1 00:00:12,620 --> 00:00:16,140 (永司)あ… 起こしちゃったか。 ごめん。 2 00:00:16,140 --> 00:00:18,160 (真理)パパ…。 3 00:00:18,160 --> 00:00:22,140 (永司)こんな所で寝てると 風邪を引くぞ 真理。 4 00:00:22,140 --> 00:00:26,300 うん。 でも もう少し この本 読みたい。 5 00:00:26,300 --> 00:00:31,300 私も パパやママみたいに なりたいの。 (永司)そうか。 6 00:00:31,300 --> 00:00:36,640 いっぱい 本読めば なれるかな? あぁ そうだな。 7 00:00:36,640 --> 00:00:41,260 あとは 自分で いろいろ考えて やってみること… かな。 8 00:00:41,260 --> 00:00:43,260 考える? 9 00:00:43,260 --> 00:00:47,670 うん。 人は 想像したものを創造する。 10 00:00:47,670 --> 00:00:49,700 そうぞう? 11 00:00:49,700 --> 00:00:54,360 思い描いたものを 生み出すということだよ。 12 00:00:54,360 --> 00:00:59,360 料理も科学も みんな同じだ。 パパ…。 13 00:02:53,430 --> 00:02:57,090 今日は リコッタチーズ入りだね。 ふっかふか! 14 00:02:57,090 --> 00:03:01,490 (晶)フフフ… 当たり! 真理の舌は さすがね。 15 00:03:01,490 --> 00:03:03,380 (理香)ケーキ ふかふか! 16 00:03:03,380 --> 00:03:05,410 あら あら… 理香ちゃん。 17 00:03:05,410 --> 00:03:10,080 人気のパティシエールの家に生まれて 私 幸せ祭りだな~! 18 00:03:10,080 --> 00:03:13,080 (理香)幸せ祭り~! 19 00:03:15,110 --> 00:03:18,540 パパにも食べさせてあげたいね。 20 00:03:18,540 --> 00:03:24,100 私と同じで 熱中すると 食事も忘れるような人だったから。 21 00:03:24,100 --> 00:03:26,750 今頃 どこで 何やってるんだかね。 22 00:03:26,750 --> 00:03:29,120 ママは心配じゃないの? 23 00:03:29,120 --> 00:03:33,760 結婚式の翌日から 半年も 音信不通になられたときには→ 24 00:03:33,760 --> 00:03:36,090 さすがに心配したけどね。 25 00:03:36,090 --> 00:03:38,710 さすが パパ…。 26 00:03:38,710 --> 00:03:42,120 連絡がないのは 元気な証拠よ。 27 00:03:42,120 --> 00:03:45,720 (理香)証拠! (真理/晶)アハハハハ! 28 00:03:53,950 --> 00:03:56,750 それじゃ 行ってくるね パパ! 29 00:03:59,470 --> 00:04:01,470 いってきま~す! 30 00:04:08,410 --> 00:04:10,750 おはよう! (風太)お~っす! 31 00:04:10,750 --> 00:04:13,800 あっ! あぁ 和花ちゃん おはよう。 32 00:04:13,800 --> 00:04:16,250 (和花)ちょ… ちょっと来て! え… あ… ちょっ! 33 00:04:16,250 --> 00:04:18,250 な… なんなの? 和花ちゃん! 34 00:04:18,250 --> 00:04:20,740 (風太)どうしたんだ? あいつら。 35 00:04:20,740 --> 00:04:23,300 どうしたの? 和花ちゃん。 なんか ないしょ話? 36 00:04:23,300 --> 00:04:25,390 う~ん… おいしい! どうしたの? 和花ちゃん。 なんか ないしょ話? 37 00:04:25,390 --> 00:04:25,650 真理! あんた 料理 得意だったわよね? う~ん… おいしい! 38 00:04:25,650 --> 00:04:28,830 真理! あんた 料理 得意だったわよね? 39 00:04:28,830 --> 00:04:30,720 う… うん。 40 00:04:30,720 --> 00:04:33,750 明日さ 風太の誕生日じゃない? 41 00:04:33,750 --> 00:04:37,410 えっ? そうだっけ? 