとか うまくいきそうですね。 168 00:11:32,025 --> 00:11:36,029 (キースウッド)クロエ嬢の作戦と 我が国の 諜報部隊が策定したルートが➡ 169 00:11:36,029 --> 00:11:39,365 うまくはまったようです。 170 00:11:39,365 --> 00:11:41,367 (御者)うん? あれは? 171 00:11:43,369 --> 00:11:46,706 (御者)盗賊だ! 盗賊が襲ってきたぞ! 172 00:11:46,706 --> 00:11:49,208 盗賊!? (シオン)ミーア姫 こっちに! 173 00:11:49,208 --> 00:11:51,211 (ミーア)なっ 何をするん…!? 174 00:11:53,212 --> 00:11:57,717 あれが盗賊…。 やれやれ レディーをおびえさせるとは…。 175 00:11:57,717 --> 00:11:59,719 感心しないな! 176 00:12:01,654 --> 00:12:05,358 ほう どうやら ただの 盗賊じゃないみたいだな…。 177 00:12:07,493 --> 00:12:12,332 動きが素人ではない…。 貴様 何者だ!? 178 00:12:12,332 --> 00:12:14,667 殿下 気をつけてください! 179 00:12:14,667 --> 00:12:17,670 コイツ 何かを狙っているようです! 180 00:12:19,672 --> 00:12:22,342 しまった! 仲間か! 181 00:12:22,342 --> 00:12:24,544 き… 来ましたわ! 182 00:12:27,013 --> 00:12:29,515 わざわざ 時間差で襲撃してくるとは➡ 183 00:12:29,515 --> 00:12:31,517 ご苦労なことだな。 184 00:12:33,519 --> 00:12:36,022 (ミーア)どうしますの シオン王子! 185 00:12:36,022 --> 00:12:39,025 なんか にじり寄られてる みたいですけどっ!? 186 00:12:39,025 --> 00:12:42,362 俺から離れるなよ。 187 00:12:42,362 --> 00:12:44,664 そんなこと言われたって…。 188 00:12:46,699 --> 00:12:49,035 うわっ! わわっ…。 189 00:12:49,035 --> 00:12:51,371 あっ ミーア姫! 190 00:12:51,371 --> 00:12:53,706 ひいぃや~っ! 191 00:12:53,706 --> 00:12:56,709 ミーア姫! ひぃや~! 192 00:13:00,480 --> 00:13:03,783 ミーア姫… 返事をしろ ミーア姫! 193 00:13:06,152 --> 00:13:08,988 《ミーア:シオン王子…。 194 00:13:08,988 --> 00:13:13,826 ああ そうか。 わたくし 馬車から川に落ちて…》 195 00:13:13,826 --> 00:13:16,162 ミーア姫! 196 00:13:16,162 --> 00:13:21,000 《なんだか こんな展開 エリスの小説で読んだ気が…。 197 00:13:21,000 --> 00:13:25,838 溺れた人の息を戻すために 王子様は たしか…。 198 00:13:25,838 --> 00:13:27,840 たしか…。 199 00:13:27,840 --> 00:13:30,843 これは まさか キッス…。 200 00:13:30,843 --> 00:13:33,680 そんな! わたくしの初めての相手は➡ 201 00:13:33,680 --> 00:13:36,683 アベル王子と決めていたのに! 202 00:13:36,683 --> 00:13:39,185 だけど…。 203 00:13:39,185 --> 00:13:42,021 ん~…》 204 00:13:42,021 --> 00:13:45,358 <サンクランド式人工呼吸法。 205 00:13:45,358 --> 00:13:49,529 溺れた人がいた場合 ただちに首を横に向け…> 206 00:13:49,529 --> 00:13:51,531 《えっ? 207 00:13:51,531 --> 00:13:53,533 んんっ!?》 208 00:13:53,533 --> 00:13:55,535 <指などで異物をかき出して➡ 209 00:13:55,535 --> 00:13:58,204 口の中をきれいにしましょう…。 210 00:13:58,204 --> 00:14:02,475 シオン王子の適切な処置により ミーアのファーストキスは➡ 211 00:14:02,475 --> 00:14:04,811 無事守られたのだった> 212 00:14:04,811 --> 00:14:07,480 息を吹き返してよかった。 ゼェゼェ…。 213 00:14:07,480 --> 00:14:10,149 死ぬかと思いましたわ。 214 00:14:10,149 --> 00:14:12,819 確かに あの激流は危なかったな。 215 00:14:12,819 --> 00:14:15,154 《違いますわ!》 