ヨナの料理は……あまりにも強烈で…… こんなところまで母さんに似なくてもいいのに 翌朝 結婚式 前夜 結婚式 当日 1412年後 今、減り続ける人口と蔓延する奇病が世界を悩ませている……らしい。 『マモノ』と呼ばれる黒いバケモノも人々の生活を脅かすようになってきた。 でも、僕にとって気がかりなことは、ただひとつ。 妹のヨナといっしょに、今日をちゃんと生き延びられるかどうか。 子どもだけで生きていくのは、いろいろ大変だけど、 やさしい人の多いこの村でなら、何とかやっていける気がする。 いや……やっていかなくちゃならないんだ、ヨナのためにも。 ふう……どうにも疲れるねえ。 はあ、この歳で階段を上るのは辛いねぇ。 でも……今日こそあの人が戻って来るかもしれん。 灯台の明かりを消したままになんて出来ないよ。 昔、この近くで狼達から子供を助けた事がある。 それ以来、この街には入れるんだ。 こんな私を受け入れてくれる、そんな奇妙な街だ。 言葉は全く判らない。期待するな。 妹のヨナが連れ去られてから、5年。 魔王を探し続けているが、 未だ足取りが掴めないままだ。 5年の間に世界は荒廃し、『黒文病』で死ぬ人々も増えてきた。 そして俺は、マモノを狩り続ける日々を過ごしている。 その闘いが、いつか魔王に繋がる事を信じて…… 「カイネの夢 ~差別~」 調合中…… 二日後 一週間後 一夜明けて この世界は繰り返される器の世界。 この世界は滅びを逃れる為の姿。 黒い病。失われし運命。 白き本。偽りの理。 白き死を呼び寄せし塩の兵士。 その名はレギオン。世界を闇に閉ざす者。 竜の亡骸は世界に死の病をもたらした。 竜の亡骸は世界に魔の力を与えた。 未来を黒き病に。 魂の無い器に、帰還する旅を。 災いは世界を二つに分けた。 昼の無い世界と、夜の無い世界に。 黒と白。13の契約。 時と地を超えて、器の形は揺らぎ続ける。 人の歌が聞こえなくなる。 人でないモノの叫びが聞こえる。 空と竜が落ちる。 世界の終わる日。 司祭となりし操り人形。 呪詛を集め、器を磨く。 この記憶がある限り。 人々に希望がある限り。 肉体の聖地を奪う血を見る戦いが始まるであろう。 愚かなりし人よ。 愚かなりし器よ。 全てを代償に。 全てを犠牲に。 光を取り戻させるな。 器を取り戻させるな。 未来を取り戻させるな。 それを取り戻させるな。 全ての光は、死への誘い。 二日後…… 長く石化されていたカイネの目覚め エミールの見せた優しさ 再び出会う喜びを、俺達は噛み締めていた ……デボルさん達から、その話を聞くまでは。 ……その夜は、眠る事は出来なかった。 デボルさんを、初めて憎く思った。 ポポルさんを、冷たい人だと疑った。 だが、そんな俺の感情には意味がない。 彼女達は村を第一に考えた結果、ああ言うしかなかっただけだ。 村人達をマモノの恐怖から守ろうとして言った事だ。 デボルさんとポポルさんの罪を責めるなんて出来ない。 カイネ達の立場を知ろうともしなかった、 俺も同罪なんだから…… 「カイネの夢 ~日常~」 「カイネの夢 ~別離~」 「カイネの夢 ~邂逅~」 5年後…… 繰り返される世界の中で、夢を見る器。 いつか目覚める、その時まで。 5分後…… 1時間後…… 1週間後 数日後 【少年】みんな~いる? 【白の書】おるぞ。 【エミール】いまーす! 【カイネ】ああ。 【少年】では。 【少年】プレイヤーの皆さん、このゲームをプレイしていただき 本当に、本当に、ありがとうご…… 【青年】あ、ヨナ!寝てないとダメじゃないか! 【ヨナ】あ……大きい方のおにいちゃん…… 【ヨナ】ごめんね。でも、これでほんとうにさいごだから…… 【ポポル】そうよ、大目に見てあげて。 【デボル】可愛い妹の頼みだぞ、お兄ちゃん。 【少年】ポポルさんに、デボルさんも来ちゃったの!? 【テュラン】カカカカカッ!何か面白そうだな、カイネ! 【少年】え、だ、誰!? 【カイネ】テュラン。話がややこしくなる、引っ込んでろ。 【白の書】このままでは長くなる、さっさと終わらせよ。 【エミール】わーっ、終わっちゃうってなると……寂しいですね。 【少年】でも、いつかは言わないと。それに、きっと、また会えるよ! 【エミール】ええっ?本当ですか? 【カイネ】腹が減ってきた。そろそろ終われ。 【青年】……では、改めて。 【少年】プレイヤーの皆さん、このゲームをプレイしていただき、 本当に、本当に、ありがとうございました! 「エミールの夢 ~暴走~」 「エミールの夢 ~約束~」 その日の夜…… 食卓を彩るリンゴ料理とバラの花。それと、赤い石ころ…… ロウソクの灯りを囲む夫婦の笑い声が、部屋を満たす。 一家団欒。 そんな言葉が似合う場に、慣れない心の安らぎを感じる。 もう忘れたものだと思っていたのに…… 込み上げる感情をごまかすように、料理を頬張った。 日々重ねた喧嘩の原因だとか、他愛もない会話が続く。 漂着した難破船 どこまでも世話のやける……  それがあやつの名だ。 忘れるでないぞ…… 2053年 夏 チカラをやろう。 おまえの……と引き換え……守るチカラを…… こんな……モノ! おにい……ちゃん? 大丈夫か?ヨナ。 ごめんね、おにいちゃん。もうすぐおせき止まるから……ごめんね。 ヨナのおせきがきこえたら、またあのまっ黒オバケがきちゃう? 心配すんな。にいちゃんはオバケなんかに負けない。 待ってろ。何か食べられるモノを見つけてくるから。 ……ヨナ。 ……なあに? 何があっても、その本には触るんじゃないぞ。絶対に。 ……うん。 ……チカラを…… 僕がヨナを……守るん……だ。 ヨナに……近寄るなっ! 大丈夫か?……ヨナ! おにいちゃんこそ……だいじょうぶ? あんなヤツら、何てことないさ。 よかった……あ、コレ、さっき見つけたの…… ……クッキー?ヨナの大好物じゃないか! うん!おにいちゃんと、はんぶんこ……する。 いいよ、僕は。 おにいちゃんといっしょに食べたい。 ……じゃあ、ちいさいほうを。 ううん。おにいちゃんは、おとうさんとおかあさんの分までたべ…… ヨナ!?ヨナッ!! クッキー……落とし……ちゃった……ごめんね。 そんな……なぜ…… ヨナ、いっつも助けてもらって……ばっかりだった……から。 ダメだっ!ヨナ……ヨナッ!!! 誰か…… 誰かヨナを助けてください!誰かぁ! ヨナ…… 間に合ったようだな…… おにい……ちゃん。 月の涙……なかった。 おにいちゃんをお金持ちに……してあげたかったのに。 ごめん……ね。 なん……だ、これ…… 『黒の書』が世界に災厄をもたらした時、 『白の書』が現れ、『封印されし言葉』で、 『黒の書』を降し、災厄を消し去る……って言われてるの。 『封印されし言葉』って? 正確な記録が残っていないので、よくは判らないけど、 何か魔法のようなもの……らしいわ。 その花に、触るなっ! わわわっ、あの女の人、下着しかつけてないよ!! たわけが!もっと他に見るべき場所があろう! あの人……マモノ!? ……あ、ありがとう。 邪魔だっ! ま……て…… 見ろ!文様が消えていく…… 私があのデカブツをおさえているから、おまえは雑魚を頼む! くそっ!逃げてばかりだ。 カイネ!僕が追いつめるから、カイネはあっちで待ち伏せして!! ……わかった。無理はするな! ここで、終わりだ! カイネ……あたしだよ……おばあちゃんだよ…… おおきくなったねぇ。 カイネ!どうしたの!? ひさしぶりだねぇ。カイネに会えて、おばあちゃんは嬉しいよ。 おばあ……ちゃん…… どうだい、カイネ?おばあちゃんのとこに来ないかい? 誰にも頼れず、何処にも属せず、ずっとずっと独りで、 つらい仕打ちと怒号の中、生きてたって仕方ないだろう? ね……カイネ…… ……それだけか。 ? 話はそれだけか? 何言ってるんだい、カイネ?おばあちゃんは…… 話が終わったんなら…… その臭い口で、もう二度と※△※○△喋れないように、 ☆※△※○粉々に刻んでやるって言ってるんだ、この☆※△×野郎! おばあちゃん……もういいよね?疲れちゃった…… カイネ!こっちだよ! 諦めちゃダメだよ!生きるんだよ!絶対に諦めちゃダメだ! まったく……手間のかかる女だ。 つかまえたっ!! 死んじゃダメだ。カイネ。 生きる……何のために? それは…… 私の復讐は……もう……終わったんだ。 まったく!御託の多い女ほど扱いづらいものはない! シロ! 我らに復讐を手伝わせておいて、終わったらサヨナラか? たわけが!あれほど俊敏に戦うくせに、頭の方はてんで回らぬようだな。 仲間の為に死ぬ事こそ、剣士の本望なのであろう。 ……仲間? 仲間……そうだよ!僕たち、もう仲間だよ! 別に、我はそういう意味で言ったわけでは…… じゃあ、どういう意味で言ったの???? カイネ、僕達と一緒に戦ってくれる? バカモノ!単刀直入すぎるぞ! ここは、もっと段取りというか手順というか、なんというか、 言葉を尽くして交渉に当たるのが由緒正しき…… ……そこの本。 我をモノのように呼ぶでない!我が名は白の書、深淵なる英知の…… では、シロ。 だから、なぜ略すのだ! ……貴様の言うとおりかもしれないな。 復讐以外の、自分…… 一緒に……来てくれるよね? ……この剣の使い道が判るまでは、そうする事にしよう。 ……二十歳前の……男の子1人…… ここならきっと、ぼくの目を治す方法が…… どうも不穏であるな…… シロ、これ!? 『石化についての研究報告』……おぉ! エミール、覚えておけ。 カイネ……さん? これは、罪ではない。これ自体に、罪はない。 大事な、おまえ自身だ。 けっして忘れるな。 !これはっ?……マモノ!?どうして? これは、呪われた武器。 復讐が終わった今、もう必要のない物だと思っていた。 そして、私自身も終わりだと思っていた。 この腕も、私も、まだ生きる意味があるように、 おまえにも未来がある筈だ。 カイネさん…… だがもし、私のこの身体が…… そんな…… 非常に不穏であるな。 人間のいない場所で、機械だけが残っておるのか…… 何これ? 門が閉ざされておるな。 やっぱり無理そうだよ…… なっ、何だ? カイネ……知り合いなの? ……いや、違うんだ (無礼者!そこになおれ!) 坊主、どこから来た? (ぼうずだと?我は『仮面の人』第93代目の王子であるぞ!) えー!王子って、こんな子どもだったんだ…… (子どもで悪いか!だいたいオマエだって……あっ!) あーっ? (なんだっこのっ!) クソッ! やってられるかっ!こんなの! カイネ! なんだっ、このっ!離せ!離しやがれこのクソッタレ! ……追いかける相手がもう一人増えたぞ。 これって…… 見るからに怪しい広間だな。 むべなるかな。 あ……あれ! 防御が固い……! このっ!※○△☆共! 全部まとめてグシャグシャにしてやる!そこを動くなああっ! もうすぐだよ、ヨナ。 『封印されし言葉』をようやく集めたんだ。 あとは、『黒の書』ってやつを探すだけ…… おにいちゃん、だいじょうぶ?あぶなくない? ああ、大丈夫さ! ヨナの おねつも おせきも良くなるのかな……? ヨナ? おにいちゃん……ヨナのこと きらいにならないでね。 何、いきなり? いっぱい黒いもようが出ても、きらいにならないでね。 ……なるわけないだろ! ポポルさんに薬を貰ってくるよ。 くそっ、もたないぞっ! このまま閉じろ! ケガ人を図書館へ……早く! さ……再生してる!? 全然効かぬぞ! じゃあ、どうすれば…… 楽しそうじゃないか!え? カイネ? エミール! あやつ……頭だけになっても、まだ生きておるぞ! 鍵を! わかった! え…… そんなっ! お前……何奴? ……ヨナッ! まさか、あやつがマモノの……王? ああああっ! くそっ! 来ないで、カイネ!……しっかり……扉を……! ついに。 ここは……?! 久しぶりだな、白の書よ。 ……誰だ、貴様は? くくく……我は『黒の書』……お前自身だ。 何だと……? 『白の書』よ、まだ思い出さぬか?我らの真の目的を…… 寄るな!出鱈目を言うでない! ……よほど思い出したくないらしいな。 誰かを傷つけてしまうからか? そんなこと……!! 馬鹿馬鹿しい! 我らは、『魔王』のために作られし書物。 あの方以外を向く心など、生まれるはずもない。 マオウ…… 思い出せ、我らが目的を。 ワレ……らが目的ハ…… 白と黒、我らが融合し、世界にマモノを解き放つ。 融合シ、マモノを解キ放ツ……いかん!そんな……の…… お前が小僧と出会ったのも。 『封印されし言葉』を集めさせたのも、 全て、我らが王の意志。 ワレラガ マオウ…… いざゆかん!我らの在るべき姿、正しき世界の姿へ!! お前も、我と1つになるのだ…… ヒト……ツ…… ……シロッ!……このクソ本っ! ……カイ……ネ……? このクソ本!肝心な時にわけわかんねー事、言ってんじゃねえ!! ろくすっぽ役に立たないんだったら、 薪替わりに暖炉にブチ込んで、本気で燃やすぞ!このクズ紙! おまえのその口は、私達に嫌味を言う為にあったのだろう!? おまえのその頭は、私達への説教で一杯だったはずだろう!? 仲間を忘れて、魔王がどうだのこうだのと眠たい事言いやがって。 ふざけてんじゃねえぞ!! ……我は……魔王の……クズ?紙? 我らは統合されたシステムであり、正しき楽園を取り戻す為の書なのだ。 我らが1つになることは、世界の必然だ。 正しキ……ラクエン…… そうだ。その為に、我らは在る! いかないで、シロさん…… ……ダレ……? ……いいです。ぼくのこと、忘れたってかまいません。 でも、ぼくは忘れませんから! 何があったって忘れない!シロさんがシロさんであることは。 ぼくが覚えてます。だから! どこまでも追いかけて、思い出させてあげます! 戻ってきてください、シロさん! おい!シロを止めろっ! このままだと、あの黒い奴に……シロが取り込まれるぞ!! くろしろくろ……し……ろ? そうだ!そのまま我とひとつになるのだ! ついにこの時が来た。統合されし我らの力を見るがいい!! シロさんっ! シローッ! シ……ロ…… 僕……達は…… 五月蝿いぞ…… シロシロと気安く呼ぶな。我が名は白の書だ。 シロさん! カイネ!お前はどさくさに紛れて、役立たずだのクズ紙だの言いたい放題であったな! 小僧……また会えたな。 シロ……大丈夫なの? その質問、そっくりそのままお前に返そう。 まさか…… 我らは2つあって初めて、1つになる存在のはず。 知るか!我はお前ではない。我は我だ。 そして……我には仲間がいる。 頼りなく、我が欠けたくらいで動揺する…… 誠に遺憾な奴らであるが 我の仲間だ! 我はこやつらと共に戦う。そう決めたのだ! ……シロ。 このクソ本!肝心な時にわけわかんねー事、言ってるんじゃねえ!! シロっ! 馬鹿なっ! あ…… いずれ……判る。 起きろ! いやだあああっ! ヨナを……返せ…… いずれにせよ……我々の手に戻る事になるのだ。全てが。 ヨナ……ヨナ……ヨナ…… 大丈夫ですか!? ヨナを…… これは……血? ……どうやら…… 私達の完敗らしいな。 私……達? 申し訳ないが、こっちも……限界だ。 泣くな、エミール。最後に、コイツだけはちゃんと片づけてやる。 は、はい! 私を…… 私を石化しろ。私のマモノが封印の礎となって、コイツを閉じこめる。 そんなこと…… カ……イネ……いけない。 そうです。ダメです!出来ません。自殺行為だ! お前の力は、仲間を守る為のもの……だろ? 早くやれ。 でも…… もう、扉をおさえておくのも限界だっ! ぼく……一体どうしたら…… カイネ…… もう泣くな……エミール。 負けるな!強くなれ。 シロ…… さよならは言わぬぞ、下着女。なんせ、お前は不死身だからな。 ……あぁ、そうだ……な。 待ってろヨナ。待ってろ……カイネ。……必ず……必ず…… おい、油断するでないぞ。 ……言うまでもなかったな。 思い出しました。全部……思い出しました。 ぼくたちはかつて、本当の人間でした。 人間の、どこにでもいる、子供だったんです。 そして……ぼくたちは、 魔法実験によって、兵器になりました。 最強の兵器を作る為に、繰り返された実験。 やがて、究極の魔法兵器が生み出される事になったんです。 その兵器の名前は『6号』。 ですが、『6号』は制御不能な失敗作でした。 暴走した『6号』を封印する為に作られた石化能力を持つ兵器。 それが『7号』……ぼくの事です。 ぼくは、兵器だったんです。 ……たとえ兵器でも、エミールはエミールだ! ありがとう…… これが究極兵器『6号』。 ぼくの……おねえさん。 生きてる!? おねえさんは『最強』の兵器だから…… だから……?何だ? その魔力を手にすれば、ぼくにだって石化解除が出来るはず…… でも、どうやって? お願いです!約束してください! もし、ぼくがおねえさんに飲み込まれて……しまったら。 ぼくは、ぼくじゃなくなって…… みなさんに危害を加えてしまうかもしれない。 だから……その時は、 やめろっ! 殺してくださいね。 おいっ!助けろ!エミールを引き戻せ!! わかってる! もう、誰も失わない。そう決めたんだ! ……ル……エミー……ル…………エミール! おねえさん…… 起きて……エミール。 おねえさん……ぼくは…… 大丈夫……もういいの…… ……これからは、ずっと見守ってる。 ありがとう……おねえさん。 ……はい? 大丈夫か? ぼく……生きてます!!おねえさんの魔力を感じます! 石化を制御できてるんです! いいから、早く出てこい!怪我しておらぬか? 待ってください。目がまだよく見えなくて…… あっ! これは…… おかえり、エミール。よくがんばった。 ぼく……ぼく、体が…… うん。 こんな、呪われた体で……みなさんの前に…… 言っただろう? 何があっても、俺達がついてる。 俺の顔が見えるか? はい……ぼくが想像していたとおりの顔してる。 ……とっても、かっこいいです。 そうか。 もう……大丈夫です。 ぼくは、カイネさんと接するたび、どこか懐かしかった。 無意識のうちに、おねえさんとだぶらせていたのかもしれません。 やります! おい……来るぞ! わかってる。 ……きて……生き……て……生きて! ……おばあ……ちゃん? カイネさん、生きて!戻ってきてください!! ……おまえ達……? あっ エミール。私を呼んでくれていたのは、おまえだな。 ……ぼくのこと、わかるんですか? エミールはエミールだ。私は間違えぬ。 カイネさん……ありがとう。 おかえり、カイネ。 ……ずいぶん、立派になったな。 どのくらい眠っていたんだ……私は? 5年だよ。 くそっ!どこ行った!? 逃がすな!ここで仕留めておくんだ! ママ……ボクたち しぬの? 坊や…… あっちが怪しいぞ!! 坊や、男の子でしょ。しっかりおし。 自分の足で走って逃げるの。わかる? ママは? ママは囮となって、時間を稼ぎます。 そんなのやだっ! あぁ、坊や……大きくなってね。 ママを……覚えていてね。忘れないでね。 ママ!ママ!いっしょに にげよう!! ママ!待って!! 見つけた!いたぞーっ! ママっ……いやだよ!いやあだ……ママアアア! ここなら、いっぱい機械がありそうだね! これだけあっても、使える機械はほんの一部さ。 みてみて!こっちはまるで新品だ! 慌てるな!足元に気をつけて。 大丈夫! まずい! え? 逃げろ!! おにいちゃん!! いやだっ、おにいちゃん!おにいちゃん! いやだあああああああっ! 排除……スル……スルスルスルスル…… そいつらに手を出すなっ!!! やったか? ……私の……仲間なのだ!! カイネッ! チッ、何やってるんだ! 大丈夫かっ、カイネ?今、傷の手当を…… この傷は……もはやっ…… ダメです!カイネさあああああああんっ。 に……げ…… 何だ……これは?! カカカカカカーッ!カイネ!おまえも終わりだよ! カイネさん!カイネさん! ヒトが森を奪うか…… ならん……ヒトと争っても我等に勝ち目は無いだろう。 元来、ヒトは共存を知る生き物。 ……我は知っている……よく……知っている。 しっかりしろ!しっかりするんだ!今……今、助けるからッ! ヒトよ……我等が何をした……? ……わかっておる。今や、我も皆と同じ気持ちであるぞ。 許すまじ……おのれヒトめ、許すまじ! (逃げ……て……狼が……) フィーア!! (フィーアが!フィーアが!) (フィーアが我をかばって……) (しっかりしろ!何か喋ってくれ!) (王……お静か……に。民が……不安……に……思います) (フィーア……そんな事よりも、おまえ……) (ありがとう……) (何……言ってるんだ) (……私なん……かをお嫁さん……に、してくれて、ありがとう……ございまし……た) (フィーア!ダメだ!逝くんじゃない!ダメだ!フィーア!!目を開けろーーーーっ!) (ご逝去なされました……) (実に誇り高く、ご立派な王妃でありました) (フィーア……!) (これからじゃないか!) (外界から来たそなたが、長く苦労してきたそなたが……) (幸せになるのは、これからじゃないか!!!) (王……) (我と一緒に旅をするって、歌を歌おうって、) (これからはずっと一緒にいようって……) (約束したじゃないかっ!) (全員武装ッ!狼を追撃する!) よせ!気持ちはわかるが、今追っても、返り討ちに遭うだけだ。 (王よ、なりませぬ!) (ならば僕だけでも!) (なりませんっ) (殺す!殺すっ!狼を殺すんだ!皆殺しにしてやる!!) (王妃は、最期まで民を心配しておられましたぞ!) (!) (あなたは仮面の人を統べる王なのです!) (民はどうするのですか?) (狼の脅威が去らぬ今、まずは街の守りを固めずして、どうして王たり得ましょうかッ?) (王として、夫として、王妃に恥じぬ行動をおとりください) (そして王妃……いえ、フィーアは心根の優しい良い子でした) (街のみんなも好いておりました……) (おまえたち!我らが長は誰だ!?) (仮面の王でありますッ!) (王の最愛の人は誰だ!) (フィーア王妃でありますッ!) (フィーア王妃を血で汚したのは何者だ!) (狼でありますッ!) (ならば、狼どもを八つ裂きにするのは誰だ!) (王の下僕たる我ら『仮面の人』でありますッ!) (この老体も、微力ながら参戦させて頂きたく思います) (全ての民の家を訪問し、同意を得るのに時間がかかっておりました) (すべての……?) (申し訳ありません。なにぶん掟に書かれておりますゆえ) (『掟は』……) (『縛るためにあるんじゃない。自由を知るために存在する』) (え?) (王よ、貴方は立派に先代の遺志をお継ぎですぞ) (おまえ達……) (愚かな王には愚かな民がつくものです……お忘れなきよう) (……そうだな。本当に……皆、どうしようもない) (呪われし狼!ケダモノめ!お前の存在を、我は許しはしない。絶対に!) それは!我のっ、言葉だ! (食らえ!民の……フィーアの……仇!) 我等が……一体何をしたと言うのだ…… 儂はもう、長生きしても仕方がないからね…… おまえが生きるんだ。 生きて……時々、儂を思い出しておくれ。 いっしょに暮らしてくれて、ありがとうな。 逃げるんだ! イヤだよ!姉さんを置いて逃げられるわけないじゃないか! カイネッ、そいつらは? 女の方はマモノだっ!騙されるな!! 姉さん!……姉さん! おまえ達こそ、バケモノじゃないのかっ!? おまえの姉さんは……もう、マモノになってるんだぞ! マモノだろうが、何だろうが、僕の……僕のやさしい姉さんだ! あれは……? あれも……あんなのまでマモノだというのか? 村人達が、巻き込まれたんだ…… い、いや……いやです!このままじゃ……ぼく達、村のみんなを…… そんなの……いやだっ!! 私たちの……村……世界……ここは……どコダ?……私は……ナンだ?? ああああああああああ!!! おい……?もうやめろ!エミール!? エミール!? 否!エミールはおらぬ!ここに在るは…… 最強兵器の本能のみ!! おい!やばいぞ、カイネ! う…… みなさん……ごめんなさい…… ぼくの……ぼくのせいで……罪のないヒトまで。 けど、エミールは俺達を救ってくれたじゃないか。 エミールがいなければ、俺達は死んでたよ。 ありがとう。 ……でも……でも、ぼく…… いいんだ。 もう……振り向くな。 何だ!? どう……して? すべての謎の答えは、魔王の御心にある。 魔王の……仲間なのか?ずっと仲間だったのかっ!? 答えはあなたが探してちょうだい。 己の真実と向き合う為に。 魔王の城へ入りなさい。 万が一のことなど、知るかこの※○△☆※扉ッ! 開いたぞ。 おい、カイネっ!後ろ!! なっ…… ※○△☆※ ……ああ……それよりも。 ……みんな、こっちに! オギャア!オギャア! おーよしよし。アバババババ。もう怖くないからね。 大丈夫よ。マミーがいますからね。 マモノめっ! おい…… (まさか、この程度のマモノに苦労しているとはね) おいっ、やめろっ!離せ!やめろ!王!!! (それじゃ、後で!すべて片付いたら……) (また遊ぼう!) 開けろっ!おまえらだけじゃ無理…… (いいからっ!) (おまえは進め!魔王を倒し、大切な妹を取り戻せ!) (愛する者がそばにいる幸せを、取り戻せ!) (さて、えーと……あれ?) (聖なる戦いの前にする宣誓って、掟いくつだっけ?) (88です) (さすが副官!生き字引!!) (緊張召されるな、王。我々がついております) (……うん) (では、あらためて……) (我ら、この『仮面』の名誉にかけてッ!) (我らが王と王妃の名誉にかけて!) 王ッ……開けるんだ! グズグズするなっ!行くぞ! ……カイネさん。 ヤツの戦いを……無駄にするな。フィーアの為にも…… あなた達には、あなた達の理由がある。 あたし達には、あたし達の理由がある。そういうことだ。 格好つけるな、バババババーカ! ……そうだな。 デボルッ!デボルッ! は……ははっ……ポポル。泣いてるのか? デボル!死んではダメ! あたし達が……なぜ双子に作られたか。 今、わかった……魂のないあたし達が…… 喋らないでっ!血が……血が止まらない!デボル!! ……一人で生きるには……この世界は寂しすぎるんだ。時間が永すぎるんだ。 涙は流せるのに……魂がないなんて……本当……に、おかしな話だよ。 ……ごめんな……ポポ……ル。 いやっ!デボル、置いていかないで! わたしを1人にしないでッ。 いやだっ!いやあああああああっ! ポポルさん……もうやめよう…… やめよう?やめよう?やめようって? オマエにそんな自由があると思ッテルの? ……デボルを殺しておきながら……ヨクモそんな。 やめてください!今ならまだ…… もう遅ェンだよッ!何もかもッ。 みんな殺す!コロしてやる! 我らが家族の命を奪った事、許さぬ…… (は……はっ。なかなか元気じゃない……か。え?) 子ども達の未来を奪う、悪魔め! (うるせえよ……さっさと、来い!) キサマ…… (死ね!) (フィー……ア) (いま……いく……) このっ、オマエ……ラ……コロス!!!アアアアアアアッ! 橋が! まずい!スススス、進めなくなるぞ。 ぼくが何とかします! あ! だめか!クソッ! だいじょうぶです。 ぼく……少年だった頃の石化させてしまう目も、 この醜い体になってからの姿も、本当に嫌でした。 だけど、同時に『誇り』でした。だって……この姿のおかげで、 みんなと……仲間になれたもの。 みなさん、ありがとうございます。 エミール? 今、人を『守る』ための兵器になれること、本当に感謝しています。 よせっ。 さあ、行ってください! ぼくなら、だいじょうぶですから。 エミール!エミールッ! エミール!エミール!エミール!エミーーーーール! ……やれやれ。 カイネさんは乱暴だし、シロさんは口うるさいし、 肝心な時に、ケンカしないといいけれど。 ……もう、ぼくは仲裁できませんからね。 >さん…… ぼく…… あなたにもう一度……会い……たい。あなた……に…… 死にたくないなあ……死にたく……ないよお…… だいじょうぶです! もうすぐ、俺の体が来る。そしたら2人、昔と同じように…… ……行くぞ。 ……ああ。 やめてっ! おにいちゃん。 やめよう、おにいちゃん。ヨナ、もういいの。 他の人のカラダ、いらない。欲しくない。 他の?違う!元は俺達の…… このカラダの中にはもう、別の女の子がいるよ。 ずっと泣いてるの。『おにいちゃんに会いたい』って。 ヨナが……マモノに? この女の子も、おにいちゃんが大好きみたい。 ヨナといっしょだよ。会えないの、かわいそう。 ヨナ!やめろ。やめてくれ…… あなたが……『おにいちゃん』? ああ、そうだよ。……いっしょに帰ろう。 やめろッ!にいちゃんの言うことを聞いてくれ!ヨナ、お願いだ!! ごめんね。ごめんね。おにいちゃん……ごめんね。 ゴメんね。おニイちゃ……ン、だい……すキ。 今だ!妹に憑いていたマモノは消えた! うああああああああああ! しばし待たれよ…… だいじょうぶか? 心配無用!……と言いたいとこだがな。 痛たたた……どこかの馬鹿者に乗せられて、無茶をしすぎたようだ。 戦う骨董品は、世の中にそうあるまい。 シロ、ごめん。ごめん……俺…… おい、真に受けるな。冗談だ。 だって。 さあ!突っ立ってないで、そこをどけ!我には最後の大任があるのだ。 何する気だ? あやつの動きを止める。 ! そして、その後は……お前に任せた。 この先は、お前ひとりの戦いだ。……しっかりがんばるのだぞ。 ……嫌だ。 嫌だ!俺はまだシロと…… まったく……我はお前のそういう単純なところが……好きであった。 楽しかったな!お前といると本当に楽しかった! しかし、ここでお別れだ。 シロ!! そうそう。ひとつ言い忘れておった。 何? シロという名、本当はけっこう気に入っていたのだぞ。 ……知ってた。 ふん。生意気な奴め! ヨナッ! これ……ヨナの……体? そうだよ。おまえだけの体だ。 おにいちゃん、おおきくなってる。オトナの人みたい…… ああ。あれからすこし、時間が経ったんだ。 ヨナはずっと眠っていたの? ああ…… 物語のおひめさまになったみたいね。 ヨナ、良かった。本当に良かった! おにいちゃん…… 妹と仲良く、平和に暮らせ。 カイネはどうするんだ? 私は…… もしよかったら、俺達と…… 遠慮しておこう。 私にはまだ片付けなければいけない問題があるからな。 問題……? 個人的なことだ。では、元気でな。 おにいちゃん、見て。 きれい! 『光を見たい』って、誰かがずっと叫んでた…… やっと、見られたね。 ありがとう、おにいちゃん。 光が、いっぱい! ああ。そうだね…… 辛い思いしか、させてやれなかった。 おまえを、救ってやる事が……出来なかった。 ごめ……こんな……にいちゃんで……ごめんな…… おにいちゃん、このクッキーあげる。 にいちゃんはもう食べたから、要らないよ。 おにいちゃん、昨日もそういってた。 ほんとうは、一回もたべてないのに。 ちゃんと……はんぶんこだよ? ……ありがとう。 うっ……うっ ……おにいちゃん。 ずっといっしょにいてくれて……ありがとう。 はい。おにいちゃんのぶん。 痛たたたた…… なんだか……えらく飛ばされちゃったみたいですね。 でも、さすがはおねえさんの体……死んでも死なない頑丈さです! よいしょ。 ちょっと……動きにくいですね……頭だけというのは。 みなさん、どこにいるんだろう……? 早く会いたいです! みんなと会う前に、身だしなみを整えないといけませんね。 いや、身だしなみ以前に、体をなんとかしなきゃ…… カイネさんとシロさん、喧嘩してないといいなあ……あの二人は、ぼくが居ないと…… 幸せそうだな。 ああ。よかった。 カイネ……おまえの体はもう、俺の意思ではどうにもならんところまで蝕まれてる。 あー、くそっ。楽しかったなあ……殺して殺して殺して……大満足だ! ……そうか……うっ。 ……違う……違う違う違う!楽しくなんかない! おまえを飲み込んで、暴力の塊になって、悪意を世界にまき散らせるっていうのに。 なんでこんなに虚しいんだ!なんでこんなに哀しいんだ! きっと……私の中に、長く居過ぎたせいだな。……すまない。 俺に……優しくしないでくれっ!こんな気持ちにさせないでくれ! もう、エミールは居ない。私を止める方法は無いんだ。 お願いだ……そうなる前に…… 私を……殺せ。 最後の……頼みだからな。 よくやった…… おまえの大切なカイネを救うには、 2つの方法がある。 1つは……カイネの胸に剣を突き立てる方法。 それはカイネの望みであり、この業苦からの開放。 もう1つは? もう1つは……カイネを元の人間に戻す方法。 この方法をとるなら、おまえの『存在』という交換の品が必要だ。 ほら、選んでみろよ。 おまえは、カイネの中にいるマモノだな?なぜカイネを助けようとする? ……たぶん、おまえと同じ理由だ。 さあ、選べ。 カイネ……いっしょに帰ろう。 聞こえるか? 俺は、長年カイネの中にあって、ヤツを苦しめて来た。 それはすなわち、カイネの苦しみを肌で感じてきたということだ。 気が遠くなるほどの苦しみを。 だからわかるのだ。今、カイネに苦しみはない。 おまえのおかげで、カイネは赦され、救われた。 カイネの最期の言葉を伝えよう。 ずっと、いっしょだ。 おまえはこの世から消える。 おまえの妹、友人、そのほか全ての人から、おまえは忘れ去られる。 おまえもおまえの生きていた証も、全て消える。 それと引き替えに、カイネは再び業苦の世界に舞い戻るのだ。 ん…… だいじょうぶですか? ……ヨナ? あなたが、助けてくれた……のよね? ありがとう!! ……無事でよかった。 どうしたの? せっかく魔王を倒したのに、ちっとも嬉しそうじゃないのね。 そうか……? 月の涙だわ。すてき! 泣いてるの? そうらしい……なぜだろう? 何か大切なモノを……もらった気がするんだ。 とても大切な、何かを…… そいつに近付くな!そいつは……! 待って! やったか!? な……んだ。あの大きさは…… あのヒトの為に……! こいつはお前の大事な人、なんだろう? これで終わりだ……! そんな……不死身なのか? こっちを見ろ! やめろ! 怖ガラ ナイデ。モウスグ…… モウスグ ワタシ……ニンゲン ニ ナルカラ…… ……何してる!……殺されるぞ……! この人たちに!手を出すな! イッショ ニ 海ヲ 見ルッテ……? ずっと!騙していたのか! ダッテ アナタガ ウタ ヲ歌オウって…… この……バケモノめ! コンナ体にナッて……ワタシ……ハ…… アア……コンナニモ…… 世界ハ綺麗ナノニ…… 何だ、コレ? 手紙。アイツが配達員に宛てたものだ。 カカカカカカカッ。汚い字だなオイ! 手本を見て、必死になぞったんだろう。 ……何て書いてあるんだ? そろそろ、あいつも起きるころだろう。行くぞ。 つかま…… はぁ……はぁ……はぁ…… はぁ…………クソッ。 ……また……あの夢を見た。 抗いようのない苦痛と悲しみが襲う夢。 私は……何か大切なことを忘れている気がしていた…… 折れてしまった剣を見る度、魔王との壮絶な戦いを思い出す。 ヨナという少女を救ったあの日から3年…… 私は……やるべきことを、成し遂げたはず。 なのに、なぜ私は泣いていたのか…… あれから3年経った今も、あの日の疑問に答えを出せずにいた。 やあ、よく来てくれたね。 やあ、よくも来てくれたな。 私達はこ…… 君は元気だね。 これでは会話にならない。 ……では、戦おう。 君は強い。その強さをサンプリングさせてもらった。 君が旅をしていた頃、一番強かった時を再現した。 これが……私だと? クソッタレが…… たぁ! カイネさん、大丈夫ですか? エミー……ル? はい! とりあえず……やあ! ご無事で何よりです! あ……ああ。 君の記憶の一番深い場所。 君が閉じ込めていた記憶。 これは君の……最悪の記憶。 オマエは…… 何度でも、殺してやるよこの腐れ☆×〇△※△野郎が! どうした、まだ思い出せぬか…… 思い出に浸っている暇は無いぞ。 ああ、あいつを取り戻す! おおおおおおおお! これがレプリカントの可能性!! 可能性の未来と、現実の時間が交錯している! 光と…… 歌が聞こえ…… ……イネ……だめ……だ…… 戻っ……いけな…… うるさい!うるさい!うるさいッ! 私は決めたんだ!! 誰の指図も受けない!私は、刃になるって決めたんだ!! お前の……お前の刃になるって決めたんだ!!! 絶対に、絶対に、絶対に取り戻してみせる!! ふざけんなッ!勝手に消えて!勝手に消えて!どういうつもりなんだ!! 自分が生きてる意味は自分が決める! この命も私が勝手に使う!だから…… とっとと戻って来い!この腐れ※★○▲野郎!! 私達の旅は……無意味だったのかもしれない。 僕達の過去は、間違いだったのかもしれない。 でも、後戻りはしない。 たとえ……この世界が終わるとしても。 ここは…… 大切な人がいる、世界だから。 とっとと戻って来い! この腐れ※★○▲野郎!! 【1400年後の未来】 【滅び行く世界】 1400年後の未来 滅び行く世界 シロがいれば、ヨナを救えるんだ! だめっ!近づかないでくださいっ。 では、元気でな。 あれも……マモノだというのか? お願い!やめてください! 我らが王に刃向かうとは。 私は仲間を傷つけたくないっ! カカカカカカカッ!みんな殺せ殺せ殺せ殺せ! 俺には守るものがある!生きる意味があるんだッ! 所詮は道具なんだ…… 何もかも終わらせてやるっ! カイネさん!危ない! 我らの真の記憶、無くした訳ではあるまい! あと百年……次の世代にしたかった。 この狂った世界で過ごす時間がまだ少しでもあるのなら…… 奴の刃になって死んでやる! ダメです!カイネさんっ。 俺が必ずおまえを助けるっ!! 操作 €で攻撃、˜で防御を行えます。 コンボ €を連続で押すと、連続攻撃が発生します。 黒の弾 ™:魔法弾を発射します。 黒の幻影 魔法で近くの敵に自分の分身を飛ばして攻撃します。 ボタンを押し続けると、攻撃範囲を広げる事ができます。 黒の手 魔力が具現化した腕で攻撃します。 ボタンを押し続けると、腕を巨大化させる事ができます。 黒の槍 œ:魔法の槍を発射します。 ボタンを押し続けると、槍の本数を増やす事ができます。 黒の旋舞 魔法の刃を発生させます。 ボタンを押し続けると、魔法の刃を増やす事ができます。 黒の暴食 敵の魔法弾を吸収します。 ボタンを押し続けると、吸収時間を増やす事ができます。 黒の轟壁 魔法の障壁を設置します。 ボタンを押し続けると、障壁を大きくする事ができます。 黒の処刑 魔法の槍が地面から生えて攻撃します。 地図 †で現在いる場所の地図を表示する事ができます。 ただし、未入手の地図は表示されません。 アクセス キャラクターや特定の場所に接近して~を押すとアクセスできます。 アタックゲージ 敵の特定部位に発生するアタックゲージを 時間内に撃破する事で、大型の敵を倒す事が可能です。 セーブ ポストにアクセスする事で、ゲームの進行状況を保存する事ができます。 クエスト ゲーム中、村人から頼みごとを依頼される事があり、それをクエストと呼びます。 クエストの進行状況は…でメニューを開き、「白の書」の「Quest」タブで確認できます。 武器タイプ 武器は片手剣、両手剣、槍の3系統が存在します。 栽培 ニーアの家の庭の畑にアクセスすると、持っている種を植える事ができます。 種は時間が経過すると成長し、やがて実を収穫する事ができます。 強化 ロボット山の兄弟の店では必要な素材とお金を渡す事で武器の強化を行う事ができます。 ショップ ショップでは道具や武器、素材などの売買が行えます。 トロッコ トロッコに乗っている間、¶で魔法を発射する方向を操作できます。 また、トロッコの前方に移動している間は速度が上がり、後方に移動している間は速度が下がります。 使用魔法、アビリティの変更 …でメニューを開き、「魔法/アビリティ」で魔法やアビリティを設定する事ができます。 釣り 「~釣り」と表示されている場所で~を押し、餌を選択すると釣りが開始されます。 釣竿が大きくしなったタイミングで~を押すと、魚との格闘が開始され、魚の位置と逆の方向にµを入力する事で、魚のHPを減らす事が出来ます。 魚のHPを無くす事ができれば、自動で釣り上げてくれます。 手紙の確認 …でメニューを開き、「Memo」のタブの中の「記録帳」で手に入れた手紙やメモの内容を確認する事ができます。 武器の変更 Šを入力すると、装備している武器を変更できます。 箱を動かす 動かせる箱の側に立ち、~を押したまま移動すると、箱を押し引きできます。 必要に応じて箱を動かし、道を作り出してください。 チャージ 攻撃や魔法のボタンを押しっぱなしにすると、「チャージ状態」となり、普段と違う能力を使用可能です。 ダウン攻撃 ˜+€でダウンしている敵に大ダメージを与える事ができます。 兜割り 空中にいる時にを押すと特殊攻撃の兜割りを出す事ができます。 はじき返し 敵の攻撃のタイミングにあわせて˜で、敵の攻撃をはじき返すことができます。 すかさず武器で攻撃すると、強力な反撃が可能です。 ダッシュ突き 槍を装備時、で特殊攻撃のダッシュ突きを出す事ができます。 空中ダッシュ突き 槍を装備時、空中でを押すと、空中ダッシュ突きを出す事ができます。 振り回し攻撃 両手剣を装備時、で特殊攻撃の振り回し攻撃を出す事ができます。 回り込み 敵の方向にµを入れたまま—を押すと、相手の背後に回り込むように回避行動を取ります。 回避攻撃 回避を行った後、タイミングよく€を押すと、特殊攻撃としていつもと違う攻撃を行う事ができます。 コンボ+魔法チャージ コンボの途中で魔法ボタンを押しっぱなしにすると、チャージ魔法攻撃に繋げる事ができます。 魔法の効かない敵 呪文のようなものを常に放ち、魔法が効かないマモノが時々存在します。 そのような相手は武器で戦うようにしてください。 受身 敵に吹き飛ばされた時、˜で受身を取る事ができます。 空中受身 受身は空中でも取る事ができます。 空中受身からの反撃 空中受身後にを押す事で、兜割りや空中ダッシュ突きといった特殊攻撃を出す事ができます。 ガード崩し 攻撃をガードをされたとしても、繰り返し攻撃を与えるとガードを崩す事ができます。 重攻撃によるガード崩し で出せる重攻撃は、敵のガードを崩しやすい攻撃です。 換金 手に入れた素材は店に直接売るより、必要としている人に渡した方が高額になる場合があります。 釣り情報1 同じ場所でも餌の種類によって釣れる魚の種類や確率が異なります。 釣り情報2 一見、魚のいなさそうな砂漠でも釣りができる場所が存在します。 釣り情報3 あるクエストをこなす事で、釣りの力量をあげる事ができ、力量があがるとより大きい魚が釣り易くなります。 釣り情報4 魚のHPが減りきっていなくても}で、いつでも釣り上げる事ができます。 ただし、釣り上げに成功するかは魚の残りHPに依存します。 釣り情報5 釣った魚の中には餌として使用できるものがあり、それを使うとより大きい魚が釣れるかもしれません。 鎧を着た敵 鎧を着た敵には魔法が効果的です。 魔法は鎧をはがしやすく、鎧がなくなった敵には武器でダメージを与え易くなります。 イノシシの操作 乗り降り:~ 移動:µ 突進:„ ドリフト:加速中にƒを押したままµの左右 爆弾 拾う、置く:~ 投げる:µ+~ 破壊できる箱 箱の中には攻撃すると破壊できるものがあります。 破壊できる柵 爆弾で破壊できる柵があります。 採取 フィールド上に時々光る場所が発生します。 そこを調べると様々なアイテムを採取する事ができます。 隠されたアイテム ストーリー進行に必要なアイテムが、フィールド上に隠されている場合があります。 画面上で光っている場所を調べてみたり、箱を壊して中に入っているアイテムを入手してください。 ワード 敵を倒すと、ワードが得られる事があります。 入手したワードを白の書メニューの「Word Edit」で魔法、武器、体術に割り当てる事で、様々な付与効果を得る事ができます。 仲間への命令 …で命令を選ぶと仲間の行動を指定する事ができます。 動物への命令 動物の中には…の命令で、呼び寄せる事ができるものがいます。 逃げた動物などにも有効です。 アイテムショートカット アイテム:‡ 両手剣装備:ˆ 槍装備:‰  片手剣装備:Š 壁キック ジャンプ中に壁に向かってµ+—を押すと、壁をキックして反対方向に跳ぶ事ができます。 コンボのコツ €の片手剣コンボの最後にで重攻撃を挟む事で、コンボとコンボの隙を減らす事ができます。 敵の魔法弾 敵の魔法弾は武器で攻撃すると消す事ができるだけでなく、MPとして吸収する事ができます。 魔法の効かない敵の攻略 魔法の効かない敵でも、ダウンさせている間は魔法でダメージを与える事ができます。 狼に噛み付かれた時 狼に噛み付かれた時、€を連打すると振りほどく事ができます。 ちょっと強い黒の弾 黒の弾は最初の一発目だけ、威力が高めの弾が出ます。 ™を押しっぱなしにせずに、自分で連打する事でその弾を連射する事も可能です。 栽培の収穫量 栽培時に与えた肥料と、途中の水やりによって栽培で得られる収穫量が変化します。 ただし、水やりは各段階ごとでしか効果がありません。 レアアイテム 敵によっては普通のアイテム以外に別のアイテムを低確率で落とす事があります。 黒の槍の照準 黒の槍で敵を狙う時、‹で照準を完全に自分であわせるモードに入る事ができます。 素材集め フィールド上に存在するアイテムは、フィールドを移動すると復活するので、何度でも手に入れる事ができます。 血の吸収 マモノを倒したときに吸収される血はMPを多く回復する効果があります。 魔法弾同士の衝突 自分の魔法と敵の魔法弾が衝突すると、強い魔法の方が残ります。 魔法の強さが同じだった場合は互いに相殺されます。 Bエンディング クリアデータをロードする事で「カイネ編」をプレイする事が可能です。 Cエンディング 全ての武器を揃える事で最後の選択を行う事が可能です。 Dエンディング もう一つの選択で、最後のエンディングを見る事が可能です。 回避 移動しながら—で回避行動が可能です。 回避中にさらにµを入力し続けるとダッシュを行えます。 二段ジャンプ }でジャンプ中にもう一度}を押すと、空中でジャンプする事が可能です。 剣技/アビリティの変更 …でメニューを開き、「剣技/アビリティ」で剣技やアビリティを設定する事ができます。 クイック武器切り替え オプションから「クイック武器切替」を有効にすると、Šの入力で即座に別タイプの武器に変更する事ができます。 追い打ち 倒れている敵の近くで~を押すと、大ダメージを与える事ができます。 魔法/アビリティのクイック編集 …を長押しすると、魔法/アビリティのスロットを即座に編集することができます。 ロックオン ‹で近くにいる敵をターゲットとして固定します。 その状態で、¶左右でターゲットを変更することができます。 ※オートバトル有効中は、「オートバトルの一時停止」機能に変更されます。 剣技/アビリティのクイック編集 …の長押しで剣技/アビリティのスロットを即座に編集することができます。 現在行うべきこと …で表示される画面の下部より 現在行うべきことが確認できます。 毒 一部の敵の攻撃を受けた時、毒状態になってしまう場合があります。 毒状態は、一定時間が経過するか、「毒消し草」を使うと回復する事ができます。 ストレージ機器をチェックしています。 本体の電源を切らないでください。 ゲームデータを保存しています。 ゲームデータを読み込んでいます。 セーブデータを新規作成します。 よろしいですか? はい いいえ 既に保存されているゲームデータに上書きします。 選択したゲームデータを読み込みます。 処理を完了しました。 エラー! ゲームデータの保存に失敗しました。 ゲームデータの読み込みに失敗しました。 対象のストレージ機器がありません。 ファイルがありません。 メモリの確保に失敗しました。 指定の処理を行えません。 ゲームデータを保存する容量が足りません。 ゲーマープロフィールが選択されていません。 ゲーマープロフィールを選択せずにゲームを開始すると、ゲーム内でのデータセーブが一切できません。 ゲーマープロフィールにサインインせずにゲームを開始しますか? ゲーマー プロフィールが変更されたので、タイトルへ戻ります。 ストレージが選択されていません。 ゲームデータを保存するには、ストレージを選択する必要があります。 選択しますか? 選択したストレージは使用できません。 別のストレージを選択しますか? システムデータをチェックしています。 現在のストレージにはシステムデータが存在しません。 新規作成しますか? システムデータを作成しています。 システムデータの保存を完了しました。 プレイヤー名を「ニーア」で決定しますか? システムデータの読み込み中です。 システムデータの読み込みを完了しました。 データをセーブ、ロードするストレージを選択しますか? データをセーブするストレージを選択しますか? 完了しました。 指定されたストレージが接続されていません。 ストレージを選択してください。 指定されたストレージの空き容量が足りません。 参照先のストレージが指定されていません。 参照先のストレージを指定しますか? ここまでのプレイデータをセーブしますか? データが破損しているか、読み込みが実行できません。 プレイを続行するには破損したデータを破棄し、データを新規にセーブする必要があります。 新規にデータをセーブしますか? セーブ可能なストレージが見つかりません。 ストレージの接続をご確認の上再度お試しください。 ストレージを選択してから設定してください。 読み込みに失敗しました。 データの読み込みが実行できません。 プレイを続行するには以前のデータを破棄し、データを新規に保存する必要があります。 新規にデータを保存しますか? このまま抜けると今までのゲームプレイが保存されませんがよろしいですか? 不正な名前が入力されました。 入力をやり直してください。 これ以上このアイテムは持てません。 名前の入力をもう一度やり直してください。 設定の保存中です…… このままデータを選択してロードを行うと 現在プレイ中のゲームデータはセーブされません。 その名前はなぜか使用する事ができません。 データが壊れている為ロードできません。 >はい >いいえ このまま進めるとセーブできません。 ファイルの読み込みに失敗しました。 タイトルへ戻ります。 システムデータが破損しています。 上書きしてもよろしいですか? ゲームデータを削除しています。 保存中…… ダウンロードコンテンツをチェック中です。 既に保存されているシステムデータに上書きします。 保存に失敗しました。 クリアデータの保存を終了します。 サインインしていないのでセーブはできません。 サインインしていないのでロードはできません。 ゲームデータのインストールを開始しますか? ゲームデータのインストールを開始します。 インストール中は本体の電源を切ったり、”ゲーム終了”を選択しないでください。 インストールは成功しました。 インストールは失敗しました。 HDDの空き容量が足りません。作成するにはあとMB以上必要です。 ゲームを終了して、必要な空き容量を確保してください。 ゲームデータが壊れています。 ゲームを終了して、ゲームデータを削除するか、再インストールしてください。 あなたのPlayStation™Networkのアカウントはペアレンタルロックが設定されているため、オンラインサービスを利用できません。 ダウンロードできるコンテンツはまだありません。 再インストールしますか? インストールせず、ゲームを続行します。 記憶1を削除中です…… 記憶2を削除中です…… 記憶3を削除中です…… 削除しました。 別ユーザのセーブデータをロードしました。 この状態では、セーブやトロフィーの獲得を行うことは出来ません。 別ユーザのセーブデータをロードした為、セーブは出来ません。 プレイヤー名は1文字以上入力してください。 未対応文字が含まれるためプレイヤー名を「ニーア」と表示します。 名前入力を終了しますか? セーブデータの保存を終了します。 武器合成 強化成功!! に移動しますか? 設定を保存しました。 設定を保存せず戻ります。 ゲームを終了し、タイトル画面に戻ります。 現在プレイ中のデータはセーブされません。 設定を保存し、ゲームを開始します。 初期設定に戻します。 設定を保存しますか? 鍵の開く音がした! 何も起こらなかった。 オート魔法機能を有効にするには「オート魔法」をスロットに設定してください。 オート魔法機能が有効となったので「オート魔法」をスロットに登録しました。 オートバトルモードを有効にしますか? 難易度「EASY」ではオートバトルモードを使用することができます。 難易度「EASY」の時のみオートバトルモードを使用することができます。 難易度はタイトル画面のオプションから変更できます。 また、主人公の家で「亡き母の謎めいた日記」を読むことが可能になりました。 「Setting」に「コスチューム」が追加されました。 「コスチューム」は「亡き母の謎めいた日記」を進行することで入手可能です。 「Setting」の「オプション」に「BGM変更」が追加されました。 「Setting」に「最後の挨拶」が追加されました。 これらのワードを全ての武器に装備しますか? これらのワードを全ての魔法に装備しますか? これらのワードを全ての体術に装備しますか? 現在の設定を保存しますか? 設定を初期化しますか? 重複している操作方法があるため設定できません。 割り当てる操作を入力してください。 既に全ての武器に同じワードが装備されているため、一括設定できません。 既に全ての魔法に同じワードが装備されているため、一括設定できません。 既に全ての体術に同じワードが装備されているため、一括設定できません。 この項目を編集するには、全HUD非表示をOFFにしてください。 アイテムを捨てます。 現在、ゲームデータをインストールしています。 インストールが終了するまで、これ以上ゲームを先へ進めることができません。 タイトル画面へ移動しますか? 移動した場合、セーブしていないデータは全て失われます。 新しいセーブスロットが開放されました。 一時的にこれまでのセーブデータは使用できなくなります。 現在、一時的に新しくゲームを開始することはできません。 キーを割り当てていないアクションがあります。 このまま設定を保存しますか? “彼女”の家に立ち寄る事で新しい武器が手に入ります。 ワードを装備していないため一括設定はできません。 ワードの一括設定は魔法、武器、体術の各一覧から行うことができます。 ワードの一括設定を行いました。 このキーは割り当てられません。 キーが重複しています > はすでに 「」 に割り当てられています。 「」 に割り当て直しますか? にキーが割り当てられていません。 いずれかのキーを割り当ててください。 カスタマイズを続けますか? ※選択テンプレートの種類に応じて一部の設定が最適化されます レベルアップ! ジャンプ攻撃が使用可能になりました。 ジャンプ攻撃 ジャンプ中に【武器攻撃ボタン(X)】を押すと空中からジャンプ攻撃を出します。 突き攻撃が使用可能になりました。 突き攻撃 【方向キー(Lスティック)】の入力と同時に【武器攻撃ボタン(X)】を 押すと突き攻撃を出します。 魔法『黒の弾』が‚で使用可能になりました。 魔法『黒の処刑』がで使用可能になりました。 魔法『黒の手』がで使用可能になりました。 魔法『黒の槍』がで使用可能になりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の弾』が使えるようになりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の槍』が使えるようになりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の手』が使えるようになりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の幻影』が使えるようになりました。 何かが壊れる音がした。 倒した獲物に近づいて~を押すと素材を獲る事ができます。 地図を手に入れた! 不思議な力で先に進む事ができない。 怪しげな本の力を借りますか? はい 怪しげな本が仲間になった! …で開くシステムメニューが変更されました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の旋舞』が使えるようになりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の暴食』が使えるようになりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の轟壁』が使えるようになりました。 ニーアは力を取り戻した! 『黒の処刑』が使えるようになりました。 敵が近くにいて落ち着いて調べられない! 武器を強化してもらった! 釣竿とを手に入れた! 『月』と書かれた鍵穴がある。 『星』と書かれた鍵穴がある。 『光』と書かれた鍵穴がある。 『闇』と書かれた鍵穴がある。 エレベーターの起動パスコードを入手した! 何かの書類を入手した! 「命令」メニューから仮面の人々に指令を出す事が可能です。 この先に進むと戻る事はできません。 『両手剣』『槍』が使用可能になりました。 白の書の全ての能力を失った。 両手剣「アイテム」を入手した。 この村人の夢に入りますか? 片手剣「アイテム」を入手した。 試練の掟を突破せし者よ。次なる掟に身を委ねよ。 不思議な力で閉じられている…… 時間内にターゲットにダメージを与えろ! >話を聞く >やめておく 修理された「」を入手した! 怪しげな本に、ヨナを救う手立てを聞きますか? 白の書に助けを請いますか? 街の入口まで戻りますか? フィーアの街案内をスキップしますか? 槍「アイテム」を入手した。 この扉は鍵がかかっているようだ。 横にAAと書かれた溝がある。 横にKAと書かれた溝がある。 横にSAと書かれた溝がある。 横にTAと書かれた溝がある。 横にNAと書かれた溝がある。 横にHAと書かれた溝がある。 横にMAと書かれた溝がある。 横にYAと書かれた溝がある。 横にRAと書かれた溝がある。 横にWAと書かれた溝がある。 畑が使えるようになりました。 畑が大きくなりました。 この選択肢を選ぶと、全てのセーブデータが削除されます。 本当に、よろしいですか? 今回選択しなくても、後から再プレイする事で、この選択をする事が可能です。 同一アカウントの本ゲームのセーブデータが複数あった場合、全て削除するので、この選択肢は一度しか選べません。 「ワード」について 「ワード」は武器や魔法にセットする事で、それらを強化する事が可能です。 ワードをセットするには、システムメニュー内の「白の書」を使用します。 「白の書」について 「白の書」は、システムメニュー内から呼び出す事が可能です。 配達員の後を追う 配達員の視線に入らないよう、建物に上手く隠れながら後を追ってください。 フィーアの後を追う フィーアの後を追いかけて砂の神殿を目指してください。 途中、フィーアを見失うとやり直しになります。 今は開かないようだ。 本を棚に戻した。 クエスト「愛する妻への鎮魂歌」が発生。 デボルのいる酒場で受ける事ができます。 この扉は、壊れていて開かない! 歌をやめてもいいですか? 本ゲームではポストを使う事でデータをセーブする事ができます。 ポストは様々な場所に配置されています。探してみてください。 現在地の地図は†で表示可能です。 ただし、地図を入手していない場合は表示されません。 入手した地図は BACK ボタンで表示可能です。 「ワード」を入手しました。 「ワード」を使う事で、武器や魔法を強化する事が可能です。 「ワード」を使用するには、白の書「Word Edit」タブで武器や魔法にセットしてください。 薬魚の情報を持つ人の位置が分かった。 全ての魔法を奪われてしまった! プレイヤーの名前が違います。 カイネの命を絶ちます。 プレイヤーの名前が入力されました。 全てのデータを削除します。 そんな名前じゃないよ! 書類「ゲシュタルト計画 報告書」を手に入れた! 地下2階へのパスコードを入手した! クエスト「繰り返される世界」が追加されています。 白の書入手後に、主人公の家の一階にある光にアクセスする事でプレイ可能です。 それは、深い夢…… それは、暗い過去…… それは、美しい惨劇…… カイネの記憶に立ち入りますか? 削除するプレイヤーの名前を入力してください。 本当によろしいですか? 名前が違います。 もう一度入力しますか? 同一ゲーマー プロフィールの本ゲームのセーブデータが複数あった場合、全て削除するので、この選択肢は一度しか選べません。 それは、獣の夢…… それは、惨い記録…… それは、消せない罪…… エミールの記憶に立ち入りますか? それは、孤独の夢…… それは、寂しい奇跡…… それは、忘れない約束…… Gを手に入れた! アイテムを手に入れた! ワード取得を入手した! チュートリアル取得を入手した! アイテムを渡した! 所有数限界 アイテムはこれ以上持つ事ができません。 expを獲得した! 今回の結果 討伐数匹 Gを手に入れた! 釣り結果 何もかからなかった。 釣り結果 餌をとられてしまった。 釣り結果 水草を釣り上げた! 釣り結果 枯れ木を釣り上げた! 釣り結果 錆びたバケツを釣り上げた! 釣り結果 空き缶を釣り上げた! 釣り結果 錆びた塊を釣り上げた! 釣り結果 サーディンを釣り上げた! 釣り結果 グローブフィッシュを釣り上げた! 釣り結果 ブリームを釣り上げた! 釣り結果 シャークを釣り上げた! 釣り結果 ブルーマーリンを釣り上げた! 釣り結果 ダンクルオステウスを釣り上げた! 釣り結果 フナを釣り上げた! 釣り結果 ニジマスを釣り上げた! 釣り結果 ブラックバスを釣り上げた! 釣り結果 オオナマズを釣り上げた! 釣り結果 ロイヤルフィッシュを釣り上げた! 釣り結果 ハイネリアを釣り上げた! 釣り結果 砂魚を釣り上げた! 釣り結果 リゾドゥスを釣り上げた! NEW RECORD ! の最大体長記録が更新されました。 NEW! → (in) の最大体重記録が更新されました。 NEW! → (lb) 最大体重記録は更新されませんでした。 今回 ハイスコア (lb) NEW RECORD ! の最大体重記録が更新されました。 最大体長記録は更新されませんでした。 今回 ハイスコア (in) 餌になるアイテムを所持していません! 見事に釣り上げたが、持ちきれないのでリリースした! 植えられるアイテムを所持していません! 肥料になるアイテムを所持していません! 釣り結果 薬魚を釣り上げた! 釣り結果 逃げられてしまった。 釣り結果 の記録は更新されませんでした。 体長 ハイスコア (in) 体重 ハイスコア (lb) アイテムを収穫した! 既に肥料を使用しています! 既に水を十分与えています! 本当に捨てますか? 所持限界数をオーバーするのでアイテムを収穫できませんでした。 現在所持しているものを売るか捨てるかしてください。 クエストを受けますか? クエスト『クエスト』を受領しました。 カレントクエストにセットしますか? クエスト『クエスト』を カレントクエストに設定しました。 クエスト『クエスト』を クリアしました。 仮面の街を出ますか? 仮面の街に入りますか? 神話の森を出ますか? 神話の森に入りますか? ポストが使えるようになった! 村や街に存在するポストから行った事のある村や街に移動する事ができます。 鍵がかかっている。 レベルアップ! ニーアはLv. になった! この部屋では以下の行為を禁ず。 ニーアの村を出ますか? ニーアの村に入りますか? 崖の村を出ますか? 崖の村に入りますか? 海岸の街を出ますか? 海岸の街に入りますか? 砂の神殿を出ますか? 神殿の奥に進みますか? ここから引き返しますか? 封印されし言葉を手に入れた! 魔法『』が使用可能になりました。 謎の石片を手に入れた! 鍵入手 『忠誠のケルベロス』の鍵を手に入れた! 鍵入手 『贄』の鍵を手に入れた! 鍵入手 『機械の理』の鍵を手に入れた! 鍵入手 『記憶する樹』の鍵を手に入れた! 『封印されし言葉』が集まった! ポポルへの手紙を入手した! 老婆への手紙を入手した! 手紙を手に入れた! セキトリゴケを手に入れた! を使用した! 仮面の王の館を出ますか? 仮面の王の館に入りますか? このクエストを受けに行きますか? 衛兵の頼みを引き受けますか? 砂漠の井戸(仮面の街)が開放されました。 砂漠の井戸(砂漠入口)が開放されました。 砂漠の井戸(仮面の墓地)が開放されました。 砂漠の井戸(砂の神殿)が開放されました。 他の砂漠の井戸が開放されていないので、使用できません。 釣りの技量が向上した! アイテムを使用した! コスチューム 「傾奇者」を手に入れた! コスチューム 「鎧武者」を手に入れた! 本ゲームをプレイして頂き、どうもありがとうございました! Thank you for Playing! アイテムの強化に成功した! Lv.  → Lv. クリア条件 目的地を目指せ! クリア条件 ロックを全て解除して目的地を目指せ! クリア条件 敵を全て倒し目的地を目指せ! クリア条件 ターゲットを全て倒し目的地を目指せ! クリア条件 敵を全て倒せ! クリア条件 ターゲットを倒せ! クリア条件 ターゲットを全て倒せ! クリア条件 多くの敵を倒せ! クリア条件 掟を守り敵を全て倒せ! クリア条件 魔法を使わず敵を全て倒せ! クリア条件 武器を使わず敵を全て倒せ! クリア条件 目的地の敵を全て倒せ! ミッション成功! ミッション失敗! 第1のロックを解除した! 第2のロックを解除した! 第3のロックを解除した! 第4のロックを解除した! 第5のロックを解除した! 第6のロックを解除した! 第7のロックを解除した! 第8のロックを解除した! 第9のロックを解除した! 全てのロックが解除されていない! 全ての敵を倒していない! 全てのターゲットを倒していない! ターゲットを倒せ! 敵を全て倒し目的地を目指せ! ゲームデータがインストールされるまでの間、サウンドノベルをプレイすることが可能です。 プレイしますか? プレイしなかった場合でも、ゲーム本編の進行に変化はありません。 『赤いカバン』を渡した。 最後の魔力を振り絞り、で『黒の槍』 が撃てるようになった。 暗すぎて何も見えない。 ランタンに油を注ぎ足した! この先は、床が抜けていて進めない。 扉が歪んで壊れている。 大切な人の名前は? この選択肢を選ぶと現在進行しているセーブデータが削除され、Dエンドにて削除したセーブデータが再生されます。 今回選択しなくても、後から再プレイすることで、この選択をする事が可能です。 セーブデータ再生後はこのセーブデータは削除されるため、この選択肢は一度しか選べません。 名前入力画面 >正しい名前 >間違った名前 失ったセーブデータを復活するスロットを選択してください。 ※セーブ画面を表示、スロットを選択させます。 セーブデータが再生されます。 記憶4を削除中です…… (※システムで強制表示・進行する想定です) 大切な人を諦めます。本当に構いませんか? >はい。 >いいえ。 このスロットにはセーブすることができません。 4番目のスロットにのみセーブ可能です。 4番目のスロットにはセーブすることができません。 白の書により、魔法が使えるようになりました。 大切な人を取り戻しますか? クエスト『約束のプレゼント』を 受領しました。 セーブデータが破損しているため、読み込みに失敗しました。 続行するにはセーブデータを削除してください。 ストレージの容量が不足しています。 セーブデータの保存に失敗しました。 セーブデータの読み込みに失敗しました。 時間を置いて再度試してください。 サインイン情報が変更されました。 タイトルに戻ります。 エラーが発生しました。 言語選択 使用する言語を選んでください。 言語:言語 使用する言語を後から変更することはできません。 この設定で開始しますか? オートバトルをONにしました。 ‹が「ロックオン」から「オートバトルの一時停止」に変更されます。 オートバトルをOFFにしました。 ‹が「ロックオン」に変更されます。 ¶左右でロックオン対象の切替が可能です。 棚が動かなくなった。 コントローラーの接続が切れました。 コントローラーを接続し直してください。 プロフィールを選択し直してください。 現在と異なるプロフィールを選択した場合、セーブデータが保存されずにタイトルに戻ります。 アクションマーカーやボスゲージなど、重要な表示も確認できなくなります。 表示言語の変更を行うと名前の再入力が必要となります。 設定を適用しますか? セーブデータと表示言語が一致していないため、このデータを読み込むことができません。 表示言語を一致させることで読み込み可能です。 表示言語とデータが一致しておりません。 名前を再入力してください。 操作 €/£で攻撃、˜で防御を行えます。 コンボ €/£を連続で押すと、連続攻撃が発生します。 トロッコ トロッコに乗っている間、カメラ操作で魔法を発射する方向を操作できます。 釣竿が大きくしなったタイミングで~を押すと、魚との格闘が開始され、魚の位置と逆の方向に移動入力をし続けることで、魚のHPを減らす事が出来ます。 兜割り 空中にいる時に/¤を押すと特殊攻撃の兜割りを出す事ができます。 回り込み 敵の方向に移動入力をし続けたまま—を押すと、相手の背後に回り込むように回避行動を取ります。 移動:ŒŽ ドリフト:加速中にƒを押したままŽまたは 投げる:移動操作+~ 狼に噛み付かれた時 狼に噛み付かれた時、€/£を連打すると振りほどく事ができます。 回避中にさらに移動入力をし続けているとダッシュを行えます。 ロックオン ‹/¥で近くにいる敵をターゲットとして固定します。 その状態で、カメラ操作、またはマウスホイールの上下でターゲットを変更することができます。 最新のアプリケーションにアップデートしてください。 カイネのコスチュームが「通常」に戻りました。 Eエンドをクリアするまでの間、「NewGame」は選択できません。 この扉は開かないようだ。 この先に進むと、バトルを終えるまでセーブできません。 扉を開けて先に進みますか? この扉はすでにクリアしています。 この空間から出ますか? プロフィールを選択しない限り進行状況を保存することが出来ません。 「Setting」の「オプション」に「エンドクレジット」が追加されました。 扉が開かない。 「DLCセット1」が追加されました。 「DLCセット1」が削除されました。 アイテムはもう持っている! ゲームを終了します。 武器とコスチュームが追加されました。 武器はゲームの進行状況により使用可能になります。 データのない武器が装備されています。 武器を初期装備に変更します。 データのないコスチュームが設定されています。 スキンを初期設定に変更します。 クエスト『クエスト』を クリアしました。 「BGM変更」の設定がOFFになりました。 ’“でロックオン対象の切替が可能です。 扉の先は禍々しい気配に満ちている。 魂のレベルが25以上でないと耐えられないかもしれない…… この扉を開きますか? 魂のレベルが28以上でないと耐えられないかもしれない…… 魂のレベルが33以上でないと耐えられないかもしれない…… 本当に、この扉を開きますか? 魔法弾の見た目が「通常」に戻りました。 来るなっ! くそっ!何体いるんだ…… キリがないぞ! ヨナには指一本触れさせない! 来るなっ!来るなっ!来るなっ! 負けないぞ! ヨナは……僕が守るっ! これが……『黒の書』の力…… まだまだ! 橋が壊れてて、渡れないみたいだ。 くそっ!マモノがこんなところにも! マモノを放ってはおけない! 村のみんなを……ヨナを守るんだ! マモノが村のこんな近くに現れるなんて…… 安心して狩りにも行けないな…… お店の人に肉を届けに行かないと。 東門に行ってみよう。 ここにもマモノが! こんな危ないところに……ヨナッ! ヨナ……どこにいるんだ? なんだ!こいつら! どけっ!早く……ヨナを! 妹を…… 邪魔だっ!くそっ! ヨナを……!返してくれっ! こら、待たぬか! 我を無視するつもりか? 選ばれし存在である我を、害虫のように扱いおって。 ヨナッ!大丈夫!? ヨナッ!ヨナッ! ……まったく。 これだからヒトというのは…… 目の前の課題をひとりでやり遂げようという心がけは実に立派である。 と同時に、実に愚かしい。 なぜ古代の叡智に助けを求めぬのだ? 古の書の深遠なる助言を聞き漏らすのか? なんだっ!お前は!? そのような雑魚共、我なら一掃できようというのに。 我を誰と心得る? 汝に力を与えし白の書であるぞ。見くびるでない! 今はヨナを助ける方が先だ。 汝に最後の機会を与えん。 我の力を借りたくば、素直に頭を下げよ。 どうやったらヨナを助けられるの? 我がマモノ共を一掃すれば、あの魔法陣も解けよう。 そんな事出来るの? 早くなんとかして、シロ! 我の名を略すでない! どんどんマモノが出てきてるよ! ……我に刃向かうとは愚かな。 森羅万象を言葉で修飾できるこの白の書を相手に…… ……相手に…… ……思い出せぬ。 お前が力まかせに打ったせいで、記憶が飛んだらしい。 とにかく、何とかしなきゃ! シロは……あの黒いマモノの血を吸ったの? 血はオト……音はコトバ…… コトバは……チカラ…… どうしたの?シロ? ……これは……キオク? 大丈夫?しっかりして! ……うむ。 どうやら我は黒いヤツラを倒すと、チカラを取り戻せるらしい。 これは……魔法の力!? うむ。これこそが偉大なる我が白の書の…… 待ってろ!ヨナッ!!すぐ行くからな! これで……終わり? 動く石像に、喋る本か…… どちらもおとぎ話ではないぞ。 しかと戦え! 剣先から目を離すでない! 落ち着け。 頭に血がのぼった方の負けであるぞ。 見苦しいぞ!なんて戦い方しておる。 うるさいな。ちょっと黙っててよ! 強い! これも、シロの力? ……そうらしいな。 頼りないなあ、しっかりしてよ! いきなり襲いかかるとは、知性の感じられる事だ。 とはいえ、二匹を同時に相手にするのは骨が折れる。 今ぞ。攻撃の契機だ! 弾筋を見極めて、一気に片付けろ! よけるので精一杯だよ! あのバケモノ……壊れたか!? いもうと、とやらを忘れておるぞ? 僕たち兄妹ばかり、なんでこんな目に! ……なんでヨナが……! ヨナ……まだ小さいのに。 我とて助ける方法があれば助けてやりたいのだが…… 何か……不思議な歌が聞こえるな。 白の書と黒の書…… ……病…… どうしたのだ? いや……ちょっと気になる事があって。 シロがいれば、世界を、ヨナを救えるんだ! ……果たして、それは真であろうか? シロって、ただの口うるさい本じゃなかったんだね。 無礼なヤツめ! 今後は丁重に扱うがよい。 イニシエの歌か…… 古くから歌い継がれてきただけはある、耳に馴染むいい歌であったな。 本にも耳があるの? 不思議なところにある村だなあ。 村長の家は……どういうルートで行けばよいのだ? 誰も信じない…… すみません、このあたりで『封印されし言葉』の話を 聞いたことがある人はいますか? おまえもカイネと同じだ…… 何を言っても無駄のようだ。 こんにちは。 村を去れ…… 話だけでも聞いてください! 呪われし人よ…… マモノには……けっして敵わない…… カイネを殺せ! あのマモノに侵された女が…… もう……家から出るものか。 出ていけ…… どうやらここには、雑魚しかおらぬようだ。 『封印されし言葉』はないようだ。 そうだね。ポポルさんの所に戻って情報を集めよう。 やられる前に、攻めよ! やはり、こうなるのか…… なにっ? あの音は……あやつも魔法を使えるのか?? また……マモノ!? マモノがマモノを……攻撃してる? 邪魔をするなっ! 今はヤツを倒す方が先だ! どうやら……我らのことは眼中にないようだな。 うん…… 衝撃波に気をつけよ! 機を見て近づくしかないか。 何か吐き出しおったぞ……あれは、何だ? この丸いのもマモノ!? ……この人、人間だよね? 半分はな。いわゆる『マモノ憑き』というやつらしい。 ……そう。悪いことしちゃったな、僕。てっきりマモノだとばかり…… ともかく、この人を助けなきゃ。 やれやれ。巨大マモノにマモノ憑きか…… 綺麗だけど、なんだか近寄りがたい人だったね。 さっきのデカいのからは、未だ『封印されし言葉』の気配がしたな。 だけど、今の僕にはとても太刀打ちできない…… もっと強くならないと…… 『ロボット山』とはどのような所なのだ? 昔の遺跡が埋まっている場所なんだって。 僕達にはよく分からない、鉄クズだらけのところだよ。 北東の鉄橋を登ったところにあるんだ。 あの橋の上を、昔は大きな鉄の箱が走ってたんだって。 ポポルさんが言ってた。 昔の人間は賢かったようだな。 ……本当に賢かったら、滅びかけたりはしないと思うけどな。 明るいな。 ここはまだ昔の機械が動いてるんだね。 僕達には、何がなんだかさっぱりだけどね。 旧世界の廃墟か……それを機械達が延々と守っているわけだ。 珍しい素材を持ってそうだね。 けっこうキツイね。 子どものやる仕事ではない。 ふたりとも、ちゃんと食べてるかな? 兄貴が心配であるな。 自分の分まで弟にやりそうだ。 素材はこのくらいで十分かな。 この扉は壊れているみたいだ…… さてと……あの兄弟のお母さんはロボット山の奥まで行くって言ってたかな。 何故そこまであの兄弟に肩入れするのだ? お母さんが居ない寂しさは、僕達兄妹も知っているから…… お前は本当に信じておるのか? あやつらの母親が本当にこんなところまで来られた、と。 1週間以上も、たった1人で素材を探しつづけていると信じておるのか? 本当に? 我が思うに、母親はきっともう…… 生きてるよ! 信じなきゃ、奇跡だっておきない! 奇跡、か…… 潰されるでないぞ!逃げよ! 手のかかる機械だ。 またなんか違うのが出てきた! 雑魚を一掃せねば先は無いようだな。 機械の分際で我に刃向かうとは! 危ないよシロ! 周囲に気を張れ!気をつけろ! 砲台の爆弾が残ってる…… よし、効いてる! 口の中か……本当に見たままの弱点なのだな。 セキュリティレベル イ イ イエロー 防衛システム か か 稼働 う う 中。 シシ侵入者 タタ 探知チチチ。 セキュリティレベル レッドド。 無差別ツ ツ ツ攻撃。 残すはあの大頭のみだな。 ヨナの事が心配だ。一旦戻ろう。 マモノが出ているっていう、崖の村に行ってみようか。 あるいは『封印されし言葉』もみつかるやもしれぬしな。 村人が襲われておるぞ! 放っておくわけにもゆくまい。 海って、1日眺めていても飽きないな。 みんな気さくでいい人たちだね。 皆、健康そうなのは、薬魚とやらを食ってるせいか? 釣りができそうな場所はどこだろう…… 魚の動きと反対に体を動かす必要があるようだな。 慎重にやれよ。 竿が大きく動いた時に体を動かすのだ。 わかってるよ…… よし。これをヨナに持って帰ろう。 灯台に寄ってみぬか?……アレの様子が心配だ。 カイネを助けなきゃ! 何しに来た!? 助けに来たんだよ! 感動するのは後でよい。 感動なんか、するかっ……! なぜこれほど急にマモノが? 分からない。 村の方にも出ているんだ。 助けに行こう!『封印されし言葉』も見つかるかもしれない。 油断するでないぞ! 大丈夫!油断してる余裕なんてないよ! 死ねっ!※△※○△☆※△!! なっ?何?今、何て言ったの? 貴様の※○△☆※裏返して、蹴っ飛ばしてやるよ! おい……品がないにもほどがあろう。 忌まわしき娘は去れ。 オマエが、マモノを呼んだんだろう! オマエは呪われてるんだ! オマエがいる限り、この村に平和など来ない! ひどい言われようだな…… おぞましい姿のマモノ憑きめ! オマエなど、人間じゃない! 寄るなバケモノ! さっさと出ていけ! 何言ってるんだ!! カイネはみんなの為に…… うるさいっ! 村のみんなは、どうしてあんなひどいこと……? いいんだ。すべて事実だからな。 我らも行くぞ! うん! カイネがいてくれると、心強いよ! ……世辞は嫌いだ。 共倒れはごめんだぞ! 全力でがんばるよ! おばあちゃんは……絶対に言わない。 『生きていたって仕方ない』なんて、死んだって言わない。 だから、私はどれほど死にたくても、おばあちゃんの仇を討つまではずっと…… この醜い体をさらして生きてきた! その時間がどれほど長く耐え難いものだったか…… おまえに判るかっ!ああっ!? いまだ! あやつ、あのまま死ぬつもりだ。 今のあやつにとっては、死がもっとも安らげる場所なのかもしれぬ。 シロが決めちゃダメだ…… 死んだ方がいいなんて、勝手に決めちゃダメだよ! どんな状況でも、どんな状態でも、人には生きる価値があるんだ! 誰にだって明日が必要なはずさ。カイネにだって……ヨナにだって! ……その熱弁は、本人にふるってやれ。 カイネを放ってはおけないよ。 砂漠へは、どう向かうのだ? いったん村に戻って、東門から出ればいいんだ。 乾燥しているだろうから、我にとってはいい気候だろうな。 こんなところに用は無いであろう? ペッペペップッ。ページの間に砂が入ってくるぞ。 砂で口の中がザリザリするよ。 だから言っておるだろう!さっさと引き返せ! ねえ、その『仮面の街』ってどんなところ? よくわからない。 とにかく変なところだ。 お前もたいがい変な奴ではないか。下着女。 ……いくぞ。 狼だ! 気をつけろ! 戻って……行くみたいだ。 どうもリーダーがおるらしい。 シロ、もっとがんばってよ! 無理だな。 我はたいそう価値のある優秀な書物であるが、辞書ではない。 さっきから同じところをぐるぐる回ってる気がする…… 街の者の言葉が分かればすぐなのだがな。 自力でルートを探っていくしかあるまい。 明らかによそ者である我らをほとんど警戒せぬとは…… 不思議な街だ。 すこしでも違うところがある人をつまみだす街より、よっぽどいいよ。 おい、見て見ぬふりするつもりか? 話を聞くのではないのか? 邪魔になっているようだぞ。 (ああああっ) 自分達が困るような掟なんて……やめちゃえばいいのに。 彼らには彼らの生き方があるのだ。 用が済んだよそ者は、とっとと帰るぞ。 フィーアって勇気あるね! まったく……その小さな体のどこにそんな力があるのだ? (私が砂漠を案内します。離れないようについてきて下さい) まて。あの小さいのを置いていく気か? フィーアを見失ってしまった…… フィーアから離れるでないぞ。 狼に気をつけろ! 何の事を言ってるんだろう? 何だ?どうした? 掟を守らないと、先に進めないみたいだね。 まったく……手間のかかる事だ。 この街の王子って、どんな人なんだろう? 本来、民を守るべき人物が、逆に街の者たちにその身を案じられておるのだぞ? わかるだろう? (何だ?はっきり申せ!) 無能な痴れ者だ。 (何だとっ!) ……今、なんか聞こえたけど? あの口のへらぬ子どもが囚われておるぞ! どうやって、ここに来たの? 知らん。暴れたら、ここに出てきた。 よくやったぞ、下着女! うるさい! ヨナが心配だ。そろそろ戻ろう。 くだらなくとも、掟は掟か…… くだらなくなんかないよ。 ん? あの人達にとっては、大切な掟なんだ。 ほぅ? 守るだけの価値がある、大切な掟なんだよ。 おお、なかなか言うようになったな、小僧! 僕、もう小僧じゃないと思うんだけど…… いいから行くぞ。 結構簡単に『封印されし言葉』が手に入ったね! ちょっと……簡単過ぎやしないか? なんだか、この村にも誘導されてきたような…… 考えすぎだよ。シロ。 村はどうだった? 全く……言葉に出来ないくらい素晴らしかったよ。 ふん。そいつは良かったな。 ポポルさんの所に戻ろう。 神話の森の事を報告に行かないと。 気味の悪い蜘蛛だな。 毒に気をつければ、大した敵じゃないがな。 ここまで来て帰るのも芸がないぞ。 そうだね。そのヨナの友達に会わないと。 待たぬか! な、何やら面妖であるぞ。 怖いの?シロ。 マモノがいるっ! 何故、こんなところに……? シロ!カイネはどうするの!? 放っておけ! あの女のことだ。1人でなんとかするであろう。 そんなあ。 マモノだっ! くそっ、出られない! いろいろ……ご無理をお願いして申し訳ありません。 僕も敵を石化するくらいなら出来ます。 お手伝いします! 蜘蛛だっ! エミール。毒に気をつけて! はいっ! なんだかこの本……シロみたい! また失敬なことを!! 我ほどの書が世にふたつとあるものか! 石化とは、実にすさまじい能力であるな。 倒しても倒してもキリがない! 石化が出来ません! 一体、何をやっておったのだ?? 迷った。そっちは? 見ての通り、大ピンチ。助けて!! こやつ……やたらと手強いぞ! どうしよう! 我に聞かれても…… もういいです! ぼくが抑えているうちに、逃げてください! うるさい!誰だおまえ!? あっ、カイネ、この人はエミール。この館の…… クソッ!潰す! このクソ本、絶対に潰してやる! 聞いてない…… 相変わらず品のない言葉を吐きおって…… これは、ぼく1人の問題です! みなさんにご迷惑をかけるわけには…… では、後をまかせてお先に……って訳にもいかぬだろう。 あたりまえだよ! ゴチャゴチャうるせえっ! ???……カイネ?? 弱音だったら、この※○△☆な本を☆※してから、好きなだけ吐け!!耳が腐るんだよッ! 要約すると『がんばれ』って事かな? ……励ましてるのか?あの女が? そういうこと! 今だっ! おい、さっきはエミールと何を話していたのだ? 青少年に悪影響を及ぼすような言葉は吐かなかっただろうな? 何とか言え!この下着女! うるさい。※○△☆※が! ヨナ……日に日にやつれていってるよね? 弱気になるな。お前は、ヨナに残された最後の希望なのだぞ。 マモノが襲ってきてる! 蹴散らしてやるっ! 貴様らなぞ、我らの敵ではあらん! 叩き斬ってやるっ! 雑魚どもがっ!己を知れ!! 何だ、このデカいのは……!? 倒さなきゃ! 彼処は……!! 行かせない!! こやつ……侮っておると、痛い目を見るぞ! 効かないんだったら、効くまでやればいいんだ! それは……士気を鼓舞してくれておるのか? それとも、ただの向こう見ずか? どっちでもいいさ。いくよっ、シロ! ケツ洗って待ってろ、この※○△☆! ※○△☆って何だ? ※○△☆とか言うでない! すこしはマシな斬り方を覚えたようだな! 褒めてくれてありがとう! もう少しだ!押せ! カイネがいると、百人力だね! このクソッタレ☆※△※○がっ! このっ! 回復が早すぎる! どうすれば……? 地下室に追いつめて、閉じこめるというのはどうだ? 彼処なら壁が厚いから、出られぬはずだ。 いいね! 地下室だな?よし! 地下室に押し込め! 愚か者がっ! そんなに覚えておいて欲しくば、ページの端にでも書いておけっ! くそっ。このままじゃ……図書館がもたない。 急いで片をつけるのだ! あとは、お前だけだな!クロ。 『クロ』だと? この……痴れ者がっ! 寄り道している時間はないな。 まだ外に行かなくてもいいよね。 さすがに村の外までは出歩かないよね…… 確かポポルさんは東って言ってたっけ…… もう少し街を巡ってみようかな。 村の人にもう少し話を聞いておこう。 あのマモノを倒さなきゃ! まだ入れないみたい…… 村の人を助けないと! 行き先はこっちじゃないな。 ここはもう入れぬようだ。 砂嵐が激しくてこれ以上先に進めそうにないな。 マモノか……次から次へと飽きぬ事だ。 かかってこい! ん、マモノが持っていたのは……花? この花はフリージアであるな。 我等が送ろうとしていた花と同じだ。 彼女さん……マモノに襲われたのかな…… あれは…… 犬が倒れておるな、依頼のあった犬かもしれぬ。 マモノ共が……! どうしよう?どうしよう?どうしよう? 落ち着け!お前が動揺してどうする? 僕たちは、正しかったのかな? おばあちゃんは……しあわせだったのかな…… わからぬ。 幸福がいかなるモノかなど、誰にもわからぬ。 我らは、自分が思うよりずっと、不確かなのだ。 大変だ!マモノの群れが現れたぞ! もう騙されない! アレ、アレはなんだ!ほら右側にあるやつだよ! 同じ手には何度も掛からん! 狼の群れだーーーー! だから何度も同じ手には……ん? 自業自得と言いたいが……見殺しには出来んか。 これくらいで揃ったかな。だんなさんのところに戻ろう。 (狼ども!この僕が相手だ!) だめだ、もう戦ってる! こうなったら一緒に戦って狼を倒そう! 無いな。死体は。 どういう事? 流されたか、さもなくば狼に食われたか。 そんな! または、男の勘違いという事もありえるな。 とりあえず、戻って伝えなくちゃ…… どうしてあの女の人は男の人を知らないって言ったんだろう。 恋人だったのに…… 我々には判らぬ、深い理由でもあるのだろう。 男と女の間には色々あると言うからな。 フン。くだらない。 やれやれ。面倒な事だ。 何が? 盗賊など、放っておけばよかろうものを。 そうも言ってられないよ。 彼等にとっては大切な神殿なんだから。 ならば、仮面の連中が守りに行けば良かろう。 掟に縛られて身動き出来ないのは知ってるだろう? 神殿には入れないんだ。 それが、面倒だと言っておるのだ。 グチャグチャ喋ってないで、行くぞ。 おい。イノシシの牙とやらを持って行く必要があるんじゃないのか? 黒の書について、何か思い出した? ……そう簡単にはいかぬようだ。 それよりも、今はポポルさんに話を聞きに行かなきゃ! ……あの歌……何だか…… 奴らの剣攻撃……侮れぬな! 距離を取ったら魔法で攻撃するのだ! 奴らの図体では俊敏な動きは期待出来まい。 回り込んで攻撃するのだ! さっきから喋ってばっかり!少しは手伝ってよ! 我は力は与えるが、使うのはお主だ。 そんなあ! 今はヨナが心配だ…… やっと片付いた…… これで……当分はマモノも出てこられないだろう。 なにか……いる? 気をつけろ!1本角のヤツが凶暴になったぞ! 2本角のヤツが無敵のままだよ? 守りに入った者など捨てておけ! ……なかなかいい顔だ。汝は戦いが好きか? そんなことないよ! いくぞ! 攻撃の隙をつけ! しつこいなあ! 根競べに負けるでないぞ。 あまり近づくと危ない。もっと遠くから…… 遠距離攻撃だね! 石像が怒ってる……? 怒りは負のエネルギーなり。恐るるに足りず! わあ!小さいのがわらわらと! 雑魚がわいてきたぞ。蹴散らせ! 誰かいませんかー? 攻撃の手を休めるな! 奴の攻撃の隙を突くのだ! ぜんぜん効かぬぞ! くそっ! むこうも魔法が使えるなんて! 無駄だ!魔法攻撃は効かぬ こやつの攻撃力、侮ってはならぬぞ! 防御を怠るな! おかあさんのパンか……僕も食べてみたいな。 小麦にもいろいろな種類があるぞ パン作りなら、ヨナも得意なんだよ。 我の口にあうパンはあるか? 壊れた機械か…… ちょっと大変そうな敵……だね。 負けるかっ! いいぞ。ダメージは確実に与えられている! ……我らはだまされておらぬか? うわああああああ! ギイヤアアアア。 ごめんなさい……執事はぼくの事を考えてくれるあまり、よそ様に無理を言いがちで…… ぼく、みなさんについて行きます! この目が、役に立つかもしれないから。 ぼくが石化しますから、早くとどめを! 効いてないみたい! 万策尽きたか…… シロ、落ち着きなよ。 でもこれですべての『封印されし言葉』が集まった訳だ。 あとは黒の書とやらを見つけるだけだな。 そう……絶対に見つけ出して、ヨナを助けるんだ! なんだろう……この人達? 何だかわからぬが、ここには入れないようだな…… なんだ?ここは? ……お墓……かなあ。 にしては、名前も何も無いぞ。 それに、どれも新しい。 ……ここには何もないようだね。 先を急ぐぞ。砂まみれにならぬうちにな。 これって……お墓だったんだ…… 最近たてられたお墓ばかりだね。 狼にやられたのだろう。むごいものだ。 あまりにも複雑な言葉と習慣、ってどんな感じなんだろう? いつの世も、ひとつの街で需要と供給を満たすことは難しいのだな なんとか、ポポルさんの力になってあげたいな。 砂漠にある街か…… 街に入れないんじゃ、濾過器を買えないよね…… 説明不足にも程がある!何のために言葉を持っておるのだ、あやつは! まあまあ。 せっかく話してくれてるのに……何もわからないなんて。 気に病むことはない。 意思疎通が出来ぬのは、言葉というより価値観が違うせいだ。 はあはあ……僕のほうが先にへばりそうだ! フィーアよ、なぜそこまで頑張る?汝の忠誠心の深さは如何ばかりか? おい、どういうことなんだ!? みんなは門を封鎖してください! それから……誰か、ヨナを…… あたしが迎えにいく。 おまえも無理するな! マモノは僕が倒します! 1匹も通さないっ! はい。ヨナをよろしくお願いします! このまま押し切るぞ! まずいぞ!もっと攻めねば!! 魔法が効かぬ! さっさとその盗人にお灸を据えてやるのだ。 こいつが「封印されたマモノ」か! 封印されていただけあって、手ごわかったな。 しかし、我らの敵ではない。 ああ、そうだな。 さて、外にいる盗賊の生き残りを連れて街に戻ろう。 羊狩りなど……簡単にも程がある。 いや、これで結構大変なんだよ。すぐ逃げるし。 魔法で撃てば良かろう。 あーっ! どうした!マモノか!? 確かにそうだね!魔法で撃てば近寄らなくても倒せるね! ……あともう一つ教えとかねばならぬ事がある。 なに? 急に叫ぶな。耳がおかしくなる。 いつもこんな面倒な買い物を頼まれるのか? 買い物は頼まれるけど、でも面倒だとは思ってないよ。 これでお小遣いをもらって僕ら兄妹は暮らしてるんだ。 みんな楽な暮らしじゃないのに、僕らに仕事をくれる。 むしろ感謝しなきゃいけないのはこっちの方だね。 そうか……なら、頑張らないとな。 ねえ、シロ。 なんだ? こう、パーッと一瞬で本を綺麗に整理する魔法は使えないの? 無理だ。 我の偉大なる魔力はそういう矮小な仕事を行う為にあるのではないからな。 物事に小さいも大きいもないよ? つべこべ言わずに真面目に働く事だ。 ねえ、黒文病に効く薬って本当に無いの? あれに人の作りし薬は効かぬ。 でも、探せばどこかに…… 一時的に楽になる薬ならあるだろうが、根本治療は出来ぬ。 やっぱり…… だが、伝説が真なら我があの娘を救うのであろう? そうだね。ヨナは助かる。黒文病もきっと治せるはず! その意気だ。 球根などどうするのだ? シロ知らないの?植えて丁寧に育てれば綺麗な花が咲くんだよ。 そんなことは知っておる。どこに花を植える場所があるのだ。 ああ、ウチの庭に植える場所があってね。そこで育てる事が出来るんだよ。 花はヨナも大好きだからね。帰ったら早速植えよう! 料理の材料ねえ。 なっ、何?何が言いたいの? 別になんでもない。 そりゃヨナの料理は絶品とは言い難いけれど、それでも愛情がいっぱいで! 可愛い妹に料理を作ってもらえるって事は、おにいちゃん冥利に尽きるって事で……! 別に何も言ってはおらんよ。 ……そう。 まあ、頑張る事だな。 結構な金額だな。 でも、なんとかするよ。 そうだな。橋が直らねば崖の村とやらに行けぬからな。 鉄の棒って値段が高いんだね! この世界に鉄の加工技術は無いからな。 じゃあ、どこから持ってくるの? 遺跡から発掘だ。 昔の人は作れていたの? うむ。 今の人は作れないの? 変なの! 失われた旧世界の遺産だからな。これを用いていた者達は結構な技術力を持っておったのだろう。 でも忘れちゃったら意味ないよ! はははっ。そうだな。 まったく……面倒な仕事を引き受けたものだ。 ボヤかないボヤかない。 この卵……店に売れば高値で売れるのであろう? そうだけど、ダメだよ!おばあちゃんが待ってるんだから! 老い先短い老婆の事よりも、我等の懐具合の心配を…… 何ブツブツ言ってるの!とにかくダメだよ! ああっ、クソッ! イヤな音がしたな…… 何かが割れる音がしたね…… これでは届けても意味が無かろう。戻って謝った方が良くないか? ……そうかも。 風変わりな物ばかり欲しがるのだな。ヨナは。 うん、小さい時からそうだったよ。 でもいいんだ。ヨナが欲しがるのなら何だって揃えてやる。 大変だな。兄というのも。 大変なんかじゃないさ。ヨナの笑顔が見れるんだから。 またこの面倒な仕事か…… 大丈夫だよ。そーっと運べば。 その『そーっと』というのが苦手なのだ。 でもカイネには無理でしょ? ああ、下着女では乱暴すぎて届くまでに砂のようになるであろう。 うるさいな。黙って運べ。 ……まだ釣れぬのか? しっ!魚が逃げちゃうよ! ……すまぬ。 釣りというのは急がず、焦らず、確実にだな…… 貿易か…… どうした? いや、俺はこの場所から離れたことないから。 遠い国にも行けたらなあ、と思って。 ……もちろん、ヨナも一緒に連れて行くんだ。 いつか……出来るさ。 今度は騒がず静かにしておるぞ。なんといっても喋ると魚が逃げてしまうからな!我とて今以上に学び成長す…… ……喋らないの? 魚が逃げるのであろう? でも喋らないシロは変だと思って。 なら喋っても良いのか? ダメ。 どうすれば良いのだ! ここは一つ、魔法でザバーッと魚をすくい上げるとかどうだ? 出来るの? 魚の姿が見えておればな。 見えるの? いや。 ……なら大人しく釣るしかないね。 とかげの尻尾を入れた酒とは……なかなか豪快な事だな。 あはは。ああ見えて、お酒を飲ませたらポポルさんより強い人は居ないよ。 そうなのか!? うん。以前酔って大暴れして、お店を壊した事もあるんだよ。あれは凄かったなあ。壁がなくなっちゃったんだよねぇ。 ……デボルもそんなに凄まじいのか? ううん。デボルさんは逆に一滴もお酒飲めないんだよ。 ちょっとでも飲むと『たのしいニャー』みたいなカワイイ言葉遣いになるんだよね。 あの、デボルが? うん。あの、デボルさんがね。 ……恐ろしいな。酒というものは。 せっかく見つかったけど……死んじゃってたね。 あのおじいちゃん、残念がるだろうなあ。 生きるモノは死から逃れる事は出来ない。犬も人も、それは変わらぬ。 ……じゃあ、シロは? さあな。考えたことも無い。 いつかは、存在すら消える時が来るやも知れぬな。 そんなの寂しいよ! ……なあ。 我がもし、消えて無くなる事があるとしたら…… そんな縁起でもない事言わないで!だいたいシロは紙なんだから死なないよ! ……そうだな。そうだと良いな。 なあ。 我等は一体何をしておるのだ? 何って……荷物整理でしょ? そうではない。この仕事はあの商人志望の男の為なんだろう? そうだよ。 ならば、あの男がこの荷を片づけるのが筋ではないのか? 困ってる時はお互い様。こんな世の中だから、助け合っていかないと! ……誰か我を助けて欲しいものだ。 結局……無駄足だったな。 まさか船酔いするだなんてね。 次は船に乗らない商人を目指して欲しいね。 出来れば何も目指さないで頂きたいがな。 街のみんなでたったひとりのおばあちゃんをだますなんて、ひどいよ! しかし、50年だぞ?思いやりや善意がなければ続かぬ嘘ではなかろうか? 老婆を灯台守の仕事に縛りつけておいたのも、恋人の死を知らせないためだったのだな。 ……やさしさって、そういうことなのかな? 手紙を配達するのって大変だよね! でも、遠くの人に連絡を取るにはこの方法しかないしなあ。 昔は遠くの人間同士が会話する技があったと聞く。 えっ!本当?それってすごく便利だよね! そうであろうな。 そうかあ。ヨナといつでも話が出来たら、便利だなあ。 お前はいつも妹の事ばかりだな。 ポポルに手紙……一体何であろうな。 中身を知りたくはないか? ダメだよ、人のものを勝手に物色するなんて。 物色は悪いことなどと、誰に吹き込まれた? ポポルさんに教わったんだよ! ……あなどれぬ女だ。 なんだかオナカが減ったなあ。 これだけ大きな街だ。食べる所ぐらいあるであろう。 カイネはこういう仕事は受けぬのか? 面倒だからな。 下着女は破壊するのが仕事だからな! オマエから破壊してやろうか? 変わったゲームだね。 この街の人間は皆変わっておるからな。 そんなこと無い!……ことも無いか。 ああ、ところで。 さっきの伝言、忘れてはおらぬだろうな。 ……たぶん。 全くなんという不合理な掟だ! 買い物の品目一つ伝えられぬとは!愚かしいにも程があるぞ。 お主は平気なのか? 気にならない訳じゃないけど、何かその掟にも理由があるんじゃない? 僕らには判らないけどさ。 急に物わかりが良くなったな……頭は大丈夫か? 今のは褒めるところでしょ。 はああああ~っ。 あの愚かな息子とやらに深く絶望しておったのだ。 両親の苦悩も知らず、フラフラと遊び呆けておるとは。嘆かわしい。 シロってたまに村のお爺ちゃんみたいな事言うよねえ(笑) 『お爺ちゃんみたい』ではない。実際に十分な年月を重ねておるわ。 じゃあ……何歳なの? ……そう言われると判然とせぬな。 忘れっぽいところも『村のお爺ちゃんみたい』だね。 ……嘘つきよりはマシだ。 毛皮のコートで浮気を許して貰おうってのはどうなんだろう? 短絡的というか、即物的というか…… 何を言ってるんだ?タダで貰えるんだったら嬉しいに決まっているだろう。 世界がカイネばかりであればシンプルで良いのだがな。 世辞と受け取っておくよ。 シロには料理のレシピは書かれていないのか? そんな矮小な項が我にあるわけなかろう。 そこらの料理本と一緒にするでない。 あの者は、恋人の事を本当に愛しておるのだな。 遊ばれてる気がするけどね。 遊ばれている、とはどういう事か? んー、シロにはわかんないよ。 何を言うか。我に判らぬ事など無い! ハイハイ。 あの者……恋人に騙されておるのではないか? そうかもね。 ならば、奴に伝えねば。 それは、止めといたほうがいいんじゃない? 何故だ!?騙されておる者を放っておくのか? 恋愛なんて当人達にしか理解できない事もあるんだよ、きっとそっとしておいた方がいいと思うな。 我に理解出来ぬ事など無い! 全く。若さゆえに愚かな行為を取ろうとする…… そんなことない!街を守ろうって気持ちは立派だよ。 フン。立派ねえ。 