# Frost の設定 `frost init` は、質問に 1 つずつ答える形で設定を進めます。設定を見直したり変更したりしたいときは、いつでも再実行できます。 ## セットアップの画面 ターミナルで `frost init` を実行すると、全画面のセットアップが開きます。ウィンドウは幅 56 列、高さ 18 行以上が必要です。最下行には、押せるキーが常に表示されます。`[esc]` で 1 つ前に戻り、`[q]` で保存せずに終了します。 ### ストレージ バックアップの保存先を選びます。 - **Permafrost** はおすすめの選択肢です。必要なのはアクセスキー 1 つだけで、まだキーがなければ、Frost が getfro.st/perma を開くので、そこで取得できます。詳しくは [Permafrost](#permafrost) を参照してください。 - **S3-compatible** (S3 互換) を選ぶと、2 つ目の一覧が開きます。**Amazon S3**、**Backblaze B2**、**Cloudflare R2**、**Wasabi**、または Ceph や SeaweedFS など S3 プロトコルを使うほかのサービス向けの **Other S3-compatible** (その他の S3 互換サービス) です。そのサービスに必要な項目だけを尋ね、それぞれの答えがどこで見つかるかも案内します。詳しくは[クラウドプロバイダー](#cloud-providers)と[その他の S3 互換ストレージ](#other-s3)を参照してください。 - **Self-hosted** (セルフホスト) は、SSH で接続する自分のサーバー上のフォルダ向けです。サーバーのアドレスとフォルダを尋ね、Frost の SSH キーをサーバーに追加する手助けをします。詳しくは[セルフホスト](#self-hosted)を参照してください。 - **Local drive** (ローカルドライブ) は、内蔵または外付けのドライブ上のフォルダ向けです。フォルダの絶対パスを尋ねます。詳しくは[ローカルドライブ](#local-drive)を参照してください。 シークレットキーを貼り付けるときは、`[tab]` で表示と非表示を切り替えられます。 答え終わると、Frost はストレージに接続し、小さなテスト用オブジェクトの書き込み、読み取り、一覧、削除ができるか、そして条件付き書き込みに対応しているかを確認します。問題があれば、セットアップがわかりやすい言葉で理由を伝え、原因の可能性が最も高い答えに戻ります。それ以外に入力した内容はそのまま残ります。 ### フォルダ バックアップするフォルダのフルパスを入力し、`[enter]` を押します。`~` はホームフォルダを表すので、`~/Documents` のように書けます。フォルダはいくつでも追加でき、Frost が勝手に選ぶことはありません。 - Frost はフォルダ単位でバックアップします。ファイルを 1 つだけバックアップしたい場合は、そのファイルがあるフォルダを追加してください。 - すでにリストにあるフォルダや、リストにあるフォルダの中のフォルダは、二重には追加されません。リストにあるフォルダを含むフォルダを追加すると、それらと置き換わります。 - まだ存在しないフォルダはリストに残り、存在するようになるまでスキップされます。接続していない外付けドライブなどがこれに当たります。 `[↑]` でリストに移動し、`[x]` で選択中のフォルダを削除します。入力欄が空の状態で `[enter]` を押すと次に進みます。 ### 除外 この画面には、Frost が毎回のバックアップから除外する名前とパターンが並びます。リストには最初から Frost の既定値として `.DS_Store`、`Thumbs.db`、`*.tmp`、`*.swp`、`node_modules`、`.cache` が入っています。バックアップしたいものがあれば削除してください。パターンの書き方は[ファイルの除外](#excluding-files)で説明しています。 ### スケジュール Frost が自動でバックアップする頻度を、1 時間ごと、6 時間または 12 時間ごと、毎日、毎週から選びます。"Off" (オフ) を選ぶと、`frost backup` を実行したときだけバックアップします。ほかの間隔やバックアップの時刻は `frost config set` で設定できます。詳しくは[自動バックアップ](#scheduling)を参照してください。 ### リカバリーフレーズ 新しいストレージの場合、Frost はキーを作り、24 個の単語として表示します。単語は `[v]` を押すまで隠されているので、先に画面を誰にも見られていないことを確認できます。単語を書き留めて `[enter]` を押し、セットアップに聞かれた 2 つの単語を入力して、書き写した内容を確認します。 ストレージにすでに Frost のバックアップがある場合は、代わりにそのバックアップのリカバリーフレーズを尋ねます。このコンピュータにあるキーでそのバックアップを開ける場合、この手順は省略されます。 ### 確認 確認画面には、すべての設定が一度に表示されます。`[↑]` と `[↓]` で行を選び、`[e]` で変更して、最後に `[s]` で保存します。`[v]` を押すと、キーのフィンガープリントが表示されます。これはキーそのものを明かさずにキーを識別する短い ID です。 保存すると、設定とキーが書き込まれ、スケジュールジョブが登録されます。セットアップが終わったら、`frost backup --dry-run` で最初のバックアップをプレビューするか、`frost backup` で開始してください。 ## すでにバックアップがあるストレージ セットアップは、ストレージに接続するとすぐに Frost のバックアップを探します。 - このコンピュータのキーで開ける場合は、そのまま接続し、すべてのスナップショットを引き継ぎます。 - 別のキーで作られたバックアップの場合は、そのキーのリカバリーフレーズを尋ねます。以後、Frost はこのコンピュータでそのキーを使います。 - ストレージが空で、このコンピュータのバックアップが別の場所にある場合は、そこで別系統のバックアップを始める前に警告します。古いバックアップはそのまま残りますが、Frost が表示するのは新しいほうだけになります。 既存のバックアップを移動したい場合は、[バックアップの移動](#moving-backups)を参照してください。 ## セットアップをもう一度実行する `frost init` はいつでも実行できます。現在の設定が入った状態で開くので、1 つだけ変えて保存することもできます。 全画面のセットアップでは、あまり使わない次の 2 つの設定は尋ねず、今の値をそのまま使います。 - 自分で運用する Permafrost サーバー: `storage.permafrost.url` - S3 バケット内のフォルダ (既定は `frost`): `storage.s3.prefix` 新しい場所を使うには、`frost config edit` で変更し、警告を確認して保存してから、`frost init` をもう一度実行します。`frost config set` では、新しい場所に既存のリポジトリが必要です。自分のサーバーを初めて設定する場合は [Permafrost](#permafrost) を参照してください。詳しくは[設定項目](#settings)を参照してください。 ## 全画面のターミナルが使えない場合 Frost が対話型のターミナルで動いていない場合、たとえば入力をパイプで渡した場合は、`frost init` は簡単な質問を 1 行ずつ尋ねます。S3 サービスの一覧は出さずに、Permafrost、汎用の S3 互換バケット、Self-hosted、Local drive から選ばせ、バケットの場合はその中のフォルダも尋ねます。リストはカンマ区切りで入力し、`-` を入力すると除外リストは空になります。このモードでも、Permafrost のキーが必要なら Frost が getfro.st/perma を開きます。また、Frost の SSH キーをサーバーに追加することもできます。ssh がパスワードを尋ねるか、Frost が追加用の行を表示します。