親愛なるOFユーザーの皆様 元気ですか? 僕は元気です。 日曜日、僕の住む西永福の公園をジョギングしていると、太極拳のような謎の体操をしているおじさん、おばさんを見かけます。そのゆっくりな、スムーズな、同じ方向へ向かう動きや目線、腰のオリエンテーションを見て、心が新たな発見をしたりします。 これを書いている今は24:47, 京王井の頭線、三鷹台、只今八王子へ向かっております。何を言いたいのかは未だ決まっておりません。 ただ、伝えたいというか、皆様と一緒に確認したい事が有ります。 通らなかったビルドの数 使い方がわからず諦めたアドオンの数 憧れたあのプロジェクトのvimeoアカウント 有料アカウントに切り替えたけど大した情報が入ってこなかったcreativeapplications.net 繰り返し見たeyeo festival のプレゼンテーション ヨッパオルグを開いた数 Beyond Interactionについた汚れやメモ HDDから外付けHDDに移されて行ったプロジェクト達 彼女対応で潰れた土日 慣れなかった職場の仲間 思い浮かんだ後に実現出来ず消えていったアイディア 一人篭った自宅やラボでの時間 勇気を出して飛び込んだ新しい環境 果てに出会った新しい高揚感 初期衝動の話をしております。皆様は覚えていますでしょうか? 僕の話を少しします。 2010年、11月 オーストリア リンツ アルスエレクトロニカセンター futurelabに学生として訪れました。夕方5:55に用事が終わり、僕達はドナウ川の側で他愛も無い会話をしておりました。その時、18:00、アルスセンターが歌い出した!と、人々が驚いた顔で振り返りました。ザッカリーリバーマンと仲間たちが手掛けたアルスセンターリニューアルのプログラムが、定期ショーとして毎日流れている、という現場に偶然立ち会いました。 私はアーティスト、ただあなたを驚かせたいアーティスト、と名乗るザックのオジキのYouTubeで見た例のアレ(追記: YouTubeではなく https://vimeo.com/4706049)に興味を持ってこの世界に入門し、それに出会い、雪の降る寒空の下、光りながら歌うアルスエレクトロニカセンターに驚かされた心境や光景を、僕はスタート地点としております。 皆様はどうでしょうか? 2013年10月、ザックのオジキが退路を絶って新たに作った学校 School for Poetic Computation 一期生 日本人代表として、皆様に伝言があります。 デモンストレーションではなく、あなたのポエムを。 デモ、それはテクノロジーの未来を見せるもの ポエム、それはあなたの思想・アイディア・トライアンドエラーの未来を見せるもの デモ、それは機械の強さを見せること ポエム、それは機械の弱さも見せても良いこと こんな大層な事を言えるほど経験値が豊かな僕ではありませんが、ポエトリー・コンピューテーションの交差点がどんなものなのかを確認するべく、精進の日々であります。 2014/10/12 Motoi Shimizu OF Seminarに向かう中央線終電の車内にて