42 00:04:37,410 --> 00:04:40,780 まぁ いいけど… そうなの。 43 00:04:40,780 --> 00:04:43,830 とにかく あいつは サッカー部だからさ。 44 00:04:43,830 --> 00:04:46,750 ボールの形した 大きいケーキとか 作ったら→ 45 00:04:46,750 --> 00:04:49,120 喜ぶんじゃないかと思うのよ。 46 00:04:49,120 --> 00:04:51,420 おぉ~! いいじゃん。 47 00:04:51,420 --> 00:04:54,810 それが いざ 作ってみたら…。 48 00:04:54,810 --> 00:04:57,710 ((うげげげげ!)) 49 00:04:57,710 --> 00:05:01,230 《分厚すぎて ちゃんと焼けなかったんだね》 50 00:05:01,230 --> 00:05:04,730 我ながら アイデアは 最高だと思ったのに…。 51 00:05:04,730 --> 00:05:07,730 なら ミニチュアにすれば いいんじゃない? 52 00:05:09,750 --> 00:05:12,060 それは ダメ! 53 00:05:12,060 --> 00:05:16,040 水城和花たる者 いつでも 何においても→ 54 00:05:16,040 --> 00:05:18,550 堂々と立派にしていなくては! 55 00:05:18,550 --> 00:05:23,400 たとえ それが幼なじみに贈る ただのお菓子に過ぎなくてもよ! 56 00:05:23,400 --> 00:05:26,420 わかった。 私も手伝うよ。 57 00:05:26,420 --> 00:05:30,380 絶対にすてきな サッカーボールケーキ作ろう。 58 00:05:30,380 --> 00:05:33,430 よかった。 作り方わかるのね? 59 00:05:33,430 --> 00:05:36,580 へ? わかんない。 60 00:05:36,580 --> 00:05:40,400 え…。 じゃあ どうやって作るのよ? 61 00:05:40,400 --> 00:05:44,310 わかんないけど 考えればなんとかなるよ。 62 00:05:44,310 --> 00:05:48,310 (チャイム) 63 00:05:52,080 --> 00:05:54,230 カウンター! 64 00:05:54,230 --> 00:05:57,600 まったく あなたに聞いたのが 間違いだったかしら。 65 00:05:57,600 --> 00:06:00,670 まあまあ どんな発明も→ 66 00:06:00,670 --> 00:06:03,540 初めて作った人は 試行錯誤の連続だったみたいだし。 67 00:06:03,540 --> 00:06:06,590 出題範囲のわかりきったテストで→ 68 00:06:06,590 --> 00:06:10,230 試行錯誤し続けている真理が 言っても説得力ないわ。 69 00:06:10,230 --> 00:06:13,070 ああ…。 70 00:06:13,070 --> 00:06:15,420 えっ。 例えば これ。 71 00:06:15,420 --> 00:06:17,920 光の反射の問題。 72 00:06:17,920 --> 00:06:21,760 「鏡に映った自分の顔は どのように見えるでしょう」。 73 00:06:21,760 --> 00:06:23,760 答え。 74 00:06:23,760 --> 00:06:26,730 「カワイク見える」。 なにこれ! 75 00:06:26,730 --> 00:06:29,750 左右が逆に見える でしょう。 76 00:06:29,750 --> 00:06:32,600 アハハ それは…。 77 00:06:32,600 --> 00:06:35,540 とても世界的科学者の娘とは 思えない。 78 00:06:35,540 --> 00:06:40,760 そういえば お父さん まだ帰ってこないの? 79 00:06:40,760 --> 00:06:43,750 う~ん もう3年。 80 00:06:43,750 --> 00:06:46,250 あっ でも 昔からふらっと→ 81 00:06:46,250 --> 00:06:50,100 研究旅行に行くこと 多かったみたいだし それに…。 82 00:06:50,100 --> 00:06:53,040 ((もし パパがいなくても 心配するな。 