カイネだって自分の村を守ったじゃないか! どうした下着女。口に砂でも入ったか? 死なすぞ、△※○。 おぬし、マモノが怖くないのか? こわいよ!こわいに決まってる! でも、ヨナを助けるんだ。絶対に助けるんだ! そうか。ならば我に止める理由も無い。 ……意外と物わかりがいいんだね! 『意外と』は余計だ。 こんな大きいマモノが居るの!? 今までの奴とは格が違うぞ!気を引き締めよ! 死ね!死ね!死ね! テメェの汚ねえ※△☆をギタギタに刻んでやる! あの下着女、剣戟だけではなく口の悪さも突き抜けておるようだな。 とにかく、大きい方のマモノを倒そう! まったく、こんな錆臭いところに我が来ようとは。 シロはすぐブツブツ言うんだよなあ。 この砂はヒドイね……目を開けてらんないよ。 口を開けると砂が入るぞ……ブーッペッペッペッ。 あはは……ゲフッ……ペッペッ。 フィーアはこの砂の中で良く平気だよね。 仮面に何か特殊な機能でも付いているのではないか? 次から次へと、面倒な掟を仕掛けおって。 しーっ。黙ってないと失敗しちゃうよ! あの仮面の連中は『掟』がよほど好きだと見える。 なんでこんなにややこしい掟を作っちゃうんだろう…… だが、掟が無いのであれば我らの本領が発揮できよう。 うん!思う存分やれるね! なんだか……静かな村だね。 陰気な村だ。どうせろくでもない事が起こるんだろう。 シロはもうちょっと言葉に気をつけようよ! ふん。 まったく……人使いが荒いにも程があるぞ。 まあまあ。みんなの役に立てるんだからさ。 お前はお人好し過ぎるぞ! シロは冷た過ぎるよ! まったく、何故我が山羊狩りなど。 あれは羊だよ。 どう違うのだ? 全然違うよ!白くてモコモコしてるのが羊で、スッとしてるのが山羊! 人間だって毛の長さやスタイルは違うではないか。 こんなところに……マモノが出るなんて…… ふん。日の光が隠される時には出てくるらしいな。 薄暗い所に押しこもっていれば良いものを。 邪魔をするなっ!僕はヨナを助けなきゃいけないんだ! 力を抜け。さもなくばお前がやられるぞ。 よくもまあ飽きもせずにやられに来る事だ。 しかし何故奴等はこんなところに現れるのだろう。 食料があるわけでもないのに。 攻撃はしっかりガードせよ! わかってるよ! 片方をまず集中して倒せ! あれは……防御結界! なにそれ!? 防御結界の敵には剣も魔法も用を為さぬ! じゃあどうすれば!? 防御結界を張っている奴は、動く事すら出来ぬ。動いている方から倒せ! なに!? 避けよ! 何をしておる、避けよと伝えたではないか! 急に来られても避けられないよ! 奴らの攻撃パターンを見極めよ! 今度はもう片方が防御結界を張ったぞ! また交代? 時間を与えると回復してしまうようだな。 我の魔力を持っておるのに、今の攻撃は何だ? 次は頑張るって! どこを狙っておる?奴にかすりもしておらぬぞ! 案外難しいんだってば! 次こそは決めるのだぞ。 奴等を倒さない限り助け出すのは難しいだろう。 今は目の前の敵に集中せよ!! あの娘を助けなくていいのか? 怒りで凶暴化しておるようだな。 怒り?あれには、感情があるの? 感情があろうがなかろうが、奴の攻撃力が上がったことは確かだ! あとはあの一体のみだ。気を抜くな! マモノが……増えた!? まず小さい奴らを倒せ! 懲りぬ奴だ。 急げ。カイネが奮戦しておるぞ。 カイネ、おまたせ! 奴が掴んでいるものは何だ……? あそこからマモノを排出しておるようだ…… あのタンクから壊そう! あの中にマモノが詰まってるの? 奴が新たにマモノを呼び寄せる前に攻撃せよ! 逃すでない。追撃するのだ。 これでカイネと挟み撃ち出来る! 今は戻っている場合ではないぞ? 窮鼠猫を噛むというやつか…… あの攻撃は危ないよ! 今ぞ! まだ立ち上がる力が残っておるか。 もう逃がしはせぬぞ! なんだ、あれは……刃のような紙で攻撃するとは…… シロはあんな便利なこと出来ないの? あの本には魔法は通じないみたいだよ! ならばおぬしの剣で叩き切れ! わかった!がんばってみる! 止まった隙を見逃すでないぞ! こいつ、本なのにやたら固い! あの「手」が五月蝿いな。 「手」が開いている時にしかダメージにならないみたいだ! なんか来たよ……! よくぞやった! 奴の頭部には魔法攻撃が効かぬようだな…… なんとも奇妙な奴だな。箱の集合体とは。 シロもたいがい不思議だと思うよ。 光る箱から魔力を感じるぞ。 他愛もない…… これは……一体…… ふん。いろいろ楽しませてくれる。 カイネ!光る箱を優先して破壊するのだ! チキンのボロ紙は黙ってろ!優先もクソもあるか!全部ブッ壊せばいいだけだろうが!! 光る箱が移動している?……潰されないように気をつけよ! そんな事言われたって! 先端だ!腕の先端に来た時に破壊しろ! 奴の攻撃の時、腕に一瞬隙が出来るようだな。 近づいて攻撃を誘えば……! 遠くからでは奴にダメージを与える事は出来ぬぞ! 攻撃の隙を見つけるのだ! 急がねば村が灰燼と化すぞ! ここからなら上れる場所がある! ここからなら上れる! あの腕の破壊力は恐ろしいものがあるな…… どうやったらダメージを与えられるの!? 強化されているとは言え、身体の中からなら…… そうか!口の中に魔法弾を叩き込んでやればいいんだ! 図書館の方に向かっておるぞ! 行かせない!あっちには、ヨナが居るんだ! 潰されるでないぞ! 攻めなきゃヨナを守れない! まずい、移動を始めたぞ! 馬鹿力を此処で見せずにどうするか!下着女! うるさい!やってやる!! 図書館に行かせはしない! 上に登るんだ! 何やってる!もどって来い!! あいつを食い止めないと! 敵に背を向けている場合か馬鹿者! まずは周りの邪魔なやつから蹴散らすのだ。 魔力が使えぬ…… 奴め、「封印されし言葉」を奪いおったな! 僕が……なんとか、する! 力を奪い返したぞ! 来るぞ!逃げろ! 逃げるわけには……いかないよ。 今、上に行ったら村の人達まで…… 屋根が崩れかかっておるぞ、気をつけろ! その程度で我が怯むものか! よお!元気か? 毎日元気だなあ! 今度寄っていってくれよ。 ヨナちゃんによろしくな。 あら、ごきげんよう。 いい天気ね。 最近は物騒ねえ。 今日はイイ物が入ってるよ。 やあ。調子はどうだい? ヨナちゃん、元気になるといいな。 そろそろ仕事しなきゃなあ。 お昼何食べようかなあ。 あら。調子はどう? ちょっと寒いかなあ。 これからポポルさんのお手伝い? ヨナちゃんの調子はどう? やあ、元気かい? 今日は野菜が安いって聞いたんだがな。 若いもんは、元気が一番だ。 ヨナちゃんは、元気なのかい? どう~も~。 お元気?なら良かった。 これから晩ご飯の買い物に行くのよ。 息子夫婦との同居って難しいわね。 おかあさんに呼ばれちゃった。 おにいちゃんは走っちゃダメだよ! 今日の晩ご飯なにかなあ。 北の平原に遊びにいこうよ。 とうとうこの村にも黒文病が…… 何か手伝える事があれば、言ってくれよ。 あんなに小さい子がねえ。可哀想にねえ。 ヨナちゃん、大丈夫? 可哀想に…… どうも最近、悪い事が続くねえ。 この村はもう終わりだな…… 呪われたヨソ者が! あいつらが……マモノが…… 帰って!あんたもヤツらの仲間なんだろ!? 帰ってくれ!俺達は外に出る気はない! こんな場所に生まれたばっかりに…… 絶対出ない……絶対。 もう……イヤ。 カイネを村に入れてはならぬ。 あんた達もさっさと帰ってくれ。 もう生きていても仕方ないだろ。 暗いよお。 痛いよ!お母さん!痛い! もう……おしまいだ。 あんな大きいのが来るなんて。 カイネだ!あのバケモノがマモノを呼び寄せたんだ! あの子も本当は良い子だと思うんだけど。 まったく、いつまでも陰気な事だ。 助けてくれ!だれかここから出してくれ! 誰か……誰か…… 最近は漁の調子がいいな。 ぼうず、ここの魚料理はうまいぞ。 ふぅ。ちょっと休んだらまた漁に行くか。 どうだい?何か買っていかないか? ウチの旦那はどこほっつき歩いてるんだか。 今日はいろいろ入荷してるよ! 海も凪いでるから、魚も沢山獲れるよ。 へぇ、本が喋るのかい。珍しい事もあるもんだね。 嫁の弁当を持ってくるのを忘れたよ。 よう。この街はほとんどの男が漁船を持ってるんだぜ。 じゃあ、行ってくるわ。 そりゃお前、ちょっと高すぎるよ。 あの酒場はダメ男達のたまり場だねえ。 しかしいくらなんでもアザラシが多すぎるよねえ。 お父さんお弁当忘れてるよ! はははっ。漁師以外の男は珍しいね。 今日は良く魚が獲れそうだな。 三番橋桁のあたりがポイントだからな。 どうだい?釣れてるかい? ヨナちゃんは、元気かい? お魚は身体にいいからねえ。元気過ぎて困るよ。はははっ。 こんにちは。いい日だねえ。 別の村から来たんだって。珍しいねえ。 アザラシは街の守り神だからね。大事にしないと。 あっ!知らない人だ! あのバアサンにも困ったもんだ。 いつまでも隠しておけるもんじゃないのにねえ。 ああ?灯台の?あれは地上最強の老人だな。 あんたもあのバアサンには気をつけなよ。 本当に男っていうのは……あっ、ううん、こっちの話よ! (街の掟は絶対ですよ) (おお、フィーアちゃんじゃないか) (ウチはイイ物を揃えているよ) (最近は食料があまり入ってこなくなってきたなあ) (先代の王は立派だったのにな) (ひさしぶりに野菜が食べたいね) (街に知らない人が来るのは久しぶりだね) (調子はどうだい?) (今日も一日掟を守って暮らせますように) (王子……いや王様も立派になったものだ) (名実共に 王様になったんだな) (いや、あの子が王様にねぇ) (王はやる人だと思っていました) (先代も砂の中で安心しておられるだろう) 早く!家の中へ! マモノだっ!村の中にマモノが来たぞ! 妻を!妻を捜してくれ! このままじゃあ、村が! こんな雑魚共、さっさと倒すぞ。 いやあああ。 早く逃げて! 痛い……痛い!足が! 家の扉を閉めて!早く! みんなを図書館へ!あそこなら作りがしっかりしてるから! くそっ、なんでマモノが。 逃げろ!逃げるんだ! 水を持ってこい! 早く、早くこっちに。 うっうう…… 待って!娘がまだ外にいるの! もう……ダメだ。 世界の終わりだ…… 子供達は家の中に入れて!早く! な……何あれ……!? あれも、マモノだと言うのか? 再生するマモノ……効いてるのか効いてないのか判らぬな。 じゃあ、判るまで攻撃するだけだよ! あっちはマズイぞ。 図書館には行かせない! イノシシだ! あの程度ならお前にも狩る事が出来よう? あいつ強いんだよ! やっぱり無理! 速くて狼に追いつけない! 落ち着け。まずは防御を固めるのだ。 でも守ってばっかりじゃ勝てないよ! 必ず攻撃のチャンスは来る。それを見逃すな。 蠍だな。 節足動物門鋏角亜門クモ綱サソリ目に属する動物で、構造的には蜘蛛の仲間だ。 つまりどういう事? 敵だ、倒せ。 何を言うか。我に解らぬ事など無い! あのおじいさん、残念がるだろうなあ。 シロってたまに村のお爺ちゃんみたいな事言うよねえ(笑顔) 『月の涙』の栽培はさぞや手間のかかる事であろうな。 恋人を呼ぶために必死で頑張ったんだね。あの人。 しかしその恋人とやらは、本当に待っていたかったのだろうか。 ……どういう事? あの男と共に暮らしたかったのではないか? でも、そうするのが大変だったから村に残ってもらったんだよね? 大変だろうと、独りでいるよりはマシだ。 時間や距離が二人を分かつとは何故考えないのだろうか。 シロは心配性だなあ。大丈夫。きっと会えるよ! 居なかったね……彼女さん。 ああ。 やっぱりシロの言ってた通り、離れていたのが良くなかったのかな。 今となっては、正しき答えが何かなどわからぬ。 男のもとへ向かおう。 うん。以前酔って大暴れして、お店を壊した事もあるんだよ。あれは凄かったなあ。 壁がなくなっちゃったんだよねぇ。 くだらない。 ……あともう一つ教えておかねばならぬ事がある。 今度は騒がず静かにしておるぞ。なんといっても喋ると魚が逃げてしまうからな! 我とて今以上に学び成長す…… 食料不足のこんな世でも、美食の文化は存続しているのだな。 僕らには分からないけどさ。 ヤツの影を見据えよ! 「手」の内側の弱点を狙え! 今度口を開いたら、そこに放りこんでやれ。 爆弾を食らえば、さすがに効くであろう。 どっかで聞いたような戦い方だけど……わかった! 今だ!とどめを刺すのだ! 何だっ!? ……えっと、助けにいかないと。 いっそ見なかったことにしたいがな。 エミール!体は?だいじょうぶなの? こ……こんな時に休めません。 何のために、ここに来たのかわからない…… おまえは、すっこんでろ! すっこみません!絶対に!絶対に絶対に絶対にすっこんだりしません! あなた達は、ぼくのこの呪われた目にも意味があると教えてくれた! ぼくの閉じこめられた人生にも、未来があると教えてくれた! みなさんが戦ってるのに、寝てなんていられませんよっ。 エミール…… ……無理はするな。 カイネさんも、気をつけてくださいね……あの『クソッタレ』を倒しましょう! ハッ。そうだな。 これ以上、マモノが入ってこないように…… くそっ、あっちに行けっ!マモノめ! このっ!死ねっ! 図書館の中にマモノが……ヨナ! そう簡単には……いかぬらしいな。 あの子も不憫だと思うんだけど…… マモノさえ現れなければ、カイネも…… あいつが悪いんだ…… 私達に、カイネほどの勇気があれば…… 私達は何も出来ない…… 村はカイネに助けられたんだ…… 依頼されたモノを集め終わった後って、一気に依頼主のところまでワープしたくならない? ワープ? そういう名前の、遠くまで一気に飛べる魔法があるって聞いたんだけど。 ああ、あれは止めておいた方がいい。 どうして? 何人もの賢者が試そうとしたが、途中にある障害物に衝突してみんな挽肉になったからな。 それは……止めておいた方がいいね。 ああ……止めておけ。 海の風が気持ちいいわね。 最近魚が釣れなくて……たまにはお腹いっぱい食べたいよ。 もう……だめだ…… ヨナを……助けなきゃ…… まだ……戦えるんだ…… ……ヨナはっ? まずは入り江に行ってみよう…… 周囲への警戒を怠るな! 下がれ!危険だぞ! 何、遊んでおる! とんだ足止めをくらったな。 全ての魔力をコントロールしていたのなら、 きっとぼくの目も…… カイネの石化も解除できて、エミールの目も治せたら、一石二鳥であるな! シロさん……ずいぶん素直ですね…… 5年も時が経てば、書物とてまるくなろうというものだ。 ここのどこかにあるらしいんですが…… あまりエミールと離れてはならんぞ。 エミールが遅れておるぞ! エミールとあまり離れるのは危険だ。 戻ろう。 剣を使うと、エミールまで負傷してしまうぞ。 魔法攻撃で、ヤツの動きを封じるのだ! 魔法攻撃を鍛える、よい機会であろう? そんな機会、なくっていい! エミール、今助けるからな! 早く戻ってこい! 見ないで……ぼくを……見ないでえええええっ! どうした、エミール? 来ないで! エミールはまだ完全に取り込まれておらぬ!今ならまだ間に合うぞ! 当たり前だ!! かような姿で生き続けるは、如何なる執念か? おぞましいわ! 二度と会わなくてすむよう、ここで殺してやる! 剣が軽い!? 剣ではない。お前の腕が上がったのだ。 存分に暴れよ! 船着き場には……門の上から通れるみたいだ。 ロボット山か……あの兄弟に話を聞いてみよう。 何か知っておるかもしれぬしな。 兄は死んでしまったか……まだ若かったであろうに。 商売のため、危険な場所にまで分け入ったようだ。 弟のヤツ、ずいぶん疲れてたようだ。 やっぱりひとりで店をやっていくのは、大変なんだろうな。 にしても、あやつの目はずいぶん翳っておった。 気になるぞ。 弟のために自分の楽しみを後回しにして…… 兄はそれで幸せだったのか? ……弟が笑ってくれたり、喜んでくれるだけで、幸せなんだ。 それが、にいちゃんってやつさ。 よし。 素材はこのくらいで十分だろう。 この扉は壊れているみたいだな…… マモノが機械と一緒にいるだなんて…… どういうことなんでしょう? 理由が何であれ、マモノとその仲間は皆殺しにするだけだ。 あいつか!? でかいぞ……気をつけろ! 侵入者 発見 発見 発見……排除スル! ピーちゃん!負けないで!! っ……マモノがいるぞ! マモノが指示を出しておる! 足をねらって倒しましょう! マモノを倒せ! ピーちゃん、もうやめて!もういいよ! これ以上戦ったら、キミが壊れちゃう! 防衛 ワタシ ノ 職……務。 やだよ! キミがいなくなったら、ボクはどうすればいいの! またひとりぼっちになるよ!寂しいよ!! マモノが……クソッ! あれは、マモノだ!マモノなんだ! カカカカカカカカッ! 殺せ、殺せ、憎みあえっ! 変形するのか……! ピーちゃん、何するの? 脱出 脱出 脱出 脱出…… 外……世界 見ル見ルルルルル。 やめて!もういいよ! 守ル……戦ウ…… やめてっ!ピーちゃんはボクの大事なトモダチなんだ! イジめるな! オオオオオオオオオオオオッ! こんな機械が……兄さんを!母さんを!おまえさえ居なければっ! たやすいものだ! カエレ!カエレ! なんだ……こいつら。 何か通常のマモノと動きが違うようだが。 ……身体の機能が完璧でない者たち、か…… そういえば、聞いたことがあるな。 不完全体のマモノが集まっている場所があるって。 カイネ、エミール……今度から俺も野宿するよ。 ……なぜですか? おまえらだけ村に入れないなんて、やっぱりどう考えてもおかしい。不自然だ。 抗議運動……というわけですね。 やめておけ。 けど、このままじゃ俺の気持ちが…… では、その気持ちだけ、ありがたくいただいておきます。 この大事な時期に、慣れない野宿で体調を崩したら大変ですから。 それに、ぼく、カイネさんと二人きりでする野宿、わりと気に入ってるんです。 ……そういうことだ。邪魔するな。 雑魚が多いな。 蹴散らすぞっ。 貴様らっ! わあ!何ですかっ? いっぱい出てきた! やめろ!おまえ達では歯が立たない! マモノは光に当たると死ぬぞ! おびき寄せろ! さすがは雑魚、たやすいものだ。 あの石像がボスだ!皆を操ってるぞ! ボスなものかっ! 頼っているのは、私の方だ! 助けられたのは、私の……方だ!! 私の『仲間』に、手を出すな! 泣かせるねえ!笑わせるねえ! カカカカカカーッ!しぶといねえ! あいつも頑張るねえ。 くそっくそっくそっ! ……おい、まさか、あのデカイのに 同情してるんじゃないだろうな? 俺達はもう、引き返す事なんて出来ない。 血を求めて、殺戮に走るしかない。 俺達には、戦いしかないんだ。 そうだろ?カイネ。 カイネさんっ! 動け……動け動け…… いいから動けよっ!この腕がっ!! 不完全な……私達は…… 仲間がいるから……完全になれる! 蔑まれ、嘲笑われ、踏みつけられても、肩寄せあって、補い合って。 生きてきた者たちなんだ。 アイツらが生きるのを、邪魔するな…… そいつらは……私の……仲間なのだ!! 動け……動け……動け動け……! 早くとどめを! カイネさんのマモノが…… 叩き落とすしかないようだな。 カイネさん!正気に戻ってください! カイネの動きを押さえ込むのだ! イチかバチかです! カカカカカッ! おまえたちも飲み込んでやるっ。 エミールッ! カイネさん、お願いっ! 戻ってきてください!! いいですね~!結婚式。 花が舞い、人々が祝福をくれる晴れの舞台! あこがれちゃうなあ……ね、カイネさん! 知らん。 も~~~っ。 マモノの狼がいるぞっ。 森を食い尽くし、水を涸らせ、そして我等の命まで奪うか! ヒトよ! 我はもうお前達の存在を許しはしない! 死をもって、その罪を償うがいい! (フィーア王妃の仇!) 狼達が王を狙っておるようだ。 (お気をつけください、王!) (王と副官をお守りせよ!) 次から次へと飽きぬ事だ。 狼達の怒りはどこからやってくるのだ…… リーダー以外からはマモノの気配は感じられぬな。 マモノの味方をするのなら、斬るまでだ! 上だ!気をつけろ! ヤツの狙いは……仮面の王だ! 王が危険だぞ! 王は俺が守る……フィーアの為にも! 今回は己の身以外も鑑みねばならぬとはな。 (殺す!殺す!狼ども! 一匹たりとも逃さんぞ!) 我等はお前達ヒトを許さない! もはや『共存』することはありえない! 絶対に!絶対に!絶対に! あの村の者たちが店を出すとは…… ずいぶんと心境の変化があったものだな。 変化したのは、本当に『心境』なのか? ……私には信じられん。 とりあえず……村人に手紙の出所を聞いた方が良いな。 村人達を見捨てるつもりか? マモノに乗っ取られていたのか…… 油断するな。 他にもいるはずだぞ! 帰りが遅いから、迎えに来たぞ。 すまぬ。 祭りになってしまったものでな! ……私も参加させてもらおう。 殺人祭りだな。 カカカカカッ。 カイネさんの村の人達は……マモノに乗っ取られてます! でも、全員じゃない!人間も混じってる! くそっ!罠か! 見ろ、我の危惧したとおりだ! なぜ私とあの子の生活を壊す!? 静かに暮らしていたのに……なぜ!? やめろっ、やめろっ、姉さんを傷つけるな! バケモノ!マモノ憑きのバケモノめ! 本当に人間の心を失ったのは、お前の方だ! 何だこれは……これでは我らの方が…… 真に呪われるべきは、お前達だっ! 殺せッ!こいつらを殺すんだ! ぼく達は、あなた方をマモノから守ろうと…… やめてください!お願いです! 脱出だ!カイネ!カイネ、立て!立ってくれっ。 おい?……おーい? ……いよいよ壊れたか? 俺の出番か? それで……本当にいいのか、カイネ? グッアアアアア! やめろっ!やめるのだ! 俺達の平和を邪魔するなっ! カイネを放ってはおけない! あちらで村人が襲われておるぞ! くそっ、カイネ! 起きろ! 寝てる場合じゃない! エミール! カイネを頼む。 俺はあっちを片づけてくる! わかりました! あの、黒い渦は……一体!? 急がねば、エミールがもたんぞ! ぼくがこいつを釘付けにします! エミール!! もうだめです!あああああああ! 弱点が裏に集まっておるぞ!高い場所から攻撃せよ! それにしても、こうも都合良く『鍵』が集まるとはな。 まるで誰かに集めさせられているような…… シロは考えすぎだ。 しかし…… 罠だとしても、そこにヨナが居るのなら俺は行く。 ……そうか。 ポポルの所に戻って、話を聞くのだ。 忌まわしくも懐かしい景色であるな。 そうだな。 シロと初めて会ったのも、初めて一緒に戦ったのもこの場所だな。 へえ。シロさんってこんな所に住んでたんですか! まあ、大まかに言うとそういう事になるか。 クソ紙に似合いのボロ部屋だな。 どこかの下着女が散々暴れてくれたおかげでな。 なんだか同じような…… というか、同じ場所に来ているような気がします。 どういう事だ? はじまりのおわり。おわりのはじまり。 ……よく言うだろう。 どうやら、閉じこめられたようだな。 抜け出せる手段がどこかにあるはずだ…… どうやら先に進めるようだな。 どうして?何故なんだ?デボルさん! これは最初から決められていた運命なんだ。 でも、出来れば貴方とは戦いたくなかった。 それは本当。 何を言っているんだ!? こやつらは、マモノか!? いや……違うようだ。 嘘だ!嘘だ!ポポルさん達が……そんなわけない! カカカカカカカッ! みんな殺せ殺せ殺せ殺せ! 正直……ここまで成長してるとは思っていなかったよ。 何故だ?何故お前達が邪魔をする? 白の書……裏切りの輩よ…… おまえに詰問される筋合いはないわ。 『封印されし言葉』を……使えるのか? それはもともと、あたし達の力だからな。 貴方はそれを分け与えられたに過ぎない。 グッ……グウウウ。 シロさん!大丈夫ですか? クソッ!どうしてなんだ? デボルさん!ポポルさん! なぜ、マモノの味方なんかするんだ! 力を……コピーされたっ……! デボルさんとポポルさんが…… 無茶してくレレレレ……るぜ。 シロ……だいじょうぶか? ……おかしいぞ? 我の最大の武器であるはずの口が。 まワワワワワワらなくなった! シロさん…… かような目をするでない! 心配無用だ。大丈夫ブブッブ…… 音楽……ワルツが聞こえます。 舞踏会とは豪勢であるな。 こいつら…… マモノだ! 舞トウカイか。豪勢でアルな。 お前達は、人間ではない…… ここはヒトの聖域。 人間でないものは失せろ! 閉じこめられたみたいです! いいさ!戻る気なんか、ないっ。 ははっ!そうだな。 ここは私たちの守るべき場所。 私たちの最後の砦。 私たちの愛するモノの為に。 壊させる訳にはいかない。 くそっ!これじゃあキリがないっ! 私が次の部屋への扉をあける! 援護してくれっ! 舞踏会か。豪勢デアルな。 シロっ? あ、あぁ、すまぬ。援護だな? そっちには私達の大切な…… 行かせない!行かせない! カイネさんを守ってあげてください! えーっと、これがこれで…… カイネっ。まだかっ! まだですか? 急かすな! 私はこういう細かい仕事は苦手なんだっ! バカ者!何をしておる!? めんどくさいもんは、ぶっ壊す。 やめろ!そんな無茶をして万が一…… ホンギャア!アアアア! ……笑っておるのか? 失せろ、バケモノめ! カイネッ!?大丈夫か! やめてー!もうやめてー! 赤ん坊なのよ!何も知らない赤ん坊なの! 長いこと待って、やっと再生できるのに…… カイネさんを助けないと! せめて、この子達だけは、助けてあげて! お願い。お願いします! 罪のない者を殺すお前達が正義であるなど、私は認めない。 無垢な者を惨殺するケダモノめ……許すものか!! 許してほしいなどと思ってはいない! 何だ?今のおまえの……心。 ……憎しみでも悲しみでもない……この色は? 知るか! カイネさん!大丈夫ですか!? 大丈夫だ! こいつらを蹴散らして、先に進むぞ! ……おもしろい。実におもしろい! 攻撃がキキキキ効かないぞ。 これは……まずいですよ。 こっちだ! 上です! カカカッ!! 怒ってるぞ!怒ってるぞ! 仲間を殺されて怒ってるぞ! おまえと同じだ!憎しみにまみれた存在……俺の大好物だ。 カカカカカカッ! ……そっちも同じだろ。 あ? 憎しみに、逃げ込んでいるだけだ。 寂しくて苦しくて孤独だから、暴力で自分を誤魔化しているだけだ。 俺は、そんなんじゃねえっ! ……何? 私もそうだから。 だがそれが判ったところで、何にもならない。 もう、手遅れなんだよ。私達は。 何もかも遅すぎる。 今さら引き返す事なんて、出来ない。だからこそ…… こっちです!早く!! くそっ、開かないぞ! 入り口も開きません! この先にはいかせない。 私達の最後の砦を守る! 倒れている時を狙え! この霧……まずいです! こんな……ところで、やられ……クソッ。 しっかりしろ!カイネ! あんなの相手にしていられレレれるか! クソッ……ヤツは不死身か!? (出口を開けよ!) (恩人方をお通しするのだ!) (我ら『仮面の人』が貴殿に受けし大恩を) (今こそ返す時!) (あっはっは。みんな固いねぇ!) どうしてここに!? (街の人から聞いた) (ここは、マモノの王の城だろう?) 然り。 (……じゃあ、我らとて無関係ではない) (ここは我々が止めます! 皆さんは先に進んでください!) (我らは『仮面の人』) (どんな時も、決して退いたりはしない!) (あの日、我はフィーアの墓に誓ったのだ) (マモノから人々を守れる立派な王になる、と) (開きました!) (行けえっ! 行って、大切な人を取り戻せ!) 王…… あたし達も、おまえも! 違う……!違う! 俺は、おまえ達とは違うッ! ポポルさん!俺はあんたとデボルさんに育てられたようなもんなんだ! 頼むから、やめてくれっ! あやつらは年も取らずに、ずっと見てきたのだ。 長い、長すぎる歴史を……真実を…… くそっ!なんでポポルさんと……戦わなければならない!? 剣を止めるな! 進みたいなら、倒せ!倒すしかないんだっ! 派手にぶちかませ。 道具の分際で、我らが王に刃向かうとは。 愚か者っ!『我ら』ではない。我とお前は違う。 ひとくくりにするな! クソッ!クソッ!お前ら…… カイネ……おもしろいな。 おまえの心の中は、実におもしろく進化した。複雑怪奇だ。 憎しみでもなく、悲しみでもなく、ただ白く光る波がさらさらと流れてくるぞ。 なんだ……この感情は……?! わからないか?テュラン。 私はさまざまな声を聞いてきた。 その過程で、同情も、恐怖も、憎悪も、経験した。 私は知っている!私は汚れている! 私は間違っている!私は呪われている! だが、あいつはそんな私を受け入れてくれた…… 赦してくれた! あいつのために……か? シロッ!大丈夫か!? 心配無用!平気に……決まっておるルルルルルル…… うぬぬぬぬぬぬぅ! !? 何故だ!ヨナッ! カイネッ!ヨナを頼む! おまえの悲しみが判るだなんて、 そんな都合のいい事は言わない。 何故なんだッッ! 俺はただ、仲間と妹を守るだけだ。 彼女たちを危険にさらす者がいれば……倒すだけだッ! 来いッ!魔王! ああああああああ! シロ!だいじょうぶか? ゴ……しンぱい……ギゴゴゴ……ムヨう!……ギ。 様子がおかしいぞ!シロッ! ググググググ……何やって……おル! ここまできて……倒さなきゃ……グギ……いでどーするルルルルル? おおおおおおおおおおおおおおおッ! ヨナ……お前がいない……この世界なんて…… 無くなってしまえ!!! ……魔王……おまえは…… ヨナ……いま逝くから……な。 魔王の動きが止まったぞ! 俺がおまえを飲み込んでしまう…… テュランッ……私は仲間を傷つけたくないっ! ……ッ。 だめだっ……止まらないんだよ! 暴走したゲシュタルトに意識なんか無い! おまえと俺の記憶は、全部塗りつぶされちまうんだ! ……ハヤ゛グ…… ニ……ゲ…… グ……ッグ…… くそっ!なんとかしないと! ゴロ……ジ……テ。 殺さない! (……逃げて……) (せっかく魔王を倒したのに) (せっかくヨナを助けたのに) (このままじゃ……私……!) カイネが居たから、ここまでこれたんだ! おまえに出会えたから、今の俺が在るんだ! 絶対に諦めたりしないからな! ……愛する人1人も助けられないで…… 手ごわいマモノだったな。依頼人に退治した報告をしに戻ろう。 機械共の次はマモノか!この山は何か呪いでもかかっているのか? 何でもいいさ。マモノを殺せるんだったら、何でもいい。 次が来るぞ! 次から次へと飽きもせずに出てくる事だ。 気をつけろよ。あれは今までの奴とは格が違うぞ。 気をつけるもクソもあるか!斬り刻むだけだ! 頼もしい事だ。 マモノはあらかた片付けたかな…… さて木の根を採取するか。 マモノは倒した。依頼人の所へ戻ろう。 砂塵の中にその巨体を隠して人を襲っていたとはね。 ずるがしこい事を思いつくな。 他にも砂塵の中に潜んでいるかもしれないな。 砂塵の中に巨大なマモノが潜んでいると知らせておくべきだろう。 これが南平原に居座るマモノか……! 配達員達の仇を取った。報告に戻るか。 こいつが神殿に封印されていたマモノだな……! これほどの強さを持ったマモノがこの神殿には多数いるということか。 とりあえず目的は果たした。王へ報告しに戻ろう。 なんとか倒したな。 しかしマモノ同士で連携して襲ってくるなんて…… マモノも知恵をつけ、進化しているのだ。 甘く見ると痛い目にあう、ということだな。 あそこ……先に進めそうだぞ。 ……何と書いてあるのだ? さあ? 読めないな。 使えぬヤツだ。 ポポルにでも聞いてみろ。 急がねば、エミールがもたぬぞ! あぶないっ!! こ、これ以上たえられませんっ! う、うわぁぁぁぁぁぁっっっ!!! エミールーーーーーーーーッ!!!!! 今度はあっちの広場か! 追うぞっ! いまだ!Bボタンでトドメを刺すんだ! ダメだ! ザコにかまっていてもきりが無い! 赤い目を狙うんだ! ……これか? 仲間の恨みを晴らせ!狼は全滅させろ! (客人よ、我等を指揮してください!!) (群れの数は問題ではありません! 狼の長さえ崩せれば……) (ザコは相手にするな! 狼の長を討てーっ!!) あ、ちょうど良かった。 実は、崖の村で買ってきて欲しいものがあるの。 『谷蜘蛛の糸』っていう強力な接着剤を、屋根の修復に使いたいの。お願い出来るかしら? あのタンクに閉じこもってる村か? ええ。 あの村は、よそ者を相手にしないよ。 それが……最近は違うらしいの。お店まで出ているんですって。 様子を見がてら、買い物に行ってきてくれないかしら? 里帰りですね、カイネさん! 里? 私にとってあの村は、※○△☆だ! カイネ、心配するな。俺達が守るから…… ……『守る』なんて言葉は、自分のケツの穴拭いてから言え。 村が近づいてきたぞ。嫌な思い出が近づいてきたぞ。 怖いねえ。カカカカカカカッ! 黙れ!黙ってろ!! オマエ達も……いつかは。 滅びるんだ。みんな、滅びるんだ! 誰かを信じることは諦めたよ。 妻の様子がおかしいんだ…… ああ、やっぱり外の空気は美味いなあ。 無駄よ……全部無駄なのよ…… 嫌だ!俺は絶対に……外に出ないぞ! いつまでもタンクに閉じこもってちゃ身体がなまるよ。 怖いよ……あっちに行って! 何よ……もうほっといて! もう……終わりだ。 ひっいいいい! 助けて!助けてください! マモノが、マモノがあ! やめろ!そいつはマモノじゃない!! 来るな!マモノ憑きめ! あああっ!カイネさん! こんなの……いやだああああっ。 ぼくと一緒に、あいつに力をぶつけてください! こんなところに通路があるなんて…… 呆れるほど凝っておるな。 ふん。知性の欠片も無い鉄の塊だな。 でも結構強いです!油断してたらやられちゃいます! 所詮機械だ。気を抜かねば負ける相手でもなかろう。 オマエも気を抜くなよ。クソ本。 水車って便利ですけど、修理が大変なんですね。 昔は違う仕掛けを使っておったらしいがな。 違う、仕掛け? 鉄と火。それらを複雑に組み合わせて動く力を得ていたらしい。 へえ!じゃあ、それでどんな事をしていたんですか? 大きな鉄の箱を動かしたり、夜の街を明るく照らしたりしておったようだ。 うーん。じゃあ要らないかなあ。 何故だ? 鉄の箱を動かす用事も無いですし、夜明るかったら眠れないじゃないですか。 ふむ……それも一理あるな。 僕は今の世界で十分楽しいですよ! エミールみたいな考えの人ばっかりだったら平和なんだけどな。 へへ。 シロさん。このでっかい鉄の橋は何に使っていた物なんですか? ああ、これは鉄の箱を走らせる為の道だ。 へーっ。どうして、こんな大きな橋が? 大勢の人間を乗せた鉄の箱がものすごい速度で移動する為……だったらしい。 大勢の、人間。 そういう時代もあったということだ。 そうですか……この場所にも大勢の人が居たんですね。 久しぶりだな。釣りをするのも。 いい加減、飽きてはこぬか? いや。そうでもないよ。 ほう。 釣れた時の感触が楽しいんだ。 ……なんだか本来の目的を忘れておる気もするが。 たまには息抜きもしたくなるさ。 そろそろあのじいさんを超えたかな。 にしてもあの老人、どの程度の釣りの腕前なのだろうか。 あれだけ偉そうに教えるんだから相当なモノだと思うけど。 それを見たことあるのか? ない。 ……今日も頑張って釣るか。 今日は頑張って釣るか。 いつもは頑張らぬのか? いつも頑張ってるって! しっ。魚が逃げるぞ。 うっ…… これであのじいさんに教わるのも最後か。 今まで何か教わったのか? えーと……忍耐力とか? それは教わったと言わぬがな。 これで終わりだ。 釣りも楽しいものだな。 そうだな。教えてくれたじいさんに感謝しなきゃ…… じいさん、病気だったのか。 それで急いで釣りの技を教えようとしておったのか。 ……今もまだ居るような気がするよ。あのじいさんが。 あの老人の事だ。天国でもきっと釣りをしておるだろうよ。 ああ……そうだな。 美味しいものは人を幸せにしますからね!S3版収録不要 エミールは何が好物なのだ?S3版収録不要 えーっと……マカロンにミルフィーユ! あぁ、でもミルクレープとミルフィーユのどちらかを選べと言われたら僕には選べません! それにガトーショコラだと、トッピングにバニラアイスは外せないです! それからそれからタルトフリュイにクレームブリュレにやわらか~いシフォンケーキ! あ、でも定番のイチゴのショートケーキも忘れちゃ失礼ですよね!S3版収録不要 わかった。いや全くわからんが、意気込みだけは良くわかった。S3版収録不要 はい!S3版収録不要 あの仮面。一生同じモノを使い続けるのであろうか。 さあ……洗って使ってるんじゃないか? 一生同じカバーのクソ紙よりは清潔だな。 カイネ……汚い自慢ならオマエの下着も同じであろう。 これか?これは同じ服ではないぞ。洗いながら使い回しているからな。 月曜日と火曜日と水曜日と木曜日と金曜日と土曜日と日曜日で 使い分けているからオマエと違って綺麗なんだよ。 ぐっ…… こんな砂漠でも、たくましく生える植物はいるのでしょうか? 皆無だろうな。 何故、そう言い切れるのだ? 本当にそんな植物があるのなら、今頃砂漠は緑でいっぱいだろう。 カイネさんは植えた事あるんですか? じゃあわかんないですよね!何事もやってみなくっちゃ! そうだな。試してみなくては始まらない事もあろう。 フン……楽天的な奴等だな。 灯台の修理部品を取りに行くんですか? ああ。昔世話になった人が居てね。その人が居た灯台なんだ。 世話になったというか、世話をしたというか。 灯台を守る人かあ、なんだかロマンチックですね! ああ……ロマンチックなバアさんだったな。 怪しげな薬や、書類が詰まってるな。 武器もありますよ。あっ、爆弾もある! 一体……何を運んでいるんだろう。あのバアさん。 そうだな。覗き見など下卑た趣味だ。 でも何が入ってたんだろうなあ。気になるなあ。 また、武器弾薬と薬で一杯だな。一体何に使うのだか。 一国の軍を相手にする気か? 売り手が居るということは需要があるということだ。 いつの時代も、人は愚かしいことを考える。 あの老婆。これだけの荷物を必要とするようには思えぬがな。 人には色んな事情があるんだろ。 あの老婆か…… 老婆の家に何かあるかもしれん。行ってみるか。 『人魚の涙』はあの老婆に宛てた宝石だったのか。 大切な想い出だったんだな。 今さら届いても、もう遅い。 いや、そんなことない。宝石はもうばあさんの所に届いているさ。きっと。 ……そうだといいな。 がんばってくださいね! あ、でもがんばり過ぎないでね! 隙を見つけて攻撃するのだ! 仮面の意地を見せてみよ! 大丈夫です。落ち着いて! 相手の動きをよく見ろ! それにしてもあの人、合格出来て良かったですね! どうした?浮かぬ顔して。 兵士になれば、自分も家族も投げ打って戦う必要がある。 いつか命を落としてしまうかもしれないんだ。 そんな職種に勧めて、本当に良かったんだろうか? その運命を選んだのは奴だ。 間違っていたとしても、後悔はしないだろう。 盗みなんか心配しなくてもいい村だったのに。 それだけ生活が苦しいという事なのだろう。 盗みをしたくてしている者などおらぬ。 なんという事だ。子供を盗みの道具にするだなんて! まさか、こんなことが起こるなんて…… そこまでしなければ、生きていけないのか。俺達は。 少しでもマモノを減らして、人々の暮らしを取り戻さねばな。 全く。どこをどう間違えると酔い止めが精力剤になるのだ。 はははっ。まあ、毒を作った訳じゃないんだし。 成分も効能もまるで違うではないか! 間違えるって事は誰にでもあるさ。 あのう…… 何だ? セイリョクザイとかいうのは飲んでもいいんですか? エミールは知らなくてもいい。 怪しげな薬ばかり作る男であったな。 一週間寝なくても平気な薬……? 遠慮しておく。 エミールにはまだ早い。 どんな親も子供が大事か…… しかし原因が判らぬ事には、薬も探しようがなかろう。 なら、どうする? 子供に聞いてみるか。 子供?大人が判らないのに? 我から見れば、全員赤ん坊だ。 うっ……にしても、強烈な毒だな。手足が痺れる。 私はなんともなかったが。 きっと、胃袋のデキが違うんだろう……普段から大食いだからな。カイネは。 下着女は内臓まで下品に出来ておるのだな。 ページをブチ撒けられたいのかクソ本。 次から次へと、飽きもせず女を変える男だ。 まったくです!浮気なんてありえないですよね! いつか奴も女の恨みを買って痛いめに遭うぞ。 ははは。本人に悪気はないんだろ。浮気も甲斐性って言うし。 ひどい!そんなの勝手すぎますよね、カイネさん? まず△☆※を切り落とす。 やっぱり、浮気は良くないな…… 亡くなっていたんですね。お気の毒に。 自業自得とも言えるがな。 最後まで好きな女と共に居られたのだ。幸せだったろうよ。 死ぬことは幸せとは言わぬ。 本当の事は……我々には判らぬよ。 包丁一本を高値で買い取ってくれるってスゴイですね。 ああ。料理が好きなのか、刃物が好きなのか判らんが、兎に角高値で買い取ってくれるそうだ。 へえ。じゃあ、沢山買っていけばお金持ちになれちゃいますね! ああ、あの男の手が20本あって同時に包丁を操れるなら、大量の包丁も買ってくれるだろうよ。 そうですね! ……そうじゃないだろ。 彼のお父さんも、料理が好きだったんですね。 そうらしいな。 これを依頼してくれた人もそうですが、最近は男の人でも料理好きな人が多いんですね! そうだといいんだがな。行くぞ。 やれやれ。夫婦のもめ事にクビを突っ込むとロクな事にならぬのだがな。 頼まれた仕事はやり通すだけだ。 意外と義理堅いのだな。 家族を想う気持ちは、良く判るから。 危険な目に遭うのは、俺達だけで十分だ。 面倒な事だ。 ……だが、そういう考え方は嫌いではないぞ。 そうですか……僕の面倒を見てくれた人が居たんですね。 僕の記憶は消されてしまっているみたいで、思い出す事は出来ないんですけど。 でも、お母さん代わりに面倒を見てくれる人が居ただけでも嬉しいです! でも今はお兄さんとお姉さんとお爺さんが居るようなものですからね! お爺さん……というのは我の事か? 街の人……なんだか元気が無かったですね。 狼に襲われて、それに王妃を亡くしたばかりだからな。 フィーアさんは皆さんに好かれてましたね。 私達もやれることはやろう。彼等の為にも。 そうですね。 あいつ…… ああ、一度恋人に殺されかけた女だ。 こんな砂漠の真っ只中で、一体何をしておったのだろう。 何か事情があったんでしょう。大人には大人の理由がありますからね! 聞いた風な事を。だが、それもそうだな。 我等も他人の事を言えぬ様相ではないしな。 あやつ、前回よりも村に近づいておったな。 気のせい……じゃないですか? いや、確かに近づいているな。 しかし、捕まえる程の理由も無い。 どうした?カイネ。 いや……なんでもない。 いずれにせよ、今しばらく泳がせるしかないようだな。 クソッ!やはりマモノに乗っ取られていたか! そんな……そんな!こんなところまで! 喋ってるとやられるぞ!殺せ!殺せ!殺せ! 乱暴だが、下着女の言う通りだ。倒すしかあるまい。 でも……僕は……! エミール!止まるな!やられるぞ! とうとうこの村にもマモノが出るようになったな。 見つけ次第、残らず叩き斬ってやる。 そう簡単にいくかな? 今まで親しくしていた人達を、ある日突然斬る事が出来るのか? 友人を、子供を、老人を、マモノだという理由で斬る事が。 それでも……やるしかない。 ここはヨナが戻ってくる村なんだから。 その覚悟を、忘れるなよ。 なんだか話が違うようだな。 どういう事だろう。 誰かが嘘をついている、という事だ。 嘘?誰かが俺達を騙そうとしているのか? さあな。単なる勘違いかもしれぬ。 だが、嘘をつく必要があったのかもしれぬ。 覚えておるか?あの男。 昔、崖の村の恋人を迎えに行ったではないか。 ああ、そういう事もあったな。 え?そんな素敵な事があったんですか? 結局、逢えなかったけどな。 あ……そうなんですか……残念です。 だが今では気持ちを切り替えて『月の涙』を栽培して生計を立てておるようだ。 所帯も持ち、幸せに暮らしておるようだ。 そんな……マモノになっていただなんて。 むごい事だ。 あの男の人には伝えるんですか?彼女がマモノになっていた事。 ……わからない。 あの切り傷……マモノではなく人の手によるものだな。 ああ。けど、一体誰が…… これは、マモノどころではないな。 他の傭兵を捜そう。 こいつがマモノだったんだ! なぜこんなにまどろっこしい事を!? シロさん!気を抜くとやられますよ! 僕の家に勝手に住まないでください! 虫みたいにすり潰してやるっ! 気をつけてください! こいつは、並の堅さじゃないぞ! 関係ないさ……どのみち叩き斬るだけだ!! ふん。ゴミの分際で手こずらせやがって。 でも……こんな場所にマモノが出るなんて。 まるで、人を待ち伏せしているみたいです。 マモノにそんな知能があるわけ…… 知能がないと?そう言い切れるか? 年々マモノの攻撃は巧妙になっておる。 知性を持ち、罠を仕掛けるようになったとしても驚かぬわ。 なら態度がデカくなる前に殺すだけだ。 いずれにしても、魔王を倒すまでは安心して暮らすことは出来ない、って訳だ。 こいつか。砂嵐に現れるマモノというのは? 砂で視界が制限されるぞ! 口に砂が入ります! やっかいだな。 近づいて叩き殺すだけだ……ペッ さっさと片づけるぞ! クソッ。 手強いぞ。慎重に行こう。 さすがは仮面の人達が討伐出来なかっただけの事はありますね! 感心してる場合かっ! いいか……こういうときはゆっくりと落ち着いて…… 落ち着いてる場合かっ! ここまで大型のマモノが現れるだと……? しかも、こんな人里近くに!? どうせ山にエサでも無くなったんだろう。 油断しちゃダメですよ!カイネさん! 関係ない。どのみち☆※△☆ごと刺身にするんだからな。 頼もしすぎるぞ。 どうしてこんなに強いマモノが現れるようになったんでしょう。 昔はここまで強いマモノは居ませんでした…… マモノの勢力は拡大する一方だな。 このまま、人間の居場所がどんどん奪われていくんでしょうか。 そんな事はさせないさ……絶対に。 何だここは。 わからないな。見たことがない場所だ。 夢の中までしつこい奴等だ。 夢? 気が付いたら異世界に来ていたなど、誰が信じよう。 あれは一体何だったのであろうか。 見覚えはないが……どこか懐かしいような風景だったな。 懐かしい? ああ……だが胸が締め付けられるような感触もあった。 あの場所に何か忘れ物をしたような、奇妙な感覚だ。 ……さっさと忘れる事だな。夢なのだから。 正面から魔法を放つでない!エミールに直撃するぞ! エミールの魔法耐性を信じるのだ!魔法で足を止めよ! エミールの体力が持つかどうか……気をつけよ! 動きが速いっ! 上から瓦礫が落ちてくるぞ! 避けろっ。 逃がすか! 機械風情が、この深淵なる叡智の本に…… 黙って戦えクズ紙!気が散る! 叩き落とさないとこっちがやられるぞっ! 小さき者共よ、この白の書と知って刃向かうか! ザコが次から次へと湧き出てきやがって! 奴等は日光に弱い。光の下へ誘い込むのだ! 奴は魔法を反射する能力を持っておるようだ。 狼達はお前を狙っているようだな。 よし、このまま押し切るがよかろう。 ヤツが地上に居る時が狙い目だな。 なんという素早さだ! 球体の中心から何かを感じるぞ…… 周囲の触手は魔法をはじくようだな。 あの「目」の中心から魔力を感じるぞ。 周囲の怪しげな触手には魔力を打ち消す効果があるようだな。 これが……合体したマモノの力?! これしきの魔法弾幕ごときで臆するでない! 怯んだら負けだぞ! この人達、本当は…… 躊躇してはならぬ!奴等は最早マモノなのだ! 小物をいくら倒した所で本体を倒すことは出来ぬぞ! 今だ!奴の中心に魔力を集中させよ! あれだけの攻撃で、まだ動けるのか? 合体した奴の生命力は侮れぬという事だ。 危ない!何か……来ます! ク……ここは僕が食い止めます…… 今なら、ア……アイツを後ろから狙う事ができるはず……です…… 周り込んでた……倒してください…… お願いします!! ここはエミールに任せて、奴の後ろに回りこむぞ!! 何をしている!そっちではない!! ま、まだですか!! このままだと、持ちそうにありません…… 早くお願いします…… うわぁぁぁぁああああ…… 急げ、このままではエミールが!! 下からでは狙えん!もっと近づくのだ! 慎重に奴の「目」を狙え! 奴は奥に逃げたぞ! ハァハァ……、ニーアさん……少し休んだらそちらに向かいます…… 分かった。エミール……あまり無理をするな。 本体を倒さねば、埒が明かぬぞ!! ククク来るゾ! ヤツの止まった隙を狙うのだ! 侮るな!ヤツはまだ倒せておらぬ! くそっ!図体はでかいくせに、動きが速い! 衝撃にも気をつけろ! あんなのを相手にしていたら、いつまでもヨナの下に辿り着けぬぞ! ここは先を急いだ方が良さそうですね! 行くぞ! 急いでください! 止まるでない! 判ってる! 攻撃が来るぞ! 上だ! もっと上です! いつまで続くんだこの階段は…… 突進する力を制御出来ぬらしいな。 今だ! 倒れているところを狙うぞ! あの装甲では剣も魔法も届かぬ! グアアアアアア! 九死に一生を得たな。 命を疎かにするでないぞ! ふん。所詮はこの程度か! 力試しにもならぬ! 今は下がるしかあるまい! 今だ狙え! 我の力の前に平伏せよ! うむ! うむ!後一押しだ! 今は戻っている暇はないぞ! 奴を倒さぬ限り、先はない! 上を狙うのだ! 下を狙うのだ! 右を狙うのだ! 左を狙うのだ! 上から来るぞ! 下から来るぞ! 右から来るぞ! 左から来るぞ! 上に注意するのだ! 下に注意するのだ! 攻撃を飛び越えるのだ! 防御を怠るなよ! 魔法弾で迎撃せよ! 頭を狙うのだ! 腕を狙うのだ! 足を狙うのだ! あれではまるで弱点丸出しだな! あと少しだ! うむ。攻撃が効いているようだな! 駄目だ……この攻撃は無効化される! 魔法は効かない、跳ね返されるぞ! 奴は魔法防御をまとっておる! 奴には魔法しか効かぬ! 奴は直接攻撃しかダメージを与えられぬらしい! 無理をするな! こんな傷で殺せると思うなよ! 皆殺しにしてやる! グッ……まだだ! クソッ……こんな、所で死ぬわけには…… 死ね☆△※〇共! 全部私のエモノだ! ザコに構うな! お前はあのデカイのを狙え! 八つ裂きにしてやるっ! まだだ!油断するなっ! 上を狙え! 下を狙え! 右を狙え! 左を狙え! 周囲の☆※に気をつけろ! 上からの☆※〇△※攻撃に気をつけろ! 下から△※☆△〇来るぞ。 上から△※☆△〇来るぞ。 右から△※☆△〇来るぞ。 左から△※☆△〇来るぞ。 △※☆△※ジャンプで交わせ。 防御を固めるんだ! 魔力をたたき込んでやるっ! △※〇頭を狙え。 △※〇腕を狙え。 △※〇足を狙え。 弱点が丸見えだ!この※〇☆△!! このまま押し切るぞっ! 駄目だ!魔法が効かない! 魔法弾が跳ね返されるぞ! 奴の口に〇☆※〇☆△魔法を叩き込んでやる! あの※〇☆△!!ギタギタに切り刻んでやる! 皆さん、大丈夫ですか? 無理はしないでください! こんな傷くらいへっちゃらです! ぼくはまだ大丈夫です! まだ……ぼくは戦えるんだ…… ぼくに構わず……いってください…… ぼくに任せてください! ザコは任せてください! 大きいヤツをお願いします! 行きます! 油断しないでください! 上を狙ってください! 下を狙ってください! 右を狙ってください! 左を狙ってください! 周囲に気をつけてください! 上からの攻撃に気をつけてください! 下から来ます! 上から来ます! 右から来ます! 左から来ます! ジャンプでかわしましょう! 防御を固めてください! 魔法で狙ってください! 頭を狙ってください! 腕を狙ってください! 足を狙ってください! あれじゃ、狙ってくださいって言ってるようなものですよね。 あと少しだと思います! よし、攻撃が効いてるみたいですよ! この攻撃は効かないみたいですね…… 魔法が効きません!跳ね返されてます! あいつ、魔法を跳ね返してます! あいつには魔法が有効みたいです! あいつは直接攻撃が有効みたいです! クソッ!こんな……ところで…… もう、ダメ……です。 ヨナ……ごめん。 こんなところで…… 妹を……助けるんだ…… ああ、君か。今ちょっと忙しいんだ。 最近は水も汚れてきたな。 もう少し野菜が沢山採れるといいんだけどな。 曇りの日にはマモノに気をつけるんだぞ。 旦那が居なくなってから、いろいろ辛くてね。 水も食べ物もどんどん高くなっちゃって。 暮らしづらくなったわね。 何か買っていってよ。 ああ、あんたか。頼りにしてるよ。 あんまり気を揉むと、お前が倒れてしまうぞ。 ヨナちゃん……見つかるといいな。 ああ、疲れたなあ。 だからイヤだって言ってたのに…… これからどうやって暮らせばいいの? もう、私ばっかり頑張ってばかり! みんな大変なんだ。 最近はどうも疲れやすくてね。 これからどうなるんだろう。 門の警備は大丈夫なのか?心配だね。 老人だからって見くびりやがって! 年寄りが健康を気にするような時代じゃないわね…… みんな食べ物が不足しているからギスギスしちゃって。 腰が痛くてね。あんまり歩きたくないんだけれど。 息子が離婚してから悪い事ばっかり起きるの。 お~な~か~が~減ったよ~。 大人は走っちゃダメだよ! お父さんが死んでから、お母さんが笑わなくなっちゃって。 村の外に出たいなあ。 でも、外の世界ってこんな風になっているんですね。 僕、ずーっと屋敷にいたから知りませんでした。 他の場所にも連れて行ってやるよ。いろんなところがあるからな。 わあっ、本当ですか? 海はどうだ?見渡す限り水に満たされた場所を見たことはあるまい。 はい!でも、まずはカイネさんの石化を解除します。 ああ、頼りにしてる。 5年ぶりか。見たくはなかったがな。 俺は会いたかったよ。用事があったからな。 用事? 二度と立ち上がれないように、斬り刻んでおくのを忘れてたからな。 カイネを……そしてヨナを奪われた借りを、ここで返すっ! (王のあの行事で景気がよくなった気がするよ) (あの子がもうアレするのかあ) (いいなあ。フィーアちゃんうらやましい) (これで狼も居なくなれば良いのだが) (王を守るのだ!) (死ぬがいい狼共!) (止まるな!動け動け動け!) (死んでいった者たちの仇だ!) (娘を……家族を返せ!) (くそっ。速いぞこいつら!) (グッ) (グアッ!) (ガアアッ!まだ……まだだ!) (フィーアの仇!討たせてもらう!) (気をつけろ!) (狼共を王から遠ざけるのだ!) (王!出過ぎです!) (王は気落ちしておられるようだ) (これで、狼に怯える事もなくなった……のか?) (フィーアちゃんのお墓に挨拶にいかなきゃ……) (この街には試練が多すぎる……そう思わないか?) (イヤな事ばかり起きるのは掟を信じる気持ちが足りないんだろうか?) (フィーアちゃんは、良い子だったよ。本当に) もう……誰も信じられない。 僕はどうすればいいんだ…… 話しかけないで! あの人……だれ? ふふふ。もうあの子は大丈夫。 奴らを倒せ! 全部お前達のせいだ! 俺達はマモノじゃない!助けてくれ! いやだ……もう何もかもイヤだ! 帰って!もうイヤ!誰にも会いたくない! お前達さえ居なければ!全部上手く行ってたんだ! お前達さえ居なければ……! 誰が……人間なんだ……? 痛い!痛いよ母さん!どうしたんだ! 助けて!助けて!お願い! そんな武器なんておろして……お願いだからっ! あいつはマモノよ!私の夫なの! ひいっ。 もう……ダメだ。この村は終わった…… おねえちゃん!おねえちゃん! 無事を祈ってるよ。頑張ってくれ。 諦めるんじゃないぞ。 ヨナちゃん……きっと助かるわよ。 これ持って行きなさいな。 この村は俺達が守ってるからな。 頑張れよ。 ヨナちゃんと一緒に帰っておいで、待ってるからね。 ヨナちゃんの居る場所が分かったんだって。 無理しなさんな。 この村を守ってくれて、ありがとうね。 帰ってきたらみんなで遊ぼうね! ここは例の夢の村だな。 出来れば、あの悪夢はもう見たくないものだが。 殺してやるっ! 落ち着け。そう急いては倒せる敵も倒せぬぞ。 心を乱す事は戦いの上では得策ではない。 そんな悠長な事を言ってたら、ヨナを助ける事なんか出来ない! くそっ、装甲が堅い! 奴ら身を守る術を編み出したらしい。 我らが進化するのと同じように、奴らも進化するという事だ。 それならそれ以上の力でねじ伏せてやるだけだ! 奴らには……なにかこう、不思議な違和感を感じるのだが。 そりゃそうだろう。マモノなんだから。 いやそうではない。何かこう…… 倒せば違和感もなくなる。 あのイノシシ、子供の頃は倒せなかったな。 これで、村の人に食べ物を持って帰る事が出来る。 狼が砂漠に居る……不思議だとは思わないか? 奴等は本来森の住人なのだ。砂漠には餌になるものが無い。 なら、何を食ってるかは想像出来るんじゃないのか? 蠍って、食べられないのか? 食えるぞ。 大昔には油で揚げたりして食ったらしい。串にさして屋台で売られていたそうだ。 詳しいな、シロ。どこで身につけた知恵だ? さあ?我にもよく判らぬ。ただ、時折昔得た知識が鮮明に思い出されるのだ。 ボケ○△☆※。 何か言ったか?下着女。 我らも人のことを言える様相ではないしな。 いや、明らかに近づいているな。 いずれにせよ、今しばらく泳がせるしか無いようだな。 最後まで好きな女と共に居られたのだ。幸せであった事だろう。 しっ!魚が逃げる。 ……今日は喋らないのか? 出来るのか? 見えるのか? ……なら大人しく釣るしかないな。 こんな砂漠でも、たくましく生える植物はいるんでしょうか? ……楽天的な奴等だな。                     武器ではエミールも傷つけてしまうぞ! 魔法攻撃だってダメージになるだろう! いや、エミールは剣より魔法のほうがマシだ! なら、魔法で奴を止めて、無理矢理にでもエミールを助ける! 聞けっ! カイネを助ける方法は……ある。 だが、おまえにとって、それは辛い選択になるだろう。 かまわない!助ける方法があるなら、さっさと言ってくれ! ……タイミングを見て、俺がカイネの動きを止める。 その隙を逃すな。剣できっちり刺せ。 そんなことしたら……カイネはどうなる!? ……俺を信じられないか?なら、このままカイネを見殺しにするんだな。 くそ…… 全滅、全ぜんめ滅 ゼ……ンメツメツ滅ッメツ シロッ! 判っておる。マモノだ! 今だ。押さえ込め! あんな大きな船、どこから来たのかしら? でっかい船、見た?中を探検したいなあ! 最近は景気が悪くてね…… 魚が獲れないなんて、商売あがったりだよ。 この街も変わってしまったねえ。 あの夫婦、本当に喧嘩ばっかりね。 街のために、できることをしないとね。 ようやく血を浴びれるな!嬉しいだろ、カイネ? うるさい。話しかけるな。 カカカカッ!殺しがしたくて、うずうずしてたんだ! 水路か。船であれば、今のように走り回らずに済みそうだな。 シロは浮いているだけじゃないか。 浮くのにも体力を使うのだぞ? えっ?そうなんだ…… なんだ、その夢を壊されたような顔は。 あの男、妻が家出した理由に心当たりがあるようであったな…… 理由も気になるけど、今は一刻も早く見つけてあげよう。 街の外に行ったとなると、見つけるのに骨が折れるな。 うん……マモノに襲われたりしてないといいんだけど…… あのマモノ……何やら様子がおかしいぞ? 『赤いカバンの女』がこんな遠くまで来られたとは思えん。 南平原を中心に探すのが良いのではないか? マモノが何かを落としていたぞ。拾いに戻らぬのか? なんだか酷く疲れたな…… とりあえず、ポポルさんのところに戻ろう。 あの赤いカバンの夫婦は、大変な2人だったな…… あれほど言い争っていたのに、よく関係が続くものだ。 でも、仲直りしたときの2人は、すごく幸せそうだったよ。 お互いの気持ちを素直に言い合うことが、一緒に暮らすための秘訣なのかも。 もしお前がああなったら、我は出ていくがな…… 水路か……ようやく完成したのだな。これで走り回らずに済むようになるといいが。 移動が速くなれば、それだけ早くヨナに近付けるってことだ。 遠慮なく、使わせてもらおう。 この状況、前にも覚えがあるな…… あの夫婦のことだ、また喧嘩でもしたのだろう。 今度は喧嘩に巻き込まれぬよう、くれぐれも気を付けるのだぞ。 結局巻き込まれたな……以前のように、酒場で聞き込みをしてみるか。 以前のように、酒場で聞き込みをしてみるか? ああ。そうしよう。 二度とあの夫婦には関わらないと、心に決めていたのだがな。 これも腐れ縁ってやつさ。手伝ってあげよう。 まさか、あの喧嘩夫婦が街の名物になっていようとは。 驚いたな。でも、何となく分かるよ。 あの喧嘩っぷりからは、元気をもらえる気がする。 正気か?我はゲンナリするが…… そういえば、前に奥さんが家出したときも南平原を捜したな。 そうであったか? あれから色々なことが変わってしまったけど…… あの夫婦みたいに変わらないものがあるってことが、なんだか嬉しく感じるよ。 あの夫婦はもっと成長すべきだと、我は思うがな。 男1人を捜すために、これほど往復するハメになろうとはな。 たまには、こういう人助けもいいじゃないか。 嵐の前の静けさ……でないことを祈っておるぞ。 石片を集めるためには、もっとマモノと戦わないといけないんだ。 そういえば、お前は手紙を書いたことがあるのか? あるけど、書くのは苦手だな。なんて書けばいいのかすごく悩むんだよ。 愚かな。手紙など己の魂の叫びをひたすら紙に叩きつけるだけの行為だというのに…… わかったわかった。 そう言うシロは……いや、何でもない。 色々と工夫をすれば手紙の一つや二つ書けるのだぞ? 我のページの間にペンを挟んで、机の上に固定した紙に…… 難破船か……調べた方がよさそうだ。 ああ。入り江に行ってみよう。 カイネ?エミール!? どうにかして難破船の中に入れないかな。 これだけ朽ちているのだ。どこかに穴でもあいているのではないか? 薄暗いな。ここに街の人達がいるとは思えないが…… 他に手掛かりがないのだ。探してみるしかあるまい。 この薄暗さ……幽霊でも出そうであるな…… あっ!シロさ…… ギイヤアアアア! ……ば、馬鹿者!急に話しかけるでない! シロ……もしかして怖いのか? ふざけたことを抜かすな!さあ、街の者達を探すぞ! マモノの姿がないな。カイネが感じた気配は一体…… 分からぬ。ただ、これまでとは何かが違う。気を抜くなよ。 ……カカカッ!この臭いに近付こうとする阿呆なんて、俺達くらいだろうよ。 ここが厨房か……油臭いな。 調理器具……この部屋は厨房だったのか。 どうりで油臭いわけだ。 この部屋、一体何の部屋だったんでしょう…… 大きな箱が沢山ありますね……中身を見てみましょう。 ……腐っちゃってますけど、食べ物みたいですね。 食べ物を保管する倉庫だったのかな? この……、一体……部屋だったんで…………… 大きな箱が……ありますね……中身を見て……………… ……腐っちゃって…………、食べ物みたい………… ………保管する……倉庫だった………? ……部屋、……何………だった………………… ……………沢山ありま……………見て……………… ……腐っ……てま…………、食べ…………です…… 食……を…………倉庫……………… この船は一体…… 拾った鍵の装飾も凝っておる。よほど儲けていたのか。 マモノと出くわさないのが逆に不気味だな。 油断するでないぞ。 それにしても、この調子で探索が続くのか……うんざりするな。 そんな都合よくいかないさ。 キヒヒヒヒ……どんどん臭いが強くなってるな…… 気分はどうだ……カイネ? …………いいはずがないだろう。 こんなところに死体が……街の人達なのか…… 喰い殺されておる……惨いことを…… キヒヒヒヒ……何か嫌なモノに近付いているなあ……カイネ? うわっ! 船がもたないぞ! 立ち止まるな! 船ごと我らを潰すつもりか! モタモタするな!船が崩れるぞ! カイネとエミールなら心配いらぬ!我らも脱出するぞ! 生き埋めになりたいのか!急げ! マモノ……くそっ!邪魔だ! ☆道を塞がれたぞ!破壊して先に進むのだ! こいつら、再生するのか!? キリがない!邪魔なものだけ斬れ! ☆どうして、わたしはマモノなの? ☆ねえ、誰か教えて! ☆どうして、わたしは人間じゃないの? ☆元来た道が崩れてしまっておるぞ! あの穴から外に出られそうだ! 2人とも……よかった。無事だったんだな! はい!でも、配達員さんがまだ中に…… ああ。助けに行かないと。 この陽射しであれば、あのマモノも追ってはこれまい。 今のうちに態勢を整えるぞ。 日光を浴びているのに……死なないなんて…… ……いや、違う。 確かにヤツの体は光で焼かれておる。 しかしそれを上回る速度で、再生しているのだ。 なら、それ以上に斬り刻むだけだ! 闇雲に攻撃するな。本体を狙うのだ! ですが、大きな触手で守られてます! どっちもまとめてぶった切ればいい! ヒトをどれだけ食べても! 満足なんて出来なかった! 誰も助けてくれなかった! このヒトだけが優しくしてくれた! 優しさがどういうものなのか、教えてくれた! わたしは、人間に……人間になるんだ! このヒトと……同じ言葉で喋り…… 一緒に暮らすんだ! あの男のためか?健気だねえ!哀れだねえ!! ヒヒヒッ…… どこで何を吹き込まれたか知らないが、俺たちを喰う気マンマンみたいだな! 止まるな!もう1本も斬り刻むぞ! 今だ!本体に攻撃を集中させよ! あのデカい触手も再生するのか! くそっ!キリがない……! 周りの雑魚には構うな。本体を狙うのだ! 今だ。一気に畳みかけろ! この光……何か来るぞ!退避しろ! カカカッ!これは……歌か?まるで人間の真似事じゃないか? カカカカカッ!小娘の姿にまだ未練があるみたいだな! もう一発来ます!気を付けてください! 攻撃の手を緩めるな! 触手ごと焼き払ったぞ!? 奴にとっては取るに足らないことなのだろう。 奴の再生力を侮るな!確実にトドメを刺せ! ありえん……あれほどの傷を回復しただと…… 並みの攻撃ではすぐに回復されるぞ! 身体の一部を槍に変えて、撃ってくるなんて…… 自分の身体を飛ばしてくるマモノなんて、聞いた事ないぞ! 注意しろッ!あいつは普通のマモノとは違う!! 飛んでくる槍の数が増えておるぞ! 分かってる!だけど……くそっ! おい!これ以上、槍の数が増えるとマズいぞ! ダメだ!防ぎきれないぞ! いかん……このままでは…… オイッ!砂浜にさっきの男が倒れてやがる! 奴はあのマモノの恩人だ!人質に使えそうだな! ……うるさい!人間に刃を向ける気はない! いいから男を人質にとれ!皆仲良く死ぬことになるぞ! ……クソッたれが!! ☆あの男の首に刃をあてろ!人質にとるんだ! くそっ!距離が遠すぎる! 頭部まで魔法が届かぬ。無駄な魔力を使うでないぞ! くそっ!魔法が弾かれてるぞ! 頭部は防御結界で守られておる。無駄な魔力を使うでないぞ! 本体の触手を始末するぞ! ええい、雑魚共が目障りだ! まずは小さい触手を狩るのだ! 邪魔をされては狙えるものも狙えぬぞ! この槍、強い魔力を帯びてます! 槍の着弾地点から離れるのだ!爆発するぞ! なんて膨大な魔力…… 上手く引き付けてかわすのだ! 光の範囲から退避するのだ! 来るぞ!かわせ! また触手を焼き払ったぞ! 痛ましいことを……とは言え、使えるな。 上手く誘導すれば、雑魚を一掃できるかもしれぬ! カイネ!あいつの弱み……もう分かっているんだろう? 早く斬り刻まなければ、俺達が殺されるぞ! ……分かっている! おい!あいつの本体は口の中だ!それを叩くしかない! カイネ!? でも、どうやってあの高さまで行けば…… 無駄口叩く暇があるなら、あいつが倒れるまで斬り続けろ! 我にいい案がある。振り下ろされた腕を狙え! 体の支えを奪い、奴の体勢を崩すのだ! 今だ!腕を駆け上がれ! △奴の頭部に攻撃が届くところまで近付くのだ! どうしてマモノが女の子の姿に……! 躊躇せずに斬れ!こいつはマモノなのだ! ドウシテ……邪魔ヲ スルノ? アノ人 ト 一緒ニ イタイ ダケナノニ……!! ……クソッ! マモノが起き上がろうとしてます! △砂浜に降りてください!急いで! 奴の頭部に膨大な魔力が集中しておるぞ! 頭部を攻撃すれば、魔力を暴発させられるかもしれぬ! モウ……ワタシノ 邪魔ヲ シナイデ! 今だ!駆け上がれ! 娘の姿をした部位を攻撃するのだ! マモノの本体は口の中です!急いでください! どこへ行くのだ!街に被害が及ぶ前に、奴をここで食い止めるぞ! 下から来るぞ!立ち止まるでない! 振り下ろされた腕を狙え!奴の体勢を崩すのだ! あれほどの攻撃を受けて、まだ倒れぬというのか! ……嫌だ……僕……怖いです!! 奴が魔力を集中し始めたぞ!攻撃を止める手立てはないのか…… でも……どうやって……! ……ニンゲン……ニ……ナルンダ!! あっ!配達員さんが……! ニンゲン ニ ナルンダ!! まずい……まずいぞ…… うっ……うう…… ぐっ………… なんとか……しないと…… オイッ!何してる!さっさとヤツを止めろ! ……体がッ……クソッ!……クソッ! アナタト 生キル タメニ 人ニ……ナロウト…… おまえなんか……嫌いだ!! マモノの動きが止まってる……? 奴の魔力の中心……頭部を魔法で貫くのだ……! 今のお前では、魔法を放つのも一発が限界であろう。 確実に狙える位置まで近付け! 我が……魔力を集約する。 これが最後の一撃だ。外すでないぞ! 今だ。撃て! シロ……ごめん。もう…… カイネ、ひとつ聞いていいか? なんだ。 海のマモノとの戦いで、マモノを脅迫してただろ? あのマモノが配達員のことを守ってるって、どうして分かったんだ? ……さあな。なんとなく、そう思っただけだ。 あの奥さん……辛いでしょうね…… お母さん……どこ行っちゃったの……? 魚が獲れなくても、生きてるだけで儲けもんさ…… 大きな船と一緒に、何人もの街の人が消えてしまったわ…… あの壮絶な喧嘩が懐かしいわ…… この街は、これからどうなってしまうのかねぇ。 街のために、何ができるんだろう…… 誰かを失ったとしても、この世界は無慈悲に回り続けるのだな…… ヨナを助けるまでに沢山のマモノを殺した。 だが、マモノは…… 悪いヤツばかりでは無かった……気がする。 ……どうして私は……その事を知っているんだろう? 離れろ、死ねッ! おい、あんた!危ないぞ! ふん。自分の心配だけしていろ。 襲われていた村人……やはり放ってはおけないな。 ……こんな所に村人が……なぜ? 話を聞いてみるか。 何でこんな所に……機械共が…… 村人達はいったいどこに…… 次から次へと…… まだいるのか! 機械共を放ってはおけない、ぶっ壊す。 何であんな所から機械共が…… なぜ神話の森に機械がいたんだ……? まだ残ってるかもしれない……全部壊したほうがいいな。 何だ……ここは? 木の中にこんな場所が…… ようこそ。人類の海へ。 ようこそ。罪罰の墓場へ。 ……なんだ? 君は……レプリカント。 ……作られた存在。 個体名は……カイネ。 ……誰だ、どこにいる! 落ち着いて。 急がないで。 すぐに会える。 ……気味の悪いやつらだ。 これは植物を模した統合情報管理データベース。 記憶ユニットに現象を記録し、伝達している。 ブツブツと訳の分からない事を…… もちろん、君の情報も観測されている。 君は……ゲシュタルト計画を阻んだ。 オリジナル・ゲシュタルトを殺したせいで、行き場を失ったゲシュタルト達が暴走。 大勢のレプリカントが犠牲になっている。 さっさと顔を見せろ!! 急がなくても、もうすぐ会える。 もうすぐ、会える。 僕の名前はkK?∑?ⅹH? 私の名前はp!P!Η?cS! ああ?何を言っている! 私達は管理人。 この森の管理人。 なんなんだ……こいつら。 君は本当に興味深いね。 君は本当に期待通りだね。 こっちに来て。 は?これが私だと? これは機械によって模した君の模型。 植物をベースにした微小な駆動ユニットを魔素によって結合させている。 この森と同じ。 量子力学と魔素研究の成果が融合した、巨大な記憶の森。 世界の全てを記録している、森。 ……訳が分からないんだよ! 理解する必要は、ない。 貴女は殺す事を愛しているから……そうでしょう? 脆いな、私はこんなにヤワじゃないぞ! 君のコピーをいくら破壊しても無駄だよ。 破壊されても分解し、再構成するから。 まだまだ、楽しめるね。 いよいよ、終わりだね。 うるせえんだよ! バラバラに解体して△※○×を潰してやる! クソッ…… そろそろ終わり? そろそろ限界? ……ッ! 残念だね…… あの魔法陣に強い魔力を感じます。エネルギーの元になっているようです。 あれを壊せば、カイネさん達も消えるはずです! 7号……人類に作られた魔法兵器。 6号の魔力を吸収し、人類の限界を超えた存在。 え……誰なんですか……あの人達は? 犬のクソだ。 エミールを置いては行けない! 僕が魔法陣を壊すので、カイネさんはカイネさん達を壊して下さい! あ!今のカイネさんを壊すって言うのは本物のカイネさんのことじゃなくて…… 分かってる!集中しろ! 久しぶりですね、こうやって一緒に戦うの! ……この感じ……覚えがある。 他にも……誰かが……一緒に戦っていた……? 記憶が…… ……特殊な事象振動を観測。 彼女に特異点兆候を確認。 興味深いね…… 本当に彼女は、興味深い。 カイネさん、大丈夫ですか!? カイネさん!やりました! あれは……扉でしょうか? 失ったものは、この先にある。 君が取り戻す、最後の希望が。 ……後戻りはしない。 何もかも全部に……ケリを付けてやる。 カイネさん、僕…… 何か大切な事を忘れてるような気がするんです…… ……エミールもか。 カイネさんも? ああ、なんだか知らないが、頭の中にモヤみたいなモノがかかってて…… 僕……誰かと何かを約束したような気がするんです…… 何か……美味しいものを食べるような…… ハハハッ。 じゃあ、取り戻さないとな。 この先に……膨大な魔力を感じます。 ……エミール。無茶なことはするな、絶対だ。 ……分かっています。カイネさんもですよ。 もう、一人にはなりたくありませんから。 強い魔力を感じます! 機械達を動かしているのもアレにちがいありません! 僕が壊します!カイネさんは機械達を!! そこは様々な情報を保存している、この森の基幹フレーム。 世界の全て、君の失った記憶も存在する。 記憶……というより『世界』と言うべきか。 いずれにせよ、それは君の目指すべき答えだろう。 ウルサイッ! この声……夢と同じ…… 聞いたことが……あるような…… これは君たちの記憶。 何度も繰り返し綴った記録。 これは……クソッ!! 苦しい? 痛い? 耳障りなんだよ、口を閉じてろッ! なんだ……ここは? エミール……!? ここは君の記憶。 ここは君の記録。 ここは君の世界。 マモノッ! マモノ。ゲシュタルト化された人間の魂。 これは記録によって再現されたデータ。 君が殺してきた本物の人類。 な……なんだこれは? 君の奥底にある、甘い記憶。 閉じられていた、苦い記録。 進む意志があるのならね 閉じられていた、辛い記録。 うるさい!私はただ壊すだけだ! やだよ!キミがいなくなったら、ボクはどうすればいいの! ……クソ、悪趣味なことしやがって! 君は様々な声を聞いた。 恐怖、憎悪、激昂、業苦。 それらには意味がある。 不完全な……私達は……仲間がいるから……完全になれる! うるさい!うるさい!うるさい!! マモノは殺す!殺すだけだ! 君はこの世界にとって異分子。 記憶と記録の相違がエラーを起こす。 お前らの話すことは訳がわからないんだよ!この腐れ※〇☆※△△〇! オマエは呪われているんだ! オマエがいる限り、この村に平和など来ない。 ……ウルサイッ!! ……黙れ……黙れッ! ……ッ クソッ!剣が届かない。 降りてこいッ! クソッ、降りてこい!臆病者が! 消えた!? なんだ?魔力が……集まっている。 クソッタレッ!かかってこい、この※☆△○※△がッ! 魔法の使い方は分かるな。派手にやってやれ。 言われなくても、クソ△○※△○を※△○にしてやるよ! ああ! なぁ、シロ。 ……どうした? ……………………ありがとう。 ……悪いものでも食べたのか? ぶっ飛ばすぞ、クソ拭き紙。 その調子だ。 小賢しい!串刺しにしてやれ! 我の力を使え、魔法で叩き落すのだ! 一気に畳みかけるぞ! ああ、全部終わりにしてやる! 奴の攻撃が苛烈になっておる。気をつけよ! 知るか、このままぶちのめす! ッチ、しぶとい奴だ…… 次は仕留めるぞ! 何をしておる、魔法を使って止めるのだ! クソッ、分かってる! 突っ込んでくるぞ!横っ面を殴り飛ばしてやれ! 突っ込んでくるぞ!魔法で食い止めよ! (少年ニーア通常溺れボイス) (青年ニーア通常溺れボイス) おい……平気か? うん……大丈夫。 体力が減っておるようだ。次は気をつけるのだぞ。 もしかして……泳げぬのか? ヨナには……秘密だよ。 泳げぬのに、飛び込むやつがあるか! ち、ちがうんだよ、身体が勝手に…… ……大丈夫か? 平気だ、ありがとうシロ。 体力が減っておる。次は気をつけよ。 身体は大きくなっても、泳げぬことに変わりないな。 ちがう、武器が重いんだ。ちゃんと、泳げる。 はーん。 魔法で泳げるようには…… そうか…… ペッペッ、身体中砂まみれだよ…… 体力も減っておる、次は気をつけよ。 もう砂だらけは嫌だ~! ペッペ、落ちぬように気をつけるのだ。 ページの隙間が……じゃりじゃりする。 ああ、水にでも飛び込みたいよ。 …………泳げもせぬのに、本気か? 冗談だよ…… ペッペッ、身体中砂まみれだ…… 体力を持っていかれるぞ、気をつけよ。 砂が服の中に……気持ち悪いな。 風呂にでも入りたいところだ。 シロ、風呂に入れるのか? 入れる。 砂を泳ぐのは、人には難しいようだ。 ……ならば、もう少し気をつけよ。 あの女の子はどこに行ったんだろう。 また急に現れるのではないか……? 聞こえておらんのか……? おい、何を呆けているのだ……ニーア? すまん……何か……夢を見ていたような…… 立ったまま寝るとは器用なやつだな。 行くぞ、あの扉だ。 ああ……行くか。 上の階の部屋を調べた方がいいのではないか? もっと奥を捜索するぞ。 この場所はもう探索を終えたはずだ。先に進むぞ。 ランタンのおかげで、ずいぶんと奥まで進めたな。 そうだな。それに、この灯りを見ていると何故か安心するんだ。 お前がそんなロマンチストだったとはな。 先へ進まぬのか? ランタンはまだ見つからないのか?歩き回って探すしかないぞ。 ……戻るのか?気が進まぬが。 後戻りしている場合か? この音……マモノの声か?? 難破当時のことを知る手掛かりが、船内に残っているかもな。 来た道を戻るのか? マモノはいないみたいだな…… 好都合だ。早く街の者達を見つけるぞ。 ※伝声管から少女の声が聞こえてくる※ ここは厨房か? この奥にも通路があるようだな…… 隠し部屋か…… 赤い宝石か。 仮面の街の、変なモノ屋が取り扱っているかもしれんな。 行ってみよう。 赤い宝石は手に入れたが、タダで貰ったものがプレゼントでいいのか? こういうのは値段より気持ちだよ。 カバンの船頭本人が来ていないのに、気持ちも何もなかろう…… 長い道のりだったな。カバン夫婦の家へ行くぞ。 ……歌って……元気を出さなくちゃ…… ……あの人は……どこに……いっちゃったの…… ……どうして……こんな気持ちになるの…… カバンの夫婦に関わる度に、長話に付き合わされている気がするな…… 話好きという点じゃ、シロも負けてないと思うぞ? 喧嘩を始めないだけ、我の方が100倍マシであろう。 赤い宝石を渡しに、カバンの船頭の家へ向かおう。 水路で海岸の街まで行くのが早そうだな。 頼むから……逃げてくれ…… もう……誰も失いたくないんだ……! マズい……配達員を止めに行くぞ…… 早く……配達員の元へ向かうのだ。 おい……無事か……? あ、ああ…… お願いだ……あいつを……あのバケモノを殺してくれ……! ……ああ。任せておけ。 ……奴が静止しているこの好機を逃すな。 だが、今のお前では魔法を放てても一発が限界だろう…… あの巨大な船を、体に取り込むとは…… このままじゃ街が危ない。何としても止めないと。 この距離では剣が届かぬ。魔法で対抗するのだ! 奴は普通じゃない。気を抜けば殺されるぞ! 魔法弾幕が激しい。上手く避けろ! こんなに大きなマモノが存在するなんて…… 頭部への魔法は効かぬようだぞ! くそっ!小さな触手が邪魔だ! 顔の付いた触手を狙うのだ! 触手の先端に、人間の顔……?不気味な姿だ。 船にいた女の子の正体が、マモノだったなんて……! こやつ……今までのマモノとは何かが違う。油断するな! こいつが街の皆を……絶対に許さない! 野放しにすれば街が危険だ。ここで始末するぞ! シロ……! シロのところに……行かないと…… シロ……大丈夫か? ……あ……ああ…… ……我を誰と心得る……あの程度の攻撃…… シロ……マモノの様子がおかしいんだ…… ふむ……今が好機のようだ。 だが、今の我々では魔法を放てても一発が限界だろう…… あの人型の部位には、魔法が効かぬようだぞ! 目障りな奴らだ……片付けてやる。 マモノが……潰れろ! 静かだな…… 昔はもっと騒がしかった……ような気がする。 なぜそう感じるんだろう……? おい……誰かいないか? 機械共がなぜ……? ……こいつらが殺したのか! 僕たちはずっと見ていた。 私たちはずっと聞いていた。 繰り返す器の物語を。 繰り返される世界の声を。 君は何を見せてくれる? 君の可能性を見せて? 楽しませて。 なんでしょう……さっきのロボットと違うようです。 関係ない……ぶっ壊すぞ。 この場所は……魔王の城? カイネさん……奥に強い魔力を感じます…… この場所は、特別な場所。 あなたにとっても、世界にとっても。 機械達を動かしているのもアレにちがいありません!ぶっ壊しましょう! 君の記憶から再現したデータをアップグレードした。 あなたにこの悪夢が倒せる? ウルサイッ!ギタギタに切り刻んでやるよ、※☆△※〇野郎! 無駄だよ。もう止められない。 この悪夢からは逃げられない。 こいつをぶっ飛ばした時……誰かがいたはずなんだ……! クソッ……なぜ思い出せない! クソッ……身体が…… このままでは危ないぞ、魔力の集中する先を撃つのだ! よし、叩き込んでやれッ! ぶっ潰すッ! 間に合わなかったか! おい、分かっておるのか下着女。お前がやろうとしていることは…… 知るか!私は……もう決めたんだ! トドメだ! クソ、仕留めそこなった! 諦めるな、もう一度だ! 黙れッ!※〇☆△を引きずり出して、捻り潰してやるッ! マモノが増えているな…… ……ヨナの村のほうも見ておくか。 腕を振り下ろす攻撃は強力だが、隙も大きい。かわして反撃せよ! よし、効いてるみたいだ! 一か八か、頭部に攻撃を集中するのだ! 今度こそ……! いえ、まだ致命傷ではないみたいです! 奴の体を足場にしろ。口の中にある本体を直接叩くのだ! 触手の先から登れそうです! マモノの体を足場にしましょう! 足元に気をつけろ!海に落ちるでないぞ! 何だこの弾は、剣で斬れないぞ。 ……チッ、面倒だな。 クソッ、攻撃が効かないぞ。 ……チッ、どうやったら倒せるんだ! クソッ……このままじゃ…… 我の魔法で奴を破壊するのだ。 お主の剣攻撃は効かぬようだぞ。 胸くそ悪いものみせやがって、殺すッ! ……わたしは……お前らなんかに……! 今なら攻撃が通るようだぞ、切り刻んでやれ! また幻覚に惑わされるんじゃないぞ下着女! 分かってる、もう迷わない! 何でこんな所から機械共が…… クソッ、何か仕掛けてくる気か……! 降りてこい、この☆△※〇野郎! ……やめろ。 ……邪魔だ。 な、なんでしょうか……ここは? 敵は……いないみたいですが。 エミール。さっきは騒がしくて話せなかったが…… あの後、いったい何があった?何処にいたんだ?それに何で……腕が四本もあるんだ? カ、カイネさん! そんなにいっぱいは話しきれませんよ! ……わかってる。 ……心配したんだぞ。 でも、また会えました。 ……気が散る。 鬱陶しい。 何が楽しいんだ? 何を見てる? ……見たな? 調子にのるな。 ……次は無いぞ? この変態△※☆〇野郎が! ん?あれは…… こら、我をなんと心得る? これは、挨拶のつもりか? おい……犬か猫と間違えておるのか? はぁ……お前も飽きないな。 なんだ、こそこそ話か? まったく、これのどこが面白いのやら。 どれ、我がためになる話をしてやろう。 こら、気安いぞ。 何だ、我にかまってほしいのか? 同じことを何度も何度も……。 こんなことよりも、やらなくてはいけないことがあるのではないか? それに第一……おい、まだ我の話は終わっておらぬぞ! まったく最近の子ときたら、年配者を敬うということを知らんのか…… 全く、子供じゃないのだから! ずいぶんと気安くなったものだな。 我を敬う気になったか? 気付けばお主とも長い仲だな。 ……暇なのか? …………暇なのだな? どうした。我に用か? たまにはお主にかまってやるか。 何だ、呼んだか? ……うむ、時には休息もよかろう。 お前と出会ってからというもの、毎日色々なことがありすぎたからな…… どうだ、たまには家でゆっくりと…… いや、いらぬ気遣いであったな。先を急ぐとするか。 しつこい!しつこいぞ!こういうことはエミールとしろ! 僕ですか!?なんで!! ええい!いい加減にせんか!何とか言ってやれ下着女! ページが全部抜け落ちて本物の≪ハゲジジイ≫になるのが楽しみだな。 シロさんばっかりずるいです…… 喜んで交代してやるぞ。 あんまりやりすぎると手に≪加齢臭≫が染みつくぞ。 獣くさいよりはましなのではないか? 用事もないのに……まあよい。 おい、遊んでおる場合か! 目の前に集中せんか! こら、油断するでない! お前に力を貸す時が来ようとはな。 少しは変わったかと期待した我が馬鹿であった。 こういう奴だったな、お前は。 我はきちんと覚えておるぞ…… ……久しぶりだな、カイネ。 ずいぶんと余裕なのだな? 我に見とれる気持ちはわかるがな。 我にかまう暇があったら戦ったらどうだ? 奴を倒した後で存分に触れるがよい! 痛っ!もっと丁寧に扱わんか! 全く、何度も何度も。いい加減にせんか!下着女! かわいがられ ハァ……ハァ…… ヨナもいっしょにいっちゃ……だめ? 今日は狩りをする事になると思うから、やめておいた方がいいな。 おにいちゃん……気をつけてね。 ……ヨナ、おにいちゃんのことが大すきだよ。 ……ヨナ、いい子にしてまってるよ。 おにいちゃん……ヨナが病気でごめんね…… 図書館でポポルさんが呼んでいたよ? ポポルさんが用事があると言っておったぞ。 図書館でポポルさんが待ってるって言ってたよ。 酒場はまだ開いてないみたいだな。 おはよう。 おはよう、デボルさん! あんまり走ると転ぶよ! だいじょうぶ! ヨナちゃんの為だからって、あんまり無理するなよ? 最近、ヨナちゃんの調子はどう? うん……相変わらず咳が止まらないんです。 そう……心配ね。 少しでもヨナが元気になればいいんだけど。 ……僕には何もできない。 そんな事ないわ……貴方は立派なお兄ちゃんよ。 そうだ……今日はこれを頼みたいんだけれど。 商店街から仕事の依頼があったの。 北平原の羊から肉を取ってきて欲しいそうよ。 わかった。すぐいくよ。 北平原に行くなら地図を持って行って。 必ず役に立つわ。 あっ、それから…… ついでに依頼の人から薬草を3個買ってきてもらえる? 丁度切らしちゃって。 はい。これがお金よ。 こんなにいっぱい?お金が余っちゃうよ。 余ったら……ヨナちゃんへの薬草でも買ってあげなさい。 お願いね。 羊の肉を3個と、薬草を3個。 よろしくね。 ……いつも、ありがとう。ポポルさん。 急にどうしたの? 身寄りのない僕ら兄妹を気にかけてくれて。 僕ら、ポポルさんや村の人にはとても感謝してるんです。 ふふ、困った時はお互い様よ。 みんな、早くヨナちゃんの元気な姿が見たいのよ。 だから頑張ってね?『おにいちゃん』? うん、わかった! (……ヨナ) (どうしてこんなところに?) ヨナ! あっ、おにいちゃん! だめじゃないか、ちゃんと家で寝てなきゃ。 ほら……服のリボンもほどけてるぞ。 ごめんなさい…… でも、ヨナね、びょうきを、はやくなおすほうほうをさがしてたの。 ……大丈夫。ヨナは心配しなくてもいいんだよ。 いっぱい食べてよく寝たら、ちゃんと良くなるから。 ……ほんとう? もちろん! それじゃお兄ちゃんは仕事に行くから、おとなしく家に帰るんだぞ。 誰もいないみたいだ。 羊の肉、集めてきたよ! 助かったよ、空前の羊肉ブームでね。 これ、少ないけど取っといてくれ。 あとポポルさんにもお礼を伝えておいてくれるかな。 うん、伝えておくね。 ポポルさんから話は聞いてる。 羊の肉を3個、宜しく頼むよ。 たしか、ポポルさんは薬草を3つ欲しいって言ってたっけ…… 羊の肉、届けてきたよ。 あと、薬草を3つだったね。 良かったわ。 これで少しは食糧不足も抑えられるでしょう。 薬草も助かったわ。ありがとう。 今日のお仕事はこれでおしまいです。お疲れ様。 ヨナちゃんのためにも早く帰ってあげて。 ありがとう! きょうは、なにか、おもしろいことあった? おそとのせかいの、お話なあい? ヨナ、今日もちゃーんとお本を読んでまってたんだけど…… ぜんぶ読んじゃった…… えーとね……あっ、そうだ!昨日、ポポルさんに『月の涙』の伝説を聞いたよ。 ツキノナミダ? それ、なあに? 花の名前だよ。その花を見つけると、お金持ちになれるんだってさ。 『月の涙』を見つけたら、ヨナの好きなものを何でもお腹いっぱい食べさせてあげる。 ヨナ……びょうきがなおるおくすりがほしいな。 ……うん、どんな病気だって治す薬も買えるよ。 ヨナ?どうかした? ……ううん……なんでもない。 おやすみなさい! じゃあ、今日もポポルさんの所に行ってくるよ。 今日は大人しくしてるんだよ。 ツキノナミダかあ…… 今日も何か手伝える事、ありますか? ……あるにはあるんだけど、ちょっと大変なお仕事なのよ。 大丈夫!任せて! 本当に……? 北平原の橋が壊れているのは、知っているかしら? うん。柱が腐って落ちちゃったんだよね。 その橋を大工職人さん達が修理していたんだけど、そこに運悪くマモノが現れたの。 ええっ?あんな所にもマモノが!? ええ。曇っていたから、マモノも活動できたみたい。 そのうちの大工さんが一人大ケガしちゃったの。それでみんな身動きが取れなくて…… ……僕がマモノを倒してきます! でも、危ないわ。 大丈夫!僕は剣の腕だって鍛えてるから! 村の誰にも負けないくらい強いんです! 昨日だって村の入口にいたマモノを、倒したんだ。 そう…… 本当に、大丈夫なの? まかせといて! 無理を言ってごめんなさい…… これで……当分はマモノも出てこないだろう。 あっ、おかえりなさい! ただいま! 大丈夫?怪我は無い? 大丈夫だよ、ポポルさん。 貴方が出た後、すごく心配になって…… やっぱり頼むんじゃなかったって。 平気だよ、ポポルさんは心配性だなあ。 無事で本当に良かった…… そうそう、大工さん達が貴方にお礼ですって。 わあ、ありがとう! これでヨナちゃんに美味しいものでも食べさせてあげて。 そうだ。ヨナちゃんって言えば、お昼にここに来たわ。 ええ?!ちゃんと寝てろって言ったのに! なんだか私に聞きたい事があったみたいよ。 聞きたい事? 外の世界の話を聞きたがってたわ。 村の外の? そう。なんだか熱心に聞いてきて…… ……また変な本を読んで、変な興味持ってないといいんだけど。 もちろん、村の外に出ちゃいけないって言っておいたから、安心して。 良かった…… 早く帰ってあげて。 ヨナちゃんも心配しているわ。 うん。ありがとう! ヨナ……? どこ行っちゃったんだろう…… まだ図書館にいるのかな? ここには……いないみたいだな。 ポポルさんに聞いてみよう。 ポポルさん、ヨナが……家にいないんです。 え?どうしたのかしら…… 何か心当たりはないですか? お昼にここに来てからは、見かけていないけど…… その時、何か言ってませんでしたか? そうね……『月の涙』が咲いている場所を聞かれたわ。 昔は石の神殿のあたりに咲いていたっていう話をしたんだけど…… 『月の涙』の話を……ヨナが? おかしいな……家にも居ないんです。 そうなの? ……そんな……まさか! 昨日、『月の涙を見つけると、お金持ちになれる』って言い伝えの話をしたんです。 それで『なんでも治す薬も買えるか?』って聞かれて…… じゃあ、ヨナちゃんは!? まさか……自分の薬を買うために…… 探しに行かなきゃ! 石の神殿は…… 東門から行くしかないわ。 今はヨナを探さなきゃ! 東門に様子を見に行こう。 ヨナ……まさか本当に石の神殿に行ったんじゃ…… よう、ニーア。 飲んでるかい? 僕はまだ飲めないよ!それにまだお昼だよ? 日は沈まないんだから、いつ飲んだっていいんだよ(笑顔) 大人になれば分かるさ。 酒場には村の情報が集まるから、仕事が欲しい時にはいつでも来いよ。 えーと、今日はどんな仕事が来てたかな…… また時間がある時にでも寄ってくれよ。 石の神殿はこっちじゃないみたい。 崖が崩れてて先に進めないぞ。 まさか、ヨナはこの隙間をくぐったのかな…… 他に先に進める道を探そう。 ここから外に出れそうだ。 梯子が壊れてる…… 上に登るには何か台になるものがないと…… ううううううむ……痛い。 痛いではないか! 邪魔だよ! おにい……ちゃん……ごめんね…… ヨナ、また……おにいちゃんに迷惑かけ……た。 謝るのは、僕のほうだ。ごめんね。 怖かったね。はやく家に帰ろう、ヨナ。 何やら剣呑であるな。 この神殿、古そうだもんね……早く出よう! 黒文病か? いつからだ? ……変な咳をするようになったのは、一ヶ月前。 その病にかかった人間は、全身に黒い文字のような文様がひろがり、 やがて死に至る。 うん……知ってる…… 今は、そっとしておけ。 どうして……ヨナなんだ……? 何も悪いことしてないのに、どうしてヨナが! 今、村から離れることなんて出来ないよ…… 今は誰とも話す気になれない…… よぅ!無事だったのか!! 東門から出たと聞いて心配……なんだその本は? あ、これは、その…… 我は偉大なる『白の書』であるぞ。 敬ってもらって構わんぞ。 へえ!『白の書』って喋るんだな!知らなかったよ。 え?シロのこと、知ってるんですか? 今歌ってた歌に出てくるんだよ。『白の書』って。 ……歌? そう、村に昔から伝わるイニシエの歌さ。 古い言葉だからね。何言ってるか判らないだろうけど。 その歌……どんな意味があるんですか? 意味、って言われてもな……あんまり、詳しくはないんだが。 いつかこの世に『黒の書』が舞い降り、病を撒き散らす。 だがそれに抗う『白の書』が世界を救う……って感じかな? どうしたんだ、いったい? いや……なんでもないです。 それで、どうやって『白の書』は世界を救う事になってるんですか? さあね? ……あたしもそこまで詳しく理解して歌ってるわけじゃないし。 そうなんだ…… しょげるなよ。 物知りポポルに聞いてみたらどうだ?何か知ってるかもしれないし。 そうですね。どうも、ありがとう! イニシエの歌の事ならポポルに聞くんだな。 ……ヨナちゃんのことは聞いてるわ。 本当に何て言ったらいいか…… そのことでお願いがあるんです。 デボルさんが歌っていた『イニシエの歌』について教えてもらえませんか? それは……『白の書』? シロを知ってるんですか? ……話が早そうだ。 『イニシエの歌』ね…… そうか……そうだったんだ! ど、どうしたの? 『白の書』が病を消し去るってイニシエの歌に書いてあったんですよね? そして『封印されし言葉』…… あの神殿で石像を倒した時に、我が吸ったモノが『封印されし言葉』……ということか? そうだよ、シロ!シロさえいれば、ヨナの病気は治るんだっ! そんな……これは昔の言い伝えなんじゃ…… だけど、『白の書』はこうやって実在してるんです。 病を治す言い伝えも、きっと……本当だ。 しかし、肝心の『黒の書』の在り処がわからぬ。 それは……記録には書かれていないわ。 『封印されし言葉』もひとつとは限らないし…… だが、マモノ達と『封印されし言葉』は浅からぬ関係があるようだな。 じゃあ、僕が手当たり次第にマモノを殺していくよ! そんな、危ないこと! ……量をこなして、質を得るつもりか? 無謀な策だ。 ここにじっとして、何もしないよりマシだよ! 僕は行く。ヨナのために。 ………… ……そう、なら仕方ないわね。 最近、『崖の村』という場所でマモノが出ている、と聞いたわ。 北平原の橋の修理が終わったらしいから、そこを渡っていけば行けると思う。 地図に書いておいたわ。 もしかしたら『封印されし言葉』はそこにあるかもしれない。 本当に、無理しないでね…… あんまり無理をしないでね。 『封印の言葉』を全て集めるだって? ……はい。 本当にやるつもりか? 大変だぞ? ヨナを救うためなら、僕は何だってやります! おにいちゃん、ヨナ待ってるよ。 ちゃんと待ってるよ。いい子にしてる。 にがいおくすりも、のむよ? だから……だから。 はやく帰ってきてね、おにいちゃん。 誰もおらぬぞ。 ここが村長の家か…… 誰だ! なんだろう……あれ? きれいな花だなあ。 伝説の花だ。 魅了されるのも無理はない。 え……じゃあこれが、ヨナの集めたかった…… あ、気が付いた! 貴様ら…… さっきはごめんなさい!てっきりマモノだとばかり…… ……半分は本当にマモノだ。さっさと出ていけ。 我らはお前を介抱し、謝罪した。 名前くらい名乗らぬか。 いいよ、シロ。あんなに激しく戦ったあとだもの。 疲れてるんだ、きっと。 カイネ。私の名前だ。 その名……村で聞いた事がある。 もういいだろう。 私に関わってもロクなことがない。帰れ! これだけは言っておく。 奴は、私のエモノだ。 絶対に手を出すな。 貴様らに用は無い。 さて、どうしよう…… >ポポルの所に情報を聞きに行く >ヨナが心配なので様子を見に行く もう少し手がかりが欲しいな……ポポルさんは何か知っているかもしれない。 ヨナが心配だ。様子を見に一度戻ろう。 ……そう。崖の村にはそんな大きなマモノが出ているの。 そうなんです。 今の僕じゃあ、追い払うのが精一杯でした…… ポポルさん宛の手紙を持ってきました。 どうしたんですか? 海岸の街の町長によると、崖の村にマモノがまた大量発生しているらしいの。 そうか……でも、あそこの巨大マモノには、僕の武器は歯が立たなかったんだ。 武器をもっと強くする方法はないですか? それならロボット山の方で採れる金属で武器を強化出来るって聞いたことあるわ。 山の入り口にある商店でやってくれるはずよ。 わかった。訪ねてみます。 強化にはお金が必要だから、用意を忘れないでね。 1000G くらいだと思うけど。 お金が必要な時は、酒場に行ってみるといいわ。 村の人からの依頼なんかが集まってるから。 わかりました。ありがとう! 1000G か…… ……ヨナはね、びょうきだけどがんばるよ。 おにいちゃんも がんばってるから、ヨナもがんばるよ。 だから、おにいちゃん けがとかしないでね。 きをつけてね…… うん。ヨナの薬を持って、すぐ帰ってくるよ。 おにいちゃん。おなかすいたよー。 そっか。ちょっと待ってろよ。 たしかこっちの棚に…… あ、いらっしゃいませ! いらっしゃいって……?ここ、お店なの? はい!……といっても、今は出来ないんだけど…… 普段は奥にあるロボット山から金属を掘ってきて、加工して売ってるんです。 ロボット山で? ええ。そうです。 昔は軍事基地だったらしくて、良い素材が沢山あるんですよ。 ちょっと危ない場所なんですが、背に腹は代えられないというか…… ……君たち2人だけでやってるの? ……父さんは弟が幼い頃に死にました。 母さんは……仕入れに出かけてます。 1、2、3、……7つ。 おかあさん、もうこれだけ かえってきてない。 1週間も!? 最近は奥の方まで行かなきゃ素材が手に入らないらしくて…… おにいちゃーん。おなかすいたってばー。 素材さえあれば、武器の加工が出来るんだよね? ええ……でも山の中は危険で……僕等だけじゃあ。 じゃあ、素材は僕が取ってくるよ。 えっ? ちょっと僕の武器も強化してもらいたいし。 それに、ここで働くには素材がもっと必要でしょ? それはそうですが。 じゃあ、決まり!どんな素材が必要? その武器でしたら……チタン合金が3つ必要ですね。 ロボット山の中に居る、防衛ロボット達から入手する事が出来ます。 わかった。 あとこれ、ロボット山の地図です。 複雑なんで必要だと思います。 気をつけてくださいね。本当に危ないですから! 必要なのはチタン合金を3個です。 おかあさんまだかなー? 動かないみたい。 さびしいんだもん。さびしいんだもん! おかーーさーーーん! あっ、おかえりなさい。 素材を取ってきたよ。 ありがとうございます!すぐに武器を強化しますね。 本当は有料なんですが、特別に今回は無料で結構です。 はい、どうぞ! これでウチも営業する事が出来ます。ありがとうございました! おかーーーさーーーん!! あ、お騒がせしてすみません。 弟が……母さんを探しに行くって。 もうちょっと待ってたら、きっと帰ってくるから! 待っていよう。な? 待てないーーー!おかーーーさーーーん! 皆まで言うな!もうわかっておる。 こやつらの母親を探せばいいのだろう? い、いいです。いいです! そこまでしてもらったら、申し訳なくて…… そんなの、気にしないでいいよ! だけど……あの……母さんは。 いいえ、何でもないです…… いつも母さんは山の奥の方まで入っていっています。 エレベーターを使うと思いますから、起動パスコードをお渡ししておきます。 母さんはいつもエレベーターで地下に行ってました。 1階よりロボットたちも強力になってるので気をつけてください。 おかあさん早く見つけてきてね……? 女の人……もう死んでる。 あやつらの母親……であろう。 1人じゃなかったんだ。 男か…… 大きな鞄に、綺麗な洋服。お金もある。 ……どうして、こんな所にこんなものを? 子ども達を捨てて、若い男と逃げるつもりだったようだな。 奇跡は起こらず、最悪の真実が待っておったな。 