216 00:14:15,154 --> 00:14:20,326 た… 助けていただき ありがとうございました。 217 00:14:20,326 --> 00:14:22,829 礼を言うには 少し早いな。 218 00:14:22,829 --> 00:14:26,165 へっ? ここって…。 219 00:14:26,165 --> 00:14:28,668 (シオン)先ほど落ちた川の下流だ。 220 00:14:28,668 --> 00:14:32,839 おそらく レムノ王国の北西部だと思うが…。 221 00:14:32,839 --> 00:14:37,176 ということは レムノ王国には 入れたということですわね!? 222 00:14:37,176 --> 00:14:41,681 入れたは入れたが 王都からは かなり距離があるだろうし➡ 223 00:14:41,681 --> 00:14:44,517 あの山を越える必要がある。 224 00:14:44,517 --> 00:14:47,687 (ミーア)あれを? 225 00:14:47,687 --> 00:14:50,590 あっ…。 (くしゃみ) 226 00:14:53,025 --> 00:14:57,196 とりあえず これで風邪を ひくことはなさそうですわね。 227 00:14:57,196 --> 00:15:00,800 シオン王子が火おこしができて 助かりましたわ。 228 00:15:00,800 --> 00:15:04,604 まあ… 狩猟に行ったときに 教わったからな…。 229 00:15:06,973 --> 00:15:10,977 《うん? ん… へ~え…。 230 00:15:10,977 --> 00:15:14,647 完璧超人のシオン王子も 肌着の少女を前に➡ 231 00:15:14,647 --> 00:15:18,151 こんなかわいらしい反応を するんですのね! 232 00:15:18,151 --> 00:15:20,486 そりゃあ わたくしも 少しは恥ずかしいことも➡ 233 00:15:20,486 --> 00:15:24,991 ないではありませんが これでも 大人のおねえさんですもの! 234 00:15:24,991 --> 00:15:29,328 てれる美少年を眺めるぐらいの 余裕はありますわ。 ヘッ…》 235 00:15:29,328 --> 00:15:32,498 <ダメな大人のおねえさんである> 236 00:15:32,498 --> 00:15:35,835 しかし ミーア姫こそ 食べられる野草や木の実を➡ 237 00:15:35,835 --> 00:15:40,339 知っているなんて意外だな。 (ミーア)それほどでもありませんわ。 238 00:15:40,339 --> 00:15:43,843 《何を隠そうわたくしは以前 革命軍に追われながら➡ 239 00:15:43,843 --> 00:15:47,013 一夜を過ごした 経験がありますからね! 240 00:15:47,013 --> 00:15:51,517 あれは つらい経験でしたわ…。 241 00:15:51,517 --> 00:15:55,188 そんなわたくしも 今や生存術のスペシャリスト! 242 00:15:55,188 --> 00:15:59,358 この大陸に どんな食べ物が あるのか調べ尽くしましたわ!》 243 00:15:59,358 --> 00:16:02,361 < すさまじいほどの 生への執着である> 244 00:16:04,297 --> 00:16:08,467 ところで シオン王子 お聞きしたいことがあるのですが。 245 00:16:08,467 --> 00:16:10,470 うん? なんだ? 246 00:16:10,470 --> 00:16:14,807 あなたは もしも アベル王子が 民の弾圧に加担していたら➡ 247 00:16:14,807 --> 00:16:17,476 どうなさるおつもりかしら? 248 00:16:17,476 --> 00:16:20,480 ずいぶんと唐突な質問だな。 249 00:16:20,480 --> 00:16:24,650 (ミーア)ご学友であっても 悪に 手を染めた相手だとしたら➡ 250 00:16:24,650 --> 00:16:27,053 断罪いたしますの? 251 00:16:28,988 --> 00:16:32,325 アベル王子が 民衆に 剣を振るったとしたら➡ 252 00:16:32,325 --> 00:16:35,828 俺は彼に 剣を 向けなければならないだろうな。 253 00:16:35,828 --> 00:16:40,333 場合によっては アベル王子を斬ることがあると。 254 00:16:40,333 --> 00:16:43,669 そうお考えなのですね? 255 00:16:43,669 --> 00:16:47,340 だが それは しかたがないことではないか? 256 00:16:47,340 --> 00:16:50,343 俺には どうすることもできない。 257 00:16:50,343 --> 00:16:53,679 本当にでしょうか? 何? 258 00:16:53,679 --> 00:16:55,681 しかたがないというのは➡ 259 00:16:55,681 --> 00:17:00,286 最後まで必死に努力した者のみが 言える言葉ではなくって? 260 00:17:00,286 --> 00:17:03,789 必死に努力した者…。 