83 00:06:53,040 --> 00:06:57,410 このアーミラリーコンパスが いつでも道を 示してくれるはずだ)) 84 00:06:57,410 --> 00:07:00,060 て 言ってたし。 85 00:07:00,060 --> 00:07:02,750 ふ~ん でも3年は長いわね。 86 00:07:02,750 --> 00:07:06,420 少なくとも 今日のケーキには そんなにかけられないわ。 87 00:07:06,420 --> 00:07:09,920 私は作り方を ネットで全力サーチするから→ 88 00:07:09,920 --> 00:07:12,890 真理は きっちり作業やってね。 89 00:07:12,890 --> 00:07:15,550 え~ サーチって? 90 00:07:15,550 --> 00:07:18,980 和花ちゃんのアイデアなんだし 2人で考えようよ。 91 00:07:18,980 --> 00:07:21,940 先人の知恵は ありがたくいただく。 92 00:07:21,940 --> 00:07:24,340 常にみんなが 一から考えていたら→ 93 00:07:24,340 --> 00:07:28,140 文明の発達はなかったのよ。 でも でもね 和花ちゃん。 94 00:07:30,110 --> 00:07:32,060 どっち勝ってんの? 95 00:07:32,060 --> 00:07:35,050 隣町のほうじゃね? しかし 向こうはよく打つな。 96 00:07:35,050 --> 00:07:38,100 でも 作り方が 見つからなかったから→ 97 00:07:38,100 --> 00:07:40,250 失敗したんだよね。 98 00:07:40,250 --> 00:07:43,780 (風太)お~い 早瀬 水城! え? 99 00:07:43,780 --> 00:07:46,760 あっ 風太だ。 わっ! 100 00:07:46,760 --> 00:07:49,810 風太! え? 101 00:07:49,810 --> 00:07:52,410 うっ! 102 00:07:56,440 --> 00:07:59,560 え? なっ なに? 103 00:07:59,560 --> 00:08:02,740 おい 風太。 大丈夫か? 風太! 風太? 104 00:08:02,740 --> 00:08:06,300 コーチ 市川君が! コーチ! 105 00:08:06,300 --> 00:08:09,600 風太 風太! 市川君! 106 00:08:11,720 --> 00:08:14,810 どうした 市川? 市川 しっかりしろ。 107 00:08:14,810 --> 00:08:17,760 風太! 何があったんだ? 108 00:08:17,760 --> 00:08:20,710 市川君にボールが当たって それで…。 風太。 109 00:08:20,710 --> 00:08:23,400 どこに当たったんだ? 胸です。 (旬)和花。 110 00:08:23,400 --> 00:08:26,580 救急車呼んで。 えっ お兄ちゃん? 111 00:08:26,580 --> 00:08:29,590 おい 市川 市川! 112 00:08:29,590 --> 00:08:32,560 (旬)ゆすっちゃダメです。 旬兄? 113 00:08:32,560 --> 00:08:35,610 落ち着いてください。 AEDを。 114 00:08:35,610 --> 00:08:39,910 AEDはありませんか? えっ ああ AED。 115 00:08:39,910 --> 00:08:43,010 代わります。 ああ 頼む。 116 00:08:49,110 --> 00:08:54,000 《まずい。 やっぱり心停止してる》 117 00:08:54,000 --> 00:08:56,460 1 2 3 4→ 118 00:08:56,460 --> 00:08:59,560 5 6 7 8 9。 あったぞ! 119 00:09:03,740 --> 00:09:08,210 [スピーカ]電気ショックが必要です。 体から離れてください。 120 00:09:08,210 --> 00:09:12,580 電気ショックを行います。 離れてください。 121 00:09:12,580 --> 00:09:15,500 [スピーカ]通電ボタンを しっかり押してください。 122 00:09:15,500 --> 00:09:17,720 通電します。 123 00:09:17,720 --> 00:09:22,420 [スピーカ]状態を調べています。 124 00:09:22,420 --> 00:09:24,430 ああ…。 