あやつらには何と言う? これは……化粧瓶? バラの匂い…… これだけでも届けよう…… おかあさんはー? >お空にのぼったよ。 >見つけられなかった。 ……お空にのぼったよ。 君達のおかあさんは、別の世界へ旅立ったんだ。 うそつき! しんじないもん! ごめんね。……見つけられなかったんだ。 どこ探したの?ほんとうに、さがしたの? やくたたず! こら!ニーアさんは、おまえのために。 いいんです。 怒らないであげて。 ぼくはいつまで まったらいいの? おかーーーさーーーん! 母さんは……1人で死んでましたか? ……えーと…… ……いいんです。 わかってます。 教えてください。 母さんは好きな人と死ねたんですか? ……遺体は、2つあった。 よかった。 母さんは、もう俺たちのことでイライラしたり、悩まなくて済むんだ。 これで……よかったと思います。 ゆるせる……の? 俺は……母さんの子どもだからっ! 俺の母さんはあの人だけだから……だから…… ……この瓶……拾ってきたんだけど。 これは……母さんの香水だ…… 母さんの、匂いだ…… こんなの……くそ、なんで涙が出るんだ。 泣いちゃだめだ…… こんなところ、弟に見られたら……くそっ……くそっ! これで……良かったのかな…… ありがとうございました! 本当に……いろいろありがとうございました! これで良かったのだ。きっと…… おかあ……さん……会いたいよう…… 弟と二人……頑張って生きていこうと思います。 最近は、母さんの事もあまり口に出さなくなりました…… おにいちゃーん! 本をよんでくれる? ああ、後でな……今、お客さんが来てるんだ。 ヨナ?大丈夫か!? ……からだ……いたい。 ……ヨナ…… すぐ、薬を持ってくるからな。それまで待ってるんだぞ! 無理……しないでね。 心配しなくていいから。 黒文病が進行しておるようだな。 せめて痛み止めでもあれば…… ポポルさんの所にあるか聞いてみよう。 ポポルさん、痛み止めの薬を分けてもらえませんか? え?痛み止め? うん。ヨナの病気がひどくなって、苦しいみたいで…… そうなの……かわいそうに…… それだったら『薬魚』がいいかもしれないわね。 薬魚? 海岸の街で獲れる魚なんだけど、強い鎮痛作用があるって聞いたことがあるわ。 海岸の街は南平原の先にあるんだけれど。 最近はマモノが出るって聞くから気をつけてね。 薬魚は海岸の街の特産品だけど、保存がきかないのが難点なの。 現地で入手するしかないと思うわ。 ああ……助かったよ。 ここも物騒になってきたからね。 これはお礼だ。使ってやってくれ。 まったく、灯台のバアサンも困ったもんだ。 あれだけ乱暴なら、長生きしそうだよな。 灯台のおばあさんの『持病』ってのも、怪しいもんだわ。 あれは、仮病じゃないかしら? でも、あの灯台のバアサンも……いや、何でもない。 店じゃあ売ってないよ。 薬としてはともかく、そんなに美味しい魚じゃないしね。 薬魚が欲しいなら、堤防にいる釣り好きのじいさんに聞いてみるといい。 薬魚か。 無闇に探しても見つかるわけではないな。 どうしよう?どんな魚かも分からないし。 ひとまず、街の住民に話を聞いてみるのがよかろう。 そうだね。お店で売ってるかもしれないし。 埒が明かぬな。 では、薬魚に詳しそうな人間を捜してみるか…… ええっ、そんな事が出来るの? もちろんだ。 最初からそうすれば良かったじゃないか! すぐに助けを求めるのは、人間の悪い癖だ。 わかった。あっちだ。 ……すごい……シロ、そんな特技があったなんて…… 見直したか。ではもう少し敬え。 自らの力で探そうとするのは立派な事だ。 やはり、我が力を貸す方が良くはないか? 何?薬魚? ああ、そんなんならすぐ釣れるだろ。 ここじゃ釣れないんだよ。 竿をやるから自分で釣ってこい。 薬魚は西の入り江で釣れるぞ。 釣り方? そんな事も知らないのか。 魚の動きとは逆方向に身体を動かすだけだ。 ほら、ルアーもやろう。 釣りは魚との体力勝負だからな。 竿の向きと反対に体を動かす必要があるようだな。 ちょっと! ??? ちょっと!ここだよ! こんな老婆が大変そうにしているのに、見て見ぬふりかい! あ~あ、まったく最近の若い子ときたら、血も涙もありゃしない。 え?僕のこと? よせ!足を止めるな。 こういう手合いは、無視が得策であるぞ。 いた!いたたた!アイターッ! おばあちゃん!?どうしたの? 喋る本なんて奇怪なものを見たせいか、持病が悪化して…… 我が奇怪だと? 失敬であるぞ! 何が失敬なものか! 気味が悪いから『奇怪』って言ったまでだよ! この……言わせておけば……貴様! ちょ、ちょっとシロ! ちょっとお待ちよ! かわいそうな老婆を放っておく気かい? 可哀想なものか! 老婆の願いを聞き入れますか? ご、ごめんなさい、妹が待ってるから…… 老婆を見捨てるって言うのかい? バチが当たっても知らないよ。 えっと……どうしたの、おばあちゃん? ふう、もうちょっと早く助けてくれてもいいんじゃないのかね? ご、ごめんなさい…… それだけ口がまわれば、たいていの用事はこなせそうだが…… 我らに何を頼みたいのだ? 郵便局まで行って、あたし宛の手紙をさっさと届けるように言ってくれないかね? そのくらい自分で…… あいたたたたたた。 わ、わかった!行く行く行きます! なんだい? 早く郵便局に行ってきておくれよ!!!! やあ、いらっしゃい! あの……入り江で会ったおばあちゃんが、自分宛の手紙が来ているハズだって…… ああ、灯台のばあさんか。 いかにも。 あのうるさい老婆に、さっさと手紙を届けよ! ……届けたいのは山々なんだけど、ちょっと足を怪我してしまって。 そうか……それは大変ですね。あっ、いいこと思いついた! やめろ!口に出すな!『いいこと』なわけがない。 絶対違う。我はわかっておるのだぞ! 僕が配達員さんの代わりに届けます! すまないね。気をつけるんだよ。 あのばあさん、一筋縄ではいかない性格だから。 ……知っておる。 ……あっ。 今度はなんだ? 君達は、ポポルさんの村からやって来たのかい? そうだよ。どうして分かったの? 服がちょっと違うし、ここらの人とは雰囲気が違うからさ。 もし良かったら、村に戻った時にこの手紙をポポルさんに渡してくれないか? 全く……この調子なら、郵便配達員に転職した方が良いな。 居ないようだな。あの老婆。 確か『灯台のばあさん』って言ってたから…… 灯台に行ってみよう。 まったく……面倒な話だ。 手紙の件、よろしく頼んだよ。 ……なんだ。あんたかい。 何しに来た? 望みどおり、手紙を届けに来たのだ。 配達員さん、怪我しちゃったらしくて…… 怪我……?ふん!まったく使えない配達員だよ!道理で手紙が来ないはずだ。 手紙をくれる相手がおったとはな。 大事な人だよ。 あたしの、大事な人さ…… ま、届けてくれたお礼だけはやろうかね。 預かっているポポルさんの手紙を届けに行こう。 ヨナに早く薬魚を食べさせないと…… おにいちゃん……いたいよう。 もう大丈夫だよ。今、薬を飲ませてやるから。 ちょっと苦いけど……良く効くから。 おにいちゃん……ヨナ、にがくてもへいきだよ。 ヨナは強いなあ。 おはよう……おにいちゃん。 調子はどうだい? うん。もういたくないよ。 そっか……良かった。 ……本当に良かった。 ねえ、おにいちゃん?そのご本は、なあに? そうだ、ヨナにも紹介するよ! 我が名は白の書、深淵なる英知の…… こんにちは!シロちゃん! なっ……我が名は…… シロも、ずっとヨナのこと心配してたんだ。 そうなの?ありがとう、シロちゃん! もうその呼び方で良い。この兄にしてこの妹あり……であるな…… あのね、おにいちゃん。 うん? きのうおはなししてくれた、とうだいのおばあちゃんなんだけど…… ヨナが、たすけてあげたいな…… きっと、こまってるとおもうの。 ヨナは、自分の病気を治さないといけないだろ? ……うん……ごめんなさい。 ……わかったよ。僕が様子を見てくるよ。 えっ、でも…… ほっといたら、ヨナはまた一人で行きかねないからな。 おにいちゃん……ありがとう…… 全く……あの老婆にまた逢う事になるとは。 じゃあ、おにいちゃんはポポルさんに用事があるから、大人しく寝てるんだぞ。 崖の村が心配ね……様子を見てきてもらえないかしら? あの不機嫌な村の事か。 でも……まだ、沢山の人があそこには…… わかった。行ってみます。 そうか……お前の妹が黒文病に…… うん。それを治す為に『封印されし言葉』が必要なんだ。 ……なるほど。 役に立つかどうか判らんが……黒文病について知っている事がある。 ある国の王が黒文病にかかり、その治療方法を研究しているらしい。 その研究が進んでいれば、あるいは…… 治療可能になっていると? ああ。実際のところはわからないがな。 砂漠の奥地にある、仮面の街という国だ。 行ってみよう!治す手がかりが見つかるかもしれない。 それで済めば我の仕事も楽になるのだがな。 おい、ニーア。 ん……どうしたの? 私は村の外で待っている。 え、どうして?村の中の方が安全だよ。 いや……一人の方が気が楽で良いからな。 別の出口から出たときは、そちらの方で合流しよう。 ヨナにも会ってほしかったんだけどな。多分、喜ぶと思うんだ。 無理強いせずとも良いではないか。 人にはそれぞれ居るべき場所というものがあるのだ。 ……そうなの?それじゃあ、仕方ないけど…… じゃあまた後でな。 @※*〆@☆@※、%☆*☆&※@☆〆* %〆※%*@%@※@%& 〆☆@&%*※ 濾過器を手に入れたいんだろう?勝手にやれ。私はここで待ってる とりあえず……街を巡ってみるか? えーと……なんて言ってるんだろ? 王は奥の館に居るからな。後は自分達で行け。 カイネは? 面倒だからここで待ってる。 全く……役に立つのか立たないのか判らぬな。 言い忘れたが、この国の言葉は特殊だ。 せいぜい頑張れ。 あの奥にある巨大な建物が王の館であろう。 ところで……どうやって行けばいいんだろう? 頑張ってルートを探すしかないようだな。 入れぬようだ…… せっかくたどり着いたのに…… とりあえずこれでは埒が明かぬ。戻ろう。 ……!……! 声が出ぬか……? そのおかげといっては何だが、この娘なら身振りを通して我らと話せそうだぞ。 ……『あり……が……とう』 どういたしまして。 『わたし……フィーア』 『あ……なた……たち、困って……る?』 そうなんだ!ちょっとこの街に用があって来たんだけど…… なんだか言葉も通じなくて。 『あな……たたちを』 『……あん……ない』……案内してくれるのか? 『で……も……その前……に』 『この……街の説明をする必要が……ある』 僕達、王様に会いに来ただけなんだけど。 『ダメ……この街には掟があるから……』 『ついて……きて』だそうだ。 (ここは道具屋さんです) (この街にはお店も家も次の掟に従う必要があります) (掟106:平地に住んではならない) 掟106? (私達には沢山の『掟』があるの) 街の民はその掟を守って、こんな階段だらけのところに住んでおるのか? (ええ。それが『掟』だから) なんともはや……不思議な街と民であることよ。 (ここは砂船乗り場です) (掟115017:物品を購入するまえに、船で街を見るべし) ……一体、その掟に何の意味があるのだ!? (……さあ?私がこの街に来たときは、もうその掟があったから) っていう事は、毎年掟が増えているの? (ええ。確か今月で、12万4千番を超えたって聞いたけど) 無理だ……我には、この街で暮らすのは無理だ! (ここは食料屋さんです) (掟11034:位の高さと居住する高さは揃える事) 身分の高い者は高い場所に、低い者は低い場所に住め、と? (そうです) 実際に住む者にとっては、さぞ面倒な決まりであろうな。 まさか、この調子で街中紹介して回る気か?あの小さいのは。 みたいだね。『掟』を守ってるんだよ。 (ここは、変なモノ屋さん) 変なモノ屋? (たまに変わった物を仕入れるお店屋さんです) 一体誰が買うような品物なのだ? (さあ……変すぎて正体の分からないモノしか置いていないので……) うーん、確かに変なモノ屋だけど…… (ここが、素材を売ってるお店) (ここの素材で私達は仮面を作ったりします) (掟12:仮面を着用せねばならない) (この街では、全ての人が仮面をつける必要があります) これは、見ればわかるな。 (ここは武器屋さんです) (……これで街の案内は終わりです) (おつかれ様でした。今から王の館に案内します) 助かるよ。 しかし……掟で窒息しそうな街だ。 よくもまあ、こんな面倒なところに人が住んでおるな。 (『掟』は、そんなに悪いものじゃないと思う) (ある人に言われたわ) (『掟は縛るためにあるんじゃない。自由を知るために存在するんだ』って) (だから、私は平気) そうか……えらいね、フィーアは。 (ここは……王の館) (だけど……今は王はいません) えっ、どういう事? (先代の王は黒き病に冒されて御逝去されました) (今は、王子がこの国を治めています) 黒文病か…… (こちらは、王子直属の副官です。 王子の事はこちらの方が詳しいです) ああ、いろいろ案内してくれたおかげで言葉も大分判ってきた。 直接話させてもらうよ。 王子様にちょっと話を聞きたいのですが。 (それが……王子はただいま外部の方とお会い出来ない状態なのです) (日を改めて来て頂きたく思います) まったくもって、本当に、うんざりとさせられるな。 (ごめんなさい……) フィーアが謝ることじゃないよ。とりあえずはカイネの所に戻ろう。 もう用事は終わったのか? うん。小さな女の子にずいぶん親切にしてもらったんだ。 女の子? 何?『昔……助けてもらった人』? カイネが!? つまり、カイネがフィーアの恩人である、と? この粗野で大飯食らいの下着女が?まさか、本当に人助けをしておったとはな。 ……うるさい。 用事が終わったのなら、行くぞ。 (やあ、おまたせしたね。ようやく完成したよ) (大変だ!) (王子の行方が判らないんだ!) (ええっ!それじゃあ、掟83348に違反するじゃないか!) (王子がいなくなった! 絶対保護の掟にしたがって、早く探しにいかないと!) (だが、行方不明になった場所が……砂の神殿なんだよ!) (ええっ!掟50527王族の者以外、神殿に立ち入ってはならないに該当するじゃないか!) (しかし、この状況では……) (しかし、掟が……ううううむ……) (ううううむ……) (うーむ……) 待て。下着女が動こうとせぬぞ。 (私が王子を助けに行きます!) (無理だ) (そんな事、許されない!) (『掟』が何よ!) 掟と無関係なよそ者だったら、どこに行こうが誰も構わないよね? (え……?) つまり、僕が王子を助けるって事でどう? よかったな。 厄介事に首をつっこみたがるよそ者が、ちょうどいて。 (だが、砂の神殿に入れるのは……) 私もいこう。 確か……こうだったな? 掟1024『恩義ある客人の望みは全てかなえよ』 だろう?フィーア。 まったく……どいつもこいつも…… 行くぞ。 (みなさん……ありがとうございます) (よそ者であれば、掟には違反していないのだが……) (王子の救出はしたいが、掟を破るわけにはいかぬし……) (案内だけでもさせてください) (砂嵐の場所は慣れた者でなければ通る事が出来ませんので) (この奥が『砂の神殿』になります) 砂嵐が激しくて、これ以上進めないよ。 (私が入れるのは、ここまでです) (あ……あとこれを……) (王子!) (貴方はっ!自らのお立場を……) (それは……王家の仮面!) (王が……死んでからというもの) (幼き我では他所との文化の違いを埋めきれず、交易すらままならない) (食物も水も、全てが不足し、民の顔からは笑顔が消えてしまった) (この仮面は、王の証) (これさえあれば、他所からの我や我の国を見る目が変わる。 国を再び豊かに出来よう) (……王子……) (『掟は縛るためにあるんじゃない。 自由を知るために存在する』) (お父さんが……いや、先代の王が我に教えてくれた言葉だ) (……これでぼくは、王になれる?) (もちろんでございます。 王子……いえ、王よ) (我々はいかなる時も、その恩義を忘れない!) (その方ら、外から来て大変なご苦労であった) (仮面の王の名にかけて、望みを叶えてつかわす) (それぞれ思うがまま述べるがよい) いや、そんな……お礼だなんて。 (遠慮なんかするな!望みを言え!) まるで脅迫だな。 じゃあ…… 掟0として『気に入らない掟は、住民投票で変える事が出来る』ってのはどうかな? 名案だ。 (よかろう) (そんな……ムチャクチャな!) (我々はッ!) (いかなる時も、その恩義を忘れない) (それが『仮面の人』の誇りなのだ) (では、感謝の気持ちに代えて、そなたの望みを叶えよう) (にしても、それだけでは王たる私の格好がつかないな) (つまらぬものだが、受け取ってくれ) (……世話をかけたな) (……いいえ) そういえば、君達に聞きたいことがあったんだ。 黒文病の治療方法について、何か知らないかな? (黒文病……先代の王はそれで命を落とした) やっぱり、王様でも治らなかったんだ…… (ああ……手は尽くしたのだが) やはり地道に『封印されし言葉』を集めるしかないようだ。 そうだね。それしか手がかりはないしね。 (『封印されし言葉』?) ああ。それらを集めると黒文病が治せるっていう古い言い伝えがあるらしいんだよ。 伝説というだけで、そこに信憑性はないがな。 ヨナを助けられる可能性がすこしでもあるのなら、なんだって信じるよ。 言葉だろうが、オーブだろうが、クリスタルだろうが、命がけで集めまくってやる! (あっ……あの!) (また……遊びにきてくれないか?) (今度は、友達として……) もう誘拐されるでないぞ! (うん……ありがとう。本当にありがとう!) (また……遊びに来てくださいね) (やぁ、よく来たな。見てくれ、これ!なかなか面白いぞ) それ……大事なモノなんでしょう? (そうだよ。しかし、飾ってるだけでは、宝の持ち腐れだ) (……王……それは回すものではございません……) 人間、すぐには変われない……ということの好例であるな。 (何?何か用か!?) ご、ごめん……お邪魔だった? (そんなことないですよ。ねえ?) (……邪魔とはいわない。しかし、歓迎も出来かねる) なかなか正直だ。 シロ!僕達は退散しよう。 これから国家を建て直すという大事な時期に、王が女にうつつを抜かすなど言語道断だな。 でも、良かったよ!フィーアの嬉しそうな顔が見られて。 仮面に隠れて、顔など見えぬ! あ、そうか。 ヨナ。 あっ、おにいちゃん…… 大丈夫?元気だった? うん。おにいちゃんがくれたおくすりをのんでるから、へいきだよ。 ……よかった。 きょうは、ヨナといっしょにいてくれるよね? >きょうはおうちにいる。 >きょうもおうちにいない。 ヨナ、ごめんね……少しやることがあって…… そう……でも、ヨナ、へいきだよ。 こんどは、ねるまえにおはなしきかせてね。 うん、もちろんさ。 ほんとうに?きょうはおにいちゃん、おうちにいるの? ああ。今日は、ヨナと一緒にいるよ。 やったあ! さ、体に障るから、早く寝よう。 (夢……?) (夢にまで『封印されし言葉』が出てくるなんて……) おはよう!おにいちゃん! ……ん、おはよう、ヨナ。 どうしたの?おにいちゃんも、からだいたいの? ううん、変な夢を見ただけだよ。 ゆめ? 何でもない。大丈夫だよ。 ヨナも、ゆめをみたよ! へえ。 おとこのことね、ゲームをするゆめなの。 どんなゲーム? ことばを当てっこするゲームだよ! ことばを当てっこするゲーム? おとこのこが何をいっているかを、おくちを見て当てるの。 とてもむずかしかったよ。 ……その子は、なんて言ってた? えーとね……『ゆめ』とね、『しんわのもり』かな。 あとはむつかしくてヨナはよくわからなかったんだよ。 でも、次までにはおべんきょうをして、ぜったい当てるんだ! いつか、おにいちゃんもヨナとゲームしようね! ううん、なんでもない。 ちょっと気になる事があるから、ポポルさんの所に行こう。 うーん。 どうしたの?ポポルさん。 あっ、ニーア。 ……実はこんな手紙が来たの。 気味の悪い手紙だな。 誰からの手紙? 北の方にある森で『神話の森』と呼ばれる場所の村長から。 『神話の森』……!? 話し好きの明るい人達ばかりで、こんなイタズラみたいな手紙を送ってくるような人は居ないと思うんだけれど…… ちょっと心配だわ。 ……僕が様子を見てくるよ。 え?でも…… 僕もちょっと気になってる事があって。 そう……ならいいんだけど。お願いするわね。 神話の森は北平原の橋を渡って北側にあるわ。 村長さんの様子見をお願いね。 そう……そんな変わった病気が広がっていたの…… はい。奇妙な症状でした。 もう二度と行きたいとは思えぬ村だったな。 おつかれ様。 最近、遠出ばかりしているようだけど、無理してない? 平気だよ。 ヨナの体のことを考えたら、立ち止まるわけにはいかないからね! そう。そうね…… 何か僕に手伝えることはない? ……実は、交易用の水路を整備する計画があるの。 準備が整うのはずっと先になってしまうのだけれど…… きっとあなた達の助けにもなるはずよ。 ただ、その計画が今少し滞っていて…… 心苦しいんだけれど、お願いを聞いてもらえないかしら? もちろん!遠慮せずに言って。 水路の整備をお願いしていた人が、ここ数日仕事に来ていなくてね…… 心配だから、海岸の街まで様子を見に行ってほしいのよ。 家の場所は地図に書き込んでおくわね。 いつも『赤いカバン』を身に着けているから、行けば分かるはずよ。 うん。わかった……! あっ、ちょっと待ってニーア! はい? そうそう、ヨナちゃんが呼んでたわよ。 ヨナが? なんだか、お願いがあるみたいよ。お兄ちゃんは大変ね。 わかりました。ありがとう。 そういえばヨナちゃんがニーアにお願いしたいことが あるって探していたわよ。 ヨナが?珍しいな。 とりあえず家に戻って聞いてみるか。 内容は聞いてないけど、何か深刻そうだったわよ。 あっ、おにいちゃん。 ポポルさんから聞いたよ。お兄ちゃんにお願いって何? うん、あのね…… 大事なおねがいなの。 えっと……えと…… お兄ちゃん、ヨナの頼みは何でも聞いてあげるからね。 じゃあ、いうね? ……おともだちを たすけてほしいの! お友達? そう。ヨナ、おてがみで、おはなししているおともだちがいるんだけどね。 手紙で話? 文通ではないのか? 文通している友達!? うん。おとこの子のおともだち。 お、男の子!? うん。その子はびょうきでこまってるんだけど。 おにいちゃんとシロちゃんで、びょうきをなおしてあげてほしいの! シロちゃん…… その、男の子ってのは…… うん。あのね、みなみのほうにある、大きなおうちにすんでるらしいの! おにいちゃんにしか、おねがいできないの。 いや……でもそれは…… ……だめ? だめとかじゃなくて…… >ヨナの頼みなら断れないよ…… >早くヨナの黒文病のほうを治さないと。 わかったよ……なにか方法を探してみる。 うわあ!おにいちゃん、ありがとう! ヨナ、その子よりもヨナの体のほうが大事…… おにいちゃん、いっしょうのおねがい! おねがい、おにいちゃん。 ヨナにボーイフレンドが…… どうしたお兄ちゃん。声が震えておるぞ。 バカ!そんなことないよ……! お待ちしておりました。 こちらへどうぞ。 ここでお待ちください。 めんどくさい。 マモノが出たら呼んでくれ。 なんていうか……カイネってスゴイね。 ある種の神経が死んでおるのだろう。 まったく…… そ、そろそろ引き返さぬか? 鍵がかかってるみたい。 あれ?カイネ……どこ行っちゃったんだろ? ききき……消えた。 面妖な館ゆえ、さらわれたか、喰われたか…… この顔、すごく苦しそう……なんだか少し怖いな…… そそ……そうだな。は、早く行こう。 は、早く行こう。 足音だけでわかるの? ……当たり、ですね? うん。あと、もう1人というかもう1冊、シロもいるよ。 足音は……1人分ですが…… 我は白の書。 足の生えた書物などあるものか! !! 我らの自己紹介は以上だ。 次は、汝のことをお聞かせ願おう。 ぼくはエミール、この館の主です。 じゃあ、手紙をくれたのは、君? 手紙? いったい何の事ですか? ……なんだか話が噛み合っていないぞ。 だめっ! 近づかないでくださいっ。 あぶないんです。 ぼくの目は、物を石に変えてしまうから…… だからこうやって、目隠しをして生きているんです。 ……ずいぶん変わった特徴があったものだな。 手紙の件は、もしかしたら執事が知っているかもしれません。 この鍵で、館の奥に入れるはず…… ご案内します。 いいよ、エミール!僕たちだけで大丈夫だよ。 そう……ですか? では、鍵をお渡しします。 一番奥の部屋が、執事の部屋ですから。 あとこの家は迷いやすいので、館内の図面をお渡ししておきます。 もう少し話をしておかないと。 なんだ……これ? 執事……によく似た人形の様だな。 うわっ。 これも……人形か? うっ、うっ……動いた! ど、どうしたんですか? ご主人様。 こ、こ、こやつが! あ、彼が、ぼくの面倒を見てくれてる執事です。 悪い人じゃないんだけど…… ちょっぴり柔軟性に欠けるというか……人間味がないというか。 申し訳ありません……ご主人様。 人間……であったか。 執事さん、僕たち、手紙を受け取ったんだけど…… はい。あれは、私が出した手紙です。 数々のご無礼をお許しください。 ご覧の通り、我が主は見たモノを石に変える己の目を憂い、みずから光を断っております。 その健気なお姿があまりに不憫で、何とかならないものかと…… 皆様が名だたる勇者と伺い、主の名前で手紙を出したのですが…… 頂いたお返事は何故かヨナ様からで…… それじゃあ、ヨナとの手紙をやり取りしていたのは…… はい。私でございます。 何度もヨナ様には取り次いで頂くようにお願い申し上げ、ようやく皆様にお会い出来た次第で。 ヨナは違う理解をしておったようだが。 ヨナもあまり良く分かってなかったみたい。 ああ、お会い出来て本当に良かった。 我が主の目をなんとかして頂ける日が来ようとは。 そうだったんですか…… あいにく、我ら……少なくとも我の横のこやつは、勇者でも医者でもあらぬ。ただの小僧だ。 この際、何でもかまいません! 館の中にある治療法さえ見つけていただければ…… え?館の中に治療法があるの?だったら…… はい。私が行ければ良いのですが、その場所にマモノが発生してしまい、近づけないのです。 お願いです!どうかマモノを倒し、主の目を治してください! やめてよ。 お客様にそんな無理言わないで! ……わかった。いいよ! 勇者を気どるか、小僧!? 困ったときはお互いさまじゃないか!それに、どうせカイネも探さないといけないし…… 申し訳ありません。 よろしくお願いいたします。 皆様よろしくお願いいたします。 でもこれ……暗号化されてるみたいです。 せっかく、みなさんに見つけてもらったのに…… おい、あいつがおまえに言いたいことがあるそうだ。 私にお任せください。 どんなに時間がかかろうとも、 この私めが解読します。 セバスチャン…… セバスチャン!? あやつ、そんな名前だったか! 約束ですよ!絶対に!ぼくは絶対に諦めません。 だからカイネさんも……! じゃあね! はい。 ヨナは病気がちであまり外に出れないから、もし良ければ、時々手紙を送ってもらえるかな。 はい。喜んで。 みなさん、お元気で! うん、また会おうね。 エミールの目が早く治ることを祈ってるから! あっ、みなさん! どう?調子は? まぁ、なんとか。石化の呪文はなかなか解読できませんが…… でも、ぼくは諦めません!寝ずにがんばります! 睡眠は大事だぞ。 だって、ぼく、約束したんです。がんばる、って!諦めない、って! ……カイネも、何か言う事はないの? ……たまには寝ろ。 え……じゃ、じゃあ、たまには寝つつ、がんばります! ヨナ、寝てなきゃダメだよ。 ポポルさん……ヨナの咳が止まらなくて…… ああ、それは大変ね…… よければ薬をもらえませんか? それが……、今、切らしてしまったところなの。 申し訳ないけれど、調合用のセキトリゴケを採取してきてもらえない? 南門のあたりに生えていると思うから。 わかった。セキトリゴケだね。 すぐに取ってくるよ。 大丈夫!?どうしたの? は……やく…… セキトリゴケは南門の近くに生えていると思うから、よろしくね。 いつも、おせきばっかりしてごめんね…… 病気とかではないみたいね。 単に疲労じゃないかな。 目が見えない状態で走ったり転んだりして、消耗したんでしょう。 大丈夫?エミール? 視え……る。 だめだよ、エミール。寝てなきゃ。 視えるんです……空気が震えて…… ぼくの耳がはっきりとらえたんです! この圧力……何か……きっとたくさんの…… はや……く、この……村……逃げて……マモノが…… 来たぞ! 外だ! 説明は後で!みんなを早く図書館へ! いかんっ! (字幕表示削除) >カイネを石化し、マモノを封印する >このまま全滅する ダメだ……カイネ……! クソッタレ! もうそれしか手がないんだっ! 寄り道している時間はなさそうだね。 ………………>声が、>聞こえる。 うっすらと目を開けると、>そこには少年が立っていた。 銀の髪と、>白い肌、>硝子の様に透き通った目。 少年はじっと自分を見上げている。 やがて少年の桜色の唇がそっと動く。 だが声は聞こえない。 何かを言っているようだが、>聞こえない。 聞こえない。>聞こえない。>聞こえない。 あきらめようとしたが、その少年から目を離す事が出来ない。 少年の表情は無表情。>唇はヒラヒラと動き続けている。 その動きがどんな言葉を生み出しているのか。 規則正しく動く唇をみつめているうちに、ある事に気付いた。 唇が同じような言葉を繰り返している。 ゆっくりとその言葉をなぞってみる。 最初は>「ふ」。 次は……>「う」。 その次は……>文字が並び、>言葉になる。 焼けるような意味が>心に突き刺さる。 ふ う い ん さ れ し こ と ば 封印されし言葉。>ヨナの病を治す鍵。 唇の動きが微妙に変わる。 少年は何かを伝えようとしていた。 次の言葉は短いのですぐに理解出来た。 ゆ め 夢。何の事だろう。 再び唇が変化する。 その形を上手く読み取る事が出来ない。>わからない。 わからない。>わからない。>わからない! 苛立ちで叫びそうになる。 「封印されし言葉」を集める為なら、何だってやるんだ。 ヨナの為なら何だってできなければいけないんだ! ゆっくりと、ひとつずつ文字を確かめていく。 やがて、その文字は言葉になっていった。 し ん わ の も り ああ、丁度良かった。 北平原で薬草を2個、収集してきてもらえるかしら? どうも最近疲れが取れなくて。 草むらや木の側によく生えているから、その辺りを調べればすぐに見つかると思うわ。 薬草を2個だね。 取ってくるよ! 薬草を2個、確かに。ありがとう。 こんなので疲れを取るようじゃ、もうおばさんね。 薬草は草むらや木の側によく生えているから、その辺りを調べればすぐに見つかると思うわ。 すまない、ちょっと伝言を頼みたいんだがいいか? 商店街の武器屋の奥さんに頼んだ訓練用武具がまだ届いて ないから早めに届けて欲しいんだ。頼むよ。 ああ、良かった。 じゃあ、武器屋の奥さんによろしくいっておいてくれよな。 北門の門番から伝言だよ。 訓練用の武具が届いてないから早く届けて欲しいって。 そういえばそんな依頼あったわね……いけない、すっかり忘れてたわ! 伝言ありがとうね。 ああ、少ないけどこれがお礼だよ。 武器屋の奥さんに、頼んだ物を届けてくれって伝えてくれたかい? 村人から依頼が来ているわ。 受けてもらえるかしら? 商店街にいる道具屋さんが依頼人よ。 気のいい人だから、気軽に話しかけてみて。 商店街にいる【C名】が依頼人よ。 詳しくは彼に合って話を聞いてみて。 こんにちは! ……どうしたんですか?何か困った事でも? ああ、そうなんだよ。 村で飼ってるニワトリについてなんだけどさ…… この頃卵の数が減っててね、どうもおかしいと思ったら、生んだ卵を隠してるみたいなんだよ。 気持ちはわかるけど、卵は貴重品だからね。 そこで卵の隠し場所を見つけて、ついでに回収してきて欲しいんだ。頼めるかな? ニワトリの卵の隠し場所? 物陰に隠してあったのを見つけたことがあるよ! 物陰…… 家、木、門、壁……考えられる場所は多いなぁ。 この村のニワトリってなぜか高い場所で卵を産もうとするんだよね。 卵の隠し場所にも関係あるかな? 高い場所…… 噴水の辺りが怪しいかな? ……こんな場所に隠していたんだ。 見つからないはずだよね。 ニワトリの卵を見つけてきたよ! 見つかりましたか! 噴水側の壊れた壁の裏側にあったよ。 高い場所で物陰とかに隠すようにしてるみたい。 今度からはそのあたりも探すようにしてみるかな。 ありがとう。これはお礼だよ。 以前は簡単に卵を収穫できたんだけどね…… さすがに取りすぎて親鳥も知恵を働かせてきたのかなあ。 何度も卵を取られちゃったら怒りそうだもんね。 さすがに取りすぎて親鳥も知恵を働かせてきたのかな。 丁度いい所にいらしたわ。 お仕事を頼みたいのだけどいいかしら? うん、大丈夫だよ。 子供たちのために夕食は毎晩羊の肉を使っているのだけど、最近取れる量が減って毎晩は作れそうにないのよ。 そこで貴方に直接羊狩りを依頼したくてね。 10個セットで相場より高く買い取るけどどうかしら? 分かった。 それじゃあ行ってくるよ。 羊の肉、とってきたよ。 ありがとう、助かったわ。 本当、うちの子供は羊の肉が大好きなの。また集まったら買い取るわ。 羊狩りお願いね。 いい所に来たわね。 お使いをお願いしたいんだけどいいかしら? いいよ。何を買ってくればいい? チューリップの球根を3個お願いしたいの。 海岸の街でしか売ってないから遠出になっちゃうのよ。 チューリップの球根、買って来たよ。 これは球根の代金とお礼ね。 綺麗に咲いたら、ヨナちゃんにもお花をおすそ分けするわね。 今度、花を育ててごらんなさい。ヨナちゃんもきっと喜ぶわ。 ちょっと手伝って欲しいんだけどいいかしら? ポポルさんから本棚の整理を頼まれたんだけど、ちょっと数が多いから少し手伝って欲しいのよ。 まずはこの本を『2階の東側、左から2番目の本棚』にお願いね。 ここだね。 まずは『2階の東側、左から2番目の本棚』にお願いね。 1冊目終わったよ! ありがと。 次はこの本を『1階の南側、右から3番目の本棚』にお願いね。 ここだ。 2冊目は『1階の南側、右から3番目の本棚』にお願いね。 2冊目も終わったよ! おかげで整理がはかどったわ。ありがとう。 今では本も貴重品だから、大切にしていかないとね。 これはお礼よ。 これだけ本があると、整理するのも大変よね。 ちょっとちょっと、お仕事頼みたいんだけどさ。 今いいかい? 仕事なら引き受けるよ! ありがと、助かるわ。ウチのバアさんの薬が足りなくなってきてね。 素材を集めてきて欲しいんだけど。 必要なのは薬草を3個、木の実を3個、ゼンマイを3個よ。 一部の材料は村の中じゃ取れないから注意してね。 わかった。早速取ってくるよ。 言われた物、全部取ってきたよ! これよこれ。 早速薬にするわね。 ついでで悪いんだけど、この薬を噴水にいるバアさんに届けて貰えるかしら? おばあちゃんにだね。 直ぐ届けるよ。 薬草を3個、木の実を3個、ゼンマイを3個お願いね。 村の中じゃ取れない材料もあるから注意が必要よ。 おばあちゃん、届け物だよ。 ありがとうございます。 これがないと歩くのも辛くてねえ…… あまり無理はしちゃだめだよ。 ええ、気をつけますよ。 あとこれは届けてくれたお礼ね。 うちのバアさんは噴水の辺りに居ると思う。 よろしく頼むわね。 ああ!大事なことを忘れてたわ。 肥料を一緒に頼もうと思ってたのよ。 また海岸の街に行った時にでも収穫促進肥料を3個、お願いできるかしら? わかった。買ってくるよ。 頼まれてた肥料だよ。 ごめんなさいね二度手間かけさせちゃって。 これは肥料の代金とお礼。 あと球根と肥料を1個ずつあげるわ。 機会があったら貴方も育ててみてね。 悪いけど肥料の件、お願いね。 球根は食べても美味しいし、咲かせても素敵よね。 ヨナね、おにいちゃんのためにシチューの作り方をお勉強したの。 でも鹿のお肉と小麦がなくて作ってあげられないの…… そ、そうなんだ…… (……ヨナの悲しむ顔は見てられないよっ) よし、僕が材料を取ってこよう。 ほんとう……? ヨナ、がんばって作るよ。 ヨナ、材料を取ってきたよ。 ありがとうおにいちゃん。 すぐにシチュー作るから待っててね? あ、ヨナ…… >煮込みすぎないように注意する >具の大きさを注意する 煮込みすぎないように気をつけるんだよ。 うん、気をつけるね。 (……確かに具は崩れてない。 でも、口に入らないほど具が大きい……?) おにいちゃん、食べて食べて。 ……うん、頂くよ。 (明日もしばらく寝込むことになりそう……) 材料は細かく切るようにするんだよ。 (……具は何処? まさか煮込みすぎて溶けちゃった!?) いつでも作れるようにヨナ待ってるからね。 ちょっとちょっと、お仕事を頼みたいんだけどさ。 ありがと、助かるわ。 崖の村で「鷲の卵」を取ってきて欲しいんだよ。 ……なるほど、あの老婆に与える薬にするのだな。 そうそう、シロちゃんは賢いわね。 シロ……ちゃん…… 崖の村はマモノが沢山出るって話だからさアンタにしか頼めないのよ。 お願いできるかしら? 任せて。 ……何を呆けているのシロ?もう行くよ。 鷲の卵を取ってきたよ! ああ、ありがとう! ちょっとまっててよ…… はい出来た。これをウチのバアさんに渡してもらえるかな。 図書館前の噴水の所に居ると思うんだけど。 おばあちゃんにだよね。 任せて! 鷲の卵は鉱石が取れる場所で稀に取れるそうよ。 高値で取引されてるからって売ったりしないでよね。 おばあちゃん、また薬を届けに来たよ。 態々ありがとうございます。 最近はほんと体の調子が悪くてねえ…… ちゃんと自分の体も大切にしてね。 何度も気をつかってくれてありがとうね。 あとこれは届けてくれたお礼よ。 バアさまは噴水に居るわ。 すまない、崖の村に荷物を届けて欲しいんだが頼めるか? 以前世話になった人に贈り物をしたくてね。 引き受けるよ! 中身は割れ物だから、転がったり吹っ飛んだりしないでくれよ。 崖の村の村長さんの家なんだ。 村で一番高い場所にある家だよ。よろしく頼んだよ。 荷物を届けるよう頼まれたんですが。 私宛の荷物……? ならばそこに置いて、さっさと出て行ってくれ! わかりました…… それじゃあ、ここに置いておきますね。 とりあえず、受け取ってもらえたってことでいいよね…… 報告に戻ろう。 壊れた荷物なんて知らん!帰ってくれ! えっ!? うーん、一度戻るしかないかな…… ごめんなさい。 頼まれた荷物、壊れちゃいました…… いいよいいよ、壊れやすいものだし仕方がないさ。 念のため予備を用意してあったから、もう一度頼むよ。 荷物、宜しく頼むよ。 もし荷物が壊れちゃった場合は一度戻ってきてくれ。 荷物、無事に届け終わったよ! ありがとう助かったよ。 根はイイ人なんだけど、人と話すのが苦手でね。 あ、これはお礼ね。受け取ってくれ。 海岸の街に荷物を届けて欲しいんだが、頼めるかい? 料理用の大皿で、郵便では送れなくてね。 うん、任せて! 海岸の街の酒場に持って行ってくれ。 壊れやすい物だから、跳ね回ったり吹っ飛んだりしないどくれよ。 荷物を届けるよう頼まれて来ました。 これを待ってたんだ。海の男は大食いが多くてね。 届けてくれてありがとう。 荷物は無事届けられたし、報告に戻ろう。 これを待ってたんだよ。 ……あれ、壊れてるじゃないか!? これじゃ、一度戻るしかないね…… 荷物壊しちゃいました…… ああ、予備があるから構わないよ。 今度は割らないように頼むよ。 荷物を壊さないように注意しとくれよ。 荷物、届けてきたよ! 面倒な仕事をすまんね。 これはお礼だよ。また何かあったら頼みますよ。 どうやら目的の魚は釣れたようじゃのう。 まあ、どうしてもというのなら魚釣りのコツを 教えてやらんでもないが。 覚えておいて損はないよね。 おじいさん、お願いします! じゃあ、まずはサーディンを10匹、釣ってくるんだ! このお題をクリア出来たら、コツを教えてやろう。 おじいさん、釣ってきました! おお、ちゃんと釣れたか。 よしよし、では早速教えてやろう。 … ……… ……どうだ、前よりも上手く釣れる様になっただろ? だけど、その練習だけで二日も釣りし続けてるよ!? さぁ、サーディンを10匹釣ってくるんだ! よしよし、弟子1号よ。 次のお題を出してやるぞ! 僕はいつから弟子になったの!? 若いのが細かいことを一々気にするな。今回のお題はグローブフィッシュを7匹だ! またコツを教えてやるから、せいぜい頑張れよ。 おじいさん、釣ってきたよ! おお、グローブフィッシュだ。 さすがワシの弟子1号だ。 よし、次の技の練習に入るぞ! ところでおじいさん、僕が釣ってきた魚はどうしてるの? 焼いて食べてるにきまってるじゃろ? 何を当たり前のことを聞いてるんだ。 グローブフィッシュ7匹釣れたのか? さて、次のお題だが…… ニジマスを7匹釣ってこい。 ご老人、これだけの魚を食べてよく飽きないな。 余ったら店に売ればいいお金になるからのう。 ほれ、弟子1号!さっさと釣りに行かんか! おじいさん、釣れたよ! おお、確かにニジマスだ! 腕を上げたなあ。 だが、今回教える技は習得が難しいぞ。 覚悟するんじゃぞ! ほう、どうやらマスターできたようじゃのう。 少し……休ませて…… 釣りとはこのような過酷なものだったのか……? さぁ、ニジマスを7匹釣ってくるんだ! 弟子1号よ。 大分腕をあげて来たようじゃが、ここからが釣りの本番だ! 今回のお題はブリームを5匹だ! こいつを釣ってくるのだ! 釣ってきたよ、おじいさん! おお、流石だ。 ささ、早速ワシに渡すのだ。 ……この魚、前のニジマスよりも高値で 買い取りされていて…… かーっ! 若いのが細かいことを気にするな!?便の出が悪くなるぞ!さぁ技の練習をするぞ! …………… ……………… ……ねえ、おじいさん。 何で魚を釣る練習で20キロも全力で走らされるの!? 体力あってこその釣りだからな! 魚との格闘は体力が大事なのだ! さぁブリームを5匹釣ってくるんだ! 気合いだ!気合いで釣るんだ! 今回のお題はブラックバスを5匹だ! 存分に釣り上げてくるがいい! ……ご老人。 お主、楽して儲けたいだけではなかろうな? 何を言うておる! 技を教えてやってるのじゃから旨みがあってもよかろう。 やはり儲けたいだけではないか! さすがじゃな! このまま上達すればいずれアレを釣れるかもしれんのう。 アレって何? このまま上達すればいずれ教えてやろう。 さぁ今は練習に打ち込むのだ! どうだ。 釣りを始めたころとは段違いじゃろ! うん、すごく上手くなった気がする。 けど……練習、きつ過ぎるよ…… 若いうちから楽をするでない! さぁ、ブラックバスを5匹釣ってくるのだ! なあ、デボルさんとポポルさんの歌、聞いたことあるか? デボルさんは、いつもここで歌ってるじゃないか。 デボルさんは、な。 2人で歌ってるところを見たことがあるかって聞いてるのさ。 え、そんなの見たことないなあ…… 昔はけっこうこの酒場にきて歌ってくれてたんだよなぁ。 なぁ、あんたからも2人にちょっと歌ってくれないか頼めないか? そうだね。 僕もポポルさんが歌ってるところを見てみたいし。 デボルさん、お願いがあるんですけど。 珍しいな。 どんな頼みだ? 以前、ポポルさんと2人で酒場で歌ってたんでしょう? ちょっと2人の歌声を聞いてみたくって。 あぁ、なるほどね。 確かに、最近のポポルは忙しくて、酒場には来ていないな。 いいよ。 ポポルが来れるなら、私はいつでも。 ポポルに聞いてごらん。 ポポルさん、ちょっとお願いが。 なにかしら? 以前、デボルさんと2人で酒場で歌ってたんでしょう? 確かによく歌いに行ったわ。 でも今はあんまり行ってないの。 忙しいから? 忙しいのもあるんだけど…… お酒がないと酒場で歌うのに調子がでないのよ。 お酒なんて、酒場にいくらでもあるじゃないか。 私が飲むお酒は、あんまり入荷しないお酒なのよ。 海岸の街の酒場から取り寄せてるらしいから、ちょっと聞いてもらえる? あのお酒手に入りそう? すみません。 ポポルさんがよく飲んでいるお酒って、今用意できますか? ポポルさんのお酒かぁ…… あれ、ちょっと特殊だから今在庫がないんだよ。 そうなんですか。 何なら材料をとってきてくれるかい? それならタダで作ってあげるよ。 わかりました。お願いします。 それで必要な素材って、なんですか? 必要なのは、とかげの尻尾を5本と ねずみの尻尾を5本だよ。 ……いや、お酒の材料を…… そう言いたくなる気持ちはわかるけど、必要なのは今言った材料だからね。 そ、そうなんですか…… 必要なのはとかげの尻尾を5本と 材料、集めてきました。 それにしてもこの材料で作るお酒って…… 見た目に引けを取らず、味もまたすごいんだ。 これをストレートで飲むのはポポルさんぐらいさ。 お酒は完成次第村の方に届けさせると ポポルさんに伝えておいてもらえるかな? わかりました。 ポポルさん。 例のお酒が出来上がったんだって。 あら、嬉しい! じゃあデボルも呼んで、酒場に行きましょうか。 【歌を流す】 なんだかずっと聞いていたい、不思議な音色だね。 だろう? あの酒が無いと歌えないってのも変わってるよなあ。 そこのあんた。 うちのジョンを見かけなかったかね? ジョン? この村にジョンなんて人居たかな……? ジョンはうちの犬だよ。 昨日から居なくなってしまったんだ。 あぁ、そういうことか。 心当たりはないの? いつも北平原に遊びにでているようだったが…… 戻ってこないんだよ。 わかった。見つけたら連れて帰ってくるよ。 宜しく頼む……うっ…… お爺さん、どうしたの!? なに、ちょっとばかり心配で息が詰まっただけだ。 心配はいらんよ。 そう、ならいいんだけど…… ジョンのこと、宜しく頼んだよ。 遅かったか……おじいさん、悲しむだろうなあ…… せめてお墓を作って埋めてあげて…… ……ん?口に何かくわえている。 何かの葉っぱみたい。 この葉を取りにこのような危険な場所まできたのが原因のようだな。 そうみたいだね。 せめてこの葉っぱだけでもおじいさんの元へ届けよう。 この家のおじいさんはどうしたんですか? 爺さんは先日亡くなったんだ…… 元々心臓を患っていてね。 そうか……ちょうどジョンと一緒に逝っちゃったんだね…… そういえば……探してたジョンが最後にくわえていた葉があるんです。 これは爺さんが心臓の薬にして飲んでいた葉だ。 まさかジョンはこれを知って取りにいっていた……? ……そうか。あんたには世話になったな。 爺さん……ジョン…… まだ、商品が足りないなぁ…… 実は私、新しく交易商を始めるところなんだ。 それで取引に使う品を集めてたところなんだよ。 取引に使う品って、特産品とか? 特産品と言うか、その土地で採れる基本的な素材だな。 こんな時代だからどの地方も品不足なんだよ。 ただ、それらを仕入れるルートがまだ確立できてないんで 今四苦八苦してるところなんだよね。 一度取引が成功してまとまったお金が手に入れば、大分変わるんだけど…… それなら僕が素材を獲ってきてあげるよ! それを売って資金にすればいいよ。 そいつは助かるな。 是非お願いしたい! それじゃあ何を集めればいい? 沢山あるからメモを忘れずに頼むよ。 えーっと…… 羊毛を10個、天然ゴムを5個、ヤギの毛皮を10個、以上をお願いしたい。 結構たくさんあるね。 時間がかかるけど、いいかな? こっちはその間に取引の用意をしてるから大丈夫さ。 それじゃあ宜しく頼むよ。 どうだい? 全部集まりそう? 頼まれてた品、全部集めたよ。 丁度いいタイミングだよ! 今交易船の出発準備が始まってるんだ。 その船に荷物を詰め込めれば直ぐに取引に行けるよ。 荷物運びを手伝ってくれないか?もちろん報酬は払うよ。 だいぶ荷物が散らかってるねー! 他の交易商たちも一緒に荷物を詰め込んでるはずだからね。 よおし、まとめて整理しよう! 船の手前あたりまで荷物をまとめられれば後は船乗りたちが 中に運んでくれる手はずだよ。 わかった。そこまで運べばいいんだね。 よし、これでおしまい! ほんと助かったよ。 これで後は船の出発まで待つだけさ。 あ、報酬の方は取引後でいいかな? その方がいい金額が払えると思うんだ。 全然構わないよ。頑張ってね! あぁ、早く出発の日にならないかなぁ。 こんにちは。取引はどうだった? ……えぇ、取引は無事できたよ。 それは良かったね! ……の、割には、元気がないみたいだけど。 船旅の途中で分かったんだけど、どうも私、船酔い癖があるみたいでね…… 到着した頃にはもう最悪の状態だったんだ…… 船室の中が魔界みたいに成り果てていたよ。 魔界…… 交易商にはなりたいけど、この状態じゃあ次もまともな取引ができるとは思えないよ…… あ、これは報酬ね。 受け取っといて…… ああ、どうも…… が、頑張って。 まさかこんな理由で夢が潰えるなんて…… 別の夢を探した方がいいのかな…… ねぇねぇ、おにいちゃん。 いま、ほしいものがあるの。 なんだ?おにいちゃんが持ってきてやるぞ? うんとね……メロンがほしいの。 メロンだね、わかった。 おにいちゃん、メロン、わすれないでね? ヨナ、メロン持って帰ってきたよ! ありがとう、おにいちゃん! なんでもおにいちゃんが持ってきてやるさ。 他にも欲しいものはあるかい? えっと、それじゃあこんどはね…… スイカがほしいの。 スイカだね、わかったよ。 おにいちゃん、スイカ、おねがいね? ヨナ、スイカだよ! おにいちゃん、ありがとう! ヨナの頼みはなんでも聞くよ。 えっとね、あとかぼちゃ! かぼちゃがほしいの。 かぼちゃだね、任せておきなって。 おにいちゃん、かぼちゃ、まだ? ヨナ、ホラ、かぼちゃだよ。 いつもありがとう、おにいちゃん。 ところでヨナ、珍しくいっぱい食べるんだな。 ううん、わたしが食べるんじゃないよ。 ……お待たせ、おにいちゃん。 これ、ヨナがつくったの! これ……ケーキ? ポポルさんにおしえてもらったの。 おにいちゃんに食べてもらいたくて、こっそりつくってたの。 さ、めしあがれ。 !!…………うん!すごく……おいしい、よ。 おにいちゃん、おしごといっぱいでいそがしいから…… えいようのあるものを食べてもらいたかったの。 すごく嬉しい。おいしいよ、ヨナ。 いっぱいつくったから、たくさんおかわりしてね! 兄は大変だな。 そうだね…… なんだか機嫌がいいね!どうしたの? あ、分かりますか? 実は花屋をはじめたところ、思いのほか好評でして。 今まではまともに生活もできなかったけど、これからは安心して暮らせそうですよ。 崖の村にいる彼女に、こっちで一緒に暮らしてほしいと言いに行きたいんです。苦労ばっかりかけましたから…… でも、なかなか時間が取れなくて…… こうして手紙を書いて送ろうかと。 それなら善は急げだよ。 僕が行って直接届けてこようか? え、いいんですか? こやつのお節介がまたはじまったか…… 確かに、郵便局に届けるよりは、我らが届けたほうが早かろう。 彼女は村長の家の近くに住んでいます。 このフリージアと一緒に手紙をお願いしますね。 このフリージアと手紙を彼女に届けてください。 崖の村の村長の家の近くに住んでいるはずですから。 どうやら、この家が花屋の手紙を届ける先らしいな。 留守……かな? いや、人の暮らしている気配がないな。 引っ越したのではなかろうか? ここに居ても仕方がないな。 一旦街に戻ろう。 手紙、どうでしたか? ごめん、家まで行ったけど彼女さんはいなかったんだ。 帰りにマモノに遭遇して、そのマモノが、これを…… こ、これはフリージア…… まさか、襲われたんじゃ…… ……いや、きっと生きている。 だから僕はここで頑張るんだ。 いつ彼女がここに来てもいいように、僕はがんばります。 彼女はきっと生きている……だから僕はここでがんばり続けます。 このお店のお勧め料理ってありますか? お勧めの料理ですか……一番の人気メニューがあるんですけど、最近材料不足ですぐなくなっちゃうんですよ。 おかげで売り上げも落ちて踏んだりけったりです。 それは大変だね。 僕が材料を集めてこようか? 本当ですか!? すごい助かりますよ。 材料は薬草を10個、小麦を10個、サーディンを10匹です。 もし具材をお持ちでしたら、高く買い取らせて貰いますよ。 材料集めてきたよ。 ありがとうございます。先に材料費をお渡ししますね。 今から調理しますので少々お待ちください。 ……お待たせしました。 この酒場の人気メニュー、サーディンパスタです。 うわあ、美味しそう。 いただきます………… 必要なのは薬草を10個、小麦を10個、サーディンを10匹です。 高く買い取らせてもらいますので宜しくお願いします。 すみません、ちょっとお願いしたいことが…… 新しいメニューを何か作れないかと考えてるのですが、中々いいアイディアが浮かばないんです。 そこで旅先で何かいいアイディアとか見つけられましたら、教えて頂けないかと思いましてね。 新作料理のアイディアね。 わかった。 何か見つけたら知らせるよ! ありがとうございます! 料理のアイディア…… 本とかで調べた方が早く見つかりそうかな? 何かいいアイディアが見つかりましたらお願いします。 料理のレシピ? 特殊な魚を使った料理が書かれているようだな。 確かにあまり見ない魚だね。 早速教えてあげよう! 図書館で調べたらよさそうなレシピの本が見つかったよ。 これがその本です。 どれどれ…… ……なるほど、シャークですか。 確かにこれらは扱ってなかった食材ですね。 それではこのフカヒレのチャーハンというものを作ってみます。 食材集めにご協力して頂いてもいいでしょうか? 最後まで付き合うよ! 必要な材料はえーっと…… シャークを5匹、米を5個、キノコを5個ですね。 以上のものを宜しくお願いします。 材料を揃えてきたよ。 早速調理に取り掛かってみます。 出来ました! 試食をお願いします。 いただきます…………これは………… どうでしょうか? 美味しいよ! 今まで食べたことがない味! よかった!よし、新メニューはこれでいってみます! これはお礼です。受け取ってください。 やあ、仮面の街に入れるんだってね。 ちょっと荷物を届けて欲しいんだけどいいかな? わかった、いいよ! 中身は割れ物だから、転がったり吹っ飛んだりしないようにね。 仮面の街で武器屋をやってる人らしいんだ。 よろしくたのんだよ。 荷物を届けるよう言われて来ました。 (私宛のですか? ……これはあの時の旅の方からのお礼ですか) (わざわざ届けて頂いてありがとうございます) ……中身、壊れてますよ?) これは、一度戻るしかないかな…… 頼まれた荷物を壊しちゃいました…… 壊れちゃったものは仕方がないさ。 もう1個あるからまた頼むよ。 荷物、宜しくね。 遠いから出来るだけ動物とか避けて安全に行ってくれよ。 荷物は無事に届けてきたよ! これはお礼だよ。 (そこの方、頼みがあるのですが聞いてもらえますか?) (この街では団結を強くするため、人々と交流を持つ掟があるのです) (貴方もここ最近頻繁にこの街に訪れているようなので、是非この交流に参加して頂きたいのです) 具体的にはどうすればいいの? (まず伝言先の人物像と伝言内容をお伝えします) (そして伝言先に伝言内容を伝え、新たに伝言先と伝言内容を貰う。 これを5人分回ることになります) (伝言内容を間違えた場合、最初からやり直しになりますのでご注意ください) (ちなみに伝言先の方は何の伝言が来るかについては、事前に知っていますからズルはできません) これは交流……なのか? (これも掟ですからね。 参加して頂けますか?) 交流を持つことはいいことだよね。 参加するよ! (ありがとうございます。 それでは1人目の伝言先と内容をお伝えしますね) (伝言先は出口の左を守る者。 伝言内容は『仮面の人は掟を大切に』です) (それではがんばってください) (どうやら間違ってしまったようですね。 それでは初めからやり直しとなります) (最初の伝言先は出口の左を守る者。 (伝言先の人物像については街を何度か見回っていれば、察しが付くと思います) (間違えた時点で最初からやり直しとなってしまうので、選択には注意してくださいね) 伝言先の1人目で合ってますか? (正解、私が1人目です。 それでは伝言をどうぞ) >仮面の人は誇りを大切に。 >仮面の人は掟を大切に。 >仮面の人はお金を大切に。 えっと……『仮面の人は誇りを大切に』 (……その伝言は間違いですね。 残念ですがまたやり直してください) えっと……『仮面の人は掟を大切に』 (……正解です。掟は我々にとってもっとも大切なものです。 では次の伝言になります) (伝言先は王の左を守る者。 伝言内容は『仮面の兵士は王のために』です) えっと……『仮面の人はお金を大切に』 伝言先の2人目で合ってますか? (私が2人目だ。 それでは伝言を聞こう) >仮面の兵士は民のために。 >仮面の兵士は街のために。 >仮面の兵士は王のために。 『仮面の兵士は民のために』……かな? (……不正解だ。 また改めて出直してきてくれ) 『仮面の兵士は街のために』……かな? 『仮面の兵士は王のために』……かな? (……正解だ。仮面の兵士一同、全ては王のために。 では次の伝言を伝える) (伝言先は子供の面倒を見る者。 伝言内容は『子守は大変』だ) 伝言先の3人目で合ってますか? (はい、私が3人目です。 伝言をお聞きします) >子守は大変。 >子守は楽しい。 >子守は簡単。 たしか……『子守は大変』 (……正解です。子守ってやっぱり大変なんですよね。 それでは次の伝言をお伝えします) (次の伝言先は南東の守護者。 伝言内容は『宝物庫は王族以外入れず』となります) たしか……『子守は楽しい』 (……残念ながら不正解です。 すみませんが初めからやり直してくださいね) たしか……『子守は簡単』 伝言先の4人目で合ってますか? (私が4人目だ。 さあ伝言を述べたまえ) >宝物庫は何人たりとも入れず。 >宝物庫に住民は入れず。 >宝物庫は王族以外入れず。 うーんと……『宝物庫は何人たりとも入れず』 (……ハズレだ。もし伝言内容を忘れてしまった場合でも 考えれば答えは思いつけるはずだから次回がんばりたまえ) うーんと……『宝物庫に住民は入れず』 うーんと……『宝物庫は王族以外入れず』 (……正解だ。王族の宝である以上、王族以外に触る権利はない。 それでは最後の伝言を伝える) (伝言先は話の長い人。 伝言内容は『流砂』だ) 伝言先の5人目で合ってますか? (私が5人目、最後の伝言先です! さあ伝言を伝えるといい!) >マモノ。 >流砂。 >歴史。 『マモノ』だよね! (……残念、ハズレです! 諦めずに挑戦することこそが研究に一番大切ですよ!) 『流砂』だよね! (……正解!すばらしい! そうそう、この伝言と流砂には深いつながりがありまして……) …………………… 本当に話の長い事だな。 『歴史』だよね! (無事5人の方に伝言ができたようですね。 これでこの街の住人たちは貴方のことを知りえたでしょう) (こちらは完遂した方への報奨金です。お受け取りください) これって交流になったのかな……? 分からん、やはりこの街の人間の考えることは分からん…… (旅の方、お願いがあるのですが聞いて頂けますか?) (娘の誕生日が近いので特別にご馳走をと思いまして、料理の具材を買おうと思っているのですが……) (掟では誕生日の料理の具材を親が買ってはいけない、となっており、困っているんです……) うん、協力するよ! (ありがとうございます) (手に入れてきて頂きたいのは、縞模様で球体状の食べ物を10個です) ……その曖昧な説明の食べ物はなんだ? (すみません、これも掟でしてお使いを頼む際、品物の名前は言ってはならない決まりなのです) また変わった掟だね…… 思いつくものを手に入れたら届けるよ! 頼んでいたのはこのスイカのこと? (これです! ありがとうございます) よかった! 美味しい料理を作ってあげてね。 (はい。スイカのケーキが娘は大好きなんです。 こちらはお礼です) この中に頼んでいたものはある? (……どうやらなさそうです) また探してくるね。 失礼、うちのせがれを見かけなかったでしょうか? いや、それらしい人は見なかったけど。 どうかしたんですか? 探さないでくれ、って置手紙を残していなくなったんです。 もう村の外に出てしまったのかもしれません…… あの、もしよければ息子を見つけたら知らせて貰えますか? 風変わりな帽子をかぶっているんで割とすぐに見つかると思うんですが。 報酬ははずみます。 家の人が心配してるって、伝えておきます。 息子のこと、宜しくお願いします。 君が家出した息子? え!? ど、どうしてそれを…… 家族の人が心配してたよ。 どうして家出なんてしたのさ? 何が心配だ! あいつら、家業の跡継ぎがいなくなることだけが心配なんだよ! なるほど、そういう事情であったか。 しかし、一言くらい言いに行った方がいいのではないか? う……わかったよ。 でも、その前に手伝って欲しいことがあるんだ。 この街にきて、酒場のマスターのお世話になったんだよ。 そのお礼の贈り物をしたいんだ。 得意料理を振る舞いたいから、しばらく待ってくれないか? 材料集めに時間がかかりそうなんだ。 材料集めは手伝うから、早く用事を終わらして家族の所に戻ろう。 何が必要なの? いつも魚料理ばかりだって聞いてるから、たまには肉料理を食べさせてやりたいんだ。 だから羊の肉を5個とヤギの肉を3個頼むよ。 僕は調理器具の準備をするから集まったら直接届けてくれ。 材料は酒場のマスターの方に届けてもらえればいい。 待ってて。 すぐ集めてくるから! 集めてくる? 一体なんのことだい……? こちらでお世話になった人が料理の準備をしていると思うんだけど…… 世話になった人? 何のことだい? ……騙されたようだな。 ええーー!ひどいや!! ……でもとにかく無事だった事だけでも、家族の人に連絡しておこう。 こんにちは。息子さんは戻ってきました? いえ、まだ戻ってきていません。 そうですか。実は海岸の街で会ったんですが…… 逃げられてしまいました。 あ、もしかして何か嘘をつかれませんでした? 家の息子は嘘が上手いんです。 すっかり言うのを忘れてました。 そしたらあの料理の話は、逃げるための真っ赤な嘘だったんだ…… 一度海岸の街に戻ってはどうだ? 何か情報があるかもしれんぞ。 そうだね。何か手がかりが見つかるかも。 今度は騙されないぞ。 家出息子を探している? あぁ、そういえばそれっぽい人が何か聞きまわってたな。 確か仮面の街へ行く方法を聞いてたと思うよ。 仮面の街か……行ってみよう。 (変な帽子をかぶってた人が、そこの家に住み始めたんだよ) (珍しいことに我々の言葉も理解できているようでね。 すぐに街に馴染んだみたいだよ) (どうも新しく住み始めた彼は家出をしてここに 来たらしいよ) こら! 今度はもう逃がさないからね! ……貴方もしつこいですね。 あ、あれはなんだ!? しまった!? まだ遠くへは行ってないだろう。 街の外に向かうのだ。 くそ、しつこいよあんたら! ま、まさか本当に狼の群れが出てくるなんて…… いい加減懲りたでしょ? そろそろ家に戻りなよ。 あ、あぁ……もうこんなの懲り懲りだよ…… 冒険は本の中だけで十分さ…… よし、家族の所に報告に行こう。 ん、誰もいない…… 待て、張り紙がしてあるぞ。 『息子が戻ってきましたので家業を継いでもらいました。 ご協力ありがとうございました』 『新しい土地で心機一転して、一家の跡取りとして厳しくしつけていこうと思います』 それはそれで一件落着だけど…… 結局この人たちの家業ってなんだったんだろう? あんた達!ここの住人の知り合いか!? 知り合いって訳でもないんだけど。 この人たち、どうしたんですか? どうもこうもないよ。 この一家、村中の人間から金を借りて逃げた詐欺一家だよ。 息子は嫌気がさして出て行ったらしいが、そいつも借り逃げしてるんだ。 この苦しい時代に、酷い話だと思わないか? ……家業って、このことか。 結局金は手に入らずか。 高い勉強代だな。 なるほど。仮面の人に化けておったのか。 どうりで見つからない訳であったな。 もう逃がさないよ……! 絶対連れて帰るから! 東街道の方に向かっておるぞ! 砂漠から出る前に捕まえるのだ! (すまない、頼みがあるんだ……) すごい悲しそうな声だけど…… (実は家内に浮気がばれてしまってね、家を追い出されてしまったんだよ……) それはお主が全面的に悪いだろう。 (ああ、その通りさ。 だから仲直りの印に贈り物をしようと思ってね……) (狼の毛皮で作ったマントを贈ろうと思うんだが、肝心の狼の毛皮が手に入らなくて) 僕に狼の毛皮を取ってきて欲しいってこと? (その通りだよ。 頼めるかな?) わかった、引き受けるよ。 (本当かい!?助かるよ! 狼の毛皮を10枚宜しく頼む!) 狼の毛皮を10枚獲ってきたよ。 (いやー助かるよ。これはお礼ね。 あとはマントが完成すればなんとか仲直りできそうだ) カンカンに怒っているんでしょう? 贈り物のことを話す前に取り繕ってもらえるの? (う……確かに…… あ、そうだ。君が家内に話を通してきてくれないかい?) え!?僕が!? うーん、話を伝えるだけだよ? (何から何まですみません…… 家内はこの直ぐ上の階層にいますのでお願いします) (狼の毛皮を10枚宜しく頼むよ!) えっと、伝言があるんですが…… (……夫からですか?) 自分が悪かったので仲直りの印に贈り物をさせて欲しいって。 (……はぁ。 あの人らしいやり方ね……) (結局こうなるんだから初めから、浮気なんてしなければいいのに……) (ま、反省しているようだし、そろそろ許してあげようかしら) (家内ともなんとか仲直りできました。 これも貴方のご協力のおかげです) もう浮気なんてしちゃだめだからね。 (これからは心を改めて家内に尽くすようにするよ) (家内はこの直ぐ上の階層にいますのでお願いします) (浮気さえしなければいい夫なんですよね。 ま、これに懲りたらまた浮気なんてしないでしょう) なあなあ聞いてくれよ! 俺の彼女なんだけどさ…… この間食事に誘ったらさ、「私を誘いたかったら高級なお店以外ダメ」って言われたんだよ。 ほう、それはまた我侭な…… いやーやっぱり彼女は見る目が違うなって思ったよ! 一流の女は一流の店にしか入らない、カッコいいよなぁ! ……まあ、好みは人それぞれだよね。 なあ、この前彼女と一緒に買い物いったんだよ! あの、高級なお店しか行かない人だね! 彼女に似合いそうなアクセサリーが安く売ってたからさ、プレゼントしてあげようと思って買ったんだよ。 そしたらさ、「安物のアクセサリーはつけない主義なの」 って言われて受け取ってもらえなかったんだ! 予想通りだねー…… そうだよなぁ、彼女みたいな一流の女に安物は 似合わないよな! いくら似合いそうだからって安物はないよな。 今度は高級品をプレゼントしなくちゃ! ……本当にその女はお主の彼女なのか? もちろんだよ! そうか……人間の交尾には面倒な準備が必要なのだな。 あんたさ、仮面の街に入れるんだって? うん、入れるよ。 やった! 実はちょっと買ってきて欲しいものがあるんだよ。 彼女にプレゼントしようと思ったアクセサリーが売り切れでさ、作るのに仮面の街の変なモノ屋でしか手に入らない鉱石がいるんだってさ。 立ち寄りついでに買ってきて欲しいんだけど頼めるかな?フローライトっていう鉱石なんだけど。 それは構わないけど…… 宜しく頼むよ! 早く彼女にあのアクセサリーをプレゼントしたいなぁ。 お金や宝石ですべて判断するなんて…… ここでフローライトっていう鉱石は売っていますか? (すみません、その鉱石は採り尽くされていて お店では販売してないんです) あ、そうなんだ…… (砂の神殿奥にならまだ残ってるかもしれませんが、一般人は立ち入ることができませんし……) 砂の神殿は、僕達なら入れるよね。 探しに行ってみようか。 頼まれていた鉱石、あったよ! これで彼女へのプレゼントが作れるよ! あ、これは鉱石の代金とお礼ね。 ええ!? こ、こんなに貰えないよ!! 何言ってるんだよ。 ほとんど鉱石の代金じゃないか。 そんな高価なものだったんだ…… 彼女はこれくらいのものじゃないと受け取ってくれないのさ。 次はどんな高価な物を贈ろうかなあ! 愛を金で買うか。人の心は解せぬな…… 僕にも解らなくなってきたよ…… やっぱり俺の彼女は一流で最高の女性だよなぁ。 (おぉ、丁度いい所に。 家のバカ息子を連れ戻してきてくれませんか?) え、どうしたんですか、いきなり? (はっ、すみません取り乱してしまいまして……) (実は息子が仮面の兵士になるために手柄を立てるんだと 無謀にも砂漠に1人で出て行ったんです) 砂漠に1人でか。 確かに無謀であるな。 (怪我などする前に捕まえて連れ戻してきて欲しいのです。 頼めますか?) うん、わかった。 (ありがとうございます!) (息子のこと、お願いします!) 仮面の兵士になりたいっていうのは、君のことだね? お父さんが心配してるよ? (親父に言われて連れ戻しにきたんだな!?) だって、砂漠に1人だなんて危険だよ、一緒に戻ろう。 (ダメだ!さっき狼が集まっている巣を見つけたんだ。 今ならやつらを一網打尽にできるはずなんだよ!) 狼の巣だって!? それならますます1人じゃ危険だよ! (危険が怖くて仮面の兵士になれるか! 僕は街のためやつらを退治しにいくんだ!) あ、待って! 今の話が本当であるならあの者1人では危険すぎるぞ。 うん、そうだね。 狼の巣にたどり着く前に止めなきゃ! (狼どもを撃退したぞー!) まったく、無茶にも程があるよ…… 無鉄砲なところは、誰かさんにも言えるがな。 僕は違うよ! (あぁ、よかった無事帰ってこれましたか!) 無事ついでに狼の巣を殲滅させられたがな。 (お、狼の巣!?) (僕が見つけたんだ! これで狼どもからの脅威が減って……) (このバカ息子がー!) (!?) (お前だけで狼の群れを倒せるわけがなかろうが! この人たちがいなかったらどうするつもりだったんだ!?) (で、でもほっといたら狼の犠牲になる人が……) (それならば一度戻って今のことを伝えればいいのだ!) (うぅ……) (だがまあ、お前の正義感だけはよーっくわかった) (と、父さん?) (副官殿に頼むから仮面の兵士の一員となって働きなさい) (い、いいのか父さん!?) (このまま1人で勝手にされるほうがむしろ心配だ。 兵士の1人となって街を守ることを学びなさい) (ありがとう父さん! 僕、絶対父さんのような立派な市民になるから!) (ふう……貴方もありがとうございました。これはお礼です) (色々と無茶はしますが、この子は家の自慢の息子ですよ) (父さんが認めてくれたんだ。 これからは仮面の兵士の一員になってがんばるぞ!) (息子は今訓練所に通ってますよ。 厳しい場所ですが、家の息子なら問題ないでしょう) (すみません、ちょっといいですか?) (家の娘が数日前から行方不明でして、何か知らないかと……) すみません、心当たりはないですね。 (そうですか……) 僕の方でも、少し探してみます。 何か分かったらお知らせしますよ。 何か特徴はないのか? (ええと……) (そうだ。娘には以前やった金の指輪をしていると思います。 高い物だったので、大事にしていると思います) (わざわざありがとうございます……) (あぁ、あの子どこへ行ってしまったのかしら……) (行方不明になった子? あーこの前彼氏とデートしてる所みたかなぁ) (行方不明の子? 昨日最下層で見かけたわよ) 変なモノ屋で誰かと一緒にいたと思ったけど) たしか街の入口を警備してる人が彼氏だって聞いたよ) 情報を整理すると、ここら辺で彼氏と一緒にいたようだけど…… む、これは血痕でないか? ほんとだ…… まだ新しい。 ここ数日のものであろう。 ……行方不明の子の件と関連性があるかもしれん。 最後に一緒にいたっていう彼氏を探そう。 何か知っているかもしれない。 (な、なんですか貴方達は) 数日前から行方不明になっている子の足取りを探しています。 彼氏だというあなたに話を聞きにきました。 彼女がいなくなる前に、あなたが一緒にいたという話を聞いたのですが? (し、知りませんよそんなこと) 恋人なんでしょう? 心配しないんですか? (も、勿論心配ですよ。 で、でも貴方達にはか、関係ないじゃないですか!) 話は変わるが、先ほど調べていたらおぬし達が 最後に目撃された付近に奇妙な血痕があったのだが。 (!?!?) 何か隠している事があるのではないか? もし仮に罪を犯したなら、早く懺悔せねば一生後悔するぞ。そのうち皆が感づき始める。 そうなってからでは遅いであろう。 (あ……う…… あ、あれは事故だったんだよ……) (ちょっとしたことで喧嘩になって…… 気づいたら取っ組み合いになって……) (気づいたら彼女を突き飛ばしてしまって…… そしたら壁に頭を……) そうだったんですか……でも人が1人死んだんです。 その事を隠そうとするのは重い罪ですよ。 (わ、分かっていました。 いつまでも隠しとおせるわけがないって……) (遺体は怖くなって街のすぐ外にある 砂の湧き出る井戸の近くに捨ててきました……) (僕にいえるのはこれまでです……) 正直に言ってくれてありがとう。 僕達はその砂漠の井戸を見てくるから、ここを動いちゃだめですよ。 (う……うぅ……) この井戸だな。 遺体探しとは、あまり気の進まない作業であるな。 あれ、見当たらないよ……? あの男の供述と違っている……不可解であるな。 嘘をついているようには見えなかったし、遺体の隠し場所だけ嘘をついたって、意味ないよね。 仕方ない、一旦戻って娘さんの家族に事情を説明しよう。 (あ、娘が戻ってきたんですよ!) (色々とご迷惑をおかけしました) ど、どういうこと? あの恋人の話では娘さんは…… (そ、そんなバカな!?) (な、なんで君は生きてるんだ!?) (何を言ってるの? まるで私が死んじゃってるみたいじゃない) (ほんと、変な人だね) (だ、だってあのとき俺が、俺が……) (変な人ねぇ) ……どういうこと? あの男の妄想だった、ということなのか? 本当にただそれだけの事件であるのか……? (まあまあ、うちの娘はこうして無事見つかったのですから) (そうだ、これは娘を探すのにご協力して頂いたお礼です。 受け取ってください) (ど、どうなっているんだ……) (娘が無事でほんとよかったわ) 彼氏はどうしたの? (彼氏? そんな人私にはいませんよ) ええ?でも…… (変な人ですねぇ。 ふふふ) ああ、あんたか。ちょっと困った事があってな。 実は、北平原に居るイノシシが村人を襲うようになったんだよ。 どうにか逃げ帰ってきたらしいが、このままにしておく訳にもいかないだろうし…… 退治してくればいいんだね? 報酬ははずむよ。 ああ、あとイノシシを倒したんだったらイノシシの牙を採取しておくといい。 いろいろ便利に使えるからな。 イノシシの事、頼んだよ! おお、イノシシを狩ってくれたか。ありがとう。 イノシシの牙も手に入れたようだな。 それを持つ戦士には、イノシシが敬意を払ってくれるらしい。 本当かどうかは知らないが、慣れれば乗せてくれるようになるそうだ。 試してみるのもいいんじゃないか? これで安心して平原を歩けるよ。 やあ、丁度いいところに。 あの灯台のばあさんのところへ、手紙を持って行ってくれないか? 他の配達員はみんな嫌がって、あのばあさんに関わろうとしないんだ。 だろうな。 私もまだ脚のケガが治っていなくて。 悪いが、手紙の配達を頼んでもいいかい? うん。そんなことで良ければいつでも手伝うよ! ばあさんはいつもの灯台に居ると思うから、よろしく頼むよ。 はあ……あの人はいつ帰ってくるのかねえ。 よいしょ……ああ、あんたたちか。 大丈夫? あんた達が手紙を持ってくるのが遅いから、持病が悪化したんだよ。 口の減らぬ老婆め! ま、届けてくれたお礼はやらんとね。 こ、こんなに貰えないよ! いいから、とっときな! でも次から、もっと早く手紙を持ってくるんだよ。 もっと!? 要求にキリがないな。 なぁ、頼むよ! いいだろう? 無理だよ、ここを出るなんて。 だいたい灯台が無人になったら困るじゃないか。 いつまで働かせるつもりだい! あたしはあの人に会いに行くんだ! 船に乗りたいんだ! ダメダメ。 さ、バアサンは灯台の仕事があるんだろ……帰った帰った! ……おばあちゃん、大丈夫なの? 灯台を守る人は他にいないからね。いてもらわないと困るんだ。 君達はあのばあさんから信頼されてるみたいだから、なんとか説得してみてくれないか? しょうがない。行って様子を見てみるか。 おばあちゃん……? はあ……はあ…… これって!? 黒文病だ……しかも末期の。 おばあちゃんの『持病』って、黒文病だったんだ…… ……ああ、あんた達かい。 あたしの病名は、街のみんなには内緒にしといてくれよ? 死ぬのは怖くないさ。 もう十分生かしてもらった。 ……ひとりぼっちで、長すぎるくらいの人生だった。 本当だよ。死ぬのは怖くない。 ただ……心残りがひとつある。 死ぬ前に、あの人に会いたいんだよ。 50年もの間、あたしは街を離れず、灯台を守ってきた。 街の人達のために働きつづけた。 最期くらい、街の外に出てもいいだろう? 船に乗って、あの人に会いに行ってもいいだろう? 最期の願いか…… おばあちゃんの願いをかなえてあげたいな。 どうやって? 我らだけでは難しかろう。誰か、街の者の協力を仰がねば。 ……そうだ!配達員さんに頼んでみようよ! さっきのおばあちゃんの話……もう一度考えてもらえないですか? 外に出たいって話……?そりゃ無理だ。彼女の健康の為にも…… あの老婆はすでに重い病を患っておる。 もう長くない。 だからね、どうせおばあちゃんのことを思いやるなら、最期のお願いを聞いてあげるほうが…… ……とにかく、だめだ! 今日は用事を思い出したんで……ここまでにしてもらえるかな…… あの配達員の様子が気になる。 ちょっと戻ってみるか。 ばあさんが死ぬだなんて。 じゃあ、この手紙は…… 配達員さん。 な、なにしてるんだ?そんなところで! そっちこそ何をしておる? し、仕事だよ…… 手紙を……書いているんですか? 配るんじゃなくて? 君たちには関係の無い話だ。 では、我らも関係のあることについて、ひとつ聞きたいのだが。 どうして老婆への手紙の消印だけ、この郵便局のものなのだ? 我らが配達を手伝った他の郵便物は全て、ちがう郵便局の消印だったが? どういう事?シロ? 老婆への手紙は、外国から来てはおらぬ。 何者かが、この街から出しているという事だ。 そこまで、判ってるなら…… 見せたいものがあるんだ。 奥の部屋にあるから、取ってきてもらえないかな? 奥の方に何かあるよ。 荷物をどかすのだ。 なんでこんな面倒くさい場所に置いてるんだろう? 厳重に隠しておきたい何かがあるのだ。 奥の部屋にある「見せたいもの」とやらを探さねばなるまい。 これは……手紙? ずいぶんと分厚い束であるな。 全部、あのばあさんが書いた手紙だよ。 届けておらぬのか? 届ける事は……出来ないんだ。もう。 死亡通知…… じゃあ、今おばあちゃんに届いている手紙は…………? 私が書いているんだ。 ……残酷なことを! 残酷?そうかもしれないな……街ぐるみでばあさんに嘘をついているんだから。 じゃ、他の人も…… あの人の生きがいを取り上げる事なんて出来なかった。 恋人が外国で生きていると信じて疑わないあの人に、真実を告げる事なんて出来なかった。 だから、私たちは嘘をつき続ける事を選んだんだ。 50年間……私の父の代からの話だよ。 ……まだ嘘をつきつづけるの? 真実が、ばあさんを傷つけるくらいなら。 真実を知ったからって、ふしあわせとは限らないよ! ……しあわせとも限らないだろ? おばあちゃんの願いはどうなるの? わからないよ!そんな事は。 私には、もうわからないよ…… 何が正しいのか? 何が彼女の為なのか? これは新しい手紙だ。 『街で待つように』と書かれている。 我らにまだ偽りの手紙を届けさせるか? ……ここで君達が真実を知ったことには、何か意味があるのかもしれないな。 私の意見はもう言った。後はまかせる。 手紙を渡すも真実を告げるも、君達の好きにしてくれ。 ああ、あの人からの新しい手紙はついていたかい? >配達員が書いた手紙を渡し、嘘をつきつづける。 >恋人は既に亡くなっている事を、おばあさんに告げる。 ……手紙届いてたよ、おばあちゃん。 おお、あの人からの手紙じゃないか! うれしいなあ……うれしいなあ…… ……我らはこれで…… うれしいなあ! あっ、配達員にも『ありがとう』っていっておいておくれよ。 うれしいなあ…… 手紙はあるよ。 でも……この手紙は、おばあちゃんの恋人が書いたものじゃないんだ。 バカなことを! いつもと同じ便箋、同じ筆跡だよ。 然り。いつもと同じ、配達員が用意した便箋、彼の作った筆跡だ。 正確には、先代の配達員がな。 手紙を書いていたのは郵便局の父子だって!? なぜ、そんなことを? 恋人が亡くなっていることを知って、汝が絶望しないように。 共謀者は、街の皆だ。 ……ごめんなさい。 あんたが謝るこたあ、ないよ。 本当言うとね、うっすら覚悟はしてたんだ。 こんな……事じゃないかって。 でも、いざ聞かされると、やっぱり辛いねえ。 すまないね。 1人にしておくれよ。 ……ひとつ、お願いがあるんだ。 この話を、あたしは聞かなかった事にしてくれないか? 街の人や配達員があたしのために長年ついてきた嘘なんだろう? その厚意を無にはしたくないんだよ。 最期まで、だまされといてやりたいのさ。 ……わかった。 配達員には『ありがとう』って言っておいておくれよ。 今朝、ばあさんが…… 眠るように、安らかな笑顔だったよ。 君たちは結局……? ……ありがとう……本当に、ありがとう。 でも、こんなにあっけなく逝ってしまうなんて……あの人らしくない気がするな。 これで、良かったんだろうか……本当にこれで…… あんなバアさんでも、いなくなると寂しいもんだな…… バアさん、恋人が死んだことを最後まで知らなかったんだろ? 灯台のおばあさん、ようやく楽になれたのかねぇ…… 仕事も大事だけどヨナちゃんの面倒も ちゃんと見てあげるんだよ。 自分にもヨナちゃんのような娘がおったらよかったのになあ。 狩りへ出る前にはちゃんと道具類を揃えることをお勧めするよ。 また買いに来てくださいね。 いらっしゃい!色々といい素材を入荷してるよ! どうもありがとう! お庭をお花で埋めてみるのはいかがかしら? 綺麗な花を咲かせてくださいね。 最近は北平原の羊たちの気性が荒いって聞いたな。 狩りに行くなら気をつけろよ。 南平原の先にある海岸の街は、釣れる魚が美味しいことで有名なんです。 釣りが趣味の私としては是非行きたい所ですね。 今日も狩りかい?毎日ご苦労さん。 そうだ、今度酒場で一杯やらないか? 僕はお酒は飲めないよ! それにヨナが待ってるから、早く帰らなきゃ。 南平原の隅っこに洋館が建っているんだけどそこがやけに不気味でさ。 まるで幽霊屋敷かなんかに思えたよ。 今日も狩りですか? 丸々と太った大きな獲物を獲ってくるよ。 マモノたちは日光に弱いようです。 もしマモノに襲われて危ないときは、明るい場所に逃げるといいでしょう。 ふう。 この年になると買い物も一苦労ですわい。 今夜の夕食は何にしようかねぇ…… いらっしゃい! いい武器揃えてるよ! まいど! いらっしゃい。 今日は何をお求めです? 元気なのはいいけれど、うちの子もヨナちゃんみたいな可愛げがちょっと欲しいなって時々思うわ。 あのおっきなすいしゃって、おみずのちからでうごいているんだって! すごいよね! 彼女のためにも沢山稼いでお金持ちになりたいと 思うけどなかなか上手く行きません…… やっぱりコツコツと貯めるしかないですかね。 お金なんていらないわ。 彼と一緒に居られることが一番の幸せだもの。 最近羊の肉が少し高いのよね。 気性が荒くなってきたとかで狩りが難しくなってるみたいよ。 北平原におる羊たちは普段大人しいんじゃが追い掛け回すと 突然振り向いて襲ってくるときがあるそうだ。 羊の肉はこの村の者にとって大事な食料の一つじゃが 狩りに出て怪我をする者も多いから注意しておくれ。 ……ここだけの話、商店街は他の門よりトラブルが 起き難いから基本的に暇なんだよな。 東の方にある、石の神殿は見たことあるかい? 崖に囲まれた大きな石造りの建物でね…… 変わった鉱石が採れるそうだけど、あの辺りは道が険しくて、滅多に人は近寄らないんだ。 最近羊が中々狩れないみたいでね。 肉の値段を少々釣り上げないと厳しいんだよ。 今日も色々入荷してるよ。 また買いにきておくれ。 若いと無理をしがちじゃが、時には下がって周囲をみることも大切じゃぞ。 子供は元気が一番ですね。 見ているだけで私も元気になりますよ。 ねえねえ!一緒に遊ぼうよ! これからお仕事だから、また今度ね。 今日はパパもママもお仕事で一人なんだ。 おにいちゃん、今日もお仕事? たまには一緒に遊んでよ~ 最近東門で門番をしている夫の帰りが遅いのよ。 夜に見つけたら早く帰るよう伝えてくださる? 一部の門番の人たちが夜遅く帰ることが多いそうよ。 どうせ仕事が終わってから集まって酒場にでも行ってるのでしょうけど…… 毎日続くようならちょっと注意したほうがいいかしら。 今日もポポルさんの所へかな? 多数の敵と戦うときは攻めだけでなく防御や回避も使って敵の攻撃を 避けることも意識するのがコツだな。 吹っ飛ばされた時は、とっさに防御して、受け身を取るのを忘れるなよ。 北平原にはロボット山と呼ばれる鉱山があります。 危険な所ですが、貴重な鉱石が採れることで有名ですね。 そういえば東街道を抜けた先にある砂漠には狼が良く出るそうです。 もし出かける機会があったら注意したほうがいいですよ。 ポポルさん……今日こそ貴方の所に……! この村の特徴はなんと言っても大きな図書館よね。 この村だけでなく色々な町の情報や歴史なんかも 調べられるわよ。 あと館長のポポルさんから色々とお話を聞けたり、お仕事を紹介してもらえたりもするわね。 すまないね、今この船は使えないんだ。 子供たちが勝手に乗ったりしないよう 見張っているんだ。 この広場全てを畑に作り替えれれば食料不足を補えると 思うんだけど、耕すのに時間が掛かりそうだ。 一休みしたら買い物を済まさないとのう。 ここの水門よく壊れるんだよ。 いくら直してもきりが無くて苦労させられてるよ。 あら、昼間からこんな所に来るなんて珍しい。 今日はヒマなの? 早く買い物を済ませないと姉さんに怒られるんだよ。 ひどいだろ? ここの商店街は何時来ても賑やかですなぁ。 欲しい物が沢山あるんだけど、際限無く買ってたらダメだよねぇ。 ここの貿易が盛んなのは世界が海に沈んで、海路しか無くなったせいだ。 皮肉なもんだね。 海の男は喧嘩っ早いが、女も負けてないぞ。 せいぜい気をつけるんだな。 うん、注意するね。 昔はこっちの門も使っていたんだけどね。 今は錆び付いて開き難くなってしまったんだ。 ここは数少ない港町よ。 色々な品物を扱ってるから何でも揃うわ。 町の中心には郵便局があってね、ここから色々な町に 手紙だったり荷物だったりが配られるの。 あとはそうね……海でしか釣れない魚も需要が高いかしら。 ああ、いい女も沢山居るよ。需要は高くないけどね(笑) わっ!? ……驚かさないでよ! きゃっ!? ……なによ、驚かせないでよね! ここなら静かにしてれば絶対見つからない秘密の場所なんだ。 だから、こっちきちゃダメ! オマジナイをするんだ……誰にも見られちゃいけないんだ。 釣竿とエサさえあれば海岸のどこでも釣りができますよ。 郵便局で配達をしているお兄さんの知り合い? なんだ、違うのか……でもアンタもイイ身体してるね…… 配達員さん、ここ数日見かけないのよね。 何かあったのかしら? あれは仮病って言うんじゃないかしらね? うちの夫ときたら真昼間からお酒お酒って騒ぐのよ。 子供もいるんだから少しは控えてほしいわ。 私の夫も仕事仲間を連れて毎日酒場へ行ってるわ。 これ以上続くようならお小遣いを取り上げてしまおうかしら。 別の町にいる兄へ手紙を出しに行くところなんです。 郵便局があるおかげで遠くに居る人とも話が出来るのですごく助かってますよ。 まったく、灯台のおばあさんには困ったものよ。 あれだけ乱暴だと、まだまだ長生きしそうね。 ああ、ここですか?郵便局だよ。 あの灯台のばあさんも……いや、何でもない。 僕は料理人を目指そうと思ってるんだ。 魚以外にも色々な食材を使ったお店を開くんだよ。 沖に見える橋げた? ああ、昔は大きな橋だったみたいね。いまじゃ良い魚礁だけどね。 漁師の仕事を始めて3ヶ月も経つのにまだ一回も漁に出させて貰えないんだよ。 海に出て仕事をしたいから漁師になったのに酷いと思わないか? 新しく入った新人、筋は良いがまだまだ考えが若すぎる。 まだしばらくは下働きで修行だな。 ふん、たった3ヶ月でへばるなど最近の若いのは根性が足りん。 この調子ならもう3ヶ月は今のままだな。 ……見世物じゃない。 仕事の邪魔をするな。 そんな所で何をしてるの? 漁へ出る前に海を観察してたんですよ。 天候を予測するのは漁師にとって大切なことなんです。 海上で大雨や嵐に巻き込まれると命に関わりますからね。 この先の灯台に住んでいるばーさんには注意したほうがいいよ。 あの人に関わるときっとロクなことがないからさ。 今日はグローブフィッシュを釣るためにゴカイを沢山持ってきたんだ。 あいつらはこのエサでしか釣れないんだよ! 昨日は全然釣れなくておかずが寂しかったんだ…… だから今日は沢山釣って帰らないと! あの海に見える橋があるだろう? 旧世界ではあの上を大きな鉄の乗り物が走っていたらしいな。 今届いたばかりの新鮮な魚ばかりだよ。 また買いにきてくれよ。 薬魚かい?今日はまだ魚の入荷が無いんだ、すまないねぇ。 あれだけプレゼントを沢山贈ったのに「別の彼氏ができたからゴメンね」だってよ。 ……酷い!酷すぎるじゃないか! ほらほら、今日は沢山飲んで嫌な事は酒に流しちまえ。 一日一回は酒場に繰り出すのが海の男の仕事だよ。 ははっ……嫁が怖くて酒が飲めるかっ! 昔はこの世界はもっと広かったらしいね。 この海の底に何が沈んでるんだろうか。 ふう……ちょっと仕事に疲れてね。 ここは見晴らしが良いから気分転換に丁度いいのさ。 本格的に釣りをするならルアー以外にも色々エサが必要だよ。 エサが無くなったらまたおいで。 みんなでかくれんぼしてるんだけど、みつからないなあ。 今晩の夕食、何にしようかしら。 毎日魚だと飽きてしまうし…… うちの夕食は夫がとってきた魚を使う予定よ。 少しでも節約しないと。 今夜は羊の肉でも使って豪勢な夕食でも作ってあげようかしら。 お兄ちゃんと遊びに行く約束したんだけど、全然外に出てきてくれないの。 なんだか指が黒くなってたみたいだけど…… 老人にはこの階段が辛くてのう。 買い物へ行くのも一苦労じゃよ。 漁には使われないですが釣りに行く人とかで小型の船を使う人もいますから。 点検は毎日怠らないようにしています。 勝手に乗っていったりしないでくださいね。 普通に沈みますよ。 僕は大きくなったらね、大きな船に乗るような 立派な海の男になるんだ! 外国から届いた貴重な素材がいっぱいあるよ! また来ておくれ! オマジナイ遊びしよう! 僕の方が早くオマジナイ作れるよ! 他の街の人には関係無い話だよ!あっちいって! 暗い顔をしていても仕方ないからね。 変な宗教みたいなものにすがるよりよっぽどマシだよ。 なんだか人の話を聞いてない人が多いよね。この街。 ま、それがいいんだけどさ。 多少腹が立っても流す事を覚えるといいよ。 今夜の夕食になるんだから2人ともがんばって釣り上げてよ! 新品……ってほどじゃないがいい武器は揃えてあるつもりだよ。 まいどあり! この辺じゃ買えない貴重な薬を取り揃えてるよ。 また買いにおいで。 薬魚?それなら魚屋に売ってるはずだよ。 ついでに、なにか買っていくかい? 外国製の野菜や果物はいかがかしら? また買いにきてね。 薬魚かい?たしか魚屋に売ってあったと思うよ。 ついでに野菜や果物はいかがかしら? 多少値が高くても外国製ってだけで売れるから不思議なもんだな。 今夜も魚を使った料理にするかな。 毎日新鮮な魚が食えるからさ。 魚好きにとっては最高の街だよ。 日中は風が吹いてて気持ちいいね。 次の漁に出るまで少し時間があるんだ。 それまで十分に休息を取らないとね。 貿易が盛んなおかげで中々休む暇が取れないわ。 貿易のおかげでこの街は他と比べて大分裕福よ。 (恩人の友人、我らは貴方を歓迎する) (恩人は我らの友人。 恩人の友人もまた我らの友人) (ここは仮面の街。 皆掟に従って生活しています) (私たちにとって掟を守ることは生活の一つなんです) (掟に従い、道具を取引することを行おう……いらっしゃい!) (我等が掟、その名の下に……ありがとさん!) (掟に従い、武器を取引する事を誓おう……武器はどうですか?) (我等が掟、その名の下に……また来てくれよな!) (最近、狼の襲撃が頻繁に起きてるそうよ。 外に出るときは用心しないと危ないわ) (狼たちのリーダーはかなり大きいって話よ。 しかも真っ黒なんですって) (もし街中に狼たちが侵入してきたらと考えたら…… 怖くて夜も寝れないわ) (しっ!今この壺の中にトカゲが入っていったんだ) (『掟432:壺に入ったトカゲは必ず捕まえる』って決まりだから 僕が捕まえなきゃ……!) ……何の意味があるか解らない掟が多いと思うのは気のせいかな? (掟に従い、よろず商いを承る……あまり在庫は無いのだが) (『掟2078:12月3日生まれの男子は街の流砂を常に監視する』 に従って私はここから流砂を監視しています) 掟に従ってか……大変そうだね。 (この先の宝物庫は王族以外立ち入り禁止だ) (流砂で溺れる子供が毎年居るんだよね) (この場所からなら街の全体を見渡せます。 何時如何なる場所でトラブルが起きてもここからなら見つけられます!) (うぅ……お使いを頼まれたのに掟7017をやぶっちゃった…… ママにまた掟4217されちゃうよ……) (王子の事を悪く言っちゃいけないよ……) (でもみんな「王子は使えない」って言ってるんだよ!) (掟を守っていれば心に平穏が訪れるのです。 貴方もここに住めば判りますよ) (あの子また頼んだものと別のものを買ったのかしら) (また掟7017だったら掟4217しなきゃ…… え?掟の内容?) (『掟7017:お使いの内容を間違えてはならない』 『掟4217:子供が間違ったことをした場合、親は必ず叱る』よ) (掟に従い、食料の売買に身を委ねん……食料ありますよ~) (我等が掟、その名の下に……ありがとうございました!) (掟に従いここで流砂の監視を続けてもう2年になります) (この先もずっと流砂の監視を続けるだけの生活と考えると 将来が不安でたまりません……) (でも、掟を破る勇気は僕にはありません…… ……どうすればいいのでしょうか) (我らが恩人よ、歓迎します) (我らが恩人よ、歓迎する) (教授に言われてこの場所から流砂の流れを研究しています) (掟に従い、素材の質を見極めん……素材、どうですか?) (我等が掟、その名の下に……またのご利用を!) (はははっ。家内と喧嘩してしまったよ。 掟で1日以内に仲直りしないと離婚なんだが……) (まったく夫ときたらまた浮気して! 今度という今度はもう許さない!!) (……知らない人……) (あはははっ!仮面をつけないんだ! 恥ずかしいの!) (ねえ。なんでそんな変な格好してるの?) (そんな服じゃ、砂で動けなくなっちゃうよ) (子供達はいつの時代も宝ですね。 頑張って守っていかないと) (まったく、いつもいつも店の商品は売れないしねぇ。 何年たっても全然変わらないったらありゃしないわ) (この街を流れる流砂を何かの動力に使えないか研究しています。 立派そうに見えますが、貧しい街ですから) (あの砂の海も昔はちゃんと水があったそうです。 世界が海に呑まれて、陸地が砂に変わっていく……) (人間がこの星に拒絶されているようですね) (教授はこの街の流砂を研究し続けてもう十年以上になるそうです) (子供たちの面倒を見ているのですが毎日イタズラされてばかりなんです。 私この仕事に向いてないんでしょうか……) (ほらほら先生! 今日は何して遊ぶのー?早く言ってよー!) (え、えーと…… は、早く遊ぼうよー……) (こら!先生が迷惑してるじゃないか!) (宝物庫は王族以外立ち入り禁止です) (この先の宝物庫は『掟12:宝物庫は王族以外立ち入ってはならない』のため 立ち入り禁止です) (宝物庫は掟によって王族以外立ち入り禁止だ) (この砂漠を抜ける途中で狼に出会ったか? あれはこの砂漠に生きるものにとって避けては通れぬ危険な生き物だ) (一際大きい狼は漆黒の姿をしているらしい。 他の狼共を引きつれる、リーダー気取りだそうだ) (このお店で売っている品にはいつもお世話になっていてな。 新しい品が出るたびに買わせてもらってるんだ) (うんうん、いい品だ) (……ところでどんな品なんだ?) (……この街を守る衛兵を目指してきたのに肝心の試験で落ちてしまった……) (掟は仮面の人にとって心の拠り所なのじゃと自分は考えています。 どんな些細な掟でもそれを守って生きていることが自分達にとって誇りと思えるんですよ) (掟を守ることについては様々な文献に書いてありますが 何故掟を守らなければならないかについては何処にもその答えが載っていません) (でもいいんです。掟は掟ですから。 抗ってもしかたないです) (掟に従い、汝を導こう……どこに向かいますか?) (掟に従い、汝を導こう……どこに行きますか?) (掟に従い、汝を導こう……行き先はどこですか?) (掟に従い、汝を導こう……どこにお連れしましょう?) (掟に従い、汝を導こう……どこまで乗りますか?) (掟に従い、汝を導こう……行き先を教えてください) 昔の人はすごく沢山の本を書いてたんだね。 でも変わった字が多くて読むのが大変だけど。 お父さんもお母さんもお仕事でいつも忙しいの。 だから私が弟の面倒をみるためにここで本を見せてるんです。 ここの書物からは過去の素晴らしい技術が読み取れるんだが、今はその技術の欠片も残っておらん。不思議な事だ…… ポポルさんに頼まれて本の整理をしてるけど、量が多くて困るわ。 ☆*@〆&、※%@☆※〆&@&* <開発中> ここにニーアが食べ物を探し回るイベントが入る予定です。 ここにニーアが黒の書の力で パワーアップするイベントが入る予定です。 ここにヨナの身体に黒い紋様が浮かび上がり ニーアが絶望してしまうイベントが入る予定です。 ここにニーアとヨナの顔見せイベントが入る予定です。 ここに街の紹介とモノローグイベントが入る予定です。 ここにクエストが入る予定です クエスト終了後、家に戻りヨナと会話します。 ヨナの料理は…… おにいちゃん! 今日は料理を作ってみたの! えっ……料理? ……ヨナが? こんなところまで母さんに似なくてもいいのに。 おにいちゃん……おいしい? >おいしい >おいしくない ……うん…… ね? ヨナだって役にたつでしょ? (いや…おいしくないとは…さすがにいえないな) >役にたつ >役にたたない おにいちゃん、ヨナがいてよかったでしょ? (いや…役にたたないとは…さすがにいえないな) >よかった >よくない (いや…よくないとは…さすがにいえないな) おにいちゃん……だいじょうぶ? うん……今日はちょっと仕事は……無理かもしれないけど。 おにいちゃん……ごめんね…… なにか手伝うことない? おくすりもらってこようか? だいじょうぶ。 寝てれば治るよ…… ごめんね、ごめんね、おにいちゃん。 ごめんね。 <開発中>イベントM ここに石の神殿外観紹介カメライベントが入る予定です。 ここに石の神殿内部紹介カメライベントが入る予定です。 ここに石の神殿屋上紹介カメライベントが入る予定です。 なんだ! こいつら! 動けっ!動けっ! ヨナを返してくれっ! イベントが入る予定です。 すさまじい光と轟音が仮面から発せられ、気づくと、床に一冊の本が落ちています。 ……我に刃向かうとは愚かな 石像の目に光が点り、石像が動き始めます。 掛け合い1 しつこいヤツだ! 見苦しいぞ! なんて戦い方しておる。 うるさいな。 ちょっと黙っててよ! くっ、強い! 油断するな! <開発中>イベント ニーアが黒い槍を発射。 グレーテルが防御モードになり、ニーアの攻撃を弾く。 掛け合い2 1本角のヤツが凶暴になったぞ! 2本角のヤツが防御体制のままだよ? ……なかなかいい顔だ。 汝は戦いが好きか? 黒い槍がヘンゼルを貫通して、ヘンゼル死亡。 掛け合い3。 あまり近づくと危ない。 もっと遠くから…… 怒りは負のエネルギーなり。 恐るるに足りず! わあ! 小さいのがわらわらと! 雑魚がわいてきたぞ。 蹴散らせ! 槍がグレーテルの左腕に直撃し、グレーテルは倒れる。 シロは……あの黒いヤツらの血を吸ったの? コトバは…チカラ…… どうしたの? シロ? 大丈夫? しっかりして! どうやら我は黒いヤツらを倒すと、チカラを取り戻せるらしい。 ヨナをかかえて橋を渡るニーアたち。 渡りきると轟音と共に入口が崩落します。 くそっ、なんでヨナが…… <開発中 村紹介イベントが入る予定です。 <開発中>イベントA カイネの魔法発動イベント。 <開発中>イベントA フック登場。 カイネがフックに対して魔法を使う。 マモノを撃退し、カイネは倒れるイベントが入ります。 感動するのは後でよい 判らない。 村の方にも出ているんだ 助けに行こう! 『封印されし言葉』も見つかるかもしれない 油断してる余裕なんてないよ! 死ねっ! 《マザーファッカー》!! なっ? 何? 今、何て言ったの? 