261 00:17:03,789 --> 00:17:08,961 《悪をなした者を断罪するのは 当然だ。 だが 俺は以前から➡ 262 00:17:08,961 --> 00:17:12,632 レムノ王国の不穏な情報は 聞いていたのにもかかわらず➡ 263 00:17:12,632 --> 00:17:15,301 何かしようとは思わなかった。 264 00:17:15,301 --> 00:17:19,305 そんな俺に アベル王子を 断罪する資格はあるのかと➡ 265 00:17:19,305 --> 00:17:22,808 ミーア姫は 問いただしたいのだろうか…》 266 00:17:22,808 --> 00:17:26,312 《コイツ… まさか わたくしを ギロチンにかけたときも➡ 267 00:17:26,312 --> 00:17:29,482 「しかたない」とか 思ってたんですの!?》 268 00:17:29,482 --> 00:17:33,152 <ミーアは 全然違う理由で激怒していた> 269 00:17:33,152 --> 00:17:35,821 《そりゃあ あのときは わたくしにも悪いところは➡ 270 00:17:35,821 --> 00:17:40,493 ありましたわ? けど それなら 革命を起こす前に ひと言➡ 271 00:17:40,493 --> 00:17:42,495 「君の態度よくないよ」とか➡ 272 00:17:42,495 --> 00:17:45,831 言ってくれても よかったんじゃなくて!?》 273 00:17:45,831 --> 00:17:48,167 フン…。 274 00:17:48,167 --> 00:17:51,504 《そしたら 何か変わっていたかも しれませんのに! 275 00:17:51,504 --> 00:17:55,174 わたくしの聡明な判断を もってすれば…》 276 00:17:55,174 --> 00:17:58,344 <後半は 疑問の余地がないではない> 277 00:17:58,344 --> 00:18:00,947 《それを 手遅れになったときに 現れて➡ 278 00:18:00,947 --> 00:18:05,451 「しかたない」とか ひどいにも 程がありますわ! フンッ!》 279 00:18:05,451 --> 00:18:08,955 《それとも まさか ミーア姫は この革命そのものを➡ 280 00:18:08,955 --> 00:18:11,123 止めようとでもいうのか? 281 00:18:11,123 --> 00:18:14,961 アベル王子が悪をなす前に…》 282 00:18:14,961 --> 00:18:17,463 <シオン王子の壮大な妄想は➡ 283 00:18:17,463 --> 00:18:20,967 どんどん膨らんでゆくのだった> 284 00:18:23,302 --> 00:18:25,638 (シオン)大丈夫か? ミーア姫。 285 00:18:25,638 --> 00:18:28,808 だ… 大丈夫ではありませんわ…。 286 00:18:28,808 --> 00:18:31,644 こんなことになったのも 全部 馬車を襲ってきた➡ 287 00:18:31,644 --> 00:18:34,313 盗賊のせいですわ。 288 00:18:34,313 --> 00:18:38,651 盗賊 か…。 どうなさいましたの? 289 00:18:38,651 --> 00:18:43,990 いや 俺たちが遭遇したのは 本当に盗賊だったのかと思ってな。 290 00:18:43,990 --> 00:18:45,992 と… いいますと? 291 00:18:45,992 --> 00:18:49,662 (シオン)アイツらは 明らかに 戦闘訓練を受けた刺客だった。 292 00:18:49,662 --> 00:18:53,100 俺か 君を狙う 暗殺者だった可能性が高い。 293 00:18:53,100 --> 00:18:57,336 ですが あの馬車にわたくしたちが 乗っていることは➡ 294 00:18:57,336 --> 00:18:59,672 誰も知らないはずですわ! 295 00:18:59,672 --> 00:19:03,442 どこからか情報が漏れていたと 考えるのが普通だろうな。 296 00:19:03,442 --> 00:19:05,444 そんな…。 297 00:19:05,444 --> 00:19:08,781 いずれにしても 早く王都に向かわなくては。 298 00:19:08,781 --> 00:19:11,450 そんなこと言われましても…。 299 00:19:11,450 --> 00:19:15,788 歩きっぱなしで おなかもすきましたわ。 300 00:19:15,788 --> 00:19:20,626 あら? まあ なんてきれいなキノコ! 301 00:19:20,626 --> 00:19:23,462 そういえば 以前 料理長が…。 302 00:19:23,462 --> 00:19:26,966 ⦅料理長:キノコは 毒を持ったものと そうでないものの見分けが➡ 303 00:19:26,966 --> 00:19:31,303 非常に難しいので 下手に 手を出してはいけませんよ⦆ 304 00:19:31,303 --> 00:19:34,306 《なんてことを 言ってましたわね…》 305 00:19:34,306 --> 00:19:38,310 ですが こんなにきれいなら 食べられるに決まってますわ! 