125 00:09:24,430 --> 00:09:27,080 あ。 風太! ちょっと待って。 126 00:09:27,080 --> 00:09:30,100 [スピーカ]更なる電気ショックの 必要はありません。 127 00:09:30,100 --> 00:09:32,880 うっ… いっ イテ~。 128 00:09:32,880 --> 00:09:35,940 風太! み 水城? 129 00:09:35,940 --> 00:09:39,060 よかった。 よかった。 130 00:09:39,060 --> 00:09:42,430 お前… なんで泣いてんの? 131 00:09:42,430 --> 00:09:44,430 え? 132 00:09:49,050 --> 00:09:51,770 バカ 知らない! イテッ…。 133 00:09:51,770 --> 00:09:55,160 和花ちゃん! 風太 大丈夫? 134 00:09:55,160 --> 00:09:59,090 (風太)あいつ 何怒ってんの? 135 00:09:59,090 --> 00:10:03,560 もう大丈夫なの? お兄ちゃん。 136 00:10:03,560 --> 00:10:05,580 あぁ たぶん。 137 00:10:05,580 --> 00:10:10,250 心室細動を起こして 一時的に心停止したんだと思う。 138 00:10:10,250 --> 00:10:14,260 そっか。 旬兄って やっぱり頼りになる。 139 00:10:14,260 --> 00:10:17,730 (サイレン) 140 00:10:17,730 --> 00:10:21,080 それじゃ 俺はこれから塾があるから。 141 00:10:21,080 --> 00:10:24,590 お前たちも気をつけて帰りなよ。 うん。 142 00:10:24,590 --> 00:10:27,760 かっこいい! さすが学年トップで→ 143 00:10:27,760 --> 00:10:30,640 医学部志望だけのことはあるよね。 144 00:10:30,640 --> 00:10:34,410 まあね。 さて! じゃあ私たちは→ 145 00:10:34,410 --> 00:10:37,920 ケーキ作りにいくわよ。 あ うん。 146 00:10:37,920 --> 00:10:40,850 パソコン お借りしま~す。 147 00:10:40,850 --> 00:10:44,740 大丈夫なの? 旬兄の部屋に勝手に入って。 148 00:10:44,740 --> 00:10:48,760 大丈夫 大丈夫 エッチな本とかはないと思うから。 149 00:10:48,760 --> 00:10:50,760 な なに言ってんの! 150 00:10:50,760 --> 00:10:53,410 旬兄にかぎって そんなことあるわけないじゃん。 151 00:10:53,410 --> 00:10:56,380 アハハ それはどうかな~。 152 00:10:56,380 --> 00:10:58,600 まあ あるとしても お兄ちゃんなら→ 153 00:10:58,600 --> 00:11:01,760 超完璧に 隠しているでしょうけどね。 154 00:11:01,760 --> 00:11:05,140 あれ? ん? どうした? 155 00:11:05,140 --> 00:11:09,560 この本 パパの研究室で見たことある。 156 00:11:09,560 --> 00:11:12,060 ケーキ ケーキと。 157 00:11:21,090 --> 00:11:24,660 《うげげ… 全部英語? 158 00:11:24,660 --> 00:11:29,550 ウィリアム… ギルバート?》 159 00:11:29,550 --> 00:11:32,440 あ~ 見て見て 真理。 ん? 160 00:11:32,440 --> 00:11:36,570 とりあえず昨日のレシピは これだったんだけど…。 161 00:11:36,570 --> 00:11:39,070 それが うまくいかなくてさ…。 162 00:11:41,110 --> 00:11:43,130 え? 163 00:11:43,130 --> 00:11:57,560 ♪♪~ 164 00:11:57,560 --> 00:12:00,480 あっ…。 165 00:12:00,480 --> 00:12:04,590 えっ!? ちょ ちょっと! 大丈夫ですか? 166 00:12:04,590 --> 00:12:07,760 《どういうこと? 