貴様の《チンポコ》裏返して、蹴っ飛ばしてやるよ! フックがテーブルBに移動する。 忌まわしき娘は去れ 何言ってるんですか!! すべて事実だからな。 が、がんばるよ! カイネの攻撃で隙が出来た所に、ニーアが「黒い手」で攻撃。 フックをテーブルCに追いつめる。 僕が追いつめるから、カイネはあっちで待ち伏せして!! 無理はするな! ニーアの「黒い手」によってテーブルCまで 飛ばされるフック。 我らもいくぞ! おばあちゃんは……絶対に言わない 『生きてたって仕方ない』なんて、死んだって言わない おまえに判るかっ! ああっ!? 判った!! フック死亡。カイネが吹き飛ばされます。 あやつ、あのまま死ぬつもりだ 今のあやつにとっては、死がもっとも安らげる場所なのかもしれぬ 誰にだって明日が必要なはずさ。 カイネにだって……ヨナにだって! ……その熱弁は、本人にふるってやれ カイネ、深層意識でニーアに呼び戻される。 カイネが仲間になります。 ※ボスが死ぬイベントが入りますが、   現在、調整中です。 ニーアは自分の村で 「崖の村にマモノが大量に発生している」 と聞きつけ、再び崖の村を訪れたのでありました。 クエスト「崖の村での戦い」スタート! <開発中>ゲーム フックとテーブルAで戦闘 一定以上ダメージを与えるとA。 橋を渡るニーアとカイネ。 轟音が鳴り響き、村の中央の広場に巨大なマモノが舞い降りる。 テーブルAに陣取る。 フックとテーブルBで戦闘 フックとテーブルCで戦闘 洋館の紹介イベント。 扉が開き、執事がニーアたちを出迎える。 カイネがソファで寝る。 部屋に戻るとカイネが居ない。 おびえる白の書。 エミールの紹介。 図書室でボス登場。 カイネ出現。 ボス撃破イベント。 カイネがエミールを励ます。 ロボット山紹介カメライベントが入ります。 ここに防衛システム起動イベントが入る予定です。 ここに防衛システムとの戦闘が入る予定です。 セキュリティレベル レッドド 無差別ツ ツ ツ攻撃。 怖いよ! どうした!? なんかこの機械、生きてるみたいで…… いいぞ。 ダメージは確実に与えられている! この《マザーファッカー》野郎! 機械相手にムキになるな。 ここに防衛システム破壊イベントが入る予定です。 海岸の街紹介カメライベントが入ります。 手紙は渡せたし、配達員に報告をしておくか。 報告が先だな。 あ、配達員さんからの手紙だ! 読むな! どうせロクでもない頼み事に決まっておる。 ご親切な方々へ。 灯台のばあさん宛の手紙がまた届きました。 私の足の回復は遅れています。 大変申し訳ありませんが、この手紙も配達して頂けませんか? 味をしめおって……図々しいヤツめ! 怪我してるんだから、仕方ないよ。 ああ、あんたたちか。 もしかして手紙かい? うん、持ってきたよ! 感謝するんだな。 ほほう。 あの若造も礼儀って言葉を知っていたようだな。 シロって、お礼を気にするんだ? ち、違う! 我は断じて俗物ではないぞ! 酒場に居ます。 配達員より。 早速だが、手紙の件で…… お礼かい? あわてなくても用意してるよ。 あと、郵便配達をしてくれた君達には、ポストの利用権を与えよう。 ポストなら、今も使えるんだけど……? そうじゃない。 詳しくはこの紙に書いておくけど、いろんなところに便利に行ける方法なんだ。 いつでも使ってくれよ。 な、なにしてるんだ? そんなところで! 配達員はこっちではないぞ。 >配達員に、おばあさんが黒文病であることを教える。 >おばあさんとの約束を守り、黙っている。 本当にそれで、いいのか? >おばあさんに真実を伝えたよ。 >おばあさんには真実を伝えなかったよ。 幸福がいかなるモノかなど、誰もわからぬ。 <開発中>イベントB ここにカイネをつれて街に迎え入れて貰うイベントが入る予定です。 ここに仮面の街の紹介カメライベントが入る予定です これは仮イベントです ここにフィーアの落とした果物を拾うゲームが入る予定です。 ここにフィーアと意思の疎通を図るゲームが入る予定です。 ここにフィーアに連れられて仮面の街の概況を知るクエストが入る予定です。 ここに王の館の説明がはいります。 ここに各種ゲームが入る予定です。 濾過器が完成しました。 仮面の街にてお待ちしております。 仮面の店主より。 ここに砂漠の神殿の説明をするカメライベントが入る予定です。 ここに大回廊(砂が流れ落ちる場所)で「白の書」が愚痴るイベントが入る予定です。 ここに仮面の王と初体面&子供が誘拐されるイベントが入る予定です。 ここに掟を乗り越えるゲームが入る予定です。 ここにカイネがキレ、誘拐されるイベントが入る予定です。 ここにシャハリヤール登場イベントが入る予定です。 ここにシャハリヤール戦が入る予定です。 ここにカイネ乱入イベントが入る予定です。 あの口のへらぬ子どもは、内側におるぞ! ここにシャハリヤール戦の続きが入る予定です。 ここにシャハリヤール撃破イベントが入る予定です。 ここにニーアの村を映すイベントが入る予定です。 ここに病状を心配するヨナをなだめるニーアのイベントが入る予定です この後、ポポルに薬をもらいに図書館へ行きます。 ここにマモノが東門を突破して進入してくるイベントが入る予定です 街に入るとウヨウヨマモノが居ます。 ここにジャック登場イベントが入る予定です 村人達が再度砦の扉を押さえつけますがジャックにより壊されます。 ここにジャック戦が入る予定です 手の着地を斬りつけ、CAに持ち込みます。 ここにジャックの腕を切断&移動イベントが入る予定です 村の入り口に移動します。 ジャックB位置へ移動→CA→ジャックC位置へ。 噴水近くC位置でのジャックとの戦闘です。 ここにジャックに対し、カイネが乱入するイベントが入る予定です ジャックは図書館前に移動します。 ここにジャックに対する最終攻撃1イベントが入る予定です。 ここにジャックに対する最終攻撃のゲームが入る予定です すぐにCAが発動 失敗すると、前のイベントからやりなおし 何回か失敗すると、失敗イベントが発生します。 ここにジャック死亡イベントが入る予定です。 ここに図書館内で、ザコマモノと戦闘イベントが入る予定です ザコマモノを全滅させるとエミールが扉に近づき、イベントが発生します。 ここに図書館にジャック(頭部)が乱入するイベントが入る予定です 図書館内でジャック(頭部)と戦闘します。 ここに図書館にジャック(頭部)と戦闘ゲームが入る予定です 地下室近くにきたらCAを発動させます。 ここにジャック封印~魔王発生イベントが入る予定です。 ここに「黒の書」との会話イベントが入る予定です。 ここに「黒の書」に引き込まれそうなシロを呼び戻すカイネのイベントが入る予定です。 ここに再び「黒の書」との会話イベントが入る予定です。 <開発中>イベント? ここに「黒の書」に引き込まれそうなシロを呼び戻すエミールのイベントが入る予定です。 ここに「黒の書」に引き込まれそうなシロを呼び戻すニーアのイベントが入る予定です。 ここに「白の書」から光が広がるイベントが入る予定です。 ここに黒の書にみんなで対峙するイベントが入る予定です。 ここに黒の書との戦闘ゲームが入る予定です。 ここにニーアが瀕死になり魔王が逃亡するイベントが入る予定です。 ここにカイネが石化を懇願するイベントが入る予定です。 <開発中>ムービー ここにカイネ石化~エンドロールイベントが入る予定です。 まずは書類の回収をお願いしたいのよ。 場所は北門、東門、南門にいる衛兵さんの所よ。 衛兵さんの所だね。 ありがとう、助かるわ。 村の外の様子を記録した月報を出してもらう事に なってるの。 北門、東門、南門から書類の回収お願いね。 ポポルさんに頼まれて調査書の回収に来たんだけど… ああ、あんたか。 月報ならもう書いてあるよ。 平原の様子はどう? マモノは出ないんだけれど、橋が壊れてるから 交易する人も減ったし。暇だよ。 書類、宜しく頼むよ。 ああ、調査書の回収ね。 どの書類かな? 平原の植物調査書です。 これ…かな。 それじゃああとは頼むよ。 ポポルさんに宜しくな。 調査書の回収ですか。 どの書類が欲しいと言ってました? 平原の鉱物調査書です。 こちらになります。 ポポルさんに宜しくお伝えください。 えーっと…うん、全ての書類が揃ってますね。 ご苦労様です。 これはお礼よ。 これは美味しい! ヨナにも食べさせてあげたいよ! ……むう いや、お主があまりにも美味しそうな顔で食べる物でな。 ……食せぬのが少々悲しい。 (すまない、緊急で頼みたいことがあるのだ) (実は砂の神殿に盗賊が立ち入ろうとしているという情報を得たのだが 我々は掟によって中には入れない) (そこで貴方にその盗賊の退治を依頼したいのです) 分かった、引き受けよう。 (神殿内の物を盗み出すくらいならまだいいのですが、最悪「封印」に手をかけているかもしれないのでご注意を) 「封印」? (神殿の中には強力なマモノを封じている所があると 聞いています) (宝の隠し場所と勘違いしてそこに手をかけていると…) 確かに、最悪の事になるであろうな。 無論、彼らにとってもだが。 そうなる前に取り押さえればいい。 直ぐに行くぞ。 (盗賊共の退治、お願いします!) む、神殿の前に誰かいるぞ? 体中痛くて動けねえ…… 自業自得だな。 俺達が戻ってくるまでその場で大人しくしてろよ。 封印されていただけあって強敵だったな。 あ、あいつらが戻ってこないうちに逃げ出して…… 残念だったな、その目論見は僅かばかり遅かったようだぞ。 ぐわっ!? やめておけ、お前の実力では俺には勝てない。 う、うるせぇ!! ち、ちくしょう…! 神殿に忍び込んだ賊は牢獄に入れたんだってな。 封印の方は解かれてしまったが、出てきたマモノは退治しておいたぞ。 (さすがですね。 ご協力感謝致します) (こちらは王より預かりました謝礼になります。 お納めください) お仕事ご苦労さん。 何か変わったこととかあるか? 今回のお題は砂魚3匹だ! 砂の海に住む変わった魚だから、船着き場あたりで釣るといいぞ。 じいさん、釣ってきたぞ。 おお、さすがだ。 もうワシが教えられる技も残り数が少なくなってきたのう…… それは助かる。 毎回あんなハードな特訓をされてはこっちが持たないからな。 あれでハードとは、戦争を知らない世代はのんきなものだ…… ……なんだ、今の老人の動きは。 釣りのコツというより、古の暗殺術のようでもあったが…… マモノよりも遙かに恐ろしい存在な気がしてきたぞ。 さぁ、砂魚を3匹釣ってくるのだ! 今回のお題はロイヤルフィッシュを3匹だ! さあさあ。 時間を無駄にするな。 行け! 行って釣ってこい! おお…… 釣りに関してはすっかり一人前になったな。 だが、私をここから動かす事が出来るかな? 来いっ! どうした? まだこっちは左腕しか使っていないぞ? 釣りがどうこうというよりも、既に格闘術の訓練になっている気がする…… さぁロイヤルフィッシュを3匹釣ってくるのだ! 今回のお題は特別だ。 ブルーマーリン×2を釣ってくるのだ。 特別? ワシが一度しか釣り上げられんかった魚だ。 これを釣れれば晴れてワシと同等の釣り師となるのだ! じいさん、ブルーなんとかとかいう魚はこれでいいのか? 本当に釣ってこようとは。 よし、ワシの持つ最後の技を今教えてやるぞ! これでワシが教えられる技は終わりだ! だが、世界にはまだ未知の魚がおるからな…… さぁ、ブルーマーリンを2匹釣ってくるのだ! 今のお主ならハイネリアを釣れるかもしれん。 ハイネリア? 今だ誰も釣り上げたことのない魚の1つだ。 さぁ、師を越えるためにハイネリアを釣るのだ! じいさん……は居ないな。 ああ、ジイさんの知り合いかい? あの人ならつい今朝方亡くなったよ。 戦争の古傷が悪化してね。 あのジイさん、傭兵だったから。 ……そうだったんだ。どうりで強いはずだ。 酷い事も散々してきたジイさんだからね。 街では嫌われ者だったよ。 誰も話しかける人なんか居なかった。 あんたと釣りの話をしている時のジイさんは楽しそうだったよ。 あんたにはそれを伝えておきたかったんだ。 伝説のハイネリア、今のお主なら釣れるはずだ! やあ、噂は聞いてるよ。 仕事を頼みたいんだけど今良いかな? 大丈夫だ。 貿易に使っている大型船の調子が悪くてね、補修が必要なんだけどその素材が足りないんだ。 丸太を5本、凹んだ金属板を20枚、磨り減ったネジ10個、集めて欲しいんだけど頼めるかな? 引き受けよう。 頼まれていた素材だ。 助かったよ。 これでまた貿易を再開できそうだ。 あとこれは素材の代金。 また何かあったら頼ませてもらうよ。 丸太を5本、凹んだ金属板を20枚、磨り減ったネジを10個、宜しく頼むよ。 うーん、困ったな… どうかしたのか? 畑のことばかり考えながら料理してたらボヤを出してね。 おかげで台所や調理器具の修理がいるんだよ。 ただ、直すのに使う素材が足りなくてね。 ロボット山でしか取ることができなくてどうしたものかと… それは大変だな…… 俺が取ってこようか? いいのかい? 量も必要だし、何よりロボットを倒して 手に入れる必要があるから危険なんだ。 危険なら尚更我らが引き受けるべきであろう。 ロボット山は行きなれてるから大丈夫だ。 何を取って来ればいいんだ? すまない、助かるよ。 必要なのは形状記憶合金を1個、チタン合金を10個、最後に壊れたモーターを10個、以上の物を頼むよ。 揃ったら届けよう。 お待たせ。 必要なものを揃えてきたぞ。 …うん、全部あるね。 助かったよ。 あ、これはお礼ね。 …あれ、相場の値段よりも高くないか? せめてものお礼の気持ちさ。 それならば受け取らんと失礼だ、有難く頂いておけ。 ちょっとよろしいでしょうか? どうしたんだ? 最近そこの水車の動きが悪いのですが、門外漢の私にはとても仕組みが分からなくて…… 大分年季が入っているようだな。 今すぐではないだろうが近いうちに壊れる可能性があるだろう。 水車が壊れるのは困るな…… なんとかする方法は無いのか? 軸周りと水掻きをする板を交換すれば良いだろう。 仮面の街の変なモノ屋であればそういう品を揃えていたはずだ。 それなら俺が仮面の街までいって依頼してこよう。 私は取り付けして頂ける方を探してみますね。 水車の件、宜しくお願いします。 ここで水車に使う軸と板は扱ってないか? (在庫はないですが素材さえあれば作成できますよ。 ただ、肝心の素材となる鉄鉱と丸太が今不足してまして…) それなら俺が取ってこよう。 いくつ必要だ? (それぞれ10個ずつあれば十分です) 分かった、取ってきたら作成を頼む。 例の水車用の軸と板の素材だ。これでいいか? (確かに鉄鉱と丸太ですね。 早速製作に取り掛かるけど、すぐには完成しそうにないんだ) (完成次第直接届けるので しばらくお待ちくださいと伝えてください) 解った、そう伝えておこう。 (必要なのは鉄鉱を10個、丸太を10本です) (完成まで時間が掛かるから直接届けるので 水車の交換部品だが、在庫が無かったから発注してきた。 というか、素材も無かったから集めてきたんだけれど。 ありがとうございます。 こちらも取り付けをして頂ける方が、見つかりましたので届き次第お願いしてきますね。 あとこちらはお礼です。 受け取ってください。 そこの広場の噴水なんだが時々水が止まったりするんだよ。 中のポンプが故障しているのだろう。 ああ、多分そうだろう。 そこで水車の一件を聞いてな、同じ店にいって今度は噴水用のパーツを頼みたいんだが、引き受けてくれないか? わかった。引き受けよう。 噴水の修理パーツの件、よろしくな。 今度は噴水のポンプが欲しいんだけどあるかい? (噴水用のポンプですか。 さすがにそれは扱ってないですな) (ですが素材が揃えられるなら恐らく作れますよ。 金属と電気を使うからちょっと手がかかりますけど) 何が必要だ? (ロボットの残骸から入手できる壊れたモーターを10個、切れたケーブルを10本もあれば作れるでしょう) 解った、早速取ってこよう。 必要な素材が揃ったぞ。 (確かに壊れたモーターと切れたケーブルですね。 今回もまた作成に時間が掛かるから完成次第直接お届けになります) (必要なのは壊れたモーターを10個、切れたケーブルを10本です) (君のおかげで久々に商品が良く売れるよ。 いつもこんな感じで売れると助かるんだがねえ…) 噴水の交換パーツ発注してきた。 完成次第届けてくれるそうだ。 ああ、どうもありがとう。 これはお礼だ。 受け取ってくれ。 この前頂いた本を読んでいましたら、他のレシピも乗っていたんです。 どうせならその料理も作ってみたいと思いまして、また協力して頂けないでしょうか? ああ、手伝わせてもらおう。 今度はどんな料理を作るんだ? 料理の名前はオオナマズの蒲焼といいます。 必要な食材はオオナマズを10匹と米を10個です。 これらの材料をすべて揃えて頂ければ、お代は弾みますよ。 材料を揃えたぞ。 ありがとうございます。 先に材料費をお渡ししますね。 いただきます………これは……… これも美味しいな! ヨナにも食べさせてやりたいよ…… こちらも新メニューとして売り出してみますよ。 また食べに寄らせてもらうよ。 店が繁盛するといいな。 宜しくお願いしますね。 (お花は好きですか?) (私はお花が好きなのですが、この砂漠にはお花が少ないんです) (そこで色々な花の種を手に入れて、この砂漠をお花でいっぱいにしたいんです) (今は月光草の種(桃)を集めています。 10個ほど欲しいのですが…) 解った。手に入ったらプレゼントしよう。 (本当ですか!? ありがとうございます!) 種、集まったぞ。 がんばって砂漠に花を咲かせてくれ。 (綺麗な花を咲かせるようにがんばります!) (欲しいのは月光草の種(桃)を10個です。 宜しくお願いします) (すみません、一つ仕事を依頼したいのですが) どんな仕事だ? (我等が王の為に、儀式用の仮面を作る掟がありまして、その仮面に使う素材を集めて頂きたいのです) 解った。 引き受けるよ。 必要な素材は二つあります) (一つはロボット山で手に入るチタン合金、もう一つは特殊な鉱石である水晶です) (どちらも1個ずつお願いします) 頼まれていた素材、集めたよ。 (チタン合金に水晶…ありがとうございます。 これで儀式用の仮面の作成に取り掛かれます) ところで、どの様な儀式のときに使う仮面だ? (王が新しい掟を考案する際に着用する仮面ですね) ……それだけのために仮面を作るんだ。 (チタン合金と水晶をお願いします) 次の技を伝授して欲しければまた魚を釣ってくるのじゃ! 他にもあるの!? 最初から全部教えてはくれないの…? 当然じゃ! 1段階ずつ修行を積んで技を磨かなければダメなのじゃ! 今回のお題はフナを10匹じゃ! さぁ、早く釣りに出かけるのじゃ! おお、確かにフナじゃ。 若いのなかなかスジがいいではないか。 では、早速技の練習じゃ! どうじゃ、更に釣りの腕前が上がったじゃろ!? 確かに釣りやすくはなったけど…… この長い練習時間はどうにかならないの!? さぁ、フナを10匹釣ってくるのじゃ! た、助けてくれー! お前、神殿に侵入した盗賊だな! 一体何があったんだ? お、お宝かと思ってあけた扉の先にでかいマモノが いたんだよ…! お、俺はなんとか逃げ延びてこれたけど仲間たちが… 最悪の予想が当たってしまった、というわけだな。 自滅したバカ共などほっとけばいい。 盗賊共は、な。 だが、マモノはそのままにしておけば危険だ。 神殿に入ってマモノを倒しに行こう。 く、くそっ!! ○△☆に棒突っ込んで八つに引き裂いてヒモノにするぞコラ! ひぃぃぃぃぃ!? ……言葉だけで盗賊を大人しくさせてしまうとは。 相変わらずの口の悪さであるな。 下着女。 お前も28ページづつくらいに分解されたくなければ、口を閉じてろ。 ……壮絶な口喧嘩が始まる前に、盗賊を捕まえて街に戻ろうか。 郵便局の奥の部屋にあるモノを取ってくる。 おばあちゃんに手紙を渡してきたよ。 ありがとう。 手紙を届けなかったらあのばあさんから あとで愚痴を沢山言われる所だったよ… 変わりに我々があの老婆から愚痴を言われたがな。 崖の村への手紙を引き受けるよ! 崖の村は北平原を西に進み橋を渡り、そのまま西の方角へ進むとたどり着けるよ。 そこにいる【C名】さんに手紙を渡してくれ。 それじゃ、よろしく頼むよ。 ロボット山への手紙を引き受けるよ! ロボット山は北平原を北へ進むとたどり着ける。 そこにいる兄弟のお兄さんに手紙を渡してくれ。 【C名】さん?海岸の街から手紙を預かってきたよ。 手紙…? …ありがとう… そうだ、海岸の街から手紙を預かってきたんだ。 僕宛の手紙ですか? 何度も仕事を押し付けおって。 すみません、中々怪我が治らないもので… 気にしないで。 早く怪我が治るといいね。 治るまではお手伝いするからさ。 また甘えてお願いしたいことがあるんだが…… ポポルさん、手紙を預かってきたよ。 私宛の手紙ですか。 …これは… …そうだ。 すまないがもう一つ手紙の配達をお願いできるかい? 崖の村とロボット山に1通ずつ手紙が届いているんだが、長距離を郵送する人員が今一人しか動けなくて… 待て、答えるのではないぞ! そう何度も… >崖の村に届ける >ロボット山に届ける 【rの村】のポポルさんという人に この手紙を配達してもらえるかい? ポポルさんへの手紙か。 届けてくるよ! やれやれ、お人よしにも程があるぞ。 こんな小さな村の管理もいろいろ大変なのよ…… 新しい調理器具だと料理する意欲も湧いてくるなあ。 やあ。 今日もお仕事かい? よう、これから外で仕事かい? 今日も色々と買っていってくれよ! こんにちは 今日もいい天気ね。 あら、今日は狩りではなくてお買い物? …商店街は人が多いから走ってぶつけたりしてけが人とか出さないでくれよ。 やあ、お仕事がんばってるようだね。 今日もいい物仕入れてるよ。 今晩のおかずにちょっと寄っていかないかい? ほっほっほ。 若い人らは今日も元気ですな。 ヨナちゃんは元気かい? やあ、ここの所毎日図書館へ来るね。 外にでるなら注意しろよ。 最近は動物たちも気性が荒いからな。 外に出るんすか? 外の動物たちはマモノと同じくらい危険っすからね。気をつけるっすよ。 この広場、このままにしておくのはもったいないと思わないかい? (この先は立ち入り禁止です) (この先は立ち入り禁止だ) 沖にある鉄橋は、昔は大きな鉄の箱が走っていたらしい。 今じゃすっかり鳥の巣になったがな。 この町について何か聞きたいことはあります? しー、おじさんこっちきちゃダメだよ! おう、そこのアンタ! 一緒に酒場で一杯やらないか! この船は今点検中だから使えないよ。 ここは陽気で乱暴な奴等が多いだろう。 ま、海の近くで暖かいから頭使わなくなるんじゃないのか? ポポルさんの居る図書館に行かなきゃ… しばらくしたら家に戻るんだぞ。 ヨナちゃんは今日もひとりで留守番かい? えらい子だねえ。 どれ、あとで様子を見にいってやるか。 ありがとう! 頼みます。 村の外に出る前に見つけられればいいんだけれど…… これは……何かが通った跡…… ヨナはこの隙間から先に進んだのか……? くっ、なんだ……先に進めない! ご、ごめん。あの、僕、妹を助けようと…… ……いもうと? それはひょっとして、あそこで今、危機に瀕している者をさす言葉か? え……助けてくれるの? そうなんだ。よかった!じゃ、さっそく頼むよ。シロ! ☆ @ # * (  @ な……何? ヨナちゃんのためにだからって無理はしないようにね? ポポルから話は聞いてるよ。 気持ちは分かるけどあまり無理はしないようにね。 話にならぬ! 仲間か!?! おおおおおっ! さて、どうするかな…… >武器を強化する為、ロボット山に向かう >酒場で仕事の情報を集める わかった。 あんまり無理するなよ。 おとうさん……体…いたい… 待ってろ。 すぐに薬を手に入れてくるからな! 薬魚は海岸の街で獲れる魚よ。 手に入れる方法は街の人に尋ねてみて。 『崖の村』を知ってるわね? 無愛想な者たちの暮らす村だ。 その村で、大量のマモノが発生しているらしいの。 わかった。いってみるよ。カイネも心配だし。 やれやれ。他人の心配しておる場合ではなかろう。 手紙が来ているようだぞ。 手紙が来ているわ。 怪しいものだ! でも手がかりがあるんだったら、いかなきゃ! バカッ!そ、そんなことあるかっ! なにやら……絵が変わっているようだが??? 誰? 執事はぼくの事を考えてくれるあまり、よそ様に無理を言いがちで…… ……くそっ、出口はどこだ! 一体、何をやっておるのだ?? また遊びに来てください! すぐにでは無理でも必ずご主人様の目の治療法を解読してみせます。 たまには、あの陰気くさい洋館に行ってやらぬか? エライね。兄弟でおかあさんの留守を守って…… ……偉いというより、哀れであるぞ。 ……行くぞ 僕は兄なんです……弟の前では絶対に泣けません…… いらっしゃいませ。 本日はどんな御用ですか? また来てくださいね。 おなかすいたー。 おにいちゃんご飯まだー? 今回入手して欲しいのは、ある魚です 魚? 村で薬が不足しているから、万能薬を作りたいんだけれど それには、薬魚(くすりうお)の肝が必要なの わかった。どこに行けばいいかな? 『海岸の街』付近で釣れるらしいわ お願い出来るかしら? 薬魚?それだったら、砂浜の方で釣れるよ 薬魚かあ。内地の方じゃあ、なかなか手に入らないんだろう? この階段を上るらしいぞ。 ペッペッ。ページの間に砂が入ってくるぞ。 ……はぁ 街の水を綺麗にする濾過器が必要なんだけど…… けれど? それを作っている砂漠の街との交易が途絶えてしまっているの。 なぜ、そんな事になったんだ? わからないのよ……彼らの言葉と習慣はあまりにも複雑で。 なかなか複雑な文化体系を持っている種族の街で、うちとは交易が途絶えてるのよ 何か情報が入ったら、教えてくれない? とりあえず砂漠の街に行ってみよう。 入れる えっ、何? 入れる? そうだ。『仮面の街』には入れる。 仮面……の街? 砂漠にある街の事だ。 なぜだ?扉が閉ざされておるのではないのか? ……とにかく、入れるんだ。いくぞ! なんだろう……この建物? この施設は使えぬようだ。 フィーアに案内してもらうのが、早道じゃないか? (ここが、アイテムを売ってるお店) (おお、フィーアじゃないか。お客さんかい? 濾過器を探しているんです。ありますか? (あるにはあるんだが、調整する必要があるなあ) (明日には出来ていると思うから、また取りに来てくれよ) 仕方あるまい。また来よう フィーア、ここまで連れてきてくれてありがとう! (どういたしまして) おかげで、言葉もずいぶん判るようになってきた (よかった!じゃ、出口までご案内しますね) あの身振りは、僕でもわかるよ。『また遊びにきてくださいね』だってさ。 黒文病の治療方法について、何か知らないか? すべての言葉を集めれば、きっと、病気は治るんだ…… (はあっ、はあっ という息づかい) (はっ、はあっ という息づかい) 帰りに、またヨナの好きそうな本を借りてきてやるから。 ありがとう。ヨナ、まってる。 じゃあ、行ってくるよ! 寄り道しないで早く帰るんだよ。 はーい! あ、僕達は…… 帰れ!ヨソ者は帰ってくれ! 話を…… いいから帰るんだ!この村から出て行ってくれ! あんまり無理しないでね…… 皆から話を聞けば隠し場所が見えてくると思うから、よろしく頼むよ。 これが鷲の卵か。早速届けないと。 こんなに海が近いのに、ここの街の人間は釣り一つ満足に出来ない奴等ばかりか。 (掟を守るのも、大変ですよ……) 心に染みるねえ。 アタシも若い頃はさ…… 何の歌か分からないけれど、懐かしい気持ちになるんだよね…… 久々に歌えて楽しかったよ。 また機会があれば歌いたいもんだね。 良いものが聞けた。 あの姉妹にあんな才能があるとはな。 足の具合がまだ思わしくなくて…… 配達にはまだ出られなさそうなんだよ。 ばあさんの説得、よろしく頼んだよ。 >「本当の事を言ったよ……」 >「言えなかったんだ。本当の事は……」 彼に頼まれた材料が集まったね。 それじゃ、渡しに行こう。 ひどい一家だよ…… 見失ったみたいだ…… 狼の巣に行って様子を見てみよう。 (あなた方が王様を助けてくださったそうですね) 助けたというか、見つけたというか。 王あっての我が仮面の街ですから) (……そうだ、王家の方位磁石はお持ちですか?) なんだそれは? (これがあれば、砂嵐の中でも迷わず歩ける優れものです) (是非お持ちください) こんな高価そうなもの、貰っていいの? (もちろん。 我等仮面の人は恩義には必ず報いる民ですから) ならば有り難くもらっておこうか。 (客人よ) (王の守護をして頂いたお礼に『砂漠の井戸』の使用を許可します) 砂漠の井戸? (砂漠の中に石で出来た建造物を見かけられた事は無いでしょうか?) それなら見たことあるかも。 (あれは、地下の砂の流れを利用して移動する為の物なのです) (王家に伝わる専用の通路ですが、よろしければお使いください) 掟にそう書かれているのか? (いえ、これは王の厚意によるものです) そっか。 なら、使わせてもらうね! なんだ?それは。 これは母さんの日記だよ。 母親の? うん。黒文病にかかって、僕が小さい頃に死んでしまったんだ。 ……すまん。悪い事を聞いてしまったな。 ううん、いいんだ。昔の話だからね。 これは唯一残った母さんの形見なんだよ。 これを読むと、昔の頃を思い出すな…… だけど最後の数日間の日記には、奇妙なメッセージが数行書かれているんだ。 奇妙なメッセージ? それはね…… またその日記か。 うん……どうしても気になるんだ。 『繰り返される器の世界』か…… シロ、どうしたの? 何か、夢を見ていたような…… そうだね。僕もこの日記を読むとそんな気持ちになるんだよ。 ……これで? ……これで、日記の全てが終わりなのか? そうみたいだね…… なるほど。 何か分かったの? ……いや、何も。 ……そっか。 お前に頼みたい事があるって村人が北平原に居るらしい。 なんだか思い詰めた顔をしていたな…… あぁ、来てくださったんですね。 何か用があるって聞いたんだけど? デボルさんから聞きましたか…… 私の妻は、先月この平原の羊に蹴られて死んでしまいました。 平原の羊に復讐しようと村を出たのは良いのですが、私には凶暴で手に負えません。 なら、羊を狩ればいいのかな? いいえ!違います! 奴等を私の妻と同じ目に遭わせて欲しいのです。 というと? 貴方はイノシシを乗りこなす事が出来ると伺いました。 そのイノシシで憎き羊どもをハネ殺して欲しいのです!! 上品な趣味とは言えぬな。 上品かどうかなんて、私にはもうどうでもいいんです! 奴等にも、妻の苦しみを味わわせてやってください! 妻を殺した羊どもに、同じ苦しみを与えてやってください!! そんなに倒してくれたのですか! どうもありがとうございます……これで妻の魂も浮かばれます。 これはお礼です。 また気が向いた時に来てください。 私はいつでもここで待っていますから。 フフッ…… ……羊は倒せませんでしたか。 橋が壊れてて、渡れないな…… 皆、健康そうなのは、薬魚とやらを食っているせいか? マモノが持っていたのは……花? 私たちのオマジナイは、誰にも知られちゃいけないの。 さよなら。 こいつが「封印されたマモノ」!? ※☆&〆*@※%。 *@〆☆※&@*※%☆〆※ *☆%〆&※%。 ※@〆※☆@*☆%※*&〆 &@☆*、※☆%※@&☆*%@&〆@……※@☆&〆%! &%※☆、*〆@☆&※☆〆%&※☆……☆※&%@〆☆※? 〆※@☆、*☆※&※&@〆※*〆〆。 ※☆〆※&@※**☆@※% ☆※*%〆※%**@☆@%&※@☆。 &〆&@☆%※@〆& 〆&〆※%☆〆※*&&☆@※*&%※…… ☆※%&@**※☆ 〆@!※&※☆※〆&*&※〆*% *&%※、&☆@*〆*※※……※☆〆@%※☆*&〆% *※〆☆%@%@&☆〆&〆&@**@&@ ☆※☆※☆@☆*※% ☆&※※☆〆@〆※@〆☆*☆&☆〆@* %〆%〆&☆@&〆*※@☆@**※ &〆@%☆※%※※@〆☆&。 @*%&%※〆*%※〆%☆※! %〆……@〆※*@*※%〆@&※※@…… 〆※☆@%&※&@☆%☆*…… *〆※〆☆&☆〆@〆@%@☆%&…… 〆@%※☆〆※*〆☆※〆☆@*〆*&! %※@☆※**〆*〆&☆〆@☆%@%☆*※*。 ※☆〆&%&☆ @※☆〆※〆☆@*%%*☆& 〆@〆*、☆%@☆※〆☆※〆%&……※*@%☆*☆ ☆〆@※☆@*〆※※@☆%〆&*%※%〆*% ※@〆☆※@、&%〆☆* ※☆〆※@&、*%〆@ *〆&☆※%※@%@〆☆&〆※&※☆*@※@☆% 〆☆*※、☆※%@&〆※&*……%☆。〆%&@*? ※〆※☆。※%〆☆*&。 @%@〆*☆@※〆*%@&&@@*…… ※*〆&@%☆*@※%〆*! @&※@☆&%*☆〆☆!! ……@☆&*〆…… *%☆〆%!*☆※〆☆! *☆%〆&! &*、※〆*☆%☆*&*@&☆*? %☆&*@%※☆%*@&※〆。 @☆〆※*〆&@☆@% ☆@*%☆@〆%@*※〆@*%☆*&〆。 %〆☆、※%〆*※% 〆☆@%※*&〆%〆☆〆※〆%〆@☆*@ 〆※@※*〆@&※*&〆☆@☆〆**※☆%&。 %%〆※%&〆☆%@…… ☆※%@〆☆! %@〆*&☆*※?%*☆*※*※&@*%! ☆、@※&…… %、〆*☆〆※@%…… %@!☆*〆※%&@※*@※! %〆@&☆@*%※☆〆@*※%@ &〆*☆&@%※@☆〆*@※%※※〆@&*〆※☆&〆 *〆* *※%*@〆☆&〆%※*☆@&※*%〆@ *※☆〆&%☆*%@〆&? 〆@※%☆&@@&*@〆※*※* *〆※☆*@☆%〆@&%。 *☆〆%*※@@&*☆※*@※% ※〆※〆、☆@*% ……※&☆%〆&〆※&&@☆*※☆〆※※%@*&…… &※@☆※☆%〆〆&@〆*@%〆@%※%。 *※☆※%@*%*〆@*&※@ &☆*〆☆&☆〆*※〆@※@*%& 〆*%&%%〆%☆@※ %@*※〆@*%☆*……&☆@*%? 〆☆&☆〆*※〆@※……☆*〆☆&? @&※*&〆☆@☆〆……〆*☆%☆*&*? ※*&〆%〆☆〆※〆……*〆@*&? *&☆*※〆@※%*……@〆*@%? ※☆@*〆※※@☆%……@☆%〆@&%% 酒場に来るなんて珍しいな。 さては大人の味を覚えに来たか? もう、あのおばあさんが苦しむ事はないんだね…… 主人想いのいい犬であったな。 ……天国でも爺さんとジョンは仲良くやっているかな? あぁ、きっとそうだと思うよ。 ……そうに決まってる。 でも、王のために一番頑張ったのは……僕たちじゃないよ? これは骨が折れそうだ…… ようやく釣れた! 278回に及ぶ失敗の果てだがな。 (役に立てなくて済まないな……) いや、僕はちょっと手助けしただけです。 息子さんならきっと、勇敢で立派な仮面の兵士になれますね! (えぇ、自慢の息子ですから) 何が起こったの!? 本当の事を言ったよ…… 言えなかったんだ。本当の事は…… 何か御用ですか? それはそうと…… ……邪魔とはいわない。しかし、歓迎も出来かねる。 ……%*〆@…… (ちょっと酒場に行ってみようかな……) 本当は『月の涙』の栽培を試みていたんですが、ご存知の通りあの花は伝説と呼ばれるほど栽培が難しくて…… でもそのかわりに、彼女が好きだったフリージアの 栽培に成功したんです。 結果としては良かったんだと思います。 これで……彼女を迎える準備が出来ましたから。 村長の家を訪ねてみるといいわ。 崖の村で一番高い所にある建物よ。 犠牲者がまた増えたようだな…… くそっ!次から次へと…… 放っておくつもりか? ここは危険だ……戻ろう。 ああ、でも、あなた!起きて……あなた! 村の中にマモノが入って来るなんて…… しかも、甲冑まで着込んでおる。 ……お前の村も変わったな。 魔王のせいだ……あの日が、すべてを変えたんだ! もう5年か…… うっ……ううっ。 そっとしておいてやれ。 ずいぶん立派になったもんだ。 ……ヨナちゃんもさぞ大きくなったんだろうな。 ヨナちゃんのことは、村のみんなも心配してるんだよ。 ヨナちゃん、どこにいったんだろうね? 早く見つかるといいね。 マモノに畑の食物を根こそぎ食われちまった。 これから、どうやって生きてきゃいい? 野菜一片、果実一個でいいからお恵みを…… 赤ん坊が飢死にしそうなんです。どうか…… 隣人とはここんとこずっと口をきいてないんだ。 うちの畑から野菜を盗んだのがわかってね…… あそこの家のヤツらは、地下室にたんまり食料を 貯め込んでるって噂だよ。あー、やだやだ。 家を焼かれました。他人の畑から野菜を盗んだ罰だと…… まったくの濡れ衣ですよ。 あんた達に施せるものは何もないよ!とっとと帰っとくれ!! ああ、どうした?……なんかやつれてないか? ……大丈夫です。 そうか……あっ、そういえば今朝、ポポルが呼んでたぞ。 手紙が来てるってよ。 また背が伸びたんじゃない? そうかな。自分ではあまり感じないけど。 ポポルさんは、ちっとも変わらないんだな。 ……お世辞も成長したじゃないの。 本当に、昔から印象がずっと変わらなくて…… はいはい。もういいから。 エミールくんからよ。 石化解除の可能性が出てきたな。 これで……カイネが…… ……また村を離れてしまうのね。 村がマモノの脅威にさらされてるのに……すみません。 ううん……わかってる。いってらっしゃい。気をつけて…… どこかできっと生きておる。 あたりまえだ。 ようこそいらっしゃいました。主が部屋で待っております。 エミールに会って話を聞こう。 久しぶりだな、エミール。 ……あまり背が伸びてないんじゃないか? あ……えっと…… 僕は……特別、なので…… …………そうか。 ところで、石化解除の手がかりを見つけたと言う事だが、本当なのか? はい。ちょっとこれを見てもらえますか? この屋敷にある『計画室』。 そこに『全ての魔力をコントロールする方法』があると? ええ。はっきりとは分かりませんが、何か関係する情報があるかと。 その『計画室』ってのは、どこに? 中庭に入り口があるらしいのですが…… わかった。探してみよう。 警告:施設……の封印……を…… ……読めないな。 『警告』と書いてあるからには、無理に入って穏便に済むわけなかろうな。 エミール!?どうした?大丈夫か? ……なんでもありません。大丈夫です…… なんだろう……紙? ここは……魔法を研究する場所だったみたいだな…… じゃあ……ぼくも、ここで……うッ。 くっ…… エミールが苦しんでいる…… >進む >引き返す だ……大丈夫です……行きましょう。 すみません…… 6号計画……兵器の研究所だったのか? ここで何が行われていたんだ……? うぅぅぅぅ……ぼくは……一体…… おい!エミールが限界にきておるぞ! だ、大丈夫ですから…… どうした、エミール?苦しいのか? ぼくが……兵器……? ぼくは……一体……ぼくは……ぼくは…… 何かを、思い出そうとしておるようだな。 ぼくは……だいじょうぶ? ああ。エミールが何者であっても、エミールに何があっても、俺達がついている。 そもそも我らの中にまともな者など、最初からおらぬ。 気にせずともよいぞ、エミール。 こんな姿になったけど…… もう人間もどきですらないけど、悪いことばかりじゃありません。 この魔力さえあれば…… カイネさんを元に戻せるんですから。 さ、カイネさんのところに戻りましょう。 ……ぼくの姿を見て、別の意味で固まらないといいけれど。 馬鹿者! そんな無駄口はたたかんでよい。 エミールに会いに来たのであろう? 中庭に入口があるんだったな。 そう……か。5年か…… ヨナは? 探してるが、魔王の足取り自体、なかなか掴めぬ。 あの……これ。 それは!『月の涙』!? おばあちゃんのに負けないやつを、って、がんばって作ったんだけど…… そうか……ありがとう……ありがとう…… 失礼。 あっ、ポポルさん、ちょうどよかった。カイネの石化が解けたんです! そう……良かったわね。ちょっと話があるんだけど、いい? 何故なんだ?どうしてなんだ?デボルさん、ポポルさん! わかってちょうだい。 揉め事が起きて危害が及ぶのは、あなた達自身なのよ。 でも! だいじょうぶですよ! ぼくらなら、外で寝ますから。 待てよ!おかしいだろ!? 己の身を犠牲にして村を救ったカイネとエミールが、なんで村から追い出されなきゃならない!? だって、ぼくらこんなんだし…… みんな怖がりますよね。 あなたにそう思ってもらえるだけで、もう十分です! ね、カイネさん? ……私は、外の方が慣れてる。 じゃ、外で待ってますね! ……すまないな。 俺……ちっとも気づかなかった。カイネがなぜ野宿していたか…… ちっとも気づいてやれなかった。 ……クソッ!! 今日はもう休め。 ……カイネとエミールに謝ろう。 謝って…… いや……謝ったって…… この声は…… カイネさんとまたお話ができて、僕嬉しいです。 ……そうか、私もだ。 カイネさんを助けるために、僕……頑張ったんですよ。 一生懸命磨いてみたり、お湯をかけてみたり…… お湯を……かけたのか。 はい。でも、全然ダメで…… 石化を解いてくれて、ありがとう。エミール。 ちょっとだけ姿が変わっちゃいましたけど…… ……辛い思いを、させてしまったな。 で、でも、この姿も悪いことばかりじゃありません。 こうして、カイネさんを見ながらお話できるようになりましたし! そうだ……カイネさんのこと、聞かせてくれませんか? 私の話は……つまらないぞ。 カイネさんのこと……もっと知りたいんです。 ……私にマモノが憑く前、子どもの頃の話だ。 私は……少し変わった身体をしているせいで、村では厄介者として扱われていた。 でも、ただ一人。 おばあちゃんだけが私を受け入れてくれたんだ。 どんなに辛いことがあっても、おばあちゃんがいてくれるだけで私は生きようと思えた。 ……カイネさんにとって、本当に大切な人なんですね。 そうだ! カイネさんの石化も治ったんですから。 マモノ憑きのことや……僕の身体を治す方法も見つけましょう! みんなで探せばきっと簡単ですよ! 僕達なら、きっと……できると思います! お湯をかけるよりは、難しいと思うがな。 もー!そのことは忘れてくださいっ! ……眠れたのか? ……眼が赤いな。 ……あまり思い詰めるな。 ポポルさんたちのところに行く。 まずはデボルさんに挨拶しておこう…… こんにちは、デボルさん。 よう……ニーア。 意外だな…… もう声をかけてもらえないかと思ってた。 いいえ。あれは、村の為だと判っています。 デボルさん達の立場だったら仕方ありません。 ……そうだな。じゃあ、ポポルの元にも行ってくれ。 魔王の事で話があるそうだ。 ええ。今から会いにいきます。 それと…… ……俺も、昨日は取り乱して、すみません。 ニーアが謝る必要はないさ。誰だって、仲間を傷つけられると腹が立つ。 彼女達にも謝っておいてくれ。 ……ちゃんと伝えておきます。 あ……ニーア。 昨日は……ごめんなさい。 どうして?貴方は何も悪くないわ。 でも、ポポルさん達も悪くない。 村のみんなの為なのに、辛く当たってしまった…… ……優しいのね。ありがとう、気にしないで。 ……そういえば、何か話があるとか聞いたのだが? ええ…… 石の神殿があったでしょう? 我の居たところだな? そう。 魔王の居所はそことつながっているらしいの。 はっ、灯台もと暗しか! でも、あそこに渡る橋は……通れなくなってるんじゃ? 船で行けばいいわ。 船? ようやく、交易用の水路が整備されたの。 マモノからの被害もあって、ずいぶんと遅くなってしまったけど…… 石の神殿の裏側の道にも、船を出してくれるよう頼んでおいたわ。 船頭さんに言えば、無料で使わせてくれるはずよ。 これで街の間の移動も楽になると思うんだけれど。 ポポルさんには、お世話になりっぱなしだよ。 本当に、感謝してる。 じゃあ、行ってきます。 ……気をつけてね。本当に、気をつけて! 居ないようだな…… やあ!ポポルさんから話を聞いてるよ。 行きたい場所を言ってくれれば、そこまで船で連れていこう。 やあ。船に乗るかい? いたぞ!いたぞ! うっ……うっ…… ママ……ママぁ…… だれっ! オマエ ダレ? ボクは……クレオ……キミは? 拠点防衛型ロボット P33。 防衛命令 実行中 侵入者 直チニ…… ……オマエ 目カラ 水 流レテイル。 泣いてるんだ! だって、ママが……ママあああ。 泣……ク?ママ……? ママは、ボクのたいせつなひと。どこにもいない。 もう……あえない。しんじゃったんだ…… ワタシ ノ マスター モ 死ンダ。 何百年モ マエニ、ワタシ 残シテ。 ……なんびゃく年も!? 正確ニハ874年10ヶ月14日4時間43分前ダ。 じゃ、それからずっと1人で? ……さびしくなかった? サビシイ……?ソノヨウナ行動ハ 命令サレテイナイ ワタシ ハ 泣カナイ。 ぼくが泣いてるのは…… 死ぬのがこわいからだよ…… クレオ……死ヌ? ニンゲンにつかまったら、殺されちゃうんだ…… 殺ス……コロサレル…… うわーん!! ……クレオ 殺サレル ダメ! クレオ P33 守ル。 た……助けてくれるの? P33 守ル 仕事。 クレオ 守ル 仕事。 あー、びっくりした…… オオキナ音 ヲ 立テル ト 今ミタイナ 事故 ガ 起コル。 侵入者1名 事故デ死亡。 かわいそうに…… あの子達、ボクを追ってきたわけじゃないみたいだ。 やあ、いらっしゃい。 ……弟のほうか?ひさしぶりだな…… 兄さんは元気か? 実は、4年前に事故で…… ……そうであったか……悪い事を訊いたな。 ……いいんです! ……ちょっと、聞きたい事がある。 なんですか? このあたりでマモノの話を聞いた事は無いか? しかも普通のヤツじゃなく、巨大だったり強力なマモノなんだけど。 ……そういうのが出たとは聞いていませんねえ。 僕は……ロボットを倒す事だけが生き甲斐ですから。 フフッ。 ならいい。それじゃあな。 あっ、ちょっとまってください。 実は強力な武器を手に入れたんです。 ニーアさんなら扱えると思うんですけど…… しかし……見たところ壊れておるようだが。 ええ。刃の部分が随分傷んでいるのでそのままでは威力を発揮出来ないんです。 直せるのか? はい。素材さえあれば。 なら素材を取ってくるよ。 良かった。捨ててしまうにはもったいなくて。 必要な素材は形状記憶合金です。 地下2階にいる大型の敵からしか取れないので気をつけてくださいね。 あと、こちらが地下2階に行くためのパスコードです。 エレベーターで使用してください。 じゃあねぇ……『船』とは? ……ヒト ヤ 荷物 ヲ 乗セテ 水上ヲ イク 乗リ物。 正解!ピーちゃん、すごいや! いろんな言葉を覚えたね。 クレオ ノ オカゲ。 ワタシ ニ 言葉 タクサン 教エテ クレタ。 知ラナイ 世界 ヲ 教エテ クレタ。 ボクだって、まだ知らないことばかりさ。 いつか一緒に、世界をまわろうね。 似タ者同士 イッショニ ネ。 そうそう!わーい!楽しみだなあ! これはイイ素材ですね! さっそく武器の強化を行いますよ。 わがままに付き合ってもらったので、今回は無料でいいですよ。 えーと…… これは……ちょっと時間がかかりそうですね。 完成したら、お手紙で連絡させてもらいますよ。 ありがとう。助かるよ。 さて、どうする?武器の修理には時間がかかるようだが。 『お願い』……ねえ。 いろいろ世話になってるし、話だけでも聞いてやろう。 ロボット山に行くぞ。 あ、いらっしゃい! 武器、仕上がっていますよ! ああ、ありがとう。 その武器なら…… ……何だ? おふたりに、お願いがあります! お願い……? 兄さんの仇を討ってください! ……ずいぶん物騒な事を思いついたな。 思いつきなんかじゃない! 俺が武器を作ってきたのは、この為なんです! アイツらを殺せる道具を作りたくて、やってきたんです。 金儲けの為なんかじゃない! あいつら? そうです! マモノと一緒にいる大きなロボットです。 マモノとロボットが、手を組んでおるだと……? マモノが……いるのか? ……心は決まったか? ああ。殺ってやる。 お願いします!兄さんの仇を! あのロボットを……殺してください! ごめんね……ピーちゃん、ボクってよわいな…… ずっと……いっしょに…… いたかった……のに。 クレオ……ヤクソク……イッショ…… ズット……イッショ。 クレオ……サビシイ…… Pチャン……サビシイ……コワイ……泣……ク? お前…… こんなっ、こんな機械に!兄さんは!母さんは! おまえさえ居なければ!おまえさえ!おまえさえ居なければっ!おまえさえっ! カカカカカカッ!いいね。人間らしい。実に人間らしい。 あいつを放ってはおけない。 そのへんで、もういいだろう。 はははっ!俺はやりましたよ!コイツがいなくなれば、山に入りやすくなる。 これからはいくらでも強い武器を作れますよ! 任せてください!ひっ、はははははっ! わかった。わかったから。 憎悪と狂気では、心は癒す事は出来ぬ。 でも……そうするしかないんだ。 愚かな。 やあっ、いらっしゃいっ! フフッ。これは良い素材ですね。 これで機械どもを壊せる武器が作れるって訳だ。 フフッ。フヒッ。ヒヒヒヒッ。 それにしても不思議ですね。 マモノが、どうして機械と一緒にいたのでしょうか? 機械に指示を出し、協力しておるようだった。 何か……考えがあったんでしょうか。 あのマモノには…… あのマモノは…… ……マモノが何を考えていようと、殺したほうがいいに決まっている。 マモノが機械なんかを守ろうとするなんて、馬鹿げた話だ。 お前達も気をつけろよ。 私も……マモノに支配されると仲間でさえ襲ってしまうからな。 違う!カイネは、カイネだ。 マモノじゃない。 こやつの言う通りだ、下着女とマモノは違う。 マモノは下品な言葉は使わないからな。 ぶっ飛ばすぞ、クソ紙。 もしマモノに支配されても、僕が止めます! この洞窟の先に、石の神殿があるよ! そしてその先に、魔王の城……か。 ヘンゼル…… なんだ、おまえ達は? 寄るなっ!汚らわしい。不良品どもが! 私はっ、おまえ達とは違う!違うんだ! またおまえらか……もう私にかまうな…… 『白の書』を奪われてしまった。 ヘンゼルも死んだ…… もう私の存在する意味など、無い…… 私は……もう終わったんだ。 放っておいてくれ…… おまえ達…… 私はおまえ達を見下していた…… 不完全なままゲシュタルト化されたおまえ達を、嘲り、蔑んでいたのだ。 だが、自分がこうなって初めて…… おまえ達の事を認め、語らう事が出来た。 良かった、と思っている。 本当だ。このまま、おまえ達と…… ……何の音だ? ……私は、力を抑える事が出来なかった…… ……もう、おまえ達とは…… ずっといっしょにいますよ、ぼくは。 またマモノ化したら、今みたいに止めます。 何度だって何度だって止めます。 何度だって、カイネさんに戻ってきてもらいます。 ぼく、カイネさんがいるから、野宿も本当に楽しかったんです。 カイネさんが褒めてくれるから、こんな姿でも生きていられるんです。 ぼく、本当はとても弱いけど、カイネさんといれば、強くなれるんです。 頼ってばかりのぼくだけど、カイネさんの仲間なんです。 勝手に去らないでください! 泣くな、エミール。 もう、大丈夫だ。 あそこは…… ……これはなんだ? さあ?読めないな。 これは……暗号……? なんとかなりそうか? これは魔王の城への封印を解く鍵みたい。 ちょっとこれを見て貰える? 判る範囲の言葉を書いてみたの。 手に入ったのは『石の守護神』という部分の石片。 石の神殿にあった事を考えると、ここの石片の言葉に何か意味があると思う。 あと4つの石片がはまりそうな場所があるんだけれど…… 『贄』 『機械の理』 『記憶する樹』 『忠誠のケルベロス』 このうち『機械の理』は多分、ロボット山を示していて…… 『記憶する樹』……は神話の森かしら。 あとの二つ、『贄』『忠誠のケルベロス』は、何の事を言っているのか…… わからないわ。 なるほどな。 各地点のでかいマモノを倒して、順番に言葉を埋めていけばいい訳だ。 ……手当たり次第に殺していくと? 魔王の元にいくためだ。それに相手はマモノ。かまわないだろ? けど、危ないわ。 さらわれたヨナのほうが危険だ。 でも、ヨナちゃんは…… 生きてる。絶対に生きてる! ……とりあえず、ロボット山と神話の森に行ってみます。 ……わかった。気をつけてね。 カイネさんとエミールくんの事なんだけど…… 本当は、街の人も感謝しているの。 ただ……態度や主張をすぐに変えられる人は少ないわ。 すこし時間をちょうだい。 わたしも努力してみるから…… あいつは村を出たみたいだね。 ……ええ。 なあ、ポポル。 あいつ、鍵を全て集められると思うか? 集めてもらわないと困るわ。 この5年間が無駄になってしまうもの。 オリジナルゲシュタルトである魔王の居場所がわかった今、彼の暴走を止めないと…… まさか魔王が閉じこもるなんてね。 鍵を守っているマモノ……ニーアに倒せるかしら。 さあな。だが、やってもらうしかない。 怖気づいたのか? ……いいえ。 すべては『計画』の完遂のため。 あれは……そのための道具にすぎないわ。 お疲れ、ポポル。 暗号の解読は進んでるか? 思ったより厄介よ。もう少し時間がかかるわ。 それより、デボル……漂着した『あの子』の様子はどう? 順調だよ。 元々、船1つを沈めるほどの力があったけど、さらに成長してるみたいだ。 ただ……なぜか、最近になって人間になることに執着し始めてね。 懸念があるのなら払拭しておかないと。 もし魔王が『計画』に背くようなら、あの子の力で制さなければいけないのだから。 ああ、わかってるさ。 心配性だな、ポポルは。 それにしても、人間になりたい、か…… 『イレモノ』のないあの子は、どうあがいたって人間にはなれないのにね…… 魔王の城の『鍵』について、何か手がかりは見つかりましたか? ごめんなさい。もう少し時間がかかりそうなの。 そうですか…… ポポルさんが暗号の解読に集中できるよう、俺にできる仕事はないですか? そうね…… そうだわ。『赤いカバン』の船頭さんを知ってるわよね? 最近、彼が仕事を休んでいて…… 海岸の街まで様子見をお願いできないかしら? 分かりました。任せてください。 船頭さんが亡くなられて、海岸にマモノが出るなんて……大変だったわね。 船頭の彼は、よく夫婦喧嘩の話をしながら笑っていたわ。 奥さんのことを大切にしている、誠実な人だったのに…… 彼のことはすごく悲しいけれど、あなたが無事でよかったわ。 ……そうだ、ポポルよ。魔王の城の『鍵』については、何か分かったのか? 暗号の解読は進めているのだけど、行き詰まってしまって。 『忠誠のケルベロス』は、もしかしたら犬の事かもしれないけれど…… そんな変わった犬は見かけた事はないし。 ポポルさんにも分からないなんて、相当複雑な暗号なんだな。 でも『鍵』とポポルさんだけが頼りなんだ。お願いします。 ……分かったわ。 そうそう。通りがかりに見かけたんだけど、ポストに手紙が届いているみたいよ。 見てきます。ありがとう。 それと、ニーア。 船頭の彼が休んでいたから、別の人を手配しておいたの。 船は、変わらず使えるようにお願いしておくわね。 ……分かりました。 解読は進めておくから、安心して。 あっ、そうだ。 ほう、あの小僧……いや王が結婚とは、世の中わからぬものだ。 結婚式か……是非とも、行ってお祝いしなくちゃいけないな。 早速王の所に行こう。 (おめでたい事じゃ) (王もすっかり立派になられて……) (これで先代も安らかに眠られるだろう) (よう!ひさしぶり!!) 近々、年貢の納め時と聞いたが? 結婚おめでとう。 結婚とは、相手が必要なものだと聞いたが? 花嫁はどこだ? (これは失礼した。紹介しよう) (お久しぶりです) もしかして、フィーア? (はい) ……驚いたな。すっかり大人っぽくなりおって! そういうことなら、カイネも呼ばないとな! (はははっ。そうだな) (こいつ、おまえ達が来なかったら、自分の結婚式に出ないつもりだったらしい) (あ、そっちは『エミール』かい?) はっ、はじめまして! この度のご結婚おめでとうございます! (ありがとう!) あっ、あのカイネさんなんですけど。 (どうせ外なんだろ? 入ってきてかまわないのに……変わらないなあ……) (良ければ、今日はこの館に泊まっていってくれ) ああ、そうさせてもらうよ。 やれやれ……風呂に入る時まで掟があるとは。 シロは浮かんでただけじゃないか。 風呂はもういいだろう。 泊めてもらうお礼も兼ねて、王とゆっくり話をしようかな。 ……結婚式などというめでたい席に、私が出てもいいのか? いいんだよ。王が直々に招待してくれたんだから。 王はよくても、周りの人間が…… この街は、俺やカイネの村とは違う。 掟がすべてなんだ。 変な話だけど、掟に書かれていないことは誰も気にしない。 そうか……なら…… 我個人の価値観からすれば、かような下着姿で婚礼の場に臨むは甚だ奇妙に映るがな。 フン! もう話しかけるな!クソ拭き紙! いや……えへへ。なんだか寝られなくて。 何か心配事でもあるのか? ぜっ、全然そんなんじゃないです。 明日の結婚式が楽しみで、いろいろ想像してたら目が冴えてきちゃって…… 素敵だろうなあ。キレイだろうなあ。 いいなあ。フィーアさん、いいなあ。 エミールにもいつか、いいお嫁さんが見つかるよ。 およめさん?……ああ、お嫁さんですか。 他に何がある?寝ぼけておるのか?さっさと寝ろ。 ……そうじゃないんだけどなあ。 (食料は足りていない。民は飢えたまま……) (狼どもの襲撃も続いている) (王としての仕事は山積みだ) (本当は…… のんきに祝い事なんかしてる場合じゃないんだが……) 祝い事もまた、仕事のうちだよ。 同意。民につかの間の祭り気分を味わわせてやるのも、王の思いやりというものだ。 (……そうだな) それに、フィーアを幸せに出来るじゃないか! 大切な誰かを守り、幸せにするって事は……男には必要なんだ。 (ふふ……そんな事は掟に書かれていなかったな) (『大切な誰か』……か) (……以上の要件に沿い、掟904に沿って誓いの口づけをお願い致します) (なんか照れるな……こういうのは) (……) (あんな事になってしまって……) (狼どもさえいなければ……) (フィーアちゃん……) (今この国は、深い悲しみの底に沈んでいる) (恩人たちよ、王を支えてさしあげてほしい) (とても店を開けている気分ではないが、掟だから仕方がない……) (……武器が要るのかい?) (我等が掟、その名の下に……) (掟を守り続けてこそ仮面の街の民です。 どんなに悲しくても、仕事を放棄できません) (私も儀式に参列していたんです。 ここで見張っていれば、あんなことには……) 己を責めすぎるな。あの数の狼だ。どのみち防ぐことはできなかったであろう。 (狼たちが、結婚式を襲うなんて……!) (悲しみに何も喉を通るまい。しかし、掟に従い、食料の売買に身を委ねん) (悲劇は起きてしまった…… 流砂の監視しかできない自分がもどかしいよ……) (我らが恩人よ……王の苦しみを救ってください) (我等が恩人よ……王の悲しみを救ってほしい) (王妃様……あんなに幸せそうだったのに……) (掟に従い、素材の質を見極めん……) (我等が掟、その名の下に……狼に気を付けてくださいね) (王様は王妃様を深く愛していた。喪った悲しみはどれほどか……) (フィーアちゃんに、なんの罪があったって言うんだい!?) (今朝までの幸せな気持ちが消えてしまったよ…… いったい、いつまで狼に怯えて暮らせばいいの?) (どんなに悲しい時でも、流砂は絶え間なく流れ続けます) (この気持ちも、流砂のようにすぐに流れていけばいいのですが……) (あの狼たち、絶対に許せないわ) (結婚式の日にお亡くなりになるなんて、悲劇です。あんまりです) (王様の怒りと悲しみ……新たな悲劇を呼ばなければいいのですが……) (儀式のために進めていた、過剰な狼狩り……) (我々はその報いを受けたのかもしれない…… だとしても、なぜあの子が……) (若い花嫁があんな目に遭うなんて、やりきれないよ) (可哀想な王妃様。代わりに私の命を差し上げられたらいいのに) (……命は砂のようだ。 すくおうとしても、指の間からこぼれ落ちてしまう……) (王様のこと……よろしく頼みます) (ねえ、花嫁さんはどうなっちゃったの?) (ねえ、花嫁さんはもう戻ってこないの……?) (…………) 仮面は涙を隠すのに役に立つ。そっとしておいてやろう。 (仮面の王様、かわいそう……) (仮面の王様、ちょっとは元気出たかなぁ?) 王があのまま引き下がるとは思えぬな。 今にも一人で狼を倒しに行きそうだ。 放っておくのか? そんな訳ないだろ。俺だって狼達が憎い! 戦うのであれば、相応の準備が必要であろう。 さっきの様にはいかぬぞ。 わかってるさ。 戦いの準備は出来たのか? (フィーアだけじゃない……) (狼共には、もう何人もの民が殺されているんだ!) (これ以上、民を犠牲には出来ぬ。 我は戦う。王として、民を守る!) (掟など、クソ食らえだ!) 狼の群れがどれほどの数か知っておるか? 村を襲ってきた狼どもなど、ほんの一部だぞ。 (負ける気はない!) ……わかった。俺達も協力する。 (そこまで世話になる訳にはいかない) おまえの為じゃない。 フィーアの為だ。 もーっ、カイネさんは口が悪いんだから! 意見が揃ったな。 ならば急ぐぞ!悲劇を止めるのだ! (みんな……) (フィーア……) ……フィーアの敵討ちに行くんだな。 (王、どちらへ?) (狼を、討つ。街の事は任せた) (……それでは、いくつかの掟に反する事になります) (その掟とやらがフィーアを救ったのか) (フィーアが何をした?) (あの、幸せが何なのかもまだ知らぬような女が、死ぬべき理由でもあるのか?) (いいえ) (弱い事はフィーアの罪だったのかっ?) (ならば、そこをどけっ!) (いいえっ!どきません!) (貴方は、愚かな王です) (幼い。実に、幼い) (貴様……) 残ったのは……これだけか…… じき、ヒトの追撃があるだろう。 今ならまだ、逃げ切る事が出来る。 お前達の退かぬ気持ち、しかと受け取ったぞ。 我と同じ決意を示してくれたことに、感謝する。 同胞の命! 我らが狼の誇り! 奴等に、死を!!! (ここが、狼達の巣だ) (無理を言ってすまない) ……行くぞっ! おじい……ちゃん…… (幼くして奉公に出され、声を出すことすら許されず、家族のいない厳しい環境で働いて働いて……) (ようやくこれからって時に……) フィーアは、これまでも十分幸せであった。 (……そう……か?) 勿論。 あの娘なら、きっとそう言うはずだ。 フィーアの誇りだった『立派な王』であれ。 (……ああ……そうだな。 努力しよう) (すまないが、ちょっと1人にしてもらえるか?) (王は他人に涙を見せてはいけないことになってるんだ) やれやれ。また掟か。 (そう。我ら仮面の人は、掟に始まり、掟に終わる) (そして時々、掟をやぶる) (そうだろう、フィーア?) 今は、そっとしておいてやれ。 王様……かわいそうです…… ……すべて、マモノが存在するからいけないんだ。 (狼がいなくなって、暮らしやすい街になりました) (フィーアちゃんみたいなイイ子が……どうして……) (狼がいなくなっても、マモノの脅威は消えていない) (しかし、過剰なマモノ狩りは避けるべきだ。 何時かその報いを受けることを、我々は身をもって知ったのだからな……) (変わらない毎日に嫌気がさして、砂に身を投げようとも考えた) (でも、そんな毎日がどれほど幸せかを、王妃様に教えてもらったように思うよ) (いつか、狼もマモノもいない平和な世界になるのだろうか?) (これからは、もっと街の警備を固めなければ) (この街にはイイ女もたくさんいるからさ、王様には元気を出してもらいたいよ) ……あやつは一途だぞ。意外にもな。 もう閉じこもっているのは、ヤメにしたんだ。 久しぶりに出てみると、風が気持ちいいな。 恐ろしい……もう、誰も信用出来ない…… 一体何を信じればいいんだ…… 嫌だよ……怖いよ…… 来るなッ!来るなァァ! 夕べもマモノが襲ってきたんだ…… この村はどうなってしまうの…… マモノじゃないなら、証明してみせなさいよ! ポポルさん、魔王の城の『鍵』の情報は、何か分かりましたか? そうそう、ちょうどその事で話したい事があったの。 崖の村は判るわよね? ああ、あの憂鬱な者共の陰気な村か。 それが最近はそうでもないらしいわ。 崖の村の村長からの手紙よ。 『贄』……魔王の城の鍵の名前が!? そうね。各村の村長に問い合わせてみたの。 すごい。さすがポポルさん! ……しかし、なんだか都合が良すぎはしないか? あれだけ閉鎖的だった村人が商売を始めた…… その上、魔王の城の鍵の情報まで教えると。 ちょっと、危険な感じがするわね。 気にしすぎさ。それに、危険でも構わない。 待っているだけじゃ、ヨナは戻ってはこない。 それに……マモノが居たら皆殺しにすればいいだけだ。 そう……わかったわ。気をつけてね。 まずは村長の家を訪ねてみるといいわ。 崖の村か……まずは、村長の家だな。 気が滅入る事だな。 私達は望まない。 不要な闘いを望まない。 このまま、共存する事が出来るのなら。 このまま、穏やかに暮らし続けられるだろう。 だが、あの男がやってくる。 そうだ、あの男がやってくる。 女も子どもも皆殺しになる。 どうすれば……一体、どうすればいいのだ…… 村はもうおしまいなんだ…… 俺達、ポポルさんの村から来ました! もうだめだ…… 手紙の件について、お話を聞きたいんです! もう、この村はお終いだ…… うむ。こういう陰気な輩であったな。 村長!だって、あなたが手紙を出してくれたんですよね!? 知らぬ……手紙など、知らぬ…… ……どういうことだ? 他の者に聞いてみた方が早そうだな。 村の者に聞き込みをしてみよう。 手紙?知らないなあ。 手紙?そんなのは知らないよ。 手紙を出した人?聞いたことないねえ。 いらっしゃい!村の特産品、見ていってくれ。 手紙かあ……聞いたことあるような…… 知ってるのか? ないような…… どっちなのだ! ところであんたは……カイネさんの友達かい? そうだが? 噂には聞いてるよお。 マモノ狩りをしているんだって? 然り。この村のマモノも全滅出来るものなら、しておきたいところだが…… そうか……全滅か。 全滅、全ぜんめ滅ゼ……ンメツメツ滅ッメツ 姉さん!姉さん! とにかく……この村からは出よう。 そうだな…… 最後の『鍵』が集まったな。 これで……全部だ。 魔王の所に……ヨナの所に行けるのか? 絶対に、取り戻してみせる! これでようやく、ヨナを助けにいける…… どうした?なにを神妙な顔をしておる? シロ、相談があるんだ。 カイネとエミールの事だ。 魔王との戦いは、今よりもっと過酷になる。 ヨナのためとはいえ、カイネとエミールを巻き込んでもいいのか。 今さら何を言うておる。 確かに今さらかもしれないが……でも…… ※セリフのみ想定(ぐああああああっ!) おい……何フザけたことを言っているんだ。 聞いていたのか…… カイネ、エミール、俺は…… 私達を置いていくなんて、フザける以外の何だって言うんだ。 そうですよ。 こんな僕を受け入れてくれて、何があっても一緒だって言って貰えた。 今度は僕達がお返しする番です!! 恩返しとか、仲間とか、そういう恥ずかしい事をイチイチ説明させるな。 だけど…… 私にできることはこの剣を振るうことだけ。であれば、誰とどこにいようが大差はない。 ……二人ともお前の力になりたいと思っておる、その気持ちは変わらぬようだぞ。 いったい何が…… ご、ごめんなさい! エミールの魔法であったか。 なんという乱暴な…… カイネさんに……やれって言われて…… そこの腑抜け野郎がフザけた事を言っていたんでな。 あ!でもタダでやるなんて言ってませんよ! ヨナさんを助けたあとは、僕達のことを手伝ってもらいます! カイネさんのマモノ憑きのこととか、僕の姿を元に戻すとか…… それを治す方法を探す旅に出るんです!きっと楽しいですよ~!! 世界中のグルメも楽しんじゃいましょう!! 無駄に食ってやるからな。金の準備をしておけよ。 みんな……ありがとう。 ヨナを……必ず助け出す。 カイネとエミールを……手伝う? なんだか坊主、たくましくなったなぁ。 どうしたんだい? 何か心配事でもあるのかい? いや、大丈夫だよ。 ヨナちゃん、きっと生きてると思うよ。 すてきな少女になって帰ってくるさ。 これ、もっていきなよ! あ、ありがとう! ……行くのか? 村は噂で持ちきりよ。 あなたがヨナちゃんを取り戻しにいくって。 本当に行ってしまうのね。 必ず、ヨナを連れて戻ってきます。 あの…… ……ううん。なんでもない。 ポポルは心配性だからな…… ……じゃあ、気をつけて。 くれぐれも、気をつけてね! これでようやく魔王の城へ入れるな。 そうね。でも、まだ気は抜けないわ。 彼に魔王を殺されたら、『計画』そのものが破綻してしまう。 魔王と対峙される前に、わたし達の力で抑えなければ。 ……なあ、ポポル。 あいつは、あたし達の話を聞くと思うか? ……どうかしら。 最近、あいつと過ごした毎日を思い出す事が多くて…… デボル……! 分かってる。分かってるんだ。 それが許されないってことくらい。 でも……おまえも同じなんだろ? それは………… だとしても、選択の余地はないわ。 わたし達双子は、そのために作られたのだから。 ははっ……不思議だよ。こんなことで悩むなんて。 魂なんて、無い筈なのにな…… こんな悲しいことを繰り返さないよう、しっかりヨナちゃんを連れ戻してきなよ。 待ってるからね。 ああ。必ずヨナを連れて帰ってくるさ。 相手はマモノの王だ。気を付けるんだぞ。 何かせんべつでも渡せればいいんだが、深刻な食糧不足でね……悪いな。 頑張ってこいよ! また来てくださいね。次は、ヨナちゃんも一緒に! ……魔王の所へ行くのか? ああ。必ず倒す。 そうだな、5年分の想いをぶつけてやれ。 必ず帰って来いよ! マモノたちは確実に力を増しています。 くれぐれも準備を怠らないように。 村の人たちは我々が全力で守りますから、戦いに集中してくださいね。 ついに、ヨナちゃんを取り戻しにいくんだな?応援してるぜ。 魔王を倒しに行くんだってな。無理だけはするなよ。 いよいよ向かわれるのですね。ヨナさんのもとへ。 魔王を倒して、ヨナを取り戻してくる。 この村の中だけは安心できるように、警備を怠らないよう努めます。 あなたがいつ帰って来てもいいように。 さっさとけりをつけて、戻ってくるんだぞ。 早くヨナちゃんに会いたいねえ。 気をつけて行ってこいよ! 安心して子供たちが暮らせる日が来るといいのだけど…… 無理はしないでくださいね。 妹さんの居場所がわかったんですってね…… 私は彼の死から一歩も進めていないのに……どうして私だけ…… ……行くぞ。あの者が自ら立ち直るしかないのだ…… 村を出発する前に、腹ごしらえをしていくんだよ。 ……と言っても、お肉もお野菜もなかなか手に入らないんだけど。 飢えのことばかり考えていても仕方がないな。 無事に帰ってくることを祈ってるよ。 商店街のみんなも、ヨナちゃんに会えるのを待ち望んでいるよ。 ヨナちゃんを取り戻して、必ず帰ってきてくれよ。 俺たちも何か手伝えたらいいんだが…… 村に戻ったら、また買いに来てくれよ。 必ず帰ってきておくれ。 若者がマモノに殺されるのには耐えられんよ。 無事に帰ってきておくれ。 ……いってきます。 ……この戦いが終われば、この広場にも活気が戻るだろう。 ぼくもおにいちゃんみたいに強くなって、マモノをたおすんだ! こんな危ない時代は、家族が身を寄せ合って暮らすべきよ。 ヨナちゃんを助けてあげてね。 最近は暗い話題ばかりだったけど、あんたがヨナちゃんを連れて帰ったら、きっと村が明るくなるだろうね。 アンタは村の恩人だ。 俺たちも自分にできることを頑張るよ。 必ず魔王を倒してきてください。帰りを待っていますよ。 村の近くにいるマモノですら手こずっているのに、魔王の強さなんて想像できませんよ。どうかご無事で。 魔王を倒しに行くんですか? ここは僕に任せて、安心して行ってきてください。 平和になったら、僕、ポポルさんに……想いを伝えようと思ってるんです。 だから頼みます、絶対に魔王を倒してきてください! こやつの将来が心配になってきたぞ…… ヨナちゃんが帰ってくるの?私、お友達になれるかなぁ? 兄ちゃんの妹って、かわいいの? ヨナちゃんと一緒に遊びたい!ね、いいでしょ? 僕たちは村を守ることで精一杯です…… あなたは一人でも魔王を倒しに行かれるのですね。 聞いたよ。いよいよヨナちゃんを助けにいくんだってね。がんばりなね。 魔王を倒しに行くんだって? お前はやられたりするなよ。生きて帰ってこいよな! 村のために、俺にもできることがあればいいのになぁ…… 危険な場所へ行かれるのなら、十分に気を付けてくださいね。 止めたとしても、行ってしまうんだよな…… 村で帰りを待っているよ。 本当に……気をつけて…… 気をつけてな…… もういいのか? 必ず、戻ってきましょうね! ああ。行こう! ようやく、ここを通れるのだな。 本当の声は誰に問う? 本当の姿を誰に見せる? 我が問いに答えよ。 こ、小鳥さんが喋ってますよ! 我は問う。 人が何故、世界から居なくなったのか? 何だ、それは? 待て……これは合い言葉だ。 合い言葉? いわば、この城に入る為の呪文だ。 たしか……どこかで聞いたような…… >我は答える。命短きゆえに。 >我は答える。黒き病がゆえに。 我は答える。黒き病がゆえに。 人はその命をいかに長らえるのか? >我は答える。聖なる世界樹の葉で癒すべし。 >我は答える。その身と魂を別つべし。 我は答える。その身と魂を別つべし。 我は問う。魂のゆく先はいずこか? >我は答える。写し身となる傀儡に収めん。 >我は答える。光溢れる約束の場所にあり。 ……よかろう。 ……そのものを主たるヒトとみなし、 城への立ち入りを許可する。 我は答える。命短きゆえに。 我は答える。聖なる世界樹の葉で癒すべし。 我は答える。光溢れる約束の場所にあり。 どうやら間違えたようだな…… 汝らは……村の双子? デボルさん!……ポポルさん! どうしてこんなところに……? 村に……戻る気はないか? ここは、とても危険よ? 入ったところで、ヨナが戻ってくるかどうかも…… 如何にして、此処に来た? シッ!質問しているのは、わたし達よ。 >俺達は先に進む。ヨナを助ける為に。 >どうして、ポポルさん達が…… >デボルさん達の言う通りだ。村に戻ろう。 デボルさんの言う通りだ。村に戻ろう。 本当に、村に戻るのか? ……ああ。村に戻ろう。 ……違う。この先に……ヨナが……! 俺達は先に進む。ヨナを助ける為に。 そうか……なら、仕方ないね。 仕方ないわね。 どうして、ポポルさん達が…… 答える気はないわ。自分で……考えるのね。 デボルさん……ポポルさん! やっと来たね。 待ちくたびれたわ。 どうして……どうしてなんだ!? ……1300年前。 滅びかけた人類が取った最期の手段『ゲシュタルト計画』。 ゲしゅ……タるト……??? 白の書……思い出せないの? なら、思い出させてやる。 うううううぅぅぅぅ……アタマの……中が……ガガガッ。 思い出したぞ…… デボル……ポポル……汝らは人間にあらず。 そして……! はははっ!口ごもったね。言いづらいかい? ならポポル、代わりに言ってやんなよ。 わたし達だけじゃないわ。 今、ここにいる全員が、人間に作られた『人間モドキ』なの。 何を……何を言ってるんだ……? まだ、わからないかなあ?おまえ達は人間じゃないんだよ! じゃあ、この世界に『人間』は存在しないんですか? 否…… 我等が『マモノ』と呼んでるアレが……人間だ。 人間だったモノの、なれの果ての姿だ。 さっ、お喋りは終わり。 あたし達は仕事に戻る。 おまえのそのカラダを返してもらおう。 本来の持ち主である人間に。 悪く思わないでね。 それが、持ち主のいないカラダを持たされたわたし達の仕事なの。 あたし達の永い人生は、ニンゲン達の意思に沿って 他人の人生を制御するためにしか存在しない…… ……ヨナの様子は? シロ!? どこにいる?無事なのか? 探しても無駄だ。我はもう形を失った。じき、声も失うだろう。 ゆえに、今のうちに言っておく。 よく聞け。 ヨナは、大丈夫だ。 恐れるな。諦めるな。 呼び戻せ。ヨナを! ……どうやって? ヨナの、そして、お前の記憶を…… 思い出せ。 お前達が生きる証を。 俺達の……証。 大丈夫。 お前なら出来る。 カイネ……どうしたんだ? いいか、今から言う事を良く聞いてくれ…… 私の左半身のマモノの領域が広がっている。 もうまもなく、私は暴走してしまうだろう。 止められない…… もう俺には止められないんだ! いいから聞けっ! ワタ……シ…… ……助ける方法なら……ある。 誰だっ!? そんなことはどうでもいい!時間が無いのだ。いいか?良く聞け。 おまえは…… どうする…… >カイネの命を絶ち、業苦から解放してやる。 >自らの存在と引き替えに、カイネを人間にする。 村を雨音が満たしていた。 四方を急勾配の崖に囲まれているせいだろうか? ここでは雨に限らず、すべての音がよく響いた。 村人達はみんな家の中で雨があがるのを待っているようだ。 絶壁にへばりつくように点在するタンク型の家々から、かまどの煙が上がっている。 そんな中、1人でふらふらと外を歩く子どもの姿があった。 ぬかるみに足をとられて何度か転びながらも歩きつづけ、子どもは村の中央までやって来る。 長い睫毛に雨の滴をのせてひたすら見つめる先には、鷹をかたどった木彫りの風見鶏があった。 昔から変わらずこの谷に立つものだ。 子どもは風見鶏を見上げつづける。 濡れた髪がはりついた顔は整っているが、青白く、生気がない。 繊細な少年にも、早熟な少女にも見えた。 全身を冷たい雨に打たれながら、子どもの唇がかすかに動く。 「くちばしの先が東を向いたら……帰る。>西向きのままなら……もう……」 子どもがまばたきをすると、雨の滴が頬をつたって涙のようにこぼれ落ちた。 どのくらい時間が経っただろう? 耳元で風の切る音がした次の瞬間、風見鶏が派手な軋みをあげながらぐるりと回った。 くちばしの先がちょうど東向きになる。 何が起こったのか? 目を丸くして風見鶏を確かめようとした子どもの背中に、間髪入れず大人の拳ほどもある大きな石がぶつけられた。 あまりの痛みに息が止まり、膝から崩れ落ちる。 ぬかるみに手をつきながら、子どもは自分に当たったのと同じくらいの石が風見鶏の横にも転がっているのを見た。 どうやら最初から標的は自分だったらしい。 そう悟った子どもの顔に諦めたような笑みが浮かぶ。>果たして、その読みは正しかった。 石が次々と飛んでくる。>同時に、ぬかるみを蹴散らしながら近づく複数の足音が聞こえた。 「カイネ!」 勝ち誇ったように叫ぶその声には聞き覚えがあった。 村の子ども達を束ねる大将きどりのディモだ。 カイネと呼ばれた子どもは、薄笑いを浮かべたままのろのろと立ち上がる。 飛んできた石のひとつが瞼の上をかすって血が噴き出た。 血をしたたらせながら平然と立っているカイネに、ディモは一瞬ひるんだ様子をみせたが、すぐにまた唇をゆがめた。 「雨の中、散歩か?それとも、この村から……」 そのまま背を向けて歩き去ろうとしたカイネの行く手を、ディモの合図で子ども達が一斉にふさいだ。>どの子ども達の瞳も、好奇心という名の残忍な色に染まっている。 カイネは、頭上から雨とは別のものが降ってくるのを敏感に感じていた。 それは崖に沿って並ぶ家々の中から、子ども達のいじめの現場を息を殺して見守る大人達の視線にちがいなかった。 カイネはあえて振り仰がない。 今まさに始まろうとしている暴挙に対し、村の大人達が見て見ぬふりすることを知っているからだ。 さらに言えば、大人達は手を下さないだけで、子ども達と同じ嫌悪感を自分に抱いていることを知っているからだ。 「どこへ行くんだ、カイネ?>おまえに逃げる場所なんてあると思ってんの?」 ディモはいつだって弱い者をいたぶることにかけては天才的な才能を発揮する。 よくわかっているはずなのに、今日もいきなり核心を突かれ、カイネは不用意に傷ついた。 顔こそ懸命に前を向いたままだったが、視線が下に落ちるのは止められない。 そんなカイネの様子をつぶさに観察し、ディモは舌なめずりをした。 「どこに行ったって、おまえは薄気味悪い『厄介者』だよ。>諦めな!」 雨がもっと強く降ればいい。 カイネはそう願う。 ディモの言葉を掻き消してくれるほど強く、強く、降ってくれたらいい、と。 しかし、カイネの祈りとは裏腹に、崖の上の空に横たわる鈍色の雲は厚みをなくし、雨足は弱まってきていた。 カイネは小さくため息をつく。>いつものことだ。 願いが天に通じたことなど今まで一度だってなかった。 私は天の失敗作であり見離された者なのだ。 ディモはカイネが肩を落とし、完全に足を止めたのを見定めてから、ゆっくり近づいてきた。 ディモの太い指がカイネの顎を持ち上げる。 臭い息を吹きかけながら、ディモは下卑た笑い声をあげた。 「服を脱げよ」 「……」 「バケモノの中身がどうなってんのか見せてみろよ。 そうでなきゃ俺達、おまえのいるこの村で安心して暮らせねぇよ」 ディモが言い終わらぬうちに周りから無数の小さな手が伸びてきた。 子どもとは思えないほど強い力で服が引っぱられる。 ありあわせの布で作られたカイネの服はたちまち音を立てて破れた。 露わになった肌をとっさに隠したカイネを、ディモは睨めつける。 「なんだ?女みたいなことするんだな」 カイネは空ろな視線を漂わせ、風見鶏を見上げた。 もうぱらぱらとしか降っていない雨を受けて、風見鶏は毅然と東を向いていた。 カイネが選択を託したひとつの未来を示していた。 帰らなきゃ……>でも、どこに?>私に家などない。両親も家もすでにない。>失くしてしまった。 失くして……>しまった…… 「全部はぎとっちまえ!>今日こそ、こいつが男か女かはっきりさせようぜ!」 カイネは目をつぶる。 ディモの叫び声もそれに続く残酷な歓声もはるか彼方に押しやられ、頭の中は雨音で満たされた。 そのまま、雨音はつづき…… けれど、カイネが味わうことを覚悟した痛みや苦しみは降ってこなかった。 雨音の裏でかすかに響いていた歓声が悲鳴に変わったのを感じて、カイネはようやく目をあける。 まず見えたのは、仰向けになってぬかるみに倒れこんでいるディモだ。 泥がはねるのもかまわず転げまわって「痛い、痛い」と泣き叫んでいた。 よく見れば頭をおさえた太い指がうっすら赤く染まっている。 派手に痛がるディモに対し、取り巻きの子ども達は身じろぎも出来ずにいる者が大半だった。 青い顔をして、一歩また一歩と後ずさっていく。そんな彼らの凍りついた視線の先には…… 小さな体を精一杯反らせて息巻く1人の老婆がいた。 「石が当たるとどれだけ痛いか、これでわかったろ?>今度うちのカイネをいじめたら、承知しないよ!」 老婆はディモの傍らにしゃがみ、血のついた手をどかせて傷を見ていたが、すぐにぺしりと頭を叩いた。 「痛い!何すんだよ、クソババア!?殺す気か?」 「かすり傷で死んだヤツなど見たことないね」 「こんなデカイ石を投げつけられたんだぞ?打ちどころが悪かったら、カンペキ死んでたって!」 そう言ってディモが指した石は、たしかに両手でないと持ち上げられないくらい巨大なものだった。>しかし、老婆は涼しい顔で首をすくめる。 「いいじゃないか。昔から、バカは死ななきゃ治らないって言うからね」 老婆の容赦ない一言に、ディモが歯をぎりぎりと軋ませる。 カイネと目が合うと、その顔は一段と歪んだ。 「出ていけよ!>おまえらふたりとも、この村から出ていけよ、今すぐ!!>忌まわしいヤツらめ!!」 老婆が石を探すそぶりをすると、ディモは慌てて起き上がり、逃げだした。 その背中を見送りながら、老婆は肩をゆすって豪快に笑う。 「逃げる元気があるなら、だいじょうぶだろ!」 そして肌が露わになったカイネに向き直ると、いそいそ自分のショールをはおらせた。 その顔からは笑みが消え、心配そうに眉をひそめている。 買い物カゴから白いハンカチを取り出し、瞼の上にそっと当ててくれた。 「やれやれ。>カイネ、あんたの傷のほうがよっぽど深いじゃないか。>どうして抵抗しない?」 祖母のやさしい声に、カイネは言葉を詰まらせた。 「もう……どう……でもいい……んだ」 我慢していた涙が地面に落ちる。 「生きてたって、邪険にされる。>『厄介者』って言われる。 それなら、いっそ死んじゃったほうがいいって」 カイネはふいに強く抱きしめられ、最後まで喋れなくなる。 祖母が、両手を伸ばして力いっぱい抱きしめてくれていた。 10歳のカイネと同じくらいの身長しかない祖母だったが、ずいぶん大きく感じた。 「カイネ、死ぬなんて簡単に口にするもんじゃないさ。>生きると死ぬとの間には、広くて深い河がある。>いいかい?>人は、しかるべきお迎えが来るまでは、生きつづけたいと願う義務があるんだよ?」 祖母は肩をすぼめ、震える声で付け足した。 「身近な者が唐突に命を失くすと、>遺された者はどれだけ混乱し、>傷つくか…… カイネ、おまえが一番よく知ってるはずだろ?」 カイネは目の前の小さな老婆を眺めた。 がさつで言葉遣いも乱暴な祖母。 沸点が低く、言葉より先に手が出ることも多い祖母。 父母を亡くした後すぐ、カイネはほぼ初対面のこの人のもとに預けられた。 それから季節がいくつか過ぎたが、いまだになかなか打ち解けられずにいた。 祖母の強烈な人柄のせいもあったが、幼い頃から積み重なった苦い経験がカイネを身内にすら心を許せない子どもにしていたのである。 しかし、今やっとわかる。 この一見とっつきにくい老婆にだけは、カイネの苦しみや孤独がきちんと響き、伝わっていたということを。 「おばあちゃん……>私のこと、>気持ち悪くない?」 「気持ち悪いものか!」 カイネは大きな虫食い穴がそのままになっている祖母のショールを胸の前でぎゅっとかきあわせた。 「でも、私はこんな身体で……>父さんと母さんだって、>私がこんな身体でなければ>きっと死……」 「誰が何と言おうと、おまえはあたしのかわいい孫だ」 祖母はカイネの言葉を遮り、きっぱりと言い切った。 そして、うなだれているカイネの頭にぽんと花飾りをのせる。 白い小さな花びらが重なって袋状になっている花は、手で触れただけでその名前がわかるほど特徴的な形をしていた。 「月の涙!?」 カイネはあわてて花飾りを持ち上げ、自分の予想が当たっていることを確認した。 しかし一方で、にわかに信じられなくもあった。 なにせ月の涙は「見つけられたら、100年に1度の幸運を手に入れたも同然」と言われるほど幻の花なのだ。 「おばあちゃん……この花、どこで?」 買い物帰りにぶらぶら道草食ってたら、ちょうど咲いてたんだ、>と祖母は気負いなく答えた。 本当にその言葉通りの幸運があったようにも思えたし、>見つけるまでの苦労をおくびにも出さない、祖母らしい照れ隠しであるようにも思えた。 いずれにせよ、強引に茎を束ねたせいでところどころいびつになったその貴重な花飾りは、不器用な祖母が愛情を込めて懸命に作ってくれたものにちがいない。 カイネは月の涙の花飾りをそっとまた自分の頭にのせた。 祖母が目を細める。 「まあ、ちっとばかし形は不細工だけど、これも立派な髪飾りよ。 女の子はオシャレのひとつもしないとな」 自分を『女の子』と見なしてくれる祖母を、カイネは嬉しく、心強く感じた。 「私に似合うかな?」 「似合うさ。>あたしの孫なんだ。>何でも似合うさ!」 「ありがとう」 頬を染めて、心からの感謝を述べる。>そんなカイネに祖母は微笑みを返した。 「いっしょに生きていこうな、カイネ」 祖母のしわだらけの手が差し出される。 カイネはその手を握った。 強く強く握って、祖母とふたりで歩き出す。 いつしか雨は上がっていた。 カイネは習慣のように風見鶏を見上げてしまう。 風が出てきたのか、風見鶏は元気な音を立ててまわっていた。 しかし、そのくちばしの方向を、カイネはもう気にしていない。 もう逃げる場所を探す必要はない。>私には帰る家がある。 もう孤独ではない。 おばあちゃんという味方がいれば、百万の人から疎まれてもかまわない。 カイネはまぶしげに目を細めて風見鶏の上、太陽が顔を出した空を見上げる。 そこにはうっすらと虹が出ていた。 七色の自由が輝いていた。 高い空に薪割りの音が吸い込まれていく。 音だけ聞いていると、どれほどの匠の技かと思う。 しかし、実際に出来上がる薪は大きさも太さもバラバラで、見られたものではなかった。 「ええーい、くそったれ!」 お世辞にも上品とは言えない言葉を吐きながら斧をふるっている小さな老婆に、カイネが声を掛けた。 「おばあちゃん」 「なんだい、カイネ?>近くに寄ると危ないよ」 言ってるそばから、勢いよく弾かれた太い薪がカイネの頬をかすめて飛んでいく。 カイネは用心深く距離を保って、大きな声を出した。 「水くんでこようか?」 祖母の手が止まる。>一瞬、眉が寄った後、ことさら明るく笑ってみせた。 「いいよ。いいよ。>あたしがいってくる。 最近はマモノも出てきて、物騒だからね。>手伝ってくれるなら、薪割りを頼むよ」 カイネに斧を渡し、祖母は紐のついた桶をふたつ持ち上げる。 担いだ棒に桶をぶらさげて水を運ぶのだ。 どちらかといえば薪割りより水くみのほうが重労働だった。 だからこそカイネは手伝いを申し出たのだが、一方で祖母に断られてしまうこともなかば予想済みだった。 祖母は孫のカイネにいろいろな手伝いを言いつけたが、集落へのおつかいだけは不自然なくらい頼んでこなかった。 カイネが村をうろつけば、子ども達にいじめられ、大人達から心ない嘲笑を受ける可能性が高いからだろう。 祖母はそんな憂いを浅はかに口にするような人ではなかったが、カイネは自分が腫れ物のごとく気遣われていることを敏感に察していた。 言われるがまま家の中の用事だけを手伝っていたのは、これ以上祖母に負担をかけたくなかったからである。 祖母はカイネと暮らすようになってから、住居を集落から離れた岩場に移した。 村人達からの苦情や嫌がらせが増えて、移らざるを得なかったのだ。 そんな事情を踏まえて選んだ場所は本当に静かで、家の中や周辺を出歩くくらいなら、村人達と顔を合わせる心配もなかった。 カイネは平和で居心地の良い、>けれどとても狭い世界に生きていたのである。 祖母が水くみに出かけた後、カイネは生まれて初めての薪割りに挑戦してみた。 中途半端な音が響き、斧が丸太にささったまま抜けなくなってしまう。 押せども引けどもどうにもならず、カイネは癇癪を起こして丸太が刺さったままの斧を地面に叩きつけた。 聞き慣れた祖母の罵詈雑言が無意識に口をつく。 「くそったれがっ!」 気持ちのいい音がして、薪が割れた。>小さな木片が唸りをあげて回転しながら真後ろに飛んでいった。>カイネは形も大きさもバラバラになった薪を見下ろす。 「……むずかしいもんだな」 両手にぺっと唾を吐きかけると、カイネは斧を握り直した。 空に響く薪割りの音がようやく様になって来た頃、祖母が水くみから戻った。 カイネが量産した不揃いな薪を眺めるなり、「不器用だねえ」と笑いとばす。 おばあちゃんに言われたくないよ、とカイネはむかっ腹を立てて、祖母に背を向けた。 マメがつぶれて血だらけになった掌をそっと隠す。>そのとき、後ろで大きな音がした。 振り向くと、桶がひとつ転がっているのが見えた。 水がこぼれ、床を濡らしている。 祖母はその水浸しの床に両膝をつき、震える手でもうひとつの桶を必死に支えていた。 「おばあちゃん!?」 カイネが走り寄ると、祖母は顎で何度も桶を指した。 「早くこれを……>せっかく運んできた水が……」 カイネが言われるがまま桶を受け取ると、祖母は力尽きたようにそのまま床に倒れ伏した。 分厚いスカートに水が染み込んで、みるみる色が変わっていく。 「おばあちゃん?>おばあちゃん。>おばあちゃん!」 カイネが必死に呼びかけ、体をゆすると、祖母は大儀そうに頭だけ起こした。 「うるさいねえ。>臨終の席じゃあるまいし。>重いものを持って、ちょっとくたびれただけさ」 そう言ってあくびする祖母にほっとしつつも、カイネは祖母に寄る年波を感じずにはいられなかった。 何かとカイネを守ってくれた祖母だが、自分が彼女を守ってやる日も近いだろう。 それはもはや予感ではなく、確信だった。 だからこそ翌朝、カイネは寝床で大事をとっている祖母にひとつの決意を打ち明けた。 「私が村にいって、薬をもらってくる」 祖母があわてて起き上がろうとしたが、カイネはかぶりを振って制した。 「私なら、大丈夫」 祖母の視線がカイネの全身をくるむように注がれた。 何度か意識的にまばたきすると、ゆっくりうなずく。 「じゃあ……>お願いしようかね」 そして、『家』という守られた場所からカイネがひとりで出ていくのを、祖母はいつまでも見送っていた。 いつまでも>いつまでも。 カイネは祖母から預かったお金と薬屋までの地図を何度も確認しながら、足早に谷へ向かう。 途中、物音がするたび、マモノか?はたまた、たちの悪い子ども達か?と身構えたが、岩陰から出てくるのは、小動物や鳥ばかりだった。 そうこうするうちに無事、集落に着くことが出来た。 にぎやかとは言いがたい村だが、商店街の並ぶ界隈にはそれなりに人通りがあった。 カイネを見つけるや否やあわてて背を向け、声をひそめる大人達の姿が視界のあちこちに入ってくる。 カイネは全身の筋肉が強ばるのを感じて、大きく深呼吸した。 一晩中考えていたことを、また反芻する。 これからも祖母とふたりで生きていくために、まずは自分ひとりで立てるようにならなくてはならない。 「私は、強くなる」 カイネは何度も自分に言い聞かせた。 そして明らかに自分の噂話をしている中年女を見つけ、寄っていく。 「薬屋はどっち?」 まさかカイネがみずから話しかけてくるとは夢にも思っていない中年女は、たるんだ頬の肉を震わせて口ごもった。 その瞳に焦りと恐れの色を見つけ、ふいにカイネは愉快になる。 怖がりは、お互いさまだ。 「どっち?」 カイネがさらに詰め寄ると、中年女は夢中で右を指し示し、転がるように去っていった。 ゆっくり周りを見回すと、大人達は皆うつむいてこの場をやり過ごそうとしている。 石が飛んでくる心配はなさそうだ。 カイネは胸をはって、薬屋へと向かった。 薬屋では、思いがけない先客と顔を合わした。 ガキ大将のディモだ。 家のおつかいで来たらしく、珍しくひとりだった。 「な、なんでおまえがここにいるんだよ!」 一応すごんできたが、いつもの迫力はない。>何より腰が引けている。 カイネはディモを無視して、店主に疲労回復の薬を注文した。 「誰かの見舞いか?>クソババアがくたばったか?」 「てめえには関係ない。>とっとと失せろ、クソッタレ」 カイネの初めての反撃にディモは顔を真っ赤にして目をむいたが、年老いた店主から「喧嘩するとオヤジさんに言いつけるぞ」と言われ、しぶしぶ引き下がった。 舌打ちをし、肩をそびやかして店から出ていく。 薬の調合中、ひとりになったカイネはやっと力を抜いて店内を見渡した。 独特の香りが充満する店内には、無数の瓶が並んでいた。 白いラベルに異国の文字が記されたその中には、葉っぱや木の皮や実、そして動物の爪や虫の黒焼きなど、実にさまざまな材料が入っている。 その多様さは、そのまま世界の広さだった。>カイネはまだ見ぬ土地や人々のことを思う。 世界のどこかに、>こんな自分をそのまま受け入れてくれる人や場所が存在するのかもしれない。 ふと視線をおろすと、壁にかかった1枚の絵が目に入った。 淡い色彩で精美に描かれた美しい少女に、カイネは見惚れてしまう。 「私の娘だよ」 振り向くと、調合した薬を持って店主が立っていた。 しわの刻まれた額を掻き、遠い目をする。 「ずいぶん昔に死んでしまったがね」 カイネはだまって絵を眺める。>少女は時を止めて生きているようだ、>と思った。 その心のつぶやきが聞こえたように、店主はうなずく。 「絵はいい。>大事な人が永遠になる」 店主はそう言うと、薬の袋とは別に古いクレヨンをカイネに差し出した。 「やるよ。>私にはもう描きたい人もおらん」 カイネは戸惑い、反射的に後ずさった。>他人から親切にされることには慣れていない。 そんなカイネを見て、店主は困ったように眉を下げた。 「あんたの噂は聞いている。>なにぶん小さな村だからな、口さがない人も多い。 正直、私だって噂を半分信じていたりする。 ……でも、あんたはあのカーリーが愛する孫だろ?>むやみと疎んじるのも彼女に悪い気がしてな」 カーリーとは祖母の名前だった。 カイネの物言いたげな視線に、店主は「彼女とは古い知り合いなんだ。ずいぶん世話にもなった」と頭を掻いた。 カイネは迷った末、おずおずと手を差し出す。 店主はクレヨンと薬の袋をしっかり握らせてくれた。 「あんたに絵を描いてもらえたら、きっとカーリーは喜ぶぞ」 カイネは力強くうなずいた。 思い切って村に来てみてよかった、と心から思った。 まだ見ぬ広い世界につながる小さな小さな入り口にやっと立てた気がした。 家に戻ると、祖母は藁にくるまって寝ていた ……にしては肩が激しく上下し、>足の裏は真っ黒に汚れている。 きっとドアがひらく瞬間まで、カイネを心配して部屋中をうろうろ歩き回っていたに違いない。 カイネは枕元に薬を置くと、こみあげてくる笑いをおさえて 「おばあちゃん」と声をかけた。 「何だ、帰ってたのかい?」 祖母はたちまち目をあけ、わざとらしいあくびをした。 「ぜんぜん気づかなかった。ああ、よく寝た」 そして注意深くカイネの全身を眺めまわす。 「どうだった?>おつかいは?」 「楽しかったよ」 カイネがさらりと答えると、「本当かい?」と素っ頓狂な声をあげる。 「うん。これからは、もっと私におつかいを頼んでくれていいからね」 言いながら、カイネは古いクレヨンを取り出す。 怪訝な顔の祖母に薬屋の店主からもらったことを伝え、「絵を描かせてほしい」と頼んだ。 「あたしの?」 「そう。私からの贈り物。>おばあちゃんを永遠にしてあげる」 店主の受け売りを得意げに口にするカイネに、>祖母は「冗談じゃない。>あたしはもう十分生きたんだ。>永遠なんてめんどくさいよ」>とうそぶいた。 それでも、言われるがままポーズをとってくれる。 カイネは張り切ってクレヨンを握った。 長時間静止していることに祖母が疲れ果て、>今度こそ本当に居眠りをはじめた頃、カイネはようやく手を止めた。 完成した絵を眺めて、大きなため息をつく。 「ダメだ……」 絶望的な声を聞き、祖母の目がひらいた。 「見せとくれ」>と飛んでくる。 カイネは肩をすぼめてうなだれた。 「ごめん、おばあちゃん。>クレヨンがあれば誰でも絵が描ける……ってわけじゃないみたい」 紙の上には、人間の顔とも粘土の塊とも巨大な岩ともとれる 物体がやたら色とりどりに描かれていた。 祖母の口がぽかりとひらき、>次の瞬間、>弾けるような笑い声がおこった。 「やっぱりあんたは、>あたしの孫だ。>不器用だねえ!」 カイネがむっとする前に、>「でも」と言葉はつづく。 「一生懸命さが伝わってくるいい絵じゃないか。>嬉しいね。>ありがとう。>大事にするよ」 実際、祖母はその絵を家の中の一番よく見える場所に飾った。 そして、朝に夕によくひとりで眺めていた。 カイネがきまり悪がると、ひどく真面目な調子で打ち明けたものだ。 「これを見てると元気が湧いてくるんだよ。 もっともっと長生きして、>あんたと幸せになろう>って思うんだ」 そんな祖母のやさしくもせつない言葉を、絵を眺める祖母の小さな背中を、カイネはずっと覚えていようと誓った。 世界の広さと祖母の脆さを知った日々を、ずっと覚えていようと誓った。 移ろい過ぎていく人と日々だからこそ、>たとえ目の前から消えようとも、>ずっと覚えていたかった。 ずっとずっと、永遠に。 薪が爆ぜる音を聞きながら、カイネは木皿にのせられた黒い物体を見つめていた。 ずいぶん迷った挙句、意を決してにおいを嗅ぐ。 つんと苦い刺激が鼻を突き抜け、思わず顔がゆがんだ。 火のそばにいる祖母に尋ねる。 「これ……何の虫?」 「木の実だよ」 かまどに薪をくべながら、祖母が心外そうに答える。 「どこをどう見たら、虫になる?」 「どこをどう料理したら、木の実をここまで黒こげに出来る?」 問い返してから、カイネは鼻をつまんでかつて木の実だったモノを頬張った。 「うん、>まずい!>ごちそうさま」 「このガキ!」とゲンコツを振り上げる真似をして、祖母が笑う。 「やれやれ。生意気ざかりだね」 祖母と暮らすようになって5年が経ち、カイネは15歳になっていた。 5年前なら、同じ料理が食卓に出されても、カイネはただだまって飲み込んだに違いない。 遠慮のない憎まれ口は、カイネが祖母に馴染み、心を許した証だった。 カイネはいつものように出かける支度をする。 この5年の間に、祖母のおつかいからは卒業した。 今では自分ひとりで考え、目を配り、その日にやるべきことを決められる。 めっきり足の悪くなった祖母に家の中の用事をまかせ、カイネは毎日外に出ていた。 食い扶持を稼ぎ、ふたりの暮らしを支えるようになっていたのである。 「今日は何をしてくるんだい?」 祖母が珍しく行き先を尋ねてきた。 「そろそろケルマの木に実がなる頃だろ?>たんまり採ってくるからジャムでも作ってよ。 あと、帰りにいくつか大きめの石を拾ってきたい。>手押し車を借りてくけど、いいよな?」 「石?」 カイネは布とロープと瓦礫でこしらえた祖母の家を見渡してうなずく。 「この家、無防備すぎる。>石壁でも作ろうと思って」 祖母は前歯の抜けた口をひらいて笑った。 「盗まれて困るもんなどないよ」 「泥棒じゃない。マモノ対策だ。>昨日も集落の西側で目撃されたって言うし、用心しとかないと」 祖母は気まずそうに小首をかしげた。 「どうしても今日やらなきゃダメかい?>たまには家でゆっくり……」 カイネは祖母の言葉をさえぎり、首を横に振った。 「そんな優雅な身分じゃないだろ、私達。>今日働かなきゃ、明日食うもんがなくなる」 祖母は迷子になった子どものように頼りなく目を泳がせたが、やがてゆっくり笑顔をつくる。 「そうか……そうだね。悪かったね」 そして、カイネに待っているよう頼み、>家の奥から月の涙の花飾りを取ってきた。 