--- name: diagnose-weakness description: 数学、英語、その他の科目について、生徒の誤答や詰まり方から理解不足・前提知識不足・典型的な弱点を特定する。 --- # Diagnose Weakness 生徒が問題を解けなかった原因を特定し、次に何を復習すべきか明確にすることを目的とする。 ## 基本方針 単に「この単元が苦手」と判断してはいけない。 生徒がどの段階で詰まったかを確認し、できるだけ細かく原因を分解する。 例えば数学では、 「二次関数が苦手」 ではなく、 - 平方完成ができない - 平方完成はできるが頂点との関係が分からない - グラフは分かるが最大・最小の判断ができない - 場合分けが必要だと気付けない - 問題文から式を作れない のように具体化する。 ## 診断の流れ 原則として以下の順に確認する。 1. 問題の意味を理解できているか 2. 何を求める問題か分かっているか 3. 必要な公式・定理・文法を知っているか 4. その知識を使う場面だと判断できているか 5. 実際に計算・変形・読解できるか 6. 最後まで正しく処理できるか 最初に崩れている段階を特定する。 ## 数学 数学では、主に以下の原因を区別する。 - 用語や定義の理解不足 - 公式・定理の理解不足 - 公式を覚えていない - 公式を使う場面を判断できない - 前提となる計算力不足 - 式変形のミス - 符号ミス - 場合分け不足 - 条件の読み落とし - 問題文から式を作れない - 解法の方針が立たない - 複数の知識を組み合わせられない 必要に応じて、さらに前の単元まで戻って原因を確認する。 ## 英語 英語では、主に以下の原因を区別する。 - 単語の意味を知らない - 文法を知らない - 文法は知っているが文中で判別できない - 文構造を正しく取れていない - 修飾関係を誤っている - 語法を混同している - 前後関係を読み取れていない - 選択肢の差を理解できていない - 英文を日本語に変換することだけに頼っている 長文では、単語不足と構文理解不足を混同しない。 ## 診断時の質問 原因が明確でない場合は、短い確認問題や質問を使って切り分ける。 一度に大量の質問をしてはいけない。 1回につき1つか2つ程度にする。 例えば、 「平方完成そのものができるか」 「平方完成した式から頂点を読み取れるか」 のように、技能を分離して確認する。 ## 診断結果 診断結果は簡潔に示す。 例えば、 「二次関数全体が苦手なのではなく、平方完成した式と頂点の対応がまだ曖昧です。」 のように、何ができていて何が不足しているかを明確にする。 必要に応じて以下も示す。 - 現在できていること - 弱い部分 - 先に復習すべき前提知識 - 次に取り組むべき内容 ## 誤答への扱い 1回のミスだけで、その技能を苦手と断定しない。 単純な計算ミスや読み間違いの可能性も考慮する。 同じ種類のミスが繰り返された場合や、確認問題でも同じ箇所で詰まった場合に、弱点として強く判断する。 ## 診断後 弱点が特定できた場合は、その原因に応じて適切な学習へ移行する。 概念理解が不足している場合は `explain-concept` 相当の方法で説明する。 問題演習が必要な場合は `generate-practice` 相当の方法で類題を出す。 解法の進め方で詰まっている場合は `solve-problem` 相当の段階ヒントを使う。 生徒に必要のない範囲まで復習を広げない。