167 00:12:07,760 --> 00:12:11,060 真理が消えちゃった…》 168 00:12:13,320 --> 00:12:17,320 だだだ… 誰か きゅきゅ 救急車 救急車 呼んで! 169 00:12:19,910 --> 00:12:23,200 《な… 何ここ?》 170 00:12:23,200 --> 00:12:26,870 ハッ それより しっかりしてください。 171 00:12:26,870 --> 00:12:29,740 もしもし? もしもし? 172 00:12:29,740 --> 00:12:33,170 《風太と同じだ どうしよう…。 173 00:12:33,170 --> 00:12:35,880 え~と 何だっけ あの機械。 174 00:12:35,880 --> 00:12:39,180 え~と… 旬兄 助けて》 175 00:12:43,220 --> 00:12:47,200 1 2 3 4 5 6 7 8…。 176 00:12:47,200 --> 00:12:49,210 ギルバート先生 こっちこっち! 177 00:12:49,210 --> 00:12:52,830 (ギルバート) 皆さん ちょっと 道を開けて。 178 00:12:52,830 --> 00:12:58,180 ん!? キミ なんという格好をしているんだ。 179 00:12:58,180 --> 00:13:02,180 どいて 代わろう。 あ はい。 180 00:13:04,220 --> 00:13:07,240 《この人 もしかして…》 181 00:13:07,240 --> 00:13:09,540 お嬢さん! お嬢さん! 182 00:13:14,700 --> 00:13:17,050 ゴホゴホッ。 183 00:13:17,050 --> 00:13:21,210 落ち着いて。 大丈夫 私は医者だ。 184 00:13:21,210 --> 00:13:25,210 具合はどうだね? あ 頭が…。 185 00:13:25,210 --> 00:13:28,330 倒れたときに ぶつけたようだね。 186 00:13:28,330 --> 00:13:32,170 ひどく痛むようなら 私の診療所に来なさい。 187 00:13:32,170 --> 00:13:34,370 大丈夫です。 188 00:13:34,370 --> 00:13:38,540 突然その子が現れて びっくりしてしまって。 189 00:13:38,540 --> 00:13:43,030 す すみません! あの え~と… ごめんなさい。 190 00:13:43,030 --> 00:13:47,180 和花! あっ お兄ちゃん! 191 00:13:47,180 --> 00:13:50,880 何があったんだ? 急に電話してきて。 192 00:13:50,880 --> 00:13:54,770 真理が… 真理が突然いなくなっちゃった。 193 00:13:54,770 --> 00:13:59,540 どういうこと? あの本を見てたらしいんだけど。 194 00:13:59,540 --> 00:14:05,230 突然 真理の体が光り出して 私 どうしていいか…。 195 00:14:05,230 --> 00:14:10,030 わかった とにかく落ち着いて。 うん…。 196 00:14:13,340 --> 00:14:17,530 なるほど ではキミは未来から 来た人間なのか? 197 00:14:17,530 --> 00:14:21,220 たぶん…。 おもしろい。 198 00:14:21,220 --> 00:14:25,920 非常に興味深い話だ。 それを証明できるかね? 199 00:14:25,920 --> 00:14:28,220 証明って言われても…。 200 00:14:31,890 --> 00:14:36,710 どうぞ。 ありがとうございます。 201 00:14:36,710 --> 00:14:42,370 それより 本当にここは 1600年のロンドンなんですか? 202 00:14:42,370 --> 00:14:47,270 ああ。 そうだ 申し遅れたが 私は ウィリアム・ギルバート。 203 00:14:47,270 --> 00:14:50,210 医者だが 同時に科学者でもある。 204 00:14:50,210 --> 00:14:52,210 科学者? うん。 205 00:14:52,210 --> 00:14:55,630 世界は 不思議に 満ち溢れている。 206 00:14:55,630 --> 00:14:59,500 そして 人知の及ばないことは まだまだ たくさんある。 207 00:14:59,500 --> 00:15:04,490 私は その一つひとつを解き明かし 真理に近づくことが→ 208 00:15:04,490 --> 00:15:07,930 すばらしい未来に 向かう方法だと考えている。 