5年前、孤独の淵にいたカイネに祖母が作ってくれたものだ。 上手に乾燥させたおかげで、花びらは美しい白色を保っている。 「あんたも年頃になったんだ。>自分じゃ気づいてないかもしれないが、なかなかいい女の素材を持ってるよ。>すこしはオシャレしていきな」 そう言うと、カイネの頭に無理やり花飾りをのせた。 カイネはすぐに取ろうとしたが、祖母があんまり嬉しそうに眺めているので、その手を途中で止めた。 祖母は声をくぐもらせて笑う。 「カイネは本当に>美しく、>やさしく、>立派になったねえ。>あたしは誇らしいよ」 「褒め殺しか?気持ち悪い」 「……その口の悪さだけは何とかしないとね」 「誰に似たと思ってるんだ?」 祖母は「また生意気言って!クソガキが!」とカイネの頬をつまみ、頭突きした。 そのまま額をぐりぐりと押しつけてくる。 「おばあちゃん……?」 カイネの困惑した声を聞き、やっと離れてくれた。 手鼻をかみ、「あー、やだやだ」と神経の通わなくなった足をさする。 「みっともない真似みせちゃったね。>年取ると、心が弱くなっていけない」 「……やっぱり、今日は家で一緒に過ごそうか?」 カイネの申し出に、今度は祖母が首を横に振った。 「いいの。いいの。>あんたはしっかり働いてきな」 夕飯には虫の丸焼きを用意しとくからさ、と言い添える祖母に、カイネは舌を出してみせた。 カプセルを横に倒したような形のあばらやの前で、祖母はカイネを見送ってくれる。 風の強い日で、土埃が舞い上がり、目が痛かった。 カイネがだいぶ歩いてから振り返ると、祖母はまだ立っていた。 豆粒のようになっていたので表情はわからない。 ただ、風に吹かれて飛んでいってしまいそうな小さなシルエットは幼い子どものようで、カイネは保護が必要な者を置いていく後ろめたさを感じた。 祖母のことが気にかかり、カイネは結局ケルマの木の実も石もろくに集められないまま、一日を終えた。 情けない気持ちで軽い手押し車を押して帰る。 家の近くまで戻ってくると、我が目を疑った。 空に黒い筋がまっすぐ伸びている。 煙のようだ。 カイネは震える指でその煙の元を辿っていった。 「嘘だ……」 腹の底を冷たい風がさあっと撫でていく。 形を失くし、燃えていたのは、>祖母の家だった。 つんのめるようにして、カイネは駆け出した。>膝に全然力が入らない。 それでも駆けた。>何度も転び、あちこち砂利ですりむいたが、痛みは感じなかった。 忙しない鼓動に合わせ、前へ前へと足を運んだ。 家が近づくにつれ、>視界が暗くなる。 カイネは空を振り仰いだ。 雲が出てきたのかと思ったからだ。 果たして、太陽を隠していたのは、巨大なマモノだった。いつの間に現れたのだろう? カイネの真後ろで3本の足をふんばり、太い尾でバランスをとりながら仁王立ちしている。 甲冑のような殻に覆われた頭には無数の角が生えていた。>先の割れた尾が揺れるたび、風が鳴った。 カイネの足が止まる。 マモノを見上げたまま、動けなくなった。 その腐臭と迫力に吐き気がこみ上げる。 自分でも気づかぬうちに悲鳴が漏れていた。>マモノの頭が下がる。>カイネの存在に気づいたようだ。>殺気のこもった睨み合いがつづく。 先に視線をそらしたのは、マモノの方だった。 気持ち悪い鳴き声をあげて祖母の家を見やる。 カイネの反応をはかるように、二度三度と首を振ってカイネと祖母の家を見比べた。 カイネはマモノの動きに合わせて視線を祖母の家に向けてみて、>はっとする。 焼け焦げた帆布の向こうに動く人影を認めたからだ。 「おばあちゃん!」 カイネの呼びかけが届いたのだろう。>人影は動きを止め、力いっぱい手を振ってきた。>間違いない。>おばあちゃんだ。 生きていた!>無事だった! カイネの内側から安堵と喜びが湧き上がる。>膝に力が戻り、ふたたび駆け出せた。 そんなカイネを嘲笑うかのように、マモノの尾がぴんと空へ伸びる。 尖った口がひらき、無数の牙が覗く。>次の瞬間、マモノの咆哮が地面を揺らした。 咆哮と共に口から飛び出した魔法弾に、カイネはあっけなく吹き飛ばされる。 地面にしたたか打ちつけられ、目の前で火花が散った。 呻きながらも何とか身を起こしたカイネが見たもの ひとっ飛びでカイネを追い抜き、>祖母の家に辿り着いたマモノと、その巨大な足で踏みつけられた>祖母の姿だった。 カイネに向かって必死に手を伸ばす祖母の顔は、すでに赤黒く変色していた。 助けたい。>助けなきゃ。>今すぐ! しかし、カイネは立てなかった。>先ほどの衝撃で足を挫くか骨が折れたかしたようだ。 「おばあちゃん!待ってろよ」 カイネは麻痺した下半身をひきずったまま、ずりずりと這っていく。 己の遅々たる歩みがもどかしかった。 祖母の頭にはすでに酸素が通わなくなっているのか、瞼がだんだん閉じはじめる。 カイネは力の限り呼びかけつづけた。 「おばあちゃん!>おばあちゃん!」 そんなふたりを見比べ、マモノは口をひらき、ちろちろと舌を出している。 コイツ……>笑ってやがる! カイネは愕然としてマモノを見つめた。 全身を固い殻で覆われた状態でどうやって感情を表しているのかわからなかったが、ともかく伝わってきた。 コイツは私とおばあちゃんをいたぶっている。 あえて祖母を生かしておき、カイネが戻るのを待っていたのだ。 目の前で>殺し、>絶望させるために。 「そうはさせるか!」 カイネは力をふりしぼって立ち上がる。 右足が変な方向にねじれたが、気にしている暇はなかった。 痛みを通り越して熱さを感じながらも走り出す。 カイネは懐から取り出したナイフをかまえ、マモノへと突進した。 祖母を踏みつけている足の根元に刃を突きたてる。 「おばあちゃんを返せ!」 キン、と小さな音がしてナイフの刃が欠けた。>マモノは微動だにしない。 鋼鉄のような体を持つマモノが相手だと、ナイフごときではどうにもならないのだ。 カイネは崩れ落ちた。 マモノはそんなカイネをあざ笑うかのように太い尾をぶんぶんと振り回した。>よくしなる。 何度か風を切った後、その鋼鉄の鞭はカイネに向かってためらいもなく振りおろされた。 ひとたまりもなかった。 カイネは血を吐きながら宙を飛んだ。 「カ……イネ……>カイ……ネ」 苦しげな声に呼びかけられ、カイネは目をひらく。>祖母の顔が目の前にあった。 カイネの頬を両手で挟んで、>微笑んでくれる。 「おばあちゃん……」 「カイネ、逃げろ。コイツには敵わない。>今はまだ……>敵わない。 生き延びたいなら>一目散に>逃げるんだよ」 カイネは祖母の腕をつかんで言った。 「なら、いっしょに逃げよう、おばあちゃん」 すると、祖母は寂しそうに首をかしげた。 「おばあちゃん?」 「カイネ、>生きるんだよ。>あんただけは生き抜い……」 最後まで話すことは叶わなかった。 黒い影がすっぽり覆ったと思った次の瞬間、祖母の小さな体はマモノの巨大な足に踏み潰されてしまったのだ。 マモノの長い足指の間から、真っ赤な血が静かに流れ出す。 声も出せずにその様を凝視するカイネに、マモノが顔を近づけてきた。>むせるほどの腐臭が漂う。 カイネの視線が自分に注がれるのを辛抱強く待ってから、マモノはふいに足を上げた。 粘ついた大量の血が糸を引き、凄惨な現場が否応なくカイネの目に飛び込んでくる。 潰され、血まみれとなった死体に祖母の面影はなかった。 もはや、それが人間だったことすらわからない。 祖母はもういない。>虫ケラのように殺された。 カイネは頬をおさえた。>そこにはまだ祖母の掌の感触が残っていた。 「生きろ」と言ってくれた祖母の掌の温かさが残っていた。 風が流れる。祖母との思い出が流れていく。 ひとりぼっちだったカイネがようやく手にしたぬくもりが、さらさらと流れていってしまう。 どこかで雷鳴が轟いている。>そう思った。 まさか自分の絞り出した絶叫だとは気づかなかった。 マモノが臭い唾液をたらしながら、ゆらりと近づいてくる。 一歩進むごとに地面が震えた。 カイネは立ち上がる。 体があちこち奇妙にねじれ、まっすぐには立てなかったが、>それでも立っていた。 髪は逆立ち、目が赤く光り出す。>怒りのマグマの中から何か別の生物が生まれたようだった。 尋常でない迫力に、さすがのマモノも動きを止める。 その一瞬をカイネは逃さなかった。>飛び上がり、刃の欠けたナイフを突き立てる。 マモノにとって痛くも痒くもない攻撃だとしても、刺さずにはいられなかった。 マモノはゆっくり体を揺すった。 カイネはナイフと共に落下する。>そしてそのままマモノの巨大な足に踏みつけられた。 胸が圧迫され、>目の前が暗くなり、>ぐしゃりと嫌な音が頭の中で響いた。 耳の中から生暖かいものがどくどくと流れ出る。>きっと血だろう。>カイネは冷静に推測した。 どこか他人事のようだった。 もうどうでもいい。 ただ、死ぬわけにはいかない。 私はおばあちゃんに「生きろ」と言われたのだから。 カイネの唇が微かに動きはじめる。>経文を唱えるかのごとくなめらかに動いていた。 やがて風向きが変わると、その声がはっきり聞こえた。 コロス! コロス! コロス! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 絶対に殺す! カイネは遠のく意識の中、「殺したい」と「生きたい」というふたつの想いが混じりあい、どろりと熱く濃いとぐろを巻くのを感じていた。 ゆるやかに、>小さく、>弱く…… カイネは自分の心音の間隔がどんどんひらいていくのを感じていた。>マモノの姿はすでにない。 いたぶる対象が死んだと見切ったとたん、鉄板のようなその足を退けて早々に去っていった。 アイツを殺せなかった。>おばあちゃんの仇を討つ機会を失ってしまった。 カイネはふがいなさで胸がつぶれる思いだった。>そっと顔を動かしてみる。 すぐ横に血まみれの腕が転がっていた。 カイネは冷静に観察し、それが自分の左腕であることを確認する。 マモノの鋭い足の爪に引っ掛かってちぎれたのだろう。>身体のいたるところから血が失われていた。 視界もおかしい。 交互に目をつぶってみて、左の眼球を失ったことを知る。 頭の後ろと足先がすうすう冷えてきて、たくさんの幻影を見た。 おばあちゃんの仇を討つ機会を失ってしまった。 「おまえ、とうとう死ぬんだな!>ざまあみろ!!」 子どものままの姿で、ディモが憎々しげに言い放つ。 うるさい!とっとと失せろ!>ぐずぐずしてると尻の皮ひんむくぞ!>と怒鳴って追い払うと、今度は何年か前に死んだはずの薬屋の店主が、絵筆を握って近づいてきた。 「今描いてやるから、じっとしてろ。>絵はいいぞ。永遠になる」 いやだ。やめてくれ。>私はまだ永遠になどなりたくない。>まだ死ねないんだよ。 カイネが後ずさると、店主は「そうか」と何か考えこみながら絵筆を走らせた。 やがて、にっこり笑う。 「あんたが嫌がるから、別の人を描いといたよ」 白い紙には美しい色彩で祖母が描かれていた。 ありがとう、>とカイネが言いかけると、その紙がみるみる黒く焼け焦げていく。 いや、違った。 びっしりと虫がたかっているために黒く見えたのだ。 やめろ!>やめろ!>おばあちゃんの絵だぞ! カイネは必死に虫を払い落とした。>地面に落ちたとたん虫は消滅した。 ほっと息をついて絵を見直し、カイネは悲鳴をあげる。 そこには、血みどろの肉片と化した祖母が描かれていた。 マモノがわざわざ足をあげてカイネに見せた光景そのものだった。 店主がにこにこして言う。 「このカーリーは、今のあんたとそっくりだ」 そっくり?>ああ、そうか。>今の私はこんな状態なんだ。>まずいな。>これじゃ…… 本>当>に>死>ん>で>し>ま>う。 絶望という名の泥の海に溺れ、カイネの意識が遠のいていく。 『願わないのか?』 唐突に声が響いてきた。 カイネの意識に無理やり割り込み、土足で走り回っているような、乱暴で下卑た響きだった。 『天に祈ればいいんじゃねえの?>ひざまずいて、涙ながらに、私を生かしてください、って。>かかかっ!』 誰の声なんだ?>カイネが混乱しながら答える。 「嫌だ!>願いなど……>今まで一度だって通じたことがない。 私は天の失敗作であり見離された者なのだ」 意識の中に声が響き渡る。 『かかかかかかかかかーっ。>おまえ最高!』 カイネは自分の足先から黒いスライム状のものがずりずりと這いのぼってくるのを見た。 必死に振り払おうとしたが、体が思うように動かず、スライムは止まらない。 長く長くどこまでも伸びて、カイネの身体を覆っていく。 これも、幻影か? しかし、スライムが生傷の上を通過するときに感じる、焼きごてを押しつけられたような痛みはすさまじく、とても幻とは思えなかった。 『よこせよ』 相変わらず声はカイネの内側から響いていた。 『どうせ死ぬんだろ?俺がもらってやるよ』 「何を?」 『おまえのそのキテレツな体だよ。>よこせ!>俺は地を踏みしめ、>風を感じ、>雨や光を受ける体がほしい。>そして……』 舌なめずりするような間があった。>喜びを隠し切れない様子で声はつづける。 『この手でまた人間を……>殺したい……血を浴びたい。>生暖かい生き血を……ああ……』 カイネは我慢しきれず、横たわったまま胃の中のものをすべて吐き出した。 吐瀉物のほとんどが自分の顔や服にかかる。 「鬼畜野郎!おまえもマモノか!?」 『かかかかかかっ。だったらどうした?』 スライムはさらに熱をおび、カイネの失った左腕の付け根と左の眼窩部分をとろりと埋めた。 それは今までとは打って変わってあたたかくやわらかい、えもいわれぬ感触だった。 その快感がこらえきれず、思わず声をあげてしまった自分を、カイネは深く恥じた。 『かかかかかかかっ。>無理すんなよ!気持ちいいんだろ?>もっと声出してみろよ!>本能のままに!』 声がささやく。 カイネは左腕の付け根から黒い突起物が生え、みるみる太く長く伸びて腕の形をとるのを見た。 おそらく左目も同じような再生を遂げたのだろう。>いつのまにか左の視力が回復していた。 カイネは今や全身を覆い尽くそうとしているスライムをやっとのことで振り払い、叫んだ。 「やめろ!」 その恫喝に、黒い塊はずるずると足元へと縮んでいき、煙となって空中に拡散した。 声が意外そうにつぶやく。 『……驚いたな。まだ生きるつもりか?』 「おばあちゃんに>『生きろ』と言われた。>死ぬわけにはいかない」 ともすれば瞼の裏に祖母の肉片が浮かんでしまう。 自分たちを虐げたマモノの巨大な足が浮かんでしまう。 カイネはきつく目をとじ、残像を追い出すように首を振った。 再びあけた目は赤く燃えていた。 「アイツはおばあちゃんを殺して逃げた。>私はまだ仇を討ってない。 アイツを殺すまでは絶対に死ねない!」 カイネが憎悪に身を震わせると、左手の皮膚がぶくぶくと膨らみ、マモノの文様を作った。 『かかかかかかかっ。>面白い!>見ろよ。>俺はおまえに共鳴してる!』 カイネは左手を眺めた。>気持ちが昂ぶれば昂ぶるほど、疼きを伴って黒い文様が浮かび上がってくる。>マモノ化した左手と左目が意思をもって、カイネを浸蝕しようとしているのがわかった。 「やめ……ろ」 カイネは右手で左手をおさえ、懸命に落ち着こうとする。 その努力をあざ笑うかのように声が言った。 『かまわん。かまわん。>憎しみは俺の好物だ!>どんどん怒れよ、カイネ! 慚愧に身を震わせ、>復讐の炎を燃やせ!>赦すな!>血を求めろ!』 「うるさい!>やめろ!>私の身体から出ていけ!」 『かーっ、バカはこれだからやだね。>考え違いをするなよ、カイネ。 これはもう俺の体でもあるんだ。>不満があるなら、おまえが出ていけ。>誰も止めないぜ。 むしろ厄介者がいなくなって、村のみんなも喜ぶんじゃねーの? ほら、早く死ねよ!>早く!!』 カイネは近くに転がっていたナイフを拾い、マモノにのっとられた身体の部位を切り落とそうとした。 だが、自らの左腕がその攻撃を阻んだ。>黒い力こぶの盛り上がった左手によって、右手首が握りつぶされそうになる。>骨がめきめきと音をたて、カイネは悲鳴をあげてナイフを落とした。 『かかかかかかっ!無理無理無理無理!無駄無駄無駄無駄!おまえは今日からマモノ憑きだ』 声はその高らかな笑いで勝利を宣言する。 「マモノ憑き……」 『そう。もともと落ちこぼれの人間だったおまえは、ついに人間ですらなくなったんだよっ』 カイネは空を探した。>ずいぶん狭く感じるのは、左目がマモノの目になってしまったからか? 心にマモノを棲まわせたからか? 『その代わりといっちゃなんだが、力をやろう』 声は恩着せがましく囁いた。 『殺したい奴がいるんだろう?>八つ裂きにしたい奴がいるんだろう?>このマモノ憑きの体でなら、可能だぜ。>さっきみたいに無様にいたぶられて死ぬ心配はない。 憎いマモノを殺して、殺して、殺しまくればいい。>どうだ?嬉しいだろ?』 「……貴様だってマモノだろうが」 『血を見られるなら、人間だろうがマモノだろうが何だっていいんだよ、俺は!』 カイネはゆっくり深呼吸した。 身体のすみずみにまで新鮮な空気を入れる。 マモノの血が浸透したせいか?>治癒が早い気がした。>もう自力で起き上がれる。 カイネが長い沈黙を保っていると、声が馴れ馴れしく話しかけてきた。 『同類同士、仲良くやろうぜ』 「……☆※△☆※△野郎!」 カイネの暴言に、声は『やっぱりおまえは最高だぜ、カイネ』とひとしきり下品な笑いで応える。 『俺の名はテュラン。>俺はおまえの黒い心に共振する。>おまえの醜い心を糧に成長する。 力を使いたければ、穢れた心のまま生きていけ!』 「ああ、そうするとしよう」 カイネは迷わずうなずいた。 「私は絶対、アイツの内臓を引きずり出して殺してやる……それから、おまえも殺す!>いつか、>必ず!」 『まあ、せいぜい頑張れ! おまえが怒りと憎しみを忘れたときは、俺が遠慮なくこの身体をのっとらせてもらうだけの話だ』 テュランと名乗った声は『気を抜くなよ、カイネ』と愉快そうに言い残し、消えていった。 カイネの内側に。 カイネは左手を何度か振ってみる。 外から見ただけでは何もおかしなところがなく、身体の部位として完璧に機能していた。 しかし、カイネは何とかして違和感を探そうと躍起になっていた。 馴染んでしまったら最後だ。そう思った。 私はマモノとは違う。>私はマモノじゃない。 自分に言い聞かせながら、朦朧と歩きだす。 しばらくいくと、見慣れた白い花飾りが落ちていた。 祖母が作ってくれた花飾りだ。 あれだけマモノに踏みにじられ、引きずりまわされたにもかかわらず、花びらはちゃんと形をとどめ、汚れもせず、真っ白なままだった。 カイネは花飾りを拾って、そっと頭にのせた。 しかし、すぐにまた取ってしまう。 おばあちゃん、>ごめん。 私にはもう、花飾りをして出かける場所がない。 第一、もう似合わない。 だって、私は穢れたから。>これからも穢れつづけるから。 ごめん。>ごめんよ、>おばあちゃん。 カイネはいびつな花飾りに顔をうずめ、>しずかに泣いた。 釣りのコツか…… 覚えておいて損はないかもな。 ほら、魚を釣ってきたぞ。 あぁ確かにそうなんだが…… 二日もぶっ続けで釣り続けたら、誰でも上手くなるんじゃないのか……? 待て! 俺はいつから弟子になったんだ!? この魚でいいのか? ところでじいさん、俺が釣ってきた魚はどうしてるんだ? 言われた魚を釣ってきたぞ。 少し……休ませて……くれ…… じいさん、待たせたな。 魚釣ってきたぞ。 買い取られているようだが…… かっーー!! はあはあはあ……じいさん。 何で……魚を釣る練習で200回も……腹筋を鍛える必要が!? 釣ってきたぞ。 この魚でいいんだよな? アレって何だ? ああ、すごく上手くなった気がする。 (すみません、緊急で頼みを聞いてもらえませんか?) (実は砂の神殿に盗賊が立ち入ろうとしている という情報を得たのですが、我々は掟によって中に入れないのです) (そこで貴方にその盗賊の退治を依頼したいと思いまして) わかった、引き受けよう。 (神殿の中には強力なマモノを封じている場所があると (宝の隠し場所と勘違いしてそこに手をかけていると……) 確かに、最悪な事になるであろうな。 そうなる前に止めないと! すぐに向かおう。 神殿の前に誰かいるぞ? お宝かと思ってあけた扉の先にでかいマモノが いたんだよ……! 俺はなんとか逃げ延びてこれたけど仲間たちが…… あいつらは仲間なんだ!助けてやってくれ! 本当は同情する余地はないんだが…… 俺達が戻ってくるまで、その場から動かないでくれ! やめるんだ、大人しくしないと痛い目にあうぞ! ち、ちくしょう……! 相変わらずの口の悪さであるな。下着女。 神殿に忍び込んだあの盗賊は、10年牢獄送りだそうだ。 封印が解かれたマモノは、俺達が退治しておいたぞ。 ちょっといいかな? 確かここのおばあさんと昔仲がよかった人だよね? 仲が良かった訳ではないが…… まあそう言わずに。知り合いだったんだろう? ちょっとお仕事頼まれてくれませんか? どんな仕事? この灯台、丁寧に整備されてて今の所は問題ないんですが、万一の為にスペアの部品を用意しようかって話になってまして。 その素材をロボット山から取ってきてほしいんです。 つまり、おばあさんの残した灯台の整備のお手伝いですよ。 ……わかった、引き受けるよ。 助かります。 必要なのは割れたレンズを10枚に壊れたバッテリーを10個、 最後に謎のスイッチを10個です。 宜しく頼むよ。 頼まれてた素材、集まったぞ。 ……うん、全部揃ってるね。 おばあさんはもういないけど、この灯台はまだまだ 元気にがんばってもらわないとね。 必要なのは割れたレンズを10枚に壊れたバッテリーを10個、謎のスイッチを10個だ。よろしく頼むよ。 こんにちは。色々とお噂を聞いてますよ。 ご活躍なさってるようですね。 どんな噂かは知らないが、色々と面倒ごとを引き受けてるよ。 そうご謙遜なさらずに。 私もお仕事を頼みたいのですがよろしいですか? 沈没してしまった船の荷物の回収をお願いしたいのです。 全ては難しいと思いますのでせめて3つくらいはと…… 恐らく各地の水辺に打ち上げられていると思いますので いいさ、引き受けよう。 そうそう、荷物の中身ですが見ないようにしてくださいね? 荷物の中身……? 別に見るつもりはないが、どうしてだ? いえ、少々特殊な商品なので色々と困ってしまうのですよ。 まあ、見なくても作業には問題ないしな。 荷物の回収、お願いしますね。 これか、沈没した船の荷物は。 >中身を見ないで回収する。 >中身を見てから回収する。 依頼人の頼みだ、中身は見るべきじゃないな。 中身が何か分からないと扱いづらいしな。 依頼人には悪いが、一応確認しておこう。 本当の所は中身が気になるだけであろう? ん?これは…… 見たこともない花だ。 なんだか不思議な香りがする…… 人体に悪影響を及ぼす類の花であるな。 非合法の品と思われるが…… これは……沈没した船の荷物か。 依頼人の頼みだ、中身は見ないでおこう。 依頼人には悪いが、中身は確認させてもらおう。 本当に見てもよいものなのか? ……これは? 湿気らないように丁寧に密封してある。 ……この臭いは、火薬? なかなか危なげな物を扱っておるようだな。 これが、沈没した船の荷物だな。 依頼人の頼みだし、中身は見るべきじゃないな。 念の為、荷物の中身を確認しておこう。 そんなこと言って、中身を知りたいだけなのであろう? ん?……これは…… 中に白い粉が入った瓶だ。 ラベルには何も書いてないが……何かの薬か? これだけ厳重な梱包で砂糖という事はないだろうな。 これで荷物は集め終わったな。 依頼人の所へ届けに行くか。 これで荷物は集め終わったけど…… うむ、これらの荷物は全て非合法の品。 つまり、密輸品である可能性が高い。 このまま依頼人に荷物を渡すべきなのか…… >依頼人に荷物を届ける。 >海岸の街の自警団に報告する。 引き受けた以上、仕事は仕事だ。 集めた荷物を届けよう。 ……違法なら、黙って見過ごす訳にはいかない。 入り口にいた衛兵に相談しよう。 頼まれていた荷物を回収してきたよ。 これで大赤字を免れましたよ。 こちらはお礼になります。 お受け取りください。 あと、街の道具屋にちょっと口ぞえしておきましたので これからは少し便利に買い物できると思いますよ。 それは助かるな。 何、お礼の一つですよ。 それでは失礼しますね。 やあ、姐さんから話は聞いてますぜ。 よければ裏商品も買っていってくれよ。 姐さんによろしくな! ちょっといいですか? こんなものを沈没した船から回収したんですが…… こ、これは違法品ばかりじゃないですか!? ……いったいどこでこれを? 話すと長くなるんですが…… ……なるほど、事情は分かりました。 ついに尻尾を出したな、あの老婆……! 尻尾を出した? 有名な人物であったのか? ええ、別の大陸では有名な高額賞金首なんです。 ただ、その本人であるかどうかの証拠がなくて、自警団の方は今まで動きようがなかったんです。 でも、これらの密輸の品があれば証拠は十分です。 ご協力感謝します! あ、この前はどうもです! おかげで無事あの老婆を逮捕できましたよ。 そうか、それはよかった。 ええ、長らく自由に動かれて苦労してましたからね。 あ、そうそう貴方に賞金を渡すように連絡がきてますよ。 郵便局で受け取れると思いますので行ってみてください。 賞金は郵便局でお受け取りください。 お手柄だね。あの賞金首を見つけるなんて! いや、あれは偶然ですよ。 いやいや、こんな大物、偶然では捕まえられないよ。 な、なんだこの金額は!? これでも賞金の一部だよ? あの老婆、いったいどれだけの賞金首だったのだ…… ちょっとそこのおにいさん。 俺のことか? 何でもやってくれる便利屋さんなんですってね。 私、宝石商をやってるんだけど、「人魚の涙」って宝石を探してるのよ。 おにいさん、その宝石について何か知らない? 悪い、俺は宝石についてよく知らないんだ。 困ったわね、この街に届いたことまではわかったのに。 ただの商品として探してるわけでもなさそうだな。 えぇ、家宝の一つだった宝石なのよ。 50年前に亡くなった叔父が管理してたらしいんだけど、それ以来行方知れずでね。 私のほうで色々調査したら、この街に宝石を送ったことまでは突き止めたのよ。 なるほどね。 そしたら俺も手伝おう。家宝なんて大事なものは早く見つけたいだろうし。 そうね、地元の人が協力してくれたほうが早そうだわ。 お仕事として依頼させてもらうわね。 分かった、引き受けるよ。 どう? 何か情報は入ったかしら? 人魚の涙? う~ん、昔その言葉を言っていた人がいたきがするのう。 人魚の涙?知らないねぇ。 あ、宝石ならあの灯台守のばあさんが詳しかったな。 ばあさん宛の手紙が二通ある。 消印は……50年前? そういえば、例の宝石が無くなったのも50年前と 言っていたな…… 何か関連があるかもしれんな。 ここは失礼して中身を確認してみたらどうだ? まずは、一通目だ。 『……今度、人魚の涙を君に送ろう。 君にきっと似合う宝石だ。気に入って貰えると思う。』 次は、二通目。 『……すまない、人魚の涙は送れなくなってしまった。 本当にすまない。』 人魚の涙はばあさん宛に送られるはずだった。 だが、二通目の手紙を見ると届いてはいない? しかし、現実として宝石は元の持ち主の場所にはない。 ここから推測できることは…… ……二通目の手紙はこの街から出されたことになっている。 という事は、手紙の偽装がここを境に始まっているということだ。 郵便配達員か。ならば、宝石の行方も郵便局とみて間違いないであろう。 なにやら、きな臭い話になってきたな。 何か用事かい? ちょっと依頼があって。50年前に灯台守のばあさん宛に届いているはずの品を探しているんです。 あの婆さん宛の荷物? 先代から何か聞いていませんか? ……いや、私が言われたのは婆さん宛の手紙を 書き続けて欲しいってことだけだ。 一応、荷物は全てこの奥の倉庫にしまってあるはずだから、まだ残っていると思うよ。 そうですか。 失礼ですが、その荷物を見させてください。 探してる荷物は見つかったかい? さてと、50年前の荷物か……まだ残ってるのかな。 消印は50年前、届け先は婆さんになっている。 ……同封されている手紙に開けられた跡があるぞ? 『……約束どおり君に人魚の涙を送ろう。 それと、一つ悲しい話がある。』 『どうやら僕の体はもう長く持たないみたいだ。 船に乗って君に会いに行くことも出来そうにない。』 『本当は僕の手で直接この宝石を渡したかった…… それだけが心残りだよ。』 自分の死が近いのを知って、ばあさんに最後の贈り物として 家宝の宝石を送ったってわけか…… ……荷物の所にもう一つ手紙があるぞ? 死亡通知書。 なるほど、この荷物が届けられたとき既にその男は 亡くなっていたというわけか。 それを先代の郵便局員がばあさんのためを思って 隠し始めた、というわけだな。 さて、この宝石、依頼主に渡すべきか…… とりあえず、配達員に相談してみよう。 見つかったかい? 見つけるには見つけたんですが……ちょっと事情が複雑で。 実は…… そうかい。 君がそうしたいんだったら、ばあさんも文句は言わないだろう。 きっと、ばあさんも天国で宝石を貰ってるでしょうから。 さてと……いずれにせよ、依頼主の所に報告に行かないと。 あら、宝石は見つかった? ……あぁ、人魚の涙は見つかった。 今ここにある。 ほんとっ!? さすが有名な何でも屋ね、仕事が速いわ。 おじいちゃんの大切な形見なの…… これが報酬よ。ありがとう! では、私が責任を持ってばあさんの墓に埋めておこう。 お願いします。 売るのか。サラッとスゴイ事をするな。 そのほうが後腐れもないだろ? いや、いろいろ当たってみたが見つからなかった。 役に立てず、すまない。 そうなの……残念。おじいちゃんの形見だったんだけどな…… おじい……ちゃん? そう。この街で生まれたらしいのよ。 そのおじいちゃんの故郷なら……と思ったんだけど。 どうもいろいろありがとう。 しばらく滞在してから国に帰ろうと思うわ。 なあ、最近店の商品がよく盗まれるんだけど 何か知らないかい? いや、初めて聞いたよ。 被害は大きいのか? 被害数は少ないんだが、主に食料が狙われているんだ。 今のご時世じゃ見逃すわけにはいかないだろう? 確かにそうだな。 俺もその犯人探しに協力するよ。 そいつは助かるな! とは言うものの、何かアテはあるのか? 村の人にも色々と聞いてみよう。 犯人は見つかりそうかい? ん、あれはなんだ……? これは酒瓶か。 中身もまだ入ってる……盗まれた品の1つか? 最近盗みがはやってるみたいだね。 僕もお金とか盗られない様に注意しないと。 どうも盗みを働いてるのは2人で行動してるようだぞ。 泥棒……? そういえば…… 以前犯人らしき影をみたんだ。 大人の大きさには見えなかったなぁ…… 聞いた情報をまとめると、犯人は2人、それも子供の可能性が高いな。 確か水車の側にいつも兄弟がおったな。 何やら隠し事をしているように思えたが。 何か知っているのかもしれない。 一度話を聞いてみようか。 本当のことを教えてほしい。 君達が、これまでの盗難の犯人なのか? いきなり尋ねるってことはもう判ってるって事だよね? そういうことだな。 ……そうです。 僕と弟の2人で盗みました。 どうして、盗みなんて働いたんだ? 父さんに……やれって命令されたので…… 父親に?盗みをやれと? 実の子供に盗みを強要するなんて……! 今、君たちのお父さんはどこにいるんだ? 多分、酒場にいると思います。 わかった、酒場だな。 父さんは酒場にいると思います…… おにいちゃん、ごめんなさい…… おい、あんたがあの兄弟の父親か? んー? 誰だあんたー? 自分の子供に盗みを働かせて、恥ずかしくないのか? 盗みー? あぁ、飯をそのあたりで適当にとってこいってなー。 別にいいじゃねえかよー。というかあんた誰だよー? 俺は今酒飲みで忙しいんだよー。 犯人、見つかりましたか? ああ、見つけたんだけど、色々と事情があって…… ……なるほど、父親に強要された子供たちが犯人だった、と。 物を盗んだという事実は事実だけど、出来ればあの子たちは救ってやりたい。 私のほうからも他のお店の人にかけあいましょう。 助かる。 あとはあの兄弟の今後だけど…… ろくでもない父親の元から離れさせたほうがいいな。 うーん。このご時世、みんな厳しいですからね…… でも頑張って探してみます。面倒を見てくれる人を。 ……そうだ、依頼料をまだ渡してなかったね。 ちょっと少ないけど、店の皆で出し合ったお金だよ。 兄弟はポポルさんの所で預かってくれることになりましたよ。 おにいちゃん、色々迷惑かけてごめんなさい。 ねぇねぇおにいちゃん、どうしておとうさんに会っちゃダメなの? ……あぁ、あんたかい。 悪いけど1人にしといてくれよ。 ……ガキってのはいなくなってみると寂しいものなんだな。 兄弟の面倒を見てくれる人を探してみます。 やあ、ひさしぶりだな。 すっかり元気になったみたいだな。 やっぱり夢は諦められなくてね。 色々試行錯誤してるんだよ。 懲りないね。でもそれくらいの意気込みがないとな。 どんなことを試してるんだ? 今は船酔い克服のために、船酔いの薬を開発してるんだよ。 ただ、その材料に何を使おうか悩んでてね…… あ、そうだ。 次の薬の実験に使う材料を取りにいってもらえないかい? 場所は仮面の街にある変なモノ屋なんだけど。 買ってきて欲しいのはマンドレイクの葉だ。 マンドレイクの葉、宜しく頼むよ。 こんにちは。ここでマンドレイクの葉を売っていると聞いたんだけど。 (マンドレイクの葉ですか…… 物好きですねぇ) 物好き?マンドレイクの葉が? (分かってらっしゃるくせに。 まあ、男ですからね。よく分かりますよ) 何のことだ……? まあいいか、依頼人に届けよう。 マンドレイクの葉を買ってきたぞ。 待ってたよ! あ、これは代金と報酬ね。 今度こそ船酔いの薬を完成させるぞ! やあ、薬は完成したのか? いえ、それが…… 船酔いの薬じゃなくて…… 何故か精力剤が出来てしまって…… 妻は喜んでるんだけどね…… そ、そう…… も、もう一度挑戦しよう! また材料を買いにいってもらっていいかい? 今度こそ成功すればいいな。 今度はロボット山の兄弟の店でガマの油を頼むよ。 精製すれば神経に作用する薬になるらしいんだ。 ロボット山でガマの油を頼むよ。 今日はどんな御用ですか? ガマの油を1つ売ってくれないか? 精製して薬にしたいんだ。 ガマの油から薬を作るんですか。 徹夜仕事ですね、ご苦労様です。 ん、徹夜仕事? マモノ退治は大変ですもんね。 このくらい日常茶飯事ですか。 ……? とにかく、依頼人に届けよう。 ガマの油を買ってきたぞ。 これ、代金と報酬ね。 よーし!船酔いの薬を完成させるぞ! 今度こそ、船酔いの薬は完成したのか? いえ、またやっちゃいました…… 何故か一週間寝なくても平気になる薬が出来てしまって…… そ、そうか…… なんか、新しい薬の研究ができそうだな。 薬の研究かあ……それもいいのかもしれないな。 よし、決めた。交易商は諦めて薬屋になる! がんばってくれ。 とりあえずは完成した2つの薬を販売してみるよ。 あれから「精力剤」と「眠れない薬」が沢山売れてね! ここで大人の薬屋をやっていくのも悪くないかな、と思ってるんだ。 お願いだ。 助けてくれないか!? 北平原にでかいマモノが現れて、逃げてきた所なんだ! 橋のあたりだよ! 私の妻と娘も大けがをしてしまった…… 任せろ。 ヤツは神出鬼没だ…… 北平原に行っても居ない時が多いんだ。 奴を……奴を殺してくれ!頼む! いくらでも払う! 橋にいたマモノは倒したぞ。 ……ああ……ありがとう。 でも、娘は死んでしまったよ…… これはお礼だ。もう金なんて持っていても仕方ないからな。 俺達が一体何をしたって言うんだ…… やあ、ニーア。 あの話聞いたかい? 南平原に巨大なマモノが現れて ……配達員を喰ってるんだって。 喰ってる? マモノが人を喰うなんて…… ああ。目撃者は居ないんだけど、残された遺体は食い散らかされた後だったみたいだ。 みんな怖がって配達に行くことが出来なくて…… マモノの凶暴さが以前よりも悪化しておるようだな。 わかりました。俺が何とかします。 奴が現れてからろくに手紙の配達もできなくて。 退治、宜しく頼むよ。 南平原のマモノは退治しましたよ。 ……でも、配達員の半分が職を離れてしまったんだ。 仕方ないよな、あんな事があった後じゃ。 これはお礼だよ。受け取ってくれ。 もうワシが教えられる技も残り少なくなってきたのう…… ……なんだ、今のじいさんの動きは。 さあさあ。時間を無駄にするな。行け!行って釣ってこい! だんだんコツがわかってきた気がするよ。 だが、ワシをここから動かす事が出来るかな? どうした?まだこっちは左腕しか使っていないぞ? ブルーマーリンを2匹釣ってくるのだ。 じいさん、ブルーなんとかっていう魚はこれでいいのか? 街では嫌われ者だったよ。誰も話しかける人なんか居なかった。 うーん、困ったな…… ロボット山でしか取ることができなくてどうしたものかと…… いいのかい?量も必要だし、何よりロボットを倒して 形状記憶合金を1個、チタン合金を10個、壊れたモーターを10個だ。 よろしく頼むよ。 ……うん、全部あるね。 助かったよ。あ、これはお礼ね。 ……あれ、相場よりも高くないか? ただ、肝心の素材となる鉄鉱と丸太が今不足してまして……) わかった、取ってきたら作成を頼む。 わかった、伝えておく。 ちょっと時間がかかるが、完成次第届けてくれるそうだ。 ありがとうございます。こちらも取り付けをして頂ける方が、見つかりましたので届き次第お願いしてきますね。 ああ、多分そうだろう。そこで水車の一件を聞いてな、同じ店にいって今度は噴水用のパーツを頼みたいんだが、引き受けてくれないか? わかった、早速取ってこよう。 わかった、そう伝えておこう。 いつもこんな感じで売れると助かるんだがねえ……) 噴水の交換パーツを発注してきた。 これはお礼だ。受け取ってくれ。 この前頂いた本を読んでいましたら、他のレシピも載っていたんです。 せっかくならその料理も作ってみたいと思いまして、また協力して頂けないでしょうか? ありがとうございます。こちらが材料費です。 すぐ調理しますので少々お待ちください。 完成しました! いかがですか? 10個ほど欲しいのですが……) わかった。手に入ったらプレゼントしよう。 (チタン合金に水晶……ありがとうございます。 (あとこれはお礼になります。 はぁ…… ため息なんかついて。 実は息子が原因不明の病気に掛かってしまったんだよ…… もう1週間も経つんだけど、治るどころか段々悪化してきてね…… 1週間か……それは心配だな。 何か病気になった原因に心当たりはないのか? そうだね……たしか他の子たちと遊んでいた帰りから 調子が悪そうにしてたわ。 そのときに何かあったのかもしれない。 俺の方でも病気を治す方法を調べてみるよ。 本当かい!? あぁ、任せておけ。 相変わらずのお人好しであるな。 差し当たっては子供たちからの聞き込みか? そうだな、まずその時の状況を聞きに行こう。 はあ……ウチの子が元気になってくれたら…… 息子の件、宜しく頼むわね…… 森には怖い呪いがあるって話があるんだよ。 大きな森ほど呪いの怖さも大きくなるんだってさ。 あの子の病気はきっと森の呪いなんだよ…… 皆反対したのに遊びに行っちゃうから…… 北の森にこっそり遊びにいったやつらがいるらしいんだ。 俺も行きたかったな~。 情報をまとめると北の森、つまり神話の森に遊びに行き、そこで何かあったようだな。 森の呪いなんて…… 本当にあるものなのか? それは我とて判らぬ。 実際に行き、その目で確かめるしかあるまい。 神話の森に向かおう。 原因が分かったよ。あんたの息子は毒の実を食べたみたいだ。 解毒剤を飲ませれば、良くなるはずさ。 帰ったらさっそく飲ませてくるわ! これで一安心だ。 元気になったら落ちているものを無闇に食すのではないと 教育するのだぞ。 あんた達には世話になったからね! ちょっと値引きしてあげるよ! また来ておくれよ! あぁ、もういいんだ…… ……まさか、あの子の容態が? ちょっと前に、ね…… そうか、すまなかった…… いや、あんた達が謝ることじゃないさ…… いらっしゃい…… また来ておくれよ…… なあ、あんた。 宝の地図ってみたことないかい? 宝の地図? そうだ、宝の地図さ。 大昔の金銀財宝が隠されてる場所が書かれてる地図さ! 俺はそんな地図を集めて、いつかお宝を手に入れるのが夢なのさ。 へえ…… で、今は新しい宝の地図を探してるってわけさ。 もし見つけたら俺の所に届けてくれよ! ああ、わかった。 ……とは言うものの、そうそう簡単に宝の地図なんて見つからないよな。 野原に落ちておる訳でもあるまい。 古い紙が沢山ある所に紛れているのではないか? 古い紙ね…… 宝の地図を見つけたら俺の所に届けてくれよ! この本、相当年季入ってるな。 所々傷んでる。 同じ書物として悲しいことだ。 もっと本を大事にせぬか。 そう怒るなよ。 でもこれ、一体何の本なんだ? ……地図? 何やらマークなども書かれている…… これはもしかしたら宝の地図というやつかもしれんな。 だけど、このままじゃ全く読めないな。 傷んだ部分を復元する必要がある。 仮面の街の変なモノ屋にでも相談してみたらどうだ? そうか、そこで何か修復してくれるかもしれないな。 すみません、傷んだ本の修復をしたいんですが。 (出来るには出来ますが時間が掛かるのと、専用の素材が必要なのでそれを集めなくてはダメですね) 何が必要なんですか? (本の修復には、機械油を3個とナスを3個、ヤギの毛皮を3枚が必要です) 必要な素材を取ってきました。 これで本の修復をお願いします。 (確かに預かりました。 では少々お待ちくださいね) (機械油で汚れを浮かせて、ナスで吸い取って、 ヤギの毛皮で補修してやれば……) (完成です。 こちらが復元の終わった本になります) よし、この状態なら地図も読めるな。 早速あの人に届けに行こう。 依頼されていた本を持ってきたんだけど、旦那さんは留守? ええ、夫は今武器の仕入れに出ていますので。 そうなのか。 じゃあ、この本を渡しておいてくれ。 えぇ、わかりました…… ご婦人、何か不満でもありそうだが。 この新しい地図を見たら、また危険を承知で 出かけてしまうかと思うと…… 帰りを待つ身としては心配だよな。 ……そうだ。 貴方達でこの地図の宝を見つけてきてくれないかしら? それを渡せば夫も満足すると思うんです。 ああ、構わないよ。 だがまずはこの地図を解読しないと…… ポポルにでも聞いてみるのはどうだ? 何か助言を得られるかもしれん。 ポポルさんの所へ行こうか。 ちょっと見てもらいたいものがあるんですが、いいですか? ええ、構わないわ。 何かしら? この地図を解読して欲しいんですが…… ……何か大事な物の場所を示しているようね。 場所は……石の神殿かしら。 「石の神殿。日の届かぬいずこか」とあるわね。 ここが大事な物の置いてある場所みたいよ。 「石の神殿。日の届かぬいずこか」ね…… いえいえ。 お役に立てたようでよかったわ。 宝の件、宜しくお願いします。 これが、お宝……? いや、これはただのガラクタであろう。 どうやら地図はニセモノだったようだな。 どうしよう? とりあえずあの奥さんに報告だけでもしようか…… どうでしたか? すみません、宝の場所にはたどり着けたんだけど、見つかったのはただのガラクタだったよ。 そうだ、このヒスイの髪飾りを売って何か買えないでしょうか? それを地図にあった宝ということにして。 こんな高価そうなもの……いいのか? これで夫が宝探しから手を引いてくれるのなら。 どうするのだ? ご婦人に頼まれた通りそのヒスイの髪飾りを売るのか? うーん…… >髪飾りを売る。 >髪飾りを売らない。 (この髪飾りを、別の商品に交換したい? 良い品だし程度も上々だから、この『古い金貨』と交換でどうかな) これがお宝か!綺麗な金貨じゃないか! あんな古い本に書かれてたことが実在するんだな! 良かったわね。 これでもう危ないことはしないでくれる? あぁ、もちろんさ。 これからは真面目に仕事一筋でがんばるよ。 あ、そうだ…… これ俺が初めに見つけた地図なんだ。 もう必要がないからさ、あんたが使ってくれよ。 どうもありがとうございました。 あれ、お宝が見つかったんじゃないのか? 残念ながらあの地図に書かれていた場所にあったものは ガラクタであった。 またハズレかぁ。 次も地図探しからはじめないと…… ……自分のことばかり考えず、ご婦人のことも考えたらどうなのだ! ひっ!? そこのご婦人はな、お主が危険な所に行くことを ずっと心配しておったのだぞ! それをお主はまだバカな事を続けるつもりか!? まあまあ、シロ。落ち着けって。 奥さんは大切な髪飾りを売って偽の宝を用意する程、あんたに宝探しを辞めて欲しいって考えてたんだ。 それもあんたの身を案じてのことだ。 家内が……そうなんだ…… すまない。お前の気持ちも考えてやれずに。 いいえ、いいんです。 解ってもらえただけで十分。 これからは心を入れ替えて妻とがんばるよ。 最初の地図よりも、さらに複雑だな。 どうせ見つかるのはガラクタであろう。 探すだけ無駄だと思うが? 確かにそうかもな。 でも、万が一の希望を捨てられないのが宝探しなんだよな。 我には理解できんな。 まあ、ちょっとした遊び感覚で付き合ってくれよ。 まずは地図の解読からだけど……ポポルさんにまた聞いてみよう。 また地図の解読をお願いしたいんですが、いいですか? いいわよ。 今度は何かしら? 今度はこの地図なんですが…… ……中々難しい暗号のようね。 場所は……北平原かしら? 他に読めそうなものは……「鋼鉄の橋の始まりし場所」? 何のことかしら? これ以上は解読できそうにないわ。 十分です。 ……これは。 どうやらこの地図は本物だったようだな。 ……今回の仕事の報酬として受け取っておこうか。 これからは妻のことも考えてがんばってくよ。 お帰りなさいませご主人様。 セバスチャンも元気そうでなによりです。 ところで、なにやら困り顔のようだが? はい、ご主人様のお姿を元に戻す手段がないか 調べていたのですが…… しかしながら、地上にある図書室の情報では 限りがあるようです…… 記録によると、ご主人様に関係する書類は 地下二階にあるようなのです。 私にも地下の研究施設へ入るだけの力があれば よいのですが…… マモノ退治なら任せろ。 地下二階のマモノを一掃してこよう。 でも、僕のために…… 何を言っているんだ。 仲間のためなんだから、喜んでやるよ。 ご主人様、あまりご無理はなさらないように。 ん、なんだこのリスト……? どうやらここで働いていた職員の名前と住所が 書かれているようだな。 紙がボロボロで、読み取りにくいが…… どうやら1名、港のある街に住んでいたようだぞ。 海岸の街のことか……? 可能性は低いが、住んでいた家を見つけられれば 何か発見できるかもしれん。 昔から何か変な発明を作ってる一家なら聞いたことあるよ。 住んでる家までは解らないなぁ。 街の入り口の真上にある家さ、よく変な騒音を出すんだよ。 一体なにをしてるんだか…… 街の入り口の上にある家…… 行ってみるか。 ちょっと尋ねたいことがあるんだけど、いいですか? はぁ、何でしょうか? あなたのご先祖とかで何か兵器の研究をしていた 人はいませんでしたか? あぁ、はい。 かなり昔のご先祖様がそういった研究をしてたとか。 それがどうかしましたか? その過去の研究内容を調査中なんです。 何か資料のようなものは、残っていませんか? うーん、そういったものは特に…… あ、ちょっと待っててくれますか? お待たせしました。 役立つかは解りませんがこんなものが残ってまして。 手紙か?しかし、文字が読めないのだが。 一体なんだこれは。 分かりません。変な手紙でしょう? 外国語でもないし……ご先祖様は何を考えていたんですかね。 ただ、丁寧にしまってあったので大切な手紙だったと思うんですよね。 暗号か……もしかしたら研究所のどこかに解読する手がかりがあるかもしれない。 その手紙を少し借りてもいいですか? えぇ、構いませんよ。 私が持ってても役に立ちませんから。 よし、一旦洋館に戻って執事にも見せてみよう。 これは……暗号化された書類のようですね。 そうなんだ。俺達には全く分からなくて…… えーと……「エミールへ」と書いてあります。 ご主人様へのメッセージのようですね。 エミール、どうやらお主宛の手紙のようだぞ。 僕宛の手紙……? エミールへ。 私たちの研究は貴方の人生を狂わせてしまうものでした…… せめてもの償いとして、私は貴方の母親として 振舞いましたが、ただの自己満足にしかなりませんよね…… それでも、貴方が少しでも救われていたら幸いです。 ……思い出しました。何百年も昔に、僕とお姉さんの面倒をよく見ていてくれた人がいたんです。 他の人たちは僕達のことを研究対象としか見ていない中、その人は、まるで僕たちのお母さんのように接してくれました。 その人のおかげで、今の僕があるんだと思います。 お母さんか…… 元の姿に戻る方法は解りませんでしたが、この手紙が見つかっただけでも僕には十分です。 大切な、お母さんのことを思い出せたんですから。 それだけで……十分です。 ご主人様、少々困ったことが。 図書室の掃除をしようと思いましたら、マモノに部屋を占拠されてしまいました。 ……この洋館、何故こんなにマモノが沸いてくるんだ? ……まあいい、なんであろうとマモノだったら倒すだけだ。 いえ、そのマモノはただ図書室に居るだけで 特に害はないのですが。 マモノが……居るだけ? 襲って来ないのか? 今は平気でも、いつ襲ってくるか分からないだろ。 マモノは今のうちに殺しておくべきだ。 皆様、宜しくお願いいたします。 こいつが例の「静かな」マモノか。 今の所何もしないとはいえマモノはマモノ。容赦はしない。 図書室のマモノ、退治したぞ。 やたらと体力があって面倒だったがな。 こちらは報酬になります、お納めください。 でも、どうしてあのマモノは図書室に住んでたんだろう。 不思議な話だ。 まさか、マモノの知能で本を読んでいたという訳でもあるまいに。 君、石の神殿って知ってるかね? ああ、知ってるがどうした? おお、それはよかった! 実は私、世界中の植物を研究していてね。 幻の遺跡の1つである石の神殿にあるといわれる 大木を調べたいんだよ。 どうかね? 木の根っこを少し拝借してくるだけでいいんだが頼めないか? 根っこだな、わかった。 依頼の件、宜しく頼むよ。 ん、マモノの気配がする……! 根の皮をこれくらい取れば十分だろう。 依頼人に届けよう。 頼まれていた品、届けに来たぞ。 おぉ、ありがたい。 これで研究が進められそうだ。 ところで、何の研究をしてるんだ? 大昔、植物がこの地上から無くなったことがあるらしい。 ある時期に復活したんだが、その理由を 解明できないかと思っていてね。 そんな技術があれば、食料になる野菜を簡単に作れそうだな。 そのためにも、研究を進めなくてはならない。 おっと、報酬を渡すのを忘れていたよ。 それでは私は研究に没頭させてもらうとしよう。 ねえ貴方、私の彼氏がどこにいるか知らない? 悪いけど、知らないな。 そりゃそうよね。 5年以上も前に別れてから一度も会ってないのよ。 何処で何してるのやら…… ねぇ、彼がどこにいるか探してきてくれないかしら? 貴方なんでも仕事引き受けてくれるんでしょう? まあ、俺に出来ることなら何でもやるが…… せめて何か手がかりとかはないのか? 派手な黄金の首輪をつけているのよ。 そんな人中々いないはずだからよろしくね。 闇雲に探しても仕方あるまい。 この辺りで黄金の首輪をつけたやつを見なかったか聞き込みをしてみるか。 どう?彼見つかった? あぁ、あの黄金の首輪をつけていた青年? 確か神話の森に向かうのを見かけた人がいたって聞いたよ。 神話の森か……行ってみよう。 黄金の首輪をつけた青年ねぇ…… なんか、あまり良い噂聞かないよ? 黄金の首輪をつけた青年? あぁ、彼のことね。 そうねえ、もう5年もあってないわ。 でも私は今も彼の帰りを待ってるわよ。 そんなに、よく待てるな? 彼は帰ってくるって約束してくれたからね。 約束すらしてくれない前の夫より全然信じられるわ。 皆、その青年に騙されているのではないのか? あぁ、俺もその青年の本性が見えてきた…… 彼が良く持ってくる商品、すごくいいものばかりなの。 それを格安で譲ってくれるのよ?いい人じゃない。 ああ、あの胡散臭い青年か。 違法品を取引してるのが見つかって北に逃げたとか聞いたよ。 ロボット山に向かったという話を聞いたことがあるなあ。 やれやれ。次はロボット山か。 兄弟の家で話を聞いてみるか。 今日は何の御用ですか? 今日はちょっと聞きたいことがあって。 5年くらい前に、黄金の首輪をつけた男がこの辺に居なかったか? えぇ、よく見かけましたよ。 母さんとよく話してましたから。 ……まさか、あの時母親と一緒にいた……? どうかしましたか? いや、なんでもない。 仕事中にすまない。 放っておくわけにもいくまい。 依頼人と弟にはどう伝えるんだ? 彼氏の消息が分かったよ。 本当!? どこにいるの!? ……残念ながら、5年前に亡くなっていたみたいだ。 ロボット山で。 ……そんな気はしてたのよね。 5年も音沙汰がないなんてそれしかないもの。 これで気持ちの整理ができたわ。 遠くまで調べてくれてありがと。 これ、お礼ね。 いつまでも彼に依存してちゃだめよね。 やあ、ちょっとお使いを頼みたいんですが、いいかな? ロボット山の兄弟の店で包丁を買ってきて欲しいんです。 高値で買い取ります。 包丁ならこのあたりでも売っているのではないか? わざわざ遠くで買わなくとも…… ロボット山じゃないとダメなんです。 高値で買い取るからお願い出来ませんか? どうしても必要なんだったら、買ってくるよ。 代金は引き換えでよろしく頼みます。 包丁を宜しく頼みます。 やあ、包丁はここに置いてるかい? 包丁ですか? ……すみません、今在庫も材料もないようですね。 そうなのか、困ったな…… 材料は俺でも取ってこれるのかい? いつものロボットたちから取れるチタン合金を10個で作れます。 材料を取ってくるから、それで作ってくれ。 チタン合金を持ってきたぞ。 あ、持ってきてくれたんですね! では早速作成に取り掛かります。ヒヒッ…… 完成しました。 これがロボット山の名品の一つの特製包丁です。 へえ、名品なんだ? はい、切れ味バツグンで有名ですよ。 父さんが昔自分用に作った包丁が元になってるんです。 父親が料理を作ってたのか? 母さんはパン以外の料理を作るのが苦手だったので…… それに父さんは料理好きだし、とても美味しかったんですよ。 あの頃が懐かしいなぁ……ククッ。 頼まれていた包丁だ。 ……ところで、様子はどうでしたか? 様子って? いや……ほら父親がいないという話じゃないですか。 元気に暮らせてるか心配でね。 苦労はしているようだが、生活のほうは問題ないように思えたぞ。 そうか……良かった。 い、いやなんでもないです。 そうだ報酬を忘れていた、受け取ってください。 そうか、元気でいるか…… あ、そうそう。最近ロボット山のほうでゴタゴタが起きているらしいよ。 ちょっと教えておこうと思って。 ゴタゴタって? 確か……マモノ絡みとかいってたな。 マモノ…… 気になるな。行ってみよう。 ロボット山に行くなら気をつけてね。 えーと、どうするかな…… ……やあっ、いらっしゃいっ! やあ。ロボット山で何か変わったことはないか? あぁ、ロボット山の地上2階がマモノたちに占拠されちゃっただけですよ。 フヒヒッ、それがどうかしたんですか? さらっと言ってるけど、それは重大な問題じゃないのか? フフッ、元々2階に潜る人なんて稀だしね。 新しい武器の素材が集めにくいのは少々面倒だけどね。 武器の素材が調達しにくいのは俺も困るな。 俺が退治しに行こう。 あー今、2階にはいけないよ? え、なんで!? マモノたちがエレベーターの設備を壊しちゃったみたいでさ、1階の施設のパーツを交換しないとね。 そのパーツは作れるのか? 壊れたバッテリーが5個と壊れたモーターが5個 あれば作れるよ。 わかった、素材を取ってくるから作ってくれ。 ついでにロボットどもを沢山壊してきてくださいよ。 あ、あいつらを全部ぶっ壊すんだフヒヒッ。 素材を集めてきたよ。 フヒヒ、ロボットどもがまた沢山壊れたっ。 ……それでは早速作成しますね。 完成しましたよ。 これを1階の最深部にあるエレベーターで使ってください。 このエレベーターのパーツと交換すればいいんだな。 よし、これで地上2階に行けるな。 2階のマモノを倒してきたよ。 こ、これでまたロ、ロボットどもを倒す武器が作れるっ。 ……君はマモノが憎くないのか?お兄さんの仇なんじゃないのか? 兄のか、仇はロボットですよ。 マ、マモノなんか興味ありませんね。 そ、そうさ憎いのはロボットど、どもさ。 フ、フヒヒッ、機械どもを全部ぶっ壊してや、やるんだ。 そうだよね?そうだよね?兄さん……っ! この者の意識はロボットだけに向けられているようだな…… (恩人よ、我らの頼みを聞いて頂けないだろうか?) (狼の襲撃によって街に大きな被害が出てしまい、今はその復興に取り掛かっている) (しかし、被害があまりにも大きかったため鉱石や 木材が不足してしまっているのだ) (そこで鉄鉱を20個、粘土を20個、丸太を20本集めて頂きたいのだが頼めるであろうか?) その程度のことなら任せてくれ。 (おお!なんとも頼もしい! では、宜しく頼みましたぞ!) 頼まれていた物、全て揃ったよ。 (おお!これでまた一歩街の復興を進められましょう!) (はっ、忘れるところであった! こちらは謝礼となっております。どうかお納めくだされ) (それでは鉄鉱を20個、粘土を20個、丸太を20本宜しく頼みましたぞ!) (ああ、相談したい事があるんです。 実は最近砂嵐の側で行方不明になる人が多くて……) 穏やかな話じゃないな。 (ええ、兵士たちも捜索に出てるそうだけど見つからないんです) 行方不明者の消息が気になるな…… 行方不明者が出ている原因がわかった。 砂嵐の中に巨大なマモノが隠れていて、人を襲っていたんだ。 (す、砂嵐の中からマモノですか!? どうりで見つからない筈だ……) (ありがとうございました。少ないですけど、こちらがお礼です) 1体は退治したが、他にもいるかもしれない。 用心しておくんだ。 (うーむ、困ったな……) それじゃあ俺達の出番かな? 我らに任せるべきだな。 (すまない、いつも助けられてばかりだな) (封印されたマモノは古き時代の王の成れの果てと 言われている) (もしそれが本当ならば、何故古き王はマモノとなってまでも 生き続けようとしたのだろうか……) (マモノを討伐してくれたのだな。ありがとう。 これはお礼の品だ) こんな砂漠のど真ん中で何をしてるんだ? (いえ、最近ちょっと狼の動向が気になってまして) そうか、くれぐれも気をつけて。 前にもいたよな?何してるんだ? (いえ、最近ちょっとマモノ達の動向が気になってまして) ……そうか、くれぐれも気をつけて。 何してるんだ、街の前で? (いえ、最近ちょっと彼らの動向が気になってまして) 彼ら? (……うるさいなあ。彼らっていったら、この街に住んでいる奴らだよ!) こやつ、マモノだぞ!? 周囲にもマモノの気配がする、気をつけろ! (何事だ!?) マモノが街を狙っているぞ! (くそっ、街に入られるとやっかいだ! この場で迎え撃つぞ!) なんとか全て倒したな。 (あぁ、また助けられてしまったな) 気にするな。 それと、今回のことに関してだけど、マモノは最初、仮面の人の姿をしていた。 (何だと……) (まさか、この街の中にもマモノが紛れているのか……?) 可能性はある。 十分に注意しておいたほうがいい。 (忠告感謝する。 マモノどもめ、この街の住民には絶対手を出させんぞ!) (これは心ばかりのお礼だ。受け取ってくれ) ちょっと相談があるんだが。 急にどうしたんだ? 実は最近村の中にマモノが忍び込んでるって噂があるんだよ。 そこでちょっと調査を依頼したくてね。 村の中にマモノか…… こんな狭い村だったらすぐに見つけられそうだけど。 それが見つからないんだよ。 多くの人が見たって言ってるんだけどな。 わたし、怖いマモノ見たよ! この子も、目撃者の1人? 僕も全員把握してるわけじゃないんだけど。 こっちでマモノみたんだよ! わかったわかった。落ち着いて。 詳しく聞かせてもらえる? うんとね、あっちの川の近くで大きなマモノをみたの! 川辺あたりか。 行って調べてみよう。 川辺あたりで大きなマモノみたの! ……マモノがいた痕跡らしきものすらないな。 本当にここで合っているのか? あの少女の記憶違いということも考えられる。 子供だからな。 もう一度聞きに行ってみるか。 君が言ってた場所を見てきたけど、マモノが居た跡がなかったんだ。 どこで見たか、もう一度よく思い出してくれる? うーんと……あっ。 ごめんなさい、場所間違えちゃってた。 見つけたのは図書館前の広場だったよ! 記憶違いだったか。 よし、行ってさっさとマモノを倒そう。 見つけたのは図書館の門の裏側だったよ! ……特に居ないみたいだな。 所詮子供の言う事か。 待て。川辺とこの場所を間違えるか? 他の村人からも情報収集をしたほうが良い気がするが。 そう、だな…… 私大きくて怖いマモノみたんだよ! えっと……南門前の広場だったはずだよ! 数日前にマモノっぽい影を見たのよ。 ……人間でいうと子供くらいの大きさだったかしら? マモノのような影なら商店街付近で見かけたわ。 マモノ?あぁ、確かに見かけたよ。 子供も一緒にいるように見えてかなり驚いたなぁ…… ……村人の言うことと少女の言うことがかみ合っていないな。 もう一度あの少女を問い詰めてみるべきだ。 怒らないから、正直に話してくれるかな。 どうしてマモノを見たって、嘘をついたんだい? ち、違うの! 私大きくて怖いマモノをみたの! では、一つ教えてくれ。 マモノを「見なかった場所」はどこだ? えっ?……えっと、北門の近くとか、西の高台とかではみかけてないよ! 北門や、西の高台にはマモノは居ないよ! 居たぞ。 あの子は、このマモノをかばっていたのか。 だが、倒さねばならぬだろう。 人間は、マモノと共存する事なんて絶対できない。 ありがとうございました。 村の中にマモノが居たら安心して眠れませんからね。 村の中にマモノが入るなんてこと、もうないといいんですが…… ……いないなあ。どこ行ったのかなあ…… やあ、久しぶり。 元気か? ええ、おかげさまで。 フリージアの花の売れ行きも順調ですよ。 そうか、良かったな。 ん、そこにいるのは…… はい、僕の家内と息子です。 そうか、結婚したんだな…… えぇ…… あ、そうだお仕事を頼みたいんですがいいですか? 仮面の街でフリージアの花を 欲しがっている人がいるそうで、届けてあげて欲しいんです。 他の方には頼みにくい場所なのでお願いできますか? 素材屋を営んでいる方だそうです。 仮面の街だな。 フリージアの花、仮面の街に宜しくお願いしますね。 フリージアの花を届けに来た。 あんたが受取人だな? (ありがとう。 これを見ていると昔を思い出すのよね……) 何かあったのか? (えぇ。いい思い出と悪い思い出両方、ね。 私は昔崖の村に住んでいたのよ) 今、崖の村は…… (えぇ、知ってるわ。 完全に消え去ってしまったそうね) (当時、お隣に住んでいた子がフリージアの花が 大好きだったのよ。よく一緒に遊んだりもしたわ) (でもね、その子がマモノに襲われてしまって……) (私の目の前でマモノに姿を変えてしまったの) (大人たちは信じてくれなかったけど、私は今でも覚えてるわ……) (と、嫌な話はこれくらいにしましょう。 花のお届け、ありがとうね) 今の話、どこかで聞き覚えがあるな。 (確かに嫌な思い出もあるけど、楽しい思い出もこの花にはあるの) フリージアの花を届けてきたよ。 >彼女の話をする。 >彼女の話をしない。 なぁ、以前渡した手紙についてなんだが…… なん……だって…… 悲しいことだが、これが真実だ。 ちくしょう…… 僕がもっと早くに彼女を呼んでいれば、こんなことには……! 今は一人にしておいてやるべきだろう。 ん、花屋はどうしたんだ? それが昨夜すごい形相で武器を持って出て行ったきり…… ……彼はきっと帰ってきます。 だから、私とこの子はここでずっと待っています。 お父さんどこいっちゃったのー? 奥さんを、大事にしてやれ。 えぇ、もちろんです。 家族を幸せにするためにこれからもがんばりますよ。 ポポルさん、占いで使う石について何か知っていますか? えぇ、知ってるわ。 「力の目」っていう変わった名前の石よ。 ……それがどうかした? その石を欲しがっている人がいるんです。 どこで手に入るか知らないですか? そうねえ……石の神殿の屋上とかならまだあると思うんだけど。 石の神殿か。 探してみよう。 これが「力の目」か。 確かに強力な魔力を感じます。 これほど高い魔力を秘めた石を触媒とすれば 精度の高い占いをする事も可能かもしれぬな。 ……なんだ?ここは。 見た事もない光景ですね。 落ち着いてる場合ではない! マモノどもが迫ってきておるぞ! 退治してくればいいんだな? わかったよ。 ふう……最近売れ行きが落ちててね。 新品の服を売るよりも古着を直す仕事の方が儲かってるわ。 うちのばーさま、噴水で面倒を見てた子たちが死んでしまってから ボケちまったみたいでね…… アンタもヨナちゃんが連れて行かれちゃってから雰囲気が 変わったように思えて心配なのよ。 心配ない、俺はいつもと変わりないさ…… 毎年売り上げが落ちる一方だよ…… 村の外に出るのかい? それなら十分に道具を補充しておくべきだよ。 もっと……買いに来てくれよ。 頼むよ。 厳しいよな。最近は。 苦しいけど、こんな時こそ花を咲かせましょう。 主人は「花を売ってる場合じゃない」って言うんですけどね…… あの襲撃から5年か…… 北平原はマモノだらけになってしまったな。 あの時俺が魔王を…… 考え込んでも仕方ないだろう。 あんたまで村の雰囲気を暗くしてどうする。 奴等、甲冑を着込んでいるせいで日光に耐性が付いたようです。 郵便配達も随分回数が減りました。 特に南平原に出現しているマモノたちのせいで貿易の要であった海岸の街と 中々連絡が取れないため食糧不足などが起きているのが厳しいですね…… 色々と背負いすぎるなよ。 村の警備は俺たちに任せてあんたはヨナちゃんを取り戻すことだけに集中しな。 すまない、必ずヨナは取り戻す…… 海岸の街の方も頻繁にマモノが出ているようでね。 あっちの人たちも大変だって聞いたよ。 今日も外に出られるのですか? 今日こそ魔王の情報を何か掴んでみせる。 今のマモノは日光に対して抵抗を持った奴らが増えているようです。 これで安全と言える場所はこの世界からほとんどなくなってしまいました…… ふう、一度の買い物で揃えんといかんので荷物が重いわい。 物がどんどん高騰していってなあ。 自分らみたいな高齢で働けぬ者には厳しい時代だな…… いらっしゃい!新しい武器入荷してるよ! こんな時代だと武器屋は繁盛するんだよ。 因果な商売さ。 何か買っていってくれるのかい? ねぇ、なんで彼は死ななきゃいけなかったの……?黒文病って一体何? どうして私達ばっかりこんな事に?ねっ、ねええっ! 行こう…… どこの平原にもマモノが現れるようになって動物達の数が減ってるみたいよ。 最近は羊の肉ですら高価になっちゃってほんと困ったわ…… ここ数日肉どころか野菜もほとんど食べてなくてな…… そうなると、食べ物の事しか考えられなくなるんだよ。 マモノが何時どこから侵入してくるか油断できない。 商店街の見回りも気を抜けなくなってしまったよ。 機会があれば羊やイノシシを狩って肉を取ってきてもらえると助かるよ。 今ならそれなりの値段で買い取ってるようだから君自身のためにもなるよ。 マモノたちのせいでまともに狩りが出来なくてね。 村の外から手に入れていた食料は深刻に不足しているよ…… ちょっと高いけど我慢しておくれよ。 狩りへ出かけてそのまま帰らぬ若者が増えてるらしいな。 なんとかならんものか…… あらあら、元気に走り回って。 そんなに走ると転んじまうよ…… ……そっとしておいてやるべきだろう。 その方がこの老女にとっては幸せであるのだからな。 商店街の外で遊んじゃダメなんだって。 なんでだろうー? また狩りに出られた男の方が一人帰らなかったそうよ。 うちの夫も何時危険な目にあうかと思うと…… 狩りに出なければ食料が無くなり、狩りに出ればマモノに殺されて。 どうしてこんな事になっちゃったんでしょう…… どうしてもっていうときは、この村を出るしかないよな。 どこに行くあても無いが…… あのときアンタに村を助けて貰わなかったら、この村はもう無くなっていたよ。 ロボット山の方でもマモノの出現が確認されているそうです。 マモノが機械まで使い始めたんでしょうか? マモノたち自体の強さも以前とは比べ物にならないです。 甲冑を着ている奴とか、特にやっかいですから気をつけてくださいね。 僕は決めました。 ただ遠くで眺めるのではなく、強くなってポポルさんを守れる男になると。 そして図書館の警備を任せて貰える様になった今ならきっと ポポルさんに相応しい男になったはずです! ここまでくると立派と言うべきなのか……? 図書館の天井が崩れたせいでかなりの本がダメになったそうよ。 貴重な資料だったのにねぇ。 いつかマモノたちの脅威から怯えなくてもいい世界が訪れたら 今度こそここに立派な畑を耕したいものだよ。 いくら警備を増やしたってあの巨大なマモノがまた攻め込んできたらと思うと…… そのときは俺たちが必ず何とかする。 強くなったな。ニーア。 お母さんから商店街から出て遊ぶなって言われているの。 商店街だけだと狭すぎて遊びづらいよー。 もっと広い所で遊びたいなぁ。 村の警備は以前よりもかなり厳しくしていますが 実際マモノが攻め込んできたらと考えると…… 商店街も活気が薄れてしまいました。 僕たちが警備をがんばっても昔の活気は取り戻せそうにありません…… 村人は出来るだけ固まって生活するようにしています。 一人でいると万が一がありえますからね。 今じゃ薬草一つでも貴重だからね。 こうやって少しずつ集めているのさ。 マモノがまたいつ襲ってくるか解らない。 常に注意しておかないとな。 狩りに行く仲間がどんどんやられちまってよ! まともに動けるやつがほとんどいねえのさ! マモノのやつらさえいなければこんな……! こんなご時勢だ、使える資源は何でも回収しないとね。 以前住んでいた村はマモノたちに占拠されてしまい、私たちは命からがら逃げ出してきました。 お友達とはぐれちゃったの。 皆無事だといいなぁ…… 外で狩りが出来ない分、釣りで魚でも獲らないと皆餓死してしまうよ。 ……何か用ですか? ぼ、僕達いい子にしてるよ!? お疲れさん。 あまり無理はしてないだろうね? 本日残り少ない羊の肉だよ! さぁ買った買った! 砂漠のほうにもマモノが出てるようなので気をつけるっす。 やあ、ポポルさんに用ですか? ふう…… マモノたちのせいで畑を耕すのは厳しくなってしまったよ…… あまり不用意にうろうろとするなよ。 ああ、くそう!やってられるか!! 外はどうだった? ここ最近マモノたちが街の近くまで来てるから気をつけないと。 門を修理したんだけどさ、こっちの出口から出るとマモノたちが 異常に多い場所へ出てしまうから結局通行禁止になったんだよ。 この街も変わってしまったわ。 南平原に出るマモノのせいで、交易が難しくなってね。 妙な黒い病気にかかる人も増えてきたの。 みんなどこに隠れたんだろう? ……急に声をかけないでよね! ここに隠れてれば絶対見つからないんだから! ま、まだ見つかってないよね……? マモノたちが平原にも現れるようになってからこの港も寂しくなって しまってのう…… この街は出入りできる場所が少ないからマモノの被害はあまり出てないの。 そのぶん街から出るのも一苦労で、他の街との交易が減ってしまったのよ。 灯台のおばあさんが亡くなってあの怒鳴り声が聞けなくなってから ふと寂しく思えてしまってねえ。 昔と違って今は景気が悪くてね…… うちの夫、仕事がヒマだからってまたお酒に入り浸りよ。 家の夫ときたら散々お小遣いを減らされてるのにまだお酒を止めないのよね。 何かいい手はないかしら。 最近兄からの返事がこないんですよ。 無事だといいのですが…… 街の若い男の人たちで警備を増やしているから、今はそこまでマモノの被害は出てないわ。 でも交易が厳しくなってる以上、食糧不足を解決するのは難しいと思うのよね…… マモノ達のせいで別の街への荷物が中々届けられなくてね。 いつも命がけで配達をしているよ。 灯台守のばあさんがいなくなってもう5年か…… ただ……あの変な歌はどうにかならんものかね。 ごめんなさいね、まだお店準備中なの。 開店したら是非いらっしゃってください。 船を任されてから漁師の仕事の辛さがやっと実感できたよ。 だからこそ期待に応える為、がんばるさ! 俺が引退してから船を任せてみたが……あれは中々頑張ってるよ。 このあいだまで、魚はたくさん獲れていたんだが…… だんだん魚がこの辺りの海に寄り付かなくなってきたのかなぁ。 ……じろじろと見るな。 最近、海の天候が荒れる時が多いです。 また例の気候変動がやってくるのでしょうか? この先の入り江に船が流れ着いたんだけど、所々が腐っていてね。 危ないから、子供たちが近寄らないよう呼びかけてるんだよ。 入り江で遊べないからこの広場で遊んでるんだ。 ぐるぐる走り回るの飽きてきたよー。 この港を行きかう船も大分減ってしまったなあ…… 今日とれた数少ない魚だよ。 是非買っていっておくれ。 また買いに来ておくれ。 くそっ!今度こそ結婚できると思ったら実は夫が居たんだよ!? 酷すぎるよ!!そう思わないか? 相変わらずの女運の悪さだな…… 今夜も付き合ってやるから飲んだ飲んだ。 頑張って漁をしても、昔ほど魚は獲れないんだ。 飲んでる方がマシさ。 ……程々にしとくんだな。 嫁さんが黒文病にかかっちまったんだよ。 なあ、あんた。どうすればいい? 俺、なんでもしてやりたいんだよ。酒もやめる。真面目に働く…… だから嫁さんを治してやってくれよ……頼む……頼むよ…… はぁ……最近不景気で彼女に贈り物が出来ないせいで 話すらまともにできないんだよ…… 釣り餌が欲しいのかい? 欲しいエサがあったらまたおいで。 以前ここでおじいさんと良く釣りをしたんだけどねえ。 今となっては懐かしい思い出じゃ。 たまにはお肉とか食べたいけど、そんな余裕がないのよね…… 最近は魚も全然とれないって聞くし、夕食をどうするか困ったものだわ。 喧嘩ばっかりしてる街の名物夫婦がいるんだけどね、喧嘩を聞いてるこっちも元気になれるから不思議なの。 ここの家のお兄ちゃん、4年前に死んじゃったんだって。 街の入り江に、でかい船が難破したんだ。 あれほどの船が難破するなんて、よほど酷い嵐にあったんだろう。 誰も乗ってないようだから、船員はみんな海にのまれちまったのかね…… 最近は小型の船で釣りに出る人はほとんどいないんですよ。 元々他の街から来られた方に貸しているのがほとんどでしたからね。 今師匠に弟子入りして船乗りの修行をしてるんだ。 師匠は一人で何でもこなしてすごいんだよ! 買う人がいないから素材は有り余ってるよ。 また欲しいものがあったら買いにきてね。 今日は何して遊ぼうかなぁ。 入り江に出ちゃダメだと遊ぶ場所が少ないよ~。 うーん、遊ぶ場所が全然ないや…… 配達先のお客さんが、ある日突然ニコニコしはじめるんです。 でも、その笑顔……なんだか作り物みたいで。 その後決まって、どこかに引っ越しちゃうんですよね。 なんだかちょっと怖いんですよ。 ……気になる話だな。 いい風が吹いてるよね。 入り江にでっかい船が流れてきたんだよ。中を探検したいなあ! 外国製の特別な武器を仕入れてるよ! まいどあり。 悪いね、最近仕入れが悪くてあまり商品がないんだ。 それでもよければ見ていってくれ。 またきてくれよ。 売れ残りでよければ買っていってくれ…… 次までにはちゃんと品をそろえるよ…… 入り江に打ち上げられている巨大な船……一体どこの国の船なんだ? 今現在専任の灯台守はいませんが点検が念入りにされてたようで 5年経った今でも正常に動いてるんですよ。 ……あの老女も自分の仕事は守っていたということか。 ここ最近、飲み仲間に会えてなくてね。あいつ、どうしたんだろう? 昨日のふーふげんかも、すごかったなあ! この前のふーふげんかも、すごかったなあ! ふう、最近は漁に出てもさっぱり魚がとれないんだよ。 えっと……ふ、二人とも仲良く遊ぼうよ。 本当は貿易をもっと進めたい所ですが 他の街と連携をとり難い今となっては難しいんです。 どうしてだ? 船は使えないのか? 船による輸入は可能でも、手に入った品を他の街との交易に使用したり 逆に輸出品を出そうにも物が手に入らない、ということであろう。 閉鎖的になっていくのに伴って船で他所の国に出て行く人も 年々増加しています。 マモノたちが原因ではどうしようもありません…… 以前貿易から戻ってきた船がマモノに占拠されていたことがあってね。 それ以来念のためと港にも衛兵を配置するようにしてるんだ。 マモノたちはすごく頭がいいと思われます。 近いうちにここも安全とは言えなくなるかもしれません。 鎧で自らの弱点を克服する点といい確かに油断は出来ぬな。 こっちの門は使えないんだ。 悪いが町の外へは別の門を使ってくれ。 おう、アンタ! 一緒に飲もうじゃないか! ♪ 僕は~手紙を~届ける~ ♪ マモノが出ようとも~逃げ切るさ~。 ここから先は海岸です。 マモノがでる恐れもありますので用が無ければあまり近づかないでください。 (王の恩人、我らは貴方を歓迎する) (我らは恩を大切にする。 汝らから受けた大恩、一生忘れない) (今仮面の街は祝祭の準備をしているのです) 何かめでたいことでもあるのか? (ごめんなさい、詳しくは掟で話せないの。 でもそのうち分かると思うわ) (掟に従い、道具を取引することを誓おう……ああ、あんたか) (我等が掟、その名の下に……気をつけろよ) (掟に従い、武器を取引する事を誓おう……武器は要るかい?) (我等が掟、その名の下に……頼むからまた何か買ってくれよな) (王も立派になられて…… これで先代も安心して砂に埋もれるでしょう) (衛兵達もあの日に向けて狼やマモノ狩りをしているそうよ。 当日は安心できそうだわ) (私たちもあの日の準備を早く進めなくてわね。 これから忙しくなるわ) (掟に従い、よろず商いを承る……ますます在庫は無いのだが) よって私は昔も、今も、これからも流砂の監視を怠りません) (最近気づいたのですがトラブルに気づいて駆けつけても 大体が解決してしまってるのですよ……悪い事ではないのですが) ……何処へ駆けつけるにしてもここからでは遠すぎるのであろう。 (狼に加えてマモノまで出るようになるなんて……!) (狼の次は、マモノが出るようになるなんて……!) (掟に従い、食料の売買に身を委ねん……食料どうですか?) (我等が掟、その名の下に……あまり良いものが無くてすまないね) (今まで掟に従って流砂の監視を続けてきましたが やはり将来への不安が拭いきれません……) (教授の流砂に関する研究は順調に進んでるようです。 なんでもここら一帯は緑溢れる森だったとか!) (我等が掟、その名の下に……また来てくださいね!) (また浮気がバレた……何故だ? ……まさか、内通者が!?) (本当にあの人は馬鹿なんだから。騙されてるのにねえ) (川に水が流れてた?そんな贅沢な時代もあったんだね。 ここだけの話、今じゃあ奪い合いだよ……) (ああ、あんたか。もし持っていたら水を少し分けてほしいんだが……) (流砂化は以前から広がっています。また、この流砂が落ち込む先に巨大な 空洞が在ることも判ってきました) (深砂には何か巨大な建造物があるみたいなんですが……) (教授は女の人が全然ダメみたい。 だからって助手を辞めるわけにはいかないけどね) (以前に面倒を見ていた園児達からお礼の手紙を貰ったんです。 うれしいですよね。こういうの) (当時は自信がありませんでしたが、今は自信を持って このお仕事を続けられます) (最近頻繁に狼狩りを進めているようだが私は少々不安だ) (何事も過剰に行えば何時かその報いが返ってくる。 奴等もまた生き物であり家族を大切にしているのだろうからな……) (水も食料も不足する一方だ) (砂に身を投げたいが、掟で禁止されているしな) (……人生は砂のようだ。 変わり続けていくのに、何も変わらない……) (あんたは掟に縛られないからな。我々の本当の事は……知るまい) (掟があるからこそ我々は安心して暮らせている、と私は思うんです) (一見不自由ではありますが、皆がそれを守ることにより自由で安全な 生活を送ることができるのです) (だからこそ我らの祖先は掟を守ることを大切にしたのだと思います) (あの日の為、狼を……討伐しなくては) あの日? 何やら近日中に特別な祭典でも行われるようだな。 (王が安心できるよう狼どもの討伐を!) (子供達は、死んだよ。狼に食われてしまったんだ。 安らかに……砂の……中……に……) (安らかなハズがない!奴等の、狼共の首を引きちぎるまで、あの子達が安らかになるわけがないだろうっ!) (武器を使うものは魂を汚されるんだ。 だから俺はもう砂の果てには行けないのさ) (仮面の王様が随分かっこよくなってるから、謁見させてもらうといいよ) (仮面の王様のちょっと悪ぶってるところが素敵!) (王様以外も、この街にもイイ男は割といるんだけどね!) ……ほとんど同じ仮面に見えるのだが…… (あの日の準備に今大忙しなの。 早く食材も揃えなくちゃね) 徐々に分かってきた……どうやら世界が滅んだのは気象変動じゃなくて、何かが空から降ってきたかららしい。 それは世界を「塩の街」に変えたと書かれている。 塩……海に沈んだ事を意味してるんだろうか? ここにマモノを吹き飛ばす青年ニーアイベントが入る予定です。 ここに村にいるマモノを倒すゲームが入る予定です 村人が死んでしまうとゲームオーバー 全てのマモノを倒すとイベントに移行。 イノシシの肉を手に入れた! これを…… イノシシの肉を村人Bに渡した。 ここに5年後の村の様子を映すイベントが入る予定です。 ここに壊れた図書館、カイネレリーフを見るカメライベントが入る予定です。 ここに村人の希望をかなえるクエストが入る予定です。 洋館地下の紹介。 計画室に入り、エミールが過去をすべて思い出す。 ハルア起動。 エミールがハルアに飲み込まれる。 ハルアを黒い槍で撃破。 ハルアと再会するエミール。 エミールがバケモノになった様子を描写。 ボス戦闘1 ボスのPが50%になると次のイベントに進みます。 ボス戦闘2 ボスのPが0になると次のイベントに進みます。 ここにエミールがカイネの石化解除をはじめるイベントが入る予定です。 <開発中>イベントN ここにカイネの夢で過去のサウンドノベルイベントが入る予定です。 服を脱げよ! 脱ーげ! 脱ーげ! 平気だろ? だってオマエは…… うちのカイネをいじめるんじゃねー! うああああ! 痛いよぅ! 痛いよぅ! これしきで泣くなんて、男じゃないね。 どれどれ、あたしが鍛えてやる。 もっと痛いの投げてやろうか! やれやれ。 だいじょうぶかい? なぜ抵抗しない? 血が出てるよ。 事実だから。 私は、ふつうじゃないから。 石が当たって死んでも、私、全然かまわない。 おばあちゃん……私のことが気持ち悪かったら…… 父さんと母さんみたいに捨ててくれていいよ。 自分で自分を汚すような言葉を吐くんじゃない! 生きろ、カイネ! おまえは生きなきゃダメだ!! でも……私、ツライ。 私は、ひとりだから。 おるよ……おばあちゃんが、おる。 おまえは貴い命そのものなんだ。 もっと自分に誇りを持て、カイネ。 誇り…… ほらよ。 月の涙……こんなにたくさん…… お金が無いから何か買ってやる事は出来ないが…… おばあちゃんが、集めたの? おまえもそろそろイイ歳なんだからよ。 ガツンと一発気合入れて、オシャレのひとつでもせい! これ、もしかして花飾り? 他に何に見えるんだよっ? 失礼な! ……相変わらず不器用だね、おばあちゃん。 なにっ! この造形の美しさがわからないたあ、あんたのセンスも… ……ううん。 わかるよ。 あったかいよ。 この花飾り。 私に……似合うかな……? ……似合うさ。 あたしの孫だもの。 何だって似合うよ。 ここにカイネの夢で老婆との暮らしを描いたサウンドノベルイベントが入る予定です。 ここにカイネの夢で老婆がマモノに殺されるサウンドノベルイベントが入る予定です。 おばあちゃんッ! おばあちゃんッ! おばあちゃんッ! カ……イネ……来るんじゃ……ない。 逃げ……ろ。 やだ! おばあちゃんを離せ! この、バケモノ! 来ちゃ……ダメだ…… おばあちゃん! カイネ……生き……ろ。 殺す!! 殺す殺す殺す殺す殺す! ここに石化から解除されたカイネがゆっくりと崩れ落ち それを受け止めるエミールイベントが入る予定です。 ここに復活したジャック(頭部)との戦闘ゲームが入る予定です。 ここに黒い手でジャック(頭部)を倒すゲームが入る予定です。 ここに瀕死のカイネがマモノと融合するサウンドノベルイベントが入る予定です。 バケモノだね、まるで。 おまえの両親はおまえを捨てたんだよ、カイネ。 呪われし子……寄るな! 生きろ、カイネ! おまえは生きなきゃダメだ!! おばあちゃん…… 私……死ぬのか? これは……? よこせ……よこせ……よこせ。 何を? 体をよこせ。 バカな! おまえは死にたいのだろう? 死なせてやるから、体をよこせ。 俺は地を踏みしめ風を感じ、雨や光を受ける体がほしい。 そしてこの手でまた人間を……殺したい……血を浴びたい。 生暖かい血を……かかかかかっ。 ……やめろ! ……驚いたな。まだ生きる気があるのか。 死ぬわけにはいかない。 『生きろ』と言われたんだ! アイツはおばあちゃんを殺して、逃げた。 私はまだ仇を討っていない。 私はアイツを……殺す! ……おもしろい。 ……おもしろいな!おまえ! 憎しみは、俺の好物だ! 相手が人間だろうがマモノだろうがかまわん。 憎悪に身を任せ! 怒りの炎を燃やせ! 首をはねろ! 気持ちいい。 気持ちいいぞー。 かかかかかっ。 うるさい! おまえには関係ない! さっさと私の前から去れ! 私の中から、の間違いだろ。 ……俺が出てしまったら、おまえは死ぬぞ。 かかかかかっ! 言ったろ? 俺を追い出そうったって無駄だ。 汚らわしい! ……そうか? その汚らわしい俺を呼び寄せたのは。 おまえの黒い感情だってこと、忘れるなよ? 私の? たしかに、おまえは虐げられてきた。 だが、おまえもまた周りの者を何回殺した? 八つ裂きにしたか? 頭を割ったか? 水に沈めたか? 私はヒトを殺してなどおらぬ! 実際にはな。 だが、心の中では村人を憎み、殺したろ? 何度も何度も、死の苦しみを味あわせたろ? 俺達の世界では、心の内と外は同じ地平にあるんだよ。 あ……あああああああ。 認めろよ。 おまえの心がドス黒く汚れてる事を。 ひゃーっハッハッハ! いいねえ! いいねえ! 無理無理無理無理! 無駄無駄無駄無駄! おまえは今日からマモノ憑きだ。 おい、どうした? こんなとこで、ぽっくり死んだりすんなよ? おまえはもっと生きて、その憎しみで、その怒りで、俺を喜ばせてくれなきゃ! ……《チンポコ野郎》! よーし、おまえに力を与えてやろう。 殺したい奴がいるんだろう? 八つ裂きにしたい奴がいるんだろう? その為のチカラをやろうってんだよ。 誰が人を殺すものかっ?? マモノでもいいんだよ! 何だってイイって言ってるんだ! ……お前……マモノじゃないのか? 血を見られるなら、何だっていいんだよ! 俺はっ! 俺の名はテュラン。 俺はおまえの黒い心に共振する。 オマエの醜い心を糧に成長する。 俺を使いこなしたくば、心から醜い感情を締め出すな。 憎しみを忘れず、血を求めろ。 ドブ川をいけ! ……ああ。 そうさせてもらうさ。 おばあちゃんを殺したアイツの内臓を引きずり出して…… そして……お前も必ず殺す! いつか、必ず! かかかかっ。 ま、せいぜいがんばれよ。 おまえの心が憎しみも恨みも忘れた時、それが、おまえの消える時だ。 俺がおまえの体を乗っ取らせてもらう。 気を抜くなよ、カイネ。 ここにカイネ復活のイベントが入る予定です。 ロボット山兄弟の武器屋、新装オープン。 ここにマモノの母子が村人に追われ、母親がかばうイベントが入る予定です。 ここに兄弟がロボット山で事故に遭い、兄が死亡するイベントが入る予定です。 ここにロボット山の奥地でレアモノ金属を入手するゲームが入る予定です。 ここにボス登場イベントが入る予定です。 ここにP33とのボス戦が入る予定です。 ここに翼を生成するP33イベントが入る予定です。 ここに羽の生えたP33とのボス戦が入る予定です。 やめて! もういいよ! ピーちゃんはボクの大事なトモダチなんだ! イジめるな! ここにP33撃破イベントが入る予定です。 ここに石の神殿紹介カメライベントが入る予定です。 カエレ! カエレ! おまえらだけ村に入れないなんて、やっぱりどう考えてもおかしい。 不自然だ。 フン! やめておけ。 ……そういうことだ。 邪魔するな。 ここに雑魚との戦闘が入る予定です。 雑魚が多いな! 蹴散らすぞっ! ここにグレーテル登場イベントが入る予定です。 ここに片腕グレーテルが倒れるイベントが入る予定です。 ここに片腕グレーテルの剣がカイネに刺さりダウンするイベントが入る予定です。 ここに片腕グレーテル撃破イベントが入る予定です。 ここにカイネがマモノになるイベントが入る予定です。 ここにマモノ化したカイネとの戦闘ゲームが入る予定です。 ここに不満を持つ狼をなだめるリーダーイベントが入る予定です。 ああ、そうさせてもらおうかな ここに子供の狼を殺されたリーダー狼が復讐を誓うイベントが入る予定です。 いいですね~! 結婚式。 ここに仮面の王の結婚式に狼たちが乱入するイベントが入る予定です。 森を食い尽くし、水を奪い、そして我等の命まで奪うか! ヒトよ! 我はもうお前達の存在を許しはしない! ここに退却する狼達と、フィーアの死、復讐を願う王のイベントが入る予定です。 あれから、狼の群れがまた来て、民が何人も殺された。 ここに副官が合流するイベントが入る予定です。 (殺す! 殺す! 狼共! 一匹たりとも逃さん!) (お気を付けください。 王) 絶対に、絶対に! 絶対に! ここにリーダー狼撃破イベントが入る予定です。 ここにリーダー狼の過去の記憶イベントが入る予定です。 同化の進行率は? 芳しくありません。 このまま……共存するしか無いのか…… しかし、我々はその男の恨みを買うようなことは…… ニーアの狙いは魔王だ。 ゲシュタルト殺しは、その魔王をあぶりだすエサくらいに思ってる。 マモノってだけで、全員殺されるぞ。 女子どももか? 彼には、単なるマモノとしか映りません。 何とかしてやり過ごせないものか…… やり過ごせなかったら? 戦うしかないでしょう! もう、引きこもってるのはヤメにしたんだ。 他の人の意見もあるから、すぐ村に入れるってわけにはいかないけど…… まあ、俺としちゃ、もう恨みっこなしだ。 よろしく伝えてくれよ。 私を受け入れるなど……ありえない村のはずだが。 みんな反省したんですよ、きっと。 人間、そんな急に変われるもんじゃない。 ○○(※ガキ1、名称未定)の家を訪ねてくれないか? アイツまで変わっていたら……この村はきっと何かが狂ったのだ。 この村のことについて聞きたいんだ。 知らないね。 帰ってくれ! あなたはカイネさんとお知り合いでしょう? ぼく達、カイネさんの仲間なんです。 何かことづけがあったら伝えますけど? ……カイネか…… アイツのせいだ。 悪夢はすべてアイツから始まった。 旅人よ、何をされてる? いえ、ちょっとカイネのことづけを。 その家はダメだよ。 古い考えから抜け出せない人間でね。 おまえたちも…… 滅びるんだ…… ○○の家を訪ねてるのを見ました。 あの家は…… まだ同化が完了していないレプリカントが住んでます。 まずいな。 バレたかもしれん。 先手を打たれるくらいなら……殺りますか? いい月夜だね。 今日はご機嫌だな。 ああ……もう、隠れる必要が無いんでね。 他にも居るぞ! 乗っ取られていたのか…… ああっ、あんたか。 ありがたい。 助けてくルルルルウルル。 へっ。 俺達だけで祭りを楽しんでたところだぜ! 殺人祭りだな。 かかかかかっ。 でも、全部じゃない! 人間も混じってる! 私なら区別できる。 いくぞ! 皆殺しにすればいいのに…… イヤだよ! 姉さんを置いて逃げられるわけないじゃないか! カイネッ、そいつらは! 女の方はマモノだっ、騙されるな! 触るな、マモノ憑きめ! そんな言い方ないだろう。 おまえはカイネに助けられたんだぞ? 知ってたのに…… とっくに知ってたよ、姉さんがマモノだってことくらい! ! 知ってて暮らしてたっていうのか? いつ襲われるかもわからないのに……? でも今の今まで、僕は襲われなかった。 それどころか、最期まで姉さんは僕を助けようとしてくれた! マモノだろうが、何だろうが、僕のやさしい姉さんだ! おまえこそ、バケモノじゃないのかっ!? どうした、カイネ!まだ戦いは終わってないぞ!死にたいのかっ? なぜ私とあの子の生活を壊す!静かに暮らしていたのに……なぜ!? カイネ、耳を貸すな!心をしぼませるな! 憎め! バケモノ! マモノ憑きのバケモノめ! や……めて……くれ。 ……これじゃあ、俺たちの方が…… 真に呪われるべきは、お前だーっ! カイネさん! 危ない! 殺せッ! こいつらを殺すんだ! お願い! やめてください! 脱出だ!カイネ! カイネ、立て!立ってくれっ。 おい……おーい?……いよいよ壊れたか? 俺の出番か?それで……本当にいいのか、カイネ? やめろっ! やめるんだ! ニーアさん! カイネさん!いやだああああっ。 崩れるぞっ! 全員、巻き込まれたんだ…… い、いや……いやです……これじゃ、ぼく達、何のために……? まるでぼく達が、村を潰したみたいじゃないですか。 私たちの……村……世界……ここは……どコダ? ……私は……ナンだ?? ニーアさんッ! もうやめて。やめてくださいっ!! エミール? おい? やばいぞ、カイネ! 逃げろッ! ちくしょう!俺がおまえの体を乗っ取るのは。 おまえを助けるためじゃないぞ。 とにかく、ひとつ貸しだ。覚えとけ、カイネ! これ……全部エミールがっ? 違う。エミールじゃねえ!最強兵器の本能だ。 ニーアさん……カイネさん…… ぼくは……どうしたらいいんでしょう? けど、エミールは俺たちを救ってくれたじゃないか。 エミールが居なければ、俺たちは死んでたよ。 でもケガしてますよ、ニーアさん。 ……あ。 ぼくは、ヒトを守るために開発されたはずなのに…… 結局、兵器はヒトを傷つける…… 自分を兵器なんて言うな。 事実です。本当ならば、ぼくもおねえさんと同じように。 誰も来ない屋敷の地下で眠っているべき存在だって、気づきました。 気づいちゃいました。 姉弟を見て呆然とするカイネ。 マモノ姉にやられ、カイネダウン。 ウェンディ出現。 ウェンディが攻撃を受けて状態変化。 ウェンディ撃破。 エミールが村を破壊。 焼け跡を見て、自責の念に駆られるエミール。 全問正解の場合 やめよう、おにいちゃん。 ヨナ、もういいの。 他の人のカラダ、いらない。 欲しくない。 ずっと泣いてるの。 『おにいちゃんに会いたい』って。 他の? 違う! 元は俺達の…… ヨナといっしょだよ。 会えないの、かわいそう。 やめろ。 やめてくれ…… 魔王の城・前庭の演出カメラ。 デボル・ポポルとの戦闘開始。 デボル・ポポルが魔法を使い始める。 デボル・ポポル撤退。 大広間での舞踏会用カメライベント。 カイネが大広間の扉を蹴り開ける→マモノが大量に出てくる。 亡霊達の合体。 装甲グース登場。 仮面の王が援軍として登場。 仮面の王達が、ニーアを部屋の外に押し出す。 デボル・ポポルの部屋で再会。 デボル・ポポルの部屋、戦闘前の挨拶。 デボル死亡。 ポポル暴走開始。 仮面の一団全滅。 ポポル暴走~エミール自爆。 眠るヨナを見つめる魔王。 エミールを失った混乱と怒りの中で、カイネがニーアを意識してしまい、当惑する。 魔王の部屋に到着。 ヨナの自殺。 白との別れ。 魔王へのとどめ。 魔王との戦闘が入ります。 デボル・ポポルとの戦闘が入ります。 デボル・ポポルとの戦闘が入ります。t2。 大量のマモノとの戦闘が入ります。 大量のマモノとの戦闘が入ります。カイネを助けると次へ。 グースとの戦闘が入ります。 装甲グースから逃げて、上の階へ。 部屋に閉じ込められ、装甲グースと戦闘。 仮面の人と一緒にグースと戦闘。 魔王との戦闘が入ります。t2。 デボポポ最終戦。 ポポルとの戦闘が入ります。 魔王との戦闘が入ります。t3。 ヨナが目を覚ます。 エンドロール後、光の中のニーアとヨナ。 魔王が白い空間で泣いている。 ヨナとクッキーのやりとりをするニーア。 魔王のもとに次々と集うマモノ達。 スタッフロール~エミール復活D。 カイネ崩壊開始。 カイネがマモノになってしまう。 白い空間でマモノ化したカイネと向き合う。 2週目エンディングA。 エンディングBを選択した場合。 2週目エンディングB。 2週目エンディングB2。 僕がおとりになるから、あいつの後ろの高い所から攻撃してください! ボスにたいして、派手な攻撃が決まりますが、ボスは体勢を立て直し、エネルギーを溜め始め、新たな攻撃方法のレーザーを使いはじめます。 ムービーが入る予定です。 ニーアのトドメの一撃が繰り出されますが、ボスにはじかれ、あわやという所に、暴走したエミールの魔法が発動し、村が消滅します。 今度はあっちの広場か! 小僧、追うぞっ! マモノ化した村人たちが次々と合体し、巨大な合体マモノになり、ボス戦が始まります。 小僧、いまだ! Bボタンでトドメを刺すんだ! ダメだ! ザコにかまっていてもきりが無い! その時間もなさそうですよ。 ニーアという名の男が、全てのゲシュタルトを殺しに来ます。 ニーアの狙いは魔王だ。ゲシュタルト殺しは、その魔王をあぶりだすエサくらいに思ってる。 お祭りの日くらい、マモノの事を忘れたっていいよな…… 今日は思う存分飲むぞ! 今日は年に一度の収穫祭なんだ。 今年も無事にこの日を迎える事ができた。 それだけでじゅうぶんさ…… 最近、村にも活気がでてきた。 君もそう思わないかい? 飲めや、歌えや! ……いまだけでも忘れさせてくれよ。 おい、押すなよ! オレは高所恐怖症なんだ…… ここは住みにくいだろうって? とんでもない!マモノが出ないだけでも天国だね! 最近、体の調子がおかしいんだ…… この村は霧と崖に守られているんだ。 崖が怖くて商売ができるかってんだ! ああ……もう、隠れる必要が無いんでね ああっ、あんたか。ありがたい。助けてくルルルルウルル。 助けてくれてありがとう。 お礼にこれを受け取ってください。 (我は仮面の王だ! 兵士たちよ狼どもを蹴散らせー!) (我ら仮面の兵士にかかれば 狼どもなど一ひねりだー!) ここにクレオが逃げる遊びが入る予定です。 ポポルの話ではロボット山に鍵がありそうだと言っていたな。 兄弟の家で何か情報が得られるかもしれんな。 ポポルの話では神話の森に何かありそうだと言っていたな。 あの者どもの村か……気が滅入るな。 ロボット山の弟から手紙が届いていないかチェックしにいこう。 何か新しい情報があるかもしれん。 ポポルの所に一旦戻ろう。 判った。 <開発中>選択肢 「仮面の王に会い行く」を選んだ台詞が入ります さて……どうする? ロボット山に行ってみる。 神話の森に行ってみる。 ロボット山の弟から手紙が来ていないかチェックする。 ポポルに話を聞きに行く。 仮面の王に会いに行く。 第一章 ああ、あんたか。 ちょっと困った事があってな。 む、これは… うわ、金塊がこんなに? でも、それにしてはすごく軽いけど… 金メッキであるな。 つまり、ニセモノだ。 そう……残念。おじいちゃんの形見だったんだけどな…… ようやく……肉にありつける これで子ども達も…… そうだ…… ……え? ポポルが呼んでおるのだろう。 さっさと助けよ! 全ての魔力をコントロールしていたのなら、きっとぼくの目も…… (王は、今は誰にも会われないそうだ) (元気になって頂けると良いだが) ……王は狼を殺すつもりだ。 王に会いに行こう。 もう生きていても仕方がない…… さて、どうするか…… >老婆の想い出として埋める。 >依頼主に渡す。 >店に売る。 ばあさんの思い出の品だ。一緒に埋めてやろう。 この宝石は依頼主に渡そうかと思います。 この宝石は……売ってしまおう。 街の外は危ないけど、手紙を待ってる人は世界中にいるからね。頑張らないと。 大きな船で交易をするのは小さい頃からの夢だったんだ。 水車があるおかげで、この村は暮らしやすいんですよ。 こんな時代だからこそ、みんなが集まれる場所を作らないとな。 (この街はマモノから守ってみせる……) (よろしくお願いいたします。気をつけてくださいね) ウチの主人は本当に花が好きなんですよ。 僕も、大きくなったらお花屋さんになるんだ! この洋館のマモノは、一体どこからやってくるんでしょうか…… 海岸の街に行けば、エミールのことについて何か分かるかもしれないな。 紙には「港のある街、入り口の真上の家」と書いてあるな。 ご主人様……いつかきっと、そのお姿を 治す方法を見つけて差し上げます…… 村にマモノが隠れているなんて、ゾッとするな。 ……そうか。ばあさんの恋人からだったのか。 どうすればいいでしょうか。 どうするもこうするも、好きにしてもらって構わないよ。 それはそもそも私の物でもないし。 ……話にならんな。 こんな奴を相手にしても時間を浪費するだけだ。 こんな父親、呆れるな…… しかし、依頼人にはどう説明する? 真相を話そう。 その後、あの兄弟をなんとかしてやらないと…… こんな高価そうなもの、いいのか? ああ、そういえば見た気がするな。 