--- name: game-experience-core description: | ゲームの「面白さ」を再現可能な構造として言語化するスキル。 以下の場面で使用: (1)新規ゲーム設計時に体験コアを定義する (2)既存ゲームの面白さを構造的に分析する (3)「ゲームの面白さを言語化したい」「体験を設計したい」と言われた時。 判断・行動・学習ループを中心に、リソース設計と失敗設計を含む包括的な体験定義書を生成する。 --- # Game Experience Core ゲームの「面白さ」を感覚から再現可能な構造へ落とし込むためのフレームワーク。 ## ワークフロー概要 1. **中核判断の特定** - プレイヤーが常に考える「唯一の問い」を決める 2. **前提条件の検証** - 判断が成立するための3条件を確認 3. **ループ設計** - 判断→結果→学習のサイクルを定義 4. **リソース設計** - 判断を"本気"にするリソースを設計 5. **失敗設計** - 良い失敗体験を設計 6. **最終言語化** - 面白さを一文で表現 ## Step 1: 中核判断の特定 プレイヤーの思考を一つの問いに集約する。 ### フォーマット ``` プレイヤーは常に「◯◯すべきか?」を考えている ``` ### 質問ガイド - このゲームで最も頻繁に下す判断は何か? - プレイヤーが悩む瞬間はどこか? - その判断を面白くしているのは何か? **重要**: 判断は必ず**1つ**に絞る。2つ以上あると設計がブレる。 ジャンル別の例は [references/examples.md](references/examples.md) を参照。 ## Step 2: 判断成立の前提条件 判断が意味を持つには以下3条件が必要: | 条件 | 説明 | NGパターン | |------|------|-----------| | 情報が不完全 | 全ての情報が見えていない | 正解が一瞬で分かる | | 選択にコストがある | 何かを犠牲にする | ノーリスクで選べる | | 結果がすぐに分からない | 選択後に時間差がある | 即座に正解が判明 | ### 検証チェックリスト - [ ] プレイヤーは推測や予測を必要とするか? - [ ] 選択にトレードオフがあるか? - [ ] 結果が判明するまでに緊張感があるか? ## Step 3: 判断→結果→学習ループ ゲームプレイを以下の構造で設計: ``` 判断: (何を選ぶか) ↓ 結果: (何が変わるか) ↓ 学習: (次は何を工夫するか) ↓ [次の判断へ] ``` ### 設計質問 - 結果は判断と明確に紐づいているか? - プレイヤーは「次はこうしよう」と思えるか? - ループは適切な速度で回るか? **重要**: 「学習」が起きない設計は長続きしない。 ## Step 4: 緊張を生むリソース設計 判断を"本気"にするリソースを設計する。 ### 代表的なリソース | リソース | 効果 | 設計ポイント | |---------|------|-------------| | HP/体力 | 失敗の代償を可視化 | 回復手段とバランス | | 行動回数 | 優先順位付けを強制 | 1ターンで何ができるか | | 時間 | 意思決定を圧迫 | リアルタイム vs ターン制 | | 情報 | 未知への賭けを生む | 何を見せ、何を隠すか | | 通貨/ポイント | 長期計画を促す | 獲得と消費のバランス | **重要**: 無限リソース=判断が形骸化 ### 検証質問 - リソースが尽きる恐怖があるか? - リソース管理自体に判断が生まれるか? ## Step 5: 失敗の設計 良い失敗と悪い失敗を区別する。 ### 悪い失敗(避けるべき) - 理不尽で原因が分からない - 時間だけが奪われる - リカバリー不可能 ### 良い失敗(設計すべき) - 原因が理解できる - 次の行動が見える - 学習につながる ### 設計検証 - [ ] プレイヤーは「なぜ失敗したか」を説明できるか? - [ ] 失敗後に「次はこうしよう」と思えるか? - [ ] 失敗から新しい選択肢が見えるか? ## Step 6: 面白さの最終言語化 全てのステップを踏まえて、面白さを一文で表現する。 ### フォーマット ``` このゲームは 「◯◯という制約の中で、  ◯◯を選び続けることが楽しい」 ``` ### 完成チェック - [ ] 中核判断が明確に含まれているか? - [ ] 制約(リソース)が含まれているか? - [ ] 動詞(行動)が含まれているか? **この文が書けないなら、体験コア定義は未完成。** ## 出力 最終的に [assets/template.md](assets/template.md) の形式で体験コア定義書を出力する。 ## 関連スキル - `game-idea-core` (予定): ①アイデア段階の言語化 - `game-system-core` (予定): ③システム設計への落とし込み