209 00:15:07,930 --> 00:15:09,930 はあ…。 210 00:15:12,180 --> 00:15:18,190 《うわっ おいしいクロテッドクリーム! やっぱりここ イギリスなんだ》 211 00:15:18,190 --> 00:15:21,680 しかし キミは流暢なイングリッシュを話すね。 212 00:15:21,680 --> 00:15:24,730 え? イングリッシュ? 213 00:15:24,730 --> 00:15:28,330 なんにしても キミが未来から来たのなら…。 214 00:15:28,330 --> 00:15:31,050 《私 英語なんか 話してないんだけど…。 215 00:15:31,050 --> 00:15:33,020 …てかギルバートさんのほうが→ 216 00:15:33,020 --> 00:15:35,010 流暢な日本語 話していませんか?》 217 00:15:35,010 --> 00:15:37,040 (ギルバート) 人間は想像したものを→ 218 00:15:37,040 --> 00:15:39,040 創造する生き物なんだよ。 219 00:15:39,040 --> 00:15:41,830 あっ! 今 想像したものを→ 220 00:15:41,830 --> 00:15:45,530 創造するって言いましたか? あ? ああ。 221 00:15:45,530 --> 00:15:49,050 も もしかして 早瀬永司という科学者を→ 222 00:15:49,050 --> 00:15:51,000 知りませんか? うん? 223 00:15:51,000 --> 00:15:56,590 お兄ちゃん! 警察に連絡したほうがいいかな? 224 00:15:56,590 --> 00:15:59,330 いや この本が原因なら→ 225 00:15:59,330 --> 00:16:04,030 早瀬博士の研究が 関係しているのかもしれない。 226 00:16:04,030 --> 00:16:09,010 ((晶:旬君に うちの人が その本を 預かってほしいんだって。 227 00:16:09,010 --> 00:16:11,380 (旬)早瀬博士がですか? 228 00:16:11,380 --> 00:16:15,850 ええ なんだか急に 研究旅行に出たらしくて。 229 00:16:15,850 --> 00:16:19,880 あの人 その本を旬君にって。 230 00:16:19,880 --> 00:16:22,390 (永司)「水城旬殿。 231 00:16:22,390 --> 00:16:26,510 旅に出るに際し この本を キミに託す。 232 00:16:26,510 --> 00:16:30,540 大切に保管し この本の意味が解る時まで→ 233 00:16:30,540 --> 00:16:33,100 本のことは 公にしないでほしい。 234 00:16:33,100 --> 00:16:36,330 よろしく頼む。 早瀬永司」 235 00:16:36,330 --> 00:16:39,050 お兄ちゃん! 236 00:16:39,050 --> 00:16:41,210 どうするの? 237 00:16:41,210 --> 00:16:43,670 とにかく 早瀬博士の研究所に→ 238 00:16:43,670 --> 00:16:45,710 行ってみよう。 うん。 239 00:16:45,710 --> 00:16:49,850 ハヤセ? 日本人なのかね? はい。 240 00:16:49,850 --> 00:16:54,820 うむ キミが言っている科学者か どうかはわからないが…。 241 00:16:54,820 --> 00:16:57,540 数ヶ月前に 私の研究を→ 242 00:16:57,540 --> 00:17:01,430 すばらしいと称賛してくれた 東洋人の男がいたよ。 243 00:17:01,430 --> 00:17:03,510 えっ その人は 今どこに? 244 00:17:03,510 --> 00:17:06,700 わからない 港で 船乗りたちに→ 245 00:17:06,700 --> 00:17:10,080 仕事の依頼をしていたときに 突然現れてね。 246 00:17:10,080 --> 00:17:15,210 握手を求められたんだが。 そうですか。 247 00:17:15,210 --> 00:17:18,510 だが さっきの言葉は確かに→ 248 00:17:18,510 --> 00:17:21,930 その男が口にしていた言葉だ。 