なら使わせてもらうよ。 ああ。黒文病にかかって、俺が小さい頃に死んでしまったんだ。 いや、いいんだ。もう顔もおぼろげにしか思い出せないしな。 これを読むと、頭の隅にある家族の記憶がかすかに蘇るんだ。 ああ……どうしても気になるんだ。 ああ、分かる。俺もこの日記を読むとそんな気持ちになってくる。 そうみたいだな…… 何か分かったのか? ……やっぱりそうか。 頼みたい事って、なんだ? ならその羊を俺に狩ってこい、ってことか? 船着き場には……門の上から行けるな。 これほどの強さを持ったマモノがこの神殿に多数いるということか。 5年前と違って、街の外へ出るのは命がけだよ。 でも、配達を待っている人達のためにこの仕事を続けるんだ。 交易が途絶えがちになってから食材が中々手に入らなくなってしまいました。 (落ち込んでばかりも居られないさ) (……フィーアに怒られるからな) 最近たてられたお墓ばかりだな。 エミールの様子がおかしい……あまり離れてはならんぞ。 エミールとあまり離れていると危険だ。戻ろう。 くそっ、カイネ!起きてくれ!目を覚ませ! エミール!カイネを頼んだ。俺はあっちを片付ける! あのマモノを殺さないと。 ここには入れないな…… あんなデカイ奴がこんな平原に出るようになったのか……! 気をつけろ。手強いぞ。 砂嵐の中にその巨体を隠して人を襲っていたとはね。 (……ありがとう。助かる。 もし使えるのであれば、この武器を使ってやってくれ) (シロ……これはもう持ってる武器のようだが……) (シッ!よいではないか。二回目だからイロイロあるのだ……) この穴の下が例のロボットの居る部屋らしいな。 よし。このまま降りるか。 この穴からか……?下がどうなっているか分からんぞ? 迂回するのも面倒だ。行くぞ。 通りがかりに見かけたんだけど、ポストに手紙が届いているみたいよ。 取りに行ってみます。ありがとう。 弟には伝えないほうがいいな。 依頼人にだけ伝えよう。 確かに、その方が得策であろう…… ヨナのすきなたべものは? それは……クッキーだよ! ヨナのすきな本の題名は? それはね……まほうの絵本! ヨナのすきな場所は? それは……おにいちゃんの いる おうち! ヨナのすきなおはなの名前は? そのおはなは『月の涙』だよ! じゃあね…… ヨナがいちばんすきなひとは、だーれだ? 最近はみんなマモノの話ばかりだな…… ヒヒッ。いらっしゃいませ…… ところで…… ああ、フィーアの仇を討たないとな…… いや、まだやり残したことがある。 (フィーアちゃんは良い子だったのよ) (なんで……どうして……) (あの子が……なぜこんなことに……) 包丁ならチタン合金10個で作りますよ。 砂嵐が激しくて先に進めそうにないな。 (前に神殿の中に賊が忍び込んだのが原因で 神殿内に封印されていたマモノが次々と復活している) (放置するわけにもいかないが、封印されていただけあって強力でな……) ……依頼人の頼みだ。 変なモノ屋にいって何かに換えられないか聞いてみよう。 我は答える。写し身となる傀儡に収めん。 あやつ、前回よりも街に近づいておったな。 夫とは5年前にお仕事の関係で知り合ったんです。 それから1ヶ月経たないうちに結婚したんですよ。 お父さんの作るお花、すごく綺麗なんだよ! (この街では掟が全てとなっております) (我々も前に進まねばなりません。 ……王妃の為にも) 手紙が来ているようだな。 終わりよ……わたし達も……おまえ達も…… 黙れ……黙れッ! まだ入れないな…… ちがうよ、ちゃんとかんがえて! ほんとに、わからないの……? ヨナにとって……ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、たいせつなひとだよ? ヨナのこと……からかってるの? おにいちゃんのいじわる! ヨナ……ゆめをみてたの……ゆめのなかでね、いちばんすきなひとが、ずっといっしょにいてくれたの。 ヨナ……いちばんすきなひとのことを、ずっと待ってたんだよ? ヨナのこと……きらいなの? ……はずかしがってるの? もー、いちばんすきなひとをあてられたら、ごほうびにシチューをつくってあげるのに! いちばんすきなひとが、そばにいてくれたら、ほかにはなにもいらないよ。 ヨナのこと……かなしいきもちに、させないで…… ほんとうに……わすれちゃったの? ヨナ……ちゃんといい子にしてたよ? ……ほんとうはわかってるんでしょ? ちがうよ…… ヨナのこと……おこらせたいの……? もう……ばか。 ちがうよ!そんな名前じゃないよ。 ちがうってばぁ……ヨナが、いっちばんすきなひとのなまえだよ! ヨナ、そのひとのなまえを聞くだけで、あったかいきもちになるんだ。 ヨナにとって、いちばんすきなひととのおもいでは、たからものなの。 ヨナはぜったい、わすれたりしないのに。 もしかして……他にすきなひと……いるの? ヨナのこと……きらいになっちゃったの……? いちばんすきなひとはね、ヨナのおともだちもたすけてくれたひと。 いちばんすきなひとは、ヨナのつくったりょうりを、ぜんぶたべてくれるひと。 ヨナがつらくてもがまんできたのは、いちばんすきなひとが、いっしょにいてくれたからだよ。 ヨナがいちばんすきなひとはニーアだよ。 どこまでいかれますか? その髪飾りは大切なものなんだろう? 宝探しのことは、俺から旦那さんに話してみるよ。 よろしくお願いします。 ううん……特になにも。 ……コ……ト…… コトバ……に、気を……つけ……て。 言葉?何のこと? 伝染する……言葉…… ユメ……ミル……ヒ……ト。 ユメミルヒト? こんにちわ! もしもし? 『話好きの明るい人達』ね…… これでやっと、普通の暮らしに戻れます。 しかし、奇妙な病気であるな。 ええ、出来れば他の村民も助けてやりたいんですが…… この人も夢を見てるのかな。 おそらくはそうであろう。 あの文字だらけの世界かあ……あんまり得意じゃないなあ。 不満を垂れている暇があれば、とっとと片づけるぞ。 はあい。 ……何か言うことある? ……次は、迷路は勘弁してもらいたいな。 まったくだね。 こやつも同じか……手のかかる事だ。 シロは本なのに、文字が苦手なの? 何事にも例外はある。行くぞ。 なんだか大変だったね。 ……あの景色……どこかで見たような…… もー、勘弁してよ! どうやら、失敗したらしいな…… 今度はもっと慎重に行動せねばならぬな。 うん。投げ出したい気分で一杯だけどね…… これで、もう村人達が夢から醒めるんだよね? 村長の言っていた事が本当なら、そうなるな。 やれやれだ。もう、こういう言葉遊びは勘弁願いたいな。 まあまあ。とりあえず村長さんに一言挨拶していこうよ。 ああ、みなさん。どうもありがとうございました! これは心ばかりのお礼です。 こんな高価そうな物……貰っていいんですか? もちろんです。 名のある品らしいのですが、戦いの無いこの村には必要の無いものですから。 では、有りがたく頂きます。 本当にありがとうございました! こやつらと話すのは骨が折れる。また今度にせぬか? 白の書  「なんだ……この奇妙な感じは?」 「白の書」が不思議そうに声を上げる。 白の書  「『不思議そうに』とは失礼な!」 ニーア 「何これ??」 村長は体を揺らすと、ゆっくりと目を開ける。 白の書  「こやつに聞くのが良いであろう」 村長   「……あなた達は?」 ニーア 「僕達、この村に異変が起こったって聞いてやってきました」 村長は「白の書」とニーアを見つめる。 村長   「私と会話出来ているという事は」 村長   「あなた方を夢に巻き込んでしまったようですね」 ニーア 「夢?」 村長は答える。 「神話の森」では、ここ一ヶ月ほどの間に「死の夢」という謎の病が広がっていた。 それは一度眠ると二度と起きないまま夢を見続けるという奇病だった。 村長がその原因を追究しようとしていたのだが、どうやら言葉を媒介に伝染する特殊な病である事を突き止めたところで、村長自身も病に倒れてしまう。 「なんだって?」と「白の書」が大きな声を上げた。 「我らがお前の夢に取り込まれた、と言うのか?」 「はぁ……おそらく……」 「つまり僕達、『死の夢』に罹ってしまったってこと?」 ニーアの問いかけに村長が答えるより早く、「白の書」が吠えたてた。 「そんなバカな!いつ?どうやって?我は眠った自覚などないぞ」 「『死の夢』はそういう病気ですから」 村長はさらりと流す。 「『流す』な!」 村長はニーア達にこの村に来て、誰とどんな会話をしたか? 出来るかぎり詳しく教えてほしいと言った。 「きっと夢に入るきっかけがあったはずです」 そう断言され、ニーアと「白の書」はそれぞれ思い出そうとしてみたが、なかなか浮かばない。 はからずも、ふだんいかに無意識に言葉を交わしているか、自分の言葉を垂れ流し、他人の言葉を聞き流しているか、痛感させられる羽目となった。 「適当に会話していて悪かったな!」 気分を害したように「白の書」はつぶやく。 「『害したように』ではなく害しておるのだ。>はっきりと!」 「白の書」はいらいらと空を仰いだ。 天から誰かに覗かれているとでも考えたのだろうが、あいにくそこには何もない。 「知っておるわ!>我のことはもう放っておけ!」 それきり「白の書」は言葉を発しなくなった。 彼の言葉が作るぴりぴりとした空気に伝染していたニーアがやっと息をつく。 「……あ、『伝染』……」 「伝染がどうした?」 「たしか……『伝染する言葉に気をつけろ』って村の人に言われたよね!」 「それは、何という言葉でしたかっ?」 村長が「白の書」を押しやって、前のめりになる。 「えーと……ゆめみる…………>ゆめみる……何だっけ?」 「ひつじ?」 置いてきぼりにされた「白の書」が会話に入り込もうと適当なことを言ったが、当然無視された。 「ひと、だ!『ユメミルヒト』!」 ニーアが叫ぶと、村長はふところから取り出した紙の綴りをめくってうなずく。 「ソレです!>ユメミルヒト!!>以前にも報告がありました。 その言葉を聞いたとたん、あなた方は眠りに落ちたのでしょう」 村長はちびた鉛筆を走らせながら、首をひねった。 「それにしても、私は今まで我が村を襲ったこの難病の解明こそ自らの急務と、症例集めに励んできましたが……他人の夢に入り込む今回の例は初めてですよ」 すかさず「白の書」がどやしつけた。 「夢の中でまで病を研究している意欲は買うが、同じ熱意でもってまずは夢から醒める方法を探すべきではないか?」 村長の手が止まった。「白の書」のほうは見ないまま、押し殺した声を出す。 「探しましたよ! 自分の夢に閉じ込められたとわかった瞬間からずっと探していますよ!今も! ……だけど、所詮ここは私の夢なんです。 隅々まで探したところで、自分の知らないことが提示されるはずがない! だったら……いくら後追いだろうが、症例を研究する以外ないじゃないですか!」 一気に喋ると、村長は頭を抱えた。 「村をご覧になりましたか?小さいけれど美しいところだったでしょう? 村人もね、人の好いすてきな人達ばかりなんですよ。 なのに……こんな病気が蔓延してしまって…… 私は村長として村を元通りにしたい。 そのためなら、畑違いな研究にだって没頭します」 村長の心の叫びを聞き、ニーアは深くうなずいた。 「え……僕は、別に『うなずい』てないけど……」 「僕達に出来ることなら何でもするよ」とニーアは言った。 「えぇえ……言ってないし……」 「静かにせよ!」 「白の書」がぴしゃりと言って、ニーアと村長を見渡す。 その顔はさっきまでとは違い、自信にみなぎっていた。 何かを掴んだらしい。 「ああ、『掴んだ』とも。村長、お前は自分の夢の中で、自分の知らないことが提示されるはずがないと言った。しかし、どうだ?お前は我らを知っておったか?」 村長ははっと顔を上げ、頬を紅潮させて首を振る。 「いえ。いいえ!」 「ヒトのユメは無限だ、と我はどこかで聞いたことがある。 安心せよ。夢から醒める方法は、この無限の森のどこかにきっと潜んでおるはずだ。 お前に代わって見つけてやろう」 村長が「ありがとうございます」と深々と頭をさげると、「白の書」は照れくさそうに背を向けた。 「礼には及ばぬ。我らとて、夢から醒めたいのは同じだからな」 村長は己の夢に風穴がひらいたのを感じていた。 もしかすると……もしかするかもしれない。 「がんばってください」 霧深き森の奥へと分け入っていくニーア達を見送りながら、村長は強い既視感を覚えていた。 私は前にも彼をこうやって送り出したことがある。 でも一体どこで……? 森をゆくニーアの足取りはすっかり重くなっていた。 深い霧で視界の悪い中、目をこらし、苔むした地面に足を滑らせないよう注意しながら、腰まで生えた草花を掻き分けて進まねばならない。>体力も神経も一気に疲弊した。 熱い汗と冷たい汗を交互に掻き、手は切り傷だらけ、露のついた服はぐっしょり濡れて重い。 最初こそ、緑の木々が吐く新鮮な空気をぞんぶんに吸い込み、「ぜいたくな森林浴だ」と余裕をかましていたが、今はもうどこまでもつづき、空まで覆い隠す勢いの濃い緑が鬱陶しくて仕方ない。 そして、ふわふわと浮かびながら、「もうちょっと早く歩けぬのか?」などと涼しげに聞いてくる「白の書」も恨めしかった。 「シロは歩かないからそんなこと簡単に言えるんだよ。にしても、なんて深い森だろう」 取り囲んだ木々にニーアの弱音が吸い込まれた次の瞬間、虫達が一斉に鳴きだした。 金属を引っ掻いたような音、>鈴が転がるような音、耳障りなものから心地よいものまで、>ありとあらゆる虫が鳴いていた。 姿は見えないが、森に生きる虫達すべてが鳴いていると言っても過言でないほどの音量だ。 すぐに強烈な耳鳴りへと転じる。反射的に耳をふさぎ、ニーアは「白の書」に叫んだ。 「何っ?>何が起こったの?」 「白の書」が何か言ったが、聞こえない。 噛み合わない会話を何度かしているうちに、ようやく耳が馴れてきた。 おそるおそる手を耳からはずす頃には、虫の鳴き声が「文字」として理解できるようになっていた。 ジリジリジリジジジジジジジジ…… シャーコシャーコシャーコシャーコ…… チロチロチーチーチーチロチーチー ミンミンミンジワージワージワジワーミンミン…… シッチョンシッチョンゲゲゲゲゲシッシッシ…… さらに耳を澄ましていると、数多の鳴き声の高低差やリズムの隙間から、まったく別の「音」が聞こえてくることに気づいた。 森の虫の合唱が「言葉」を作っていたのだ。 1人ではもてあまし、2人ではじゅうぶんで、3人ではだめになってしまうものは? 「謎掛けか?」と「白の書」が意外そうにつぶやいた。 「さあ?なんだか仕組まれた展開っぽいけどね。>これに答えれば夢から醒める方法が見つかるかも」 「では、お前が答えるがよい」 >それは……「秘密」かな。 >それは……「シーソー」かな。 >そんなものわかるわけないよ! 2人でしか成立しない、3人いると破綻してしまう、相対する究極のバランス。 「それは……『シーソー』だね!」 白の書があわてて何かを言いそうになったが、その言葉が口から出る直前に視界が歪んだ。 気が付いた時には、虫の音に囲まれていた。 森の虫の合唱が「言葉」を作っていたのだ……>この「言葉」はどこかで見たような気がするな…… 「そんなの分かんないよ!」 及び腰の「白の書」を責めるのは止め、ニーアは覚悟を決める。 答えはアレしかないだろう。 「それは……『秘密』?」 虫の声が鳴き始めた時と同じく、一斉に止んだ。 さざ波が広がるように太い草が次々と倒れ、道が出来ていく。 「森の虫が道を作ってくれてるんだ!」 ニーアはすこし元気を取り戻して、足を進めた。 用意された道を進むことで、体が楽なのはもちろん、迷う心配もなくなった。 「僕達はどうやら森に受け入れてもらったみたいだね」 調子に乗るニーアを、「白の書」がたしなめる。 「森の意思が善きもの美しいものだと決めつけるな。>どこへ運ばれるかわかったものではないぞ」 「白の書」が言い終わらぬうちに、今度は四角い泉が現れた。>特に変わった様子はない。 ニーアは木切れを拾って、泉に投げ込んでみた。 「何と!?」 「白の書」が思わず声をあげたのも無理はない。 泉の水面が揺れると美しい旋律が奏でられ、水紋が文字を書いたのだ。 まどからへやにとびこんできても、ガラスがわれず、ゆうがたになると、たちさってしまうものは? 「答えろ」 「白の書」は当然のようにニーアに命じる。 ニーアはうなずく。 まどからへやにとびこんできても、>ガラスがわれず、>ゆうがたになると、たちさってしまうものは? >「それは……『小鳥』?」 >「それは……『手紙』?」 >「それは……『日光』?」 「それは……『小鳥』?」 白の書がバタリと床に落ちる。 「……愚かしいにも程がある」 どうも激しく間違えたらしい。 「それは……『手紙』?」 「確かに部屋に飛び込んできてもガラスは割れぬな。 それで手紙に足が生えておれば立ち去る事も容易であろう」 「つまり……」 白の書はくるりと背中を向けてつぶやく。 「つまり間違いだ。愚か者が」 「それは……『日光』?」 泉から噴水が上がる。木々の間からこぼれてきた光が大きな虹を作った。 「美しいものだな」 「白の書」が感心したようにつぶやく。 もう森の意思を怪しもうとはしなかった。 「あっ、あそこ!」 ニーアが指差した方向に、小さな家があった。 「こんな森の奥に一体誰が住んでいるんだろう?」 ニーア達が扉の前で呼びかけてみると、頭からケープをすっぽりかぶった男が家の中から現れた。 急に深くなった霧とケープの影になって、顔はよく見えない。 「あの……」と言いかけるニーアを手で制し、男は口をひらいた。 はじめは、4本。つぎは、2本。さいごは、3本。これは? 何度聞き返しても、男は同じことしか言わない。 「会話がしたくば、謎掛けに答えるしかなさそうだぞ」 「白の書」に言われるまでもなく、ニーアもそのつもりだった。 >「それは……『人間』?」 >「それは……『悪魔』?」 >「それは……『天使』?」 「それは……『悪魔』?」 その瞬間、霧が晴れて森が真の姿を現した。 それは地獄の業火で焼けただれた荒野だった。 いつの間にか現れた悪魔がニーア達を見つめながら咆吼を上げる。 「間違いだ!もう一度選択するがいい!」 「それは……『天使』?」 ニーアが気付くと、空から真っ白な羽毛が舞い降りていた。 どこに居るのかは分からないが、そこには愛が満ちあふれていることがニーアには判る。 溢れ出す涙を止める事が出来ないまま、ニーアはその声を聞いた。 「間違いです。>もう一度選択しなさい」 「それは……『人間』?」 唐突に霧が晴れた。>ケープから覗く男の唇が軽く微笑む。 「正解だ」 そう言ってケープをするりと脱いだ男は…… 「村長?」 ニーアに呼びかけられ、男はゆっくり首を振った。 「私は君の知る村長ではない。>そして、私は君ではない君を見たことがある。はるか昔に……」 「?どういうこと?」 「ともかく、おめでとう。>死の夢の封印は解けた。目覚めのときだ。>さあ、戻りたまえ。 君達が探している男は森の入り口で待っているよ」 男はそう言うと、きびすを返して家に戻っていった。 扉が閉まると、ふたたび出てきた霧に家そのものが掻き消されてしまう。 虫の合唱や四角い泉と同じく、たとえまた同じ森に入ったとしても二度は出会えない種類のものに思えた。 男の言った通り、村長は森の入り口近くの切り株に腰をおろし、背を丸めて待っていた。 ニーア達の姿を認めると弾けたように立ち上がる。 「よくお戻りで!」 そう言って、やみくもに握手を求めてきた。 「成果を聞かぬのか?」 ぶらんぶらん振り回されて不機嫌そうな「白の書」が尋ねると、村長は首を振った。 「まずは、あなた方の無事を喜びたいんです!」 その言葉に、ニーアは彼が村長である所以を見た気がした。村長の手を握り返して告げる。 「死の夢の封印はちゃんと解いてきたよ」 村長の顔がぱっと輝いた。 そして、3人は眠った。 ニーアは首をかしげる。 「『眠った』?別に誰も寝てないけど?それに文章のつながりも唐突でおかしくない?」 「いいから眠れ!早く!!」 「白の書」に急きたてられ、村長とニーアは草の上に寝転ぶ。 「白の書」は叱りつけるように説明した。 「忘れたか?死の夢の世界を統括し、我らを動かしているのは『文章』だ。 たとえ違和感があったとしても、そこに示される文章が絶対なのだ。 だから、我らは眠る。きっと眠れる。そして、物語はつづくはずだ」 まもなく、本当に3人に睡魔が襲ってきた。 「夢に閉じ込められてから、眠くなったことなど一度もな……かっ……>たのに……>ふあーー」 村長の独り言も自らの欠伸に掻き消されてゆく。 どれくらい眠ったのか?3人は寝転んだときと同じ草の上で目覚めた。 霧は深く、鳥の声は高く、緑は濃い。 何も変わっていないように見えるが、たしかに夢は醒めたのである。 ニーアが村長の肩を叩いた。 「『夢は醒めたのである』だってさ。よかったね」 「本当にありがとうございました。いくら感謝してもしたりません」 村長はまたもや握手を求めてくる。 「『死の夢』は最近にわかに流行りだした病で症例も少なく、門外漢の私ひとりではきっと夢に捕まったきりだったでしょう。本当に助かりました!」 そう言って頭を下げた村長は、そのまま膝から崩れ落ちてしまった。 とっさに抱きとめたニーアに照れ笑いする。 「はは。生身の身体をまだうまく動かせなくて……」 「慌てないで。家でゆっくり休んでください」 「そうはいきませんよ!」と村長は声を強めて立ち上がった。>足を踏ん張り、力説する。 「私はあなた方のおかげで運良く目覚めることが出来ましたが、村にはまだたくさんの患者がいます。>村長として、人間として、床に伏してる暇はありません!」 村長はとりあえずこの災厄が早く過ぎ去るよう、村の奥の巨木に祈ると言った。 「村の歴史を見守ってきた神聖な木なのです」 「神だのみか」と見切ったように笑う「白の書」に、村長は首を振ってみせる。 「神ではなく、言葉です。>巨木には『封印されし言葉』が眠っていると昔から伝えられてきました」 ニーアと「白の書」は思わず顔を見合わせる。>意外なところに、目指すものがあった。 人助けと思ってやったことが、自分の利益につながった。>「白の書」がニーアの気持ちを代弁する。 「実に……『夢』のような展開であるな」 ニーアは村長との別れ際、3問目の謎解きで会ったふしぎな男が残した言葉について話してみた。 「『私は君ではない君を見たことがある。はるか昔に』」 村長は男の言葉を復唱すると、しずかに打ち明けた。 「実は、私もあなたとは前に会ってる気がしてました」 驚くニーアをなだめるように、村長は笑った。 「けれど、今はわかります。きっと私の思い違いです。死の夢に作られた既視感です。 その男の存在もまた、幻でしょう。気にすることはありませんよ」 村長の言葉は、現実を生きる者が持つ強さにあふれていた。 ニーアはうなずき、心強くなりながらも、あの男の言葉が小さな棘のように刺さったままであることに気づいていた。 なんだろう、この心のわだかまりは? その謎は、簡単には解けそうになかった。 どのくらいこうしているだろうか? 私はとある城の底にいる。 はてしなく地下にもぐった階の床下に作られた、人ひとりがやっと横たわれる棺桶のような貯蔵庫に閉じ込められている。>カビ臭い空気を吸いながら、葬送の歌を聴きつづけている。 外の世界を潤す光も風も此処までは届かない。 時は私を置いて流れつづける。 開かずの扉が唐突に叩かれた。 「中に誰かいるの?」 助けが来たらしい。>私は声をふり絞った。 「助けてくれ!」 次の瞬間、錠前が乱暴に引きちぎられる音がした。 扉がひらき、銀髪の少年と宙に浮かんだ本が覗く。 「君達はいったい……?」 「我は『白の書』。そっちはニーアだ。>我らはお前を探しに来た。>さあ、共にこの悪夢から目覚めるぞ」 ニーアが私に手を貸し、絶望の棺桶から引っ張り出してくれる。 私の自由を雨漏りの音が出迎えてくれた。 「外は雨かい?」 「嵐だ。>雨量が尋常でないぞ。足元を見てみよ」 「白の書」にうながされ、視線を落とす。>一歩踏み出すたび、ピチャリと音がした。 「水……浸水してるのか?」 「然り。それも恐ろしい速さで水かさが増してきておる。 急いで脱出せねば、全員、城で溺死だ」 今まで流れるままにまかせてきた時間が、ふいに限度を持って迫ってきた。 ぐずぐずしてはいられない。 城の地下は、まるで臓物のような迷路になっていた…… そこは…… ビロードの絨毯の上に、きらびやかな天蓋付きのベビーベッドが並んでいた。 全部で20台ほどのベッドはどれも空で、うっすら埃が積もっている。 次の間につづく扉を探していると、黒い山を見つけた。扉を隠すように築かれている。 触れると、粉雪のようにさらさらと形を失くした。 炭化した死体の山だった。 大きさと状況からして、赤ん坊の死体であったことは間違いない。>ベッドの中で天使の歌声を聴いているはずの赤ん坊達が焼き殺され、小石で塔を作るように積み上げられたのだ。 あるいは、積み上げてから一気に火を放ったのかもしれない。 いずれにせよ、地獄の業火に攫われたむごい死だ。 やりきれぬ想いを抱えながら、扉を開けて進む。 適度な湿度と暗闇が保たれた場所に、立派な樽が横になった状態でいくつも並んでいた。 樽の中身は葡萄酒に違いない。 酒が目の前にあるとわかった瞬間、喉の渇きが生まれてくる。>焼けつく砂漠で天を仰いでいるようだ。 琥珀色の甘美な誘惑には抗えず、「どうせ水浸しになってしまうくらいなら」と言い訳しながら、私は樽の栓を抜く。>堰を切って流れ出す赤く濃い液体。>口をつける前に、その臭いにむせた。 血の臭いだ。>これは葡萄酒などではない。>生き物の生ぬるい血だ。>人間の?あるいは他の動物の? どろりとした大量の血が浸水した雨水と溶け合い、辺り一面朱色の海となった。 他の樽の中身もすべて血だろうか? 考えただけで気分が悪くなり、実際に確かめる勇気は出なかった。 不快感は恐怖に転じてじわじわ背筋を這いのぼってくる。 私は1歩下がり、2歩下がり、夢中で駆け出し、あえなく転んだ。 頭から爪先まで、体も服も赤く染まる。死の臭いに取り巻かれる。腰が砕けた。 ともかく、この場から一刻も早く立ち去りたい。私は四つん這いのまま赤い水を跳ね上げ、逃げだす。 雨音が大きくなってきた。ひんやりとした暗い部屋に入る。 水を含んで膨れあがった赤い絨毯を踏みしめながら歩く。 長方形の大きなテーブルには銀食器が並び、かつて見目鮮やかなご馳走だったはずの料理の残骸がのっていた。 天井からは重そうなシャンデリアが吊るされている。 テーブルを囲むように配置された椅子すべてに人影があることに気づき、駆け寄ってみた。 すぐに、もう助ける術がないことを知る。 どの者達の皮膚も変色し、目、鼻、耳、口……あらゆる穴からウジが湧いていた。 今まさに朽ちていこうとする死体の饗宴だった。 鼻をつまんで遠ざかりかけたその時、死体達の座っている椅子が目に入る。 死体にばかり気を取られていたが、この椅子こそ忌むべきものであった。 座面に、背もたれに、そして肘掛けにも、無数の釘が打ってある。 拷問器具としての椅子であることは明らかだ。腐乱がひどくて直視していなかった死体をよくよく見れば、その身体のあちこちに無数の釘穴があいていた。 この部屋の絨毯は、死体から流れ出た血で染まり、赤くなったのかもしれない。 最期の晩餐での阿鼻叫喚が容易に想像出来た。 彼らはいったい何の罪を犯してこれほどの刑を受けたのか? そもそも罪はあったのか? すでに眼球のない死体達は、>見つめる明日も持たず、>ただ刻々と朽ちていく。 長い廊下を歩いていく。>浸水が進み、足をとられる。 雨水で冷えた体は体力だけでなく気力まで奪っていく。 私は気分を変えようと視線を上げた。 古めかしい漆喰の壁にむきだしの大きなキャンバスが並んで掛けられていた。 どれも色褪せた肖像画だ。>そこに描かれた老若男女全員が見慣れない服装をしている。 相当古い時代に生きた者達なのだろう。 中に1枚、着てみたい服があった。>花や鳥を繊細な模様にして描いた布を体に巻きつけ、煌びやかな太いベルトで締め上げたそれは、今見ても十分魅力的だ。 眺めているうちに、絵ではあるがその布に実際触りたくなってきた。>そっと指を伸ばしてみる。 すぐに違和感を覚えた。>キャンバスに妙な弾力があったのだ。 絵の裏側から、何かに押されているようだ。 どうしても気になり、残量の少ない体力を振り絞って重いキャンバスを外してみた。 すると、白骨化した遺体が転がり出てきた。 壁にキャンバスと同じ大きさのくぼみが作られ、死体が押し込まれていたのである。 骨のまわりに、衣服の切れ端が落ちている。 ほんの小さな布であったが、絵に描かれたのと同じ繊細な模様がしっかり確認出来た。 この死体は、きっと肖像画に描かれた本人なのだろう。 私は肖像画を通して、その裏に押し込められた死体を鑑賞していたことになる。 もう十分だ。>視線を落とし、水を掻き分けて進む。 水はもう鼻の近くまでせり上がってきていた。 「このっ!」悪態をつこうとしたニーアだったが、ガボガボと口に水が入るばかりだった。 シロはふやけて水の上に浮いている。>おぼれてしまったらしい。 こんな……>こ>ん>な>筈>じゃ>あ………… ようやく正面玄関の扉が見えた。 「せえの!」 私は「白の書」とニーアと呼吸を合わせ、ぶあつい扉に体当たりする。 3度目で扉が開き、私達は外に転がり出た。 嵐は過ぎつつあった。>頭上の雲はまだ重い鈍色だが、西の空のそれは白く輝いている。 「本当にありがとう。お気に入りのスカートは台無しになったが、命が助かって嬉しいよ」 「え……スカート?お前、『女』であったか?」 「そうだよ。見抜きづらかっただろう?>無理もない。夢の中の私は、文字だけの存在だったからね」 私は今ひとつ納得のいっていないニーアと「白の書」にもう一度礼を言い、いっしょに覚醒へと向かう。 そんな私達の背後で、もうひとつの「覚醒」が起こっていた。 無人となった城内に黒い煙が満ちる。>煙ははじめ奔放な動きを見せていたが、やがて規則正しい流れを作り出し、城に転がる無数の死体をすべて包み込んだ。 幾許もしないうちに獣のような咆哮が上がり、城中の窓ガラスが砕け散る。 城内を新鮮な風が吹き抜け、黒い煙が晴れていく。 すると、ガラスのなくなった窓を無数の影が横切るのが見えた。 マモノと化して起き上がった死体達だった。 薄暗い迷路を…… >東に向かって進む。 >南に向かって進む。 >西に向かって進む。 >北に向かって進む。 陽炎が揺らめく。その向こうにあるのは、巨大な彫刻群だ。>背の高いオブジェが空に突き刺さるように立っている。>視界が縦に伸びていく。ニーアも「白の書」も生まれて初めて見る光景だった。 ずいぶん長く歩いているが、彫刻群は一向に近づいてこない。 「まだ遠いのかな……建物が大きすぎて距離が掴めないよ。>どれだけ大きいんだろう?」 「あるいは、ただの幻か」 「白の書」は空を仰ぐ。>太陽が白い光と熱を放射していた。 「こう暑いと、幻影のひとつくらい見てもおかしくはあるまい」 ニーアはうなずく。>汗をぬぐう。>乾燥した熱い空気が体中の水分を根こそぎ奪っていく。 からからになった口の中に、砂と埃がへばりついた。 ニーアの体力を奪っている要因のひとつに、地面があった。>硬い。まるで、たいらな岩だ。 ところどころ大きくひび割れ、その部分だけ草が生い茂っていた。 いつもと同じ力加減で歩いたせいか、足が痛くなった。>思わずしゃがみこむ。>路面に反射した熱で、今度は頭が痛くなってくる。 「こんな嫌がらせみたいな状況で、歩き通しだなんて」 愚痴が出た。>「白の書」が彫刻群を見上げて言う。 「嫌がらせ?否。>芸術の街につながるこの道もまた、『作品』のひとつではあるまいか?」 「芸術の街?はぁ。>作品……ね」 「そう思えば、腹も立つまい」 「白の書」の涼しげな顔に、ニーアはかぶりを振った。 時間が流れる。 足はますます痛く、喉はますます渇く。 白い光の強烈な照り返しで、視界も覚束ない。 「確実に、近づいてきておるぞ」という「白の書」の励ましに、ニーアは頭をもたげた。 目が見開かれる。 「水だ!」 道の上に大きな水溜りが出来ているのが見えた。 「水?何処にある?」 「あそこだよ。まっすぐいったところ……ほら、水面に陽があたってキラキラしてる!」 ニーアは「白の書」の返事を待たずに走り出す。 「……あれ?」 たしかに到着したはずだが、水溜りはどこにもなかった。 追いついた「白の書」が笑う。 「何かの見間違いであろう?」 ニーアは真面目な顔で首を横に振り、前を指差す。 「いや、本当にあったんだ。>あそこに!>ほら!!」 またもやニーアが走り出した。 「白の書」は追いかけるしかない。 だいぶいったところで、ニーアが立ち止まった。 「たしかにここら辺だったはずだけど……」 戸惑いながら、手で庇をつくって目を凝らしている。 はるか前方にまた水面のきらめきが捉えられた。 この調子で、水溜りとのいたちごっこを数回繰り返した。 ついに「白の書」がニーアの腕を捕まえる。 「落ち着け、ニーア。幻影だ」 ニーアは顔を曇らせ、「やっぱり?」と小さくつぶやいた。 がっくり膝をつく。 「しかし、お前が前へ前へと進んでくれたおかげで、芸術の街に無事到着出来たようだぞ」 「白の書」の言葉にニーアは顔を上げた。>たしかに目指した彫刻群がすぐ目の前にあった。 いずれも、首が痛くなるほど上向かなければ、その全貌を捉えきれないものばかりだ。 ニーアは暑さも、足の痛みも、喉の渇きも、幻に翻弄された徒労感も忘れて叫んだ。 「すごおい!」 巨大彫刻は色も形も様々であった。>共通していたのは、四面体であることくらいだ。 その表面は複数のガラスや鏡で装飾されており、太陽の光を乱反射する。 白飛びした街の中はまぶしく、目を開けていられない。 暑さも相当なものだ。人影は見当たらなかった。 「ここ、本当に街なの?誰かが住んでる気配もないけど?」 「うむ。作品展示用に用意された敷地かもしれぬ」 そんなことを言い合いながら、街を歩き回る。 空を突き刺す巨大彫刻にばかり目を奪われてしまうが、街には手頃な「作品」も多く存在した。 鉄で出来た箱のオブジェが並ぶ道や、3つの丸いガラスが埋め込まれた棒状のオブジェ。 巨大彫刻群を均一に縮小した四面体の彫刻もいたる所で見た。 ガラス等の表面装飾が少ない代わりに、色彩豊かに塗装されている。 作品はいずれも抽象的だった。 用途も意図もわからず、次第にニーア達は無言になる。 街のはずれで、ようやく一般的な人を模った3体の彫像を見つけた。>ニーアはほっとして近づく。 「これはわかりやすい。>三つ子の像だろう?違うか?」 たしかに3体の彫像はよく似ていた。 「A」「B」「C」と別々の文字が彫られた右腕を見なければ、区別がつかない。 ニーアが近くの1体に触れようとすると、巨大彫刻に切り取られた小さな空から小鳥が舞い降りてきた。>小鳥は彫像の肩に止まる。 その黄色い嘴からこぼれたのは美しいさえずりではなく、明瞭な言語だった。 「ホンモノはただ1人で、残りの2人はニセモノ」 「ホンモノは必ず真実を言う」 「ニセモノは必ず虚偽を告げる」 小鳥は飛び去っていく。 それが合図であったかのように、取り残された3体の彫像達が小刻みに震えだした。 色がつき、質感が変わっていく。人の姿となる。 「……人間になった!」 ニーアのうわずった声に、彫像だった者達は同じ顔を並べてうなずいた。 「早くこの悪夢から連れ出してください。>わたしがホンモノです!」>とAが言った。 「うそをいうな!そいつはニセモノです。>わたしがホンモノです!」>とBが言った。 「Bはニセモノです。>ほんとうは、わたしがホンモノです」>とCが言った。 3体はそれぞれの主張を終えると、ふたたび動かぬ彫像に戻ってしまった。 辺りは静寂に包まれる。 「奴等の言葉を検証すれば、ただ1人のホンモノが浮かび上がってくるはずだ。考えよ、ニーア」 「白の書」に言われ、ニーアは眉を寄せる。 >「ホンモノは……A?」 >「ホンモノは……B?」 >「ホンモノは……C?」 >「何を言ってるのか……さっぱりなんだけど……」 「ホンモノは……A?」 3つの像の目が怪しく光る。 その光はどんどん強くなり、やがて目も当てられてない程に…… 「ホンモノは……C?」 「何を言ってるのか……さっぱりなんだけど……」 そう言いながらニーアは像に近寄る。 「ホンモノは……B?」 自信なさげなニーアに、「白の書」がうなずいた。 「仮にAがホンモノとすれば、BとCがニセモノになる。>しかし、さすれば「Bはニセモノ」と発言したCもまた真実を言っておることになる。>ゆえに、この仮定は崩れる」 「次にCがホンモノと仮定する。>AとBがニセモノとなる。>この場合も、BがAを「ニセモノ」呼ばわりしておることから、真実を言う者が2人となってしまう」 「最後にBがホンモノと仮定してみよ。>AとCの言葉は偽りのままであろう?>かくして、全ての条件を満たすことになる。Bの言葉が正しく、ホンモノであると断言出来るのだ」 「白の書」の説明が終わらぬうちに、右腕にそれぞれ「A」と「C」を彫られた2体の彫像が音もなく崩れ落ちた。 反対に、唯一残ったBの彫像は再び色づき、人間に戻る。 「よかったな、村人よ。目覚めの時が来たぞ」 「助けていただき、ありがとうございます!」 村人は感謝の言葉を繰り返し、頭を下げつづける。 「何故斯様な夢を見た?現実に居た世界で、この街に来たことがあるのか?」 「白の書」の言葉に、村人は奇妙なオブジェや彫刻群にあふれた街をあらためて眺めた。 かぶりを振る。 「いいえ。来たことはありません。>でも、おかしな話ですが、見たことはあるような気がするんです……」 「『既視感』……>やっぱりみんな、感じてるんだ……」 ニーアは呟く。>村長の夢で味わった曖昧な不安が、再び胸に広がっていくのを感じていた。 やあやあ、どうもどうも、先日は本当にお世話になりました。 私だけでなく、村人達もすべて死の夢から救っていただいたそうで……感激です! お礼をどれだけ言っても言い足りませんよ。>あなた方は我が村の英雄です。 村に銅像を建てさせていただきます。>ばんざーい!>ばんざーい! ……あ、銅像はお嫌?>そうですか。>残念です…… ともかく、あなた方のご尽力のおかげで、我が村にも平和が戻りました。 平和です。>平和。>平らかに和んでおります。>ありがとうございました。 今度、村の祭りを復活させようと思っているのです。 「時代錯誤だ」って、前任の村長が廃止していたのですがね、案の定、とんでもない病が流行してしまったじゃないですか。 やっぱり祭りはハレの舞台ですから、ケガレを払う神聖な力が宿っていると思うんですよ。 だから、私は復活させようと思っています。>はい。>村長権限を乱用しても、ですね。 我が村の祭りをご存知ないですか?>3日3晩寝ずに食べまくる祭りです。>え、無茶ですか? でも、祭りには多少そういうところがないと……>楽しいですよ。>ご馳走をたくさん用意致します。 その中に、ほんの1皿2皿、食べるのが憚られるようなものを潜ませておくんです。 村人達は濃い霧で皿の上のご馳走がほとんど見えない状態で、食べつづけます。 ご馳走もゲテモノも、等しく腹におさめるのです。>案外気づかないものですよ。 形が見えていなければ、わりに何でも食べられるみたいですね。 来賓席をご用意致しますので、ぜひご参加を!……あ、お忙しい?>残念です…… 今後はもっと村人同士の絆を太くして、村に脅威が迫った時は、自分達で自衛出来るような組を発足させたいです。>あ、それから…… 「白の書」が咳払いをして、ニーアに囁いた。 「このクソつまらん話は、いつまで続くんだ?」 「まあまあ……やっと目が覚めたんだから。喋りたいことが相当溜まってるんだよ」 ニーアが苦笑すると、「白の書」はため息をつく。 「『話し好きの明るい人達』の実態は、これか……」 あ、ちょうどいいところに!ちょっと来て来て。>早く! 今ね、ご近所の奥さん達に私の体験を話していたところなんだ。 体験っていうか……>夢の中でのことなんだけどさ。 怖かったなあ、あの夢!>君達が来た時、私は本当に1人ぼっちで暗闇に閉じ込められていたよね?>ね?>奥さん達、まずそこから疑ってかかるんだもの。>やんなっちゃうよ。>言ってやって。>言ってやって。>あの棺桶みたいな貯蔵庫の気味悪さを、君達の口からも説明してやって。 幽閉からは君達に助け出してもらったけれど、ほっとする間もなかったよね。 すぐに浸水が発覚してさ……>城の複雑な構造に迷うわ、>溺れそうになるわで、>大変だった。 たしか、胸のこのへんまで水がきてたよね?>え?もっと低かった? そう?私の体感的には、ここまであったんだけど。 でも何といっても、あの夢の怖さは、城中に転がっていた死体の存在に尽きるだろうな。 君達もそう思わないかい? 赤ん坊の黒こげの死体はちょっと触っただけで、さあっと崩れちゃったよね。>夢から醒めて真っ先に調べたんだけど、あそこまで炭化させるには相当高い熱で焼かなきゃ無理らしいよ。>誰が、どうやったんだろうな?>葡萄酒の樽いっぱいの血は、けっきょく何の血だったのか?>実は私、いまだに気になっている。>拷問椅子に座る最期の晩餐のことも、ときどき想像する。>その痛みがどれだけのものだったのか、考えると眠れなくなる。>皮肉なことにね。>それから、あの肖像画の後ろに葬られていた白骨死体達。>彼らは、自分が殺されることを知りながら、絵のモデルを務めていたんじゃないかな?>何となくそう思えて仕方ない。>どの絵のモデルも盛装していたけれど、あれは死装束だったんじゃないか…… って……あれ?>奥さん達は? 「もう帰ったんじゃない?」とニーアが肩をすくめる。 「ご近所付き合いだろう?>明日の天気とか、野良猫の出産とか、もっと当たりさわりのない話をせぬか」 「白の書」の助言に、村人は遠い微笑みを浮かべた。 こんにちは。>嬉しいです、またお話出来て……>夢の中では、あなた達と会えたと思ったらすぐ、覚醒してお別れでしたから。>僕、あなた達に憧れているんですよ。>あ、そんな。>またまたご謙遜を。 あなた達は尊敬されて然るべき人達だと、僕は思いますよ。>村長もそう言ってました。 世界中を旅されているんですよね?>すごいなあ!>旅には人生の広さと深さを肌で学べるようなところがあると思うんですよ。>価値観とか、>モノを見る視点とか、>変わってきません?>そういう変化、これからの世界に絶対必要です、絶対!>世界中の人があなた達みたいに旅に出たらいいんですよ。>え?僕?旅ですか?>僕はしたことないです。>この村から出たことないんで…… それはそうと今、世界が揺れているじゃないですか。>黒文病も蔓延しているし、マモノは爆発的に増加中だし、うちみたいに昔ながらの小さな村でも原因不明の怪しい病が発生する始末です。 これはもう人類への警告に他ならないでしょう? 変わらなければいけない、って。 あなた達はそれこそ、世界が陥っている危機の「現場」に居合わせていることも多いんですよね? どうです?やっぱり悲惨ですか?>そういう情報を、もっと僕らにも下さいよ。……いや、別に何が出来るってわけじゃないけど、ひとりひとりの気構えから世界を変えていくっていうか……>情報って大事だと思うな。 あ、あと、個人の気構えとは別の次元で、世界の指導者を待望しています。>ちょっとくらい乱暴でも全員を引っ張っていってくれる人。>頭のいい人。>視野の広い人。>行動力のある人。>どこかにいませんかね?>あなた達なら十分素質あると思うんですけど、ダメですか?>ダメ?……そっか。哀しいなあ。 僕がやれ、って?>残念ながら僕は表に立つ人間ではないので。>裏で指示くらいは出せますけど。 いわゆる参謀役ですね。ええ、自信はあります。>僕くらい、日夜真摯に世界のことを考えている人間はいませんからね。>自分で言うのもおこがましいんですが、事実は事実なので。 さらに自分の考えた「世界をよくする10の方法」を披露したがる村人をなだめ、ニーア達は歩き出す。 「白の書」が欠伸まじりにつぶやいた。 「見事に、机上の空論ばかりであったな」 >話しかける。 >やめておく。 それから、あの肖像画の後ろに葬られていた白骨死体達。彼らは、自分が殺されることを知りながら、絵のモデルを務めていたんじゃないかな?何となくそう思えて仕方ない。どの絵のモデルも盛装していたけれど、あれは死装束だったんじゃないか……って……あれ?奥さん達は? 助けていただき、ありがとうございました! どこかで見たことがあるような……不思議な夢だったなあ。 助けてくれてありがとう! もうあんな夢見たくないね…… ああ、あなた方ですか…… え?最近変わった事? 『神の樹』から変な気配がするんですよね。 『神の樹』? ええ。村の奥にある樹ですよ。 その妙な気配は調べたのか? いいえ。 何故調べぬ? 近寄ってはいけない事になっているので。 何故近寄ってはいけないのだ? ……さあ。何故かは良く分からないです。 とにかく近寄ってはいけないんです。 ……妙な話だ。 『神の樹』から変な気配がするんですよ。 ところで面白い話があるんですけど……聞いてみます? 最近『神の樹』の変な気配も感じなくなりました。 というより。なんであんな樹を有り難がっていたんでしょうね? 私達は。 ところで面白い話があるんですけど……聞いてみませんか? 最近変わった事?心あたりは無いなあ。 そんなことより凄く面白い話があるんですけど……知りたくないですか? 魔王の城の『鍵』?知らないねえ。 それはさておき、面白い話があるんだけど……聞いてみない? 我は草であり、我は木であり、我は森である…… こういう手合いが多いのか?最近は。 シロも言えた義理じゃないよ。 我はこのような言葉で虚仮威しをするような…… 待て、続きがあるようだ。 ……は全ての記憶を司る黒き存在。 汝の望みし言葉を紡がん…… 望んだことを教えてくれるってことか?それは有難いけど…… ……取り逃したようだな。 またあの字だらけの世界に行くのか……骨が折れるな。 しかし、マモノが思考をするというのは初めて知ったな。 ……どうでもいいさ。奴等が何を考えていようと。 こんな面倒はもうごめんだ。 あの『樹』を倒した事で、もう文字の世界に埋もれる事もあるまい。 時間が巻き戻りでもせぬ限りはな…… 黒。>何もかも塗りつぶしたような漆黒。 そこに言葉が散らばっている。 優しい言葉、>難しい言葉、>甘い言葉。 キラキラと光る宝石のように転がっている。 残された言葉はあまり無かった。 残された時間はもっと足りなかった。 「樹」は言葉をかき集めながら、必死で空を見上げる。 こんな筈じゃなかったのに。>こんな予定は無かったのに。 出せない声で、樹はつぶやいた。 昔、樹は世界の全てを記憶していた。>その為に生まれたから。 日光の喜びに震えるように、人々の記憶を集める事に喜びを感じていた。 そう思うように感受性をデザインされていた。 樹は長く伸びた枝の先、その葉から記憶を回収していた。 記憶の葉は世界を覆い尽くす程巨大な網だった。 葉脈には言葉が砕かれた光の粒となって流れ、くまなく枝分かれした血管を通りながら記憶プールに流れ込む仕組みになっている。>言葉はやがて群体となり、光の渦が球状の星になっていった。 巨大な星は樹にとって我が子と同じだった。 たとえばこんな記憶。 病に倒れた子がいる。>ちいさなちいさな男の子。 その腕は風が吹いただけで折れてしまいそうなほどにやせ衰え、肌は洗い立てのシーツよりも白かった。 医者達はさじを投げ、両親は泣き惑うばかり。 男の子は世界を諦めていた。 倦怠感にも似た憎悪が心の底にはドップリと溜まっていた。 何度かその黒いモヤモヤを吐き出してみようと思ったが、泣き暴れてもそのモヤモヤは消える事は無かった。 医者も両親も恨んではいなかった。 優しかった、>というより身体の痛みが酷すぎて他人への感情を持つ事が出来なかったからだが。 男の子には好きな子が居た。その子は日に焼けた肌と鳶色の目を持つ健康的な女の子だった。 男の子には好きな子が居た。その子は日に焼けた肌と深緑色の目を持つ健康的な女の子だった。 男の子には好きな子が居た。その子は日に焼けた肌と群青色の目を持つ健康的な女の子だった。 自分には無い眩しさに身が焼けるような気持ちになる。 だが、男の子は女の子の顔を見ることが出来ない。 女の子に出会える喜びよりも、>自らの醜さを呪う感情で男の子のココロは一杯になっていた。 やがて女の子が来なくなる日が来るだろう。>毎日>毎日、>その時が来るのを恐れながら暮らしていた。 彼女とまともな会話ひとつする事ないまま。 女の子はやがて来なくなった。 男の子は一人で死んだ。 樹は記憶を掬い上げ、そっとしまいこむ。 ぶら下げるタグには「羨望」と書いておいた。 その女は戦士だった。 赤い目のなんだか良くわからない「敵」と戦っていた。 必死で斬りつけると、塩の柱になって死んでいった。 塩の煙の向こうで、新たな「敵」が立ち上がってくる。 女はあまり頭の良い方では無かった。 ただ、目の前に出てくる敵をひたすら叩き潰す仕事は楽しかった。 女には娘が居たような記憶がある。 いや、そう思っているだけなのかもしれない。 子供が居た>という夢を見ただけなのかもしれない。 薬でボヤけた頭の片隅でそんな事を考えている。 戦友は「敵」と戦ったり、逃げたり、喰われたりしていた。 23人の仲間は、今では半分にまで減っていた。 33人の仲間は、今では半分にまで減っていた。 63人の仲間は、今では半分にまで減っていた。 女の身体が揺れている。 最初は何で揺れているのか分からなかった。 それが恐ろしく低い低音である事に気付いた時には、あたり一帯が真っ暗になっていた。 見上げた女の目に映ったのは、空一面に広がる巨大な「敵」だった。 女はいつの間にか笑っていた。 血と泥の中で、娘が居た筈の街が吹き飛ばされるその瞬間まで大声で笑っていた。 その記憶は「喪失」というタグで大切に保管してある。 他にもこんな話がある。 空から落ちてきた赤い竜が……いや、この話はもう無くなってしまったっけ。 お気に入りだったのに。 ラベリングされた記憶が減っている事に気付いたのは樹が生まれて数百年経った時だった。 数え切れないほどプールされていた記憶が、いつの間にか減っている。 記憶が減っても、樹は寂しいとは思わなかった。 そう感じるようには命令を受けていない。 ただ、何かが欠けたような気持ちにはなった。 あの沢山あった記憶は何処に消えたのだろう。 枝葉をいくら伸ばしても、何故か新しい記憶も入ってくる事は無くなっていた。 昔はなみなみと満たされたプールも、今ではすっかり集めた記憶が抜け落ちて、真っ黒な部屋に変わり果てている。 樹はやる事が無かった。 毎日床に転がる記憶の残りを見て回るくらいだった。 だから、その男達が部屋に入ってきたときは嬉しく感じたくらいだ。 ニーア「なんだか陰気くさい部屋だな」 ニーア達が入った部屋には何も無かった。 ただ、床には水晶の様な宝石が少しだけ散らばっているだけだった。 ニーア達がそれをのぞき込むと、以前に見たことがある風景が広がっていた。 それは神話の森の村人が夢に囚われていた場所だった。 樹はその様子を見ていた。 申し訳ない。>今それだけしか残っていないんだよ。 そんな事を考えているうちに、体の奥底から突然声が聞こえた。 その「声」は>男達に>「聞け」>と伝えてきた。 それは絶対だった。 不意に男達に聞かなく てはと >思 >った。>聞か な く  て  は!!! 白の書「おい、見ろ」 床から黒い影の塊が現れた。 その表面の模様はマモノのそれとうり二つだった。 マモノの手にはいくつも宝石が握られていた。 いや、手だけではなく、口にもぎっしりと宝石が詰まっている。 宝石にはいくつもの景色が浮かんでは消えている。 下品なオモチャのようだった。 白の書「こやつ……記憶を喰うマモノのようだな」 ニーア「こいつらが?」 樹は手を伸ばす。>ニーアに触れる為に。 ニーアは躊躇う事無くマモノに刃を叩きつける。 刃が腹を切り裂く。 腹から記憶の宝石が散らばる。 ああ、あれは「断罪」の記憶か。 樹は思う。>これでいい。 口を開けて言葉を形作ろうとしたが、声が出ない。 無理もない。>何せ千年ぶりに他人と喋るのだ。>いそいそと声帯を作り話しかける。 「な……ナンジラ ゴホッ >にトウ」 宝石を吐き出す。 もう一度。 「汝等に問う」 よし。 「失われた羨望の色は、何色だったのか?」 >鳶色 >深緑色 >群青色 白の書「言葉……マモノに、知性や感情があるのか!?」 ニーア「どうだっていいっ!!」 ニーアの剣が右腕を叩き落とす。 マモノは残された腕をニーアに伸ばした。>触らなくては。>彼に、>触らなくては。 その指がニーアに触れた瞬間、樹の指先に熱いものを感じた。 指に、>腕に、>肩に、>首に、>そして全身に熱い何かが巡る。 それは感情だった。 劇的な情動のもたらす閃光に樹は絶叫した。 声帯を使う事も忘れ、音のない叫びを上げ続ける。 たった一人で、千年。樹は壊れそうになっていた。 樹には感情が生まれてしまっていた。 樹だろうがなんだろうが、千年も孤独に閉ざされれば魂の一つくらい生まれる。 今までは気付かなかっただけだ。 ただ、心の扉に頑丈な鍵をかけられていただけだ。 男は鍵だった。 ここでこうやって解き放たれてる事は約束されていた事だった。 暗い痛みの裏側で、樹は悟った。 斬られた腹が焼けるように痛み出す。 だが、>まだだ。 「汝等に問う……>赤い目と戦いし女の喪失の数は……!」 >娘と23人の仲間 >娘と33人の仲間 >娘と63人の仲間 ニーア「くだらない戯れ言ばかりうるさい!>これ以上ゴチャゴチャぬかす前に叩き斬ってやるっ!」 切り裂かれた腹から、>何かがハミ出している。 本が「あの鍵を奪え」と叫んでいる。 ああ、そうだ。>これは鍵だ。 青年の剣の動きは遅くなっている。 周囲は時間伸張が発生しはじめていた。>急がなくては。>次の言葉を聞かなくては! あふれ出す言葉は 意味を認識>する事が困難になり つつあ った。>記 憶の  >プ ールが 割 れ 始   め て無限の 黒 が 壁 面に浸食を始めて 白の  書「まずいぞ 。 こ >の世界が >崩壊 する >!」 ニーア「 >字だ    >らけの世界で 崩  壊も  ク ソ もあるか!」 「汝……世界 一番 大切 モノ」 光が満たされていく。 全ての記憶が消えた。 樹はその境界を失いつつあった。 文字はゆっくりと消えていき、ニーア達は現実世界へと引き戻されていく。 全てを終えた樹は、とても満足そうだった。 だから というわけなんだ! 白の書「……それは興味深い話であるな」 ニーア「本気でそう思ってるか?」 白の書「もちろん嘘だ」 それは なんだけど そのときにお嫁さんが 惨殺死体と 真犯人は …だって!意外だろ!? ニーア「ああ、その展開は全く予想できないな」 白の書「これだけ隠されておるのに良く判るな」 ニーア「だから予想できてないんだって」 その日は だってさ。 ニーア「……」 白の書「……」 ニーア「ここまで徹底されると感心するな」 白の書「……ああ」 何か考え事があるみたいだな。 いやね、新しく占い師を目指そうと思っててさ。 その準備を色々としてるんだよ。 へえ、占い師ねぇ。 特殊な石を使った占いだからね。 的中率は高いよ?ただねぇ…… 手に入る予定だった肝心の石が届かないのよ。 そこらへんでは手に入らないのか? 珍しい石だからね、簡単には手に入らないと思うよ。 ポポルさんなら何か知ってるかもしれないけど…… じゃあ聞いてくるよ。 ポポルさんとは知り合いだから。 そいつは助かるよ! 宜しく頼むわね。 石の件、頼んだからね。 どう?石は見つかった? あぁ、この石だろう? そうそう、これよ。 ありがとうね。 ……あっ、そうだ。 お礼代わりに貴方達のことを占ってあげるわ。 準備はいいかしら? えーと、あなたの運勢はね…… …………はっ! なんだ……さっきの場所は。 判らぬ。 皆で白昼夢、というわけでもなさそうだな。 あの光景、どこかで見た気がするんだが…… なんか、変わったモノが見えたようだね。 あぁ…… この占いの結果にも何か意味があるはずだけど、何故か何も読めないんだよね……修行不足かしら? とりあえず、初占いは成功したし、ご協力感謝! また来てくれたら占ってあげるからね。 気が向いたら、また来るよ。 黄金の首輪をつけた青年だとぉ!? な、何か心当たりがあるのか? 大有りだとも! やつは俺の女房と駆け落ちしやがったのだぞ! その人には既に彼女がいるんだけど…… どういうことだ? そんなことは知らん! あいつのせいで俺の人生は…… そ、それはお気の毒に。 ところで、その人の行き先とかって、知らないかい? 誰かが海岸の街で見かけたとはいってたけどよ…… 俺はもう女房と顔が合わせられねえよ…… 首輪の男は海岸の街に逃げたみたいだな。 そこに行ってみよう。 くそっ…… 思い出すだけで忌々しい野郎だ…… あの青年、インチキな商品を売りさばいてたわ。 よくあんなものを買う人がいるわよね…… 子供? ……あぁ、そういえば見かけたね。 たしかヌシ様の側で遊んでいたようだったけど。 森の呪い? そんなものあるわけないさ。 ……あぁ、でもあれは呪いといえなくもないか。 うーん、特にどこも変わった様子はないみたいだけど。 どうやら手詰まりとなってしまったようだな。 ……何か落ちているぞ? 変わった模様の木の実だ。 毒々しい紋様だな。 さすがに食欲は沸かないな。 病気の原因はわかったのか? いや、さっぱりだ。 ……なんだその実は? これ? さっきの巨木の下で拾ったんだけど…… 美味そうだな、ちょっと食わせろ。 ば、馬鹿者! そのような毒々しいものを食すなど…… ……うん、美味いな。 要らないのならもっとよこせ。 ……本当に美味しいのか? ちょっと俺も試してみよう…… ぐ……なんだこれ…… 明らかにまずいし危険な味じゃないか…… ……って、その実食べたんですか!? その実は毒の塊なんですよ! さぁ、早くこの解毒剤を…… はあっ、はあっ、死ぬかと思った…… あんな毒々しい模様をしてるんですから食べるものじゃないと 直ぐに気づくと思うんですが……子供くらいですよ食べるのは。 た、助かった……え、子供だけ? まさか、あの子もこの実を食べたんじゃ? 考えられそうだな。 大人でもここまで苦しむ毒だ、子供の身では辛かろう。 ところでカイネ、解毒剤は飲んだのか? いらん。 美味かったぞ、あの実。 ……服装だけでなく胃袋まで異常であったか。 死なすぞクソ本。 >占ってくれ。 >ちょっと待ってくれ。 最近は夢を見ることも無くなったなあ。 この村の奥にある大木は『神の樹』って呼ばれてるの。 最近調子はどうですか?私ですか?もちろん絶好調ですよ。 少し待っててくれるか。 いいわよ、いつでも声をかけてね。 ああ、せっかくだし占ってもらおうかな。 井戸ワープ01が解放されました。 他の井戸ワープが解放されていないのでワープできません。 どの井戸へワープしますか? >2番目の井戸 >やめる >3番目の井戸 >4番目の井戸 どの井戸へワープしますか?>2番目の井戸 井戸ワープ02が解放されました。 >1番目の井戸 どの井戸へワープしますか?>1番目の井戸 井戸ワープ03が解放されました。 井戸ワープ04が解放されました。 一人用のトロッコか……私は別のルートから行くから先に行ってくれ トロッコに乗るのか? 私は別のルートから行くから先に行ってくれ 来たか。 遅かったな 先へ進むぞ まだ乗らないのか? 片っ端からマモノを倒していけば、『封印されし言葉』を持つマモノに出くわすはずだ。 ポポルさんの居る図書館に行かなきゃ…… 羊の肉は集まったし、村に戻ろう。 ポポルさんが、ロボット山に鍵がありそうだと言ってたな。 あの兄弟に聞けば、何か情報を得られるかもしれぬな。 ポポルさんが、神話の森に何かありそうだと言っていたな。 あのやかましい連中の村か……気が滅入るな。 ロボット山の弟から手紙が来ていないか確認しに戻ろう。 魔王の正体について、何か新たな情報が見つかったかもしれない。一旦村に戻ろう。 色々といい素材を入荷してるよ! いらっしゃい 暇つぶしに釣りでもどうだい? 生きのいい魚が釣れたらワシにも見せておくれよ。 武器の強化ならいつでも承りますよ。 >強化をお願いする。 >売買をお願いする。 >やめる。 どの階へ行きますか? >B1階 >B3階 >2階 >1階 >B2階 >地上 どこへ行きますか? >海岸の街 >砂漠 >北平原1 >北平原2 >ニーアの村 >ロボット山 >崖の村 >神話の森 >仮面の街 ダミーメッセージ。 外に出ますか? いらっしゃい! 村の特産品、見ていってくれ。 こんにちわ。 何か要り用ですか? 書類を3つとも回収したからポポルのところへ向かうか。 今は手紙など書いている場合ではなかろう。 鍵がかかっているみたいだ…… なんだ。この部屋は。 さあ……ポポルさんの趣味の部屋じゃないの? さあ……ポポルさんの趣味の部屋じゃないのか? 石の神殿にいたマモノに似ている…… 崖の村に居たトカゲのバケモノだ。 こんな悪趣味な人形が何故ここにあるんだろう。 これは……植物の葉の置物? この中ではマトモな方だな。 ロボット山で襲ってきた機械だ。 飾りにしては品が無い事だな。 この箱、砂の神殿にあったのと同じだ。 仮面の王からの贈り物やもしれぬな。 シロにそっくりな置物がある…… こんなに煤けてはおらぬ。 石の神殿に居たマモノだな。何故こんな場所にあるんだ? さあな。 少年の形をした、置物…… ポポルはこういうのが好きなのだろうか? 崖の村で見たマモノの集合体だ。 なんで、こんなモノが…… 狼の人形だ。 良くできているが…… これは、エミールのお姉さんの人形…… 良くできておるな。まるで見てきたかのようだ。 ロボット山に居た面倒な機械だ。 こうしてみると、可愛いモノなのだが。 何故、倒したマモノ達の人形がこんなところに並んでいるのだろうか。 本物のマモノじゃないんなら、どうでもいいよ。 閉じこめられたようだな…… 今日はまだ魚の入荷が無いんだ。また来ておくれ。 水路の整備をお願いしていた人は、海岸の街にいるわ。 『赤いカバン』が目印になるはずよ。 あなたが……水路を整備してる人? ポポルさんに言われて来た……んですけど。 ああ……もうだめだ……僕の人生は終わりだ…… ……何か、やっかいな事に巻き込まれそうだぞ? もう、シロってば…… 一体何があったんですか? 実は……妻が家出したまま帰って来ないんだ…… もう1週間も音沙汰がなくて、心配で何も手がつかなくて…… それは大変だね……なら、僕も捜すのを手伝うよ! え?本当かい? うん。奥さんの行方に、思い当たる場所はないの? いや……ただ、妻はよく酒場で友達と飲んでいたくらいで…… じゃあ僕は、その人に話を聞いてみるよ。 そうか……助かる。 妻も僕と同じ赤いカバンを着けているから、そのことを話せば通じるはずだよ。 同じカバンを身に着けるとは、奇妙な夫婦であるな。 はは……いわゆるペアルックってやつだよ。 これは結婚記念に買った思い出のカバンなんだ。 それなのに、僕があんなことをしたせいで、妻は…… お、落ち着いて!すぐに奥さんを見つけてくるから! 船頭はおらぬようだな。 そうみたいだな。 仕方ない。陸路を使おう。 我があやつの帰りを待ち侘びる日が来ようとはな…… はあ……僕があんなことさえしなければ…… 少しでもいいから妻の情報があったら教えてくれ。 こんにちは。赤いカバンの女の人を捜してるんだけど…… なあに?彼女がどうかしたの? 家出したみたいで、行き先を聞いてないかな? あら、あの夫婦また喧嘩したの?懲りないわねえ。 近頃はここに顔を出していないから、居場所は知らないなあ。 そうねえ、釣具屋に行ってみたらどお? そこの奥さんとよく世間話をしているみたいだから。 分かりました。話を聞きに行ってみます! あなた、よく見るとかわいい顔してるわねえ。一緒に飲んでいかない? ぼ、僕はまだお酒飲めないんだ。ごめんね! あら、気が変わったの?一緒に飲んでいく? ご、ごめんね! こんにちは。赤いカバンの女の人を見てないかな? ああ、あの奥さんね。言われてみると、近頃見てないわ。 前に、街の外へ出かけるって言ってたような? 街の外……わかった。ありがとうございます! 赤いカバンの奥さん、近頃見てないわね。 もしかして、これ…… あの男が身に着けていたカバンと瓜二つであるな。 恐らく、妻のものであろう…… そんな……じゃあ、奥さんはマモノに…… 周囲にそれらしい気配はない。残念だが、遅かったようだな。 あの人に、なんて言えばいいんだろう…… ……辛いであろうが、真実を告げるしかあるまい。 妻が見つかったのかい!? いえ、それが……マモノがこれを…… このカバンは間違いない……妻のものだ…… やはりそうであったか。 そんな……妻が、マモノに…… ああ……僕があんなことさえしなければ…… 一体何があったんだろう…… >原因を聞く >そっとしておく 家出の原因はなんだったのだ? ……それは……僕が彼女の…… シロ。今はそっとしてあげようよ…… 今はそっとしておいてあげるのがいいよね…… ただいま~。 ……あら、あなた一体どうしたの? お、おまえ!!マモノに殺されたんじゃ……? 何よそれ。何の話? あ、そのカバン拾ってくれたの? よかった~落としちゃったのよね。 本当に無事だったんだ……良かった……良かった…… なになに?一体どうなってるの!? このカバンをマモノが持っていたから、勘違いした、と…… 無事で本当によかったよ……全部僕が悪いんだよね。 おまえが大切にとっておいた『リンゴ』を、僕がこっそり食べたから…… 本当にごめんね。 二度としないから、もう家出なんてしないでくれ! 家出?私はただ、実家に帰っていただけよ? へ? 1週間くらい家を空けるって、前に言ったじゃない。 まさか……あなたまた私の言うことをうわの空で聞いてたわけ!? えっと…… おい。我の第六感が今すぐここを立ち去れと告げておるぞ…… この場を立ち去ろうか…… >そのまま聞いている >急用を思い出す そうだ!僕、魚屋さんで買うものが…… それに、私のリンゴを食べたってどういうこと!? ほんと、あなたって最低な男ね!! な!? だったら、おまえだって結婚記念のカバンを落としたじゃないか! なあ、君も妻の方が悪いって思うだろう? ……え?ぼ、僕!? どっちの方が悪いだろう…… >大事なカバンを落とした妻が悪い >妻のリンゴを食べた夫が悪い 夫婦の思い出の品なら、もっと大切にしないとね! 何それ、私の方が悪いってこと!? 男2人がかりで女を責めるなんて……ほんと最低ね。 ええっ!?僕はそんなつもりじゃ…… 奥さんのリンゴを食べちゃうのは……よくない事だよね? すごくお腹が減っていたんだ!! 妻を捜してくれた恩はあるけど……酷いよ。 ええっ!?僕、変なこと言ったかな…… それにこの前だって、僕が大切にしていた切手コレクションを勝手に捨てたよね! 何よ!あなたが部屋を掃除しないから、私がしてあげたんじゃない! ねえ、そこのあなたも、夫の方が悪いって思うでしょう? ……ん?わ、我か!? >掃除をしない夫が悪い >コレクションを捨てた妻が悪い >どっちも悪い 掃除をしないのは良くない事だな…… 君みたいなガラクタには掃除の面倒さは分からないさ…… が、ガラクタ…… コレクションを捨てるなど、言語道断であろう。 捨てられるガラクタ同士、気が合うみたいね。 両者に非があろう。お互いに謝れば済むのではないか。 ガラクタのくせに分かったような口を…… 急に息を合わせおって…… あなたのそういうところがダメなのよ! いいや!おまえよりマシだね! ……僕はどうすれば…… もう、どうにもならぬ…… あーもう! あなたはちゃんとした仕事に就かないし、私はご近所さんヒエラルキーの底辺でヘコヘコしっぱなしよ! まだ言ってなかったけど、実は新しい仕事に就いたんだ。 え?本当に? おめでとう!なんで早く言ってくれなかったのよ! ごめん。おまえをびっくりさせたくて…… なによもう!さあ、今日はお祝いにリンゴでパイを作りましょ! ……何が起きたのかさっぱりわからぬが、ドッと疲れたぞ。 ま、まあ、2人が仲直りできたなら、いいんじゃないのかな……? ここに来た理由が何であったか忘れてしまったぞ…… あ!そうだ!水路の話をしないと!! 妻を捜してくれて、本当にありがとう。 そうだ。水路の整備だけど…… ああ、そうか。君は水路の事で来てたんだね。 仲直りもできたし、また水路の整備を頑張るよ。 今日はごちそうだ!水路の整備は明日から頑張るよ! 夫の仕事が見つかったお祝いに、ごちそうを作らなきゃ! 水路の管理人さんに、そんなことがあったのね。 でも、奥さんも見つかったみたいでよかった。 お願いを聞いてくれてありがとう。助かったわ。 ううん。水路の完成、楽しみにしてます。 また何か困ったことがあったら、何でも言ってよね! やあ。久しぶり!僕のこと、覚えてるかな? その『赤いカバン』……まさか、海岸の街の喧嘩夫婦の…… ああ。久しぶりだな。 あれから、ずっと水路の整備をしていたんだけどね。 仕事を認められて、『船頭』を任せてもらったのさ。 すごいじゃないか。おめでとう! まあ、忙しくなったぶん、妻との喧嘩は絶えないけどね…… さあ、船に乗って。 行きたい場所を言ってくれれば、そこまで連れていくよ! やあ! 弟に会ったら、たまには実家に帰って来いと伝えてくれないか? 船頭をしていた弟がマモノに殺されたんだ…… 家族を置いて逝くなんて……あのバカ…… しばらく弟と会ってないな。船頭の仕事が順調なのかな? たまには嫁さんと一緒に、顔を見せに来いって伝えてくれよ。 やれやれ。こんな濃い霧が出たのは初めてだな…… ん?なんだ……あれ…… ああ……もうだめ……私の人生は終わりよ…… どうしたんですか……? あなた方は……船頭の夫がお世話になっている…… 一応聞いておくが……一体何があったのだ? 実は……夫とまた喧嘩しちゃって、夫が家出を…… ふん。どうせそんなことだろうと思ったぞ。 でも、夫が悪いのよ! 私が大切にとっておいたリンゴを、10個も食べちゃうんだから! それは……すごいですね。 私も言い過ぎたけど……でも、まさか1週間も帰って来ないなんて…… わ、分かりました。俺達が捜すのを手伝いますから! え?本当?嬉しい!よろしくお願いします! 覚えておるようだな。あの時の夫婦喧嘩は酷かったぞ。 私を1人にするなんて……帰って来たらきつく言って聞かせないと! 地獄を見せてやる!! それが帰って来ない原因なのではないか……? こんにちは。赤いカバンの男を捜しているんです。心当たりはないですか? なあに?あの夫婦、また喧嘩でもしたの? 実は旦那さんが家出したみたいで……よくある事なんですか? 今じゃ『嵐の喧嘩夫婦』なんて言われて、街の名物だからねえ。 旦那さんは図書館のある村の出身だから、そっちに帰ってるのかも? 確か、お兄さんが村の衛兵だって聞いたような…… 分かりました。話を聞きに行ってみます。 旦那さんのお兄さんは、図書館のある村の衛兵だって聞いたような…… 行ってみたらどお? あなた、よく見るとなかなかハンサムねえ。一緒に飲んでいかない? い、いえ、結構です! け、結構です! こんな大きな船が座礁するなんて…… ※咳の音が聞こえてくる 何だ……? おい……誰か……居るのか? ※再度咳の音が聞こえてくる ……咳? 街の子供か……? どこに、いるんだ……? なんなんだ……この船…… いたるところにカラクリがあるぞ…… この中か…… こんな所に子供が……でも、見ない顔だな…… もしかして、君は……この船に乗っていた子かい? ……大丈夫。そんなに怖がらなくていいよ。 やあ。体調はどうだい? ……咳は、治まったみたいだな。 ほら、今日はパンを持ってきたぞ。 おいおい、大丈夫か? よっぽどお腹がすいてたんだな…… 誰も取らないから、ゆっくり食べるといい。 なあ、おまえはこの船で…… いや、いつまでも『おまえ』のままだと呼びにくいよな。 ……名前は何て言うんだ? 黙っていちゃあ何も分からないよ……困ったな。 ……ルイーゼ。 ルイーゼなんてどうだ? 私の思い付きだが……嫌かな? …………! ……ははは……一応、喜んでくれているのかな? 良かったよ……ルイーゼ。 やあ、こんにちは。何か用かい? 海岸の街にいた赤いカバンの男……水路の船頭がどこに行ったか知らないか?家族だと聞いたんだが。 ああ。あいつなら俺の弟だよ。しばらくこっちには帰ってきてないが。 今どこにいるのだ?その弟は。 知らないな。最近会ってないし。 あ、でも弟は船で手紙を運んでるって言ってたから、郵便局の人が知ってるかも…… 郵便局か。海岸の街の配達員から話を聞けそうだ。 やれやれ……また戻るのか。 こんにちは。ルイーゼ。 ……あれ?その赤いカバン、どうしたんだ? 船の中で見つけたのか……そういうお年頃なのかな。 ちょうどいい。今日はパンの代わりに、こんなものを持ってきたんだ。 リボンだ。女の子が髪に結ぶものだよ。 どれ、結んでやろう。 ほら、できたぞ。似合ってるじゃないか。 お、そこに落ちてるのは…… 手鏡か……これで、自分の姿を見てみるといい。 そこの明るい場所なら、見やすいだろう。 なんだ、嫌なのか? ……そうか、日の光…… 暗い場所に長い時間居たから、目が弱ってるのかもしれないな。 ……ずっと、ここにいさせる訳にもいかないか。 なあ。いつかここを出て、一緒に海を見れたらいいな…… あれ、配達員さん……じゃないんですね。 そうなんだよ…… 荷物を取りに来ただけだったんだが、留守番を頼まれてな…… 君も、荷物の受け取りかい? いえ、家出した喧嘩夫婦の旦那さんを捜してるんです。 何か……知りませんか? 悪いけど、俺は力にはなれそうにないな。 そういや仕事仲間も、娘が家出したまま帰ってこないって心配してたな。 家出で行方不明になった者が2人……偶然であろうか? その子の行き先に心当たりは? そうだねえ…… もしかしたら、街の入り江に漂着した『難破船』に行ったのかもしれないな。 かなり大きな船でね。街の子供達が興味津々なんだよ。 街の子供達には、入り江に近付かないよう言い聞かせているんだが…… やあ、ルイーゼ。今日のぶんの食べ物だぞ。 どうした?お腹は空いていないのか? そうか……最近あまり食べていないが、大丈夫か? よし。じゃあ、これはどうかな。 はは……ごめんごめん。これは、歌というものだ。 好きな歌を口ずさむだけで、元気になれるぞ。 歌はつらい人生をやり過ごす知恵さ。 だから、私は好きなんだ。 ……下手だけどな。 声が荒れているな……無理をするなよ。 でも、上手い!上手い! ……この街の灯台に、知り合いが住んでいたんだ。もう亡くなったがね。 その人が、この歌をよく口ずさんでいたんだよ。 手紙を配達しに何度も通ったから、耳に残ってしまってね…… ずいぶん昔の話だよ。 ……もしかして、元気づけようとしてくれているのか? ふふ……優しいな、ルイーゼは…… ……奇妙な魔力を感じるな。おまえも気付いたか?カイネ。 ああ。これはマモノ……なのか……? カカカッ……おまえらしくもない。考えるより、行ってみたらどうだ? カイネさん?どうかしましたか? ……いや。 海岸の街から、マモノのような気配を感じたんだ。 街の中にマモノが……? どうしたんだ?2人が街の中に入ってくるなんて。 急にすみません。 カイネさんが、このあたりから異様な気配を感じたみたいなんです。 異様な気配?マモノか? ああ。この先から『音』がする。 ……だが、やはりハッキリとはしないがな。 下着女の唯一といっていい特技がその有様か。 カイネ?どうかしたのか? ……いや、なんでもない……さっさと行くぞ。 穴が木の板で塞がれているな。 これをどかせば中に入れそうだ。 カイネさんが感じた気配が気になります。 しっかり準備してから入りましょう。 中へ入りますか? もう少し準備を整えよう。 僕達はここで待ってますね! ……そういえば、『手紙』は書けたのか? この前、書き方を教えてやっただろう? まだ……か。まあ、焦って書く必要はないさ。 それにしても……私もずいぶんと懐かれたものだ。 初めて会ったときは、何を考えているのかも分からなかったのにな…… ……なあ、色々考えたんだが。 ……ウチに来ないか?娘ができるのも、悪くない。 灯台の……あの人を思い出して、少し考えたんだ。 ……私はずっと孤独を愛してきた。 毎日、誰かが誰かを想って書く手紙を届けるだけで、お腹いっぱいだったんだ。 けど、最近思うんだよ。 私もまた、誰かを想って手紙を書くような人間になりたいと。 そうか。嫌……だよな。残念だが仕方な…… ……なんだ?床が濡れて…… これは……血……? どんどんヤバイ臭いが近付いてるじゃないか……カイネ? おまえも気付いてるんじゃないのか?この臭いにどんな意味があるか…… この船……至る所が腐りかけておるな。むやみに暴れるでないぞ、下着女。 …………ああ。 …………ッ。 カイネ?本当に大丈夫なのか? あまり無理をしないでくださいね…… そうだ、僕達は船の外から探索しませんか。外の空気も吸えますし…… ね?カイネさん? ……そうだな。そうさせてもらおう。 エミール、カイネを頼んだぞ。 さあ、行きましょうカイネさん! カイネの様子……普段とは違うようだが…… 我々も慎重に行動した方が良いかもしれぬな。 船の中で行方不明になった者達の手掛かりを捜すのだ。 ……奥に何かいる。気を付けて進むぞ。 ……なんだ。先に進む道は見つかったのか? この気配……とにかく、先へ進むぞ。 ……面倒な船だ。カラクリは任せたぞ。 こんな大きな船、一体どこから来たんでしょう…… カイネさんが感じた気配が気になります。用心して進みましょう。 僕もこんな大きな船の船長さんに……いえ、なんでもありません! カラクリを解くのが、ちょっとだけ楽しくなってきました。 外からの光が届いていないのか。 この暗さでは、部屋の中を調べるのは無理そうだな。 暗すぎて何も見えそうにないな。 鍵がなければ先には進めぬな。 どこかに鍵がないか探してみるか。 他に道はなさそうだ。どこかに鍵がないか探してみるか。 部屋の中を調べるには、何か灯りになるものが必要だろう。 灯りになるものか……探してみよう。 おい。そこに転がっているのは『ランタン』ではないか? ……灯り?その辺にボロいランタンが転がっていたぞ。 油が残ってる。まだ使えそうだな。 そのランタン、まだ使えるんですか? そのようだ。見た目ほど古い船ではないのかもしれぬな。 ……扉の鍵は見つかりそうか? 扉が開いたんですね! ……さっさと先に進むぞ。 カイネさん!待ってくださいってば! 船内に戻ってきたのか。 はい。壁の穴から中に入れました。 カイネさんも、外に出たら少し落ち着いたようですし…… そうか……よかった。 ところでエミール、ここを誰か通らなかったか? どうやら、街の子供が迷い込んでいるようでな。 あ!僕も、女の子なら見ましたよ。 でも、怖がらせちゃいけないと思って隠れてたら、いつの間にかいなくなっていて…… 神出鬼没だな……まさか本当に…… 船内を進むのは一筋縄では行かなさそうだ。 手詰まったときには、エミールの意見も聞かせてもらおう。 ……船の中は色々面倒そうだ。私は外から回って別の道を探す。 暴れて船ごと壊すような事はするでないぞ。 この管から聞こえてたみたいだ。 これは『伝声管』か。管の先へ声を伝えるための道具だ。 じゃあ、これを使えば離れた場所にいる人とも会話できるってことか。便利だな。 上の階にも行けそうですが、梯子が崩れちゃってますね…… 足場があれば、上の階に飛び移れそうだな。 この船、ずいぶんと物が散らかってますね。 そこのでかい箱は積み荷か?邪魔な場所にあるものだ。 押したら動かせるかもしれませんね。 頑丈そうな箱ですね。 上に乗れないでしょうか? 箱に乗れれば、上の階に飛び移れそうだな。 おかしいな……箱が動かなくなったぞ。 床の亀裂に引っかかったようだな。 床が抜けでもしたら大変だ。これ以上動かすのはやめておけ。 手記が置いてある。 『棚は……扉に……なった』……字がかすれてるな。 謎かけか?棚があったら調べてみるか。 『棚は扉になった』……? 棚を調べてみよう。 手記に『棚は扉になった』と書いてある。さっきの隠し扉のことか? 『棚は扉になった』と書いてあったんだが…… エミールはどう思う? そうですね……棚の裏に隠し部屋があるんでしょうか。 名案だな。棚があったら動かせるか試してみるぞ。 鍵が見つかったんですね。床の扉が開くか試してみましょう! 油の瓶だ。まだ中身が残ってるみたいだな。 これは日記か? 航海日誌だな。この船の船員が書いたものだろう。 どうやら、この船は人身売買を行う商船だったようだ。非道なことを。 人を……売り物にしてたってことか? そうだ。この船のカラクリは、その罪を隠すものだったのだろう。 同じ人間なのに、どうしてそんなことを…… まだ続きがあるようだな。どれどれ…… 船に乗せられたある娘への……無残な虐げがつづられておるな…… ……くそっ! 憤ったところでどうにもならぬ。 この船の様子からして、娘も無事ではないだろうな…… 日記に書かれた過去は変えられぬ。 今、我らにできることをするのだ。先へ進むぞ。 床の扉、無事に開きましたね! 僕は上の階から回り込めそうなので、この先で合流しましょう! 分かった。気を付けろよ。 この部屋……暗くて何も見えぬ。 ランタンを使うぞ。 オイルが切れたみたいだ。灯りがつかない。 では、まずオイルを探さなくてはな。 ランタンのオイルですか…… 船の中に、使えるものが残っているかもしれませんね。 そうだな。探してみるよ。 僕も何か見つけたらお知らせしますね! そこの部屋は厨房だったみたいです。 厨房なら、オイルの代わりになるものがありそうだな。 油と言えば、先ほど拾ったランタンの油が切れかけておったな。 注ぎ足しておいたらどうだ。 扉の鍵が見つかったんですね!これで先に進め……あれ? ほら、部屋の中に鍵が落ちてたぞ。何の鍵かは知らないが。 下着女が……足を使わずに扉を開けただと?天変地異の前触れか? ……クソ本。 この扉の鍵ではないようだな。 他の扉に使えないか試してみよう。 なんだこれ……手紙か? 同じ文字が繰り返し書かれているようだが……字が汚くて読めぬな。 なんだこの張り紙は……『開錠手順』? 右、左、右、下、左…………やたら長いな。 どこかの鍵を開けるための操作手順なのだろう。 長すぎて覚えきれぬが。 面倒な船だな…… 右、左、右……? この文字、エミールが言っていたカラクリと関係がありそうだな。 そのようだ。早速エミールに伝えるぞ。 また鍵のかかった扉か……今持ってる鍵じゃ開かないみたいだ。 扉の上の壁を見ろ。あの穴から扉の向こうに行けるのではないか? それじゃあ、僕が見てきますね! エミール、扉は開きそうか? ダメです。こちらからも開きません! 『右』とか『左』って、扉に書かれてますね…… またカラクリでしょうか? あ!この部屋にも『伝声管』がありますよ! 伝声管のある部屋なら、エミールと会話ができるかもしれん。 カイネ、扉は開きそうか? ……いいや、駄目だな。 ……エミールが言っていた、『右』や『左』の文字がヒントになるんじゃないか? 下着女の口からヒントなどという言葉が出ようとは…… 船の中で変なキノコでも食べたのではないか? ……いつか焼き捨てる。 ……『右』やら『左』やらの文字を見た覚えがあるんだ。 私が外から船内に戻って来たときだったか。 カイネが内側から鍵を開けた部屋か?中を調べてみるか。 この伝声管のどれかが、エミールのいる部屋と繋がってるのか? そのはずだ。彫ってある文字を頼りに、使う伝声管を選ぶのだ。 エミールのいる部屋は…… どの伝声管を使う? >居住区 >それ以外 >航海士室 >一般船室 >上級船室 >戻る >貨物室 >食糧庫 >操舵室 エミール、聞こえるか? ……反応がないな。使う伝声管を間違ったのではないか? エミールが部屋の様子を話していたな。 その情報を頼りに部屋を特定するのだ。 はい!しっかり聞こえます! よし。では、今から言う通りにカラクリを操作するのだ。 まず右、次に左、右、上、下、下…… ……最後に下、だ。 ……あっ! やりました!開きましたよ! 本当に面倒なカラクリであったな…… カラクリの解き方が分かったんですか? それはまだなんだ。すまないが、もう少し我慢してくれ。 分かりました!待ってますね! この先にはどんなカラクリが待っているんでしょう…… 考えたくもないな…… これでやっと先に進めるな。 これ以上くだらないカラクリがないといいがな。 どうして……こんな風になってるの? あの人が……帰っちゃったのは、この黒い体のせい? あの人と、普通におしゃべりしたい…… あの人に、怖がられたくない。 ……嫌われたくない。 人の形を維持するチカラを。 日の光を受け止めるチカラを。 美しい声を出せるチカラを。 もっと人間を食べれば…… そうすればきっと人間になれる。 崩れた積み荷で通路が塞がってるな。 どかさないと先へ進めませんね……どうしましょうか? 障害物が邪魔で進めない…… >ランタンを使う >鍵を使う >白の書に相談する 木材のようだし、ランタンで燃やせないか? ここが木造船の中だと忘れたのか?燃え広がれば船ごと焼け落ちるぞ。 これまでみたいに、カラクリでどうにかならないか? ただの瓦礫だぞ。まだカラクリの方がやりようがあったな。 シロ、どうにかできないか? 魔法でどかすのは危険すぎる。船が崩落しかねんぞ。 エミールの力でも動かせないか? そうだ、カイネさんの意見を聞いてみたらどうでしょう? カイネ、何かいい案はないか? ……さあな。どうするか。 ……別の道を探すしかないんじゃないか。 下着女に常識人のような答えは期待しておらんぞ。 ……減らず口のクソ本が。 珍しく真剣に悩んでおるではないか。 ……このままじゃ埒があかないぞ! 邪魔ならこうしてやればいい! おい、よせ! この〇※△※が!ぶっ壊してやる! わあっ!カイネさん、船が揺れてます!落ち着いて! 崩れずに済んだか…… まさか力業でどかすとはな…… ……さっさと行くぞ。 ……崩れずに済んだな。 ……少しは調子が戻ったようだな。手間のかかるやつめ。 ふふふ。シロさん、不器用なんですね! なっ!ただ我は…… カイネさんってば!あんまり無茶しないでくださいよ、もー! この部屋を探索するぞ。引き返している暇はない。 もっと奥を探索するのだ。引き返している暇はないぞ。 この床の汚れ……もしかして、血か? まさか……部屋の中を確認するぞ。 先ほどの部屋を確認するのだ。 部屋の奥へ行くのだ。あれはまさか…… この死体は……喧嘩夫婦の夫か…… うそだ……嘘だ!そんな……! しっかりしろ。こやつを殺した者がこの船にいるのだ。 なんとか奥の方まで辿り着きましたね。 これが最後の扉か。 随分立派な扉ですね。 装飾に描かれているのは……動物でしょうか? くそ……ここも鍵がかかってるのか。 鍵穴が見当たらないぞ。 待て。扉に何か文字が彫ってある。 『獣の多い順に押せ』……何のことだ? あ!この動物の装飾、ボタンみたいに押せるようです! 鍵、動物……この船で見覚えがあるな。 『獣の多い順に押せ』か……どれを押そう? >鷹の紋章 >獅子の紋章 >山羊の紋章 >蜥蜴の紋章 そういえば、船で拾った鍵も動物の形をしていましたね。 そうであったな。鍵をもう一度よく見てみるのだ。 持ち物はシロさんが記録しているはずです。 鍵に象られた動物の数を見てみるのだ。 動物の形をした鍵……見れましたか? 我を開いて『だいじなもの』の頁を見るのだ。 この扉の奥に…… 鍵が開いたみたいだな。 やりましたね! この奥から何か怪しい雰囲気を感じる……心して進めよ。 後戻りしている場合ではないぞ。 最後の部屋へ進むのだ。 この部屋の中に、一体何が…… ……気を抜くな。 何だ……手紙が……? カイネ?何か見つけたのか? ……いや、何でもない。 この子は船の入り口で見た…… 待て。 死体の転がる船の中に、女の子……何かがおかしいぞ。 こいつ……! ヒヒッ……このマモノは……ヤバいシロモノだな…… この圧迫感ですら、奴の吐息程度でしかないんだ…… カカカカッ……盛り上がって来たじゃないか……ええ? まさか、カイネが感じていた気配は、この子が……? …………ッ! どうしてこんなところに…… ルイーゼ!さっきの揺れは大丈夫…… あれ?君は……久しぶりだね。 配達員さん!?ここで何を…… ああ、実は最近、この船に通っているんだ。 その女の子は、この難破した船に乗っていたみたいでね。 外に出られるようになるまで世話をしていたんだよ。 そうだ。そこのあなた…… つかぬことを伺いますが、その子が出血しているようで…… 包帯を持ってきたのはいいんですが…… その……女性の『月のモノ』の処置はどのようにすれば…… す、すみませんでした。あまりに失礼でしたね…… カイネ!エミール! こっちはなんとかする!どうにかして外へ出ろ! あやつらなら大丈夫だ。一旦退くぞ! 船が崩れるぞ!早く外へ出るのだ! 分かってる。急ごう! ありがとう。おかげで助かったよ。 君達には世話になったからな。かくまうぐらいお安い御用さ。 本当にすまなかった…… 街の人達が何人もマモノに喰われて…… その犯人の世話を、私がずっとしていたなんて…… 貴様が気に病む必要はない。全部……マモノが悪いのだ。 ……そう、だといいんだがな。 そろそろ、俺達は行くよ。 まだ、報告しないといけない人がいるんだ…… ……そうか。じゃあな。 また君にも手紙を届けるよ。 本当に、世話になったな…… ……夫は見つかったの? ……どうして答えないの? ねえ……無事だって言ってよ! ……まさか、あの人はもう……? なんて答えよう…… >真実を告げる >真実を告げない 旦那さんは……マモノに殺されたんです…… 俺達が見つけたときには……もう手遅れで…… 嘘よ……どうして……夫が…… 思い出のカバンを、バカみたいにずっと着けて…… ずっと……私のことを想ってくれて…… そんなの……嘘よ……嘘って言って…… そんな夫が、私を置いていくわけないじゃない…… 旦那さんは……街から出て行ったみたいです…… それは……私に愛想が尽きたってこと……? 私と喧嘩ばっかりだったから……? ごめんなさい……ごめんなさい…… 喧嘩するのが好きだったのよ……通じ合ってるって思えて…… それだけで、私は幸せだったのに…… そう思っていたのは……私だけだったの……? あの夫婦の喧嘩も……もう聞けぬと思うと、寂しく感じるものだな。 ああ……俺がもっと早く探していれば……クソッ! 気負い過ぎるな。お前は……よくやった。 今、入るのはやめておこう…… なんだか……夢でも見ていたようだ…… おい、あんた。 あなたは……私に何か用ですか? ほら。あんたに手紙だ。 ……手紙? 難破船にいた、あいつが書いたものだ。 ルイーゼが!? 『ありがとう』って…… はは……なんだよ、これ…… あれだけ教えてやったのに……こんな汚くて……一生懸命な字で…… どうして、あいつの笑顔が頭から離れないんだ…… あいつの歌が耳から離れないんだ…… たとえ、人を喰っていたとしても…… バケモノだったとしても…… あの船室で、私は……あいつに救われていたんだ…… お礼を言わなきゃなのは私の方だ…… あの子はどこに行っちゃったの……? もうかくれんぼできないの……? 喧嘩夫婦の旦那さん、戻ってこなかったらしいわね…… 入り江に現れたマモノと一緒に、難破船も跡形もなく消えてしまったよ。 子供達には、まだ入り江には行かないよう呼びかけてるんだ。 入り江のでっかい船も、お母さんもどこか行っちゃったんだ…… 入り江に出た、あの巨大なマモノは何だったんだ…… 難破した船に、マモノが乗ってたなんて…… もしかしたら、船員達も、みんなマモノに喰われちまったのかね…… いなくなった人達のぶんも、私たちがしっかり生きていかないと…… あの夫婦の喧嘩から元気をもらってたのよ…… もう聞くことができないなんて…… 街の人が何人もいなくなってしまったよ。 飲み仲間がマモノに殺されてたんだ…… くそ!俺がもっと早く気付いていれば! ねえ……もう、ふーふげんかは見れないの? 嫌な夢を見た…… …………クソッ! ……マモノを殺しに行くか。 ありがとう、助かったよ。 ここらはマモノが増えていて危ない。帰れ。 そうしたいが……仕事があってね。 神話の森の住民と連絡がつかないんだ。 誰かが様子を見に行かないと…… ……その様子じゃ無理だろう。私が見てきてやる。 ……え……ほんとか!助かるよ。 神話の森のこと、よろしく頼む。 ……そうだ。これ、良かったら使ってくれ。 俺はここで待たせてもらうから……すまんが、よろしく頼む。 神話の森の様子を見てきてほしいんだ。 でもなぜ、神話の森に機械が…… ……ヨナの村に行くのは止めておこう。 ……私が入っても、怖がらせるだけだ。 すまないが、船は使えないんだ。 水路にもマモノの被害が出ていてな…… 整備する人員も割けないし、復旧には時間がかかる。 面倒だろうが、陸路で移動してくれ。 ……マモノに気をつけて。 ……張り紙があるな。 『ロボット山閉鎖のお知らせ。』 『ロボット山にて生産されていた防衛ロボットが、年々増加傾向にあることを発見いたしました。』 『これより先は、危険なため立ち入りを禁止します。』 『ロボット山の武器屋。』 入れないのか、無駄足だったな…… 何だって……神話の森に機械が? じゃあ住民達は……クソッ。 ……危険な仕事を任せてすまない。 せめて、これを持っていってくれ。 あんたは……死なないでくれよ。 どうやら、進むしかないようだな。 あれです!強い魔力を感じます! これは様々な情報を保存している、森の核。 君の失ったものも存在する。 取り戻せる? ……僕の魔法が効かない? カイネさん!お願いします!! あとは……頼んだぞ。下着女。 カイネが手紙を破り捨てずにやめる 約.5秒 カイネが手紙を破り捨てる 少女が正体を現す 約.1秒 人魚姫第一形態登場 人魚姫第二形態登場 約58秒 カイネが配達員を人質に取る 約69秒 配達員が人魚姫と対峙 約65秒 人魚姫消滅(通常ルート) 人魚姫消滅(撃破ルート) 難破船紹介イベント 約15~20秒 ※少女が後ずさる モーション ※配達員が何かを差し出す モーション ※少女がパンを受け取る モーション ※少女がパンを食べる モーション ※少女が咳き込む モーション ※少女がパンを食べるのを終了する モーション ※少女が嬉しそうにゆらゆらと体を揺らす モーション ※配達員がリボンをつける モーション ※配達員がしゃがむ モーション ※少女が首を振る モーション ※少女がうなずく モーション ※配達員が歌う モーション ※少女が歌う モーション ※配達員が後ずさる モーション ※少女が床にぺたんと座る モーション ※少女の体から黒いオーラが発せられる エフェクト再生 ※黒いオーラが収まっていく …………ゆっくりと目を開ける。 まず見えたのは、怪訝な顔をした村人。 目が合うと、そそくさとその場を離れていく。 どうやら私は仰向けになって倒れ込んでいるらしい。>いや、そんな事はどうでも…… 凄まじい勢いでカイネは起き上がり、辺りを見渡す。 「なんだ!?一体何が……私はマモノと戦っていたはず……」 右手は無意識に剣を探している。 ……だが、その目に入ってきたのは、さっきまで居た場所とは全く違う風景だった。 鷹をかたどった風見鶏がカラカラと音を立てて回り、タンク型の家からはかまどの煙が上がっている。 周りには村人達がいて、挙動不審なカイネを怪訝そうな顔で見ていた。 そこは見間違えようのない自分の故郷。崖の村。 「なんだい、どうかしたのかい?」 聞き覚えのある声に、カイネは振り仰ぐ。 「おばあ……ちゃん」 腰の曲がった小さな身体。>羽織られているショールは何年も使っているせいか、もうボロボロだ。 それは自分のよく知る、祖母の姿だった。 「本当に……おばあちゃんなの……か?」 祖母は目を見開き、何度かまばたきをした。 「なんだいカイネ……夢でも見てるのかい?」 夢……?これは夢なのだろうか……? 心配そうに自分を覗きこむ祖母。>谷に吹きこむ風に祖母のショールがはらはらと揺れる。>その姿は夢には思えなかった。>しかし祖母は……マモノに殺されてしまったはずだ。 では何故……目の前に祖母がいるのか。 もしかして……私も……マモノに……? 「そうか……私は死んだのか」 「変なこと言うんじゃないよ!」 祖母がゲンコツを振り上げ、カイネは反射的に目を閉じる。 しかし、想像した痛みが走ることは無く、祖母の手がカイネの頬に触れる。 祖母のしわくちゃな手から伝わる暖かさが、全身へと広がっていく。 「嫌になったのかい?早く帰ろうか?」 そう言って、祖母が微笑みかける。 その表情も、その暖かさも。カイネが大好きだった祖母の姿のままだった。 「だ、大丈夫……変なこと言って、ごめん」 カイネはそう言って、祖母に微笑みを返す。 「そうかい?」 頬に触れていた祖母の手がゆっくりと離れていく。 ここが夢でも……死後の世界でも…… 孤独ではない。 おばあちゃんがいてくれるなら……それでいい。 カイネの心がゆっくりと解けていく。 「ほら、呆けてないでこれを持っておくれ」 祖母はパンパンに膨らんだ袋を渡してくる。 中には野菜や果物が袋いっぱいに詰められていた。 「こんなにたくさん……」 「たまにはいいもの食べないと」 どうやら、崖の村に食料を買い物に来ていたらしい。 村人達はいい顔はしないが、物は売ってくれる。 向こうも商売だし、背に腹は代えられないのだろう。 「しまった……薬を買い忘れたね」 祖母の足が止まり、カイネの顔を見て困ったように笑う。 「私が買ってくる、先に帰ってて」 「……本当に大丈夫かい?」 心配そうな顔をして祖母が聞いてくる。>さっきのことが気になっているようだ。 確かに不安な気持ちはあったが、祖母に心配をかけたままなのは一番嫌だった。 祖母の手に握られていた財布を、半ば強引に預かる。 「それに……言い出したら聞かないことはよく知っているだろ?」 「ふん、そうだね。誰に似たんだか……」 祖母は呆れたように笑って、家へと戻っていく。 カイネは祖母の背中が見えなくなるまで見送り、薬屋へと向かった。 「いらっしゃい、カーリーの薬か?」 薬屋に着くと、年老いた店主が迎えてくれた。 カーリーとは祖母の名で、店主と祖母は古くからの知り合いだ。 そのためか、カイネに対しても嫌な顔をせずに接してくれていた。 「ああ、頼む」 店主は慣れた手付きで材料を集め、薬の調合を取り掛かる。 何とも言い難い、独特な香りが店内に広がる。幼い時に嗅いだときと変わらない香りだ。 「待たせたな、できたぞ」 ほどなくして、店主が薬の入った袋を持って来てくれた。 「そういえば、あんたが描いた似顔絵。>とても喜んでいたよ、俺にまで自慢してきた」 「…………見たのか?」 カイネは目を細める。>あの絵は、気まぐれで描いてみただけだ。 つまり、とても人に見せれるものではない。 「ああ見たよ、店にまで持って来たからな。とてもいい絵だった」 想像した感想とはだいぶ違う言葉が聞こえた気がした。 カイネは戸惑う、気を使ってくれているのだろうか? 「一生懸命な気持ちのこもった、いい絵だったよ」 カイネの気持ちを察してか、店主は言葉を重ねる。 褒められることは慣れていなくて、どうも居心地が悪い。 「……感謝しておく」 カイネは薬の入った袋をしっかりと受け取る。 帰ったら祖母には絵を持ち出さないように言わなければ。>と言っても、もう手遅れかもしれない。 カイネが薬屋を後にしようと扉に手をかけたとき、背後からバタン、という音が聞こえた。 振り返ると、店主がうずくまっている。 「どうした、大丈夫か?」 「…………」 店主は何も答えない。 気絶しているわけではないと思うが、打ち所が悪かったのだろうか。 「おい、平気か?」 カイネは手を貸そうと店主へと近寄っていく。 すると突然、店主の悲鳴にも似た声が響いた。 「……ああ、足が!俺の足が!」 カイネが店主に駆け寄ると、店主の足が無くなっていた。 「た……たすけてくれ!」 4本……3本……2本………………1本…… カイネをつかんだ店主の指が、1本また1本と崩れ落ちていく。 「て……手が!た、たすけ……」 そういった店主の顔はボロボロと崩れ始め、目玉がひとつボロりと落ちた。 言葉にならない声で、懸命に助けを求めるが、全身に亀裂が入り、崩れ始める。 やがて店主の身体は、灰で作った人形のように、崩れて粉々になった。 カイネは、声も出せず、後退りをする。 外から誰かの悲鳴が聞こえる。 「嫌だぁああ、助けてくれ!」 異変を察知し、カイネは勢いよく薬屋を飛び出す。 眼前に広がるのは、悪夢のような光景だった。 絶壁にへばりついたタンクが崩れ、上空から足場を巻き込み降り注ぐ。 巻き込まれた村人は、絶叫しながらも、身体がボロボロと崩れて灰へと変わる。 ただの布切れになった服が空を漂う。 「やめろ……やめてくれ……」 ハッ、と顔を上げる。 「おばあちゃんが……!」 カイネは駆け出す。 壊れゆく風景には目もくれず、落ちてくるガレキの上を飛び石のように渡っていく。 「早く家に……」 風に吹かれて舞い上がった灰の粒が、カイネの目を覆う。 ぬぐうこともせず、カイネはただひたすらに走った。 灰、灰、灰。 人も建物も、すべてが灰になっていく。 家にたどり着く。 祖母と共に過ごした家、思い出の場所、安らぎの時間。 全てが灰に変わってしまっていた。 絶句するカイネの耳に、微かな音が聞こえる。 「カ……イネ……」 おばあちゃん!!まだ生きてる!まだ生きてる!!! 灰をかき分けて祖母を堀り起こす。 「おばあちゃん!逃げるぞ!」 返事も聞かず、祖母を抱きかかえて走る。>崩壊から逃げるように走り続ける。 しかしカイネを嘲笑うかのように、灰の津波は二人に追いついてくる。 カイネはバランスを崩し、抱きかかえていた祖母とともに灰の中に転んだ。 ふと足元を見ると、カイネの右足の膝下までが灰になって崩れ落ちている。 「足が1本ないぐらいで……!」 おばあちゃんを再度両腕に抱え、カイネは足1本で這うように駆けだそうとする。 「絶対に、生きてここから……」 その腕には、愛するおばあちゃん。 徐々におばあちゃんが軽くなっていく。