--- title: 半減期 category: 原子 --- 放射性原子は,崩壊によって時間とともに現象する. その数が半分になるまでの時間は一定であり,これを**半減期**とよぶ. 半減期$T$,はじめの原子核の数$N_0$とし,時刻$t$で崩壊せずに残っている原子核数$N_t$について, $$ N_t = \frac{N_0}{2 ^ {\frac{t}{T}}} $$ | 放射性同位体 | 崩壊の型 | 半減期 | | --------------: | :------: | :------: | | $\ce{^{239}U}$ | $\beta$ | 23.50分 | | $\ce{^{131}I}$ | $\beta$ | 8.02日 | | $\ce{^{222}Rn}$ | $\alpha$ | 3.824日 | | $\ce{^{32}P}$ | $\beta$ | 14.27日 | | $\ce{^{60}Co}$ | $\beta$ | 5.27年 | | $\ce{^{3}H}$ | $\beta$ | 12.32年 | | $\ce{^{137}Cs}$ | $\beta$ | 30.08年 | | $\ce{^{90}Sr}$ | $\beta$ | 28.79年 | | $\ce{^{226}Ra}$ | $\alpha$ | 1600年 | | $\ce{^{14}C}$ | $\beta$ | 5730年 | | $\ce{^{239}Pu}$ | $\alpha$ | 2.41万年 | ## 放射性炭素年代測定法 - 大気は,一般的な$\ce{^{12}_{6}C}$ の他に,ごく僅かに放射性同位体 $\ce{^{14}_{6}C}$を含む - 大気上層で,太陽からの放射線により$\ce{^{14}_{7}N}$から生成されるため,大気中での存在比は一定 - 生きている植物は,光合成のため大気から$\ce{CO2}$を取り込むから,$\ce{^{12}C}$と$\ce{^{14}C}$の存在比は大気中と同じ - 死によって大気を取り込まなくなると,$\ce{^{14}C}$は崩壊して減少する - 体内における$\ce{^{14}C}$の存在比を大気中と比較し,半減期と比べることで,その植物がいつ死んだか調べることができる - 5万年以上前のものは,$\ce{^{14}C}$が減りすぎて検出できないため,調べることができない - 1950年代以降のものは,核実験などにより存在比が崩れたため,調べることができない