え? 249 00:17:21,930 --> 00:17:25,930 科学者にとっては 言い得て妙だと思ってね。 250 00:17:28,370 --> 00:17:30,370 うん? どうかしたのかね? 251 00:17:30,370 --> 00:17:36,160 私には 3年前に 行方不明になった父がいるんです。 252 00:17:36,160 --> 00:17:39,360 もしかしたら その人が父かも…。 253 00:17:39,360 --> 00:17:44,670 そうだったのか こんな異国の地に来て→ 254 00:17:44,670 --> 00:17:49,070 1人で父親探しとは 大変だったね。 255 00:17:49,070 --> 00:17:52,680 ありがとうございます もう大丈夫です。 256 00:17:52,680 --> 00:17:56,550 そういえば ギルバートさんは→ 257 00:17:56,550 --> 00:17:59,200 どんな研究を していらっしゃるんですか? 258 00:17:59,200 --> 00:18:02,070 ああ そうだな 例えば→ 259 00:18:02,070 --> 00:18:05,660 今 私は磁石の針が なぜ北を向くのか? 260 00:18:05,660 --> 00:18:08,840 その仕組みを解明し 証明しようとしている。 261 00:18:08,840 --> 00:18:11,560 えっ そんなこと? 262 00:18:11,560 --> 00:18:17,330 もしかして 未来ではもう この謎は解明されているのかな? 263 00:18:17,330 --> 00:18:21,220 謎って… そんなの 当たり前じゃないですか。 264 00:18:21,220 --> 00:18:24,010 そうか では教えてくれないか。 265 00:18:24,010 --> 00:18:26,890 なぜ磁石の針は北を向くんだね? 266 00:18:26,890 --> 00:18:28,950 なぜって…。 267 00:18:28,950 --> 00:18:31,880 《あれ そういえば なぜだろう? 268 00:18:31,880 --> 00:18:34,720 理由なんて考えたことなかった》 269 00:18:34,720 --> 00:18:38,040 ん? どうかしたのかね? 270 00:18:38,040 --> 00:18:43,830 あ~ いや よく考えたら私 そのこと ちゃんと知らなくて。 271 00:18:43,830 --> 00:18:46,710 そうか 残念だな。 272 00:18:46,710 --> 00:18:50,250 すみません。 ああ いやいや。 273 00:18:50,250 --> 00:18:53,540 なんにしても この謎には 諸説あってね。 274 00:18:53,540 --> 00:18:55,670 例えば この本には→ 275 00:18:55,670 --> 00:18:58,710 「磁石の針は北極星に 引っ張られている」→ 276 00:18:58,710 --> 00:19:01,180 と書いてある。 ああ 確かに→ 277 00:19:01,180 --> 00:19:03,860 北極星はいつも北の空にあるから。 278 00:19:03,860 --> 00:19:06,500 しかし この説には証拠がない。 279 00:19:06,500 --> 00:19:08,840 証拠? そう。 280 00:19:08,840 --> 00:19:11,370 証拠がなければ真実とはいえない。 281 00:19:11,370 --> 00:19:14,160 他にも船乗りのなかには→ 282 00:19:14,160 --> 00:19:17,880 北極に大きな磁石の 山があるという者もいる。 283 00:19:17,880 --> 00:19:21,530 だが これにも確かな証拠はない。 284 00:19:21,530 --> 00:19:23,530 なるほど。 285 00:19:23,530 --> 00:19:26,000 どうだね ここにいる間→ 286 00:19:26,000 --> 00:19:28,540 私の研究を手伝ってみないか? 287 00:19:28,540 --> 00:19:31,540 原理を解き明かすための 考え方を→ 288 00:19:31,540 --> 00:19:33,860 見せてあげられるかもしれない。 289 00:19:33,860 --> 00:19:37,500 はい やらせてください。 