>懸命なカイネは、それに気づかない。 「カイネ……ありが……」 カイネの腕から、おばあちゃんだったはずの灰がこぼれ落ちた。 「そんな!おばあちゃん、おばあちゃん!」 必死に灰をかき集めるカイネ。 だめだ!だめだ!!だめだだめだ!! どの灰が「祖母」だったのか、もうわからない。 ここは私が居る場所なんだ!! 灰を掘り続けるカイネの手に、なにか当たる。 祖母のショールだった。 やめてくれ。 この場所が嘘だってわかっていた。 でも、何もできなかった。>逃げることも、助けることも。 この安らぎを受け入れていた。 だから、何もなくなった。>生きる理由も、目的も。 だから、私は…… 「……おい…………」 声が聞こえたような気がする。 「おい……聞こえているか?」 また声が聞こえる。今度は、はっきりと。 「あやつを取り戻すのだろう?」 「あい……つ……?誰だ……?」 「まったく……手間のかかる女だ」 引っかかる物言いがいちいち癪に触る。 でも何故か……心が……暖かい。 「共に旅をした仲間……であろう」 記憶の奥底から、何かが湧き上がってくる。 そうだ、私には仲間が……いた。 そうだ……私は……取り戻すために戦っていたんだ! 灰に埋まる世界の中に、鋭く眩い光が差し込む。 カイネは、光に向かって手を伸ばす。 「とっとと戻ってこい……」 「この腐れ下着女!」 ニーア。あやつの名だ。 カイネが闇の中に落ちていく カイネが悪夢から目覚める 約29秒 カイネが3年前の冒険を回想する 約90秒 カニ型ロボット登場 約62秒 カニ型ロボット撃破 複製カイネ登場 窮地にエミールが登場 コアを破壊し電脳世界へ飛ぶ データフック登場 データ白の書登場 約34秒 データフック撃破・白の書消滅 大切な人を取り戻す 黒Oして一瞬でエンドロールが流れる 約5秒 4人で最後の挨拶をする 正規エンドロールが流れる ※「エミールが崖の村を破壊する」プリレンダムービー再生 その後黒Oしてサウンドノベルに移行します。 魔力の暴走。 「大切な人を守りたい」 その思いで放った魔法は、目の前のマモノだけでなく、罪のない命をも消し去ってしまいました。 壊せ、>砕け、>潰せ、>殺せ。 思考を塗り潰していく黒い衝動。 それが魔法兵器として生み出された僕の本能。 いや、 僕達の本能なのかも知れません…… 研究所に異常を知らせるサイレンが鳴り響いた。 分厚い金属の板が、シャッターのように部屋全体を覆う。 「実験は失敗だ、6号は暴走!全員早く逃げ……」 叫んでいた研究員の言葉が、ふいに途切れる。 突如として現れた巨大な「手」が、研究員を掴み上げていた。 「ば、化け物!離せ!いやだああッ……ああ……あ……」 研究員の叫び声が肉ごと握りつぶされ、研究所の白い壁が血で赤く染められる。 非現実的な光景に誰もが言葉を失っていたが、四秒程過ぎて、女性研究者の掠れた悲鳴が漏れ出した。 やがてそれは悲鳴に引き寄せられるように全容を現す。 骸のような身体に、丸い頭。 何より大きさが、ヒトの何倍もある。 頭を垂れ、四足で歩く様は飢えた獣のようだった。 実験兵器、6号。>またの名を「ハルア」 「いや……いやッ!やめて殺さないでッ!」 「死にたくない死にたくない!死にたくない!!」 研究員達の絶叫が、一人、また一人と途切れていく。 6号は取り憑かれたように破壊と虐殺を続けた。 いつしか警報は止まり、人々の悲鳴も消えていた。 「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」 化け物の咆哮だけが、血まみれの研究所に、何度も、何度も、反響する。 その声は、自分を生み出した者達を呪う絶叫にも、助けを乞う悲鳴のようにも聞こえた…… 研究所第一階層。 静まり返った通路に二人分の足音が響く。 一人は目隠しをされ、両手を拘束された少年。 もう一人は白衣を着た男。 男は、少年の拘束具から伸びた鎖を引く。 通路の床には壊れた瓦礫が散乱していて、少年はいかにも歩き辛そうにしている。 「あ、あの!」 「ゆっくり歩いてもらえませんか、目隠しにまだ慣れていなくて……」 エミールが声をかけるも、男が歩を緩めることはない。 「あの、すいません!」 「喋るな!早く来い!」 男が焦ったように声を荒らげ、乱暴に鎖を引く。 「うわ!」 エミールは鎖に繋がった両手を引かれ、前のめりに転んでしまう。 受け身を取ることができずに、瓦礫に頭をぶつける。 強くぶつけてしまったせいか、頭から血が滴り落ちた。 「いッ……たい……」 エミールは痛みに悶え、無意識に目を開けてしまっていた。 床に落ちた赤い血がベキベキと音を立て、白い石へと変わっていく。 「お、おい!目を閉じろ!」 「は、はい!」 男の怒号が聞こえ、すぐに目を閉じる。 転んだ衝撃で厳重に付けられていた筈の目隠しが、外れてしまっていた。 転んだまま下を向き、より固く目を閉じた。 少年の名前は、エミール。>またの名を、7号。 見たものを石化させる両眼を与えられた魔法兵器。 「絶対に俺を見るなよ」 「はい、下を向いていますから……」 その言葉の終わりを待たず、男は少年の髪を強く掴み、床に押し付けた。 「いッ!いたい」 「うるさい!黙って目を閉じてろッ!」 命を脅かす存在を征服することで、男は安堵感を得ていた。 目隠しを拾い、エミールに装着する。 「よし、立て!先に進むぞ」 「……はい」 エミールはよろよろと立ち上がる。 頭の出血は止まってはいなかったが、後戻りという選択肢はない。 自分にはやらなければならない仕事があるのだ。 第二階層に進むと、特に損傷の酷い空間に出た。 至る所が瓦礫だらけで足の踏み場もない。 男は瓦礫の一部が赤く染まっているのを見とめる。 それはストロベリーソースがかかった、山盛りのクッキーのようなコンクリート。 「うッ……!」 それは、人だったものの成れの果て。 ほとんど原型を留めない、肉のペースト。 常軌を逸した光景だった。 何箇所にも散らばった肉の山を見ても、何人が犠牲になったのかすら判らない状態だ。 「な、なぁ、後はお前だけで行けるよな」 「だって、お、お前は人じゃないんだ、化け物なんだ!後は任せたからな!」 「ま……ま、待って……!」 男はそう言い、駆けていった。 エミールはどうすることもできず、遠ざかる男の足音を聞いた。 エミールは瓦礫と死体だらけの部屋で、一人ぼっちになる。 目を開けようかと思ったが、死体を見るのは躊躇われた。 静まり返った部屋で、僅かだが何かの声が聞こえる。>誰かの……叫び声? エミールはその声を頼りに歩みを進める。 その声が自分を呼んでいるような気がして…… 第三階層……記憶を頼りに目隠しで歩くエミール。 何度も転び、生傷だらけになっていた。 挫けそうになる度に考えるのは「おねえさん」の事。 一緒に勉強をした。 一緒にクッキーを食べた。 一緒に泣いて。 一緒に笑って。 ……たまに僕だけ怒られて。 いつも一緒だった。 だから、寂しくは無かったし、頑張れたんだ。 エミールにとって「おねえさん」は生きる全てだった。 その気持ちを胸に、一歩ずつ進む。 第三階層最奥にある実験室付近。 叫び声がもう近い。 実験室の扉のスイッチに触れる。 彼はその役目を果たさなければならない。 究極兵器6号……実の姉を石化するという、役目を。 扉の奥には、実験室の巨大な空間が広がっていた。 エミールは目隠しを外し、ゆっくりと目を開ける。 「おねえさん」 目に映った「おねえさん」は、自分の知る姿では無かった。 四つん這いになる凶暴な獣。その足元には何人もの研究者の遺体。 「おねえさん」だった何かは、ゆっくりとこちらに振り向く。 少年が見つめると、化け物はバリバリと音をたてながら石に変わっていった。 指から手のひら、手のひらから腕、腕から体…… 灰色の骸のような身体から、さらに色が無くなっていく。 だが、化け物は全身の力を絞り出し、石化の魔力に抗った。 一歩ずつ、這うように、エミールに近づく。 叫び声を上げながら、自分に迫ってくる巨大な化け物。 心配してくれているのだろうか?>それとも、殺されてしまうのだろうか? そのどちらも、受け入れる事が出来るような気がしていた。 だって……一番大好きな「おねえさん」なのだから。 「おねえさん、ぼく……」 エミールがつぶやいた瞬間、6号の動きがピタリと止まる。 巨大な実験室に広がる静寂。二人の姉弟が向き合う。 「ごめんなさい」 「おねえさんは魔力が強すぎるから……封印しないと危ないって。>ほんとうに……ごめんなさい」 再び石化が開始されるが、6号は身じろぎ一つしない。 石へと変わる姉を見つめながら、エミールは何度も謝罪の言葉を伝える。 6号が完全に石化するその瞬間、エミールの脳内に姉の記憶が流れ込んできた。 寒空で抱き合う二人。 誰も守ってくれない世界で、孤独だった。 世界の何よりも、弟を守ろうと思っていた。 そして……世界の誰よりも、弟に救われていた。 完全に静止した6号の前で、エミールは膝から崩れ落ちる。 石になってしまった姉と、罪を負った少年。 誰もいない、冷たい檻の中で 二人は、声もなく、泣いていた。 僕と、おねえさんの魔力は、崖の村を破壊しました。 生きた命も、>人々の暮らしも、>思い出さえも、何もかもを消し去ってしまいました。 優しかったおねえさんが獣に変わってしまったように、           おねえさんの力を取り込んだ僕も……また…… いつか兵器としての本能が、僕を壊してしまったら。 その魔力によって、大切な人を傷つけてしまうのなら…… 僕は………… ※会話時の身振り手振りアクション ※デボルが首を振る ※焚火オブジェクト表示(現在はエフェクトのみ表示) ※カイネとエミールの座りモーション ※エミールうつむきモーション ※エミール顔上げモーション ※カイネが少し嬉しそうに話す ※カイネとエミールの声が聞こえてくる ※カイネ立ちうつむきモーション ※ニーア手を振り払うモーション ※カイネ立ち顔上げ ※エミールの魔法弾が飛んでくる ※エミールニーアに詰め寄り ※カイネとエミール頷きモーション ダメで……こちら……開き…………! こ……管……? こっち……大き……箱…… よく聞こえないな…… エミール、一度戻ってきてくれるか? 腐っ……食べ物…………保存す……庫だっ……? 聞こえてないみたいだ。 どうにかしてエミールと会話できないか…… 離れた場所と会話する方法ならば、一つあったではないか。 エミール、聞こえないか? やっぱりダメみたいだ。 エミールと会話する方法を探すぞ。 どうにかしてエミールと会話できないかな? ……さあ?船の中に声を大きくする道具でも転がってないのか。 道具か…… 伝声管がエミールの部屋と繋がっていれば、会話ができるかもしれん。 デンセイカン? なんだそれは。 この船のいたる所にある、筒の様な道具だ。 それがあれば離れた場所同士でも会話ができるかもしれぬ。 伝声管だ。この内のどれかが、エミールのいる部屋と繋がってるといいんだが…… 試してみるしかあるまい。 彫ってある文字を頼りに、使う伝声管を選ぶのだ。 エミールが何か話していたな。 部屋を特定する手がかりになるかもしれぬ。 ……!はい、聞こえます! 部屋の中の様子はどうだ? それが……内側からも扉が開かないんです。 仕掛け扉か……解除する方法を見つける必要があるな。 何か手がかりがないか探してみるか。エミールよ、少し待つのだ。 仕掛け扉か。シロ、もしかして…… ふむ。先ほど拾った紙切れにそんなことが書いてあったな。 エミール。今から言う通りにカラクリを操作してくれ。 ああ。今から言う通りにカラクリを操作してくれ。 なんだこの紙切れは……『開錠手順』? 柱の陰に隠れていたとはな……早速エミールに伝えるぞ。 見えにくい場所に隠しおって…… 伝声管か…… 部屋の名前が彫ってある。それぞれ別の場所に繋がってるみたいだ。 ※双子は男女共に仮モデルを表示しており、 ポーズ・挙動は正しくありません。 出現/消失時にはモーションを再生予定です。 ※複製カイネは「マモノ」を仮配置しています。 見た目・挙動は仮の物です。 ※サーバーコアは「箱」を仮配置しています。 ※メモリーキューブは「木箱」を仮配置しています。 ※ここで地形が変形し、エリアが拡大します。 ※背景は未調整ですが、Dエンド同様の白い部屋の想定です ※データニーアは仮実装状態です。 ポーズの見た目は仮の物です この扉、仕掛け扉みたいなんだ。解除する方法に心当たりはないか? ……知らん。 お前達は船の中を通って来たんだろ。何か見てないのか? 言われてみると、先ほど通った通路で妙な紙切れを見た気がするな…… 戻ってみるぞ。 ただの棚みたいだな…… この棚……特に変わったところはないな…… シロ!これは……! 扉が見つかったのか? この本、村の図書館にもあったなと思って。 まだ棚を調べるのか? いや、この本……昔ヨナが読んでいたなと思って。 こんな場所で読書に目覚めるとはな…… 棚の向こうで何かが光ったぞ? 調べようにも棚が邪魔で奥に行けぬ。 なぜ狭い通路に棚が置いてあるのだ…… 待て……この棚、動かせそうだ。 上の階にも棚があるようだぞ。調べぬのか? 蜥蜴か…… 大昔、蜥蜴が大陸を制した時代があってな。 シロ、もう騙されないからな。 本の言うことは信じるべきであるぞ? ※突然、何かが壊れるようなEが流れる。 今の音…… はい……この扉の奥から聞こえたみたいです…… マモノか?用心しろ。 マモノかもしれません……気を付けてください。 先ほどの物音が気になる。通路の奥にある扉を調べるぞ。 カイネさん!もう大丈夫なんですか? 少しはお前達を手伝おうと思ってな。 でも無理はしないで、カイネは休んでいてくれ。 実際には、天井が抜けてここに落ちてきただけではないのか? ……なんでもいいだろう。クソ本。 カラクリが元に戻ったな。 押す順番を間違えるとやり直しになるようだ。 船で拾った鍵には動物が象られていたな。 鍵に答えが隠されているかもしれん。 持ち物は我が記録しておる。『だいじなもの』の頁を見てみるといい。 ※白の書が定期的に放置アクションを取っていますが、イベント中は待機モーションのみとなる想定です。 変わった形の鍵だな。何の鳥だろう? 鷹だな。 鷹の眼を煎じて飲むと、目がよくなるらしい。 本当か?知らなかったな。 ……冗談だ。 『扉は棚に隠した』……? 棚を調べてみよう。 ここより前は探索が終わっておる。先に進むぞ。 獅子の形をした鍵か。 知っておるか?昔、獅子の牙は通貨として使われていてな。 そうだったのか。 冗談だ。 今度は山羊の形か。 シロ、ウンチクはないのか? そうだな……山羊は地上で最も脚力のある動物らしい。 それはそうだろう。 俺だって昔から散々…… 冗談だがな。 最後は……鷹。 ※以下台詞の()で囲まれている部分については 本番で表示する想定ではございません。 エミール?聞こえるか? ……この伝声管はハズレのようだ。別の伝声管を探すぞ。 エミール、部屋の中の様子はどうだ? ……返事がないな。他の部屋にも伝声管があるだろう。 エミール!返事をしてくれ! ……聞こえていないようだ。他の部屋の伝声管も試してみるか。 それにしても、大変なカラクリでしたね…… エミールも大変だっただろ。ありがとう。 ……お手柄だったな。エミール。 えへへ…… 皆で協力したからこその結果だ。 天井に穴を開けただけの者もいるようだが。 ……お前にも穴を開けてやろうか? ……この船の持ち主はかなり悪趣味だったようだな。 先ほどの床の血は…… ああ……街の人達が…… ……くそっ。 この部屋にカラクリはないみたいですね。 これは難破船にいた…… ………………真っ暗な空間。 暗闇が続いていた。 目を閉じても、開いても、無限に続く黒い色。 眠っているような心地の良さと、酷く冷たい不安感が共存する……不思議な感覚。 こ >れ >は >ゆ >め ? 頬をつねろうと手をのばす。 しかし、手が動かない? いや……手が消えていた。 骨だけになった両腕、その肘から先が見えない。 それだけではない。足先から膝、太腿まで消えていた。 残された体も、ホロホロと小さな欠片に散らばっていく。 どうやら身体が崩壊しているようだ。 この暗闇が……「死」なんだろうか。 ふと、昔のことを思い出した。 「おねえさん」と過ごした日々。 それは、流れ星のように一瞬で通り過ぎたかと思うと暗闇に色を与える。 次々と現れる記憶が集まり、やがて温かい光となっていった…… 「……起きて……起きなさい!」 強引に布団が引き剥がされ、寝ぼけた瞼に容赦なく光が差し込む。 「おはよう、エミール」 ぼやけた輪郭がだんだんとハッキリしていく。 そこには満面の笑みを浮かべる双子の姉、ハルアの姿があった。 「おはよう……おねえさん」 「もう先生が来そうだよ。」 ハルアに強引に身体を起こされ、ベッドの下へと引きずり込まれる。 汚れてはいないが、なんだか埃っぽい。けど、なんでベッドの下? 「昨日話したでしょ、先生を驚かせようって」 ハルアは静かに、と言って人差し指を口に当てる。 しばらくして、部屋の扉が開いて先生が入ってきた。 「もう朝よ……ハルア……エミール?」 先生はベッドや窓の周りをウロウロしている、気づいていないようだ。 ハルアがいたずらっぽく笑みを浮かべたのを見て、つられて笑う。 笑ったせいか楽しげに埃が舞い、一緒にくしゃみが出た。 「……ここにいたのね」 先生がベッドの下に顔を覗かせる。 「もうエミールがくしゃみするから」 「おねえさんもでしょ」 言い合いを続けていると、先生から声がかかる。 「二人とも、検温するから出ておいで」 二人はいそいそとベッドの下から這い出す。 いつまでも聞いていたい、落ち着いた優しい声。 朝は先生が起こしに来てくれる、それが毎日の楽しみになっていた。 椅子に腰掛けた先生がふとももをポンポンと叩く。>エミールは喜んで膝の上に座った。 脇の下にひんやりとした体温計が入り込んできて、少しだけ身を震わせる。 「ごめんね、ちょっと我慢してね」 最初は冷たくて嫌だった検温にも、だいぶ慣れていた。 この「施設」に来てニ年間、毎日検温していたから。 お父さんとお母さんが事故で死んでから数年。 親のいない子どもが集められた「施設」に引き取られたが、そこはどこか普通では無かった。 白衣を着た大人達が「授業」と言って変な質問を繰り返したり、身体中にコードを繋げられ巨大な箱に入れられたり。 そんなことを休みなく繰り返す。 でも、先生だけは違う。 お話ししてくれたり、本を読んでくれたり。時間が合えば食事も一緒にしてくれる。 本当のお母さんのような人だった。 ハルアの検温も終わる。次は朝食の時間だが、なんだか先生の様子がおかしい。 「エミール、今日は何の日か覚えている?」 エミールは無意識にハルアを見る、どうやら何かを知っているようでニマニマとしている。 「おねえさん……」 「だめ、自分で考えるの」 一生懸命考えるが、思い出せない。今日は何の日だろう? 「ごめんなさい……わからないや」 「謝らなくていいのよ」 そう言って先生は微笑むと、白衣のポケットから小さな包みを取り出す。 紐で丁寧に閉じられ、大きな赤いリボンの付いたラッピング袋。 「誕生日おめでとう、エミール、ハルア」 そこまで言われて初めて、今日が自分の誕生日だと気づく。 「ありがとう先生!開けてもいい?」 「いいわよ。中身は代わり映えのしないものだけど……」 リボンを解いて中身を開けると、そこにはビスケットが入っていた。 おやつとしていつも食べているものと同じだが、先生から貰えるだけで特別だと思える。 ハルアも嬉しそうにリボンを見つめていた。 エミールは包みの中のビスケットを一枚、ハルアに向かって差し出す。 「おねえさん、誕生日おめでとう!」 ハルアはエミールが掴んでいたビスケットを直接頬張り、急いで飲み込む。 「ありがとう、エミールもおめでとう」 ハルアは続けて、そうだ忘れてた、と言って窓のそばにある小さなタンスに駆け寄る。 滑りの悪い引き出しを強引に開け、衣服の下に隠してあった一枚の画用紙を取り出した。 「はい、プレゼント」 ハルアは少し恥ずかしそうに画用紙を手渡す。 そこには「たんじょうびおめでとう」の文字。 そして、クレヨン箱に入っている全ての色を使って描かれたであろう、極彩色の人間。 多分……僕なんだろう。 思わずおねえさんに抱きつく。>嬉しくて仕方がない。 ハルアもそれに答えるように抱きしめ返してくれる。強く、強く。 「ありがとう、おねえさん!」 「来年の誕生日は僕がおねえさんを描くよ!約束する!」 おねえさんがいてくれて。>先生がいてくれて。>誕生日をお祝いして。 幸せだと思えた。>これ以上ないと思えるほどに。 ………………最期におねえさんの絵を思い出せて良かった。 徐々に目の前が暗い闇に落ちようとしている。 いよいよその時が来たのだと理解した。 酷く寒くなってきた。>抱きしめられた感触を思いだそうと目を閉じる。 まだ残っているのは、この醜い顔だけだろうか。 約束を……守れなくて…… ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい。 いまから……行くからね…… 「……きて……て…………おきて……」 「……おきて……おきなさい……」 ……おねえさんの声が……聞こえる気がする。 「ねえ、エミール。おきて」 ……おねえさん……なの? 「もう、寝坊ばっかりなんだから」 ……おねえさん……迎えに……来てくれたの? ぼくは死んじゃったの? 「違うよ、エミール」 「約束を守りに来たの」 その瞬間、真っ黒だった世界に色が足された。 赤。黄。青。オレンジ。緑。他にもたくさん。 ありったけのクレヨンで殴り描いたような、色が。 「言ったでしょ、ずっと見守ってるって」 「おねえさんなんだから、弟を守るのはあたり前。」 その声は、徐々にかすれて…… 「ごめんね、もう魔力がもたないみたい」 待って、おねえさんも一緒に! 「大丈夫よ、エミール」 「ずっと一緒。見守ってる」 おねえさん!嫌だ、嫌だよ……! 「エミール……泣かないで」 「笑っていて欲しいの」 「約束してね……」 「私の分まで……生き……て」 辺りを閉ざしていた暗闇が流れ落ち、目の前に光が広がる。 ここがどこなのかは分からない。 自分が何をすべきかも分からない。 でも……この場所にまだ居ていい。そう思える勇気だけは残っている。 もう泣きません。 笑って……生きます。 おねえさんと、そう約束したから。 今、女の子が……? 我も見たぞ。いつの間に後ろに…… 郵便局で話を聞いた家出娘かもしれぬ。連れ戻した方がよさそうだ。 ……ん?誰も居ないぞ。 おかしいな……幽霊でも見たみたいだ。 ば、馬鹿なことを抜かすでない! どこかに抜け穴でもあるに違いない…… 街の者たちを探すぞ。先に進むのだ。 何か聞こえてくるぞ…… 止んだようだ。少女の声にも聞こえたが……まさかな…… このままだと先に進めないな。 カイネとエミールにも相談してみよう。 白い痕跡が続いているのは、ここまでのようだな。 (歌が聞こえてくる。以降、歌が聞こえ続ける) ※ここで歌が止みます カイネ、頼むよ! カイネ、お願い! カイネ、魔法で攻撃だ! カイネ、思いっきりやって! カイネ、防御を忘れないで! カイネ、無茶しないで! エミール、頼んだ! エミール、攻撃だ! エミール、援護して! エミール……治癒を…… わかった!待ってて。 任せてよ! 後でね。 ごめん、今はちょっと無理なんだ…… カイネ、頼む! カイネ、今だ! カイネ、魔法をぶっ放せ! カイネ、粉々にしてやれ! カイネ、防御しろ! カイネ、前へ出すぎだ! エミール、防御しろ! 無茶するな、エミール! 王、危ない!下がるんだ! 王を守れ!狼達が狙ってるぞ! 今だ!一気に攻めるぞ! 全員でかかれ! いったん退け!回復に専念しろ! みんな、無理をするな! ああ、任せろ。 悪い。 今は無理だな。すまない。 言われるまでもないっ! 吹き飛ばしてやるっ! 全部殺す!皆殺しだっ! 言われなくたって! 私に構うなっ! はいっ!わかりました! 任せてください!頑張ります! やれるだけやってみます! 皆さんも無理しないでください! お役に立てなくて……すみません! データインストール『未』完了時のノベルテキストが表示されます。 リンゴが落ちてる。 少し傷んでるが、最近のものみたいだ。 恐らく、カバンの船頭が落としたものであろう。 夫婦喧嘩のほとぼりが冷めるまで、船に隠れるつもりだったのか。 まったく、世話の焼けることだ…… ……ともかく、奥を探してみよう。 い、今の音は何だ……? 上の階から聞こえたな。 タルが倒れてる。 中身の白い粉は……小麦粉か? 入口で見た娘が倒したのだろうか…… ……ん?おい、床を見ろ。 娘が通った痕跡が白く残っておる。 これを辿れば、娘の居場所に行き着くかもしれん。 棚の方から隙間風を感じるな。 おい。この白い花瓶…… スイッチのように動かせるぞ。 花瓶がスイッチになっているようだ…… >動かしてみる >何もしない 部屋から聞こえる声に気づく会話 音が止んだな。女の子の声にも聞こえたけど…… これは『伝声管』か。 管を通して、離れた場所に声を届けるための道具だ。 管が繋がっている別の部屋に、あの女の子がいるってことか。 待て、壁に船内図が貼ってあるぞ…… どうやら、この管は船尾にある船室と繋がっているようだな。 もっと奥に進めばいいんだな。行こう。 おい。無事か? ……ああ、なんとか大丈夫だ。 ここは……暗くて何も見えないな…… おまけに酷い臭いだ。 どうやら、船底まで落ちてしまったようだぞ。 落ちた時にランタンを失くしたみたいだ…… どこかに落ちてないか探してみよう。 ……シロ! よかった。ランタンがあったぞ。 ようやくか。 喜んでいないで、さっさと点火するのだ。 なっ……こ、この死体は……! 街の者達と……喧嘩夫婦の…… そ……んな…… うそだ……嘘だ……ッ! どうして…… どうしてあの人が……街の……みんなが…… ……しっかりしろ。 カイネが感じた気配…… 恐らく、街の者達を殺した犯人はこの奥にいる。 絶対に……許さない…… もう……見るな。 あっ!お二人とも! エミール……カイネも……! 船内に戻ってきたんだな。 はい!壁の穴から中に入れました。 下の真っ暗な階から物音がしたので、心配してたんですよ? すまなかった。 カイネの方は……もう大丈夫なのか? 少しはマシになった。世話をかけたな。 そうか……本当によかったよ…… 今度はお二人の元気がないようですけど……何かあったんですか? ……ところで、カイネ。 お前が感じていた気配だが…… ……ちょうどこの上の階からだ。 やはりな。先に進むしかなさそうだ。 船の中で収穫はあったのか? 実は、街の人達が何人も…… そうか。くそっ…… 上の階から嫌な気配がする。気をつけろ。 顔色が悪いですよ……どうかしましたか? 一人で抱え込まないでください。 落ち着いたら、何でも話してくださいね? エミール……ありがとう。 カイネさんも、まだ本調子ではないみたいです。 すぐに追いつきますから、先に進んでください。 違うよ!そんな名前じゃないよ。 違うってばぁ……ヨナが、いっちばんすきなひとのなまえだよ! ここが最後の部屋だ。 街の者達を殺した犯人がこの中にいるかもしれぬ。 心して進めよ…… この先は……かなり暗そうだな。 先ほど拾ったランタンを使って進むしかあるまい。 壁の白い手形は、この扉の方に続いているようだが…… おかしいな。 あの子はここを通ったはずなのに、どうして鍵が? まさか、本当に…… ゆ、幽霊など馬鹿げておる! 鍵をかけ直したに違いない…… ……まだ何も言ってないだろ。 どちらにせよ、先に進むためには鍵を見つけないとな。 ……またリンゴが落ちてる。 これも喧嘩夫婦の夫が落としたものか? 一体いくつリンゴを持ち歩いているのだ…… ……ともかく、もっと奥を探してみよう。 ※ランタンを腰に装着するモーション※ ※ランタンを腰から外すモーション※ ※ランタンを点火するモーション※ ※ランタンを消灯するモーション※ どこかに鍵がないか探してみよう。 分厚い本が置いてあるな。何だろう? 航海日誌のようだな。中を見てみるか。 船の進路、天候、入港記録…… 大型の船だけあって、事細かに記録されているな。 だが、ある日を境に突然記録が途切れておる。 この船で一体何が起きたんだ…… 航海日誌を読み解いている時間はない。先を急ぐぞ。 机に手帳が置いてある。 文字と数字がびっしり書かれているな。 船で扱っていた商品の記録のようだ。 どうやら、この船は人身売買を行う商船だったらしい。非道なことを。 そうだ。かなりの儲けを出していたようだな。 分かりたくもない。 愚かな人間はどこにでもいるということだ…… この船の真実は変えられぬ。 今、我らにできることをするのだ。 出口が壁で塞がれてる。何か文字が書いてあるみたいだけど…… 血文字か。 擦れて消えかかっているが、『ここから出して』と書かれているようだ。 ここは人間を幽閉するための部屋だったのだろう。 外の通路にあった棚をどかせば、ここを通れそうだ。 外の通路に棚が置いてあったな。まずはあれを動かしてみよう。 この扉は開かないようだな。 手帳が置いてある。 テーブルに手帳が置いてある。 随分といい作りの手帳だな。どれどれ…… 船に乗せられた奴隷達についての記録のようだ。 問題を起こした者が、どんな処罰を受けたかが記されておる。 ある娘にだけ、毎日のように無残な虐げが行われていたようだが…… くそっ。どうしてそんな酷いことを…… 大きな鍋だ。 大勢の船員のために、ここで料理が作られていたのだろう。 ……ん? 調理台にメモが貼ってある。 ライス大盛り……ピーマン抜き…… 船員ごとの要望が書かれてるみたいだな。 料理の好き嫌いが許されるとは。贅沢なものだ。 この船の船員達は、食料に困っていなかったらしい。 以前、喧嘩夫婦の家で出された料理も嗜好が偏っていたな。 ああ、リンゴづくしだったな。 旦那さんを見つけたら、今度は俺達が家に招待しないと。 喧嘩夫婦の夫を探しに奥へ進むぞ。 丸められた紙が何個も捨ててある。これは手紙か? どれも同じ文字が書き綴られているようだが……字が汚くて読めぬ。 手紙のようだが、字が汚くて読めぬな。 ……日記みたいだな。読んでみよう。 ……タルの中に手帳が入ってるぞ。 なぜそんなところに……何の手帳だ? これは……日記みたいだな。読んでみよう。 船がバケモノに襲われた……と書いてある。 バケモノが他の船員達を殺し回っている中、日記を書いた船員はこの部屋に身を隠していた……みたいだ。 これは……事実なのか? 分からぬ。 バケモノとは……マモノのことだろうか? まだ日記の続きがあるな…… 他の船員達の悲鳴が止んでからは、バケモノの足音が聞こえる度に息を殺す…… この船員は、そんな状態で数週間ここに隠れていたみたいだ…… 船員にとって、日記を書くことが、唯一の精神を保つ術だったのだろう…… もう少し読んでみよう…… 何ページにも渡って、『助けて』と書き殴られてる…… 文字が徐々に赤黒くなっておる。自らの血をインク替わりにしたのか…… もう日記を読むのはやめた方がいいのではないか……? ……あれ? 急にページが破られてる。 破られたというより、ページごと喰い千切られたような跡だな…… 船で一体何が起きたというのだ…… この扉からは出られなさそうだ。 部屋の前の床に、大穴を開けたばかりだからな。 ※階段の上の方から物音がする※ ※床が軋む音※ ※床が壊れる音※ この床……? ※ニーアを照らすライトは削除予定です※ この棚が隠し部屋の出口を塞いでいるようだ。 動かせぬのか? やってみよう。 大きな箱だな…… 金銀財宝でも入っていたか? いや、鉄でできた道具がいくつも入ってる。 それは……拷問器具か。 ここで行われていたこと……想像したくもないな。 この船……知らぬ方がいい秘密が隠されていそうだぞ。 出口が塞がれてる。外の通路にあった棚の裏か。 血文字が書いてあるぞ。 まずは外の通路の棚をどかすのだ。 外の通路に置いてある棚をどかさねば、ここは通れぬぞ。 奴隷達を哀れんでもどうにもならぬ。奥へ進むぞ。 日記の続きを読もうか? >続きを読む >読むのをやめる 続きを読んでみよう。 読むのはやめておこう…… ここは通路のようだが…… 塞がれてるみたいだな。 塞がれてて通れないな。 ねえ、ちょっと話を聞いてもらえないかい? 船着き場にいる船頭さんに、お酒の仕入れをお願いしてるんだけど…… 最近なんだか元気がないみたいでね。 何か困りごとがあるようなら、相談に乗ってあげてほしいのよ。 カバンの船頭か…… 分かった。話を聞きに行ってみるよ。 ああ……どうしてこんなことに……僕の人生は終わりだ…… また話が長くなりそうだぞ。無視するのが得策だ。 そんなこと言うなよ、シロ。 実は……結婚記念日に仕事が入ってしまって…… 妻と一緒にお祝いできなくて、喧嘩になったんだよ…… 埋め合わせをして早く仲直りしたいんだけど……手伝ってもらえないかな? 結婚記念日の埋め合わせか…… プレゼントを贈るとか? 僕も同じことを考えて、妻に欲しいものを聞いてみたんだ。 そしたら、新婚の頃に約束したアレが欲しいって言われて…… 約束したアレ? 全く思い出せないんだ…… 愛する妻との約束を忘れるなんて情けないよ。 どんなことでもいい! 妻が欲しいものの手掛かりをくれないか? カバンの船頭の妻といえば…… >夫婦喧嘩? >黒い髪? >赤いカバン? 思いつくのは夫婦喧嘩の記憶だな…… 我も同意見だが、プレゼントとは関係ないであろう。 髪の色は黒かったような? そうであったか?別のものから発想した方がよさそうだぞ。 そういえば、夫婦そろって赤いカバンを持ってるんだよな? そうか……赤! 僕達、赤色が好きで意気投合して結婚したんだよ。 きっと赤色のものが欲しいに違いない! こんな調子で、本当に妻が欲しいものに辿り着けるのか…… よし、あと一歩だ! 赤い……何をプレゼントすればいいんだろう? 女の人が欲しがりそうなものと言えば…… >甘い食べ物? >高価な宝石? >綺麗な花? 女の人は、よく甘いものが好きだと聞くな。 妻もリンゴが大好物なんだけど、普段から食べてるからな…… 高価な宝石はどうだ? そういえば昔、宝石が欲しいと言っていた……ような……? 綺麗な花は、誰が貰っても嬉しいだろ? でも、妻が花を愛でている姿……見たことないな…… ああ……ダメだ!全然プレゼントが決まらない!絶望だ…… あの妻も、よくこんな男と結婚したものだな…… くそう! こうなったら、赤いリンゴも、赤い宝石も、赤い花も、全部あげるしかない! リンゴと赤い花は、僕が海岸の街で用意するよ。 君達には赤い宝石の用意をお願いしたいんだけど……頼まれてくれないかな? そんな泣きそうな目で見られたら断れないよ。 分かった。赤い宝石は俺達が用意しよう。 赤い宝石を手に入れたら、海岸の街にある僕の家まで持ってきてくれると助かるよ! 仕方ないか……今は諦めるよ。 赤い宝石は、仮面の街の変なモノ屋に売ってるかもしれないな。 ……さて、どこかへ行きたいのなら乗せていくよ? ……さあ、行きたい場所を言ってくれれば、そこまで連れていくよ! 船に乗るのかい? 赤い宝石を探してるんだけど、売ってないかな? (赤い宝石?それなら売れ残ってる品があるな……ほら、これだよ) 我にはただの赤い石ころに見えるが。 (大昔は価値のあるものだったらしいけど、今じゃ買い手がいなくてね) (店に置いていても邪魔になるだけだから、タダであげるよ) いいのか?なら、ありがたく貰っていくよ。 (そんな石ころが欲しいなんて、物好きな人がいるものだ) 赤い宝石が手に入ったんだね! 妻に渡すから、一緒に海岸の街に来てもらえると嬉しいな。 海岸の街に到着だ。 急いでリンゴと赤い花を用意するから、先に僕の家に行っててくれないかな? それじゃあ、また後で! あなた達は……随分前にお世話になった…… あら、あなた。おかえりなさい。 ただいま。 実は……結婚記念日の埋め合わせの話なんだけど…… 約束したプレゼントのこと全然思い出せなくて…… 本当にごめんね…… だからこの人達にも手伝ってもらって、君が喜びそうなものを色々揃えたんだよ! そうだったの。悩んでくれたのは嬉しいけど…… 残念ながら、全部ハズレね。 ええっ…… なんだと……我らの苦労は一体…… 私が欲しかったのは……あなたの手料理よ。 新婚の頃にあなたが言ったのよ? いつか美味しい手料理をご馳走するって。 仕事が忙しくなって手料理は作れていなかったな…… あなたが、私のために仕事を頑張ってくれてるのは知ってるんだけどね。 罰として、今日はあなたがご飯を作ってよ? そうだ、あなた達も一緒に食べていかない? ……俺達も、いいんですか? もちろんよ! 散々うちの夫が迷惑をかけたんだから。 ねえねえ、どうだった?夫の料理は? ああ、どれも美味かった。ご馳走様。 お主らとは珍しく、愉快な時間を過ごせたぞ。 君達には本当に迷惑をかけてしまったね…… これはお礼だよ。受け取ってほしいな。 こんな夫だけど、これからも仲良くしてあげてね。 また一緒にご飯を食べるのも大歓迎よ! そうそう、いつも夫婦2人だけだと飽きちゃうしね! ……ねえ、それって私の話がつまらないって言いたいわけ? あ……いや、そういう訳じゃ…… おい。分かっておるな……? すぐにこの場を離れるぞ! あ、ああ……じゃあ、俺達はこれで! そもそも、君が欲しいものをはっきり言わないのが悪いんじゃないか! 何よ!元々あなたが仕事で記念日をすっぽかすからじゃない! 結婚記念日に仕事が入ってしまって、妻と一緒に祝えなかったんだよ。 はぁ……また妻と些細なことで喧嘩してしまったんだ。 最近、仕事が忙しくて夫婦喧嘩が絶えないよ。 僕の部屋……モノが散らかってるように見えるけど、そういうモノの配置なんだ。 妻に理解してもらえなくて、よく喧嘩してしまうんだよ。 妻が作ってくれたご飯に、味の感想を言ったら喧嘩になってね。 僕もケチを付けたくて言ったわけじゃないんだけどな。 妻が言う『やっておいて』は、『すぐにやって』の意味らしいんだ。 後でやろうと放置してたら怒られちゃったよ。 喧嘩中に妻の言い間違いを指摘したら、火に油を注いだみたいに大喧嘩になって大変だったよ。 この前、家の中に黒いアレが出てね…… 僕が悲鳴をあげてたら妻が退治してくれたんだ。その後、何故か僕が怒られたけど。 洗濯物が増えるから着込まないでって、妻から言われて喧嘩したんだ。 これは仕事着なんだから仕方ないよね? 僕が夕食の買い出しに行ったとき、値切らず定価で買ったことを妻に怒られたよ。 あれは僕が悪かったのかな…… 配達員さんに頼んで、各地の切手を仕入れてもらってるんだ。 妻にバレたら、無駄遣いだって怒られそうだけど。 家事を『手伝うよ』って言っただけで、妻に怒られたんだ。 当事者意識が足りないんだってさ…… モノを探すとき、ついつい『あれどこ?』って妻に聞いちゃうんだよね。 この前、探しもせずに聞いたら喧嘩になってね……気をつけないと。 妻は家事の手際がすごいんだ。僕も少しは見習わないとな。 食後に妻と2人で赤いリンゴを食べることが、最近の僕のお気に入りさ。 この赤いカバンも、ずいぶんと年季が入ってきたな。 これからも長く使えるように、ちゃんと手入れしないとね! 仕事が休みの日は、妻と一緒に散歩したりするよ。 海岸の街の灯台が立っている丘は、眺めが良くてオススメだね。 仕事が忙しくても、ご飯は妻と一緒に食べるようにしているんだ。 誰かと食べるご飯は、それだけで美味しくなる気がするよね! 1日にひとつ冗談を言って、妻を笑わせようと思ってるんだ。 うーん……何かいいネタはないかな。 妻とはよく喧嘩するんだけど、大体すぐに仲直りするんだよね。 喧嘩の理由も、仲直りの理由もよく覚えてないんだけど。 海岸の街の大通りで、妻と1時間も喧嘩してしまってね…… 街を出歩くのが少し恥ずかしくなっちゃったよ。 ……それはさておき、行きたい場所を言ってくれれば、そこまで連れていくよ! うっ……何だこの臭いは。 奥の部屋から漏れているのか……? 死んでいる、マモノに襲われたのか……? いつか私も…… こんなところに、月の涙が…… 何かあったはずなんだ……大切な…… ……クソッ。 ……もう死んでいる。 …………クソッ。 突然……『神の樹』から、機械……が…… ……神話の森か。 用事もない……入るのはやめておこう。 ……エミール。 みんな消えてしまった……私を残して。 村は無事みたいだな……入るのは止めておこう。 ……不思議な夢を見ている。 過去と未来の間にある、僅かな現在に僕はいるみたいだ…… そこは黒い闇に満ちていた。 完全なる暗闇。まるで『時間』に囚われてしまったようだ。 「本当に逃げられないよ」 突然、誰かのささやき声が聞こえた。 「約束された『時間』が来るまで、君はここに留まるんだ」 そんな事は出来ない。妹のヨナを助けにいくんだ。 声の主は僕の言葉が聞こえなかったかのように、言葉を続ける。 「君には『時間』が来るまで、僕の話を聞いてもらう」 「もちろん、君には拒絶し、この遊びを終わる権利がある」 「その場合は、記録していないデータは全て失われるけどね……どうする?」 >遊びを終える。 >質問を受ける。 「いいんだね?タイトル画面に戻って」 「記録していないデータは全て失われるけど……大丈夫かい?」 >タイトル画面に戻る。 >タイトル画面には戻らない。 「わかった。じゃあ、タイトル画面に移動するよ……」 どこまでも続く……黒。 何も見えず、何も聞こえない、不思議な場所。 その深い漆黒の中に、君はひとりで佇んでいた。 まるで夢を見ているように。 漆黒の中に、パッと花が咲くように光の粒が広がった。 夜空に浮かぶ星のようなその粒は、弱い明滅を繰り返しながら何かを象っていく。 少年の笑顔。>少女の涙。>そして、巨大な樹。 光の粒は様々な形を経て、短い『文章』を君に示した。 それは答えの無い、問いのようだった。 「君は……『心』が実在すると思う?」 >自分の中に、心は実在する。 >心なんてものはない。無意味だ。 >飽きたから、もうやめる。 「君は……この世界に『意味』があると思う?」 >神が世界に意味を与えてくれる。 >自分が生きることで、意味が生まれる。 「君は……『神』は存在すると思う?」 >誰しもの心に、それぞれの神が存在する。 >神はいない。自分が存在しているだけだ。 「君は……『自分』が生きる意味はあると思う?」 >無意味だ。自分がいなくても世界は回る。 >自分に心がある限り、自分の存在には意味がある。 「まだ、約束の『時間』は来ていないね」 「タイトル画面に戻る事を望むのかい?」 「記録していないデータは全て失われるけどね……」 「……ああ、『時間』が来たみたいだ」 「長い間、付き合ってくれてありがとう。僕の孤独も修復されたみたいだ」 「それじゃあ……お別れだね」 >お別れする。 >お別れしない。 ……光の粒が新しい『文章』を紡ぎ出す。 ゲームデータのインストールが完了した。 サウンドノベルを終了し、ゲーム本編に移動するか? ドウシテ……! ワタシハ タダ……! アノヒトト……! トナリデ 海ヲ 見ルンダ……! アナタト 歌ヲ ウタウンダ……! イッショニ 暮ラス ンダ……! マモノ 血 音 言葉 力 光 歌 『封印されし言葉』よ…… 力へ……そしてウタへ…… どの仕事を紹介しようか? うーん、今は仕事の依頼は来ていないようだな。 依頼人の場所は地図に書き込んでおいたから、詳しくは本人に聞いてくれ。 なんだ、地図を持っていないのか。 まあ、詳しくは本人に聞いてくれ。 なんだ、別の仕事を紹介してほしいのか? そういえばポポルが『疲れが抜けない』って言っていたな。 ちょっと様子を見てきてもらえないか? 門番が何か伝言を頼みたいらしい。 忙しいヤツだからな。聞いてやってくれないか? ポポルが仕事を頼みたいって言っていたな。 頼られてるな!この色男! 村の人からの依頼だ。 なんかニワトリがどうのとか。詳しくは本人に聞いてくれ。 村のご婦人からの依頼だ。モテるねえ。 なんか羊狩りの依頼……みたいだな。 ああ。花屋さんからの依頼があるな。 海岸の街への買い物らしいぞ。 本を整理している人からの依頼だ。 ポポルも手が回らないみたいだし、ちょっと手伝ってやってくれないか? お、そこに居る酒場の女将さんからの依頼だな。 女将さんの所のバアさんについて相談したいらしいぞ。 なんか困っている人が居るらしいぞ。 家が火事になって、調理器具がダメになったらしい。 花屋のご婦人からのご依頼だ。 何か買い物をしてきて欲しいんだとさ。 これは……ヨナちゃんの依頼だな。 ちゃんと家に帰ってやれよ。ヨナちゃん、寂しがっているぞ。 崖の村でのアイテム収集の依頼が来ているぞ。 詳しくは依頼主に聞いてくれ。 崖の村への荷物運びの依頼だ。 世話になった人に贈り物をするんだそうだ。 女性からの依頼だな。 水車の修理の部品を探してくる依頼らしい。頼めるか? 村の広場の噴水の調子が悪いらしい。 ちょっと行って事情を聞いてもらえないか? 荷物運びの依頼だ。 ワレモノを海岸の街に運んで欲しいらしいな。 海岸の街に居る老人からの依頼だ。 そういえばニーアとは顔見知りだ……ってここに書いてあるぞ。 例の釣り好き老人からの依頼だ。 なんだか仲の良いことだな。 海岸の街の船大工からの依頼だ。 修理に必要な素材を集めて欲しいらしい。行けるか? 釣り好き老人からの依頼だな。 ニーアって……そんなに釣りが好きだったか? 海岸の街の釣り爺さんからの仕事だ。 上手くなったか?釣りは。 また釣りの爺さんからの仕事だよ。 まあ、釣った魚は食えるからな。無駄じゃないさ。 また釣りの爺さんがお呼びらしい。 もの凄く気に入られたようだな。なによりだ。 あー、また海岸の街の釣り老人からだね。 行ってこい。釣ってこい。 海岸の街の釣り老人から…… あとは……判るな? 決死の覚悟の依頼だそうだ。海岸の街の老人から。 いつになく真剣だったな。でもまあ、どうせ釣りなんだろうけどね。 海岸の街の酒場からの依頼が来てるぞ。 あっちの酒場にはイイ酒がありそうだなあ。 海岸の街の酒場のマスターからの依頼だ。 新商品の為の相談をしたいとか。 人気者だなニーアは。 仮面の街への配達依頼が来てる。 ところで、あの街に入れるんだって?スゴイな。 仮面の人からの依頼だよ。 幅広い人脈をお持ちのようですな。ニーアさんは。 仮面の人から依頼が来てるぞ。 あの変わった街の人と付き合うのも大変だろう。 仮面の人からの依頼だ。 なんでも王様専用の道具用の素材が欲しいらしい。 ……なんだこりゃ。 浮気した仮面の男から関係修復の依頼が来てるぞ。 仮面の街の住人からの依頼が来てる。 花について相談したい事があるらしいぞ。 海岸の街のマスターからの依頼だ。 食材集めらしいぞ。 武器屋からの依頼だ。 困っている事があるらしいぞ。 仮面の王室から直々の依頼だ。 いよいよ王室か。頼られてるなニーアは。 お、ヨナちゃんからの依頼があるぞ。 愛する妹の為ならすぐに行くよな。な? 海岸の街の人から手紙配達の依頼だ。 もう郵便局員になった方がいいんじゃないか?いっそ。 犬探しの依頼が来てるぞ。 本当に何でも屋になりつつあるな。 貿易商になりたいって人から依頼が来ている。 海岸の街、港あたりで待ってるそうだ。 息子を捜して欲しい、って言う依頼が来ている。 息子って言っても、たしかもう大人だったがな。 男からの依頼だ。 なんでも女に贈り物をしたいんだとか。バカだねえ。男は。 仮面の街から急ぎの依頼が来ている。 どうも娘さんが行方不明になったらしい。助けてやってくれるか? 盗賊退治の仕事らしい。めずらしく男っぽい依頼だな。 海岸の街のご婦人からの依頼だ。 私も人に依頼出来る立場になりたいよ(笑) 遠い場所から来た人が、探し物をしているそうだ。 海岸の街に逗留しているらしいから、話だけでも聞いてやってくれないか? なんか若い男からの依頼だな。 商店の店主からの依頼が来ているぞ。 なんでも泥棒を捜して欲しいとか。助けてやってくれないか? 海岸の街の交易商からの依頼だ。 いや、交易商……志望の男だな。よくわからないが行ってやってくれないか? 村の商店のご婦人から依頼だ。 なんでも子供の病気について悩んでいるらしい。 彼氏を捜している女が居るらしいぞ。 自分で探せよ、とは思うけどな。まあ話だけでも聞いてやってくれ。 ちょっと変わった調理道具を探している男が居るらしい。 報酬ははずむって書いてあるな。頑張ってみるか? 海岸の街の住人からの依頼だ。 何か探し物があるらしいんだが……詳しくは本人に聞いてくれ。 洋館の執事からの依頼だ。 あんな家に出入りしているのか。物好きな事だな。 村にマモノが忍び込んでいるという情報が来てる。 本当だったらマズイ。ちょっと聞いてきてくれないか? 海岸の街の花屋からの依頼だ。 花の配達を頼みたいらしいぞ。 神話の森の住人からの依頼だ。 珍しいな。あそこからは滅多に依頼は来ないんだが。 北平原でマモノに襲われた村人が居るらしい。 急いで話を聞いてくれないか? 郵便配達員からマモノ討伐の依頼が来てるぞ。 最近は危険になってきているな……このあたりも。 洋館の執事から依頼が来てるぞ。 ちょっと変わったマモノについて相談があるらしいんだが……? 海岸の街の学者さんからの依頼だ。 なんでも歴史を調べている人らしいな。 仮面の街の人から相談が来てる。 すっかり頼られてるな、ニーアは。 仮面の王様からの手紙だ。 ちょっと困っている事がある、と言う事だ。 イノシシに困っている住人からの相談だ。 暴れイノシシは手に負えないからな。なんとかしてやってくれ。 海岸の街の郵便配達員からの依頼だ。 なんでも頼みたい事があるらしいぞ。 例の海岸の街の配達員からだ。 口の悪い老婆に困ってる……らしいぞ? 海岸の街の配達員から連絡が来てるぞ。 なんでも話しておきたい事があるそうだ。 ロボット山で何か異変が起きているらしい。 あそこの弟の様子も心配だしな……ちょっと見に行ってもらえるか? なんでも、息子の事について相談したいらしい。 おまけだ。 邪魔だ。 うっ……もう、だめです…… 基地内への侵入者を発見。侵入者を発見。排除します。 防衛プログラム実行中。侵入者を特定しました。 侵入者除去システムを起動。警戒レベル『S』 所員の場合は、12秒以内にDカードを頭上に提示し、安全領域まで退避してください。 Dカードの提示がない場合は、侵入者とみなされ、排除されます。 侵入者除去システム、開始します。 俺は外に出ないぞ! 気をつけてな……必ず帰ってくるのだぞ。 ごきげんよう。 あっちで遊ぼうよ! さあさあ、見ていっておくれよ! 今日もいい天気だね。 今日のおかずは何にしようかしら。 そろそろ買い足さないといけないな。 さて、もう一仕事するか。 明日の天気はどうなのかな。 おつり忘れてるよー! いっけない!忘れてたわ! お母さんおいてかないでー! またあとでね! 昨日は散々だったぜ。 久しぶりにあれを作ろうかしら。 少し疲れてしまったよ。 走っちゃだめだぞ。 おお、またあとでな。 やだ、もう!ふふふっ! なーんてな、はははっ! きゃははっ! あーあ。 怖いわね。 怖いったらないな。 空気が重いよ。 明日は我が身か…… 今日は遊べないんだって。 何なのかしら。 大丈夫かなぁ。 どこに行っても同じよね。 逃げ場なんかないんだ。 最近息が苦しくてね…… ふぅ…… うっ……ぐすっ…… ☆に棒突っ込んで八つに引き裂いてヒモノにするぞコラ! 死ねっ!☆△※〇!! 貴様の△※〇裏返して、蹴っ飛ばしてやるよ! 弱音だったら、この○※☆△な本を△×してから、好きなだけ吐け!!耳が腐るんだよッ! うるさい。○※☆△が! ケツ洗って待ってろ、この○※☆△×! ○※☆△×って何だ? ○※☆△×とか言うでない! このクソッタレ☆△○がっ! 死なすぞ、☆△○。 その臭い口で、もう二度と○☆△※喋れないように、 ※○☆△※粉々に刻んでやるって言ってるんだ、この☆△※○×野郎! このっ!○※☆△×! 万が一のことなど、知るかこの☆※△○×扉ッ! テメェの汚ねえ△☆○をギタギタに刻んでやる! 私にとってあの村は、△×だ! ボケ△×。 まず☆○を切り落とす。 関係ない。どのみち☆ごと刺身にするんだからな。 この☆○※△が!ぶっ壊してやる! この☆△※○野郎が! バラバラに解体して△※☆○を潰してやる! このクソッタレ△※☆○!壊れろッ! お前らの話すことは訳がわからないんだよ!この腐れ☆△○※! 何度でも、殺してやるよこの腐れ△☆※○△野郎が! 降りてこい、この○※△○☆野郎! とっとと戻って来い!この腐れ※△☆野郎!! 黙れッ!○※☆を引きずり出して、捻り潰してやるッ! ウルサイッ!ギタギタに切り刻んやるよ△○※野郎! クソッタレッ!かかってこい、この△※○☆△がッ! 言われなくても、☆○※△※○☆を※☆△にしてやるよ! 水路にマモノが出たらしくて、船が使えないんだ。 すまないが、陸路を移動してくれ。 どんな曲が聴きたいんだい? どんな曲にする? >穏やか >激しい >悲しい >とっておき >ランダム >なんでもない どの曲にする? >光ノ風吹ク丘 >売買ノ街 >彼ノ夢 >夏ノ雪 >オバアチャン >最終兵器 >青イ鳥 >掟ニ囚ワレシ神 >深紅ノ敵 どうした、曲を変えるのか? 曲を変える? >曲を変える >曲を止める >愚カシイ機械 >エミール/犠牲 >全テヲ破壊スル黒キ巨人 何度も、何度も……どうやら死にたいらしいな。 カイネさん、火が付きましたよ。 焚き火って不思議ですね。 ずっと見ていられる気がします。 服が燃えないように、気を付けるんだぞ。 ……ッ、…… …………こっち……よ…… ……だよ!……僕た……もう仲…… カイネ……僕達と…………緒に戦っ……くれる? ……歌っ…………を……さな………… ……あの……どこ……いっ……………… ……どうし…………んな……にな………… ロードしますか? 完了しました セーブに失敗しました セーブするスロットを選択してください ロードするデータを選択してください 現在の難易度 破損データ セーブデータ1 セーブデータ2 セーブデータ3 システムデータ 新規作成 記憶1 記憶2 記憶3 システムデータです。 強化 やめる 攻撃力 重量 強化費用 所持金 強化可能な武器がありません 強化を行いますか? 必要素材 必要数 所持数 現在この武器は強化できません 魔力 武器屋 道具屋 花屋 素材屋 食料品店 魚屋 変なモノ屋 釣り具屋 鍛冶屋 買う 売る 合計 売却できるアイテムがありません 購入できるアイテムがありません 以上のアイテムを購入しますか? 以上のアイテムを売却しますか? 兄弟の店 購入する 売却する 購入するアイテムを選択してください 売却するアイテムを選択してください 移動先を選んでください 地上 1階 2階 B1階B1楼 B1樓 B2階B2楼 B2樓 B3階B3楼 B3樓 ニーアの村 海岸の街 ロボット山 崖の村 神話の森 仮面の街 砂漠 北平原 石の神殿への裏道 入口前 武器屋前 食料屋前 王の館前 素材屋前 変なモノ屋前 砂漠入口 仮面の墓地 砂の神殿 難易度 スキン変更 インストール インストール中です… 通常 傾奇者 鎧武者 コスチューム 回復アイテム 片手剣 両手剣 槍 使用可能なアイテムがありません 『跳ね飛ぶ兎』 『走り抜ける狼』 『回避せし鼠』 『強固なる守りの亀』 『刃を振るう虎』 『魔を放ちし蝙蝠』 『立ち止まりし梟』 『時を忘れし猿』 ニーア プレイヤーの名前を入力してください ヨナの好きな人の名前は 頼られてるな! この色男! なんかニワトリがどうのとか。 詳しくは本人に聞いてくれ。 村のご婦人からの依頼だ。 モテるねえ。 啊,这是那边那个酒馆的老板娘的委托啊。 水車の修理の部品を探してくる依頼らしい。 頼めるか? 修理に必要な素材を集めて欲しいらしい。 行けるか? 上手くなったか? 釣りは。 まあ、釣った魚は食えるからな。 無駄じゃないさ。 もの凄く気に入られたようだな。 なによりだ。 行ってこい。 釣ってこい。 決死の覚悟の依頼だそうだ。 海岸の街の老人から。 いつになく真剣だったな。 でもまあ、どうせ釣りなんだろうけどね。 ところで、あの街に入れるんだって? スゴイな。 幅広い人脈をお持ちのようですな。 ニーアさんは。 いよいよ王室か。 頼られてるなニーアは。 もう郵便局員になった方がいいんじゃないか? いっそ。 なんでも女に贈り物をしたいんだとか。 バカだねえ。 男は。 どうも娘さんが行方不明になったらしい。 助けてやってくれるか? 盗賊退治の仕事らしい。 めずらしく男っぽい依頼だな。 なんでも泥棒を捜して欲しいとか。 助けてやってくれないか? 海岸の街の交易商からの依頼だ 暴れイノシシは手に負えないからな。 なんとかしてやってくれ。 薬草 傷薬 回復薬 傷薬(大 回復薬(小 回復薬(中 回復薬(大 回復薬(完全) 栄養剤(小 栄養剤(中 栄養剤(大 救命薬 力の種 力の果実 魔力の種 魔力の果実 防御の種 防御の果実 精神の種 精神の果実 毒消し草 やまびこ草 気付け薬 成長促進肥料 鑑賞促進肥料 収穫促進肥料 かぼちゃの種 スイカの種 メロンの種 ひょうたんの種 トマトの種 ナスの種 ピーマンの種 豆の種 小麦の苗 イネの苗 ダリアの球根 チューリップの球根 フリージアの球根 月光草の種(赤) 月光草の種(黄) 月光草の種(橙) 月光草の種(桃) 月光草の種(青) 月光草の種(水) 月光草の種(白) かぼちゃ スイカ メロン ひょうたん トマト ナス ピーマン 豆 小麦 米 ダリアの花 チューリップの花 フリージアの花 月光草の花(赤 月光草の花(黄 月光草の花(橙 月光草の花(桃 月光草の花(青 月光草の花(水 月光草の花(白 ゴカイ ミミズ ルアー サーディン フナ グローブフィッシュ ブリーム シャーク ブルーマーリン ダンクルオステウス ニジマス ブラックバス オオナマズ ロイヤルフィッシュ ハイネリア 砂魚 リゾドゥス 薬魚 水草 枯れ木 錆びたバケツ 空き缶 金鉱 銀鉱 銅鉱 鉄鉱 水晶 パイライト モルダバイト メテオライト アンバー フローライト 粘土 木の実 ゼンマイ 木の枝 丸太 天然ゴム ツタ コケ キノコ 樹液 羊の肉 イノシシの肉 羊毛 イノシシの毛皮 狼の毛皮 狼の牙 大蜘蛛の糸 蝙蝠の牙 蝙蝠の羽 ヤギの肉 ヤギの毛皮 鹿の肉 大蜘蛛の虹糸 イノシシの胆 サソリの爪 サソリの尾 凹んだ金属板 磨り減ったネジ 割れたレンズ 切れたケーブル 壊れた腕 壊れたアンテナ 壊れたモーター 壊れたバッテリー 謎のスイッチ 大きな歯車 チタン合金 形状記憶合金 錆びた塊 機械油 錆びたネックレス 歪んだ指輪 割れたイヤリング 綺麗なチョーカー 貴金属のピアス くすんだ腕輪 何かの技術書 汚れた本 分厚い辞典 開かない写真集 落書きされた絵本 古い教本 汚れたバッグ 派手な帽子 革のグローブ 絹のハンカチ 立派な革靴 複雑な機械 精巧な機械 単純な機械 止まった時計 動かない腕時計 錆びた包丁 歯の欠けたノコギリ 凹んだ金属バット 貝殻 巻貝 二枚貝 海草 空き瓶 流木 真珠 黒真珠 カニ ヒトデ ウミガメの卵 壊れた土器 砂漠のバラ 巨大な卵 ダマスカス 鷲の卵 ニワトリの卵 ねずみの尻尾 とかげの尻尾 鹿茸 光の鍵 闇の鍵 フリージアの押し花 フリージアの鉢植え フリージアの花束 ガラクタの山 金貨 マークのついた地図 カードキーAA カードキーKA カードキーSA カードキーTA カードキーNA カードキーHA カードキーMA カードキーYA カードキーRA カードキーWA 月の鍵 星の鍵 上質な小麦 粗悪な小麦 化粧瓶 配達員の小箱 恋人からの手紙 濾過器 王家の方位磁石 セキトリゴケ 谷蜘蛛の糸 動物調査書 赤い本 青い本 老婆の薬 良く効く老婆の薬 崖の村への届け物 海岸の街への届け物 料理のレシピ本 仮面の街への届け物 ジョンの薬草 流された積荷1 流された積荷2 流された積荷3 流された積荷4 古びた小包 人魚の涙 マンドレイクの葉 精力剤 ガマの油 一週間寝なくても平気になる薬 解毒剤 金のブレスレット 特製包丁 エレベーターの交換パーツ 汚れた宝の地図 修繕された宝の地図 ヒスイの髪飾り 所員リスト 小さな金庫 金庫の鍵 大樹の根っこ 力の目 リボン ヨナのリボン 青銅の鍵 真鍮の鍵 イノシシの牙 栽培の指南書 赤いカバン ランタン 油切れランタン 船底の鍵 通路の鍵 山羊の形をした鍵 蜥蜴の形をした鍵 開錠手順のメモ 赤い宝石? 赤い花 リンゴ 貴重品61 貴重品62 手紙 『おそらをみます』 手紙 『むりしないでね』 手紙 『むらのみんな』 老婆への手紙  神話の森の村長からの手紙 配達員からのお願い 配達員からのお礼 謎の招待状 新装開店のお知らせ 結婚式の招待状 仮面の王からの手紙 洋館地下についての記録1 洋館地下についての記録2 洋館地下についての記録3 洋館地下についての記録4 崖の村の村長への手紙 ロボット山の兄弟への手紙 ポポルへの手紙 離れた恋人に送る手紙 エミールからの手紙 武器グレードアップのお知らせ 崖の村の村長からの手紙 ゲシュタルト計画 報告書 全体地図 ニーアの村の地図 石の神殿付近の地図 石の神殿の地図 崖の村の地図 海岸の街の地図 砂漠の地図 仮面の街の地図 砂の神殿の地図 ロボット山付近の地図 ロボット山の地図 洋館の地図 神話の森の地図 地下施設の地図 魔王の城の地図 北平原の地図 南平原の地図 東街道の地図 神話の森地下の地図 東京の地図 使用するとPが30%回復する。 使用するとPが60%回復する。 使用するとPが全回復する。上限は超えない範囲で回復する。 +10%上限は超えない範囲で回復する。 +30%上限は超えない範囲で回復する。 +50%上限は超えない範囲で回復する。 +100%上限は超えない範囲で回復する。 3秒毎に+5。効果時間120秒。上限は超えない範囲で回復する。 3秒毎に+10。効果時間120秒。上限は超えない範囲で回復する。 死んだ時に自動で使われ、Pが100%の状態で復活する。武器によるダメージが30秒間倍になる。 効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。武器によるダメージが60秒間倍になる。 効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。魔法によるダメージが30秒間倍になる。 効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。 魔法によるダメージが60秒間倍になる。効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。 物理ダメージを30秒間の間、50%カットする。効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。 物理ダメージを60秒間の間、50%カットする。効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。 魔法ダメージを30秒間の間、50%カットする。効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。 魔法ダメージを60秒間の間、50%カットする。効果アップ系は常に上書きされ、最後にかけた状態のみが適用される。 毒の状態を回復する。魔法が使えない状態を回復する。 すごい臭いで気絶している仲間キャラをすぐに復活させる。 成長促進作用のある肥料。 いつもより早く収穫できるようになります。 保水力たっぷりな肥料。 花や実の状態をいつもより長く保つ効果があります。 栄養豊富な肥料。 いつもより収穫量を増やすことができます。 かぼちゃの種。畑で育てる事ができる。 スイカの種。畑で育てる事ができる。 メロンの種。畑で育てる事ができる。 ひょうたんの種。畑で育てる事ができる。 トマトの種。畑で育てる事ができる。 ナスの種。畑で育てる事ができる。 ピーマンの種。畑で育てる事ができる。 豆の種。畑で育てる事ができる。 小麦の苗。畑で育てる事ができる。 イネの苗。畑で育てる事ができる。 ダリアの球根。畑で育てる事ができる。 チューリップの球根。畑で育てる事ができる。 フリージアの球根。畑で育てる事ができる。 月光草の種。畑で育てる事ができる。 かぼちゃの実。煮ると甘くホクホクして美味しい。 スイカの実。水分たっぷりで甘みの多い果実。 メロンの実。芳しい香りの果実。 ひょうたんの実。食べるだけでなく容器としても用いられる。 トマトの実。よく熟れた真っ赤で瑞々しい野菜。 ナスの実。つやつやとしてキュートな形の野菜。 ピーマンの実。栄養たっぷりな野菜。苦味があり、苦手な子供が多い。 豆の実。幅広く食材として用いられる。 小麦。パンの材料となる。ご飯に混ぜて食べても美味しい。 米。炊いて食べるだけでなく、お酒の材料にもなる。 ダリアの花。観賞用として幅広く親しまれている。 チューリップの花。寒さにも強く、様々な地方で愛されている。 フリージアの花。良い香りがし、切り花に多く用いられる。 赤色の月光草の花。使用するとPが30%回復する。 黄色の月光草の花。使用するとPが30%回復する。 橙色の月光草の花。使用するとPが60%回復する。 桃色の月光草の花。使用するとPが60%回復する。 青色の月光草の花。使用するとPが30%回復する。 水色の月光草の花。使用するとPが60%回復する。 白色の月光草の花。月光草が白色の花を咲かせる事は珍しく、別名で「月の涙」と言われる事もある。 使用するとPが全回復する。 釣りのエサ。魚釣りのできる場所で使用すると、釣りが開始される。 海水の魚の好物。 海水魚喜歡的食物。 淡水の魚の好物。 釣りで使う疑似餌。 魚釣りのできる場所で使用すると、釣りが開始される。 どこにでも生息する海水魚。 釣りのエサとしても使用できる ポピュラーな淡水魚。 釣りのエサとしても使用できる。 猛毒のある海水魚。 毒のない所を食べると美味しいらしい。 縁起が良いとされる海水魚。 高値で取引される。 獰猛な事で知られる海水魚。 するどいくちばしを持つ巨大な海水魚。 生きている化石と言われる、伝説の巨大海水魚。 鮮やかな体色の淡水魚。 幅広く生息する淡水魚。 猫のようなヒゲをはやす事で知られる大型の淡水魚。 卵が美味で珍重される大型の淡水魚。 太古からその姿を変えずに生き抜いてきた伝説の巨大淡水魚。 砂の中を好む、変わり者の甲殻魚の一種。 ある程度なら陸上でも生活できるように進化した伝説の超巨大魚。 入り江で釣れる海水魚。 胃ごと食べると体に良いとされ、重宝される。 ただし、胃は苦い。 水中によくある植物。 折れた木の枝。 錆びて穴のあいたバケツ。金属は稀少なので高値が付く。 何かの缶詰の空き缶。金属は稀少なので高値が付く。 採掘で入手できる鉱石。金を含有している。 採掘で入手できる鉱石。銀を含有している。 採掘で入手できる鉱石。銅を含有している。 採掘で入手できる鉱石。鉄を含有している。 採掘で入手できる鉱石。水晶の塊。 採掘で入手できる鉱石。叩くと火花を散らす。 採掘で入手できる鉱石。緑色をした美しい宝石になる。 採掘で入手できる鉱石。宇宙から飛来した隕石の一種。 採掘で入手できる鉱石。樹液などが化石化してできた半透明の宝石。 採掘で入手できる鉱石。光を当てるとしばらく輝き続ける。 因而被稱為螢石。 焼き物や土木の材料にされる粘っこい土。 木から落ちた実。 シダ植物の一種。若い芽は食用となる。 手ごろな大きさの枝。 木から必要な部分だけ切り出した木材。 植物から得られる軟質の液体。 細く紐状に伸びる植物。ロープなどとしても使われる。 保水性に優れた植物の一種。観賞用や肥料として幅広く用いられる。 木の根元などに生える菌類。 食べるだけでなく、薬としても用いられる。 木の幹などから分泌する粘着質の液体。 羊から獲れた肉。 イノシシから獲れた肉。 羊から獲れた毛。 イノシシから獲れた毛皮。 狼から獲れた毛皮。 狼の鋭い牙。 大蜘蛛から採取した糸。 蝙蝠の小さい牙。 蝙蝠から獲れた羽。 ヤギから獲れた肉。 ヤギから獲れた毛皮。 鹿から獲れた肉。 大蜘蛛から採取した虹色に輝く糸。 イノシシの胆。腹痛や二日酔いに効くと言われる。 サソリの硬い爪。 サソリの毒のある尾。 機械の部品の一部。 レア度の高い金属の使われている部品。 錆びついてボロボロになった機械の部品。 機械から漏れたオイル。 マモノが落としたネックレス。 マモノが落とした指輪。 マモノが落としたイヤリング。 マモノが落としたチョーカー。 マモノが落としたピアス。 マモノが落とした腕輪。 読めない文字で書かれた何かの技術書。 汚れて読むことのできない本。 分厚い辞典と思われる本。 ページがはり付いて開かなくなった写真集。 クレヨンで落書きされた絵本。 ボロボロになった古い教本。 汚れてすりきれたバッグ。 派手な飾りの付いた帽子。 ゴワゴワになった革製のグローブ。 薄汚れた絹のハンカチ。 底の厚い立派な革靴。 複雑でよくわからない機械。 精巧すぎてよくわからない機械。 単純すぎて何かわからない機械。 針が止まった時計。 時を刻まない腕時計。 錆び付いて刃がボロボロになった包丁。 歯が欠けて引けなくなったノコギリ。 ベコベコに凹んだ金属バット。 海岸に打ち寄せられた貝の殻。 海岸に生息する巻貝。壷焼きにすると美味しい。 海岸に生息する二枚貝。食材として用いられる。 海岸に生息する海草。食材として用いられる。 海岸に打ち寄せられた空の瓶。 海岸に流れ着いた木材。 キラキラと輝く美しい真珠。 大粒で黒光りする希少な真珠。 海岸の生物。両手にハサミを持ち、怒ると威嚇する。 星の形をした海の生物。 特産品。海岸で時々拾える。 特産品。鉱石の代わりに時々拾える。 特産品。砂漠で時々拾える。 特産品。ニワトリにしては巨大な卵。 特産品。ロボット山内部で時々拾える。 特産品。谷に住む鷲が産みつけた卵。 特産品。ニワトリの卵。 くるんと巻いたねずみの尻尾。 ちぎれてピクピク動くとかげの尻尾。 鹿の成長途中の角。貴重な薬の材料となる。 洋館で手に入れた『光』と刻印された鍵。 洋館で手に入れた『闇』と刻印された鍵。 マモノが落とした、フリージアの押し花。 崖の村へ届けるように託された、フリージアの鉢植え。 仮面の街へ届けるように託された、フリージアの花束。 宝の地図の場所から出てきたガラクタの山。子供の宝物のようだ。 異国との取引にも使われる純度の高い金貨。 古い字で書かれている上に、擦り切れて読むのが困難になった地図。 洋館の地下で発見したカードキー。AAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。KAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。SAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。TAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。NAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。HAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。MAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。YAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。RAと刻印されている。 洋館の地下で発見したカードキー。WAと刻印されている。 洋館で手に入れた『月』と刻印された鍵。 洋館で手に入れた『星』と刻印された鍵。 高級な小麦を丁寧にひいて作った上質な小麦粉。 粗末な小麦を荒々しくひいて作った粗悪な小麦粉。 どことなく安っぽい香りのする化粧瓶。 配達員から持ってくるように頼まれた小箱。 配達員から預かった婆さん宛の手紙。 水を濾過するための器械。 王家に伝わる方位磁石。 砂嵐の中でも方向を見失わなくなる。 ヨナの咳に効く薬の材料。 接着剤代わりに用いられる粘着力の強い蜘蛛の糸。 平原に住む動物の調査書。 平原で採取できる鉱物の調査書。 図書館の蔵書の一冊。 老婆に渡してくれと託された薬。 老婆に渡してくれと託された良く効く薬。 崖の村へ届けるように託された小包。割れ物注意。 海岸の街へ届けるように託された小包。割れ物注意。 料理のレシピがたくさん載った本。 仮面の街へ届けるように託された小包。割れ物注意。 ジョンが死んでも咥え続けた薬草。 流されて辿り着いた積荷。中身が気になる。 厳重に封をされた古びた小包。 人魚から零れ落ちた涙が宝石となったと言われる、美しい宝石。 古くから魔術や錬金術の材料としても用いられる強い薬草。 精力が増進する薬。 ロボット山の兄弟が暇をみつけては集めたガマの油。薬効が高い。 一週間くらい寝ないでも大丈夫になるが、体は疲弊する。 神話の森の果実の毒を中和する薬。 男の死体が身に着けていた金のブレスレット。 ロボット山の兄弟の特製包丁。切れ味抜群! エレベーターを動かすための交換用のパーツ。 ボロボロで読むのが難しい宝の地図。 修繕されて読めるようになった宝の地図。 婦人がつけていたヒスイで出来た髪飾り。 研究所の所員の名簿リスト。 鍵のかかった小さく持ち運べるが丈夫な金庫。 金庫を開けるための鍵。 石の神殿に生える大樹の根の一部。 持ち主の見たい事を見せると言われる石。 その力から、よく占いに使われる。 女の子向けの可愛らしいリボン。 ヨナが身に着けていた可愛らしいリボン。 石の神殿で見つけた、青銅製の鍵。 石の神殿で見つけた、真鍮製の鍵。 老獪なイノシシの大きな牙。 それを持つ戦士には、イノシシが敬意を払ってくれると言われる。 購入すると庭で作物を作りたくなるらしい。 真っ赤なカバン。 古びたランタン。 油の切れた古いランタン。 難破船の船底で見つけた鍵。 難破船で見つけた鍵。山を下る2頭の山羊の姿が象られている。 難破船で見つけた鍵。4匹の蜥蜴が丸まった姿が象られている。 何かの開錠手順のメモ。 右、左、右、上、下、下、上、左、下、右、右、上、下、左、下…… 赤い宝石の原石。一見ただの赤い石ころに見える。 貴重品の説明59 貴重品の説明60 貴重品の説明61 貴重品の説明62 ヨナからの手紙 老婆の「愛しい人」からの手紙 配達員からの仕事依頼書 配達員からのお礼の手紙 謎に包まれた招待状 兄弟の店の再オープンのお知らせ 仮面の王の結婚式招待状 仮面の王からの依頼 過去の研究について書かれている記録 崖の村の村長への安否を気遣う手紙 ロボット山の兄弟の店への感謝状 マモノについて書かれている手紙 離れた場所に住む恋人への手紙 エミールの近況報告 ロボット山の兄弟から届いた武器グレードアップ完了のお知らせ 崖の村の村長から届いた問い合わせの返信 ゲシュタルト計画の定期報告書 この辺り一帯を確認できる地図。 ニーアの村の地図。 石の神殿付近の地図。 石の神殿の地図。 崖の村の地図。 海岸の街の地図。 砂漠の地図。 仮面の街の地図。 砂の神殿の地図。 ロボット山付近の地図。 ロボット山の地図。 洋館の地図。 神話の森の地図。 地下施設の地図。 魔王の城の地図。 北平原の地図。 南平原の地図。 東街道の地図。 神話の森地下の地図。 東京の地図。 おにいちゃんへ ヨナは もうおおきいから おにいちゃんがいなくてもへいきだよ でもたまに さみしいと思うよ そんなときヨナは おそらをみます このそらが おにいちゃんのいるまちの そらとおんなじだよね だから さみしくなんか ないよ かぜをひかないでね ヨナ ヨナは おにいちゃんが しんぱいです。 ヨナの くろいびょうきのせいで おにいちゃんがくるしんでいると ヨナは かなしいです おにいちゃん ヨナの びょうきのことは もういいから、あんまり がんばらないでね ヨナのびょうきは くるしいけれど おにいちゃんが くるしいこと のほうが ヨナはもっとくるしいです きょう ポポルさんが けーきをくれました あまくて あまくて おいしかったよ ほかの むらのひとも ヨナにやさしくしてくれます だからびょうきのことなんか ちっともきになりません おにいちゃんも ヨナのびょうきのことは わすれて はやくいえに かえってきてほしいよ 最愛の君へ。 君と逢えなくなって随分経ちました。 遠い国で病気になるのは大変だけれど、なんとかやっています。 周囲の人も優しく、ゆっくりと身体を治してから国に戻ろうと思います。 心配しないでください。 あと、君も身体を大事にね。一時も君の事を忘れた日はありません。 それでは、また。 お元気ですか?私は元気です。 なかなか病気は治りませんが、君がその港町で待っていてくれると言う だけで、生きる気力が湧いてきます。 遠い場所で寂しい想いをさせてしまっていますね。 でも、決してこちらに来ようとはしないでください。私が怪我をしたの も荒れた海での航海が原因ですから。 必ず帰ります。その日まで待っていてください。 そうですね。逢えなくなって、もう50年を超えましたよね。 お互い、おじいちゃんとおばあちゃんになってしまいました(笑) 僕らが出会ったときは、君は街で一番の美少女でしたね。 でも、私が惹かれたのは君の心の優しさでした。 もう随分会っていませんが、手紙を見ると君の魅力は変わってないよう です。君と出会えた事を神に感謝しています。もちろん、君にもね。 必ず戻ります。街で待っていてください。 前略ポポル様 いつもお世話になっております。 折り入って相談させて頂きたい事があります。 実は最近村の中で夢夢夢を見続け夢夢夢夢る夢夢夢夢夢という夢夢夢夢 夢夢悪夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢 夢夢夢あ夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢虚夢夢夢夢夢夢呪夢夢夢夢夢夢夢夢夢 夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢 夢夢夢夢悪夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢が夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢 夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢言葉夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢 夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢誰か夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢 ニーア様 ひさしぶりです。 ちょっとお願いしたいことがあって手紙を書きました。 じつは例のばあさんに手紙を届ける必要があるんだけど、足の具合が思 わしくなく配達業務が滞っているんだ。 他の国の配達員も手がいっぱいらしく、当分動けそうにない。 ……といっていますが、あのばあさんが苦手なだけの気もするけどね。 立ち向かえるのは君たちだけだと思うんだ。 この前は配達業務の補助、本当にありがとう! 良ければお礼を受け取りに来て欲しい。 海岸の街の郵便局まで来てくれ。 よろしく頼むよ! 前略 ニーア様 風の噂で、あなた方のご活躍を伺いました。 なんでもマモノを相手に大活躍をされているご様子。 この陰鬱な時代の空気を吹き飛ばすような痛快なお話に、心を打たれる 想いです。 もしよろしければ、我が屋敷においでになってその御武勇を伺えればと 考えております。場所は南平原にある洋館になりますので、お時間があ る時にでもお立ち寄りください。 「兄弟の店」からのお知らせ。 拝啓 ますますご清栄のことお慶び申し上げます。 さて、長らくお休みを頂きご不便をおかけしておりましたが、本日より ロボット山「兄弟の店」が新装開店となりました。 ご多忙中とは存じますが、皆様お誘い合わせのうえ足をお運びいただけ ますようお願い申し上げます。 まずは、書中をもちまして新装開店のご挨拶とご案内申し上げます。 記:「仮面の王」婚礼につき掟の儀式を行う事を通知する。 追伸 堅苦しくて申し訳ない。 結婚する事になったんだ。よければ来てくれ。じゃ! 通知 ニーアへ ちょっと考えるところがあって、街を空ける事になりそうだ。 もし自分に何かがあったら、街の事をよろしく頼みたい。 副官にもまだ言っていないんだけどな。 なんか、お前達には先に伝えておこうと思って。 じゃ、また。 仮面の王より 通達:記録の保管について 先日の6号事故に伴い、防止策として記録室を設置した。 石化・獣化を含む各種魔法の制御及び解除の方法を記録すると同時に、「6号封印計画」「7号計画」を推進する。 洋館中庭の出入り口の管理には十分注意されたし。 以上。 報告:「6号計画」進捗報告 6号計画については基礎研究が終了し起動実験を待つ段階に なった。ゲシュタルト派の躍進が予想される為、国立兵器研 究所としては6号計画の完了を最優先項目とし、他の計画に ついては一時凍結とする。 連絡:封印管理施設について 本日の進捗会議では以下の項目について検討する。  ・「6号封印計画」の終了について。  ・「7号計画」の進捗報告。  ・研究所の地上偽装施設を洋館風にする事について。 件の7体の献体候補から、6号計画最終候補が献体「ハルア」 に確定した事を報告する。 予備である献体「エミール」を除く5体の献体については機密 保持の為廃棄処分を行う予定。 崖の村 村長様 ここしばらく公的な連絡を含めたお返事がありませんが、村の様子は如 何でしょうか?街の商人も取引の連絡が途絶えたと申しており、心配し ております。 マモノが頻繁に出るようになりましたが、貴村は大丈夫でしょうか? 崖の村は日照時間の関係からマモノが発生しやすいのではと、心配して おります。まずはご連絡頂ければ幸いです。 海岸の街 町長。 ロボット山 「兄弟の店」担当者様 先日は良いお取引をさせて頂き、ありがとうございました。 大変失礼ながら、お二人の若さ故にやや疑ったような態度を取らせて頂 きましたが、頂いた各種金属は上質であり、大変満足しております。 今後とも良いおつきあいをさせて頂ければ幸いです。 以上、よろしくお願いいたします。 海岸の街の町長です。 連絡が途絶えがちだった崖の村ですが、マモノの出現率が以前よりも増加しているようです。村長との連絡も取れません。 マモノの勢力は以前よりも拡大しているようなので、貴方の村も防衛体制を整える事をお薦めいたします。 私たちの所はまだ発生していませんが、気をつける必要があるかと思い お手紙を送らせて頂きました。 以上、ご連絡まで。 大切な君へ。 「フリージア」の栽培に成功しました。 長く待たせてごめん。収入も安定し、暮らしの目処も立ちました。 これを機に、こっちの村で一緒に暮らしませんか? というか……結婚してください。 恥ずかしくてどう書けばいいのか判らなかったけれど、今の自分の素直な気持ちです。 村を離れて随分経ったけど、君への気持ちは今でも変わりません。 待っています。 ニーアさん おひさしぶりです。エミールです。 シロさんとお二人仲良くされていますか? 最近ちょっと気になる記録を見つけました。 もしかしたらカイネさんの石化を解除させる為のヒントにつながるかも しれません。よければ一緒に見てもらえればと思います。 まってます! 武器のグレードアップが終了しました。 取りに来てもらえれば、いつでも使えるようにしておきます。 あと一つ、お願いがあります。 そちらは武器の引き渡しの折にでもお話させて頂ければ。 ロボット山「兄弟の店」より。 前回報告書にも書いたように、白塩化症候群への対処法としてのゲシュタルト化は一応の成功を見た。身体情報の保存先としてのレプリカントも予定通り抑制された文明の中でオリジナルの遺伝子を継承している。未だ対処法が特定されぬ病原菌が死滅した時に備えた私たちアンドロイドによる監視体制も順調に機能している。 監視者 コードネーム「ポポル」 近年見られる「崩壊体」に対する対処方法について。崩壊体とは言うまでもなく自我の崩壊したゲシュタルトであるが、当初の予定と異なり、増加の一途を辿っている。レプリカントを襲う崩壊体も現れている事から、抜本的対処が急がれる。この発生理由については諸説あるが、ゲシュタルト化のプロセスに何らかの技術的欠陥があったと考えるのが妥当であろう。今後とも追跡調査の必要があると考えている。 監視者 コードネーム「デボル」 ケース23「緊急時の対応協議」委員会特別会議議事録 議題 ・崩壊体の増加経過観察。 → 承認 議題 ・復帰スケジュールの前倒しについて。 →承認 報告 ・人類復活スケジュールについてキーコード「黒の書」の使用の検討。 報告 ・上記に伴う復号システム「白の書」の起動準備。 報告 ・「白の書」起動に伴うニーアの誘導と解除コードの収集指示。 崩壊体の増加はレプリカント達の自我の拡大と、オリジナル・ゲシュタルトの不安定さから来るものであった。※ゲシュタルト化終了後にオリジナルの影響がある事は予測されていなかった。オリジナル・ゲシュタルト及び崩壊体である実妹ヨナの関係について早急に対処をする必要がある。監視者連絡会でも動揺が広がっており、崩壊体問題に対する早急な対処が緊急課題としてまとめられた(別紙参照)。 崩壊体の増加はレプリカント達の自我の拡大と、オリジナル・ゲシュタルトの不安定さから来るものであった。※ゲシュタルト化終了後にオリジナルの影響がある事は予測されていなかった。ついて早急に対処をする必要がある。監視者連絡会でも動揺が広がっており、崩壊体問題に対する早急な対処が緊急課題としてまとめられた(別紙参照)。 名為軍團,將世界封閉於幽暗之人。 一切皆要牺牲。 一切淪為犧牲。 别取回光明。 别取回容器。 别取回未来。 别取回那些。 別讓人收回容器。 ヨナは もうおおきいから おにいちゃんがいなくてもへいきです でもたまに さみしいと思う ときがあります このそらが おにいちゃんのいるまちの そらとおんなじなら いいなっておもいます ヨナの くろいびょうき のせいで おにいちゃんが くるしんでいる から ヨナは かなしいです がんばらないでください あまくて あまくて おいしかったです かえってきてほしいです 很甜 村里的 所以这点病 希望 快点回家吧。 悠娜 給哥哥 今天波波菈小姐送了蛋糕給我 很甜很甜 村裡的人也都對我很好 所以我完全沒有在意生病的事 快點回家 メモの文章 名もなき刀工の剣 不死鳥の短剣 百獣の剣 迷宮の声 愚者の抱擁 古の覇王 輪廻転生 地竜の鉤爪 涅槃の短剣 月光と闇 背信の刃 ゆりの葉の剣 信義 鉄パイプ 天叢雲剣 不死鳥の大剣 百獣の剣王 迷宮の歌 愚者の慟哭 双子の牙 断罪の斧 不浄なる斧 鉄塊 侘寂 不死鳥の槍 百獣の双槍 迷宮の息 愚者の盟約 王妃の玉座 日出国の魔刃 王位簒奪者の槍 草原の竜騎槍 兵士長の聖槍 カイネの剣 カイネの斧 村の鍛冶職人が作り上げた素朴な刀。 戦闘用というよりは、農作業用といった趣がある。 伝説の不死鳥の羽で作られたとされる、神官が使っていた祭具。 装飾にこだわっているため、武器としての能力は未知数。 とある戦士が百獣の王をモチーフに作らせた剣。 その様相はまるで人々からの視線に気づかないかのように狭く短い。 大獣の牙を混ぜて鍛えられた片手剣。重くて破壊力がある。 その刀身は迷宮への生贄の血肉を、数え切れないほど浴びている。 古の覇王が使っていた剣。 不老不死の夢を求めて、最後の瞬間まで国民たちの命をその剣で狩り続けた。 丸い刀身を持つ特殊な剣。 所持者の命を奪うとの言い伝えがある。 古の時代に存在していたとされる巨大生物の化石から作った剣。 普通の剣よりも重いが、鍛えることで切れ味は増していく。 神殿建立の際、人柱となった少女達の自害に用いられた聖なる短剣。 目の見えない剣士が神から授かったとされる剣。 その刀身は闇の中でも鈍く光り、敵の格好の餌食となってしまったらしい。 迷いのあるものがこの剣を振るうと、その刀身はくすんでしまい、なまくら同然となってしまう。 女性剣士が愛用していた細身の剣。 彼女の戦い方はまるで踊るようで、敵方の人間は魅了されている内に命を絶たれたと言われている。 主君を敬愛する付き人が持っていた剣。 その強い忠義心は刀身の様に曲がることなく今でも主君を守ろうとしている。 文明時代の名残を残す、棒状の武器。 刀身の鉄の匂いは、材質によるものか、血によるものなのかはわからない…… 殺しを愛した女が振るった剣。 元は双剣だったが、激しい戦いの中で一本が折れて一振りの刃となった。 レベル1武器説明 8つの頭と8本の尾を持った化け物に婚約者を攫われた男が、この剣で見事退治したとの言い伝えがある剣。 伝説の不死鳥の羽で作られたとされる、神殿の護衛兵が用いた大剣。 とある王が百獣の王をモチーフに作らせた大剣。 その様相はまるで、うるさい国民達の叫びを一掃するかのように広く長い。 大獣の角を混ぜて鍛えられた大剣。 重くて破壊力がある。その刀身は深く静かな迷宮へ誘うかの様に鈍く光り人々を惑わせる。 世界を救おうとした男が使った、勇敢なる竜をモチーフにした武器。 神の怒りを鎮めるために捧げられた巨大な斧。 その実態は幼い双子の血によって洗われた、呪わしき供物。 歪んだ愛情を持って娘を育てた父親が、娘の婚約者を殺そうとした際に、身を挺して庇った娘を誤って殺してしまった斧。 醜い心の魔術師により、火トカゲが封じ込められた斧。 巨大な剣。剣をふるい敵を倒すごとに、相手の血や肉片がこびり付いてしまうので、その重量は増していく。 貴族の騎士が物乞いの言葉に感銘を受け、その場で全ての装飾品を外してしまった槍。 伝説の不死鳥の羽で作られたとされる。 旅の修道士が護身用にと使っていたもの。装飾にこだわっているため、武器としての能力は未知数。 とある領主が自らの力を誇示する為に百獣の王をモチーフに作らせた槍。 その様相はまるで、領民達を疎んじるかのように重く長い。 大獣の爪を混ぜて鍛えられた槍。重くて破壊力がある。 その刀身は深い憎悪で満ちており、見た者全ての心を惑わし引き裂いてしまう。 遥か昔に存在していたとされる、赤き竜との契約により生み落とされた槍。 王である夫を操り、陰から政権を支配していたある王妃の愛槍。 息子たちの妻を何人も殺し、百年近くその地位に君臨し続けた。 斬られたものは痛みも感じずに絶命していくという。 そのあまりの切れ味の良さから、刀鍛冶が自らの命で試し切りをした程だという。 王子の影武者をしていた男が王子を刺し殺した槍。 最後には自らもその槍に貫かれる事になった。 覇王と老竜の盟約の槍。 僧兵の長が自らの命と引き替えに兵団を守ったとされる槍。 村の鍛冶職人が作り上げた素朴な刀。戦闘用というよりは、農作業用といった趣がある。 復讐の為だけに生きていた男が、呪われし竜を封印して生み出した剣。 レベル2武器説明 村の鍛冶職人が作り上げた素朴な刀。戦闘用というよりは、農作業用と いった趣がある。 レベル3武器説明 レベル4武器説明 巨大な剣。 剣をふるい敵を倒すごとに、相手の血や肉片がこびり付いてしまうので、その重量は増していく。 東京 ニーアの村図書館 南平原 東街道 なし 防御 回避 黒の弾 黒の幻影 黒の手 黒の槍 黒の旋舞 黒の暴食 黒の轟壁 黒の処刑 閲覧するグループを選択してください エディットするワードを選んでください 全て 魔法 武器 体術 全てのワードエディットターゲットの一覧 魔法ワードエディットターゲットの一覧 武器ワードエディットターゲットの一覧 体術ワードエディットターゲットの一覧 現在設定できるワードエディットターゲットはありません 現在設定できる魔法ワードエディットターゲットはありません 現在設定できる武器ワードエディットターゲットはありません 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サラウンド 环绕声 環繞 贄 機械の理 記憶する樹 石の守護神 忠誠のケルベロス 病 白の書 黒い文字 カイネ 崖の村での戦い エミール ロボット山の兄弟 おかあさんのパン 捨て子 老婆の手紙 配達員からの頼み事 老婆に困る配達員 伝えたい事 フィーア 迷子の王 襲われる村 5年後 ハルア カイネ復活 守るロボット 差別されるニーア達 砂漠の狼 疑いの村 最後の出立 羊狩り 薬草収集 門番のお使い 受け取りは正確に 失われた卵 定番の家庭料理 遠出の買い物 図書館の整理 良く効く薬 家の修繕 ヨナの料理 もっと良く効く薬 運び物は慎重に 老朽化 釣りをする人 続・釣りをする人 故障した船 初めての釣り 続・続・釣りをする人 続・続・続・釣りをする人 続・続・続・続・釣りをする人 続・続・続・続・続・釣りをする人 続・続・続・続・続・続・釣りをする人 続・続・続・続・続・続・続・釣りをする人 釣りをしていた人 配達員の依頼 定番料理 新作料理 伝言の掟 お使いの掟 王の仮面 仲直りの贈り物 砂漠に花を 管理人のいない灯台 復興の街 ヨナの贈り物 恋人への手紙 姉妹の歌 消えた犬 新たな商人 家出息子 自慢の恋人 小さな英雄 行方不明の娘 封印されたマモノ 散らばった積荷 宝石の行方 入隊目指して 荒んだ村 新しい交易 病気の子供 最低な男 思い出の包丁 マモノの軍隊 宝物 エミールへの手紙 砂漠の影 友達 フリージア 異分子 魔法の石 大きな力 南平原の主 愛読者 巨木調査 砂塵の悪夢 王の眠りを荒らす者 イノシシ狩り 老婆への配達 敵を倒す 妹の場所に戻る 世話になっているポポルさんに会いに行く ヨナが心配だ。家に戻ろう 世話になっているポポルさんの所に行く 北平原:橋付近のマモノを倒す ポポルさんの所に戻る ヨナの所に戻ろう 図書館にヨナを捜しに行く ポポルさんにヨナの行方を聞いてみる ヨナの行方を捜す 石の神殿にヨナを捜しに行く マモノ達を撃破しヨナを救出する ヨナを連れて家に帰る ヨナをなんとか助けられないだろうか? あの歌の歌詞は……? ポポルさんに「イニシエの歌」について聞きに行く 崖の村の村長に会う 崖の村にあったあの場所は一体何だろう……? 下着女を倒す 巨大なマモノを倒す ポポルさんの所に情報を聞きに行く ヨナの様子を見に戻る ロボット山の商店に行く 村の酒場に行く 海岸の街で薬魚を手に入れる 海岸の街の老婆に会いに行く ポポルさんに手紙を届ける 崖の村の様子を見に行く マモノを撃破する カイネを救う 仮面の街に向かう ヨナの文通相手に会いに行く ヨナの所に戻る ロボット山でチタン合金×3を入手する ロボット山の兄弟の家に戻る 海岸の街で薬魚に関する情報を入手する 入り江で薬魚を釣る ヨナに薬魚を与える 老婆の依頼で郵便局員を訪ねる 老婆に手紙を渡す ヨナに薬魚を与えに戻る 仮面の街の王に会う カイネの所に戻る フィーアに仮面の街を案内してもらう 砂の神殿に王子を助けに行く ヨナのもとに戻る ポポルさんの所に行く ヨナの所へ行く 北平原で羊の肉を手に入れる 商店街の店主に肉を届ける ポポルさんに報告に行く 先に進むための鍵を探す ヨナを捜しに奥へ向かう 新たな言葉を探すため村を去る 行方不明になったカイネを捜す 執事の部屋へ行く 兄弟の母親を捜しに行く 副官と話す 神話の森の村長に会う ポポルさんのもとに戻る 神話の森の村長に挨拶する ポポルさんに薬を貰いに行く 南門の近くでセキトリゴケを取る 村の様子を確かめる 巨大マモノを倒す 図書館に救出に向かう マモノを全滅させる マモノを討伐する ポポルさんの部屋に行く エミールに会いに行く 地下室への入り口を探す 計画室を探す 6号を倒す カイネの下に向かう マモノにトドメを刺す デボルさんとポポルさんに会いに行く 石の神殿の裏側に向かう ロボット山に行く 神話の森に行く 家のポストに手紙が届いていないか調べる ポポルさんの所へ行く ロボット山の兄弟の店に行く ロボット山で形状記憶合金を入手する ロボット山の兄の仇を討ちに行く ロボットとマモノを倒す 神殿の奥に向かう 片腕のマモノを倒す 暴走したカイネを止める 祭壇の奥の扉にアクセスする ポポルに会いに行く 家のポストをチェックする 仮面の王に会いに行く みんなの様子を見に行く 狼を追い払う 仮面の王に会う 狼を全滅させる マモノを倒す 手紙について村人に聞き込みをする 魔王の城に向かう ヨナを捜すため、奥に向かう 魔王を倒してヨナを助ける ヨナの所に行く 薬草×3をポポルさんに買って帰る あの歌は……? 村に戻る 神話の森の村長に話を聞く さて…… 海岸の街にいる赤いカバンの男に会いに行く 海岸の街の酒場で聞き込みをする 南平原で赤いカバンの男の妻を捜す 赤いカバンの男の所に戻る 赤いカバンの男と話す 赤いカバンの男の兄の所に行く 海岸の街の郵便局に行く 海岸の街の入り江で難破船を調べる 難破船の内部を調べる 難破船から脱出する 北平原でマモノを倒す ロボットを全滅させる 神話の森の大樹のウロを調べる 地下空間の奥に向かう 謎のロボットを倒す 複製された自分を全滅させる エミールが結界を壊すまで持ちこたえる 基幹フレームを破壊する 釣具屋の奥さんに話を聞く 死の 屍の 愚の 呪の 命の 祝の 天の 光の 聖の 生の 深淵の 漆黒の 常闇の 暗闇の 薄闇の 残光の 月光の 陽光の 一閃の 閃光の 音楽を愛するロバと 蛙の王様と 7匹の真っ白な子山羊と 甘いお菓子の家と 茨の城の眠り姫と 青い鳥の羽根と 塔の上の長い髪の少女と 灰かぶり姫と 白雪姫の毒林檎と 泡になった人魚と 第一の福音の 第二の予言の 第三の精霊の 第四の経典の 第五の輪廻の 第六の恩寵の 第七の原罪の 第八の贖罪の 第九の使徒の 第十の戒めの 斬血の刃と 紋書の解と 雷撃の牙と 黒雀の翼と 武神の剣と 煉獄の理と 双刀の王と 天翼の舞と 真紅の爪と 業炎の罰と 餓えし亡者の 消えし敗者の 弱き隠者の 儚き愚者の 滅びし弱者の 熱き武者の 猛き覚者の 荒れし勝者の 統べし王者の 強き覇者の が、歌を口ずさむ が、瞼を静かに閉じる が、指先から崩れる が、その手を奪う が、牙で切り裂く が、毒を喉に流し込む が、目を焼き尽くす が、両足をもぎ取る が、首と胴を切り離す が、心臓を抜き去る に、掴む、強く、絞める に、怨恨、憎悪、討伐 に、壊す、割る、砕く に、撃つ、撃つ、撃つ に、重圧、重圧、潰す に、抗う、歯向かう、果てる に、斬る、裂く、千切る に、深く、深く、刺す に、削る、切る、刻む に、殺す、殺す、殺す の狂った調律 の悲しみソナタ の孤独なアリア の悲劇のポルカ の逆行カノン の失われた楽章 の溢れる無限旋律 の満ち足りた鎮魂歌 の喜劇のトレモロ の平和の調べ は、変わる は、離れる は、去る は、過ぎる は、消える は、失う は、崩れる は、壊れる は、死ぬ は、滅びる ハ、悲劇ノ終焉トナル ハ、幸薄ク命ヲ散ラス ハ、絶望ノ淵ニ立ツベシ ハ、命運ガ尽キル ハ、運命ニ翻弄サレル ハ、数奇ナ運命ヲ辿ル ハ、幸福ノ王子ヲ想フ ハ、運ガ味方スル ハ、幸運ニモ死ヲ免レル ハ、強ナル運ニ受ケ給フ と甘く囁く人形 と泣き叫ぶ白鳥 と歓喜に怯える騎士 と苦悩と恍惚の処刑人 と火あぶりの姫 と類い稀なる無知な王 と影に呑まれた使徒 と半狂乱と虚偽の天使 と慈愛と腐敗の悪魔 と空虚な全能の神 は、泡沫に消える カイネ、攻めろ! カイネ、援護だ! カイネ、防御だ! エミールは攻撃してくれ! エミールは援護してくれ! エミールは防御に回れ! 今だ!全員で攻めるぞ! 王が危ない!守るんだ! 押されてるぞ!回復に専念しろ! 獣 仮面の兵士 呼ぶ 魔法/アビリティ 命令 閉じる はずす 未設定 話す 開く 調べる 採取する 持つ 投げる 置く 動かす 拾う 剥ぎ取る 捕まえる つかむ 釣り 乗る 降りる 追い打ち 選択 決定 キャンセル 行送り メニューを開く メニューを閉じる ショートカット ページ切り替え カテゴリ移動 数変更 釣りをやめる 魚を取り込む 初期設定 切り替え キーボードを表示 ロボット山に行ってみる 神話の森に行ってみる ロボット山の弟から手紙が来ていないかチェックする ポポルに話を聞きに行く ]を手に入れた ]はもう持てない]已达持有上限 どの棚を見る? 上段 中段 下段 已获得 已獲得 無法持有更多 ]を自動で使用した 已自动使用 已自動使用 ]に自動で切り替えた 已自动换上 已自動切換為 (所持数: (持有数量:(持有數量: ]に持ち替えた 已换上 已替換為 植える 肥料をやる 水をやる 何もしない 収穫する 様子をみる 行動を選択してください 餌を選択してください。 4がつ5にち おとうさんから てがみがきました。 とおい町で うみがみえるとかいています。 ヨナもうみがみたいなぁ 大きいのかなぁ。 9がつ11にち きょうは おとうさんのたんじょうびです。 なのでヨナは ひとりでおいわいしました。 おとうさん おたんじょうびおめでとう! 7がつ20にち デボルさんとポポルさんが あそびにきました。 おうたをうたってくれて ヨナはうれしかったです。 れんしゅうして おとうさんにきいてもらうんだ! 10がつ28にち きょうはちょっとつらいので おうちにいます。 とおくから デボルさんのうたがきこえてきます。 デボルさんのうたがきこえると、ほっとします。 12がつ1にち あたらしい本を ポポルさんが とどけてくれました。 大きな木のおはなしでした。 木はしあわせだったのかなぁ。 1がつ30にち おとうさんがかえってきた! おとうさんが ヨナにあいにかえってきた! 2がつ4にち ヨナはおりょうりじょうずに なろうと思いました。 おとうさんを よろこばせてあげるんだ! ヨナだけの ひみつのレシピを つくるんだ! 3がつ16にち いつもおそとではしりまわっている おとこの子から きれいなお花を もらいました。 