306 00:19:38,310 --> 00:19:40,980 ⚟そいつは やめておいたほうがいいな! 307 00:19:40,980 --> 00:19:45,484 あっ… ひいっ!? 誰だ!? 308 00:19:45,484 --> 00:19:49,321 (ムジク)そいつはなぁ お嬢ちゃん サラマンドレイクといって➡ 309 00:19:49,321 --> 00:19:52,658 触るだけで手がかぶれる 猛毒のキノコだぞ。 310 00:19:52,658 --> 00:19:54,994 まあ そうなんですの? 311 00:19:54,994 --> 00:19:58,664 (ムジク)それより おめえら この辺の子どもじゃねえな? 312 00:19:58,664 --> 00:20:02,835 どっから来た? わたくしたちは…。 313 00:20:02,835 --> 00:20:05,838 俺たちの身分は 隠しておいたほうがいい。 314 00:20:05,838 --> 00:20:08,841 わかったな? うん うん…。 315 00:20:08,841 --> 00:20:11,510 そういうあなたこそ誰ですか? 316 00:20:11,510 --> 00:20:17,016 オラか? オラ 近くのドニ村で 猟師をやってる ムジクってもんだ。 317 00:20:17,016 --> 00:20:20,019 猟師…。 俺たちは2人とも➡ 318 00:20:20,019 --> 00:20:23,189 商人の子どもなのですが 盗賊に襲われて➡ 319 00:20:23,189 --> 00:20:25,191 親と はぐれてしまったんです。 320 00:20:25,191 --> 00:20:28,194 (ムジク)ええっ!? そりゃ大変だったな! 321 00:20:28,194 --> 00:20:32,198 オラたちの村は近くにあるんだが よかったら来ねえか? 322 00:20:32,198 --> 00:20:36,702 まあ! 本当ですの? 待て ミーア。 えっ…。 323 00:20:36,702 --> 00:20:40,206 とてもありがたいのですが 俺たちは一刻も早く➡ 324 00:20:40,206 --> 00:20:42,708 王都に向かわなければ いけないんです。 325 00:20:42,708 --> 00:20:47,046 王都? しかし もうじき日も沈むからなぁ…。 326 00:20:47,046 --> 00:20:51,383 明日 村のもんで行くヤツがいるか 探してやるよ。 327 00:20:51,383 --> 00:20:54,386 ですってよ! 早く行きましょう シオン! 328 00:20:54,386 --> 00:20:57,223 ハァハァ…。 フゥ…。 329 00:20:57,223 --> 00:21:00,159 (ムジク)さあ ここが オラんちだ。 330 00:21:00,159 --> 00:21:03,829 まあ! この料理は何ですの? 331 00:21:03,829 --> 00:21:07,500 (ムジク)オラ特製のウサギ汁だ。 うんめえぞ~。 332 00:21:07,500 --> 00:21:10,836 早速いただきますわ。 333 00:21:10,836 --> 00:21:13,839 うん! これ とってもおいしいですわ。 334 00:21:13,839 --> 00:21:15,841 そいつはよかった! 335 00:21:15,841 --> 00:21:17,843 たくさんあるから どんどん食べな。 336 00:21:17,843 --> 00:21:20,179 ええ。 337 00:21:20,179 --> 00:21:23,682 うん? どうかしたか? あ… いえ。 338 00:21:23,682 --> 00:21:27,686 ところで レムノ王国は 今 内戦が起きているんですよね? 339 00:21:27,686 --> 00:21:30,189 おお よく知っとるなあ。 340 00:21:30,189 --> 00:21:33,025 この辺で 騒ぎは 起きてないんですか? 341 00:21:33,025 --> 00:21:36,529 いんにゃ? ここらは田舎もんばっかでよ➡ 342 00:21:36,529 --> 00:21:41,534 毎日の仕事が忙しくて そんなことしてる暇ねえのよ。 343 00:21:41,534 --> 00:21:46,038 《確かに 大陸を 飢きんが襲うのは何年かあと。 344 00:21:46,038 --> 00:21:48,707 こうして食べるものも 普通にあるのに➡ 345 00:21:48,707 --> 00:21:53,879 革命が起きそうになっている というのは引っ掛かりますわね。 346 00:21:53,879 --> 00:21:56,715 やっぱり 難しいことを考えるときは➡ 347 00:21:56,715 --> 00:21:59,885 甘いものがないとダメですわね!》 348 00:21:59,885 --> 00:22:03,822 <ミーアは 早々に考えるのをやめた…> 349 00:22:03,822 --> 00:22:13,032 ♬~