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Macroの一歩

(「Macro使い」への8分間 )

【 目次 】

0.準備

1.はじめの第一歩
2.OOo Basicの基本





【 Macro Code 】

0.準備
Pre-1)マクロを実行させる為の準備

1)OpenOffice.orgの何れかのApplicaion(今回は「Calc」とします)を起動する。
2)「ツール」⇒「オプション」⇒左側画面の「OpenOffice.org」⇒「セキュリティ」⇒右側画面の「マクロセキュリティ」
⇒マクロセキュリティレベルが「中」以下でないとマクロが実行されません。
3)セキュリティレベルを「中」を選択
4)「OK」





Pre-2)マクロを作成するIDE(極端に言うとMacroを記す専用Editor)を開く

1)OpenOffice.orgの何れかのApplicaion(今回は「Calc」とします)を起動する。
2)Menu Barの「ツール」⇒「マクロ」⇒「マクロの管理」⇒「OpenOffice.orb Basic」を選択。
3)「マクロの記録先」を今回開いたCalc file名を選択する。(「マイマクロ」の選択はMacroを少し理解してから使えば良いと思います。)
4)「新規作成」⇒「新しいモジュール」Windowが表示されるのでmodeule名(今回は「OOoMacro」)を入力して、「OK」をクリック。
5)IDEが起動するので、「Sub Main」と「End SUb」の間にMacoro Code(下記1-1)の場合は「MsgBox("Hello World")」)を記述。
6)Menu Barの「ツール」⇒「マクロ」⇒「マクロの実行」を選択。

以上でMacroが実行されます。





1.はじめの第一歩

マクロには変数の宣言等色々と文法がありますが、取敢えずマクロを体験しましょう


1-1)最もポピュラーなマクロ(Hello World)

Sub Main1
 MsgBox("Hello World")
End Sub

これだけで立派なMacroが出来ており、あなたは「Macro使い」の山頂に向かって歩き始めました。



1-2)MsgBoxのいろは

MsgBoxにはOptionを付けれます。Optionを付けた形式は以下の様になります。
MsgBox("メッセージ文",Option No,"Title名")
Option NoとTitle名は省略可
[ Sample Code ]
Sub Main2
 a=MsgBox("あなたは男性ですか?",4,"性別確認")
End Sub



1-3)Debug時に使用するPrint

Macroを組む時に途中で変数の値を確認する事は非常に重要な事です。
そのような時はPrintを使いましょう。Printならば
・「はい」と「キャンセル」のボタンがあって途中キャンセルが出来る事
・複数の変数を表示する場合に変数間にスペースが自動で付いて、値が分り易いというメリットがあります。
[ Sample Code ]
Sub Main3
 a="値は"
 b=10
 Print a,b
End Sub



1-4)データのInputBox

MsgBoxやPrintがデータの出力Boxとすれば、データの入力Boxも有る筈です。それが「InputBox」です。
[ Sample Code ]
Sub Main4
 a=InputBox("値を入力して下しさい。")
 MsgBox("入力値は" & a & "ですね”) '←変数の羅列はPrintでは「,」、MsgBoxでは「&」
End Sub



1-5)条件分岐(If~else~End if)

Macroはif文に始まりif文で終わる位に多用します。
[ Sample Code ]
Sub Main5
 a=MsgBox("あなたは男性ですか?",4,"性別確認")
 if a=6 then
  MsgBox("あなたは男性です。")
 else
  MsgBox("あなたは女性です。")
 end if
End Sub



1-6)結果次第の命令実行(Select~End Select

条件分岐が多い時に使います。但し日本語を判定に使用するとBugが生じる可能性があります。
[ Sample Code ]
Sub Main6
 a=InputBox("あなたの出身地は「北海道」「青森」「東京」「愛知」「大阪」「広島」「高知」「福岡」どこですか?")
 select case a
  case "北海道"
   MsgBox("あなたの出身は北海道地区ですね")
  case "青森"
   MsgBox("あなたの出身は東北地区ですね")
  case "東京"
   MsgBox("あなたの出身は関東地区ですね")
  case "愛知"
   MsgBox("あなたの出身は中部地区ですね")
  case "大阪"
   MsgBox("あなたの出身は近畿地区ですね")
  case "広島"
   MsgBox("あなたの出身は中国地区ですね")
  case "高知"
   MsgBox("あなたの出身は四国地区ですね")
  case "福岡"
   MsgBox("あなたの出身は九州地区ですね")
 End Select
End Sub



1-7)回数の決まった繰り返し文(For~next)

IF文と同じ位多用されるものです。下記は1から10の数字をMessgeBoxに表示させるものです。
[ Sample Code ]
Sub main7
 for i=1 to 10
  msgbox i
 next
End Sub



1-8)回数未定の繰り返し文(Do~Loop)

条件に一致するまで命令文を繰り返す。但し、条件式が悪いと無限Loopになってしまい、PCのハングアップになるので注意。
また今回の例文のデータには配列を使います。

[ Sample Code ]
Sub main8
Dim oName(11) '←配列データName(0)~Name(11)を宣言しています。
 flag=0
 i=1
 Do While flag=0 and i < 12 '←flag=1又はi=11になるまで命令文を繰り返す。
  oName(i)=i+1
  oMonth=msgbox("今は" & oName(i) & "月です",4)
  if oMonth=6 then
   flag=1
  end if
  i=i+1
 Loop
End sub



1-9)Comment文

Macro Code中にCommentを残したい場合は以下の2つの方法があります。
 ・「'」をつける。
 ・「Rem」をつける。
両者共に、行の先頭に付ける必要は有りません。Program Codeの後に「'」or「Rem」を付ければ以降の文字は全てComment文として 認識されます。但し、Comment文が複数行になる時は各行に「'」or「Rem」が必要です。



2.OOo Basicの基本
2-1)URL(Uniform Resource Locator)の作成

OpenOffice.oeg Basic(以後:OOoBasic)ではFile位置の管理をURL(Uniform Resource Locator)にて行います。
MS-OfficeのVBAがPC内のみの作業を前提であるのに対して、OOoBasicではNetwork上での作業を前提としています。
これはNetworkを用いて作業するのは、OOoBasic >> VBA である事を意味しています。
以下にURL作成Codeをしるします。
[ Sample Code ]
Sub oURL
 Dim oFileName
 Dim oFileURL
  oFileName = "c:\temp\test.html"
  oFileURL = ConvertToUrl(oFileName)
 MsgBox("File Name = " & oFileName & Chr$(10) & _
  " から" & Chr$(10) & _
  "URL = " & oFileURL & Chr$(10) & _
  " に変換しました。" , 0,"[ URLの作成 ]")
End sub



2-2)URLからPC Locationへの変換

[ Sample Code ]
Sub oURL
 Dim oFileName
 Dim oFileURL
  oFileURL = "file:///c:/temp/test.html"
  oFileName = ConvertFromUrl(oFileURL)
 MsgBox("URL = " & oFileURL & Chr$(10) & _
  " から" & Chr$(10) & _
  "File Name = " & oFileName & Chr$(10) & _
  " に変換しました。" , 0,"[ URLからの変換 ]")
End sub



以上でOpenOffice.org Basicを用いたMacroの基本は終了です。「Macro使い」への道程として、
・ただ単純に読んだだけの方は3合目
・Copy、Pasteして実行した方は5合目
・Codeを自分でType入力して実行された方は6合目
まで到達していると思います。
本PageにてOpenOffice.org Basicに興味を持たれた方は、「はにゃ?」さんの個人サイトを訪れて下さい。大体の事は分かると思います。





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