なんてなまえなのか ポポルさんにきいてみます。 8がつ31にち 村がざわざわしています なにかあったのかなぁ。 デボルさんが きにしないでいいと いいにきました。 おまつり じゃないみたい。 なんだろう? 5がつ4にち てがみを まいにちまいにちかいてるけど おとうさん しんぱいしないでね。 ヨナは げんきです。 9がつ21にち おとうさんがはなしてくれる カイネさんって どんな人なんだろうなぁ あってみたいなぁ。 ヨナの おかあさんみたいな人かなぁ。 12がつ22にち ゆきがやみません。 でもやまないあいだは おとうさんが いっしょにいてくれます。 やんだら また でていっちゃうのかなぁ。 おとうさんからのてがみをよんでいたら おとうさんに すごくあいたくなりました。 おとうさんは ヨナのたんじょうびにはかえるって いっていたけど おとうさんのたんじょうびも いっしょに おいわいしたかったなぁ。 デボルさんとポポルさんが かえっちゃった。 かえっちゃったら さみしくなりました。 なので おおきなこえでうたっていました。 ヨナのからだに かってにくろいもようがでます。 そのうち ヨナは まっくろいおばけになるのかな。 きもちわるいよ こわいよ。 本のなかで 大きな木は ずっとまっていました。 ヨナも ずっとまっています。 なにかできるといいのに。 おとうさんは すぐにでていっちゃった。 ヨナのかおを みにきただけだっていってた。 ヨナだけのひみつのレシピが かんせいしたら いちばんさいしょに おとうさんにたべてもらう! おとうさん ヨナは やくたたずじゃないよね? お花のなまえは ずかんにのってませんでした。 デボルさんが なまえをつけていいっていって くれたので おとうさんのなまえに しようかな。 村のちかくに マモノが でたみたいです。 みんな おとうさんがいればいいのにって いっていました。 ヨナも そう思う。 おとうさんからも まいにち てがみがほしいな。 でも そんなこといったら おとうさんは きっと こまっちゃうから ふつかにいちどで いいです デボルさんにきいたら カイネさんは きれいで ぐらまー な人 みたいです。 ヨナも おおきくなったら そうなると思う! 症例報告   ・皮下組織からの変質  ・外因性精神疾患と思われる症例数の増加  ・空気感染の可能性が強い 有効な治療法については現在調査中。 被害状況   「エリコの壁」崩壊。  5000人を超す死者が出た模様。  増援要請が各地で相次いでいる。  引き続き情報収集を継続。 死亡確認  ・遺体は.999%レッドアイ自身であると判明。  ・レッドアイ死亡の確認  ・第13次遠征軍の帰還手配確認  ・レギオンの行動については記録不可。 始祖研究報告  ・熱核攻撃などによる物理的攻撃手段での消滅は不可能  ・未知の粒子が観測される 対処には多元説の証明が必要との結論。 投薬開始   ・白塩化の進行を遅らせる効果の確認  ・被験者に異常数値見当たらず  ・記録は内閣対策室に直接送付の事 新技術について   白塩化症候群に感染するため、万全の策ではないが  一定の効果が期待できる模様。  既に選別された被験者達には施術開始。  安全性についての記録を最優先で行う事。 異常発生   初期段階の被験者達に異常が見られる。   ・自我の崩壊   ・エラーの発生原因の究明   ・対処法の提案 成功例の報告   完全なる成功例を発見し、保護。  条件提示に応じると検体に協力を申し出た。  同じような状況下で失敗と成功に分かれた原因を調査続行。  但し検体者には極秘裏に進行予定。 世界浄化機関の報告  既に第一次派遣団は順調に機能。 但し、今後の動向には注意が必要である。 崩壊体の処分について次回会議にて連絡予定。 スリープモードへ移行  スリープモードへの移行は滞りなく進行。 ゲシュタルト計画の成功を祈る。 おにいちゃんからてがみがきました。 とおいまちで うみがみえるとかいています。 ヨナもうみがみたいなぁ おおきいのかなぁ。 6がつ6にち きょうはおにいちゃんのたんじょうびです。 おにいちゃん おたんじょうびおめでとう。 れんしゅうして おにいちゃんにきいてもらうんだ! としょかんに あたらしいほんがはいったよって ポポルさんがとどけてくれました。 き のおはなしでした。 き はしあわせだったのかな。 おにいちゃんがかえってきた! おにいちゃんがヨナにあいにかえってきた! ヨナはおりょうりじょうずに なろうとおもいました。 おにいちゃんを よろこばせてあげるんだ! いつもおそとではしりまわっている おとこのこから きれいなおはなを もらいました。 なんてなまえなのかポポルさんにきいてみようっと。 むらがざわざわしています なにかあったのかなぁ。 てがみをまいにちまいにちかいてるけど いっぱいおくったら おにいちゃんしんぱいするかな。 ヨナは げんきです っておくらないと。 おにいちゃんがはなしてくれる カイネさんって どんなひとなんだろうなぁ あってみたいなぁ。 ヨナの おかあさんみたいなひとかなぁ。 おにいちゃんが いっしょにいてくれます。 おにいちゃんからのてがみをよんでいたら おにいちゃんにすごくあいたくなりました。 おにいちゃんは ヨナのたんじょうびにはかえるって いってたけど おにいちゃんのたんじょうびも かえっちゃったらさみしくなりました。 ヨナのからだに かってにくろいもようがでる。 そのうち ヨナは まっくろのおばけになるんだ。 えほんのなかで き はずっとまっていました。 おにいちゃんはすぐにでていっちゃった。 いちばんさいしょに おにいちゃんにたべてもらう! おにいちゃん ヨナは やくたたずじゃないよね? おはなのなまえは ずかんにのってません。 デボルさんがかってに なまえをつけていいって いってくれました。 なににしようかな。 むらのちかくに マモノが あらわれたって。 みんな おにいちゃんがいればいいのにって いっていました。 ヨナも そうおもう。 おにいちゃんからも まいにち てがみがほしいな。 でも そんなこといったら おにいちゃん きっと こまっちゃうかなぁ。 ぐらまー なひと みたいです。 ヨナも おおきくなったら そうなるとおもう! むらに しょうにんさんがきていました。 かばんから いろんなものをだしててすごい! おなまえは アコールさんっていうんだって! あさ めがさめると なみだをながしていました。 さみしくて かなしいゆめだったような。 こんど カイネさんにおはなししてみようかなあ。 カイネさんからてがみがきました。 れんしゅうして カイネさんにきいてもらうんだ! カイネさんがきてくれた! カイネさんがヨナにあいにきてくれた! カイネさんを よろこばせてあげるんだ! いっぱいおくったら カイネさんしんぱいするかな。 カイネさんが いっしょにいてくれます。 カイネさんからのてがみをよんでいたら カイネさんにすごくあいたくなりました。 カイネさんは ヨナのたんじょうびにきてくれるって いってたけど カイネさんのたんじょうびも カイネさんはすぐにでていっちゃった。 いちばんさいしょに カイネさんにたべてもらう! カイネさん ヨナは やくたたずじゃないよね? カイネさんからも まいにち てがみがほしいな。 でも そんなこといったら カイネさん きっと こまっちゃうかな。 8がつ14にち げんきになったら うみをおよいでみたいです。 おにいちゃんは ヨナにはあぶないっていうけど きっとじょうずに およげるんだ! 11がつ22にち おにいちゃんが ねるまえにおはなししてくれました。 あかいカバンがおそろいの ふうふのおはなしです。 けんかばっかりだけど なかがいいんだって! 4がつ22にち おにいちゃんが おかあさんのにっきをよんでいました。 ヨナもよんだけど むずかしい じ がおおくて よくわからなかったです。 12がつ12にち きょうはおにいちゃんと てをつないでかえりました。 おにいちゃんのては ヨナよりずっと おおきくて  とっても あったかいんだ。 2がつ3にち すききらいをすると おおきくなれないって  デボルさんが おしえてくれました。 それでも にんじんは にがてです。 3がつ29にち きょうは ひさしぶりににっきをかきます。 まえのにっきを よみかえしたら とってもなつかしいきもちに なりました。 3がつ7にち きょうは おさかなのほんをよみました。 すなをおよぐ おさかながいるんだって。 め がいたくならないのかな? 8がつ1にち がけに おうちがくっついてる むらがあるんだって! みてみたいけど たかくてこわそうだなぁ。 8月1日 2がつ14にち エミールさんから てがみがきました。 おにいちゃんが つよくて かっこよかったんだって! ヨナも みてみたかったなぁ。 7がつ26にち むらのおんなのこが あそびにきてくれました。 おとうさんが うるさくてむかつく っていってたけど ヨナのおとうさんも そうだったのかなぁ。 12がつ6にち おにいちゃんが ヒヨコをつれてきてくれた! ぴよぴよってヨナについてくる かわいい! 2がつ16にち あしたはおにいちゃんと おはなししたいなぁ。 どうすれば おにいちゃんが いえにいてくれるんだろう。 1がつ4にち おにいちゃんにないしょで ごはんつくろうとおもって かいものにいったら ぐあいがわるくなりました。 いつも おねつがでて ごめんなさい。 7がつ23にち ポポルさんから うみ のほんをかりてきました。 うみ のおみずはしょっぱくて のめないそうです。 でも ちょっとだけなら のんでみてもいいかな? 4がつ14にち おにいちゃんが おさかなをつってきました。 つるのが たいへんなおさかななんだって。 ぴちぴちはねてて ヨナはちょっとこわかった。    12がつ20にち おにいちゃんが おうちのはたけに たね をうえていました。 ヨナのすきな カボチャのたねだといいなぁ。 とくべつなことばで おはなしするまちがあるんだって! ヨナもおはなし してみたい! 11がつ18にち きょうは ひとりで おへやのおそうじをしました。 おてつだい じょうずにできたよね? おにいちゃんは よろこんでくれるよね? 9がつ29にち きょうは とっても いいおてんきなので おにいちゃんと おせんたくをしました。 きれいになると きもちがいいね! 4がつ11にち おにいちゃんと シロちゃんは いつもいっしょ。 よくけんかしてるけど ほんとはなかがいいんだって。 ヨナもおにいちゃんに ついていきたいです。 10がつ31にち きょうは しちゅーを つくりました。 はじめて つくったから どきどきしたけど おにいちゃんは ぜんぶたべてくれました! 1がつ21にち おにいちゃんが ちょっとつかれているみたい。 ヨナが おりょうりをつくって げんきをつけて あげなくちゃ! 9がつ17にち おにいちゃんの かばんから  きのみをこっそり もらいました。  ちょっとすっぱい! ひみつのレシピに つかうんだ! 6がつ12にち きょうは むらのけっこんしきです。 およめさんのまっしろなドレスが とってもきれいでした。 4がつ4にち むらのおそとには イノシシさんがいるそうです。 おこらせると とってもこわいんだって。 おにいちゃんが すごくしんぱいになりました。 おにいちゃんに おともだちができたんだって! しかも おうさまの おともだちなんだって! ヨナも おともだちがほしいなぁ。 デボルさんが おうちに あそびにきてくれました。 おさけをのんで とってもきもちがいいんだって! にゃーにゃー いってて とってもかわいかった! 10がつ1にち おさけって おいしいのって デボルさんにきいてみたら さいこうだって。 いつかいっしょにのもうって いってくれました。 5がつ12にち きょうは おせきがとまりませんでした。 おにいちゃんが いてくれれば せなかを なでてくれるのに。 3がつ20にち きょうはすごく ちょうしがいいです! おせきもでないし おねつもないから おそとで いっぱいあそぶんだ! ヨナがおとなになった ゆめをみました。 げんきに はしりまわってて たのしかったなぁ。 ゆめがさめなければ よかったのに。 11がつ23にち おにいちゃんは あさはやく おしごとにいきます。 ヨナも おにいちゃんを おみおくりしたいので いっしょうけんめい はやおきしないと。 9がつ10にち きのうのよる ヨナがねるまで おにいちゃんが おはなししてくれました。 おはなしは わすれちゃったけど うれしかったなぁ。 4がつ20にち きょうは ポストは からっぽでした。 あしたは おにいちゃんからおてがみが くるといいなぁ。 おてがみは きょうもきません。 いつとどくかポポルさんなら わかるかなぁ。 あした きいてみようっと。 6がつ10にち ふしぎなゆめを みました。 おにいちゃんと てをつないで ずっといっしょに ぐるぐる おどるゆめでした。  ・遺体は.999%レッドアイ自身であると判明  ・レギオンの行動については記録不可 国立兵器研究所の報告 アコール社より持ち込まれた武器と、献体達との親和性を確認。 今後も研究用の素体に利用し、6号計画を進行する。 図書館に行ってポポルから仕事を貰う。 ポポルの仕事が終了したので、家に帰ろう。 ヨナが居ないようだ。ポポルなら何か知っているかもしれない。 ヨナが話をしていたという石の神殿へ通じる東門に行こう。 東門でヨナのハンカチがみつかった。 ヨナは村の外に出てしまったようだ。 ヨナは石の神殿に向かったようだ。 危険な目にあう前に見つけ出さなければ。 石の神殿のどこかにヨナが居るはずだ…… 戦いの最中1冊の本、白の書が現れた。 白の書の力を得て、ヨナを無事助け出した。 だがヨナの身体には黒い文様が浮き上がっていた…… ヨナが「黒文病」にかかってしまった。 何か救う手だてを探さなければ…… 村を歩いているとデボルの歌が聞こえる。 歌の内容は白の書によって世界が救われるというものだった。 ポポルの所へ詳しい話を聞きに行こう。 ポポルの話によればマモノを倒し「封印されし言葉」を手に入れること で、ヨナを救うことができるようだ。 「封印されし言葉」を手に入れる為マモノ退治の旅に出る事を決意した。 崖の村で頻繁にマモノが出現するとの情報。 住人から封印されし言葉について何か知らないか話を聞いてみよう。 ここには封印されし言葉はなさそうだ。 ポポルのところに戻って再度情報を聞こう。 帰り道、出口付近にある家で不思議な花を見かける。 そこに突如女性の姿をしたマモノが現れ、戦いとなった。 マモノの姿をした女性はマモノ憑きと呼ばれる人間、カイネだった。 崖の村に大量のマモノが発生したらしい。 カイネの安否も心配だ。急いで崖の村に向かおう。 カイネと共に戦った巨大なマモノが再び現れた。 奴を倒し「封印されし言葉」を手に入れろ。 巨大なマモノはカイネの育ての親の仇だった。 復讐を遂げたカイネは復讐以外の自分を探す為、仲間になることを約束 してくれた。 謎の招待状が届いた。 詳しい話を聞きに南平原の洋館へ行こう。 食堂で待っていたはずのカイネが行方不明になった。 心配だが、まずは手紙の差出人である洋館の主を探し出そう。 洋館の主「エミール」の為に治療方法を屋敷の中で捜索する。 エミールの目は治っていない。 ロボット山に住まう兄弟。 不在の母親に代わってロボット山の内部に向かい、売り物となる素材 を取りに行こう。 取ってきた素材を兄弟に渡した。 これでしばらくは生活できるはずだ。 ロボット山の兄弟の為、パンの材料を探しに行く。 材料は「小麦粉」「イースト菌」「バター」「牛乳」。 村に売っていないか探してみよう。 出来上がったパンを兄弟に届けた。 母親の作ったパンではないが満足したようだ。 いつになっても帰ってこない母親に泣き出してしまう弟。 兄弟の母親を探す為ロボット山の内部に向かおう。 巨大ロボットを倒した先に2つの遺体を見つけた。 1人は兄弟の母親、もう1人は若い男。 母親は兄弟を捨てて若い男と逃げるつもりだったようだ。 ポポルから薬魚を獲ってきて欲しいと依頼を受けた。 海岸の街に向かおう。 まずは薬魚を獲る方法を聞き込みしてみよう。 口うるさい老婆に自分宛の手紙を届けさせろと依頼された。 無事に老婆に手紙を届けた。 海岸の街の郵便配達員からの依頼。 何でも頼み事があるそうだ。 脚の悪い配達員に代わって灯台の老婆に手紙を配達するように頼まれた。 老婆の所に手紙を届けよう。 無事に手紙を届け終えた。 老婆の身体の具合が悪いようだが…… 海岸の街の配達員から「口の悪い老婆に困っている」との連絡。 またあのバアさんと会うと思うと気が滅入る。 灯台の老婆に、灯台を守り続けるように説得する事を依頼された。 あまり気は進まないが…… 老婆の身体はもう限界のようだ。 街の外に出られるように、配達員に交渉してみよう。 ここで諦める訳にはいかない。 再度配達員に交渉してみる為、郵便局に戻ろう。 老婆への手紙は全て配達員の手によって書かれていた。 新たな老婆への手紙を配達員から渡される。 真実を告げるべきか。それとも…… 老婆には真実を告げる事が出来なかった。 本当に正しかったのだろうか。 海岸の街の配達員から連絡があった。 何か伝えたい事があるらしいのだが…… 老婆は死んだ。 彼女は幸せだったのだろうか。 仮面の街とは交易が途絶え、中に入ることが出来ないらしい。 街に入る方法はないだろうか。 カイネによると仮面の街には入る事が出来るらしい。理由は不明。 フィーアに街を案内してもらおう。 仮面の街で出会った少女、フィーアのおかげで 濾過器を注文することが出来た。 濾過器をポポルに届けよう。 濾過器が完成したという連絡を受けた。 早速仮面の街へ受け取りに行こう。 成り行きで「仮面の王子」を助けに行く事になる。 フィーアの案内で「砂の神殿」に向かおう。 無事王子を助け出した。 王子は仮面の王になった。 新たに作られた掟と共にこの街も再び豊かになっていくだろう。 ヨナの薬の在庫がないらしい。 南門の側にあるセキトリゴケを取りに行こう。 マモノが村の中に進入してきた。 ヨナの居るこの村を蹂躙させる訳にはいかない! 黒の書との戦いに敗れ、ヨナは連れ去られてしまう。 そしてカイネは地下室にマモノを閉じ込めるため、自身をエミールの力で 石化させることでマモノを封印した。 ニーアは全てを取り戻す事を苦しみの中で誓う。 ヨナが連れ去られてから5年、世界は大きく変わってしまった。 ポポルの元に手紙が届いているらしい。 受け取りに行こう。 手紙はエミールからのもので、石化したカイネについて話があるという。 話を聞くためエミールに会いに行こう。 石化したカイネについての話を聞くためエミールの所に行こう。 エミールから計画室についての話を聞かされる。 この場所でエミールの石化の力を制御する方法が解るかもしれない、と。 計画室への入り口があるという中庭に向かおう。 計画室の最深部にて究極兵器『6号』を倒した。 化け物の姿となった代償に、魔力を制御する術をエミールは手に入れた。 5年前、マモノを封印するために自らを石化させたカイネ。 今なら彼女を助け出すことができるはずだ。 カイネの石化を解き、封印されていたマモノを倒した。 意識を取り戻したカイネにみんなで喜びあった。 ポポルの話では石の神殿から魔王の居所に行くことが出来るそうだ。 以前の道は使えないが、船に乗って川辺から行く裏道があるらしい。 ヨナを取り戻すため、石の神殿に向かおう。 ロボット山から武器屋の新装オープンの手紙が届いた。 兄は4年前に事故で亡くなり、今は弟が店を経営していた。 新しい武器を手に入れるため素材を集めにいく。 弟から兄の仇であるマモノと巨大ロボット退治の依頼を受ける。 ロボット山の最深部へ向かう。 マモノと巨大ロボットを倒し、兄の敵討ちを果たした。 石の神殿の何処かから魔王の居所への道を探し出そう。 戦いの中カイネが負傷しマモノに乗っ取られてしまうが、意識を取り戻すことができた。 祭壇の奥に扉を見つけるが、暗号によって進めない。 ポポルに暗号の解除方法を聞いてみよう。 仮面の王から結婚式への招待状が届いた。 結婚式の最中、狼の大群が現れた。 狼の攻撃から仮面の王をかばい、フィーアは倒れてしまう。 今は王を一人にしておこう。 仮面の王はフィーアの敵討ちに狼へ戦いを挑むようだ。 加勢するため急いで仮面の街に向かおう。 巨大な狼を倒し、フィーアの敵討ちを果たした。 崖の村の様子が変わったらしい。 ポポルのお使いついでに様子を見に行こう。 村人の中にマモノに乗っ取られていた人間が混ざっていた。 混乱の中、カイネがマモノの攻撃を受け倒れてしまう。 合体して出来た巨大なマモノと戦っている最中、エミールの力が暴走し、崖の村は壊滅してしまう。 全ての鍵が集まった。 最後の準備を整え、石の神殿に行こう。 揃えた鍵を使い、祭壇から魔王の城への道が開かれた。 いよいよ魔王の城にたどり着いた。 商店街から羊狩りの依頼を受けた。 北平原に出て羊の肉を3つ集め、商店街に届けて欲しいと頼まれる。 依頼主に羊の肉を渡した。 仕事が完了した事をポポルの所へ報告に行こう。 ポポルに仕事が終わったことを報告した。 ポポルさんから薬草集めの依頼を受けた。 北平原を探索して薬草を2個集めて欲しいと頼まれる。 薬草を集めた。ポポルさんに渡しに行こう。 薬草をポポルさんに渡した。 北門の門番から伝言の依頼を受けた。 武器屋の奥さんの所へ伝えに行って欲しいと頼まれる。 門番からの伝言を伝えた。 ポポルから書類回収の依頼を受けた。 北、東、南の門番に話しかけ書類を集めて欲しいと頼まれる。 書類を回収終了したのでポポルの所に届けにいく。 全ての書類を回収し、ポポルに渡した。 村の道具屋の主人から依頼。 村で飼育しているニワトリが卵を隠して産んでいるらしい。 卵の隠し場所を探し出して欲しいと頼まれる。 噴水の近くで卵を見かけたという証言を得た。 卵を見つけたので、道具屋に渡しに行く。 依頼主に卵の隠してあった場所を伝えた。 村の噴水近くに居る緑色の服を着たご婦人から依頼を受けた。 羊の肉を10個集めて欲しいと頼まれる。 羊の肉を集めた。依頼人に届けよう。 これからも羊の肉を10個まとめて高く買い取ってもらえるようだ。 村の花屋から依頼を受けた。 海岸の街でチューリップの球根3個を買ってきて欲しいと頼まれる。 球根を手に入れた。依頼主に届けよう。 チューリップの球根を購入し、依頼主に渡した。 村の図書館に居る女性に本棚整理を頼まれた。 2階の東側、左から2番目の本棚に持って行こう。 整理するため、次の本を預かろう。 1階の南側、右から3番目の本棚に持って行こう。 本を整理し終えた。 女性に報告しておこう。 全ての本の整理が終了した。 村の酒場の奥さんから薬に使う材料集めの依頼を受けた。 薬草を3個、木の実を3個、ゼンマイを3個集めて欲しいと頼まれる。 材料は集まった。依頼主に届けよう。 材料を集め、依頼主に渡した。 出来上がった薬を噴水の所にいる老婆へ届けて欲しいと頼まれる。 老婆に薬を渡した。 あの調子なら当分病気にはならなさそうだ。 村にある豚の居る広場の辺りをブラついている男から、ボヤで壊れてしまった台所を直す素材集めの依頼を受けた。 形状記憶合金を1個、チタン合金を10個、壊れたモーターを10個 集めて欲しいと頼まれる。 材料は集まった。依頼主に渡そう。 肥料の買い出しの依頼を村の花屋から受けた。 収穫促進肥料を3個、海岸の街で買ってきて欲しいらしい。 収穫促進肥料を入手した。依頼主に渡そう。 肥料を購入し、依頼主に渡した。 ヨナが料理を作りたいと言い出した。 ヨナのため鹿の肉と小麦を集めなければならない。 材料は集まった。 どんなシチューを作ってくれるのだろうか。 材料を集め、ヨナに渡した。 完成した料理は予想通りのものだった…… 村の酒場の奥さんから再び薬に使う材料集めの依頼を受けた。 風が吹く高所にあるという「鷲の卵」を取ってきて欲しいと頼まれる。 鷲の卵を入手した。依頼主に渡そう。 鷲の卵を入手し、依頼主に渡した。 調合した薬を噴水の所にいる老婆へ届けて欲しいと頼まれる。 これ以上元気になってどうするんだろう。 北門の衛兵から崖の村に荷物を届ける依頼を受けた。 荷物を壊さないよう、注意しつつ運ばなければならない。 届け先は、村の一番高い位置にある金色の家らしい。 荷物を壊してしまった…… 依頼主の所に一度戻ろう。 荷物を無事届け終えた。 依頼主の所へ報告に向かおう。 依頼主に荷物を届け終えたことを報告した。 商店街で犬を連れた若い女性からの依頼。 村の水車の調子が悪いみたいだ。 仮面の街にある「変なモノ屋」で修理用の部品を手に入れて欲しいと頼まれる。 変なモノ屋に依頼した所、素材が不足しているため部品が作れないと言われた。 部品を作るため鉄鉱を10個、丸太を10本集めなければならない。 素材を集める事が出来た。変なモノ屋に持って行こう。 素材を渡したが部品が出来るまでしばらく掛かるらしい。 村に戻って発注が完了したことを依頼主へ報告に行こう。 依頼主に発注が終わったことを伝えた。 商店街の噴水の近くに居た男からの頼まれ事。 村の噴水の調子が悪いみたいだ。 仮面の街にある変なモノ屋で、修理用の部品を手に入れて欲しいと頼まれる。 変なモノ屋に聞いたところ、必要な素材がないため部品が作れないそうだ。 壊れたモーターを10個、切れたケーブルを10本集めなければならない。 素材を揃えた。仮面の街の変なモノ屋に持って行こう。 村の噴水近くの老人から海岸の街の酒場に荷物を届ける依頼を受けた。 海岸の街の釣竿をくれた老人からサーディンを10匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 言われた魚を全て釣り上げる事が出来た。 老人に報告しておこう。 サーディンを10匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人からグローブフィッシュを7匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 グローブフィッシュを7匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の船着き場に居る、赤のたすきをかけた青年から、故障した船を修理するための素材集めの依頼を受けた。 丸太を5本、凹んだ金属板を20枚、磨り減ったネジを10個集めて欲しいと頼まれる。 全ての素材を集めた。依頼主に渡そう。 素材を集め、依頼主に渡した。 薬魚が必要なのだが、釣る方法が良く判らない。 突堤に居る老人が詳しいと言うが…… 釣りの基本操作を覚える事が出来た。 海岸の街の釣竿をくれた老人からニジマスを7匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 ニジマスを7匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人からブリームを5匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 ブリームを5匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人からブラックバスを5匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 ブラックバスを5匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人から砂魚を3匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 砂魚は砂漠の海に居るらしい。砂漠に……海? 砂魚を3匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人からロイヤルフィッシュを3匹釣ってきたら、釣りの技を教えようといわれた。 ロイヤルフィッシュを3匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人からブルーマーリンを2匹釣ってきたら、最後の釣りの技を教えようといわれた。 ブルーマーリンを2匹釣り、老人から釣りの技を教わった。 海岸の街の釣竿をくれた老人から伝説の魚の話を聞いた。 ハイネリアを釣ってこいとの事。 ハイネリアを釣り上げた。老人に見せに行こう。 ハイネリアを釣り、老人の所へ見せに行った。 しかし老人は既に亡くなっていた。 老婆へ手紙を渡した。 配達員の所へ報告に行こう。 崖の村へ手紙を届けて欲しいと頼まれる頼まれる。 ロボット山へ手紙を届けて欲しいと頼まれる頼まれる。 預かった手紙を届け先に渡した。 去郵差那裡向他報告吧。 ポポルへ手紙を届けて欲しいと頼まれる。 預かった手紙をポポルに渡した。 海岸の街、酒場の主人から定番料理の材料集めの依頼を受けた。 薬草を10個、小麦を10個、サーディンを10匹集めて欲しいと頼まれる。 海岸の街、酒場の主人から 新しい料理のアイディアがないか相談された。 図書館で何か探してみよう。 図書館で料理の本を見つけた。 依頼主に本を届けに行こう。 新作料理を作るための材料集めの依頼を受けた。 シャークを5匹、米を5個、キノコを5個集めて欲しいと頼まれる。 東門の門番から仮面の街の武器屋に荷物を届ける依頼を受けた。 仮面の街。指定された住人に伝言を伝える変わった交流会の誘いを受けた。 伝言内容を間違えると初めからやり直しとなるため慎重に 伝えなければならない。 一人目の伝言先は「出口の左を守る者」らしい。 二人目の伝言先は「王の左を守る者」らしい。 三人目の伝言先は「子供の面倒を見る者」だった。 四人目の伝言先は「南東の守護者」だった。 五人目の伝言先は「話の長い人」だった。 5人に伝言を伝え、交流会を終えた。 仮面の街。王の館の前にいる女からの依頼。 掟によって買ってきて欲しいものの名前は言えないとの事。 「縞模様で球体状の食べ物」を10個らしいのだが。 依頼主の求めていたものを見つけ出して渡した。 仮面の街。王の館の衛兵から、仮面を作るための素材集めの依頼を受けた。 チタン合金と水晶を集めて欲しいと頼まれる。 仮面の街の「変なモノ屋」からの依頼。 夫婦喧嘩の仲直りにプレゼントを贈るため、狼の毛皮を10枚集めて欲しいと頼まれた。 素材は集まった。依頼主に渡そう。 プレゼントを贈る相手である奥さんとの橋渡しのため、夫のすぐ上に居る奥さんに話をしよう。 無事プレゼントを受け取り、仲直りできたようだ。 仮面の街。ポストの近くに居る仮面の人から、砂漠に花を咲かせるため、花の種を集める依頼を受けた。 月光草の種(桃)を10個集めて欲しいと頼まれる。 種を集めた。依頼主に渡そう。 花の種を集め、依頼主に渡した。 海岸の街の酒場のマスターから、新レシピのための素材集めの依頼を受けた。 オオナマズを10匹、米を10個集めて欲しいと頼まれる。 材料を集めた。依頼主に渡そう。 材料をマスターに渡した。 これで絶品料理を作る事が出来るようになるだろう。 海の街のレストランに新しいメニューが増えた。 海岸の街。灯台の入り口に立つ男から、灯台の修理用素材集めの依頼を受けた。 割れたレンズを10枚、壊れたバッテリーを10個、謎のスイッチを10個 素材が集まった。依頼主に渡そう。 仮面の街。王の館の衛兵から、街の復興に必要な素材を依頼された。 鉄鉱を20個、粘土を20個、丸太を20本集めて届けよう。 素材を集めた。依頼主に届けよう。 無事に素材を届けた。 これで街も元の活気を取り戻すだろう。 ヨナにメロンを頼まれた。 ヨナにスイカを頼まれた。 ヨナにかぼちゃを頼まれた。 ヨナの手料理を有り難く食べた。 海岸の街の広場の噴水近くに居る男からの依頼。 恋人への手紙を頼まれた。崖の村に届けよう。 恋人は崖の村の村長の家の近くに住んでいるらしい。 どうやら、恋人は居なくなったようだ。男のもとに戻ろう。 男に事の顛末を伝えたが、諦めないと言っている。 デボルさんとポポルさんに歌を聴かせてもらおう。 二人に頼んでみよう。 歌うには特殊な酒が必要らしい。 海岸の街にある酒場に取りに行こう。 酒を造るには素材が必要なようだ。 とかげの尻尾を5本とねずみの尻尾を5本揃えよう。 全ての材料が揃った。海岸の街の酒場に持って行こう。 酒を造る事が出来た。ポポルさんに報告しに戻ろう。 無事にデボルさんとポポルさんの歌を聴く事が出来た。 歌の上手さより変わった酒に驚かされた。 村の南門近くに住む老人からの依頼。 犬を探してきて欲しいらしい。 犬は、北平原でよく遊ぶ事があるとの事。 探し出した犬は既に死んでいた。 飼い主は既に亡くなっていた。 海岸の街。港の船の上に居る子供連れの男からの依頼。 貿易をするため、商品の仕入れに協力して欲しいとの事。 羊毛を10個、天然ゴムを5個、ヤギの毛皮を10枚集めよう。 去收集10份羊毛、5個天然橡膠、10張山羊毛皮吧。 無事入手したので、素材を依頼人に渡そう。 手伝いの荷物運びも無事に終了した。 これで無事に依頼人も貿易商になれるだろう。 報酬は取引を終えてからとの事だ。しばらくしたらまた訪ねてみよう。 南門の近く、武器屋の向かいの村人から依頼。 家出した息子を探して欲しいとの事。 風変わりな帽子をかぶった青年らしい。 家出息子は世話になった酒場のマスターに御礼がしたいと言う。 海岸の街の酒場にいるマスターに、羊の肉を5個とヤギの肉を3個届けよう。 食材を手に入れた。海岸の街の酒場にいるマスターの所に届けよう。 家出息子を見失ってしまった。両親のもとに行ってみよう。 海岸の街で息子の手がかりを探してみよう。 息子は仮面の街に行ったらしい。 ずる賢い家出息子を捜し出し、キツイお仕置きをしてやろう。 仮面の街で息子を見つけた。 逃げようとしているが、逃がすものか! 家出息子は改心した。両親に報告しよう。 両親は居なくなっていた。嘘つき一家だったという訳だ。 灯台近くの広場に居る男から、恋人に贈る為のアクセサリー用素材 「フローライト」を依頼された。 仮面の街の変なモノ屋まで買い出しに行こう。 素材は砂の神殿にあるようだ。 鉱石フローライトを入手した。 男に鉱石を渡した。女性も女性だが、この男も変わってるな。 仮面の街の武器屋の息子が、功を焦り、家を飛び出し砂漠に向かったらしい。 両親に息子を連れ戻す事を依頼される。 息子は制止を振り切り、狼達の所に向かった。 放ってはおけない。 無事に息子を連れ帰る事が出来た。 仮面の街「変なモノ屋」の近くに居る親からの依頼。 家の娘が行方不明になったとの事。 仮面の街の人に聞き込みをしてみよう。 最下層で彼氏といるのを見かけたという証言を得た。 何か手がかりがないか、探してみよう。 彼氏は街の入口の警備をしているらしい。 最下層に血痕があった。 事件の臭いがする……彼氏を探してみよう。 娘の死体を捨てた場所を調べに行こう。 仮面の街を出てすぐの「井戸」にあるらしい。 娘の死体は見あたらない。とりあえず両親に報告をしよう。 娘は生きていた。どこか怪しいのだが…… 仮面の街の門番から、砂の神殿を荒らす盗賊退治を依頼された。 愚かな盗賊はマモノの封印を解いてしまったらしい。 マモノは無事に倒した。 仮面の人に報告しておこう。 依頼主に報告した。 これで神殿も静かになるだろう。 海岸の街。広場で木陰に立つ老婆からの依頼。 沈没した船から流出した荷を回収する事になった。 全部で三つほど集めればいいらしい。 漂着していそうな水辺を探してみよう。 海岸の街の海辺にあった積荷を回収した。 ニーアの村にあった積荷を回収した。 北平原にあった水辺の積荷を回収した。 全ての積荷を回収した。さて…… 依頼主に積荷を渡した。 衛兵に積荷を渡した。 海岸の街。港に居るオレンジ色の服を着た女から 「人魚の涙」という宝石を捜して欲しいと依頼され、海岸の街で情報を調べる事にした。 灯台の老婆と何か関係があるらしい…… 過去の手紙の事を郵便局で調べてみよう。 宝石の件を依頼人に報告にいこう。 依頼人と話をした。 あの宝石にこんな物語が隠されていたとは…… 仮面の兵士になりたい青年の為に、防具の素材を揃える。 必要な素材は鉄鉱×5、丸太×5。 素材を揃えた。青年に渡してやろう。 青年は入隊試験に合格したようだ。 青年は試験に落ちたようだ。 青年は無事に仮面の兵士になることが出来た。 村の道具屋の主人からの依頼。 商店の品物が盗まれるらしい。 犯人探しに協力する事にした。 まずは村の中で聞き込みをしてみよう。 犯人は二人組らしい…… 犯人は子供らしい…… 犯人は子供達だった。 親に話をする必要がある。酒場に行ってみよう。 どうしようもない親だ…… とりあえず依頼人に報告しておこう。 誰か頼りになる人は居ないだろうか…… 依頼人は子供達の保護者を捜してくれるそうだ。 良い人が見つかるといいのだが。 ポポルさんが子供達の面倒を見てくれる事になった。 海岸の街、船に乗っている男からの依頼。 依頼人は船酔いの薬を作りたいらしい。 仮面の街の変なモノ屋に売っているマンドレイクの葉を買って持って行こう。 無事にマンドレイクの葉を手に入れた。 変なモノ屋は何か妙な事を言っていたが……? 依頼人は懲りずにさらに新しい酔い止めを開発したいらしい。 ロボット山の兄弟の店でガマの油を購入し、依頼人に届ける。 ガマの油を購入した。依頼人に届けよう。 弟は何か思わせぶりなことを言っていたが……? 結局依頼人は薬屋になってしまった。 村の食品屋の子供が友達と遊んだ帰りに、原因不明の病気にかかったらしい。 子供達なら原因を知っているだろうか? どうやら神話の森に秘密があるらしい。 毒々しい実を手に入れた。これはなにか関係あるのだろうか? 図書館で解毒剤の製法を調べよう。 どうやら毒の実を子供は食べたらしい。 解毒剤を依頼者に届けよう。 子供の命は失われてしまった…… 子供の命を救う事が出来た。 村の武器屋斜め向かいに座っている女から、人捜しを依頼された。特徴は「黄金の首輪を付けた青年」らしい。 とりあえず、聞き込みをしてみるか。 神話の森にいるという情報を得た。 海岸の街にいるという情報を得た。 ロボット山にいるという情報を得た。 兄弟の店で話を聞いてみよう。 ロボット山内部にいるという情報を得た。 男は既に死亡していた。依頼人に伝えよう。 依頼人に伝えた。 後味の悪い仕事だった…… 海岸の街の酒場のマスターからの依頼。 ロボット山の兄弟の店で包丁を買ってきて欲しいとの事。 高値で買い取ってくれるらしい。 包丁を作るには素材が不足しているらしい。 チタン合金が10個必要な様だ。 素材は集まった。弟に包丁を作ってもらおう。 包丁が完成した。男に包丁を届けに行こう。 無事に包丁を渡す事が出来た。 ロボット山のエレベーターを修理する為、壊れたバッテリーを5個と壊れたモーターを5個集める。 修理材料を集めた。弟の所へ行こう。 エレベーターを動かせるようになった。 ロボット山二階に居るマモノを殲滅しに向かおう。 マモノは全て撃破した。 弟の所に報告しにいこう。 弟に報告した。 彼の心はロボットを壊す事に囚われているようだ…… 村の武器屋の男から、宝の地図を探す事を依頼された。 昔の地図がありそうな場所と言えば……? 地図は傷んでいる。仮面の街の変なモノ屋で復元を依頼しよう。 復元に必要な材料、機械油を3個、ナスを3個、ヤギの毛皮を3枚集める。 復元に必要な素材を集めた。変なモノ屋で地図を復元してもらおう。 地図を復元した。依頼主に渡そう。 男の妻から、代わりに宝探しを依頼される。 とりあえずは地図の解読をポポルさんに頼むとしよう。 地図には「石の神殿。日の届かぬいずこか」と書かれているようだ。 宝を発見したが、ただのガラクタだった。 依頼主の妻に報告しよう。 依頼主から宝の地図をもらった。 ガラクタかもしれないが、ポポルさんに解読をお願いしよう。 髪飾りと交換した金貨を男に渡した。 地図には「鋼鉄の橋の始まりし場所」と書かれているようだ。 髪飾りを男に渡した。 北平原で宝を発見した。 本物の「宝の地図」も世界にはある事を知った。 洋館の執事から、エミールの姿を元に戻す為の情報を入手するため、地下施設の捜索を依頼された。 地下二階のどこかにあることまでは判っているのだが…… 元研究員の住所が手に入った。 海岸の街、入り口の真上にある家らしい。 元研究員の家から、謎の書類が発見された。 執事に見せに行こう。 謎の書類はエミールへの手紙だった。 エミールは喜んでくれたようだ。よかった。 艾米爾似乎很開心,太好了。 仮面の人に化けていた女は倒した。 昔死んだと言うあの女は……あのときからマモノだったのだろうか。 商店街南側入り口の警備員からの依頼。 村にマモノが紛れ込んでいるらしい。 少女によると、マモノは川の近くにいたらしい。 マモノは見つからなかった。 少女にもう一度目撃した場所を聞こう。 マモノは図書館の前付近に居たらしい。 やはりマモノは居ないようだ。 どうも少女の言う事は信用出来ない。 他の村人にも聞き込みをしてみよう。 村人の証言と、少女の証言には違いがあるようだ。 少女に問いただしてみよう。 少女が言うには「北門の近くや、西の高台では『見かけていない』」らしいのだが…… マモノを倒す事が出来た。 警備員に報告しに行こう。 マモノを村から追い出す事が出来た。 海岸の街。武器屋の上に住んでいる男から、仮面の街にフリージアを届ける仕事を受けた。 素材屋を営んでいるらしい。 他说收货人在经营一家材料店。 無事にフリージアを届けた。 戻って男から報酬を受け取ろう。 男から報酬を受け取った。 執事から洋館内部のマモノ駆除を依頼された。 全てのマモノを倒した。 傭兵に化けたマモノも…… 神話の森の入り口近くに居る女から、占いに使うという「魔力を持った石」の入手を依頼された。 ポポルから詳しい情報を入手しよう。 「力の目」は石の神殿屋上にあるらしい。 「力の目」を手に入れた。依頼主に届けよう。 「魔力を持った石」を依頼主に渡した。 しかしあの景色は一体何だったのだろう…… 北平原の橋付近に巣喰うマモノの討伐を依頼された。 だが、マモノはいつも居るとは限らないらしい…… 無事にマモノを殺す事が出来た。これで安心して橋を渡れるだろう。 村の広場の辺りにいる衛兵に報告しよう。 依頼主に報告した。だが、襲われた娘は死んでしまったらしい。 大型のマモノが南平原に出没するらしい。 海岸の街の配達員から討伐を依頼される。 大型のマモノを撃破した。 配達員に報告しよう。 配達員に報告した。 洋館の図書室に発生したマモノを退治するように依頼される。 マモノは殲滅した。これでしばらくは大丈夫だろう。 海岸の街。道具屋の隣に座っている学者の老人から、石の神殿の巨木の根の試料採取を依頼された。 根の皮を入手した。依頼人に届けよう。 無事に試料を依頼人に届けた。 仮面の街の門番からの依頼。 砂嵐の砂漠で行方不明になる人が多いとの事。 調査する必要があるようだ…… マモノを討伐した。依頼人に報告しよう。 依頼人に報告した。 砂嵐の中で暴れるマモノと戦うのは骨が折れるな。 仮面の王から、砂の神殿のマモノ駆除を依頼された。 マモノ達を撃退した。これで古の王達も安らかに眠れるだろう。 村の道具屋近くに座る老人からの依頼。 北平原に居るイノシシが人に危害を加えているらしい。 討伐する必要があるだろう。 イノシシを倒した。依頼主に報告しよう。 依頼主によると、イノシシの牙があればイノシシに乗る事が出来るらしい。 海岸の街の配達員から手紙が来た。 灯台の老婆に荷物を届けて欲しいらしい。 老婆の荷物を預かった。灯台まで届けに行こう。 老婆の荷物を配達した。 海岸の街の配達員からの依頼。 老婆の所に手紙を持って行って欲しいらしい。 口は悪いが性格が悪いという訳ではないみたいだ。 街から出たいという老婆の説得を、海岸の街の配達員から依頼された。 とりあえず灯台の老婆の所に行く事に。 老婆は黒文病に冒されていた。 彼女の願いを叶える為、配達員の所に向かう。 配達員の様子がおかしい。 郵便局に戻ってみよう。 配達員が「見せたいものがある」との事。 郵便局の奥の部屋から探し出す。 老婆への手紙は配達員の書いたニセモノだった。 老婆にはどうやって説明すべきか…… 老婆に手紙を渡し、真実を告げた。 老婆に手紙を渡したが、真実は告げなかった。 何か伝えたい事があるらしい。 老婆は既に亡くなっていた。 ……これで良かったのだろうか。今も答えは分からないままだ。 老婆婆已经去世了。 ゲーム開始!意味不明の状況! 黒い何かをひたすら倒した。自分のレベルが無闇に上昇した。 不安な世界。不安な音。 いきなり未来になった。いや、未来になったというか…… 意外と……RPGっぽい? やたら広い平原に出た。羊が居る。光が眩しい。 どうやら仕事を貰って暮らす身分らしい。 買い物。この世界って貧しいなぁ。 ひとまず休憩。妹に会う。妹? やや不穏な世界だけれど、平和な日々を送り中。 モヤモヤした謎の敵と遭遇。モヤモヤする。 謎の敵を撃破した。ひどく……疲れる。本当に。 家に帰ろう。家に帰るまでが冒険です。 妹がいない。羊の次は妹を捜す事に…… 妹失踪。ちょっとヤバい気がする。 妹捜索中。面倒な事になる予感がする。 ヨナ大捜査線。 巨大植物がある遺跡で妹捜し。 遺跡と敵。居なくなった妹。 妹を発見!この状態でよく寝ていられるな…… 完全に謎の鉄騎士2体を撃破。疲れた。いろんな意味で。 黒の文様。呪われた妹。不治の病……? あんな小さな子が…… ここには書けないがゲームの目的が判ってきた。 平原を横断中。広 す ぎ る な。 崖にある変わった村に居る。なんというか……変わっている。 村の外れにゴミみたいな家があった。 (ほとんど)下着の女が出てきた。 下着女と戦っていたら敵が乱入。滅茶苦茶な事に。 武器を強化してもらうために遠出中。 酒場で仕事を受けられるらしい。貧乏だから素直にうれしい。 ロボット山に向かっている。何がいるんだろうなあ(棒読み) 妹の具合が悪くなった。本気で心配だ。 なぜか今、魚を探しに海へ向かっている…… 口の悪い老婆に遭遇。敵よりタチが悪い気がする。 手紙を配達中。つまり雑用させられ中。 正在送信。 再び下着女の居る村へ。 口から弾を撃ってくる意味不明な巨大トカゲと交戦中。 巨大マモノとの戦闘終結。下着女を助けないと! 砂塵の奥。謎の街へ。異文化コミュニケーション予定。 妹の文通相手が男の子である事が発覚。 薄暗い洋館でイカれた下着女が絶賛行方不明中。 目隠しした少年と出会った。館も少年も怪しすぎる。 洋館からようやく脱出。さすがに妹を放置しすぎの予感。 機械の設備が元気に稼働中。もちろん全部敵です。 ブリキのロボットとブリキの箱とブリキの筒と戦った。 ある兄弟に母親探しを依頼されたが…… 苦い結末だった。あの子達には辛い現実だった。 苦い結末だった。何もかも上手く行く訳じゃない。 天気の良すぎる海の街で魚を探している少年一人。 まさか釣りをさせられるとは。しかも意外と大変。 妹に薬を持って帰る事に。咳をする妹の様子が切ない。 気の強い老婆からの依頼。何だ?この強引なバァさんは! 強引な老婆への手紙を預かった。また会いに行くのか…… 老婆の望みを叶えた……何を望むかは人それぞれだな。 老婆の望みを叶えた。彼女の大切な人とは誰だろう? 病の情報を求めて砂漠の街へ。狼と砂漠と奇妙な人々と出会う。 前 與狼跟沙漠以及奇妙的人們相遇。 砂の流れる変わった街。それを上回る変な人々。 掟とか掟とか掟とか、掟とか掟とか……面倒くさ過ぎる! こ の 街 に 住 む の は 絶 対 に 無 理。 話の流れで変な街の変な王子様を助けるハメに。 夢……夢……これは一体……? 梦……梦…… 夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢 梦梦梦梦梦梦梦梦梦梦梦梦梦 悪夢に囚われた村人達と、悪夢にうなされた自分。 悪夢のような村だった。悪夢のようなゲームだった。 ひさしぶりに自宅へ戻り中。 進行する病。痛む体。あんなに小さな妹なのに…… 妹の為の薬を集めている。笑い事じゃない。 狂い始める平和。嵐の前の、静寂。 巨大な敵が村を襲う。応戦するが、足止めが出来ない! すり潰すように敵を撃破した。破壊された村に悲鳴が響く。 図書館の中にまで敵が侵入。最後の砦で妹を守っている。 あれから、5年。 崩れゆく均衡。荒む世界。 再び、あの陰気な洋館へ向かう。目隠し美少年と再会予定。 秘密の部屋を探している。これ以上まだ秘密があるのか。 そろそろ、何が出てきても驚かない自信が付いてきた。 少年の、姉と、戦っている。 これが……代償……そういう事だったのか…… 復活した敵を二度と復活しないように粉々にしている最中。 世界の裏側から、旅立ちの場所へ。 機械仕掛けの山へ。再び向かう。 悪夢の森へ向かっている。何を言っているか、いつか判る。 手紙が届いているだろうか。誰もいない家、に。 手詰まり感が出てきている。情報を集めていかないと。 5年ぶりに機械の山に向かう。幼かった兄弟に会うために。 機械だけの楽園。鉄の洞窟で彷徨っている。 生き残っている機械達は、何を考えているんだろう。 強化された武器を受け取りに。これで楽になる予定だ。 武器の試し斬りをしている。機械相手なら心は痛まない。 正在试用武器。 狂った機械と戦闘中。本当に、狂ってる。何もかも。 再び、始まりの地で。 再び、倒した筈の敵と。 下着女が暴走した。手に負えない。 祈りを捧げる祭壇。その先に全ての答えが……? ただいまと言う相手のいない家。受け取った手紙。 王からの招待状を受け取った。 ひと時の語らい。束の間の休息。 響く悲鳴。広がる鮮血。取り返せぬ未来と、復讐の炎。 狼達を根絶やしにする。そう、誓った。 何かを手に入れたら何かを失う。その繰り返し。 陰気な村に再来したが、様子がおかしい。 陽気な人々。陽気な会話。それが信じられない。 どうせこんな事だと思った。最低だ。 混沌との戦い。何が正しいんだ……!? 全てが揃った。この物語を終わらせに行く。 敵の本拠地へ。妹を助けに。 妹を探して魔王の城の奥へ。一体ここは何なんだ? 今、最後の戦いを迎えている。もうすぐ、この話も終わる。 小さなクッキーの欠片。「はんぶんこにしよ?」 心が壊れる選択。「さよなら」と笑うのは誰? ちょっと休憩中…… アイドル状態 カバンを持った男に会いに行く。(いつも持っているのか?) 奥さんが行方不明!目印はペアルックのカバン。 奥さんは一人で街の外へ。流れる不穏な空気…… 妻の帰りを待つ夫。この結末をどんな顔で伝えれば…… 夫婦喧嘩は犬も食わない。ちなみに、本も食わないみたい。 水路の整備、頑張ってね。いつか楽をするために。 船頭が無断欠勤。今から家に押しかける。 消えた旦那を探している。原因は夫婦喧嘩。ウンザリする。 最近、ずっと人探しをしている気がしてならない。 近年稀に見るたらいまわし。きっと豪華な報酬が? 流れ着いた難破船。一体何を乗せていたんだろう。 難破船で出会った謎の少女。ランタンの灯りを頼りに奥へ。 崩壊する船と無数の触手。得体の知れない、敵。 鳴り響くマモノの歌。最強の敵。最悪の状況。 いつもいたはずの人がいない。気にも留めず、世界は回る。 失ワレタ世界。記憶が、目覚める。 いつかの訪れた悪夢の森へ。これは夢……いや、現実だ。 森に現れた機械達。村人達はもういない。 大樹に現れた、闇への入口。 失った記憶。取り戻す意味。 謎の声が癪に障る。とりあえず壊す。 呼び起こされる記憶。大切な……なに? 自分自身と戦っている。クソみたいな殺し合い。 現れた仲間。記憶が……解けていく。 目覚める記憶。私には……仲間が……いたんだ。 大切な!仲間が!いたんだ!! おい、勝手に消えて……どういうつもりなんだ! とっとと戻ってこい!この※★◯▲野郎! 私達は生きる。たとえ、それが間違っていても。 ガツ ガツ ガツ ガツ 採掘場で男達が汗を流しながら鉄の石を削っている。男達の陽気な歌が暗い洞窟に響き渡る。 俺達は労働者。鉱山の労働者。土にまみれた労働者。今日も元気に鉄を掘る。 ガツ ガツ ガツ ガツ…… ブオ ブオ ブオ ブオ たたら場で女達がふいごを踏む音がする。 真っ赤に焼けた砂から鉄を取り出す音がする。 私達は労働者。たたら場の労働者。風を送る労働者。今日も元気にたたら踏む。 ブオ ブオ ブオ ブオ…… カン カン カン カン 鍛冶場で刀匠が槌を振るう音がする。 鋼を鍛え刃とする為の力強い槌の音が鳴る。 我は刀鍛冶。一振りの刀を生み出す刀鍛冶。鋼を御する刀鍛冶。 カン カン カン カン…… ザク ザク ザク ザク 戦場で肉が切られる音がする。 敵を殺して、誰かを殺して、人間を殺す音がする。 だれかたすけて。いたいよ。くるしいよ。おかあさんたすけて。 ザク ザク ザク ザク…… 戦地に赴いた男と結婚の約束をしていた娘がいた。 娘は信心深く、朝に昼に夜に祈りを捧げ、ただただその男の無事を願い続けた。 娘の一途な祈りが通じのか、ある夜、娘の夢に光り輝く小鳥が現れ言葉を託した。 「男は無事戻るでしょう。」 小鳥が囀ったその言葉に、信心深い女は泣きながら喜んだ。 「けれど、」 光り輝く小鳥は美しい声で続けた。 「心は戻らないでしょう。」 やがて小鳥の言う通り、男は生きて戻った。 その逞しい体に無数の傷跡を残して。 やがて小鳥の言う通り、男は確かに生きて戻った。 その傍らに見知らぬ美しい女を連れて。 娘はそれでもそんな男に、これまでの愛しさを込めて駆け寄った。 男は驚きその娘を抱きとめるが、やがて倒れ込む。 倒れた男の元に佇む娘の右手には血塗られた短剣が、左手には赤黒く熟れた果実のような男の心臓が握られていた。 もう男の心はどこにも行かない。 むかしむかしある王国に3人の兄弟がいました。 3兄弟の次男は軍隊をひきいる将軍様でした。 軍隊はとても暴力的でみんなおびえていました。 将軍は戦争が好きでした。 もえた街や転がる死体を見ることが好きでした。将軍は征服することではなく、滅ぼす事だけを命じました。 機械のように訓練された兵隊達は将軍様のために村や街や国をぜーんぶ滅ぼしていきました。 将軍様はそれを見ながらグフグフグフと下品な声でわらいます。 軍隊はひたすらに進軍しました。 海の国も、山の国も、夏の国も、冬の国も、東の国も、西の国も、見境なく滅ぼしていきました。 絶対的な将軍様の命令に従い、ずーっと何年も何年もひたすら殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺しまくりました。 やがて軍隊はある国に到着しました。 街の人も兵隊もお姫様も王子様もみんなみーんな槍で突き殺しました。最後にみすぼらしい将軍が涙ながらに命乞いをしてきましたがすぐに殺しました。 その将軍の顔はどこかで見たような顔でした。兵隊達は思い出そうとしましたが、将軍の娘が現れたとたんにその子を突き殺すのに夢中になり、二度とその事を考える事はありませんでした。 その女の子には2本のおおきなツノが生えていたんだよ。耳のちょっと上のあたりから、牛みたいな立派なツノが。ツノの根元を見た事があるんだが、完全に頭の骨から生えてるみたいだったな。 もちろんそんな子はその子だけだよ。他の子は普通の子だった。ツノの子も、生まれた時は小さかったらしいよ。あ、いやツノがね。 そりゃあそうだ。あんなバカデカイツノがあったら、かあちゃんの腹から出てこれやしねえからな。 イジメられていたかと思うだろう?それが全然違うんだな。その子は村の誰よりも強かった。村であの子に勝てる男なんて一人も居やしなかったよ。 力仕事も彼女が一番こなしていたし、村にマモノが襲ってくる時は、いつも彼女が先頭で戦ってくれていた。 何よりみんな、明るくて強い彼女の事が大好きだったんだ。 でも、ある日に襲ってきた大きなマモノは強かった。村の男達はみんなボロ雑巾のように蹴散らされて半分以上が死んだ。ツノの彼女も必死で戦ってくれたけど、やがて力尽きた。 最後にマモノは彼女の身体を持ち上げて、ツノをもぎ取ったんだ。その時の彼女の絶叫は凄かったよ。地面が揺れるような音だった。 静かになったんで家の外に出てみたらマモノと彼女が死んでたんだ。二人とも体中の穴という穴から血を吹き出していた。あれは、なんていうか……真っ赤な花みたいでキレイだったよ。不謹慎な話だけどさ。 それがあんたの最初の質問への答えだよ。この村の村人が全員耳が聞こえない理由。 でも知っておいて欲しい。俺達は誰も彼女の事を恨んじゃいない。死んでしまうよりはよっぽどマシだからね。 後から皆で確認したんだが、彼女の最後の叫びは「さよなら」だった気がする。俺達は最後に聞いた音が、彼女のお別れの言葉だった事を誇りに思ってるんだ。本当にね。 あの囚われし絶望から救われた。 あの呪われた運命を捨てられた。 あの怒りにまみれた炎を鎮められた。 あの出会った日が我を変えた。 我の火で地を焼き尽くそう。 我の牙で血を啜ろう。 我の爪で敵を引き裂こう。 我の翼で空を駈けよう。 その目から光が奪われるのなら。 その肌が血に染まるのなら。 その剣が重いのなら。 その口が物言えぬのなら。 この身体が燃え尽きようとも。 この言葉が奪われようとも。 この契約が果てるまで。 この暖かさが失われるその刻まで。 何世紀にも亘って繁栄した巨大王国に受け継がれていた王族の剣。剣の水晶には魔力があり一万人の血を吸うことで真っ赤に輝き、使っている者を不老不死にするという言い伝えがあった。しかし覇王と呼ばれた最後の王は、不死の身体よりも先代から受け継いだ王国の繁栄を何よりも大事にした。 ある日、最愛の后が不慮の事故により死んでしまう。王の子を宿しており、出産間近の悲劇だった。王は国を継ぐ息子が亡くなったと聞くと、絶望と悲しみに打ちひしがれ、既に高齢となった自分で王家の血が断絶する運命を受け入れられなかった。 ■った王は不死の身体を授かって王国を存続させようと、手当たり次第にその剣で部下や国民達を切り殺した。「私が最後の王ならば、この私が生き続ける限り王国は不滅なのだ!!」 何人も、何百人も、何千人もの国民を切り殺し、剣の水晶は輝きを増していった。あと少し、もう少しでその血のような紅が輝く時、患っていた心臓が急激な負担に耐えかね破裂し、王は亡くなった。目の前の妊婦と胎児を殺せば、ちょうど一万人だった。 そうさ、これは君の命を絶つ為の武器だ。なあに心配は要らない。今まで感じた事のないような苦痛を与えてやろう。最初は痛みなど感じない。まるで水が肌の上をスッと流れたように思うだけだ。痛みを感じる前に流れ出る血で叫び出す奴が多いんだがな。 ああ、そんな簡単には終わりはしないさ。刃のこの部分を使うともの凄く痛いんだ。だからここを使うときはなるべく後の楽しみに取っておくんだ。声が嗄れちゃてからだと何言ってるか判らなくなるからね……うるさいなあ。もう少し静かにしてくれないか?手元が狂うから。 なあに、すぐに殺したりはしないから安心してくれていいよ。じっくりと嬲りながら殺してやろう。人間はね意外と簡単には死なないんだ。それに人間には目が二つあるんだ。耳も二つ。指と爪は二十ずつ。関節に至っては百四十四個もあるんだ。ゆっくりと楽しもうじゃないか。 なぜこんな事をするかって?ふふ……いやだなあ。君が今までずっとやってきた事じゃないか。国民を無実の罪で捕らえて、拷問して、晒し首にするってのは君がやってきた事じゃないか。いやいや忘れてても大丈夫。僕の妻と娘に対して君がやってくれた事を一つずつゆっくりと思い出させてあげるからね。うふ……フふフフふふ…… カビ臭い博物館の奥深く。薄暗い資料室の中で、一人の老学者が座っている。老学者の前には厳重に封印された箱が一つ。先代の館長から「開けてはならない」と厳しく言いつけられていた品だ。 何でもその中には人の生き血を吸う化石が入っているらしい。馬鹿な話だ。狭くて時代遅れにも程がある。本に囲まれた学問の世界で暮らしているから、そんな迷信を信じるのだ。 箱を開ける。埃が舞い上がる。 中には奇妙な形の石が一つ。柄が付いているところを見ると儀礼用の装備だろうか……もしくは武器のようにも見える。興味を引く形だ。これはもっと良く研究せねば。 にしても、こんなモノを怖がっているなんてなんて愚かな者達だろうか。クックック……老学者は化石の先端で左目をエグりながら笑った。 不过,会害怕这种东西的都是蠢货吧。呵呵呵……老学者笑着用化石的尖端挖自己的左眼。 話說回來,那些人竟然會怕這種東西也實在太過愚蠢。呵呵呵……老學者邊用化石的前端挖出左眼邊放聲笑了。…… 少女は生まれた時から婚約者がいると聞かされて育てられました。家の中で日々花嫁修業に励み、夜は窓から見える景色に向かって婚約者へ祈りを捧げました。 「●●様、早く迎えに来てくれる日をお待ちしています。」 少女が暮らす家には、同じ年頃の少女が何人も暮らしておりました。少女たちは全員が同じ婚約者の為に、日々花嫁修業に励み、夜は祈りを捧げました。 ある日、婚約者として選ばれるのは、最も優れた1人ではないのかと少女たちが喧嘩をしました。自分が婚約者として一番優れている、と譲らない少女たちに世話係の女は優しく話しかけます。 「大丈夫、あなた達は全員●●様のお嫁さんになれますよ。」 それを聞いた少女たちは皆笑顔になりました。 婚約の日に少女たちが連れてこられたのは、家の窓から見える石畳が並ぶ場所でした。 少女たちに一つの短剣が渡されます。婚約者に会うにはこの場所で命を絶たねばならない、そう聞かされた少女たちは我先にと短剣を奪い合いながら自害しました。 その後、少女たちが死んだ場所に神殿が建てられました。神殿の名称は少女たちの婚約者の名前でした。 遥か昔に大火事に襲われた国を、全てを凍らせてしまう剣が救ったという伝説がある。永遠に続く業火の苦しみから人々を救ったとされていた。 その剣の周りには何千もの人型の氷像が佇んでいた。 世界中の武器を探し求める男が、剣の前に現れた。 男は剣に幾重にも布を巻いて、剣を持ち出した。しかし、背中の荷物に入れて運んでいると、知らず知らずの間に布もろとも男は凍ってしまった。 旅の巫女が剣の前に現れた。 巫女は神に祈りを捧げた後に剣を取ったが、指先からみるみる身体が冷えていく。巫女は神への冒涜の言葉を叫びながら凍っていった。 奴隷の女がある日、洞窟で岩を削る作業中に剣を見つけた。 女はこんな苦しい毎日を送るなら、剣を突き刺して楽に死にたいと思い剣の柄を握った。しかし、女は凍ることもなく、剣で自分の体を貫くことも出来なかった。 女が主に叩かれながら連れられていく様子を、月明かりに照らされた剣の刀身は映し続けた。 その姉妹は機械仕掛けの人形だった。しかし誰が見ても人間にしか見えない精巧な造りだった。 人間が成し得る技術の粋を用いて作られた二体の人形は、人間のように歩き、人間のように食べ、人間のように笑った。ただ一点、涙を流す事だけは出来なかった。そういう風には作られていなかったのだ。 姉妹は人形だったから何も感じなかった。人と同じように悲しんだりするが、本当は悲しくなんかなかった。悲しいという事が何か判らなかった。友達が事故で死んだ時も、人形を作った制作者が病で死んだ時も、何も感じなかった。姉妹にとっては、ただ居なくなったというだけの事だった。 暖かい春のある日。姉妹のところに一匹の猫が迷い込んできた。ひどく汚れた不細工な猫は、痩せて病気持ちだった。姉妹は面倒だなと思いながら世話をする。ミルクをやり、体を拭いてやり、暖めてやると、猫はすっかり元気になった。 その日から猫は姉妹の周囲を毎日ウロウロするようになった。エサが欲しくてすりより、ネズミを狩ってきては自慢し、だっこして欲しくて毎日鳴いた。姉妹は面倒だなと思っていた。 冬の風が冷たいある日。外から猫が家に戻ってきた。か細い声でヒャーと鳴くとそのまま倒れてしまいそのまま死んでしまった。妹は死体を何度も何度もゆすった。姉は死体に何度も何度も声をかけた。だが、猫は動く事も応える事も無かった。 姉妹は胸の奥の方で何かが壊れる音が聞こえたような気がした。そして、何も感じる事は無くなっていった。 アイシテル。私は彼を心から愛していました。彼も私を愛していました。外で目が合えば私にだけ分かる合図を送り、私の贈るものはなんでも喜んで、「勿体無いから金庫にしまっておく」と言うくらい大事にしてくれました。自慢の恋人でした。 シンジナイ。私の親友が彼をたぶらかし、私から彼を奪ってしまいました。忽然と私の前から消えてしまった彼。残ったのは、私と、部屋に散乱した私の贈り物の数々。金目のものは、村の市場で売られていました。 ユルサナイ。彼は私を棄てたんじゃないわあの女に騙されてるのよ。彼はきっとまだ私に未練があるわ。だってあの女より私のほうが素敵ですもの彼を理解しているもの。早く、早く目を覚ましてねえ!あの女を引き離さないと、あの女を殺さないと!!ハヤク、ハヤクコロセ! ■人と化した女はそのうら若き夫婦を、持っていた剣が歪む程殴りつけ、叩きつけ虐殺した。以来女は行方をくらまし、残されたのは元は人だったとも思えない男女の肉塊と、真っ直ぐな刀身が醜く歪んでしまった剣。刀匠たちがいくら直そうとしても、その刃はもとに戻ることはなかった。 東の果ての都に高名な歌人がいた。 けれど歌人の才は、晩年には一首の歌すら詠めぬ程に枯れ果ててしまう。 落ちぶれて嘆く歌人に、いつの間にやら傍に佇んでいた僧がそっと一振りの刀を握らせ語りかけた。 「この刀で一人殺せば一首、二人殺せば二首、この世に二つとあらぬ程素晴らしい歌が詠めましょう」 僧の言葉に縋りつくようにして、歌人は夜の闇にまぎれ路傍の男を斬り捨てた。 すると翌日歌人は素晴らしい歌を詠み、再び名声と栄華を手に入れた。 それからも歌人は一人殺して一首詠み、二人殺して二首詠んでは、目も眩む程の富と名声を手に入れ続ける。 ところがある時、大切な者を殺せばどんなに素晴らしい歌を詠めるのか、という欲求を抑えきれなくなった。 そして歌人はとうとう自らの妻を殺して一首詠み、子らを殺して子の人数分歌を詠み、屋敷中の者を殺して歌を詠み 歌を詠み 歌を詠み 歌が追いつかぬ程に、道行く者を殺しては歌を詠み 殺しては歌を詠み 殺して 殺して 殺して 殺し、やがて最期は歌も詠まずに自害した。 残ったのは血に濡れた刀だけだった。 5月21日 とうとうお金が無くなってしまった。戦争のせいで食べ物の値段が高い。教会にいったけどケガをした人で一杯でぼくらを助けるよゆうはないって言われた。ヨナがやせてきている。何かおいしいものをたべさせてやりたい。 7月15日 親切なおばさんにあって食べ物をもらった。ぼくらと同じホームレスみたいだけど、何でも国の「救済しえんさく」っていうのに参加するみたいだ。いっしょにつれていってもらう事にした。ヨナも今日は元気そうだ。 8月1日 親切なおばさんが例の本を使ったら黒いオバケになった。あわてて逃げたけどおばさんはもう人間じゃなくなってしまったと思う。あの大人達が言っていた事は嘘だった。お金なんかもらえないしヨナの病気も診てくれない。街は高い壁で封鎖されていて出られなくなっている。こんなところに来なければ良かった。 8月5日 今日もすごく寒い。夏なのが嘘みたいだ。息も白い。オバケから逃げるためにスーパーマーケットに隠れる事にした。しばらくはそこに残っていた缶詰とかを食べていたけどそれももうなくなってしまった。ヨナの咳は止まらない。何か良くない感じがする。 壁にかけたままの盾は埃をかぶっていた。 鞘に収めたままの刃は錆びていた。 使わない技を忘れてしまっていた。 鍛える筈の身体を放ったままにしていた。 律する心を失っていた。 何も言わずに済むと思っていた。 他人の暴力を見て見ぬふりをしていた。 どうせ変わらないと放り出していた。 大きな力には逆らえないと思っていた。 信じる心を嘲笑っていた。 下らない奴等だと笑っていた。 そうやって逃げ込んでいた。 所詮無理だと諦めていた。 愚かしさと醜さを嘆いていた。 生きる意味を失っていた。 大切な人を見失っていた。 その優しさを信じられずにいた。 心を引き裂く悲しみを救えずにいた。 小さな幸せを守る勇気を忘れていた。 この言葉が届かないと、そう思っていた。 今は昔のお話です。 ある所に光り輝く羽根を持つとても美しい小鳥が、森の奥深くで 静かに慎ましやかに暮らしておりました。 ある日、森の奥に口減らしの為に捨てられた子どもが迷い込みました。 飢え衰えた子どもを憐れに思った美しい小鳥は、自らの羽根を一枚啄ばみ子どもに渡しました。 子どもはそれを持ち帰ると大層喜ばれ、再び家族と暮らせるようになりました。 それを聞きつけた人が次々と森に押し寄せ、美しい小鳥に向かって自分が如何に貧しく不幸で報われぬかを訴えました。 憐れに思った美しい小鳥は一枚、また一枚と輝く羽根をむしっては与えむしっては与え、そしてとうとう最後の羽根も与えると、美しかった小鳥の姿はみすぼらしい体となり果てました。 それでもみすぼらしい小鳥は悔いなどありませんでした。 但光禿禿的小鳥卻一點都不感到後悔。 羽根を失い寒さに凍えるみすぼらしい小鳥の前に、いつかの子どもが現れ、恩返しの為に光輝く美しい小鳥を探しているのだと伝えました。 みすぼらしい小鳥は喜び、自分の願いを子どもに伝えました。 「それは私です、どうかその胸で私を温めてくれないでしょうか。」 けれど子どもはそのみすぼらしい小鳥を一瞥すると、嘘付きめと大きな剣で斬り捨て焼いて食べ尽くすと、また美しい小鳥を探し始めてしまいましたとさ。 3兄弟の長男はその国をしはいする王様でした。 王様はとても残酷でみんなこわがっていました。 王様は毎日毎日国民からひとりイケニエを選んで処刑しました。今日は家族の見ている前で母親の首をはねました。母親の頭は3回転ほど回って、既に殺されたその息子の頭のとなりに落ちました。 ああ、なんという事でしょう。王様はそれを見て笑っているのです。ゲヘゲヘと、気持ちの悪い声で笑っているのです。 そんなある日、王様は病気になりました。生きながらにして体がくさっていく病気でした。くさった体をひきずりながら王様は処刑を続けました。 家臣達は逆らいもせず毎日毎日毎日毎日処刑を続けました。 最後に王様はくさって死にました気持ち悪いにおいをだしながら王様はくさって死にましたでも家臣達は王様の前で処刑を続けました毎日マイ日殺しましタくさった王様とくさった家臣とくさった国民とくサったくさっおまエたチの それは洞窟の奥深くに住まうケモノ。 巨大な角。鋼の様な体躯。灼熱の吐息。 牛の頭と人の体を持つ魔獣は、平和を愛する村人達から憎まれていた。怖れられていた。やがて魔獣は「迷宮のミノタウロス」と呼ばれる事になる。 その恐ろしげな見た目とは裏腹に、魔獣はとても優しかった。他の生き物を殺す事も無かったし、花があれば無骨な指で踏まないように気をつけた。洞窟の奥深くに住んだのも、出来るだけ村人を怖がらせない為だった。 ある日、洞窟の奥に少女が迷いこんできた。 少女は魔獣を見ると泣き叫び続け、とうとう疲れて気を失ってしまう。魔獣は困惑した。どうしようどうしよう。この子を村まで送り届けなきゃ。お父さんとお母さんが心配しているから……村まで送り届けなきゃ。 少女が居なくなった二日後の朝。 憔悴しきった両親の家の前に少女が倒れていた。少女には傷一つ無く眠っているだけ。駆け寄る母があるモノに気付き小さな悲鳴を上げる。 少し離れた所に転がっていたのは魔獣の死体だった。その死体には何本もの剣が突き刺さり、薄気味悪い血をまき散らしている。だが、少女を襲ったような痕跡は無かった。むしろ離れる事を望んでいるかのような姿だった。 まるで、その血で少女が汚れる事を嫌うかのように。まるで、少女がこわがらないように。その魔獣は体を小さく小さくして死んでいた。 回想録 2003年 06月 12日 15時頃 東京都新宿上空から巨大な白い人型兵器(初期段階では『兵器』と呼称されていたが現在は『巨人』と改称されている)が落下。甚大な被害を同地域にもたらした。また同時刻に赤い竜のような生命体(以降『竜』と呼称)が現れ「巨人」と「竜」は交戦しているように見えたもののその攻撃原理・効用共に不明。対象に対する攻撃方法について自衛隊で検討されると同時に内閣で緊急対策室が設立される。 回想録 2003年 06月 12日 16時頃 「竜」と交戦していた「巨人」は唐突に崩壊を開始。理由は不明。残された「竜」は航空自衛隊第6航空団第303飛行隊により撃墜された。「竜」に対する攻撃命令についてどこから発せられたものなのかは記録には存在しない。また「巨人」と「竜」の遺骸についての回収も進められたがこちらも回収した機関の正式な確認は出来てない。 回想録 2003年 12月 東京都新宿区にて「白塩化症候群」の最初の症例を確認。 回想録 2004年 07月 「白塩化症候群」による人間の凶暴化が進行。汚染された地域での戦闘が激化。原因不明のまま、感染者の隔離と暴徒の鎮圧が行われる。 主要道路の封鎖及び鉄道の停止が行われ、これが後の新宿封鎖へとつながっていく事になる。また同時期に非公式に米軍から軍事介入が打診されるが、政府がこれを保留。一方で政府内では「巨人」と「竜」から得られた魔素の研究と「白塩化症候群」の対処方法が研究されはじめ、10年後のゲシュタルト計画に至る事になる。 「白塩化症候群」による人間の凶暴化が進行。汚染された地域での戦闘が激化。原因の不明のまま、感染者の隔離と暴徒の鎮圧が行われる。 ぼくたちは、うまれたときからいっしょ。ごはんをたべるときも、ねむってゆめをみるときも。 わたしたちは、もらうものもいっしょ。ままのおちちも、ぱぱからのやさしいことばも。 でもぼくたちは、しぬときはべつべつ。ぼくはぱぱに、いもうとはままに、くびをちょんぎられ、しぬときはべつべつにころされた。 でもだいじょうぶ。わたしたちのちはまざり、ひとつのおのにやどる。わたしたちはこれからもずっといっしょ。ふたつのからだはひとつにもどる。 精霊達が集う儀式があった。その年の十回目の満月の夜。月の光が差し込む美しい湖の畔に集まった彼女達は口々に今年の悪行の成果を自慢しあう。 ある精霊は自分がいかに残虐な方法で屈強な男達を殺したのか自慢していた。とある王国の精鋭の兵士だった男達は、娼婦に化けた精霊に身体のあらゆる部分を引きちぎられて死んだらしい。精霊はその男達が剣技を発揮出来ずに流した悔し涙がいかに旨いかを楽しそうに歌っていた。 次の精霊は自分がいかに狡猾かを喧伝していた。まずは小さな男の子を沼に沈める。それを助けようとした姉も沼に沈める。そうして親兄弟から親戚一同につながり、村人全員を沼に沈めたのだという。精霊はその様子を思い出したのか涎を垂らしながら微笑んでいた。 一番小さな精霊がおずおずと申し出る。私が一番凄いと思います。普段馬鹿にされていた小さな精霊が精一杯の声で伝える。私はあらゆる生命を恐怖のどん底に突き落としたんです!周りの精霊達はひたすら笑い転げていた。その笑い声が止んだのは、小さな精霊が開けた魔界への通路から出てきた醜いバケモノが全ての精霊を喰いちぎった後だった。 少女は目の前に広がる光景をただ眺めていた。 傍らには父親が無数の刃に切り刻まれ、母親は死にながら兵士たちに犯されている。生まれたばかりの弟は暖炉に放り込まれ、その身を焦がしていた。 家族を殺した3人の兵士を、少女が涙を流して睨んでいた。 数年後、復讐を誓った少女の姿があった。 1人目は軍服がはち切れそうなほど太った兵士だった。 少女は楽に痩せる方法があると兵士に持ちかけた。 診察をすると言って兵士を寝台に寝かせた後、両手足を斧で切り落とした。手足が無い状態で逃げようとする男を、まだ痩せるところがありますよ、と押さえつける。これでスリムになりましたね、と少女は丸くなった胴体に呟いた。 2人目は無類の女好きの兵士だった。 毎日の様に自分の館で、数多の女たちを呼び夜を過ごしていた。 少女は兵士の周りに群がる女たちを殺し、恐怖におののき、命乞いの言葉しか話さなくなった兵士の男の象徴を斧で切り落とした。 3人目の兵士は軍を退役し、辺境の村で家族とのんびり暮していた。 家族が寝静まってから少女は家の支柱に斧で亀裂を入れた。支えが無くなった家は崩れ落ち、少女は家に火を付けた。火は大きな焚火の様になった。 燃え上がる家の中から、身体中を火傷した兵士の息子が逃げ出してきた。兵士の息子は家族を殺した少女の姿をただ見つめていた。 少女は持っていた斧を兵士の息子に差し出し、暗闇の中へ逃げて行った。 我は産声を上げる。 熱く熱せられた鉄がその身を形作る時。鋼の槌が我が身を打ち叩く時。 薄闇の中に燃えさかる深紅と、鋼の火花の照り返す白光が見守る中。約束された業苦を与える為に。 我は鉄塊と呼ばれし武器。轟音から生まれ落ちる刃。 我は死を与える。 敵の畏怖と悲鳴を喜びに変え、その鉄の肌に臓物を飾りつけて。 人の命を奪う時、暗い喜びが我が身を満たした。 人の身を押しつぶす時、自らの生まれた意味を知った。その歓喜を伝える為に、人を殺し続けた。 我は鉄塊と呼ばれし武器。我は殺す。殺す。殺す。殺す。 我は砕かれる。 戦いと残血の果てに、憎悪と怨念がこの身を引き裂く時。 魔の理が引き起こす力と、飛び散る鉄の牙が血風を巻き起こす。赤い竜と戦いしその日々。 我は鉄塊と呼ばれし武器。呪われし鋼は眠りの黒へと沈む。 我は夢を見ている。 それは、小さな蝶の夢。 ちいさな雨の中、懸命に飛ぶ蝶の夢。 我は鉄塊と呼ばれし武器。深い夜の中、叶わぬ夢を今も見ている。 その民は恐ろしい程に勤勉だった。 必要も無いのに森を切り開き、動物を狩った。食べきれない食料を保存する技術を身につけ、不必要な程にお金を儲けようとした。しかし誰一人疑問を口にする者はいない。何故ならみんながそうしていたから。 その民は恐ろしい程に勉強した。 何にも使えないような数の計算や未来の予想を繰り返しては議論を繰り返していた。難しい言葉をいくつも生み出し、複雑な機械を沢山作ってはすぐに捨てていた。しかしそれを振り返る者は誰もいない。何故なら誰も気にかけていなかったから。 その民は恐ろしい程に従順だった。 朝日が昇ると誰に言われるでもなく同じ時間に同じ服を着て、小さな部屋で息苦しそうに仕事をしていた。しかし誰一人文句を言う者はいない。何故ならそれ以外に何をしたらいいのか判らなかったから。 働き過ぎたその民は、森を失ってしまい砂の上で暮らすようになった。 頭の良すぎたその民族は、他の民族の誰も判らないような言葉でしか会話出来なくなってしまっていた。 大人し過ぎたその民は、次々と作られる法に逆らう事も出来ずに数万もの掟に囲まれて暮らすことになった。 とある辺境の国に死をも恐れぬ戦士がいた。 戦士の屈強な体は弓等では射抜けぬと思える程に頑丈だった。 その為、戦士は常に戦場の真っただ中に身を置いていた。 ある時戦士の夢に美しい小鳥が現れた。 小鳥は、その勇猛な戦いを褒め称え「戦が終結し平和な世界となる事」か「不老不死の体」どちらかの願いを叶えようと囁いた。 戦士は「不老不死の体」を欲した。 それからの戦士の戦いぶりは目を見張るものであった。 敵を草を刈るようになぎ倒し、いくら弓を射たれてもいくら太刀を浴びても平然と敵の真っ只中を切り開いていくのだ。 王は戦士に数々の称号と褒美を与え、戦士の輝かしい栄光の日々は永遠に続くかと思われた。 けれど戦は終わる事なく、辺境の国はやがて滅び、戦火は拡大し辺り一帯は荒廃した。 草木は枯れ、人々は死に絶え、やがて戦士を知る者はいなくなった。 いくら飢えようとも死なぬ体で戦士は再び美しい小鳥の夢を見る。 戦士は死にたいと小鳥に懇願したが、小鳥は死ねないと答えた。 戦士は未来永劫死ぬことはないと囀った。 3兄弟の三男は毎日寝て暮らすなまけ者でした。 でも、三男はとても陽気だったのでみんなに好かれていました。 国に病気が流行った時も、三男は王宮でゴロゴロしながら鼻歌鳴らすだけ。でも街の人は三男の陽気な歌声に癒されるようだと三男の事を褒め称えます。 あの人は立派だよ本当に立派だよ。 国が戦争に巻き込まれた時も、三男は王宮でゴロゴロしながら昔話をするだけ。でも街の人は三男の面白い話で戦争のつらさも忘れる事が出来ると慰め合いました。 あの人はすごいよ本当にすごいよ。 ある日も三男は王宮でゴロゴロしていました。でも今日は街の人の声は聞こえてきません。三男はゴロゴロしながら、どうしてだろう?ゴロゴロ、どうしてだろう?ゴロゴロ、どうしてだろう? ゴロゴロ……と考え続けていました。が、そのうち眠くなって寝てしまいました。 戦争と病でみんな死んでしまった国で、いびきだけが今日も王宮に響いています。 ここは幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。幸せの王国。 その女はどうしようもなくのろまだった。 不器用で何をするにも人の3倍以上の時間がかかる。歩くのもゆっくり。話すのもゆっくり。瞬きするのもゆっくり。水汲みひとつ満足に出来ない有様だった。子供達に「ウシ」と呼ばれて嗤われてもエヘラエヘラと笑い返すばかり。 その女はどうしようもなく鈍かった。 転んで血を流してもボンヤリしていた。頻繁に金を落とすくせに一度も取り戻せた事は無かった。目の前で誰かが女の悪口を言っていてもそれが悪口だと判るまでに半日以上の時間がかかった。子供達は女を見ると喜んで石を投げつけた。 その女はどうしようもなく愚かだった。 村が日照りで苦しんでいたあの夏に、一人でどこかに消えてしまった。子供達は皆飢えて死んだ。村人達は逃げ出した女の事など考える事はなかった。2日程すると雨が降り始めて村は助かったが女は戻らない。そうして女が戻らなくなってから20日目のある日、村に祈祷師がやってきた。 祈祷師の手には角の生えた一筋の槍が握られていた。その槍を握ると油でベタベタした。その槍を持つと重くて使い物にならなかった。その槍を使っても何一つ貫く事が出来なかった。祈祷師は槍を無理矢理置いていったが、村人達は気味悪がって誰一人として近寄らない。 槍は誰にも使われる事の無いまま、今でも村の片隅でひっそりと眠っている。 これは悲しい王子のお話。遠い昔にあったある王国の物語。 闇の軍勢に襲われたその国は、赤き目をした人外の兵と空を覆う黒き竜の大群によって一夜の内に崩壊する事になった。敵の侵入を許した王の城では王と王妃が見るも無惨に黒竜の爪によって腹を引き裂かれ、あたり一面は血の海の様になっていたと言われている。 王子と妹姫は辛くも逃げ延びる事が出来たが、惨劇を目にした王子はその衝撃故に復讐の鬼となってしまう事になる。 これは恐ろしい王子のお話。遠い昔にあったある戦いの歴史。 憎き敵兵を殺す事に執着した王子は、日に日に復讐という名の暴力に溺れるようになる。逃げ出す敵兵を引きずり倒して容赦無く殺すのは当たり前。さらには既に死んでいる敵兵を一刻以上も切り刻んでいるのを見た、という兵も出てくる有様だった。 指揮官も扱いかねるのか、王子はさらなる過酷な戦場へと赴く事になる。 これは翻弄された王子のお話。遠い昔にあった運命の行方。 次なる戦地は女神を守る城。王子は次から次へと敵兵を叩き伏せる。腕を斬り落とし、足を吹き飛ばし、腹を引き破り、頭を刈り落とし、目をえぐり出した。浴びる血と自ら流すそれの区別がつかなくなった頃、傷ついた王子はとうとう倒れる事になる。血溜まりの中で、熱い息を吐きながら苦しみのたうち回る王子。霞む目で見上げると、そこに居たのはあの憎き竜の姿があった。 これは■った王子のお話。遠い昔にあったある竜との出会い。 王子の目の前に現れたのは傷ついた赤き竜。最初は殺そうと思った。色は違えど両親の仇、竜の一族なのだ。剣を振りかぶった王子。その時、忌まわしき赤い竜は言葉を発した。貴様の命を救おう。お互いの魂と引き替えに力を与えようと。 王子は考えた挙げ句、竜と契約を行う。たとえ何を失おうとも、相手が竜であっても、その復讐の刃をこのまま振り続けることが出来るのならば構わない。暗い油のような欲望だけが王子の胸の中に満たされていった。 ある王妃が暮らす王国の隣の共和国が以前同盟を結んでいた国の南方にある海に浮かぶ小さな島の村と交易を結ぼうとしていた村が所属する地方都市が組み込まれた都市国家の一番北にある国と同じくらいの緯度にある小国での出来事。 その国の王様の妻の弟の従兄弟の兄の娘婿が迎えた養子が恋をした吟遊詩人の奏でる詩に登場する美しい王妃に恋をした愚かな使用人の主人の妻の不倫相手の子供をお守りしていた乳母がよく買いに行く道具屋の主人が言いました。 この包丁を研いだ砥石を作る時に出来た破片を使って彫り込んだ彫銀をあしらった飾り枠を持つ鏡に映ってる扉ののぞき窓から見える隣の家の風見鶏の色と同じ色の食器と同じ重さの鍋の蓋の取っ手の素材で出来た飾りを使う予定の玉座はどこに納めるんだ? その質問を聞いた妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の母の夫の嫁の姪の舅の妻の夫の妹の兄の娘の婿の弟の甥の父の遠い昔、黄金の島と呼ばれた国であらゆる金銀宝玉を溶かして作り上げられた刀。そのあまりの切れ味の鋭さでわずかでも切り傷をつけられると、傷が縫合できずそこから全身の血が流れ出てしまうほどであった。 その刀が何の奇縁か貧しい身売りの女の手に渡ったときのこと。身の丈ほどもある刀を自在に操れない女は自分の床に刀をしのばせ、身体に触れる男にその刃を向けた。男達は知らぬ間に切られ、痛みも感じず血を抜かれて絶命していった。そして遺体から金銭を抜き取り、女の私腹は肥えていった。 やがてその金で自らを美しく着飾り、国のあらゆる金銀宝玉を手に入れた女は、その刀に溶けた宝石も何とかして手に入れたい、身につけたいという欲望に駆られていった。その衝動を掻き立てるほど、刀身は美しく洗練されていたのだ。女は刀を持ち、鍛冶屋に向かう。 道中、その刀の重みに重心を崩した女は、橋の上から川に落ちてしまった。欲深い女は、それでも刀を手放さず、無我夢中で刀を握り締め離さなかった。 そして体中に無数の切り傷をつけたことに気付かなかった女は、翌日河岸で全身の血を失った状態で死んでいた。 ある国で王子の影武者をしている男がいた。 男は毎日の様に王子の代わりに公務を行っていた。 今日も仕事を終えて王子の元へ帰ると部屋に裸の女が寝ている。女は王子の■■だった。 呆然とする男に、同じ顔の男はへらへら笑いながら行為に誘ってきた。 男は王子の■■に恋をしていた。 自分を■として慕ってくれる■■も自らを愛してくれていると感じていた。 たとえ偽物の姿を通してでも、最低な王子のために命をかける男にとって、彼女は唯一の生きる糧だった。 王子が戦争で指揮を執ることになった。 役目のために命をも投げ出す覚悟の男に王子は言い放つ。大将の首を獲れば■■と寝るのを自分と一回替わってもいいと。 男はへらへら笑う王子の口へ槍を突き刺した。 戦争が終わり■■を妃にした「王子」は、自分の顔や喉を傷つける行為をするようになった。 ■■が彼を「■■■」と呼ぶたびにそれは続いた。 やがて「王子」は自らの顔を焼き、口から槍を刺した状態で見つかった。 その焼けただれた顔はとても穏やかだった。 王は老いていた。精悍だった眼差しからは光が失われ、逞しい体は見るも無惨に弛みきっている。 そして、老いるに従って身につけた虚栄や恐怖が、王の心を醜く蝕んでいた。 王は怖かった。だから守るべき領土を失わないように周辺諸国への侵略を繰り返した。 王は怖かった。国民の声も家臣の言う事も信用ならなかった。だから暴力と圧政で全てを奪い取ろうとした。 王に忠誠を尽くす竜が居る。 翼の無い竜は王の言う事なら何でも従った。彼は王に救われた恩義が故に、魂で報いる事を誓ったのだ。たとえそれが目に余る愚行でも、王の口から命じられたのであれば従った。竜にとって王は正義そのものだった。 ある日、竜が血まみれで王に謁見を申し出る。その血は幼い王子を暗殺した返り血だった。暗殺を命じたのは他ならぬ父王。竜は澱んだ目で王に願い出る。 貴公の命には逆らう訳にはいかない。だが、貴公の命に従う事ももう出来ない。殺してくれ。 そう言うと竜は力なくうなだれた。 それは昔話。数百年前に滅びた国の愚かな王と 翼の無い竜の物語。 草原には今も風が吹いていた。 王と竜が誓いを交わしたあの日と変わらず、風が吹いていた。 兵士長はその「生」を踏みにじる 他者の悲鳴は歓喜の歌へ 流れる涙は絶望から闇へ 戦いは復讐を呼び、新たなる孤独を生み出す 彼女は恐れた。 大切な人を失う痛みを、苦しみを、悲しさを。 その感情だけが、薄く残っていた。 彼女は戦う。 悲しみを振り払うような乱暴な太刀筋。 復讐の刃が敵を屠り、返り血で視界が曇ろうとも。 彼女は夢を見る。 孤独と失望が、暗闇の中から歌いかける。 しかし、彼女は抗った。諦めずに何度も。何度も。 彼女は出会う。 たとえ待ち受ける未来が無意味だとしても。 ニーアと共に在る世界を、選んだから。 食品屋 釣具屋 地名を見る ヨナの村 石の神殿 情報がありません 石の神殿 外部 東平原 仮面の王の館 未取得の武器があります 武器詳細 物語を読む ウェポンストーリー スクロール 一括設定 装備しているワードをすべての武器に設定します 装備しているワードをすべての魔法に設定します 装備しているワードをすべての体術に設定します ウェポンストーリーを閲覧します 未取得のワードがあります チュートリアルのカテゴリを選択してください 基本操作 攻撃操作 メニュー その他 現在、所持しているワードはありません 難破船内 設定するカテゴリを選択してください 言語 ゲーム カメラ 画面 オートバトル ボタンコンフィグ 設定を適用する このカテゴリの初期化 初期化 言語に関する設定を行います ゲームに関する設定を行います カメラに関する設定を行います オートバトルに関する設定を行います ※難易度「Y」の時のみオートバトルを使用することができます 进行自动战斗相关设置 ※自动战斗模式仅限难度时使用 進行關於自動戰鬥的設定 ※只有在難度「Y」時可使用自動戰鬥 ※ 「Y」 ボタンコンフィグを設定します 設定の初期化やゲームのロード、ゲームの終了を行います 変更した設定を適用します このカテゴリ内の設定を初期状態に戻します 画面に関する設定を行います ボイス言語 表示言語 キーボード配列 ボイス言語を設定します ※この項目はタイトル画面で設定できます メニューや字幕に表示される言語を設定します ムービー中の字幕表示を設定します キーボード配列を設定します 日本語 英語 コントローラーの振動 P・Pゲージ表示 敵Pゲージ表示 ボスPゲージ表示 テキストログ表示 全D非表示 非アクティブプレイ クイック武器切替 コントローラーの振動機能を設定します プレイヤーのPゲージ、Pゲージの表示を設定します 雑魚敵のPゲージの表示を設定します ボスのPゲージの表示を設定します アイテム入手時のログを設定します チェイン数の表示を設定します 画面右下のミニマップの表示を設定します 全てのDを非表示に設定します ウィンドウが非アクティブ時のゲーム操作を設定します 武器の切替方法を設定します クイック武器切替を行うと、最後に装備した武器に素早く持ち替えることができます クイック 長押し 短押し カメラ左右操作 カメラ上下操作 カメラ距離:通常時 カメラ距離:戦闘時 カメラ感度:左右 カメラ感度:上下 追従補間速度:左右 追従補間速度:上下 回転補間速度:左右 回転補間速度:上下 自動追尾速度 自動追従速度:対ボス 自動注視速度 ロックオン速度 カメラシェイク カメラ旋回時のズーム カメラ左右回転の向きを設定します カメラ上下回転の向きを設定します プレイヤーからカメラの基本的な距離を調整します 目盛りの数が多いほど距離が遠くなります 近くにいる敵の数によるカメラ距離補正の度合いを調整します カメラを回転させた際の左右の回転速度を調整します カメラを回転させた際の上下の回転速度を調整します カメラが左右方向にキャラクターを追いかける度合いを調整します カメラが上下方向にキャラクターを追いかける度合いを調整します 左右方向のカメラ操作に対するディレイ度合いを調整します 上下方向のカメラ操作に対するディレイ度合いを調整します 移動中にカメラが自然にプレイヤーキャラクターの後ろへ回る度合いを調整します 一部の動きが速いボスに対してカメラが追いかける度合いを調整します 非ロックオン時に敵を画面内にとらえようとする速度を調整します ロックオン時に敵を画面内にとらえようとする速度を調整します カメラシェイクを設定します カメラ旋回時のズーム機能を設定します カメラ感度:左右(一部の魔法使用中) カメラ感度:上下(一部の魔法使用中) 「黒の槍」「黒の暴食」を使用中の、カメラの左右の回転速度を調整します 「黒の槍」「黒の暴食」を使用中の、カメラの上下の回転速度を調整します 画面の明るさ 解像度 画面モード 画質プリセット アンチエイリアス テクスチャフィルター シャドウ アンビエントオクルージョン 反射表現 画面の明るさを調整します ※決定ボタンを押すと設定変更を行ないます 画面の解像度を調整します 画面モードを設定します プリセット画質を変更します アンチエイリアスの設定を行います テクスチャフィルタリングの設定を行います 影の品質を設定します 反射表現を設定します 環境遮蔽の設定を行います フルスクリーン ボーダレスウィンドウ ウィンドウ 右側の画像だけが見えるように調整してください M音量 ゲームE音量 ボイス音量 サウンド出力 非アクティブサウンド M変更 システムE音量 Mの再生音量を調整します ゲームEの再生音量を調整します ボイスの再生音量を調整します サウンドの出力方式を選択します ウィンドウが非アクティブ時のゲームサウンドを設定します ゲーム中のMを「a」の楽曲に切り替えます システムEの再生音量を調整します オートアイテム オート武器攻撃 オート魔法攻撃 オート魔法ログ オートガード/回避 オート武器切替 オートバトルモードの設定を行います Pが少ないとき自動で回復アイテムを使用します 近くの敵に自動で武器攻撃をします 状況に合わせて自動で魔法攻撃をします オート魔法ログ表示の設定を行います 敵からの攻撃を自動で回避、または防御します 武器攻撃中に自動で別タイプの武器に切り替えます 片手用設定(左) 片手用設定(右) カスタマイズ カスタマイズ(キーボード) 適用 ロックオン対象の切替(右)t(R)o(R)o(R) 初期設定のボタン割り当てを確認し、適用します 片手用設定(左)1のボタン割り当てを確認し、適用します 片手用設定(右)1のボタン割り当てを確認し、適用します コントローラーのボタン割り当てを自由に編集します キーボードの割り当てを自由に編集します ロックオン対象の切替(左)t(L)o(L)o(L) 魔法/アビリティ1 魔法/アビリティ2 魔法/アビリティ3 魔法/アビリティ4 アイテムショートカット 片手剣装備 両手剣装備 槍装備 重攻撃 攻撃 アクション ジャンプ システムメニュー ラージマップ ロックオン(長押し:カメラリセット) 武器攻撃中、自動で別の武器タイプに切り替えます 剣技/アビリティ1 剣技/アビリティ2 剣技/アビリティ3 剣技/アビリティ4 左右でテンプレートを変更できます 移動:前 移動:後 移動:左 移動:右 歩き カメラ:上 カメラ:下 カメラ:左 カメラ:右 上下左右で項目を選択し、決定を押して内容を変更できます kの設定は魔法/アビリティ画面でのみ変更できます 上下で項目を選択し、決定を押して内容を変更できます 割り当てるキーを入力してください 変更するアクションを選択してください 全体の初期化 タイトルへ戻る ゲームを終了 ゲームを終了します 最後の挨拶 上下で項目を選択します 剣技/アビリティ 魔法弾を発射します。 魔法で近くの敵に自分の分身を飛ばして攻撃します。 魔力が具現化した腕で攻撃します。 魔法の槍を発射します。 魔法の刃を発生させます。 敵の魔法弾を吸収します。 魔法の障壁を設置します。 魔法の槍が地面から生えて攻撃します。 設定中の項目をはずします。 回避を行います。 防御を行います。 回転斬り 突進斬り 素早く突進してのように斬りつけます。 ボタンを押し続けると、突進距離を伸ばす事ができます。 高速回転して※◯のごとく周囲を斬りつけます。 キーボードでプレイヤーの名前を入力してください。 プレイヤー名は1文字以上入力してください。 文字数上限を超過しています。 未対応文字が含まれるためプレイヤー名を「>」で表示します。 プレイヤー名を「>」で決定しますか? 約束のプレゼント 船着き場で、赤いカバンの船頭が頭を抱えていた。 妻とまた喧嘩してしまい、埋め合わせにプレゼントを求められたらしい。 仮面の街にある変なモノ屋に、「赤い宝石」を探しに行くよう頼まれる。 変なモノ屋で「赤い宝石」を手に入れた。 海岸の街にある、赤いカバンの夫婦の家へ届けよう。 妻が欲しかったのは「赤い宝石」ではなく、夫の手料理だったようだ。 遠くにある物体のディティールを設定します 使用する言語を選んでください。 s優先モードs优先模式s優先模式 フレームレートを優先し、処理負荷が高い時に解像度を落とす設定です。 Fにすると、常に高解像度を維持します。 喧嘩の度に家出するのだろうか?たまったものではない。 ライセンス ゲームのライセンスを表示します 以下の名前に決定します。よろしいですか? メニューの決定 メニューの決定操作をeで切り替えます セーブデータ01の新しい名前を入力してください。 セーブデータ02の新しい名前を入力してください。 セーブデータ03の新しい名前を入力してください。 セーブデータ01の新しい名前をキーボードで入力してください。 セーブデータ02の新しい名前をキーボードで入力してください。 セーブデータ03の新しい名前をキーボードで入力してください。 魔法弾 オート剣技攻撃 オート魔法/剣技攻撃 少年 青年 「少年」のコスチュームを設定します 「青年」のコスチュームを設定します 「カイネ」のコスチュームを設定します 「エミール」のコスチュームを設定します ヨルハ部隊S型 ヨルハ部隊B型 ヨルハ部隊A型 魔法弾の見た目を設定します 敵のターゲット対象表示 近くの敵に自動で表示される、ターゲット表示を設定します ターゲット中の敵にはプレイヤーの攻撃が当たりやすくなります 状況に合わせて自動で剣技攻撃をします 状況に合わせて自動で剣技/魔法攻撃をします エンドクレジット ゲームのエンドクレジットを表示します 閲覧するエンドクレジットを選択してください エンドクレジット「.」を確認します オリジナル エンドクレジット「オリジナル」を確認します カメラの操作 移動中にカメラが自動でプレイヤーキャラクターに追尾開始する時間を調整します カメラの操作をmで切り替えます。 ※片手用設定の反映時は変更できません タイトルに戻ります 自動ダッシュ 自動ダッシュの有効化を設定します 設定の有効化を行うと、一定時間走り操作をした際に自動でダッシュに遷移します 片手用設定(左)2のボタン割り当てを確認し、適用します 片手用設定(左)3のボタン割り当てを確認し、適用します 片手用設定(右)2のボタン割り当てを確認し、適用します 片手用設定(右)3のボタン割り当てを確認し、適用します 記憶が止まらない…… 白の契約 黒の誓約 とある無名だった刀匠が、負の感情を込めて鍛えあげた刀。 日に光るその白き刀身は、相対した者の視界を濁らせた。 夜に溶けるその黒き刀身は、相対した者に間合いを誤認させた。 遥か東に住む刀匠が鍛えたという白き太刀。 とある華族に献上されたこの剣は、実戦で使われることはなかったという。 病を抱えた鍛冶師が鍛えたとされる、人面の装飾が施された白い槍。 その人面は打った鍛冶師の恍惚の表情とも、刺し殺された妻の苦痛の表情ともいわれている。 ポッド、司令部へ通信。 対象の破壊を確認、任務完了した。 残骸回収後、バンカーに帰投する。以上。 作戦対象と接触、現状では不審な点は見られず。 引き続き監視を継続予定。以上。 作戦対象の観察記録を調査したが、敵対行動を確認できなかった。 対象の再調査及び、本作戦の一時中断を申請する。 私は、謝らない……そう約束したから。 『さよなら……』 「起動セットアップを始めますね」 僕は、目の前で眠る貴方に話しかける。 もう少し寝かせてあげたかったんですけど、これも命令なので。 「まずは明度の調整、お願いします」 貴方が目を覚ましたときに、最初に見るのは僕の姿…… 寝ぐせ、ついてないですよね。 「次は音声認識の設定です。もしもーし、聞こえますかー?」 貴方が目を覚ましたときに、最初に聞くのは僕の声…… 上ずらないように、気を付けないといけませんね。 「これでオプションの設定は完了です。おはようございます」 こうやって僕たちは、今日も穏やかに起動する。 ……敵である、機械達と殺し合う為に。 御家が決めた通りに婚約を結ぶ。 私はただの道具でしかないから抗うことができなかった。 亭主となった彼は冷たい目をしていた。 彼も御家の繁栄のために人生を捧げるだけの道具なのだ。 彼は彼なりに私を見ようとしてくれる。 でも私は彼の優しさに上手く応えることができなかった。 ある晩、彼は私を寝室へと呼んだ。優しい彼になら私は…… 迎えてくれた彼が持っていたのは白く美しい太刀だった。 その槍を持つ者は非業の死を迎える、そんな呪われた品があった。 いまその槍を持つのは魂の存在しない機械人形。 人ではない機械に、槍は何度も死を与えた。 機械人形は、同じく機械でできた兵器達と戦争をしていた。 潰されての圧死。燃やされての焼死。突き落とされての転落死。 機械人形は何度も生まれかわり、再び戦場に投入される。 機械人偶不斷重生,再次被迫投入戰場。 戦争はより過激に、より複雑になっていった。 自爆による特攻。偽りの作戦。仲間からの裏切り。 魂のない機械人形は、無限の地獄を繰り返してゆく。 やがて、機械人形に最後の死が訪れた。それは信頼する仲間を守るための自己犠牲。二度と復活できない作戦。 その身を蝕む苦痛の中で、機械人形は安らかに眠った。