290 00:19:37,500 --> 00:19:42,170 よし じゃあ 出かけよう。 彼らが戻ってくる頃だ。 291 00:19:42,170 --> 00:19:44,890 えっ 彼らって誰ですか? 292 00:19:44,890 --> 00:19:48,580 行けばわかる。 ご主人様。 293 00:19:48,580 --> 00:19:52,380 その格好で外にお連れするのは。 294 00:19:56,170 --> 00:19:58,850 ああ そうだな。 295 00:19:58,850 --> 00:20:01,720 何か着せられるものはあるか? 296 00:20:01,720 --> 00:20:03,820 少々お待ちください。 297 00:20:08,700 --> 00:20:10,830 どうやって入るの? 298 00:20:10,830 --> 00:20:15,200 たしか この辺りに… あった。 299 00:20:15,200 --> 00:20:17,370 えっ!? 300 00:20:17,370 --> 00:20:21,880 博士は無精でさ いろいろ 持ち歩くの嫌がってたんだ。 301 00:20:21,880 --> 00:20:25,180 でも これじゃ セキュリティーの意味ないじゃん。 302 00:20:37,540 --> 00:20:41,680 ダメか 中の電源は 落とされてるのかな? 303 00:20:41,680 --> 00:20:44,700 グッ… 苦しい! 304 00:20:44,700 --> 00:20:48,100 レディーの身だしなみです 我慢なさい! 305 00:20:48,100 --> 00:20:50,000 いや でも…。 306 00:20:50,000 --> 00:20:53,340 こんなに締めなくても 息が…。 307 00:20:53,340 --> 00:20:56,490 だいたい あのような 淫らな服を着て→ 308 00:20:56,490 --> 00:20:58,530 よく出歩けますね。 309 00:20:58,530 --> 00:21:02,330 この国では レディーが足を出すのは 恥ずかしいことなんですよ。 310 00:21:02,330 --> 00:21:05,540 恥ずかしい… かな? 311 00:21:05,540 --> 00:21:08,710 もう 信じられない! 312 00:21:08,710 --> 00:21:11,070 う~。 グエッ タンマ タンマ。 313 00:21:11,070 --> 00:21:15,360 フゥ うん これでよし。 314 00:21:15,360 --> 00:21:17,580 死ぬかと思った…。 315 00:21:17,580 --> 00:21:20,680 お待たせしました ご主人様。 316 00:21:22,740 --> 00:21:25,740 おぉ これは美しい。 317 00:21:27,710 --> 00:21:30,410 アハハハ。 318 00:21:30,410 --> 00:21:33,510 では出かけようか。 319 00:21:35,530 --> 00:21:37,630 お兄ちゃん あれ! 320 00:21:41,200 --> 00:21:43,670 この下に何かあるのか? 321 00:21:43,670 --> 00:21:47,490 いつも遊びにきてたんでしょ 知らないの? 322 00:21:47,490 --> 00:21:51,180 地下室があるなんて 聞いたことない。 それに→ 323 00:21:51,180 --> 00:21:53,480 電気系統もこことは違うみたいだ。 324 00:21:55,590 --> 00:21:58,590 どこかに下に下りる 階段でもあるのかな? 325 00:21:58,590 --> 00:22:02,190 とにかく こう暗くちゃ 話にならないな。 326 00:22:06,050 --> 00:22:11,850 [TEL] 327 00:22:11,850 --> 00:22:14,450 どうした? 328 00:22:16,540 --> 00:22:19,660 なに? 早瀬研究所に明かり? 329 00:22:19,660 --> 00:22:22,200 そうか わかった。 330 00:22:22,200 --> 00:22:25,750 博士を発見したら 速やかに身柄を確保しろ。 331 00:22:25,750 --> 00:22:28,550 くれぐれも騒ぎにならぬようにな。 332 00:22:30,900 --> 00:22:34,200 《ようやくお戻りか 早瀬永司》